JP7359282B1 - エレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体についてもセキュリティ階への進入を管理できるエレベーターシステムを提供する。【解決手段】エレベーターシステム1において、セキュリティ管理装置22は、セキュリティ階にエレベーター4のかご10が停止する呼びの登録の制限を管理する。セキュリティ管理装置22は、セキュリティ階への呼びの登録の制限に対する正当な解除要求を移動体制御装置3から受信するときに、セキュリティ階にかご10が停止する呼びの登録の制限を解除させる指令をエレベーター制御装置17に送信する。中継装置21は、エレベーター制御装置17から送信されるエレベーター4の状態の情報に基づいて、移動体2の呼びによってセキュリティ階にかご10が停止するときに当該かご10に他の利用者がいることを抑制するように、移動体制御装置3から送信されるセキュリティ階への呼びの登録要求のエレベーター制御装置17への中継を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、エレベーターシステムに関する。
特許文献1は、エレベーターシステムの例を開示する。エレベーターシステムは、移動体と、エレベーターと、を備える。エレベーターは、セキュリティ階を有する建物に設置される。エレベーターは、移動体に無線接続される。移動体は、エレベーターのかごに乗り込んだときに、セキュリティ階を行先階とするかご呼びの登録要求情報を生成してエレベーターに無線送信する。セキュリティ階への進入は移動体にのみ許可され、一般利用者には許可されていない。エレベーターは、移動体から当該登録要求情報を取得するときに、かご内に設けられたカメラの映像によって一般利用者がいないことを認識すると、移動体のかご呼びを登録する。
特開2020-93883号公報
特許文献1に記載のエレベーターシステムにおいて、セキュリティ階のセキュリティ性は、セキュリティ階への進入が移動体に制限されることで確保される。このため、当該エレベーターシステムにおいて、移動体のセキュリティ階への呼びは、利用者がいない場合にセキュリティ上の制限を受けることなく登録される。すなわち、移動体についてはセキュリティ階への進入が管理されていない。
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、移動体についてもセキュリティ階への進入を管理できるエレベーターシステムを提供する。
本開示に係るエレベーターシステムは、複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、を備え、前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、前記エレベーターは、前記かごを複数含み、前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報として複数の前記かごの状態の情報を前記かごごとに記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記かごの状態の情報に基づいて、複数の前記かごのうちから、かご呼びが登録されておらず無方向停止している候補かごを判定する第1判定部と、複数の前記かごのうち前記移動体の呼びが登録される登録かごについて、前記登録かごの現在位置から前記移動体の呼びによって停止する前記セキュリティ階までの途中停止階を検出し、前記途中停止階における前記登録かごのかごドアの戸開および追加のかご呼びを検出し、前記途中停止階から見た前記追加のかご呼びの追加行先階と前記セキュリティ階との階床の前後関係を判定する第2判定部と、を備える
本開示に係るエレベーターシステムは、複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、を備え、前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、前記移動体制御装置は、前記移動体が乗車している前記かご内の利用者の位置情報を検出する位置検出部を備え、前記位置検出部の検出する利用者の位置と前記かごのかごドアとの近さが、前記移動体と前記かごのかごドアとの近さより近い場合に、前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に対する制限復帰要求を前記セキュリティ管理装置に送信した後に、前記中継装置を通じて呼びの登録取消要求を前記エレベーター制御装置に出力し、前記セキュリティ管理装置は、前記行先階に対する前記制限復帰要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記行先階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を前記エレベーター制御装置に送信する。
本開示に係るエレベーターシステムは、複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、を備え、前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、前記移動体制御装置は、前記移動体が前記セキュリティ階である行先階に前記かごから降車するときに、前記かごから降車する利用者を検出する場合に、警告の発報を行う発報部を備える。
本開示に係るエレベーターシステムは、複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、を備え、前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に前記かごが停止してかごドアが戸開した後、前記移動体を前記かごから前記行先階の乗場に降車させ、前記行先階の乗場の乗場ドアの前において前記かごのかごドアが戸閉するまで前記移動体を停止させる。
本開示に係るエレベーターシステムであれば、移動体についてもセキュリティ階への進入を管理できる。
実施の形態1に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の主要部のハードウェア構成の例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベーターシステムにおいて移動体がかごに乗車する状況の例を示す平面図である。 実施の形態1に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベーターシステムにおいて移動体がかごから降車する状況の例を示す平面図である。 実施の形態1に係るエレベーターシステムにおいて移動体がかごから降車する状況の例を示す平面図である。
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターシステム1の構成図である。
エレベーターシステム1は、施設に適用される。施設は、例えば、屋内施設もしくは屋外施設、またはこれらを複合した施設などである。施設は、例えば、1つまたは複数の建物などからなる。施設は、例えば、建物などの一部であってもよい。施設において、複数の階床が設けられる。
施設において、移動体2が稼働する。施設において、複数の移動体2が稼働していてもよい。移動体2は、例えば、施設を自律的に自走して移動するロボットまたはモビリティなどの装置である。この例において、移動体2は、センサおよびカメラを搭載する。移動体2は、センサおよびカメラなどを用いた利用者の検出などの機能を搭載する。この例において、移動体2の施設における移動は、移動体制御装置3によって遠隔制御される。移動体制御装置3は、例えば、移動体2の移動および移動体2が提供するサービスなどの管理を行うサーバ装置などである。移動体制御装置3の一部または全部は、施設に配置されていてもよいし、施設外に配置されていてもよい。移動体制御装置3の一部または全部の機能は、クラウドサービスの仮想マシン上に実装されていてもよいし、クラウドサービス上の記憶または処理のリソースを用いて実装されていてもよい。移動体2は、無線通信によって移動体制御装置3との通信を行う。移動体2および移動体制御装置3は、エレベーターシステム1の一部をなす装置であってもよいし、エレベーターシステム1の外部装置であってもよい。
エレベーターシステム1は、エレベーター4を備える。エレベーター4は、施設に設けられる。施設において、エレベーター4の昇降路5が設けられる。昇降路5は、上下方向を長手方向として複数の階床にわたる空間である。施設において、少なくともいずれかの階床はセキュリティ階として設定される。セキュリティ階は、人である利用者および装置である移動体2などの進入が管理される階床である。施設において、複数の階床がセキュリティ階として設定されてもよい。エレベーター4は、利用者および移動体2などによって、施設における複数の階床の間の移動に利用される。
施設において、各々の階床にエレベーター4の乗場6が設けられる。乗場6は、昇降路5に隣接する場所である。各々の階床の乗場6において、乗場ドア6aと、乗場操作盤7と、乗場表示盤8と、乗場コントローラ9と、が設けられる。乗場ドア6aは、昇降路5および乗場6を区画するドアである。乗場操作盤7は、乗場6にいる利用者の操作を受け付ける装置である。乗場操作盤7は、例えばボタン灯を備えた乗場呼びボタンなどを含む。乗場表示盤8は、乗場6にいる利用者にエレベーター4の情報を表示する装置である。乗場表示盤8は、例えばアナログインジケータ、デジタルインジケータ、および行先階表示器などを含む。乗場コントローラ9は、乗場6に設けられた乗場操作盤7および乗場表示盤8などの装置の制御を行う装置である。乗場コントローラ9は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)などによって、乗場操作盤7および乗場表示盤8に電気的に接続される。
エレベーター4は、かご10と、巻上機11と、主ロープ12と、を備える。かご10は、昇降路5の内部に設けられる。かご10は、昇降路5を上下方向に走行することで、かご10の内部に乗車している利用者などを施設の複数の階床の間で輸送する装置である。かご10の荷重は、主ロープ12によって支持される。主ロープ12は、巻上機11の駆動シーブに巻き掛けられる。巻上機11は、例えば昇降路5またはエレベーター4の機械室などに設けられる。巻上機11は、駆動シーブを回転させて主ロープ12を巻き上げることなどにより、かご10を昇降路5において上下方向に走行させる。
かご10は、かごドア13と、かご操作盤14と、かご表示盤15と、かごコントローラ16と、を備える。かご操作盤14およびかご表示盤15は、かご10の内部に設けられる。かごドア13は、かご10の内部および外部を区画するドアである。かごドア13は、かご10がいずれかの階床に停止するときに、利用者が乗場6およびかご10の間を乗降しうるように、当該階床の乗場6の乗場ドア6aを連動させて開閉する装置である。かご操作盤14は、かご10の内部にいる利用者の操作を受け付ける装置である。かご操作盤14は、例えばボタン灯を備えた行先階ボタンなどを含む。かご表示盤15は、かご10の内部にいる利用者にエレベーター4の情報を表示する装置である。かご表示盤15は、例えばアナログインジケータ、デジタルインジケータ、および行先階表示器などを含む。かごコントローラ16は、かご10に設けられたかご操作盤14およびかご表示盤15などの装置の制御を行う装置である。かごコントローラ16は、例えばUARTなどによって、かご操作盤14およびかご表示盤15に電気的に接続される。
エレベーター4は、エレベーター制御装置17を備える。エレベーター制御装置17は、例えば昇降路5またはエレベーター4の機械室などに設けられる。エレベーター制御装置17は、エレベーター4の運行などを制御する装置である。エレベーター制御装置17は、通信部18を備える。通信部18は、エレベーター制御装置17の外部の装置との通信を担う部分である。通信部18は、乗場伝送ケーブル19を介して、例えばUARTなどによって乗場コントローラ9と電気的に接続される。通信部18は、かご伝送ケーブル20を介して、例えばUARTなどによってかごコントローラ16と電気的に接続される。エレベーター制御装置17は、巻上機11に電気的に接続される。
エレベーター制御装置17によるエレベーター4の運行の制御は、例えば、かご10に登録される呼びの管理を含む。エレベーター4における呼びは、利用者または移動体2の出発階への呼び、および行先階への呼びを含む。利用者の出発階への呼びは、例えば、乗場呼びなどである。乗場呼びの操作は、例えば、利用者の出発階の乗場6において、乗場操作盤7を通じて行われる。利用者の行先階への呼びは、例えば、かご呼びなどである。かご呼びの操作は、例えば、利用者が乗車するかご10において、かご操作盤14を通じて行われる。セキュリティ階ではない階床を出発階または行先階とする利用者の呼びの操作が受け付けられるときに、エレベーター制御装置17は、当該利用者の呼びをかご10に登録する。エレベーター制御装置17によるエレベーター4の運行の制御は、例えば、かご10に登録された呼びに当該かご10を応答させるように、当該かご10を利用者の出発階および行先階などに走行させることを含む。
ここで、エレベーター4は、複数のかご10を含んでもよい。各々のかご10は、同一のバンクに含まれる。エレベーター4が複数のかご10を含む場合に、エレベーター制御装置17は、例えば、各々のかご10の走行などを制御する各台制御盤と、各々のかご10への呼びの割当てを行う群管理盤と、を含む複数の機器から構成される。
エレベーターシステム1は、中継装置21を備える。中継装置21は、例えば施設における管理室などに設けられる。中継装置21は、例えばUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)などによって移動体制御装置3と通信する。中継装置21は、エレベーター制御装置17の通信部18と電気的に接続される。中継装置21は、例えばエレベーターセキュリティゲートウェイ装置などである。
エレベーターシステム1は、セキュリティ管理装置22を備える。セキュリティ管理装置22は、例えば施設における管理室などに設けられる。セキュリティ管理装置22は、例えばUDP/IPなどによって中継装置21と通信する。セキュリティ管理装置22は、例えばパラレル線または中継装置21を介したシリアル線によってエレベーター制御装置17に接続される。セキュリティ管理装置22は、施設におけるセキュリティの管理を行う装置である。セキュリティ管理装置22は、例えば、セキュリティ階にかご10が停止する呼びのエレベーター制御装置17による登録に対する制限を管理する。この例において、エレベーター制御装置17は、セキュリティ階への進入が許可されていない利用者などによるセキュリティ階にかご10が停止する呼びの登録を受け付けないように制限している。ここで、セキュリティ階にかご10が停止する呼びは、セキュリティ階を出発階または行先階とする呼びである。セキュリティ管理装置22は、エレベーター制御装置17に制限解除の指令信号を出力することで、セキュリティ階にかご10が停止する呼びのエレベーター制御装置17による登録に対する制限を解除させる。また、セキュリティ管理装置22は、エレベーター制御装置17に制限復帰の指令信号を出力することで、セキュリティ階にかご10が停止する呼びのエレベーター制御装置17による登録に対する制限を復帰させる。
施設において、照合端末23が設けられる。照合端末23は、例えば利用者が所持する照合媒体などから照合情報を読み取る端末装置である。照合媒体は、例えばカードまたはキーなどの情報記憶媒体である。照合情報は、例えば利用者を識別するID(IDentifier)などである。エレベーターシステム1において、照合情報に、例えばセキュリティ階への進入可否などに関するセキュリティ権限が紐づけられている。
セキュリティ管理装置22は、照合端末23と通信可能であるように接続される。セキュリティ管理装置22は、照合端末23が読み取った利用者の照合情報および当該照合情報に紐づけられたセキュリティ権限に基づいて、当該利用者がセキュリティ階への進入が許可されているか否かを判定する。セキュリティ管理装置22は、例えば、セキュリティ階への進入が許可された利用者の照合情報を読み取るときに、当該セキュリティ階への当該利用者の正当な呼びの登録に対する制限解除の指令信号をエレベーター制御装置17に送信する。当該利用者の正当な呼びが登録された後に、セキュリティ管理装置22は、当該セキュリティ階への呼びの登録に対する制限復帰の指令信号をエレベーター制御装置17に送信する。
移動体2は、移動体制御装置3および中継装置21を介して、移動体2の出発階または行先階への呼びの登録要求をエレベーター制御装置17の通信部18に送信する。セキュリティ階ではない階床を出発階または行先階とする移動体2の呼びの登録要求が受け付けられるときに、エレベーター制御装置17は、当該移動体2の呼びをかご10に登録する。ここで、移動体2による呼びの登録要求は、当該移動体2を識別する照合情報を含む。エレベーターシステム1において、移動体2の照合情報に、例えばセキュリティ階への進入可否などに関するセキュリティ権限が紐づけられている。
通信部18は、かご伝送ケーブル20を介して行われる中継装置21とかご操作盤14との通信を読み取ることができるので、かご10内のかご操作盤14の行先階ボタンの各々について、操作されたか否かの情報をシリアル伝送などで取得することができる。より具体的には、利用者がかご操作盤14の行先階ボタンを操作すると、通信部18および中継装置21は、当該行先階ボタンの点灯によりボタンが操作されたことを検知する。また、行先階ボタンの操作による対応する行先階への呼びの登録を禁止する禁止信号がエレベーター制御装置17からかご操作盤14に伝送されることがある。このとき、通信部18および中継装置21は、当該禁止信号の取得も可能である。なお、ある階床を行先階とする呼びの登録を禁止する禁止信号は、例えばかご10が当該階床に停止しているときなどに当該かご10のかご操作盤14に伝送される。
中継装置21は、移動体2による行先階などへの呼びの情報を、エレベーター制御装置17およびかご伝送ケーブル20を介して、かご操作盤14およびかご表示盤15に常に送信する。通信部18は、かご伝送ケーブル20を介して行われる中継装置21とかご操作盤14との通信を読み取ることができるので、かご10内の各インジケータの全てのインジケータコードについての情報をシリアル伝送などで取得することができる。
中継装置21は、移動体2による出発階などへの呼びの情報を、エレベーター制御装置17および乗場伝送ケーブル19を介して、乗場操作盤7および乗場表示盤8に常に送信する。通信部18は、乗場伝送ケーブル19を介して、中継装置21と乗場操作盤7との通信を読み取ることができるので、乗場6の各インジケータの全てのインジケータコードについての情報をシリアル伝送などで取得することができる。
ここで、エレベーター4のエレベーター制御装置17などにおいて、施設の各階床はエレベーター管理階床によって管理される。エレベーター管理階床は、例えば、エレベーター4において各階床に付与される階床番号などである。また、移動体制御装置3などにおいて、施設の各階床はビル管理階床によって管理される。ビル管理階床は、例えば、移動体2を含むシステムなどにおいて各階床に付与される階床番号などである。
通信部18は、エレベーター管理階床に基づいて、インジケータコードおよびエレベーター管理階床をチェックし、移動体制御装置3にエレベーター管理階床を伝送する。移動体2は、エレベーター管理階床からビル管理階床へ変換することで、呼びの登録を要求する出発階および行先階およびかご10の現在位置を認識できる。
かご操作盤14は、中継装置21から受信した行先階などへの呼びの情報に基づき、最下階からの点灯情報または消灯情報に従って、物理的な行先階ボタンの接続順に行先階ボタンの点灯を指示する。その結果、行先階に対応する行先階ボタンが点灯する。
かご表示盤15の行先階表示器は、中継装置21から受信した行先階などへの呼びの情報に基づいて、行先階ボタンの点灯指示がなされているエレベーター管理階床を判定する。行先階表示器は点灯指示がなされているエレベーター管理階床に階床テーブル情報を用いて、インジケータコードを取得する。行先階表示器は、当該インジケータコードに対応した階床の名称を行先階の名称として画面に表示する。その後、エレベーター制御装置17は、かご10を行先階へ走行させる。この際、エレベーター制御装置17は、かご伝送ケーブル20を介して現在のかご10の位置に対応するインジケータコードをかご10に常に送信する。アナログインジケータについても同様である。
移動体2または移動体制御装置3は、中継装置21を介してエレベーター制御装置17などから取得する情報に基づいて、移動体2の出発階にかご10が到着したことを認識する。このとき、例えば移動体制御装置3は、移動体2をかご10に乗車させるため、戸開要求を通信部18に出力する。通信部18は、シリアル伝送またはパラレル伝送によってエレベーター制御装置17などを通じてかご操作盤14に戸開要求を伝送することで、移動体2によるかごドア13の戸開制御を実現する。通信部18は、かご伝送ケーブル20を介して、エレベーター制御装置17とかご操作盤14の通信を読み取ることができるため、かご10内のかご操作盤14の戸開ボタンおよび戸閉ボタンについて、操作されたか否かの情報をシリアル伝送などで取得することができる。その取得した情報をもって、通信部18が中継装置21および移動体制御装置3を介して戸開閉情報を伝えることで、移動体2はかごドア13の戸開を確認できる。このとき、例えば移動体制御装置3は、予め設定された時間戸開要求を出力することで、かごドア13の戸開を維持させることができる。移動体2がかご10に乗車した後のかごドア13の戸閉についての要求に関しても同様である。
移動体制御装置3は、位置検出部24と、発報部25と、を備える。
位置検出部24は、移動体2が乗車しているかご10内における利用者の位置情報を検出する機能を搭載する部分である。位置検出部24は、例えば、移動体2に搭載されたセンサまたはカメラなどを用いて、利用者の位置情報を検出する。位置検出部24は、例えば、移動体2とかご10のかごドア13との距離を計測する。位置検出部24は、例えば、利用者とかご10のかごドア13との距離を計測する。位置検出部24は、例えば、利用者の位置とかご10のかごドア13との近さが、移動体2とかご10のかごドア13との近さより近いか否かなどの情報を検出する。
発報部25は、警告の発報を行う機能を搭載する部分である。発報部25による警告は、例えば施設の管理室などに行う通報であってもよいし、移動体2に搭載されたスピーカーなどを通じて移動体2の近傍にいる利用者などに音声によって行う警告アナウンスであってもよい。
中継装置21は、記憶部26と、第1判定部27と、第2判定部28と、を備える。
記憶部26は、中継装置21が中継するエレベーター4の状態の情報を記憶する機能を搭載する部分である。エレベーター4の状態は、乗場6およびかご10のボタン灯の点灯状態、乗場6およびかご10のインジケータの表示状態、かご10の走行方向または無方向停止などの情報を含む走行状態、ならびにかごドア13の開閉状態などを含む。エレベーター4が複数のかご10を含む場合に、記憶部26は、エレベーター4の状態の情報としてかご10の状態の情報をかご10ごとに記憶する。かご10の状態の情報は、かご10のボタン灯の点灯状態、かご10のインジケータの表示状態、かご10の走行状態、およびかご10のかごドア13の開閉状態などを含む。
第1判定部27は、かご10に利用者が乗車していないことを判定する機能を搭載する部分である。第1判定部27は、例えば、記憶部26が記憶するかご10の状態の情報などに基づいて判定を行う。第1判定部27は、例えば、かご10にかご呼びが登録されておらず、かつ、当該かご10が無方向停止している場合に、当該かご10に利用者が乗車していないと判定する。第1判定部27は、エレベーター4が複数のかご10を含む場合に、複数のかご10のうち利用者が乗車していないかご10を候補かごとして判定する。候補かごは、複数のかご10のうち、移動体2の呼びを登録する候補となるかご10である。
第2判定部28は、複数のかご10のうち移動体2の呼びが登録されている登録かごについて、移動体2の呼びによる停止階と他の停止階との位置関係を判定する機能を搭載する部分である。第2判定部28は、例えば、記憶部26が記憶するかご10の状態の情報などに基づいて判定を行う。この例において、第2判定部28は、移動体2の呼びによるかご10の停止階がセキュリティ階である場合に、判定を行う。第2判定部28は、登録かごの現在位置から移動体2の呼びによる停止階までの途中停止階を検出する。途中停止階は、例えば利用者の乗場呼びなどによって停止する階床である。第2判定部28は、途中停止階における登録かごのかごドア13の戸開を検出する。第2判定部28は、途中停止階においてかご操作盤14で行われる登録かごに行先階を追加で登録するかご呼びの操作を検出する。第2判定部28は、かご呼びによって追加で登録された行先階と移動体2の呼びによる停止階との、途中停止階から見た階床の前後関係を判定する。すなわち、第2判定部28は、途中停止階から見て、追加の行先階が移動体2の呼びによる停止階より前に停止する階床であるか否かなどを判定する。
より具体的に、移動体2がセキュリティ階である6階からかご10に乗車するように呼びが登録されており、かご10の現在位置が6階の下方である場合を例として説明する。6階より下方の2階において、利用者の呼びによって当該かご10が停止するときに、第2判定部28は、2階を途中停止階として検出する。第2判定部28は、2階から当該かご10に乗車した利用者がかご操作盤14で行う行先階の登録操作を検出する。かご操作盤14で行先階として5階が追加で登録された場合に、第2判定部28は、途中停止階である2階から見て、追加の行先階である5階が移動体2の呼びによる停止階である6階より前に停止する階床であると判定する。一方、かご操作盤14で行先階として8階が追加で登録された場合に、第2判定部28は、途中停止階である2階から見て、追加の行先階である8階が移動体2の呼びによる停止階である6階より後に停止する階床であると判定する。
続いて、図2を用いて、エレベーター制御装置17のハードウェア構成の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係るエレベーター制御装置17の主要部のハードウェア構成の例を示す図である。
エレベーター制御装置17は、ROM17a(ROM:Read Only Memory)、RAM17b(RAM:Random Access Memory)、およびEEPROM17c(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と、CPU17d(CPU:Central Processing Unit)と、を備える。ROM17aは、エレベーター制御装置17上で実行されるプログラムを記憶する。RAM17bは、例えば通信パケットのデータの一時保管などの、作業用の情報を記憶する。EEPROM17cは、プレイバック用の指令データ、指令応答データなどの情報を記憶する。CPU17dは、ROM17aに記憶されたプログラムを実行し、移動体制御装置3および中継装置21と通信する。このように、エレベーター制御装置17の各機能は、ROM17a、RAM17b、EEPROM17cなどの記憶装置およびCPU17dなどの処理装置を含む処理回路により実現される。処理回路の一部または全部は、専用ハードウェアによって構成されていてもよい。処理回路の一部または全部は、ソフトウェアまたはファームウェアなどによって構成されていてもよい。
エレベーターシステム1における移動体制御装置3、中継装置21、およびセキュリティ管理装置22などの各装置の機能も、エレベーター制御装置17と同様に、各装置に搭載された処理回路により実現される。
エレベーターシステム1は、例えば、エレベーター制御装置17、移動体制御装置3、中継装置21、およびセキュリティ管理装置22などの各装置が記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、当該プログラムに従って動作することで、各機能を実行する。当該プログラムを記録する記録媒体は、例えば各装置の処理回路などに内蔵されるものであってもよいし、各装置に接続されるものであってもよいし、各装置のドライブなどの読出装置によって情報が読み出されるものなどであってもよい。当該プログラムは、エレベーターシステム1を構成する複数の装置の各々の上で動作するソフトウェアを複数含むソフトウェアパッケージなどであってもよい。
続いて、図3および図4を用いて、移動体2がセキュリティ階である出発階からかご10に乗車する場合のエレベーターシステム1の動作の例について説明する。
図3Aおよび図3Bは、実施の形態1に係るエレベーターシステム1の動作の例を示すフローチャートである。
図4は、実施の形態1に係るエレベーターシステム1において移動体2がかご10に乗車する状況の例を示す平面図である。
エレベーターシステム1は、移動体2が出発階からかご10に乗車する際に、当該出発階への進入の権限のない利用者が当該かご10から乗降することを抑制する。この例のエレベーター4は、複数のかご10を含む。
図3AのステップS301において、エレベーター4を利用して階床間を移動する移動体2は、出発階の乗場6に到着するときに、移動体制御装置3に呼びの登録要求の送信を依頼する。移動体制御装置3は、移動体2の出発階への呼びの登録要求を中継装置21に出力する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS302の処理に進む。
ステップS302において、中継装置21は、エレベーター制御装置17からエレベーター4の状態を周期的に受信し、記憶部26に記憶する。中継装置21は、エレベーター制御装置17から受信したエレベーター4の状態を、一定の周期で移動体制御装置3に送信する。ステップS302の処理は、他の各ステップの処理と並行して行われてもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS303の処理に進む。
ここで、中継装置21は、移動体制御装置3に呼びの登録を要求された出発階がセキュリティ階であるかを、例えば次のように判定する。中継装置21は、移動体制御装置3の呼びの登録要求をエレベーター制御装置17に伝送する。その後、エレベーター制御装置17などから取得する信号などに基づいて、乗場操作盤7またはかご操作盤14のボタン灯が消灯したままの場合に、当該信号に基づいて移動体2の出発階がセキュリティ階であると判定する。あるいは、中継装置21は、エレベーター制御装置17から移動体2の出発階への呼びの登録を禁止する禁止信号が出力されている場合に、当該禁止信号に基づいて移動体2の出発階がセキュリティ階であるか否かを判定してもよい。この例において、移動体2の出発階はセキュリティ階であるので、中継装置21は、次のように移動体制御装置3にセキュリティ解除の要求を指示する。
ステップS303において、第1判定部27は、複数のかご10のうち、かご呼びが登録されておらず、かつ、無方向停止しているかご10があるかを判定する。条件に該当するかご10がない場合に、エレベーターシステム1は、ふたたびステップS302の処理に進む。一方、条件に該当するかご10がある場合に、第1判定部27は当該かご10を候補かごと判定して、エレベーターシステム1はステップS304の処理に進む。これにより、内部に利用者がいないかご10が候補かごとして判定される。
ステップS304において、移動体制御装置3は、セキュリティ管理装置22にセキュリティ階である出発階に対してセキュリティの解除要求を送信する。このとき、移動体制御装置3は、中継装置21を介して解除要求を送信してもよい。移動体制御装置3から出力されるセキュリティ階の解除要求は、例えば移動体2の照合情報を含んでいてもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS305の処理に進む。
ステップS305において、セキュリティ管理装置22は、移動体制御装置3から出力されたセキュリティ階の解除要求が正当なものであるかを確認する。セキュリティ管理装置22は、例えば、解除要求に含まれる移動体2の照合情報に基づいて当該移動体2のセキュリティ階への進入が許可されていると判定する場合に、当該解除要求が正当なものであると判定する。セキュリティ管理装置22は、解除要求が正当なものである場合に、移動体制御装置3に当該解除要求への解除許可の応答を送信する。一方、セキュリティ管理装置22は、解除要求が正当なものでない場合に、移動体制御装置3に当該解除要求への解除拒否の応答を送信する。このとき、セキュリティ管理装置22は、中継装置21を介して移動体制御装置3に応答を送信してもよい。セキュリティ管理装置22は、移動体制御装置3から正当な解除要求を受けた場合に、制限解除の指令をエレベーター制御装置17に送信する。エレベーター制御装置17は、セキュリティ管理装置22から制限復帰の指令を受信するまで、セキュリティ階のセキュリティ解除を継続する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS306の処理に進む。
ステップS306において、移動体制御装置3は、セキュリティ管理装置22からセキュリティ解除許可の応答を受けた場合に、移動体2の出発階への呼びの登録要求を中継装置21に出力する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS307の処理に進む。
ステップS307において、中継装置21は、エレベーター制御装置17に移動体2の呼びの登録を要求する。このとき、中継装置21は、第1判定部27が候補かごと判定したかご10を登録かごとするように、移動体2の呼びの登録要求をエレベーター制御装置17に中継する。例えばエレベーター制御装置17が各々のかご10に対応する各台制御盤を含む場合に、中継装置21は、候補かごに対応する各台制御盤に登録要求を中継する。なお、第1判定部27が複数のかご10を候補かごと判定する場合に、中継装置21は、そのうちのいずれかのかご10を1つ選択して呼びの登録要求を中継してもよい。その後、エレベーターシステム1は、図3BのステップS308の処理に進む。
図3BのステップS308において、第2判定部28は、記憶部26が記憶するかご10の状態の情報などに基づいて登録かごの現在位置から移動体2の出発階までの途中停止階を検出する。途中停止階が検出される場合に、エレベーターシステム1は、ステップS309の処理に進む。一方、途中停止階が検出されない場合に、エレベーターシステム1は、ステップS314の処理に進む。
ステップS309において、第2判定部28は、途中停止階において追加で登録された行先階が、途中停止階から見て移動体2の出発階より前に停止する階床であるかを判定する。移動体2の出発階より前に停止する階床でない場合に、中継装置21は移動体制御装置3に中止要求を出力し、エレベーターシステム1はステップS310の処理に進む。一方、移動体2の出発階より前に停止する階床である場合に、エレベーターシステム1は、ステップS314の処理に進む。ここで、途中停止階において追加で登録された行先階が無い場合に、エレベーターシステム1は、ステップS314の処理に進んでもよい。
ステップS310において、中継装置21から中止要求を受け付けた移動体制御装置3は、セキュリティ階である移動体2の出発階の制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信する。このとき、移動体制御装置3は、中継装置21を介して制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信してもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS311の処理に進む。
ステップS311において、セキュリティ管理装置22は、制限復帰要求を受信するときに、移動体制御装置3に当該制限復帰要求への制限復帰応答を送信し、制限復帰の指令をエレベーター制御装置17に送信する。このとき、エレベーター制御装置17は、セキュリティ階である出発階のセキュリティ制限を再開する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS312の処理に進む。
ステップS312において、移動体制御装置3は、移動体2の出発階への呼びの登録を取り消す登録取消要求を中継装置21に出力する。その後、ステップS313の処理として、中継装置21は、登録かごに対する登録取消要求をエレベーター制御装置17に出力する。ここで、かご10への呼びの登録およびその取消の成否は、中継装置21において、例えば記憶部26が記憶するかご状態などに基づいて検出される。呼びの登録取消が成功した場合に、中継装置21は、移動体制御装置3にリトライを通知する。その後、エレベーターシステム1は、図3AのステップS301の処理に進む。
ステップS314において、移動体制御装置3は、登録かごが移動体2の出発階に到着したかを判定する。登録かごが移動体2の出発階に到着していない場合に、エレベーターシステム1は、ステップS308の処理に進む。登録かごが移動体2の出発階に到着した場合に、通常、登録かごには利用者が乗車していないことが想定される。一方、呼びの登録を行わずに登録かごに継続して乗車している利用者が、セキュリティ階である移動体2の出発階で降車しようとする場合にも対処しうるように、エレベーターシステム1は、ステップS315の処理に進む。
ステップS315において、移動体2は、例えば図4に示されるように、出発階の乗場6において乗場ドア6aの前で待機する。移動体2は、出発階に停止した登録かごから降車する利用者がいるかを判定する。移動体2は、例えば搭載されたセンサまたはカメラなどを用いて、登録かごから降車する利用者を検出する。降車する利用者がいる場合に、移動体2は移動体制御装置3に利用者の検出を通知し、エレベーターシステム1はステップS316の処理に進む。一方、降車する利用者がいない場合に、エレベーターシステム1は、ステップS320の処理に進む。
ステップS316において、移動体制御装置3は、中継装置21を通じて、登録かごに対するかごドア13の戸開継続要求をエレベーター制御装置17に出力する。これにより、移動体制御装置3は、エレベーター4において登録かごの運行を意図的に停止させる。その後、エレベーターシステム1は、ステップS317の処理に進む。
ステップS317において、移動体制御装置3の発報部25は、警告の発報を継続して行う。発報部25による警告は、例えば施設の管理室に対してセキュリティ階への不正な進入の可能性を通知するものであってもよいし、降車しようとする利用者に対して進入が制限されていることを報知するものであってもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS318の処理に進む。
ステップS318において、移動体2は、移動体2の出発階に停止した登録かごに利用者が再乗車したかを判定する。なお、利用者の再乗車の検知は、例えば、移動体2のカメラによる監視と組み合わせて、記憶部26のかご状態における登録かごの積載荷重の値が警告の発報前の値と同じになったか否かに基づいて中継装置21などが行ってもよい。降車しようとした利用者が再乗車しない場合に、発報部25は警告の発報を継続し、エレベーターシステム1はステップS319の処理に進む。一方、降車しようとした利用者が再乗車した場合に、発報部25は警告の発報を停止し、移動体2は移動体制御装置3に通知を行う。その後、エレベーターシステム1はステップS320の処理に進む。
ステップS319において、セキュリティ管理装置22は、移動体2の出発階の乗場6に設けられた照合端末23が予め設定された管理用の照合情報を読み取ったかを判定する。管理用の照合情報は、例えば管理者が所持する管理キーなどに記憶される。照合情報が読み取られていない場合に、エレベーターシステム1はステップS317の処理に進み、発報部25は警告の発報を継続する。一方、照合情報が読み取られた場合に、セキュリティ管理装置22は移動体制御装置3に通知を行い、発報部25は警告の発報を停止する。その後、エレベーターシステム1はステップS320の処理に進む。
ステップS320において、移動体制御装置3は、移動体2を登録かごに乗車させる。その後、エレベーターシステム1の処理は、終了する。
続いて、図5および図6を用いて、移動体2がセキュリティ階である行先階にかご10から降車する場合のエレベーターシステム1の動作の例について説明する。
図5Aおよび図5Bは、実施の形態1に係るエレベーターシステム1の動作の例を示すフローチャートである。
図6Aおよび図6Bは、実施の形態1に係るエレベーターシステム1において移動体2がかご10から降車する状況の例を示す平面図である。
エレベーターシステム1は、移動体2が行先階にかご10から降車する際に、当該行先階への進入の権限のない利用者が当該かご10から乗降することを抑制する。この例のエレベーター4は、複数のかご10を含む。
ここで、移動体2の行先階への呼びの登録は、出発階への呼びの登録と同様に、行先階に対する解除要求および呼びの登録要求によって行われる。なお、呼びの登録要求は、移動体2が乗車したかご10である登録かごに対して行われる。図5の処理は、移動体2が登録かごに乗車し、移動体2の行先階への呼びの登録が完了した状態から開始する。
図5AのステップS501において、中継装置21は、エレベーター制御装置17からエレベーター4の状態を周期的に受信し、記憶部26に記憶する。中継装置21は、エレベーター制御装置17から受信したエレベーター4の状態を、一定の周期で移動体制御装置3に送信する。ステップS501の処理は、他の各ステップの処理と並行して行われてもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS502の処理に進む。
ステップS502において、第2判定部28は、記憶部26が記憶するかご10の状態の情報などに基づいて登録かごの現在位置から移動体2の行先階までの途中停止階を検出する。途中停止階が検出される場合に、エレベーターシステム1は、ステップS503の処理に進む。一方、途中停止階が検出されない場合に、エレベーターシステム1は、図5BのステップS512の処理に進む。
ステップS503において、第2判定部28は、途中停止階において追加で登録された利用者の行先階が、途中停止階から見て移動体2の行先階より前に停止する階床であるかを判定する。移動体2の行先階より前に停止する階床でない場合に、エレベーターシステム1はステップS504の処理に進む。一方、移動体2の行先階より前に停止する階床である場合に、エレベーターシステム1は、ステップS512の処理に進む。ここで、途中停止階において追加で登録された行先階が無い場合に、エレベーターシステム1は、図5BのステップS512の処理に進んでもよい。
ステップS504において、位置検出部24は、移動体2と移動体2が乗車しているかご10である登録かごのかごドア13との間に利用者がいるかを判定する。位置検出部24は、例えば図6Aに示されるように、利用者の位置と登録かごのかごドア13との近さが、移動体2と登録かごのかごドア13との近さより近い場合に、移動体2と登録かごのかごドア13との間に利用者がいると判定する。一方、位置検出部24は、例えば図6Bに示されるように、利用者の位置と登録かごのかごドア13との近さが、移動体2と登録かごのかごドア13との近さより遠い場合に、移動体2と登録かごのかごドア13との間に利用者がいないと判定する。かごドア13との間に利用者がいる場合に、エレベーターシステム1は、ステップS505の処理に進む。一方、かごドア13との間に利用者がいない場合に、エレベーターシステム1は、図5BのステップS512の処理に進む。
ステップS505において、移動体制御装置3は、セキュリティ階である移動体2の行先階の制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信する。このとき、移動体制御装置3は、中継装置21を介して制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信してもよい。セキュリティ管理装置22は、制限復帰要求を受信するときに、移動体制御装置3に当該制限復帰要求への制限復帰応答を送信し、制限復帰の指令をエレベーター制御装置17に送信する。このとき、エレベーター制御装置17は、セキュリティ階である移動体2の行先階のセキュリティ制限を再開する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS506の処理に進む。
ステップS506において、移動体制御装置3は、移動体2の行先階への呼びの登録を取り消す登録取消要求を中継装置21に出力する。その後、中継装置21は、登録かごに対する登録取消要求をエレベーター制御装置17に出力する。ここで、かご10への呼びの登録およびその取消の成否は、中継装置21において、例えば記憶部26が記憶するかご状態などに基づいて検出される。呼びの登録取消が成功した場合に、中継装置21は、移動体制御装置3にリトライを通知する。リトライの通知を受けた移動体制御装置3は、移動体2を登録かご内に待機させる。その後、エレベーターシステム1は、ステップS507の処理に進む。
ステップS507において、第1判定部27は、移動体2が待機している登録かごについて、かご呼びが登録されず、無方向停止し、かつ、かごドア13が全閉している状態になったかを判定する。登録かごが当該条件を満たさない場合に、エレベーターシステム1は、ふたたびステップS507の処理にすすむ。一方、登録かごが当該条件を満たす状態になった場合に、エレベーターシステム1は、ステップS508の処理に進む。
ステップS508において、移動体制御装置3は、セキュリティ管理装置22にセキュリティ階である移動体2の行先階に対してセキュリティの解除要求を再送する。このとき、移動体制御装置3は、中継装置21を介して解除要求を送信してもよい。その後、エレベーターシステム1は、ステップS509の処理に進む。
ステップS509において、セキュリティ管理装置22は、移動体制御装置3から出力されたセキュリティ階の解除要求が正当なものであるかを確認する。セキュリティ管理装置22は、解除要求が正当なものである場合に、移動体制御装置3に当該解除要求への解除許可の応答を送信する。セキュリティ管理装置22は、移動体制御装置3から正当な解除要求を受けた場合に、制限解除の指令をエレベーター制御装置17に送信する。エレベーター制御装置17は、セキュリティ管理装置22から制限復帰の指令を受信するまで、セキュリティ階のセキュリティ解除を継続する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS510の処理に進む。
ステップS510において、移動体制御装置3は、セキュリティ管理装置22からセキュリティ解除許可の応答を受けた場合に、移動体2の行先階への呼びの登録要求を中継装置21に出力する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS511の処理に進む。
ステップS511において、中継装置21は、移動体2が乗車して待機しているかご10を登録かごとするように、エレベーター制御装置17に移動体2の呼びの登録を要求する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS501の処理に進む。
図5BのステップS512において、移動体制御装置3は、登録かごが移動体2の行先階に到着したかを判定する。登録かごが移動体2の行先階に到着していない場合に、エレベーターシステム1は、図5AのステップS501の処理に進む。登録かごが移動体2の行先階に到着した場合に、通常、登録かごには利用者が乗車していないことが想定される。一方、呼びの登録を行わずに登録かごに継続して乗車している利用者が、セキュリティ階である移動体2の行先階で降車しようとする場合にも対処しうるように、エレベーターシステム1は、ステップS513の処理に進む。
ステップS513において、移動体制御装置3は、かごドア13の戸開継続要求をエレベーター制御装置17に中継装置21に出力する。その後、ステップS514の処理として、中継装置21は、登録かごを対象としてエレベーター制御装置17に戸開継続要求を出力する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS515の処理に進む。
ステップS515において、移動体制御装置3は、移動体2を登録かごの内部から行先階の乗場6に降車させる。このとき、移動体2は、搭載されるカメラおよびセンサなどによってかごドア13および乗場ドア6aの開閉状態を確認しながら降車してもよい。移動体制御装置3は、乗場6に降車した移動体2を、例えば図4に示される状況と同様に乗場ドア6aの前に停止させる。その後、エレベーターシステム1は、ステップS516の処理に進む。
ステップS516において、移動体2を登録かごから降車させた後に、移動体制御装置3は、登録かごのかごドア13の戸閉要求をエレベーター制御装置17に中継装置21を介して出力する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS517の処理に進む。
ステップS517において、移動体2は、行先階に停止した登録かごから降車する利用者がいるかを判定する。移動体2は、例えば搭載されたセンサまたはカメラなどを用いて、登録かごから降車する利用者を検出する。降車する利用者がいない場合に、エレベーターシステム1は、ステップS518の処理に進む。一方、降車する利用者がいる場合に、移動体2は移動体制御装置3に利用者の検出を通知し、エレベーターシステム1はステップS519の処理に進む。
ステップS518において、中継装置21は、登録かごのかごドア13が全閉したかを判定する。かごドア13が全閉していない場合に、エレベーターシステム1は、ステップS517の処理に進む。一方、かごドア13が全閉した場合に、中継装置21は移動体制御装置3に通知を行い、移動体制御装置3は行先階において移動体2の動作を開始させる。その後、エレベーターシステム1の処理は、終了する。
ステップS519において、移動体制御装置3は、中継装置21を通じて、登録かごに対するかごドア13の戸開継続要求をエレベーター制御装置17に出力する。これにより、移動体制御装置3は、エレベーター4において登録かごの運行を意図的に停止させる。その後、エレベーターシステム1は、ステップS520の処理に進む。
ステップS520において、移動体制御装置3の発報部25は、警告の発報を継続して行う。その後、エレベーターシステム1は、ステップS521の処理に進む。
ステップS521において、移動体2は、移動体2の行先階に停止した登録かごに利用者が再乗車したかを判定する。降車しようとした利用者が再乗車しない場合に、発報部25は警告の発報を継続し、エレベーターシステム1はステップS522の処理に進む。一方、降車しようとした利用者が再乗車した場合に、移動体2は移動体制御装置3に通知を行い、エレベーターシステム1は、ステップS523の処理に進む。
ステップS522において、セキュリティ管理装置22は、移動体2の行先階の乗場6に設けられた照合端末23が予め設定された管理用の照合情報を読み取ったかを判定する。管理用の照合情報は、例えば管理者が所持する管理キーなどに記憶される。照合情報が読み取られていない場合に、エレベーターシステム1はステップS520の処理に進み、発報部25は警告の発報を継続する。一方、照合情報が読み取られた場合に、セキュリティ管理装置22は移動体制御装置3に通知を行い、エレベーターシステム1はステップS523の処理に進む。
ステップS523において、発報部25は警告の発報を停止する。その後、エレベーターシステム1は、ステップS516の処理に進む。
以上に説明したように、実施の形態1に係るエレベーターシステム1は、移動体制御装置3と、エレベーター制御装置17と、セキュリティ管理装置22と、中継装置21と、を備える。移動体制御装置3は、移動体2の施設における移動を制御する。エレベーター制御装置17は、エレベーター4の状態の情報を収集し、エレベーター4の運行を制御する。セキュリティ管理装置22は、セキュリティ階にかご10が停止する呼びの登録の制限を管理する。中継装置21は、移動体制御装置3から送信される呼びの登録要求をエレベーター制御装置17に中継する。中継装置21は、エレベーター制御装置17から送信されるエレベーター4の状態の情報を移動体制御装置3に中継する。セキュリティ管理装置22は、セキュリティ階への呼びの登録の制限に対する正当な解除要求を移動体制御装置3から受信するときに、セキュリティ階にかご10が停止する呼びの登録の制限を解除させる指令をエレベーター制御装置17に送信する。中継装置21は、エレベーター4の状態の情報に基づいて、移動体2の呼びによってセキュリティ階にかご10が停止するときに当該かご10に他の利用者がいることを抑制するように、セキュリティ階への呼びの登録要求のエレベーター制御装置17への中継を制御する。
このような構成により、通常は呼びの登録が制限されるセキュリティ階について、移動体制御装置3から正当な解除要求が出力されるときに当該制限が解除される。これにより、移動体2についてもセキュリティ階への進入が適切に管理されるようになる。また、呼びの登録要求のエレベーター制御装置17への中継は、エレベーター制御装置17によって収集されるエレベーター4の状態の情報に基づいて制御される。このため、かご10内に設けられたカメラの性能が高くないエレベーター4、およびかご10内にカメラが設けられていないエレベーター4についてもエレベーターシステム1は適用可能になる。また、エレベーター4の状態に基づいて呼びの登録要求が制御されるので、移動体2の呼びを利用して利用者がセキュリティ階に不正に進入することが抑制される。これにより、セキュリティ階のセキュリティ性がより確実に保たれるようになる。
また、エレベーター4は、かご10を複数含む。中継装置21は、記憶部26と、第1判定部27と、を備える。記憶部26は、エレベーター4の状態の情報として複数のかご10の状態の情報を、かご10ごとに記憶する。第1判定部27は、複数のかご10のうちから、かご呼びが登録されておらず無方向停止している候補かごを判定する。中継装置21は、移動体制御装置3から呼びの登録要求を受信するときに、第1判定部27による判定結果に基づいて、候補かごを登録かごとするように登録要求をエレベーター制御装置17に中継する。中継装置21は、移動体制御装置3から呼びの登録取消要求を受信するときに、登録かごに対する登録取消要求をエレベーター制御装置17に中継する。このように、利用者が乗車していないかご10が候補かごとして判定されるので、移動体2の呼びによって出発階にかご10が停止するときに当該かご10に他の利用者がいることが抑制される。
また、中継装置21は、第2判定部28を備える。第2判定部28は、移動体2の呼びが登録される登録かごについて、登録かごの現在位置から移動体2の呼びによって停止するセキュリティ階までの途中停止階を検出する。第2判定部28は、途中停止階における登録かごのかごドア13の戸開および追加のかご呼びを検出する。第2判定部28は、途中停止階から見た追加のかご呼びの追加行先階とセキュリティ階との階床の前後関係を判定する。ここで、移動体2がセキュリティ階である出発階の乗場6にいるときに、出発階に対する正当な解除要求が移動体制御装置3からセキュリティ管理装置22に送信される。その後に、途中停止階から見て出発階より後の階床である追加行先階を第2判定部28が検出するときに、中継装置21は、移動体制御装置3に中止要求を出力する。移動体制御装置3は、中止要求を受け付けるときに、出発階に対する制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信した後に、中継装置21を通じて呼びの登録取消要求をエレベーター制御装置17に出力する。セキュリティ管理装置22は、出発階に対する制限復帰要求を移動体制御装置3から受信するときに、出発階にかご10が停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を、エレベーター制御装置17に送信する。このように、登録かごに途中乗車する利用者が移動体2の出発階まで乗車するときに、移動体2の呼びが取り消される。これにより、移動体2の呼びによって出発階にかご10が停止するときに当該かご10に他の利用者がいることが抑制される。
また、途中停止階から見て出発階より後の階床である追加行先階を第2判定部28が検出しない場合を考える。このとき、移動体2が出発階に停止したかご10から降車する利用者を検出する場合に、移動体制御装置3は、中継装置21を通じて登録かごのかごドア13の戸開継続要求をエレベーター制御装置17に出力する。これにより、移動体制御装置3は、エレベーター4において登録かごの運行を意図的に停止させることができるので、利用者がセキュリティ階に不正に進入した場合においても、当該利用者の他の階床への移動が妨げられる。これにより、施設のセキュリティ性がより確実に保たれるようになる。
また、移動体制御装置3は、位置検出部24を備える。位置検出部24は、移動体2が乗車しているかご10内の利用者の位置情報を検出する。位置検出部24の検出する利用者の位置とかご10のかごドア13との近さが、移動体2とかご10のかごドア13との近さより近い場合に、移動体制御装置3は、セキュリティ階である行先階に対する制限復帰要求をセキュリティ管理装置22に送信する。その後に、移動体制御装置3は、中継装置21を通じて呼びの登録取消要求をエレベーター制御装置17に出力する。セキュリティ管理装置22は、行先階に対する制限復帰要求を移動体制御装置3から受信するときに、行先階にかご10が停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令をエレベーター制御装置17に送信する。セキュリティ階である移動体2の行先階で利用者が移動体2より先に降車しうる場合に、移動体2の呼びが取り消される。これにより、利用者が不正にセキュリティ階に進入することが抑制されるので、セキュリティ階のセキュリティ性がより確実に保たれるようになる。
また、移動体制御装置3は、発報部25を備える。発報部25は、移動体2がセキュリティ階である行先階にかご10から降車するときに、かご10から降車する利用者を検出する場合に、警告の発報を行う。このような警告の発報により、利用者のセキュリティ階への不正な進入が抑止され、また不正な進入の可能性が施設の管理者などに迅速に通知されるようになる。
また、移動体制御装置3は、移動体2が行先階においてかご10から降車した利用者のかご10への再乗車を検出するか、または行先階の乗場6の照合端末23が予め設定された管理用の照合情報を読み取るまで、中継装置21を通じてかご10のかごドア13の戸開継続要求をエレベーター制御装置17に継続して出力する。これにより、移動体制御装置3は、エレベーター4において当該かご10の運行を意図的に停止させることができるので、利用者がセキュリティ階に不正に進入した場合においても、当該利用者の他の階床への移動が妨げられる。これにより、施設のセキュリティ性がより確実に保たれるようになる。
また、移動体制御装置3は、セキュリティ階である行先階にかご10が停止してかごドア13が戸開した後、移動体2をかご10から行先階の乗場6に降車させる。このとき、移動体制御装置3は、行先階の乗場6の乗場ドア6aの前において、かご10のかごドア13が戸閉するまで移動体2を停止させる。これにより、移動体2は、セキュリティ階に不正に進入しようとする利用者を監視し、また、セキュリティ階への不正な降車を妨げることができる。これにより、セキュリティ階のセキュリティ性がより確実に保たれるようになる。
なお、位置検出部24の検出する利用者の位置とかご10のかごドア13との近さが、移動体2とかご10のかごドア13との近さより遠くなった場合に、移動体制御装置3は、行先階に対する解除要求をセキュリティ管理装置22に送信してもよい。利用者が不正にセキュリティ階に進入する可能性が低い場合に移動体2の呼びが登録可能になるので、移動体2の稼働効率がより高められる。
また、移動体制御装置3からの呼びの登録要求は、かご呼びの信号として出発階または行先階にかご10を呼びよせるものであってもよいし、乗場呼びの信号として出発階または行先階にかご10を呼びよせるものであってもよい。
また、移動体制御装置3、セキュリティ管理装置22、中継装置21は、個別のハードウェアであってもよいし、同一のハードウェアによって実装されるものであってもよい。また、移動体制御装置3は、移動体2と別体の装置であってもよいし、移動体2自身に搭載される装置であってもよい。
以上の説明をまとめると、本開示に係る技術の取りうる構成は、以下に付記として示す各構成などを含む。
(付記1)
複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、
前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、
前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、
前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、
を備え、
前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、
前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御する、
エレベーターシステム。
(付記2)
前記エレベーターは、前記かごを複数含み、
前記中継装置は、
前記エレベーターの状態の情報として複数の前記かごの状態の情報を前記かごごとに記憶する記憶部
を備える、
付記1に記載のエレベーターシステム。
(付記3)
前記中継装置は、
前記記憶部が記憶する前記かごの状態の情報に基づいて、複数の前記かごのうちから、かご呼びが登録されておらず無方向停止している候補かごを判定する第1判定部と、
複数の前記かごのうち前記移動体の呼びが登録される登録かごについて、前記登録かごの現在位置から前記移動体の呼びによって停止する前記セキュリティ階までの途中停止階を検出し、前記途中停止階における前記登録かごのかごドアの戸開および追加のかご呼びを検出し、前記途中停止階から見た前記追加のかご呼びの追加行先階と前記セキュリティ階との階床の前後関係を判定する第2判定部と、
を備える
付記2に記載のエレベーターシステム。
(付記4)
前記中継装置は、前記移動体制御装置から呼びの前記登録要求を受信するときに、前記第1判定部による判定結果に基づいて前記候補かごを前記登録かごとするように前記登録要求を前記エレベーター制御装置に中継する、
付記3に記載のエレベーターシステム。
(付記5)
前記中継装置は、前記移動体制御装置から呼びの登録取消要求を受信するときに、前記登録かごに対する前記登録取消要求を前記エレベーター制御装置に中継する、
付記4に記載のエレベーターシステム。
(付記6)
前記移動体が前記セキュリティ階である出発階の乗場におり、前記出発階に対する正当な前記解除要求が前記移動体制御装置から前記セキュリティ管理装置に送信された後に、前記途中停止階から見て前記出発階より後の階床である前記追加行先階を前記第2判定部が検出するときに、前記中継装置は、前記移動体制御装置に中止要求を出力し、
前記移動体制御装置は、前記中止要求を受け付けるときに、前記出発階に対する制限復帰要求を前記セキュリティ管理装置に送信した後に、前記中継装置を通じて呼びの登録取消要求を前記エレベーター制御装置に出力し、
前記セキュリティ管理装置は、前記出発階に対する前記制限復帰要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記出発階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を前記エレベーター制御装置に送信する、
付記3に記載のエレベーターシステム。
(付記7)
前記移動体が前記セキュリティ階である出発階の乗場におり、前記セキュリティ階に対する正当な前記解除要求が前記移動体制御装置から前記セキュリティ管理装置に送信された後に、前記途中停止階から見て前記出発階より後の階床である前記追加行先階を前記第2判定部が検出しない場合において、
前記移動体が前記出発階に停止した前記かごから降車する利用者を検出する場合に、前記移動体制御装置は、前記中継装置を通じて前記登録かごのかごドアの戸開継続要求を前記エレベーター制御装置に出力する、
付記3に記載のエレベーターシステム。
(付記8)
前記移動体制御装置は、
前記移動体が乗車している前記かご内の利用者の位置情報を検出する位置検出部
を備え、
前記位置検出部の検出する利用者の位置と前記かごのかごドアとの近さが、前記移動体と前記かごのかごドアとの近さより近い場合に、前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に対する制限復帰要求を前記セキュリティ管理装置に送信した後に、前記中継装置を通じて呼びの登録取消要求を前記エレベーター制御装置に出力し、
前記セキュリティ管理装置は、前記行先階に対する前記制限復帰要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記行先階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を前記エレベーター制御装置に送信する、
付記1に記載のエレベーターシステム。
(付記9)
前記位置検出部の検出する利用者の位置と前記かごのかごドアとの近さが、前記移動体と前記かごのかごドアとの近さより遠くなった場合に、前記移動体制御装置は、前記行先階に対する解除要求を前記セキュリティ管理装置に送信する、
付記8に記載のエレベーターシステム。
(付記10)
前記移動体制御装置は、
前記移動体が前記セキュリティ階である行先階に前記かごから降車するときに、前記かごから降車する利用者を検出する場合に、警告の発報を行う発報部
を備える、
付記1に記載のエレベーターシステム。
(付記11)
前記移動体制御装置は、前記移動体が前記行先階において前記かごから降車した利用者の前記かごへの再乗車を検出するか、または前記行先階の乗場の照合端末が予め設定された管理用の照合情報を読み取るまで、前記中継装置を通じて前記かごのかごドアの戸開継続要求を前記エレベーター制御装置に継続して出力する、
付記10に記載のエレベーターシステム。
(付記12)
前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に前記かごが停止してかごドアが戸開した後、前記移動体を前記かごから前記行先階の乗場に降車させ、前記行先階の乗場の乗場ドアの前において前記かごのかごドアが戸閉するまで前記移動体を停止させる、
付記1に記載のエレベーターシステム。
1 エレベーターシステム、 2 移動体、 3 移動体制御装置、 4 エレベーター、 5 昇降路、 6 乗場、 6a 乗場ドア、 7 乗場操作盤、 8 乗場表示盤、 9 乗場コントローラ、 10 かご、 11 巻上機、 12 主ロープ、 13 かごドア、 14 かご操作盤、 15 かご表示盤、 16 かごコントローラ、 17 エレベーター制御装置、 18 通信部、 19 乗場伝送ケーブル、 20 かご伝送ケーブル、 21 中継装置、 22 セキュリティ管理装置、 23 照合端末、 24 位置検出部、 25 発報部、 26 記憶部、 27 第1判定部、 28 第2判定部、 17a ROM、 17b RAM、 17c EEPROM、 17d CPU

Claims (10)

  1. 複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、
    前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、
    前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、
    前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、
    を備え、
    前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、
    前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、
    前記エレベーターは、前記かごを複数含み、
    前記中継装置は、
    前記エレベーターの状態の情報として複数の前記かごの状態の情報を前記かごごとに記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する前記かごの状態の情報に基づいて、複数の前記かごのうちから、かご呼びが登録されておらず無方向停止している候補かごを判定する第1判定部と、
    複数の前記かごのうち前記移動体の呼びが登録される登録かごについて、前記登録かごの現在位置から前記移動体の呼びによって停止する前記セキュリティ階までの途中停止階を検出し、前記途中停止階における前記登録かごのかごドアの戸開および追加のかご呼びを検出し、前記途中停止階から見た前記追加のかご呼びの追加行先階と前記セキュリティ階との階床の前後関係を判定する第2判定部と、
    を備える
    エレベーターシステム。
  2. 前記中継装置は、前記移動体制御装置から呼びの前記登録要求を受信するときに、前記第1判定部による判定結果に基づいて前記候補かごを前記登録かごとするように前記登録要求を前記エレベーター制御装置に中継する、
    請求項1に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記中継装置は、前記移動体制御装置から呼びの登録取消要求を受信するときに、前記登録かごに対する前記登録取消要求を前記エレベーター制御装置に中継する、
    請求項2に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記移動体が前記セキュリティ階である出発階の乗場におり、前記出発階に対する正当な前記解除要求が前記移動体制御装置から前記セキュリティ管理装置に送信された後に、前記途中停止階から見て前記出発階より後の階床である前記追加行先階を前記第2判定部が検出するときに、前記中継装置は、前記移動体制御装置に中止要求を出力し、
    前記移動体制御装置は、前記中止要求を受け付けるときに、前記出発階に対する制限復帰要求を前記セキュリティ管理装置に送信した後に、前記中継装置を通じて呼びの登録取消要求を前記エレベーター制御装置に出力し、
    前記セキュリティ管理装置は、前記出発階に対する前記制限復帰要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記出発階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を前記エレベーター制御装置に送信する、
    請求項1に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記移動体が前記セキュリティ階である出発階の乗場におり、前記セキュリティ階に対する正当な前記解除要求が前記移動体制御装置から前記セキュリティ管理装置に送信された後に、前記途中停止階から見て前記出発階より後の階床である前記追加行先階を前記第2判定部が検出しない場合において、
    前記移動体が前記出発階に停止した前記かごから降車する利用者を検出する場合に、前記移動体制御装置は、前記中継装置を通じて前記登録かごのかごドアの戸開継続要求を前記エレベーター制御装置に出力する、
    請求項1に記載のエレベーターシステム。
  6. 複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、
    前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、
    前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、
    前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、
    を備え、
    前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、
    前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、
    前記移動体制御装置は、
    前記移動体が乗車している前記かご内の利用者の位置情報を検出する位置検出部
    を備え、
    前記位置検出部の検出する利用者の位置と前記かごのかごドアとの近さが、前記移動体と前記かごのかごドアとの近さより近い場合に、前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に対する制限復帰要求を前記セキュリティ管理装置に送信した後に、前記中継装置を通じて呼びの登録取消要求を前記エレベーター制御装置に出力し、
    前記セキュリティ管理装置は、前記行先階に対する前記制限復帰要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記行先階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を復帰させる指令を前記エレベーター制御装置に送信する、
    エレベーターシステム。
  7. 前記位置検出部の検出する利用者の位置と前記かごのかごドアとの近さが、前記移動体と前記かごのかごドアとの近さより遠くなった場合に、前記移動体制御装置は、前記行先階に対する解除要求を前記セキュリティ管理装置に送信する、
    請求項6に記載のエレベーターシステム。
  8. 複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、
    前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、
    前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、
    前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、
    を備え、
    前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、
    前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、
    前記移動体制御装置は、
    前記移動体が前記セキュリティ階である行先階に前記かごから降車するときに、前記かごから降車する利用者を検出する場合に、警告の発報を行う発報部
    を備える、
    エレベーターシステム。
  9. 前記移動体制御装置は、前記移動体が前記行先階において前記かごから降車した利用者の前記かごへの再乗車を検出するか、または前記行先階の乗場の照合端末が予め設定された管理用の照合情報を読み取るまで、前記中継装置を通じて前記かごのかごドアの戸開継続要求を前記エレベーター制御装置に継続して出力する、
    請求項8に記載のエレベーターシステム。
  10. 複数の階床を有する施設に設けられたエレベーターのかごに乗車可能な移動体の前記施設における移動を制御する移動体制御装置と、
    前記エレベーターの状態の情報を収集し、前記エレベーターの運行を制御するエレベーター制御装置と、
    前記複数の階床のうちのセキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を管理するセキュリティ管理装置と、
    前記移動体制御装置から送信される呼びの登録要求を前記エレベーター制御装置に中継し、前記エレベーター制御装置から送信される前記エレベーターの状態の情報を前記移動体制御装置に中継する中継装置と、
    を備え、
    前記セキュリティ管理装置は、前記セキュリティ階に対する正当な解除要求を前記移動体制御装置から受信するときに、前記セキュリティ階に前記かごが停止する呼びの登録の制限を解除させる指令を前記エレベーター制御装置に送信し、
    前記中継装置は、前記エレベーターの状態の情報に基づいて、前記移動体の呼びによって前記セキュリティ階に前記かごが停止するときに当該かごに他の利用者がいることを抑制するように、前記セキュリティ階への呼びの前記登録要求の前記エレベーター制御装置への中継を制御し、
    前記移動体制御装置は、前記セキュリティ階である行先階に前記かごが停止してかごドアが戸開した後、前記移動体を前記かごから前記行先階の乗場に降車させ、前記行先階の乗場の乗場ドアの前において前記かごのかごドアが戸閉するまで前記移動体を停止させる、
    エレベーターシステム。
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