JP7342079B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
ユーザの行動履歴(ロケーション履歴)に関する情報に基づいてユーザの本人性が検証された場合に、当該ユーザが有していたアカウントのリカバリ(recovery:復旧、復帰、回復、修復、復元)を実行する技術が開示されている。
特開2018-181074号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザの行動履歴としてユーザの位置情報をサーバ側に送信しなければならないが、プライバシーやセキュリティの観点から、位置情報のような繊細な情報をサーバ側に送信したくないと考えるユーザも多い。また、単純な位置情報の一致を見る判定を行うと乗っ取りのリスクがある。例えば、在宅勤務等でユーザがずっと家にいる場合、家の近くに行くだけで位置情報が一致して乗っ取られてしまう可能性がある。また、ユーザが日常的に一定の行動パターン(移動パターン)を取っている場合、行動パターンを把握されると同じ位置情報が取得され乗っ取られてしまう可能性がある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、端末側で普段の行動のログの検証と特異なログに対する質問とを組み合わせて本人確認を行うことを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存する送信部と、前記ユーザのアカウントのリカバリ時に外部に保存している前記認証用データを要求して取得する要求部と、前記ユーザのアカウントのリカバリ時に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う認証部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、端末側で普段の行動のログの検証と特異なログに対する質問とを組み合わせて本人確認を行うことができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の第1の概要を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る情報処理方法の第2の概要を示す説明図である。 図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る認証サーバの構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係るリカバリサーバの構成例を示す図である。 図7は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図8は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図9は、リカバリ情報データベースの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1及び図2を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の第1の概要を示す説明図である。図2は、実施形態に係る情報処理方法の第2の概要を示す説明図である。なお、図1及び図2では、端末側で普段の行動のログの検証と特異なログに対する質問とを組み合わせて本人確認を行う場合を例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とウェアラブルデバイス50と認証サーバ100とリカバリサーバ200とを含む。端末装置10と認証サーバ100及びリカバリサーバ200とは、ネットワークN(図3参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
ウェアラブルデバイス50は、衣服のように身につけて使う情報処理装置であり、腕時計型のスマートウォッチや、眼鏡型のスマートグラス等がある。
認証サーバ100及びリカバリサーバ200は、本実施形態に係る認証及びリカバリに関するサービスを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
認証サーバ100は、各利用者Uの端末装置10に対する認証を行う。例えば、認証サーバ100は、RADIUSサーバ及び/又はRADIUSクライアントであってもよい。RADIUSサーバ及び/又はRADIUSクライアントは、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)という認証プロトコルを使って、認証サービスを提供する。また、認証サーバ100は、FIDO認証機能とパスワード認証機能のいずれか又は両方の機能を持つ認証サーバであってもよい。
リカバリサーバ200は、各利用者Uの端末装置10から、各利用者Uのアカウントのリカバリ(recovery:復旧、復帰、回復、修復、復元)に用いられるリカバリ時の認証用データを取得して保存する。なお、アカウントのリカバリは、障害復旧の場合に限らず、機種変更の場合にも行われる。また、リカバリサーバ200は、リカバリ時の認証用データとともに、各利用者Uの端末装置10に保存されているデータを取得してバックアップデータとして保存してもよい。例えば、リカバリサーバ200は、携帯端末用のOS(Operating System)を開発・提供する事業者や通信回線事業者(キャリア)が運営するサーバ装置等である。
本実施形態では、位置情報のような繊細な情報をサーバ側に送信せずに、FIDO(Fast Identity Online)のプロトコルを利用し、位置情報をローカル(端末側)で検証する。本実施形態に係る端末装置10は、FIDO認証機能を有する。FIDO認証では、ユーザの本人性が、スマートフォン等のクライアントデバイスに内蔵または外付けされた認証器(Authenticator)によって検証される。本実施形態では、利用者Uの本人性が、利用者Uの端末装置10に内蔵または外付けされた認証器によって検証される。本実施形態では、端末装置10は、認証器34と、アプリケーション35とを有する。
認証器34は、利用者Uの端末装置10に内蔵または外付けされた認証器であり、利用者Uの本人性を検証する。例えば、認証器34は、スマートフォンの生体認証機能であってもよいし、アプリ(アプリケーション)あるいはブラウザ等のソフトウェアや特定ハードウェア領域を含む形式で、利用者Uの端末装置10の内部に実装されていてもよい。また、認証器34は、USB(Universal Serial Bus)キー等の外部認証器であってもよいし、有線通信又は近距離無線通信により利用者Uの端末装置10と通信可能な端末装置10と物理的に異なる認証器であってもよい。
アプリケーション35は、端末装置10に導入(インストール)され、利用者Uのアカウントのリカバリを実行する際に用いられるアプリケーションソフトウェア(Application Software)である。
〔1-1.普通の利用フェーズ〕
図1及び図2に示すように、端末装置10の認証器34は、端末装置10の位置情報を取得する(ステップS1)。例えば、認証器34は、端末装置10のGPS(Global Positioning System)機能等により端末装置10の位置情報を取得してもよいし、ネットワークN(図3参照)を介して端末装置10の位置情報を取得してもよい。そして、認証器34は、位置情報を行動履歴(ロケーション履歴)としてセキュア領域に保存する。
続いて、認証器34は、取得された位置情報を学習データに用いて機械学習を行い、学習結果を保存する(ステップS2)。本実施形態では、認証器34は、端末装置10のデバイス上で学習するオンデバイス学習を行う。実際には、認証器34は、フェデレーテッドラーニング(Federated Learning:連合学習)のように、データをサーバ装置に集約せずに個々の端末装置に分散した状態で機械学習を行うようにしてもよい。また、認証器34は、学習結果としての学習モデルや特異点(特異な位置情報)の情報等をリカバリ時の認証用データとしてセキュア領域に保存する。
続いて、認証器34は、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200にリカバリ時の認証用データ(学習モデル、特異点の情報等)をバックアップする(ステップS3)。すなわち、認証器34は、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200にリカバリ時の認証用データを送信する。リカバリサーバ200は、送信されたリカバリ時の認証用データを保存する。このとき、認証器34は、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200にリカバリ時の認証用データとともに、利用者Uの端末装置10に保存されているデータを送信してもよい。リカバリサーバ200は、リカバリ時の認証用データとともに、利用者Uの端末装置10に保存されているデータを取得してバックアップデータとして保存してもよい。なお、リカバリサーバ200は、利用者Uの所有しているHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の二次記憶装置であってもよい。
なお、バックアップされるリカバリ時の認証用データについて、学習モデルは、モデルから位置情報に戻せない(復元できない)不可逆なモデルである。また、認証器34又はリカバリサーバ200は、リカバリ時の認証用データを、さらに暗号化又はベクトル化等してもよい。
続いて、認証器34は、データのバックアップ時に、リカバリサーバ200から、端末装置10や認証サーバ100とは別の認証を受ける(ステップS4)。このとき、リカバリサーバ200は、端末装置10に対して認証を行う。この認証は、FIDO認証でもよいし、パスワード認証でもよい。すなわち、認証の種別は問わない。
〔1-2.リカバリフェーズ〕
図1及び図2に示すように、端末装置10のアプリケーション35は、何らかの事情で利用者Uが有していたアカウントのリカバリ(recovery:復旧、復帰、回復、修復、復元)が必要となった際に、ネットワークN(図3参照)を介して認証サーバ100にリカバリリクエストを送信する(ステップS11)。
例えば、端末装置10やシステム又はネットワークの不具合等でアカウントのリカバリが必要となった場合、あるいは、利用者Uが端末装置10の紛失・破損・買替・交換・機種変更等により端末装置10を新調した場合、利用者Uは、端末装置10のデバイス上でアプリケーション35を起動して操作する。アプリケーション35は、利用者Uの操作に応じて、ネットワークN(図3参照)を介して認証サーバ100にリカバリリクエストを送信する。あるいは、アプリケーション35は、アプリケーション35自体又は端末装置10の起動時に、又は利用者Uのアカウントが認識できない場合に、自動的にネットワークN(図3参照)を介して認証サーバ100にリカバリリクエストを送信するようにしてもよい。
続いて、アプリケーション35は、ネットワークN(図3参照)を介して認証サーバ100から本人確認要求を受信する(ステップS12)。このとき、認証サーバ100は、ネットワークN(図3参照)を介して端末装置10に本人確認要求を送信する。
続いて、アプリケーション35は、認証サーバ100からの本人確認要求に応じて、認証器34に本人確認を要求する(ステップS13)。このとき、認証器34は、アプリケーション35から本人確認の要求を受ける。
続いて、図1に示すように、認証器34は、リカバリ時の認証用データ(学習モデル、特異点の情報等)がない場合、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200にリカバリ時の認証用データを要求する(ステップS14)。例えば、認証器34は、不具合等によりリカバリ時の認証用データが消失した場合、あるいは、端末装置10を新調したため端末装置10のデバイス上にリカバリ時の認証用データが保存されていない場合、ネットワークN(図3参照)を介して、リカバリサーバ200にバックアップされているリカバリ時の認証用データを要求する。
なお、認証サーバ100とリカバリサーバ200とは、同じエンティティ(entity)であってもよい。例えば、認証サーバ100とリカバリサーバ200とは、同じサーバ装置であってもよいし、同じコンピュータ上で動作するサーバ機能であってもよい。
続いて、認証器34は、データの要求時に、リカバリサーバ200から、端末装置10や認証サーバ100とは別の認証を受ける(ステップS15)。このとき、リカバリサーバ200は、端末装置10に対して認証を行う。この認証は、FIDO認証でもよいし、パスワード認証でもよい。すなわち、認証の種別は問わない。
続いて、認証器34は、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データを取得する(ステップS16)。例えば、リカバリサーバ200は、認証に成功した場合、リカバリ時の認証用データの要求に応じて、ネットワークN(図3参照)を介して認証器34にリカバリ時の認証用データを送信する。認証器34は、ネットワークN(図3参照)を介してリカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データを受信する。このとき、リカバリサーバ200は、認証器34に対して、リカバリ時の認証用データとともに、保存されている利用者Uの端末装置10のバックアップデータを送信してもよい。認証器34は、リカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データとともに、保存されている利用者Uの端末装置10のバックアップデータを受信してもよい。また、認証器34は、端末側での認証に成功するまで、リカバリサーバ200から受信した利用者Uの端末装置10のバックアップデータを利用不可としてもよい。
なお、認証器34は、リカバリ時の認証用データ(学習モデル、特異点の情報等)がある場合には、リカバリ時の認証用データを要求・取得する必要はない。この場合、ステップS13の後、上記のステップS14~ステップS16の処理を行わず、図2に示すように直接、後述するステップS17に移行してもよい。
続いて、認証器34は、近距離無線通信又は有線通信等で、利用者Uが身につけているウェアラブルデバイス50にアクセスし、当該ウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータ(cache data)を取得する(ステップS17)。ウェアラブルデバイス50が自身の位置情報を取得する方法は、端末装置10と同様であってもよい。
ウェアラブルデバイス自体がGPS機能を持っている場合、ユーザが装着していればその位置情報データが取得でき、ウェアラブルデバイス内に保管される。ウェアラブルデバイスが同期機能を持っていて専用のサーバに保管されることもあるが、同期していないか、同期する前には、ウェアラブル内に一部のデータが残る。GPS機能がない場合でも、ウェアラブルデバイスと連携しているユーザのスマホなどの別デバイスを通じて、位置情報が取得でき、ウェアラブルデバイスに保管されて残る場合もあり得る。また、取得方法に関して、キャッシュを使わずに、同期しているサーバからダウンロードして取得する場合もあり得る。
なお、実際には、認証器34とウェアラブルデバイス50とは同じ機器であってもよい。例えば、ウェアラブルデバイス50が認証器34として機能していてもよいし、ウェアラブルデバイス50に認証器34が搭載されていてもよい。
続いて、認証器34は、近距離無線通信又は有線通信等で、ウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータから、ウェアラブルデバイス50の位置情報を取得する(ステップS18)。
続いて、認証器34は、認証処理として、取得された位置情報の検証と、特異点に関する質問とを行う(ステップS19)。位置情報の検証については、例えば2つの位置情報を比較する場合、各緯度・経度の情報から得られる位置が、所定の距離の誤差の範囲内に止まっていれば、同一の位置情報とみなすとすることができる。
例えば、認証器34は、位置情報の検証として、ウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータが示す行動履歴が、リカバリ時の認証用データに示される行動履歴と適合するか否かを判定してもよい。
また、認証器34は、リカバリ時の認証用データに示される行動履歴の中から、特異点(特異な履歴)を抽出する。例えば、普段は東京都内でしか活動していないのに、珍しく出張で海外の有名ではないところ(街、場所、店舗等)に移動した場合の位置情報が特異点とみなすことができる。あるいは、認証器34は、ウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータが示す行動履歴と、リカバリ時の認証用データに示される行動履歴とを比較して、特異点を抽出する。そして、認証器34は、抽出された特異点に関する質問を行う。
このとき、認証器34は、基本の特異点の選び方(抽出方法)として、ユーザが訪れる頻度の低い場所(普段行っていない場所、初めて行った場所等)、自宅から距離が遠い場所、行った時間が変な(不自然な、通常と異なる)場所(特異なタイミングで訪れた場所)等、あるいは、ユーザ本人しか知らないと思われる場所、SNSに書かれていない場所や、観光地でない場所等を選択し、特異点として抽出してもよい。
また、認証器34は、様々な位置情報を組み合わせて特異点として表現してもよい。例えば、認証器34は、タイムラインが異なる様々な場所を選択し、特異点として抽出してもよい。また、認証器34は、系統が違う場所を選択し、特異点として抽出してもよい。また、認証器34は、複数のコミュニティ(community)の各々の行動履歴の中からそれぞれ特異点を抽出して組み合わせることがより好ましい。例えば、認証器34は、SNSのグループを参照する。
また、認証器34は、移動の仕方から何をやっているか判別可能である。例えば、認証器34は、無作為にゆっくり移動していたら観光と判定し、寄り道せずに目的地へ行って帰って(直行直帰して)きたら出張と判定する。そして、認証器34は、これらに関する質問をする。
なお、特異点に関する質問は、誰と行ったか等の同行者に関する質問でもよい。また、特異点に関する質問は、移動の目的、日時、場所、誰と、何をした等の5H1Wに関する質問でもよい。
続いて、認証器34は、認証処理として、取得された位置情報の検証と、特異点に関する質問とを行った結果、認証に成功した場合、アプリケーション35に認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを送る(ステップS20)。
続いて、アプリケーション35は、ネットワークN(図3参照)を介して認証サーバ100に、認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを送信する(ステップS21)。このとき、認証サーバ100は、認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを受信することで、利用者Uの本人性を確認する。これにより、利用者Uが有していたアカウントのリカバリが完了する。
その後、認証サーバ100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供してもよい。
また、認証サーバ100は、サービスプロバイダとして、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、認証サーバ100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、認証サーバ100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
なお、認証サーバ100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、認証サーバ100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、認証サーバ100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、認証サーバ100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、認証サーバ100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、認証サーバ100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、認証サーバ100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、認証サーバ100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、認証サーバ100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得してもよい。また、認証サーバ100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る認証サーバ100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と認証サーバ100とリカバリサーバ200とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図3に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図3では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、認証サーバ100と通信することができる。
認証サーバ100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、認証サーバ100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図4を用いて、端末装置10の構成について説明する。図4は、端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図3参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、認証サーバ100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図4に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33と、認証器34と、アプリケーション35とを備える。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して認証サーバ100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、認証サーバ100から提供される各種情報や、認証サーバ100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された認証サーバ100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
(認証器34)
認証器34は、利用者Uの端末装置10に内蔵または外付けされた認証器であり、利用者Uの本人性を検証する。例えば、認証器34は、スマートフォンの生体認証機能であってもよいし、アプリ(アプリケーション)あるいはブラウザ等のソフトウェアや特定ハードウェア領域を含む形式で、利用者Uの端末装置10の内部に実装されていてもよい。また、認証器34は、USB(Universal Serial Bus)キー等の外部認証器であってもよいし、有線通信又は近距離無線通信により利用者Uの端末装置10と通信可能な端末装置10と物理的に異なる認証器であってもよい。
図示は省略するが、本実施形態では、認証器34は、利用者Uの行動履歴を取得する取得部34Aと、利用者Uの行動履歴のうち特異な履歴を特定して選定する特定部34Bと、利用者Uのアカウントのリカバリ時に、利用者Uの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証部34Cと、として機能する。
特定部34Bは、特異な履歴として、利用者U本人しか知らないと思われる場所、利用者Uが訪れる頻度の低い場所、又は利用者Uが特異なタイミングで訪れた場所等を特定して選定する。
また、特定部34Bは、特異な履歴として、タイムラインが異なる場所を組み合わせる。あるいは、特定部34Bは、特異な履歴として、異なるコミュニティの行動履歴の中からそれぞれ特異な履歴を特定して組み合わせる。また、特定部34Bは、利用者Uの行動履歴における利用者Uの移動の仕方から特異な履歴を特定する。
そして、認証部34Cは、利用者Uのアカウントのリカバリ時に、利用者Uに対して特異な履歴に基づく質問を行い、質問に対する適切な回答があれば、認証に成功したと判定する。
さらに、本実施形態では、認証器34は、利用者Uのアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存し、利用者Uのアカウントのリカバリ時に外部に保存している認証用データを要求して取得する。そして、利用者Uのアカウントのリカバリ時に、認証用データに基づいて、利用者Uの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う。
認証器34は、利用者Uのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、利用者Uの位置情報を学習データに用いた機械学習により得られた学習モデルを外部に送信して保存する。なお、学習モデルは、モデルから位置情報に戻せない不可逆なモデルである。
また、認証器34は、利用者Uのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、特異点に関する情報を外部に送信して保存する。
例えば、認証器34は、利用者Uが身につけているウェアラブルデバイス50からウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータを取得し、ウェアラブルデバイス50の位置情報と認証用データとを用いて認証を行う。
また、認証器34は、利用者Uの行動履歴における特異点を訪れた目的、日時、場所、同行者、行動内容を利用者Uに対する質問事項とし、質問に対する適切な回答があれば、認証に成功したと判定する。
また、認証器34は、利用者Uが身につけているウェアラブルデバイス50の位置情報が適切であり、利用者Uに対して行った特異点に関する質問に適切な回答が得られた場合、認証に成功したと判定する。
(アプリケーション35)
アプリケーション35は、端末装置10に導入(インストール)され、利用者Uのアカウントのリカバリを実行する際に用いられるアプリケーションソフトウェア(Application Software)である。
例えば、認証器34は、利用者Uのアカウントのリカバリ時の認証用データをリカバリサーバ200に送信して保存する。アプリケーション35は、利用者Uのアカウントのリカバリ時に、認証サーバ100に対してリカバリを要求する。すなわち、アプリケーション35は、認証サーバ100に対してリカバリを要求し、認証サーバ100から本人確認要求を受ける要求部として機能する。そして、認証器34は、認証サーバ100からの本人確認要求に応じてリカバリサーバ200に認証用データを要求して取得する。この場合、認証器34は、リカバリサーバ200に認証用データを要求し、リカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データを取得する要求部として機能する。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
本実施形態では、記憶部40には、認証器34やアプリケーション35に関するデータ、リカバリ時の認証用データ(学習モデル、特異点の情報等)や、端末装置10に保存されているデータ等が記憶される。これらの情報は、いずれもセキュア領域に記憶される。
例えば、記憶部40は、行動履歴40Aと、学習モデル40Bと、特異点情報40Cとを有する。行動履歴40Aは、端末装置10の位置情報の履歴を示す。学習モデル40Bは、端末装置10の位置情報を学習データに用いた学習の結果として得られるモデルである。特異点情報40Cは、端末装置10の位置情報の履歴から抽出された特異点に関する情報である。
〔4.サーバの構成例〕
次に、図5及び図6を用いて、実施形態に係るサーバ(認証サーバ100、リカバリサーバ200)の構成について説明する。図5は、実施形態に係る認証サーバ100の構成例を示す図である。図5に示すように、認証サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。図6は、実施形態に係るリカバリサーバ200の構成例を示す図である。図6に示すように、リカバリサーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、実際には、認証サーバ100とリカバリサーバ200とは同一のサーバであってもよい。
(通信部110及び通信部210)
通信部110及び通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110及び通信部210は、ネットワークN(図3参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120及び記憶部220)
記憶部120及び記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図7は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図7に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図7に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図7に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図8は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図8に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図8に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
図6に示すように、記憶部220は、リカバリ情報データベース221を有する。
(リカバリ情報データベース221)
リカバリ情報データベース221は、利用者Uの端末装置10から取得したリカバリ時の認証用データに関する各種情報を記憶する。図9は、リカバリ情報データベース221の一例を示す図である。図9に示した例では、リカバリ情報データベース221は、「利用者ID」、「学習モデル」、「特異点」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「学習モデル」は、利用者Uの位置情報を学習データに用いた機械学習により得られた学習モデルを示す。また、「特異点」は、利用者Uの行動履歴における特異点(特異な履歴)を示す。なお、「特異点」は、利用者Uの行動履歴における特異点に関する質問事項を示す情報であってもよい。
例えば、図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの端末装置10は、「モデル#1」と「特異点#1」とをリカバリ時の認証用データとして保存したことを示す。
ここで、図9に示す例では、「U1」、「学習モデル#1」及び「特異点#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「学習モデル#1」及び「特異点#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、リカバリ情報データベース221は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、リカバリ情報データベース221は、利用者Uの行動履歴等を記憶してもよい。このとき、リカバリ情報データベース221は、利用者Uの位置情報の生データを記憶するのではなく、利用者Uの位置情報を端数処理(丸め処理)したデータやベクトル化したデータ等を記憶してもよい。また、利用者Uの位置情報に基づくエリア情報(都道府県、区市町村、地図上のメッシュコード等)を記憶してもよい。
(制御部130及び制御部230)
図5及び図6に戻り、説明を続ける。制御部130及び制御部230は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、認証サーバ100又はリカバリサーバ200の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図5に示す例では、制御部130は、収集部131と、受付部132と、確認部133と、提供部134とを有する。
(収集部131)
収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uに関する利用者情報を収集する。例えば、収集部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を収集する。また、収集部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を収集してもよい。そして、収集部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を収集する。例えば、収集部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を収集する。そして、収集部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
(受付部132)
受付部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10のアプリケーション35から利用者Uのアカウントのリカバリの要求を受け付けた場合、当該端末装置10のアプリケーション35に本人確認を要求する。このとき、端末装置10のアプリケーション35は、本人確認の要求に応じて、端末装置10の認証器34に本人確認を要求する。
(確認部133)
確認部133は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10のアプリケーション35から認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを受信した場合、利用者Uの本人性を確認する。このとき、端末装置10の認証器34は、本人確認の要求に応じて利用者Uの認証を行い、認証に成功した場合、アプリケーション35に認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを送る。
(提供部134)
提供部134は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に各種データを提供する。例えば、提供部134は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、認証器34やアプリケーション35等を提供してもよい。すなわち、提供部134は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、プログラム及びデータ等を提供してもよい。また、提供部134は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、本人確認要求を提供(送信)してもよい。
図6に示す例では、制御部230は、収集部231と、受付部232と、確認部233と、提供部234とを有する。
(収集部231)
収集部231は、通信部210を介して、各利用者Uの端末装置10の認証器34から、リカバリ時の認証用データを収集する。リカバリ時の認証用データは、例えば端末装置10の位置情報を学習データに用いた学習の結果として得られた学習モデルや、利用者Uの行動履歴における特異点(特異な位置情報)の情報等である。
(受付部232)
受付部232は、通信部210を介して、利用者Uの端末装置10の認証器34から、リカバリ時の認証用データの要求を受けた場合、リカバリ時の認証用データを利用者Uの端末装置10の認証器34に送信するための処理を行う。
(確認部233)
確認部233は、利用者Uの端末装置10の認証器34からアクセスや要求があった場合、端末装置10に対する別の認証を行う。
(提供部234)
提供部234は、通信部210を介して、利用者Uの端末装置10に各種データを提供する。例えば、提供部234は、通信部210を介して、利用者Uの端末装置10に、認証器34やアプリケーション35等を提供してもよい。すなわち、提供部234は、通信部210を介して、利用者Uの端末装置10に、プログラム及びデータ等を提供してもよい。
また、提供部234は、通信部210を介して、利用者Uの端末装置10の認証器34から、リカバリ時の認証用データの要求を受けた場合、リカバリ時の認証用データを利用者Uの端末装置10の認証器34に提供してもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図10を用いて実施形態に係る端末装置10による処理手順について説明する。図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30によって繰り返し実行される。
図10に示すように、端末装置10の認証器34は、端末装置10の位置情報を取得して行動履歴として保存する(ステップS101)。
続いて、端末装置10の認証器34は、行動履歴に含まれる端末装置10の位置情報を学習データとして機械学習(オンデバイス学習)を行い、学習結果として学習モデル(ローカルモデル)を構築して保存する(ステップS102)。
続いて、端末装置10の認証器34は、行動履歴の中から特異な履歴を抽出し、特異点として保存する(ステップS103)。
続いて、端末装置10の認証器34は、通信部11及び/又は送信部31を介して、学習モデル及び特異点に関する情報を、リカバリ時の認証用データとしてリカバリサーバ200に送信してバックアップする(ステップS104)。このとき、認証器34は、リカバリサーバ200での認証を要求された場合、リカバリサーバ200での認証を行う。
続いて、端末装置10のアプリケーション35は、何らかの事情で利用者Uが有していたアカウントのリカバリ(recovery:復旧、復帰、回復、修復、復元)が必要となった際に、通信部11及び/又は送信部31を介して、認証サーバ100にリカバリリクエストを送信する(ステップS105)。
続いて、端末装置10のアプリケーション35は、通信部11及び/又は受信部32を介して、認証サーバ100から本人確認要求を受信すると、認証サーバ100からの本人確認要求に応じて、端末装置10の認証器34に本人確認を要求する(ステップS106)。
続いて、端末装置10の認証器34は、リカバリ時の認証用データ(学習モデル、特異点の情報等)の有無を確認する(ステップS107)。例えば、認証器34は、予め決められたリカバリ時の認証用データの保存場所(端末装置10のセキュア領域等)にリカバリ時の認証用データが保存されているか確認する。
続いて、端末装置10の認証器34は、リカバリ時の認証用データがない場合(ステップS107:No)、通信部11及び/又は送信部31を介して、リカバリサーバ200にバックアップされているリカバリ時の認証用データを要求し、通信部11及び/又は受信部32を介して、リカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データを取得する(ステップS108)。
続いて、端末装置10の認証器34は、リカバリ時の認証用データがある場合(ステップS107:Yes)、あるいはリカバリサーバ200からリカバリ時の認証用データを取得した後(ステップS108の後)、ウェアラブルデバイス50の位置情報を取得する(ステップS109)。
続いて、端末装置10の認証器34は、認証処理として、ウェアラブルデバイス50の位置情報の検証と、特異点に関する質問とを行う(ステップS110)。
続いて、端末装置10の認証器34は、認証に成功した場合、アプリケーション35に認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを送り、アプリケーション35は、通信部11及び/又は送信部31を介して、認証サーバ100に認証成功(OK)を示す信号又はメッセージを送信する(ステップS111)。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び認証サーバ100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、認証サーバ100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における認証サーバ100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は認証サーバ100と連携しているため、利用者Uから見れば、認証サーバ100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、認証サーバ100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、端末装置10の認証器34は、位置情報を用いて学習や認証を行っているが、実際には、位置情報に限らず、端末装置10に搭載/接続された各センサから得られたセンサ情報を用いて学習や認証を行ってもよい。このとき、認証器34は、蓄積されたセンサ情報の中から、特異点として、特異なセンサ情報を抽出してもよい。また、認証器34は、位置情報とセンサ情報とを組み合わせて学習や認証を行ってもよい。
また、上記の実施形態において、端末装置10の認証器34は、位置情報を用いて学習や認証を行っているが、実際には、位置情報に限らず、認証サーバ100に記憶された各種の履歴情報(ログデータ)を取得して学習や認証を行ってもよい。このとき、認証器34は、取得された履歴情報の中から、特異点として、特異なログを抽出してもよい。あるいは、認証サーバ100が、利用者Uの履歴情報(ログデータ)を学習データに用いて学習を行い、学習結果として得られた学習モデルを端末装置10に提供してもよい。このとき、認証器34は、認証サーバ100から提供された学習モデルを用いて認証を行う。また、認証器34は、位置情報と履歴情報とを組み合わせて学習や認証を行ってもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10)は、ユーザ(利用者U)のアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存する送信部と、ユーザのアカウントのリカバリ時に外部に保存している認証用データを要求して取得する要求部と、ユーザのアカウントのリカバリ時に、認証用データに基づいて、ユーザの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う認証部と、を備える。
また、送信部は、ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、ユーザの位置情報を学習データに用いた機械学習により得られた学習モデルを外部に送信して保存する。
また、学習モデルは、モデルから位置情報に戻せない不可逆なモデルである。
また、送信部は、ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、特異点に関する情報を外部に送信して保存する。
また、送信部は、ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データをリカバリサーバ200に送信して保存する。要求部は、ユーザのアカウントのリカバリ時に認証サーバ100に対してリカバリを要求し、認証サーバ100からの本人確認要求に応じてリカバリサーバ200に認証用データを要求して取得する。
また、認証部は、ユーザが身につけているウェアラブルデバイス50からウェアラブルデバイス50の位置情報のキャッシュデータを取得し、ウェアラブルデバイス50の位置情報と認証用データとを用いて認証を行う。
また、認証部は、ユーザの行動履歴における特異点を訪れた目的、日時、場所、同行者、行動内容をユーザに対する質問事項とし、質問に対する適切な回答があれば、認証に成功したと判定する。
また、認証部は、ユーザが身につけているウェアラブルデバイス50の位置情報が適切であり、ユーザに対して行った特異点に関する質問に適切な回答が得られた場合、認証に成功したと判定する。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、端末側で普段の行動のログの検証と特異なログに対する質問とを組み合わせて本人確認を行うことができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や認証サーバ100やリカバリサーバ200は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置10を例に挙げて説明する。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部30の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した認証サーバ100及びリカバリサーバ200は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
34 認証器
35 アプリケーション
50 ウェアラブルデバイス
100 認証サーバ
200 リカバリサーバ
110、210 通信部
120、220 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
221 リカバリ情報データベース
130、230 制御部
131、231 収集部
132、232 受付部
133、233 確認部
134、234 提供部

Claims (10)

  1. ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存する送信部と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に外部に保存している前記認証用データを要求して取得する要求部と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う認証部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記送信部は、前記ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、前記ユーザの位置情報を学習データに用いた機械学習により得られた学習モデルを外部に送信して保存する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記学習モデルは、モデルから位置情報に戻せない不可逆なモデルである
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記送信部は、前記ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データの1つとして、特異点に関する情報を外部に送信して保存する
    ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記送信部は、前記ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データをリカバリサーバに送信して保存し、
    前記要求部は、前記ユーザのアカウントのリカバリ時に認証サーバに対してリカバリを要求し、前記認証サーバからの本人確認要求に応じて前記リカバリサーバに前記認証用データを要求して取得する
    ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記認証部は、前記ユーザが身につけているウェアラブルデバイスから前記ウェアラブルデバイスの位置情報のキャッシュデータを取得し、前記ウェアラブルデバイスの位置情報と前記認証用データとを用いて認証を行う
    ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記認証部は、前記ユーザの行動履歴における特異点を訪れた目的、日時、場所、同行者、行動内容を前記ユーザに対する質問事項とし、前記質問に対する適切な回答があれば、認証に成功したと判定する
    ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 前記認証部は、前記ユーザが身につけているウェアラブルデバイスの位置情報が適切であり、前記ユーザに対して行った特異点に関する質問に適切な回答が得られた場合、認証に成功したと判定する
    ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存する送信工程と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に外部に保存している前記認証用データを要求して取得する要求工程と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う認証工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. ユーザのアカウントのリカバリ時の認証用データを外部に送信して保存する送信手順と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に外部に保存している前記認証用データを要求して取得する要求手順と、
    前記ユーザのアカウントのリカバリ時に、前記認証用データに基づいて、前記ユーザの普段の行動履歴の検証と、特異な履歴に対する質問とを組み合わせて認証を行う認証を行う認証手順と、
    をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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