JP7356132B2 - 換気部材ユニット及び棟換気装置の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニット及びこの換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法に関する。
現在の屋根用換気装置は、陸棟、片棟、又は下屋の雨押え部などの屋根部位ごとに設計している。
例えば、特許文献1は陸棟用の換気装置であり、特許文献2は片棟用の換気装置であり、特許文献3は下屋の雨押え部における換気装置である。
特開2000-265631号公報 特開2010-248819号公報 特開2006-63725号公報
このように、屋根用換気装置は、屋根部位ごとに設計するが、屋根材の種類や屋根勾配などの条件に応じて設計し、更には、鋼板の色調に応じて提供する必要があり、これらの組み合わせが発生するために、多品種を生産する必要があり、これら多品種を在庫として保管する必要もある。また、屋根用換気装置は、製品形状的に幅と厚みがあるためスタッキング性が悪く、物流コストも掛かるという課題もある。
特許文献1から特許文献3に記載の換気装置は、いずれも勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気装置として、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成し、前面部から所定間隔離れた位置に配置して前面開口に対向させた風雨誘導板を有するものである。
しかし、特許文献1から特許文献3に記載の換気装置は、換気装置として要求される水密性能と換気性能とを、天面カバー(特許文献1においては棟カバー、特許文献2においては上板、特許文献3においては長尺状部材が相当)を必須部材として設計されている。
すなわち、天面カバーを必須部材として、水密性能と換気性能とを設計するために、屋根部位ごとに設計しなければならず、また屋根材の種類や屋根勾配などの条件に応じて設計し、更には、鋼板の色調に応じて提供する必要が生じてしまう。
そこで本発明は、天面カバーの構造によることなく、所定の水密性能と所定の換気性能とを備える換気部材ユニットを提供することを目的とする。
また本発明は、屋根構造に対応する天面カバーを用いるだけで、種々の屋根材に対しても換気部材ユニットを適用することができる棟換気装置の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の換気部材ユニット70は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニット70であって、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前記前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20とを有し、前記通気部材10は、前記前面部11の前面上端11uと前記背面部12の背面上端12uとをつなぐ上面部13と、前記前面部11の前面下端11dと前記背面部12の背面下端12dとをつなぐ下面部14とを有し、前記下面部14を、前記前面下端11dより更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板20の誘導板下端20dに接続し、前記前面部11には、前記前面開口11Aの前面開口上端11Auと前記前面上端11uとの間に、前面垂下部11Bを形成し、前記前面開口11Aの前面開口下端11Adを前記前面下端11dに至らせ、前記背面部12には、前記背面開口12Aの背面開口下端12Adと前記背面下端12dとの間に、背面立上部12Bを形成し、前記上面部13に天面カバー81、82を取り付けることで、前記天面カバー81、82によって、前記上面部13が覆われるとともに、前記背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成され、前記上面部13に上面孔13Aを形成し、前記下面部14に下面孔14Aを形成し、前記上面孔13Aと前記下面孔14Aとに固定具30を挿入し、前記固定具30で前記上面部13及び前記下面部14を前記野地板3に固定し、前記下面部14の下面に、前記下面部14の両側端に至る下面止水材52を設け、前記下面止水材52を前記下面孔14Aよりも前記軒先側に配置したことを特徴とする。
請求項2記載の本発明の換気部材ユニット70は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニット70であって、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前記前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20とを有し、前記通気部材10は、前記前面部11の前面上端11uと前記背面部12の背面上端12uとをつなぐ上面部13と、前記前面部11の前面下端11dと前記背面部12の背面下端12dとをつなぐ下面部14とを有し、前記下面部14を、前記前面下端11dより更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板20の誘導板下端20dに接続し、前記前面部11には、前記前面開口11Aの前面開口上端11Auと前記前面上端11uとの間に、前面垂下部11Bを形成し、前記前面開口11Aの前面開口下端11Adを前記前面下端11dに至らせ、前記背面部12には、前記背面開口12Aの背面開口下端12Adと前記背面下端12dとの間に、背面立上部12Bを形成し、前記上面部13に天面カバー81、82を取り付けることで、前記天面カバー81、82によって、前記上面部13が覆われるとともに、前記背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成され、前記前面部11の前記前面上端11uと前記上面部13の上面前端部13fとを連続して形成し、前記前面部11の前記前面下端11dから連続し、前記前面下端11dで前記軒先側に折り曲げて前記風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設け、前記前面延出部11Cの前端の一部には係止片11Dを備え、前記誘導板下端20dには水抜き孔21が形成され、前記係止片11Dを前記水抜き孔21に係止することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の換気部材ユニット70は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニット70であって、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前記前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20とを有し、前記通気部材10は、前記前面部11の前面上端11uと前記背面部12の背面上端12uとをつなぐ上面部13と、前記前面部11の前面下端11dと前記背面部12の背面下端12dとをつなぐ下面部14とを有し、前記下面部14を、前記前面下端11dより更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板20の誘導板下端20dに接続し、前記前面部11には、前記前面開口11Aの前面開口上端11Auと前記前面上端11uとの間に、前面垂下部11Bを形成し、前記前面開口11Aの前面開口下端11Adを前記前面下端11dに至らせ、前記背面部12には、前記背面開口12Aの背面開口下端12Adと前記背面下端12dとの間に、背面立上部12Bを形成し、前記上面部13に天面カバー81、82を取り付けることで、前記天面カバー81、82によって、前記上面部13が覆われるとともに、前記背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成され、前記上面部13に上面孔13Aを形成し、前記下面部14に下面孔14Aを形成し、前記上面孔13Aと前記下面孔14Aとに固定具30を挿入し、前記固定具30で前記上面部13及び前記下面部14を前記野地板3に固定し、前記上面部13の上面に、前記上面部13の両側端に至る上面止水材51を設け、前記上面止水材51を前記上面孔13Aよりも前記屋根頂部側に配置したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1又は請求項3に記載の換気部材ユニット70において、前記上面孔13Aと前記下面孔14Aとの間に柱状弾性材40を設け、前記柱状弾性材40には、前記固定具30を挿入する貫通孔を有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明の棟換気装置の施工方法は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の換気部材ユニット70を用いた棟換気装置の施工方法であって、両流れ屋根における一方の前記屋根面に対応する一方天面板材81aと他方の前記屋根面に対応する他方天面板材81bとを有する両流れ用の天面カバー81を用い、前記一方天面板材81aを第1の前記換気部材ユニット71Aの前記上面部13に取り付け、前記他方天面板材81bを第2の前記換気部材ユニット71Bの前記上面部13に取り付けることで前記両流れ屋根に施工し、片流れ屋根における前記屋根面に対応する天面板材82aと壁面に対応する垂下板材82bとを有する片流れ用の天面カバー82を用い、前記天面板材82aを前記換気部材ユニット70の前記上面部13に取り付けることで前記片流れ屋根に施工することを特徴とする。
請求項6記載の本発明の棟換気装置の施工方法は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニット70用いた棟換気装置の施工方法であり、前記換気部材ユニット70が、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前記前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20とを有し、前記通気部材10は、前記前面部11の前面上端11uと前記背面部12の背面上端12uとをつなぐ上面部13と、前記前面部11の前面下端11dと前記背面部12の背面下端12dとをつなぐ下面部14とを有し、前記下面部14を、前記前面下端11dより更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板20の誘導板下端20dに接続し、前記前面部11には、前記前面開口11Aの前面開口上端11Auと前記前面上端11uとの間に、前面垂下部11Bを形成し、前記前面開口11Aの前面開口下端11Adを前記前面下端11dに至らせ、前記背面部12には、前記背面開口12Aの背面開口下端12Adと前記背面下端12dとの間に、背面立上部12Bを形成し、前記上面部13に天面カバー81、82を取り付けることで、前記天面カバー81、82によって、前記上面部13が覆われるとともに、前記背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成された換気部材ユニット70を用いた棟換気装置の施工方法であって、第2の前記換気部材ユニット72A、72Bの前記風雨誘導板20の誘導板前端を、第1の前記換気部材ユニット71A、71Bの前記前面上端11uより前記屋根頂部側に位置させて、第1の前記換気部材ユニット71A、71Bの前記上面部13に、第2の前記換気部材ユニット72A、72Bの前記下面部14を載置し、第2の前記換気部材ユニット72A、72Bの前記上面部13に前記天面カバー81、82を取り付けることを特徴とする。
請求項7記載の本発明の棟換気装置の施工方法は、請求項2に記載の換気部材ユニット70を用いた棟換気装置の施工方法であって、第2の前記換気部材ユニット72A、72Bの前記前面延出部11Cを、第1の前記換気部材ユニット71A、71Bの前記上面部13に形成した上面孔13Aの位置に配置し、第2の前記換気部材ユニット72A、72Bの前記上面部13に前記天面カバー81、82を取り付けることを特徴とする。
本発明の換気部材ユニットによれば、屋根構造や屋根材に対応する天面カバーを用いるだけで、異なる屋根構造に対応でき、また種々の屋根材に対しても適用できる。
本発明の一実施例による換気部材ユニットを示す図 同換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工状態を示す側面図 同換気部材ユニットを用いた棟換気装置の他の施工状態を示す側面図 同換気部材ユニットを用いた棟換気装置の更に他の施工状態を示す側面図
本発明の第1の実施の形態による換気部材ユニットは、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、前面部から所定間隔離れた位置に配置して前面開口に対向させた風雨誘導板とを有し、通気部材は、前面部の前面上端と背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、前面部の前面下端と背面部の背面下端とをつなぐ下面部とを有し、下面部を、前面下端より更に軒先側に延出して風雨誘導板の誘導板下端に接続し、前面部には、前面開口の前面開口上端と前面上端との間に、前面垂下部を形成し、前面開口の前面開口下端を前面下端に至らせ、背面部には、背面開口の背面開口下端と背面下端との間に、背面立上部を形成し、上面部に天面カバーを取り付けることで、天面カバーによって、上面部が覆われるとともに、背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、上面部に上面孔を形成し、下面部に下面孔を形成し、上面孔と下面孔とに固定具を挿入し、固定具で上面部及び下面部を野地板に固定し、下面部の下面に、下面部の両側端に至る下面止水材を設け、下面止水材を下面孔よりも軒先側に配置したものである。本実施の形態によれば、通気部材を、前面部、背面部、上面部、及び下面部によって形成し、前面開口には風雨誘導板を対向させ、前面部には前面垂下部を、背面部には背面立上部を形成することで、換気部材ユニットは、天面カバーの構造によることなく所定の水密性能と所定の換気性能とを備える。従って本実施の形態による換気部材ユニットは、屋根構造や屋根材に対応する天面カバーを用いるだけで、異なる屋根構造に対応でき、また種々の屋根材に対しても適用できる。また、下面部と屋根面との間からの雨水の浸入を防ぐことができる。
本発明の第2の実施の形態による換気部材ユニットは、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、前面部から所定間隔離れた位置に配置して前面開口に対向させた風雨誘導板とを有し、通気部材は、前面部の前面上端と背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、前面部の前面下端と背面部の背面下端とをつなぐ下面部とを有し、下面部を、前面下端より更に軒先側に延出して風雨誘導板の誘導板下端に接続し、前面部には、前面開口の前面開口上端と前面上端との間に、前面垂下部を形成し、前面開口の前面開口下端を前面下端に至らせ、背面部には、背面開口の背面開口下端と背面下端との間に、背面立上部を形成し、上面部に天面カバーを取り付けることで、天面カバーによって、上面部が覆われるとともに、背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、前面部の前面上端と上面部の上面前端部とを連続して形成し、前面部の前面下端から連続し、前面下端で軒先側に折り曲げて風雨誘導板に至る前面延出部を設け、前面延出部の前端の一部には係止片を備え、誘導板下端には水抜き孔が形成され、係止片を水抜き孔に係止するものである。本実施の形態によれば、上面部と前面部とを折り曲げによって形成するとともに前面延出部を設け、更に水抜き孔に係止片を係止させることで通気部材の強度を高めることができ、前面延出部から水抜き孔への雨水の流れをスムーズに行うことができる。
本発明の第3の実施の形態による換気部材ユニットは、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、前面部から所定間隔離れた位置に配置して前面開口に対向させた風雨誘導板とを有し、通気部材は、前面部の前面上端と背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、前面部の前面下端と背面部の背面下端とをつなぐ下面部とを有し、下面部を、前面下端より更に軒先側に延出して風雨誘導板の誘導板下端に接続し、前面部には、前面開口の前面開口上端と前面上端との間に、前面垂下部を形成し、前面開口の前面開口下端を前面下端に至らせ、背面部には、背面開口の背面開口下端と背面下端との間に、背面立上部を形成し、上面部に天面カバーを取り付けることで、天面カバーによって、上面部が覆われるとともに、背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、上面部に上面孔を形成し、下面部に下面孔を形成し、上面孔と下面孔とに固定具を挿入し、固定具で上面部及び下面部を野地板に固定し、上面部の上面に、上面部の両側端に至る上面止水材を設け、上面止水材を上面孔よりも棟側に配置したものである。本実施の形態によれば、上面部及び下面部を野地板に固定することで、通気部材の強度を更に高めることができる。また、天面カバーと上面部との間からの雨水の浸入を防ぎ、特に換気部材ユニットを複数段重ねた際のユニット間からの雨水の浸入を防ぐことができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1又は第3の実施の形態による換気部材ユニットにおいて、上面孔と下面孔との間に柱状弾性材を設け、柱状弾性材には、固定具を挿入する貫通孔を有するものである。本実施の形態によれば、特に上面部の強度を高めることができる。
本発明の第5の実施の形態による棟換気装置の施工方法は、第1から第4のいずれかの換気部材ユニットを用い、両流れ屋根における一方の屋根面に対応する一方天面板材と他方の屋根面に対応する他方天面板材とを有する両流れ用の天面カバーを用い、一方天面板材を第1の換気部材ユニットの上面部に取り付け、他方天面板材を第2の換気部材ユニットの上面部に取り付けることで両流れ屋根に施工し、片流れ屋根における屋根面に対応する天面板材と壁面に対応する垂下板材とを有する片流れ用の天面カバーを用い、天面板材を換気部材ユニットの上面部に取り付けることで片流れ屋根に施工するものである。本実施の形態によれば、屋根構造に対応する天面カバーを用いるだけで、異なる屋根構造に対応でき、また種々の屋根材に対しても換気部材ユニットを適用することができる。
本発明の第6の実施の形態による棟換気装置の施工方法は、第2の換気部材ユニットの風雨誘導板の誘導板前端を、第1の換気部材ユニットの前面上端より屋根頂部側に位置させて、第1の換気部材ユニットの上面部に、第2の換気部材ユニットの下面部を載置し、第2の換気部材ユニットの上面部に天面カバーを取り付けるものである。本実施の形態によれば、複数の換気部材ユニットを用いて換気容量を高める施工もできる。
本発明の第7の実施の形態による棟換気装置の施工方法は、第2の換気部材ユニットを用い、第2の換気部材ユニットの前面延出部を、第1の換気部材ユニットの上面部に形成した上面孔の位置に配置し、第2の換気部材ユニットの上面部に天面カバーを取り付けるものである。本実施の形態によれば、複数の換気部材ユニットを用いて換気容量を高める施工もできる。
以下本発明の一実施例による換気部材ユニットについて説明する。
図1は本実施例による換気部材ユニットを示す図であり、図1(a)は同換気部材ユニットの側面図、図1(b)は同換気部材ユニットの軒先側からみた写真、図1(c)は同換気部材ユニットの屋根頂部側からみた写真である。
本実施例による換気部材ユニットは、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20とを有している。
通気部材10は、前面部11の前面上端11uと背面部12の背面上端12uとをつなぐ上面部13と、前面部11の前面下端11dと背面部12の背面下端12dとをつなぐ下面部14とを有している。
下面部14は、前面下端11dより更に軒先側に延出して風雨誘導板20の誘導板下端20dに接続している。
前面部11には、前面開口11Aの前面開口上端11Auと前面上端11uとの間に、前面垂下部11Bを形成し、前面開口11Aの前面開口下端11Adを前面下端11dに至らせている。
背面部12には、背面開口12Aの背面開口下端12Adと背面下端12dとの間に、背面立上部12Bを形成している。背面部12の背面上端12uは、折り曲げられて上面部13の下面に沿って延長され、更に下面部14の方向に折り曲げられて背面垂下部12Cを形成している。
前面部11の前面上端11uと上面部13の上面前端部13fとを連続して形成し、背面部12の背面下端12dと下面部14の下面後端部14rとを連続して形成している。
上面部13と前面部11とを折り曲げによって形成するとともに前面延出部11Cを設けることで通気部材10の強度を高めることができる。
前面部11と風雨誘導板20との間には、前面部11の前面下端11dから連続し、前面下端11dで軒先側に折り曲げて風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設けている。
前面延出部11Cの前端の一部には係止片11Dを備えている。誘導板下端20dには水抜き孔21が形成されている。係止片11Dは水抜き孔21に係止する。水抜き孔21に係止片11Dを係止させることで通気部材10の強度を高めることができ、前面延出部11Cから水抜き孔21への雨水をスムーズに流すことができる。
上面部13には上面孔13Aを形成し、下面部14には下面孔14Aを形成している。上面孔13Aと下面孔14Aとには固定具30(図2参照)が挿入され、固定具30で上面部13及び下面部14を野地板3(図2参照)に固定する。上面部13及び下面部14を野地板3に固定することで、通気部材10の強度を更に高めることができる。
上面孔13Aと下面孔14Aとの間には柱状弾性材40を設けている。柱状弾性材40には、固定具30を挿入する貫通孔を有している。上面孔13Aと下面孔14Aとの間に柱状弾性材40を設けることで、特に上面部13の強度を高めることができる。
上面部13の上面には、上面部13の両側端に至る上面止水材51を設けている。上面止水材51は上面孔13Aよりも棟側に配置している。上面止水材51を上面孔13Aよりも棟側に配置することで、天面カバー81、82(図2参照)と上面部13との間からの雨水の浸入を防ぎ、特に換気部材ユニットを複数段重ねた際のユニット間からの雨水の浸入を防ぐことができる。
下面部14の下面には、下面部14の両側端に至る下面止水材52を設けている。下面止水材52は下面孔14Aよりも軒先側に配置している。下面止水材52を下面孔14Aよりも軒先側に配置することで、下面部14と屋根面(図2参照)との間からの雨水の浸入を防ぐことができる。
風雨誘導板20は、誘導板立上部22と誘導板傾斜部23とを備えている。誘導板立上部22は前面部11に対向した位置に配置され、誘導板傾斜部23は誘導板立上部22より軒先側に配置される。
誘導板立上部22は、誘導板下端20dにおいて下面部14と連続し、誘導板上端20uにおいて誘導板傾斜部23と連続させている。
本実施例による換気部材ユニットは、背面垂下部12C、背面部12、下面部14、及び風雨誘導板20が一枚の板材を折り曲げて形成され、上面部13、前面部11、及び前面延出部11Cが一枚の板材を折り曲げて形成されている。
背面上端12uと背面垂下部12Cとの間において、背面部12からの延長部材は、上面部13とリベット15によって固定される。
本実施例による換気部材ユニットにおける所定の換気性能は、上面前端部13fと誘導板上端20uとの間の開口面積、前面開口11Aの開口面積、背面開口12Aの開口面積、及び背面垂下部12C下端と下面部14との間の開口面積の中の最少面積によって決定される。
また、本実施例による換気部材ユニットにおける所定の水密性能は、通気部材10を、前面部11、背面部12、上面部13、及び下面部14によって形成し、前面開口11Aには風雨誘導板20を対向させ、そして、風雨誘導板20、前面垂下部11B、及び背面立上部12Bを形成することによって、更には背面垂下部12Cを形成することによって決定される。
なお、本実施例による換気部材ユニットでは、上面前端部13fと誘導板上端20uとの間の開口面積、前面開口11Aの開口面積、背面開口12Aの開口面積、及び背面垂下部12C下端と下面部14との間の開口面積を等しくしている。
以下本発明の一実施例による換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法について説明する。
図2は本実施例による換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工状態を示す側面図であり、図2(a)は陸棟に対する施工状態、図2(b)は片棟に対する施工状態を示している。
図2(a)に示す建造物では、垂木1は、棟木2の上部から両側方に斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面には屋根材4が敷設される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
図2(a)に示す建造物では、2つの換気部材ユニット70を用い、第1の換気部材ユニット71Aを両流れ屋根における一方の屋根面の頂部付近に配置し、第2の換気部材ユニット71Bを両流れ屋根における他方の屋根面の頂部付近に配置する。
第1の換気部材ユニット71Aは、固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定され、第2の換気部材ユニット71Bは、固定具30によって他方の屋根面の野地板3に固定される。
図2(a)に示す建造物では、両流れ用の天面カバー81を用いる。両流れ用の天面カバー81は、両流れ屋根における一方の屋根面に対応する一方天面板材81aと他方の屋根面に対応する他方天面板材81bとを有する。
第1の換気部材ユニット71A及び第2の換気部材ユニット71Bを屋根面に固定した後に、両流れ用の天面カバー81を取り付ける。一方天面板材81aを第1の換気部材ユニット71Aの上面部13に取り付け、他方天面板材81bを第2の換気部材ユニット71Bの上面部13に取り付けることで両流れ屋根に棟換気装置が施工される。
図2(b)に示す建造物では、柱6の上端に棟木2を設け、棟木2の上部には垂木1を斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面に屋根材4が敷設されている。棟木2の壁側と垂木1の棟側には破風下地8を設けている。破風下地8の屋外側面には、破風板9が配置される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
図2(b)に示す建造物では、1つの換気部材ユニット70を用いる。
換気部材ユニット70は、固定具30によって野地板3に固定される。
図2(b)に示す建造物では、片流れ用の天面カバー82を用いる。片流れ用の天面カバー82は、片流れ屋根における屋根面に対応する天面板材82aと壁面に対応する垂下板材82bとを有する。
換気部材ユニット70を屋根面に固定した後に、天面板材82aを換気部材ユニット70の上面部13に取り付けることで片流れ用の天面カバー82を取り付け、片流れ屋根に棟換気装置が施工される。
本実施例による換気部材ユニット70では、上面部13に天面カバー81、82を取り付けることで、天面カバー81、82によって、上面部13が覆われるとともに、背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成される。そして、通気部材10を、前面部11、背面部12、上面部13、及び下面部14によって形成し、前面開口11Aには風雨誘導板20を対向させ、前面部11には前面垂下部11Bを、背面部12には背面立上部12Bを形成することで、天面カバー81、82の構造によることなく所定の水密性能と所定の換気性能とを備える。従って、本実施例による換気部材ユニット70は、屋根構造や屋根材4に対応する天面カバー81、82を用いるだけで、異なる屋根構造に対応でき、また種々の屋根材4に対しても換気部材ユニット70を適用して換気装置を施工できる。
以下本発明の一実施例による換気部材ユニットを用いた他の棟換気装置の施工方法について説明する。
図3は本実施例による換気部材ユニットを用いた棟換気装置の他の施工状態を示す側面図であり、図3(a)は陸棟に対する施工状態、図3(b)は片棟に対する施工状態を示している。
図3に示す棟換気装置は、図2に示す棟換気装置に対して高い換気性能を有するものである。
図3(a)に示す建造物では、垂木1は、棟木2の上部から両側方に斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面には屋根材4が敷設される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
図3(a)に示す建造物では、4つの換気部材ユニット70を用い、第1の換気部材ユニット71Aを両流れ屋根における一方の屋根面の頂部付近に配置し、第2の換気部材ユニット71Bを両流れ屋根における他方の屋根面の頂部付近に配置する。
第1の換気部材ユニット71Aは、固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定され、第2の換気部材ユニット71Bは、固定具30によって他方の屋根面の野地板3に固定される。
第1の換気部材ユニット71A及び第2の換気部材ユニット71Bを屋根面に固定した後に、第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを配置する。
第3の換気部材ユニット72Aは、第3の換気部材ユニット72Aの風雨誘導板20の誘導板前端を、第1の換気部材ユニット71Aの前面上端11uより屋根頂部側に位置させ、第1の換気部材ユニット71Aの上面部13に、第3の換気部材ユニット72Aの下面部14を載置する。
第4の換気部材ユニット72Bは、第4の換気部材ユニット72Bの風雨誘導板20の誘導板前端を、第2の換気部材ユニット71Bの前面上端11uより屋根頂部側に位置させ、第2の換気部材ユニット71Bの上面部13に、第4の換気部材ユニット72Bの下面部14を載置する。
第3の換気部材ユニット72Aを第1の換気部材ユニット71Aの上面部13に載置した後に、第3の換気部材ユニット72Aを固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定し、第4の換気部材ユニット72Bを第2の換気部材ユニット71Bの上面部13に載置した後に、第4の換気部材ユニット72Bを固定具30によって他方の屋根面の野地板3に固定する。
図3(a)に示す建造物では、両流れ用の天面カバー81を用いる。両流れ用の天面カバー81は、両流れ屋根における一方の屋根面に対応する一方天面板材81aと他方の屋根面に対応する他方天面板材81bとを有する。
第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを屋根面に固定した後に、両流れ用の天面カバー81を取り付ける。一方天面板材81aを第3の換気部材ユニット72Aの上面部13に取り付け、他方天面板材81bを第4の換気部材ユニット72Bの上面部13に取り付けることで両流れ屋根に棟換気装置が施工される。
図3(b)に示す建造物では、柱6の上端に棟木2を設け、棟木2の上部には垂木1を斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面に屋根材4が敷設されている。棟木2の壁側と垂木1の棟側には破風下地8を設けている。破風下地8の屋外側面には、破風板9が配置される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
図3(b)に示す建造物では、2つの換気部材ユニット70を用いる。
第1の換気部材ユニット71Aは、固定具30によって野地板3に固定される。
第1の換気部材ユニット71Aを屋根面に固定した後に、第3の換気部材ユニット72Aを配置する。
第3の換気部材ユニット72Aは、第3の換気部材ユニット72Aの風雨誘導板20の誘導板前端を、第1の換気部材ユニット71Aの前面上端11uより屋根頂部側に位置させ、第1の換気部材ユニット71Aの上面部13に、第3の換気部材ユニット72Aの下面部14を載置する。
第3の換気部材ユニット72Aを第1の換気部材ユニット71Aの上面部13に載置した後に、第3の換気部材ユニット72Aを固定具30によって屋根面の野地板3に固定する。
図3(b)に示す建造物では、片流れ用の天面カバー82を用いる。片流れ用の天面カバー82は、片流れ屋根における屋根面に対応する天面板材82aと壁面に対応する垂下板材82bとを有する。
第3の換気部材ユニット72Aを屋根面に固定した後に、天面板材82aを第3の換気部材ユニット72Aの上面部13に取り付けることで片流れ用の天面カバー82を取り付け、片流れ屋根に棟換気装置が施工される。
本実施例によれば、複数の換気部材ユニット70を用いて換気容量を高める施工もできる。
以下本発明の一実施例による換気部材ユニットを用いた更に他の棟換気装置の施工方法について説明する。
図4は本実施例による換気部材ユニットを用いた棟換気装置の更に他の施工状態を示す側面図であり、図4(a)は陸棟に対する施工状態、図4(b)は片棟に対する施工状態を示している。
図4に示す棟換気装置は、図3に示す棟換気装置と同様に図2に示す棟換気装置に対して高い換気性能を有するものである。
以下に図3に示す施工方法と異なる点について説明する。
図4(a)に示す建造物では、第1の換気部材ユニット71A及び第3の換気部材ユニット72Aは、固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定され、第2の換気部材ユニット71B及び第4の換気部材ユニット72Bは、固定具30によって他方の屋根面の野地板3に固定される。
第1の換気部材ユニット71A及び第2の換気部材ユニット71Bを屋根面に配置した後に、第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを配置する。
第3の換気部材ユニット72Aは、第3の換気部材ユニット72Aの前面延出部11Cを、第1の換気部材ユニット71Aの上面孔13Aの位置に配置する。第3の換気部材ユニット72Aの前面延出部11Cには上面孔13Aと一致する位置にあらかじめ取付孔が形成されており、第3の換気部材ユニット72Aの取付孔と第1の換気部材ユニット71Aの上面孔13Aとに固定具30を挿通し、第1の換気部材ユニット71A及び第3の換気部材ユニット72Aを固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定する。
第4の換気部材ユニット72Bは、第4の換気部材ユニット72Bの前面延出部11Cを、第2の換気部材ユニット71Bの上面孔13Aの位置に配置する。第4の換気部材ユニット72Bの前面延出部11Cには上面孔13Aと一致する位置にあらかじめ取付孔が形成されており、第4の換気部材ユニット72Bの取付孔と第2の換気部材ユニット71Bの上面孔13Aとに固定具30を挿通し、第2の換気部材ユニット71B及び第4の換気部材ユニット72Bを固定具30によって他方の屋根面の野地板3に固定する。
図4(a)に示す建造物では、両流れ用の天面カバー81を用いる。両流れ用の天面カバー81は、両流れ屋根における一方の屋根面に対応する一方天面板材81aと他方の屋根面に対応する他方天面板材81bとを有する。
本実施例においても、図3(a)と同様に、第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを屋根面に固定した後に、両流れ用の天面カバー81を取り付けることもできるが、第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを屋根面に固定する前に、一方天面板材81aを第3の換気部材ユニット72Aの上面部13に取り付け、他方天面板材81bを第4の換気部材ユニット72Bの上面部13に取り付けておくこともできる。
図4(b)に示す建造物では、第1の換気部材ユニット71A及び第3の換気部材ユニット72Aは、固定具30によって野地板3に固定される。
第1の換気部材ユニット71Aを屋根面に配置した後に、第3の換気部材ユニット72Aを配置する。
第3の換気部材ユニット72Aは、第3の換気部材ユニット72Aの前面延出部11Cを、第1の換気部材ユニット71Aの上面孔13Aの位置に配置する。第3の換気部材ユニット72Aの前面延出部11Cには上面孔13Aと一致する位置にあらかじめ取付孔が形成されており、第3の換気部材ユニット72Aの取付孔と第1の換気部材ユニット71Aの上面孔13Aとに固定具30を挿通し、第1の換気部材ユニット71A及び第3の換気部材ユニット72Aを固定具30によって一方の屋根面の野地板3に固定する。
図4(b)に示す建造物では、片流れ用の天面カバー82を用いる。片流れ用の天面カバー82は、片流れ屋根における屋根面に対応する天面板材82aと壁面に対応する垂下板材82bとを有する。
本実施例においても、図3(b)と同様に、第3の換気部材ユニット72A及び第4の換気部材ユニット72Bを屋根面に配置した後に、片流れ用の天面カバー82を取り付けることもできるが、第3の換気部材ユニット72Aを屋根面に固定する前に、天面板材82aを第3の換気部材ユニット72Aの上面部13に取り付けておくこともできる。
本発明は、片流れ屋根や両流れ屋根だけでなく下屋においても適用できる。
1 垂木
2 棟木
3 野地板
4 屋根材
5 開口部
6 柱
8 破風下地
9 破風板
10 通気部材
11 前面部
11d 前面下端
11u 前面上端
11A 前面開口
11Ad 前面開口下端
11Au 前面開口上端
11B 前面垂下部
11C 前面延出部
11D 係止片
12 背面部
12d 背面下端
12u 背面上端
12A 背面開口
12Ad 背面開口下端
12B 背面立上部
12C 背面垂下部
13 上面部
13f 上面前端部
13A 上面孔
14 下面部
14r 下面後端部
14A 下面孔
20 風雨誘導板
20d 誘導板下端
20u 誘導板上端
21 水抜き孔
22 誘導板立上部
23 誘導板傾斜部
30 固定具
40 柱状弾性材
51 上面止水材
52 下面止水材
60 捨水切
70 換気部材ユニット
71A 第1の換気部材ユニット
71B 第2の換気部材ユニット
72A 第3の換気部材ユニット
72B 第4の換気部材ユニット
81 両流れ用の天面カバー
81a 一方天面板材
81b 他方天面板材
82 片流れ用の天面カバー
82a 天面板材
82b 垂下板材

Claims (7)

  1. 勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニットであって、
    軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、
    前記前面部から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口に対向させた風雨誘導板と
    を有し、
    前記通気部材は、
    前記前面部の前面上端と前記背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、
    前記前面部の前面下端と前記背面部の背面下端とをつなぐ下面部と
    を有し、
    前記下面部を、
    前記前面下端より更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板の誘導板下端に接続し、
    前記前面部には、
    前記前面開口の前面開口上端と前記前面上端との間に、前面垂下部を形成し、
    前記前面開口の前面開口下端を前記前面下端に至らせ、
    前記背面部には、
    前記背面開口の背面開口下端と前記背面下端との間に、背面立上部を形成し、
    前記上面部に天面カバーを取り付けることで、
    前記天面カバーによって、前記上面部が覆われるとともに、前記背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、
    前記上面部に上面孔を形成し、
    前記下面部に下面孔を形成し、
    前記上面孔と前記下面孔とに固定具を挿入し、前記固定具で前記上面部及び前記下面部を前記野地板に固定し、
    前記下面部の下面に、前記下面部の両側端に至る下面止水材を設け、
    前記下面止水材を前記下面孔よりも前記軒先側に配置した
    ことを特徴とする換気部材ユニット。
  2. 勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニットであって、
    軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、
    前記前面部から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口に対向させた風雨誘導板と
    を有し、
    前記通気部材は、
    前記前面部の前面上端と前記背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、
    前記前面部の前面下端と前記背面部の背面下端とをつなぐ下面部と
    を有し、
    前記下面部を、
    前記前面下端より更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板の誘導板下端に接続し、
    前記前面部には、
    前記前面開口の前面開口上端と前記前面上端との間に、前面垂下部を形成し、
    前記前面開口の前面開口下端を前記前面下端に至らせ、
    前記背面部には、
    前記背面開口の背面開口下端と前記背面下端との間に、背面立上部を形成し、
    前記上面部に天面カバーを取り付けることで、
    前記天面カバーによって、前記上面部が覆われるとともに、前記背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、
    前記前面部の前記前面上端と前記上面部の上面前端部とを連続して形成し、
    前記前面部の前記前面下端から連続し、前記前面下端で前記軒先側に折り曲げて前記風雨誘導板に至る前面延出部を設け、
    前記前面延出部の前端の一部には係止片を備え、
    前記誘導板下端には水抜き孔が形成され、
    前記係止片を前記水抜き孔に係止する
    ことを特徴とする換気部材ユニット。
  3. 勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニットであって、
    軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、
    前記前面部から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口に対向させた風雨誘導板と
    を有し、
    前記通気部材は、
    前記前面部の前面上端と前記背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、
    前記前面部の前面下端と前記背面部の背面下端とをつなぐ下面部と
    を有し、
    前記下面部を、
    前記前面下端より更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板の誘導板下端に接続し、
    前記前面部には、
    前記前面開口の前面開口上端と前記前面上端との間に、前面垂下部を形成し、
    前記前面開口の前面開口下端を前記前面下端に至らせ、
    前記背面部には、
    前記背面開口の背面開口下端と前記背面下端との間に、背面立上部を形成し、
    前記上面部に天面カバーを取り付けることで、
    前記天面カバーによって、前記上面部が覆われるとともに、前記背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成され、
    前記上面部に上面孔を形成し、
    前記下面部に下面孔を形成し、
    前記上面孔と前記下面孔とに固定具を挿入し、前記固定具で前記上面部及び前記下面部を前記野地板に固定し、
    前記上面部の上面に、前記上面部の両側端に至る上面止水材を設け、
    前記上面止水材を前記上面孔よりも前記屋根頂部側に配置した
    ことを特徴とする換気部材ユニット。
  4. 前記上面孔と前記下面孔との間に柱状弾性材を設け、
    前記柱状弾性材には、前記固定具を挿入する貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の換気部材ユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法であって、
    両流れ屋根における一方の前記屋根面に対応する一方天面板材と他方の前記屋根面に対応する他方天面板材とを有する両流れ用の天面カバーを用い、前記一方天面板材を第1の前記換気部材ユニットの前記上面部に取り付け、前記他方天面板材を第2の前記換気部材ユニットの前記上面部に取り付けることで前記両流れ屋根に施工し、
    片流れ屋根における前記屋根面に対応する天面板材と壁面に対応する垂下板材とを有する片流れ用の天面カバーを用い、前記天面板材を前記換気部材ユニットの前記上面部に取り付けることで前記片流れ屋根に施工する
    ことを特徴とする棟換気装置の施工方法。
  6. 勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法であり、
    前記換気部材ユニットが、
    軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、
    前記前面部から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口に対向させた風雨誘導板と
    を有し、
    前記通気部材は、
    前記前面部の前面上端と前記背面部の背面上端とをつなぐ上面部と、
    前記前面部の前面下端と前記背面部の背面下端とをつなぐ下面部と
    を有し、
    前記下面部を、
    前記前面下端より更に前記軒先側に延出して前記風雨誘導板の誘導板下端に接続し、
    前記前面部には、
    前記前面開口の前面開口上端と前記前面上端との間に、前面垂下部を形成し、
    前記前面開口の前面開口下端を前記前面下端に至らせ、
    前記背面部には、
    前記背面開口の背面開口下端と前記背面下端との間に、背面立上部を形成し、
    前記上面部に天面カバーを取り付けることで、
    前記天面カバーによって、前記上面部が覆われるとともに、前記背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路が形成された換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法であって、
    第2の前記換気部材ユニットの前記風雨誘導板の誘導板前端を、第1の前記換気部材ユニットの前記前面上端より前記屋根頂部側に位置させて、第1の前記換気部材ユニットの前記上面部に、第2の前記換気部材ユニットの前記下面部を載置し、
    第2の前記換気部材ユニットの前記上面部に前記天面カバーを取り付ける
    ことを特徴とする棟換気装置の施工方法。
  7. 請求項2に記載の換気部材ユニットを用いた棟換気装置の施工方法であって、
    第2の前記換気部材ユニットの前記前面延出部を、第1の前記換気部材ユニットの前記上面部に形成した上面孔の位置に配置し、
    第2の前記換気部材ユニットの前記上面部に前記天面カバーを取り付ける
    ことを特徴とする棟換気装置の施工方法。
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