JP7338277B2 - 切断装置および切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属薄板を切断することにより複数の所定幅の板状物を得るための切断装置および切断方法に関する。より具体的には、非鉄金属における種板を用いた電解精製工程において用いられるカソード用吊り手リボンを、種板を所定幅に切断することにより得るための切断装置および切断方法に関する。
金属加工において、金属薄板を切断して、複数の所定幅の板状物を並列した状態で得る切断方法がある。このような切断方法を用いた例としては、非鉄金属における種板を用いた電解精製工程に供されるカソード用の吊り手に用いられるリボンを製造する工程がある。
ここで、銅の製錬法には、銅精鉱から酸などに銅を浸出する湿式法と、銅精鉱を熔融してアノードを作製し(熔錬工程)、得られたアノードから電解精製により電気銅を作製する(電解精製工程)、乾式法とが存在する。乾式法は、大規模生産が可能であり、コストが低いことから、特に硫化精鉱を中心に、銅製錬の主流となっている。
乾式法について、より具体的に説明する。まず、熔錬工程において、浮遊選鉱で得た銅精鉱を自溶炉で熔解してマットとし、得られたマットを転炉で酸化して粗銅とし、得られた粗銅を精製炉で精製して純度99%程度の精製粗銅を得て、この精製粗銅を鋳造機に流し込んで、銅電解精製用のアノード(陽極板)を鋳造する。
続く電解精製工程において、複数のアノードと、別に用意した複数のカソード(陰極板)とを、銅電解液が保持されている電解槽内に一定の間隔で交互に配置し、これらのアノードとカソードに通電する。これにより、アノードから電解液中に銅イオンが溶出し、この銅イオンがカソードに電着して、カソード上に銅品位が99.99%以上の電気銅が得られる。
銅の電解精製には、ステンレスなどの母板からなるカソードを使用し、電着した電気銅を定期的に剥ぎ取って製品とするパーマネントカソード法と、電気銅を種板と呼ばれる薄板形状としたうえでカソードとして使用し、電気銅が電着したカソードをそのまま製品とする種板法とがある。
種板は、パーマネントカソード法などで剥ぎ取った電気銅を矩形板状に加工することにより得られる。種板からなるカソードは、図2に示すとおり、種板1と、クロスバー(ビームともいう)2と、両者を接合する吊り手3とを備える。このようなカソードは、別の種板を所定のサイズに切断して板状物であるリボンを得て、カソード組立工程において、このリボンをループ状にして、クロスバー2に掛けた状態で、種板1の上部に固定して、吊り手3とすることにより得られる。
通常、このような種板を切断してリボンを得る工程、および、種板1とクロスバー2にリボンを固定して吊り手3とすることにより、カソードを組み立てる工程は、いずれも自動化されている。
この自動化された作業工程を具体的に説明すると、まず、母板と呼ばれるステンレス板に厚さ約1mmに電着させた電気銅を、母板より剥ぎ取り、種板を得る。この種板は、一次切断機であるシャーにより切断され、切断種板と切断屑となる。この一次切断で発生した切断屑は、回収されて、転炉に冷剤として装入される。
図3に示すように、切断種板4は、二次切断機であるスリッター5により所定幅に切断され、複数のリボン7とされるが、このとき、切断種板4の幅方向両端部は、切断屑8となる。この二次切断で発生した切断屑8も、回収されて、転炉に冷剤として装入される。
特開2003-145340号公報に開示されているように、切断種板や複数のリボンと切断屑の輸送は、ローラーコンベアーあるいはベルトコンベアーで行われ、リボンは次工程であるレベラーなどに供給される。その後、リボンは、リボンマガジンに自動的に集積される。
切断屑は、レベラーにリボンが供給される前に除去される必要がある。このため、スリッターとレベラーの間に、リボンと切断屑の行き先を調整するガイドなどの誘導機構が備えられる。たとえば、特開2003-145340号公報に記載の切断装置では、スリッターからレベラーなどの次工程にリボンを送り込む機構に設置され、昇降可能で、かつ、コロが回転可能に取り付けられた可動端部を有する、切断屑除去装置が備えられている。
この装置では、切断屑除去装置のスリッター側に非接触式の切断屑検出センサーを設置して、このセンサーによりスリッターからの切断屑の到来位置を検出し、切断屑除去装置の可動端部を昇降させることで、その可動端部に配置されたコロにより切断屑を下方に強制的に叩き落として、排出口より排出するように構成されている。
特開2003-145340号公報
しかしながら、このような切断屑除去装置を備えた切断装置においても、種板の硬さや表面の粗さに応じて、あるいは、スリッターの切断刃の摩耗による切れの悪化に応じて、切断屑が適切に除去できない場合がある。この場合、切断屑は、リボンとともにレベラーに供給され、リボンマガジンに混入することになる。
自動化された工程においては、これらの切断屑がそのままカソード組立工程に送られることになるため、正規品よりも短い吊り手を備えたカソードが形成されてしまうことになる。このようなカソードは、製品規格を満たさないため、そのまま不良板として除去する必要がある。
本発明は、リボンなどの板状物へより短い幅を有する切断屑が混入してしまうことを確実に防止して、切断屑が用いられた不良板の発生を阻止することを可能とする切断装置および切断方法を提供することを目的とする。
本発明は、種板などの金属薄板を切断して、リボンなどの複数の所定幅の板状物を得るための切断装置に関する。
具体的には、本発明の切断装置は、
金属薄板を切断して、複数の所定幅の板状物を得るためのスリッターと、
前記複数の所定幅の板状物を次工程に送り込む装置と、
前記板状物を次工程に送り込む装置に備えられ、前記スリッターにより前記複数の板状物とともに発生する切断屑を除去するための切断屑除去装置と、および、
該切断屑除去装置の下方に備えられ、前記切断屑が排出される際に通過する排出部と、
を備える。
特に、本発明の切断装置は、前記排出部に、前記切断屑の通過を検出するためのセンサーを備えることを特徴とする。
前記センサーは、非接触式センサーにより構成されることが好ましい。該非接触式センサーとして透過型の光電センサーを用いて、前記切断屑の通過により該透過型の光電センサーが遮られることにより、該切断屑の通過が検出されるように構成されることがより好ましい。
好ましくは、本発明の切断装置は、前記金属薄板を前記スリッターに送り込む装置を備え、前記金属薄板が前記スリッターによる切断に供されたときから、所定時間内に、前記センサーが前記切断屑の通過を検出しないときに、前記金属薄板を前記スリッターに送り込む装置、および/または、前記板状物を次工程に送り込む装置を、停止させるように構成される。
なお、前記金属薄板が前記スリッターによる切断に供されたときとしては、前記金属薄板の進行方向先端部が前記スリッターに送り込まれ、切断が開始されたとき、あるいは、前記板状物の進行方向先端部が前記スリッターから所定の位置まで移動したときなどを採用することができる。
前記切断屑除去装置としては、前記板状物を次工程に送り込む装置に固定され、前記切削屑を下方に案内するガイドを採用することができる。好ましくは、前記切断屑除去装置は、昇降可能で、かつ、コロが回転可能に取り付けられた可動端部を有する装置により構成される。この場合、該装置は、前記先端部を備えるシリンダーと、該シリンダーを駆動する機構とを備えることがより好ましく、前記シリンダーがエアーシリンダーであることがより好ましい。
また、前記切断屑除去装置は、前記スリッター側に、前記板状物が前記スリッターを通過したことを検知する、より具体的には、前記板状物の進行方向先端部が前記スリッターから所定の位置まで移動したことを検知するための第2のセンサーを備えることができる。好ましくは、該切断屑除去装置に備えられる第2のセンサーは、前記板状物の進行方向先端部の位置を検出可能な非接触式センサーにより構成される。第2のセンサーによる前記板状物の進行方向先端部の位置の検知した時点を、前記切断種板が前記スリッターによる切断に供されたときの基準時として扱うことが可能である。
本発明は、種板などの金属薄板を切断して、リボンなどの複数の所定幅の板状物を得るための切断方法に関する。
具体的には、本発明の切断方法は、
スリッターを用いて、金属薄板を切断して、複数の所定幅を有する板状物を得る工程と、
前記複数の板状物を次工程に送り込む工程と、および、
前記スリッターにより前記複数の板状物とともに発生する切断屑を除去する工程と、
を備える。
特に、本発明の切断方法は、
前記切断屑を除去する工程において除去された切断屑が通過する排出部において、センサーにより前記切断屑の通過を確認する工程を備えることを特徴とする。
前記センサーを非接触式センサーにより構成することが好ましく、該非接触式センサーを透過型の光電センサーにより構成し、前記切断屑の通過により該透過型の光電センサーが遮られることにより、該切断屑の通過を検出することがより好ましい。
前記金属薄板を前記スリッターに送り込む工程を備え、前記金属薄板が前記スリッターによる切断に供されたときから、所定時間内に、前記センサーが前記切断屑の通過を検出しないときに、前記金属薄板を前記スリッターに送り込む工程、および/または、前記板状物を次工程に送り込む工程を、停止させる工程を備えることが好ましい。
本発明により、スリッターによる種板の切断工程において、種板の幅方向端部に発生する切断屑が、この切断屑を排出する工程において排出されなかったことを確実に検知して、この切断屑が、リボンとともに、次工程に混入することを確実に防止することができるため、製品規格を満たさない不良品カソードの発生を防止することが可能となる。
本発明の切断装置の構成を示す概念図である。 種板法による銅の電解精製に用いられるカソードの概略図である。 スリッターにより種板から複数のリボンを得る工程を示す概念図である。
本発明は、金属薄板を切断して、複数の所定幅の板状物を得るための切断装置および切断方法であって、この際に、金属薄板の幅方向端部に切断屑が発生する切断装置および切断方法に関する。
以下、本発明について、実施形態の1例として、種板法による電解精製工程で用いられる、電気銅の薄板である種板1に取り付けられる吊り手3を構成するリボン7を、スリッター5により種板(切断種板4)を切断することにより得る切断装置および切断方法に基づいて、詳細に説明する。ただし、本発明は、これに限られず、金属薄板をシャーやプレスなどの切断機械により所定幅に加工する際に、その幅方向端部に切断屑が発生する構成の切断装置および切断方法に広く適用される。
本発明の切断装置は、図1に示すように、種板1をシャーにより切断することにより得られた切断種板4を切断して、複数の所定幅を有するリボン7を得るためのスリッター5と、リボン7を次工程に送り込む装置である、複数のローラーコンベアー15と、ローラーコンベアー15のリボン7の進行方向中間部に配置され、スリッター5によりリボン7とともに発生した切断屑8を除去するための切断屑除去装置である、エアーシリンダー10と、エアーシリンダー10の下方に備えられ、切断屑8が排出される際に通過する排出部9と、を備える。
本発明に適用可能なスリッター5として、公知の装置を適用できる。スリッター5を構成する複数の円盤状切断刃6により、切断種板4は、図3に示すように、進行方向に沿って複数に切断され、短冊状定寸、すなわち、同一の所定幅を有する複数のリボン7に加工される。この際、切断種板4のうち幅方向端部に位置する部分は、リボン7の所定幅よりも小さい幅を有する切断屑8となる。なお、図1において、符号4、7、および8は、それぞれ図3に示す切断種板4、リボン7、および切断屑8の動きを示しており、それぞれの具体的な形状の描写は省略されている。
スリッター5の切断種板4の進行方向における前後には、受け入れ側のローラーコンベアー14と、送り出し側のローラーコンベアー15が配置される。本例では、受け入れ側のローラーコンベアー14が、切断種板4をスリッター5に送り込む装置に相当し、送り出し側のローラーコンベアー15が、リボン7を次工程に送り込む装置に相当する。送り出し側のローラーコンベアー15は、リボン7の進行方向において前後に離間して配置された2つのローラーコンベアーにより構成されている。
本例では、エアーシリンダー10は、送り出し側のローラーコンベアー15を構成する2つのローラーコンベアーのリボン7の進行方向における中間部に配置されている。ただし、送り出し側のローラーコンベアーを連続して設置された2つ以上のローラーコンベアーにより構成して、エアーシリンダー10を、送り出し側ローラーコンベアー15のリボン7の進行方向における前後いずれかの端部に設置することも可能である。すなわち、エアーシリンダーを、スリッター5と送り出し側のローラーコンベアー15との間、あるいは、送り出し側ローラーコンベアー15と搬送あるいはレベリングなどの次工程を構成する装置(本例では、レベラー13)との間に、設置することも可能である。なお、これらの場合も、本発明の解釈においては、切断屑除去装置が板状物を次工程に送り込む装置に備えられているという構成に含まれるものとする。
エアーシリンダー10は、ピストン11と、ピストン11の可動端部に備えられた、回転可能なコロ12とを備える。
切断屑8は、切断種板4の幅方向両側の端部から発生し、ローラーコンベアー15の幅方向両端部を通過するため、エアーシリンダー10は、ローラーコンベアー15の幅方向両端部のそれぞれに設置される。ただし、切断屑が、金属薄板の幅方向片側の端部だけで発生する態様では、エアーシリンダーなどの切断屑除去装置は、板状物を次工程に送り込む装置の幅方向片側にのみ設置すればよい。
ピストン11は、エアーシリンダー10へ圧縮空気を供給する図示しない弁の操作により、上下に移動可能となっている。ピストン11は、切断屑8が上方に向けて反った状態でスリッター5から排出された場合でも、切断屑8をコロ12により押さえ込める位置まで上昇可能となっており、かつ、切断屑8がエアーシリンダー10の下方を通過する際に、下方に移動することが可能となっている。このような構成により、原材料である切断種板4の厚さや性状のバラツキにより、大きく反った切断屑8が発生しても、切断屑8を強制的に下方に排出することが可能となっている。
本例では、切断屑8をよりスムーズに落下させることができるように、それぞれのエアーシリンダー10のピストン11の可動端部には、コロ12が3個ずつ装着されている。
本例では、切断屑排出装置に用いる駆動機構として、エアーシリンダー10が用いられているが、油圧シリンダーなどのピストンを油圧により移動させる機構、あるいは、モーターなどとその回転運動を往復運動に変換する機構を用いて、可動端部を直線運動させることもできる。これらの駆動機構を用いれば、切断屑排出装置の可動端部により切断屑8を下方に向けて押圧して、下方に排出することができる。また、ピストン11の可動端部には、コロ12以外にも、適切に切断屑8のみを下方に押圧できる構造を適用することが可能である。さらに、切断屑排出装置を構成する簡易な手段として、たとえば切削屑を下方に誘導するガイドなどの誘導機構も適用可能である。
本例では、次工程を構成する装置として、レベラー13が設置されている。レベラー13は、リボン7の反りや歪みを除去するレベリング工程を実施する装置である。その後に、リボン7をさらなる工程に搬送するためのローラーコンベアー16を備えている。ただし、次工程を構成する装置として、リボン7などの切断により得られた板状物を単に搬送するためのローラーコンベアーを設置して、この搬送用のローラーコンベアーの下流側にレベラーを設置することもできる。リボン7は、最終的にはリボンマガジン(図示せず)などの所定の場所に集積される。
本例では、送り出し側のローラーコンベアー15を構成する2対のローラーコンベアーの間で、エアーシリンダー10の下方に、切断屑8が排出される際に通過する排出部9が設けられる。排出部9は、単なる空間部により構成することもでき、あるいは、シュートなどの切断屑8の進行方向を規制する装置の内側により構成することもできる。
本例では、排出部9に切断屑8の通過を検出するためのセンサー17が備えられる。センサー17としては、排出部9を通過する切断屑8などの物体を検知することができる限りその種類が問われることはない。たとえば、赤外線センサーなどの光電センサー、レーザーセンサー、近接センサー、超音波センサーなどの非接触式センサーを用いることができる。これらの非接触式センサーのうち、赤外線センサーなどの光電センサーを、コストや入手の容易さなどの理由から、好適に用いることができる。光電センサーの検出方式も任意であり、投光器と受光器を備える透過型、投受光器と反射板を備える回帰反射型、投受光器のみを備える拡散反射型などのいずれの方式も採用可能である。これらのうち、透過型の光電センサーあるいは回帰反射型の光電センサーでは、切断屑8の通過により非接触式センサーが遮られることにより、受光器に入る光の量が減少することにより、切断屑8の通過が検知される。切断屑8の確実な検知の観点から、動作の安定度が高く、検出物体による反射光の影響がない、透過型の光電センサーを用いることが好ましい。その他、センサー17としては、切断屑8に接触して回動する接触子を備えた接触式センサーなども適用可能である。
本例では、エアーシリンダー10のスリッター側の外面にも、第2のセンサーとして非接触式センサー18が備えられている。非接触式センサーとしては、切断屑8の通過を近接するリボン7の通過と区別して検出できる限り、その種類が問われることはない。たとえば、赤外線センサーなどの光電センサー、レーザーセンサー、近接センサー、超音波センサーなどの非接触式センサーを用いることができる。
好適な例では、切断屑8の通過だけでなく、切断屑8の先端部までの距離を測定できることが好ましい。この場合、非接触式センサー18から切断屑8の先端部までの距離に応じて、ピストン11を、切断屑8をコロ12により押さえ込める位置まで確実に上昇させて、エアーシリンダー10の下方を通過する切断屑8を確実に排出させることが可能となる。
非接触式センサー18により切断屑8の進行方向先端部を検知した後、エアーシリンダー10を作動させるまでの時間やピストン11が下限の位置で保持される時間などについては、タイマーを用いることにより調整することができる。また、エアーシリンダー10の作動スピードは、スピードコントローラー(スピコン)を用いて調整することができる。
本発明の切断装置は、好ましくは、切断種板4がスリッター5による切断に供されたときから、所定時間内に、センサー17が切断屑8の通過を検出しないときに、切断種板4をスリッター5に送り込むための受け入れ側のローラーコンベアー14、および/または、リボン7を次工程であるレベラー13に送り込むための送り出し側のローラーコンベアー15を停止させるように構成される。ローラーコンベアー14およびローラーコンベアー15の両方を停止させることが好ましいが、別の手段により、切断種板4の供給を停止できる場合には、ローラーコンベアー15のみを停止させれば十分である。一方、切断屑8をローラーコンベアー15以降で別途回収する場合には、ローラーコンベアー14だけを停止するように構成することもできる。
この切断種板4がスリッター5による切断に供されたときとしては、切断種板4の進行方向先端部がスリッター5に送り込まれ、切断が開始されたときを採用することができる。この場合、スリッター5の回転速度やトルクを検知するセンサーにより、切断種板4の切断の開始が検知される。あるいは、切断種板4がスリッター5により切断されることにより生じたリボン7の進行方向先端部がスリッター5から所定の位置まで移動したときを採用することができる。この場合、非接触式センサー18を兼用することができる。
さらに、切断種板4がスリッター5まで届く時間は一定していることから、切断種板4がスリッター5による切断に供されたときのかわりに、切断種板4が切断装置に供給されたときから時間計測を開始してもよい。
また、切断種板4の供給が所定間隔で行われる場合には、所定間隔おきにセンサー17が切断屑8の通過を検出しないときに、ローラーコンベアー14および/またはローラーコンベアー15を停止させるように構成することもできる。
本例では、非接触式センサー18がリボン7の進行方向先端部を検知したときを、切断種板4がスリッター5による切断に供されたときの基準時として扱っている。
上述のように例示した本発明の切断装置を用いることにより、ローラーコンベアー14により、切断種板4をスリッター5に送り込む工程と、スリッター5を用いて、切断種板4を切断して、複数の同一の所定幅を有するリボン7を得る工程と、複数のリボン7を、ローラーコンベアー15により、次工程であるレベラー13に送り込む工程と、スリッター5により複数のリボン7とともに発生する切断屑8を除去する工程とを備える切断方法において、切断屑8を除去する工程において除去された切断屑8が通過する排出部9において、センサー17により切断屑8の通過を確実に確認することが可能となる。
切断種板4がスリッター5による切断に供されたときから、所定時間内に、センサー17が切断屑8の通過を検出しないときに、切断種板4をスリッター5に送り込むためのローラーコンベアー14、および/または、リボン7をレベラー13に送り込むためのローラーコンベアー15を停止させる工程をさらに備えることができる。切断種板4をスリッター5に送り込む受け入れ側のローラーコンベアー14を停止させることにより、適切に排出されなかった切断屑8が、次のリボン7や次の切断屑8に紛れ込むことを防止して、この切断屑8を確実に取り除くことが可能となる。また、リボン7を次工程に送るための送り出し側のローラーコンベアー15を停止させることにより、切断屑8が次工程、さらにはリボンマガジンまで送り込まれることを阻止するだけでなく、適切に排出されなかった切断屑8を容易に取り除くことが可能となる。このような構成により、電気銅製造コストを低減させることが可能となる。
以下、実施例に基づき本発明についてさらに説明する。図1に概念的に示した装置と同様の切断装置を用いて、吊り手3に用いられるリボン7を作製した。排出部9に設置するセンサー17として、投光器と受光器を備える透過型の赤外線センサーを用いた。また、エアーシリンダー10のスリッター側の外面に備えられる第2のセンサーである非接触式センサー18として、赤外線センサーを用いた。
エアーシリンダー10、センサー17、および非接触式センサー18は、いずれもローラーコンベアー15の幅方向両端部に設置した。
非接触式センサー18が、リボン7の先端部が通過したことを検知した後、5秒以内にセンサー17が切断屑8の通過を検知しない場合には、直ちにローラーコンベアー15の作動を停止するように構成した。
試験操業期間は、1ヶ月間として、リボンマガジンにリボンとともに混入した切断屑の数を計測した。試験操業期間に生産したリボンの数は、36万枚であった。
試験操業では、種板(1050mm×1070mm)をシャーで所定の大きさに切断して切断種板4(310mm×1070mm)を得た(種板1枚当たり3枚の切断種板)。その際に発生した切断屑(60mm×1070mm)を除去した(種板1枚当たり2枚の切断屑)。
得られた切断種板4を切断装置に順次投入して、スリッター5による切断種板4の切断により、リボン7(310mm×95mm)を得て(切断種板1枚当たり11枚のリボン)、順次、レベラー13に供給し、その後、リボンマガジン(図示せず)に集積した。スリッター5による切断の際に幅方向端部に発生した切断屑8を、エアーシリンダー10を作動させることにより除去した。
この結果、リボンマガジンへの切断屑8の混入はなかった。
一方、排出部9にセンサー17を設置しなかったこと以外は、同様の切断装置を用いて1ヶ月間の試験操業を行ったところ、リボンマガジンに混入した切断屑8の枚数は、30枚であった。
1 種板
2 クロスバー
3 吊り手
4 切断種板
5 スリッター
6 切断刃
7 リボン
8 切断屑
9 排出部
10 エアーシリンダー
11 ピストン
12 コロ
13 レベラー
14 ローラーコンベアー
15 ローラーコンベアー
16 ローラーコンベアー
17 センサー
18 非接触式センサー(第2のセンサー)

Claims (8)

  1. 順次供給される複数の金属薄板を切断して、複数の所定幅を有する板状物を得るためのスリッターと、
    前記複数の金属薄板を前記スリッターに順次送り込む装置と、
    前記複数の所定幅の板状物を次工程に送り込む装置と、
    前記複数の板状物を次工程に送り込む装置に備えられ、前記スリッターにより前記複数の板状物とともに発生する切断屑を除去するための切断屑除去装置と、および、
    該切断屑除去装置の下方に備えられ、前記切断屑が排出される際に通過する排出部と、
    を備え、
    前記排出部に、前記切断屑の通過を検出するためのセンサーが備えられており、
    前記複数の金属薄板が前記スリッターによる切断に供されたときから、所定時間内に、前記センサーが前記切断屑の通過を検出しないときに、前記複数の金属薄板を前記スリッターに送り込む装置、および/または、前記複数の板状物を次工程に送り込む装置を停止させるように構成されている、
    切断装置。
  2. 前記センサーは、非接触式センサーにより構成される、請求項に記載の切断装置。
  3. 前記非接触式センサーは、透過型の光電センサーにより構成される、請求項に記載の切断装置。
  4. 前記切断屑除去装置は、昇降可能で、かつ、コロが回転可能に取り付けられた可動端部を有する装置により構成される、請求項1~のいずれかに記載の切断装置。
  5. 前記切断屑除去装置は、前記スリッター側に、前記板状物が前記スリッターを通過したことを検知するための第2のセンサーを備える、請求項1~のいずれかに記載の切断装置。
  6. 複数の金属薄板をスリッターに順次送り込む工程と、
    前記スリッターを用いて、順次供給される前記複数の金属薄板を切断して、複数の所定幅を有する板状物を得る工程と、
    前記複数の板状物を次工程に送り込む工程と、および、
    前記スリッターにより前記複数の板状物とともに発生する切断屑を除去する工程と、
    を備え、
    前記切断屑を除去する工程において除去された切断屑が通過する排出部において、センサーにより前記切断屑の通過を確認する工程、および、
    前記複数の金属薄板が前記スリッターによる切断に供されたときから、所定時間内に、前記センサーが前記切断屑の通過を検出しないときに、前記複数の金属薄板を前記スリッターに送り込む工程、および/または、前記複数の板状物を次工程に送り込む工程を停止させる工程、
    を備える、
    切断方法。
  7. 前記センサーを、非接触式センサーにより構成する、請求項に記載の切断方法。
  8. 前記非接触式センサーを、透過型の光電センサーにより構成し、前記切断屑の通過により該透過型の光電センサーが遮られることにより、該切断屑の通過を検出する、請求項に記載の切断方法。
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