ここで、本発明の望ましい一例を示す。
上記第1態様のガスコンロシステムは、撮像部での撮像によって生成された画像を解析し、解析部による前記検出対象部位の画像の検出結果に基づいてコンロ部に調理器具が存在するか否かを判定することができる。よって、このガスコンロシステムは、画像全体を対比して差分量を算出する構成などと比較して検出に要する処理量を抑えることができ、その結果、調理器具の有無の検出に要する時間を短縮することができる。しかも、検出対象部位は、コンロ部の構成要素であるため設置位置や形状が一定である。ゆえに、設置位置や形状にばらつきが生じ得る調理器具を直接検出する場合と比較しても検出が容易であり、この点により、調理器具の有無の検出に要する時間を一層短縮することができる。
上記第1態様のガスコンロシステムにおいて、上記検出対象部位は、コンロ部におけるバーナヘッドの少なくとも一部を含んでいてもよい。このガスコンロシステムは、調理器具のエッジを検出する場合と比較して、検出対象領域を狭くすることができるので、調理器具の検出に要する時間をより一層短縮することができる。また、バーナヘッドは予め形状が定められた部分であり且つ調理容器が存在しない場合に上方から鮮明に見えやすい部分であるため、このような部分に基づいて判定を行えば、より正確な判定をより迅速に行うことができる。
上記第1態様のガスコンロシステムにおいて、上記検出対象部位は、コンロ部における五徳の少なくとも一部を含んでいてもよい。このガスコンロシステムは、調理器具のエッジを検出する場合と比較して、検出対象領域を狭くすることができるので、調理器具の検出に要する時間をより一層短縮することができる。また、五徳は予め形状が定められた部分であり且つ調理容器が存在しない場合に上方から鮮明に見えやすい部分であるため、このような部分に基づいて判定を行えば、より正確な判定をより迅速に行うことができる。
上記第2態様のガスコンロシステムは、撮像部での撮像によって生成された画像を解析し、所定サイズ以内の円又は矩形を検出したことを条件として、その検出された領域のコンロ部に調理器具が存在すると判定することができる。よって、このガスコンロシステムは、画像全体と対比したり、持ち手部分などを含む調理器具全体を検出したりする構成と比較して、検出に要する処理量を小さくすることができ、その結果、調理器具の有無の検出に要する時間を短縮することができる。
上記第2態様のガスコンロシステムにおいて、上記撮像部は、ガスコンロを上方側から撮像する構成であってもよい。そして、上記判定部は、円の中心座標及び半径が所定範囲内のものを調理器具と判定するように動作してもよい。このガスコンロシステムは、調理器具以外の物から検出した円を調理器具として誤検出することを防ぎやすくなる。
上記第2態様のガスコンロシステムにおいて、上記撮像部は、ガスコンロを上方側から撮像する構成であってもよい。そして、上記判定部は、矩形の中心座標及び一辺の長さが第2所定範囲内のものを調理器具と判定するように動作してもよい。このガスコンロシステムは、調理器具以外の物から検出した矩形を調理器具として誤検出することを防ぎやすくなる。
上記第1態様のガスコンロシステム又は第2態様のガスコンロシステムは、上記判定部がいずれかのコンロ部において調理器具が存在しないと判定した場合に、対応するコンロ部のガスバーナの設定火力を最小にする火力制御部を有していてもよい。このガスコンロシステムは、調理器具が存在しない状態でのガスの消費を抑制することができる。
上記第1態様のガスコンロシステム又は第2態様のガスコンロシステムは、上記判定部がいずれかのコンロ部において調理器具が存在しないと判定した場合に、対応するコンロ部のガスバーナの点火を規制する規制部を有していてもよい。このガスコンロシステムは、調理器具が存在しない状態での点火を防止することができる。
<第1実施形態>
1-1.ガスコンロシステムの概要
図1のように、ガスコンロシステムSy(以下、システムSyともいう)は、ガスコンロ1と撮像部90とを備えたシステムとして構成されている。
システムSyでは、撮像部90がガスコンロ1の上方側からガスコンロ1を撮像するように配置されている。ガスコンロ1は、撮像部90がガスコンロ1付近を撮像して得られた画像データ又は当該画像データを加工した加工データなどを取得し、上記画像データに基づく制御などを行い得る。なお、ガスコンロ1の構成は後に詳述する。
撮像部90は、CCDカメラ、CMOSカメラ、赤外線カメラなど、撮像範囲からの可視光又は赤外線を受光して撮像範囲の画像を生成し得る公知構成の撮像装置によって構成されている。撮像部90は、ガスコンロ1から離れた所定位置(例えば、排出装置100の所定位置)において所定の取付構造(例えば、排出装置100に取り付けられる取付構造)で設けられている。図1の例では、撮像部90は、排出装置100近傍からガスコンロ1を撮像し得るように配置されている。
排出装置100は、ガスコンロ1での加熱動作によって生じる排気ガスを排出する装置であり、例えば換気扇を備えた公知のレンジフードとして構成され、ガスコンロ1から発せられた信号を無線通信(例えば赤外線通信等)によって受信する機能を有する。排出装置100は、無線信号(例えば赤外線信号)を受信する受信部102と、受信部102で受信した信号を処理する図示しない制御装置と、制御装置によって駆動される駆動負荷106(換気扇を構成するモータ等)と、を備える。
図2のように、システムSyでは、ガスコンロ1と排出装置100との間で公知の無線通信方式による無線通信が行われる。具体的には、ガスコンロ1は、排出装置100に対して赤外線信号を送信し得る構成をなし、排出装置100は、ガスコンロ1から送信された赤外線信号を受信し得る構成をなす。一方で、システムSyでは、ガスコンロ1と撮像部90との間で情報の送受信が行われる。ガスコンロ1と撮像部90との間の通信は、通信線を介した有線通信であってもよく、公知方式の無線通信であってもよい。
1-2.ガスコンロの構成
図3のように、ガスコンロ1は、ビルトインコンロとして構成され、上端部が開放した箱状の筐体部2と、筐体部2の上端部に固定される天板5(トッププレート)とを備え、天板5から露出するように、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4C(以下、コンロ部4A,4B,4Cともいう)が設けられている。右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4C、グリル庫3のそれぞれには、ガスバーナ51,52,53,54(図4)が設けられ、ガスバーナ51,52,53,54の各々は、一部又は全部が筐体部2内に収容された形態でそれぞれ設けられている。
ガスバーナ51,52,53の各々は、各々のバーナヘッド51A,52A,53Aがガスコンロ1の上面側に露出した状態で配置されている。天板5上において、各ガスバーナ51,52,53の周囲には、五徳9A,9B,9Cがそれぞれ設けられている。五徳9A,9B,9Cは、ガスバーナ51,52,53の上方側に調理器具(例えば、鍋などの調理容器)を載置するために用いられるものであり、コンロ部4A,4B,4Cの一部を構成する部材である。五徳9A,9B,9Cの各々は、ガスバーナ51,52,53の周囲を囲むように配置される五徳リング110A,110B,110Cと、五徳リング110A,110B,110Cに対し周方向に等間隔で設けられた複数の五徳脚部112A,112B,112Cと、を備える。五徳脚部112A,112B,112Cの各々は、五徳リング110A,110B,110Cの外周面から径方向外側に延び、上方側から折り返して径方向内側に延びる形態をなしている。五徳脚部112A,112B,112Cの先端は、五徳リング110A,110B,110Cの内周面よりも径方向内側まで延びている。調理器具は、五徳脚部112A,112B,112C上に載置されることで、ガスバーナ51,52,53の上方側に配置される。
図3のように、ガスコンロ1の前面部付近には、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4C、グリル庫3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dがそれぞれ設けられている。第1の回転操作部6Aは、右コンロ部4Aを構成するガスバーナ51の点火、消火、火力調整を行うものである。第2の回転操作部6Bは、左コンロ部4Bを構成するガスバーナ52の点火、消火、火力調整を行うものである。第3の回転操作部6Cは、小コンロ部4Cを構成するガスバーナ53の点火、消火、火力調整を行うものである。第4の回転操作部6Dは、ガスバーナ54(グリルバーナ)の点火、消火、火力調整を行うものである。図3の例では、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。図3では、退避位置にあるときの回転操作部6Aを実線で示し、突出位置にあるときの回転操作部6Aを二点鎖線6A’で例示している。
筐体部2内には、図4のように、ガス配管として、共通のガス流路である共通供給路60と、共通供給路60から分岐したガス流路である複数の分岐供給路61,62,63,64とが設けられている。そして、共通供給路60を通って流れたガスが、各分岐供給路61,62,63,64を通って各ガスバーナ51,52,53,54に導かれるようになっている。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられている。分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51G及び電磁弁(閉止弁)51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられている。分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52G及び電磁弁(閉止弁)52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられている。分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53G及び電磁弁(閉止弁)53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられている。ガスバーナ54は、グリル庫3内において上側の所定位置に配置される上グリルバーナ54Aと、グリル庫3内において上グリルバーナ54Aよりも下側に配置される下グリルバーナ54Bとを備える。共通供給路60から分岐したガス流路である分岐供給路64には、分岐供給路64から分岐して上グリルバーナ54Aにガスを導くガス流路である第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下グリルバーナ54Bにガスを導くガス流路である第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54G及び電磁弁(閉止弁)54Fが設けられ、第1供給路65Aには第1供給路65Aを開閉可能な複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには第2供給路65Bを開閉可能な電磁弁54Kが設けられている。第1供給路65Aには、電磁弁54Jと並列にバイパス路66Aが設けられ、第2供給路65Bには、電磁弁54Kと並列にバイパス路66Bが設けられている。
次に、図5等を参照してガスコンロ1の電気的構成について説明する。
図5において制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェイスなどを備える。制御回路10は、解析部、判定部、火力制御部及び規制部の一例に相当する。なお、制御回路10の内部又は外部に不揮発性メモリを設けてもよい。電源部56は、例えば一次電池又は二次電池(具体的には複数の乾電池など)である。電源回路57は電源部56からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有し、電源回路57で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
図5で示されるスイッチ30A,30B,30C,30Dの各々は、回転操作部6A,6B,6C,6D(図3)にそれぞれ対応するように設けられ、図5のように、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部が退避位置(消火位置)のときには対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。また、回転操作部が突出位置(点火位置)のときには対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。例えば、回転操作部6A(図3)が退避位置(図3において実線で示す回転操作部6Aの位置)にあるときには、図5で示すスイッチ30Aがオフ状態となり、このとき点火信号入力回路40Aは制御回路10に対してオフ状態を示す信号(オフ信号)を入力する。また、回転操作部6A(図3)が突出位置(図3において二点鎖線6A’で示す位置)にあるときには、図5で示すスイッチ30Aがオン状態となり、このとき点火信号入力回路40Aは、制御回路10にオン状態を示す信号(オン信号)を入力する。なお、回転操作部6B,6C,6D(図3)によって点火操作がなされる場合もそれぞれに対応する回路が同様に動作する。
図5で示される変位検出部32A,32B,32C,32Dの各々は、回転操作部6A,6B,6C,6D(図3)のそれぞれに対応するように設けられている。そして、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路41A,41B,41C,41Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部の変位(回転位置)を当該回転操作部に対応する変位検出部(エンコーダ等の回転角度センサなど)が検出するようになっている。そして、その変位検出部に対応する火力信号入力回路が、その変位検出部が検出した変位(回転位置)を示す信号を制御回路10に与えるようになっている。例えば、回転操作部6Aに対応して設けられた変位検出部32Aは、回転操作部6Aの変位(回転位置)を検出するようになっている。そして、変位検出部32Aに対応する火力信号入力回路41Aは、制御回路10に対して変位検出部32Aが検出した変位(即ち、回転操作部6Aの回転位置)を示す信号を制御回路10に与えるようになっている。なお、回転操作部6B,6C,6D(図3)によって火力調整操作(回転操作)がなされる場合もそれぞれに対応する回路が同様に動作する。
図5で示される熱電対51C,52C,53C,54C、54Dの各々は、ガスバーナ51,52,53,54A,54B(図4)のそれぞれに隣接して設けられている。そして、熱電対51C,52C,53C,54C、54Dの各々に対応して温度信号入力回路(熱電対信号入力回路)43A,43B,43C,43D,43Eがそれぞれ設けられている。温度信号入力回路43A,43B,43C,43D,43Eの各々は、対応する熱電対が検出した温度を示す信号を制御回路10に入力する。更に、サーミスタ34A,34B,34Cの各々が、ガスバーナ51,52,53(図3、図4)のそれぞれの近傍に隣接して設けられている。そして、サーミスタ34A,34B,34Cの各々に対応して温度信号入力回路(サーミスタ信号入力回路)44A,44B,44Cがそれぞれ設けられている。温度信号入力回路44A,44B,44Cの各々は、対応するサーミスタが検出した温度を示す信号を制御回路10に入力する。
図5で示されるイグナイタ28A,28B,28C,28Dの各々は、ガスバーナ51,52,53,54(図3、図4)のそれぞれに対応して設けられている。イグナイタ28A,28B,28C,28Dには、ガスバーナ51,52,53,54(図3、図4)のそれぞれに隣接して図示しないイグナイタ端子が設けられている。そして、イグナイタ28A,28B,28C,28Dの各々に対応して、イグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。
駆動回路47Aは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁51Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路47Bは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁52Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路47Cは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁53Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路48Aは、電磁弁51F,51Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Bは、電磁弁52F,52Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Cは、電磁弁53F,53Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Dは、電磁弁54F,54G,54H,54J,54Kを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路49は、元電磁弁N1を制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。なお、駆動回路47A,47B,47Cのそれぞれは、駆動回路48A,48B,48Cのそれぞれと共通の回路によって構成されていてもよい。
音声装置81は、ブザーやスピーカなどの発音装置を1以上備えてなる装置であり、制御回路10によって発音タイミングや発する音声の内容が制御される装置である。表示部82は、発光部(LEDやその他の発光素子等)や画像表示装置(液晶表示器、有機ELディスプレイ等)などの表示媒体を1以上備えてなる装置であり、制御回路10によって表示のオンオフタイミングや表示内容が制御される装置である。操作部83は、使用者によって操作がなされる装置であり、1以上の公知の入力インターフェース(操作ボタン、タッチパネル等)によって構成され、使用者からの操作に応じた情報を制御回路10に入力するように機能する。通信部84は、制御回路10と協働し、公知の通信方式(例えば、赤外線通信方式、bluetooth(登録商標)通信方式などの公知の無線通信方式)で外部装置と通信を行う装置である。
1-3.判定処理
次に、判定処理について説明する。判定処理は、制御回路10によって実行される処理であり、例えば制御回路10が、予め定められた開始条件の成立に応じてROM108に記憶されたプログラムに従って実行するものである。開始条件は、例えば、システムSyの電源がオン状態に切り替えられたことであってもよく、点火操作が行われたことであってもよい。判定処理は、システムSyの電源オン状態、あるいはスイッチ30A,30B,30C,30Dのオン状態において、終了するとすぐに再開されることで繰り返し実行される。
図6のように、判定処理では、まず撮像部90での撮像によって生成された画像を取得する(ステップS10)。具体的には、制御回路10は、通信部84を介して、撮像部90での撮像によって得られた画像データ又は当該画像データを加工した加工データなどを取得する。そして、制御回路10は、ステップS10で取得した画像(即ち、画像データ又は加工データ)を解析し、ガスバーナ51,52,53のバーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)を検出する検出処理を行う(ステップS11)。
以下に、検出処理の一例を示す。制御回路10は、図7及び図8のように、ステップS10にて取得した画像の全領域AR0のうち検出対象領域の画像を抽出する。検出対象領域は、コンロ部4A,4B,4Cの各々に対応して第1領域AR1、第2領域AR2、第3領域AR3が設定されている。第1領域AR1、第2領域AR2、第3領域AR3の各々は、少なくともバーナヘッド51A,52A,53Aを含む範囲であり、一辺の長さが五徳リング110A,110B,110Cの直径よりも小さい矩形状をなしている。制御回路10は、予め記憶しておいたバーナヘッド51A,52A,53Aの基準画像(検出対象部位の基準画像)が、抽出した検出対象領域内に存在するか否かを判定すること(いわゆるパターンマッチング)によって、バーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)を検出する。なお、バーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の基準画像は、出荷前に記憶しておくようにしてもよいし、設置後に撮像部90で撮像したバーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の画像としてもよい。
図7の例では、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cのいずれにおいても、調理器具が載置されていない。このため、バーナヘッド51A,52A,53Aの上面側に露出した状態(バーナヘッド51A,52A,53Aと撮像部90との間に障害物がない状態)となっており、第1領域AR1、第2領域AR2及び第3領域AR3の何れの領域でも、バーナヘッド51A,52A,53Aが検出される。
図8の例では、左コンロ部4B及び小コンロ部4Cには調理器具が載置されていない。このため、図7の例と同様に、第2領域AR2及び第3領域AR3ではバーナヘッド52A,53Aが検出される。これに対し、右コンロ部4Aには調理器具が載置されている。このため、バーナヘッド51Aは、調理器具によって上方側が覆われている。ゆえに、第1領域AR1では、バーナヘッド51Aが検出されない。
検出処理(ステップS11)の終了後、検出処理(ステップS11)にてバーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の画像を検出したか否かを判定する(ステップS12)。その結果、バーナヘッド51A,52A,53Aの画像を検出した場合には(ステップS12にてYES)、バーナヘッド51A,52A,53Aの画像が検出された領域のコンロ部に調理器具が存在しないと判定する(ステップS13)。図7の例では、バーナヘッド51A,52A,53Aの画像が検出された第1領域AR1、第2領域AR2、第3領域AR3のコンロ部である右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cに調理器具が存在しないと判定する。図8の例では、バーナヘッド52A,53Aの画像が検出された第2領域AR2のコンロ部である左コンロ部4Bと、第3領域AR3のコンロ部である小コンロ部4Cに調理器具が存在しないと判定する。
制御回路10は、コンロ部4A,4B,4Cのうちいずれかのコンロ部において調理器具が存在しないと判定した場合には、調理器具が存在しないと判定したコンロ部のガスバーナが点火された状態であるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、調理器具が存在しないと判定したコンロ部に対応するスイッチがオン状態であるか否かを判定して、オン状態である場合にガスバーナが点火された状態であると判定し、オフ状態である場合にガスバーナが点火されていない状態であると判定する。その結果、コンロ部のガスバーナが点火された状態であると判定した場合には(ステップS14にてYES)、火力調整弁51E,52E,53Eを駆動することで、そのコンロ部のガスバーナの設定火力を最小にする(ステップS15)。例えば、右コンロ部4Aにおいて調理器具が存在しないと判定し、右コンロ部4Aのガスバーナ51が点火された状態であると判定した場合には、火力調整弁51Eを駆動することで、右コンロ部4Aのガスバーナ51の設定火力を最小にする。そして、判定処理を終了する。
ステップS14にて、コンロ部4A,4B,4Cのガスバーナ51,52,53が点火された状態でないと判定した場合には(ステップS14にてNO)、そのコンロ部のガスバーナの点火を規制する(ステップS16)。例えば、制御回路10は、スイッチ30A,30B,30Cが操作されて点火信号が入力されても、イグナイタ回路46A,46B,46Cに点火を指示する信号を入力しないようにする。あるいは、電磁弁51F,52F,53Fが分岐供給路61,62,63を閉塞する状態に制御する。そして、判定処理を終了する。
ステップS12にて、バーナヘッド51A,52A,53Aの画像を検出しなかった場合には(ステップS12にてNO)、バーナヘッド51A,52A,53Aの画像を検出しなかった領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在すると判定する(ステップS17)。図8の例では、右コンロ部4Aに調理器具が載置され、右コンロ部4Aのバーナヘッド51Aが、調理器具に覆われている。このため、第1領域AR1では、バーナヘッド51Aの画像が検出されず、第1領域AR1のコンロ部である右コンロ部4Aに調理器具が存在すると判定する。そして、判定処理を終了する。
1-4.作用及び効果
第1実施形態のシステムSyは、コンロ部4A,4B,4Cを1以上有するガスコンロ1を備えたガスコンロシステムであって、コンロ部4A,4B,4Cを撮像する撮像部90と、コンロ部4A,4B,4Cの少なくとも一部を構成し、ガスコンロ1の上面側に露出した状態で配置されるバーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)と、制御回路10(解析部、判定部)とを備える。制御回路10(解析部)は、撮像部90での撮像によって生成された画像を解析し、バーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の画像を検出する。そして、制御回路10(判定部)は、バーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の画像を検出した場合に、バーナヘッド51A,52A,53A(検出対象部位)の画像が検出された領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在しないと判定する。
上記システムSyによれば、撮像部90での撮像によって生成された画像を解析することで、バーナヘッド51A,52A,53Aを検出した場合に、バーナヘッド51A,52A,53Aが検出された領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在しないと判定することができる。このため、画像全体を対比して差分量を算出する構成と比較して検出に要する処理量を小さくすることができ、その結果、調理器具の有無の検出に要する時間を短縮することができる。
しかも、バーナヘッド51A,52A,53Aは、設置位置や形状が一定である。ゆえに、設置位置や形状にばらつきが生じ得る調理器具を直接検出する場合と比較しても検出が容易であり、調理器具の有無の検出に要する時間を短縮することができる。
更に、バーナヘッド51A,52A,53Aを検出対象部位としているので、調理器具のエッジを検出する場合と比較して、検出対象領域を狭くすることができ、その結果、調理器具の検出に要する時間をより一層短縮することができる。
更に、上記システムSyでは、制御回路10が、いずれかのコンロ部4A,4B,4Cにおいて調理器具が存在しないと判定した場合に、対応するコンロ部4A,4B,4Cのガスバーナ51,52,53の設定火力を最小にする。この構成によれば、調理器具が存在しない状態でのガスの消費を抑制することができる。
更に、上記システムSyは、制御回路10が、いずれかのコンロ部4A,4B,4Cにおいて調理器具が存在しないと判定した場合に、対応するコンロ部4A,4B,4Cのガスバーナ51,52,53の点火を規制する。この構成によれば、調理器具が存在しない状態での点火を防止することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のシステムSyは、第1実施形態とハード構成は同一であり、制御回路10によって行われる判定処理の構成のみが異なる。
2-1.判定処理
第2実施形態の判定処理では、制御回路10(解析部)が、撮像部90での撮像によって生成された画像を解析し、所定サイズ以内の円又は矩形を検出する。そして、制御回路10(判定部)は、所定サイズ以内の円又は矩形を検出したことを条件として、その検出された領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在すると判定する。以下では、図9~図11を参照して、判定処理について詳しく説明する。
図9のように、判定処理では、まず撮像部90での撮像によって生成された画像を取得する(ステップS20)。そして、制御回路10は、ステップS20で取得した画像(即ち、画像データ又は加工データ)を解析し、所定サイズ以内の円又は矩形を検出する検出処理を行う(ステップS21)。
以下に、検出処理の一例を示す。制御回路10は、図10及び図11のように、ステップS20にて取得した画像の全領域AR20のうち検出対象領域の画像を抽出する。検出対象領域は、コンロ部4A,4B,4Cの各々に対応して第1領域AR21、第2領域AR22、第3領域AR23が設定されている。第1領域AR21、第2領域AR22、第3領域AR23の各々は、少なくともコンロ部4A,4B,4C全体を含む範囲であり、全領域AR20よりも小さい矩形状をなしている。制御回路10は、予め記憶しておいた円又は矩形の基準画像が、抽出した検出対象領域内に存在するか否かを判定すること(いわゆるパターンマッチング)によって、所定サイズ以内の円又は矩形を検出する。
所定サイズ以内の円は、例えば半径Rが所定範囲以内の円であり、より具体的には、半径Rが、五徳9A,9B,9Cの中心から五徳脚部112A,112B,112Cの径方向外側端部までの距離の1.2倍(図10のRS1)よりも小さく、且つ五徳リング110A,110B,110Cの外周の半径(図10のRS2)よりも大きい円である。また、所定サイズの矩形は、例えば一辺が所定範囲以内の矩形である。矩形が長方形である場合には、全ての辺(即ち、長辺)が所定範囲以内である矩形である。より具体的には、一辺が、五徳9A,9B,9Cの中心から五徳脚部112A,112B,112Cの径方向外側端部までの距離の2倍(図11のRS3)よりも小さく、且つ五徳9A,9B,9Cの中心から五徳脚部112A,112B,112Cの径方向内側端部までの距離の2倍(図11のRS4)よりも大きい矩形である。
なお、円には、正円だけでなく、楕円、部分的に凹凸を有する円なども含まれる。また、矩形には、正方形だけでなく、長方形、菱形、部分的に凹凸を有する矩形、角が丸い矩形なども含まれる。
図10の例では、右コンロ部4Aに調理器具Taが載置されている。調理器具Taは、円形に開口した鍋部Ta1と、鍋部Ta1の側面から互いに反対方向に突出した一対の取手Ta2,Ta2と、を有する。このため、右コンロ部4Aに対応する第1領域AR21では、調理器具Taの開口端縁が形成する円が検出される。また、鍋部Ta1の開口端縁が形成する円は、半径RがRS1よりも小さく且つRS2よりも大きいので、所定サイズ以内の円である。したがって、右コンロ部4Aに対応する第1領域AR21では、所定サイズ以内の円が検出される。
これに対し、左コンロ部4B、小コンロ部4Cには、調理器具が載置されておらず、コンロ部4B,4Cの全体が上方側に露出された状態となっている。この場合、調理器具がなす円は検出されないが、コンロ部4B,4Cの五徳リング110B,110Cの外周面又は内周面がなす円が検出される可能性がある。しかし、コンロ部4B,4Cの五徳リング110B,110Cの外周面又は内周面がなす円の半径は、RS2以下であるため、所定サイズ以内の円としては検出されない。したがって、左コンロ部4Bに対応する第2領域AR22、及び小コンロ部4Cに対応する第3領域AR23では、所定サイズ以内の円が検出されない。
図11の例では、右コンロ部4Aに調理器具Tbが載置されている。調理器具Tbは、矩形に開口した鍋部Tb1と、鍋部Tb1の側面から互いに反対方向に突出した一対の取手Tb2,Tb2と、を有する。このため、右コンロ部4Aに対応する第1領域AR21では、調理器具Tbの開口端縁が形成する矩形が検出される。また、鍋部Tb1の開口端縁が描く矩形は、一辺の長さLが、全て同じであり、RS3よりも小さく且つRS4よりも大きいので、所定サイズ以内の矩形である。したがって、右コンロ部4Aに対応する第1領域AR21では、所定サイズ以内の矩形が検出される。
これに対し、左コンロ部4B、小コンロ部4Cには、調理器具が載置されておらず、コンロ部4B,4Cの全体が上方側に露出された状態となっている。この場合、矩形は検出されないので、左コンロ部4Bに対応する第2領域AR22、及び小コンロ部4Cに対応する第3領域AR23では、所定サイズ以内の矩形が検出されない。
ステップS21にて検出処理を行った後、この検出処理で所定サイズ以内の円を検出したか否かを判定する(ステップS22)。所定サイズ以内の円を検出したと判定した場合には(ステップS22にてYES)、更に、検出した円の中心座標が基準領域内に存在するか否かを判定する(ステップ23)。ここで、基準領域とは、予め設定された領域であり、コンロ部4A,4B,4Cの中心を中心とした所定形状(例えば円形)をなす領域である。図10の例では、右コンロ部4Aにおいて、円の中心座標O1が基準領域Z1内に存在しているので、円の中心座標O1が基準領域Z1内に存在すると判定する。円の中心座標O1が基準領域Z1内に存在すると判定した場合には(ステップS23にてYES)、その円が検出された領域(検出対象領域)のコンロ部(図10の例では、右コンロ部4A)に調理器具Taが存在すると判定する(ステップS26)。そして、判定処理を終了する。
なお、円の中心座標O1が基準領域Z1内に存在しないと判定した場合には(ステップS23にてNO)、その円が検出された領域(検出対象領域)のコンロ部に調理器具が存在しないと判定する(ステップS27)。
ステップS22にて、所定サイズ以内の円を検出していないと判定した場合には(ステップS22にてNO)、所定サイズ以内の矩形を検出したか否かを判定する。(ステップS24)。その結果、所定サイズ以内の矩形を検出したと判定した場合には(ステップS24にてYES)、更に、検出した矩形の中心座標が基準領域内に存在するか否かを判定する(ステップS25)。図11の例では、右コンロ部4Aにおいて、矩形の中心座標O2が基準領域Z2内に存在しているので、矩形の中心座標O2が基準領域Z2内に存在すると判定する。矩形の中心座標O2が基準領域Z2内に存在すると判定した場合には(ステップS25にてYES)、その矩形が検出された領域(検出対象領域)のコンロ部(図11の例では、右コンロ部4A)に調理器具Tbが存在すると判定する(ステップS26)。そして、判定処理を終了する。
なお、矩形の中心座標O2が基準領域Z2内に存在しないと判定した場合には(ステップS25にてNO)、その矩形が検出された領域(検出対象領域)のコンロ部に調理器具が存在しないと判定する(ステップS27)。また、所定サイズ以内の円が検出されず(ステップS22にてNO)、所定サイズ以内の矩形も検出されなかった場合にも(ステップS24にてNO)、その検出対象領域のコンロ部に調理器具が存在しないと判定する(ステップS27)。
ステップS27にて、コンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在しないと判定した後、そのコンロ部4A,4B,4Cに対応するガスバーナ51,52,53に点火された状態であるか否かを判定する(ステップS28)。その結果、コンロ部のガスバーナが点火された状態であると判定した場合には(ステップS28にてYES)、火力調整弁51E,52E,53Eを駆動することで、そのコンロ部のガスバーナの設定火力を最小にする(ステップS29)。そして、判定処理を終了する。
コンロ部4A,4B,4Cのガスバーナ51,52,53が点火された状態でないと判定した場合には(ステップS28にてNO)、そのコンロ部のガスバーナの点火を規制する(ステップS30)。そして、判定処理を終了する。
2-2.作用及び効果
第2実施形態のシステムSyは、コンロ部4A,4B,4Cを1以上有するガスコンロ1を備えたガスコンロシステムであって、コンロ部4A,4B,4Cを撮像する撮像部90と、制御回路10(解析部、判定部)とを備える。制御回路10(解析部)は、撮像部90での撮像によって生成された画像を解析し、所定サイズ以内の円又は矩形を検出する。そして、制御回路10(判定部)は、所定サイズ以内の円又は矩形を検出したことを条件として、その検出された領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在すると判定する。
上記システムSyによれば、撮像部90での撮像によって生成された画像を解析し、所定サイズ以内の円又は矩形を検出したことを条件として、その検出された領域のコンロ部4A,4B,4Cに調理器具が存在すると判定することができる。このため、画像全体と対比したり、持ち手部分などを含む調理器具全体を検出したりする構成と比較して検出に要する処理量を小さくすることができ、その結果、調理器具の有無の検出に要する時間を短縮することができる。
更に、撮像部90は、ガスコンロ1を上方側から撮像するように構成されており、制御回路10(判定部)は、円の中心座標及び半径が所定範囲内のものを調理器具と判定する。
この構成によれば、調理器具以外の物から検出した円を調理器具として誤検出することを抑制することができる。
更に、撮像部90は、ガスコンロを上方側から撮像するように構成されており、制御回路10(判定部)は、矩形の中心座標及び一辺の長さが第2所定範囲内のものを調理器具と判定する。
この構成によれば、調理器具以外の物から検出した矩形を調理器具として誤検出することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
上記実施形態では、ガスコンロとしてビルトインコンロを例示したが、ガスコンロはテーブルコンロであってもよい。
上記実施形態では、撮像部90が排出装置100に設けられた例を示したが、排出装置100以外の部分に設けられていてもよい。
上記実施形態では、撮像部90が1つのカメラによって構成された例を示したが、2以上のカメラによって構成されていてもよい。
上記実施形態では、バーナヘッド51A,52A,53Aの位置データをシステムSyの出荷前に予め記憶しておく例を示したが、システムSyの設置後に撮像部90での撮像によって生成された画像と出荷前に記憶しておいた画像データとに基づいて取得するようにしてもよい。この構成によれば、設置誤差の影響を受けにくくなるので、バーナヘッド51A,52A,53Aをより高精度で検出することができる。
上記実施形態では、検出対象部位としてバーナヘッド51A,52A,53Aを例示したが、コンロ部の少なくとも一部を構成する部位であれば、いずれの部位であってもよい。例えば、五徳9A、9B、9Cの一部又は全部であってもよい。五徳9A、9B、9Cを検出対象部位とする場合でも、方法は同様であり、例えば、五徳9A、9B、9Cの各一部又は各全部の基準画像を予め記憶しておき、制御回路10は、予め記憶しておいた五徳9A、9B、9Cの基準画像(検出対象部位の基準画像)が、抽出した検出対象領域内に存在するか否かを判定すること(いわゆるパターンマッチング)によって、五徳9A、9B、9Cの(検出対象部位)を検出すればよい。この場合も、五徳9A、9B、9C(検出対象部位)の基準画像は、出荷前に記憶しておくようにしてもよいし、設置後に撮像部90で撮像した五徳9A、9B、9C(検出対象部位)の画像としてもよい。また、検出対象部位は、これらの例に限定されず、コンロ部4A,4B,4Cに調理器具が配置された場合に一部又は全部が隠れる部位であればよい。例えば、五徳リング110A,110B,110Cなどであってもよく、複数の部品によって構成される領域であってもよい。
上記第2実施形態では、所定サイズ以内の円として、五徳リング110A,110B,110Cの外周の半径よりも大きいことを条件としたが、五徳リング110A,110B,110Cの外周の半径よりも小さいサイズの円を含むようにしてもよい。但し、この場合、五徳リング110A,110B,110Cの外形を所定サイズ以内の円として検出することによって、調理器具が存在すると誤検出するおそれがある。このため、円を跨ぐ位置に五徳脚部112A,112B,112Cが存在する場合には、調理器具でないと判定することが望ましい。
調理器具は、上記実施形態で説明した形状のものに限らず、例えばフライパンであってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。