JP7347502B2 - 渋滞情報提供装置、渋滞情報処理方法及びプログラム - Google Patents

渋滞情報提供装置、渋滞情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、渋滞情報提供装置、渋滞情報処理方法及びプログラムに関する。
道路上を走行する車両(移動体)の位置、速度、車載カメラによる画像に基づいて渋滞情報を生成する技術が開発されている。例えば、特許文献1は、GPS受信機や車載カメラを搭載したドライブレコーダ装置によって自車両と前方車両との車間距離と、自車両の速度に基づいて渋滞の発生を予測する渋滞予測装置を開示している。特許文献2は、車両に搭載された車載器の車載カメラによる画像から速度制限パターンを認識して、制限速度と現在の車速との差分や車両の位置を車両走行管理装置(サーバ)に送信し、該差分に基づいて渋滞を検出して渋滞情報を車載器に送信するようにした渋滞検出システムを開示している。
日本国特開2018-67225号公報 日本国特開2015-18396号公報
特許文献1では、車載カメラの画像に基づいて算出された車間距離を自車両の速度で除算することにより車間時間を算出し、車間距離と車間時間が所定条件を満たすか否かによって、渋滞発生予測や渋滞解消予測を行うものであるが、自車両に搭載されたドライブレコーダ装置のみによって渋滞状態を予測しているため、高い予測精度を期待することは困難であった。特許文献2では、制限速度と現在の車速との差分が基準値以上となる状態を所定時間以上継続したときに渋滞を検出し、車両の位置に応じて道路地図データベースを参照して渋滞区間を識別しているが、車両運行管理装置と通信できる車両の数が少ないと、高い精度で渋滞を検出することは困難であった。また、道路上には信号機、踏切、交差点、標識などが存在し、これらの道路状況を反映して渋滞情報を生成する必要がある。しかし、特許文献1では車両に搭載されたドライブレコーダ装置のみによって自律的に渋滞を予測するのみであり、道路状況を反映した渋滞予測を行うことが困難である。また、特許文献2は、トラックなどの貨物車両を利用した運送事業者において複数車両の運行状況の管理を行うことを目的としており、車両運行管理装置は運送事業者の事務所などに設置されており、管理者の労力や管理コストが必要である。このため、管理者の労力やコストをかけずに精度の高い渋滞情報を提供する技術の開発が求められていた。
本発明の目的の一例は、上述の課題を解決することができる渋滞情報提供装置、渋滞情報処理方法及びプログラムを提供することである。
本発明の第一の態様によれば、渋滞情報提供装置は、移動体の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報に基づいて対象物の位置を判定する対象物判定手段と、移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、第一センシング情報に基づいて検出した対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における第二センシング情報に基づいて、移動体が移動する経路における渋滞情報を算出する渋滞情報算出手段と、を備える。
本発明の第二の態様によれば、渋滞情報処理方法は、コンピュータに、移動体の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報に基づいて前記対象物の位置を判定させ、移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、第一センシング情報に基づいて検出した対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における第二センシング情報に基づいて、移動体が移動する経路における渋滞情報を算出させる。
本発明の第三の態様によれば、記録媒体は、コンピュータに、移動体の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報に基づいて対象物の位置を判定する対象物判定機能と、移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、第一センシング情報に基づいて検出した対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における第二センシング情報に基づいて、移動体が移動する経路における渋滞情報を算出する渋滞情報算出機能と、を実行させるプログラムを記憶する。
本発明によれば、人的労力やコストをかけずに道路状況に応じた高い精度の渋滞情報を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置よりなる渋滞情報提供システムの概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置と通信接続される車両に搭載されたドライブレコーダのハードウェア構成図である。 車両に搭載されたドライブレコーダの制御装置の機能ブロック図である。 車両に搭載されたドライブレコーダの情報処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置の渋滞情報算出処理を示すフローチャートである。 本発明に係る渋滞情報提供装置の最小構成を示すブロック図である。 図8の渋滞情報提供装置の渋滞情報算出処理を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態による渋滞情報提供装置及び渋滞情報処理方法について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態による渋滞情報提供装置1と、車両20に搭載したドライブレコーダ2により構成される渋滞情報提供システム100の構成を示す。渋滞情報提供システム100において、渋滞情報提供装置1は、複数の車両20にそれぞれ搭載されるドライブレコーダ2と通信ネットワーク(無線通信ネットワーク、有線通信ネットワークなど)を介して接続されている。渋滞情報提供装置1は、車両20に搭載されたドライブレコーダ2に対して渋滞情報を提供する事業者が自身の社屋内に設置し通信ネットワークに接続したコンピュータサーバ(クラウドサーバ)である。複数のドライブレコーダ2がそれぞれ複数の車両20に搭載されている。なお、車両20は移動体の一例であり、ドライブレコーダ2は移動体やその周囲の状況を感知するセンシング装置の一例である。ドライブレコーダ2は、カメラを有しており、車両20の外部の画像を撮影して渋滞情報提供装置1へ送信する。
図2は、渋滞情報提供装置1のハードウェア構成図である。渋滞情報提供装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read-Only Memory)102、RAM(Random-Access Memory)103、HDD(Hard-Disk Drive)104、通信モジュール105、データベース106などのハードウェアデバイスを備えたコンピュータにより構成される。
図3は、渋滞情報提供装置1の機能ブロック図である。渋滞情報提供装置1は、電源が投入されると起動して予め記憶媒体に記憶された渋滞情報提供プログラムを実行することにより、図3に示される複数の機能部11乃至16を実現する。すなわち、渋滞情報提供装置1は、第一センシング情報取得部11、第二センシング情報取得部12、対象物判定部13、記録部14、渋滞情報算出部15、渋滞情報出力部16を備える。
第一センシング情報取得部1は、車両20の速度を下げる原因となる対象物の位置に関する第一センシング情報を取得する。車両20の速度を下げる原因となる対象物とは、例えば、道路上に設置される信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの道路付設物である。道路付設物の近傍では、他の車両が滞留して人間(歩行者、他の車両に搭乗や下車する人、作業員など)が存在しており、車両20の運転者は速度を下げる必要があり、渋滞の原因となる可能性が高い。第一センシング情報取得部11は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の位置に関する第一センシング情報をドライブレコーダ2から取得する。ドライブレコーダ2は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍に設置されている発信機から発信された対象物識別子と位置情報とドライブレコーダ2の識別子とを少なくとも含む信号を受信し、対象物識別子と位置情報とを含む第一センシング情報を渋滞情報提供装置1に送信する。これにより、第一センシング情報取得部11は、車両20に搭載されたドライブレコーダ2から第一センシング情報を取得する。すなわち、第一センシング情報は、渋滞情報提供装置1が車両20の速度を下げる原因となる対象物の位置を把握するために用いられる。
第一センシング情報取得部11は、ドライブレコーダ2が撮影した画像を第一センシング情報として取得してもよい。ドライブレコーダ2の撮影画像には、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物が写る可能性がある。ドライブレコーダ2の撮影画像は、ドライブレコーダ2が画像を撮影した場所の位置情報やドライブレコーダ2の識別子を含む。このため、渋滞情報提供装置1は、ドライブレコーダ2の撮影画像を第一センシング情報として取得することにより、対象物の画像を含む画像の撮影位置を認識することができる。
第二センシング情報取得部12は、車両20の移動状態に関する第二センシング情報を取得する。具体的には、第二センシング情報は、車両20の速度、車両20と前方車両との間隔などを検出できるデータを含む。第二センシング情報には、車両20のドライブレコーダ2により撮影された画像が含まれてもよい。第二センシング情報にドライブレコーダ2の撮影画像を含める場合、時間の経過に伴って繰り返し撮影された複数の画像には物体(家、樹木、標識、電柱など)の画像が写っており、渋滞情報提供装置1は、物体の位置の変化に基づいて車両20の速度を推定してもよい。また、第二センシング情報にドライブレコーダ2の撮影画像を含める場合、渋滞情報提供装置1は、撮影画像に映る前方車両との位置関係に基づいて前方車両と車両20との間隔(車間距離)を推定してもよい。すなわち、車両20の速度や前方車両との間隔は、車両20の移動状態に関する情報である。第二センシング情報には、車両20の移動状態に関する情報の他、ドライブレコーダ2の識別子、時刻、センシング位置を示す位置情報などを含めてもよい。
対象物判定部13は、車両20が信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物に接近していることを第一センシング情報に基づいて検出する。或いは、対象物判定部13は、車両20が接近している対象物の位置を検出してもよい。記録部14は、車両20が対象物に接近していることを検出すると、車両20のドライブレコーダ2から取得した第二センシング情報に対象物を判定したことを示す対象物近傍フラグを付与してデータベース106に記録する。これにより、第二センシング情報は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍で取得したものであるか否かを示すフラグをデータベース106に格納することができる。
渋滞情報提供装置1のデータベース106には、複数の車両20にそれぞれ搭載された複数のドライブレコーダ2から取得した複数の第二センシング情報が記録されており、渋滞情報算出部15は、複数の第二センシング情報に基づいて車両20が走行する道路の位置や走行区間を走行する車両20の速度などに係る統計値を算出する。すなわち、渋滞情報提供装置1は、複数の移動体の速度の統計値を算出するが、複数の移動体の区間毎の速度の統計値は必ずしも平均値ではない。なお、車両20の速度の統計値は、車両20の速度の平均値であってもよい。渋滞情報算出部15は、車両20の速度の平均値を算出するとき、複数の第二センシング情報のうち、第一センシング情報に基づいて検出した対象物の位置を基準とする所定区間外の区間において取得した第二センシング情報に基づいて車両20が移動する経路を算出する。車両20の速度の平均値や、車両20が移動する経路は渋滞情報を構成する。具体的には、渋滞情報算出部15は、複数の第二センシング情報のうち、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物を判定したことを示す対象物近傍フラグが付与されている第二センシング情報を、車両20の速度の平均値の計算から除外する。或いは、渋滞情報算出部15は、対象物近傍フラグが付与されている第二センシング情報に含まれる位置情報を基準とする所定区間の位置情報を含む第二センシング情報を、車両20の速度の平均値の計算から除外してもよい。
渋滞情報出力部16は、渋滞情報算出部15により算出された車両20の速度の平均値に基づいて、渋滞出力情報を生成する。渋滞出力情報には、少なくとも道路の情報と、道路を走行する車両20の平均速度が所定の閾値以下となり渋滞の発生が推定される道路の区間を示す地図情報などを含めてもよい。渋滞情報出力部16は、渋滞情報算出部15の算出した道路の位置や走行区間における車両20の平均速度と、道路位置や走行区間に設置された標識が示す制限速度(上限速度、下限速度など)との相対速度に基づいて、道路の渋滞が発生しているか否かを判定してもよい。
図4は、車両20に搭載されるドライブレコーダ2のハードウェア構成図である。ドライブレコーダ2は、センサ21、通信装置22、カメラ23、制御装置24、記憶装置25を含む。センサ21は、加速度センサ211、雨滴検出センサ212、GPS(Global Positioning System)213、速度センサ214を含んでもよい。センサ21は、車両20の内部であってドライブレコーダ2の外部の所定位置に設置され、ドライブレコーダ2と通信接続されたセンシング装置であってもよい。この場合、ドライブレコーダ2は、センサ21により検出されたセンシング情報を取得する。加速度センサ211は、車両20の加速度を検出する。雨滴検出センサ212は、車両20のフロントガラスに当たる雨滴の有無を検出する。GPSセンサ213は、人工衛星からの電波を受信して車両20の現在位置(経度、緯度、高度)を検出する。速度センサ214は、車両20の速度を検出する。
通信装置22は、公衆回線通信機能を用いて交換局や基地局などを介して渋滞情報提供装置1と通信接続する。また、通信装置22は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍に設置されている発信機から発信された信号を受信してもよい。カメラ23は、少なくとも車両20の前方の風景などを撮影する。カメラ23は、広角レンズを備えており、車両20の前方に加えて、車両20の左側方向や右側方向の風景などを撮影してもよい。また、カメラ23は、車両20の車内の様子を撮影してもよい。カメラ23は、動画像を撮影する。また、カメラ23は、所定の時間間隔で繰り返し静止画像を撮影してもよい。
制御装置24は、ドライブレコーダ2の機能を制御する。記憶装置25は、カメラ23により撮影された動画像、静止画像、センサ21の検出情報などを含むセンシング情報を記憶する。ドライブレコーダ2は、通信ネットワークを介して渋滞情報提供装置1と通信接続しており、カメラ23で撮影された動画像、静止画像、センサ21の検出情報、現在時刻、ドライブレコーダID(識別子)などを含むセンシング情報を渋滞情報提供装置1へ送信する。なお、ドライブレコーダ2の制御装置24は、CPU、ROM、RAMなどを備えたコンピュータで構成される。
図5は、ドライブレコーダ2の制御装置24の機能ブロック図である。ドライブレコーダ2が起動すると、制御装置24は制御プログラムを起動して、複数の機能部240乃至244を実現する。すなわち、制御装置24は、アップロード画像生成部240、発信機信号取得部241、位置情報取得部242、センサ情報取得部243、センシング情報送信部244を備える。
アップロード画像生成部240は、カメラ23により撮影された動画像や静止画像の画像データを取得し、その画像データに基づいてアップロード用の撮影画像を所定間隔で生成する。例えば、アップロード画像生成部240は、アップロード画像を毎秒1枚乃至数十枚のフレーム(1~数十fps)を生成してもよい。発信機信号取得部241は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍に設置されている発信機から発信された信号に含まれる対象物情報を取得する。
位置情報取得部242は、時刻に応じた車両20の位置情報(緯度情報、経度情報)をGPSセンサ213から取得する。センサ情報取得部243は、加速度センサ211、雨滴検出センサ212、速度センサ214、他のセンサで検出されたセンサ情報を取得する。
センシング情報は、アップロード画像生成部240のアップロード画像、発信機信号取得部241の対象物情報、センサ情報取得部243のセンサ情報、ドライブレコーダ2のID、現在時刻などを含んでおり、センシング情報送信部244は、センシング情報を通信装置22へ送出する。なお、センシング情報は、車両2の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報と、車両20の移動状態に関する第二センシング情報と、を含む。
例えば、アップロード画像に映る対象物の位置情報を検出できるため、アップロード画像は車両20の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報となり得る。また、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍に設置された発信機から発信された信号に含まれる対象物情報に基づいて対象物の位置情報を確認できるため、対象物情報は車両20の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報となり得る。
また、位置情報取得部242の取得した位置情報は車両20の走行位置を示し、センサ情報取得部243の取得したセンサ情報は加速度センサ211、雨滴検出センサ212、速度センサ214やその他のセンサにより検出された車両20の移動状態を示すため、位置情報やセンサ情報は車両20の移動状態に関する第二センシング情報となり得る。また、アップロード画像を用いて車両20の前方車両との間隔を推定し、複数の画像に示される他の物体の位置の遷移に基づいて車両20の速度を推定することができるため、アップロード画像は第二センシング情報となり得る。
センシング情報送信部244は、第一センシング情報と第二センシング情報を個別に送信してもよい。この場合、センシング情報送信部244は、ドライブレコーダ2のIDやセンシング情報の送信時刻などを第一センシング情報と第二センシング情報に格納する。これにより、渋滞情報提供装置1は、第一センシング情報と第二センシング情報の対応関係を把握することができる。なお、車両20の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報としてアップロード画像を用いる場合、対象物の近傍に設置されている発信機から発信される信号に含まれる対象物情報は必ずしも必要ないので、制御装置24には発信機信号取得部241を備えなくてもよい。
図6は、ドライブレコーダ2の情報処理を示すフローチャートである。次に、ドライブレコーダ2の情報処理(センシング情報やアップロード画像に係る処理手順)について説明する(ステップS101乃至S110、ステップS211)。
車両20において車載電気系統が起動すると、ドライブレコーダ2は動作を始動する(S101)。ドライブレコーダ2の複数のセンサ21はそれぞれドライブレコーダ2の始動後にセンシング動作を開始する(S102)。また、カメラ23は車両20の外部の風景の撮影を開始する(S103)。ドライブレコーダ2の動作中、制御装置24の機能部240乃至244は上述の動作を実行しており、位置情報取得部242は、車両20の位置情報を取得する(S104)。センサ情報取得部243は、センサ21の検出情報を取得する(S105)。アップロード画像生成部240は、カメラ23の撮影画像に基づいてアップロード画像を生成する(S106)。また、発信機信号取得部241は、信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停などの対象物の近傍に設置されている発信機から信号を受信した場合には、その信号に含まれる対象物情報を取得する(S107)。
センシング情報送信部244は、アップロード画像生成部240からアップロード画像を取得し、発信機信号取得部241から発信機の信号に含まれる対象物情報を取得し、位置情報取得部242から車両20の現在位置を示す位置情報を取得し、センサ情報取得部243からセンサ21の検出情報を取得する。センシング情報には、アップロード画像、対象物情報、位置情報、検出情報に加えて、ドライブレコーダ2のIDと、現在時刻などが含まれる。センシング情報送信部244は、センシング情報を通信装置22へ送出し、通信装置22はセンシング情報を渋滞情報提供装置1へ送信する(S108)。上述したように、センシング情報は、車両20の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報と、車両20の移動状態に関する第二センシング情報と、が含まれる。なお、センシング情報送信部244は、第一センシング情報と第二センシング情報を個別に生成して通信装置22に送信し、通信装置22が第一センシング情報と第二センシング情報を個別に渋滞情報提供装置1へ送信してもよい。車両20に搭載されたドライブレコーダ2が渋滞情報提供装置1と通信接続されて、上述のセンシング情報が渋滞情報提供装置1へ送信される。渋滞情報提供装置1は、複数の車両20に搭載されたドライブレコーダ2から複数のセンシング情報を繰り返し受信する。
なお、ドライブレコーダ2は、カメラ23により撮影された動画像や静止画像などの画像データに基づいてアップロード画像を生成して(S109)、通信装置22を介して渋滞情報提供装置1へ送信してもよい(S110)。ドライブレコーダ2は、センシング情報やアップロード画像の送信を完了すると、図6の処理手順を終了する(S211)。
図7は、本発明の一実施形態に係る渋滞情報提供装置1の渋滞情報算出処理を示すフローチャートである(ステップS201乃至S208)。渋滞情報提供装置1において、第一センシング情報取得部11と第二センシング情報取得部12はそれぞれセンシング情報を取得する。第一センシング情報取得部11は、センシング情報に含まれる第一センシング情報を抽出し、第二センシング情報取得部12は、センシング情報に含まれる第二センシング情報を抽出する。ドライブレコーダ2が第一センシング情報と第二センシング情報を個別に送信したときには、第一センシング情報取得部11が第一センシング情報を取得し、第二センシング情報取得部12が第二センシング情報を取得する。なお、第一センシング情報と第二センシング情報には、ドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報が含まれている。このため、第一センシング情報と第二センシング情報とは相互に対応している。
第一センシング情報取得部11は、第一センシング情報に含まれる撮影画像(動画像、静止画像など)又は対象物情報を対象物判定部13へ送出する。対象物判定部13は、第一センシング情報取得部11から撮影画像を入力すると、その撮影画像を用いて第一センシング情報と第二センシング情報とがそれぞれ対象物の近傍で検知されたのか否かを判定する(S202)。具体的には、対象物判定部13は、画像認識により撮影画像中に対象物が含まれているか否かを判定する。対象物判定部13は、過去のセンシング情報を機械学習して生成された対象物判定モデルを有しており、撮影画像を対象物判定モデルに入力して得られた対象物の判定結果に基づいて撮影画像中の対象物の有無を判定してもよい。対象物判定部13は、撮影画像に車両20の速度を下げる要因となる対象物(信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停など)が含まれると判定した場合、その撮影画像を含む第一センシング情報からドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報を抽出して記録部14へ送出する。また、記録部14は、第二センシング情報を第二センシング情報取得部12から入力する。
対象物判定部13は、第一センシング情報取得部11から対象物情報を取得すると、その対象物情報に基づいて第一センシング情報と第二センシング情報とが対象物の近傍で検知されたものであるかを判定してもよい。なお、対象物判定部13は、対象物情報を取得できれば、第一センシング情報と第二センシング情報とが対象物の近傍で検知されたものであると判定する。
対象物判定部13は、第一センシング情報に含まれる位置情報に基づいて、第一センシング情報と第二センシング情報とが対象物の近傍で検知されたことを判定してもよい。例えば、対象物判定部13は、第一センシング情報に含まれる位置情報を抽出し、その位置情報を含む対象物有無判定要求を判定装置(不図示)に送信する。判定装置は、地図情報や地図情報が示す地図における対象物の位置情報を予め記憶している。判定装置は、対象物有無判定要求に含まれる位置情報と、予め記憶された対象物の位置情報とを比較して、それら位置情報が示す位置が所定距離以内に存在するときには、それら位置情報は近傍であると判定する。その場合、判定装置は、対象物の存在を示す応答情報を返信する。対象物判定部13は、判定装置から応答情報を受信すると、その応答情報が対象物の存在を示す場合には、第一センシング情報と第二センシング情報とが対象物の近傍で検知されたものであると判定する。
記録部14は、第二センシング情報取得部12から取得した第二センシング情報に含まれるドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せが、対象物判定部13から取得したドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せに一致するか否か判定する。記録部14は、上述のドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せが一致すると判定した場合、対象物が存在するとの判定結果を示す対象物近傍フラグを第一センシング情報に付与してデータベース106に記録する(S203)。一方、記録部14は、上述のドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せが一致しないと判定した場合、対象物近傍フラグを付与することなく第一センシング情報をそのままデータベース106に記録する(S204)。なお、対象物の存在の判定結果を示す対象物近傍フラグの付与された第一センシング情報は、車両20の速度を下げる要因となる対象物の近傍でドライブレコーダ2が取得したものである。記録部14におけるドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せの一致判定においては、位置情報や時刻情報が異なる場合でも、位置情報や時刻情報の相違が所定の閾値以内であれば、ドライブレコーダ2のID、位置情報、時刻情報の組合せが一致すると判定してもよい。
上述の処理により、記録部14は、複数の車両20に搭載される複数のドライブレコーダ2から送信された第一センシング情報又は対象物が存在するとの判定結果を示す対象物近傍フラグを付与した第一センシング情報をデータベース106に順次記録する。渋滞情報提供装置1と通信接続してセンシング情報を送信するドライブレコーダ2の数が多いほど、記録部14により記録される第一センシング情報の数が多くなり、複数の地点において検知されたセンシング情報がデータベース106に記録される。
第一センシング情報や第二センシング情報がデータベース106に記録された状態において、渋滞情報算出部15は渋滞情報を算出する(S205)。渋滞情報算出部15は、地図情報に示される道路の渋滞算出対象の位置情報を複数記憶している。例えば、渋滞情報算出部15は、日本全国や首都圏全域の道路について設定された渋滞算出対象の位置情報を複数記憶している。渋滞情報算出部15は、渋滞算出対象の位置情報を読み出して、その位置情報から所定距離以内(例えば、10メートル以内や20メートル以内など)に存在する位置を示す位置情報と、現在時刻から所定時間前(1分前など)の時刻を示す時刻情報を含むが、対象物近傍フラグを含まない一つ又は複数の第二センシング情報をデータベース106に記録されている複数の第二センシング情報から抽出する。そして、渋滞情報算出部15は、データベース106から抽出した一つ又は複数の第二センシング情報に含まれる速度値を取得して、その速度値の平均値を算出する。渋滞情報算出部15は、渋滞算出対象の位置情報と、第二センシング情報に含まれる速度値の平均値とを紐づけてデータベース106に記録する(S206)。その後、渋滞情報算出部15は、予め記憶する渋滞算出対象の位置情報の全てについて渋滞情報を算出したか判定する(S207)。渋滞情報算出部15は、全ての渋滞算出対象の位置情報について繰り返し渋滞情報を算出する(S205乃至S207)。その後、渋滞情報算出部15は、全ての渋滞算出対象の位置情報について渋滞情報を算出して、渋滞情報算出処理を終了するか判定する(S208)。渋滞情報算出処理を終了しない場合には、ステップS201に戻り、渋滞情報算出部15は、全ての渋滞算出対象の位置情報について渋滞情報の算出を所定の時間間隔で繰り返す。これにより、渋滞情報提供装置1は、全ての渋滞算出対象の位置情報について車両20の平均速度をリアルタイムに更新することができる。
上述の渋滞情報算出処理では、対象物近傍フラグが付与されていない第二センシング情報を用いて渋滞算出対象の位置情報に示される位置における平均速度を算出している。つまり、車両20の速度を下げる要因となる対象物が存在する位置の近傍で取得した第二センシング情報を除いて車両20の平均速度を算出しているため、車両の速度を下げる要因となる対象物により発生する渋滞の影響を除いて車両20の平均速度を算出することができる。これにより、高い精度で渋滞情報を算出することができる。
上述の渋滞情報算出処理では、渋滞情報提供装置1は、渋滞算出対象の位置情報を予め記憶しており、その位置情報が示す位置における車両20の平均速度を算出しているが、これに限定されるものではない。例えば、渋滞情報提供装置1は、渋滞算出対象を複数の区間に分割して予め記憶し、その区間に含まれる位置における車両20の平均速度を算出してもよい。
また、渋滞情報算出部15は、ドライブレコーダ2の撮影画像に基づいて渋滞が発生しているか否かを示す渋滞情報を算出してもよい。例えば、渋滞情報算出部15は、予め記憶した渋滞算出対象の位置情報を取得し、その位置情報から所定距離範囲内(例えば、10メートル以内、20メートル以内など)の位置情報と現在時刻から所定時間前(1分前など)までの時刻情報を含み、対象物近傍フラグを含まない一つ又は複数の第二センシング情報をデータベース106に記録されている複数の第二センシング情報から抽出する。そして、渋滞情報算出部15は、データベース106から抽出した第二センシング情報に含まれる撮影画像を取得する。渋滞情報算出部15は、撮影画像に基づいて車両20と前方車両との距離が所定閾値以下か否かを判定する。撮影画像に映る前方車両と車両20との距離が所定閾値以下か否かを判定する手法として、例えば、撮影画像に映る物体の後方形状を認識することにより前方車両の有無を判定し、かつ、撮影画像に映る前方車両の範囲などにより車間距離が所定閾値以下か否かを判定することができる。或いは、渋滞情報算出部15は、過去の撮影画像を機械学習して得られた距離判定モデルを予め有しており、ドライブレコーダ2の撮影画像を距離判定モデルに入力して、車間距離が所定閾値以下か否かの判定結果を算出してもよい。
上述の渋滞情報算出処理において、記録部14は、対象物近傍フラグの他に、天候フラグを第二センシング情報に付与してデータベース106に記録してもよい。なお、天候フラグは、センシング情報が渋滞情報の算出に適さないことを示している。記録部14は、第二センシング情報に含まれる撮影画像や、雨滴検出センサ212の検出値に基づいて、第二センシング情報が車両20の走行環境が悪いとき(例えば、路面状況や天候が悪く、外部環境検知基準を満たす所定の閾値以下の走行環境のとき)に検知されたものであり、渋滞情報の算出に適さないものであるか否かを判定する。具体的には、記録部14は、撮影画像に基づいて悪天候であると判定した場合、或いは、雨滴検出センサ212の検出値が大雨の状態を示すため悪天候であると判定した場合、その第二センシング情報に天候フラグを付与してデータベース106に記録する。そして、渋滞情報算出部15は、天候フラグが付与された第二センシング情報を除いて渋滞情報を算出してもよい。
渋滞情報出力部16は、渋滞情報算出部15が算出した渋滞情報を用いて渋滞出力情報を生成する。具体的には、渋滞情報出力部16は、所定の地図エリアを示す複数の位置情報を入力する。例えば、渋滞情報出力部16は、複数の位置情報を外部装置から入力してもよい。なお、外部装置はドライブレコーダ2であってもよい。渋滞情報出力部16は、所定の地図エリアの範囲内の複数の位置情報を参照して、予めデータベース106に記録される渋滞算出対象の位置情報における平均速度を取得する。渋滞情報出力部16は、位置情報における平均速度と、その位置情報が示す道路の標識に表示される最低速度とを比較する。渋滞情報出力部16は、位置情報における平均速度が最低速度未満であり、かつ、その平均速度と最低速度との差の度合に応じて位置情報における渋滞度合を推定する。
具体的には、渋滞情報出力部16は、車両の平均速度vaが最低速度vl未満であり、かつ、平均速度vaと最低速度vlとの差Dが第一閾値la未満(va<vl、D<la)であれば渋滞度合「低」と判定する。また、渋滞情報出力部16は、平均速度vaが最低速度vl未満であり、かつ、その差Dが第一閾値la以上であり、第一閾値laより高い第二閾値lb未満(va<vl、la≦D<lb)であれば渋滞度合「中」と判定する。さらに、渋滞情報出力部16は、平均速度vaが最低速度vl未満であり、かつ、その差Dが第二閾値lb以上であり、第二閾値lbより高い第三閾値lc未満(va<vl、lb≦D<lc)であれば渋滞度合「高」と判定する。なお、渋滞度合は渋滞情報算出部15が上記の処理により算出するようにしてもよい。
道路の標識が示す最低速度は、第二センシング情報に含まれる位置情報に基づいて、渋滞情報提供装置1が予め記憶してもよい。或いは、渋滞情報出力部16が第二センシング情報に含まれる撮影画像を画像認識して、道路標識が示す最低速度を検知してもよい。また、渋滞情報出力部16は道路標識に示される最低速度の代わりに道路標識が示す最高速度を用いて渋滞度合を算出してもよい。
上記において、道路標識は最低速度でなく最高速度を示すこともある。道路標識が示す制限速度(最高速度)をvhとし、車両の平均速度vaが制限速度vh以下であり、かつ、車両の平均速度vaと制限速度vhとの差Dhが所定の閾値ld(渋滞度合判定用の閾値)未満の場合(Dh<ld)には車両がスムーズに走行しており渋滞度合「低」と判定できる。また、差Dhが所定の閾値ld以上の場合(Dh≧ld)には車両は低速で走行しており渋滞度合「高」と判定できる。
そして、渋滞情報出力部16は、外部装置から入力した地図エリアに含まれる複数の渋滞算出対象の位置情報について渋滞度合を算出して外部装置へ出力する。このとき、渋滞情報出力部16は、地図エリアの道路の位置における渋滞度合に応じて色分けを行い、その渋滞度合を示す色を付与した地図情報を渋滞出力情報として生成して外部装置に出力してもよい。これにより、外部装置は、渋滞度合を示す地図情報をモニタなどに出力することができる。
上述の処理により、渋滞情報提供装置1は、高い精度で渋滞出力情報を生成して、外部装置(または、渋滞情報出力装置)に提供することができる。上述の処理では、ドライブレコーダ2と通信接続された車両20から遠隔地点に設置されている渋滞情報提供装置1が渋滞情報を算出するものとしている。しかし、渋滞情報提供装置1の機能をドライブレコーダ2と通信接続した車載器に搭載してもよい。
上述の処理では、道路の位置情報における車両の平均速度を第二センシング情報に含まれる速度値を用いて算出しているが、これに限定されるものではない。例えば、渋滞情報算出部15は、第二センシング情報に含まれる撮影画像に対してオプティカルフロー技術(デジタル画像中の物体の動きベクトル解析手法)を適用して、第二センシング情報を送信したドライブレコーダ2を搭載する車両20の速度を算出して、その平均値を算出するようにしてもよい。
上述の処理において、渋滞情報算出部15は、ドライブレコーダ2の撮影画像やセンシング情報に加えて、車両20の近傍を走行する他の車両の数に基づいて渋滞度合を算出してもよい。そして、渋滞情報出力部16は、車両20の近傍を走行する他の車両の数に基づいて算出された渋滞度合に基づいて渋滞出力情報を生成してもよい。具体的には、渋滞情報算出部15は、第二センシング情報に含まれる撮影画像に映る他の車両の数をカウントする。渋滞が発生している場合、車両20の近傍を走行する他の車両の数が多くなる。このため、渋滞情報算出部15は、撮影画像に映る他の車両の数に応じて予め定められた処理により渋滞度合を算出してもよい。或いは、渋滞情報算出部15又は渋滞情報出力部16は、位置情報における平均速度、車両数、道路の種別などの複数のパラメータを用いて、所定の渋滞度合算出式により渋滞度合を算出してもよい。
上述のように、渋滞情報提供装置1の処理手順について説明したように、渋滞情報提供装置1は、対象物近傍フラグを含まない第二センシング情報を用いて位置情報における平均速度を算出している。つまり、渋滞情報提供装置1は、車両20の速度を下げる要因となる対象物の位置の近傍で取得した第二センシング情報を除いて平均速度を算出しているため、その対象物に起因する渋滞の影響を除いて平均速度を算出することができる。これにより、渋滞情報提供装置1は、高い精度で渋滞情報を算出することができる。また、車両20の速度を下げる要因となる対象物に起因した速度低下を検知して直ちに渋滞が発生していることを判定してしまうような誤検知を減らすことができる。
上述の処理によれば、渋滞情報提供装置1は、ドライブレコーダ2から取得した撮影画像や対象物情報に基づいて渋滞情報を算出することができる。つまり、渋滞情報提供装置1は、自動的に渋滞情報を算出しているため、人手を用いて道路の渋滞を測定する必要が無く、渋滞情報算出のコストを下げることができる。また、渋滞情報提供装置1は、車両20が通過した道路の各地点におけるセンシング情報を用いて渋滞情報を算出できるため、コストをかけずに市街地内に存在する狭い市町村道路など多くの地点の渋滞情報を算出することができる。
上述の処理によれば、渋滞情報提供装置1は、多くの地点における渋滞情報を短時間で繰り返して実行するため、リアルタイムに詳細な渋滞情報を提供することができる。
図8は、渋滞情報提供装置1の最小構成を示すブロック図である。渋滞情報提供装置1は、少なくとも対象物判定部13と、渋滞情報算出部15と、を備える。図9は、図8の渋滞情報提供装置1の渋滞情報算出処理を示すフローチャートである(ステップS301、S302)。対象物判定部13は、移動体(例えば、車両)の速度を下げる要因となる対象物の位置に関する第一センシング情報に基づいて対象物(例えば、道路上に設置される信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停など)の位置を検出する(S301)。ここで、移動体が移動する経路には複数の区間が設定されており、第一センシング情報に基づいて検出した対象物は、所定区間に属することとなる。次に、渋滞情報算出部15は、移動体の移動状態(例えば、車両の走行速度)に関する第二センシング情報のうち、第一センシング情報に基づいて検出した対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における第二センシング情報に基づいて、移動体が移動する経路における渋滞情報を算出する(S302)。
上述の各種装置は内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述の処理過程はプログラムとしてコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されており、コンピュータがプログラムを読み出して実行することにより上述の処理過程を実現する。ここで、コンピュータ読取可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、通信緯線を経由してプログラムをコンピュータに配信し、コンピュータがプログラムを実行するようしてもよい。
上述のプログラムは、前述した機能の一部を実現するものであってもよい。また、上述のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記憶されているプリインストールプログラムとの組み合わせで実現できる差分プログラム(差分ファイル)であってもよい。
最後に、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に規定した発明の趣旨を逸脱することなく、上述の実施形態の構成や機能に対する設計変更や改変をも包含するものである。
本願は、2019年4月15日に、日本国に出願された特願2019-77226号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
上述の実施形態では、渋滞情報提供装置は道路を走行する車両の位置や速度に応じて渋滞情報を算出するようにしたが、車両以外の移動体の位置や速度を検知して、移動体の速度を下げる要因となる対象物の存在を推定して、複数の移動体の渋滞情報を算出するようにしてもよい。
1 渋滞情報提供装置
2 ドライブレコーダ
11 第一センシング情報取得部(第一センシング情報取得手段)
12 第二センシング情報取得部(第二センシング情報取得手段)
13 対象物判定部(対象物判定手段)
14 記録部(記録手段)
15 渋滞情報算出部(渋滞情報算出手段)
16 渋滞情報出力部(渋滞情報出力手段)
20 車両
21 センサ
22 通信装置
23 カメラ
24 制御装置
25 記憶装置

Claims (11)

  1. 移動体の速度を下げる要因となる信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停を少なくとも含む対象物の位置に関する第一センシング情報であって、前記移動体に設けられた撮像装置の撮影した画像である第一センシング情報に基づいて前記対象物の位置を検出する対象物判定手段と、
    前記移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、前記移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、前記第一センシング情報に基づいて検出した前記対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体が移動する前記経路における渋滞情報を算出する渋滞情報算出手段と、
    を備える渋滞情報提供装置。
  2. 前記第二センシング情報は、前記移動体が前記経路に沿って移動するときの速度を示す、請求項1に記載の渋滞情報提供装置。
  3. 前記第二センシング情報は、前記移動体に設けられた撮影装置の撮影した画像を示す、請求項1に記載の渋滞情報提供装置。
  4. 前記渋滞情報算出手段は、前記移動体が移動する前記経路の走行環境が所定の閾値以下の時間帯以外の時間帯に取得した前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体が移動する前記経路における前記渋滞情報を算出する、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の渋滞情報提供装置。
  5. 前記渋滞情報算出手段は、複数の前記移動体が前記経路に沿って走行するときの速度を示す複数の第二センシング情報に基づいて、前記複数の移動体の速度の統計値を算出する、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の渋滞情報提供装置。
  6. 前記渋滞情報算出手段は、前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体と前記移動体の前方の移動体との距離が所定閾値以下か否かを判定し、所定閾値以下である場合に渋滞が発生していることを示す渋滞情報を算出する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の渋滞情報提供装置。
  7. 前記渋滞情報算出手段は、前記移動体が移動する前記経路の走行環境が所定の基準を満たすか否かを判定し、前記所定の基準を満たす場合における前記第二センシング情報に基づいて前記経路における前記渋滞情報を算出する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の渋滞情報提供装置。
  8. 前記渋滞情報算出手段は、前記移動体に設けられた雨滴検出センサによる検出値に基づいて、前記経路の走行環境が所定の基準を満たすか否かを判定する、
    請求項7に記載の渋滞情報提供装置。
  9. 前記検出した前記対象物の位置を基準とする所定区間にいる場合の前記移動体の前記第二センシング情報に、近傍で前記対象物を判定したことを示す対象物近傍フラグを付与してデータベースに記録する記録部を備え、
    前記渋滞情報算出手段は、前記対象物近傍フラグが付与されている前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体が移動する前記経路における渋滞情報を算出する、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載の渋滞情報提供装置。
  10. コンピュータに、
    移動体の速度を下げる要因となる信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停を少なくとも含む対象物の位置に関する第一センシング情報であって、前記移動体に設けられた撮像装置の撮影した画像である第一センシング情報に基づいて前記対象物の位置を検出させ、
    前記移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、前記移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、前記第一センシング情報に基づいて検出した前記対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体が移動する前記経路における渋滞情報を算出させる、渋滞情処理方法。
  11. コンピュータに、
    移動体の速度を下げる要因となる信号機、踏切、交差点、標識、横断歩道、停止線、バス停を少なくとも含む対象物の位置に関する第一センシング情報であって、前記移動体に設けられた撮像装置の撮影した画像である第一センシング情報に基づいて前記対象物の位置を検出する対象物判定機能と、
    前記移動体が複数の区間を有する経路に沿って移動するとき、前記移動体の移動状態に関する第二センシング情報であって、前記第一センシング情報に基づいて検出した前記対象物の位置を基準とする所定区間外の区間における前記第二センシング情報に基づいて、前記移動体が移動する前記経路における渋滞情報を算出する渋滞情報算出機能と、
    を実行させるプログラム。
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