JP7365905B2 - コーティングされたガラス物品 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、合衆国法典第35巻第119条(e)の下で、整理番号第62/482,449号が付与され、2017年4月6日に出願された、米国仮特許出願の利点を主張するものであり、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、コーティングされたガラス物品に関する。より詳細には、本発明は、反射防止コーティングを有するコーティングされたガラス物品に関する。
車両の窓は、車両の全体的なデザインの顕著な特徴であり、乗客の快適性に直接影響を与え得る。例えば、窓からの反射は、乗客の視覚的な快適性を低下させ得る。乗客の視覚的快適性は、また、車両の客室への可視光透過率によって影響され得る。さらに、乗客の気候の快適性は、客室への太陽エネルギー透過率によって、影響され得る。
したがって、窓において使用され得るとともに、上記の窓の特徴を改善するコーティングされたガラス物品を提供することが望ましいであろう。
コーティングされたガラス物品の実施形態が提供される。一実施形態において、コーティングされたガラス物品はガラス基板を含む。反射防止コーティングが、ガラス基板の第1の主面上に形成される。反射防止コーティングは、色抑制中間層を含む。第1のコーティング層が、色抑制中間層の上に堆積される。第1のコーティング層は、酸化スズおよびドーパントを含む。ドーパントは、アンチモン、モリブデン、または鉄を含む。第2のコーティング層が、第1のコーティング層の上に堆積される。第2のコーティング層は、シリコンの酸化物を含む。コーティングされたガラス物品は、70%以上の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)および6.0%未満のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)を示す。
第1の態様によれば、本発明は、コーティングされたガラス物品(10)を提供し、コーティングされたガラス物品(10)は、
ガラス基板(18)と、
ガラス基板(18)の第1の主面(22)上に形成された反射防止コーティング(20)と、を備え、反射防止コーティング(20)は、
色抑制中間層(28)と、
色抑制中間層(28)上に堆積された第1のコーティング層(30)であって、第1のコーティング層(30)が、酸化スズおよびドーパントを含み、ドーパントが、アンチモン、モリブデン、または鉄を含む第1のコーティング層(30)と、
第1のコーティング層(30)上に堆積された第2のコーティング層(32)であって、シリコンの酸化物を含む第2のコーティング層(32)と、を備え、
コーティングされたガラス物品(10)は、70%以上の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)および6.0%未満のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)を示す。
好ましくは、反射防止コーティング(20)が熱分解性である。
好ましくは、第1のコーティング層(30)は150nm以下の厚みで堆積され、第2のコーティング層(32)は60nm以上の厚みで堆積され、色抑制中間層(28)は、10~50nmの厚みで堆積された第1の成分層(34)と、10~50nmの厚みで堆積された第2の成分層(36)と、を含む。
好ましくは、色抑制中間層(28)は、ガラス基板(18)の第1の主面(22)上に堆積された第1の成分層(34)と、第1の成分層(34)上に堆積された第2の成分層(36)と、を含む。第1の成分層(34)は、第2の成分層(36)の屈折率、第1のコーティング層(30)の屈折率、および第2のコーティング層(32)の屈折率より大きい屈折率を有する。
好ましくは、第1のコーティング層(30)は、第1のコーティング層(30)と色抑制中間層(28)との間に介在層がないように、色抑制中間層(28)上に直接堆積され、第2のコーティング層(32)は、第2のコーティング層(32)と第1のコーティング層(30)との間に介在層がないように、第1のコーティング層(30)上に直接堆積され、第2のコーティング層(32)は、コーティングされたガラス物品(10)の外面(38)を形成している。
好ましくは、第1のコーティング層(30)は、1.0~8.0の原子パーセントのアンチモン濃度を有するアンチモンドープ酸化スズを含む。
好ましくは、第1のコーティング層(30)は、アンチモンドープ酸化スズから本質的になる。
好ましくは、シリコンの酸化物が二酸化ケイ素である。
好ましくは、ガラス基板(18)は色合いが付けられている。
好ましくは、コーティングされたガラス物品(10)が、そのコーティング側(26)に、負のa*値および負のb*値である反射色(光源A、2度の観測者)を示す。
好ましくは、全可視光透過率(光源A、2度の観測者)が70~80%である。
好ましくは、フィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)が、5.0%以下、好ましくは、4.0%以下である。
好ましくは、第1のコーティング層(30)の厚みが100nm以下である。
好ましくは、第1の成分層(34)は酸化スズを含み、第2の成分層(36)はシリコンの酸化物を含む。
好ましくは、第1のコーティング層(30)の屈折率が、第2のコーティング層(32)の屈折率および第2の成分層(36)の屈折率よりも大きい。
好ましくは、アンチモン濃度が4.0~6.0原子パーセントである。
好ましくは、コーティングされたガラス物品(10)が、65%未満の直接太陽エネルギー透過率および0.70以下の放射率を示す。
好ましくは、第2のコーティング層(32)は、二酸化ケイ素から本質的になる。
好ましくは、ガラス基板(18)が透過色を有し、透過色が、CIELABカラースケールシステム(光源A、2度の観測者)において-6±4のa*値および-4±4のb*値を有する。
好ましくは、第1のコーティング層(30)の厚みが70nm未満である。
好ましくは、第1のコーティング層(30)の厚みが30~65nmである。
第2の態様によれば、本発明は、第1の態様のコーティングされたガラス物品(10)を含む窓アセンブリ(12)を提供する。
本発明の上記および他の利点は、添付図面に照らして考慮される場合、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。
本発明に従うコーティングされたガラス物品の一実施形態を含む窓アセンブリを示す車両の部分斜視図である。 図1のコーティングされたガラス物品の部分断面図である。
本発明は、明示的に反対に指定されている場合を除き、様々な代替の配向および工程順序を想定し得ることを理解されたい。添付図面に示され、以下の明細書に記載される具体的な層、物品、アセンブリ、方法およびプロセスは、本発明の概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示される実施形態に関連する特定の寸法、方向、または他の物理的特性は、別途明示的に記述されない限り、限定するものとみなされるべきではない。
本発明に従うコーティングされたガラス物品10の実施形態について、以下に説明する。
コーティングされたガラス物品10の実施形態は、単一のコーティングガラスシートとして利用されてもよい。そのような一実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、窓アセンブリの一部として利用される。コーティングされたガラス物品10の一実施形態を含む窓アセンブリ12は、図1に示されている。この実施形態では、窓アセンブリ12は、車両14に関連して示されている。窓アセンブリ12は、バックライトまたはサイドライトであるように車両14の車体開口部16に設置されることが好ましい。しかしながら、窓アセンブリ12は、例えば、車両14の屋根における開口部等の、車両14における別の車体開口部で利用され得ることを理解されたい。本実施形態において(図示せず)、窓アセンブリはルーフライトである。
他の実施形態において(図示せず)、コーティングされたガラス物品10は積層体で利用されてもよい。そのような一実施形態では、コーティングされたガラス物品10を含む窓アセンブリは、車両14のためのフロントガラスとして利用されてもよい。加えて、コーティングされたガラス物品10の実施形態は、別のグレージングとして利用されてもよく、および/または建築、住宅、商業、光起電、自動車、および航空宇宙的な用途を有してもよい。
図2は、コーティングされたガラス物品10の一実施形態を最もよく示している。図2に示すように、コーティングされたガラス物品10は、ガラス基板18を備える。ガラス基板18は、当技術分野で知られている従来のガラス組成のいずれであってもよい。特定の実施形態において、ガラス基板18の組成は、コーティングされたガラス物品10が特定の特性を示すことを許容するように選択される。ガラス基板18は、ソーダ石灰シリカガラスであることが好ましい。本実施形態において、ガラス基板18は、フロートガラスリボンであってもよい。しかしながら、ガラス基板18は、例えば、ホウケイ酸塩組成物またはアルミノケイ酸塩ガラス組成物等の別の組成物であってもよい。
ガラス基板18は、特定の厚みに限定されないことを理解されたい。しかしながら、特定の実施形態において、ガラス基板18は、6ミリメートル(mm)以下の厚みを有することが好ましい。一実施形態において、ガラス基板18は、2~6mmの厚みを有する。
ガラス基板18は、本質的に透明であってもよい。しかしながら、ガラス基板18は色合いが付けられていることが好ましい。ガラス基板18の色合いは、コーティングされたガラス物品10の実施形態間で異なり得る。例えば、ガラス基板18は、青、緑、青銅、または灰色の色合いであり得る。好ましくは、ガラス基板18は、青緑色の色合いを有する。本実施形態において、ガラス基板18の透過色は、CIELABカラースケールシステム(光源A、2度の観測者)において-6±4、好ましくは、-6±2のa*値、および-4±4、好ましくは、-2±2のb*値を有する。ガラス基板18が青緑色の色合いを有する実施形態において、ガラス基板は、約72~74重量%のSiO、0.45~0.52重量%のFe、0.11~0.13重量%のAl、150~175ppmのTiO、8.6~8.8重量%のCaO、4.0~4.25重量%のMgO、13.4~13.7重量%のNaO、0.028~0.030重量%のKO、0.16~0.18重量%のSO3、および8~10ppmのCOの組成を有していてもよい。あるいは、ガラス基板18が青緑色の色合いを有する場合、ガラス基板18は、同様の光学特性を提供する別の組成物であり得る。
ガラス基板18は、可視光に対して本質的に透明であってもよい。ガラス基板18の可視光透過率は、ガラス基板18の厚みおよび組成の関数であり得る。ガラス基板18の厚みおよび組成が、ガラス基板18が70%以上の可視光透過率(光源A、2度の観測者)を有するように選択され得る。好ましくは、ガラス基板18が、70~80%の可視光透過率(光源A、2度の観測者)を有する。さらにより好ましくは、ガラス基板18が、74~78%の可視光透過率(光源A、2度の観測者)を有する。
反射防止コーティング20が、ガラス基板18上に形成される。より詳細には、反射防止コーティング20は、ガラス基板18の第1の主面22上に形成される。さらにより好ましくは、反射防止コーティング20は、ガラス基板18の第1の主面22上に直接形成される。特定の実施形態において(図示せず)、反射防止コーティングは、ガラス基板の第1の主面およびガラス基板の第2の主面上に形成されてもよい。しかしながら、図2に示されるように、ガラス基板18の第2の主面24はコーティングされていなくてもよい。
好ましくは、反射防止コーティング20が熱分解性である。反射防止コーティング20は、コーティングされたガラス物品10を通る可視光透過率を高めるべく、反射防止コーティング20が形成されるコーティングされたガラス物品10の側面26からの可視光反射を低減するために、利用される。反射防止コーティング20が形成されるコーティングされたガラス物品10の側面26は、本明細書では、コーティングされたガラス物品10のコーティング面26とも呼ばれ得る。反射防止コーティング20は、また、近赤外波長を吸収して、コーティングされたガラス物品10を通る太陽エネルギー透過率を低下させるために利用されてもよい。特定の実施形態において、反射防止コーティング20は、また、コーティングされたガラス物品10が、帯電防止機能を可能にする低減された放射率および有利な導電率を示すことを許容する。
特定の実施形態において、反射防止コーティング20は、色抑制中間層28と、第1のコーティング層30と、第2のコーティング層32と、を含む。他の実施形態において、反射防止コーティング20は、前述の層28~32からなる。各層28~32は、任意の適切な堆積方法により堆積され得る。しかしながら、各層28~32は、大気化学蒸着(APCVD)によって堆積されることが好ましい。他の既知の堆積方法は、例えば、ゾルゲル堆積技術またはスパッタ堆積技術等の、1つ以上の層28~32を堆積させるのに適している。ガラス基板18がフロートガラスリボンである実施形態において、反射防止コーティング20は、フロートガラス製造工程の加熱ゾーンにおいて形成されることが好ましい。
色抑制中間層28は、ガラス基板18の第1の主面22上に堆積される。いくつかの実施形態において、色抑制中間層28は、ガラス基板18の第1の主面22上に直接堆積される。これらの実施形態において、ガラス基板18の第1の主面22と色抑制中間層28との間に介在層はない。好ましくは、色抑制中間層28は、単一の成分層または2成分層である。
色抑制中間層28が単一の成分層(図示せず)である場合、単一の成分層は、ガラス基板18の第1の主面22の上方に、好ましくは、第1の主面22上に直接堆積される。本実施形態において、第1のコーティング層30は、単一の成分層の上方に、好ましくは、単一の成分層上に直接堆積される。色抑制中間層28が単一の成分層である場合、色抑制は、ガラス基板18の屈折率と第1のコーティング層30の屈折率との間の屈折率を有する材料で、色抑制中間層28を形成することにより達成され得る。
本明細書中で使用するとき、屈折率は、可視光がコーティングされたガラス物品をどのように伝播するかに関連する値をいう。以下で説明する屈折率の値は、電磁スペクトルの400~780nmに亘る平均値である。
好ましくは、色抑制中間層28が単一の成分層である場合、色抑制中間層28は、500ナノメートル(nm)の設計波長の1/4波長の厚みを有する。単一成分の色抑制中間層における使用に適した材料は、オキシ炭化ケイ素(SiCO)である。しかしながら、他の材料および材料の混合物は、単一成分の色抑制中間層における使用に適し得る。好ましくは、色抑制中間層28が単一の成分層である場合、単一の成分層は熱分解性である。
色抑制中間層28が図2に示される2つの成分層を含む場合、色抑制中間層28は第1の成分層34および第2の成分層36を含む。本実施形態において、第1の成分層34は、ガラス基板18の第1の主面22の上方に、好ましくは、第1の主面22上に直接堆積される。第2の成分層36は、第1の成分層34の上方に、好ましくは、第1の成分層34上に直接堆積される。本実施形態において、第1のコーティング層30は、第2の成分層36の上方に、好ましくは、第2の成分層36上に直接堆積される。
好ましくは、第1の成分層34が熱分解性である。第1の成分層34は屈折率を有する。好ましくは、第1の成分層34の屈折率が比較的高い。一実施形態において、第1の成分層34が、2.6以下の屈折率を有する。本実施形態において、第1の成分層34が、1.8~2.6の屈折率を有し得る。より好ましくは、本実施形態において、第1の成分層34が、1.8~2.4の屈折率を有する。
いくつかの実施形態において、第1の成分層34の屈折率は、反射防止コーティング20の少なくとも1つの他の層30、32、36の屈折率よりも大きい。そのような一実施形態において、第1の成分層34の屈折率は、第2の成分層36の屈折率よりも大きい。別の実施形態において、第1の成分層34の屈折率は、第1のコーティング層30の屈折率よりも大きい。第1の成分層34の屈折率は、また、第2のコーティング層32の屈折率よりも大きくてもよい。さらに、特定の実施形態において、第1の成分層34の屈折率は、反射防止コーティング20の他の層30、32、36の屈折率よりも大きい。
第1の成分層34は、無機金属酸化物を含むことが好ましい。特定の実施形態において、第1の成分層34は、酸化スズ(SnO)、二酸化チタン(TiO)、または別の適切な無機金属酸化物を含む。これらの実施形態において、第1の成分層34は、酸化スズ、二酸化チタン、または別の適切な無機金属酸化物から本質的になり得る。
第1の成分層34が酸化スズを含む場合、第1の成分層34は、1.8~2.0の屈折率を有し得る。好ましくは、第1の成分層34が酸化スズを含む場合、第1の成分層34は、1.9~2.0の屈折率を有する。第1の成分層34が二酸化チタンを含む場合、第1の成分層34は、2.2~2.6の屈折率を有し得る。好ましくは、第1の成分層34が二酸化チタンを含む場合、第1の成分層34は、2.2~2.4の屈折率を有する。
好ましくは、第1の成分層34は、5~50nmの厚みで堆積される。より好ましくは、第1の成分層34は、10~40nmの厚みで堆積される。第1の成分層34が酸化スズを含む実施形態において、第1の成分層34の厚みは、20~28nmであることが好ましい場合がある。第1の成分層34が二酸化チタンを含む実施形態において、第1の成分層34の厚みは、5~20nmであってもよい。好ましくは、第1の成分層34が二酸化チタンを含む実施形態において、第1の成分層34の厚みは、10~15nmである。
好ましくは、第2の成分層36が熱分解性である。また、第2の成分層36は、シリコンの酸化物を含むことが好ましい。第2の成分層36のために好適なシリコンの酸化物は、二酸化ケイ素(SiO)である。したがって、一実施形態において、第2の成分層36は二酸化ケイ素を含む。別の実施形態において、第2の成分層36は、二酸化ケイ素から本質的になる。
第2の成分層36の屈折率は、第1の成分層34の屈折率よりも小さい。好ましくは、第2の成分層36の屈折率は、第1のコーティング層30の屈折率よりも小さい。また、第2の成分層36の屈折率は、第2のコーティング層32の屈折率と類似または同じであってもよい。特定の実施形態において、第2の成分層36の屈折率が1.6以下である。好ましくは、第2の成分層36が二酸化ケイ素を含む実施形態において、第2の成分層36は、1.46の屈折率を有する。
第2の成分層36が二酸化ケイ素を含む実施形態において、第2の成分層36の厚みが、10~50nmである。好ましくは、これらの実施形態において、第2の成分層36の厚みが、15~40nmである。より好ましくは、これらの実施形態では、第2の成分層36の厚みが、20~28nmである。
好ましくは、第1のコーティング層30が熱分解性である。第1のコーティング層30は、色抑制中間層28の上方に、好ましくは、色抑制中間層28上に直接堆積される。第1のコーティング層30が色抑制中間層28上に直接堆積される実施形態において、第1のコーティング層30と色抑制中間層28との間に介在層はない。
色抑制中間層28が単一の成分層である場合、第1のコーティング層30の屈折率は、色抑制中間層28の屈折率よりも大きいことが好ましい。また、色抑制中間層28が2つの成分層34、36を含む場合、第1のコーティング層30の屈折率は、第2の成分層36の屈折率よりも大きいことが好ましい。好ましくは、第1のコーティング層30の屈折率は、第2のコーティング層32の屈折率よりも大きい。
一実施形態において、第1のコーティング層30が、2.1未満の屈折率を有する。好ましくは、第1のコーティング層30の屈折率が1.6と2.1との間である。例えば、第1のコーティング層30の屈折率が1.7~2.0であり得る。好ましくは、第1のコーティング層30の屈折率が1.7~1.85である。
これらの実施形態において、第1のコーティング層30は、酸化スズおよびドーパントを含むことが好ましい。好ましくは、ドーパントは、アンチモン(Sb)、モリブデン(Mo)、または鉄(Fe)を含む。しかしながら、他の適切なドーパントが利用されてもよい。第1のコーティング層30の好ましいドーパントは、アンチモンである。したがって、第1のコーティング層30は、アンチモンドープ酸化スズ(SnO:Sb)を含むことが好ましい。一実施形態において、第1のコーティング層30は、アンチモンドープ酸化スズから本質的になる。しかしながら、他の実施形態において、第1のコーティング層30は、鉄ドープ酸化スズ(SnO:Fe)またはモリブデンドープ酸化スズ(SnO:Mo)を含んでもよい。一実施形態において、第1のコーティング層30は、鉄ドープ酸化スズから本質的になり得る。別の実施形態において、第1のコーティング層30は、モリブデンドープ酸化スズから本質的になり得る。
第1のコーティング層30は、第1のコーティング層30が反射防止コーティング20の吸光度に対する主要な寄与因子であるように形成されることが好ましい。反射防止コーティング20の吸光度は、コーティングされたガラス物品10を通る太陽エネルギー透過率を低下させる。酸化スズにアンチモンをドープすると酸化スズの吸光度と導電率が増加するため、アンチモンドープ酸化スズを含む第1のコーティング層30が、好ましい。一実施形態において、第1のコーティング層30は、色抑制中間層28の導電率よりも大きい導電率を有する。また、本実施形態において、第1のコーティング層30は、第2のコーティング層32の導電率よりも大きい導電率を有し得る。これらの実施形態において、反射防止コーティング20のシート抵抗は、500オーム/平方以下であり得る。
第1のコーティング層30中のドーパントの濃度は、コーティングされたガラス物品10の実施形態間で異なり得る。しかしながら、第1のコーティング層30がアンチモンドープ酸化スズを含む場合、アンチモンドープ酸化スズは、1.0~8.0原子パーセントのアンチモン濃度を有することが好ましい。好ましくは、アンチモン濃度が、1.5~7.0原子パーセントである。より好ましくは、これらの実施形態において、アンチモン濃度が、4.0~6.0原子パーセントである。第1のコーティング層30が鉄ドープ酸化スズを含む場合、鉄ドープ酸化スズは、1.5原子パーセントより大きい鉄濃度を有する。好ましくは、鉄濃度が1.5~8.0原子パーセントである。第1のコーティング層30がモリブデンドープ酸化スズを含む場合、モリブデンドープ酸化スズは、1.5原子パーセントより大きいモリブデン濃度を有する。好ましくは、モリブデン濃度は、1.5~8.0原子パーセントである。
第1のコーティング層30は、150nm以下の厚みで色抑制中間層28上に堆積されることが好ましい。より好ましくは、第1のコーティング層30の厚みが、100nm以下である。さらにより好ましくは、第1のコーティング層30の厚みが、70nm未満である。本実施形態において、第1のコーティング層30の厚みが、30~65nmであってもよい。より好ましくは、本実施形態において、第1のコーティング層30の厚みが、35~65nmである。第1のコーティング層30がアンチモンドープ酸化スズを含む実施形態において、第1のコーティング層30の厚みが減少するにつれて、アンチモン濃度が増加することが好ましい。したがって、一例として、第1のコーティング層30の厚みが35nmである場合、アンチモン濃度は、6.0原子パーセントと7.0原子パーセントとの間であり得る。あるいは、別の例として、第1のコーティング層30の厚みが約70nmである場合、アンチモン濃度は4.0原子パーセントと6.0原子パーセントとの間であり得る。
第2のコーティング層32は、第1のコーティング層30の上方に、好ましくは、第1のコーティング層30上に直接堆積される。第2のコーティング層32が第1のコーティング層30上に直接堆積される実施形態において、第2のコーティング層32と第1のコーティング層30との間に介在層はない。好ましくは、第2のコーティング層32は、コーティングされたガラス物品10の最外層および外面38を形成する。特定の実施形態において、第2のコーティング層32が熱分解性である。
好ましくは、第2のコーティング層32は、比較的低い屈折率を有する。一実施形態において、第2のコーティング層32の屈折率は、例えば、1.6以下である。第2のコーティング層32の屈折率は、第1のコーティング層30の屈折率より小さいことが好ましい。
また、第2のコーティング層32は、シリコンの酸化物を含むことが好ましい。第2のコーティング層32のために好適な酸化物は、二酸化シリコン(SiO)である。したがって、一実施形態において、第2のコーティング層32は、二酸化ケイ素を含む。別の実施形態において、第2のコーティング層32は、二酸化ケイ素から本質的になる。好ましくは、第2のコーティング層32が二酸化ケイ素を含む実施形態において、第2のコーティング層32は、1.46の屈折率を有する。しかしながら、第2のコーティング層32は、他の適切な材料を含むことができ、および/または異なる屈折率値を有することができる。
特定の実施形態において、第2のコーティング層32は、60nm以上の厚みで、第1のコーティング層30上に堆積される。好ましくは、第2のコーティング層32の厚みが60~120nmである。より好ましくは、第2のコーティング層32の厚みが70~100nmである。
ガラス基板18の構成および反射防止コーティング20の存在により、コーティングされたガラス物品10の実施形態は、有利な全可視光透過率およびフィルム側可視光反射率を示す。コーティングされたガラス物品10を説明するために、全可視光透過率は、コーティングされたガラス物品10のコーティング側26から測定されるコーティングされたガラス物品10を通過する可視光の割合をいう。また、コーティングされたガラス物品10を説明するために、フィルム側可視光反射率は、コーティングされたガラス物品10のコーティング側26から測定されるコーティングされたガラス物品10から反射される可視光の割合をいう。好ましくは、上述の実施形態において、コーティングされたガラス物品10は、70%以上の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)を示す。より好ましくは、全可視光透過率(光源A、2度の観測者)は、70~80%である。さらにより好ましくは、コーティングされたガラス物品10の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)が、70~75%である。さらに、コーティングされたガラス物品10が、6.0%以下のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)を示す。好ましくは、上述の実施形態において、コーティングされたガラス物品10が、5.0%以下のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)を示す。より好ましくは、フィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)が4.0%以下である。さらにより好ましくは、コーティングされたガラス物品10のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)が、3.5%以下である。
第1のコーティング層30の組成により、コーティングされたガラス物品10は、また、改善された太陽エネルギー透過率を示し得る。本明細書中で使用する場合、直接太陽エネルギー透過率(Tsol)は、気団1.5の相対太陽スペクトル分布に従って、300~2500nmの波長範囲に亘って積分された太陽透過率をいう。また、本明細書中で使用する場合、全太陽エネルギー透過率(TTS)は、直接透過および吸収され、その後内部に放出され、窓を通過して、直接透過されるとともに吸収され、その後内側に放出される0.3~40ミクロンの波長範囲に亘る入射日射の割合をいう。一実施形態において、コーティングされたガラス物品10が、65%未満の直接太陽エネルギー透過率を示す。好ましくは、コーティングされたガラス物品10により示される直接太陽エネルギー透過率が55%以下である。より好ましくは、コーティングされたガラス物品10によって示される直接太陽エネルギー透過率が、50%未満である。他の実施形態において、コーティングされたガラス物品10が、70%以下の全太陽エネルギー透過率を示す。好ましくは、コーティングされたガラス物品10によって示される全太陽エネルギー透過率が65%未満である。
また、第1のコーティング層30の組成により、コーティングされたガラス物品10はまた、有利なシート抵抗および放射率を示し得る。例えば、コーティングされたガラス物品10が、500オーム/平方以下のシート抵抗を示し得る。一実施形態において、コーティングされたガラス物品10が、100~500オーム/平方のシート抵抗を示し得る。他の実施形態において、コーティングされたガラス物品10が、0.70以下の放射率を示す。
コーティングされたガラス物品10はまた、有利な他の特性を示し得る。例えば、コーティングされたガラス物品10は、有利な可視光透過率および反射特性を示すだけでなく、コーティングされたガラス物品10から入射する法線角度(8度)で見たときにコーティングされたガラス物品10を透過する可視光に対してほぼ中性の透過色も示し得ることに留意されたい。本明細書中に開示されるコーティングされたガラス物品10の実施形態を説明する目的のために、コーティングされたガラス物品10を透過または反射された可視光の中性色は、約-6~約6の範囲におけるa*値および約-6~6の範囲におけるb*値を用いて、CIELABカラースケールシステム(光源A、2度の観測者)の下で定義される。また、本明細書中に記載される特定の実施形態または用途に対しては、非中性の反射色および/または透過色が望ましい場合があり、コーティングされたガラス物品10によって示すことができることにも留意されたい。特定の実施形態において、コーティングされたガラス物品10は、a*値については約-9~約-4の範囲、およびb*値については約-6~-1の範囲で、透過色(光源A、2度の観測者)を示す好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、そのコーティング側26から、負のa*値および負のb*値の反射色(光源A、2度の観測者)を示す。いくつかの実施形態において、コーティングされたガラス物品10のコーティング面26からの反射色(光源A、2度の観測者)は、a*値については約-10から約6の範囲およびb*値については約-10から約0の範囲である。負のa*値は緑色の色相を示し、負のb*値は青色の色相を示すことを理解されたい。一方、正のa*値は赤色の色相を示し、正のb*値は黄色の色相を示す。また、コーティングされたガラス物品10は、低いヘイズ値を示し得る。例えば、コーティングされたガラス物品10は、0.5%以下のヘイズを示し得る。
以下の実施例は、コーティングされたガラス物品の実施形態をさらに例示および開示する目的のためにのみ提示される。
本発明の範囲内のコーティングされたガラス物品の例が以下に記載され、表1~2に示される。表1~2において、本発明の範囲内のコーティングされたガラス物品は、実施例1~実施例4である。本発明の一部とはみなされない比較例も以下に記載され、表1に示される。
表1において、コーティングされたガラス物品の例示的な実施例および実施形態は、実施例1として示される。比較例はC1として指定されている。また、表1において、列は、実施例1のコーティングされたガラス物品およびC1のガラス物品の特性を示している。
C1のガラス物品は、ソーダ石灰シリカガラス基板からなっていた。ガラス基板は青緑色で、厚みは5mmであった。C1のガラス基板は、フロートガラス製造工程を使用して形成された。
以下の実験条件が、実施例1に適用される。実施例1では、ガラス基板がフロートガラス製造プロセスに関連して形成され移動されるにつれて、ガラス基板の第1の主面上に反射防止コーティングが形成された。実施例1のガラス基板は、C1のガラス物品に類似していた。したがって、実施例1のガラス基板は、ソーダ石灰シリカ組成物および青緑色であった。また、ガラス基板の厚みは5mmであった。反射防止コーティングは熱分解性であり、2成分の色抑制中間層、第1のコーティング層、および第2のコーティング層を堆積させることにより、ガラス基板上に形成された。色抑制中間層、第1のコーティング層、および第2のコーティング層はそれぞれ、APCVDプロセスを利用することにより形成された。
実施例1では、第1の成分層はガラス基板上に直接堆積され、酸化スズを含んでいた。第1の成分層の厚みは15~25nmであった。第1の成分層を堆積させた後、第2の成分層が堆積された。第2の成分層は、第1の成分層上に直接堆積され、二酸化ケイ素を含んでいた。第2の成分層の厚みは15~25nmであった。第2の成分層を堆積させた後、第1のコーティング層が堆積された。第1のコーティング層は、第2の成分層上に直接堆積され、アンチモンドープ酸化スズを含んでいた。第1のコーティング層の厚みは98.3nmであった。第1のコーティング層を堆積させた後、第2のコーティング層コーティング。第2のコーティング層は、第1のコーティング層上に直接堆積され、二酸化ケイ素を含んでいた。第2のコーティング層の厚みは75.1nmであった。したがって、実施例1のコーティングされたガラス物品は、ガラス/SnO/SiO/SnO:Sb/SiO配置のものである。
全可視光透過率(Tvis)(光源A、2度の観測者)、透過色(Ta*、Tb*)(光源A、2度の観測者)、フィルム側可視光反射率(Rf)(光源A、2度の観測者))、反射色(Ra*、Rb*)(光源A、2度の観測者)、オフアングル反射色(Ra*オフ角度、Rb*オフ角度)(光源A、2度の観測者)、直接太陽エネルギー透過率(Tsol)、全太陽エネルギー透過率(TTS)および実施例1のコーティングされたガラス物品のヘイズを表1に示す。全可視光透過率および透過色は、分光光度計を使用して、コーティングされたガラス物品のコーティング側で測定された。全可視光透過率はパーセントとして表される。フィルム側可視光反射率および反射色を、分光光度計を使用して、コーティングされたガラス物品のコーティング側で測定した。フィルム側可視光反射率はパーセントとして表される。オフ角度反射色は、45度の入射角で、コーティングされたガラス物品のコーティング側で測定された。直接太陽エネルギー透過率および全太陽エネルギー透過率は、パーセントとして表され、分光光度計を使用して測定された。ヘイズは、ヘイズメーターを使用して、コーティングされたガラス物品のコーティング側で測定され、パーセントとして表される。
表1に示されるように、実施例1のコーティングされたガラス物品は、70%を超える全可視光透過率および5.0%未満のフィルム側可視光反射率を示した。より詳細には、実施例1のコーティングされたガラス物品の全可視光透過率は70~75%であり、フィルム側可視光反射率は4.0%未満であった。対照的に、C1のガラス物品は、実施例1のコーティングされたガラス物品よりも高い全可視光透過率および高い可視光反射率を示した。
また、実施例1のコーティングされたガラス物品は、有利な他の特性を示した。例えば、実施例1のコーティングされたガラス物品は、50%未満の直接太陽エネルギー透過率および65%未満の全太陽エネルギー透過率を示した。比較すると、C1のガラス物品は、55%を超える直接太陽エネルギー透過率および65%を超える全太陽エネルギー透過率を示した。また、実施例1のコーティングされたガラス物品は、低いヘイズ、430オーム/平方のシート抵抗、0.66の放射率、および負のa*値および負のb*値を有する反射色を示した。
実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品を以下に記載し、表2に例示する。
実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品は予測的なものであり、モデル化された。実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれは、ガラス基板を含んでいた。各ガラス基板は、5mmの厚み、ソーダ石灰シリカ組成および、青緑色を有していた。実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれは、ガラス基板の第1の主面上に形成された反射防止コーティングも含んでいた。各反射防止コーティングは、2成分の色抑制中間層、第1のコーティング層、および第2のコーティング層を含んでいた。
実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれについて、第1の成分層はガラス基板上に直接堆積され、酸化スズを含んでいた。第2の成分層は、第1の成分層上に直接堆積され、二酸化ケイ素を含んでいた。第1のコーティング層は、第2の成分層上に直接堆積され、アンチモンドープ酸化スズを含んでいた。実施例2の場合、第1のコーティング層中のアンチモンの原子パーセントは1.98であった。実施例3の場合、第1のコーティング層中のアンチモンの原子パーセントは5.15であった。実施例4の場合、第1のコーティング層中のアンチモンの原子パーセントは6.25であった。第2のコーティング層は、第1のコーティング層上に直接堆積され、二酸化ケイ素を含んでいた。したがって、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品は、ガラス/SnO/SiO/SnO:Sb/SiO配置のものである。
各層の厚みは、表2中にナノメートル単位で示されている。全可視光透過率(Tvis)(光源A、2度の観測者)、透過色(Ta*、Tb*)(光源A、2度の観測者)、フィルム側可視光反射率(Rf)(光源A、2度の観測者))、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品の反射色(Ra*、Rb*)(光源A、2度の観測者)、直接太陽エネルギー透過率(Tsol)、および全太陽エネルギー透過率(TTS)も、表2に示されている全可視光透過率、透過色、フィルム側可視光反射率、反射色、直接太陽エネルギー透過率、および全太陽エネルギー透過率は、光学モデリングによって計算された。全可視光透過率、透過色、フィルム側可視光反射率、および反射色は、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のコーティング側について示されている。全可視光透過率およびフィルム側可視光反射率は、パーセントとして表される。
表2に示すように、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれは、70%を超える全可視光透過率(光源A、2度の観測者)を示した。より具体的には、実施例2~実施例4の各コーティングされたガラス物品の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)は70~80%であった。また、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれのフィルム側可視光反射率は、5.0%未満であった。より具体的には、実施例2~実施例4のコーティングされたガラス物品のそれぞれのフィルム側可視光反射率は、4.0%未満であった。また、実施例2~実施例4の各コーティングされたガラス物品は、55%未満の直接太陽エネルギー透過率および65%未満の全太陽エネルギー透過率を示した。さらに、実施例2および実施例3のコーティングされたガラス物品はそれぞれ、負のa*値および負のb*値を有する反射色を示した。一方、実施例2のコーティングされたガラス物品は、コーティングされたガラス物品を透過および反射された可視光に対して中性色を示したが、実施例3のコーティングされたガラス物品は、反射のみで中性色を示した。
上記の説明は、本発明の原理の例示にすぎないとみなされる。さらに、多数の修正および変更が当業者には容易に思い浮かぶので、本明細書中に示され説明された正確な構造およびプロセスに本発明を限定することは望ましくない。したがって、すべての適切な修正および同等物は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にあるとみなされ得る。

Claims (20)

  1. コーティングされたガラス物品(10)であって、
    ガラス基板(18)と、
    前記ガラス基板(18)の第1の主面(22)上に形成された反射防止コーティング(20)と、を備え、前記反射防止コーティング(20)が、
    色抑制中間層(28)と、
    前記色抑制中間層(28)上に堆積された第1のコーティング層(30)であって、前記第1のコーティング層(30)が、酸化スズおよびドーパントを含み、前記ドーパントが、アンチモン、モリブデン、または鉄を含む、第1のコーティング層(30)と、
    前記第1のコーティング層(30)上に堆積された第2のコーティング層(32)であって、シリコンの酸化物を含む、第2のコーティング層(32)と、を備え、
    前記コーティングされたガラス物品(10)が、70%以上の全可視光透過率(光源A、2度の観測者)および6.0%未満のフィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)を示し、
    前記第1のコーティング層(30)の厚みが100nm以下であり、
    前記色抑制中間層(28)が、前記ガラス基板(18)の前記第1の主面(22)上に堆積された第1の成分層(34)と、前記第1の成分層(34)上に堆積された第2の成分層(36)と、を含み、前記第1の成分層(34)が、前記第2の成分層(36)の屈折率、前記第1のコーティング層(30)の屈折率、および前記第2のコーティング層(32)の屈折率よりも大きい屈折率を有する、コーティングされたガラス物品(10)。
  2. 前記反射防止コーティング(20)が大気化学蒸着膜である、請求項1に記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  3. 前記第1のコーティング層(30)が、100nm以下の厚みで堆積され、前記第2のコーティング層(32)が、60nm以上の厚みで堆積され、前記色抑制中間層(28)が、10~50nmの厚みで堆積された第1の成分層(34)と、10~50nmの厚みで堆積された第2の成分層(36)と、を含む、請求項1または2に記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  4. 前記第1のコーティング層(30)が、前記第1のコーティング層(30)と前記色抑制中間層(28)との間に介在層がないように、前記色抑制中間層(28)上に直接堆積され、前記第2のコーティング層(32)が、前記第2のコーティング層(32)と前記第1のコーティング層(30)との間に介在層がないように、前記第1のコーティング層(30)上に直接堆積され、前記第2のコーティング層(32)が、前記コーティングされたガラス物品(10)の外面(38)を形成する、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  5. 前記第1のコーティング層(30)が、1.0~8.0原子パーセントのアンチモン濃度を有するアンチモンドープ酸化スズを含む、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  6. 前記第1のコーティング層(30)が、アンチモンドープ酸化スズから本質的になる、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  7. 前記シリコンの酸化物が二酸化ケイ素である、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  8. 前記ガラス基板(18)に色合いが付けられている、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  9. 前記コーティングされたガラス物品(10)が、そのコーティング側(26)に、負のa*値および負のb*値である反射色(光源A、2度の観測者)を示す、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  10. 前記全可視光透過率(光源A、2度の観測者)が70~80%である、請求項1~のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  11. 前記フィルム側可視光反射率(光源A、2度の観測者)が、5.0%以下、好ましくは、4.0%以下である、請求項1~10のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  12. 前記第1の成分層(34)が酸化スズを含み、前記第2の成分層(36)がシリコンの酸化物を含む、請求項11のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  13. 前記第1のコーティング層(30)の屈折率が、前記第2のコーティング層(32)の屈折率および前記第2の成分層(36)の屈折率よりも大きい、請求項3に記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  14. 前記アンチモン濃度が4.0~6.0原子パーセントである、請求項13のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  15. 前記コーティングされたガラス物品(10)が、65%未満の直接太陽エネルギー透過率および0.70以下の放射率を示す、請求項1~14のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  16. 前記第2のコーティング層(32)が、二酸化ケイ素から本質的になる、請求項1~15のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  17. 前記ガラス基板(18)が透過色を有し、前記透過色が、CIELABカラースケールシステム(光源A、2度の観測者)において-6±4のa*値および-4±4のb*値を有する、請求項1~16のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  18. 前記第1のコーティング層(30)の厚みが70nm未満である、請求項1~17のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  19. 前記第1のコーティング層(30)の厚みが30~65nmである、請求項1~18のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)。
  20. 請求項1~19のいずれかに記載のコーティングされたガラス物品(10)を含む窓アセンブリ(12)。
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