JP7371286B1 - 光学システム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの異なる2つの光導波路間を接続できる光学システムであって、従来よりも光路長を短くできる光学システムを提供する。【解決手段】光学システム101は、コア1Aと、光スポットサイズがコア1Aとは異なるSi導波路2Aと、コア1AとSi導波路2Aとの間を光学的に接続するメタレンズ3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光学システムに関し、特にサイズの異なる2つの光導波路間を接続できる光学システムに関する。
国際公開第2018/105712号(特許文献1)には、サイズの異なる2つの光導波路間を接続するためのポリマー導波路型のスポットサイズ変換器が記載されている。
特開2021-148851号公報(特許文献2)には、複数の導波路コアを含む光集積回路と、複数の導波路コアの各々を光ファイバのコアとを接続するための光路変換部とを備える光電融合モジュールが記載されている。光路変換部は、スポットサイズコンバータ、曲面ミラー、メッキミラー、及びポリマー導波路を含む。
国際公開第2018/105712号 特開2021-148851号公報
従来のスポットサイズ変換器及び光路変換部では、複数の導波路コアの各々と光ファイバのコアとの間の光路長が長くなる場合があり、小型化に改善の余地があった。
本発明の1つの目的は、サイズの異なる2つの光導波路間を接続できる光学システムであって、従来よりも光路長を短くできる光学システムを提供することにある。
本発明は、以下に示される光学システムを提供する。
[1] 第1導波路と、光スポットサイズが前記第1導波路とは異なる第2導波路と、前記第1導波路と前記第2導波路との間を光学的に接続するメタレンズとを備える、光学システム。
[2] 前記メタレンズは、前記第1導波路と対向する第1面と、前記第1面とは反対側を向いている第2面とを有し、前記メタレンズには、前記第1面と前記第2面との間を貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔の孔径は、対象波長よりも小さい、[1]に記載の光学システム。
[3] 前記メタレンズは、導電体により構成されており、前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかには、複数の凹凸構造が平面視において前記貫通孔を囲むように環状に形成されている、[2]に記載の光学システム。
[4] 平面視において、前記複数の凹凸構造の各々の中心は、前記貫通孔の中心と重なっている、[3]に記載の光学システム。
[5] 平面視において、前記複数の凹凸構造の中心は、前記貫通孔の中心と重なっていない、[3]に記載の光学システム。
[6] 対象波長の光に対して透明でありかつ前記光の伝搬方向に交差する第3面を有する基板をさらに備え、前記メタレンズは、前記第3面上に配置されておりかつ前記対象波長の光に位相差を与える位相格子である、[1]に記載の光学システム。
[7] 前記位相格子は、前記第3面上に互いに間隔を空けて配置されている複数の凸部を含み、前記複数の凸部の各々は、前記第3面の第1領域上に互いに間隔を空けて配置されている第1群の凸部と、前記第3面の第2領域上に互いに間隔を空けて配置されている第2群の凸部とを含み、前記第1群の凸部の各々の高さ、最大幅、及びピッチの少なくともいずれかは、前記第2群の凸部の各々の高さ、最大幅、及びピッチの少なくともいずれかと異なる、[6]に記載の光学システム。
[8] 前記複数の凸部の各々は柱状体又は球状体であり、前記複数の凸部の各々の最大幅は、前記対象波長よりも短い、[7]に記載の光学システム。
[9] 前記メタレンズは、前記複数の凸部間の少なくとも一部を満たしている充填部をさらに含み、前記複数の凸部の各々を構成する材料の屈折率は、前記充填部を構成する材料の屈折率より高く、前記充填部を構成する材料は、気体及び固体の少なくともいずれかを含む、[8]に記載の光学システム。
[10] 前記第1導波路は、光ファイバの少なくとも1つのコアであり、前記第2導波路は、細線導波路、リブ型導波路、又はフォトニック結晶導波路であり、前記メタレンズは、前記第1導波路と前記第2導波路との間に配置されている、[1]~[9]のいずれかに記載の光学システム。
[11] 前記第1導波路は、離散的に配置されている複数のコアにより構成されており、前記メタレンズは、前記複数のコアの各々と前記第2導波路との間を光学的に接続する、[10]に記載の光学システム。
[12] 前記メタレンズは、前記複数のコアの各々から出射した光が前記第1導波路及び前記第2導波路の各々の中心軸と同一直線上に焦点を結ぶように設けられている、[11]に記載の光学システム。
[13] 前記第1導波路及び前記第2導波路の一方と光学的に接続されている情報出力部と、前記第1導波路及び前記第2導波路の他方と光学的に接続されている情報入力部とをさらに備える、[1]~[12]のいずれかに記載の光学システム。
[14] 前記情報出力部は、前記第1導波路と光学的に接続されており、前記情報入力部は、前記第2導波路と光学的に接続されている、[13]に記載の光学システム。
本発明によれば、サイズの異なる2つの光導波路間を接続できる光学システムであって、従来よりも光路長が短い光学システムを提供できる。
実施の形態1に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 図1に示されるメタレンズを説明するための正面図である。 図2中の矢印III-IIIから視たメタレンズ及び基板の断面図である。 実施の形態1に係る光学システムを説明するための断面図である。 実施の形態1に係る光学システムのメタレンズの第1変形例を説明するための正面図である。 図5中の矢印VI-VIから視たメタレンズ及び基板の断面図である。 図5及び図6に示されるメタレンズを備える光学システムの第1例を説明するための断面図である。 図5及び図6に示されるメタレンズを備える光学システムの第2例を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る光学システムのメタレンズの第2変形例を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 図10に示されるメタレンズを説明するための部分拡大正面図である。 図10及び図11に示されるメタレンズを説明するための部分拡大斜視図である。 実施の形態3に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 図13に示されるメタレンズを説明するための部分拡大斜視図である。 実施の形態4に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 実施の形態5に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 実施の形態6に係る光学システムを説明するための分解斜視図である。 実施の形態6に係る光学システムのメタレンズの一例を説明するための部分拡大平面図である。 実施の形態6に係る光学システムの変形例を説明するための分解斜視図である。 実施の形態7に係る光学システムの第1例を説明するための図である。 実施の形態7に係る光学システムの第2例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態において幾何学的な文言および位置・方向・大小関係を表す文言、たとえば「直交」、「同軸」、「同等」などの文言が用いられる場合、それらの文言は、製造誤差ないし若干の変動を許容する。
<光学システムの構成>
本実施の形態に係る光学システムは、第1導波路と、光スポットサイズが第1導波路とは異なる第2導波路と、第1導波路と第2導波路との間を光学的に接続するメタレンズとを備える。
本明細書において、「光スポットサイズ」とは、伝搬する光の光電力分布がガウシアンであると仮定した場合に、その光電力が最大値の1/e2になる領域の幅を意味する。第1導波路は、メタレンズと対向する第1端面を有する。第2導波路は、メタレンズと対向する第2端面を有する。本明細書では、第1導波路の第1端面での光スポットサイズを、第1導波路の「光スポットサイズ」と記載する。第2導波路の第2端面での光スポットサイズを、第2導波路の「光スポットサイズ」と記載する。第1導波路の光スポットサイズは、第2導波路の光スポットサイズよりも大きい。
本明細書において「メタレンズ」とは、少なくとも1つのメタサーフェスを含み、第1導波路の第1端面及び第2導波路の第2端面のうちの一方から入射した光を他方において集光させる構造体を意味する。本明細書において「メタサーフェス」とは、第1端面と第2端面との間を光が伝搬する方向と交差する方向に配列されている複数の電磁波散乱体から成る構造体を意味する。複数の電磁波散乱体は、第1端面と第2端面との間の光の伝搬方向に対して直交する方向に配列していてもよい。複数の電磁波散乱体は、第1端面と第2端面との間の光の伝搬方向に対して鈍角または鋭角を成して傾斜する方向に配列していてもよい。
本実施の形態に係るメタレンズの集光原理は、特に制限されないが、その代表例を以下に列記する。第1例は、開口幅が対象波長よりも小さい微小開口が形成されているメタレンズにおいて、対象波長の光が照射されたときに、微小開口から漏れ出した光を回収するというものである。第1例では、好ましくは、メタサーフェスが光を微小開口に集めて微小開口から漏れ出す光の強度を増強させるように設けられている。第1例のメタレンズは、例えばブルズアイ構造のメタサーフェスを有している。第2例は、位相格子が形成されているメタレンズにおいて、対象波長の光が照射されたときに、位相格子の空間的に異なる部分で回折した光に位相差を与えて集光するというものである。第2例のメタレンズは、例えば金属又は誘電体からなる複数の微粒子と光を共鳴させることにより位相差を与えるように設けられている共鳴型位相格子を含んでいてもよい。また、第2例のメタレンズは、例えば複数の誘電体導波路又は金属ギャップ導波路(MIM(Metal-Insulator-Metal)導波路)の各々を伝搬する光に位相差を与えるように設けられている導波路型位相格子を含んでいてもよい。
本実施の形態に係る光学システムでは、対象波長の光は、光スポットサイズが相対的に大きい第1導波路から、メタレンズを経て、光スポットサイズが相対的に小さい第2導波路へ伝搬してもよい。本実施の形態に係る光学システムは、光スポットサイズが相対的に大きい第1導波路から、メタレンズを経て、光スポットサイズが相対的に小さい第2導波路へ伝搬する形態に、特に好適である。他方、本実施の形態に係る光学システムでは、対象波長の光は、上記とは逆方向に、第2導波路からメタレンズを経て、第1導波路に伝搬してもよい。後者の場合、メタレンズの焦点が第2導波路の第2端面にあっていれば、第2端面から出射される光は、メタレンズを経由して増径されたうえで第1導波路の第1端面側へ平行光として出射される。
本明細書では、メタレンズから第1端面に伝搬する光の第1端面での光スポットサイズを第1光スポットサイズと記載する。メタレンズから第2端面に伝搬する光の第2端面での光スポットサイズを第2光スポットサイズと記載する。好ましくは、メタレンズ3は、第1光スポットサイズとコア1Aの光スポットサイズとの差が可能な限り小さく、かつ第2光スポットサイズとSi導波路2Aの光スポットサイズとの差が可能な限り小さくなるように、設けられている。このようにすれば、第1導波路と第2導波路との間での光の伝達効率が高められる。より好ましくは、メタレンズは、第1光スポットサイズがコア1Aの光スポットサイズと等しく、かつ第2光スポットサイズがSi導波路2Aの光スポットサイズと等しくなるように、設けられている。このようにすれば、第1導波路と第2導波路との間での光の伝達効率が最も高められる。
光が第1導波路から第2導波路に伝搬する場合において、メタレンズは、第1導波路から入射した光を第2導波路に集める。言い換えると、メタレンズは、第1導波路から入射した光のスポットサイズを第2光スポットサイズと同等程度にまで小さくする。メタレンズは、光が第2導波路から第1導波路に伝搬する場合において、前者の場合とは逆の過程を生じさせて、第2導波路から入射した光を第1導波路に拡げる。言い換えると、メタレンズは、第2導波路から入射した光のスポットサイズを第1光スポットサイズと同等程度にまで大きくする。
本実施の形態に係る光学システムは、メタレンズを備えるため、第1導波路と第2導波路とを光学的に接続するポリマー導波路を備える従来の光学システムと比べて、第1導波路と第2導波路との間の光路長が短くなり得る。
本明細書において、「平面視」とは、第1導波路と第2導波路との間で光が伝搬する方向(以下、光軸方向とも記載する)からメタレンズを視た視点を意味する。平面視において、複数の電磁波散乱体の配列は、周期的又は非周期的である。複数の電磁波散乱体の各々の光軸方向の寸法(以下、厚さとも記載する)、光軸方向と直交する方向の寸法(以下、幅とも記載する)、及び隣り合う2つの電磁波散乱体の間隔の少なくともいずれかは、光学システムを伝搬する光の波長(以下、対象波長とも記載する)と同等あるいは対象波長未満である。好ましくは、複数の電磁波散乱体の各々の厚さ、幅、及び間隔が、いずれも対象波長以下である。
なお、複数の電磁波散乱体の各々の厚さ、幅、及び間隔のいずれかは、例えば対象波長を超えていてもよい。この場合、複数の電磁波散乱体の各々の厚さ、幅、及び間隔のうちの他のパラメータが、対象波長未満であればよい。また、この場合、対象波長を超えている複数の電磁波散乱体の各々の厚さ、幅、または間隔は、対象波長の2倍以下である。
対象波長は、特に制限されないが、例えば300nm以上3mm以下である。言い換えると、光学システムは、例えば可視光、赤外線、及びテラヘルツ波の少なくともいずれかを伝搬するように設けられている。
本実施の形態に係る第1導波路は、例えば光ファイバのコアである。第1導波路は、例えばシングルコアファイバ又はマルチコアファイバのコアである。本実施の形態に係る第2導波路は、例えば細線導波路、リブ型導波路、又はフォトニック結晶導波路である。
以下に、本実施の形態に係る光学システムを例示する。
(実施の形態1)
<光学システム101の構成>
図1に示されるように、実施の形態1に係る光学システム101は、光ファイバ1、フォトニクス素子2、メタレンズ3、及び基板4を備える。光学システム101の対象波長は、シリコン(Si)において基礎吸収が生じ得る1100nmよりも長く、例えば1260nm以上1565nm以下である。
(1)光ファイバ
光ファイバ1は、シングルコアファイバであり、第1導波路としてのコア1Aと、クラッド1Bとを含む。光ファイバ1は、例えば対象波長の光をシングルモードで伝搬させるシングルモードファイバである。コア1Aは、メタレンズ3と対向する第1端面1A1を有する。第1端面1A1は、コア1Aの中心軸C1と交差する平面である。第1端面1A1は、例えばコア1Aの中心軸C1と直交する。第1端面1A1の形状は、例えば円形状である。クラッド1Bは、コア1Aの中心軸C1に対する周方向においてコア1Aを覆っている。コア1Aを構成する材料の屈折率は、クラッド1Bを構成する材料の屈折率よりも高い。コア1Aの第1端面1A1の寸法(コア径W1)は、例えば1μm以上20μm以下であり、好ましくは5μm以上10μm以下である。
なお、光ファイバ1は、対象波長の光をマルチモードで伝搬させるマルチモードファイバであってもよい。この場合、コア1Aのコア径W1は、例えば20μm以上70μm以下であってもよい。
(2)フォトニクス素子
フォトニクス素子2は、シリコンフォトニクス素子である。フォトニクス素子2は、第2導波路としてのSi導波路2Aと、クラッド2Bと、Si基板2Cとを含む。Si導波路2Aは、Siから成る。Si導波路2Aは、いわゆる細線導波路である。Si導波路2Aは、メタレンズ3と対向する第2端面2A1を有する。第2端面2A1は、Si導波路2Aの中心軸C2と交差する平面である。第2端面2A1は、例えばSi導波路2Aの中心軸C2と直交する。第2端面2A1の形状は、例えば四辺形状であり、好ましくは正方形状である。クラッド2Bは、Si導波路2Aの中心軸C2に対する周方向においてSi導波路2Aを覆っている。Si導波路2Aを構成する材料は、クラッド2Bを構成する材料の屈折率よりも高い。Si導波路2Aを構成する材料は、例えばSi又は窒化ケイ素(Si34)を含む。
図1に示されるように、クラッド2Bは、第1クラッド層2B1と、第2クラッド層2B2とを含む。第1クラッド層2B1は、Si基板2C上に配置されており、Si導波路2AとSi基板2Cとの間を隔てている。Si導波路2Aは、第1クラッド層2B1上に配置されている。第2クラッド層2B2は、Si導波路2A及び第1クラッド層2B1各々の上に配置されている。第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2の各々を構成する材料は、例えば酸化ケイ素(SiO2)を含む。
図1に示されるように、第2クラッド層2B2の少なくとも一部は、空気クラッド層であってもよい。なお、第2クラッド層2B2の全部が、空気クラッド層であってもよい。
Si導波路2Aの光スポットサイズは、コア1Aの光スポットサイズよりも小さい。Si導波路2Aの第2端面2A1の幅W2及び厚さT0の各々は、コア1Aのコア径W1よりも小さい。Si導波路2Aの幅W2及び厚さToの各々は、1μm未満であり、好ましくは100nm以上500nm未満である。コア1Aの第1端面1A1の面積(以下、第1面積とも記載する)は、Si導波路2Aの第2端面2A1の面積(以下、第2面積とも記載する)よりも大きい。第2面積に対する第1面積の比率は、10以上であってもよく、100以上であってもよく、500以上であってもよく、1000以上であってもよい。
(3)メタレンズ
メタレンズ3は、コア1Aの第1端面1A1とSi導波路2Aの第2端面2A1との間を光学的に接続する。
図1~図3に示されるように、メタレンズ3は、ブルズアイ構造のメタサーフェス3Aを含む。つまり、光学システム101のメタレンズ3の集光原理は、上記第1例である。メタサーフェス3Aは、導電体層31に形成されている。
導電体層31は、コア1Aの第1端面1A1と対向する第1面31Aと、第1面31Aとは反対側に位置する第2面31Bとを有する。第1面31A及び第2面31Bの各々は、例えばコア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2の各々と直交している。導電体層31を構成する材料は、対象波長の光が入射したときに表面プラズモンが共鳴的に励起される得る限りにおいて、任意の導電体であればよいが、好ましくは無機材料であり、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム又はそれらの合金を含んでいてよい。導電体層31を構成する材料は、好ましくは銀を含む。
図2及び図3に示されるように、導電体層31には、微少開口部としての貫通孔31Cが形成されている。貫通孔31Cは、第1面31Aと第2面31Bとの間を貫通する。貫通孔31Cの平面形状は、例えば円形状である。
平面視において、貫通孔31Cの少なくとも一部は、コア1A及びSi導波路2Aと重なるように配置されている。好ましくは、平面視において、貫通孔31Cの中心軸C3(孔軸)は、コア1A及びSi導波路2Aと重なるように配置されている。より好ましくは、貫通孔31Cの中心軸C3は、コア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2の各々と同一直線上に配置されている。
図2及び図3に示されるように、導電体層31の第1面31Aには、複数の凹凸構造31Dが形成されている。複数の凹凸構造31Dは、第1面31Aと、第1面31Aに対して凹んでいる複数の環状溝31Eとにより構成されている。異なる観点から言えば、導電体層31には、複数の環状溝31Eの底面から突出しており第1面31Aを有する複数の凸部31F(図3参照)が形成されている。
図2に示されるように、平面視において、複数の凹凸構造31Dの各々は、貫通孔31Cを囲むように円環状に形成されている。平面視において、複数の凹凸構造31Dの各々の中心は、互いに重なっている。平面視において、複数の凹凸構造31Dの各々の中心は、貫通孔31Cの中心(中心軸C3)と重なっている。
複数の凹凸構造31Dの表面、すなわち第1面31A並びに複数の環状溝31Eの壁面及び底面は、例えば空気と接している。複数の凹凸構造31Dの表面は、任意の誘電体と接していてもよい。メタレンズ3は、複数の環状溝31Eの各々の表面を覆う誘電体膜をさらに含んでいてもよい。複数の凹凸構造31Dは、誘電体膜によって平坦化されていてもよい。
図2及び図3に示されるように、複数の凹凸構造31Dの外周縁は、例えば環状溝31Eにより構成されている。複数の凹凸構造31Dの寸法は、例えば互いに同等である。好ましくは、複数の凹凸構造31Dの外周縁の幅W4は、コア1Aのコア径W1と同等である。
なお、複数の凹凸構造31Dの外周縁は、第1面31Aにより構成されていてもよい。複数の凹凸構造31Dは、第1面31Aと、第1面31Aから突出している複数の環状凸部により構成されていてもよい。この場合、複数の凹凸構造31Dの外周縁は、環状凸部により構成されていてもよいし、第1面31Aにより構成されていてもよい。
光学システム101では、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きいコア1Aから、メタレンズ3を経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ、方向A(図1~図3参照)に沿って伝搬し得る。また、これとは逆方向に、光は、Si導波路2Aからメタレンズ3を経てコア1Aへ、方向B(図1,図3参照)に沿って伝搬し得る。方向A及び方向Bは、例えば水平方向に沿っている。なお、方向A及び方向Bは、鉛直方向に沿っていてもよい。
メタレンズ3から第1端面1A1に伝搬する光の第1端面1A1での光スポットサイズ(以下、第1光スポットサイズとも記載する)は、Si導波路2Aの光スポットサイズよりも大きく、好ましくはコア1Aの光スポットサイズと等しい。メタレンズ3から第2端面2A1に伝搬する光の第2端面2A1での光スポットサイズ(以下、第2光スポットサイズとも記載する)は、コア1Aの光スポットサイズよりも小さく、好ましくはSi導波路2Aの光スポットサイズと等しい。
メタサーフェス3Aを含むメタレンズ3は、対象波長の光がコア1Aからメタサーフェス3Aに入射した時に表面プラズモンを共鳴的に励起させ、表面プラズモンを微小開口部としての貫通孔31Cに集め、第2光スポットサイズの光をSi導波路2Aに出射するように設けられている。また、メタレンズ3は、対象波長の光がSi導波路2Aから貫通孔31Cに入射した時には、上記プロセスとは逆のプロセスにより第1光スポットサイズの光をコア1Aに出射するように設けられている。
メタサーフェス3Aを構成する導電体層31、貫通孔31C、及び複数の凹凸構造31Dの各々の寸法は、対象波長に応じて任意に選択され得る。導電体層31の厚さT1(図1参照)は、特に制限されないが、好ましくは対象波長以下であり、より好ましくは対象波長未満であり、より好ましくは対象波長の半値以下である。上記のように対象波長が1260nm以上1565nm以下である場合、厚さT1は、300nm程度であってもよい。貫通孔31Cの孔径W3は、対象波長以下であり、好ましくは対象波長よりも小さい。孔径W3は、例えば対象波長の半値程度である。貫通孔31Cの中心軸C3に対する径方向における複数の環状溝31Eの各々の幅W5、及び複数の環状溝31Eの各々の深さDは、それぞれ対象波長以下であり、好ましくは対象波長よりも小さい。複数の環状溝31Eの各々の幅W5、及び複数の環状溝31Eの各々の深さDは、例えば対象波長の半値程度である。貫通孔31Cの中心軸C3に対する径方向における複数の凹凸構造31Dの各々の間隔Pは、対象波長と同等である。
メタレンズ3の第2面31Bは、例えば平面である。
メタレンズ3の形成方法は特に制限されない。メタレンズ3は、以下のように形成されてもよい。第1に、導電体層31が基板4の第3面4A上に形成される。導電体層31を形成する方法は、任意の方法であればよく、例えばスパッタリング法などであってもよい。第2に、導電体層31がパターニングされ、貫通孔31C及び複数の環状溝31Eが形成される。導電体層31をパターニングする方法は、任意の方法であればよく、例えば写真製版及びドライエッチング法などであってもよい。
(4)基板
図1及び図3に示されるように、基板4は、メタレンズ3を支持している。基板4は、対象波長の光に対して透明である。基板4は、メタレンズ3の第2面31Bと接している第3面4Aと、第3面4Aとは反対側に位置しておりかつSi導波路2Aの第2端面2A1と対向する第4面4Bとを有している。第3面4Aは、例えば貫通孔31Cの中心軸C3と直交する。
基板4を構成する材料は、特に制限されないが、例えばSiO2を含む。基板4の厚さT2は、例えば導電体層31の厚さT1よりも厚い。好ましくは、導電体層31の厚さT1と基板4の厚さT2との和が、コア1AとSi導波路2Aとを従来のポリマー導波路で光学的に接続する場合に必要とされるポリマー導波路の長さよりも短い。
図4を参照して、コア1Aの第1端面1A1とメタレンズ3の第1面31Aとの間の最短距離L1と、Si導波路2Aの第2端面2A1と基板4の第4面4Bとの間の最短距離L2とは、可能な限り短いことが好ましい。最短距離L1及び最短距離L2の各々は、メタレンズ3の導電体層31の厚さT1(図3参照)よりも短くてもよい。
光学システム101を伝搬する光は、コア1A、メタレンズ3、基板4、及びSi導波路2Aを順に通過してもよいし、Si導波路2A、基板4、メタレンズ3、及びコア1Aを順に通過してもよい。
<光学システム101の効果>
上述のように、光学システム101は、メタレンズ3を備えるため、コア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続するポリマー導波路又は凸レンズを備える光学システムと比べて、コア1AとSi導波路2Aとの間の光路長が短くなり得る。
また、光学システム101では、光ファイバのコアとSi導波路とを光学レンズによって接続する光学システムと比べて、コア1A、Si導波路2A、及びメタレンズ3の各々の相対的な位置が製造誤差等によって変動する場合にも、コア1AとSi導波路2Aとの間での光の伝達効率が低下しにくい。具体的には、光ファイバのコアとSi導波路とを光学レンズによって接続する光学システムでは、光学レンズとSi導波路との間の距離が変動すると、光学レンズの焦点位置がSi導波路に対して大きく変動して、伝達効率が著しく低くなるおそれがある。これに対し、光学システム101では、メタレンズ3には貫通孔31Cが形成されているため、コア1A又はSi導波路2Aからメタレンズ3に入射した光は貫通孔31Cに集中した後、貫通孔31Cを透過する。これにより、光学システム101では、メタレンズ3からSi導波路2A又はコア1Aに出射する光の焦点が貫通孔31C内に形成され、Si導波路2A又はコア1Aには平行光が入射するとみなすことができる。そのため、光学システム101では、第1導波路と第2導波路との間での光の伝達効率が、コア1Aとメタレンズ3との間の上記最短距離L1及びSi導波路2Aと基板4との間の上記最短距離L2が製造誤差等によって変動する影響を受けにくい。
光学システム101において光が伝搬する方向A又は方向Bは、任意の方向であればよく、例えば水平方向又は鉛直方向に沿っていてもよい。光学システム101によれば、光ファイバ1の第1端面1A1及びSi導波路2Aの第2端面2A1が水平方向に互いに対向する場合にも、光の伝搬方向をミラー等によって変更することなく、両者を光学的に接続できる。そのため、光学システム101の設計の自由度は、従来の光学システムと比べて高い。
また、光ファイバのコアとSi導波路とを複数のミラーによって接続する特許文献2に記載の光学システムでは、複数のミラーの各々の光軸が一度ずれてしまうと、これを修正することは不可能である。これに対し、光学システム101では、コア1A、Si導波路2A、及びメタレンズ3の各々の相対的な位置を容易に再調整できるため、歩留まりの低下が抑制され得る。
また、光学システム101では、複数の凹凸構造31Dがメタレンズ3の貫通孔31Cを囲むように形成されている。これにより、対象波長の光が複数の凹凸構造31Dに入射した時には、共鳴的に励起された表面プラズモンが貫通孔31Cに集まるため、導電体層31に貫通孔31Cのみが形成されている場合と比べて、メタレンズ3の透過する光をより効率的に回収でき、当該光の強度が高くなる。
図3に示されるように、光学システム101では、コア1Aからメタレンズ3に入射する光ILの伝搬方向は、第1面31Aに対して垂直な方向に設定される。メタレンズ3からSi導波路2Aに出射する光TLの伝搬方向は、コア1Aからメタレンズ3に入射する光ILの伝搬方向と平行となる。同様に、光学システム101では、Si導波路2Aからメタレンズ3に入射する光ILの伝搬方向は、第2面31Bに対して垂直な方向に設定される。メタレンズ3からコア1Aに出射する光の伝搬方向は、光ILがSi導波路2Aからメタレンズ3に入射する光の伝搬方向と平行となる。
また、光学システム101では、メタレンズ3が無機材料により構成されていてもよい。この場合、光学システム101の耐熱性は、ポリマー導波路を備える光学システムと比べて、高い。
<メタレンズの変形例>
以下、光学システム101のメタレンズ3の変形例を説明する。
光学システム101は、図1~図4に示されるメタレンズ3に代えて、図5及び図6に示されるメタレンズ3を備えていてもよい。図5及び図6に示されるメタレンズ3は、図1~図4に示されるメタレンズ3と基本的に同様の構成を備えるが、メタサーフェス3Aに代えてメタサーフェス3Bを含む点で、図1~図4に示されるメタレンズ3とは異なる。メタサーフェス3Bは、平面視において、複数の凹凸構造31Dの中心が貫通孔31Cの中心(中心軸C3)と重ならないように配置されている点で、メタサーフェス3Aとは異なる。以下、図5及び図6に示されるメタレンズ3及びメタサーフェス3Bが、図1~図4に示されるメタレンズ3及びメタサーフェス3Bとは異なる点を主に説明する。
図5及び図6に示されるように、貫通孔31Cの中心軸C3と直交する方向Cにおいて、貫通孔31Cに対して一方の側に位置する複数の凹凸構造31Dの各部分の間隔は、貫通孔31Cに対して他方の側に位置する複数の凹凸構造31Dの各部分の間隔よりも広い。貫通孔31Cに対して一方の側に位置する複数の凹凸構造31Dの各部分の間隔は、貫通孔31Cから離れるにつれて徐々に広くなっている。貫通孔31Cに対して他方の側に位置する複数の凹凸構造31Dの各部分の間隔は、例えば互いに等しい。
言い換えると、貫通孔31Cの中心軸C3と直交する第1方向Cにおいて、貫通孔31Cに対して一方の側に位置する複数の環状溝31Eの各部分の幅W5は、貫通孔31Cに対して他方の側に位置する複数の環状溝31Eの各部分の幅よりも広い。貫通孔31Cに対して一方の側に位置する複数の環状溝31Eの各部分の幅は、貫通孔31Cから離れるにつれて徐々に広くなっている。貫通孔31Cに対して他方の側に位置する複数の環状溝31Eの各部分の幅は、例えば互いに等しい。
メタサーフェス3Bを備えるメタレンズ3においても、コア1Aからメタレンズ3に入射する光ILの伝搬方向は、第1面31Aに対して垂直な方向に設定される。メタサーフェス3Bを備えるメタレンズ3では、メタレンズ3からSi導波路2Aに出射する光TLの伝搬方向は、光ILがコア1Aからメタレンズ3に入射する光ILの伝搬方向に対して傾斜する。このため、図7に示されるように、メタサーフェス3Bを備えるメタレンズ3は、Si導波路2Aの中心軸C2がコア1Aの中心軸C1に対して第1方向C側に傾斜する光学システムに好適である。また、図8に示されるように、メタサーフェス3Bを備えるメタレンズ3は、Si導波路2Aの中心軸C2がコア1Aの中心軸C1と平行であるが、中心軸C1が第1方向Cにおいて中心軸C2と間隔を空けて配置される光学システムにも好適である。図7及び図8に示される各光学システムにおいても、コア1AとSi導波路2Aとの間での光の伝達効率が高い。
光学システム101は、図1~図6に示されるメタレンズ3に代えて、図9に示されるメタレンズ3を備えていてもよい。図9に示されるメタレンズ3は、図1~図6に示されるメタレンズ3と基本的に同様の構成を備えるが、基板4の第4面4B上に配置されたメタサーフェス3Aをさらに含む点で、図1~図6に示されるメタレンズ3とは異なる。第4面4B上に配置されているメタサーフェス3Aは、第3面4A上に配置されているメタサーフェス3Aと、基板4に対して対称である。図9に示されるメタレンズ3では、基板4の第3面4A上に配置されているメタサーフェス3Aとコア1Aの第1端面1A1との間の最短距離、及び基板4の第4面4B上に配置されているメタサーフェス3AとSi導波路2Aの第2端面2A1との間の最短距離が、可能な限り短いことが好ましい。
なお、光学システム101のメタレンズ3は、基板4の第3面4A及び第4面4Bの少なくともいずれかの上に配置されたメタサーフェス3Aを含んでいればよい。
(実施の形態2)
図10を参照して、実施の形態2に係る光学システム102について説明する。実施の形態2に係る光学システム102は、実施の形態1に係る光学システム101と基本的に同様の構成を備え同様の効果を奏するが、メタレンズ3が、基板4の第3面4A上に配置されておりかつ対象波長の光に位相差を与える位相格子を含む点で、光学システム101とは異なる。以下、光学システム102が光学システム101とは異なる点を主に説明する。
光学システム102のメタレンズ3は導波路型位相格子を含む。光学システム102のメタレンズ3の集光原理は上記第2例である。
図10に示されるように、メタレンズ3は、第3面4A上に互いに間隔を空けて配置されている複数の柱状体32(凸部)と複数の柱状体32間を満たしている充填部33とにより構成されているメタサーフェス3Cを含む。複数の柱状体32の各々を構成する材料の屈折率は、充填部33を構成する材料の屈折率より高い。複数の柱状体32の各々の外形状は、例えば円柱状である。複数の柱状体32の各々の中心軸は、コア1Aの中心軸C1と平行である。複数の柱状体32の各々の中心軸は、例えば基板4の第3面4Aと直交している。複数の柱状体32を構成する材料、及び充填部33を構成する材料は、それぞれの屈折率が上記関係を満たす限りにおいて特に制限されない。複数の柱状体32を構成する材料は、例えば誘電体であり、より好ましくは無機材料であり、具体的な一例としてSiを含む。複数の柱状体32の表面は、例えば充填部33としての空気層に接している。なお、充填部33は、誘電体膜によって構成されていてもよい。複数の柱状体32の表面は、誘電体膜と接していてもよい。複数の柱状体32は、充填部33に埋め込まれていてもよい。
図10に示されるように、メタレンズ3は、対象波長の光に対して透明でありかつ基板4の第3面4A上に配置されている基材34をさらに含んでいてもよい。複数の柱状体32の各々は基材34に固定されていてもよい。なお、メタレンズ3は基材34を含まず、複数の柱状体32の各々は基板4の第3面4Aに固定されていてもよい。
複数の柱状体32の各々は、対象波長の光が伝搬する導波路を形成している。複数の柱状体32の各々に入射した光の位相は、各柱状体32を伝搬する過程で変化する。各柱状体32を伝搬する光の位相の変化量は、当該柱状体32と隣り合う他の柱状体32との間隔Pに対する当該柱状体32の外径Dの比率D/Pが大きいほど、多くなる。各導波路を通過した光の位相の空間分布に応じて、メタレンズ3の焦点F(図12参照)の位置は変化する。そのため、各柱状体32を伝搬する光の位相の変化量はメタレンズ3の焦点Fが配置されるべき位置に応じて任意に設定されればよい。
平面視において、柱状体32の外径及び隣り合う2つの柱状体32の間隔の少なくともいずれかは、焦点までの距離に応じて、連続的又は段階的に変化する。好ましくは、平面視において、柱状体32の外径及び隣り合う2つの柱状体32の間隔の両方が、焦点までの距離に応じて、連続的又は段階的に変化する。好ましくは、平面視において、複数の柱状体32の各々の外径は、メタレンズ3の焦点Fから離れるほど大きくなるように設けられている。好ましくは、平面視において、隣り合う2つの柱状体32の間隔は、メタレンズ3の焦点Fから離れるほど小さくなるように設けられている。
図11及び図12に示されるように、メタレンズ3は、位相の変化量が相対的に小さくなるように複数の柱状体32が配置されている第1領域R1と、位相の変化量が相対的に大きくなるように複数の柱状体32が配置されている第2領域R2とを含む。平面視において、第1領域R1は、第2領域R2よりも焦点Fに近い領域とされる。第2領域R2内に形成されている第2群の柱状体32Bの間隔P2に対する第2群の柱状体32Bの外径D2の比率D2/P2は、第1領域R1内に形成されている第1群の柱状体32Aの間隔P1に対する第1群の柱状体32Aの外径D1の比率D1/P1よりも大きい。これにより、第2群の柱状体32Bの各々を伝搬した光TL2の位相の変化量は、第1群の柱状体32Aの各々を伝搬した光TL1の位相の変化量よりも多くなる。
なお、焦点Fがメタレンズ3の位相格子の中心軸C4と同一直線上に配置される場合、平面視において、柱状体32の外径及び隣り合う2つの柱状体32の間隔の少なくともいずれかが、中心軸C4までの距離に応じて、連続的又は段階的に変化していればよい。例えば、平面視において、複数の柱状体32の各々の外径がメタレンズ3の中心軸C4から離れるほど大きくなり、かつ隣り合う2つの柱状体32の間隔がメタレンズ3の中心軸C4から離れるほど小さくなるように設けられていてもよい。
複数の柱状体32の各々の外径は、対象波長以下である。複数の柱状体32の各々の外径は、例えば数10nm以上1μm以下である。隣り合う2つの柱状体32の間隔は、対象波長以下である。隣り合う2つの柱状体32の間隔は、例えば数10nm以上1.55μm以下である。なお、隣り合う2つの柱状体32の間隔とは、隣り合う2つの柱状体32の中心軸間の距離を意味する。
第2群の柱状体32Bの高さH2は、例えば第1群の柱状体32Bの高さH1よりも低い。なお、第2群の柱状体32Bの高さH2は、例えば第1群の柱状体32Bの高さH1と等しくてもよい。複数の柱状体32の各々の高さの最大値は、コア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続するための凸レンズの厚さよりも短い。複数の柱状体32の各々の高さの最大値は、例えば1μm以下である。
光学システム102では、コア1Aの第1端面1A1とメタレンズ3との間の最短距離は、可能な限り短いことが好ましい。Si導波路2Aとメタレンズ3との間の最短距離は、可能な限り焦点距離fに近い値であることが好ましく、より好ましくは焦点距離fと等しい。
光学システム102におけるコア1Aの第1端面1A1とSi導波路2Aの第2端面2A1との間の光路長は、コア1AとSi導波路2Aとがポリマー導波路又は凸レンズによりを光学的に接続されている光学システムと比べて、短くなり得る。
なお、光学システム102においても、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きいコア1Aから、メタレンズ3を経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ伝搬してもよいし、これとは逆方向に、Si導波路2Aからメタレンズ3を経て、コア1Aに伝搬してもよい。
光学システム102のメタレンズ3の形成方法も特に制限されない。メタレンズ3の複数の柱状体32は、誘電体膜が基板4の第3面4A上に形成された後、当該誘電体膜がパターニングされることにより、形成されてもよい。例えば、基板4の第3面4A上に形成された誘電体膜上にフォトレジストを塗布し、パターンを描画したマスク越しにフォトレジストを露光、現像した後、当該フォトレジストをマスクとして誘電体膜をエッチングすることにより形成されてもよい。また、複数の柱状体32は、例えばスクリーン印刷法等によって形成されてもよい。
光学システム102では、メタレンズ3の厚さ及び焦点深度によって制限されるコア1AとSi導波路2Aとの間の光路長は、コア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続し得るポリマー導波路の光路長、又はコア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続し得る凸レンズの厚さ及び焦点深度の和と比べて、短くなり得る。また、光学システム102では、凸レンズを備える光学システムと比べて、焦点位置の設計自由度が高く、焦点深度及び光の伝搬方向を容易に変更できる。
なお、光学システム102のメタレンズ3は、基板4の第3面4A又は第4面4Bの上に配置されていればよい。
<メタレンズの変形例>
以下、光学システム102のメタレンズ3の変形例を説明する。
光学システム102において、複数の柱状体32を構成する材料は、金属であってもよい。メタレンズ3の位相格子は、複数の誘電体導波路に代えて、複数のMIM導波路を含んでいてもよい。
(実施の形態3)
図13を参照して、実施の形態3に係る光学システム103について説明する。実施の形態3に係る光学システム103は、実施の形態2に係る光学システム102と基本的に同様の構成を備え同様の効果を奏するが、メタレンズ3が導波路型位相格子ではなく共鳴側位相格子を含む点で、光学システム102とは異なる。以下、光学システム103が光学システム102とは異なる点を主に説明する。
図13に示されるように、メタレンズ3は、第3面4A上に互いに間隔を空けて配置されている複数の球状体35(凸部)及び複数の球状体35間を満たしている充填部33を有するメタサーフェス3Dを含む。複数の球状体35を構成する材料は、例えば誘電体である。充填部33を構成する材料は、例えば空気である。充填部33は、誘電体膜によって構成されていてもよい。複数の球状体35の表面は、誘電体膜と接していてもよい。複数の球状体35は、充填部33に埋め込まれていてもよい。
複数の球状体35の各々は、対象波長の光とMie共鳴するように設けられている。複数の球状体35の各々に入射した光の位相は、光が共鳴により散乱する過程で変化する。球状体35の外径Dが大きいほど、球状体35と共鳴する光の周波数(共鳴周波数)は低くなり、各球状体35と共鳴する光の波長(共鳴波長)が長くなる。各球状体35に入射する光の波長が各球状体35と共鳴する光の波長(共鳴波長)に対して長すぎない限りにおいて、各球状体35と共鳴する光の波長(共鳴波長)が各球状体35に入射する光の波長よりも長いほど、各球状体35で散乱された光の位相の変化量は多くなる。この場合、各球状体35で散乱された光の位相の変化量は、当該球状体35の外径Dが大きいほど、多くなる。
各球状体35で散乱した光の位相の空間分布に応じて、メタレンズ3の焦点F(図14参照)の位置は変化する。そのため、各球状体35にて散乱した光の位相の変化量はメタレンズ3の焦点Fが配置されるべき位置に応じて任意に設定されればよい。
平面視において、球状体35の外径は、焦点までの距離に応じて、連続的又は段階的に変化する。好ましくは、平面視において、複数の球状体35の各々の外径は、メタレンズ3の焦点Fから離れるほど大きくなるように設けられている。
図14に示されるように、メタレンズ3は、位相の変化量が相対的に小さくなるように複数の球状体35が配置されている第1領域R1と、位相の変化量が相対的に大きくなるように複数の球状体35が配置されている第2領域R2とを含む。平面視において、第1領域R1は、第2領域R2よりも焦点Fに近い領域とされる。第2領域R2内に形成されている第2群の球状体35の外径D2は、第1領域R1内に形成されている第1群の球状体35Aの外径D1よりも大きい。これにより、第2群の球状体35Bの各々にて散乱した光TL2の位相の変化量は、第1群の球状体35Aの各々にて散乱した光TL1の位相の変化量よりも多くなる。
なお、焦点Fがメタレンズ3の位相格子の中心軸C4と同一直線上に配置される場合、平面視において、球状体35の外径が、中心軸C4までの距離に応じて、連続的又は段階的に変化していればよい。
複数の球状体35の各々の外径は、対象波長以下である。複数の球状体35の各々の外径は、例えば数10nm以上1μm以下である。
光学システム103では、コア1Aの第1端面1A1とメタレンズ3との間の最短距離は、可能な限り短いことが好ましい。Si導波路2Aとメタレンズ3との間の最短距離は、可能な限り焦点距離fに近い値であることが好ましく、より好ましくは焦点距離fと等しい。
光学システム103におけるコア1Aの第1端面1A1とSi導波路2Aの第2端面2A1との間の光路長は、コア1AとSi導波路2Aとがポリマー導波路又は凸レンズによりを光学的に接続されている光学システムと比べて、短くなり得る。
なお、光学システム103においても、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きいコア1Aから、メタレンズ3を経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ伝搬してもよいし、これとは逆方向に、Si導波路2Aからメタレンズ3を経て、コア1Aに伝搬してもよい。
光学システム103のメタレンズ3の形成方法も特に制限されない。メタレンズ3の複数の球状体35は、例えば公知のナノ粒子の製造方法により形成され得る。
光学システム103では、メタレンズ3の厚さ及び焦点深度によって制限されるコア1AとSi導波路2Aとの間の光路長は、コア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続し得るポリマー導波路の光路長、又はコア1AとSi導波路2Aとを光学的に接続し得る凸レンズの厚さ及び焦点深度の和と比べて、短くなり得る。また、光学システム103では、凸レンズを備える光学システムと比べて、焦点位置の設計自由度が高く、焦点深度及び光の伝搬方向を容易に変更できる。
なお、光学システム103のメタレンズ3は、基板4の第3面4A又は第4面4Bの上に配置されていればよい。
<メタレンズの変形例>
光学システム103において、複数の球状体35を構成する材料は、金属であってもよい。この場合、複数の球状体35の各々は、対象波長の光とプラズモン共鳴するように設けられている。複数の球状体35の各々に入射した光の位相は、光が各球状体35と共鳴するにより散乱される過程で変化する。金属により構成されている球状体35についても、誘電体により構成されている球状体35と同様に、球状体35の外径Dが大きいほど光の位相の変化量が多くなる。つまり、球状体35で散乱した光の位相が変化する原理は球状体35を構成する材料に応じて異なるが、球状体35の外径Dが大きいほど光の位相の変化量が多くなる傾向は球状体35を構成する材料によらず同じである。
(実施の形態4)
図15を参照して、実施の形態4に係る光学システム104について説明する。実施の形態4に係る光学システム104は、実施の形態1~3のいずれかの光学システム101~103と基本的に同様の構成を備え同様の効果を奏するが、第2導波路が細線導波路ではなく、フォトニック結晶導波路である点で、光学システム101~103とは異なる。以下、光学システム104が光学システム101~103とは異なる点を主に説明する。
フォトニクス素子2は、結晶スラブ2Dと、第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2とを含む。第2導波路は、結晶スラブ2Dの一部分である。結晶スラブ2Dは、複数の貫通孔2Eが形成されている2つの領域2D1,2D2、及び、この2つの領域2D1,2D2に挟まれており複数の貫通孔2Eが形成されていない領域2D3を有している。結晶スラブ2Dを構成する材料は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド、及び環状オレフィンポリマー(COP)からなる群から選択される少なくともいずれかを含む。
複数の貫通孔2Eの開口形状は、例えば円形状である。複数の貫通孔2Eの各々の中心は、正六角格子の格子点を成すように配置されている。複数の貫通孔2Eの各々の孔径及び隣り合う2つの貫通孔2Eの間隔は、対象波長の光が領域2D1及び領域2D2を伝搬しないように設けられている。異なる観点から言えば、複数の貫通孔2Eの各々の孔径及び隣り合う2つの貫通孔2Eの間隔は、貫通孔2Eが形成されていない領域2D3がフォトニック結晶導波路を成すように設けられている。
第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2は、結晶スラブ2Dを挟むように配置されている。第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2の各々を構成する材料の屈折率は、結晶スラブ2Dを構成する材料よりも屈折率よりも低い。第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2の各々を構成する材料は、例えばSiO2を含む。なお、第1クラッド層2B1及び第2クラッド層2B2の一方又は両方は、空気層であってもよい。
光学システム104は、例えばテラヘルツ波を伝搬するように設けられている。光学システム104の対象波長は、例えば30μm以上3mm以下である。光ファイバ1は、金属中空光ファイバであって、中空部1Cと、金属層1Dと、クラッド1Bとを含んでいてもよい。中空部1Cは、空気によって満たされている。金属層1Dは、中空部1Cに面している内周面とクラッド1Bの内周面と接している外周面とを有している。金属層1Dを構成する材料は、特に制限されないが、例えば銀(Ag)を含む。金属層1Dの厚さは、例えば数nm以上数100nm以下である。金属層1Dの外径は、例えば1mm以下である。
なお、光学システム104においても、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きいコア1Aから、メタレンズ3を経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ伝搬してもよいし、これとは逆方向に、Si導波路2Aからメタレンズ3を経て、コア1Aに伝搬してもよい。
上述のように、光学システム104は、テラヘルツ波を伝搬するための光学システムに好適である。この場合、結晶スラブ2Dを構成する材料は、上述のようにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド、及び環状オレフィンポリマー(COP)からなる群から選択される少なくともいずれかを含む。他方、光学システム104が伝搬する光は、テラヘルツ波に限られない。光学システム104の対象波長はテラヘルツ波よりも短くてもよく、この場合、結晶スラブ2Dを構成する材料は、Siであってもよい。
(実施の形態5)
図16を参照して、実施の形態5に係る光学システム105について説明する。実施の形態5に係る光学システム105は、実施の形態1~3のいずれかの光学システム101~103と基本的に同様の構成を備え同様の効果を奏するが、Si導波路2Aが細線導波路ではなく、リブ型導波路である点で、光学システム101~103とは異なる。以下、光学システム105が光学システム101~103とは異なる点を主に説明する。
Si導波路2Aは、Si基板2C、第1クラッド層2B1、Si導波路2A、及び第2クラッド層2B2の積層方向、並びにSi導波路2Aの延在方向の各々と直交する方向の幅が相対的に広いスラブ部21と、スラブ部21から第1クラッド層2B1とは反対側に突出しており当該方向の幅が相対的に狭いリッジ部22とを有している。光学システム105では、リッジ部22及びリッジ部22の近傍に位置するスラブ部21の一部分が、Si導波路2Aを構成する。
なお、光学システム105においても、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きいコア1Aから、メタレンズ3を経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ伝搬してもよいし、これとは逆方向に、Si導波路2Aからメタレンズ3を経て、コア1Aに伝搬してもよい。
光学システム105において、フォトニクス素子2は、PIN構造を有していてもよい。具体的には、スラブ部21とリッジ部22との積層方向から視て、スラブ部21は、リッジ部22に対して一方の側に形成されているp型不純物領域と、リッジ部22に対して他方の側に形成されているn型不純物領域とを有していてもよい。この場合、フォトニクス素子2は、p型不純物領域と電気的に接続されている電極と、n型不純物領域と電気的に接続されている電極とをさらに含んでいればよい。
(実施の形態6)
図17を参照して、実施の形態6に係る光学システム106について説明する。実施の形態6に係る光学システム106は、実施の形態1~5のいずれかの光学システム101~105と基本的に同様の構成を備え同様の効果を奏するが、光ファイバ1が複数のコア1Aを含み、かつメタレンズ3が複数のメタサーフェス3Eを含む点で、光学システム101~105とは異なる。以下、光学システム106が光学システム101~105とは異なる点を主に説明する。
光ファイバ1は、マルチコアファイバである。複数のコア1Aの各々は、例えばシングルモードファイバである。平面視において、複数のコア1Aは、互いに間隔を空けて配置されている。クラッド1Bは、複数のコア1A間を隔てている。平面視における複数のコア1Aの配列は、制限されない。図17に示される複数のコア1Aは、光ファイバ1の中心軸C1に対して互いに回転対称の関係にある。なお、平面視において、複数のコア1Aは、各コア1Aの中心軸が正方格子、三角格子、又は六角格子の格子点を成すように配置されていてもよい。また、複数のコア1Aは、光ファイバ1の中心軸C1に対して互いに回転対称の関係になくてもよい。
複数のコア1Aの各々は、例えば互いに同等の特性を有している。なお、複数のコア1Aは、互いに異なる特性を有していてもよい。例えば、光ファイバ1が、平面視において光ファイバ1の中心軸C1上に配置されている中央コアと、中心コアの周囲に配置されており互いに回転対称の関係にある複数の周辺コアとを含む場合、中央コアのコア径が各周辺コアのコア径よりも大きくてもよい。
各コア1Aの第1端面1A1の寸法(コア径W1)は、第2導波路の第2端面2A1の幅W2及び厚さT0の各々よりも大きい。各コア径W1は、1μm以上20μm以下であり、好ましくは5μm以上10μm以下である。
メタレンズ3は、複数のコア1Aの各々から出射した光を、1つの第2導波路(例えばSi導波路2A)に集光する。複数のメタサーフェス3Eの各々には、1つのコア1Aから出射した光が入射する。複数のメタサーフェス3Eから出射した光は、いずれもSi導波路2Aに入射する。つまり、各メタサーフェス3Eは、1つのコア1AとSi導波路2Aとの間を光学的に接続している。
複数のメタサーフェス3Eの各々は、上述したメタサーフェス3A、メタサーフェス3B、メタサーフェス3C、及びメタサーフェス3Dのいずれかである。複数のメタサーフェス3Eの各々は、各メタサーフェス3Eから出射した光がSi導波路2Aの第2端面2A1で焦点を結ぶように設けられている。具体的には、各メタサーフェス3Eから出射する光の伝搬方向が、各メタサーフェス3Eから出射した光がSi導波路2Aの第2端面2A1で焦点を結ぶように設定されている。
平面視における複数のメタサーフェス3Eの配列は、複数のコア1Aの配列に応じて設定される。図17に示される複数のメタサーフェス3Eは、光ファイバ1の中心軸C1に対して互いに回転対称の関係にある。複数のメタサーフェス3Eの回転対称軸をメタレンズ3の中心軸とすると、メタレンズ3の中心軸は光ファイバ1の中心軸C1と同一直線上に配置される。
なお、平面視において、複数のメタサーフェス3Eは、各メタサーフェス3Eの中心が正方格子、三角格子、又は六角格子の格子点を成すように配置されていてもよい。また、複数のメタサーフェス3Eは、光ファイバ1の中心軸C1に対して互いに回転対称の関係になくてもよい。
各メタサーフェス3Eの複数の電磁波散乱体は、例えば第1端面と第2端面との間の光の伝搬方向に対して直交する方向に配列している。各メタサーフェス3Eがメタサーフェス3Aである場合、各メタサーフェス3Aの複数の凹凸構造31Dは、例えばコア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2と直交する方向に配列している。各メタサーフェス3Aの貫通孔31Cの中心軸は、例えばコア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2と平行である。各メタサーフェス3Eがメタサーフェス3C又はメタサーフェス3Dである場合、複数の柱状体32又は複数の球状体35は、例えばコア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2と直交する方向に配列している。
図18は、複数のメタサーフェス3Eの各々がブルズアイ構造のメタサーフェス3Aであって、平面視において各メタサーフェス3Eの中心が正方格子の格子点を成すように配置されている構成例を示している。各メタサーフェス3E(3A)の中心とは、各メタサーフェス3Eの外形線の中心を意味する。複数のメタサーフェス3E(3A)は、例えば1つの導電体層31に形成されており、1つの基板4によって支持されている。
なお、複数のメタサーフェス3Eの各々は、互いに異なる導電体層31に形成されていてもよい。複数のメタサーフェス3Eの各々は、互いに異なる基板4に支持されていてもよい。
図18に示されるメタレンズ3においても、各メタサーフェス3E(3A)からSi導波路2Aに向けて出射する光の伝搬方向は、各メタサーフェス3E(3A)から出射した光がSi導波路2Aの第2端面2A1で焦点を結ぶように設定されている。
図18に示されるように、平面視において、各メタサーフェス3E(3A)の貫通孔31Cの中心軸は、当該メタサーフェス3E(3A)の中心に対して焦点Fとは反対側には配置されている。平面視において、各メタサーフェス3E(3A)の貫通孔31Cの中心軸は、当該メタサーフェス3E(3A)の中心と焦点Fとを結ぶ仮想直線上に配置されていてもよい。平面視において、1つのメタサーフェス3E1の貫通孔31Cの中心軸C5は、メタサーフェス3E1の中心C6と焦点Fとを結ぶ仮想直線上に配置されていてもよい。平面視において、メタサーフェス3E1よりも焦点Fから遠いメタサーフェス3E2の貫通孔31Cの中心軸C7は、メタサーフェス3E2の中心C8と焦点Fとを結ぶ仮想直線上に配置されていてもよい。メタサーフェス3E2の上記仮想直線は、メタサーフェス3E1の仮想直線と同一直線上に配置されていてもよい。
図18に示されるように、平面視において、各メタサーフェス3E(3A)の中心と当該メタサーフェス3E(3A)の貫通孔31Cの中心軸との間の距離は、メタサーフェス3Eの中心とメタレンズ3の焦点Fとの間の距離が短いほど、短くてもよい。メタサーフェス3E1の貫通孔31Cの中心軸C5とメタサーフェス3E1の中心C6との間の距離は、メタサーフェス3E2の貫通孔31Cの中心軸C7とメタサーフェス3E2の中心C8との間の距離よりも短くてもよい。
なお、光学システム106においても、光の伝搬方向が制限されない。光は、光スポットサイズが相対的に大きい複数のコア1Aの各々から、メタレンズ3の各メタサーフェス3Eを経て、光スポットサイズが相対的に小さいSi導波路2Aへ伝搬してもよいし、これとは逆方向に、Si導波路2Aからメタレンズ3の各メタサーフェス3Eを経て、複数のコア1Aの各々に伝搬してもよい。
<光学システムの変形例>
光学システム106において、各メタサーフェス3Eの複数の電磁波散乱体は、第1端面と第2端面との間の光の伝搬方向に対して鈍角または鋭角を成して傾斜する方向に配列していてもよい。各メタサーフェス3Eがメタサーフェス3Aである場合、各メタサーフェス3Aの複数の凹凸構造31Dは、例えばコア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2に対して鈍角または鋭角を成して傾斜する方向に配列していてもよい。各メタサーフェス3Eがメタサーフェス3C又はメタサーフェス3Dである場合、複数の柱状体32又は複数の球状体35は、コア1Aの中心軸C1及びSi導波路2Aの中心軸C2と鈍角又は鋭角を成す方向に配列していてもよい。このような場合であって、各メタサーフェス3Eが互いに異なる基板4に支持されている場合には、各メタサーフェス3Eと各コア1Aの第1端面1A1との間の距離は可能な限り短くかつ互いに等しく設定されてもよい。
光学システム106では、フォトニクス素子2が複数の第2導波路を含んでいてもよい。第2導波路の数は、第1導波路の数以下であればよい。図19に示されるように、第2導波路の数は、第1導波路の数と等しくてもよい。複数のコア1Aの各々から出射した光は、互いに異なるメタサーフェス3Eを経て、互いに異なるSi導波路2Aに入射してもよい。つまり、光学システム106は、光学システム101~105において実現される光学系(1つの第1導波路と1つの第2導波路とが1つのメタレンズ(メタサーフェス3E)を介して光学的に接続されてなる光学系)を複数セット備えていてもよい。光学システム106において、複数の光学系は、互いに同等の構成を有していてもよいし、互いに異なる構成を有していてもよい。複数の光学系の配列は、特に制限されないが、例えば水平方向に並んで配置されていてもよい。
(実施の形態7)
図20を参照して、実施の形態7に係る光学システム107について説明する。実施の形態7に係る光学システム107は、実施の形態1~6のいずれかの光学システム101~106に加え、情報出力部201及び情報入力部202をさらに備える点で、光学システム101~106とは異なる。以下、光学システム107が光学システム101~106とは異なる点を主に説明する。
情報出力部201は、例えば、電子回路と、電子回路を流れる電気信号に応じた光信号を出力する光電変換部(すなわち、光源)と、光電変換部から出力された光信号の位相変調を行う光変調器と、光変調器にて位相変調された光を集光する集光要素とを含む。情報入力部202は、例えば、光変調器と、光電変換部と、電子回路とを含む。
光学システム107では、図20に示されるように、光学システム101~106のいずれかのコア1Aが光信号を出力する情報出力部201と光学的に接続され、Si導波路2Aは光信号が入力される情報入力部202と光学的に接続されていてもよい。この場合、コア1Aは、情報出力部201の集光要素と光学的に接続されている。コア1Aには、集光要素にて集光された光が入射する。Si導波路2Aは、情報入力部202の光変調器と光学的に接続されている。Si導波路2Aから出射した光は、情報入力部202の光変調器にて位相変調された後、光電変換部にて電子信号に変換され、電子回路に送信される。
つまり、図20に示される光学システム107では、信号が、情報出力部201の電子回路、光電変換部、光変調器、集光要素、光学システム101~106のいずれかのコア1A、メタレンズ3、Si導波路2A、情報入力部202の光変調器、光電変換部、及び電子回路、を順に伝わる。
他方、光学システム107では、図21に示されるように、光学システム101~106のいずれかのSi導波路2Aが情報出力部201と光学的に接続され、コア1A号が情報入力部202と光学的に接続されていてもよい。この場合、Si導波路2Aは、情報出力部201の光変調器と光学的に接続されている。コア1Aは、情報入力部202の集光要素と光学的に接続されている。
つまり、図21に示される光学システム107では、信号が、情報出力部201の電子回路、光電変換部、光変調器、光学システム101~106のいずれかのSi導波路2A、メタレンズ3、コア1A、情報入力部202の集光要素、光変調器、光電変換部、及び電子回路、を順に伝わる。
なお、情報出力部201は、少なくとも光信号を出力する光源を含んでいればよい。また、情報出力部201は、集光要素として、光学レンズを含んでいてもよいし、光学システム101~106のメタレンズ3を含んでいてもよい。
1 光ファイバ、1A1 第1端面、1A コア、1B,2B クラッド、1C 中空部、1D 金属層、2 フォトニクス素子、2A1 第2端面、2A 導波路、2B1 第1クラッド層、2B2 第2クラッド層、2C Si基板、2D 結晶スラブ、2E 貫通孔、21 スラブ部、22 リッジ部、3 メタレンズ、3A,3B,3C,3D,3E,3E1,3E2 メタサーフェス、31C 貫通孔、31 導電体層、31A 第1面、31B 第2面、31D 凹凸構造、31E 環状溝、31F 凸部、32,32A,32B 柱状体、33 充填部、34 基材、35,35A,35B 球状体、4 基板、4A 第3面、4B 第4面、101,102,103,104,105,106,107 光学システム、201 情報出力部、202 情報入力部。

Claims (14)

  1. 第1導波路と、
    光スポットサイズが前記第1導波路とは異なる第2導波路と、
    前記第1導波路の第1端面と前記第2導波路の第2端面との間を光学的に接続するメタレンズとを備え
    前記メタレンズは、前記第1導波路の前記第1端面と対向する第1面と、前記第1面とは反対側を向いている第2面とを有し、
    前記メタレンズには、前記第1面と前記第2面との間を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の孔径は、対象波長よりも小さく、
    前記メタレンズは、導電体により構成されており、
    前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかには、複数の凹凸構造が平面視において前記貫通孔を囲むように環状に形成されている、光学システム。
  2. 前記第2端面の面積に対する前記第1端面の面積の比率が10以上である、請求項1に記載の光学システム。
  3. 平面視において、前記複数の凹凸構造の各々の中心は、前記貫通孔の中心と重なっている、請求項に記載の光学システム。
  4. 平面視において、前記複数の凹凸構造の中心は、前記貫通孔の中心と重なっていない、請求項に記載の光学システム。
  5. 第1導波路と、
    光スポットサイズが前記第1導波路とは異なる第2導波路と、
    前記第1導波路の第1端面と前記第2導波路の第2端面との間を光学的に接続するメタレンズと、
    対象波長の光に対して透明でありかつ前記光の伝搬方向に交差する第3面を有する基板とを備え、
    前記メタレンズは、前記第3面上に配置されておりかつ前記対象波長の光に位相差を与える位相格子であり、
    前記メタレンズは、前記第3面上に互いに間隔を空けて配置されている複数の凸部を含み、
    前記複数の凸部の各々は、前記第3面の第1領域上に互いに間隔を空けて配置されている第1群の凸部と、前記第3面の第2領域上に互いに間隔を空けて配置されている第2群の凸部とを含み、
    前記第1群の凸部の各々の高さ、最大幅、及びピッチの少なくともいずれかは、前記第2群の凸部の各々の高さ、最大幅、及びピッチの少なくともいずれかと異なり、
    前記第2端面の面積に対する前記第1端面の面積の比率が10以上である、光学システム。
  6. 前記複数の凸部の各々の最大幅は、前記対象波長よりも短い、請求項に記載の光学システム。
  7. 前記第1領域において、前記第1群の凸部は、位相の変化量が相対的に小さくなるように配置されており、
    前記第2領域において、前記第2群の凸部は、位相の変化量が相対的に大きくなるように配置されている、請求項に記載の光学システム。
  8. 前記複数の凸部の各々は柱状体又は球状体であ、請求項に記載の光学システム。
  9. 前記メタレンズは、前記複数の凸部間を満たしている充填部をさらに含み、
    前記複数の凸部の各々を構成する材料の屈折率は、前記充填部を構成する材料の屈折率より高く、
    前記充填部を構成する材料は、気体及び固体の少なくともいずれかを含む、請求項に記載の光学システム。
  10. 前記第1導波路は、光ファイバの少なくとも1つのコアであり、
    前記第2導波路は、細線導波路、リブ型導波路、又はフォトニック結晶導波路であり、
    前記メタレンズは、前記第1導波路と前記第2導波路との間に配置されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の光学システム。
  11. 前記第1導波路は、離散的に配置されている複数のコアにより構成されており、
    前記メタレンズは、前記複数のコアの各々と前記第2導波路との間を光学的に接続する、請求項10に記載の光学システム。
  12. 前記メタレンズは、前記複数のコアの各々から出射した光が前記第1導波路及び前記第2導波路の各々の中心軸と同一直線上に焦点を結ぶように設けられている、請求項11に記載の光学システム。
  13. 前記第1導波路及び前記第2導波路の一方と光学的に接続されている情報出力部と、
    前記第1導波路及び前記第2導波路の他方と光学的に接続されている情報入力部とをさらに備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の光学システム。
  14. 前記第1導波路の前記光スポットサイズは、前記第2導波路の前記光スポットサイズよりも大きく、
    前記情報出力部は、前記第1導波路と光学的に接続されており、
    前記情報入力部は、前記第2導波路と光学的に接続されている、請求項13に記載の光学システム。
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