JP7334106B2 - 油面用粘着シート - Google Patents
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Description
油剤に浸漬した際の重量増加率が3%以上である、空隙を有する樹脂基材と、を含む油面用粘着シートである。当該実施形態に係る油面用粘着シートは、油面に対する粘着性に優れる。
図1は、粘着シートの一実施形態を示す断面模式図である。図1において、粘着シート10は、樹脂基材11、粘着剤層12、および剥離ライナー13から構成される。樹脂基材11は、粘着剤層12に隣接して配置される。このように樹脂基材が粘着剤層に隣接して配置されることで、粘着剤層からの油の吸収を効率的に行うことができる。
樹脂基材(以下、単に基材とも称する)は重量増加率が3%以上である。樹脂基材の重量増加率が3%未満であると、油面に対する粘着性能が顕著に低下する(比較例参照)。
粘着剤層は粘着剤組成物から形成されてなる。粘着剤組成物は粘着剤を含む。
石油樹脂とは、石油類のスチームクラッキングによるエチレン類の製造の際に副生する分解油の、留分中のジオレフィン及びモノオレフィン類を、公知の方法で重合して得られるものである。留分がイソプレン、1,3-ペンタジエン、シクロペンテン、シクロペンタジエンなどのC5留分を原料とするものがC5系石油樹脂であり、スチレン、ビニルトルエン、α-メチルスチレン、インデン、アルキルインデン、ジシクロペンタジエンなどのC9留分を原料とするものがC9系石油樹脂である。
テルペン系樹脂としては、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、これらを水素化した水添テルペン樹脂などが挙げられ、中でも芳香族変性テルペン樹脂が好ましい。
重合ロジン系エステル樹脂は、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどのロジン類をメタノール、エタノール、グリセリン、ペンタエリスリトールなどのアルコール類でエステル化した硬質の樹脂であり、本発明ではいずれの重合ロジンを使用することもできる。また、これらを水添した重合水添ロジンも使用することができる。
(スチレン系樹脂)
スチレン系樹脂としては、α-メチルスチレンの単一重合体、スチレン系単量体の単一重合体、α-メチルスチレンとスチレン系単量体の共重合体、α-メチルスチレンとスチレン系単量体と他の単量体の共重合体等が挙げられる。
剥離ライナーは、粘着剤層を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。そして、剥離ライナーは、油面に貼付する際に粘着シートから剥離される。このため、本発明における粘着シートは、剥離ライナーを有していないものも包含される。
(実施例1)
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、2-エチルヘキシルアクリレート80質量%、およびブチルアクリレート20質量%の単量体混合物(単量体混合物100質量%)、アゾ系重合開始剤およびトルエン(溶剤)を混合し、窒素置換を行いながら加温し、重合を行って、アクリル系共重合体を得た(重量平均分子量Mw=700,000)。
実施例1のアクアユポ(登録商標)LAR75をニューユポFGS80(ユポ・コーポレーション社製、厚さ80μm、油剤に浸漬した際の重量増加率 3.6%)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。
実施例1において、脂環族系石油樹脂(アルコンP-100)の代わりに、テルペン系樹脂(YSレジン(登録商標)TO105、ヤスハラケミカル社製、芳香族変性テルペン樹脂)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
実施例1において、脂環族系石油樹脂(アルコンP-100)の代わりに、スチレン系樹脂(FTR(登録商標)7100、三井化学社製)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
実施例1において、アクアユポ(登録商標)LAR75の代わりにポリエチレンテレフタレート基材(厚さ50μm、油剤に浸漬した際の重量増加率 0.0%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
実施例1において、アクアユポ(登録商標)LAR75の代わりにポリエチレン基材(厚さ50μm、油剤に浸漬した際の重量増加率 2.3%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製した。
メラミン塗装板(パルテック社製、品番:SPCC-SD)にエンジンオイル(SAE粘度分類で10W-30である鉱物油系潤滑油)を滴下し、滴下したオイルをベンコット(旭化成社の登録商標)で広げ、2g/m2になるように重量で確認した被着体を準備した。粘着シートを25mm幅、150mm長のサンプルとし、剥離ライナーを剥がした後、露出した粘着剤層を上記被着体に貼付し、JIS Z0237:2009に規定された質量2kgのローラを1往復させた後、23℃、50%RHの条件下で30分間放置した。引張試験機を用い、剥離速度300mm/min、剥離角度180°の条件で油面粘着力(N/25mm)を測定した。なお、評価は添付時の位置ずれを修正することを考慮し、30分後を初期として粘着力を測定した。なお、油面粘着力の測定においては、油剤塗布の不均一性に起因して、得られるチャートが一定の幅をもって算出される。このため、チャートから得られる粘着力の平均値を油面粘着力(N/25mm)とした。
B:65%以上80%未満
C:50%以上65%未満
D:50%未満。
11、21 樹脂基材、
12、22 粘着剤層、
13、23 剥離ライナー。
Claims (6)
- 粘着剤を含む粘着剤組成物から形成されてなる粘着剤層と、
油剤に浸漬した際の重量増加率が10%以上である、空隙を有する樹脂基材と、
を含み、
前記樹脂基材は紙を含まない、油面用粘着シート。 - 前記粘着剤層は、顔料を含まない、請求項1に記載の油面用粘着シート。
- 前記樹脂基材において、粘着剤層側の表層~基材厚さ1/4の空隙面積率が5%以上である、請求項1または2に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤組成物が、さらに粘着付与剤を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の油面用粘着シート。
- 前記粘着付与剤が、脂環族系石油樹脂、テルペン系樹脂および重合ロジン系エステル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の油面用粘着シート。
- 前記粘着剤が、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体およびアクリル系共重合体から選択される少なくとも1種である、請求項1~5のいずれか1項に記載の油面用粘着シート。
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JP3361589B2 (ja) * | 1993-12-03 | 2003-01-07 | リンテック株式会社 | 粘着シート |
JPH11116904A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-27 | Oji Paper Co Ltd | 油面用粘着シート |
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2019
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