JP7351590B2 - フタラジンイソオキサゾールアルコキシ誘導体、その製造方法、薬物組成物および使用 - Google Patents

フタラジンイソオキサゾールアルコキシ誘導体、その製造方法、薬物組成物および使用 Download PDF

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Description

本発明は、α5-GABA受容体に対して調節機能を有するフタラジンイソオキサゾールアルコキシ誘導体、その製造方法、薬物組成物および薬物としてのこれらの使用に関する。本願は出願日が2018年3月12日の中国特許出願CN201810198971.Xの優先権を要求する。本願は上記中国特許出願の全文を引用する。
γ-アミノ酪酸(GABA)は、哺乳動物の中枢神経系において重要な抑制性神経伝達物質で、自然界に2種類のGABA受容体があり、一種類はリガンド依存性イオンチャネルのスーパーファミリーに属するGABA受容体で、もう一種類は、Gタンパク質共役受容体のスーパーファミリーに属するGABA受容体である。哺乳動物におけるGABA受容体のサブユニットは、α1-6、β1-4、γ1-3、δ、ε、θやρ1-2などのサブユニットが発見され、中では、αサブユニット、βサブユニットおよびγサブユニットは完全の機能型GABA受容体の形成にとって不可欠で、αサブユニットはベンゾジアゼピンとGABA受容体の結合に非常に重要である。
α5を含むGABA受容体(α5-GABA受容体)は、哺乳動物の大脳のGABA受容体の中で占める比率が5%未満で、大脳皮質における発現レベルが非常に低いが、大脳の海馬組織におけるGABA受容体の中で占める比率が20%超で、他の大脳区域ではほとんど発現されない。α5-GABA受容体の大脳の海馬組織における特異的な分布と機能の研究を考え、ロシュを含む多くの製薬会社がα5-GABA受容体のリガンドの研究に取り込み、続々と大量の化合物、特に大脳の海馬組織のα5サブユニットを含むGABA受容体の逆作動薬が合成され、中では、α5IAおよびMRK-016は動物疾患モデルおよび人体試験において優れた認知系疾患、特にのアルツハイマー病を治療する効果を示した。一般的に、α5サブユニットのGABA受容体の逆作動薬が認知系疾患の治療、特にアルツハイマー病の治療に有用であるとされている。特許出願US20110224278A1では、α5サブユニットを含むGABA受容体の逆作動薬が多発梗塞性認知症および卒中関連疾患の治療に有用であることが開示された。
最近十年の研究では、多くの疾患、特に神経変性疾患、アルツハイマー病や卒中などにおいて、血液脳関門が壊され、大脳に入られなかった物質も相応する薬理的作用を果たすことができるため、血液脳関門を通過することができなかったα5サブユニットのGABA受容体の逆作動薬もアルツハイマー病および卒中の治療に有用であることが証明された(ZlokovicらNatRevNeurosci.;12(12):723-738)。
2002年に、張旭研究室により、α5-GABA受容体も主に小ニューロンで発現され、そして神経切断モデルにおいて発現が向上することが報告された(XiaoHSら、Identificationofgeneexpressionprofileofdorsalrootganglionintheratperipheralaxotomymodelofneuropathicpain.”ProcNatlAcadSciUSA.2002年6月11日;99(12))。特許出願CN103239720Aでは、α5-GABA受容体は末梢神経系で発現され、神経一部損傷モデルにおいて発現が顕著に向上し、そしてα5-GABA受容体の逆作動薬は選択的に末梢神経系のα5-GABA受容体に結合することにより、様々な疼痛を抑制する作用を果たし、動物実験モデルのデータから、逆作動薬の逆作動効果が強ければ、その疼痛に対する抑制効果が良くなることが示されたことが開示された。
化合物がα5サブユニットを含むGABA受容体の逆作動薬または拮抗剤であるかどうかという検出は、多くの研究が行われ、例えば国際特許出願WO92/22652およびWO94/13799では、GABA受容体のα5、β3およびγ2の組み合わせである化合物が当該受容体と結合するかどうか検出され、薬物スクリーニングの過程において、通常、Goedersらによって報告された方法(GoedersNEとKuharMJ(1985)Benzodiazepinebindinginvivowith[.sup.3H]Ro15-1788.LifeSci37:345-355)が使用される。GABA受容体のα5サブユニットと結合するリガンドが拮抗剤、作動薬、それとも逆作動薬であるかという検出も、多くの研究が行われ、Waffordらによって報告された方法(WaffordKA、WhitingPJおよびKempJA(1993)DifferencesinaffinityandefficacyofbenzodiazepinereceptorligandsonrecombinantGABA.sub.Areceptorsubtypes.Mol.Pharmacol43:240-244)を参照することができる。
スクリーニング薬物が血液脳関門を通過するかどうかという検出方法は幅広いが、文献(Jonesら、Pharmacokineticsandmetabolismstudieson(3-tert-butyl-7-(5-methylisoxazol-3-yl)-2-(1-methyl-1H-1,2,4-triazol-5-ylmethoxy)pyrazolo[1、5-d][1,2,4]triazine、afunctionallyselectiveGABAα5inverseagonistforcognitivedysfunction.BioorgMedChemLett.2006Feb15;16(4):872-5)では、化合物の(H)R0-15-1788(α5-GABA受容体で標識された特異性逆作動薬)の大脳における結合に対する抑制を検出することができ、MRK016は効果的に(H)Ro-15-1788の中枢における結合を抑制することができるが、MRK016-M3は顕著に(H)Ro-15-1788の中枢における結合を抑制することができないことが報告された。異なる組織における薬物を検出する方法によって検出してもよく、例えば、薬物の大脳と血漿における分布の比率を検出することによって、薬物が有効に血液脳関門を通過するかどうか確認することができる。
従来の研究では、薬物または遺伝子を使用する方法によってα5-GABA受容体を介する顕著な外部抑制効果を抑制または低減すると、認知および学習能力が改善されるが、同時に軽度の不安様行動が生じることが発見された(Brickley、S.G.&Mody、I.ExtrasynapticGABAAreceptors:theirfunctionintheCNSandimplicationsfordisease.Neuron73、23-34(2012).;Harris、D.らSelectiveinfluenceoncontextualmemory:physiochemicalpropertiesassociatedwithselectivityofbenzodiazepineligandsatGABAAreceptorscontainingthealpha5subunit.J.Med.Chem.51、3788-3803(2008).;Savic′、M.M.らPWZ-029、acompoundwithmoderateinverseagonistfunctionalselectivityatGABAAreceptorscontainingα5subunits、improvespassive、butnotactive、avoidancelearninginrats.BrainRes.1208、150-159(2008);Cle(eはeの上に´)ment、Y.らGabra5-genehaplotypeblockassociatedwithbehavioralpropertiesofthefullagonistbenzodiazepinechlordiazepoxide.Behav.BrainRes.233、474-482(2012))。研究では、恐怖や不安の特徴はGabra5mRNAの低下に関連することが発見された(Heldt、S.A.&Ressler、K.J.Training-inducedchangesintheexpressionofGABAAassociatedgenesintheamygdalaaftertheacquisitionandextinctionofPavlovianfear.Eur.J.Neurosci.26、3631-3644(2007).;Tasan、R.O.らAlteredGABAtransmissioninamousemodelofincreasedtraitanxiety.Neuroscience183、71-80(2011).)。PaoloBottaらはα5-GABA受容体が不安や恐怖に関与する機序を開示した。脳区域に特異的にα5-GABA受容体をノックアウトすると、動物は恐怖や不安の行為が生じる。よって、従来開示されたα5-GABA逆作動薬が大脳に入ると、恐怖や不安の副作用が生じ、そのまま医薬の分野で応用することができず、それに対して改造しないといけない。
2006年に、AstraZeneca社はその候補化合物を改造する際、候補化合物の重要部位に対してメトキシ置換を行ったところ、候補化合物の溶解度が低下したことがわかった(AndrewG.Leachら、J.Med.Chem.2006、49、6672-6682)。
本発明の解決しようとする技術的課題は、既存のα5-GABA逆作動薬の構造が単調すぎるという問題で、よって本発明は、α5-GABAに対する逆作動効果が優れたフタラジンイソオキサゾールアルコキシ誘導体、その製造方法、薬物組成物および使用を提供する。
本発明は、式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグを提供する。
ただし、Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6ハロアルコキシ基、C3-6シクロアルキル(C1-6)アルコキシ基、C3-6シクロアルキル(C1-6)アルコキシC1-6アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキルオキシ(C1-6)アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルコキシC1-6アルキル基、または、C1-6アルキルNH(C1-6)アルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
Aは-NR-であるか、あるいはAは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基でかつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいはAは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、または前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にベンゼン環またはピリジン環に縮合しており、前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にRおよび/またはRおよび/またはRで置換されており、ここで、Rはハロゲン、-R、-OR、-OC(O)R、-C(O)OR、-NR、-NRC(O)R、-OH、-CNで、Rはハロゲン、-R、-OR、-OC(O)R、-NR、-NRC(O)R、またはCNで、Rは-R、-ORまたは-OC(O)Rで、前提として、Aがピリジン誘導体である{すなわち、Aがピリジン環を含む}場合、当該ピリジン環は任意にN-オキシドの形態であるか、あるいはAは独立にハロゲン、シアノ基、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3個の基で任意に置換されたフェニレン基であり、
Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基であり、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれ、
はH、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル-S(O)-、NH-S(O)またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、カルボン酸-C1-6アルキル基、カルボン酸C1-4エステル-C1-6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基、C1-6アルキル-S(O)-、シクロプロピル基、C4-6シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC3-6シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたものであり、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものであり、
およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものであり、
あるいは、ここで、Y、Yはこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記の式Iはさらに式IIで表される。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記の式Iはさらに式IIIで表される。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のZが独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環である場合、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環は、例えば独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる2個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、また例えばイソオキサゾールで、また例えば
で、さらに例えば「
で、そのb末端が前記のRと連結している」。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のRがC1-6アルコキシC1-6アルキル基である場合、そのアルキル末端は前記のZと連結していてもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のRがC1-6アルコキシC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルコキシ基は、例えばC1-3アルコキシ基で、また例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、さらに例えばメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のRがC1-6アルコキシC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、例えばC1-3アルキル基で、また例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、さらに例えばメチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のRがC1-6アルコキシC1-6アルキル基である場合、前記の「C1-6アルコキシC1-6アルキル基」は、例えば
である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のAが1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である場合、前記の1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基は、例えばピリジル基、また例えば
で、さらに例えば「
で、そのa末端がメチレンと連結している」。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYがC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、例えばC1-3アルキル基で、また例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、さらに例えばメチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYが1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である場合、前記の置換基の個数は、例えば1個、2個、3個、4個または5個で、また例えば1個または2個である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYが1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、例えばC1-3アルキル基で、また例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、さらに例えばメチル基またはエチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYが1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記の置換基がC1-6アルコキシ基である場合、前記のC1-6アルコキシ基は、例えばC1-3アルコキシ基で、また例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、さらに例えばメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYが1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記の置換基がC1-6アルコキシ基である場合、前記の1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基は、例えば2-メトキシエチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYがC1-6アルキル基である場合、前記のC1-6アルキル基は、例えばC1-4アルキル基で、また例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基またはt-ブチル基で、さらに例えばメチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYがシクロアルキル基である場合、前記のシクロアルキル基は、例えばC~Cシクロアルキル基で、また例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基で、さらに例えばシクロプロピル基またはシクロブチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYがC4-6架橋シクロアルキル基である場合、前記のC4-6架橋シクロアルキル基は、例えばビシクロ[1.1.1]ペンチル基で、また例えばビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYがヘテロシクロアルキル基である場合、前記のヘテロシクロアルキル基は、例えば独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員ヘテロシクロアルキル基で、また例えばアゼチジニル基、オキセタニル基、オキソラニル基またはオキサニル基で、さらに例えばアゼチジン-3-イル基、オキセタン-3-イル基、オキソラン-3-イル基またはオキサン-4-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基(すなわち、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル-S(O)-、NH-S(O)またはヘテロシクロアリール基で、特に説明しない限り、全明細書において同様である。)が1~5個の置換基で置換されたものである場合、前記の置換基の個数は、例えば1個、2個、3個、4個または5個で、また例えば1個または2個である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がハロゲンで置換されたものである場合、前記のハロゲンは、例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素で、また例えばフッ素である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がC1-6アルコキシ基で置換されたものである場合、前記のC1-6アルコキシ基は、例えばC1-3アルコキシ基で、また例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、さらに例えばメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がC1-6ハロアルコキシ基で置換されたものである場合、前記のハロゲンは、例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がC1-6ハロアルコキシ基で置換されたものである場合、前記の「C1-6アルコキシ基」は、例えばC1-3アルコキシ基で、また例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、さらに例えばメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がC1-6ハロアルコキシ基で置換されたものである場合、前記の「C1-6ハロアルコキシ基」は、例えばトリフルオロメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基で置換されたものである場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基は、例えばオキセタニル基で、さらに例えばオキセタン-3-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で置換されたものである場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基は、例えばオキソラニル基で、さらに例えばオキソラン-3-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」で置換されたものである場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」は、例えばオキセタニル基で、さらに例えばオキセタン-3-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」で置換されたものである場合、前記の「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」は、例えば3-メチル-オキセタン-3-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基」で置換されたものである場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基」は、例えばオキソラニル基で、さらに例えばオキソラン-3-イル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のYにおける基がアシル基で置換されたものである場合、前記のアシル基は、例えばC1-3アルキル-C(=O)-で、また例えばアセチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基を形成している場合、前記の4~7員ヘテロシクロアルキル基は、例えば4員、5員、6員または7員ヘテロシクロアルキル基で、また例えば
または
である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに6~9員スピロ環基を形成している場合、前記の6~9員スピロ環基は二環または三環のものでもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに6~9員スピロ環基を形成している場合、前記の6~9員スピロ環基は、例えば7員、8員または9員スピロ環基で、また例えば
または
である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに6~9員架橋環基を形成している場合、前記の6~9員架橋環基は、二環または三環のものでもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに6~9員架橋環基を形成している場合、前記の6~9員架橋環基は、例えば7員架橋環基で、また例えば
である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつOおよびNから選ばれる複数個のヘテロ原子を含有する場合、前記の「複数個」は2個または3個でもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれが1~4個の置換基で置換されたものである場合、前記の置換基の個数は例えば1個、2個、3個または4個で、また例えば1個または2個である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがハロゲンで置換されたものである場合、前記のハロゲンは、例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素で、また例えばフッ素である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC~Cアルキル基で置換されたものである場合、前記のC~Cアルキル基は、例えばC1-3アルキル基で、また例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、さらに例えばメチル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
前記のY、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC~Cアルコキシ基で置換されたものである場合、前記のC~Cアルコキシ基は、例えばC1-3アルコキシ基で、また例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、さらに例えばメトキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Aは1個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合(すなわち、上記の「Y、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成している」場合ではなく、特に説明しない限り、全明細書において同様である。)、
Yは-NYまたはヒドロキシ基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
Yは-NYである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、YはYと同様である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、メチル基または2-メトキシエチル基でもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、C1-6アルキル基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
は定義(1)、(2)、(3)または(4)に記載の基である:
(1)H、C1-6アルキル基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロアルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基である:
(1)C1-6アルキル基、シクロアルキル基(例えばC~Cシクロアルキル基)、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基である:
(1)ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC1-6アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基でもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっていない場合、
はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-イルメチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-イルメチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフラニ基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1、1、1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基でもよい。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合(すなわち、上記の「Y、Yがこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成している」場合で、特に説明しない限り、全明細書において同様である。)、
、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基、ハロゲンおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジニル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
、Yが互いに連結して環になっている場合、
、Yはこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジニル基、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3、3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1,4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
はH、C1-6アルキル基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたもので、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
は定義(1)、(2)、(3)または(4):
(1)H、C1-6アルキル基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロアルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
に記載の基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b):
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基、
に記載の基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYで、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)C1-6アルキル基、シクロアルキル基(例えばC~Cシクロアルキル基)、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個(例えば1~2個)の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基、ハロゲンおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYで、
はH、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYで、
はH、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC1-6アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Aはピリジル基で、
Yは-NYで、
はH、メチル基、または、メトキシメチル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)C1-6アルキル基、C~Cシクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、シクロプロピル基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、NまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたNまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
(4)アシル基で置換されたN含有ヘテロシクロアルキル基、

あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基およびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYで、
はHまたはC1-6アルキル基で、
はC1-6アルキル基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個(例えば1個または2個)の置換基で置換されたもので、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
Zは独立に酸素および窒素から選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
Aは1または2個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NYで、
はHまたはC1-6アルキル基で、
はC4-6架橋シクロアルキル基、C1-6アルキル基、あるいは、独立にシアノ基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個(例えば1個または2個)の置換基で置換された、C1-6アルキル基、
シクロアルキル基、あるいは、独立にハロゲンから選ばれる1~5個(例えば1個または2個)の置換基で置換されたシクロアルキル基、
ヘテロシクロアルキル基、あるいは、独立にアシル基から選ばれる1~5個(例えば1個または2個)の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたもので、
はC1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6ハロアルコキシ基、C3-6シクロアルキル(C1-6)アルコキシ基、C3-6シクロアルキル(C1-6)アルコキシC1-6アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキルオキシ(C1-6)アルキル基、C3-6ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルコキシC1-6アルキル基、または、C1-6アルキルNH(C1-6)アルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
Aは-NR-であるか、あるいはAは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基でかつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいはAは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、または前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にベンゼン環またはピリジン環に縮合しており、前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にRおよび/またはRおよび/またはRで置換されており、ここで、Rはハロゲン、-R、-OR、-OC(O)R、-C(O)OR、-NR、-NRC(O)R、-OH、-CNで、Rはハロゲン、-R、-OR、-OC(O)R、-NR、-NRC(O)R、またはCNで、Rは-R、-ORまたは-OC(O)Rで、前提として、Aがピリジン誘導体である場合、当該ピリジン環は任意にN-オキシドの形態であるか、あるいはAは独立にハロゲン、シアノ基、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれる1、2または3個の基で任意に置換されたフェニレン基で、
Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-、ニトロ基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる。
はH、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル-S(O)-、NH-S(O)またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、カルボン酸-C1-6アルキル基、カルボン酸C1-4エステル-C1-6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-、ニトロ基、C1-6アルキル-S(O)-、C4-6シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC3-6シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~C6ヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたもので、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
あるいは、Y、Yはこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Aは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基で、かつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基またはフェニレン基で、前記5員ヘテロアリーレン基、6員ヘテロアリーレン基およびフェニレン基は任意にハロゲン、シアノ基およびC1-6アルキル基から選ばれる置換基で置換されたもので、
Aは好ましくはピリジル基で、
Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基で、
Yは好ましくは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれ、
は好ましくはH、C1-6アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基およびC1-6ハロアルコキシ基から選ばれ、
はより好ましくはH、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
はさらに好ましくはH、メチル基またはメトキシエチル基で、
はまたさらに好ましくはH、メチル基または2-メトキシエチル基で、
はC1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロアリール基、あるいはC1-6アルキル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロアリール基、
3-6シクロアルキル基、またはハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC3-6シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基で、あるいは、YおよびYはこれらに連結した窒素原子とともにピペリジル基、モルホリニル基、ジオキソチオモルホリニル基およびモノオキソチオモルホリニル基から選ばれる複素環基を形成しており、
は好ましくはH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル,H)N-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
3-6シクロアルキル基、あるいはハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル,H)N-から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC3-6シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
はより好ましくはH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基および1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
3-6シクロアルキル基あるいはハロゲンおよびシアノ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC3-6シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいはアシル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたもので、
はさらに好ましくはH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成しており、
はまたさらに好ましくはエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-イルメチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-イルメチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフラニル基、1、1、1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1、1、1-トリフルオロプロピル基、1、3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチルアゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジニル基、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1,4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Aはピリジル基で、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基およびC1-6ハロアルコキシ基から選ばれ、
はH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル,H)N-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
3-6シクロアルキル基、あるいはハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル,H)N-から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC3-6シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Aはピリジル基で、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、C1-6アルキル基、または、C1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
はH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロアルキル基および1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
3-6シクロアルキル基、あるいは、ハロゲンおよびシアノ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC3-6シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは、アシル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたものである。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、メチル基またはメトキシエチル基で、
はH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、一部の基の定義は以下の通りで(注釈されていない定義は前記のいずれかに記載の通りである)、
ここで、
Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
はH、メチル基または2-メトキシエチル基で、
はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-イルメチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-イルメチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフラニル基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1,1,1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基で、
あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジニル基、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1,4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成している。
一つの技術的解決策において、前記の化合物I、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでは、前記の化合物Iは独立に以下のものから選ばれる。
また、本発明は、上記式(II)または(III)で表される化合物を製造する方法であって、
a)
と反応させ、ここで、GおよびWは任意にCl、Br、I、OH、OTs、OTfおよびOMsなどから選ばれ、Rはアルキル基(例えばC~Cアルキル基、また例えばメチル基、エチル基またはt-ブチル基)またはベンジル基で、さらに
をY-Hと反応させること、
あるいは、b)
をY-Hと反応させること、
あるいは、c)式(1-3)の化合物を式(1-4)化合物に鹸化させた後、Y-Hと反応させること、
あるいは、
と反応させ、ここで、YおよびAは上記で定義された通りであること、
を含む方法を提供する。
と反応させ、ここで、GおよびWはCl、Br、I、OH、OTs、OTfおよびOMsなどから任意に選ばれる置換基である。反応は実例に記載の条件または当業者に既知の条件において行うことができる。例えば、前記反応はLDA、NaH、カリウムt-ブトキシドまたはナトリウムt-ブトキシドなどの存在下で適切な溶媒(例えばジオキサン)において、室温(例えば20℃)で行ってもよい。あるいは、光延条件(PPh3、DEAD)、相間移動触媒(TBAB、クラウンエーテル)などのエーテルが生成する製造条件を使用してもよい。
をY-Hと反応させて式(II)または(III)化合物を得る反応は実例に記載の条件または当業者に既知の条件において行うことができる。例えば、前記反応はトリメチルアルミニウムの存在下で、適切な溶媒(例えばジオキサン)において、昇温した温度下(例えば85~95℃)で行ってもよい。
をY-Hと反応させて式(II)または(III)化合物を得る反応は実例に記載の条件または当業者に既知の条件において行うことができる。例えば、前記反応はヒューニッヒ塩基(Hu(uはウムラウト)nig’sbase)(N,N-ジイソプロピルエチルアミン)およびO-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラートの存在下で、適切な溶媒(例えばジメチルホルムアミド)において、室温で行ってもよい。あるいは、当該反応は1,1´-カルボニルジイミダゾールの存在下で、適切な溶媒(例えばジメチルホルムアミド)において、昇温した温度下(例えば80℃)で行ってもよい。また、当該反応は1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N1-ヒドロキシベンゾトリアゾールおよびヒューニッヒ塩基(H(uはウムラウト)nig’sbase)(N,N-ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で、適切な溶媒(例えばジクロロメタン)において、室温で行ってもよい。
を式(1-4)化合物に鹸化させる反応は実例に記載の条件または当業者に既知の条件において行うことができる。例えば、前記反応は水酸化ナトリウムの存在下で、適切な溶媒(例えば水)において、室温で行ってもよい。あるいは、前記反応は水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムの存在下で、適切な溶媒(例えばテトラヒドロフランまたは水)において、室温で行ってもよい。あるいは、ほかの前記の条件または当業者に既知の条件、例えば水素化でベンジル系を脱離させる条件、酸性条件でt-ブチル基を加水分解させる条件などにおいて行うことができる。
と反応させて式(II)または(III)化合物を得る反応は実例に記載の条件または当業者に既知の条件において行うことができる。例えば、前記反応はLDA、NaH、カリウムt-ブトキシドまたはナトリウムt-ブトキシドなどの存在下で、適切な溶媒(例えばジオキサン、THFやDMFなど)において、室温(例えば20℃)で行ってもよい。あるいは、光延条件(PPh、DEAD)、相間移動触媒(TBAB、クラウンエーテルなど)などのエーテルが生成する製造条件を使用してもよい。適切な溶媒(例えばジオキサン、THFやDMFなど)において、昇温した温度下(例えば80℃)で行われ、相応する塩基または触媒の条件で産物を生成する。
また、本発明は、上記に記載の方法によって製造される上記に記載の式(I)化合物を提供する。
前記の式(I)化合物は上記の式(II)または(III)化合物でもよい。
本発明の式(I)、(II)または(III)化合物およびその薬学的に許容される塩は以下の方法によって製造することができる。
実施例にその製造方法が記載されていない場合、式(I)、(II)または(III)化合物およびその中間体産物は類似する方法または前記方法によって製造することができる。本分野で既知の原料は市販品として得られるか、あるいは本分野で既知の方法または既知の方法に類似する方法によって製造することができる。
もちろん、本発明の一般式(I)、(II)または(III)化合物は官能基から誘導することにより、体内でさらに母体化合物に転換できる誘導体を得ることができる。
また、本発明は、上記の化合物I(例えば化合物IIまたはIII)、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである、物質Aと、薬学的に許容される担体および/または補助剤と含む薬物組成物を提供する。
前記の物質Aは上記の化合物I、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでも、上記の化合物Iまたはその薬学的に許容される塩でも、上記の化合物Iでもよい。
前記の物質Aの量は有効治療投与量でもよい。
前記の薬物組成物は一つまたは複数の有効治療投与量の化合物I(例えば化合物IIまたはIII)またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体および/または補助剤と含んでもよい。
前記の薬物組成物は、さらに、ほかの本分野で知られているか、使用されている治療性および/または予防性の成分を含んでもよい。
本発明は、治療有効量の物質A(α5-GABA逆作動薬でもよい)を含む薬物組成物の使用を提供する。本発明の治療に使用される物質A(α5-GABA逆作動薬でもよい)は、原料化合物の形態で投与してもよいが、好ましくは活性成分を、任意に生理的に許容される塩の形態で、一つまたは複数の添加剤、賦形剤、担体、緩衝剤、希釈剤および/またはほかの通常の薬物助剤とともに混合して薬物組成物とすることができる。
好適な実施形態において、本発明は物質A(α5-GABA逆作動薬でもよい)を含む薬物組成物であって、物質A(α5-GABA逆作動薬でもよい)が一つまたは複数の薬学的に許容される担体、および任意にほかの本分野で知られているか、または使用されている治療性および/または予防性の成分と混合している薬物組成物を提供する。当該担体は、「許容される」もの、すなわち、製剤におけるほかの成分と相溶で、かつそれを受けた者に有害ではないものでなければならない。
本発明に使用される薬物組成物は、経口、直腸、気管支、鼻腔、肺、局所(頬内および舌下を含む)、経皮、膣または胃腸外(皮膚、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳内、眼内注射または輸液を含む)投与に適する組成物でもよく、あるいは吸入または噴霧投与に適する形態でもよく、粉末および液体エアゾール剤による投与、または徐放システムによる投与の薬物組成物が含まれる。適切な徐放システムの例は、本発明の化合物を含有する固体疎水性重合体の半透性基質を含み、ここで、基質は成形された製品の形態、例えば膜やマイクロカプセルでもよい。
そのため、本発明に使用される化合物を通常の添加剤、または希釈剤とともに薬物組成物およびその単位投与量の形態とすることができる。このような形態は固体(特に錠剤、充填カプセル、粉末および丸剤の形態)、および液体(特に水溶液または非水溶液、懸濁液、乳剤、エリキシル剤)、および上記形態を充填されたカプセル、すべての経口投与の形態、直腸投与の坐剤、および胃腸外投与の注射可能な無菌溶液を含む。このような薬物組成物およびその単位投与量の形態は、通常の比率の通常の成分を含んでもよく、ほかの活性化合物または成分を含んでも含まなくてもよく、このような単位投与量の形態は必要な毎日の施用される投与量の範囲に相応する任意の適切な有効量の活性成分を含んでもよい。
本発明に使用される化合物は様々な経口および胃腸外の剤形で投与することができる。当業者にとって、下記の剤形は活性成分として本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含んでもよい。
本発明に使用される化合物を薬物組成物にするには、薬学的に許容される担体は固体でも液体でもよい。固体形態の製剤は、粉末、錠剤、丸剤、カプセル、カシェ剤、坐剤、および分散可能な顆粒剤を含む。固体担体は、一つまたは複数の希釈剤、矯味剤、相溶剤、潤滑剤、懸濁化剤、バインダー、防腐剤、錠剤崩壊剤、またはカプセル化材料としても作用する物質でもよい。
粉末において、担体は細分化された固体で、細分化された活性成分と混合される。
錠剤において、活性成分は必要な粘着機能を有する担体と適切な比率で混合され、かつ必要な形状と大きさにプレスされる。
粉末および錠剤は好ましくは5%または10%~約70%の活性化合物を含む。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク粉、糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココア脂などである。用語「製剤」は担体であるカプセル材料と配合される活性化合物を含み、カプセル化材料はカプセルを提供し、担体を含有するか、含有しない活性成分は担体によって囲まれ、これによって一体化する。同様に、製剤はカシェ剤およびトローチ剤(lozenge)を含む。錠剤、散剤、カプセル、丸剤、カシェ剤およびトローチ剤は、経口投与に適する固体剤型として使用することができる。
坐剤を製造するには、まず、低融点ワックス、例えば脂肪酸グリセリドやココア脂のスラリーを溶融させた後、それに撹拌して活性成分を均一に分散させる。その後、当該溶融した均一な混合物を適切な大きさの型に注ぎ、冷却して硬化させる。
膣投与に適する組成物は膣坐剤、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォームまたは噴霧剤の形態で存在してもよく、組成物は活性成分以外、さらに本分野で既知の適切な担体を含む。
液体製剤は、溶液、懸濁剤および乳剤を含み、例えば水溶液または水-プロピレングリコール溶液が挙げられる。例えば、胃腸外注射液体製剤は、水-ポリエチレングリコールの溶液として調製することができる。
そのため、本発明に使用される化合物は胃腸外投与(例えば注射、例えば急速静注または連続輸液)用製剤として調製し、添加される防腐剤とともに単位投与量の形態でアンプル、事前に充填された注射器、小体積の輸液袋または多剤量容器に存在してもよい。当該組成物は油性または水性担体の懸濁液、溶液または乳剤の形態を使用してもよく、そして製剤成分、例えば懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤を含んでもよい。また、活性成分は粉末の形態でもよく、滅菌された固体からの無菌分離または溶液からの凍結乾燥によって得られ、使用直前に適切な担体、例えば無菌、発熱性物質のない水と再構成するためのものでもよい。
経口投与に適する水溶液は活性成分を水に溶解させて必要な着色剤、矯味剤、安定化剤および増稠剤を入れることによって製造することができる。
経口投与に適する水懸濁液は細分化された活性成分を粘性物質、例えば天然または合成のガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはほかの公知の懸濁化剤を含む水に分散させることによって製造することができる。
また、使用直前に経口投与用液体製剤に転換できるように設計された固体製剤を含む。このような液体製剤は、溶液、懸濁剤および乳剤を含む。活性成分以外、このよう製剤は着色剤、矯味剤、安定化剤、緩衝剤、人造および天然の甘味料、分散剤、増稠剤、相溶剤などを含んでもよい。
表皮に局所投与するために、本発明の化合物を軟膏剤、クリーム剤または洗剤または経皮吸収型貼付剤にしてもよい。例えば、軟膏剤およびクリーム剤は水性または油性基質に適切な増稠剤および/またはゲル剤を入れて調製することができる。洗剤は水性または油性基質で調製することができ、かつ通常、さらに一つまたは複数の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増稠剤または着色剤を含む。
口腔局所投与に適する組成物は矯味基質、通常、ショ糖およびアラビアガムまたはトラガカントに活性成分を含有するトローチ剤(lozenge)、不活性の基質、例えばゼラチンおよびグリセリンまたはショ糖およびアラビアガムに活性成分を含有するトローチ剤(pastiIle)、および適切な液体担体に活性成分を含有するうがい薬を含む。
溶液または懸濁液を通常の方法、例えば点滴器、吸引管または噴霧器で直接鼻腔に使用することができる。当該組成物は単回投与量または複数回投与量の形態でもよい。
気道投与はエアゾール剤で実現することができ、ここで、活性成分が適切な駆出剤とともに加圧された包装に入れられ、適切な駆出剤はクロロフルオロカーボン(CFC)、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタンまたはジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素またはほかの適切な気体を含む。エアゾール剤は、さらに、適切に界面活性剤、例えばレシチンを含んでもよい。薬物の投与量はメーターバルブによって制御することができる。
また、活性成分は乾燥粉末の形態でもよく、例えば化合物と適切な粉末基質、例えば乳糖、デンプン、デンプン誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースやポリビニルピロリドン(PVP)の粉末混合物が挙げられる。粉末担体は容易に鼻腔内でゲルを形成することができる。粉末組成物は単位投与量の形態で存在してもよく、例えばカプセルまたはカートリッジ(例えばゼラチンのカプセルまたはカートリッジ)に存在するもの、または粉末が吸入器から投与できるブリスターパックに存在するものが挙げられる。
気道投与のための組成物(鼻内用組成物を含む)において、通常、化合物は小さい粒度、例えば5μmまたはそれ以下のオーダーの粒度を有する。このような粒度は本分野で既知の方法、例えば微粉化によって得ることができる。
必要な場合、活性成分の徐放に適する組成物を使用することができる。
薬物製剤は好ましくは単位投与量の形態である。このような形態において、製剤は適量の活性成分の単位投与量に細分化されている。単位投与量の形態はパッケージされた製剤でもよく、ここで、密封包装に分離された大量の製剤が含まれ、例えばパッケージされた錠剤、カプセルおよび小瓶またはアンプルに入れられた粉末が挙げられる。また、単位投与量の形態はカプセル、錠剤、カシェ剤またはトローチ剤(lozenge)そのものでもよく、あるいは任意のパッケージの形態の適量の上記カプセル、錠剤などでもよい。
経口投与のための錠剤またはカプセルと静脈投与のための液体および連続の輸液は好適な組成物である。
製剤および投与技術に関するより詳細な資料はレミングトンの製薬科学(Remington’sPharmaceuticalSciences)(MaackPublishingCo.、Easton、PA)の最新版を参照することができる。
単位剤量の製剤における活性成分の量は、具体的な応用および活性成分の有効性によって変わるが、0.01mg~約0.1gに調節することができる。例えば、医薬用途では、当該薬物は、0.01~約100mgのカプセルで毎日3回投与してもよく、必要なとき、当該組成物は、さらに、ほかの相溶する治療剤を含んでもよい。
また、本発明は、α5-GABA受容体モジュレーターとしての物質Aの使用であって、前記の物質Aは上記の化合物I(例えば化合物IIまたはIII)、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである使用を提供する。
前記のα5-GABA受容体モジュレーターはα5-GABA受容体逆作動薬でもよい。
前記の物質Aは上記の化合物I、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでも、上記の化合物Iでもよい。
前記の物質Aは単独で使用してもよく、ほかの薬物と組み合わせて使用してもよい。
また、本発明は、薬物の製造における物質Aまたは上記の薬物組成物の使用であって、前記の物質Aは上記の化合物I(例えば化合物IIまたはIII)、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである使用を提供する。
前記の物質Aは上記の化合物I、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでも、上記の化合物Iでもよい。
前記の物質Aは単独で使用してもよく、ほかの薬物と組み合わせて使用してもよい。
前記の物質Aの量は有効治療投与量でもよい。
前記の薬物はα5-GABA受容体のリガンドを介する疾患の治療、予防または改善に有用である。前記のα5-GABA受容体のリガンドを介する疾患は、例えば認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数、また例えば疼痛である。
前記の薬物は、認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数(例えば疼痛)の治療、予防または改善に有用である。
一つの好適な実施形態において、前記の疼痛は神経病理性疼痛、炎症性疼痛および癌性疼痛のうちの一つまたは複数である。
一つの好適な実施形態において、前記の疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、背痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、内臓痛、感染性疾患(例えばAIDSや帯状疱疹後神経痛)による疼痛、多箇所骨痛、鎌状赤血球症、自己免疫疾患、多発性硬化症または炎症に関連する疼痛、損傷または手術による慢性疼痛、侵害感受性疼痛、有痛性糖尿病、三叉神経痛、腰部または子宮頸神経根障害、舌咽神経痛、自律神経反射性疼痛、反射***感神経性ジストロフィー、神経根裂離、癌、化学損傷、毒素、栄養失調、ウイルスまたは細菌感染、変形性骨関節症に関連する疼痛から選ばれる。
また、本発明は、疾患を治療、予防または改善する方法であって、患者に有効投与量の物質Aまたは上記の薬物組成物を施用する工程を含み、前記の物質Aは上記の化合物I(例えば化合物IIまたはIII)、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである方法を提供する。
前記の物質Aは上記の化合物I、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグでも、上記の化合物Iでもよい。
前記の物質Aは単独で使用してもよく、ほかの薬物と組み合わせて使用してもよい。
前記の物質Aの量は有効治療投与量でもよい。
前記の疾患はα5-GABA受容体のリガンドを介する疾患である。前記のα5-GABA受容体のリガンドを介する疾患は、例えば認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数、また例えば疼痛である。
前記の疾患は、例えば認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数(例えば疼痛)である。
一つの好適な実施形態において、前記の疼痛は神経病理性疼痛、炎症性疼痛および癌性疼痛のうちの一つまたは複数である。
一つの好適な実施形態において、前記の疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、背痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、内臓痛、感染性疾患による疼痛、多箇所骨痛、鎌状赤血球症、自己免疫疾患、多発性硬化症または炎症に関連する疼痛、損傷または手術による慢性疼痛、侵害感受性疼痛、有痛性糖尿病、三叉神経痛、腰部または子宮頸神経根障害、舌咽神経痛、自律神経反射性疼痛、反射***感神経性ジストロフィー、神経根裂離、癌、化学損傷、毒素、栄養失調、ウイルスまたは細菌感染、変形性骨関節症に関連する疼痛から選ばれる。
治療用途では、本発明の化合物は、開始剤量として毎日0.001mg/kg体重~10mg/kg体重である。しかし、これらの剤量は、患者の需要、治療する病症の重篤度および使用する化合物によって変わるが、一般的に、最初は当該化合物の最適剤量未満の比較的に低い剤量で治療し、その後、すこしずつ剤量を増やして最適な効果に達し、便宜上、必要によって一日の全剤量を一日に数回に分けて投与することもできる。
また、本発明の薬物組成物は、同時にほかの疼痛、アルツハイマー病、多発梗塞性認知症および卒中を治療する薬物と併用してもよく、モルヒネ、ガバペンチンなどを含むが、これらに限定されない。そのため、本発明は、有効で顕著な副作用がない、疼痛、アルツハイマー病、多発梗塞性認知症および卒中を治療する薬物を提供し、本発明のもう一つの目的は、特殊の患者群、例えば年寄り、肝臓または腎臓の機能衰退を患った人、または心臓・血管疾患の患者に、高度の安全性を有する薬物を提供することである。
特別に明示しない限り、以下の定義は本明細書で本発明を説明する時に使用される各用語の意味および範囲を説明および定義するためのものである。
「Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換されたものである」は
に対する解釈で、両者の意味が同様である。
「6~9員架橋環基は窒素原子以外」に記載の窒素原子は、Y、Yが共に連結したN原子である。
本明細書で用いられるように、「神経病理性疼痛」は神経系の原発性損傷および機能障害による疼痛である。
本明細書で用いられるように、「炎症性疼痛」は局所急性炎症または慢性炎症の神経に対する刺激による疼痛である。
本明細書で用いられるように、「癌性疼痛」とは、悪性腫瘍の発展過程に現れる疼痛で、癌性疼痛の発生は、癌の発展によって直接生じる疼痛、癌治療後生じる疼痛および癌患者の疼痛性疾患の併発という三種の機序があると思われる。
本明細書で用いられるように、「治療」は、予防性投与も含み、一旦前記病症が生じると、前記病症を緩和または解消する。
本明細書で用いられるように、「患者」は、任意の温血動物と定義されており、例えば、マウス、モルモット、イヌ、ウマやヒトが挙げられるが、これらに限定されず、前記患者は、ヒトが望ましい。
本明細書で用いられるように、「急性疼痛」は、皮膚、身体構造や内臓の損傷および/または疾患による有害な刺激で生じる疼痛、あるいは実際に組織損傷が生じない筋肉や内臓の機能異常による疼痛と定義されている。
本明細書で用いられるように、「慢性疼痛」は、急性疾患の通常の経過または損傷の治癒の合理的な時間を超えるもの、あるいは継続的な疼痛を起こす慢性の病理過程に関わるもの、あるいは疼痛が一定の間隔で数ヶ月か数年再発し、治癒したはずの時または通常の治療過程を超えた後、まだ存在する疼痛と定義されている。疼痛の経過時間の長さは、疼痛の性質と疼痛に関連する治療過程によるもので、疼痛が通常の治療過程を超えると、疼痛は慢性のものである。慢性疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、身体表現性障害に関連する疼痛、内臓痛、有痛性糖尿病性神経障害、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、癌性痛、自律神経反射性疼痛、感染病(例えばエイズや帯状疱疹後神経痛)による疼痛、自己免疫疾患(リウマチ)による疼痛、急・慢性炎症による疼痛、術後疼痛や火傷後疼痛を含むが、これらに限定されない。
本発明で開示された薬物は、有効に以上のように定義された慢性疼痛を治療することができ、かつ本発明で開示された薬物は、痛覚過敏、異常疼痛、痛覚増加や疼痛記憶増加を含む他の病症に伴う異痛を治療することができるため、この発明はその疼痛の治療を改善する。
本明細書で用いられるように、「頭痛」は、原発性頭痛と続発性頭痛に分けられ、原発性頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛や群発頭痛を含むが、続発性頭痛は他の疾患によるものである。頭面部の疼痛に敏感な組織が病変し、あるいは刺激を受けた時、各種の頭痛が生じ、これらの疼痛に敏感な組織は、頭皮、面部、口腔や咽喉などに分布し、主に頭部の筋肉または血管であるため、大量の神経線維を含有し、疼痛に比較的に敏感なので、これらの組織が侵害されると、頭痛が生じる。
本明細書で用いられるように、「面部痛」は、三叉神経痛、非定型顔面痛、顔面神経麻痺や顔面痙攣を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「三叉神経痛」は、独特な慢性痛性疾患で、疼痛性チックとも呼ばれ、三叉神経が分布する区域で短時間で、発作的で、再発する電撃のような激しい疼痛で、同側の顔面痙攣が伴うこともある。三叉神経痛は、原発性と続発性の二種類に分かれ、原発性三叉神経痛とは、臨床で神経系の所見がなく、検査で器質性病変がないもので、続発性三叉神経痛とは、臨床で神経系の所見が見られ、検査で器質性病変があるもので、例えば腫瘍や炎症などが挙げられる。
本明細書で用いられるように、「非定型顔面痛」とは、複数の病因による疼痛を指す。持続的な焼灼痛が見られ、間欠性ではなく、特定の動作や触発刺激と関係なく、疼痛は大体両側で、よく三叉神経の分布範囲を超え、ひいては頸部皮膚まで影響する。病因は、鼻洞炎、悪性腫瘍、顎や頭蓋底の感染などの原因が三叉神経を刺激または損傷することによって疼痛が生じる。
本明細書で用いられるように、「頚痛、背痛、肩痛」とは、急・慢性筋挫傷や骨関節の変性や外傷などによる疼痛を指す。首、肩および上肢の疼痛を引き起こす通常の疾患は、頚肩筋筋膜炎、項靭帯炎、頚椎症、肩関節周囲炎、胸郭出口症候群、上腕骨外側上顆炎などがあり、また自己免疫疾患による疼痛はよく関節リウマチ、強直性脊椎炎やリウマチ性関節炎などの疾患で見られ、他の頚痛、背痛、肩痛の原因となる疾患は、さらに、頸部・肩部の腫瘍、神経炎、動・静脈の疾患や各種の感染、および胸・腹腔臓器の病変による関連痛などがある。
本明細書で用いられるように、「胸、腹および背部痛」とは、胸・腹部の内臓、胸・腹壁組織の疾患による疼痛を指し、肋間神経痛、肋軟骨炎、狭心症、腹痛(急性腹部内臓痛)や腰・背部筋筋膜症候群を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「腰・下肢痛」とは、下背、腰仙、仙腸、骨盤、臀部および下肢の疼痛を指す。腰・下肢痛は、通常、独立の疾患ではなく、複数の疾患の共有特徴で、臨床所見が多様で、病因が非常に複雑で、変性と損傷が多く、腰椎椎間板ヘルニア、急性腰部捻挫、坐骨神経痛、骨質粗しょう症、第3腰椎横突起症候群、梨状筋症候群、変形性膝関節症、尾骨痛や踵痛などに関する疼痛を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「筋肉・骨格痛」は、筋筋膜痛、創傷による疼痛や慢性局所疼痛症候群を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「有痛性糖尿病」とは、糖尿病と併発する神経障害による疼痛を指すが、糖尿病における神経障害は少なくとも一部が血流減少と高血糖によるものである。一部の糖尿病患者は、神経病変が起きないが、他の患者は早期で発生し、糖尿病性神経障害の疼痛は、一つまたは複数の病巣部位の単神経障害と全身性多発神経障害に分かれ、前述多発神経障害は拡散的で対称的でもよく、通常、主に感覚方式に関する(Merrit’sTextbookofNeurology、第9版、LPRowlandLP編集)。糖尿病性神経障害の所見は、植物神経機能障害を含み、心臓、平滑筋および腺体を含む調節障害が生じ、低血圧、下痢、便秘やインポテンツを引き起こす。糖尿病性神経障害は、通常、段階的に発展するが、早期では、神経末梢区に、植物神経障害や感覚神経障害の時、足部に、脳神経障害の時、面部や目の周囲に、間欠性疼痛や刺痛が現れ、次の段階では、疼痛が強くなって頻度が高くなり、最後にある区域で痛覚を失った時、無痛性神経障害が生じ、損傷の表現としての疼痛がないため、厳重な組織損傷が生じる危険性が大幅に上昇する。
本明細書で用いられるように、「内臓痛」は、過敏性腸症候群(IBS)、慢性疲労症候群(CFS)、炎症性腸疾患(IBD)や間質性膀胱炎が伴うか伴わない疼痛を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「血管痛」は、以下の一種または複数種の要素による疼痛である。第一は、組織の不適な灌注。一時または連続の局所虚血を引き起こすが、例えば運動時肢体の筋肉に局所虚血が生じる。第二は、遅発性変化。例えば、皮膚または腹部の内臓に潰瘍または壊疽が生じる。第三は、大血管径の突然または加速の変化。例えば、動脈瘤に変化が生じる。第四、主動脈の破裂。その結果、血液が流出し、腹膜または胸膜の壁層における侵害受容線維を刺激する。第五は、動脈における注射が動脈内皮を刺激することによる激しい痙攣。第六は、静脈還流の損害。その結果、筋区画の迅速な拡張によって大量の水腫が生じる(Bonicaら、TheManagementofPain、第一卷(第二版)、Philadelphia;Lea&Feboger、1990)。実例は、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓性血管炎、急性動脈閉塞、塞栓、先天性動静脈瘤、血管攣縮性疾患、レイノー病、先端紫藍、急性静脈閉塞、血栓性静脈炎、静脈瘤様腫脹やリンパ水腫を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「自律神経反射性疼痛」とは、「反射***感神経性萎縮症」による疼痛を指す。反射***感神経性萎縮症とは、生体が急・慢性損傷を受けた後、激しい自発の疼痛があり、触覚と痛覚が過敏になり、腫れと血行障害が伴い、これによって皮膚と筋肉・骨格の栄養障害と萎縮などの症状が生じる。
本明細書で用いられるように、「術後疼痛」とは、身体の疾患そのものおよび手術による組織損傷に対する一種の複雑な生理反応を指し、心理と行為上の不愉快な経験として現れる。
本明細書で用いられるように、「関節炎性疼痛」は、骨関節炎、関節リウマチ、関節強直性脊椎炎、乾癬性関節症、痛風、偽痛風、伝染性関節炎、腱炎、滑液包炎、骨損害や関節軟部組織炎症などの疾患による疼痛を含むが、これらに限定されない。
本明細書で用いられるように、「帯状疱疹後神経痛」とは、帯状疱疹の皮疹が癒合した後、元の皮疹区の皮下に長期間に存在する激しい疼痛を指す。
ここで用いられるように、「侵害感受性疼痛」は、侵害受容器への刺激によって伝達した組織の損害過程による疼痛、あるいは侵害受容器の延長した興奮による疼痛である。侵害受容器の延長した興奮による疼痛は、侵害受容器の継続の有害刺激またはその敏感化または両者によるものでもよく、あるいはこれらの要素によって発生し、且つその持久性、各種の反射機序および他の要素によって延長したものでもよい。
本明細書におけるラセミ体、アンビスケールミック(ambiscalemic)化合物およびスケールミック(scalemic)化合物または鏡像異性的に純粋な化合物の図式的表示は、Maehr、J.Che.Ed.1985、62:114-120から引用している。別途に説明しない限り、楔形の結合および破線の結合でキラル中心の絶対配置を示す。本明細書に記載された化合物がオレフィン系の二重結合またはほかの幾何学的不斉中心を含有する場合、別途に定義しない限り、これらは、E、Z幾何異性体を含む。同様に、すべての互変異性形態も本発明の範囲内に含まれる。
式(I)、(II)または(III)の化合物は薬学的に許容される酸付加塩を形成していてもよい。このような薬学的に許容される塩の例示は式(I)、(II)または(III)の化合物と生理学的に相溶の無機酸または有機酸からなる塩で、無機酸は例えば塩酸、硫酸、亜硫酸またはリン酸で、有機酸は例えばメタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、乳酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸またはサリチル酸である。用語「薬学的に許容される塩」とはこのような塩を指す。酸性基、例えばCOOHを含有する式(I)、(II)または(III)の化合物は塩基と塩を形成してもよい。このような塩の例示はアルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウム塩、例えばNa-、K-、Ca-およびトリメチルアンモニウム塩である。用語「薬学的に許容される塩」とはこのような塩も指す。
用語「プロドラッグ」は式(I)、(II)または(III)の化合物の機能性誘導体で、当該誘導体は体内において容易に式(I)、(II)または(III)の化合物に転換する。当業者に周知の通常の技術によって選択して適切な当該誘導体を製造することができ、例えばDesignofProdrugs、ed.H.Bundgaard、Elsevier、1985を参照する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つまたは複数の原子には、非天然の比率の原子同位体が含まれてもよく、前記同位体は同様の原子数を有するが、その原子質量または質量数が自然界で優勢に存在する原子質量または質量数と異なる。例えば、重水素(H)、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)またはC-14(14C)のような放射性同位体で化合物を標識することができる。本発明の化合物のすべての同位体の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。同位体バリアントはある治療の利点を向上させる可能性があり、例えば重水素化は体内半減期を増加させるか、必要な投与量を減少させることができ、あるいは生物サンプルの特徴付けとして有用な標準品化合物を提供することができる。当業者に周知の通常の技術、または本明細書の経路および実施例に記載の類似する方法により、適切な同位体がエンリッチされた試薬および/または中間体を使用し、限られた実験で、一般式(I)、(II)または(III)における同位体がエンリッチされた化合物を製造することができる。
単独でも組み合わせで現れても、一般的に、用語の以下の定義はいずれも適用できる。
本願で使用される命名規則はIUPACシステム命名を生成するためのBeilsteinInstituteのコンピューター化システムAutoNomTM2000に基づく。本明細書で示された化学構造はChemDrawバージョン12によるものである。本明細書で示された構造における炭素、酸素、硫黄または窒素原子にある任意の未結合手は水素原子が存在することを示す。
特別に説明しない限り、用語「置換」とは指定された基または部分が1、2、3、4、5または6個の置換基を有してもよいことである。基が複数の置換基を有してもよく、かつ複数の可能な置換基を示した場合、前記置換基は独立に選ばれ、必ずしも同様のものとは限らない。
用語「無置換」とは指定された基が置換基を有さない。
用語「任意に置換」とは指定された基が無置換のものであるか、あるいは独立に可能な置換基から選ばれる一つまたは複数の置換で置換されることである。
置換基の数が明示された場合、用語「一つまたは複数」とは一つの置換から可能な最高の数の置換で、すなわち、一つの水素からすべての水素が置換基で置換されることである。特別に明示しない限り、好ましくは1、2、3、4または5個の置換基である。
用語「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素で、好ましくはフッ素である。
用語「低級アルキル基」とは、炭素原子を1~6個有する直鎖または分岐鎖のアルキル基で、本明細書に記載のC1-6アルキル基と入れ替えることができ、C1-6アルキル基の例は例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基またはt-ブチル基および下記で特別に例示された基である。特に好適な「低級アルキル基」はメチル基およびn-ブチル基である。
用語「低級アルコキシ基」とは基-O-Rで、ここで、Rは上記で定義された低級アルキル基である。
用語「ハロゲンで置換された低級アルキル基」とはハロゲンで単置換または多置換された低級アルキル基である。ハロゲンで置換された低級アルキル基の例示はCFH、CFH、CF、CFCH、CF(CH、(CFCHまたはCFH-CF、および下記で特別に例示された基である。
用語「ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基」とはアルキル基における少なくとも一つの水素原子がヒドロキシ基で置換された上記で定義された低級アルキル基である。ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基の例示は一つまたは複数のヒドロキシ基、特に一つ、二つまたは三つのヒドロキシ基、好ましくは一つまたは二つのヒドロキシ基で置換されたメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基またはn-ヘキシル基を含むが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキル基」とは1価の飽和の環状炭化水素基、好ましくは3~7個の環炭素原子、より好ましくは3~6個の炭素原子を有する1価の飽和の環状炭化水素基で、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基、および下記で特別に例示された基である。
用語「複素環基」とはヘテロ原子を有する飽和または部分不飽和の単環または多環の基で、好ましくはN、OまたはSから選ばれる1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有する1価の3~7員の飽和または部分不飽和の単環である。好ましくは1個または2個の環ヘテロ原子を含有する。好ましくはN、OまたはSから選ばれる1個または2個の環ヘテロ原子を含有する4~6員複素環基である。Sは任意に2個のオキソ基で置換されてもよい。複素環基の例示はピロリジル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピリジル基、テトラヒドロピロリル基、アゼチジル基、チアゾリジニル基、アゾリジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1、1-ジオキソチオモルホリン-4-イル基、ピペラジル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、オキサゼパニル基またはジヒドロ-アゾリル基、および下記で特別に例示された基である。好適な複素環基はモルホリン-4-イル基、ピペリジン-1-イル基、ピロリジン-1-イル基、チオモルホリン-4-イル基および1、1-ジオキソチオモルホリン-4-イル基で、特に好適な複素環基はモルホリン-4-イル基、ピロリジン-1-イル基および1、1-ジオキソチオモルホリン-4-イル基である。
用語「架橋環化合物(または架橋環基)」とは化合物における任意の2つの環が直接連結していない2個の炭素原子を共有する環状炭化水素で、構成する環の数によって二環式炭化水素、三環式炭化水素、四環式炭化水素などに分かれる。
用語「スピロ環化合物(またはスピロ環基)」とは二つの単環が1個の炭素原子を共有する多環化合物で、共有する炭素原子はスピロ原子と呼ばれる。
用語「アリール基」は6~14個、好ましくは6~10個の炭素原子を含有し、かつ少なくとも一つの芳香環を有するか、またはそのうちの少なくとも一つの環が芳香環である、多縮合環の1価の芳香族炭素環系である。アリール基の例示はフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基またはインダニル基、および下記で特別に例示された基である。好適なアリール基はフェニル基で、アリール基は置換されてもよく、上記および請求項で定義された通りである。
用語「ヘテロアリール基(またはヘテロ芳香環、ヘテロシクロアリール基)」はヘテロ原子を含有する芳香族基、好ましくは窒素、酸素および/または硫黄から選ばれる1個、2個または3個の原子を含有する芳香族5~6員単環または9~10員二環で、例えばフリル基、ピリジル基、ピリダジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、ジアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾアゾリル基、ベンゾイソアゾリル基、キノリル基またはイソキノリル基、および下記で特別に例示された基である。ヘテロアリール基は置換されてもよく、下記および請求項で定義された通りである。好適なヘテロアリール基は5-フルオロ-ピリジン-2-イル基である。
製造例1
3-(6-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-3-イル)-5-(メトキシメチル)イソオキサゾール(B-2)
B-1(0.8g、4mmol)(CAS:4752-10-7)およびA-1(0.75g、CAS:625120-12-9)をDMF(10mL)において混合し、90℃で1時間撹拌した。TLCで原料が完全に反応したことが示され、混合物を室温に降温させ、氷水(100mL)に注いだ。生成した沈殿物をろ過して収集し、水で3回洗浄し、乾燥して淡黄色固体の産物B-2(1g、粗製品)を得た。
製造例2
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチン酸メチル(B-3)
B-2(1g、粗製品)、A-2(CAS:56026-36-9)(0.53g、3.2mmol)および炭酸セシウム(2.1g、6.4mmol)をDMF(20mL)において混合し、室温で16時間撹拌した。TLCで原料が完全に反応したことが示され、混合物を氷水(200mL)に注いだ。生成した沈殿物をろ過して収集し、水で3回洗浄し、乾燥して淡褐色固体の産物B-3(0.93g、粗製品)を得た。
実施例1
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチン酸(01)
水酸化リチウム(4.96g、95.29mmol)を60mLの水に溶解させた後、B-3(8.5g、19.06mmol)のメタノール(150mL)の懸濁液に入れ、3時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、pHが4になるように調整し、吸引ろ過して黄色の固体を得た後、エタノールで撹拌し、さらにメチル-t-ブチルエーテルでスラリー化し、オイルポンプで吸引乾燥して淡黄色の粉末を得た(5.3g、64%)。HNMR(400MHz、DMSO-d):δ13.42(s、1H)、9.10(s、1H)、8.58(d、J=8.0Hz、1H)、8.38(d、J=8.4Hz、1H)、8.34-8.32(m、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.00-7.98(m、1H)、7.87(d、J=8.0Hz、1H)、7.15(s、1H)、5.80(s、2H)、4.71(s、2H)、3.39(s、3H).LCMS:Rt=3.059min、[M+H]=432.
実施例2
N-エチル-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(02)
実験操作は製造例2に記載のように、B-2と化合物A-3(特許WO2013/120438Aを参照する)を反応させて目的の化合物を81mg得、収率が46%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.03(d、J=1.71Hz、1H)、8.69(t、J=5.35Hz、1H)、8.60(d、J=7.86Hz、1H)、8.38(d、J=7.99Hz、1H)、8.25(dd、J=8.15、2.17Hz、1H)、8.14(m、1H)、8.01(m、1H)、7.84(d、J=8.15Hz、1H)、7.19(s、1H)、5.78(s、2H)、4.71(s、2H)、3.31-3.29(m、5H)、1.13(t、J=7.20Hz、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2321460[M+1]
実施例3
N-(3,3-ジフルオロ-シクロブチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(03)
化合物01(50mg、粗製品)、HOBt(24mg、0.18mmol)およびEDCI(34mg、0.18mmol)を順に2mLのDMFに入れ、3,3-ジフルオロシクロブチルアミン塩酸塩(CAS:637031-93-7)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.063mL、0.36mmol)を順に混合物に入れた後、室温で一晩撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で原料が完全に反応したことが示された。混合物を氷水(10mL)に入れ、そして酢酸エチル/メタノール(20:1、15mL)で3回抽出した。合併した有機層をそれぞれ水(20mL)で3回、食塩水(20mL)で1回洗浄し、乾燥して(無水硫酸ナトリウム)蒸発させた。残留物を分取型TLC(ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製し、淡黄色固体の目的の化合物を33.7mg得、収率が54%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.02(s、1H)、8.54(d、J=6.70Hz、1H)、8.23(dd、J=24.11、6.77Hz、2H)、7.91(s、1H)、7.84-7.65(m、2H)、7.48(s、1H)、6.93(s、1H)、5.72(s、2H)、4.60(s、2H)、4.47(s、1H)、3.47(s、3H)、3.06(s、2H)、2.69(d、J=5.72Hz、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2521522[M+1]
実施例4
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)ニコチンアミド(04)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と4-アミノテトラヒドロピラン塩酸塩(CAS:33024-60-1)を縮合反応させて目的の化合物を24mg得、収率が39%で、外観が黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.95(s、1H)、8.63(d、J=7.89Hz、1H)、8.30(d、J=8.04Hz、1H)、8.24-8.13(m、1H)、7.97(t、J=7.55Hz、1H)、7.83(dd、J=18.12、7.97Hz、2H)、7.18(d、J=7.47Hz、1H)、7.04(s、1H)、5.77(s、2H)、4.67(s、2H)、4.24-4.09(m、1H)、3.97(d、J=9.68Hz、2H)、3.59-3.40(m、5H)、1.94(d、J=11.39Hz、2H)、1.59(dq、J=12.16、4.16Hz、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2625516[M+1]
実施例5
(S)-N-(2-メトキシ-1-メチル-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(05)

実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と(S)-(+)-1-メトキシ-2-プロピルアミン(CAS:99636-32-5)を縮合反応させて目的の化合物を18.3mg得、収率が30%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.00(s、1H)、8.69(d、J=7.41Hz、1H)、8.32(d、J=7.45Hz、1H)、8.15(d、J=7.22Hz、1H)、7.97(t、J=7.12Hz、1H)、7.89-7.73(m、2H)、7.05(s、1H)、6.49(d、J=6.21Hz、1H)、5.80(s、2H)、4.70(s、2H)、4.51-4.25(m、1H)、3.68-3.50(m、3H)、3.50-3.42(m、2H)、3.38(s、3H)、1.36-1.28(m、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2525504[M+1]
実施例6
(S)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(テトラヒドロ-フラン-2-イルメチル)ニコチンアミド(06)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と(S)-(+)-テトラヒドロフルフリルアミン(CAS:7175-81-7)を縮合反応させて目的の化合物を17.7mg得、収率が29%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.02(s、1H)、8.69(d、J=6.06Hz、1H)、8.33(d、J=5.78Hz、1H)、8.25-8.07(m、1H)、8.06-7.92(m、1H)、7.90-7.70(m、2H)、7.06(s、1H)、6.65(s、1H)、5.80(s、2H)、4.70(s、2H)、4.22-3.96(m、1H)、3.94-3.70(m、3H)、3.52(s、3H)、3.40-3.20(m、1H)、2.13-1.83(m、3H)、1.64-1.51(m、1H);
LC-MS:m/z(ES+)forC2625516[M+1]
実施例7
N-(2-メトキシ-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(07)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-メトキシエチルアミン(CAS:109-85-3)を縮合反応させて目的の化合物を17.2mg得、収率が29%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.02(s、1H)、8.70(d、J=7.79Hz、1H)、8.34(d、J=7.68Hz、1H)、8.17(d、J=7.14Hz、1H)、7.99(t、J=7.48Hz、1H)、7.85(t、J=7.65Hz、2H)、7.06(s、1H)、6.61(s、1H)、5.81(s、2H)、4.71(s、2H)、3.77-3.62(m、2H)、3.62-3.54(m、2H)、3.52(s、3H)、3.39(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2423490[M+1]
実施例8
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(3-メトキシ-プロピル)ニコチンアミド(08)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-メトキシプロピルアミン(CAS:5332-73-0)を縮合反応させて目的の化合物を9.2mg得、収率が13%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.97(d、J=1.66Hz、1H)、8.70(d、J=7.93Hz、1H)、8.34(d、J=8.03Hz、1H)、8.18(dd、J=8.08、2.07Hz、1H)、7.99(t、J=7.52Hz、1H)、7.86(m、2H)、7.21-7.12(m、1H)、7.07(s、1H)、5.81(s、2H)、4.70(s、2H)、3.60(td、J=8.60、5.54Hz、4H)、3.39(s、3H)、3.52(s、3H)、1.96-1.82(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2525504[M+1]
実施例9
(R)-N-(2-メトキシ-1-メチル-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(09)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と(R)-(-)-1-メトキシ-2-プロピルアミン(CAS:99636-38-1)を縮合反応させて目的の化合物を29.6mg得、収率が42%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.00(d、J=1.04Hz、1H)、8.67(d、J=7.90Hz、1H)、8.31(d、J=8.03Hz、1H)、8.16(dd、J=8.05、1.91Hz、1H)、7.96(t、J=7.48Hz、1H)、7.83(t、J=8.13Hz、2H)、7.04(s、1H)、6.54(d、J=7.68Hz、1H)、5.79(s、2H)、4.69(s、2H)、4.49-4.27(m、1H)、3.51(s、3H)、3.49(d、J=3.91Hz、1H)、3.43(dd、J=9.47、4.03Hz、1H)、3.39(s、3H)、1.32-1.27(m、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2525504[M+1]
実施例10
N-(2-メトキシ-1-メチル-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(10)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-メトキシ-2-プロピルアミン(CAS:37143-54-7)を縮合反応させて目的の化合物を27.4mg得、収率が39%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.00(s、1H)、8.68(d、J=7.86Hz、1H)、8.32(d、J=7.99Hz、1H)、8.21-8.10(m、1H)、7.97(t、J=7.48Hz、1H)、7.84(t、J=8.11Hz、2H)、7.05(s、1H)、6.52(d、J=7.39Hz、1H)、5.79(s、2H)、4.69(s、2H)、4.38(m、1H)、3.52(s、3H)、3.38(s、3H)、3.43(dd、J=9.46、3.96Hz、1H)、3.51-3.48(m、1H)、1.30(d、J=6.72Hz、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2525504[M+1]
実施例11
N-イソプロピル-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(11)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とイソプロピルアミン(CAS:75-31-0)を縮合反応させて目的の化合物を13.3mg得、収率が15%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.97(d、J=1.5Hz、1H)、8.68(d、J=8.3Hz、1H)、8.32(d、J=7.8Hz、1H)、8.16(dd、J=2.2、8.1Hz、1H)、7.98(t、J=7.8Hz、1H)、7.90-7.76(m、2H)、7.04(s、1H)、6.16(d、J=6.8Hz、1H)、5.79(s、2H)、4.70(s、2H)、4.30(qd、J=6.7、13.8Hz、1H)、3.57-3.45(m、3H)、1.28(d、J=6.4Hz、6H);LC-MS:m/z(ES+)forC2423474[M+1]
実施例12
N-シクロプロピル-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(12)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とシクロプロピルアミン(CAS:765-30-0)を縮合反応させて目的の化合物を29.0mg得、収率が33%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.94(d、J=2.0Hz、1H)、8.70(d、J=7.8Hz、1H)、8.34(d、J=8.3Hz、1H)、8.18-8.11(m、1H)、7.99(t、J=7.8Hz、1H)、7.91-7.77(m、2H)、7.03(s、1H)、6.46(br.s.、1H)、5.80(s、2H)、4.71(s、2H)、3.53(s、3H)、2.97-2.87(m、1H)、0.95-0.85(m、2H)、0.70-0.62(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2421472[M+1]
実施例13
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(2-トリフルオロメトキシエチル)ニコチンアミド(13)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-(トリフルオロメトキシ)エチルアミン塩酸塩(CAS:886050-51-7)を縮合反応させて目的の化合物を34.7mg得、収率が34.5%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.01(s、1H)、8.68(d、J=7.8Hz、1H)、8.34(d、J=8.3Hz、1H)、8.20(dd、J=2.0、8.3Hz、1H)、7.99(t、J=7.3Hz、1H)、7.92-7.78(m、2H)、7.04(s、1H)、5.80(s、2H)、4.69(s、2H)、4.17(t、J=5.1Hz、2H)、3.76(q、J=4.9Hz、2H)、3.52(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2420544[M+1]
実施例14
N-(2-メトキシ-1、1-ジメチル-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(14)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-メトキシ-2-メチル-2-プロピルアミン(CAS:20719-68-0)を縮合反応させて目的の化合物を28.3mg得、収率が30%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.96(s、1H)、8.67(d、J=7.8Hz、1H)、8.31(d、J=8.3Hz、1H)、8.18-8.08(m、1H)、7.97(t、J=7.6Hz、1H)、7.89-7.74(m、2H)、7.06(s、1H)、6.46(br.s.、1H)、5.79(s、2H)、4.69(s、2H)、3.51(s、3H)、3.47-3.42(m、2H)、3.40(s、3H)、1.47(s、6H);LC-MS:m/z(ES+)forC2727530[M+1]
実施例15
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ニコチンアミド(15)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とトリフルオロエチルアミン塩酸塩(CAS:373-88-6)を縮合反応させて目的の化合物を16mg得、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.35(s、1H)、9.08(s、1H)、8.58(d、J=7.3Hz、1H)、8.37(s、1H)、8.30(d、J=5.4Hz、1H)、8.13(s、1H)、8.00(s、1H)、7.88(d、J=7.3Hz、1H)、7.17(s、1H)、5.79(s、2H)、4.70(s、2H)、4.12(s、2H)、3.52(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2318514[M+1]
実施例16
N-(2-ヒドロキシ-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(16)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とエタノールアミン(CAS:141-43-5)を縮合反応させて目的の化合物を11.4mg得、収率が10%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.03(s、1H)、8.67(d、J=7.3Hz、1H)、8.33(d、J=7.8Hz、1H)、8.23(d、J=8.3Hz、1H)、7.99(t、J=7.8Hz、1H)、7.90-7.78(m、2H)、7.06(s、1H)、5.79(s、2H)、4.69(s、2H)、3.80(t、J=4.9Hz、2H)、3.61(m、2H)、3.51(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2321476[M+1]
実施例17
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-オキセタン-3-イル-ニコチンアミド(17)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とオキセタン-3-アミン塩酸塩(CAS:491588-41-1)を縮合反応させて目的の化合物を22.3mg得、収率が25%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.99(s、1H)、8.60(d、J=7.8Hz、1H)、8.30(d、J=7.8Hz、1H)、8.23(d、J=7.8Hz、1H)、8.03-7.91(m、1H)、7.89-7.75(m、2H)、7.04(s、1H)、5.75(s、2H)、5.20-5.06(m、1H)、4.93(t、J=6.6Hz、2H)、4.65(s、2H)、4.64-4.52(m、2H)、3.46(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2421488[M+1]
実施例18
N-(オキセタン-3-イルメチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(18)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-アミノメチルオキセタン(CAS:6246-05-5)を縮合反応させて目的の化合物を22.3mg得、収率が25%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.03(s、1H)、8.83(s、1H)、8.568(d、J=8Hz、1H)、8.35(d、J=8Hz、1H)、8.254(d、J=6Hz、1H)、8.12-8.10(m、1H)、8.00-7.98(m、1H)、7.855(d、J=8Hz、1H)、7.185(s、1H)、5.76(s、2H)、4.71(s、2H)、4.638(t、J=6.3Hz、2H)、4.347(t、J=6.2Hz、2H)、3.569(t、J=6.4Hz、2H)、3.39(s、3H)、3.18-3.15(m、1H);LC-MS:Rt=3.263min、[M+H]=502。
実施例19
N-(1-シアノシクロプロピル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(19)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-アミノ-1-シクロプロパンニトリル塩酸塩(CAS:127946-77-4)を縮合反応させて産物(54mg、36.2%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)(400MHz、DMSO-d6):9.57(s、1H)、9.036(s、1H)、8.58(d、J=7.6Hz、1H)、8.37(d、J=8.4Hz、1H)、8.37(dd、J=8.4Hz、2.0Hz、1H)、8.15-8.12(m、1H)、8.02-7.99(m、1H)、7.89-7.87(m、1H)、7.18(s、1H)、5.79(s、2H)、4.71(s、2H)、3.39-3.34(m、3H)、1.61-1.58(m、2H)、1.33-1.29(m、2H).LC-MS:Rt=2.911min、[M+H]=497。
実施例20
N-(3-メチル(オキセタニル)メチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(20)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-メチル-3-アミノメチル-1-オキセタン(CAS:153209-97-3)を縮合反応させて産物(30.7mg、26%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)(400MHz、DMSO-d6):δ9.06(s、1H)、8.88-8.84(m、1H)、8.60(d、J=7.2Hz、1H)、8.38(d、J=8.0Hz、1H)、8.27(d、J=6.4Hz、1H)、8.16-8.13(m、1H)、8.03-7.99(m、1H)、7.88-7.86(d、J=8.0Hz、1H)、7.21(s、1H)、5.79(s、2H)、4.72(s、2H)、4.46(d、J=6.0Hz、2H)、4.21(d、J=5.6Hz、2H)、3.50-3.49(m、2H)、3.39(s、3H)、1.26(s、3H).LC-MS:Rt=2.840min、[M+H]=516.0。
実施例21
N-(3-フルオロシクロブチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(21)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-フルオロシクロブチルアミン(CAS:234616-60-4)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して産物(48.2mg、41%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ9.05(d、J=2.0Hz、1H)、8.92(d、J=7.2Hz、1H)、8.59(d、J=7.6Hz、1H)、8.37(d、J=8.0Hz、1H)、8.28-8.26(m、1H)、8.16-8.12(m、1H)、8.03-7.99(m、1H)、7.86(d、J=8.0Hz、1H)、7.19(s、1H)、5.78(s、2H)、5.37-4.81(m、1H)、4.72(s、2H)、4.54-3.97(m、2H)、3.39(s、3H)、2.78-2.70(m、2H)、2.33-2.23(m、2H).LC-MS:Rt=3.830min、[M+H]=504.0。
実施例22
N-2-フルオロエチル-6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ニコチンアミド(22)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-フルオロエチルアミン塩酸塩(CAS:460-08-2)を縮合反応させて目的の化合物を29.8mg得、収率が39.0%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.10-8.94(m、2H)、8.59(d、J=7.8Hz、1H)、8.39(d、J=7.8Hz、1H)、8.32-8.26(m、1H)、8.14(t、J=7.6Hz、1H)、8.06-7.97(m、1H)、7.85(d、J=7.8Hz、1H)、7.19(s、1H)、5.78(s、2H)、4.71(s、2H)、4.61(t、J=5.1Hz、1H)、4.49(t、J=4.9Hz、1H)、3.70-3.52(m、3H)、2.06-1.90(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC23H20FN7O4478[M+1]+。
実施例23
N-シクロブチル-6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ニコチンアミド(23)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とシクロブチルアミン(CAS:2516-34-9)を縮合反応させて目的の化合物を42.3mg得、収率が54.5%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.03(s、1H)、8.87(d、J=7.3Hz、1H)、8.60(d、J=7.8Hz、1H)、8.38(d、J=7.8Hz、1H)、8.26(d、J=6.4Hz、1H)、8.20-8.09(m、1H)、8.07-7.94(m、1H)、7.84(d、J=8.3Hz、1H)、7.27-7.11(m、2H)、5.86-5.69(m、2H)、5.32(s、1H)、4.71(s、2H)、4.42(dd、J=8.3、16.1Hz、2H)、2.21(s、1H)、2.12-1.90(m、3H)、1.75-1.60(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2523486[M+1]+。
実施例24
N-2,2-ジフルオロエチル-6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ニコチンアミド(24)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2,2-フルオロエチルアミン(CAS:430-67-1)を縮合反応させて目的の化合物を13.7mg得、収率が14.5%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.14-9.02(m、2H)、8.58(d、J=7.8Hz、1H)、8.37(d、J=7.8Hz、1H)、8.27(dd、J=2.0、8.3Hz、1H)、8.16-8.06(m、1H)、8.02-7.93(m、1H)、7.85(d、J=8.3Hz、1H)、7.17(s、1H)、6.26(d、J=3.9Hz、1H)、6.14-6.08(m、1H)、5.97(d、J=3.9Hz、1H)、5.77(s、2H)、4.69(s、2H)、3.76-3.60(m、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC23H19F2N7O4496[M+1]+。
実施例25
N-(2,2-ジフルオロ-1-プロパン-3-イル)エチル-6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ニコチンアミド(25)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-アミノ-2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(CAS:155310-11-5)を縮合反応させて目的の化合物を70.1mg得、収率が83.4%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.11-8.95(m、1H)、8.58(d、J=7.8Hz、1H)、8.37(d、J=7.8Hz、1H)、8.28(dd、J=2.0、8.3Hz、1H)、8.12(t、J=7.6Hz、1H)、7.99(t、J=7.6Hz、1H)、7.85(d、J=8.3Hz、1H)、7.17(s、1H)、5.77(s、2H)、5.55(t、J=6.1Hz、1H)、4.69(s、2H)、3.87-3.74(m、1H)、3.70-3.58(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2421526[M+1]
実施例26
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]-N-(テトラヒドロフラン-3-イル)ニコチンアミド(26)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-アミノテトラヒドロフラン塩酸塩(CAS:204512-94-7)を縮合反応させて目的の化合物を17.7mg得、収率が19%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm9.00(s、1H)、8.63(d、J=7.8Hz、1H)、8.30(d、J=7.8Hz、1H)、8.17(dd、J=1.7、8.1Hz、1H)、7.95(t、J=7.6Hz、1H)、7.88-7.76(m、2H)、7.01(s、1H)、6.85(d、J=7.3Hz、1H)、5.76(s、2H)、4.80-4.70(m、1H)、4.68(s、2H)、3.99(q、J=7.8Hz、1H)、3.94-3.87(m、1H)、3.87-3.77(m、2H)、3.51(s、3H)、2.45-2.31(m、1H)、2.03-1.96(m、1H);LC-MS:m/z(ES+)forC2523502[M+1]
実施例27
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルヒドロキシメチル]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ニコチンアミド(27)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1,1,1-トリフルオロイソプロピルアミン塩酸塩(CAS:2968-32-3)を縮合反応させて目的の化合物を77.6mg得、収率が80%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.11(d、J=8.8Hz、1H)、9.07(d、J=2.0Hz、1H)、8.60(d、J=7.8Hz、1H)、8.38(d、J=8.3Hz、1H)、8.30(dd、J=2.0、8.3Hz、1H)、8.14(t、J=7.6Hz、1H)、8.06-7.97(m、1H)、7.89(d、J=8.3Hz、1H)、7.19(s、1H)、5.80(s、2H)、4.95-4.80(m、1H)、4.71(s、2H)、1.37(d、J=7.3Hz、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC240F528[M+1]
実施例28
N-(2-シアノ-エチル)-6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシメチル]ニコチンアミド(28)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-アミノプロパンニトリル(CAS:151-18-8)を縮合反応させて目的の化合物を38.5mg得、収率が43%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.19-8.95(m、2H)、8.57(s、1H)、8.43-8.19(m、2H)、8.17-7.77(m、3H)、7.17(s、1H)、5.76(s、2H)、4.69(s、2H)、3.64-3.50(m、5H)、2.88-2.69(m、2H)。LC-MS:m/z(ES+)forC2420485[M+1]
実施例29
N-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(29)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3,3,3-トリフルオロプロピルアミン(CAS:460-39-9)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して白色の固体(30mg、20%)を得た。
HNMR(400MHzDMSO-d6):δ9.036(s、1H)8.953-8.925(m、1H)8.614-8.593(d、J=8.4Hz、1H)8.405-8.384(d、J=8.4Hz、1H)8.241-8.236(m、1H)8.166-8.125(t、J=5.4Hz、1H)8.035-7.993(t、J=5.6Hz、1H)7.886-7.866(d、J=8Hz、1H)7.202(s、1H)5.790(s、2H)4.715(s、2H)3.529-3.515(m、2H)3.389(s、3H)2.553-2.524(m、2H);LC-MS:Rt=3.697min、[M+H]=528.
実施例30
N-(1,3-ジメトキシプロパン-2-イル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(30)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-アミノ-1、3-ジメトキシプロパン(CAS:78531-29-0)を縮合反応させて製造し、白色の固体(46mg、31%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ9.048(s、1H)8.601-8.591(m、2H)8.386-8.367(d、J=7.6Hz、1H)8.289-8.263(m、1H)8.157-8.119(t、J=7.6Hz、1H)8.026-7.988(t、J=7.6Hz、1H)7.864-7.843(d、J=8.4Hz、1H)7.191(s、1H)5.782(s、2H)4.715(s、2H)4.326-4.307(m、1H)3.491-3.428(m、4H)3.391(s、3H)3.262(s、6H);LC-MS:Rt=3.311min、[M+H]=534。
実施例31
N-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(31)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とビシクロ[1.1.1]-1-ペンチルアミン(CAS:22287-35-0)を縮合反応させて白色の固体(38mg、28%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ9.216(s、1H)9.024(s、1H)8.603-8.583(d、J=8Hz、1H)8.393-8.373(d、J=8Hz、1H)8.254-8.234(d、J=8Hz、1H)8.157-8.120(t、J=7.4Hz、1H)8.026-7.988(t、J=7.6Hz、1H)7.851-7.831(d、J=8Hz、1H)7.179(s、1H)5.773(s、2H)4.712(s、2H)3.389(s、3H)2.479(s、1H)2.100(s、6H);LC-MS:Rt=3.693min、[M+H]=498。
実施例32
N-(1-アセチル-アゼチジン-3-イル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(32)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-アセチル-アゼチジルアミン塩酸塩(CAS:1462921-50-1)を縮合反応させて白色の固体(23mg、15%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ9.258-9.241(dJ=6.8Hz1H)9.075(s1H)8.605-8.587(dJ=7.2Hz1H)8.395-8.375(dJ=8Hz1H)8.304-8.277(m1H)8.160-8.121(tJ=5.2Hz1H)8.031-7.993(tJ=5.1Hz1H)7.893-7.873(dJ=8Hz1H)7.199(s1H)5.790(s2H)4.716(s2H)4.690-4.673(m1H)4.451-4.409(tJ=5.6Hz1H)4.158-4.052(m2H)3.879-3.841(m1H)3.391(s3H)1.774(s3H);LC-MS:Rt=2.514min、[M+H]=529。
実施例33
N-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(33)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と4,4-ジフルオロシクロヘキシルアミン塩酸塩(CAS:675112-70-6)を縮合反応させて白色の固体(36mg、23%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)d9.03(s、1H)、8.551(t、J=8.2Hz、2H)、8.339(d、J=8Hz、1H)、8.27-8.24(m、1H)、8.116(t、J=7.2Hz、1H)、7.985(t、J=7.4Hz、1H)、7.867(d、J=8Hz、1H)、7.18(s、1H)、5.76(s、2H)、4.72-4.71(m、2H)、4.02-4.00(m、1H)、3.395(s、3H)、2.08-1.88(m、6H)、1.69-1.62(m、2H).LCMS:Rt=3.715min、[M+H]=550。
実施例34
N-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(34)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と4,4-ジフルオロピペリジン塩酸塩(CAS:144230-52-4)を縮合反応させて目的の化合物を48mg得、収率が55.3%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.71(d、J=1.5Hz、1H)、8.59(d、J=7.8Hz、1H)、8.37(d、J=7.8Hz、1H)、8.16-8.10(m、1H)、8.02-7.94(m、2H)、7.83(d、J=8.3Hz、1H)、7.22(s、1H)、5.76(s、2H)、4.72(s、2H)、3.74(m、2H)、3.51(m、2H)、3.43(s、3H)、2.12-1.99(m、4H);LC-MS:m/z(ES+)forC2623536[M+1]
実施例35
N-(3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(35)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン(CAS:1462921-50-1)を縮合反応させて白色の固体(19mg、13%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ9.044(s、1H)、8.809-8.791(d、J=7.2Hz、1H)8.615-8.594(d、J=8.4Hz、1H)8.393-8.373(d、J=8Hz、1H)8.276-8.250(m、1H)8.164-8.127(t、J=4.9Hz、1H)8.035-7.995(t、J=5.3Hz、1H)7.876-7.855(d、J=8.4Hz、1H)7.200(s、1H)5.790(s、2H)4.716(s、2H)4.466-4.407(m、1H)3.442-3.356(br、3H)2.161-2.117(m、6H);LC-MS:Rt=3.650min、[M+H]=536。
実施例36
6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ニコチンアミド(36)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と塩化アンモニウム(CAS:12125-02-9)を縮合反応させて目的の化合物を8.8mg得、収率が12.7%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm9.07(s、1H)、8.57(d、J=7.8Hz、1H)、8.45-8.22(m、2H)、8.17-7.91(m、2H)、7.81(d、J=8.3Hz、1H)、7.63(s、1H)、7.23-7.06(m、1H)、5.76(br.s.、2H)、5.29(s、1H)、4.69(s、2H)、1.64(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2117432[M+1]
実施例37
6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルヒドロキシメチル]-N,N-ジメチル-ニコチンアミド(37)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とジメチルアミン(CAS:124-40-3)を縮合反応させて目的の化合物を9.4mg得、収率が18%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.71(d、J=8.71Hz、2H)、8.33(d、J=7.70Hz、1H)、7.99(t、J=7.13Hz、1H)、7.89-7.78(m、3H)、7.10(s、1H)、5.80(s、2H)、4.70(s、2H)、3.52(s、3H)、3.13(s、3H)、3.01(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2321460[M+1]
実施例38
{6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシ]-ピリジン-3-イル}-モルホリン-4-イルケトン(38)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とモルホリン(CAS:110-91-8)を縮合反応させて淡黄色固体の目的の化合物(14.9mg)を得、収率が12%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.71(s、2H)、8.33(d、J=7.78Hz、1H)、7.98(t、J=6.74Hz、1H)、7.81-7.84(m、3H)、7.10(s、1H)、5.79(s、2H)、4.69(s、2H)、3.97-3.55(m、6H)、3.54-3.35(m、5H);LC-MS:m/z(ES+)forC2523502[M+1]
実施例39
(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプチル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(39)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(CAS:174-78-7)を縮合反応させて分取液体クロマトグラフィーによって白色の固体(50mg、9.6%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.827(d、J=2Hz、1H)、8.585(d、J=8Hz、1H)、8.364(d、J=8Hz、1H)、8.14-8.11(m、1H)、8.08-8.05(m、1H)、8.02-7.98(m、1H)、7.828(d、J=8Hz、1H)、5.76(s、2H)、4.72(s、2H)、4.70-4.65(m、2H)、4.49(s、2H)、4.24(s、2H)、3.40(s、3H).LCMS:Rt=2.883min、[M+H]=514。
実施例40
N-メチル-N-(シクロプロピルメチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(40)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-シクロプロピル-N-メチルメチルアミン(CAS:18977-45-2)を縮合反応させて、RP-HPLCによって白色の固体(40mg、29%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):8.671-8.641(m、1H)8.607-8.587(d、J=8Hz、1H)8.394-8.374(d、J=8Hz、1H)8.159-8.122(t、J=7.4Hz、1H)8.027-7.988(t、J=7.8Hz、1H)7.919(s、1H)7.817-7.798(d、J=7.6Hz、1H)7.233-7.218(m、1H)5.773(s、2H)4.725(s、2H)3.401(s、3H)3.385(m、1H)3.064-2.996(m、4H)1.075-0.910(m、1H)0.520-0.298(m、3H)0.001(m、1H)
LC-MS:Rt=3.256min、[M+H]=500。
実施例41
(3-ヒドロキシアゼチジル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(41)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とアゼチジン-3-オール(CAS:45347-82-8)を縮合反応させて、RP-HPLCによって白色の固体(40mg、16%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.844(d、J=1.6Hz、1H)、8.594(d、J=8Hz、1H)、8.377(d、J=7.6Hz、1H)、8.15-8.07(m、2H)、8.006(t、J=7.8Hz、1H)、7.818(d、J=8.4Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.76(s、2H)、5.80-5.77(m、3H)、4.72(s、2H)、4.51-4.45(m、2H)、4.29-4.25(m、1H)、4.08-4.07(m、1H)、3.82-3.78(m、1H)、3.40(s、3H).LCMS:Rt=2.749min、[M+H]+=488。
実施例42
(3-メトキシアゼチジニル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(42)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-メトキシアゼチジン(CAS:110925-17-2)を縮合反応させて、RP-HPLCによって白色の固体(40mg、16%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ8.844(d、J=1.6Hz、1H)、8.594(d、J=8Hz、1H)、8.377(d、J=7.6Hz、1H)、8.15-8.07(m、2H)、8.006(t、J=7.8Hz、1H)、7.818(d、J=8.4Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.76(s、2H)、5.80-5.77(m、3H)、4.72(s、2H)、4.51-4.45(m、2H)、4.29-4.25(m、1H)、4.08-4.07(m、1H)、3.82-3.78(m、1H)、3.40(s、3H).LCMS:Rt=2.749min、[M+H]+=488。
実施例43
((1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(43)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と架橋環モルホリン塩酸塩(CAS:31560-06-2)を縮合反応させて目的の化合物を31.2mg得、収率が33%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.80(d、J=13.2Hz、1H)、8.70(d、J=7.8Hz、1H)、8.34(d、J=8.3Hz、1H)、8.03-7.80(m、4H)、7.10(s、1H)、5.80(d、J=3.9Hz、2H)、5.06(s、0.5H)、4.74(s、0.5H)、4.70(s、2H)、4.61(s、0.5H)、4.40(s、0.5H)、4.09-3.94(m、1H)、3.92-3.78(m、1H)、3.72-3.57(m、1H)、3.52(s、3H)、3.47(s、1H)、2.05-1.89(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2623514[M+1]
実施例44
(2、6-ジメチルモルホリニル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(44)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2,6-ジメチルモルホリン(CAS:141-91-3)を縮合反応させて目的の化合物を19.7mg得、収率が20%で、外観が淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.70(s、2H)、8.33(d、J=7.8Hz、1H)、7.98(t、J=7.3Hz、1H)、7.92-7.75(m、3H)、7.10(s、1H)、5.80(s、2H)、4.70(s、2H)、4.56(m、1H)、3.65(m、2H)、3.52(s、3H)、2.88(m、1H)、2.60(m、1H)、1.26(s、3H)、1.08(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2727530[M+1]
実施例45
(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ピリジン-3-イルケトン(45)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と4-ピペリジノール(CAS:5382-16-1)を縮合反応させて白色固体の目的の化合物(40mg、37%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)8.644(d、J=1.6Hz、1H)、8.589(d、J=7.6Hz、1H)、8.373(d、J=8Hz、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.01-7.98(m、1H)、7.91-7.89(m、1H)、7.807(d、J=8.4Hz、1H)、7.22(s、1H)、5.76(s、2H)、4.82(s、1H)、4.72(s、2H)、4.01-3.98(m、1H)、3.74(s、1H)、3.53-3.46(m、1H)、3.40(s、3H)、3.26-3.25(m、1H)、3.15-3.12(m、1H)、1.83-1.66(m、2H)、1.43-1.32(m、2H).LCMS:Rt=2.788min、[M+H]+=516.
実施例46
(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)ケトン(46)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(CAS:288315-03-7)を縮合反応させて目的の化合物を35mg得たが、収率が42.7%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.90(d、J=2.0Hz、1H)、8.60(d、J=7.8Hz、1H)、8.38(d、J=7.8Hz、1H)、8.18-8.11(m、2H)、8.04-7.98(m、1H)、7.84(d、J=8.3Hz、1H)、7.19(s、1H)、5.79(s、2H)、4.83(s、2H)、4.72(m、2H)、4.51(m、2H)、3.42(s、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2419508[M+1]
実施例47
(6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)(3-メチルモルホリニル)ケトン(47)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3-メチルモルホリン(CAS:42185-06-8)を縮合反応させて目的の化合物を36mg得、収率が43.1%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.67-8.63(m、1H)、8.57(d、J=7.8Hz、1H)、8.35(d、J=8.3Hz、1H)、8.15-8.09(m、1H)、8.02-7.96(m、1H)、7.92(dd、J=2.0、7.8Hz、1H)、7.81(d、J=8.3Hz、1H)、7.21(s、1H)、5.75(s、2H)、4.71(s、2H)、3.78(m、1H)、3.61-3.53(m、2H)、3.49-3.41(m、3H)、3.33(m、4H)、1.25(d、J=5.9Hz、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2625516[M+1]
実施例48
(テトラヒドロピロリル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(48)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とピロリジン(CAS:123-75-1)を縮合反応させて目的の化合物を14mg得、収率が17.8%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.76(d、J=1.5Hz、1H)、8.59(d、J=7.8Hz、1H)、8.37(d、J=7.8Hz、1H)、8.17-8.10(m、1H)、8.04-7.97(m、2H)、7.80(d、J=7.8Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.76(s、2H)、4.72(s、2H)、3.51-3.45(m、4H)、3.43(s、3H)、1.90-1.80(m、4H);LC-MS:m/z(ES+)forC2523486[M+1]
実施例49
(6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)(ピペリジン-1-イル)ケトン(49)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とピペリジン(CAS:110-89-4)を縮合反応させて目的の化合物を38mg得、収率が47.0%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.66-8.53(m、2H)、8.36(d、J=8.3Hz、1H)、8.12(t、J=7.6Hz、1H)、8.02-7.96(m、1H)、7.89(dd、J=2.2、8.1Hz、1H)、7.80(d、J=8.3Hz、1H)、7.21(s、1H)、5.75(s、2H)、4.71(s、2H)、3.59(m、2H)、3.43(s、3H)、3.26(d、J=4.9Hz、2H)、1.65-1.51(m、4H)、1.46(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2625500[M+1]
実施例50
N-メチル-N-(シクロプロピル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(50)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とN-メチルシクロプロピルアミン(CAS:5163-20-2)を縮合反応させ、白色の固体(32mg、29%)を得た。
HNMR(400MHzDMSO-d6):δ8.752(s1H)8.611-8.592(dJ=7.6Hz1H)8.399-8.380(dJ=7.6Hz1H)8.163-8.122(m1H)8.031-7.990(m2H)7.791-7.771(dJ=8.0Hz1H)7.231(s1H)5.779(s2H)4.723(s2H)3.397(s3H)2.992-2.945(m4H)0.464-0.379(m4H)0.001(m1H);LC-MS:Rt=3.141min、[M+H]=486。
実施例51
(3,3-ジフルオロピロリジル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(51)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と3、3-ジフルオロピロリジン(CAS:316131-01-8)を縮合反応させて産物(112mg、46.7%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):8.81(s、1H)、8.58(d、J=8.0Hz、1H)、8.36(d、J=8.0Hz、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.08-8.05(m、1H)、8.02-7.98(m、1H)、7.83(d、J=8.4Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.77(s、2H)、4.72(s、2H)、3.98-3.89(m、2H)、3.76-3.68(m、2H)、3.40(s、3H)、2.47-2.41(m、2H).LC-MS:Rt=3.125min、[M+H]=521.9。
実施例52
N,N-ジ(2-メトキシエチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(52)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とジ(2-メトキシエチル)アミン(CAS:111-95-5)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して産物(33.9mg、29%)を得、淡黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.71(d、J=1.6Hz、1H)、8.58(d、J=7.6Hz、1H)、8.36(d、J=8.0Hz、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.01-8.00(m、1H)、7.89(dd、J=8.0Hz、J=2.0Hz、1H)、7.79(d、J=7.6Hz、1H)、7.23(s、1H)、5.76(s、2H)、4.73(s、2H)、3.64-3.63(m、2H)、3.56-3.55(m、2H)、3.40-3.39(m、7H)、3.30(s、3H)、3.13(s、3H).LC-MS:Rt=3.432min、[M+H]=548.1。
実施例53
(1-メチル-2-オキソピペラジニル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(53)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と1-メチルピペラジン-2-オン(CAS:59702-07-7)を縮合反応させ、分取液体クロマトグラフィーによって白色の固体を得た。反応液を水で希釈し、ろ過し、残渣を逆相カラムにかけて白色の固体を得た。(50mg、41%)HNMR(400MHz、DMSO-d6)8.719(d、J=1.2Hz、1H)、8.577(d、J=8Hz、1H)、8.36(d、J=7.6Hz、1H)、8.14-8.10(m、1H)、8.01-7.97(m、2H)、7.839(d、J=8.4Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.76(s、2H)、4.72(s、2H)、4.16-4.00(m、2H)、3.87-3.59(m、2H)、3.44-3.40(m、5H)、2.87(s、3H).LCMS:Rt=2.782min、[M+H]+=529。
実施例54
(2-メチルモルホリニル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1、2、2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(54)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-メチルモルホリン(CAS:27550-90-9)を縮合反応させて目的の化合物を30.0mg得、収率が31%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.75-8.68(m、2H)、8.34(d、J=8.3Hz、1H)、8.00(t、J=7.8Hz、1H)、7.92-7.79(m、3H)、7.11(s、1H)、5.81(s、2H)、4.71(s、2H)、4.66-4.40(m、1H)、4.11-3.76(m、1H)、3.73-3.41(m、7H)、3.36-2.62(m、1H)、1.26(m、3H);LC-MS:m/z(ES+)forC2625516[M+1]
実施例55
(1,4-オキサゼパニル)(6-(((3-(5-メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,2]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチレン)ピリジン-3-イル)ケトン(55)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とホモモルホリン(CAS:5638-60-8)を縮合反応させて目的の化合物を14.0mg得、収率が15%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl)δppm8.72-8.57(m、2H)、8.31(d、J=7.8Hz、1H)、8.02-7.92(m、1H)、7.90-7.74(m、3H)、7.09(s、1H)、5.77(s、2H)、4.67(s、2H)、3.92-3.70(m、5H)、3.70-3.61(m、1H)、3.57-3.50(m、2H)、3.49(s、3H)、2.03(q、J=5.6Hz、1H)、1.81(q、J=5.5Hz、1H);LC-MS:m/z(ES+)forC2625516[M+1]
実施例56
{6-[3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イルオキシ]-ピリジン-3-イル}-(2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-ケトン(56)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノナン(CAS:241820-91-7)を縮合反応させて目的の化合物を43.1mg得、収率が43%で、外観がオフホワイト色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.63(s、1H)、8.58(d、J=7.3Hz、1H)、8.36(d、J=8.3Hz、1H)、8.12(t、J=6.8Hz、1H)、8.06-7.95(m、1H)、7.89(d、J=7.3Hz、1H)、7.81(d、J=7.8Hz、1H)、7.21(s、1H)、5.75(s、2H)、4.72(s、2H)、4.34(m、4H)、3.54(s、3H)、3.21(m、4H)、1.84(m、2H)、1.76(m、2H);LC-MS:m/z(ES+)forC2827542[M+1]
実施例57
(6-(((3-(5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)(4-メトキシピペリジン-1-イル)ケトン(57)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01と4-メトキシピペリジン(CAS:4045-24-3)を縮合反応させて目的の化合物を31mg得、収率が36.1%で、外観が白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6)δppm8.67-8.62(m、1H)、8.56(d、J=7.8Hz、1H)、8.35(d、J=8.3Hz、1H)、8.11(t、J=7.3Hz、1H)、7.98(t、J=7.6Hz、1H)、7.91(dd、J=2.0、7.8Hz、1H)、7.80(d、J=7.8Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.74(s、2H)、4.71(s、2H)、3.98-3.84(m、1H)、3.46(s、3H)、3.37-3.28(m、3H)、3.25(s、3H)、3.15(m、1H)、1.94-1.82(m、1H)、1.77(m、1H)、1.48(m、1H)、1.42(m、1H);LC-MS:m/z(ES+)forC2727530[M+1]
実施例58
N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-6-{3-[5-(メトキシメチル)イソオキサゾール-3-イル]-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン}ニコチンアミド(58)
実験操作は実施例3に記載のように、化合物01とN-メチル-2、2、2-トリフルオロエチルアミン(CAS:2730-67-8)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して産物(50mg、40%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.71(s、1H)、8.58(d、J=8.0Hz、1H)、8.37(d、J=8.0Hz、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.02-8.00(m、2H)、7.83(d、J=8.0Hz、1H)、7.20(s、1H)、5.78(s、2H)、4.72(s、2H)、4.40-4.18(m、2H)、3.40(s、3H)、3.05(s、3H).LC-MS:Rt=3.412min、[M+H]=528.1。
実施例59
N-エチル-6-((3-(5-メトキシメチル-イソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン)イソニコチンアミド(59)
実験過程:
工程1:
原料B-2(630mg、2.0mmol)、C-1(CAS:58481-17-7)(334mg、2.0mmol)およびCsCO(1.30g、4.0mmol)を順にDMF(10mL)溶媒に入れた。常温の条件において一晩反応させた。反応終了後、反応液を氷水(100mL)に注ぎ、得られた懸濁液をろ過して収集し、水で3回洗浄し、産物A1(760mg、85.2%)を得、黄色の固体C-2であった。
HNMR(400MHz、CDCl3):δ8.83-8.82(m、1H)、8.71(d、J=8.0Hz、1H)、8.35(d、J=8.0Hz、1H)、8.30(s、1H)、8.01-7.97(m、1H)、7.88-7.84(m、2H)、7.11(s、1H)、5.84(s、2H)、4.71(s、2H)、3.96(s、3H)、3.51(s、3H).LC-MS:Rt=1.43min、[M+H]=447.
工程2:
水酸化リチウム一水和物水溶液(150mg、3.6mmol、4mL水)をC-2(400mg、0.9mmol)のエタノール(10mL)懸濁液に入れた。その後、室温の条件において1時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷水(20mL)に注ぎ、1NHClでpH=3~4になるように調整した。析出した固体をろ過し、収集し、水で3回洗浄し、乾燥して白色固体の産物C-3(360mg、92.6%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.83-8.82(m、1H)、8.59(d、J=7.6Hz、1H)、8.31(d、J=7.6Hz、1H)、8.16-8.12(m、2H)、8.03-8.01(m、1H)、7.83-7.81(m、1H)、7.26(s、1H)、5.82(s、2H)、4.72(s、2H)、3.40-3.36(m、3H).LC-MS:Rt=1.12min、[M+H]=433.
工程3:
N-エチル-6-((3-(5-メトキシメチルイソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン)イソニコチンアミド(59)
実験操作は実施例3に記載のように、中間体C-3とエチルアミン塩酸塩(CAS:557-66-4)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して産物(82mg、50.9%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.83-8.80(m、1H)、8.77(d、J=4.0Hz、1H)、8.58(d、J=8.0Hz、1H)、8.34(d、J=8.4Hz、1H)、8.15-8.11(m、1H)、8.05(s、1H)、8.02-7.98(m、1H)、7.76-7.75(m、1H)、7.25(s、1H)、5.78(s、2H)、4.72(s、2H)、3.40(s、3H)、3.30-3.27(m、2H)、1.14-1.11(m、3H).LC-MS:Rt=3.000min、[M+H]=460.
実施例60
N-エチル-6-((3-(5-メトキシメチルイソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン)ピコリンアミド(60)
実験過程:
工程1:
操作過程は実施例59に記載のように、中間体B-2と化合物D-1(CAS:39977-44-1)を反応させて産物D-2(900mg、粗製品)を得、黄色の固体であった。
HNMR(400MHz、CDCl3):δ8.70(d、J=8.0Hz、1H)、8.32(d、J=8.0Hz、1H)、8.14(d、J=8.0Hz、1H)、8.04-7.93(m、3H)、7.87-7.83(m、1H)、7.09(s、1H)、5.87(s、2H)、4.71(s、2H)、4.04(s、3H)、3.51(s、3H).LC-MS:Rt=1.41min、[M+H]=447.
工程2:
操作過程は実施例59に記載のように、中間体D-2をLiOHで加水分解させて白色固体の産物D-3(212mg、54.5%)を得た。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.56(d、J=8.4Hz、1H)、8.31(d、J=8.4Hz、1H)、8.13-8.06(m、1H)、8.04-7.98(m、2H)、7.98-7.93(m、2H)、7.22(s、1H)、5.79-5.76(m、2H)、3.44-3.35(m、3H).LC-MS:Rt=1.07min、[M+H]=433.
工程3:
N-エチル-6-((3-(5-メトキシメチルイソオキサゾール-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-a]フタラジン-6-オキシ)メチレン)ピコリンアミド(60)
実験操作は実施例3に記載のように、中間体D-3とエチルアミン塩酸塩(CAS:557-66-4)を縮合反応させ、prep-HPLCによって分離・精製して産物60(44mg、20.8%)を得、白色の固体であった。
HNMR(400MHz、DMSO-d6):δ8.78-8.75(m、1H)、8.59(d、J=8.0Hz、1H)、8.36(d、J=8.0Hz、1H)、8.15-7.97(m、5H)、7.16(s、1H)、5.78(s、2H)、4.69(s、2H)、3.37-3.36(m、3H)、3.33-3.31(m、2H)、1.15-1.11(m、3H).LC-MS:Rt=3.083min、[M+H]=460.
効果実施例1
生物学実験方法:
最近の研究結果から、GABA受容体は少なくとも2種類の抑制モード、すなわち、位相性抑制(phasicinhibition)および緊張性抑制(tonicinhibition)を仲介することが示された。GABAの濃度がmmolオーダーで増加すると、GABA受容体は迅速に脱感作し、GABAに対する親和力が低下し、位相性抑制になる。GABAが数百nmolから数十μmolの濃度でGABA受容体を活性化させると、高親和力のシナプス外のGABA受容体が緊張性抑制を仲介し、神経の興奮性およびシグナル伝達を調節する(FarrantMら(2005)Variationsonaninhibitorytheme:phasicandtonicactivationofGABA(A)receptors.NatRevNeurosci6:215-229Y)。YeungJYらは低濃度のGABAがよりα5-GABA受容体を活性化しやすいことを開示した(YeungJYら(2003).TonicallyactivatedGABAreceptorsinhippocampalneuronsarehigh-affinity、low-conductancesensorsforextracellularGABA.MolPharmacol;63:2-8)。K.Y.LEEによって、24時間培養されて分離されたDRG細胞から低濃度のGABAによって活性化された持続的な高親和力のGABA電流が検出され、20μMのGABAによって活性化された高親和力のGABA電流が約100pA/pFに達したことが報告された(LeeKYらUpregulationofhigh-affinityGABA(A)receptorsincultured rat dorsal root ganglion neurons.Neuroscience208(2012)133-142)。2013年にI.Leckerらはα5-GABA受容体逆作動薬L-655、708が投与量に依存して低濃度のGABA(5、50および500nM)による電流を抑制し、GABA濃度が1μMに増加すると、最高濃度のL-655、708は15%のみの電流を抑制し、GABA濃度が続いて増加すると、L-655、708がGABAによる電流に対する抑制作用がなくなることを報告した(I.Leckerら(2013).PotentiationofGABAAreceptoractivitybyvolatileanaestheticsisreducedbyα5-GABAreceptor-preferringinverseagonists.BritishJournalofAnaesthesia110(S1):i73-i81)。
細胞レベルのスクリーニング
本発明者は、電気生理的方法によって被検薬物がα5-GABA受容体に対する逆作動効率を検出した。具体的な方法は以下の通りである。
1)ヒト腎上皮細胞系293(HEK293)細胞系においてGABA受容体の異なるサブユニットを発現させた。前記細胞を培地で培養し、この細胞を疼痛を抑制する薬物をスクリーニングするための細胞モデルとした。αサブユニット、βサブユニットおよびγサブユニットは、完全の機能型GABA受容体を構成するには不可欠である。当該実施例において、本発明者は以下の細胞モデルを構築した:HEK293細胞系において同時にα5サブユニット(タンパク質配列はGenBankを参照、登録番号:NM_000810.3)、β3サブユニット(タンパク質配列はGenBankを参照、登録番号:NM_000814.5)およびγ2サブユニット(タンパク質配列はGenBankを参照、登録番号:NM_000816.3)を発現させ、単一クローンの細胞株をスクリーニングした。この細胞株はα5-GABA受容体を含み、かつ完全のGABA受容体の機能を有する。
2)α5-GABA受容体を発現するHEK293細胞単一クローン安定導入株を10cmシャーレで培養し、細胞が80%~90%に増殖したら継代した。継代時、まず培地を吸い取った後、3mLのDPBSリン酸緩衝塩(GibcoTM)をシャーレに入れ、シャーレを軽く振とうし、さらにDPBSを吸い取った。1mLのパンクレアチンTrypLEExpress、GibcoTMを入れ、37℃で1~2分間消化させた。その後、3mLの完全培地(DMEM+10%FBS(GibcoTM))を入れてシャーレの底面の細胞を吹いて分散させ、15mL遠心管(CorningTM)に移し、200gで3分間遠心した。上清を捨て、4mLの完全培地を入れ、軽く吹き、細胞を再懸濁させて使用に備えた。細胞を継代する場合、細胞懸濁液を1:5または1:10の比率で希釈した。電気生理用細胞を調製する場合、細胞懸濁液を1:12の比率で希釈した後、予めポリ-D-リシンで処理されたスライドガラスが入った24ウェルプレート(CorningTM)に入れ、細胞が壁に付着した後試験を行った。電気生理用細胞の培養時間は48時間以下であった。
3)薬物濃度の設定:薬物をスクリーニングするための薬物の最終濃度はいずれも100nMで、GABA濃度の範囲は0.05μMであった。投与量-逆作動効率(%)試験のための薬物の最終濃度は0.3nM、3nM、10nM、30nM、100nMおよび300nMであった。電気生理試験は全細胞パッチクランプ技術を使用し、その方法は文献(I.Lecker、Y.Yin、D.S.WangおよびB.A.Orser、(2013)PotentiationofGABAreceptoractivitybyvolatileanaestheticsisreducedbyα5-GABAreceptor-preferringinverseagonists、BritishJournalofAnaesthesia110(S1):i73-i81)で報告された方法を参照する。電気生理用細胞外液の成分は、150mMのNaCl、5mMのKCl、2.5mMのCaCl、1mMのMgCl、10mMのHEPESおよび10mMのグルコース(pH7.4)で、電気生理用電極内液の配合は、140mMCsCl、11mMEGTA、10mMHEPES、2mMCaCl、1mMMgCl、4mMMgATP、2mMTEA(pH7.3)であった。信号の採取はEPC10アンプおよびPatchMasterソフト(HEKA)を使用した。記録電極はホウケイ酸塩(borosilicate)ガラスで作られ、電極の抵抗は4~6MΩであった。細胞外投与はALA-VC3-8PPTMシステムを使用した。記録時、単一の独立に生長した細胞を選んだ。記録の過程において、細胞膜の電位をクランプで-60mVに維持した。試験時、まず、細胞外に細胞外液を約20秒入れた。ベースラインが安定したあと、細胞外液をGABAに切り替えた。この時、GABAによる電流が検出できた。約20~40秒で、電流が安定した後、細胞外液を相応する薬物溶液に切り替え、薬物の効果を検出した。最後に、溶液を細胞外液に切り替え、ベースラインが投与前のレベルに戻ったら試験を停止した。ベースラインが-120pA未満でかつ投与後回復できたデータのみに対して後続の分析を行った。GABAを最終濃度が0.05μMになるように細胞外液に希釈した。その後、薬物を必要な濃度になるようにGABAを含有する細胞外液に希釈した。
4)実験結果の分析はPatchMasterソフトを使用した。分析時、それぞれリーク電流(Ileak)、投与前GABA電流(Ipre)および投与後GABA電流(Ipost)を測定し、薬物の効果は式:逆作動効率(%)=100-100*(Ipost-Ileak)/(Ipre-Ileak)によって算出された。Nは試験の回数である。
5)化合物をスクリーニングする時、CN106854207Aの実施例7を参照化合物とし、活性の結果は化合物の逆作動効率と同ロットの実験における参照化合物の逆作動効率の比で表示した。参照化合物の逆作動効率は40%~60%の間で、N>20であった。
6)化合物のスクリーニング結果は表1-1及び表1-2に示す。
効果実施例2 化合物の溶解度
実験材料と装置:
50mMリン酸塩緩衝液pH=7.4:0.39gのNaHPO・2HO、1.4025gのNaHPOを秤量し、三角フラスコに置き、水を240ml入れ、溶解させて均一に混合し、10MのNaOH溶液でpHが7.4になるように調整し、250mlのメスフラスコに移し、水で目盛まで希釈した。
Waters e2695 HPLC高速液体クロマトグラフィー、Mettler XSE105分析天秤。
実験方法:
まず、DMSOで10mMストック液を調製し、希釈剤(ACN:PB緩衝液50:50)で1μM~200μM標準曲線溶液に希釈した。
動態学的溶解度。
ストック液を30μl秤量し、2mlの遠心管に置き、50mMリン酸塩緩衝液(pH7.4)を1470μl(最終的に2%のDMSOを含有する)入れ、室温で24時間振とうした後(周波数:1000rpm/min)、ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフ(UV)によって検出した。結果は表2-1及び表2-2に示す。
熱力学的溶解度。
サンプルを約1mg秤量し、50mMリン酸塩緩衝液(pH7.4)を1.5ml入れ、サンプルが飽和状態になるように、室温で24時間振とうし、ろ過し、ろ液を高速液体クロマトグラフ(UV)によって検出した。結果は表2-1及び表2-2に示す。
表3-1及び表3-2から、メチル基を含有する比較化合物に対して、本発明のメトキシメチル基を含有する化合物は動態学的溶解度および熱力学的溶解度が大幅に増加し、臨床前および臨床研究における製剤の開発の難易度を顕著に低下させ、経口による生物利用能を向上させられることがわかる。
効果実施例3 ラットの薬物動態学実験
ラットの薬物動態学実験における最大血中薬物濃度(Cmax)を通じて、化合物のラット体内における吸収状況を評価した。被験化合物を溶解させた後、経口(po)胃内灌流によってオスSDラット体内に投与し、3匹/群で、投与前一晩断食させた。被験化合物を投与した後、0.25、0.5、1.2、4.8時間で頚静脈穿刺によって採血し、各サンプルを約0.25ml採取した。LC-MS/MS法によって血漿中薬物濃度を測定し、Phoenix WinNonlin7.0によって薬物動態学パラメーターを計算した。投与量はいずれも1mg/kgで、溶媒は50%PEG400/50%水であった。
表4から、メチル基を含有する比較化合物に対して、本発明のメトキシメチル基を含有する化合物は最大血中薬物濃度がより高く、薬物動態学上の優勢を有することがわかる。
以上、本発明の具体的な実施形態を記述したが、当業者にとって、これらは例示の説明だけで、本発明の原理と実質に反しないという前提下において、これらの実施形態に対して様々な変更や修正をすることができる。そのため、本発明の保護範囲は添付の請求の範囲によって限定される。
本開示は、以下の実施形態を含む。
<1> 式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(ただし、Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 ハロアルコキシ基、C 3-6 シクロアルキル(C 1-6 )アルコキシ基、C 3-6 シクロアルキル(C 1-6 )アルコキシC 1-6 アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル(C 1-6 )アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキルオキシ(C 1-6 )アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル(C 1-6 )アルコキシC 1-6 アルキル基、または、C 1-6 アルキルNH(C 1-6 )アルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
Aは-NR -であるか、あるいはAは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基で、かつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいはAは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、あるいは前記5または6員ヘテロアリーレン基は、さらに任意にベンゼン環またはピリジン環に縮合しており、前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にR および/またはR および/またはR で置換されており、ここで、R はハロゲン、-R 、-OR 、-OC(O)R 、-C(O)OR 、-NR 、-NR C(O)R 、-OH、-CNで、R はハロゲン、-R 、-OR 、-OC(O)R 、-NR 、-NR C(O)R 、またはCNで、R は-R 、-OR または-OC(O)R で、前提として、Aがピリジン誘導体である場合、当該ピリジン環は任意にN-オキシドの形態であるか、あるいはAは独立にハロゲン、シアノ基、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、C 2-6 アルキニル基およびC 3-6 シクロアルキル基から選ばれる1、2または3個の基で任意に置換されたフェニレン基であり、
Yは-NY 、-NH-NY またはヒドロキシ基であり;
はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C 1-6 ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル,H)N-、ニトロ基およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれ;Y はH、アミノ基、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C 1-6 アルキル-S(O) -、NH-S(O) またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C 1-6 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、カルボン酸-C 1-6 アルキル基、カルボン酸C 1-4 エステル-C 1-6 アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル,H)N-、ニトロ基、C 1-6 アルキル-S(O) -、シクロプロピル基、C 4-6 シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC 3-6 シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
およびY は互いに独立に水素、C ~C アルキル基、SO -C ~C アルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)
<2> 前記のZが独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環である場合、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環は独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる2個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、そのアルキル末端は前記のZと連結しており、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はC 1-3 アルコキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はC 1-3 アルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のAが1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である場合、前記の1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基はピリジル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はC 1-3 アルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である場合、前記の置換基の個数は1個、2個、3個、4個または5個で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はC 1-3 アルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記の置換基がC 1-6 アルコキシ基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はC 1-3 アルコキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はC 1-4 アルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がシクロアルキル基である場合、前記のシクロアルキル基はC ~C シクロアルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 4-6 架橋シクロアルキル基である場合、前記のC 4-6 架橋シクロアルキル基はビシクロ[1.1.1]ペンチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がヘテロシクロアルキル基である場合、前記のヘテロシクロアルキル基は独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員ヘテロシクロアルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が1~5個の置換基で置換されたものである場合、前記の置換基の個数は1個、2個、3個、4個または5個で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がハロゲンで置換されたものである場合、前記のハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 アルコキシ基で置換されたものである場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はC 1-3 アルコキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換されたものである場合、前記のハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換されたものである場合、前記の「C 1-6 アルコキシ基」はC 1-3 アルコキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基で置換されたものである場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基はオキセタニル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基で置換されたものである場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基はオキソラニル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」で置換される場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」はオキセタニル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基」で置換される場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基」はオキソラニル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がアシル基で置換される場合、前記のアシル基はC 1-3 アルキル-C(=O)-で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基を形成している場合、前記の4~7員ヘテロシクロアルキル基は4員、5員、6員または7員ヘテロシクロアルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員スピロ環基を形成している場合、前記の6~9員スピロ環基は二環または三環のもので、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員スピロ環基を形成している場合、前記の6~9員スピロ環基は7員、8員または9員スピロ環基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員架橋環基を形成している場合、前記の6~9員架橋環基は二環または三環のもので、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員架橋環基を形成している場合、前記の6~9員架橋環基は7員架橋環基で、
ならびに/あるいは、Y 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつOおよびNから選ばれる複数個のヘテロ原子を含有する場合、前記の「複数個」は2個または3個で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれが1~4個の置換基で置換される場合、前記の置換基の個数は1個、2個、3個または4個で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがハロゲンで置換される場合、前記のハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルキル基で置換される場合、前記のC ~C アルキル基はC 1-3 アルキル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルコキシ基で置換される場合、前記のC ~C アルコキシ基はC 1-3 アルコキシ基である、
ことを特徴とする前記<1>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<3> 前記のZが独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環である場合、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環はイソオキサゾールで、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
ならびに/あるいは、前記のAが1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である場合、前記の1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基は


で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である場合、前記の置換基の個数は1個または2個で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記の置換基がC 1-6 アルコキシ基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基またはt-ブチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がシクロアルキル基である場合、前記のシクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 4-6 架橋シクロアルキル基である場合、前記のC 4-6 架橋シクロアルキル基はビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がヘテロシクロアルキル基である場合、前記のヘテロシクロアルキル基はアゼチジル基、オキセタニル基、オキソラニル基またはオキサニル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が1~5個の置換基で置換される場合、前記の置換基の個数は1個または2個で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がハロゲンで置換される場合、前記のハロゲンはフッ素で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 アルコキシ基で置換される場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換される場合、前記のハロゲンはフッ素で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換される場合、前記の「C 1-6 アルコキシ基」はメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基で置換される場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基はオキセタン-3-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基で置換される場合、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基はオキソラン-3-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」で置換される場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」はオキセタン-3-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基」で置換される場合、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基」はオキソラン-3-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がアシル基で置換される場合、前記のアシル基はアセチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基を形成している場合、前記の4~7員ヘテロシクロアルキル基は

または


で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員スピロ環基を形成している場合、前記の6~9員スピロ環基は


または


で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに6~9員架橋環基を形成している場合、前記の6~9員架橋環基は


で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれが1~4個の置換基で置換される場合、前記の置換基の個数は1個または2個で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがハロゲンで置換される場合、前記のハロゲンはフッ素で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルキル基で置換される場合、前記のC ~C アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルコキシ基で置換される場合、前記のC ~C アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基である、
ことを特徴とする前記<2>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<4> 前記のZが独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環である場合、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環は


で、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基で、
ならびに/あるいは、前記のAが1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基である場合、前記の1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基は


で、そのa末端がメチレン基と連結しており、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基またはエチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記の置換基がC 1-6 アルコキシ基である場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY がC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がシクロアルキル基である場合、前記のシクロアルキル基はシクロプロピル基またはシクロブチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY がヘテロシクロアルキル基である場合、前記のヘテロシクロアルキル基はアゼチジン-3-イル基、オキセタン-3-イル基、オキソラン-3-イル基またはオキサン-4-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 アルコキシ基で置換される場合、前記のC 1-6 アルコキシ基はメトキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換される場合、前記の「C 1-6 アルコキシ基」はメトキシ基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基が「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」で置換される場合、前記の「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」は3-メチル-オキセタン-3-イル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルキル基で置換されたものである場合、前記のC ~C アルキル基はメチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY 、Y がこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、かつそれがC ~C アルコキシ基で置換される場合、前記のC ~C アルコキシ基はメトキシ基である、
ことを特徴とする前記<3>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<5> 前記のZは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環である場合、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環は


で、そのb末端が前記のR と連結しており、
ならびに/あるいは、前記のR がC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基である場合、前記のC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基は


で、
ならびに/あるいは、前記のY が1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記の置換基がC 1-6 アルコキシ基である場合、前記の1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基は2-メトキシエチル基で、
ならびに/あるいは、前記のY における基がC 1-6 ハロアルコキシ基で置換される場合、前記の「C 1-6 ハロアルコキシ基」はトリフルオロメトキシ基である、
ことを特徴とする前記<4>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<6> Zが独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
ならびに/あるいは、R はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
ならびに/あるいは、Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
ならびに/あるいは、Yは-NY またはヒドロキシ基で、
ならびに/あるいは、Y はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
ならびに/あるいは、Y はH、C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される、
ことを特徴とする前記<1>~<5>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<7> Aは1個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
ならびに/あるいは、Yは-NY で、
ならびに/あるいは、Y はH、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
ならびに/あるいは、Y は定義(1)、(2)、(3)または(4)に記載の基であり:
(1)H、C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロアルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基;
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基である、
ことを特徴とする前記<6>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<8> Y は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C 1-6 アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成しており:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基である、
ことを特徴とする前記<7>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<9> Y は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成しており:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基である、
ことを特徴とする前記<8>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<10>Y は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC 1-6 アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基である、ことを特徴とする前記<9>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<11>Y はH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基で、
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成している、ことを特徴とする前記<1>~<5>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<12> Y はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-メチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-メチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフラニ基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1,1,1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基で、
ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3、3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジニル、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1、4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成していることを特徴とする前記<11>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<13> 下記プランI、II、III、IV、VまたはVIであることを特徴とする前記<1>~<5>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ:
プランI:
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NY またはヒドロキシ基で、
はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
はH、C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される;
プランII:
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NY またはヒドロキシ基で、
はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
は定義(1)、(2)、(3)または(4)に記載の基であり:
(1)H、C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロアルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
プランIII:
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NY で、
はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)C 1-6 アルキル基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C 1-6 アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C ~C アルコキシ基、ハロゲンおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
プランIV:
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NY で、
はH、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(4)独立にアシル基から選ばれる1個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
プランV:
Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基で、
Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
Yは-NY で、
はH、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC 1-6 アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、6~9員架橋環基、
(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
プランVI:


ただし、
Aはピリジル基で、
Yは-NY で、
はH、メチル基、または、メトキシメチル基で、
は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
(1)C 1-6 アルキル基、C ~C シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
(2)独立にシアノ基、シクロプロピル基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、NまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたNまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
(4)アシル基で置換されたN含有ヘテロシクロアルキル基、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
(a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、(b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C ~C アルコキシ基およびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
<14> Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5または6員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はR で置換され、
はC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 ハロアルコキシ基、C 3-6 シクロアルキル(C 1-6 )アルコキシ基、C 3-6 シクロアルキル(C 1-6 )アルコキシC 1-6 アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル(C 1-6 )アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキルオキシ(C 1-6 )アルキル基、C 3-6 ヘテロシクロアルキル(C 1-6 )アルコキシC 1-6 アルキル基、または、C 1-6 アルキルNH(C 1-6 )アルキル基で、それぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソおよびC ~C アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
Aは-NR -であるか、あるいはAは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基でかつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいはAは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、また前記5または6員ヘテロアリーレン基はさらに任意にベンゼン環またはピリジン環に縮合しており、前記5または6員ヘテロアリーレン基は任意にR および/またはR および/またはR で置換されており、ここで、R はハロゲン、-R 、-OR 、-OC(O)R 、-C(O)OR 、-NR 、-NR C(O)R 、-OH、-CNで、R はハロゲン、-R 、-OR 、-OC(O)R 、-NR 、-NR C(O)R 、またはCNで、R は-R 、-OR または-OC(O)R で、前提として、Aがピリジン誘導体である場合、当該ピリジン環は任意にN-オキシドの形態であるか、あるいはAは独立にハロゲン、シアノ基、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、C 2-6 アルキニル基およびC 3-6 シクロアルキル基から選ばれる1、2または3個の基で任意に置換されたフェニレン基で、
Yは-NY 、-NH-NY またはヒドロキシ基で、
はH、C 1-6 アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C 1-6 ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル,H)N-、ニトロ基およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれ、
はH、アミノ基、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、シクロアルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C 1-6 アルキル-S(O) -、NH-S(O) またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C 1-6 ハロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、カルボン酸-C 1-6 アルキル基、カルボン酸C 1-4 エステル-C 1-6 アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル,H)N-、ニトロ基、C 1-6 アルキル-S(O) -、C 4-6 シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC 3-6 シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、OおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
およびY は互いに独立に水素、C ~C アルキル基、SO -C ~C アルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される、
ことを特徴とする前記<1>~<5>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。
<15> 式IIで表されることを特徴とする前記<14>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(Aは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロアリーレン基で、かつヘテロ原子のうち多くとも1個が酸素または硫黄であるか、あるいは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基またはフェニレン基で、前記5員ヘテロアリーレン基、6員ヘテロアリーレン基およびフェニレン基は任意にハロゲン、シアノ基、C 1-6 アルキル基から選ばれる置換基で置換され、
Yは-NY 、-NH-NY またはヒドロキシ基であり、
はH、C 1-6 アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル、H)N-およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれ、
はC 1-6 アルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル、H)N-およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基であり、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロアリール基、あるいはC 1-6 アルキル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロアリール基であり、
3-6 シクロアルキル基、またはハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-、(C 1-6 アルキル、H)N-およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC 3-6 シクロアルキル基であり、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシ-C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルキル基およびC 1-6 アルキル-S(O) -から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基であり、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
およびY は互いに独立に水素、C ~C アルキル基、SO -C ~C アルキル基で、あるいは、Y およびY はこれらに連結した窒素原子とともにピペリジル基、モルホリニル基、ジオキソチオモルホリニル基およびモノオキソチオモルホリニル基から選ばれる複素環基を形成している。)
<16> 式IIで表されることを特徴とする前記<14>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(Aはピリジル基であり、
Yは-NY またはヒドロキシ基であり、
はH、C 1-6 アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基で、前記置換基は独立にヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基およびC 1-6 ハロアルコキシ基から選ばれ、
はH、C 1-6 アルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-および(C 1-6 アルキル、H)N-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
3-6 シクロアルキル基、あるいはハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルキル基、(C 1-6 アルキル,C 1-6 アルキル)N-および(C 1-6 アルキル、H)N-から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC 3-6 シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基およびC 1-6 アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基であり、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)
<17> 式IIで表されることを特徴とする前記<14>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(Aはピリジル基であり、
Yは-NY またはヒドロキシ基であり、
はH、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基であり、
はH、C 1-6 アルキル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシ基、シクロアルキル基および1~3個のO原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
3-6 シクロアルキル基あるいは独立にハロゲンおよびシアノ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されたC 3-6 シクロアルキル基、
N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、あるいはアシル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基であり、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)
<18> 式IIIで表されることを特徴とする前記<14>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(Yは-NY またはヒドロキシ基であり、
はH、メチル基またはメトキシエチル基であり、
はH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基であり、
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成している。)
<19> 式IIIで表されることを特徴とする前記<14>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。


(Yは-NY またはヒドロキシ基であり、
はH、メチル基または2-メトキシエチル基であり、
はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-メチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-メチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフニル基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1,1,1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチルアミン基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基であり;
あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジル基、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1,4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成している。)
<20> 式Iで表される化合物の構造は以下のいずれかで表されることを特徴とする前記<1>に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグ。








<21> 以下から選ばれるいずれかである前記<1>~<20>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物の製造方法:


a)




と反応させて式(1-3)化合物を得、ここで、GおよびWは任意にCl、Br、I、OH、OTs、OTfおよびOMsから選ばれ、R はアルキル基またはベンジル基で、さらに


をY-Hと反応させる;
あるいは、b)


をY-Hと反応させる;
あるいは、c)式(1-3)の化合物を式(1-4)化合物に鹸化させた後、Y-Hと反応させる;
あるいは、d)





と反応させる。
<22> 前記<1>~<20>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである、物質Aと、薬学的に許容される担体および/または補助剤と含む薬物組成物。
<23> α5-GABA 受容体モジュレーターとしての物質Aの使用であって、前記の物質Aは前記<1>~<20>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグである使用。
<24> 薬物の製造における物質Aまたは前記<22>に記載の薬物組成物の使用であって、前記の物質Aは前記<1>~<20>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグで、
好ましくは、前記の薬物はα5-GABA 受容体のリガンドを介する疾患の治療、予防または改善に使用されるもので、
より好ましくは、前記の薬物は認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数の治療、予防または改善に使用されるもので、好ましくは、前記の疼痛は神経病理性疼痛、炎症性疼痛および癌性疼痛のうちの一つまたは複数であり、さらに好ましくは、前記の疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、背痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、内臓痛、感染性疾患による疼痛、多箇所骨痛、鎌状赤血球症、自己免疫疾患、多発性硬化症または炎症に関連する疼痛、損傷または手術による慢性疼痛、侵害感受性疼痛、有痛性糖尿病、三叉神経痛、腰部または子宮頸神経根障害、舌咽神経痛、自律神経反射性疼痛、反射***感神経性ジストロフィー、神経根裂離、癌、化学損傷、毒素、栄養失調、ウイルスまたは細菌感染、変形性骨関節症に関連する疼痛から選ばれる使用。
<25> 疾患を治療、予防または改善する方法であって、患者に有効投与量の物質Aまたは前記<22>に記載の薬物組成物を施用することを含み、前記の物質Aは前記<1>~<20>の少なくともいずれかに記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、その薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグで、
好ましくは、前記の疾患はα5-GABA 受容体のリガンドを介する疾患で、
より好ましくは、前記の疾患は認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数で、好ましくは、前記の疼痛は神経病理性疼痛、炎症性疼痛および癌性疼痛のうちの一つまたは複数であり、さらに好ましくは、前記の疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、背痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、内臓痛、感染性疾患による疼痛、多箇所骨痛、鎌状赤血球症、自己免疫疾患、多発性硬化症または炎症に関連する疼痛、損傷または手術による慢性疼痛、侵害感受性疼痛、有痛性糖尿病、三叉神経痛、腰部または子宮頸神経根障害、舌咽神経痛、自律神経反射性疼痛、反射***感神経性ジストロフィー、神経根裂離、癌、化学損傷、毒素、栄養失調、ウイルスまたは細菌感染、変形性骨関節症に関連する疼痛から選ばれる方法。

Claims (18)

  1. 式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。

    (ただし、Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基であり
    は1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基であり
    Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基であり;
    はH、C1-6アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれ;
    はH、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル-S(O)-、NH-S(O)またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、カルボン酸-C1-6アルキル基、カルボン酸C1-4エステル-C1-6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基、C1-6アルキル-S(O)-、シクロプロピル基、C4-6シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC3-6シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
    およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)
  2. 前記のZにおいて、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環は独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる2個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、
    ならびに/あるいは、前記のR において、そのアルキル末端は前記のZと連結しており、
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC1-6アルコキシは1-3アルコキシで
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC1-6アルキル基はC1-3アルキル基で、
    ならびに/あるいは、前記のAはピリジレン基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の置換基の個数は1個、2個、3個、4個または5個で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルキル基の各々独立に1-3アルキル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルコキシ基はC1-3アルコキシ基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルキル基の各々独立に1-4アルキル基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC4-6架橋シクロアルキル基はビシクロ[1.1.1]ペンチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のヘテロシクロアルキル基は独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する4員、5員または6員ヘテロシクロアルキル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の置換基の個数は1個、2個、3個、4個または5個で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルコキシ基の各々独立に1-3アルコキシ基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基の各々独立にオキセタニル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基の各々独立にオキソラニル基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のアシル基はC1-3アルキル-C(=O)-で、
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記の4~7員ヘテロシクロアルキル基は4員、5員、6員または7員ヘテロシクロアルキル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記の6~9員スピロ環基は二環または三環のもので、
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記の6~9員スピロ環基は7員、8員または9員スピロ環基で、
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記の6~9員架橋環基は二環または三環のもので、
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記の6~9員架橋環基は7員架橋環基で、
    ならびに/あるいは、Y、Y において、前記の「複数個」は2個または3個で
    ならびに/あるいは、前記のY、Y において、前記のハロゲンの各々独立にフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. 前記のZにおいて、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環はイソオキサゾールで、
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC 1-6 アルコキシはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシまたはイソプロポキシで、
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
    ならびに/あるいは、前記のAは

    で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC 1-6 アルキル基の各々は独立にメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の置換基の個数は1個または2個で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC 1-6 アルキル基はメチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC 1-6 アルキル基の各々は独立にメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基またはt-ブチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC 4-6 架橋シクロアルキル基はビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のヘテロシクロアルキル基はアゼチジル基、オキセタニル基、オキソラニル基またはオキサニル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の置換基の個数は1個または2個で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC 1-6 アルコキシ基は独立にメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基またはイソプロポキシ基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基の各々は独立にオキセタン-3-イル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の「N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基」の各々は独立にオキソラン-3-イル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のアシル基はアセチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY 、Y において、前記の4~7員ヘテロシクロアルキル基は

    または

    で、
    ならびに/あるいは、前記のY 、Y において、前記の6~9員スピロ環基は

    または

    で、
    ならびに/あるいは、前記のY 、Y において、前記の6~9員架橋環基は

    で、
    ならびに/あるいは、前記のY 、Y において、前記のハロゲンの各々は独立にフッ素である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. 前記のZにおいて、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環は

    で、
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC1-6アルコキシはメトキシで
    ならびに/あるいは、前記のR において、前記のC1-6アルキル基はメチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のAは

    で、そのa末端がメチレン基と連結しており
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルキル基の各々はメチル基またはエチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルコキシ基の各々独立にメトキシ基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルキル基の各々独立にメチル基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のヘテロシクロアルキル基はアゼチジン-3-イル基、オキセタン-3-イル基、オキソラン-3-イル基またはオキサン-4-イル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記のC1-6アルコキシ基の各々独立にメトキシ基で
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の「メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基」の各々独立に3-メチル-オキセタン-3-イル基である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記のZにおいて、前記の独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環は

    で、そのb末端が前記のR と連結しており、
    ならびに/あるいは、前記のR

    で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基は2-メトキシエチル基で、
    ならびに/あるいは、前記のY において、前記の「C 1-6 ハロアルコキシ基」はトリフルオロメトキシ基である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. は-NYまたはヒドロキシ基で、
    ならびに/あるいは、YはH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    ならびに/あるいは、YはH、C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
    ならびに/あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. Aは1個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    ならびに/あるいは、Yは-NY で、
    ならびに/あるいは、Y はH、または、1~5個のC 1-6 アルコキシ基で置換されたC 1-6 アルキル基で、
    ならびに/あるいは、Y は定義(1)、(2)、(3)または(4)に記載の基であり:
    (1)H、C 1-6 アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C 4-6 架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC ~C ヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC 1-6 アルキル基、
    (3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、
    (4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基;
    ならびに/あるいは、Y 、Y はこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C ~C アルキル基およびC ~C アルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基である、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. は下記のスキームI、II又はIIIで定義され、
    スキームI:
    は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
    (1)C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (4)独立にアシル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    ならびに/あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成しており:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基であり:、
    スキームII:
    は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
    (1)ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (4)独立にアシル基から選ばれる1個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    ならびに/あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成しており:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基であり:、
    スキームIII:
    は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC1-6アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である、ことを特徴とする請求項4に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. は下記のスキームI又はIIで定義され、
    スキームI:
    H、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基で、
    ならびに/あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基で:、
    スキームII:
    はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-メチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-メチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフラニ基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1,1,1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチル基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基で、
    ならびに/あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3、3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジニル、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1、4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. 下記スキームI、II、III、IV、VまたはVIであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩:
    スキームI:
    Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
    Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
    はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    はH、C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、および、アシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される;
    スキームII:
    Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
    Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NYまたはヒドロキシ基で、
    はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    は定義(1)、(2)、(3)または(4)に記載の基であり:
    (1)H、C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にシアノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (3)独立にシアノ基およびハロゲンから選ばれる1~5個の置換基で置換されたシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基
    (4)独立にアシル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
    スキームII
    Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
    Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NYで、
    はH、C1-6アルキル基、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
    (1)C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にシアノ基、ヒドロキシ基、シクロプロピル基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (4)独立にアシル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基、ハロゲンおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
    スキームIV:
    Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
    Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NYで、
    はH、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
    (1)ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (4)独立にアシル基から選ばれる1個の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
    スキームV:
    Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基で、
    Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NYで、
    はH、または、1~5個のC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基で、
    は独立にヒドロキシ基、シクロプロピル基およびC1-6アルコキシ基から選ばれる1個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソおよびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基;
    スキームVI:

    ただし、
    Aはピリジレン基で、
    Yは-NYで、
    はH、メチル基、または、メトキシメチル基で、
    は定義(1)、(2)または(4)に記載の基であり:
    (1)C1-6アルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、または、ヘテロシクロアルキル基、
    (2)独立にシアノ基、シクロプロピル基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、NまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有する4員ヘテロシクロアルキル基、および、メチル基で置換されたNまたはOから選ばれる1個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~2個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    (4)アシル基で置換されたN含有ヘテロシクロアルキル基、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに定義(a)または(b)に記載の基を形成している:
    (a)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有する、4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基、
    (b)窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、独立にオキソ、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基およびC~Cアルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、4~7員ヘテロシクロアルキル基。
  11. Zは独立に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員ヘテロ芳香環で、前記ヘテロ芳香環はRで置換され、
    はC1-6アルコキシC1-6アルキル基
    は1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基で、
    Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基で、
    はH、C1-6アルキル基、または、1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれ、
    はH、アミノ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、C4-6架橋シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル-S(O)-、NH-S(O)またはヘテロシクロアリール基で、これらはそれぞれ任意に独立にシアノ基、ハロゲン、C1-6ハロアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、カルボン酸-C1-6アルキル基、カルボン酸C1-4エステル-C1-6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル,H)N-、ニトロ基、C1-6アルキル-S(O)-、C4-6シクロアルキル基、ヒドロキシで置換されたC3-6シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メチル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、ハロゲンで置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、メトキシ基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、アシル基およびアシルアミノ基から選ばれる1~5個の置換基で置換され、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクロアルケニル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、OおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
    およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基、シクロアルキル基および複素環基から選ばれるか、あるいはこれらはそれぞれ独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結した窒素原子とともに複素環基を形成しており、あるいは当該複素環基は任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 下記のスキームI、II又はIIIで定義される式IIで表される化合物である、
    スキームI:

    (Aは1、2または3個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリーレン基であり
    Yは-NY、-NH-NYまたはヒドロキシ基であり、
    はH、C1-6アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、(1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれ、
    はC1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、 4-6 シクロアルキル基、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、
    N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロアリール基、あるいはC1-6アルキル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロアリール基であり、
    シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基(これらの各々は、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-、(C1-6アルキル、H)N-およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~4個の置換基で置換されていてもよい)であり、
    N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシ-C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基およびC1-6アルキル-S(O)-から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基であり、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個、1個または複数個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換され、
    およびYは互いに独立に水素、C~Cアルキル基、SO-C~Cアルキル基で、あるいは、YおよびYはこれらに連結した窒素原子とともにピペリジル基、モルホリニル基、ジオキソチオモルホリニル基およびモノオキソチオモルホリニル基から選ばれる複素環基を形成している。)
    スキームII:
    (Aはピリジレン基であり、
    Yは-NYまたはヒドロキシ基であり、
    はH、C1-6アルキル基または1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基で、前記置換基は独立にヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基およびC1-6ハロアルコキシ基から選ばれ、
    はH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、C4-6シクロアルキル基、1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル、H)N-から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基(これらの各々は、ハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基、C1-6アルキル基、(C1-6アルキル,C1-6アルキル)N-および(C1-6アルキル、H)N-から選ばれる1~4個の置換基で置換されていてもよい)
    N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいは独立にハロゲン、アミノ基、ヒドロキシ基、アシル基、ヒドロキシC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシC1-6アルキル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1~4個の置換基で置換された、N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基であり、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)
    スキームIII:
    (Aはピリジレン基であり、
    Yは-NYまたはヒドロキシ基であり、
    はH、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基で置換されたC1-6アルキル基であり、
    はH、C1-6アルキル基、C4-6架橋シクロアルキル基あるいは独立にハロゲン、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C4-6シクロアルキル基および1~3個のO原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基から選ばれる1~5個の置換基で置換されたC1-6アルキル基、
    シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基もしくはシクロヘキシル基(これらの各々は、独立にハロゲンおよびシアノ基から選ばれる1~4個の置換基で置換されていてもよい)
    N、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基、あるいはアシル基で置換されたN、OまたはSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC~Cヘテロシクロアルキル基であり、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基を形成しており、あるいは前記4~7員ヘテロシクロアルキル基、6~9員スピロ環基または6~9員架橋環基は、窒素原子以外、さらにOおよびNから選ばれる0個または1個のヘテロ原子を含有し、これらはそれぞれ任意に独立にハロゲン、ヒドロキシ基、オキソ、C~Cアルキル基およびC~Cアルコキシ基から選ばれる1~4個の置換基で置換される。)ことを特徴とする請求項11に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 下記のスキームI又はIIで定義される式IIIで表される化合物である、
    スキームI:

    (Yは-NYまたはヒドロキシ基であり、
    はH、メチル基またはメトキシエチル基であり、
    はH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ビシクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、オキセタニルメチル基、メチル(オキセタニル)メチル基、テトラヒドロフリルメチレン基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、トリフルオロメトキシエチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、メトキシプロピル基、ジメトキシプロピル基、シアノプロピル基、ジフルオロヒドロキシプロピル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、メトキシイソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シアノシクロプロピル基、フルオロシクロブチル基、ジフルオロシクロブチル基、アセチルアゼチジル基、ジフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、オキセタニル基、テトラヒドロピラニル基またはテトラヒドロフリル基であり、
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともにモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、オキサゼパニル基、オキサアザスピロヘプチル基、オキサアザスピロノニル基、オキソオキサアザビシクロヘプチル基、ジフルオロピペリジル基、ヒドロキシピペリジル基、メトキシピペリジル基、ヒドロキシアゼチジル基、メトキシアゼチジル基、ジフルオロアゼチジル基、ジフルオロピロリジル基、メチルモルホリニル基、ジメチルモルホリニル基またはメチルオキソピペラジル基を形成している。)
    スキームII:
    (Yは-NYまたはヒドロキシ基であり、
    はH、メチル基または2-メトキシエチル基であり、
    はエチル基、3,3-ジフルオロシクロブチル基、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル基、1-メトキシプロパン-2-イル基、3-メトキシプロピル基、2-メトキシエチル基、テトラヒドロフラン-2-メチレン基、イソプロピル基、シクロプロピル基、2-トリフルオロメトキシエチル基、1-メトキシ-2-メチルイソプロパン-2-イル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-ヒドロキシエチル基、オキセタン-3-イル基、オキセタン-3-メチル基、1-シアノシクロプロピル基、3-メチル(オキセタニル)-メチル基、3-フルオロシクロブチル基、2-フルオロエチル基、シクロブチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル基、3-テトラヒドロフニル基、1,1,1-トリフルオロイソプロピル基、3-シアノプロピル基、1,1,1-トリフルオロプロピル基、1,3-ジメトキシプロパン-2-イル基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル基、1-アセチル-アゼチジン-3-イル基、4,4-ジフルオロシクロヘキシル基、3,3-ジフルオロ-1-シクロペンチル基、H、メチル基またはシクロプロピルメチル基であり;
    あるいは、Y、Yはこれらに連結したN原子とともに4,4-ジフルオロピペリジル基、モルホリニル基、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプチル基、3-ヒドロキシアゼチジル基、3-メトキシアゼチジル基、(1S,4S)-3-オキソ-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル基、2,6-ジメチルモルホリニル基、4-ヒドロキシピペリジル基、3,3-ジフルオロアゼチジル基、3-メチルモルホリニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、3,3-ジフルオロピロリジル基、1-メチル-2-オキソピペラジル基、2-メチルモルホリニル基、1,4-オキサゼパニル基、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノニル基または4-メトキシピペリジル基を形成している。)ことを特徴とする請求項11に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 式Iで表される化合物の構造は以下のいずれかで表されることを特徴とする請求項1に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩。






  15. 以下から選ばれるいずれかである式で表される化合物の製造方法:

    (AおよびYは、請求項1~14のいずれか1項に記載されているとおりである。)
    a)



    と反応させて式(1-3)化合物を得、ここで、GおよびWは任意にCl、Br、I、OH、OTs、OTfおよびOMsから選ばれ、Rはアルキル基またはベンジル基で、さらに

    をY-Hと反応させる;
    あるいは、b)

    をY-Hと反応させる;
    あるいは、c)式(1-3)の化合物を式(1-4)化合物に鹸化させた後、Y-Hと反応させる;
    あるいは、d)



    と反応させる。
  16. 請求項1~14のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩を含む薬物組成物。
  17. 請求項1~14のいずれか1項に記載の式Iで表される化合物、そのシス-トランス異性体、そのエナンチオマー、そのジアステレオマー、そのラセミ体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容される塩を含むα5-GABA受容体モジュレーター。
  18. 任意にα5-GABA受容体のリガンドを介する疾患の治療、予防または改善に使用され、
    あるいは任意に、認知疾患、アルツハイマー病、記憶障害、ダウン症候群、筋萎縮性側索硬化症、薬物依存症、ムズムズ脚症候群、認知欠陥、多発梗塞性認知症、疼痛、卒中および注意欠陥のうちの一つまたは複数の治療、予防または改善に使用される薬物組成物であって、任意に、前記の疼痛は神経病理性疼痛、炎症性疼痛および癌性疼痛のうちの一つまたは複数であり、任意に、前記の疼痛は、頭痛、面部痛、頚痛、肩痛、背痛、胸痛、腹痛、背部痛、腰痛、下肢痛、筋肉・骨格痛、血管痛、痛風、関節炎性疼痛、内臓痛、感染性疾患による疼痛、多箇所骨痛、鎌状赤血球症、自己免疫疾患、多発性硬化症または炎症に関連する疼痛、損傷または手術による慢性疼痛、侵害感受性疼痛、有痛性糖尿病、三叉神経痛、腰部または子宮頸神経根障害、舌咽神経痛、自律神経反射性疼痛、反射***感神経性ジストロフィー、神経根裂離、癌、化学損傷、毒素、栄養失調、ウイルスまたは細菌感染、変形性骨関節症に関連する疼痛からなる群から選択される、請求項16に記載の薬物組成物。
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