JP7347801B2 - カップホルダ及びカップホルダ用ブランク - Google Patents

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Description

本発明は、逆円錐台形状のカップを保持するカップホルダに関するものであり、特に、段ボール材により形成されたカップホルダに関するものである。
従来より、逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダで、段ボール材により形成されたものとして、特許文献1に記載のカップホルダが存在する。
特許文献1に記載のカップホルダは、特許文献1に示すように、湾曲した1枚の片面段ボール紙片20により形成され、紙片20は、段ボールの段が紙片の長手方向にほぼ垂直となるように切り出され、紙片20の中央線を挟む両側に、ミシン目27、28が設けられ、紙片20の一方の端部に接着材を付け、ミシン目27、28を介して、紙片20の両端を中央に向けて、段21が表側となるように折り畳むことにより、両端が中央で重なって固定され、カップホルダが形成される。
特開2004-168345号公報
しかし、特許文献1に記載のカップホルダのように、略円弧状に湾曲した帯状の紙片から形成した場合に、以下のような問題がある。すなわち、図14(a)に示すような帯状の紙片120において説明すると、折れ線(ミシン目127に沿った折れ線)よりも右側の領域である右側領域120Bを該折れ線を介してミシン目127、128間の領域である中央領域120Aに対して折り曲げるとともに、折れ線(ミシン目128に沿った折れ線)よりも左側の領域である左側領域120Cを該折れ線を介して領域120Aに対して折り曲げて、右側領域120Bと左側領域120Cを接着させるが、2つの折れ線が段ボールの段121の方向に対して傾斜して形成され、それらの折れ線に沿って折り曲げようとした場合に、実際には、段121の方向の影響を受けて、折れ線の方向(つまり、ミシン目127、128の方向)よりも段121の方向に近い方向の折れ線に沿って折れてしまい、図14(b)に示すように、製造されたカップホルダにおいては、右側領域120Bの下辺120B-1と左側領域120Cの下辺120C-1が、中央領域120Aの下辺120A-1よりも下側にずれてしまうという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする問題点は、逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダで、段ボール材により形成されたカップホルダにおいて、段ボールの段の方向に対して傾斜した一対の折れ線を介して折り曲げられた一対の領域である右側領域と左側領域が、一対の折れ線間の領域である中央領域に対して下側にずれることなく形成されたカップホルダを提供するとともに、該右側領域と該左側領域を該中央領域に対して折り曲げて、カップホルダを形成する際に、右側領域と左側領域が下側にずれるのを防止し、これにより、右側領域と左側領域が、一対の折れ線間の領域である中央領域に対して下側にずれることがないカップホルダを提供することができる。
ができるカップホルダ用ブランクを提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダであって、カップホルダは、平板状のシート状を呈するライナー(10A)と、ライナーの一方の面に接着され、複数の段により断面略波形形状を呈する中芯(10B)とを有する片面段ボールにより形成されたブランクにより形成され、ブランクは、ブランクを平板状に展開した仮想展開状態において、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの仮想展開状態において、上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、直線状の右辺(14c)と、直線状の左辺(14d)とを有する帯状部(14)と、帯状部の右辺と左辺のいずれか一方から連設された糊代部(22)と、を有し、帯状部において、複数の直線状の切込み(K11~K15)からなる第1切込み群(K10)が第1仮想直線上に設けられるとともに、複数の直線状の切込み(K21~K25)からなる第2切込み群(K20)が第2仮想直線上に設けられ、第1仮想直線と第2仮想直線は、上辺と下辺を結び、中芯の段の方向と一致する直線である仮想中心線(CL)を介した両側に位置し、第1仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の右辺側に位置し、第2仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の左辺側に位置し、ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線の方向に対して傾斜しており、右辺と左辺は、仮想中心線を介して線対称であり、ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線は、第1仮想直線から仮想中心線までの長さが、第1仮想直線と上辺との接点である第1仮想直線上端(KL1-1)側から第1仮想直線と下辺との接点である第1仮想直線下端(KL1-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第2仮想直線は、第2仮想直線から仮想中心線までの長さが、第2仮想直線と上辺との接点である第2仮想直線上端(KL2-1)側から第2仮想直線と下辺との接点である第2仮想直線下端(KL2-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第1切込み群における複数の切込みは、第1仮想直線上に間隔を介して形成されるとともに、第2切込み群における複数の切込みは、第2仮想直線上に間隔を介して形成され、第1切込み群を構成する複数の切込みである第1の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第1の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第1最長切込み(K14、K15)よりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込み(K11、K12、K13)が設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込み(K11)は、第1最長切込みよりも短く形成され、第2切込み群を構成する複数の切込みである第2の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第2の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第2最長切込み(K24、K25)よりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込み(K21、K22、K23)が設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込み(K21)は、第2最長切込みよりも短く形成され、第1仮想直線と第2仮想直線は、帯状部と糊代部の間の境界線(KS)とは離れた位置にあり、第1仮想直線と第2仮想直線の間の領域である中央領域(16)に対して、帯状部における第1仮想直線よりも右側面側の領域である第1端部領域(18)と第2仮想直線よりも左側面側の領域である第2端部領域(20)が折り返された状態で、カップホルダは折り畳まれた状態となり、糊代部は、第1端部領域と第2端部領域の2つの端部領域において、ブランクの仮想展開状態において帯状部における糊代部側とは反対側の端部領域(20)に接着されており、カップホルダをリング状に広げて、カップの周面に装着することにより、カップホルダにカップが保持されることを特徴とする。
この第1の構成のカップホルダにおいては、第1最長切込みよりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込みが設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込みは、第1最長切込みよりも短く形成され、また、第2最長切込みよりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込みが設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込みは、第2最長切込みよりも短く形成されているので、第1端部領域と第2端部領域を中央領域に対して折り返して、糊代部を糊代部側とは反対側の端部領域に接着して無端状に形成する際に、中芯の段の方向の影響を小さくして、折曲げ位置が第1仮想直線の方向からずれて、第1端部領域が下側にずれるのを防止することができるとともに、折曲げ位置が第2仮想直線の方向からずれて、第2端部領域が下側にずれるのを防止することができるので、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して下側にずれることなく形成されたカップホルダを提供することができる。
なお、上記第1の構成において、「ブランクを平板状に展開した仮想展開状態において、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの仮想展開状態において、上辺(14a)、と略円弧状の下辺(14b)と、直線状の右辺(14c)と、直線状の左辺(14d)とを有する帯状部(14)」を「ブランクを平板状に展開した仮想展開状態において、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの仮想展開状態において、略円弧状の上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、上辺の一方の端部と下辺の一方の端部を結ぶ直線状の右辺(14c)と、上辺の他方の端部と下辺の他方の端部を結ぶ直線状の左辺(14d)とを有する帯状部(14)」としてもよい。
なお、上記第1の構成において、「右辺(14c)」を「直線状の右辺(14c)」とし、「左辺(14d)」を「直線状の左辺(14d)」とし、左辺と右辺は、仮想中心線を介して線対称であるものとしてもよい。
また、第2には、上記第1の構成において、第1最長切込みは、第1仮想直線上の位置で、第1仮想直線上端及び第1仮想直線下端から等距離の位置にある第1中間点(CP1)よりも第1仮想直線下端側に設けられ、第2最長切込みは、第2仮想直線上の位置で、第2仮想直線上端及び第2仮想直線下端から等距離の位置にある第2中間点(CP2)よりも第2仮想直線下端側に設けられていることを特徴とする。
よって、段の方向による折曲げ方向への影響は、第1仮想直線下端側や第2仮想直線下端側にいくほど大きくなるが、第1最長切込みが、第1中間点よりも第1仮想直線下端側にあることにより、第1中間点よりも第1仮想直線下端側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができ、同様に、第2最長切込みが、第2中間点よりも第2仮想直線下端側にあることにより、第2中間点よりも第2仮想直線下端側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線を介して線対称であることを特徴とする。
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、一対の突状部は、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、第1突状部と第2突状部間には、吊下げ用の取っ手(40)が設けられていることを特徴とする。
よって、第1突状部と第2突状部間に取っ手が設けられているので、カップを保持した状態で吊り下げることができる。
また、第5には、上記第1又は第2の構成において、帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、第1仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-1)と、第2仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-2)は略同一に形成されることにより、第1突状部は、中央領域の上辺における略中央位置に設けられ、一対の突状部は、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、第1突状部と第2突状部間には、吊下げ用の取っ手(40)が設けられていることを特徴とする。
よって、第1突状部と第2突状部間に取っ手が設けられているので、カップを保持した状態で吊り下げることができる。また、カップホルダをリング状に広げた際に、折曲げ線(つまり、第1仮想直線及び第2仮想直線)側が、第1突状部及び第2突状部側とは直角の方向になるので、カップホルダの向きを容易に認識しやすくすることができる。
また、第6には、上記第4又は第5の構成において、第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられ、取っ手が第1挿通部に挿通され、取っ手の一方の端部(取っ手の長手方向における一方の端部としてもよい)には、該一方の端部が第1挿通部から抜けるのを防止するための第1抜け防止部(40a)が設けられているとともに、取っ手が第2挿通部に挿通され、取っ手の他方の端部(取っ手の長手方向における他方の端部としてもよい)には、該他方の端部が第2挿通部から抜けるのを防止するための第2抜け防止部(40b)が設けられていることを特徴とする。
また、第7には、上記第1から第6までのいずれかの構成において、中芯が、ライナーの内側に設けられ、カップがカップホルダに保持された状態では、中芯がカップの周面に接することを特徴とする。
よって、外側にライナーが設けられるので、カップホルダの外側の面に広告等の印刷を施すことができる。
また、第8には、逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダを形成するためのブランクであるカップホルダ用ブランクであって、カップホルダ用ブランクは、平板状のシート状を呈するライナー(10A)と、ライナーの一方の面に接着され、複数の段により断面略波形形状を呈する中芯(10B)とを有する片面段ボールにより形成され、ブランクは、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの展開状態において、上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、右辺(14c)と、左辺(14d)とを有する帯状部(14)と、帯状部の右辺と左辺のいずれか一方から連設された糊代部(22)と、を有し、帯状部において、複数の直線状の切込み(K11~K15)からなる第1切込み群(K10)が第1仮想直線上に設けられるとともに、複数の直線状の切込み(K21~K25)からなる第2切込み群(K20)が第2仮想直線上に設けられ、第1仮想直線と第2仮想直線は、上辺と下辺を結び、中芯の段の方向と一致する直線である仮想中心線(CL)を介した両側に位置し、第1仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の右辺側に位置し、第2仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の左辺側に位置し、ブランクの展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線の方向に対して傾斜しており、ブランクの展開状態において、第1仮想直線は、第1仮想直線から仮想中心線までの長さが、第1仮想直線と上辺との接点である第1仮想直線上端(KL1-1)側から第1仮想直線と下辺との接点である第1仮想直線下端(KL1-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第2仮想直線は、第2仮想直線から仮想中心線までの長さが、第2仮想直線と上辺との接点である第2仮想直線上端(KL2-1)側から第2仮想直線と下辺との接点である第2仮想直線下端(KL2-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第1切込み群における複数の切込みは、第1仮想直線上に間隔を介して形成されるとともに、第2切込み群における複数の切込みは、第2仮想直線上に間隔を介して形成され、第1切込み群を構成する複数の切込みである第1の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第1の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第1最長切込み(K14、K15)よりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込み(K11、K12、K13)が設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込み(K11)は、第1最長切込みよりも短く形成され、第2切込み群を構成する複数の切込みである第2の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第2の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第2最長切込み(K24、K25)よりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込み(K21、K22、K23)が設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込み(K21)は、第2最長切込みよりも短く形成され、第1仮想直線と第2仮想直線は、帯状部と糊代部の間の境界線(KS)とは離れた位置にあり、第1仮想直線と第2仮想直線の間の領域である中央領域(16)に対して、帯状部における第1仮想直線よりも右側面側の領域である第1端部領域(18)と第2仮想直線よりも左側面側の領域である第2端部領域(20)が折り返された状態で、糊代部が、第1端部領域と第2端部領域の2つの端部領域において、ブランクの展開状態において帯状部における糊代部側とは反対側の端部領域である接着対象端部領域(20)に接し、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して折り返された状態で、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダ用ブランクが無端状に形成されることを特徴とする。
この第8の構成のカップホルダ用ブランクにおいては、第1最長切込みよりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込みが設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込みは、第1最長切込みよりも短く形成され、また、第2最長切込みよりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込みが設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込みは、第2最長切込みよりも短く形成されているので、第1端部領域と第2端部領域を中央領域に対して折り返して、糊代部を接着対象端部領域に接着して無端状に形成する際に、中芯の段の方向の影響を小さくして、折曲げ位置が第1仮想直線の方向からずれて、第1端部領域が下側にずれるのを防止することができるとともに、折曲げ位置が第2仮想直線の方向からずれて、第2端部領域が下側にずれるのを防止することができるので、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して下側にずれることがないカップホルダを提供することができる。
なお、上記第8の構成において、「略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの展開状態において、上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、直線状の右辺(14c)と、直線状の左辺(14d)とを有する帯状部(14)」を「略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの展開状態において、略円弧状の上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、上辺の一方の端部と下辺の一方の端部を結ぶ直線状の右辺(14c)と、上辺の他方の端部と下辺の他方の端部を結ぶ直線状の左辺(14d)とを有する帯状部(14)」としてもよい。
なお、上記第8の構成において、「右辺(14c)」を「直線状の右辺(14c)」とし、「左辺(14d)」を「直線状の左辺(14d)」とし、左辺と右辺は、仮想中心線を介して線対称であるとしてもよい。
また、第9には、上記第8の構成において、第1最長切込みは、第1仮想直線上の位置で、第1仮想直線上端及び第1仮想直線下端から等距離の位置にある第1中間点(CP1)よりも第1仮想直線下端側に設けられ、第2最長切込みは、第2仮想直線上の位置で、第2仮想直線上端及び第2仮想直線下端から等距離の位置にある第2中間点(CP1)よりも第2仮想直線下端側に設けられていることを特徴とする。
よって、段の方向による折曲げ方向への影響は、第1仮想直線下端側や第2仮想直線下端側にいくほど大きくなるが、第1最長切込みが、第1中間点よりも第1仮想直線下端側にあることにより、第1中間点よりも第1仮想直線下端側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができ、同様に、第2最長切込みが、第2中間点よりも第2仮想直線下端側にあることにより、第2中間点よりも第2仮想直線下端側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。
また、第10には、上記第8又は第9の構成において、ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線を介して線対称であることを特徴とする。
また、第11には、上記第8から第10までのいずれかの構成において、帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、一対の突状部は、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられていることを特徴とする。
よって、第1突状部に第1挿通部が設けられ、第2突状部に第2挿通部が設けられているので、第1挿通部と第2挿通部に取っ手を挿通することにより、カップを保持した状態で吊り下げることができる。
また、第12には、上記第8又は第9の構成において、帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、第1仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-1)と、第2仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-2)は略同一に形成されることにより、第1突状部は、中央領域の上辺における略中央位置に設けられ、一対の突状部は、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられていることを特徴とする。
よって、第1突状部に第1挿通部が設けられ、第2突状部に第2挿通部が設けられているので、第1挿通部と第2挿通部に取っ手を挿通することにより、カップを保持した状態で吊り下げることができる。また、カップホルダをリング状に広げた際に、折曲げ線(つまり、第1仮想直線及び第2仮想直線)側が、第1突状部及び第2突状部側とは直角の方向になるので、カップホルダの向きを容易に認識しやすくすることができる。
本発明に基づくカップホルダによれば、第1端部領域と第2端部領域を中央領域に対して折り返して、糊代部を糊代部側とは反対側の端部領域に接着して無端状に形成する際に、中芯の段の方向の影響を小さくして、折曲げ位置が第1仮想直線の方向からずれて、第1端部領域が下側にずれるのを防止することができるとともに、折曲げ位置が第2仮想直線の方向からずれて、第2端部領域が下側にずれるのを防止することができるので、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して下側にずれることなく形成されたカップホルダを提供することができる。
また、本発明に基づくカップホルダ用ブランクにおいては、第1端部領域と第2端部領域を中央領域に対して折り返して、糊代部を接着対象端部領域に接着して無端状に形成する際に、中芯の段の方向の影響を小さくして、折曲げ位置が第1仮想直線の方向からずれて、第1端部領域が下側にずれるのを防止することができるとともに、折曲げ位置が第2仮想直線の方向からずれて、第2端部領域が下側にずれるのを防止することができるので、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して下側にずれることがないカップホルダを提供することができる。
吊下げ式カップホルダの正面図である。 吊下げ式カップホルダの背面図である。 カップホルダの展開状態を示す平面図である。 図3の要部拡大図である。 カップホルダの展開状態を示す背面図である。 カップホルダの正面図である。 カップホルダの背面図である。 カップホルダの製造工程を示す説明図である。 吊下げ式カップホルダの使用方法を示す前方斜視図である。 吊下げ式カップホルダの使用方法を示す後方斜視図である。 吊下げ式カップホルダの使用方法を示す後方斜視図である。 カップホルダの他の例を示す平面図である。 カップホルダの他の例の正面図である。 従来におけるカップホルダの問題点を示す説明図である。
本発明においては、逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダで、段ボール材により形成されたカップホルダにおいて、段ボールの段の方向に対して傾斜した一対の折れ線を介して折り曲げられた一対の領域である右側領域と左側領域が、一対の折れ線間の領域である中央領域に対して下側にずれることなく形成されたカップホルダを提供するとともに、該右側領域と該左側領域を該中央領域に対して折り曲げて、カップホルダを形成する際に、右側領域と左側領域が下側にずれるのを防止することができるカップホルダ用ブランクを提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく吊下げ式カップホルダ5は、図1~図7に示すように構成され、吊下げ式カップホルダ5は、カップホルダ10と、カップホルダ10に取り付けられた取っ手40とを有し、カップホルダ10は、カップホルダ本体12と、カップホルダ本体12の上辺から上方に突出した突状部30、32を有している。カップホルダ10は、片面段ボール材により形成されていて、カップホルダ10を構成するブランクは、平板状のライナー10Aと、断面略波形形状の中芯(波形部材としてもよい)10Bとを有し、ライナー10Aの一方の面に中芯10Bが接着されている。
なお、図3~図5は、カップホルダ10を展開した状態を示すものであり、図1、図2に示すような吊下げ式カップホルダ5の完成体におけるカップホルダ10と比較すると、図3~図5に示す状態は、カップホルダ10を平板状に展開した仮想展開状態を示すとともに、カップホルダを形成するためのブランクであるカップホルダ用ブランクの展開状態を示している。
ここで、カップホルダ本体12は、略円弧状に湾曲した帯状をなす帯状部14と、帯状部14の長手方向の一方の端部から連設された糊代部22とを有している。
帯状部14は、図3に示すように、カップホルダ10の展開状態(仮想展開状態としてもよい。以下においても同じ)において、円弧状(略円弧状としてもよい)に湾曲した帯状、つまり、扇状を呈していて、帯状部14の上辺14aと下辺14bは、ともに円弧状(略円弧状としてもよい)を呈し、上辺14aの円弧がなす中心点と下辺14bの円弧がなす中心線は、同一となっている。つまり、上辺14aの円弧を含む円と下辺14bの円弧を含む円とは、同心円となる。これにより、帯状部14の上辺14aと下辺14b間の幅14Hは、帯状部14の長手方向の一方の端部側の直線状の右辺14cから他方の端部側の直線状の左辺14dまで同一の幅に形成されている。右辺14cは、上辺14aの一方の端部(右側面側の端部)と下辺14bの一方の端部(右側面側の端部)を結び、左辺は、上辺14aの他方の端部(左側面側の端部)と下辺14bの他方の端部(左側面側の端部)を結ぶものである。右辺14cと左辺14dは、直線状であり、右辺14cの延長線と、左辺14dの延長線とは、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点(円弧を含む円の中心点)を通る。
帯状部14は、カップホルダ10の展開状態において、長手方向の中心を通る仮想中心線CL(仮想中心線CLは、上下方向に形成されている)を介して左右線対称となっていて、該仮想中心線を介して左右対称の位置に切込み群K10と切込み群K20が形成されている。
なお、仮想中心線CLは、上辺14a上の位置であって、上辺14aの一方の端部(右辺14cの上端14c-1)と上辺14aの他方の端部(左辺14dの上端14d-1)から等距離の位置である上端CL-1と、下辺14b上の位置であって、下辺14bの一方の端部(右辺14cの下端14c-2)と下辺14bの他方の端部(左辺14dの下端14d-2)から等距離の位置である下端CL-2を結ぶ直線である。つまり、右辺14cと左辺14dは、仮想中心線CLを介して線対称となっている。
切込み群K10は、複数(具体的には、5つ)の直線状の切込みK11~K15により形成され(切込みK11~K15が第1の複数の切込みとなる)、切込みK11~K15は、1つの仮想直線KL1上に間隔を介して一列に形成されている。この仮想直線KL1の延長線は、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点を通る。仮想直線KL1において、切込みK11~K15が形成されていない箇所には、折曲げ用の罫線は特に形成されていない。
同様に、切込み群K20は、複数(具体的には、5つ)の直線状の切込みK21~K25により形成され(切込みK21~K25が第2の複数の切込みとなる)、切込みK21~K25は、1つの仮想直線KL2上に間隔を介して一列に形成されている。この仮想直線KL2の延長線は、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点を通る。仮想直線KL2において、切込みK21~K25が形成されていない箇所には、折曲げ用の罫線は特に形成されていない。
なお、仮想直線KL1と仮想直線KL2は、仮想中心線CLを介した両側に位置し、仮想直線KL1は、仮想中心線CLに対して帯状部14の右辺14c側に位置し、仮想直線KL2は、仮想中心線CLに対して帯状部14の左辺14d側に位置している。仮想直線KL1の延長線は、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点を通り、仮想直線KL2の延長線は、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点を通るので、仮想直線KL1の方向と仮想直線KL2の方向は、仮想中心線CLの方向に対して傾斜し、仮想直線KL1と仮想直線KL2は、仮想中心線CLに対して反対方向に傾斜している。つまり、仮想直線KL1は、仮想直線KL1から仮想中心線CL(仮想中心線CL及び仮想中心線CLの延長線としてもよい)までの長さ(仮想直線KL1から仮想中心線CLの方向に対して直角方向への長さ)が、仮想直線KL1の上辺14a側の端部である上端(第1仮想直線上端)KL1-1側から下辺14b側の端部である下端(第1仮想直線下端)KL1-2側にいくに従い短くなるように傾斜し、仮想直線KL2は、仮想直線KL2から仮想中心線CL(仮想中心線CL及び仮想中心線CLの延長線としてもよい)までの長さ(仮想直線KL2から仮想中心線CLの方向に対して直角方向への長さ)が、仮想直線KL2の上辺14a側の端部である上端(第2仮想直線上端)KL2-1側から下辺14b側の端部である下端(第2仮想直線下端)KL2-2側にいくに従い短くなるように傾斜している。なお、仮想直線KL1の仮想中心線CLに対する傾斜角度(絶対値)と、仮想直線KL2の仮想中心線CLに対する傾斜角度(絶対値)とは同一である。つまり、仮想直線KL1と仮想直線KL2は、仮想中心線CLを介して線対称に形成されている。
帯状部14において、仮想直線KL1と仮想直線KL2間の領域が中央領域16となり、仮想直線KL1よりも右側(X2側)(つまり、糊代部22側)の領域が、第1端部領域18となり、仮想直線KL2よりも左側(X1側)の領域が、第2端部領域20となる。カップホルダ10の展開状態において、第1端部領域18と第2端部領域20とは、仮想中心線CLを介して左右線対称に形成されている。仮想直線KL1が、第1端部領域18を中央領域16に対して折り曲げる際の折れ線となり、仮想直線KL2が、第2端部領域20を中央領域16に対して折り曲げる際の折れ線となる。
中央領域16の下辺16bの下辺16bに沿った長さは、第1端部領域18の下辺18bの下辺18bに沿った長さと第2端部領域20の下辺20bの下辺20bに沿った長さの和と同一となっていて、カップホルダ10を仮想直線KL1及び仮想直線KL2を介して折り曲げた場合には、図1、図2、図5、図6に示すように、カップホルダ10は、扁平状に折り畳まれる。
つまり、中央領域16と第1端部領域18が、切込み群K10の切込みK11~K15に沿った折れ線(つまり、仮想直線KL1)を介して折り返され、中央領域16と第2端部領域20は、切込み群K20の切込みK21~K25に沿った折れ線(つまり、仮想直線KL2)を介して折り返された状態で、カップホルダ10は、扁平状に折り畳まれた状態となる。
また、切込みK11~K15は、仮想直線KL1の上端KL1-1から下端KL1-2に向けて、切込みK11、切込みK12、切込みK13、切込みK14、切込みK15の順に形成され、切込みK11と切込みK12と切込みK13は同一の長さ(長さmとする)に形成され、切込みK14と切込みK15は同一の長さ(長さnとする)に形成され、長さnが長さmよりも長く形成されている。
同様に、切込みK21~K25は、仮想直線KL2の上端KL2-1から下端KL2-2に向けて、切込みK21、切込みK22、切込みK23、切込みK24、切込みK25の順に形成され、切込みK21と切込みK22と切込みK23は同一の長さ(長さmとする)に形成され、切込みK24と切込みK25は同一の長さ(長さnとする)に形成され、長さnが長さmよりも長く形成されている。
なお、切込みK11、K12、K13の長さ(長さm)と切込みK21、K22、K23の長さ(長さm)は同一の長さであり、切込みK14、K15の長さ(長さn)と切込みK24、K25の長さ(長さn)は同一の長さである。つまり、カップホルダ10の展開状態において、切込み群K10における各切込みと切込み群K20における各切込みは、線対称に形成されている。
また、切込み群K10の切込みK11~K15において、最も長い切込みは、切込みK14と切込みK15である(つまり、切込みK14、K15が、第1最長切込みに当たる)が、切込みK14、K15よりも上端KL1-1側に、最も長い切込み(つまり、切込みK14、K15)よりも短い切込み(つまり、切込みK11~K13)が設けられ、最も上端KL1-1に近い切込み(つまり、切込みK11)は、最も長い切込み(つまり、切込みK14、K15)よりも短く形成されている。
さらに、切込みK11~K15において、最も長い切込みは、仮想直線KL1の上端KL1-1から下端KL1-2までの中間点(第1中間点)CP1よりも下側の位置にある。つまり、切込み群K10において、最も長い切込みは、切込みK14と切込みK15であるが、切込みK15は、中間点CP1よりも下側の位置にある(つまり、切込みK15の上端は、中間点CP1よりも下側にある)。なお、中間点CP1は、仮想直線KL1上の位置において、上端KL1-1からの距離と下端KL1-2からの距離が同一の位置にあり、上端KL1-1から中間点CP1までの長さと下端KL1-2から中間点CP1までの長さは同一である。
また、切込み群K20の切込みK21~K25において、最も長い切込みは、切込みK24と切込みK25である(つまり、切込みK24、K25が、第2最長切込みに当たる)が、切込みK24、K25よりも上端KL2-1側に、最も長い切込み(つまり、切込みK24、K25)よりも短い切込み(つまり、切込みK21~K23)が設けられ、最も上端KL2-1に近い切込み(つまり、切込みK21)は、最も長い切込み(つまり、切込みK24、K25)よりも短く形成されている。
さらに、切込みK21~K25において、最も長い切込みは、仮想直線KL2の上端KL2-1から下端KL2-2までの中間点(第2中間点)CP2よりも下側の位置にある。つまり、切込み群K20において、最も長い切込みは、切込みK24と切込みK25であるが、切込みK25は、中間点CP2よりも下側の位置にある(つまり、切込みK25の上端は、中間点CP2よりも下側にある)。なお、中間点CP2は、仮想直線KL2上の位置において、上端KL2-1からの距離と下端KL2-2からの距離が同一の位置にあり、上端KL2-1から中間点CP2までの長さと下端KL2-2から中間点CP2までの長さは同一である。
また、切込み群K10においては、中間点CP1よりも上端KL1-1側の範囲における切込みの長さの和(つまり、切込みK11の長さと、切込みK12の長さと、切込みK13の長さと、切込みK14の一部の長さの和)は、中間点CP1よりも下端KL1-2側の範囲における切込みの長さの和(つまり、切込みK14の一部の長さと、切込みK15の長さの和)よりも短くなっている。つまり、中間点CP1よりも下端KL1-2側の方が、中間点CP1よりも上端KL1-1側よりも仮想直線KL1上における切込みが締める割合が多い。
同様に、切込み群K20においては、中間点CP2よりも上端KL2-1側の範囲における切込みの長さの和(つまり、切込みK21の長さと、切込みK22の長さと、切込みK23の長さと、切込みK24の一部の長さの和)は、中間点CP2よりも下端KL2-2側の範囲における切込みの長さの和(つまり、切込みK24の一部の長さと、切込みK25の長さの和)よりも短くなっている。つまり、中間点CP2よりも下端KL2-2側の方が、中間点CP2よりも上端KL2-1側よりも仮想直線KL2上における切込みが締める割合が多い。
切込みK11~K15における長さ及び切込みK21~K25における長さが上記のようになっている理由については、後述する。
なお、切込みK11~K15と切込みK21~K25は、ブランクの一方の面から他方の面まで貫通しており、つまり、ライナー10Aの表面側の面から中芯10Bの表面側の面まで貫通している。
また、糊代部22は、帯状部14の右辺14cから連設され、四角形状を呈している。つまり、糊代部22は、右辺14cに沿った辺部22aと、辺部22aの下端から連設された直線状の辺部22bと、辺部22bの端部から連設された直線状の辺部22cと、辺部22cの端部から連設された直線状の辺部22dとを有し、カップホルダ10の展開状態において、辺部22bは、仮想中心線CLに対して直角をなし、辺部22cは、仮想中心線CLと平行をなし、辺部22dは、辺部22aと鋭角をなすとともに、辺部22cと鈍角をなしている。
糊代部22は、第2端部領域20に接着されていて、糊代部22の外側の面が第2端部領域20の内側の面に接着されている。つまり、糊代部22は、第1端部領域18と第2端部領域20の2つの端部領域において、カップホルダ10の展開状態において、帯状部14における糊代部22側とは反対側の端部領域(つまり、第2端部領域20)に接着されている。すなわち、糊代部22は、糊代部22から連設された端部領域(つまり、第1端部領域18)とは異なる端部領域(つまり、第2端部領域20)に接着されている。
糊代部22が第2端部領域20に接着された状態では、帯状部14の右辺14c(糊代部22の辺部22aとしてもよい)が、帯状部14の左辺14dに一致した状態(沿った状態としてもよい)になっていて、右辺14cの上端14c-1が左辺14dの上端14d-1と一致し、右辺14cの下端14c-2が左辺14dの下端14d-2と一致している。
なお、中央領域16に対して、第1端部領域18と第2端部領域20が折り返された状態では、糊代部22が、第1端部領域18と第2端部領域20の2つの端部領域において、ブランクの展開状態において帯状部14における糊代部22とは反対側の端部領域である第2端部領域20(つまり、第2端部領域20が仮想接着端部領域となる)に接し、図3~図5に示すカップホルダ10のブランクの状態で、第1端部領域18と第2端部領域20が中央領域16に対して折り返されて、糊代部22が第2端部領域20に接着されたと仮定した状態(これが、仮想接着状態となる)では、カップホルダ10のブランクは、無端状に形成され、無端状に形成されたカップホルダ10を広げることにより、リング状に形成される。
また、突状部(第1突状部)30は、中央領域16における上辺16a(上辺16aは、上辺14aの一部を構成している)の右側の端部側に設けられている。つまり、突状部30は、仮想直線KL1に近い位置に設けられていて、中央領域16において、第1端部領域18側に偏った位置に設けられている。突状部30は、略半円状を呈し、左右線対称の形状に形成されている。突状部30には、略U字状の切込みと切込みの両端を結ぶ折れ線により舌状部30-1が設けられていて、この舌状部30-1を折れ線を介して折り曲げることにより、取っ手40を挿通するための穴部(つまり、取っ手40を突状部30の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部)30-2が形成されるようになっている。
また、突状部(第2突状部)32は、第2端部領域20における上辺20a(上辺20aは、上辺14aの一部を構成している)の右側の端部側に設けられている。つまり、突状部32は、仮想直線KL2に近い位置に設けられている。突状部32は、突状部30と同大同形状に形成され、突状部32は、略半円状を呈し、左右線対称の形状に形成されている。突状部32には、略U字状の切込みと切込みの両端を結ぶ折れ線により舌状部32-1が設けられていて、この舌状部32-1を折れ線を介して折り曲げることにより、取っ手40を挿通するための穴部(つまり、取っ手40を突状部32の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部)32-2が形成されるようになっている。
なお、突状部30の仮想直線KL1に対する位置と、突状部32の仮想直線KL2に対する位置は、同じであり、突状部30の上辺16aの方向における中心位置と仮想直線KL1との間の上辺16aに沿った長さ30Lは、突状部32の上辺20aの方向における中心位置と仮想直線KL2との間の上辺20aに沿った長さ32Lと同一となっている。これにより、カップホルダ10をリング状に展開した状態では、突状部30と突状部32は、互いに相対する位置にある。突状部30と突状部32が互いに相対する位置に設けられていることにより、カップ50をカップホルダ10に保持して取っ手40により吊り下げた状態(図11参照)では、カップ50をバランスよく吊り下げることができる。
また、突状部30は、中央領域16において、第1端部領域18側に偏った位置に設けられているが、これは、突状部30を中央領域16の左右方向における中央位置に設けてしまうと、カップホルダ10をリング状に展開した状態で、突状部30と突状部32が互いに相対する位置にあるようにしようとすると、突状部32の位置が、帯状部14の左辺14dや右辺14cの位置になってしまうからである。
なお、突状部30が中央領域16における第1端部領域18側に偏った位置に設けられているとしたが、突状部30を中央領域16における第2端部領域20側に偏った位置に設け、突状部32を第1端部領域18における中央領域16側に偏った位置に設けて、突状部30と突状部32が互いに相対する位置に設けるようにしてもよい。
なお、カップホルダ10は、上記のように、片面段ボール材により形成されているが、糊代部22が第2端部領域20に接着された状態では、ライナー10Aが外側にあり、中芯10Bが内側にある。つまり、糊代部22におけるライナー10Aが、第2端部領域20における中芯10Bに接着されている。これにより、カップ50(図9~図11参照)がカップホルダ10に保持された状態では、中芯10Bがカップ50の周面52に接した状態となる。中芯10Bにおける段10Baの方向は、図5に示すように、仮想中心線CLの方向となっている。
なお、上記のように、カップホルダ10を仮想直線KL1及び仮想直線KL2を介して折り曲げた場合には、カップホルダ10を扁平状に折り畳むことができるが、扁平状に折り畳んだ状態では、第1端部領域18の上辺18aと第2端部領域20の上辺20aは、中央領域16の上辺16aと一致し、第1端部領域18の下辺18bと第2端部領域20の下辺20bは、中央領域16の下辺16bと一致していて、第1端部領域18と第2端部領域20が中央領域16に対して下側にずれる構成とはなっていない。なお、上辺18aは、上辺14aの一部を構成し、下辺16b、18b、20bは、それぞれ下辺14bの一部を構成している。
次に、取っ手40は、帯紐状の紐状部材(紐体)により細長状に形成され、取っ手40の一方の端部は、舌状部30-1を折り曲げることにより形成された穴部30-2に突状部30の内側から挿通され、突状部30の外側において、取っ手40の長手方向の該一方の端部を結び目状に形成することにより、取っ手40の端部に結び目40aが形成され、取っ手40の一方の端部(結び目40aが設けられた側の端部)が穴部30-2から抜けないようになっている。同様に、取っ手40の長手方向の他方の端部は、舌状部32-1を折り曲げることにより形成された穴部32-2に突状部32の内側から挿通され、突状部32の外側において、取っ手40の該他方の端部を結び目状に形成することにより、取っ手40の端部に結び目40bが形成され、結び目40bが該穴部から抜けないようになっている。なお、取っ手40の帯紐状における幅は、穴部30-2,32-2の径よりも大きいので、取っ手40の端部領域を束ねて径を小さくした状態で、穴部30-2、32-2に挿通されている。結び目40aが、取っ手40の一方の端部が穴部30-2(第1挿通部)から抜けるのを防止するための第1抜け防止部に当たり、結び目40bが、取っ手40の他方の端部が穴部32-2(第2挿通部)から抜けるのを防止するための第2抜け防止部に当たる。
なお、取っ手40を突状部30の外側から挿通して、結び目40aを突状部30の内側に設け、取っ手40を突状部32の外側から挿通して、結び目40bを突状部30の内側に設けてもよい。
また、取っ手40は、帯紐状の紐状部材であるとしたが、帯紐状の紐状部材でなくてもよく、例えば、丸紐状の紐状部材でもよい。
また、上記の説明では、結び目40a、40bを第1抜け防止部及び第2抜け防止部としたが、結び目でなくてもよく、例えば、取っ手40を合成樹脂製とし、柔軟性のある合成樹脂製の紐状部材により形成された取っ手本体と、取っ手本体の両側の端部に、取っ手本体の端部領域に対して直角をなす合成樹脂製の直線状の棒状部を設けて、端部領域と棒状部とで略T字状とすることにより、該棒状部を抜け防止部としてもよい。
また、取っ手40は、紐状部材でなくてもよく、例えば、略コ字状のプラスチック製の取っ手であってもよい。その場合には、取っ手40の両側の端部を横方向に屈曲させて、端部領域を穴部30-2、32-2に挿通し、上記のように、端部領域に対して直角をなす直線状の棒状部を設けて、端部領域と棒状部とで略T字状とすることにより、該棒状部を抜け防止部としてもよい。
また、取っ手40を突状部30、32に取り付ける方法として、取っ手40の両側の端部を穴部30-2、32-2に挿通して抜け防止部を設けるとしたが、取っ手40が突状部30と突状部32間に設けられていれば、これには限られず、例えば、取っ手40の両側の端部を突状部30、32に固定してもよい。取っ手40の両側の端部を突状部30、32に固定する方法としては、例えば、取っ手40の一方の端部を突状部30に接着し、取っ手40の他方の端部を突状部32に接着する方法(第1の方法)や、取っ手40を合成樹脂製として、取っ手40の一方の端部に、突状部30を挟んで突状部30に固定するための挟設部を設け、該挟設部は、一対の板状部により構成し、一対の板状部における一方の板状部の内側に係合部材としてのホックのオス部を設けるとともに、他方の板状部の内側にホックのメス部を設けて、穴部30-2の位置でオス部とメス部を嵌合させる方法により、取っ手40の一方の端部を突状部30に固定するとともに、取っ手40の他方の端部に、突状部32を挟んで突状部32に固定するための挟設部を設け、該挟設部は、一対の板状部により構成し、一対の板状部における一方の板状部の内側に係合部材としてのホックのオス部を設けるとともに、他方の板状部の内側にホックのメス部を設けて、穴部32-2の位置でオス部とメス部を嵌合させる方法により、取っ手40の他方の端部を突状部32に固定する方法(第2の方法)が考えられる。該第1の方法の場合には、突状部30、32における舌状部30-1、32-1は省略してよく、また、該第2の方法の場合には、舌状部30-1、32-1の代わりに穴部とするのが好ましい。
カップホルダ10の製造方法について説明すると、図3~図5に示す展開状態のカップホルダ10を用意し、中芯10Bを上側とし、ライナー10Aを下側として配置する。
そして、第1端部領域18を中央領域16に対して仮想直線KL1を介して折り曲げて、図8に示す状態とする。図8の状態で、糊代部22に接着剤を塗布する。
その後、第2端部領域20を中央領域16に対して仮想直線KL2を介して折り曲げて、第2端部領域20を糊代部22に対して接着させることにより、図6、図7に示す状態となる。
ここで、カップホルダ10の製造に際しては、実際には、製造装置において、図5のように中芯10B側を上側として搬送しながら、第1端部領域18の折曲げ、糊代部22への接着剤の塗布、第2端部領域20の折曲げの順に行われ、搬送方向は、仮想中心線CLの方向に、上辺14a側に向けた方向となる。
そして、第1端部領域18や第2端部領域20の折曲げに際しては、第1端部領域18や第2端部領域20は、搬送方向に待機したベルトに接触することにより徐々に折り曲げられていくことから、仮想直線KL1、仮想直線KL2の設けられたベルトに仮想直線KL1、KL2は、上記のように、仮想中心線CLに対して傾斜していて、上端KL1-1、KL2-1が下端KL1-2、KL2-2よりも外側にあることから、仮想直線KL1を折り曲げる際には、上端KL1-1から折れていき、仮想直線KL2を折り曲げる際には、上端KL2-1から折れていく。
すると、仮想直線KL1においては、折曲げの当初は、切込みK11の方向に沿って折り曲げられるが、中芯10Bの段の方向が仮想中心線CLの方向(これを上下方向とする)であるので、下端KL1-2側に折り曲げていくに従い、次第にこの段の方向の影響を受けて上下方向に折れ曲がろうとする。この段の方向による影響は、下端KL1-2側にいくほど大きくなり、特に、中間点CP1よりも下端KL1-2側では、段の方向の影響が強くなる。しかし、切込みK11~K13よりも下側に切込みK11~K13よりも長い切込みK14、K15が設けられているので、段の方向の影響が小さくなり、仮想直線KL1に沿った方向に折れ曲がっていく。特に、最長長さの切込みである切込みK15が、中間点CP1よりも下端KL1-2側にあるので、中間点CP1よりも下端KL1-2側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。また、中間点CP1よりも下端KL1-2側の方が、上端KL1-1側よりも切込みが締める割合が多いので、その点でも、中間点CP1よりも下端KL1-2側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。
仮想直線KL2においても、同様に、折曲げの当初は、切込みK21に沿って折り曲げられるが、中芯10Bの段の方向が上下方向であるので、次第にこの段の方向の影響を受けて上下方向に折れ曲がろうとする。この段の方向による影響は、下端KL2-2側にいくほど大きくなり、特に、中間点CP2よりも下端KL2-2側では、段の方向の影響が強くなる。しかし、切込みK21~K23よりも下側に切込みK21~K23よりも長い切込みK24、K25が設けられているので、段の方向の影響が小さくなり、仮想直線KL2に沿った方向に折れ曲がっていく。特に、切込みK25が、中間点CP2よりも下端KL2-2側にあるので、中間点CP2よりも下端KL2-2側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。また、中間点CP2よりも下端KL2-2側の方が、上端KL2-1側よりも切込みが締める割合が多いので、その点でも、中間点CP2よりも下端KL2-2側の範囲における段の方向の影響を小さくすることができる。
つまり、切込み群K10、K20における各切込みが上記のように形成されているので、第1端部領域18と第2端部領域20の中央領域16に対する折曲げに際して、中芯10Bの段の方向の影響を小さくして、第1端部領域18を中央領域16に対して折り曲げた際に、折曲げ位置が仮想直線KL1の方向からずれて、第1端部領域18及び糊代部22が下側にずれるのを防止することができ、また、第2端部領域20を中央領域16に対して折り曲げた際に、折曲げ位置が仮想直線KL2の方向からずれて、第2端部領域20が下側にずれるのを防止することができる。
なお、上辺に最も近い位置の切込みK11、K21を長く形成した場合には、切込みK11、K21が長いために、折曲げの当初において、仮想直線KL1、KL2に沿って折り曲げることが困難で、折曲げの方向が定まらないことから、切込みK11を最長切込みである切込みK14、K15よりも短くし、切込みK21を最長切込みである切込みK24、K25より短くしておくことにより、折曲げ当初の折曲げの方向を仮想直線KL1、KL2にの方向からずれるのを防止することができる。
特に、カップホルダ10を構成するブランクは、片面段ボールにより形成されており、片面段ボールにおいては、中芯10Bの一方の面のみにライナー10Aが設けられているので、中芯10Bの段の方向に対して傾斜した方向に沿って折り曲げた場合いは、両面段ボールの場合に比べて、中芯10Bの段の方向の影響を受けやすく、切込み群K10の切込みと切込み群K20の切込みが上記のように形成されていることにより、折曲げ位置が仮想直線KL1、KL2からずれるのを防止することができる。
なお、上記の説明においては、切込み群K10においては、長さmの切込みK11~K13と長さnの切込みK14、K15が設けられているとしたが、最も長い切込み(最長切込み)である切込み(つまり、切込みK14、K15)よりも上端KL1-1側に、最長切込みよりも短い長さの切込み(つまり、切込みK11、K12、K13)が設けられ、最も上端KL1-1に近い位置にある切込み(つまり、切込みK11)は、最長切込みよりも短く形成されていればよく、これにより、仮想直線KL1を介して折曲げに際して、最長切込みにより、段の方向の影響を小さくすることができる。
同様に、切込み群K20においては、長さmの切込みK21~K23と長さnの切込みK24、K25が設けられているとしたが、最も長い切込み(最長切込み)である切込み(つまり、切込みK24、K25)よりも上端KL2-1側に、最長切込みよりも短い長さの切込み(つまり、切込みK21、K22、K23)が設けられ、最も上端KL2-1に近い位置にある切込み(つまり、切込みK21)は、最長切込みよりも短く形成されていればよく、これにより、仮想直線KL2を介して折曲げに際して、最長切込みにより、段の方向の影響を小さくすることができる。
なお、最長切込みよりも上端側に最長切込みよりも短い切込みがあり、上端に最も近い切込みは、最長切込みよりも短ければよいので、例えば、切込み群K10における切込みの順序を上端からK11、K14、K12、K15、K13としてもよく(切込み群K20においては、切込みの順序を上端からK21、K24、K22、K25、K23とする)、また、切込み群K10における切込みの順序を上端からK11、K12、K14、K13、K15としてもよい(切込み群K20においては、切込みの順序を上端からK21、K22、K24、K23、K25とする)。
なお、仮想直線KL1、KL2の上端KL1-1、KL2-1から下端KL1-2、KL2-2にいくに従い、段の方向の影響が大きくなるので、切込みの長さは、上端側に隣接する切込みの長さ以上の長さとするのが好ましいといえる。
また、最長切込みよりも上端KL1-1、KL2-1側にある最長切込みよりも短い長さの切込みにおける最も短い切込み(最短切込み)の長さ(最短長さ)は、最長切込みの長さ(最長長さ)の1/2~1/4とするのが好ましく、最長長さが、最短長さの2~4倍とすることにより、最長切込みによる段の影響を小さくする効果を大きくすることができる。
また、上記の説明では、切込みの長さの種類は、2種類(長さmと長さn)であるとしたが、3種類以上であってもよい。つまり、切込みの長さの種類は、複数種類であればよい。
以上のように、カップホルダ10が製造されたら、取っ手40を突状部30と突状部32に取り付けることにより、吊下げ式カップホルダ5が製造される。
吊下げ式カップホルダ5を使用する際には、カップホルダ10の内側に逆円錐台形状のカップを入れてカップを吊下げ式カップホルダ5に吊り下げた状態とする。
すなわち、図9、図10に示すように、吊下げ式カップホルダ5を配置面に配置し、カップホルダ10をリング状に広げた状態で、カップ50をカップホルダ10の中に配置する。なお、カップ50は、その周面52が、逆円錐台形状の周面、つまり、テーパ状をなし、周面52の径が下方から上方にいくに従い、大きくなっている。また、帯状部14の下辺14bは、円弧状をなすので、カップホルダ10を広げた状態で平面状の配置面に配置した際には、下辺14bが基本的に全周にわたって配置面に接する。
カップ50をカップホルダ10の中に配置したら、取っ手40を引き上げることにより、図11に示すように、カップ50を吊り下げた状態とすることができる。
なお、帯状部14をリング状に広げた状態における帯状部14の上端の径をカップ50の上端の径よりも小さくし、帯状部14の下端の径をカップ50の下端の径よりも大きくすることにより、カップ50を吊り下げた状態で、帯状部14の上辺14aは、カップ50の上端よりも下側にあり、帯状部14の下辺14bは、カップ50の下端よりも上側にあって、帯状部14は、カップ50の周面52において上下方向の途中位置に固定される。
なお、帯状部14と糊代部22の境界線KSは、仮想直線KL1や仮想直線KL2とは離れた位置に設けられ、これにより、仮想直線KL1、KL2の位置に境界線KSが設けられる場合に比べて、製造が容易である。なお、境界線KSは、右辺14cや辺部22aと一致している。
また、仮想直線KL1の位置に境界線KSを設けた場合には、糊代部22が第1端部領域18に対して折れ曲がった状態で、糊代部22に接着剤を塗布し、その後、第2端部領域20を中央領域16に対して折り曲げて、第2端部領域20を糊代部22に接着しなければならず、仮想直線KL1(すなわち、折曲げ位置)が境界線KSと離れている場合に比べて、糊代部22に接着剤を塗布したり、接着剤が塗布された状態の糊代部22に第2端部領域20を接着させるのが困難となる。
また、仮想直線KL1の位置に境界線KSを設けた場合には、糊代部22の左右方向の長さは短いので、糊代部22を中央領域16に対して折り曲げた場合には、切込み群K10が設けられなくても、糊代部22の下側へのずれ量は小さいといえ、これに対して、本実施例では、仮想直線KL1が境界線KSとは離れた位置にあり、中央領域16と糊代部22間に第1端部領域18が設けられることにより、仮想直線KL1よりも右側面側の左右方向の長さが長くなるので、切込み群K10を設けない場合には、第1端部領域18及び糊代部22の下側へのずれ量(特に、先端に位置する糊代部22のずれ量)が大きく、切込み群K10を設けることによるずれ防止の効果は大きいといえる。
なお、境界線KS上には、特に罫線は設けられていない。つまり、カップホルダ本体12において、第2端部領域20と接着する領域が糊代部22であり、カップホルダ本体12において糊代部22以外の領域が帯状部14であるといえ、また、図3の構成においては、第1端部領域18の上辺18aと糊代部22の辺部22dの角部と、第1端部領域18の下辺18bと糊代部22の辺部22bの角部を結ぶ直線(仮想線)が境界線であるといえる。
また、カップホルダ10の内側に中芯10Bが設けられており、中芯10Bの表面は凹凸に形成されているので、保持されたカップ50と強固に接し、カップ50がカップホルダ10から外れにくく、また、カップホルダ10内でカップ50が回転することも防止できる。
また、カップホルダ10の外側の面には、ライナー10Aが設けられるので、カップホルダ10の外側の面が平滑に形成され、広告等の印刷を施すことができる。
なお、上記の説明においては、仮想直線KL1と仮想直線KL2は、仮想中心線CLを介して線対称に形成されているとしたが、仮想直線KL1と仮想直線KL2を仮想中心線CLを介して線対称としなくてもよく、仮想中心線CLの両側に仮想直線KL1と仮想直線KL2が設けられ、仮想直線KL1が、仮想直線KL1から仮想中心線CLまでの長さが、上端KL1-1側から下端KL1-2側にいくに従い短くなるように傾斜し、仮想直線KL2が、仮想直線KL2から仮想中心線CLまでの長さが、上端KL2-1側から下端KL2-2側にいくに従い短くなるように傾斜した構成であればよい。
仮想直線KL1と仮想直線KL2が仮想中心線CLを介して線対称でない場合の構成としては、例えば、図12に示すカップホルダ10’が考えられ、カップホルダ10’においては、突状部30を中央領域16の上辺16aにおける中央位置(つまり、上辺16aの上辺16aに沿った方向における中央位置)(略中央位置としてもよい)となるように、仮想直線KL1と仮想直線KL2が設けられている。つまり、上端KL1-1と突状部30の間の中央領域16の上辺に沿った長さ30L-1と、上端KL2-1と突状部30の間の中央領域16の上辺に沿った長さ30L-2は同一(略同一としてもよい)に形成されている。
図12に示すカップホルダ10’の場合でも、仮想直線KL1の延長線と仮想直線KL2の延長線は、上辺14aや下辺14bがなす円弧の中心点を通り、仮想直線KL1の上端KL1-1から仮想中心線CLまでの長さが下端KL1-2から仮想中心線CLまでの長さよりも長く形成されるとともに、仮想直線KL2の上端KL2-1から仮想中心線CLまでの長さが下端KL2-2から仮想中心線CLまでの長さよりも長く形成されており、仮想直線KL1と仮想直線KL2は、仮想中心線CLに対して反対方向に傾斜している。ただし、仮想直線KL1の仮想中心線CLに対する傾斜角度(絶対値)(第1傾斜角度)と、仮想直線KL2の仮想中心線CLに対する傾斜角度(絶対値)(第2傾斜角度)とは異なり、第1傾斜角度は、第2傾斜角度よりも大きく形成されている。
また、切込み群K10と切込み群K20の構成は、カップホルダ10における切込み群K10、K20と同様の構成であり、切込み群K10において、切込みK14、K15は、切込みK11~13よりも長く形成され、切込み群K20において、切込みK24、K25は、切込みK21~23よりも長く形成されている。
なお、突状部30と突状部32は、カップホルダ10をリング状に広げた際には、互いに相対する位置に設けられ、仮想直線KL1、KL2を介して扁平状に折り畳んだ場合には、図13に示すように、突状部30と突状部32は重なった状態となる。カップホルダ10’のように、カップホルダ10’を折り畳んだ状態で、突状部30と突状部32が重なった構成の場合には、カップホルダ10’をリング状に広げた際に、折曲げ線(つまり、仮想直線KL1、KL2)側が、突状部30、32側とは直角の方向になるので、カップホルダ10’の向きを容易に認識しやすく、例えば、カップの向きをカップホルダ10’の正面側に揃えたい場合などに、カップホルダ10’の向きを容易に知ることができる。
なお、カップホルダ10’においても、境界線KS上には罫線は設けられておらず、カップホルダ本体12において、第2端部領域20と接着する領域が糊代部22であり、カップホルダ本体12において糊代部22以外の領域が帯状部14であるといえ、また、図12の構成においては、第1端部領域18の上辺18aと糊代部22の辺部22dの角部と、第1端部領域18の下辺18bと糊代部22の辺部22bの角部を結ぶ直線(仮想線)が境界線であるといえる。
図12、図13に示すカップホルダ10’においても、切込み群K10における各切込みが上記のように形成され、切込み群K20における各切込みが上記のように形成されているので、仮想直線KL1において、折曲げの当初は、罫線に沿って折り曲げられ、次第に中芯10Bの段の方向の影響を受けて上下方向に折れ曲がろうとするが、切込みK11~K13よりも下側に切込みK11~K13よりも長い切込みK14、K15が設けられているので、段の方向の影響が小さくなり、仮想直線KL1に沿った方向に折れ曲がる。同様に、仮想直線KL2において、折曲げの当初は、罫線に沿って折り曲げられ、次第に中芯10Bの段の方向の影響を受けて上下方向に折れ曲がろうとするが、切込みK21~K23よりも下側に切込みK21~K23よりも長い切込みK24、K25が設けられているので、段の方向の影響が小さくなり、仮想直線KL2に沿った方向に折れ曲がる。よって、第1端部領域18及び糊代部22と第2端部領域20を中央領域16に対して折り曲げた際に、それらが下側にずれるのを防止することができる。
なお、仮想直線KL1と仮想直線KL2を仮想中心線CLを介して線対称とする方が、仮に、第1端部領域18及び糊代部22と第2端部領域20を中央領域16に対して折り曲げた際に、段の方向の影響を受けたとしても、第1端部領域18及び糊代部22と第2端部領域20とで、影響を同程度として、第2端部領域20を糊代部22に接着した際に、第2端部領域20と糊代部22とが上下方向にずれるのを防止できるので、仮想直線KL1と仮想直線KL2を仮想中心線CLを介して線対称とするのが好ましいといえる。
なお、上記の説明において、突状部30、32には、舌状部30-1、30-2が形成されているとしたが、舌状部30-1、30-2の代わりに、取っ手40を挿通するための穴部であってもよく、突状部30の穴部が第1挿通部になり、突状部32の穴部が第2挿通部になる。
なお、上記の説明では、カップホルダ10では、仮想直線KL1と仮想直線KL2が仮想中心線CLを介して線対称であり、カップホルダ10’では、突状部30を中央領域16の上辺16aの上辺16aに沿った方向における中央位置となっているが、仮想直線KL1と仮想直線KL2が仮想中心線CLを介して線対称ではなく、かつ、突状部30が中央領域16の上辺16aの上辺16aに沿った方向における中央位置とはずれた位置に設けられた構成としてもよい。
また、糊代部22は、第2端部領域20(帯状部14における糊代部22とは反対側の端部領域)の内側の面に接着されているとしたが、外側の面に接着した構成としてもよい。
また、糊代部22は、第1端部領域18から連設されているとしたが、第2端部領域20から連設された構成とし、第1端部領域18(この場合、第1端部領域18が、帯状部14における糊代部22とは反対側の端部領域となる)に接着する構成としてもよい。その場合には、カップホルダ10の製造に際しては、第2端部領域20の折曲げ、糊代部22への接着剤の塗布、第1端部領域18の折曲げの順に行われることになる。
また、上記の説明では、片面段ボールにおけるライナー10A側を外側とし、中芯10B側を内側とするとしたが、中芯10B側を外側とし、ライナー10A側を内側としてもよい。その場合には、断面略波形形状の中芯10Bが外側にあるので、カップ50を保持したカップホルダ10を手に持った際に、カップホルダ10が滑りにくいという利点がある。
5 吊下げ式カップホルダ
10 カップホルダ
10A ライナー
10B 中芯
12 カップホルダ本体
14 帯状部
14a 上辺
14b 下辺
14c 右辺
14c-1 上端
14c-2 下端
14d 左辺
14d-1 上端
14d-2 下端
16 中央領域
16a 上辺
16b 下辺
18 第1端部領域
18a 上辺
18b 下辺
20 第2端部領域
20a 上辺
20b 下辺
22 糊代部
22a 辺部
22b 辺部
22c 辺部
22d 辺部
30 突状部
30-1 舌状部
30-2 穴部
32 突状部
32-1 舌状部
32-2 穴部
40 取っ手
40a 結び目
40b 結び目
50 カップ
52 周面
K10 切込み群
K11 切込み
K12 切込み
K13 切込み
K14 切込み
K15 切込み
K20 切込み群
K21 切込み
K22 切込み
K23 切込み
K24 切込み
K25 切込み
CL 仮想中心線
CL-1 上端
CL-2 下端
CP1 中間点
CP2 中間点
KL1 仮想直線
KL1-1 上端
KL1-2 下端
KL2 仮想直線
KL2-1 上端
KL2-2 下端
KS 境界線

Claims (12)

  1. 逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダであって、
    カップホルダは、平板状のシート状を呈するライナー(10A)と、ライナーの一方の面に接着され、複数の段により断面略波形形状を呈する中芯(10B)とを有する片面段ボールにより形成されたブランクにより形成され、
    ブランクは、ブランクを平板状に展開した仮想展開状態において、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの仮想展開状態において、上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、右辺(14c)と、左辺(14d)とを有する帯状部(14)と、帯状部の右辺と左辺のいずれか一方から連設された糊代部(22)と、を有し、
    帯状部において、複数の直線状の切込み(K11~K15)からなる第1切込み群(K10)が第1仮想直線上に設けられるとともに、複数の直線状の切込み(K21~K25)からなる第2切込み群(K20)が第2仮想直線上に設けられ、
    第1仮想直線と第2仮想直線は、上辺と下辺を結び、中芯の段の方向と一致する直線である仮想中心線(CL)を介した両側に位置し、第1仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の右辺側に位置し、第2仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の左辺側に位置し、ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線の方向に対して傾斜しており、
    ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線は、第1仮想直線から仮想中心線までの長さが、第1仮想直線と上辺との接点である第1仮想直線上端(KL1-1)側から第1仮想直線と下辺との接点である第1仮想直線下端(KL1-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第2仮想直線は、第2仮想直線から仮想中心線までの長さが、第2仮想直線と上辺との接点である第2仮想直線上端(KL2-1)側から第2仮想直線と下辺との接点である第2仮想直線下端(KL2-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、
    第1切込み群における複数の切込みは、第1仮想直線上に間隔を介して形成されるとともに、第2切込み群における複数の切込みは、第2仮想直線上に間隔を介して形成され、
    第1切込み群を構成する複数の切込みである第1の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第1の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第1最長切込み(K14、K15)よりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込み(K11、K12、K13)が設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込み(K11)は、第1最長切込みよりも短く形成され、
    第2切込み群を構成する複数の切込みである第2の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第2の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第2最長切込み(K24、K25)よりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込み(K21、K22、K23)が設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込み(K21)は、第2最長切込みよりも短く形成され、
    第1仮想直線と第2仮想直線は、帯状部と糊代部の間の境界線(KS)とは離れた位置にあり、
    第1仮想直線と第2仮想直線の間の領域である中央領域(16)に対して、帯状部における第1仮想直線よりも右側面側の領域である第1端部領域(18)と第2仮想直線よりも左側面側の領域である第2端部領域(20)が折り返された状態で、カップホルダは折り畳まれた状態となり、
    糊代部は、第1端部領域と第2端部領域の2つの端部領域において、ブランクの仮想展開状態において帯状部における糊代部側とは反対側の端部領域(20)に接着されており、
    カップホルダをリング状に広げて、カップの周面に装着することにより、カップホルダにカップが保持されることを特徴とするカップホルダ。
  2. 第1最長切込みは、第1仮想直線上の位置で、第1仮想直線上端及び第1仮想直線下端から等距離の位置にある第1中間点(CP1)よりも第1仮想直線下端側に設けられ、
    第2最長切込みは、第2仮想直線上の位置で、第2仮想直線上端及び第2仮想直線下端から等距離の位置にある第2中間点(CP1)よりも第2仮想直線下端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカップホルダ。
  3. ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線を介して線対称であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカップホルダ。
  4. 帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、
    一対の突状部は、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、
    第1突状部と第2突状部間には、吊下げ用の取っ手(40)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のカップホルダ。
  5. 帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、
    第1仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-1)と、第2仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-2)は略同一に形成されることにより、第1突状部は、中央領域の上辺における略中央位置に設けられ、
    一対の突状部は、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、
    第1突状部と第2突状部間には、吊下げ用の取っ手(40)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカップホルダ。
  6. 第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられ、
    取っ手が第1挿通部に挿通され、取っ手の一方の端部には、該一方の端部が第1挿通部から抜けるのを防止するための第1抜け防止部(40a)が設けられているとともに、取っ手が第2挿通部に挿通され、取っ手の他方の端部には、該他方の端部が第2挿通部から抜けるのを防止するための第2抜け防止部(40b)が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のカップホルダ。
  7. 中芯が、ライナーの内側に設けられ、カップがカップホルダに保持された状態では、中芯がカップの周面に接することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載のカップホルダ。
  8. 逆円錐台形状の周面を有するカップを保持するカップホルダを形成するためのブランクであるカップホルダ用ブランクであって、
    カップホルダ用ブランクは、平板状のシート状を呈するライナー(10A)と、ライナーの一方の面に接着され、複数の段により断面略波形形状を呈する中芯(10B)とを有する片面段ボールにより形成され、
    ブランクは、略円弧状に湾曲した帯状に形成された帯状部で、ブランクの展開状態において、上辺(14a)と、略円弧状の下辺(14b)と、右辺(14c)と、左辺(14d)とを有する帯状部(14)と、帯状部の右辺と左辺のいずれか一方から連設された糊代部(22)と、を有し、
    帯状部において、複数の直線状の切込み(K11~K15)からなる第1切込み群(K10)が第1仮想直線上に設けられるとともに、複数の直線状の切込み(K21~K25)からなる第2切込み群(K20)が第2仮想直線上に設けられ、
    第1仮想直線と第2仮想直線は、上辺と下辺を結び、中芯の段の方向と一致する直線である仮想中心線(CL)を介した両側に位置し、第1仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の右辺側に位置し、第2仮想直線は、仮想中心線に対して帯状部の左辺側に位置し、ブランクの展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線の方向に対して傾斜しており、
    ブランクの展開状態において、第1仮想直線は、第1仮想直線から仮想中心線までの長さが、第1仮想直線と上辺との接点である第1仮想直線上端(KL1-1)側から第1仮想直線と下辺との接点である第1仮想直線下端(KL1-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、第2仮想直線は、第2仮想直線から仮想中心線までの長さが、第2仮想直線と上辺との接点である第2仮想直線上端(KL2-1)側から第2仮想直線と下辺との接点である第2仮想直線下端(KL2-2)側にいくに従い短くなるように傾斜し、
    第1切込み群における複数の切込みは、第1仮想直線上に間隔を介して形成されるとともに、第2切込み群における複数の切込みは、第2仮想直線上に間隔を介して形成され、
    第1切込み群を構成する複数の切込みである第1の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第1の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第1最長切込み(K14、K15)よりも第1仮想直線上端側に、第1最長切込みよりも短い長さの切込み(K11、K12、K13)が設けられ、最も第1仮想直線上端に近い位置にある切込み(K11)は、第1最長切込みよりも短く形成され、
    第2切込み群を構成する複数の切込みである第2の複数の切込みは、複数種類の長さに形成され、第2の複数の切込みにおいて、最も長い切込みである第2最長切込み(K24、K25)よりも第2仮想直線上端側に、第2最長切込みよりも短い長さの切込み(K21、K22、K23)が設けられ、最も第2仮想直線上端に近い位置にある切込み(K21)は、第2最長切込みよりも短く形成され、
    第1仮想直線と第2仮想直線は、帯状部と糊代部の間の境界線(KS)とは離れた位置にあり、
    第1仮想直線と第2仮想直線の間の領域である中央領域(16)に対して、帯状部における第1仮想直線よりも右側面側の領域である第1端部領域(18)と第2仮想直線よりも左側面側の領域である第2端部領域(20)が折り返された状態で、糊代部が、第1端部領域と第2端部領域の2つの端部領域において、ブランクの展開状態において帯状部における糊代部側とは反対側の端部領域である接着対象端部領域(20)に接し、第1端部領域と第2端部領域が中央領域に対して折り返された状態で、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダ用ブランクが無端状に形成されることを特徴とするカップホルダ用ブランク。
  9. 第1最長切込みは、第1仮想直線上の位置で、第1仮想直線上端及び第1仮想直線下端から等距離の位置にある第1中間点(CP1)よりも第1仮想直線下端側に設けられ、
    第2最長切込みは、第2仮想直線上の位置で、第2仮想直線上端及び第2仮想直線下端から等距離の位置にある第2中間点(CP1)よりも第2仮想直線下端側に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のカップホルダ用ブランク。
  10. ブランクの仮想展開状態において、第1仮想直線と第2仮想直線は、仮想中心線を介して線対称であることを特徴とする請求項8又は9に記載のカップホルダ用ブランク。
  11. 帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、
    一対の突状部は、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、
    第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられていることを特徴とする請求項8又は9又は10に記載のカップホルダ用ブランク。
  12. 帯状部の上辺から突出した一対の突状部(30、32)が設けられ、一対の突状部における一方である第1突状部(30)は、中央領域の上辺から突出して形成され、一対の突状部における他方である第2突状部(32)は、第1端部領域と第2端部領域のいずれか一方の上辺から突出して形成され、
    第1仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-1)と、第2仮想直線上端と第1突状部の間の中央領域の上辺に沿った長さ(30L-2)は略同一に形成されることにより、第1突状部は、中央領域の上辺における略中央位置に設けられ、
    一対の突状部は、糊代部が接着対象端部領域に接着される仮想接着状態において、カップホルダをリング状に広げた状態で、互いに相対する位置に設けられ、
    第1突状部(30)には、取っ手を第1突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第1挿通部(30-2)が設けられ、第2突状部(32)には、取っ手を第2突状部の一方の面から他方の面に挿通するための第2挿通部(32-2)が設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載のカップホルダ用ブランク。
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