JP7358113B2 - モールド、インプリント装置および物品の製造方法 - Google Patents

モールド、インプリント装置および物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はモールド、インプリント装置および物品の製造方法に関する。
半導体デバイス等の物品を製造するためのリソグラフィ技術の一つとして、インプリント技術が知られている。インプリント技術を用いると、モールド(型)にあるパターンを、基板上のインプリント材(樹脂)に転写させることで、ナノメートルオーダーのパターン(構造体)を形成することができる。
インプリント技術の光硬化法を採用したインプリント装置では、先ず、基板上に光硬化性インプリント材を供給する。次に、モールドをインプリント材に押印することで、インプリント材を成形する。その後に、成形したインプリント材に、光を照射することでインプリント材を硬化させる。そして、離型することにより、パターンを基板上に形成させることができる。
特許文献1では、押印するときにモールドのインプリント面を基板の形状に倣わせることを目的として、非インプリント面に溝を設ける技術が開示されている。また、特許文献2では、押印するときにモールドのパターン部にある溝に残った気泡を除去することを目的として、延いては充填時間を短くすることを目的として、コアアウト部(パターン周辺部)の厚みを場所によって変える技術が開示されている。ただし特許文献2では、モールドの外周部は厚く構成されている。これらの技術は、パターン部やパターン周辺部の裏側にあたる場所に溝加工を施し、モールドの厚さを部分的に変えることで、押印する工程の問題点を改善することを目的としている。
米国特許7179079号明細書 特開2018-190844号公報
一方、近年、インプリント技術は従来のショット毎にパターンを形成する押印に止まらず、IAPと呼ばれる平坦化技術に、適用されようとしている。(IAP:Inkjet-based Adaptive Planarization)
IAPで用いられるモールドは、従来の押印で用いられるモールドとは異なり、Φ300mm程と大きな平板から成り、コアアウト部も形成されていない。このようなモールドを基板上のインプリント材に一括して押印することで、平坦化した層を基板上に形成することができる。
従来のショット毎にパターンを形成する押印に比べて、IAPでは1回の押印面積が大きくなるために、離型に要する力も大きくなるという新たな課題がある。よって、従来の離型工程で行われている基板を吸着したステージとモールドを吸着したステージをスムーズに引き離すことが必要となってきている。
そこで、本発明は、インプリント材からスムーズに離型することが可能なモールドを提供することを一つの目的とする。
その目的を達成するために、本発明の一側面としてのモールドは、インプリント装置に用いられるモールドであって、基板上のインプリント材と接触するインプリント面を有し、前記インプリント装置により前記インプリント面を前記インプリント材に接触させることで前記インプリント材を成型し、前記モールドの外周近傍の剥離領域に離型方向の力を加えることによって離型させるモールドにおいて
前記モールドの前記剥離領域の可撓性を前記モールドの他の部分よりも高くするために前記剥離領域に溝を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、インプリント材からスムーズに離型させることができるモールドを得ることができる。
インプリント装置の例を示した図である。 実施例1のモールドを示した図である。 外周端部の全域にわたって溝を設けたモールドを示した図である。 離型時における実施例1のモールドの状態を示した図である。 気体を用いた離型方法の例を示した図である。 モールドを非インプリント面側から見た図である。 モールド溝部に充填剤を埋め込んだモールドを示した図である。 離型時のモールド吸着領域の他の例を示した図である。 離型時のモールド吸着領域の別の例を示した図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面及び実施例に基づいて詳細に説明する。
<実施例1>
図1はインプリント装置の図である。インプリント装置10は、半導体デバイスなどの物品の製造に使用され、モールド11のインプリント面を被処理基板上のインプリント材21に接触(押圧)させることで、基板上にパターンを形成する装置である。また、インプリント技術は従来のショット毎の押印に止まらず、IAPと呼ばれる平坦化技術に、適用されようとしている。ここで、平坦もパターンの一つとみなすことができることから、以下の説明で使用するパターンには平坦が含まれ、更には、パターン形成(成型)には平坦化させる為の押印(接触)も含まれるものとする。
インプリント装置10は、構造体18によって支持されたヘッド12を備え、平坦化を目的とした平面や回路パターン等のパターン面を下側に有するモールド11を保持する。ヘッド12は不図示の駆動源と制御部50によって、モールド11とインプリント材21とを、接触(押印)及び、引き離し(離型)するために、モールド11を基板13に、近づいたり離れたりする方向(図中上下方向)に移動させることができる。基板13を保持する基板ステージ14は、駆動機構15により、ステージ定盤19上の任意の位置に移動することができる。制御部50には、ヘッド12や基板ステージ14の位置計測した値を記録する記録部51を含む。また、制御部50にはコンピュータとしてのCPUが内蔵されており、不図示のメモリに記憶されたコンピュータプログラムに基づき装置全体の各種動作を実行する制御手段として機能する。
基板13にインプリント材21を供給するときは、吐出部(ディスペンサ)20の直下にインプリント領域が来るように、基板ステージ14を移動させて、吐出部20からインプリント材21を供給(吐出)する。基板13上にインプリント材21を供給する方法として、図1では上述のように、一つの吐出部20に対して一つのヘッド12を備えた構成としているが、一つの吐出部20に対して複数のヘッド12や複数の基板ステージ14を備えた構成としても良い。あるいは、あらかじめ外部装置や専用ユニットでインプリント材21を基板13に塗布して、その後に、塗布した基板13を基板ステージ14に搬送しても良い。
インプリント材21にモールド11を押印するときは、インプリント材21を供給したインプリント領域が、モールド11の直下に来るように、基板ステージ14を移動させる。このとき、基板ステージ14の平面方向の位置がステージ測長部22により計測され、不図示の制御機構及びアライメント機構によって、基板ステージ14の位置合わせが行われる。そして、モールド11を保持したヘッド12を基板13に近づく方向に駆動して、モールド11をインプリント材21に接触(押印)させる。
その後で、基板13の上に成形したインプリント材21を硬化させるために、紫外光源16で発光した露光光を照明光学系17により導いて、モールド11と接触しているインプリント材21に、透明なモールド11を透過させて照射する。インプリント材21は、紫外線を受光することで硬化する性質を有する光硬化性組成物であり、半導体デバイス製造工程などの各種条件に応じて組成物が適宜選択される。なお、熱硬化法を採用する場合には、モールド保持部に内蔵されたヒーターなどの熱源が使用され、インプリント材21も温度により硬化する適切な組成物が適宜選択される。
モールド11をインプリント材21から離型するときは、モールド11を保持したヘッド12を基板13から離れる方向(図中上方向)に駆動する。このとき、特にIAPにおいては1回の押印面積が大きくなるために、離型に要する力も大きくなるので、ヘッド12の駆動だけでは離型できない場合がある。あるいは、モールド11がヘッド12から外れたり、基板13が基板ステージ14から外れたりする場合がある。そこで、本実施例ではヘッド12の上方向の駆動に加えて、基板ステージ14に設けたリフトピン(突起)23が基板13に予め設けた例えばV字型のノッチ部230(切欠き)の内側から上に向かって突出するように構成している。そして、リフトピン23が基板を避けて、ノッチ部の内側からモールド11のインプリント面に離型方向の力を印加することで離型させる。即ち、基板のノッチ部の内側に突起としてのリフトピン23を配置し、リフトピン23がモールドの外周近傍の剥離領域にインプリント面側から離型方向の力を加えるようにした点に特徴を有する。なお、実施例ではリフトピン23はピン形状となっているが、突起であれば良く、ピン形状以外の形状であっても良い。
図2(A)はモールド11を非インプリント面から見た図であり、モールド11の外周端部における非インプリント面の剥離領域112に溝部111を設けている。好ましくはモールド11の外周端から10mm以内の範囲の剥離領域112に溝部111を設ける。上記剥離領域112は前記リフトピン23がモールドにあたる位置の反対側のモールド面に設けられており、剥離領域112と溝部111はリフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線に対してほぼ線対称の形状になるように設けられている。図2(B)及び図2(C)は図2(A)のモールド11の溝部111を拡大した図である。モールド11には離型時にインプリント材21の剥離が進行する方向(リフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線方向)と概ね直交する方向に溝が切られている。
言い換えれば、離型するときにインプリント材21が密着した状態から、同じタイミングで徐々に剥離した状態になるモールド上の点を結んだ方向に、溝が切られた形状になっている。具体的には、モールド11の前記剥離領域112の溝形状は図2(B)のように、リフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線の上の所定の一点を中心とした弧状の形状を有する。あるいは、上述のように図2(C)のようにリフトピンが当たるモールドの位置とモールドのセンターを結ぶ直線方向と概ね直交する方向に溝が切られている。しかし、図2(D)に示すように、リフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線に対して若干鋭角の角度θとなる溝を線対称に設けても良い。あるいはリフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線に対して交差する溝であって線対称であれば良い。
このような溝を形成することによって、前記剥離領域の可撓性をモールドの他の部分よりも高くすることができ、リフトピン等でモールドに離型のための力を加えた場合にモールドの破損を低減することができ、しかもスムーズに離型させることができる。なお、溝形状は、異なる方向の溝が交差した格子状の形状や、細かな周期的あるいはランダムな凹凸形状などを含む。 また、溝部111を、モールドの外周の一部の剥離領域112だけに設けるのではなく、図3(A)に示すように、モールドの外周端部の全域に設けても良く、及び図3(B)に示すようにモールド11の中心に対して同心円状の溝形状でも良い。
外周端部の全域に溝部111を設けた場合は、モールド11を複数の方向や任意の方向に配置することができる。これにより、リフトピン23と接触する位置を適宜変更することが可能となり、接触回数や撓み回数を減らすことができることから、モールド11の傷や疲労破壊と云った損傷を低減することができモールドの寿命を延ばすことができる。 図4(A)は図2の点線(リフトピンが当たる位置とモールドのセンターを結ぶ直線)についての、モールド11の断面図である。なお、溝の深さはモールド11の厚さの半分以下の深さであることが望ましい。図4(B)は基板13のノッチ部230(V字型の切り欠いた領域)をリフトピン23がせり上がり、モールド11のインプリント面に力を印加している図である。
リフトピン23がモールド11に力を印加する場所に対応する裏側の位置に溝部111を設け、印加した力が溝部111に伝播することでモールド11が撓み、モールド11とインプリント材21の離型が促進される。よって、インプリント装置10の基板ステージ14に設けたリフトピン23がモールドに当接する位置の反対側のモールドの位置の周辺に、モールド11の溝部111を配置することで大きな効果が得られる。 インプリント装置は、剥離領域112の位置がリフトピン23の位置の反対側に来るように、剥離領域112の位置をセンサー等で検出して、ヘッド12に対して搬送し取り付ける。モールドの外周部の複数個所または全周にわたって溝を設ける場合には、モールドのどの角度位置で何回離型動作を行ったかをメモリに記憶しておき、所定回数を経過したら角度位置をずらしてモールドをヘッド12に対して取り付ける。
リフトピン23が基板13を避けてモールド11に力を印加する方法としては、モールド11を基板13よりも大きな径で製作しても良いし、モールド11と基板13の中心をずらして押印することで、モールド11と基板13が重ならない領域を作っても良い。また、リフトピン23が基板13を押し当てることにより発塵する可能性があるので、リフトピン23の先端またはリフトピンの周辺には吸引機構を設けることが望ましい。
更に、モールド11の損傷と発塵を低減する方法として、図5のように、リフトピン23の中に気体を噴出させるための流路231を形成しリフトピン23の先端から気体を噴射してモールド11のインプリント面に吹き付けることで、離型を促進しても良い。 その場合例えばリフトピン23をモールドに押し付けつつ同時に気体を吹き付けるようにしても良い。あるいは一方だけを先に動作させ、他方を後から動作させるようにしても良い。また、前記流路231は離型を促進する際には気体を吹き出し、塵を吸い込む際には吸引動作を行うように動作を切り替えるように構成しても良い。このように気体吹き付け部としての流路231を形成することによってモールド11の損傷と発塵を低減することができる。なお、リフトピン23を用いずに流路231による気体吹き付けだけで離型を促進するようにしても良い。
図6はモールド11を非インプリント面側から見た図であり、ヘッド12により吸着保持される吸着領域113を斜め格子線で示している。なお、図6では吸着領域113(即ち剥離領域112以外)の面は便宜上格子状に表示されているが実際はヘッド12が効率よく吸着保持できるように平坦面にしている。離型時にはリフトピン23によりモールド11のインプリント面に力を印加すると共に、ヘッド12の図8に示すような吸引部115によってモールド11を吸着保持したままでモールド11を基板13から離れる方向に駆動する。なお、剥離領域112はリフトピンによって押し上げられるので、前記吸引部115は前記剥離領域112を避けて配置しても良い。吸引部115の先端に弾性体を設け、弾性体のたわみ量が十分に大きい場合には、吸引部115は剥離領域112と吸着領域113を一緒に吸引するようにしても良い。
図7(A)及び図7(B)はモールド11の溝部111に、モールド11の材質とは異なる材質の充填剤114を埋め込んだ例を示す図である。リフトピン23により印加した力がモールド11の溝部111に伝播することでモールド11が撓み、モールド11とインプリント材21の離型が促進される一方、溝部を設けるとモールドの材質によってはモールド11が破損する可能性がある。そこで、モールド11を撓ませ易くするとともに破損しにくくするために、モールド11の溝部111にモールド11の材質よりもヤング率の小さい材質の充填剤114で埋めても良い。なお、実施例では非インプリント面の剥離領域に溝等を設けることで可撓性を他の部分よりも高めているが、モールドの剥離領域の厚さを他の部分よりも薄くすることによって可撓性を他の部分より高めても良い。あるいは、剥離領域のインプリント面側に溝を形成することによって可撓性を他の部分より高めても良い。その場合にインプリント面側の溝にモールド11の材質よりもヤング率の小さい材質の充填剤114で埋めても良い。
<実施例2>
図8は実施例2における、吸引部115、116の構成を説明するための図である。図8に示されるように、モールドを非インプリント面側から吸引するために、吸着領域113と対向して配置され剥離領域112以外の吸着領域113を吸引するための吸引部115を有する。即ち、吸引部115は剥離領域以外を吸引するための第1の吸引部を構成している。
また、モールドの剥離領域112に対向して配置され剥離領域112を吸引するための吸引部116(第2の吸引部)を有する。そして吸引部115と吸引部116とは独立して駆動可能なように構成している。なお、吸引部115と吸引部116はモールド11のそれぞれ吸着領域113と剥離領域112を吸着する。
そしてモールド11を基板13から離型する際には、前記剥離領域112に対向する吸引部116により、吸引部115による吸引力より強い吸引力で吸引を行う。それによってモールド11を基板13から離型する。そして、吸引部116を吸引部115より強く吸引しつつモールド11全体を基板13から離型させる方向に移動させる。そのために、吸引部116は図8(B)に示すように、剥離領域112を吸着しつつ、吸引部115の吸着位置より上側に剥離領域112を移動できるように上方向への可動量を大きくしてある。
なお、前記吸引部116を用いてモールド11を離型させる際に、例えばリフトピン23による下からの押し上げを一緒に行っても良いし、あるいは気体吹き付け部による下からの押し上げと一緒に離型を促進しても良い。即ち、吸引部116とリフトピン23と気体吹き付け部の少なくとも一つを用いて離型を促進するようにすれば良い。
図9は図8の吸引部115,116の構成に対応したモールドの非インプリント面の構造例を示す図である。
図9(A)において、モールドの非インプリント面の内、吸引部116に対向する剥離領域112が示されており、この剥離領域112以外の面は平面となっている。そして前記剥離領域112には図2に示したような溝部111が設けられている。図9では、吸引部116に対向する部分だけに溝部111が設けられている。また、図9(B)はモールドの非インプリント面と、吸引部115,116の位置関係を重ねて示す図である。
溝部111は図9(B)に示すように、各溝の両端が吸引部116の対向面からはみ出さないように構成されている。即ち、溝の両端が吸引部116で覆われている。これは吸引部116の吸引力が溝の端部からリークしないようにするためである。上記のように溝の両端が吸引部116で覆われていることによって効率よくモールド11を基板13から離型(剥離)することができる。
次に、前述のモールドを利用した物品(半導体IC素子、液晶表示素子、MEMS等)の製造方法を説明する。物品は、前述のモールドを使用して、インプリント材が塗布された基板を押印する工程と離型する工程を経て、後処理の工程(押印された基板から物品を製造する工程)を実行することにより製造される。前記後処理の工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本発明を用いた物品製造方法によれば、離型をスムーズに行うことができるので、歩留まりが向上し従来よりも高品位の物品を製造することができる。
以上、本の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介してインプリント装置に供給するようにしてもよい。そしてそのインプリント装置におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
11 モールド
13 基板
21 インプリント材
23 リフトピン

Claims (19)

  1. インプリント装置に用いられるモールドであって、基板上のインプリント材と接触するインプリント面を有し、前記インプリント装置により前記インプリント面を前記インプリント材に接触させることで前記インプリント材を成型し、前記モールドの外周近傍の剥離領域に離型方向の力を加えることによって離型させるモールドにおいて
    前記モールドの前記剥離領域の可撓性を前記モールドの他の部分よりも高くするために前記剥離領域に溝を形成したことを特徴とするモールド。
  2. 前記溝は、前記剥離領域に前記離型方向の力を加えたときに、前記モールドが前記インプリント材から剥離していく方向に対して交差する方向に形成されることを特徴とする請求項に記載のモールド。
  3. 前記溝を形成した後で前記溝を所定の充填剤で充填したことを特徴とする請求項1又は2に記載のモールド。
  4. 前記充填剤の材質のヤング率は、前記モールドの材質のヤング率よりも低いことを特徴とする請求項に記載のモールド。
  5. 前記溝の深さは、前記モールドの厚さの半分以下であることを特徴とする請求項に記載のモールド。
  6. 前記剥離領域は、前記モールドの外周端から10mm以内の範囲に設けられることを特徴とする請求項に記載のモールド。
  7. 前記剥離領域は、前記モールドの外周端部の全域にわたって設けられていることを特徴とする請求項に記載のモールド。
  8. 前記モールドの前記インプリント面とは反対側の面のうち、前記剥離領域以外の面は、平坦であることを特徴とする請求項1に記載のモールド。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の前記モールドの前記剥離領域に対して、前記モールドの前記インプリント面側から前記離型方向の力を加えるための突起を有することを特徴とするインプリント装置。
  10. 前記突起は、前記基板に設けたノッチ部の内側に配置されていることを特徴とする請求項に記載のインプリント装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の前記モールドの前記剥離領域に対して、前記モールドの前記インプリント面側から前記離型方向に気体を吹き付けるための気体吹き付け部を有することを特徴とするインプリント装置。
  12. 前記突起は前記モールドの前記インプリント面側から前記離型方向に気体を吹き付けるための気体吹き付け部を有することを特徴とする請求項に記載のインプリント装置。
  13. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の前記モールドの前記インプリント面とは反対側の面のうち、前記剥離領域以外の部分を吸引するための第1の吸引部を有することを特徴とするインプリント装置。
  14. 前記モールドの前記剥離領域を吸引するための第2の吸引部を有し、前記第2の吸引部は前記離型に際して前記第1の吸引部の吸引力より大きな吸引力を加えることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  15. 請求項乃至14のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて、
    前記モールドによって前記基板上の前記インプリント材に押印する工程と、
    前記モールドを前記プリント材から離型させる工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  16. 基板上の光硬化性組成物と接触する接触面を有するモールドであって、
    前記モールドの外周領域に剥離領域を有し、該剥離領域の可撓性を前記モールドの他の部分よりも高くするために前記剥離領域に溝が形成されており、
    前記剥離領域に離型方向の力を加えることによって離型する
    ことを特徴とするモールド。
  17. 前記接触面は平坦な面である請求項16に記載のモールド。
  18. 請求項16又は17のいずれか1項に記載の前記モールドの前記剥離領域に対して、前記モールドの前記接触面側から前記離型方向の力を加えるための突起を有することを特徴とする成形装置。
  19. 請求項18に記載の成形装置により、
    前記モールドを前記基板上の前記硬化性組成物に接触させる工程と、
    前記モールドを前記硬化性組成物から離型させる工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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