JP7347088B2

JP7347088B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP7347088B2
Application number: JP2019181141A
Authority: JP
Inventors: 康伸後藤; 竜我大石; 拓善木村; 峻彦小泉; 菜摘中田
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd; Fujifilm Business Innovation Corp
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 2019-10-01
Filing date: 2019-10-01
Publication date: 2023-09-20
Anticipated expiration: 2039-10-01
Also published as: US20210094783A1; JP2021054619A; US11292687B2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。

本体装置と当該本体装置から引き出し可能な引き出しユニットとを備え、用紙搬送路を構成する本体装置の側の搬送路部材と引き出しユニットの側の搬送路部材とが分離可能な用紙搬送路構造を有し、用紙搬送路を搬送される用紙に画像を形成する画像形成装置であって、用紙搬送路構造は、用紙の一方の面側の動きを所定の方向へ規制する本体装置の側の搬送路部材と、搬送路部材に対向して摺動自在に組み合わされ、当該搬送路部材との間に所定の距離を有して用紙の他方の面側の動きを規制する引き出しユニットの側の搬送路部材と、引き出しユニットの搬送路部材の摺動開始点側に設けられた清掃機構とを備え、清掃機構は、引き出しユニットの搬送路部材の端部側から、当該端部側に対向する本体装置の搬送路部材の端部側に至る所定の長さ又はそれ以上の長さを有する清掃部材を含み、引き出しユニットの引き出し時又は装着時に、当該清掃部材の先端部が本体装置側の搬送路部材に触れた状態で摺動される画像形成装置が知られている（特許文献１）。

画像形成の対象となる用紙を収容する用紙トレイと、用紙トレイを出し入れ自在に収容するとともに、用紙トレイの引き出し側でかつトレイ収容空間よりも下部にジャム除去口が形成された装置本体と、装置本体内に形成されるとともに、用紙を表裏反転させるために用紙を下方に引き込む用紙反転部と、装置本体内の最下部にジャム除去口に連通する状態で略水平に形成されるとともに、用紙反転部で下方に引き込まれた用紙を収容する用紙引き込み収容部と、用紙トレイの引き出し動作に連動して用紙引き込み収容部内を用紙トレイの引き出し側に移動するとともに、この移動時に用紙引き込み収容部に存在するジャム紙に当接しつつ当該ジャム紙をジャム除去口から押し出す押出部とを備える画像形成装置も知られている（特許文献２）。

特開２０１１－２４１０１２号公報特開２００４－３５１２９号公報

本発明は、搬送路における残紙を確実に除去できるとともに、搬送路の清掃を行う。

前記課題を解決するために、請求項１に記載の画像形成装置は、
本体装置から引き出し可能な引き出しユニットと、
前記装置本体内に形成され、用紙を表裏反転させるために用紙を前記引き出しユニットの下方に引き込む用紙反転部と、
前記用紙反転部に前記引き出しユニットと相対して設けられ、前記引き出しユニットの引き出し方向に延びて前記用紙の搬送方向と交差する方向に窪みが形成された用紙案内板と、
前記引き出しユニットの前記用紙案内板と相対する下面の引き出し方向における引き出し開始点側で前記用紙の搬送領域よりも奥側に設けられ前記窪みに向かって突出する突出体と、を備えた、
ことを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１に記載の画像形成装置において、
前記突出体は、前記引き出しユニットの引き出し動作に連動して前記案内板の前記窪みに沿って前記引き出しユニットの引き出し側に移動し、前記用紙反転部に存在する前記用紙の端部に接触しながら前記用紙を前記本体装置の引き出し方向へ押し出す、
ことを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項１又は２に記載の画像形成装置において、
前記引き出しユニットの前記案内板と相対する下面の引き出し方向における引き出し開始点側で前記用紙の搬送領域よりも奥側に設けられ前記用紙案内板に向かって突出する第２の突出体を更に備え、
前記引き出しユニットの引き出し動作に連動して前記第２の突出体が前記用紙案内板に接触しながら前記引き出しユニットの引き出し側に移動しながら、前記用紙案内板を清掃する、
ことを特徴とする。

請求項４記載の発明は、請求項３に記載の画像形成装置において、
前記突出体及び前記第２の突出体が発泡弾性体である、
ことを特徴とする。

請求項５記載の発明は、請求項３に記載の画像形成装置において、
前記突出体及び前記第２の突出体がマイラーフィルムである、
ことを特徴とする。

請求項６記載の発明は、請求項３項に記載の画像形成装置において、
前記突出体及び前記第２の突出体がパイルブラシである、
ことを特徴とする。

請求項１に記載の発明によれば、用紙反転部において用紙詰まりが発生した場合に、用紙反転部における残紙を確実に除去することができる。

請求項２に記載の発明によれば、引き出しユニットの引き出し操作で用紙反転部における残紙を本体装置の引き出し方向へ押し出すことができる。

請求項３に記載の発明によれば、引き出しユニットの引き出し操作で用紙反転部の用紙案内板を清掃し、残紙の除去を行う使用者に汚れが付着することがないようにすることができる。

請求項４に記載の発明によれば、用紙反転部における残紙を確実に除去できるとともに、残紙の除去を行う使用者に汚れが付着することがないようにすることができる。

請求項５に記載の発明によれば、用紙反転部における残紙を確実に除去できるとともに、残紙の除去を行う使用者に汚れが付着することがないようにすることができる。

請求項６に記載の発明によれば、用紙反転部における残紙を確実に除去できるとともに、残紙の除去を行う使用者に汚れが付着することがないようにすることができる。

画像形成装置の概略構成の一例を示す断面模式図である。（ａ）は用紙反転部と用紙トレイを示す正面断面模式図、（ｂ）は用紙反転部と用紙トレイを示す側面断面模式図である。用紙反転部の内部を用紙トレイを不図示にして示す斜視図である。用紙案内板と用紙トレイを装置の背面側に視点をおいて示す斜視図である。用紙反転部における残紙の除去を説明する側面断面模式図である。（ａ）は第２実施形態に係る用紙反転部と用紙トレイを示す正面断面模式図、（ｂ）、（ｃ）は用紙反転部と用紙トレイを示す側面断面模式図である。用紙案内板と用紙トレイを装置の背面側に視点をおいて示す斜視図である。第２実施形態に係る用紙反転部における残紙の除去と用紙案内板の清掃を説明する側面断面模式である。変形例１に係る用紙反転部の用紙案内板と用紙トレイを装置の背面側に視点をおいて示す斜視図である。変形例１に係る用紙反転部における残紙の除去と用紙案内板の清掃を説明する側面断面模式図である。変形例２に係る用紙反転部の用紙案内板と用紙トレイを装置の背面側に視点をおいて示す斜視図である。変形例２に係る用紙反転部における残紙の除去と用紙案内板の清掃を説明する側面断面模式図である。比較例に係る画像形成装置における残紙の除去を説明する断面模式図である。

次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をＸ軸方向、左右方向をＹ軸方向、上下方向をＺ軸方向とする。

「第１実施形態」
（１）画像形成装置の全体構成及び動作
（１．１）画像形成装置の全体構成
図１は本実施形態に係る画像形成装置１の概略構成の一例を示す断面模式図である。
画像形成装置１は、画像形成部１０と、画像形成部１０の下部に装着された給紙装置２０と、画像形成部１０の一端に設けられ、印刷された用紙Ｐが排紙される排紙部３０と、を備えて構成されている。

画像形成部１０は、システム制御装置（不図示）、露光装置１２、感光体ユニット１３、現像装置１４、転写装置１５、用紙搬送装置１６ａ、定着装置１７、を備えて構成され、画像処理部４０から受け取った画像情報を給紙装置２０から送り込まれた用紙Ｐ上にトナー像として形成する。

画像形成部１０の底部には、引き出しユニットの一例としての用紙トレイ２１、２２を有する給紙装置２０が設けられ、画像形成部１０に対する用紙供給を行う。すなわち、種類（例えば、材質や厚さ、用紙サイズ、紙目）の異なる記録材としての用紙Ｐを収容する複数の用紙トレイ２１、２２を備えており、これら複数の用紙トレイ２１、２２のいずれか一つから繰り出した用紙Ｐを画像形成部１０に対して供給するように構成されている。用紙トレイ２１、２２は操作者側（－Ｙ方向）へ引き出し可能で、操作者側へ引き出して用紙Ｐの補給が行われる。

排紙部３０は、画像形成部１０にて画像出力が行われ定着装置１７で画像が定着された用紙Ｐの排出を行う。そのために、排紙部３０は、定着後の用紙Ｐを搬送する搬送路３１と排出される排紙収容部Ｔ１を備えている。また、用紙Ｐの両面に画像出力を行う場合に、用紙Ｐの表裏を反転して、用紙搬送装置１６ｂへ送り出す用紙反転部１８を備えている。尚、排紙部３０は、画像形成部１０から出力される用紙束に対して、裁断やステープル（針綴じ）等の後処理を行う機能を有したものであってもよい。

（１．２）画像形成部の構成及び動作
このような構成の画像形成装置１では、画像形成のタイミングに合わせて給紙装置２０のうち、印刷ジョブで印刷の１枚毎に指定された用紙積載部から繰り出された用紙Ｐが画像形成部１０へ送り込まれる。

感光体ユニット１３は、露光装置１２の下方に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム１３１を備えている。感光体ドラム１３１の回転方向にそって、帯電器１３２、露光装置１２、現像装置１４、一次転写ローラ１５２、クリーニングブレード１３４が配置されている。

現像装置１４は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング１４１を有する。現像ハウジング１４１内には、感光体ドラム１３１に対向して配置された現像ローラ１４２が配設されている。
現像装置１４各々は、現像ハウジング１４１に収容される現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、黒（Ｋ）のトナー像を形成する。

回転する感光体ドラム１３１の表面は、帯電器１３２により帯電され、露光装置１２から出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム１３１上に形成された静電潜像は現像ローラ１４２によりトナー像として現像される。

転写装置１５は、各感光体ユニット１３の感光体ドラム１３１にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト１５１、各感光体ユニット１３にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト１５１に順次転写（一次転写）する一次転写ローラ１５２、中間転写ベルト１５１上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙Ｐに一括転写（二次転写）する二次転写ローラ１５３を備えて構成されている。

各感光体ユニット１３の感光体ドラム１３１に形成された各色トナー像は、中間転写ベルト１５１と各感光体ドラム１３１が接触する一次転写部で、システム制御装置により制御される電源装置（不図示）から所定の一次転写電圧が印加された一次転写ローラ１５２により中間転写ベルト１５１上に順次静電転写（一次転写）され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。

中間転写ベルト１５１上の重畳トナー像は、中間転写ベルト１５１の移動に伴って、バックアップローラ１６５に中間転写ベルト１５１を介して二次転写ローラ１５３が圧接配置された二次転写部ＴＲに搬送される。
重畳トナー像が二次転写部ＴＲに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置２０から用紙Ｐが二次転写部ＴＲに供給される。そして、中間転写ベルト１５１を介して二次転写ローラ１５３と対向するバックアップローラ１６５には、システム制御装置１１により制御される電源装置（不図示）から予め定められた二次転写電圧が印加され、用紙Ｐに中間転写ベルト１５１上の多重トナー像が一括転写される。

感光体ドラム１３１表面の残留トナーは、クリーニングブレード１３４により除去され、感光体ドラム１３１の表面は、帯電器１３２により再帯電される。

転写装置１５においてトナー像が転写された用紙Ｐは、トナー像が未定着の状態で用紙搬送装置１６ａを経由して定着装置１７に搬送される。定着装置１７に搬送された用紙Ｐは、一対の加熱モジュール１７ａと加圧モジュール１７ｂにより、加熱と圧着の作用でトナー像が定着される。

定着の終了した用紙Ｐは、排紙収容部Ｔ１上に積載される。尚、用紙Ｐの両面に画像出力を行う場合には、用紙反転部１８により用紙Ｐの表裏が反転され、再び画像形成部１０における二次転写部ＴＲへ送り込まれる。そして、トナー像の転写および転写像の定着が行われた後に、排紙部３０に送り込まれることになる。排紙部３０へ送り込まれた用紙Ｐは、必要に応じて裁断やステープル（針綴じ）等の後処理が施される。

（２）用紙反転部
図２（ａ）は用紙反転部１８と用紙トレイ２１、２２を示す正面断面模式図、（ｂ）は用紙反転部１８と用紙トレイ２１、２２を示す側面断面模式図、図３は用紙反転部１８の内部を用紙トレイ２１、２２を不図示にして示す斜視図、図４は用紙案内板１８２と用紙トレイ２２を装置の背面側に視点をおいて示す斜視図、図５は用紙反転部１８における残紙の除去を説明する側面断面模式図、図１３は比較例に係る画像形成装置１００における残紙Ｐ１の除去を説明する断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、用紙反転部１８の構成と残紙の除去について説明する。

（２．１）用紙反転部の構成
本実施形態に係る画像形成装置１における用紙反転部１８、図２に示すように、装置本体のサイズをできるだけ小さく抑えるために、給紙装置２０の収容空間に隣接する装置本体内の片側（排紙部３０）に略垂直に用紙搬送路１６ｃを形成するとともに、用紙トレイ２１、２２を組み込む際にデッドスペースとなる装置本体内の最下部に略水平に用紙引き込みパスとして用紙引き込み収容部１８１を形成している。これにより、通常サイズの用紙のみならず、長尺用紙を用紙引き込み収容部１８１に引き込んで、反転搬送することで、長尺用紙の自動両面印刷が可能となっている。

一方、画像形成装置においては、用紙反転部１８で用紙Ｐを表裏反転させる際に、反転ロール１６ｄで常に用紙Ｐを挟持しておく必要があるものの、何らかの理由で特に小サイズの用紙Ｐが反転ロール１６ｄから外れた場合は、用紙搬送路１６ｃから用紙引き込み収容部１８１へと用紙Ｐが落下し、そのままジャム紙となって用紙引き込み収容部１８１に残紙として停留した状態となる。
このように用紙引き込み収容部１８１にジャムが発生した状態で画像形成動作を継続すると、用紙引き込み収容部１８１に停留する残紙Ｐ１に後続の用紙Ｐが引っ掛かって次々に用紙詰りが発生する虞があった。そのため、用紙搬送路１６ｃからの落下によって用紙引き込み収容部１８１に停留した残紙Ｐ１を速やかに除去する必要がある。

しかしながら図１３に示す比較例に係る画像形成装置１００では、用紙引き込み収容部１８１のスペースが非常に狭いうえに、用紙引き込み収容部１８１の上方に位置する用紙トレイ２２を操作者側（－Ｙ方向）へ引き出しても、用紙引き込み収容部１８１に停留した残紙Ｐ１にアクセスすることが難しく、この残紙Ｐ１をユーザ側で取り除くことができなかった。
そのため、用紙引き込み収容部１８１に用紙Ｐが落下した場合は、その都度、保守作業者を呼んでジャム紙を除去してもらう必要があった。また、保守作業者は装置本体から用紙トレイ２２を完全に取り外さないと残紙Ｐ１を除去できないため、残紙除去作業も非常に手間がかかるものとなっていた。

図２に示すように、本実施形態に係る画像形成装置１の用紙反転部１８は、用紙トレイ２１、２２を有する給紙装置２０の側方に略鉛直方向（Ｚ方向）に用紙Ｐを引き込む用紙搬送路１６ｃを有し、用紙トレイ２２の下方に略水平（Ｘ方向）に用紙Ｐを引き込んで収容する用紙引き込み収容部１８１を備えている。

用紙引き込み収容部１８１は、給紙装置２０の最下段の用紙トレイ２２と相対して、引き込まれた用紙Ｐを水平方向（Ｘ方向）に案内する用紙案内板１８２を有している。用紙案内板１８２は、図３に示すように、用紙トレイ２２の引き出し方向（Ｙ方向）に延びて用紙Ｐの搬送方向と交差する方向に窪み１８２ａが形成されている。
窪み１８２ａには、図３に示すように、テーパ部１８２ａｂが形成され、引き込まれる用紙Ｐが窪み１８２ａで紙詰りを起こさないようになっている。

図４に示すように、用紙トレイ２２の用紙案内板１８２と相対する下面２２ａの引き出し方向（－Ｙ方向）における引き出し開始点側で用紙Ｐの搬送領域よりも奥側には、用紙案内板１８２に形成された窪み１８２ａ向かって突出する突出体１８３が設けられている。突出体１８３は、基端１８３ａが用紙トレイ２２の下面２２ａに固定され、先端１８３ｂが用紙案内板１８２の窪み１８２ａの底面１８２ａｃに略接触している。このような突出体１８３の材質としては発泡弾性体が好ましい。また、発泡弾性体としては、特に、擦れによる窪み１８２ａの底面１８２ａｃに傷を付けない、長期に亘り千切れや破損が生じないようにする観点から、引っ張りに強い発泡ポリウレタンや発泡シリコンであることが望ましい。

（２．２）残紙の除去
用紙搬送路１６ｃの反転ロール１６ｄから用紙Ｐが外れて、用紙引き込み収容部１８１に落下した場合は、図５（ａ）に示すように、用紙案内板１８２上でそのままでは除去不能な状態で残紙Ｐ１として停留する。

このように用紙案内板１８２上に残紙Ｐ１が停留した状態になった場合、図５（ｂ）に示すように、用紙トレイ２２を操作者側（－Ｙ方向）へ引き出すと、用紙トレイ２２の引き出し動作に連動して、用紙案内板１８２の窪み１８２ａ内を突出体１８３が、残紙Ｐ１の端部に接触しながら移動する。これにより、残紙Ｐ１は突出体１８３の移動に伴って、装置本体の引き出し方向（－Ｙ方向）に押し出され、用紙トレイ２２を取り外すことなく残紙Ｐ１を除去することができる。

「第２実施形態」
図６（ａ）は第２実施形態に係る用紙反転部１８Ａと用紙トレイ２１、２２を示す正面断面模式図、（ｂ）、（ｃ）は用紙反転部１８Ａと用紙トレイ２１、２２を示す側面断面模式図、図７は用紙案内板１８２と用紙トレイ２２を装置の背面側に視点をおいて示す斜視図、図８は用紙反転部１８Ａにおける残紙Ｐ１の除去と用紙案内板１８２の清掃を説明する側面断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、用紙反転部１８Ａの構成と用紙案内板１８２の清掃について説明する。

図６（ａ）に示すように、本実施形態に係る画像形成装置１の用紙反転部１８Ａは、用紙トレイ２１、２２を有する給紙装置２０の側方に略鉛直方向（Ｚ方向）に用紙Ｐを引き込む用紙搬送路１６ｃを有し、用紙トレイ２２の下方に略水平（Ｘ方向）に用紙Ｐを引き込んで収容する用紙引き込み収容部１８１を備えている。

用紙引き込み収容部１８１は、給紙装置２０の最下段の用紙トレイ２２と相対して、引き込まれた用紙Ｐを水平方向（Ｘ方向）に案内する用紙案内板１８２を有している。用紙案内板１８２は、第１実施形態と同様に、用紙トレイ２２の引き出し方向（Ｙ方向）に延びて用紙Ｐの搬送方向と交差する方向に窪み１８２ａが形成されている。

図７に示すように、用紙トレイ２２の用紙案内板１８２と相対する下面２２ａの引き出し方向（－Ｙ方向）における引き出し開始点側で用紙Ｐの搬送領域よりも奥側には、用紙案内板１８２に形成された窪み１８２ａ向かって突出する突出体１８３が設けられている。
また、用紙トレイ２２の用紙案内板１８２と相対する下面２２ａの引き出し方向（－Ｙ方向）における引き出し開始点側で用紙Ｐの搬送領域よりも奥側には、用紙案内板１８２に向かって突出する第２の突出体１８４が設けられている。

第２の突出体１８４は、突出体１８３と同様に、基端１８４ａが用紙トレイ２２の下面２２ａに固定され、先端１８４ｂが用紙案内板１８２の表面１８２ｂに接触している。このような突出体１８３及び第２の突出体１８４の材質としては発泡弾性体が好ましく、特に、第２の突出体１８４は用紙案内板１８２の表面１８２ｂと接触しながら相対移動して用紙案内板１８２を清掃することから、用紙案内板１８２に傷を付けない、長期に亘り千切れや破損が生じないようにする観点から、発泡ポリウレタンや発泡シリコンであることが望ましい。

図８（ａ）に示すように、用紙案内板１８２の表面１８２ｂには、紙粉やゴミ等の塵埃Ｓが蓄積する。本実施形態によれば、図８（ｂ）に示すように、用紙トレイ２２を操作者側（－Ｙ方向）へ引き出すと、用紙トレイ２２の引き出し動作に連動して、用紙案内板１８２の表面１８２ｂ上を第２の突出体１８４が、用紙案内板１８２の表面１８２ｂに接触しながら移動する。これにより、用紙案内板１８２上に蓄積した塵埃Ｓは第２の突出体１８４の移動に伴って、装置本体の引き出し方向（－Ｙ方向）に掃き出される。
これにより、用紙トレイ２２の引き出し操作で用紙反転部１８Ａの用紙案内板１８２を清掃し、残紙Ｐ１の除去を行う使用者に汚れが付着することがないようにすることができる。

また、用紙案内板１８２上に残紙Ｐ１が停留した状態になった場合は、図８（ｃ）に示すように、用紙トレイ２２を操作者側（－Ｙ方向）へ引き出すことで、用紙トレイ２２の引き出し動作に連動して、用紙案内板１８２の窪み１８２ａ内を突出体１８３が、残紙Ｐ１の端部に接触しながら移動して、残紙Ｐ１は装置本体の引き出し方向（－Ｙ方向）に押し出され、用紙トレイ２２を取り外すことなく残紙Ｐ１を除去することができる。

「変形例１」
図９は変形例１に係る用紙反転部１８Ｂの用紙案内板１８２と用紙トレイ２２を装置の背面側に視点をおいて示す斜視図、図１０は用紙反転部１８Ｂにおける残紙Ｐ１の除去と用紙案内板１８２の清掃を説明する側面断面模式図である。

図９に示すように、変形例１に係る用紙反転部１８Ｂの突出体１８３Ｂ及び第２の突出体１８４Ｂは、マイラーフィルムで形成されている。マイラーフィルムとしては、厚み０．１～０．２ｍｍのＰＥＴフィルムが好ましい。係るマイラーフィルムによれば、図１０に示すように、用紙トレイ２２の引き出し操作に連動して、突出体１８３Ｂは用紙案内板１８２上に停留する残紙Ｐ１を確実に押し出すことができ、第２の突出体１８４Ｂは、用紙案内板１８２の表面１８２ｂにワイパー状に接触して用紙案内板１８２上に蓄積した塵埃Ｓを装置本体の引き出し方向（－Ｙ方向）に確実に掃き出すことができる。

「変形例２」
図１１は変形例２に係る用紙反転部１８Ｃの用紙案内板１８２と用紙トレイ２２を装置の背面側に視点をおいて示す斜視図、図１２は用紙反転部１８Ｃにおける残紙Ｐ１の除去と用紙案内板１８２の清掃を説明する側面断面模式図である。

図１１に示すように、変形例２に係る用紙反転部１８Ｃの突出体１８３Ｃ及び第２の突出体１８４Ｃは、パイルブラシで形成されている。パイルブラシとしては、パイルがφ０．１～０．２ｍｍのモノフィラメントで立設されていることが好ましい。係るパイルブラシによれば、図１２に示すように、用紙トレイ２２の引き出し操作に連動して、突出体１８３Ｂは用紙案内板１８２上に停留する残紙Ｐ１を確実に押し出すことができ、第２の突出体１８４Ｂは、用紙案内板１８２の表面１８２ｂにパイルで接触して用紙案内板１８２の表面に傷を付けることなく用紙案内板１８２上に蓄積した塵埃Ｓを装置本体の引き出し方向（－Ｙ方向）に確実に掃き出すことができる。

１、１００・・・画像形成装置
１０・・・画像形成部
１２・・・露光装置
１３・・・感光体ユニット
１４・・・現像装置
１５・・・転写装置
１６ａ、１６ｂ、１６ｃ・・・用紙搬送部
１７・・・定着装置
１８、１８Ａ、１８Ｂ、１８Ｃ・・・用紙反転部
１８１・・・用紙引き込み収容部
１８２・・・用紙案内板
１８２ａ・・・窪み
１８３、１８３Ｂ、１８３Ｃ・・・突出体
１８４、１８４Ｂ、１８４Ｃ・・・第２の突出体
２０・・・給紙装置
２１、２２・・・用紙トレイ
３０・・・排紙部

Claims

本体装置から引き出し可能な引き出しユニットと、
前記装置本体内に形成され、用紙を表裏反転させるために用紙を前記引き出しユニットの下方に引き込む用紙反転部と、
前記用紙反転部に前記引き出しユニットと相対して設けられ、前記引き出しユニットの引き出し方向に延びて前記用紙の搬送方向と交差する方向に窪みが形成された用紙案内板と、
前記引き出しユニットの前記用紙案内板と相対する下面の引き出し方向における引き出し開始点側で前記用紙の搬送領域よりも奥側に設けられ前記窪みに向かって突出する突出体と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
前記突出体は、前記引き出しユニットの引き出し動作に連動して前記案内板の前記窪みに沿って前記引き出しユニットの引き出し側に移動し、前記用紙反転部に存在する前記用紙の端部に接触しながら前記用紙を前記本体装置の引き出し方向へ押し出す、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
前記引き出しユニットの前記案内板と相対する下面の引き出し方向における引き出し開始点側で前記用紙の搬送領域よりも奥側に設けられ前記用紙案内板に向かって突出する第２の突出体を更に備え、
前記引き出しユニットの引き出し動作に連動して前記第２の突出体が前記用紙案内板に接触しながら前記引き出しユニットの引き出し側に移動しながら、前記用紙案内板を清掃する、
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
前記突出体及び前記第２の突出体が発泡弾性体である、
ことを特徴とする請求項３に記載の画像形成装置。
前記突出体及び前記第２の突出体がマイラーフィルムである、
ことを特徴とする請求項３に記載の画像形成装置。
前記突出体及び前記第２の突出体がパイルブラシである、
ことを特徴とする請求項３に記載の画像形成装置。