JP7361514B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
近年、SPAD(Single Photon Avalanche Diode)とよばれる撮像素子の検討がされている。これは、アバランシェフォトダイオード(APD)をガイガーモードで動作させた際に発生するアバランシェ現象を利用して、入射したフォトンの数そのものを計測する、すなわち入射光をデジタル値として扱う撮像素子である。
APDをガイガーモードで動作させるとき、例えばAPDに1つのフォトンが入射するとアバランシェ現象によって観測可能なレベルの電流が発生する。この電流をパルスに変換し、そのパルス数をカウントすることで、入射するフォトンの個数を直接計測することが可能となるため、RTSノイズは発生せず、S/Nの向上が期待されている。このような動作は、フォトンカウンティングと呼ばれている。
フォトンカウンティングでは、入射光をデジタル値として扱うため、1つの画素に1つのAD変換器があることが基本的な条件となっている。いわゆる画素ADと呼ばれる撮像素子のタイプである。AD変換器は、入射するフォトンの個数をカウントするだけでよいので、アバランシェ現象で発生した電流をパルスに変換するコンパレータとカウンターがあれば実現可能である。
フォトンカウンティングを用いたセンシングデバイスの一例として、特許文献1には複数画素のSPADからなる測距用センサが開示されている。
一方、撮像素子中の画素が撮像レンズの異なる瞳面の光を受光するような構成によって、撮像と同時に位相差方式の焦点検出を行う技術がある。例えば特許文献2では、1つの画素の中にある、1つのマイクロレンズで集光されるフォトダイオード(以下「PD」という。)を分割することによって、各々のPDが撮影レンズの異なる瞳面の光を受光するように構成されている。
それによって、撮影レンズの異なる瞳面を通過した光を受光した各々のPDの信号から像ずれ量の検出すなわち位相差検出が行われ、像ずれ量からピントのずれ量(デフォーカス量)を相関演算により求めることにより、焦点状態の検出が行われる。また、撮像レンズの異なる瞳面の光を受光した各々のPDの信号を加算することで、鑑賞用の撮影信号を生成することも可能である。
特開2014-081253号公報 特開2001-083407号公報
フォトンカウンティングに代表される画素ADにおいて位相差情報を得るために複数の光電変換素子を有する構成を実現するために、光電変換素子の数だけAD変換器を設けることが考えられる。しかし、AD変換器はコンパレータとカウンターだけでも大きな面積を必要とするため、光電変換素子の数だけAD変換器を設けたのでは画素の微細化が阻害されてしまう。したがって、1つの画素に複数の光電変換素子を有する構成においては、1つ画素当たりに1つのAD変換器でも効率的な読み出しを行うことができる構成が必要である。
本発明は、1つの画素に複数の光電変換素子を含む撮像素子における画素の微細化と読み出し速度の向上の両立に有利な技術を提供する。
本発明の一側面によれば、複数の単位画素が行列状に配置された画素部であって、前記複数の単位画素のそれぞれが、撮影レンズの異なる射出瞳を通過する光を光電変換する複数の光電変換素子を有する、画素部と、前記複数の単位画素のそれぞれに対して1つ設けられる、複数のAD変換器と、前記複数のAD変換器を用いて前記複数の単位画素からの読み出しを制御する画素制御部と、を有する撮像素子であって、前記画素制御部は、フレームの画素信号を読み出すために、前記フレームを複数のサブフレームに分割してサブフレームごとに前記複数の単位画素からの読み出し動作を行、前記複数のサブフレームのうちの複数の第1サブフレームの読み出し動作においては、前記複数の第1サブフレームのそれぞれで得られた前記複数の光電変換素子のうちの1つの光電変換素子からの信号に基づく第1信号を読み出し、前記複数のサブフレームのうちの複数の第2サブフレームの読み出し動作においては、前記複数の第2サブフレームのぞれぞれで得られた前記複数の光電変換素子の全ての光電変換素子からの信号に基づく第2信号を読み出し前記フレームにおいては、前記複数の第1サブフレームと前記複数の第2サブフレームとが交互に繰り返されるように読み出しを制御し、前記フレームとは異なる他のフレームにおいては、前記複数の第1サブフレームの数よりも前記複数の第2サブフレームの数の方が多くなるように読み出しを制御することを特徴とする撮像素子が提供される。
本発明によれば、1つの画素に複数の光電変換素子を含む撮像素子における画素の微細化と読み出し速度の向上の両立に有利な技術を提供することができる。
実施形態における撮像素子の構成を示す図。 実施形態における撮像素子の1画素の構成を示す図。 画素の構成及び画素から信号を読み出す回路の構成を示す図である。 アバランシェフォトダイオードの動作を模式的に示す図。 撮像素子の駆動の例を模式的に示すタイミング図。 実施形態における撮像素子の構成を示す図。 撮像素子の駆動の例を模式的に示すタイミング図。 撮像素子の駆動の例を模式的に示すタイミング図。 撮像素子の駆動の例を模式的に示すタイミング図。 実施形態に係る撮像装置の構成を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、実施形態における撮像素子の構成を示す図である。撮像素子100は、互いに積層されたセンサ基板を形成する第1半導体チップ101と、回路基板を形成する第2半導体チップ102とを有する。センサ基板をなす第1半導体チップ101には、複数の単位画素103が行列状に配置された画素アレイ(画素部)が形成される。単位画素103の詳細な構成については後述する。回路基板をなす第2半導体チップ102は、主制御部104、画素制御部105、信号処理回路106を含みうる。
主制御部104は、外部からの動作指示やシリアル通信などを受信し、画素制御部105および信号処理回路106が動作するためのタイミング信号などを供給する。画素制御部105は、第1半導体チップ101の複数の単位画素103のそれぞれにバンプ等で電気的に接続され、複数の単位画素103のそれぞれを駆動する制御信号を出力すると共に、画素からのバッファ出力を受信する。
画素制御部105は、複数の単位画素103のそれぞれに対して1つ設けられる複数のAD変換器を含みうる。画素制御部105は、複数のAD変換器を用いて複数の単位画素103からの読み出しを制御する。具体的には、画素制御部105には、対応する単位画素毎のカウンターが設けられる。そして、画素制御部105は、このカウンターを用いて、入射されたフォトンに応じて出力されるバッファ出力からのパルス数を計測する回路を有する。画素制御部105で計測されたカウント値は、信号処理回路106によって外部に出力されうる。
図2は、撮像素子100の1画素(単位画素103)の構成を示す図である。単位画素103は、1つのマイクロレンズ202を有する。また、単位画素103は、撮影レンズの異なる射出瞳を通過する光を光電変換する複数の光電変換素子を有する。例えば、単位画素103は、アバランシェ状態で動作する、2つのアバランシェフォトダイオード(以下「APD」という。)を有し、図2ではAPD203およびAPD204として示されている。
このように、1つのマイクロレンズ202を複数のAPDで共有することで、撮像素子100に到達する撮影レンズからの光のうち異なる射出瞳を通過する光を分割して受光し、位相差情報を得ることが可能である。単位画素103は、図示された構成要素以外にも、後述する複数の構成要素を備えうる。またここでは、単位画素103が2つのAPDを有するものとして説明するが、APDの数は2つ以上であればいくつであってもよい。
図3は、画素の構成及び画素から信号を読み出す回路の構成を示す図である。実施形態における単位画素103は、前述のとおり、2つのAPD203,204を有する。APD203,204は、マイクロレンズ202を共用することで、それぞれ撮影レンズからの光のうち異なる射出瞳を通過する光を受光する。
クエンチトランジスタ301,302は、オンされたときにクエンチ抵抗として動作し、それぞれ、駆動パルスφQA,φQBにて駆動する。スイッチ303,304は、どちらの画素を出力するかを選択するスイッチであり、それぞれ駆動パルスφTA,φTBにて駆動する。AD変換器310は、比較器305およびカウンター306を含みうる。比較器305は、パルス整形回路として機能しうる。
APD203,204、クエンチトランジスタ301,302、および比較器305は、スイッチ303,304を介して電気的に接続されている。APD203,204にはそれぞれ、クエンチトランジスタ301,302を介して、電圧HVDDが印加される。電圧HVDDは、APD203,204がガイガーモードで動作する電圧となるよう設定される。
比較器305は、APD203,204の出力電圧VAPDの一方を第1入力とし、所定の比較電圧Vcompを第2入力とする。それらの比較結果Voutを“H”または“L”として出力することで、比較器305はパルス整形回路として機能する。カウンター306は、比較器305の出力をカウントすることで、APD203,204の信号がAD変換され、デジタルデータとして記録される。
次に、図4を用いて、画素の具体的な動作を説明する。図4はAPDの動作を模式的に示す図である。APD203とAPD204の動作原理は同じなので、ここではAPD203とAPD203の信号を読み出す回路のみで説明を行う。まずは、クエンチトランジスタ301をオンし、スイッチ303をオンにすることで読み出し待機状態となる。
APD203が待機している状態では、APD203およびクエンチトランジスタ301には電流が流れておらず、VAPDはHVDDを示す。すなわち、APD203が待機している状態では、APD203には、フォトン入射により雪崩現象を発生させることが可能な電圧が印加された状態になっている。なお、このとき比較器305は“L”を出力する。
その後、APD203にフォトンが入射すると、雪崩現象が発生し、APD203およびクエンチトランジスタ301に電流が流れ始める。クエンチトランジスタ301に電流が流れ始めると、電圧降下が発生し、VAPDの電圧が低下する。VAPDが比較電圧Vcompを下回ると、比較器305の出力Voutは“H”となる。
その後、VAPDが、雪崩現象を発生させることが不可能な電圧にまで降下すると、雪崩現象は停止する。これにより、VAPDはHVDDに復帰し、比較器305の出力Voutは“L”となる。
これらの動作により、フォトンの入射がパルス信号として取り出される。カウンター306が比較器305のパルス出力をカウントすることで、APD203の信号がAD変換され、デジタルデータとして記録される。
APD204も同様に動作することによってパルス信号が取り出される。また、比較器305は、VAPDをパルスとして整形できればよいので、単純なインバーター形式でもよい。
実施形態では、複数の単位画素のそれぞれに対して1つのAD変換器が設けられる。すなわち、各画素に対して、APD203,204の信号を読み出すための、比較器305とカウンター306が搭載されている。そのため、全画素同時に信号を読み出すことが可能である。しかし、比較器305とカウンター306は各画素に1つずつであってAPD203,204のそれぞれに設けられているわけではないので、APD203,204の信号を別々の信号として同時に取り出すことはできない。
これに対処する実施形態における読み出し動作を、図5を参照して説明する。図5は、実施形態における撮像素子の駆動を模式的に示すタイミング図である。図面の左から右に向かって時刻が経過する様子を示す。本実施形態において、画素制御部105は、1フレームの画素信号を読み出すために、1フレームを複数のサブフレームに時分割してサブフレームごとに複数の単位画素103からの読み出し動作を行うように構成される。画素制御部105は、サブフレームごとに全画素同時に読み出し、各サブフレームの情報を合成して1フレームの情報として生成する。
図5は、1フレームの情報を読み出すのに、複数のサブフレーム1_1~1_10に分割して10回の読み出し動作を行う様子を示している。ここで、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9では、APD203のみが動作状態となっている。そのために、φQA,φTAをハイレベルにすることで、クエンチトランジスタ301およびスイッチ303をオンにしている。一方、φQB,φTBをローレベルにすることで、クエンチトランジスタ302およびスイッチ304をオフ状態にし、その結果、APD203に入射したフォトンの数だけ、カウンター306がカウント動作を行う。
一方、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10では、APD203およびAPD204の両方が動作状態となっている。そのため、φQA、φTA、φQB、φTBの全てをハイレベルにすることで、クエンチトランジスタ301,302、スイッチ303,304をオンにしている。このとき、APD203,204は両方とも動作状態にあるので、APD203,204の両方に入射したフォトンの信号に対して、カウンター306がカウント動作を行う。このように、1フレームの複数のサブフレームへの分割は、φQA、φTA、φQB、φTBの駆動周波数を変更することによって行われうる。
ここで、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9で得られたカウント値が全て合成される。そうすると、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9の時間分、APD203(第1光電変換素子)に入射したフォトンの信号が得られる。こうして生成された信号を「A信号」(第1信号)という。ただし、1フレームの時間のうち、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9によるA信号が得られる期間は、この例では1フレーム中に得られる信号の半分である。そこで、A信号に2倍のゲインをかけると、1フレームの時間で得られる予定だった信号と近い信号が得られる。これを「A2信号」という。
同様に、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10で得られたカウント値が全て合成される。そうすると、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10の時間分、全ての光電変換素子(第2光電変換素子)であるAPD203およびAPD204に入射したフォトンの信号が得られる。こうして生成された信号を「A+B信号」(第2信号)という。ただし、1フレームの時間のうち、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10によるA+B信号が得られる期間は、この例では1フレーム中に得られる信号の半分である。そこで、A+B信号に2倍のゲインをかけると、1フレームの時間で得られる予定だった信号と近い信号が得られる。これを「(A+B)2信号」という。
ここで、(A+B)2信号からA2信号を減算することにより、位相信号としての信号が取得される。この信号を「B2信号」(第3信号)という。(A+B)2信号は、1フレームの時間に得られるAPD203,204が光電変換した撮影レンズの射出瞳を通過した光の信号に相当するので、撮像信号として表示や記録などのための信号として使用される。一方、A2信号およびB2信号はそれぞれ、APD203,APD204が光電変換した撮影レンズの異なる射出瞳を通過した光の信号なので、A2信号とB2信号は位相差情報を有する位相信号である。
A2信号およびB2信号から公知の相関演算を行うことで、位相差情報を取り出すことが可能であり、撮影レンズのデフォーカス量を算出することが可能である。A2信号とB2信号は、位相差情報を得るために必要な情報であって、表示などには使用されない。そのため、演算に必要な信号さえ得られれば、必ずしも、各サブフレームの信号を合成しなくてもよく、単独のサブフレームの情報で相関演算を行ってもよいし、また、2倍のゲインをかけなくてもよい。
2フレーム目以降も同様に、1フレームの中を分割して読み出し、合成することで、撮像信号と位相信号が得えられる。
本実施形態では、フォトンカウンティング可能なSPAD型の撮像素子を用いているので、複数のサブフレームの信号を合成して1フレームを形成しても、合成によるノイズの悪化が、ほぼない。なお、上述した合成動作、差分動作、相関演算などは、信号処理回路106で行ってもよいし、後述する撮像素子の外にある信号処理部で行ってもよい。
図5では、1フレームの中を10個のサブフレームに分割したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1フレームを分割して読み出し、撮像信号と位相信号を分割して読み出すことを特徴としている。また、(A+B)2信号は1フレーム中の全情報のうち半分の情報を倍にすることで擬似的に1フレーム中の情報として用いている。そのため、1フレームの分割数が少ないと、高速で動く被写体などを撮影したときに、1フレーム中の全情報がある撮像信号に対してのずれが大きくなってしまう。そのため、1フレームは例えば30個以上のサブフレームに分割するとよい。
また、上述の例においては、A信号、A+B信号に乗じるゲインは一例として2としたが、これは、複数のサブフレームのうち複数の第1サブフレームおよび複数の第2サブフレームが占める割合が半分ずつだからである。より一般的に言えば、A信号には、複数のサブフレームのうち複数の第1サブフレームが占める割合に応じたゲインを乗じ、A+B信号には、複数のサブフレームのうち複数の第2サブフレームが占める割合に応じたゲインを乗じるとよい。
上述したように、1つの画素に1つのAD変換器を備える構成であっても、すなわち、AD変換器を光電変換素子の数と同じ数にしなくても、高速な読み出し動作を実現することができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る撮像素子の構成を示す図である。本実施形態では、アバランシェ動作を行わない一般的なフォトダイオード(以下「PD」という。)が使用される。PD601,602は、APD203,204と同様に、撮影レンズの異なる射出瞳を通過した光を光電変換する光電変換素子である。転送スイッチ603,604はそれぞれ、PD601,602で発生した電荷を後述するフローティングディフュージョン部(以下「FD」という。)に転送する。FD605は、電荷を一時的に蓄積するメモリとしての役割を有する。リセットスイッチ606は、VDDによりFD605をリセットする。AD変換器210は、比較器205およびカウンター206を含みうる。
図6の構成でも、FD605が十分に小さければ、入射したフォトンに対する信号読み出しは可能である。そのため、図5に示した駆動と同様に駆動すれば、1つの画素に1つのAD変換器であっても、撮像信号と位相信号を分離した信号として個別に取得する読み出し動作を実現することが可能となる。これらは、フォトダイオードが光電変換膜などの光電変換素子に変わっても同様であるので、本発明は光電変換素子の種類を限定するものではない。
また、フォトダイオードの信号が比較器205で分離できない微弱電圧であっても、VREFを時間的に変化させることで比較器205をスロープ型のAD変換器として動作させて、カウンター206で信号をカウントすることが可能である。ただし、この場合は、読み出しノイズが発生するため、フォトンをカウントするフォトンカウンティングの形態と異なりサブフレームを合成した際には、ノイズが増えてしまう。ただし、1つの画素に1つのAD変換器であっても、撮像信号と位相信号を分離した信号として個別に取得する読み出し動作を実現することは可能である。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係る撮像素子の駆動を模式的に示すタイミング図である。図7の例において、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9では、APD203のみが動作状態となっている。そのために、φQA,φTAをハイレベルにすることで、クエンチトランジスタ301およびスイッチ303をオンにしている。一方、φQB,φTBをローレベルにすることで、クエンチトランジスタ302およびスイッチ304をオフ状態にし、その結果、APD203に入射したフォトンの数だけ、カウンター306がカウント動作を行う。
一方、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10では、APD204のみが動作状態となっている。そのために、φQA,φTAをローレベルにすることで、クエンチトランジスタ301およびスイッチ303をオフにしている。一方、φQB,φTBをハイレベルにすることで、クエンチトランジスタ302およびスイッチ304をオン状態にし、その結果、APD204に入射したフォトンの数だけ、カウンター306がカウント動作を行う。
ここで、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9で得られたカウント値が全て合成される。そうすると、複数の第1サブフレーム1_1,1_3,1_5,1_7,1_9の時間分、APD203(第1光電変換素子)に入射したフォトンの信号が得られる。これによりA信号(第1信号)が生成される。
同様に、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10で得られたカウント値が全て合成される。そうすると、複数の第2サブフレーム1_2,1_4,1_6,1_8,1_10の時間分、APD203とは異なる1つの光電変換素子(第2光電変換素子)であるAPD204に入射したフォトンの信号が得られる。これによりB信号(第2信号)が生成される。
このような駆動により、直接、A信号とB信号を得ることができる。画素制御部105は、A信号とB信号とを加算することにより、撮像信号(第4信号)を生成することができる。このような駆動においても、第1実施形態と同様に、1つの画素に1つのAD変換器を備える構成であっても、撮像信号と位相差検出用の信号を分離した信号として個別に取得する読み出し動作を実現することが可能である。
<第4実施形態>
図8は、撮像素子の駆動の他の例を模式的に示すタイミング図である。図8において、1フレーム目では、図5と同様に、複数の第1サブフレームに属するサブフレームと複数の第2サブフレームに属するサブフレームとが交互になるように設定される。他方、2フレーム目(他のフレーム)においては、複数の第1サブフレーム(Aで示されるサブフレーム)より複数の第2サブフレーム(A+Bで示されるサブフレーム)の数が多い。
このように駆動することで、必要な量の位相差情報だけを取り出し、残りのサブフレームはA+B信号の読み出しに当てることで、A+B信号の1フレーム中の信号比率を上げることが可能となる。当然ながら、撮像信号に使用するときのゲインは2倍ではなく、不足するサブフレーム分だけ、ゲインをかければよい。
図9は、撮像素子の駆動の更に他の例を模式的に示すタイミング図である。図9においては、1フレーム目では、図8と同様に、複数の第1サブフレームに属するサブフレームと複数の第2サブフレームに属するサブフレームとが交互になるように設定される。他方、2フレーム目(他のフレーム)は、複数の第2サブフレームのみで構成される。すなわち2フレーム目では、A+B信号のみが読み出される。
なお、これは、1フレーム目と2フレーム目とで読み出しを変える例であるが、これに限定されるものではなく、A信号とA+B信号を独立に取得するフレームとA+B信号のみを読み出すフレームがあればよい。このように駆動することで、位相差情報が必要なフレームのみで、その情報を取り出すことが可能となり、一方、位相差情報が必要ではない場合は、擬似的な1フレーム情報ではなく、全信号を得ることが可能となる。
図8および図9で説明したA信号を読み出すフレームの比率は、被写体輝度や撮影レンズのデフォーカス量に応じて可変にするとよい。このような駆動においても、第1実施形態と同様に、1つの画素に1つのAD変換器を備える構成であっても、撮像信号と位相信号を分離した信号として個別に取得する読み出し動作を実現することが可能である。
次に、図10に基づいて、上述の撮像素子を、撮像装置であるデジタルカメラに適用した場合の実施形態について説明する。図10において、撮像素子ユニット1005は、撮影レンズ1001で結像された被写体を画像信号として取り込むためのユニットであり、上述の図1の撮像素子は、この撮像素子ユニット1005に含まれる。撮影レンズ1001は、被写体の光学像を撮像素子ユニット1005における撮像素子100に結像させる。
レンズ駆動装置1002は、撮影レンズ1001に対して、ズーム制御、フォーカス制御、絞り制御等を行う。メカニカルシャッター1003は、シャッター駆動装置1004によって制御される。撮像素子ユニット1005は、上記したように撮像素子100を含む他、光学的なローパスフィルターなどを配備している。信号処理部1006は、撮像素子ユニット1005より出力された画像信号に対する各種の補正、データ圧縮等を行う。信号処理部1006はまた、前述のA信号やA+B信号の合成、減算、相関演算等を行うことができる。
タイミング発生部1007は、撮像素子100、信号処理部1006に、各種タイミング信号を出力する。制御部1009は、撮像装置全体の制御を司る。制御部1009は、その他の各種演算を行うこともできる。メモリ1008は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体I/F1010は、記録媒体1011に対する記録または読み出しを行うためのインタフェースである。記録媒体1011は、画像データを記録する、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。表示部1012は、各種情報や撮影画像を表示する。
次に、前述の構成における撮影時のデジタルカメラの動作について説明する。メイン電源がオンされると、コントロール系の電源がオンし、更に信号処理部1006等の撮像系回路の電源がオンされる。その後、不図示のレリーズボタンが押されると、信号処理部1006は撮像素子からのデータに基づいて相関演算を行う。
制御部1009は、相関演算の結果に基づいてレンズ駆動装置1002により撮影レンズ1001を駆動して合焦しているか否かを判断し、合焦していないと判断したときは、再び撮影レンズ1001を駆動し相関演算を行う。なお、相関演算は、撮像素子からのデータを用いて信号処理部1006で行う以外にも、不図示の演算専用の装置で行ってもよい。
そして、合焦が確認された後に撮影動作が開始される。撮影動作が終了すると、信号処理部1006は、撮像素子100から出力された画像信号に対して画像処理を行い撮影画像を生成する。撮影画像のデータは、制御部1009によりメモリ1008に書き込まれる。信号処理部1006では、並べ替え処理、加算処理、あるいはそれらの選択処理等も行われる。メモリ1008に蓄積されたデータは、制御部1009の制御により記録媒体I/F1010を介して記録媒体1011に記録される。なお、このとき不図示の外部I/F部を介して外部装置(コンピュータ等)にデータを転送し、外部装置で画像の加工等を行ってもよい。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像素子、104:主制御部、105:画素制御部、106:信号処理回路

Claims (9)

  1. 複数の単位画素が行列状に配置された画素部であって、前記複数の単位画素のそれぞれが、撮影レンズの異なる射出瞳を通過する光を光電変換する複数の光電変換素子を有する、画素部と、
    前記複数の単位画素のそれぞれに対して1つ設けられる、複数のAD変換器と、
    前記複数のAD変換器を用いて前記複数の単位画素からの読み出しを制御する画素制御部と、
    を有する撮像素子であって、
    前記画素制御部は、
    フレームの画素信号を読み出すために、前記フレームを複数のサブフレームに分割してサブフレームごとに前記複数の単位画素からの読み出し動作を行
    前記複数のサブフレームのうちの複数の第1サブフレームの読み出し動作においては、前記複数の第1サブフレームのそれぞれで得られた前記複数の光電変換素子のうちの1つの光電変換素子からの信号に基づく第1信号を読み出し、
    前記複数のサブフレームのうちの複数の第2サブフレームの読み出し動作においては、前記複数の第2サブフレームのぞれぞれで得られた前記複数の光電変換素子の全ての光電変換素子からの信号に基づく第2信号を読み出し
    前記フレームにおいては、前記複数の第1サブフレームと前記複数の第2サブフレームとが交互に繰り返されるように読み出しを制御し、前記フレームとは異なる他のフレームにおいては、前記複数の第1サブフレームの数よりも前記複数の第2サブフレームの数の方が多くなるように読み出しを制御することを特徴とする撮像素子。
  2. 前記複数の光電変換素子のそれぞれは、アバランシェ状態で動作するアバランシェフォトダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記複数の光電変換素子のそれぞれは、フォトダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記画素制御部は、前記第2信号から前記第1信号を減算することにより、位相信号としての第3信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 前記他のフレームは、前記複数の第2サブフレームのみで構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記画素制御部は、前記複数のサブフレームのうち前記複数の第1サブフレームが占める割合に応じたゲインを前記第1信号に乗じ、前記複数のサブフレームのうち前記複数の第2サブフレームが占める割合に応じたゲインを前記第2信号に乗じることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記複数のAD変換器は、前記画素制御部に含まれることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 互いに積層された第1半導体チップと第2半導体チップとを有し、
    前記画素部は前記第1半導体チップに形成され、前記画素制御部は前記第2半導体チップに形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された信号に基づいて撮影画像を生成する信号処理部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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