JP7363001B2 - 室圧制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、室圧制御装置及びプログラムに関する。
下記特許文献1には、対象室に対する給気路又は排気路などの換気用風路に配置される換気用チャンバが記載されている。この換気用チャンバでは、屋外通気口がチャンバ周方向の全周にわたる環状配置とされている。また、屋外通気口の全体に対して屋外風圧低減用の通気性抵抗部材が配設されている。これにより、チャンバ内部に及ぶ屋外風圧が屋外風の風向変化によって変化することを抑制している。この結果、対象室の室圧が安定的かつ精度良く設定室圧に調整維持される。
特開2008-45864号公報
上記特許文献1の通気性抵抗部材はパンチング板で形成されており、動力を必要としない所謂パッシブ制御部材である。このため、例えば屋外の突風などの外乱が給気路を介して対象室の室圧に影響を与える場合、この影響を低減する効果は限定的である。
本発明は、上記事実を考慮して、外乱による室圧の変動を効果的に抑制できる室圧制御装置を提供することを目的とする。
請求項1の室圧制御装置は、室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統、及び前記室から空気を排出する排気系統の少なくとも一方に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、前記検出部による検出結果に対応する前記室の室圧予測値をデータベースから読み出して、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する予測部と、前記予測部によって前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、を備えている。
請求項1に記載の室圧制御装置では、検出部によって、室の給気系統及び排気系統の少なくとも一方の、圧力及び風量の少なくとも一方が検出される。また、検出部によって検出された検出結果に基づいて、予測部が、室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する。そして、室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、供給部が、室の内部に所定量の圧縮空気を供給する。これにより、給気系統又は排気系統の空気に乱れが生じても、この乱れによる室の内部の圧力変動が抑制される。すなわち、外乱による室圧の変動を効果的に抑制できる。
請求項2の室圧制御装置は、請求項1に記載の室圧制御装置において、前記予測部は、前記室の内部の圧力が前記所定閾値を下回る場合の減圧量を更に予測し、前記所定量は、前記予測部によって予測された前記減圧量に相当する量である。
請求項2に記載の室圧制御装置は、室の内部の圧力が所定閾値より下回る場合、その減圧量を予測して、当該減圧量に相当する量の圧縮空気を室の内部に供給する。これにより、圧縮空気の供給量に過不足が生じることを抑制できる。したがって、外乱による室圧の変動の抑制効果を高められる。
請求項3の室圧制御装置は、請求項1又は請求項2に記載の室圧制御装置において、前記予測部は、前記室の内部の圧力が前記所定閾値を下回るタイミングを更に予測し、前記制御部は、前記供給部に対して、前記予測部によって予測されたタイミングで前記圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う。
請求項3に記載の室圧制御装置は、室の内部の圧力が所定閾値より下回る場合、そのタイミングを予測して、当該予測されたタイミングで圧縮空気を室の内部に供給する。これにより、室の内部の圧力が所定閾値より下回る「前」や所定閾値より下回った「後」に圧縮空気が供給されることが抑制される。したがって、外乱による室圧の変動の抑制効果を高められる。
請求項4の室圧制御装置は、請求項1~3の何れか1項に記載の室圧制御装置において、前記所定閾値は、前記室と隣接する室に対して正圧の状態が維持される値である。
請求項5のプログラムは、コンピュータを、室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統、及び前記室から空気を排出する排気系統の少なくとも一方に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部による検出結果に対応する前記室の室圧予測値をデータベースから読み出して、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する予測部と、前記予測部によって前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給可能とされた供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部、として機能させる。
請求項5に記載のプログラムでは、検出部によって、室の給気系統及び排気系統の少なくとも一方の、圧力及び風量の少なくとも一方が検出される。また、検出部によって検出された検出結果に基づいて、予測部が、室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する。そして、室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、供給部が、室の内部に所定量の圧縮空気を供給する。これにより、給気系統又は排気系統の空気に乱れが生じても、この乱れによる室の内部の圧力変動が抑制される。すなわち、外乱による室圧の変動を効果的に抑制できる。
請求項6の室圧制御装置は、室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、前記検出部による検出結果が所定の閾値未満の場合に、前記検出結果に対応する圧縮空気供給量をデータベースから読み出して、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、を備える。
請求項7の室圧制御装置は、室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、前記検出部による検出結果から前記室に供給する圧縮空気量を算出する演算式を用いて、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回らないように、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、を備える。
本発明によると、外乱による室圧の変動を効果的に抑制できる。
実施形態に係る室圧制御システム全体の構成を示す構成図である。 実施形態に係る室圧制御装置の電気的な構成を示すブロック図である。 実施形態に係る室圧制御装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に係る基本情報データベースの構成の一例を示す模式図である。 実施形態に係る室圧制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る室圧制御装置におけるモーターダンパを用いて制御された室圧と時間との関係の一例を示すグラフである。 (A)は実施形態に係る室圧制御装置におけるモーターダンパ、エア電磁弁及びエア供給装置を用いて制御された室圧と時間との関係の一例を示すグラフであり(B)は給気側圧力と時間との関係の一例を示すグラフであり(C)は圧縮空気供給量と時間との関係の一例を示すグラフである。 (A)は実施形態に係る室圧制御装置におけるモーターダンパ、エア電磁弁及びエア供給装置を用いて制御された室圧と時間との関係の別の一例を示すグラフであり(B)は給気側圧力と時間との関係の一例を示すグラフであり(C)は圧縮空気供給量と時間との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る室圧制御装置及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する、又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
<室圧制御システム>
図1には、本発明の実施形態に係る室圧制御システム80の全体構成が示されている。室圧制御システム80は、室Aの内部の圧力(以下、「室圧」と称す)を所定の範囲内に維持するための空気調和設備である。室圧制御システム80は、室圧制御装置10、差圧センサ20、給気側圧力センサ22、モーターダンパ24及び供給部30を含んで構成されている。なお、図1においては錯綜を避けるため、室圧制御装置10と、差圧センサ20、給気側圧力センサ22、モーターダンパ24及び供給部30との接続線については図示を省略する。
(室圧制御方法)
ここで、室圧制御システム80における各部の構成を説明する前に、室Aの室圧を所定の範囲内に維持する圧力制御方法について概略を説明する。室Aは例えばクリーンルーム(清浄度を確保したい空間)とされ、室Aの外部空間から微粒子や微生物等のエアロゾルやガスが侵入し難いように室圧を制御することが好ましい。すなわち、室Aは室Aの外部空間に対して正圧、換言すると、室Aの室圧は室Aの外部空間の圧力より高く維持することが求められている。
図6には、室Aの室圧(Pa)と時間(s)との関係F2の一例、及び、室Bの室圧(Pa)と時間(s)との関係F3の一例が示されている。室Bは室Aと隣接する室であり、扉で区画されている。なお、室Bは室Aの外部空間の一例である。また、図6及び詳細を後述する図7(A)、(B)、図8(A)、(B)の縦軸に示す室圧及び給気側圧力は、室Aの外部空間の一例である屋外空間の圧力(すなわち大気圧)との「差圧」として示されている。
室Aの室圧は、[PA±ΔPa](Pa)の範囲内に維持することが好ましい。PA(Pa)は、室圧制御システム80において予め設定されている室Aの室圧の管理設定値である。また、PA(Pa)は、室Aの外部空間(屋外空間及び室Bを含む)より高い圧力とされている。ΔPa(Pa)は、室圧制御システム80において予め許容されている圧力の範囲(PA(Pa)との許容誤差)である。
室Bの室圧は、[PB±ΔPb](Pa)の範囲内に維持することが好ましい。PB(Pa)は、室圧制御システム80において予め設定されている室Bの室圧の管理設定値である。また、PB(Pa)は、PA(Pa)より低い値とされている。なお、PB(Pa)は、必ずしも屋外空間より高い圧力とする必要はないが、本実施形態においては、屋外空間より高い圧力とされている。
ここで、[PA-ΔPa]>[PB+ΔPb]とする。すなわち、室Aの室圧の好ましい下限値としての閾値は、[PA-ΔPa](Pa)である。これにより、室Aは室Bに対して正圧の状態が維持される。
本実施形態においては、平常時において室Aの室圧を少なくとも[PA-ΔPa](Pa)以上の範囲内に維持するために、図1に示す室圧制御装置10、差圧センサ20及びモーターダンパ24が用いられている。
また、外乱により室Aの室圧が[PA-ΔPa](Pa)未満で、かつ、急激に低くなると予想された場合(例えば図6に示す室圧P3)に、室Aの室圧を少なくとも[PA-ΔPa](Pa)以上の範囲内に維持するために、室圧制御装置10、給気側圧力センサ22及び供給部30が用いられている。
なお、「外乱」の原因としては、給気系統92を形成する給気ダクト92Aに屋外空間から突風が侵入したことに起因する給気ダクト92A内の圧力変動、給気ダクト92A内の脈動、給気ファン92Bの回転速度の急激な変化、フィルタの目詰まり、コイルの圧力変化、モーターダンパ24Aの劣化等が挙げられる。
同様に、「外乱」の原因として、排気系統94を形成する排気ダクト94Aに屋外空間から突風が侵入したことに起因する排気ダクト94A内の圧力変動、排気ダクト94Aの脈動、排気ファン94Bの回転速度の急激な変化、フィルタの目詰まり、コイルの圧力変化、モーターダンパ24Bの劣化等が挙げられる。
(室圧制御装置)
室圧制御装置10は、差圧センサ20及び給気側圧力センサ22から取得した情報に基づいて、モーターダンパ24及び供給部30を制御する装置である。室圧制御装置10の構成の詳細については後述する。
(差圧センサ)
差圧センサ20は、室Aの内部と室Aの外部空間の一例である屋外空間との「差圧」を検知するセンサである。差圧センサ20によって検知された「差圧」は、室圧制御装置10に送信される。
(給気側圧力センサ)
給気側圧力センサ22は、本発明における検出部の一例であり、室圧の制御対象とする室(本実施形態においては室A)に対して空気を供給する給気系統92、及び室Aから空気を排出する排気系統94の少なくとも一方に設けられ、設けられた系統における圧力を検出する。
本実施形態において、給気側圧力センサ22は、室Aに開口する給気ダクト92Aに設置された圧力センサである。給気側圧力センサ22は、室Aに開口する給気ダクト92A内の圧力(以下、「給気側圧力」と称す)を検知する。給気側圧力センサ22によって検知された「給気側圧力」は、室圧制御装置10に送信される。
(モーターダンパ)
モーターダンパ24は、室Aに開口する給気ダクト92A及び排気ダクト94Aに各々設置されたモーターダンパである。なお、給気ダクト92Aに設置されたモーターダンパ24をモーターダンパ24Aと称し、排気ダクト94Aに設置されたモーターダンパ24をモーターダンパ24Bと称す。
室Aに対応するモーターダンパ24A、24Bは、室圧制御装置10の制御によって、室Aの室圧を所定の範囲内に調整する。
具体的には、給気側のモーターダンパ24AとしてCAV(Constant Air Volume:定風量装置)を用いて一定の給気風量を維持する。一方、排気側のモーターダンパ24BとしてPCD(Pressure Control Damper:モーターダンパ)を用いて排気風量を変化させる。つまり、モーターダンパ24Bによって室圧を調整し、モーターダンパ24Aは風量の変動がないようにされている。
上述したように、室Aの室圧は室Aの外部空間の圧力と比較して高くなるように調整される。そこで、室Aの内部と室Aの外部空間との「差圧」が所定の閾値より小さくなると、モーターダンパ24Bの開度を小さくする。この開度は、室Aへの空気の供給量が、室Aからの空気の排出量を上回るように調整される。この結果、室Aの室圧が高くなる。
一方、室Aの内部と室Aの外部空間との「差圧」が所定の閾値より大きくなると、モーターダンパ24Bの開度を大きくする。この開度は、室Aへの空気の供給量が、室Aからの空気の排出量を下回るように調整される。この結果、室Aの内部の室圧が低くなる。
なお、給気側のモーターダンパ24A及び排気側のモーターダンパ24BとしてVAV(Variable Air Volume:可変風量装置)を用いてもよい。また、モーターダンパ24A、24Bは、室B及び室Bと隣接する室Cに開口する給気ダクト92A及び排気ダクト94Aにも設置されている。さらに、差圧センサ20は、室B及び室Cにも設置されている。
(供給部)
供給部30は、室Aに開口する圧縮空気供給経路96に設置された圧縮空気供給装置である。供給部30は、エア電磁弁32及びエア供給装置34を備えて構成されている。室圧制御装置10の制御によって、エア供給装置34が圧縮空気を生成し、さらにエア電磁弁32が開放されると、室Aに圧縮空気が供給される。
<室圧制御装置の詳細構成>
図2には、室圧制御装置10の電気的な構成を示すブロック図が示されている。室圧制御装置10は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)11、一時記憶領域としてのメモリ12、不揮発性の記憶部13、キーボードとマウス等の入力部14、液晶ディスプレイ等の表示部15、媒体読み書き装置16(R/W)及び通信インタフェース(I/F)部18を備えている。CPU11、メモリ12、記憶部13、入力部14、表示部15、媒体読み書き装置16及び通信I/F部18はバスB1を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置16は、記録媒体17に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体17への情報の書き込みを行う。
記憶部13はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部13には、室圧制御プログラム13Aが記憶されている。室圧制御プログラム13Aは、室圧制御プログラム13Aが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16にセットされ、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの室圧制御プログラム13Aの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶される。CPU11は、室圧制御プログラム13Aを記憶部13から読み出してメモリ12に展開し、室圧制御プログラム13Aが有するプロセスを順次実行する。
また、記憶部13には、基本情報データベース13Bが記憶される。基本情報データベース13Bについては、詳細を後述する。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る室圧制御装置10の機能的な構成について説明する。図3に示すように、室圧制御装置10は、予測部11A及び制御部11Bを含む。室圧制御装置10のCPU11が室圧制御プログラム13Aを実行することで予測部11A及び制御部11Bとして機能する。
(予測部)
図3に示す予測部11Aは、給気側圧力センサ22から送信された「給気側圧力」を検出する。そして検出結果(給気側圧力)に基づいて、室Aの室圧が所定閾値を下回ることを予測する。
ここで、室Aの室圧(Pa)と時間(s)との関係F2の一例及び室Bの室圧(Pa)と時間(s)との関係F3の一例が、図7(A)に示されている。また、給気側圧力センサ22によって検出された給気側圧力(Pa)と時間(s)との関係F1の一例が、図7(B)に示されている。
例えば図7(B)に示すように、給気側圧力がP1(Pa)と検出された場合、予測部11Aは、図7(A)に示すように、室Aの室圧がP3(Pa)になると予測する。本実施形態に係る予測部11Aは、後述する基本情報データベース13Bに記憶されている、給気側圧力検出値と当該検出値に対応する室Aの室圧予測値と、を用いて室Aの室圧を予測する。
また、予測部11Aは、室Aの室圧が所定閾値(本実施形態では[PA-ΔPa](Pa))を下回る場合の減圧量を予測する。具体的には、予測部11Aは、予測された室Aの室圧が、上記所定閾値を下回る場合、当該閾値からの減圧量[PA-ΔPa-P3](Pa)を予測する。
さらに、予測部11Aは、室Aの室圧が所定閾値を下回るタイミングを予測する。具体的には、予測部11Aは、給気側圧力センサ22によって給気側圧力が検出された時間t1(s)に応じて、室Aの室圧が所定閾値を下回る時間t3(s)を予測する。
なお、給気側圧力センサ22によって給気側圧力が検出された時間t1(s)から、室Aの室圧が上記の所定閾値を下回る時間t3(s)までのタイムラグ[t3-t1](s)は、図1に示す給気側圧力センサ22と室Aとの距離や給気ダクト92Aの内径やダクト経路の形状等の各種条件に依存する。そこで、本実施形態では、上記各種条件に応じてあらかじめ予測したタイムラグを、「室圧変動タイムラグ」(固定値)として記憶部13に予め記憶している。このように、本発明における「タイミングを予測する」とは、記憶部13に予め記憶された固定値を元にタイミングを導出する実施形態を含む。
なお、図7(A)において時間t3(s)は「室Aの室圧が極小値となる時間」を示しているが、「室Aの室圧が所定閾値を下回る時間」と「室Aの室圧が最小値となる時間」との誤差は無視できるほどに小さいものとする。すなわち時間t3(s)は「室Aの室圧が所定閾値を下回る時間」に近似できる。
(制御部)
図3に示す制御部11Bは、予測部11Aによって室Aの室圧が所定閾値を下回ることが予測された場合、供給部30に対して所定量の圧縮空気を室Aの内部に供給させる制御を行う。
具体的には、給気側圧力センサ22によって検出された給気側圧力P1(Pa)に基づいて(図7(B)参照)、室Aの室圧が所定閾値[PA-ΔPa](Pa)を下回ることが予測された場合(図7(A)の2点鎖線参照)、制御部11Bは、図7(C)に示すように、供給部30に対して所定量Q(m/s)の圧縮空気を室Aの内部に供給させる。
この所定量Q(m/s)は、予測部11Aによって予測された閾値からの減圧量[PA-ΔPa-P3](Pa)に相当する量である。なお、「相当する量」とは、室Aの体積分の空気を、予測された減圧量と略同量だけ増圧させるために必要な量である。室圧予測値と、当該室圧予測値に対応する圧縮空気供給量は、後述する基本情報データベース13Bに記憶されている。
また、制御部11Bは、供給部30に対して、予測部11Aによって予測されたタイミングで圧縮空気を室Aの内部に供給させる制御を行う。つまり、予測部11Aによって室Aの室圧が所定閾値を下回ると予測された時間t3(s)に合わせて、圧縮空気を室Aの内部に供給させる。
なお、図7(A)、(C)には、供給部30が圧縮空気を噴出する時間t2(s)が示されている。供給部30が圧縮空気を噴出する時間t2(s)から、圧縮空気が室Aの内部に供給される時間t3(s)までの間には、タイムラグ[t3-t2](s)がある。このタイムラグは、図1に示すエア供給装置34と室Aとの距離や圧縮空気供給経路96に用いられるダクトの内径やダクト経路の形状等に依存する。
そして、このタイムラグに応じて圧縮空気を噴出するタイミング[t2-t1](s)は、「圧縮空気噴出タイミング」(固定値)として記憶部13に予め記憶されている。このタイミングで圧縮空気を噴出することで、時間t3(s)に圧縮空気が室Aの内部に供給される。
(基本情報データベース)
図4を参照して、本実施形態に係る基本情報データベース13Bについて説明する。基本情報データベース13Bには、給気側圧力値J1、J2、…(Pa)と、室Aの室圧予測値K1、K2、…(Pa)と、圧縮空気供給量L1、L2、…(m/s)と、が関連付けられて記憶されている。なお、給気側圧力値J1、J2、…、室Aの室圧予測値K1、K2、…及び圧縮空気供給量L1、L2、…は、何れも室圧制御システム80で制御対象としている系に応じて予め定めた具体的数値である。
図7(A)~(C)と照らし合わせて説明すると、図7(B)に示す給気側圧力P1(Pa)が検出されると、予測部11Aが、図7(A)に示す室圧P3を予測する。予測値であるこの室圧P3は、図4に示す基本情報データベース13Bに基づいて導出される。具体的には、予測部11Aは、基本情報データベース13Bから、検出された給気側圧力P1(Pa)に最も近い給気側圧力値を選択し、当該給気側圧力値に対応する室圧予測値を基本情報データベース13Bから読み出すことにより、室圧P3(Pa)として導出する。
さらに、制御部11Bが、予測された室圧P3に基づいて、所定量Q(m/s)の圧縮空気を室Aに供給する。この供給量は室圧予測値と同様に、図4に示す基本情報データベース13Bに基づいて決定される。
<作用>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る室圧制御システム80の作用を説明する。ユーザからの入力部14を介した実行指示等に応じて、室圧制御装置10のCPU11が室圧制御プログラム13Aを実行することにより、図5に示す室圧制御処理が実行される。
室圧制御プログラム13Aの実行が開始されると、ステップ200で、予測部11Aは、基本情報データベース13Bから基本情報の読み出しを開始する。
ステップ202で、予測部11Aは、室Aの内部と室Aの外部空間との差圧を検出する。
ステップ204で、検出された差圧が所定の上限閾値Hth(Pa)より高いか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ206に移行する。なお、上限閾値Hth(Pa)は、[PA+ΔPa](Pa)より小さい値とされている。
ステップ206で、制御部11Bは、室Aの室圧を所定値だけ削減させるように、モーターダンパ24Bを制御する。この結果、室Aの内部の室圧が小さくなる(例えば図6における矢印S206)。
一方、ステップ204において否定判定となった場合はステップ208に移行する。ステップ208で、検出された差圧が所定の下限閾値Lth(Pa)より低いか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ210に移行する。なお、下限閾値Lth(Pa)は、[PA-ΔPa](Pa)より大きい値とされている。
ステップ210で、制御部11Bは、室Aの室圧を所定値だけ増加させるように、モーターダンパ24Bを制御する。この結果、室Aの内部の室圧が大きくなる(例えば図7(A)における矢印S210)。
なお、上記のステップ206及びステップ210における「所定値」とは、少なくとも差圧の上限閾値Hth(Pa)と下限閾値Lth(Pa)との範囲内とされており、例えば当該範囲の「n分の1(「n」は自然数であり、一例としては「10」)」の値が適用される。但し、所定値がこの形態に限るものではないことは言うまでもない。
一方、ステップ208において否定判定となった場合はステップ206及びステップ210の処理を実行することなくステップ212に移行する。
ステップ212で、予測部11Aは、給気側圧力を検出する(例えば図7(B)における圧力P1(Pa))。
ステップ214で、予測部11Aは室Aの室圧を予測する(例えば図7(A)における室圧P3(Pa))。この室圧予測は、予測部11Aで検出された給気側圧力に対応する室Aの室圧予測値を基本情報データベース13Bから読み出すことにより実行される。
また、このとき予測部11Aは、室Aの室圧が予測された室圧になるタイミング(時間t3)を更に予測する。このタイミング予測は、予測部11Aが、記憶部13に記憶された「室圧変動タイムラグ」を読み出すことにより実行される。
ステップ216で、予測された室Aの室圧が所定の室圧閾値Tth(Pa)(Tth=[PA-ΔPa](Pa))より小さいか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ218に移行する。
ステップ218で、制御部11Bは、供給部30に対して、室圧予測値に応じた圧縮空気量を設定する(例えば図7(C)における所定量Q(m/s)の圧縮空気供給量)。この圧縮空気量設定は、予測された室圧に相当する圧縮空気量を基本情報データベース13Bから読み出すことにより実行される。
ステップ220で、制御部11Bは、給気側圧力の検出時間から「所定時間」が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ222に移行する。この経過時間の判定は、予測部11Aが、記憶部13に記憶された「圧縮空気噴出タイミング」を読み出すことにより実行される。
ステップ222で、制御部11Bは、エア電磁弁32を開放する。これにより室Aへ圧縮空気の供給を開始する。ステップ224で「所定時間」が経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ226へ移行してエア電磁弁32を閉じる。
なお、ここでの「所定時間」とは、エア供給装置34が「所定量」の空気を噴出するために必要な時間である。この「所定量」は、室Aの室圧を、室圧閾値Tth(Pa)からの減圧量に相当する分だけ増圧させるために必要な圧縮空気供給量である。
一方、ステップ216において否定判定となった場合はステップ218、ステップ222及びステップ226の処理を実行することなくステップ228に移行する。
ステップ228で、制御部11Bは、この室圧制御処理の終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ202に戻る一方、肯定判定となった時点でこの室圧制御処理を終了する。なお、本実施形態においては、室圧制御処理の終了タイミングを、室圧制御プログラム13Aが終了されるタイミングとされている。室圧制御プログラム13Aは、室Aの空調管理が終了されることに応じて終了される。室Aの空調管理は、例えば入力部14の操作によって終了される。
以上説明したように、本実施形態に係る室圧制御装置10では、給気側圧力センサ22によって、室Aの給気系統92の圧力(給気側圧力)が検出される。
また、給気側圧力センサ22によって検出された検出結果に基づいて、予測部11Aが、室Aの室圧が所定閾値([PA-ΔPa](Pa))を下回ることを予測する。そして、室Aの室圧が所定閾値を下回ることが予測された場合、供給部30が、室Aの内部に所定量の圧縮空気を供給する。
これにより、給気系統92の空気に乱れが生じても、この乱れによる室Aの内圧の圧力変動が抑制される。すなわち、外乱による室圧の変動を効果的に抑制できる。
また、本実施形態に係る室圧制御装置10は、室Aの室圧が所定閾値([PA-ΔPa](Pa))より下回る場合、その減圧量([PA-ΔPa-P3](Pa))を予測して、当該減圧量に相当する量(Q(m/s))の圧縮空気を室Aの内部に供給する。これにより、圧縮空気の供給量に過不足が生じることを抑制できる。したがって、外乱による室圧の変動の抑制効果を高められる。
さらに、本実施形態に係る室圧制御装置10は、室Aの室圧が所定閾値([PA-ΔPa](Pa))より下回る場合、そのタイミング(t3(s))を予測して、当該予測されたタイミングで圧縮空気を室の内部に供給する。これにより、室Aの室圧が所定閾値より下回る「前」や所定閾値より下回った「後」に圧縮空気が供給されることが抑制される。したがって、外乱による室圧の変動の抑制効果を高められる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態においては、室Aの室圧を図7(A)に示す所定の閾値[PA-ΔPa](Pa)以上の範囲内に維持する方法の一例について説明したが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば室Aの室圧を[PA-ΔPa](Pa)以上の範囲内に維持し、かつ、[PA+ΔPa](Pa)以下の範囲内に維持し易くすることもできる。すなわち、図6及び図7(A)に示した例では、室Aの室圧が[PA+ΔPa](Pa)より大きい値となる場合がある(点M)が、このようなピーク値を、図8(A)の矢印N1で示すように低減する。
具体的には、図8(A)に室圧(Pa)と時間(s)との関係F4の一例で示すように、まず、室Aの室圧を、[PD±ΔPa](Pa)の範囲内に制御する。PD(Pa)は、PA(Pa)より小さい値である。つまり室Aの室圧の管理値を、図7(A)に示した実施例と比較して小さくする。この制御は、室圧制御装置10、差圧センサ20及びモーターダンパ24によって実行する。
このとき、室Aの室圧がピーク値となる点Mにおいては室Aの室圧が[PD+ΔPa](Pa)を上回ってもよいが、少なくとも[PA+ΔPa](Pa)を上回らないようにする。これにより、室Aの室圧を[PA+ΔPa](Pa)以下の範囲内に維持し易くすることができる。
さらに、室Aの室圧が[PA-ΔPa]を下回ることが予測された場合、上記の実施例と同様に、供給部30によって室Aに圧縮空気を供給する。
具体的には、例えば時間t1a、t1b、t1c、t1dにおいて検出された給気側圧力(図8(B))によって、時間t3a、t3b、t3c、t3dにおいて室Aの室圧が閾値[PA-ΔPa]を下回ることが予測された場合(図8(A))、供給部30は、時間t2a、t2b、t2c、t2dに室Aへ圧縮空気を供給する(図8(C))。これにより、室Aの室圧を図8(A)の矢印N2で示すように増加させ、[PA-ΔPa](Pa)以上の範囲内に維持することができる。
なお、上記の各実施形態においては、制御部11Bは、予測部11Aによって予測されたタイミング(室Aの室圧が閾値[PA-ΔPa]を下回るタイミング)で圧縮空気を室Aの内部に供給しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば制御部11Bは、給気側圧力を検出し室Aの室圧が[PA-ΔPa]を下回ることが予測された直後(図7(C)における時間t1の直後)に供給部30から圧縮空気を噴出させてもよい。このようにすることでも、外乱による室圧の変動の抑制効果を得ることができる。
また、上記の各実施形態においては、制御部11Bは、予測部11Aによって予測された閾値からの減圧量[PA-ΔPa-P3](Pa)に相当する量の圧縮空気を供給部30から噴出させているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば制御部11Bは、予測部11Aによって予測された閾値からの減圧量に関わらず、所定量の圧縮空気を供給部30から噴出させてもよい。このようにすることでも、外乱による室圧の変動の抑制効果を得ることができる。
さらに、上記の各実施形態においては、室圧の制御対象とする室Aに対して空気を供給する給気ダクト92Aに設置した給気側圧力センサ22によって給気系統92の圧力を検出しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば給気側圧力センサ22に「代えて」又は「加えて」給気ダクト92Aに流量計を設置し、この流量計によって給気系統92の風量を検出してもよい。給気系統92の風量からも、室Aの室圧変動値を予測することができる。給気側圧力センサ22に「加えて」流量計を設置する場合は、常時給気側圧力センサ22と同時に使用してもよいし、給気側圧力センサ22が故障した場合のフェールセーフとして用いてもよい。
また、例えば排気ダクト94Aに排気側圧力センサ及び流量計の少なくとも一方を配置して、排気系統94の圧力及び風量の少なくとも一方を検出してもよい。排気系統94の圧力及び風量からも、室Aの室圧変動値を予測することができる。なお、排気ダクト94Aの排気側圧力センサ及び流量計は、給気ダクト92Aの排気側圧力センサ及び流量計に代えて又は加えて用いることができる。
また、上記の各実施形態においては、給気側圧力から室Aの室圧を予測し、予測された室Aの室圧に応じて圧縮空気の供給量を決定しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図4に示す基本情報データベース13Bに代えて、給気側圧力検出値及び当該計測値に対応する圧縮空気供給量のみの対応関係を示したデータベース(室圧予測値を省略したデータベース)を用いることができる。
このようなデータベースを用いる場合、給気側圧力の計測値が所定の閾値未満であれば、室Aの室圧が所定閾値を下回ることが予測され、所定量の圧縮空気が室Aに供給される。一方、給気側圧力の計測値が所定の閾値以上であれば、室Aの室圧は所定閾値を下回ると予測されず、圧縮空気は室Aに供給されない。
また、室Aに供給する圧縮空気量は、必ずしも基本情報データベース13Bを用いて予測しなくてもよい。例えば記憶部13に、給気側圧力の計測値から室Aに供給する圧縮空気量を算出する演算式を記憶させておき、この演算式を用いて圧縮空気量を算出してもよい。
また、上記の各実施形態においては、「室圧変動タイムラグ」及び「圧縮空気噴出タイミング」が固定値として記憶部13に記憶されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばこれらの「室圧変動タイムラグ」及び「圧縮空気噴出タイミング」を、温度等の環境条件に応じた変動値として予測部11Aが予測してもよい。
この場合、一例として、記憶部13には、例えば温度などの環境条件から「室圧変動タイムラグ」及び「圧縮空気噴出タイミング」を算出する関係式を記憶させておき、予測部11Aがこの関係式からそれぞれの値を導出してもよい。
また別の一例として、記憶部13には、温度などの環境条件と「室圧変動タイムラグ」及び「圧縮空気噴出タイミング」とを対応して関連付けたテーブルを記憶させておき、予測部11Aがこのテーブルからそれぞれの値を選択してもよい。
このような関係式やテーブルは、記憶部13に、「時間情報データベース」として記憶される。
また、上記実施形態において、例えば、予測部11A、制御部11Bの各処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 室圧制御装置
11A 予測部
11B 制御部
13A 室圧制御プログラム
22 給気側圧力センサ(検出部)
30 供給部
92 給気系統
94 排気系統
A 室

Claims (7)

  1. 室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統、及び前記室から空気を排出する排気系統の少なくとも一方に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、
    前記検出部による検出結果に対応する前記室の室圧予測値をデータベースから読み出して、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する予測部と、
    前記予測部によって前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、
    を備えた室圧制御装置。
  2. 前記予測部は、前記室の内部の圧力が前記所定閾値を下回る場合の減圧量を更に予測し、
    前記所定量は、前記予測部によって予測された前記減圧量に相当する量である、
    請求項1に記載の室圧制御装置。
  3. 前記予測部は、前記室の内部の圧力が前記所定閾値を下回るタイミングを更に予測し、
    前記制御部は、前記供給部に対して、前記予測部によって予測されたタイミングで前記圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う、
    請求項1又は請求項2に記載の室圧制御装置。
  4. 前記所定閾値は、前記室と隣接する室に対して正圧の状態が維持される値である、
    請求項1~3の何れか1項に記載の室圧制御装置。
  5. コンピュータを、
    室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統、及び前記室から空気を排出する排気系統の少なくとも一方に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部による検出結果に対応する前記室の室圧予測値をデータベースから読み出して、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることを予測する予測部と、
    前記予測部によって前記室の内部の圧力が所定閾値を下回ることが予測された場合、前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給可能とされた供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、
    として機能させるためのプログラム。
  6. 室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、
    前記検出部による検出結果が所定の閾値未満の場合に、前記検出結果に対応する圧縮空気供給量をデータベースから読み出して、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、
    を備えた室圧制御装置
  7. 室圧の制御対象とする室に対して空気を供給する給気系統に設けられ、設けられた系統における圧力及び風量の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記給気系統とは別途設けられ、前記室の内部に圧縮空気を供給する供給部と、
    前記検出部による検出結果から前記室に供給する圧縮空気量を算出する演算式を用いて、前記室の内部の圧力が所定閾値を下回らないように、前記供給部に対して所定量の圧縮空気を前記室の内部に供給させる制御を行う制御部と、
    を備えた室圧制御装置
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