JP7348469B2 - 異常陰影特定プログラム、異常陰影特定装置及び異常陰影特定方法 - Google Patents

異常陰影特定プログラム、異常陰影特定装置及び異常陰影特定方法 Download PDF

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Description

本発明は、異常陰影特定プログラム、異常陰影特定装置及び異常陰影特定方法に関する。
近年、医師による画像診断業務では、診断中の症例と類似する症例の画像(以下、類似症例画像とも呼ぶ)を参考にする場合がある。そのため、近年では、このような類似症例画像を自動で検索するための類似症例画像検索(以下、単に画像検索とも呼ぶ)に関する技術の開発が行われている。具体的に、このような画像検索では、例えば、過去に取得された各症例に対応する画像を蓄積したデータベースから、診断中の症例と類似していると判断できる画像の検索を行い、その検索結果を出力装置等に表示する。
これにより、画像診断業務を行う医師は、画像検索による検索結果を効率的に参照することが可能になる(例えば、特許文献1乃至3参照)。
特開2007-275216号公報 特開2007-286945号公報 特開2015-191285号公報
上記のような画像検索が行われる場合、画像検索を行うシステム(以下、情報処理システムとも呼ぶ)は、例えば、診断中の症例に対応する画像から異常陰影の抽出を行い、抽出した異常陰影の分布を示す特徴量を特定する。そして、情報処理システムは、過去に取得された類似症例画像から、診断中の症例に対応する画像と特徴量が類似していると判断できる画像を特定し、特定した画像を検索結果として出力装置等に出力する。
しかしながら、例えば、びまん性肺疾患のように異常陰影の抽出が困難な症例に対応する画像から異常陰影の抽出を行う場合、情報処理システムは、血管や胸壁の一部等を異常陰影(例えば、異常陰影の種類の1つである蜂巣状陰影)と誤って抽出する可能性があり、これが画像検索の検索精度を低下させる大きな原因となる場合がある。
そのため、上記のような画像検索では、例えば、びまん性肺疾患のような症例に対応する画像から異常陰影の抽出を行う場合であっても、異常陰影の抽出を高精度に行うことが求められている。
そこで、一つの側面では、本発明は、画像に含まれる異常陰影の抽出を高精度に行うことを可能とする異常陰影特定プログラム、異常陰影特定装置及び異常陰影特定方法を提供することを目的とする。
実施の形態の一態様では、体内の画像から異常陰影の候補を抽出し、抽出した前記候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定し、抽出した前記候補のうち、特定した前記異常陰影に対応する位置において検出された候補であって、特定した前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する、処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面によれば、画像に含まれる異常陰影の抽出を高精度に行うことを可能とする。
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。 図2は、画像データ131の特徴量を特定する処理の具体例を説明する図であり、(A)(B)ともに肺のアキシャル断面を示す図である。 図3は、画像データ131の特徴量を特定する処理の具体例を説明する図である。 図4は、画像データ131から抽出した異常陰影SHの具体例について説明する図であり、(A)(B)(C)ともに肺のアキシャル断面を示す図である。 図5は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。 図6は、情報処理装置1の機能のブロック図である。 図7は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の概略を説明するフローチャート図である。 図8は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の概略を説明する図である。 図9は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の概略を説明する図である。 図10は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図11は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図12は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図13は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図14は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図15は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図16は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図17は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図18は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図19は、確率情報132の具体例について説明する図である。 図20は、係数情報133の具体例について説明する図である。 図21は、係数情報133の具体例について説明する図である。 図22は、係数情報133の具体例について説明する図である。 図23は、閾値情報134の具体例について説明する図である。 図24は、S145の処理において出力される情報の具体例を説明する図であり、(A)(B)(C)ともに肺のコロナル断面を示す図である。 図25は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の効果を説明する図であり、肺のアキシャル断面を示す図である。
[情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
情報処理システム10は、図1に示すように、情報処理装置1と、医師が操作を行う操作端末2と、情報処理装置1の内部または外部に設けられる記憶部130とを有する。情報処理装置1及び操作端末2は、ネットワークNWを介することによって互いにアクセスを行う。
操作端末2は、例えば、診断中の症例についての画像データ131(以下、新たな画像データ131とも呼ぶ)の入力を受け付ける。また、操作端末2は、例えば、入力を受け付けた新たな画像データ131と類似する画像データ131(類似症例画像)の画像検索を行う旨の入力を受け付ける。そして、操作端末2は、例えば、入力を受け付けた新たな画像データ131と類似する画像データ131の画像検索を行う旨の指示を情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1は、例えば、操作端末2から画像検索を行う旨の指示を受け付けた場合、受け付けた指示に対応する画像データ131の画像検索を行う。そして、情報処理装置1は、画像検索を行うことによって特定した画像データ131を操作端末2に送信する。その後、操作端末2は、例えば、情報処理装置1から受信した画像データ131を出力装置に出力する。
このような画像検索を行う場合、情報処理装置1は、例えば、診断中の症例に対応する新たな画像データ131から異常陰影の抽出を行い、抽出した異常陰影の分布を示す特徴量を特定する。そして、情報処理装置1は、過去に取得された各症例に対応する画像データ131から、診断中の症例に対応する画像と特徴量が類似していると判断できる画像データ131を特定し、特定した画像データ131を出力装置に出力する。以下、新たな画像データ131の特徴量を特定する処理の具体例について説明を行う。なお、以下、各症例に対応する画像データ131には、複数のスライス画像データ131aがそれぞれ含まれるものとして説明を行う。
[新たな画像データの特徴量を特定する処理]
図2は、新たな画像データ131の特徴量を特定する処理の具体例を説明する図であり、(A)(B)ともに肺のアキシャル断面を示す図である。図2(A)は、診断中の肺LUについての新たな画像データ131に含まれる1枚のスライス画像データ131aの具体例であり、図2(B)は、図2(A)に示すスライス画像データ131aから抽出された異常陰影SHの具体例である。
また、図3は、新たな画像データ131の特徴量を特定する処理の具体例を説明する図である。図3(A)は、図2(A)に示すスライス画像データ131aから抽出された異常陰影SHの発生状況を示すヒストグラムであり、図3(B)は、診断中の肺LUについての新たな画像データ131に含まれる全ての異常陰影SHの発生状況を示すヒストグラムである。
具体的に、情報処理装置1は、例えば、機械学習によって予め生成された分類器(例えば、サポートベクトルマシン)を用いることにより、図2(A)に示すスライス画像データ131aに含まれる格子状の部分画像のそれぞれが異常陰影SHに分類されるか否かを判定する。そして、情報処理装置1は、図2(B)に示すように、図2(A)に示すスライス画像データ131aに含まれる格子状の部分画像のうち、異常陰影SHとして分類された部分画像を特定する。
さらに、情報処理装置1は、図3(A)に示すように、例えば、左肺の末梢部分、左肺の中枢部分、右肺の中枢部分及び右肺の末梢部分のそれぞれについて、異常陰影SHとして分類された部分画像の数を集計する。
具体的に、図3(A)に示すヒストグラムにおいて、横軸は、肺LUにおける各部位(中枢や末梢)に対応し、縦軸は、異常陰影SHとして分類された部分画像の数に対応している。そのため、図3(A)に示すヒストグラムは、異常陰影SHとして分類された部分画像の数が最も多い部位が左肺の末梢部分であることを示している。
その後、情報処理装置1は、診断中の肺LUについての新たな画像データ131に含まれるスライス画像データ131aのそれぞれについて、図3(A)で説明した集計と同様の処理を行う。そして、情報処理装置1は、図3(B)に示すように、左肺の末梢部分、左肺の中枢部分、右肺の中枢部分及び右肺の末梢部分のそれぞれについて、異常陰影SHとして分類された部分画像の数を集計する。
具体的に、図3(B)に示す肺の各部位に対応するヒストグラムのそれぞれにおいて、横軸は、各スライス画像データ131aにおいて異常陰影SHとして分類された部分画像の数に対応し、縦軸は、診断中の肺LUについての新たな画像データ131に含まれるスライス画像データ131aのそれぞれ(すなわち、肺LUの上下方向における各部位)に対応している。そのため、図3(B)に示す左肺の末梢部分に対応するヒストグラム(左から1番目のヒストグラム)及び右肺の末梢部分に対応するヒストグラム(左から4番目のヒストグラム)のそれぞれは、異常陰影SHとして分類された部分画像の数が最も多い部位が下肺野であることを示している。一方、図3(B)に示す左肺の中枢部分に対応するヒストグラム(左から2番目のヒストグラム)及び右肺の中枢部分に対応するヒストグラム(左から3番目のヒストグラム)のそれぞれは、異常陰影SHとして分類された部分画像の数が最も多い部位が中肺野であることを示している。
これにより、情報処理装置1は、例えば、図3(B)に示す各ヒストグラムの形状を、診断中の肺LUについての画像データ131の特徴量として特定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、新たな画像データ131について特定した特徴量と、記憶部130に格納された画像データ131(過去の症例に対応する画像データ131)について特定した特徴量とを比較することにより、診断中の症例についての画像データ131と類似する画像データ131(類似症例画像)を抽出することが可能になる。
しかしながら、例えば、びまん性肺疾患のように異常陰影SHの抽出が困難な症例に対応する画像データ131から異常陰影SHの抽出を行う場合、情報処理装置1は、血管や胸壁の一部等を異常陰影SHと誤って抽出する可能性があり、これが画像検索の検索精度を低下させる大きな原因となる場合がある。以下、画像データ131から抽出した異常陰影SHの具体例について説明を行う。
[画像データから抽出した異常陰影の具体例]
図4は、画像データ131から抽出した異常陰影SHの具体例について説明する図であり、(A)(B)(C)ともに肺のアキシャル断面を示す図である。なお、図4に示す肺LUa及び肺LUbは、図2で説明した肺LUにおける異なる2つの断面に対応している。
例えば、図4(A)に示すように、肺LUaに対応するスライス画像データ131aに異常陰影SHaが含まれており、かつ、肺LUbに対応するスライス画像データ131aに異常陰影SHbが含まれている場合、情報処理装置1は、異常陰影SHa及び異常陰影SHbのみの抽出を行うことが好ましい。
しかしながら、情報処理装置1は、異常陰影SHの判定基準によっては、図4(B)に示すように、異常陰影SHa及び異常陰影SHbだけでなく血管や胸壁の一部等を異常陰影SHcとして抽出する場合がある。
これに対し、例えば、異常陰影SHの判定基準を図4(B)の場合よりも厳しく設定した場合、情報処理装置1は、図4(C)に示すように、異常陰影SHbのみを抽出し、異常陰影SHaの抽出を行わない場合がある。
そのため、情報処理装置1による画像検索では、びまん性肺疾患のような症例に対応する画像から異常陰影SHの抽出を行う場合であっても、異常陰影SHの抽出を高精度に行うことが求められている。
そこで、本実施の形態における情報処理装置1は、画像データ131から異常陰影SHの候補を抽出する。そして、情報処理装置1は、抽出した異常陰影SHの候補のうち、体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を異常陰影SHとして特定する。
その後、情報処理装置1は、抽出した異常陰影SHの候補のうち、特定した異常陰影SHに対応する位置において検出された候補であって、特定した異常陰影SHと所定の類似関係を有する候補を、異常陰影SHとしてさらに特定する。
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、異常陰影SHである確率が高確率であると判断された異常陰影SHの候補を異常陰影SHとして特定するだけでなく、異常陰影SHであると判断された候補と対応する位置において検出された候補であって、異常陰影SHであると判断された候補と類似している候補についても、異常陰影SHとして特定する。
これにより、情報処理装置1は、びまん性肺疾患のような症例に対応する画像データ131から異常陰影SHの抽出を行う場合であっても、画像データ131に含まれる異常陰影SHの特定を高精度に行うことが可能になる。そのため、情報処理装置1は、画像検索の検索精度の低下を防止することが可能になる。
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明する。図5は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
情報処理装置1は、図5に示すように、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、外部インターフェース(I/Oユニット)103と、記憶媒体104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
記憶媒体104は、例えば、異常陰影SHを特定する処理(以下、異常陰影特定処理とも呼ぶ)を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。また、記憶媒体104は、例えば、異常陰影特定処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部130(以下、情報格納領域130とも呼ぶ)を有する。なお、記憶媒体104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Sokid State Drive)であってよい。
CPU101は、記憶媒体104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して異常陰影特定処理を行う。
また、外部インターフェース103は、例えば、ネットワークNWを介することによって操作端末2と通信を行う。
[情報処理システムの機能]
次に、情報処理システム10の機能について説明を行う。図6は、情報処理装置1の機能のブロック図である。
情報処理装置1は、図6に示すように、情報処理装置1のCPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報管理部111と、候補抽出部112と、第1特定部113と、第2特定部114と、情報出力部115とを含む各種機能を実現する。
また、情報処理装置1は、図6に示すように、画像データ131と、確率情報132と、係数情報133と、閾値情報134とを情報格納領域130に記憶する。
情報管理部111は、例えば、操作端末2を介して新たな画像データ131等の各種情報の入力があった場合、入力された各種情報を情報格納領域130に記憶する。
候補抽出部112は、例えば、操作端末2を介して入力された新たな画像データ131から異常陰影SHの候補を抽出する。
具体的に、候補抽出部112は、例えば、異常陰影SHを含む画像データ131についての複数の学習データと、異常陰影SHを含まない画像データ131についての複数の学習データとを学習することによって生成した分類器(図示しない)を用いることにより、新たな画像データ131から異常陰影SHの候補の抽出を行う。
第1特定部113は、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補のうち、体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を異常陰影SHとして特定する。
具体的に、第1特定部113は、例えば、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補ごとに、各候補が体内において検出された位置における異常陰影SHの発生し易さを示す値と、各候補の異常陰影SHとしての確からしさを示す値とから特定の値を算出する。そして、第1特定部113は、例えば、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補のうち、算出した特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を異常陰影SHとして特定する。
第2特定部114は、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補のうち、第1特定部113が特定した異常陰影SHに対応する位置において検出された候補であって、第1特定部113が特定した異常陰影SHと所定の類似関係を有する候補を、異常陰影SHとしてさらに特定する。
具体的に、第2特定部114は、例えば、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補ごとに、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補のうち、体内において隣接して位置する他の候補を特定する。そして、第2特定部114は、例えば、候補抽出部112が抽出した候補ごとであって他の候補ごとに、候補抽出部112が抽出した候補に含まれる情報と他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出する。その後、第2特定部114は、例えば、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補と他の候補との組み合わせのうち、算出した類似度が第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結する。そして、第2特定部114は、例えば、候補抽出部112が抽出した異常陰影SHの候補のうち、第1特定部113が特定した異常陰影SHの候補と連結する候補を、異常陰影SHとして特定する。
情報出力部115は、第1特定部113及び第2特定部114が特定した異常陰影SHを示す情報を操作端末2の出力装置等に出力する。
[第1の実施の形態の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。図7は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の概略を説明するフローチャート図である。また、図8及び図9は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の概略を説明する図である。
情報処理装置1は、図7に示すように、異常陰影特定タイミングまで待機する(S1のNO)。異常陰影特定タイミングは、例えば、医師が操作端末2を介して異常陰影SHの特定を行う旨の入力を行ったタイミングであってよい。
そして、異常陰影特定タイミングになった場合(S1のYES)、情報処理装置1は、図7及び図8に示すように、体内についての画像データ131から異常陰影SHの候補を抽出する(S2)。
続いて、情報処理装置1は、図7及び図9に示すように、S2の処理で抽出した異常陰影SHの候補のうち、体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を異常陰影SHとして特定する(S3)。
その後、情報処理装置1は、図7及び図9に示すように、S2の処理で抽出した異常陰影SHの候補のうち、S3の処理で特定した異常陰影SHに対応する位置において検出された候補であって、S3の処理で特定した異常陰影SHと所定の類似関係を有する候補を、異常陰影SHとしてさらに特定する(S4)。
これにより、情報処理装置1は、画像データ131に含まれる異常陰影SHの特定を高精度に行うことが可能になる。そのため、情報処理装置1は、画像検索の検索精度の低下を防止することが可能になる。
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図10から図18は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、図19から図25は、第1の実施の形態における異常陰影特定処理の詳細を説明する図である。なお、以下、異常陰影特定処理において特定を行う異常陰影SHが蜂巣状陰影SHであるものとして説明を行う。
情報処理装置1の候補抽出部112は、図10に示すように、異常陰影特定タイミングまで待機する(S11のNO)。
そして、異常陰影特定タイミングになった場合(S11のYES)、候補抽出部112は、例えば、予め生成した分類器を用いることにより、操作端末2を介して入力された新たな画像データ131に含まれる蜂巣状陰影SHの候補を特定する(S12)。以下、S12の処理の詳細について説明を行う。
[S12の処理の詳細]
図12及び図13は、S12の処理の詳細について説明する図である。
候補抽出部112は、診断中の症例についての新たな画像データ131を取得する(S101)。具体的に、候補抽出部112は、例えば、診断中の症例についての新たな画像データ131であって、複数のスライス画像データ131aを含む画像データ131を取得する。
そして、候補抽出部112は、S101の処理で取得した画像データ131に含まれるスライス画像データ131aのうちの1つを取得する(S102)。
その後、候補抽出部112は、S102の処理で取得したスライス画像データ131aを格子状の部分画像に分割する(S103)。
続いて、候補抽出部112は、S103の処理で分割した部分画像のうちの1つを特定する(S104)。
そして、候補抽出部112は、S104の処理で特定した部分画像から特徴量を取得する(S105)。具体的に、候補抽出部112は、S104の処理で特定した部分画像に含まれる各種情報の内容を示す特徴量を取得する。
次に、候補抽出部112は、図13に示すように、S105の処理で取得した特徴量を予め生成した分類器に入力することによって出力される情報を取得する(S111)。
具体的に、ここでの分類器は、例えば、S105の処理で取得した特徴量(分類器に入力された特徴量)に基づいて、S104の処理で取得した部分画像を「正常」、「蜂巣状陰影」、「他の異常陰影A」及び「他の異常陰影B」のいずれかに分類するものである。そして、候補抽出部112は、S111の処理において、例えば、分類器から出力された分類結果と、分類結果の確からしさを示す値である識別値とを取得する。
そして、候補抽出部112は、S104の処理で取得した部分画像に、S111の処理で取得した情報を対応付ける(S112)。具体的に、候補抽出部112は、S104の処理で取得した部分画像に、S111の処理で取得した分類結果と識別値とを対応付ける。
その後、S104の処理において全ての部分画像の特定が完了しており、かつ、S102の処理において全てのスライス画像データ131aの取得が完了している場合(S113のYES、S114のYES)、候補抽出部112は、S12の処理を終了する。
一方、S104の処理において全ての部分画像の特定が完了していない場合(S113のNO)、候補抽出部112は、S104以降の処理を再度行う。また、S102の処理において全てのスライス画像データ131aの取得が完了していない場合(S114のNO)、候補抽出部112は、S102以降の処理を再度行う。
これにより、候補抽出部112は、画像データ131に含まれる全ての部分画像に対し、分類結果及び識別値を対応付けることが可能になる。そのため、候補抽出部112は、蜂巣状陰影SHである可能性がある部分画像(蜂巣状陰影SHの候補である部分画像)を特定することが可能になる。
図10に戻り、情報処理装置1の第1特定部113は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補ごとに、各候補が体内において検出された位置における蜂巣状陰影SHの発生し易さを示す値と、各候補の蜂巣状陰影SHとしての確からしさを示す値とから特定の値を算出する(S13)。
そして、第1特定部113は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補のうち、S13の処理で算出した特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を蜂巣状陰影SHとして特定する(S14)。第1の閾値は、例えば、予め定められて情報格納領域130に記憶されている閾値であってよい。以下、S13及びS14の処理の詳細について説明する。
[S13及びS14の処理の詳細]
図14及び図15は、S13及びS14の処理の詳細について説明する図である。
第1特定部113は、図14に示すように、S103の処理で分割した部分画像のうちの1つを特定する(S121)。
そして、第1特定部113は、S121の処理で特定した部分画像に対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かを判定する(S122)。具体的に、第1特定部113は、S121の処理で特定した部分画像について、S112の処理で対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かの判定を行う。
その結果、分類結果が蜂巣状陰影SHである場合(S122のYES)、第1特定部113は、情報格納領域130に記憶された確率情報132を参照し、S121の処理で特定した部分画像の上下方向における位置に基づく蜂巣状陰影SHの第1発生確率を特定する(S123)。確率情報132は、肺の各位置における蜂巣状陰影SHの発生確率を示す情報である。
また、第1特定部113は、この場合、情報格納領域130に記憶された確率情報132を参照し、S121の処理で特定した部分画像の水平方向における位置に基づく蜂巣状陰影SHの第2発生確率を特定する(S124)。以下、確率情報132の具体例について説明を行う。
[確率情報の具体例]
図19は、確率情報132の具体例について説明する図である。
図19に示す確率情報132は、確率情報132に含まれる各情報を識別する情報が記憶される「項番」と、肺の各位置における名称が記憶される「位置」と、肺の各位置における蜂巣状陰影SHの発生確率が記憶される「発生確率」とを項目として有する。
具体的に、図19に示す例において、「項番」が「1」である情報には、「位置」として「上肺野」が記憶され、「発生確率」として「0.1」が記憶されている。また、図19に示す例において、「項番」が「2」である情報には、「位置」として「中肺野」が記憶され、「発生確率」として「0.3」が記憶されている。また、図19に示す例において、「項番」が「3」である情報には、「位置」として「下肺野」が記憶され、「発生確率」として「1.0」が記憶されている。
さらに、図19に示す例において、「項番」が「4」である情報には、「位置」として「中枢」が記憶され、「発生確率」として「0.1」が記憶されている。また、図19に示す例において、「項番」が「5」である情報には、「位置」として「中間」が記憶され、「発生確率」として「0.5」が記憶されている。また、図19に示す例において、「項番」が「6」である情報には、「位置」として「末梢」が記憶され、「発生確率」として「1.0」が記憶されている。
そのため、例えば、S121の処理で特定した部分画像の上下方向における位置が上肺野である場合、第1特定部113は、図19に示す確率情報132を参照し、「位置」に「上肺野」が記憶された情報(「項番」が「1」である情報)の「発生確率」に記憶された情報である「0.1」を第1発生確率として特定する。
同様に、例えば、S121の処理で特定した部分画像の水平方向における位置が中間で場合、第1特定部113は、図19に示す確率情報132を参照し、「位置」に「中間」が記憶された情報(「項番」が「5」である情報)の「発生確率」に記憶された情報である「0.5」を第2発生確率として特定する。
図14に戻り、第1特定部113は、S121の処理で特定した部分画像に対応付けられた識別値を特定する(S125)。具体的に、第1特定部113は、S121の処理で特定した部分画像について、S112の処理で対応付けられた識別値を特定する。
そして、第1特定部113は、図15に示すように、S123の処理で特定した第1発生確率と、S124の処理で特定した第2発生確率と、S125の処理で特定した識別値とに基づいて特定の値を算出する(S131)。具体的に、第1特定部113は、例えば、S123の処理で特定した第1発生確率と、S124の処理で特定した第2発生確率と、S125の処理で特定した識別値とを乗算した値を特定の値として算出する。
続いて、第1特定部113は、S131の処理で算出した特定の値と第1の閾値とを比較する(S132)。
その結果、S131の処理で算出した特定の値が第1の閾値よりも大きい場合(S132のYES)、第1特定部113は、S121の処理で取得した部分画像に、蜂巣状陰影SHである確率が高いことを示す情報を対応付ける(S133)。
一方、S131の処理で算出した特定の値が第1の閾値よりも大きくない場合(S132のNO)、第1特定部113は、S133の処理を行わない。
そして、S121の処理において全ての部分画像の特定が完了している場合(S134のYES)、第1特定部113は、S13及びS14の処理を終了する。
一方、S121の処理において全ての部分画像の特定が完了していない場合(S134のNO)、第1特定部113は、S121以降の処理を再度行う。
なお、S122の処理において、分類結果が蜂巣状陰影SHでない場合についても同様に(S122のNO)、第1特定部113は、S134の処理を行う。
これにより、第1特定部113は、S103の処理で分割された部分画像のうち、高い確率で蜂巣状陰影SHであると判断できる部分画像(蜂巣状陰影SHである確率が高いことを示す情報が対応付けられた部分画像)を特定することが可能になる。
図10に戻り、情報処理装置1の第2特定部114は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補ごとに、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補のうち、体内において隣接して位置する他の候補を特定する(S15)。
そして、第2特定部114は、図11に示すように、S12の処理で抽出した蜂巣状陰影SHの候補ごとであってS15の処理で特定した他の候補ごとに、S12の処理で抽出した蜂巣状陰影SHの候補に含まれる情報と、S15の処理で特定した他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出する(S21)。
続いて、第2特定部114は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補ごとであってS15の処理で特定した他の候補ごとに、各候補の体内における位置関係と、各候補の蜂巣状陰影SHとしての確からしさの比較結果とに基づいて第2の閾値を決定する(S22)。
さらに、第2特定部114は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補とS15で特定した他の候補との組み合わせのうち、S21の処理で算出した類似度が各組み合わせに対応する第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる蜂巣状陰影SHの各候補を連結する(S23)。
そして、第2特定部114は、S12の処理で特定した蜂巣状陰影SHの候補のうち、S14の処理で蜂巣状陰影SHと特定した候補と連結する候補を、蜂巣状陰影SHとしてさらに特定する(S24)。以下、S15からS24の処理の詳細について説明を行う。
[S15からS24の処理の詳細]
図16から図18は、S15からS24の処理の詳細について説明する図である。
第2特定部114は、図16に示すように、S103の処理で分割した部分画像のうちの1つを特定する(S141)。
そして、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像に対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かを判定する(S142)。具体的に、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像について、S112の処理で対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かの判定を行う。
その結果、分類結果が蜂巣状陰影SHである場合(S142のYES)、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像と隣接する部分画像ごとに、部分画像の連結判定処理を行う(S143)。
一方、分類結果が蜂巣状陰影SHでないと場合(S142のNO)、第2特定部114は、S143の処理を行わない。以下、S143の処理(連結判定処理)の詳細について説明を行う。
[S143の処理の詳細]
図17及び図18は、S143の処理の詳細について説明する図である。
第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像と隣接する部分画像のうちの1つを特定する(S151)。具体的に、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像と水平方向または上下方向において隣接する部分画像(S141の処理で特定した部分画像と異なるスライス画像データ131aに含まれる部分画像を含む)のうちの1つを特定する。
そして、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像に対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かを判定する(S152)。具体的に、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像について、S112の処理で対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHであるか否かの判定を行う。
その結果、S151の処理で特定した部分画像に対応付けられた分類結果が蜂巣状陰影SHである場合(S152のYES)、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像に含まれる情報と、S151の処理で特定した部分画像に含まれる情報との類似度を算出する(S153)。
続いて、第2特定部114は、情報格納領域130に記憶された係数情報133を参照し、S141の処理で特定した部分画像とS151の処理で特定した部分画像との上下方向の位置関係に基づいて第1係数を特定する(S154)。係数情報133は、S153の処理で算出した類似度と比較を行う第2の閾値を決定する際に用いられる各係数を含む情報である。
また、第2特定部114は、情報格納領域130に記憶された係数情報133を参照し、S141の処理で特定した部分画像とS151の処理で特定した部分画像との水平方向の位置関係に基づいて第2係数を特定する(S155)。
さらに、第2特定部114は、図18に示すように、情報格納領域130に記憶された係数情報133を参照し、S141の処理で特定した部分画像に対応付けられた識別値とS151の処理で特定した部分画像に対応付けられた識別値との比較結果に基づいて第3係数を特定する(S161)。以下、係数情報133の具体例について説明を行う。なお、以下、S154の処理において参照される係数情報133を第1係数情報133aとも呼び、S155の処理において参照される係数情報133を第2係数情報133bとも呼び、S161の処理において参照される係数情報133を第3係数情報133cとも呼ぶ。
[係数情報の具体例]
図20から図22は、係数情報133の具体例について説明する図である。具体的に、図20は、第1係数情報133aの具体例について説明する図であり、図21は、第2係数情報133bの具体例について説明する図であり、図22は、第3係数情報133cの具体例について説明する図である。
[第1係数情報の具体例]
初めに、第1係数情報133aの具体例について説明を行う。
図20に示す第1係数情報133aは、第1係数情報133aに含まれる各情報を識別する情報が記憶される「項番」と、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも下に位置しているか否か示す式が記憶される「関係式」と、S154の処理において用いられる係数が記憶される「係数」とを項目として有する。「関係式」には、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも下に位置していることを示す「a>b」、S141の処理で特定した部分画像の上下方向における位置とS151の処理で特定した部分画像の上下方向における位置とが同じであることを示す「a=b」、または、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも上に位置していることを示す「a<b」が設定される。
具体的に、図20に示す第1係数情報133aにおいて、「項番」が「1」である情報には、「関係式」として「a>b」が記憶され、「係数」として「1」が記憶されている。また、図20に示す第1係数情報133aにおいて、「項番」が「2」である情報には、「関係式」として「a=b」が記憶され、「係数」として「0」が記憶されている。さらに、図20に示す第1係数情報133aにおいて、「項番」が「3」である情報には、「関係式」として「a<b」が記憶され、「係数」として「-1」が記憶されている。
[第2係数情報の具体例]
次に、第2係数情報133bの具体例について説明を行う。
図21に示す第2係数情報133bは、第2係数情報133bに含まれる各情報を識別する情報が記憶される「項番」と、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも末梢側に位置しているか否か示す式が記憶される「関係式」と、S155の処理において用いられる係数が記憶される「係数」とを項目として有する。「関係式」には、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも末梢側に位置していることを示す「a>b」、S141の処理で特定した部分画像の水平方向における位置とS151の処理で特定した部分画像の水平方向における位置とが同じであることを示す「a=b」、または、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも中枢側に位置していることを示す「a<b」が設定される。
具体的に、図21に示す第2係数情報133bにおいて、「項番」が「1」である情報には、「関係式」として「a>b」が記憶され、「係数」として「1」が記憶されている。また、図21に示す第2係数情報133bにおいて、「項番」が「2」である情報には、「関係式」として「a=b」が記憶され、「係数」として「0」が記憶されている。さらに、図21に示す第2係数情報133bにおいて、「項番」が「3」である情報には、「関係式」として「a<b」が記憶され、「係数」として「-1」が記憶されている。
[第3係数情報の具体例]
次に、第3係数情報133cの具体例について説明を行う。
図21に示す第3係数情報133cは、第3係数情報133cに含まれる各情報を識別する情報が記憶される「項番」と、S141の処理で特定した部分画像の識別値がS151の処理で特定した部分画像の識別値よりも大きいか否か示す式が記憶される「関係式」と、S161の処理において用いられる係数が記憶される「係数」とを項目として有する。「関係式」には、S141の処理で特定した部分画像の識別子がS151の処理で特定した部分画像の識別子よりも大きいことを示す「a>b」、S141の処理で特定した部分画像の識別子とS151の処理で特定した部分画像の識別子とが等しいことを示す「a=b」、または、S141の処理で特定した部分画像の識別子がS151の処理で特定した部分画像の識別子よりも小さいことを示す「a<b」が設定される。
具体的に、図22に示す第3係数情報133cにおいて、「項番」が「1」である情報には、「関係式」として「a>b」が記憶され、「係数」として「1」が記憶されている。また、図22に示す第3係数情報133cにおいて、「項番」が「2」である情報には、「関係式」として「a=b」が記憶され、「係数」として「0」が記憶されている。さらに、図22に示す第3係数情報133cにおいて、「項番」が「3」である情報には、「関係式」として「a<b」が記憶され、「係数」として「-1」が記憶されている。
そのため、例えば、S141の処理で特定した部分画像の位置がS151の処理で特定した部分画像の位置よりも下肺野側であって中枢側である場合、第2特定部114は、S154の処理において第1係数として「1」を特定し、S155の処理において第2係数として「-1」を特定する。
また、例えば、S141の処理で特定した部分画像に対応付けられた識別値が「0.2」であって、S151の処理で特定した部分画像に対応付けられた識別値が「0.6」である場合、第2特定部114は、S161の処理において第3係数として「-1」を特定する。
図18に戻り、第2特定部114は、S154の処理で特定した第1係数と、S155の処理で特定した第2係数と、S161の処理で特定した第3係数とに基づいて比較値を算出する(S162)。具体的に、第2特定部114は、例えば、第1係数と第2係数との和に第3係数を乗算した値を比較値として算出する。
そして、第2特定部114は、情報格納領域130に記憶された閾値情報134を参照し、S162の処理で算出した比較値に対応する第2の閾値を特定する(S163)。以下、閾値情報134の具体例について説明を行う。
[閾値情報の具体例]
図23は、閾値情報134の具体例について説明する図である。
図23に示す閾値情報134は、閾値情報134に含まれる各情報を識別する情報が記憶される「項番」と、S162の処理で算出される比較値が記憶される「比較値」と、各閾値が記憶される「閾値」とを項目として有する。なお、「閾値」に記憶されている閾値に含まれる「d」は、例えば、実験等によって予め定められた値である。また、「閾値」に記憶されている閾値に含まれる「T」は、例えば、閾値を調整するための負の値である。
具体的に、図23に示す閾値情報134において、「項番」が「1」である情報には、「比較値」として「2」が記憶され、「閾値」として「d+2T」が記憶されている。また、図23に示す閾値情報134において、「項番」が「2」である情報には、「比較値」として「1」が記憶され、「閾値」として「d+T」が記憶されている。また、図23に示す閾値情報134において、「項番」が「3」である情報には、「比較値」として「0」が記憶され、「閾値」として「d」が記憶されている。
さらに、図23に示す閾値情報134において、「項番」が「4」である情報には、「比較値」として「-1」が記憶され、「閾値」として「d-T」が記憶されている。また、図23に示す閾値情報134において、「項番」が「5」である情報には、「比較値」として「-2」が記憶され、「閾値」として「d-2T」が記憶されている。
すなわち、図23に示す閾値情報134では、「比較値」に記憶された値が大きくなるほど後述の処理において用いられる第2の閾値が緩和される(小さくなる)ように、各値が設定されている。
図18に戻り、第2特定部114は、S153の処理で算出した類似度とS163の処理で特定した第2の閾値とを比較する(S164)。
その結果、S153の処理で算出した類似度がS163の処理で特定した第2の閾値よりも大きい場合(S164のYES)、第2特定部114は、S141の処理で特定した部分画像とS151の処理で特定した部分画像とを連結する(S165)。
すなわち、びまん性肺疾患における蜂巣状陰影SHは、下肺野や末梢において発生する確率が高いという性質を有している。また、びまん性肺疾患における蜂巣状陰影SHは、下肺野や末梢において発生したものが上肺野や中枢に向けて拡大する可能性がある一方、肺の上肺野や中枢において単独で発生する確率が極めて低いという性質を有している。
そのため、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも上である場合や中枢側である場合において、S141の処理で特定した部分画像が蜂巣状陰影SHである場合、S151の処理で特定した部分画像は、S141の処理で特定した部分画像に対応する蜂巣状陰影SHからの拡大によって蜂巣状陰影SHとなった可能性が高いものと判断することが可能である。
一方、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも下である場合や末梢側である場合、S151の処理で特定した部分画像は、S141の処理で特定した部分画像が蜂巣状陰影SHである場合であっても、S141の処理で特定した部分画像に対応する蜂巣状陰影SHからの拡大によって蜂巣状陰影SHとなった可能性が低いものと判断することが可能である。
したがって、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも上である場合や中枢側である場合、S141の処理で特定した部分画像とS151の処理で特定した部分画像との連結を行う旨の判断がよりされ易い閾値を用いてS164の処理を行う。これにより、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも上である場合や中枢側である場合、後述するように、S151の処理で特定した部分画像が蜂巣状陰影SHとして判断される可能性を高くすることが可能になる。
一方、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも下である場合や末梢側である場合、S141の処理で特定した部分画像とS151の処理で特定した部分画像との連結を行う旨の判断がよりされ難い閾値を用いてS164の処理を行う。これにより、第2特定部114は、S151の処理で特定した部分画像の位置がS141の処理で特定した部分画像の位置よりも下である場合や末梢側である場合、後述するように、S151の処理で特定した部分画像が蜂巣状陰影SHとして判断される可能性を低くすることが可能になる。
図18に戻り、S151の処理において全ての部分画像の特定が完了している場合(S166のYES)、第2特定部114は、S15からS24の処理を終了する。
一方、S151の処理において全ての部分画像の特定が完了していない場合(S166のNO)、第2特定部114は、S151以降の処理を再度行う。
これにより、第2特定部114は、ある部分画像が蜂巣状陰影SHであると判定された場合、これに伴って蜂巣状陰影SHであると判定することが可能な他の部分画像を特定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、例えば、操作端末2を介して入力された新たな画像データ131から、蜂巣状陰影SHの抽出を高精度に行うことが可能になる。
図16に戻り、S143の処理が行われた場合、または、S142の処理において分類結果が蜂巣状陰影SHである場合、第2特定部114は、S141の処理において全ての部分画像の特定が完了しているか否かを判定する(S144)。
その結果、S141の処理において全ての部分画像の特定が完了していると判定した場合(S144のYES)、第2特定部114は、例えば、S103の処理で分割した部分画像のうち、S133の処理で蜂巣状陰影SHである確率が高いことを示す情報と対応付けられた部分画像と連結された部分画像に、蜂巣状陰影SHであることを示す情報を対応付ける(S145)。
一方、S141の処理において全ての部分画像の特定が完了していないと判定した場合(S144のNO)、第2特定部114は、S141以降の処理を再度行う。
図11に戻り、情報処理装置1の情報出力部115は、S24の処理の後、例えば、S14及びS24の処理で蜂巣状陰影SHとして特定した候補が蜂巣状陰影SHであることを示す情報を出力する(S25)。
具体的に、情報出力部115は、S103の処理で分割した部分画像のうち、S133の処理において蜂巣状陰影SHである確率が高いことを示す情報に対応付けられた部分画像が、蜂巣状陰影SHであることを示す情報を操作端末2の出力装置等に出力する。また、情報出力部115は、S103の処理で分割した部分画像のうち、S145の処理において蜂巣状陰影SHであることを示す情報に対応付けられた部分画像が、蜂巣状陰影SHであることを示す情報を操作端末2の出力装置等に出力する。以下、S145の処理において出力される情報の具体例について説明を行う。
[S145の処理において出力される情報の具体例]
図24は、S145の処理において出力される情報の具体例を説明する図であり、(A)(B)(C)ともに肺のコロナル断面を示す図である。図24(A)は、S12の処理で特定された蜂巣状陰影SHの候補を示す情報であり、図24(B)は、S14の処理で特定された蜂巣状陰影SHを示す情報であり、図24(C)は、S24の処理で特定された蜂巣状陰影SHを示す情報である。
具体的に、図24(A)には、肺LUにおいて特定された候補SH11を示す情報が含まれている。また、図24(B)には、肺LUにおいて特定された候補SH11のうち、S14の処理で特定された蜂巣状陰影SH12を示す情報が含まれている。さらに、図24(C)には、肺LUにおいて特定された候補SH11のうち、S24の処理で特定された蜂巣状陰影SH13を示す情報が含まれている。
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、画像データ131から異常陰影SHの候補を抽出する。そして、情報処理装置1は、抽出した異常陰影SHの候補のうち、体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を異常陰影SHとして特定する。
その後、情報処理装置1は、抽出した異常陰影SHの候補のうち、特定した異常陰影SHに対応する位置において検出された候補であって、特定した異常陰影SHと所定の類似関係を有する候補を、異常陰影SHとしてさらに特定する。
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、異常陰影SHである確率が高確率であると判断された異常陰影SHの候補を異常陰影SHとして特定するだけでなく、異常陰影SHであると判断された候補と対応する位置において検出された候補であって、異常陰影SHであると判断された候補と類似している候補についても、異常陰影SHとして特定する。
これにより、情報処理装置1は、画像データ131に含まれる異常陰影SHの特定を高精度に行うことが可能になる。具体的に、情報処理装置1は、図25に示すように、特定する必要がある異常陰影SH(肺LUaに含まれる異常陰影SHa及び肺LUbに含まれる異常陰影SHb)を高精度に特定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、画像検索の検索精度の低下を防止することが可能になる。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
(付記1)
体内の画像から異常陰影の候補を抽出し、
抽出した前記候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定し、
抽出した前記候補のうち、特定した前記異常陰影に対応する位置において検出された候補であって、特定した前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記2)
付記1において、
前記抽出する処理では、異常陰影を含む画像についての複数の学習データと、異常陰影を含まない画像についての複数の学習データとを学習することによって生成した分類器を用いることにより、前記候補の抽出を行う、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記3)
付記2において、
前記抽出する処理では、
前記体内の画像に含まれる部分画像ごとに、各部分画像を入力したことに応じて前記分類器から出力された情報を取得し、
前記体内の画像に含まれる部分画像のうち、取得した前記情報が前記候補であること示す情報を含む部分画像を、前記候補として抽出する、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記4)
付記1において、
前記所定条件を満たす候補を特定する処理では、
抽出した前記候補ごとに、各候補が前記体内において検出された位置における異常陰影の発生し易さを示す値と、各候補の前記異常陰影としての確からしさを示す値とから前記特定の値を算出し、
抽出した前記候補のうち、算出した前記特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記5)
付記1において、
前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を特定する処理では、
抽出した前記候補ごとに、抽出した前記候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、抽出した前記候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結し、
抽出した前記候補のうち、前記所定条件を満たす候補を特定する処理において特定した前記候補と連結する候補を、前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記6)
付記5において、
前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を特定する処理では、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて前記第2の閾値を決定し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結する、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記7)
付記1において、
体内の画像は、肺のスライス画像である、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記8)
付記1において、
前記異常陰影は、蜂巣状陰影である、
ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
(付記9)
体内の画像から異常陰影の候補を抽出する候補抽出部と、
抽出した前記候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定する第1特定部と、
抽出した前記候補のうち、特定した前記異常陰影に対応する位置において検出された候補であって、特定した前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する第2特定部と、を有する、
ことを特徴とする異常陰影特定装置。
(付記10)
付記9において、
前記第1特定部は、
抽出した前記候補ごとに、各候補が前記体内において検出された位置における異常陰影の発生し易さを示す値と、各候補の前記異常陰影としての確からしさを示す値とから前記特定の値を算出し、
抽出した前記候補のうち、算出した前記特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定装置。
(付記11)
付記9において、
前記第2特定部は、
抽出した前記候補ごとに、抽出した前記候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、抽出した前記候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結し、
抽出した前記候補のうち、前記所定条件を満たす候補を特定する処理において特定した前記候補と連結する候補を、前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定装置。
(付記12)
付記11において、
前記第2特定部は、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて前記第2の閾値を決定し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結する、
ことを特徴とする異常陰影特定装置。
(付記13)
体内の画像から異常陰影の候補を抽出し、
抽出した前記候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定し、
抽出した前記候補のうち、特定した前記異常陰影に対応する位置において検出された候補であって、特定した前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定方法。
(付記14)
付記13において、
前記所定条件を満たす候補を特定する工程では、
抽出した前記候補ごとに、各候補が前記体内において検出された位置における異常陰影の発生し易さを示す値と、各候補の前記異常陰影としての確からしさを示す値とから前記特定の値を算出し、
抽出した前記候補のうち、算出した前記特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定方法。
(付記15)
付記13において、
前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を特定する工程では、
抽出した前記候補ごとに、抽出した前記候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、抽出した前記候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結し、
抽出した前記候補のうち、前記所定条件を満たす候補を特定する処理において特定した前記候補と連結する候補を、前記異常陰影として特定する、
ことを特徴とする異常陰影特定方法。
(付記16)
付記14において、
前記異常陰影と所定の類似関係を有する候補を特定する工程では、
抽出した前記候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて前記第2の閾値を決定し、
抽出した前記候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る組み合わせに含まれる各候補を連結する、
ことを特徴とする異常陰影特定方法。
1:情報処理装置 2:操作端末
130:情報格納領域 NW:ネットワーク

Claims (6)

  1. 体内の画像に含まれる異常陰影の候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定し、
    前記異常陰影の候補ごとに、前記異常陰影の候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、
    前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、前記異常陰影の候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、
    前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて第2の閾値を決定し、
    前記異常陰影の候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る第1の組み合わせを特定し、
    特定した前記第1の組み合わせのうち、前記異常陰影を特定する処理において前記異常陰影として特定された候補を含む組み合わせに含まれる各候補を連結し、
    前記第1の組み合わせに含まれる候補のうち、前記異常陰影を特定する処理において特定した前記異常陰影と連結する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする異常陰影特定プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記所定条件を満たす候補を特定する処理では、
    前記体内の画像に含まれる異常陰影の候補ごとに、各候補が前記体内において検出された位置における異常陰影の発生し易さを示す値と、各候補の前記異常陰影としての確からしさを示す値とから前記特定の値を算出し、
    前記体内の画像に含まれる異常陰影の候補のうち、算出した前記特定の値が第1の閾値よりも大きい候補を前記異常陰影として特定する、
    ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
  3. 請求項1において、
    体内の画像は、肺のスライス画像である、
    ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
  4. 請求項1において、
    前記異常陰影は、蜂巣状陰影である、
    ことを特徴とする異常陰影特定プログラム。
  5. 体内の画像に含まれる異常陰影の候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定する第1特定部と、
    前記異常陰影の候補ごとに、前記異常陰影の候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、前記異常陰影の候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて第2の閾値を決定し、前記異常陰影の候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る第1の組み合わせを特定し、特定した前記第1の組み合わせのうち、前記異常陰影を特定する処理において前記異常陰影として特定された候補を含む組み合わせに含まれる各候補を連結し、前記第1の組み合わせに含まれる候補のうち、前記異常陰影を特定する処理において特定した前記異常陰影と連結する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する第2特定部と、を有する、
    ことを特徴とする異常陰影特定装置。
  6. 第1特定部が、体内の画像に含まれる異常陰影の候補のうち、前記体内において検出された位置に基づく特定の値が所定条件を満たす候補を前記異常陰影として特定し、
    第2特定部が、前記異常陰影の候補ごとに、前記異常陰影の候補のうち、前記体内において隣接して位置する他の候補を特定し、前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、前記異常陰影の候補に含まれる情報と前記他の候補に含まれる情報との類似度を示す値を算出し、前記異常陰影の候補ごとであって前記他の候補ごとに、各候補の前記体内における位置関係と、各候補の前記異常陰影としての確からしさの比較結果とに基づいて第2の閾値を決定し、前記異常陰影の候補と前記他の候補との組み合わせのうち、算出した前記類似度が各組み合わせに対応する前記第2の閾値を上回る第1の組み合わせを特定し、特定した前記第1の組み合わせのうち、前記異常陰影を特定する処理において前記異常陰影として特定された候補を含む組み合わせに含まれる各候補を連結し、前記第1の組み合わせに含まれる候補のうち、前記異常陰影を特定する処理において特定した前記異常陰影と連結する候補を、前記異常陰影としてさらに特定する、
    ことを特徴とする異常陰影特定方法。
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