JP7342892B2 - インダクタ部品 - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開2015-015297号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられたコイルとを備えている。コイルは、コイルの軸に沿って積層された複数のコイル配線と、複数のコイル配線を接続するビア配線とを有している。コイル配線は、配線部と、配線部の端部に設けられビア配線と接続されるパッド部とを有している。
特開2015-015297号公報
ところで、コイル配線とビア配線の接続において、ビア配線がコイル配線から剥がれることを防止するために、ビア配線のコイル配線に対する接触面積(つまり、ビア配線の断面積)を確保する必要があった。また、ビア配線のコイル配線に対する接続位置のずれやビア配線の大きさのばらつきを考慮すると、ビア配線と接続するパッド部の面積を大きくする必要があった。
そして、通常、パッド部は、コイルの軸方向からみて、配線部よりもコイルの内周側(以下、コイルの内側という)に突出させていた。また、通常、コイルの軸方向からみて、パッド部の中心およびビア配線の中心は、配線部の中央よりもコイルの内側に寄っていることが多い。これは、パッド部を配線部よりもコイルの外周側(以下、コイルの外側という)に突出させると、コイルの外側の素体の製造上の寸法余裕度が小さくなるため、コイルの径を小さくする必要が生じるからである。このように、従来では、パッド部は、配線部よりもコイルの内側に大きくはみ出していた。
ここで、本願発明者は、コイルの内側にはみ出しているパッド部が、コイルの内側を流れる磁束を妨げていることに着目した。そして、コイルの磁束の流れが妨げられることにより、磁束の損失が大きくなり、これにより、L値の取得効率が低下し、Q値が低下することを見出した。特に、インダクタ部品が小型になると、配線部の幅は小さくなる一方、ビア配線のコイル配線に対する接続信頼性を確保する必要性から、ビア配線およびパッド部の面積を小さくすることができず、パッド部のはみ出し量がより大きくなり、コイルの磁束の流れがより妨げられていた。
そこで、本開示は、コイル磁束の流れの妨げを低減するインダクタ部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記コイルは、コイルの軸が前記底面と平行であり、かつ、前記第1側面と前記第2側面とを交差するように、前記軸に沿って進行しながら巻回されたヘリカル構造であり、
前記コイルは、前記軸に沿って積層され、それぞれが平面に沿って巻回された複数のコイル配線と、前記複数のコイル配線を接続するビア配線とを有し、
前記コイル配線は、平面に沿って延在する配線部と、前記配線部の端部に設けられ前記ビア配線と接続されるパッド部とを有し、
前記軸方向に隣り合う第1のコイル配線および第2のコイル配線において、
前記第1のコイル配線は、前記第2のコイル配線よりも、前記コイルの前記軸方向の中央側に位置し、かつ、前記第1のコイル配線の第1のパッド部は、前記第2のコイル配線の第2の配線部と前記軸方向に隣り合い、かつ、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの内側へのはみ出し量は、前記第2の配線部の幅寸法の1.4倍以下である。
ここで、第1のパッド部のはみ出し量とは、第2の配線部のうち、第1のパッド部と隣り合う部分について、軸方向からみて第2の配線部からの第1のパッド部のはみ出しの最大値をいう。第2の配線部の幅寸法とは、軸方向からみて第2の配線部の延在方向に直交する幅方向の寸法をいう。第1のパッド部のはみ出し量が第2の配線部の幅寸法の1.4倍以下であるとは、第1のパッド部のはみ出し量がゼロ(0)やマイナス(-)である場合を含む。つまり、第1のパッド部が第2の配線部からはみ出していることのみならず、第1のパッド部が第2の配線部からはみ出していないことや、第1のパッド部のコイルの内側へのはみ出しの先端が第2の配線部のコイルの内側の先端よりコイルの外側に位置していることを含む。
前記実施形態によれば、第1のパッド部のはみ出し量は、第2の配線部の幅寸法の1.4倍以下であるので、コイルの内側を流れる磁束が第1のパッド部によって妨げられることを低減し、磁束の損失を小さくし、この結果、L値の取得効率を向上でき、Q値の低下を抑制できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記コイル配線の延在方向における前記ビア配線の長さは、前記コイル配線の幅方向における前記ビア配線の長さよりも長い。
前記実施形態によれば、ビア配線は、コイル配線の延在方向の長さがコイル配線の幅方向の長さよりも長くなるように、形成されている。例えば、ビア配線の形状は、長方形、楕円形、長円形である。これにより、ビア配線のコイル配線に対する接触面積(つまり、ビア配線の断面積)を確保することができ、ビア配線のコイル配線に対する接続信頼性を確保することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記底面に平行かつ前記軸に垂直な方向におけるインダクタ部品の大きさが0.7mm未満であり、前記軸に平行な方向におけるインダクタ部品の大きさが0.4mm未満である。
前記実施形態によれば、インダクタ部品が小型になっても、コイルの磁束の妨げを効果的に低減することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記はみ出し量は、21μm以下である。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の中心は、前記第2の配線部の幅方向の中心に位置している。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の半径は、18μm以下である。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の中心は、前記第2の配線部の幅方向の中心に位置し、かつ、前記第1のパッド部の半径は、18μm以下である。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記はみ出し量は、10.5μm以下であり、さらに好ましくは、9.5μm以下である。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の直径は、前記第2の配線部の幅寸法と等しい。
前記実施形態によれば、磁束がパッド部によって遮蔽され難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記コイルの内径は、前記コイルの前記軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
ここで、コイルの内径は、連続的または段階的に大きくなっている。
前記実施形態によれば、コイルの内径は、コイルの軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっているので、コイルの両端において、磁束の流れを妨げ難くなる。これにより、コイルの両端での損失を小さくし、Q値の低下を抑制できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
全てのコイル配線のうちの少なくとも2つのコイル配線において、
前記軸方向に隣り合う2つのコイル配線の一方のコイル配線の内径は、その他方のコイル配線の内径よりも大きく、かつ、前記軸方向からみて、前記一方のコイル配線の内面と前記他方のコイル配線の内面とのずれ幅は、1μm以上4μm以下である。
ここで、コイル配線の内径とは、コイル配線の配線部の内径をいう。コイル配線の内面とは、コイル配線の配線部の内面をいう。ずれ幅は、同一のコイル配線の延在する方向に渡って同一である必要はない。
前記実施形態によれば、一方のコイル配線の内面と他方のコイル配線の内面とのずれ幅は、1μm以上4μm以下であるので、コイル配線の内面を磁束に沿って配置し易くなり、コイル配線の内面において磁束の流れを妨げ難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
全てのコイル配線において、
前記一方のコイル配線の内径は、前記他方のコイル配線の内径よりも大きく、かつ、前記軸方向からみて、前記一方のコイル配線の内面と前記他方のコイル配線の内面とのずれ幅は、1μm以上4μm以下である。
前記実施形態によれば、全てのコイル配線の内面を磁束に沿って配置し易くなり、コイル配線の内面において磁束の流れをより妨げ難くなる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記ずれ幅において、
前記コイル配線のうちの前記天面および前記底面に交差する方向に延在する部分における前記第1端面および前記第2端面に交差する方向のずれ幅は、前記コイル配線のうちの前記第1端面および前記第2端面に交差する方向に延在する部分における前記天面および前記底面に交差する方向のずれ幅よりも大きい。
前記実施形態によれば、通常、素体における第1端面および第2端面に交差する方向の大きさは、素体における天面および底面に交差する方向の大きさよりも大きいため、素体には、コイル配線のうちの天面および底面に交差する方向に延在する部分を延伸するためのスペースに比べて、コイル配線のうちの第1端面および第2端面に交差する方向に延在する部分を延伸するためのスペースに余裕代がある。したがって、コイル配線の天面および底面に交差する方向に延在する部分における第1端面および第2端面に交差する方向のずれ幅を大きくすることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
全てのコイル配線の配線部の幅寸法は、同一であり、
前記第1のコイル配線は、前記コイルの内径の小さい部分に相当し、
前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの外側へのはみ出し量は、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの内側へのはみ出し量よりも大きいか同じである。
前記実施形態によれば、第1のコイル配線の径方向外側のサイドギャップは、コイルの内径の大きい部分に相当するコイル配線の径方向外側のサイドギャップよりも広いため、第1のパッド部を第1のコイル配線の外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の径方向外側のサイドギャップを一定に確保することができる。このように、サイドギャップを確保することができるため、コイルの径を小さくし、または、素体を大きくする必要がない。
また、第1のパッド部を第1のコイル配線の外側のサイドギャップにずらすだけで、第1のパッド部のコイルの内側へのはみ出し量を容易に小さくすることができ、さらに、第1のパッド部の断面積およびビア配線の断面積を確保でき、ビア配線のコイル配線に対する接続信頼性を確保できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1のコイル配線は、前記コイルの内径の最も小さい部分に相当する。
前記実施形態によれば、第1のコイル配線の径方向外側のサイドギャップは、コイル全体の外側のサイドギャップの中で最も広い。したがって、第1のパッド部を第1のコイル配線の外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の外側のサイドギャップをより確実に確保することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1外部電極は、前記第1端面から前記底面にかけて形成され、
前記第2外部電極は、前記第2端面から前記底面にかけて形成され、
前記第1のパッド部は、前記底面側よりも前記天面側に位置する。
前記実施形態によれば、天面側において、第1のパッド部を第1のコイル配線の外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の外側のサイドギャップを確保することができる。つまり、天面側では、底面側に比べて、外部電極が存在しないため、コイル外側のサイドギャップを確保しにくいが、上記構成とすることで、天面側において、コイル外側のサイドギャップを確保することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
全てのコイル配線のうちの前記軸方向の外側に位置するコイル配線において、
前記軸方向からみて、前記パッド部は、前記第1外部電極の前記天面側の端縁および前記第2外部電極の前記天面側の端縁よりも、前記底面側に位置する。
前記実施形態によれば、軸方向の外側に位置するコイル配線の内径は、大きくなるが、パッド部は、第1外部電極の天面側の端縁および第2外部電極の天面側の端縁よりも、底面側に位置するので、パッド部のはみ出しをコイルの外側にずらしたとしても、コイル全体のサイドギャップへの影響は小さく、効果的にパッド部のコイル内側へのはみ出しを低減できる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、コイル磁束の流れの妨げを低減する。
インダクタ部品の第1実施形態を示す斜視図である。 インダクタ部品の分解図である。 インダクタ部品の第1側面側から見た透視正面図である。 図3のX-X断面図である。 図4を簡略した簡略図である。 ビア配線の他の形状を示す断面図である。 パッド部の他の形状を示す断面図である。 パッド部の他の形状を示す断面図である。 パッド部の他の形状を示す断面図である。 パッド部の他の形状を示す断面図である。 パッド部の他の形状を示す断面図である。 図7の磁界強度の模式図である。 図9の磁界強度の模式図である。 図11の磁界強度の模式図である。 比較例の磁界強度の模式図である。 周波数とQ値の関係を示すグラフである。 実施例と比較例とのQ値の相対値を示すグラフである。 インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。 図14の磁界強度の模式図である。 図14のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図14のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図14のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図14のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図14のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図18のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図18のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図18のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 図18のインダクタ部品の他の形状を示す断面図である。 インダクタ部品の他の形状を示す第1側面側から見た透視正面図である。 インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の好ましい形態を示す透視正面図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、インダクタ部品の分解図である。図3は、インダクタ部品の第1側面側から見た透視正面図である。図4は、図3のX-X断面図である。
図1から図4に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、素体10に設けられたコイル20と、素体10に設けられ、コイルに電気的に接続された第1外部電極30と第2外部電極40とを有する。
インダクタ部品1は、第1、第2外部電極30,40を介して、図示しない回路基板の配線に電気的に接続される。インダクタ部品1は、例えば、高周波回路のインピーダンス整合用コイル(マッチングコイル)として用いられ、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクス、医療用・産業用機械などの電子機器に用いられる。ただし、インダクタ部品1の用途はこれに限られず、例えば、同調回路、フィルタ回路や整流平滑回路などにも用いることもできる。
素体10は、複数の絶縁層11を積層して構成される。絶縁層11は、磁性材料または非磁性材料から構成される。磁性材料としては、例えば、フェライトなどがあり、非磁性材料としては、例えば、ガラス、アルミナ、樹脂などがある。複数の絶縁層11は、W方向に積層されている。絶縁層11は、W方向の積層方向に直交するLT平面に広がった層状である。なお、複数の絶縁層11は、焼成などによって、隣り合う2つの絶縁層11の界面が明確となっていない場合がある。
素体10は、略直方体状に形成されている。素体10は、互いに対向する第1端面13および第2端面14と、互いに対向する第1側面15と第2側面16と、第1端面13と第2端面14との間および第1側面15と第2側面16との間に接続された底面17と、底面17と対向する天面18とを含む。すなわち、素体10の外表面は、第1端面13と第2端面14と第1側面15と第2側面16と底面17と天面18とから構成される。
なお、図1に示すように、L方向は、第1端面13と第2端面14とに垂直な方向であり、W方向は、第1側面15と第2側面16とに垂直な方向であり、T方向は、底面17と天面18とに垂直な方向である。L方向、W方向、T方向は、互いに直交する。また、図2では、図中、最も下側に位置する絶縁層11が第1側面15に相当し、最も上側に位置する絶縁層11が第2側面16に相当する。
コイル20は、その軸が素体10の底面17と平行であり、かつ、素体10の第1側面15と第2側面16とを交差するように軸に沿って進行しながら巻回されたヘリカル構造である。コイルの軸は、W方向に平行となる。コイル20は、Agを含む。なお、コイル20は、Ag以外の導電性材料(例えば、Cu、Auなど)またはガラスを含んでいてもよい。
コイル20は、軸方向からみて、略長方形状に形成されているが、この形状に限定されない。コイル20の形状は、例えば、円形、楕円形、長方形、その他の多角形などであってもよい。コイル20の軸方向とは、コイル20が巻き回された螺旋の中心軸に平行な方向を指す。コイル20の軸方向と絶縁層11の積層方向は、同一方向である。本願における「平行」とは、厳密な平行関係に限定されず、現実的なばらつきの範囲を考慮し、実質的な平行関係も含む。
コイル20は、それぞれが平面に沿って巻回された複数のコイル配線21と、複数のコイル配線21を接続するビア配線26とを含む。複数のコイル配線21は、軸方向に沿って積層されている。コイル配線21は、軸方向に直交する絶縁層11の主面(LT平面)上に巻回されて形成される。コイル配線21の巻回数は、1周未満であるが、1周以上であってもよい。ビア配線26は、絶縁層11を厚み方向(W方向)に貫通する。そして、積層方向に隣り合うコイル配線21は、ビア配線26を介して、電気的に直列に接続される。このように、複数のコイル配線21は、互いに電気的に直列に接続されながら、螺旋を構成している。ただし、すべてのコイル配線21が電気的に直列に接続される必要は無く、一部またはすべてのコイル配線21同士が電気的に並列に接続されていてもよい。
コイル配線21は、平面に沿って延在する配線部211と、配線部211の端部に設けられビア配線26と接続されるパッド部212とを有する。パッド部212の一部は、軸方向からみて、配線部211よりもコイル20の内側に突出している。なお、図4に示すように、これらのパッド部212は軸方向からみて、配線部211よりもコイル20の外側には突出しておらず、コイル20の外側の先端について、パッド部212と配線部211とが実質的に面一となっている。パッド部212は、円形である。パッド部212の直径は、配線部211の幅寸法hよりも大きい。配線部211の幅寸法hは、軸方向からみて配線部211の延在方向に直交する幅方向の寸法である。
図5は、図4を簡略した簡略図である。図5に示すように、軸方向(W方向)に隣り合う第1のコイル配線21Aおよび第2のコイル配線21Bにおいて、第1のコイル配線21Aは、第2のコイル配線21Bよりも、コイル20の軸方向の中央側に位置する。コイル20の軸方向の中央とは、コイル20の軸方向の長さの中心をいい、図5では、図示されているビア配線26のW方向における位置に相当する。
図5では、全てのコイル配線21のうち、コイル20の軸方向の中央に対応するコイル配線21とは、実際に軸方向の中央に位置するビア配線26の両隣の第1のコイル配線21Aおよび第3のコイル配線21Cをいう。これは、コイル配線21の層数が、12層の偶数層であるため、軸方向の中央に対応するコイル配線21は、2層存在することによる。一方、コイル配線21の層数が、奇数層である場合、軸方向の中央に対応するコイル配線21は、1層となり、このコイル配線21が、実際上、コイル20の軸方向の長さの中心に相当する。
第1のコイル配線21Aの第1のパッド部212Aは、第2のコイル配線21Bの第2の配線部211Bと軸方向に隣り合う。図5のW方向である軸方向からみて、第1のパッド部212Aの第2の配線部211Bからのコイル20の内側へのはみ出し量eは、第2の配線部211Bの幅寸法hの1.4倍以下である。第1のパッド部212Aのはみ出し量eとは、第2の配線部211Bのうち、第1のパッド部212Aと隣り合う部分について、軸方向からみて第2の配線部211Bからの第1のパッド部212Aのはみ出しの最大値をいう。
上記構成によれば、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、第2の配線部211Bの幅寸法hの1.4倍以下であるので、コイル20の内側を流れる磁束が第1のパッド部212Aによって妨げられることを低減し、磁束の損失を小さくし、この結果、L値の取得効率を向上でき、Q値の低下を抑制できる。
同様に、図5に示すように、第3のコイル配線21Cおよび第4のコイル配線21Dにおいて、第3のコイル配線21Cは、第4のコイル配線21Dよりも、コイル20の軸方向の中央側に位置する。第3のコイル配線21Cは、図示されているビア配線26を介して、第1のコイル配線21Aに接続されている。第3のコイル配線21Cの第3のパッド部212Cは、第4のコイル配線21Dの第4の配線部211Dと軸方向に隣り合う。軸方向からみて、第3のパッド部212Cの第4の配線部211Dからのコイル20の内側へのはみ出し量eは、第4の配線部211Dの幅寸法hの1.4倍以下である。
上記構成によれば、第3のパッド部212Cのはみ出し量eは、第4の配線部211Dの幅寸法hの1.4倍以下であるので、コイル20の内側を流れる磁束が第3のパッド部212Cによって妨げられることを低減し、磁束の損失を小さくし、この結果、L値の取得効率を向上でき、Q値の低下を抑制できる。
なお、第1から第4のコイル配線21A~21D以外のその他のコイル配線21においても同様に、軸方向に隣り合うコイル配線21において、軸方向の中央側に位置する一方のコイル配線21のパッド部は、他方のコイル配線21の配線部と軸方向に隣り合い、かつ、軸方向からみて、一方のコイル配線21のパッド部212の他方のコイル配線21の配線部211からのコイル20の内側へのはみ出し量eは、他方のコイル配線21の配線部211の幅寸法hの1.4倍以下である。
なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよいが、磁束密度の関係上、コイル20の軸方向の中央に近いパッド部212が上記関係を満たすことが効果的であり、コイル20の軸方向の両端側に近いパッド部212では必ずしも上記関係を満たしている必要は無い。また、全てのパッド部212のうちの半分以上が上記関係を満たしていることが好ましく、80%以上のパッド部212が上記関係を満たしていることがさらに好ましい。なお、特に記載がない場合は、以降のパッド部212の特徴についても同様である。
以下、第1のコイル配線21Aおよび第2のコイル配線21Bについて説明する場合、その他のコイル配線211についても同様であるため、その説明を省略する。
好ましくは、インダクタ部品1は、底面17に平行かつコイルの軸に垂直な方向における大きさが0.7mm未満であり、コイルの軸に平行な方向における大きさが0.4mm未満である。例えば、インダクタ部品のサイズ(L方向×W方向×T方向)は、0.6mm×0.3mm×0.3mm、0.4mm×0.2mm×0.2mm、0.25mm×0.125mm×0.120mmなどである。また、W方向とT方向の長さは等しくなくてもよく、例えば、0.4mm×0.2mm×0.3mmなどであってもよい。上記構成によれば、インダクタ部品1が小型になっても、コイル20の磁束の妨げを効果的に低減することができる。
このとき、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、好ましくは、21μm以下である。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなる。例えば、配線部211の幅寸法hは、15μmであり、パッド部212Aの直径は、36μmである。すなわち、このとき、配線部211の幅方向の中心と、パッド部212Aの中心は一致しておらず、パッド部212Aの中心の方が、配線部211の中心より3μm分、コイル20の内側に位置している。この場合、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、配線部211の幅寸法hの1.4倍である。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
以下、インダクタ部品1の変形例について、図面を参照しながら説明する。なお、特に記載のない部分については、上記構成と同様である。図6は、ビア配線の他の形状を示す断面図である。図6に示すように、コイル配線21の延在方向におけるビア配線26Aの第1長さR1は、コイル配線21の幅方向におけるビア配線26Aの第2長さR2よりも長い。具体的に述べると、ビア配線26Aに接触するコイル配線21は、ビア配線26Aと接触する接触部分を有し、第1長さR1は、接触部分の延在方向(図6のL方向)の寸法であり、第2長さR2は、接触部分の幅方向(図6のT方向)の長さである。ビア配線26Aは、楕円形であるが、長方形、長円形などであってもよい。上記構成によれば、パッド部212のはみ出し量eを制限した場合であっても、制限の少ないコイル配線21の接触部分の延在方向におけるビア配線26Aの第1長さR1を長くすることで、ビア配線26Aのコイル配線21に対する接触面積(つまり、ビア配線26Aの断面積)を確保することができ、ビア配線26Aのコイル配線21に対する接続信頼性を確保することができる。
図7は、パッド部の他の形状を示す断面図である。図7に示すパッド部は、図5に示すパッド部と比較して、位置および大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。図7に示すように、軸方向(W方向)からみて、第1のパッド部212Aの中心は、第2の配線部211Bの幅方向の中心に位置している。すなわち、第1のパッド部212Aは、軸方向からみて、配線部211Bよりもコイル20の内側だけでなく外側にも突出している。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなる。また、第1のパッド部212Aの半径は、図5のものより大きく、例えば21μmである。この場合であっても、配線部211の幅寸法hが同等、例えば15μmであれば、第1のパッド部212Aのコイル20の内側へのはみ出し量eは、13.5μmと低減でき、配線部211の幅寸法hの0.9倍に抑制できる。したがって、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くしつつ、ビア配線26Aのコイル配線21に対する接触面積を確保することもできる。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
図8は、配線部の他の形状を示す断面図である。図8に示す配線部は、図5に示す配線部と比較して、大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。図8に示すように、軸方向からみて、配線部211の幅寸法hは、第1のパッド部212Aの半径rと等しく、例えば18μm以下である。したがって、図5と同様に、コイル20の外側の先端について、第1のパッド部212Aと配線部211Bとが実質的に面一となっている場合、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは18μm以下と低減でき、配線部211の幅寸法hの1.0倍に抑制できる。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなりつつ、配線部211を太くすることで直流電気抵抗を低減できる。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
図9は、パッド部の他の形状を示す断面図である。図9に示すパッド部は、図5に示すパッド部と比較して、位置が相違する。この相違する構成を以下に説明する。図9に示すように、軸方向からみて、第1のパッド部212Aの中心は、第2の配線部211Bの幅方向の中心に位置している。この場合、配線部211の幅寸法hおよび第1のパッド部212Aの半径rが、図5と同等、例えばそれぞれ15μm、18μmであっても、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは10.5μmと低減でき、配線部211の幅寸法hの0.7倍に抑制できる。なお、上記まででは、配線部211の幅寸法hとの相対値によって、第1のパッド部212Aのはみ出し量eを規定していたが、当該幅寸法hに関わらず、図9に示すように、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、10.5μm以下であることがより好ましい。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなる。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
図10は、パッド部の他の形状を示す断面図である。図10に示すパッド部は、図9に示すパッド部と比較して、大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。図10に示すように、軸方向からみて、配線部211の幅寸法hは、図5と同等、例えば15μmであるが、第1のパッド部212Aの半径rは、図9より小さく、例えば17μmである。この場合、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、9.5μmと低減でき、配線部211の幅寸法hの約0.63倍に抑制できる。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなる。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
図11は、パッド部の他の形状を示す断面図である。図11に示すパッド部は、図7に示すパッド部と比較して、大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。図11に示すように、軸方向からみて、第1のパッド部212Aの直径Dは、第2の配線部211Bの幅寸法hと等しい。なお、このとき、第1のパッド部212Aの位置は、図7と同様である。すなわち、第1のパッド部212Aは、軸方向からみて、配線部211Bからコイル20の内側にも外側にも突出していない。上記構成によれば、磁束がパッド部212Aによって遮蔽され難くなる。なお、全てのパッド部212のうちの少なくとも一つのパッド部212について上記関係を満たしていればよい。
次に、図5、図7、図10、図11の構造での実施例によるそれぞれの磁界強度を説明する。
図5の構造での実施例では、配線部211の幅寸法hは15μm、第1のパッド部212Aの半径rは18μmとした。したがって、この実施例での第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、21μmであり、第2の配線部211Bの幅寸法hの1.4倍であった。
図7の構造での実施例では、配線部211の幅寸法hは15μm、第1のパッド部212Aの半径rは21μmとした。したがって、この実施例での第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、13.5μmであり、第2の配線部211Bの幅寸法hの0.9倍であった。
図10の構造での実施例では、配線部211の幅寸法hは15μm、第1のパッド部212Aの半径rは17μmとした。したがって、この実施例での第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、9.5μmであり、第2の配線部211Bの幅寸法hの約0.63倍であった。
図11の構造での実施例では、配線部211の幅寸法hは15μm、第1のパッド部212Aの半径rは15μmとした。したがって、この実施例での第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、0μmであり、第2の配線部211Bの幅寸法hの0倍であった。
図12Aは、図7の実施例における磁界強度の模式図であり、図12Bは、図10の実施例における磁界強度の模式図であり、図12Cは、図11の実施例における磁界強度の模式図である。図12Dは、比較例の磁界強度の模式図である。
図12Dの構造での比較例では、配線部211の幅寸法hは15μm、第1のパッド部212Aの半径は21μmとし、図5と同様に、コイル20の外側の先端について、第1のパッド部212Aと配線部211Bとが実質的に面一とした。したがって、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、第2の配線部211Bの幅寸法hの1.8倍であり、また、第1のパッド部212Aのはみ出し量eは、27μmである。
図12A、図12B、図12Cに示すように、図12A、図12B、図12Cの順に、磁束が第1のパッド部212Aによって妨げられることを低減している。一方、図12Dでは、磁束の流れがパッド部212Aによって大きく妨げられている。
次に、上記図5、図7、図10、図11の実施例および比較例のそれぞれのQ値の変化を説明する。
図13Aは、周波数とQ値の関係を示すグラフである。図13Aでは、図5の実施例のグラフを実線L1で示し、図7のグラフを二点鎖線L2で示し、図10のグラフを一点鎖線L3で示し、図11のグラフを点線L4で示し、比較例のグラフを三点鎖線L0で示す。図13に示すように、L1、L2、L3、L4の順に、Q値が向上しており、L0のQ値が最も低い。
図13Bは、上記図5(グラフL1)、図7(グラフL2)、図10(グラフL3)、図11(グラフL4)の実施例の周波数1000MHzにおけるQ値について、比較例(グラフL0)の周波数1000MHzにおけるQ値との相対値で表現したものである。図13Bに示すように、比較例に対し、L1では約7%、L2では約10%、L3及びL4では約14%、Q値が向上していることが分かる。なお、図13Bに示すように、はみ出し量が9.5μm以下となるとQ値向上の効果が十分に得られており、特に好ましいことが分かる。
(第2実施形態)
図14は、インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、コイルの内径が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。図14では、便宜上、パッド部を省略して描く。
図14に示すように、第2実施形態のインダクタ部品1Aでは、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。コイル20の内径は、連続的に大きくなっているが、段階的に大きくなっていてもよい。全てのコイル配線21の配線部211の幅寸法hは、同一である。このため、コイル20の外径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
上記構成によれば、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっているので、コイル20の両端において、磁束の流れを妨げ難くなる。つまり、コイル20の内面が、磁束の流れに沿った形状となる。これにより、コイル20の両端での損失を小さくし、Q値の低下を抑制できる。
図15は、図14の磁界強度の模式図である。図15は、コイル20の第1側面15側でかつ天面18側の端部の磁界強度を示す。図15に示すように、コイル20の端部において、コイル配線21の内面は、磁束の流れに沿うように配置されており、磁束の流れが円滑になっている。
図16Aは、図14のインダクタ部品1Aの他の形状を示す断面図である。図16Aに示すように、コイル20の軸方向の両端のコイル配線21の内径は、その他のコイル配線21の内径よりも大きい。その他のコイル配線21の内径は、全て同じである。なお、その他のコイル配線21において、一部の内径を他部の内径と異なるようにしてもよく、図16Bに示すように、コイル20の軸方向の中央付近の4層のコイル配線21のみの内径を同じにしてもよい。このときも、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
図17Aは、図14のインダクタ部品1Aの他の形状を示す断面図である。図17Aに示すように、コイル20の軸方向の中央付近の2層のコイル配線21の内径は、その他のコイル配線21の内径よりも小さい。その他のコイル配線21の内径は、全て同じである。なお、その他のコイル配線21において、一部の内径を他部の内径と異なるようにしてもよく、図17Bに示すように、コイル20の軸方向の両端付近それぞれの2層のコイル配線21のみの内径を同じにしてもよい。このときも、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
図18は、図14のインダクタ部品1Aの他の形状を示す断面図である。図18に示すインダクタ部品1Bでは、図14のインダクタ部品1Aと比較して、全てのコイル配線21の外径は、同一である。このため、コイル配線21の配線部211の幅寸法hは、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、小さくなっている。このときも、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
図19Aは、図18のインダクタ部品1Bの他の形状を示す断面図である。図19Aに示すように、コイル20の軸方向の両端のコイル配線21の内径は、その他のコイル配線21の内径よりも大きい。その他のコイル配線21の内径は、全て同じである。なお、その他のコイル配線21において、一部の内径を他部の内径と異なるようにしてもよく、図19Bに示すように、コイル20の軸方向の中央付近の4層のコイル配線21のみの内径を同じにしてもよい。このときも、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
図20Aは、図18のインダクタ部品1Bの他の形状を示す断面図である。図20Aに示すように、コイル20の軸方向の中央付近の2層のコイル配線21の内径は、その他のコイル配線21の内径よりも小さい。その他のコイル配線21の内径は、全て同じである。なお、その他のコイル配線21において、一部の内径を他部の内径と異なるようにしてもよく、図20Bに示すように、コイル20の軸方向の両端付近それぞれの2層のコイル配線21のみの内径を同じにしてもよい。このときも、コイル20の内径は、コイル20の軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている。
図14に示すように、全てのコイル配線21のうちの少なくとも2つのコイル配線21において、軸方向に隣り合う2つのコイル配線21の一方のコイル配線21の内径は、その他方のコイル配線21の内径よりも大きく、かつ、軸方向からみて、一方のコイル配線21の内面と他方のコイル配線21の内面とのずれ幅εは、好ましくは、1μm以上4μm以下である。コイル配線21の内径とは、コイル配線21の配線部211の内径をいう。コイル配線21の内面とは、コイル配線21の配線部211の内面をいう。
上記構成によれば、一方のコイル配線21の内面と他方のコイル配線21の内面とのずれ幅εは、1μm以上4μm以下であるので、コイル配線21の内面を磁束に沿って配置し易くなり、コイル配線21の内面において磁束の流れを妨げ難くなる。これに対して、4μm以上では、コイル配線21の内面において、磁束の流れを妨げ易くなり、1μm以下では、コイル配線21の内面を磁束に沿って配置し難くなる。
さらに好ましくは、全てのコイル配線21において、一方のコイル配線21の内径は、他方のコイル配線21の内径よりも大きく、かつ、軸方向からみて、一方のコイル配線21の内面と他方のコイル配線21の内面とのずれ幅εは、1μm以上4μm以下である。上記構成によれば、全てのコイル配線21の内面を磁束に沿って配置し易くなり、コイル配線21の内面において磁束の流れをより妨げ難くなる。
ここで、ずれ幅εは、同一のコイル配線21の延在する方向に渡って同一である必要はない。例えば、図21に示すように、コイル配線21は、天面18および底面17に交差する方向(T方向)に延在する第1部分21aと、第1端面13および第2端面14に交差する方向(L方向)に延在する第2部分21bとを有する。第1部分21aのL方向の第1ずれ幅ε1は、第2部分21bのT方向の第2ずれ幅ε2よりも大きい。
上記構成によれば、通常、素体10のL方向の大きさは、素体10のT方向の大きさよりも大きいため、素体10には、コイル配線21の第1部分21aを延伸するためのスペースに比べて、コイル配線21の第2部分21bを延伸するためのスペースに余裕代がある。したがって、コイル配線21の第1部分21aのL方向の第1ずれ幅ε1を大きくすることができる。
なお、第1ずれ幅ε1は、第2ずれ幅ε2よりも小さくてもよい。また、各層のコイル配線21のずれ幅εは一定でなくてもよい。具体的に述べると、例えば、1層目のコイル配線21と2層目のコイル配線21のずれ幅εが4μmであり、2層目のコイル配線21と3層目のコイル配線21のずれ幅εが3μmであってもよい。
また、ずれ幅εは、コイル20の軸方向の中央に対して、対称になっていることが好ましい。例えば、5層のコイル配線21を有する場合、1層目のコイル配線21と2層目のコイル配線21のずれ幅εが4μmであり、2層目のコイル配線21と3層目のコイル配線21のずれ幅εが3μmであり、3層目のコイル配線21と4層目のコイル配線21のずれ幅εが3μmであり、4層目のコイル配線21と5層目のコイル配線21のずれ幅εが4μmである。
(第3実施形態)
図22は、インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。第3実施形態は、第2実施形態とは、パッド部を描いている点が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第2実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ部材の名称である。
図22に示すように、第3実施形態のインダクタ部品1Cでは、全てのコイル配線21の配線部211の幅寸法hは、同一である。第1のコイル配線21Aは、コイル20の内径の小さい部分に相当する。軸方向からみて、第1のパッド部212Aの第2の配線部211Bからのコイル20の外側への第1はみ出し量e1は、第1のパッド部212Aの第2の配線部211Bからのコイル20の内側への第2はみ出し量e2よりも大きいか同じである。
上記構成によれば、第1のコイル配線21Aの径方向外側のサイドギャップは、コイル20の内径の大きい部分に相当する(つまり、コイル20の軸方向の外側に位置する)コイル配線21の径方向外側のサイドギャップよりも広いため、第1のパッド部212Aを第1のコイル配線21Aの外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の径方向外側のサイドギャップを一定に確保することができる。このように、サイドギャップを確保することができるため、コイル20の径を小さくし、または、素体10を大きくする必要がない。
また、第1のパッド部212Aを第1のコイル配線21Aの外側のサイドギャップにずらすだけで、第1のパッド部212Aのコイル20の内側への第2はみ出し量e2を容易に小さくすることができ、さらに、第1のパッド部212Aの断面積およびビア配線26の断面積を確保でき、ビア配線26のコイル配線21に対する接続信頼性を確保できる。
さらに好ましくは、第1のコイル配線21Aは、コイル20の内径の最も小さい部分に相当する。上記構成によれば、第1のコイル配線21Aの径方向外側のサイドギャップは、コイル全体の外側のサイドギャップの中で最も広い。したがって、第1のパッド部212Aを第1のコイル配線21Aの外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の外側のサイドギャップをより確実に確保することができる。
第1のコイル配線21Aおよび第2のコイル配線21Bについて説明したが、第3のコイル配線21C(第3のパッド部212C)および第4のコイル配線21D(第4の配線部211D)や、その他のコイル配線211についても同様であるため、その説明を省略する。
好ましくは、第1のパッド部212Aは、底面17側よりも天面18側に位置する。上記構成によれば、天面18側において、第1のパッド部212Aを第1のコイル配線21Aの外側のサイドギャップにずらしても、コイル全体の外側のサイドギャップを確保することができる。つまり、天面18側では、底面17側に比べて、L字形状の外部電極30,40が存在しないため、コイル外側のサイドギャップを確保しにくいが、上記構成とすることで、天面18側において、コイル外側のサイドギャップを確保することができる。
図23は、インダクタ部品1Cの好ましい形態を示す透視正面図である。図23では、実際、図22に示すように、コイル20の内径は、軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっているが、便宜上、コイル20の内径を軸方向に沿って同じにして描いている。
図23に示すように、全てのコイル配線21のうちの軸方向の外側に位置するコイル配線21において、軸方向(W方向)からみて、パッド部212は、第1外部電極30の天面18側の端縁および第2外部電極40の天面18側の端縁よりも、底面17側に位置する。つまり、軸方向の外側に位置するコイル配線21のパッド部212は、軸方向からみて、第1外部電極30の天面18側の端縁と第2外部電極40の天面18側の端縁とに接する仮想平面Sよりも、底面17側に位置する。
軸方向の外側に位置するコイル配線21とは、図2を参照して、12層のコイル配線21の内の下から4層目までのコイル配線21と上から4層目までのコイル配線21をいう。つまり、軸方向の外側に位置するコイル配線21とは、全てのコイル配線21の層のうちの上下1/3の範囲にあるコイル配線21をいう。
当然ながら、軸方向の最も外側に位置するコイル配線21のパッド部212は、軸方向からみて、第1外部電極30の天面18側の端縁および第2外部電極の天面18側の端縁よりも、底面17側に位置する。
上記構成によれば、軸方向の外側に位置するコイル配線21の内径は、大きくなるが、パッド部212は、第1外部電極30の天面18側の端縁および第2外部電極40の天面18側の端縁よりも、底面17側に位置するので、パッド部212のはみ出しをコイル20の外側にずらしたとしても、コイル全体のサイドギャップへの影響は小さく、効果的にパッド部212のコイル20の内側へのはみ出しを低減できる。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、第1、第2外部電極は、L字形状であるが、例えば5面電極であってもよい。つまり、第1外部電極は、第1端面全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられ、第2外部電極は、第2端面全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられてもよい。または、第1外部電極および第2外部電極は、それぞれ、底面の一部に設けられてもよい。
1,1A,1B,1C インダクタ部品
10 素体
11 絶縁層
13 第1端面
14 第2端面
15 第1側面
16 第2側面
17 底面
18 天面
20 コイル
21,21A,21B,21C,21D コイル配線
21a 第1部分
21b 第2部分
211,211B,211D 配線部
212,212A,212C パッド部
26,26A ビア配線
30 第1外部電極
40 第2外部電極
h 配線部の幅寸法
e はみ出し量
e1 第1はみ出し量
e2 第2はみ出し量
ε ずれ幅
ε1 第1ずれ幅
ε2 第2ずれ幅
R1 ビア配線の第1長さ
R2 ビア配線の第2長さ
r パッド部の半径
D パッド部の直径

Claims (18)

  1. 素体と、
    前記素体内に設けられたコイルと、
    前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
    を備え、
    前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
    前記コイルは、コイルの軸が前記底面と平行であり、かつ、前記第1側面と前記第2側面とを交差するように、前記軸に沿って進行しながら巻回されたヘリカル構造であり、
    前記コイルは、前記軸に沿って積層され、それぞれが平面に沿って巻回された複数のコイル配線と、前記複数のコイル配線を接続するビア配線とを有し、
    前記コイル配線は、平面に沿って延在する配線部と、前記配線部の端部に設けられ前記ビア配線と接続されるパッド部とを有し、
    前記軸方向に隣り合う第1のコイル配線および第2のコイル配線において、
    前記第1のコイル配線は、前記第2のコイル配線よりも、前記コイルの前記軸方向の中央側に位置し、かつ、前記第1のコイル配線の第1のパッド部は、前記第2のコイル配線の第2の配線部と前記軸方向に隣り合い、かつ、前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの内側へのはみ出し量は、前記第2の配線部の幅寸法の1.4倍以下である、インダクタ部品。
  2. 前記コイル配線の延在方向における前記ビア配線の長さは、前記コイル配線の幅方向における前記ビア配線の長さよりも長い、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記底面に平行かつ前記軸に垂直な方向におけるインダクタ部品の大きさが0.7mm未満であり、前記軸に平行な方向におけるインダクタ部品の大きさが0.4mm未満である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記はみ出し量は、21μm以下である、請求項3に記載のインダクタ部品。
  5. 前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の中心は、前記第2の配線部の幅方向の中心に位置している、請求項4に記載のインダクタ部品。
  6. 前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の半径は、18μm以下である、請求項4に記載のインダクタ部品。
  7. 前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の中心は、前記第2の配線部の幅方向の中心に位置し、かつ、前記第1のパッド部の半径は、18μm以下である、請求項4に記載のインダクタ部品。
  8. 前記はみ出し量は、10.5μm以下である、請求項7に記載のインダクタ部品。
  9. 前記はみ出し量は、9.5μm以下である、請求項7に記載のインダクタ部品。
  10. 前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の直径は、前記第2の配線部の幅寸法と等しい、請求項5に記載のインダクタ部品。
  11. 前記コイルの内径は、前記コイルの前記軸方向の中央から両端に向かって、大きくなっている、請求項1から10の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  12. 全てのコイル配線のうちの少なくとも2つのコイル配線において、
    前記軸方向に隣り合う2つのコイル配線の一方のコイル配線の内径は、その他方のコイル配線の内径よりも大きく、かつ、前記軸方向からみて、前記一方のコイル配線の内面と前記他方のコイル配線の内面とのずれ幅は、1μm以上4μm以下である、請求項11に記載のインダクタ部品。
  13. 全てのコイル配線において、
    前記一方のコイル配線の内径は、前記他方のコイル配線の内径よりも大きく、かつ、前記軸方向からみて、前記一方のコイル配線の内面と前記他方のコイル配線の内面とのずれ幅は、1μm以上4μm以下である、請求項12に記載のインダクタ部品。
  14. 前記ずれ幅において、
    前記コイル配線のうちの前記天面および前記底面に交差する方向に延在する部分における前記第1端面および前記第2端面に交差する方向のずれ幅は、前記コイル配線のうちの前記第1端面および前記第2端面に交差する方向に延在する部分における前記天面および前記底面に交差する方向のずれ幅よりも大きい、請求項12または13に記載のインダクタ部品。
  15. 全てのコイル配線の配線部の幅寸法は、同一であり、
    前記第1のコイル配線は、前記コイルの内径の小さい部分に相当し、
    前記軸方向からみて、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの外側へのはみ出し量は、前記第1のパッド部の前記第2の配線部からの前記コイルの内側へのはみ出し量よりも大きいか同じである、請求項11から14の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  16. 前記第1のコイル配線は、前記コイルの内径の最も小さい部分に相当する、請求項15に記載のインダクタ部品。
  17. 前記第1外部電極は、前記第1端面から前記底面にかけて形成され、
    前記第2外部電極は、前記第2端面から前記底面にかけて形成され、
    前記第1のパッド部は、前記底面側よりも前記天面側に位置する、請求項15または16に記載のインダクタ部品。
  18. 全てのコイル配線のうちの前記軸方向の外側に位置するコイル配線において、
    前記軸方向からみて、前記パッド部は、前記第1外部電極の前記天面側の端縁および前記第2外部電極の前記天面側の端縁よりも、前記底面側に位置する、請求項17に記載のインダクタ部品。
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