JP7340507B2 - ハンドカートのキャスターの折り畳み構造及びそれを備えるハンドカート - Google Patents

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本発明は、ハンドカートが備えるキャスターの折り畳み構造に関する。より、詳細には、ハンドカートが備えるハンドルの折り畳み動作に連動して、そのキャスターを荷台の下面に収納することのできるキャスターの折り畳み構造及びそれを備えるハンドカートに関する。
従来、ハンドカートが備えるキャスターの折り畳み構造に関しては、例えば、US-7784816号公報(特許文献1)に記載のものが公知である。前記特許文献1に記載のハンドカートは、折り畳み可能なキャスターを備えたフラットプラットフォームカートであり、支持セクション、プッシュプルセクション、及びリンク手段によって連結されたキャスターセクション、及びプッシュプルセクションとキャスターセクションの維持を可能にする延長位置決め手段伸長状態では、支持セクションは、互いに相互接続された支持フレーム(2)、支持ベース(22)、及び荷重支持プラットフォーム(1)を含み、プッシュプルセクションは、ヒンジで固定された2本の支持バー(4)を備え、それぞれベースブラケット(41)によって支持ベース(22)上に、キャスターセクションはキャスター(3)、接続バー(13)で構成され、それぞれ2つ以上のキャスター(3)とキャスタースリーブ(31)を接続し、キャスタースリーブ(31)は支持フレーム(2)に固定され、延長位置決め手段は、プッシュプルセクションとキャスターセクションを同時に所定の位置にロックする垂直位置決め手段と、水平にロックする荷重支持プラットフォーム(1)と支持ベース(22)との間に配置された水平位置決め手段を含み、垂直位置決め手段は、負荷支持プラットフォーム(1)の後端に配置され、それぞれ2つの支持バー(4)に対応する左及び右接続手段(9)を含み、それぞれ左及び右接続手段手段(9)は、互いに平行な上部ラッチピン(91)及び下部ラッチピン(91)を備えている。そして、FIG.22に示されるように、ハンドル(5)とキャスターとの連動は、ギア(42)とギア(32)との噛み合いによって、行われている。
US-7784816号公報 請求項1,FIG.22
しかしながら、前記ハンドカートは、FIG.22にも示されるように、多数の構成部品で構成されており、又はンドルとキャスターとの連動は、いずれもギア(42)とギア(32)との噛み合いによって行われており、組立精度が要求されるとともに、ハンドルとの連動は、前記ギア(42)とギア(32)との噛み合いによって強制的に行われるため、例えば、ハンドルを前記キャスターが接地している状態で折り畳むと、前記キャスターは、荷台の荷重を受けたまま、地面と接地した状態で折り畳まれることとなり、接地面と接触しながら折り畳まれる結果、キャスターが一定程度、損傷を受ける場合が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、全体の構成の簡略化を図ることにより、高度な組立精度を要することなく、容易にかつ安価に製作することができるハンドカートのキャスターの折り畳み構造及びそれを備えるハンドカートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、キャスターの折り畳み動作時において、接地面からキャスターが受ける損傷を回避することが可能となるンドカートのキャスターの折り畳み構造及びそれを備えるハンドカートを提供することにある。
請求項1に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、ハンドカートの荷台の上面に設けられたハンドルの回動操作により、前記荷台の下面の四隅に設けられたキャスターを折り畳み収納可能なキャスターの折り畳み構造であって、 前記荷台の下面に前後方向に設けられた支軸と、前記支軸に前後方向及び周方向にスライド自在に挿通されるとともに、前記キャスターが取り付けられる筒状体と、前記筒状体を後方側に付勢すべく前記支軸に設けられた付勢手段と、前記ハンドルを傾倒させる回動操作で、前記付勢手段により前記筒状体を前記支軸に沿って後方に移動させる第1カム手段と、前記筒状体の移動に連動して、前記筒状体を回動させて前記キャスターを前記荷台の下面に折り畳み収納させる第2カム手段と備えてなり、前記第1カム手段は、前記荷台の下面に前後方向に回動自在に設けられたカムからなり、 前記カムは、前記ハンドルの基端部が固定される固定部と、前記固定部の、前記荷台の幅方向における側方に向け突設されたカム部を有し、前記カム部は、前記筒状体を前記支軸に沿って前後に移動させるべく、前記後方側の端部筒状体の後端部に当接するカム面を有してなることを特徴とする。
請求項1に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、前記キャスターを前記荷台の下面に折り畳み収納する場合には、まず前記ハンドルを前方に傾倒させるように回動して前記荷台の上面に折り畳むと、これに連動する前記第1カム手段が作動して、前記付勢手段の付勢力により前記筒状体が前記支軸に沿って後方に移動するとともに、これに連動して前記第2カム手段が作動し、前記筒状体が回動して前記キャスターが前記荷台の下面に折り畳まれる。一方、前記ハンドカートを使用する場合には、前記荷台の上面に折り畳まれた状態にある前記ハンドルを後方に回動操作して起立させると、これに連動する第1カム手段が作動し、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記筒状体が前記支軸に沿って前方に移動するとともに、これに連動して前記第2カム手段が作動し、前記筒状体が回動して折り畳み収納されていた前記キャスターが元の状態に復帰することになる。
請求項2に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、請求項1に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造において、前記筒状体は、前記キャスターがそれぞれ取り付けられる一対の端部筒状体と、前記端部筒状体間に介装される中間筒状体とからなることを特徴とする。
請求項2に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、中間筒状体により一対の端部筒状体が所定の間隔を有して位置決め配置される。また、前記支軸に沿って前記筒状体が移動する際には、前記端部筒状体と中間筒状体とが一体となってともに移動するが、前記キャスターが回動する際には、端部筒状体のみが回動することになる。
請求項3に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、請求項2に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造において、前記第1カム手段は、前記荷台の下面に前後方向に回動自在に設けられたカムからなり、前記カムは、前記ハンドルの基端部が固定される固定部と、前記筒状体を前記支軸に沿って前後に移動させるべく、前記後方側の端部筒状体の後端部に当接するカム面を有するカム部とを備え、前記第2カム手段は、前記各端部筒状体の外周面に形成されたカム孔と、前記カム孔にスライド自在に係合させるべく、前記支軸の外周面に設けられた係合凸部とを備えていることを特徴とする。
請求項3に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、前記ハンドルの回動操作により、前記第1カム手段のカムが前後方向に回動し、前記カムのカム部により、前記筒状体が前記支軸に沿って移動する。そして、前記端部筒状体が移動すると、前記係合凸部が前記カム孔に係合しながら移動し、これにより前記端部筒状体を介してキャスターが回動することになる。
請求項4に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、請求項2又は3に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造において、前記付勢手段は、前記前方の端部筒状体の前端部を後方側に付勢すべく、前記支軸に挿着されたコイルバネであることを特徴とする。
請求項4に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、前記支軸に挿着されたコイルバネにより、前記端部筒状体が後方側の付勢力を受けることになる。
請求項5に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、請求項2乃至4のいずれか一に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造において、前記荷台に対する前記ハンドルの起立状態を維持するためのロック手段を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、前記荷台に対する前記ハンドルの起立状態がロック手段により維持されることになる。
請求項6に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、請求項5に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造において、前記ロック手段は、前記荷台の下面の各後方隅部にそれぞれ設けられた固定具と、前記ハンドルの起立時に、前記カムの後部に当接して前記ハンドルをロックすべく、前記固定具間に回動自在に設けられたロックバーとを備え、前記ハンドルのロック状態を維持すべく、前記固定具には前記ロックバーを係止可能なロック溝が設けられるとともに、前記ロックバーは、バネ体の付勢力により前記ロック溝側に押圧されてなることを特徴とする。
請求項6に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造にあっては、前記ハンドルの起立時には、前記ロックバーが前記カムの後部に当接することになる。この場合において、前記ロックバーは、前記固定具のロック溝に係止されるとともに、前記バネ体の付勢力により前記ロック溝側に押圧されているため、前記ロックバーと前記カムとの当接が維持されて、前記ハンドルは起立状態でロックされる。一方、前記ハンドルを前記荷台の上面に折り畳む場合は、前記バネ体の付勢力に抗して前記ロックバーを回動し、前記ロック溝との係止状態を解除すれば、前記ロックバーと前記カムとの当接状態も解除されるので、この状態で前記ハンドルを前方に回動させて前記荷台に折り畳めばよい。
請求項7に記載のハンドカートは、請求項1乃至6のいずれか一に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造を備えていることを特徴する。
請求項7に記載のハンドカートにあっては、前記ハンドルの回動操作により、前記キャスターが前記荷台の下面に折り畳み収納されることになる。
請求項1に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造は、前記ハンドルの回動操作により、比較的簡易に構成できる前記第1及び第2カム手段を介して前記筒状体を移動及び回動させ、前記キャスターを折り畳み収納ものであるために、全体の構成の簡略化を図ることができる。これにより、安価にかつ容易にその製作を行うこと可能となり、高度な組立精度を要することもない。
また、前記キャスターの折り畳み動作時における、前記筒状体の移動及び回動は、前記コイルバネの付勢力によることになるため、このコイルバネの付勢力を適宜調整することにより、すなわち、所定の付勢力を備えるコイルバネを適宜選択することにより、前記ハンドルを回動させても、前記ハンドカートの自重を受けて前記キャスターは回動せずに、その接地状態を維持することが可能になる。この場合、例えば、前記荷台の後部側を持ち上げてやれば、前記キャスターと地面との接地状態が解除されるため、前記キャスターは回動して折り畳まれることになる。これによると、前記キャスターの回動時において、その車輪は地面と接触しないために、前記車輪が接地面から損傷を受けるような不都合を適切に回避することができる。
請求項2に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造によれば、前記筒状体の一部を構成する前記端部筒状体のみを回動することにより、前記キャスターを折り畳むことができるために、その一連の動作をスムーズに無理なく行うことができる。
請求項3に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造によれば、前記第1カム手段が、前記ハンドルが固定される固定部と、前記支軸を前後に移動させるためのカム部とを備えたカムからなり、かつ、前記第2カム手段が、前記端部筒状体に形成されたカム孔と、これに係合する前記支軸の係合凸部とからなるために、各カム手段の構成が極めて簡易であり、その製作も容易にかつ安価に行うことができる。
請求項4に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造によれば、前記付勢手段がコイルバネで構成されているために、コストの低減化に寄与するのは勿論のこと、所定の付勢力を備えるコイルバネを任意に選択することが可能である。
請求項5に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造によれば、前記荷台に対する前記ハンドルの起立状態を維持するロック手段を備えているために、前記ハンドカートによる被搬送物の搬送を安全にかつ容易に行うことができる。
請求項6に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造によれば、前記ロックバーが、前記固定具のロック溝に係止されるとともに、バネ体の付勢力により前記ロック溝側に押圧されるために、前記ロックバーと前記カムとの当接状態が強固に維持され、前記ハンドルの起立状態が不用意に解除されるようなことはない。
請求項7に記載のハンドカートによれば、全体の構成の簡略化されて、高度な組立精度を要することなく、容易にかつ安価に製作することができ、かつ、前記キャスターの折り畳み動作において、接地面からキャスターが受ける損傷を回避することが可能になるキャスターの折り畳み構造を備えたハンドカートを得ることができる。
本発明の一実施形態に係るハンドカートを斜め前方から見た斜視図である。 同斜め後方から見た斜視図である。 同側面図である。 同ハンドル及びキャスターを収納した状態にあるハンドカートを斜め前方から見た斜視図である。 同側面図である。 ハンドルを起立させてキャスターの折り畳み状態が解除されたハンドカートを示す下面図である。 同要部を示す分解斜視図である。 同要部を示す斜視図である。 同要部を示す斜視図である。 ハンドルの回動時におけるハンドカートを示す要部斜視図である ハンドル及びキャスターを折り畳み収納した状態を示す要部下面図である。 同下面図である。
以下、本発明に係るキャスターの折り畳み構造を備えたハンドカートを実施するための最良の形態を、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係るハンドカートを斜め上方から見た斜視図、図2は、同斜め後方から見た斜視図で、図3は、同側面図で、図4は、ハンドル及びキャスターを収納した状態にあるハンドカートを斜め前方から見た斜視図で、図5は、同側面図で、図6は、ハンドルを起立させてキャスターの折り畳み状態を解除したハンドカートを示す下面図で、図7は、同要部を示す分解斜視図で、図8は、同要部を示す斜視図で、図9は、同要部を示す斜視図で、図10は、ハンドルの回動時におけるハンドカートを示す要部斜視図で、図11は、ハンドル及びキャスターを折り畳み収納した状態を示す要部下面図で、図12は、同下面図である。
図1乃至図3に示すように、ハンドカート1は、略矩形状平板からなる荷台2と、前記荷台2の上面後方位置に設けられる略逆∪の字状のハンドル3と、前記荷台2の下面四隅にそれぞれ設けられる複数のキャスター4(4a、4b)とを備えている。
前記荷台2の上面の左右隅部には、幅方向に所定間隔を有して収納溝10が形成されており、図4及び図5に示すように、前記ハンドル3が折り畳まれて収納される。前記収納溝10の各側壁には、内向きに若干突出する係止片11が設けられており、これに折り畳まれた前記ハンドル3の外周面が係合することにより、その収納状態が維持される。前記荷台2の各後方隅部には、前記ハンドル3の基端部が挿入される貫通孔(図示せず)が形成されている。前記荷台2の下面の各後方隅部には、図6のように、幅方向に所定間隔を有してリブ13、14が立設されている。
前記突片13、14間には、第1カム手段としてのカム20が取り付け軸21を介して回動自在に取り付けられている。前記カム20は、図7及び図8に示すように、前記ハンドル3の基端部が固定される筒状の固定部22と、前記固定部22の側方に突設された断面略L字状のカム部23とを備えており、前記カム部23の前面から上面にかけて円弧状のカム面24が形成されている。なお、図7に示すように、前記取り付け軸21の先端に形成された雄ねじ部25は、図6に示すように、止具26の雌ねじ部(図示せず)に螺合されている。また、前記止具26の雌ねじ部の側方には、図9のように、凸状部27が内向きに突設されている。
図6に示すように、前記荷台2の下面の左右隅部には、パイプ状の支軸30が前後方向に取り付けられており、その前端部は、図7に示すように、前記荷台2の下面にボルト31で固定され、後端部は前記取り付け軸21により前記カム20のカム部23内に固定されている。前記支軸30には、筒状体32が前後及び周方向にスライド自在に挿着されている。前記筒状体32は、前記キャスター4が取り付けられる前後の端部筒状体33、34と、前記端部筒状体33、34間に介装される中間筒状体35とからなっている。前記端部筒状体33,34の外周面には、取り付け座36、37が設けられている。前記端部筒状体33,34の外周面に形成された螺旋状のカム孔38と、前記カム孔38にスライド自在に係合させるべく、前記支軸30に設けられる係合凸部39とにより第2カム手段が構成されており、前記係合凸部39はボルトからなっている。前記各端部筒状体33,34の取り付け座36、37には、前記キャスター4a、4bのブラケット5a、5bがそれぞれネジ止めされており、前記前方のキャスター4aは水平に旋回可能に構成されている。前記ブラケット5a、5bには車輪42が回転自在に取り付けられている。図6に示すように、前記支軸30の前方側に螺合されたボルト40と、前記前方の端部筒状体33の前端部間には、付勢手段としてのコイルバネ41が挿着されており、前記コイルバネ41により筒状体32は後方側に付勢された状態にある。
前記ハンドル3の起立状態を維持するためのロック手段は、図6及び図7に示すように、前記荷台2の下面の各後方隅部にそれぞれ取り付けられる固定具50と、前記ハンドル3の起立時に、図8のように、前記カム20の後部に当接して前記ハンドル3の回動動作を阻止するため、前記固定具50間に回動自在に取り付けられるロックバー51とを備えている。前記ロックバー51の両端部は、内向きに折曲形成されている。前記固定具50は、前記ロックバー51の先端部が回動自在に挿着される取り付け片52と、これに対向して設けられる固定片53とを備えている。前記固定片53は、前記取り付け軸21により前記荷台2の突片13と、前記カム20との間に固定されている。前記取り付け片52には、前記カム20の後部と前記ロックバー51との当接状態を維持するため、図7に示すように、前記ロックバー51を係止可能なロック溝54が設けられるとともに、図9のように、前記ロックバー51はバネ体55の付勢力により、前記ロック溝54側に押圧されている。前記バネ体55は、前記ロックバー51と前記止具26の凸状部27との間に接続されている。
本実施形態に係るハンドカートは以上のような構成からなっており、次にこれを使用する場合について具体的に説明する。
ハンドカート1は、図1乃至図3に示すように、前記ハンドル3を前記荷台2に対して起立させるとともに、キャスター4の車輪42を地面に接地させた状態で、前記荷台2の上面に被搬送物たる物品(図示せず)を載置し、使用者がハンドル3を把持しつつ前方に押して使用される。
この使用時において、前記ロックバー51は、図6及び図8に示すように、前記ハンドル3の基端部が固定されている前記カム20の後部に当接した状態にあるが、前記ロックバー51は、図9のように、前記バネ体55の付勢力により押圧された状態で前記固定具50のロック溝54に係止されているため、前記ロックバー51と前記カム20との当接状態は強固に維持され、前記ハンドル3が確実にロックされることとなる。したがって、前記ハンドル3が不用意に回動するようなことはなく、その起立状態が良好に維持されて、物品の搬送作業を安全に行うことができる。
次に、搬送作業の終了後に、前記ハンドカート1を収納する場合について説明する。まず、前記ハンドル3のロック状態を解除するのであるが、この場合は、前記荷台2の後方下面側から前記ロックバー51に指をかけ、前記バネ体55の付勢力に抗して後方に引き上げて回動させる。これにより、前記ロックバー51と前記ロック溝54との係止状態が解除されるとともに、前記ロックバー51と前記カム20との当接状態が解除されることになる。この状態で、図10に示すように、前記ハンドル3を前方に傾倒させると、同時に前記カム20が前方に回動し、前記カム面24が前記後方の端部筒状体34に作用して、前記コイルバネ41の付勢力により前記筒状体32が後方に移動するとともに、前記端部筒状体33,34のカム孔38と前記係合凸部39とのカム作用により、図11及び図12のように、前記キャスター4a、4bが内向きに回動して、前記荷台2の下面に折り畳まれる。このような極めて簡易な一連の操作によって、前記キャスター4a、4bの折り畳み収納及びその解除を良好に行うことができる。
なお、前記キャスター4a、4bの折り畳み動作時における、前記筒状体32の移動及び前記端部筒状体33,34の回動は、前記コイルバネ41の付勢力によることになるため、このコイルバネ41の付勢力を適宜調整することにより、すなわち、所定の付勢力を備えるコイルバネ41を適宜選択することにより、前記ハンドル3を回動させても、前記ハンドカート1の自重を受けて前記キャスター4a、4bは回動せずに、その接地状態を維持することが可能になる。この場合、例えば、前記荷台2の後部側を持ち上げてやれば、前記キャスター4a、4bと地面との接地状態が解除されるため、前記キャスター4a、4bは回動して折り畳まれることになる。これによると、前記キャスター4a、4bの回動時において、その車輪42は地面と接触しないために、前記車輪42が接地面から損傷を受けるような不都合を適切に回避することができる。
以上で説明したように、前記ハンドカート1におけるキャスター4の折り畳み構造は、前記ハンドル3の回動操作により、比較的簡易に構成できる前記第1及び第2カム手段を介して前記筒状体32を移動させるとともに、前記端部筒状体33,34を回動させて、前記キャスター4を折り畳み収納するものであるために、全体を簡易に構成することができる。これにより、安価にかつ容易に製作することが可能となり、高度な組立精度を要することもない。
なお、上記実施形態においては、前記筒状体32を端部筒状体33,34と中間筒状体35とにより構成して、前記端部筒状体33,34のみが前記支軸30に対して回動するようにしたために、回動力の軽減化が図れて、ハンドル3の回動操作の便に供し得るという利点を得ることができたが、本発明はおける筒状体32は必ずしも複数で構成する必要はない。
また、前記第1及び第2カム手段は、上記実施形態のような構成に限られるものではなく、他のカム手段を採用することもできる。
上記実施形態における付勢手段はコイルバネ41で構成しているが、本発明は決してこれに限定されず、前記付勢手段は適宜変更可能である。
また、前記ロック手段は必要に応じて備えさせればよいものであり、省略することも可能である。
その他、前記ハンドカート1の荷台2やハンドル3の形状等の各部の構成も、本発明の意図する範囲内において任意に設計変更自在である。
1 ハンドカート
2 荷台
3 ハンドル
4 キャスター 20 カム
22 固定部
23 カム部
24 カム面
30 支軸
32 筒状体
33、34 端部筒状体
35 中間筒状体
38 カム孔
39 係合凸部
41 コイルバネ
50 固定具
51 ロックバー
54 ロック溝
55 バネ体 9

Claims (7)

  1. ハンドカートの荷台の上面に設けられたハンドルの回動操作により、前記荷台の下面の四隅に設けられたキャスターを折り畳み収納可能なキャスターの折り畳み構造であって、
    前記荷台の下面に前後方向に設けられた支軸と、
    前記支軸に前後方向及び周方向にスライド自在に挿通されるとともに、前記キャスターが取り付けられる筒状体と、
    前記筒状体を後方側に付勢すべく前記支軸に設けられた付勢手段と、
    前記ハンドルを傾倒させる回動操作で、前記付勢手段により前記筒状体を前記支軸に沿って後方に移動させる第1カム手段と、
    前記筒状体の移動に連動して、前記筒状体を回動させて前記キャスターを前記荷台の下面に折り畳み収納させる第2カム手段と備えてなり、
    前記第1カム手段は、前記荷台の下面に前後方向に回動自在に設けられたカムからなり、 前記カムは、前記ハンドルの基端部が固定される固定部と、前記固定部の、前記荷台の幅方向における側方に向け突設されたカム部を有し、前記カム部は、前記筒状体を前記支軸に沿って前後に移動させるべく、前記後方側の端部筒状体の後端部に当接するカム面を有してなる
    ことを特徴とするハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  2. 前記筒状体は、前記キャスターがそれぞれ取り付けられる一対の端部筒状体と、
    前記端部筒状体間に介装される中間筒状体と、からなることを特徴とする請求項1に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  3. 記第2カム手段は、前記各端部筒状体の外周面に形成されたカム孔と、前記カム孔に係合させるべく、前記支軸の外周面に設けられた係合凸部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  4. 前記付勢手段は、前記前方の端部筒状体の前端部を後方側に付勢すべく、前記支軸に挿着されたコイルバネである請求項2又は3に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  5. 前記荷台に対する前記ハンドルの起立状態を維持するためのロック手段を備えていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  6. 前記ロック手段は、前記荷台の下面の各後方隅部にそれぞれ設けられた固定具と、
    前記ハンドルの起立時に、前記カムの後部に当接して前記ハンドルをロックすべく、前記固定具間に回動自在に設けられたロックバーとを備え、
    前記ハンドルのロック状態を維持すべく、前記固定具には前記ロックバーを係止可能なロック溝が設けられるとともに、
    前記ロックバーは、バネ体の付勢力により前記ロック溝側に押圧されてなる請求項5に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造。
  7. 請求項1乃至6の何れか一に記載のハンドカートのキャスターの折り畳み構造を備えてなることを特徴とするハンドカート。
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