JP7346247B2 - トイレの汚れ防止組成物 - Google Patents

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本発明は、トイレの汚れを防止するための組成物に関する。
近年、清潔志向の高まりから、洗浄、防汚、消臭、及び防臭のニーズが増している。生活環境の中でも、特にトイレは汚れや臭いが発生しやすいことから、各種の洗浄剤、防汚剤、消臭剤、及び防臭剤が開発されてきた。例えば、トイレ表面に滴下して使用する液剤、トイレ表面に貼付して使用するジェル剤、ゲル剤、及び固形剤、トイレ表面に噴霧して使用するポンプスプレー剤、及びエアゾール剤、並びにトイレタンク上部に設置するオンタンク製剤(液体、及び固体)等がある。
例えば、トイレの洗浄剤として、フッ素系両親媒性物質を配合したことを特徴とするトイレ洗浄用固形剤(特許文献1)、フッ素系両親媒性物質及び、カチオン系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、カーバニリド系殺菌剤、ピリジン系殺菌剤及びアミン系殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の殺菌剤を配合したことを特徴とするトイレ洗浄用固形剤(特許文献2)等が知られている。
また最近では、医療の現場や高齢者等に対する介護の現場で、トイレまでの移動の負担を減らすため、部屋に設置することのできるポータブルトイレが汎用されている。ポータブルトイレは、***物をためるトイレ用バケツに水をはり、そこへ排便をする仕様となっているが、バケツに汚れが付着すると、部屋の中に悪臭が広がる原因となるため、汚れが付着しにくくなることが求められている。
特開2000-144177号公報 特開2001-200291号公報
トイレに汚れが付着すると、これを除去するために手間や労力がかかる。また、トイレに汚れが付着したままであると、悪臭が発生することもある。特に、ポータブルトイレ等の樹脂製のトイレでは、付着した汚れを除去するためにスポンジやタワシでトイレ表面をこすると、トイレ表面に細かい傷がつきやすく、その傷にさらに汚れが付着して落ちにくくなるという問題がある。ポータブルトイレ等の樹脂製のトイレでは、陶器製等の硬質のトイレにも増して汚れが付着しやすいため、その対策が求められている。
そのため、本発明は、トイレの汚れ、特にポータブルトイレの汚れを防止するための新たな組成物を提供することを目的とする。
本発明者等が鋭意検討した結果、アルキルポリグルコシド、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びキレート剤を組み合わせて使用することによって、トイレの汚れを効果的に防止できることを見出した。
本発明は以下の実施形態を含む。
[1]
アルキルポリグルコシド、
カチオン系界面活性剤、
フッ素系界面活性剤、及び
キレート剤、
を含む、トイレの汚れを防止するための組成物。
[2]
前記トイレがポータブルトイレである、[1]に記載の組成物。
[3]
前記アルキルポリグルコシドと前記フッ素系界面活性剤との重量比が、60~200:1である、[1]又は[2]に記載の組成物。
本発明によれば、トイレの汚れ、特にポータブルトイレの汚れを防止するための新たな組成物を提供することができる。
防汚性能の5段階評価における評価基準を示す。
<防汚組成物>
本発明の一実施形態は、アルキルポリグルコシド、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びキレート剤を含む、トイレの汚れを防止するための組成物(「防汚組成物」という。)に関する。アルキルポリグルコシド、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びキレート剤を組み合わせて使用することによって、トイレの汚れを効果的に防止することができる。また、汚れに付随して生じうる臭いを防止することもできる。
アルキルポリグルコシドとしては、例えば、アルキルC8~C16グルコシド等を挙げることができる。より具体的には、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ミリスチルグルコシド、セチルグルコシド及びこれらの混合物等を挙げることができる。
アルキルポリグルコシドの配合量は、防汚組成物の重量を基準として、好ましくは2.5~20重量%であり、より好ましくは3.0~15重量%であり、更に好ましくは3.5~11.0重量%である。
アルキルポリグルコシドとフッ素系界面活性剤との重量比は、好ましくは60~200:1であり、より好ましくは65~150:1であり、更に好ましくは70~125:1である。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、4級アンモニウム塩等が挙げられ、より具体的には、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムクロライド、ジミリスチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート等が挙げられる。特に限定するものではないが、アルキル基が12~16の塩化ベンザルコニウムが好ましい。
カチオン系界面活性剤の配合量は、防汚組成物の重量を基準として、好ましくは0.1~5.0重量%であり、より好ましくは0.3~2.5重量%であり、更に好ましくは0.5~1.0重量%である。
カチオン系界面活性剤とフッ素系界面活性剤との重量比は、好ましくは2.5~30:1であり、より好ましくは5~20:1であり、更に好ましくは9.7~10:1である。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチレン)エステル(例えば、α-ペルフルオロノネニルオキシ-ω-メチルポリエチレンオキシド)、フッ素化アルキル親水性基含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル付加重合物、フッ素置換グリコール(例えば、部分フッ素化アルコール置換グリコール)等を挙げることができる。特に限定するものではないが、フッ素化アルキルPOEエステルが好ましい。なお、フッ素化アルキルエステル付加重合物とは、パーフルオロアルキル基を有するアルコールと、付加重合性不飽和結合を有する酸(例えば、(メタ)アクリル酸)とのエステルを付加重合して得られるものである。
フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチレン)エステルを含む商品としては、例えば、フタージェント250(株式会社ネオス製)等が挙げられる。フッ素置換グリコールを含む商品としては、例えば、CapstoneFS-30(ケマーズ株式会社製)、CapstoneFS-31(ケマーズ株式会社製)等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤の配合量は、防汚組成物の重量を基準として、好ましくは0.05~10.0重量%であり、より好ましくは0.05~1.0重量%であり、更に好ましくは0.05~0.10重量%である。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸及びその塩、ニトリロ三酢酸及びその塩、グルコン酸及びその塩等を挙げることができる。
キレート剤の配合量は、防汚組成物の重量を基準として、好ましくは0.25~10重量%であり、より好ましくは0.25~5重量%であり、更に好ましくは0.25~0.5重量%である。
キレート剤とフッ素系界面活性剤との重量比は、好ましくは1~20:1であり、より好ましくは2.5~10:1であり、更に好ましくは4.9~5:1である。
防汚組成物は、その効果に悪影響を与えない範囲で任意の成分を含んでいてもよい。任意の成分としては、例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、溶剤、香料、色素、酸性成分、pH調整剤、酵素、消臭剤等を挙げることができる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノールアミン酸等の塩;エーテルカルボン酸の上記アルカリ塩;高級アルキルスルホン酸塩等が挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、POEオクチルドデシルアルコール、POE-2-デシルテトラデシルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル;POEオレイルアルコールエーテル、POEベヘニルアルコールエーテル、POEステアリルアルコールエーテル、POEセチルアルコールエーテル、POEラウリルアルコールエーテル、POE C9~11アルキルアルコールエーテル(例えば、POEデシルアルコールエーテル)、POEオクチルアルコールエーテル等のPOEアルキルエーテル;ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンモノイソステアレート、POEソルビタンモノラウレート等のPOEソルビタンエステル;グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POEグリセリルモノオレート、POEグリセリルモノステアレート、POEグリセリルモノミリステート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル;POEジヒドロコレステロールエステル、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル;エチレングリコール・プロピレングリコールブロックポリマー、グリセリルイソステアリルエーテル、グリセリルミリスチルエーテル等のグリセリルエーテル;POEグリセリルイソステアリルエーテル、POEグリセリルミリスチルエーテル等のPOEグリセリルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルペンタンイソステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリンジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。特に限定するものではないが、POE C9~11アルキルアルコールエーテルを用いることが好ましく、POE C9~11アルキルアルコールエーテルを含む商品としては、例えば、セフティカットLI-3085(青木油脂工業株式会社製)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒロドキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリル(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)ジメチルベタイン、コカミドプロピルベタイン、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸及びその塩等が挙げられる。
溶剤としては、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグルコール類、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル類等が挙げられる。
香料としては、例えば、レモン、オレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ラベンダー、ローズマリー、ジャスミン、ローズ、ペパーミント、ユーカリ等から抽出した精油;リモネン、リナロール、リナロールアセテート、ボルネオール、シトラール、シトロネラール、メントール、シネオール等の天然香料や合成香料、及びこれらの混合物が挙げられる。
色素としては、例えば、水溶性の法定色素が挙げられ、より具体的には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色205号、赤色213号、赤色214号、赤色219号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、緑色3号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、橙色207号、橙色402号、褐色201号、紫色401号、黒色401号等が挙げられる。
酸性成分としては、例えば、蓚酸等の有機酸;スルファミン酸等の無機酸;重フッ化アンモニウム等の酸性塩;メタリン酸塩、オルトリン酸塩等のリン酸塩等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ケイ酸ナトリウム、トリエタノールアミン、酢酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸及びその塩等が挙げられる。
酵素としては、例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、リゾチーム等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、ポリフェノール類、ゼオライト、活性炭、亜鉛化合物、アミノ基やカルボキシル基を有する化合物等が挙げられる。
防汚組成物が主に対象とする汚れは、トイレ内表面の汚れ、特に便によるトイレ内表面の汚れである。防汚組成物は、トイレ内表面に汚れが付着することを抑制することによって、トイレの汚れを防止することができる。
防汚組成物が対象とするトイレの種類は、特に限定されない。防汚組成物は、ポータブルトイレに対して特に効果的であるが、設置式トイレ等の他の種類のトイレに対しても使用できる。
防汚組成物が対象とするトイレの素材(特に内表面の素材)は、特に限定されない。防汚組成物は、樹脂製のトイレに対して特に効果的であるが、陶器、金属、ガラス等の他の素材のトイレに対しても使用できる。
防汚組成物は、様々な種類、かつ、様々な素材のトイレの汚れを防止することができるが、樹脂製のトイレの汚れを防止する場合に特に効果的である。樹脂製のトイレをスポンジやタワシ等で繰り返し洗浄すると、トイレ表面に細かい傷がつきやすく、この傷が原因で汚れが付着しやすくなるが、防汚組成物を使用することによって、汚れの付着を抑制することができる。ポータブルトイレは樹脂製であることが多いため、防汚組成物を使用する好ましい対象となる。
樹脂の種類は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)、アクリル、繊維強化プラスチック(FRP)等を挙げることができる。
<防汚方法>
本発明の一実施形態は、防汚組成物とトイレ内表面とを接触させることを含む、トイレの汚れを防止するための方法に関する。接触方法は特に限定されず、例えば、設置式トイレの場合は、トイレにはられている水に防汚組成物を加える方法、トイレ内表面に防汚組成物を貼付する方法、トイレタンク上部に防汚組成物を設置する方法等が挙げられる。ポータブルトイレの場合は、トイレにはられている水に防汚組成物を加える方法、トイレ内表面に防汚組成物を貼付する方法、トイレ内表面に防汚組成物を塗布する方法等が挙げられる。
本発明の防汚組成物の剤型は特に限定されないが、ボトルやポンプスプレー、パウチ等に入れられた液剤、ジェル剤、ゲル剤、固形剤、粉剤、防汚組成物を浸み込ませたシート、エアゾール剤等を挙げることができる。特に、使用量を適切に調整できる点から液剤が好ましい。
防汚組成物の使用濃度は、トイレの種類、素材等によって適宜変更されるが、樹脂製のポータブルトイレの場合は、好ましくは2000ppm以上であり、更に好ましくは2500ppm以上である。濃度の上限は特に限定されないが、例えば、15000ppm、50000ppm等としてもよい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
実施例及び比較例で使用した原料(商品)を表1に示す。実施例及び比較例では、表1に示す商品の有効成分含量を勘案して用いた。表2および表3での各成分の数値は、商品の配合量ではなく、有効成分の量である。
<樹脂製表面でのモデル汚垢試験>
表2(実施例1~10)又は表3(比較例1~16)に記載の処方に従い、防汚組成物を調製した。防汚組成物を、160mLの水に2500ppm以上の濃度となるように希釈した。全量の希釈液を500mL容量のプラスチックカップ(ポリプロピレン製)に移した。この際、カップの底面から水面までの距離が2cmとなるようにした。希釈液の温度は約25℃とした。
モデル汚垢としてのバター(雪印メグミルク製)を丸く成形し、約10℃の冷蔵庫で十分に冷却した。希釈液の水面から真上に26cmの高さから、モデル汚垢を自由落下で落とし入れ、モデル汚垢を回収した。同一の操作を5回繰り返した。
希釈液を捨て、カップを風乾燥させた。乾燥後のカップの底面についたモデル汚垢を目視観察し、防汚性能を評価した。評価は5段階評価で行った。評価基準を図1に示し、評価結果を表2及び表3に示す。
表2は、アルキルポリグルコシド、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びキレート剤を組み合わせて使用することにより、樹脂製表面に対して優れた防汚効果を発揮することを示している。一方、表3は、アルキルポリグルコシド、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びキレート剤の少なくともいずれかが欠けると、防汚効果が低下することを示している。
<硬質表面でのモデル汚垢試験>
樹脂製表面でのモデル汚垢試験におけるプラスチックカップに代えて、モデル汚垢の接触面をガラスプレートとした。以下のサンプルに対する評価結果(5段階評価、評価基準は図1に準ずる)を表4に示す。
・無処理のガラスプレート(サンプル1)
・実施例3の防汚組成物で処理したガラスプレート(サンプル2)
・比較例5の防汚組成物で処理したガラスプレート(サンプル3)
本発明の防汚組成物は、特に樹脂製表面において効果が顕著であるものの、硬質表面においても効果があることが確認できた。
<ポータブルトイレでの便試験>
実施例3の防汚組成物を樹脂製のポータブルトイレに使用した場合における、ヒトの便の付着の程度をホームユース試験にて確認したところ、汚れの付着を抑制すること、また多少汚れが付着したとしても、スポンジやタワシでこすらずとも水ですすぐだけで容易に汚れが落ちることが確認できた。

Claims (3)

  1. アルキルポリグルコシド、
    カチオン系界面活性剤、
    フッ素系界面活性剤、及び
    キレート剤、
    を含む、樹脂製のトイレの汚れを防止するための組成物。
  2. 前記トイレがポータブルトイレである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アルキルポリグルコシドと前記フッ素系界面活性剤との重量比が、60~200:1である、請求項1又は2に記載の組成物。
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