JP7331106B2 - 大きい試料を顕微鏡検査するための顕微鏡および方法 - Google Patents

大きい試料を顕微鏡検査するための顕微鏡および方法 Download PDF

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Description

本発明は顕微鏡、特に光シート顕微鏡に再構成された共焦点顕微鏡、および顕微鏡、特に光シート顕微鏡に再構成された共焦点顕微鏡、を用いて試料ボリュームを観察するための方法に関する。
冒頭で述べた形式の顕微鏡すなわち光シート顕微鏡および共焦点顕微鏡は、従来技術から知られている。従来技術の解決手段は可能な試料サイズに関して制約されており、したがって大きい試料を検査するときのフレキシビリティが少なく、かつ/または精度が低くなってしまう。
したがって本発明が基礎とする課題は、冒頭で述べた形式の公知の顕微鏡を、いっそう大きい試料を検査できるように改善することである。
この課題は、冒頭で述べた顕微鏡に関しては本発明によれば、以下のようにして解決される。すなわちこの顕微鏡は、顕微鏡ボディと、顕微鏡ビーム路が通過して延在する顕微鏡対物レンズのための機械的収容装置と、この収容装置に取り付け可能であり、試料ボリュームを照明するためのおよび試料ボリュームからの光を集光して伝達するための光学モジュールと、を含み、この場合、光学モジュールは、第1のビーム路を有する第1の光学装置と、第1のビーム路と試料ボリュームにおいて交差する第2のビーム路を有する第2の光学装置と、第1のビーム路および/または第2のビーム路を顕微鏡ビーム路と統合する光学ビーム路セレクタと、第1の光学装置または第2の光学装置と試料ボリュームとの間に設けられた拡張素子と、を有し、この場合、第1のビーム路または第2のビーム路は、少なくとも一部の区間で拡張素子を通過して進行し、さらにこの場合、顕微鏡は、試料ボリュームから集光された光を検出するための面センサを含む。
さらに冒頭で述べた方法は、本発明によれば以下のステップを含むことによって改善される。すなわち、
顕微鏡ボディに取り付けられた光学モジュールを通し第1のビーム路に沿って、またはこの第1のビーム路と交差する第2のビーム路に沿って、試料ボリュームを照明するステップ、
試料ボリュームから出射された光を、光学モジュールを通し第1のビーム路に沿って集光して伝達するステップ、
第1の光学装置または第2の光学装置と試料ボリュームとの間に配置された拡張素子を通して、第1のビーム路または第2のビーム路を案内するステップ、
試料ボリュームから集光された光を面センサによって検出するステップ。
本発明による拡張素子によって、試料ボリュームに対する第1の光学装置もしくは第2の光学装置の配向もしくは間隔を変更することができる。このようにすることで、光学モジュールのフレキシブルかつコンパクトな構造が可能となる。さらに拡張素子は、第1のビーム路または第2のビーム路を偏向することができる。
さらに冒頭で述べた課題は本発明によれば、顕微鏡、特に光シート顕微鏡に再構成された共焦点顕微鏡によって解決される。この顕微鏡は、顕微鏡ボディと、顕微鏡ビーム路が通過して延在する顕微鏡対物レンズのための機械的収容装置と、この収容装置に取り付け可能であり、試料ボリュームを照明するためのおよび試料ボリュームからの光を集光して伝達するための光学モジュールと、を含み、この場合、光学モジュールは、
第1のビーム路を有する第1の光学装置と、
第1のビーム路と試料ボリュームにおいて交差する第2のビーム路を有する第2の光学装置と、
第1のビーム路および/または第2のビーム路を介して試料ボリュームの一部を照明するための、好ましくは光ファイバを用いて搬送される、照明光のための入射口と、
第1の光学装置または第2の光学装置と試料ボリュームとの間に設けられた拡張素子と、
を有しており、その際に第1のビーム路または第2のビーム路は、少なくとも一部の区間で拡張素子を通過して進行し、
この場合、顕微鏡は、試料ボリュームから集光された光を検出するためのセンサ、好ましくは面センサ、を含む。
照明光のための入射口を、光学モジュールのハウジングに配置することができる。入射口は、自由に進行する照明光のための通路を有することができる。択一的に、光学モジュールのハウジングに光ファイバのためのファイバカプラを設けることができ、この光ファイバによって、試料ボリュームの一部を照明するための照明光を、第1のビーム路および/または第2のビーム路を介して搬送することができる。
さらに冒頭で述べた課題は本発明によれば、試料ボリュームを照明するためのおよび試料ボリュームからの光を集光して伝達するための光学モジュールによって、特に光シート顕微鏡に再構成された共焦点顕微鏡によって、解決される。この場合、光学モジュールは、顕微鏡対物レンズのための顕微鏡の機械的収容装置に適合可能であり、その際にこの収容装置を通過して顕微鏡ビーム路が延在しており、光学モジュールは、
第1のビーム路を有する第1の光学装置と、
第1のビーム路と試料ボリュームにおいて交差する第2のビーム路を有する第2の光学装置と、
第1のビーム路および/または第2のビーム路を介して試料ボリュームの一部を照明するための、好ましくは光ファイバを用いて搬送される、照明光のための入射口と、または第1のビーム路および/または第2のビーム路を顕微鏡ビーム路と統合する光学ビーム路セレクタと、
第1の光学装置または第2の光学装置と試料ボリュームとの間に設けられた拡張素子と、
を有しており、その際に第1のビーム路または第2のビーム路は、少なくとも一部の区間で拡張素子を通過して進行し、
顕微鏡は、試料ボリュームから集光された光を検出するための面センサを含む。
本発明による顕微鏡および本発明による方法を、以下で説明するそれぞれがそれ自体で有利な実施形態によって、さらに改善することができる。その際にそれらの実施形態の技術的な特徴を、互いに任意に組み合わせることができ、または省略することができ、ただしこれは固有の実施形態において省略された特徴によって達成される技術的効果が重要ではないかぎりにおいてである。
光学装置は、複数の個々のレンズもしくは1つのレンズシステムを含むことができ、好ましくはこれを顕微鏡対物レンズとして構成することができる。特に顕微鏡対物レンズとして構成することによって、光学装置全体の簡単な取り扱いおよび交換が可能となる。ビーム路はそれぞれ個々の光学装置によって規定され、もしくは顕微鏡ビーム路は顕微鏡の光学素子によって規定される。
拡張素子は好ましくは、個々の光学装置において試料と向き合った側に設けられており、この拡張素子を、使用される光に対し透過性である3次元の物体であると解することができ、これを通って照明または検出の光が透過させられる。
好ましくは、紫外線、可視および近赤外線のスペクトル領域内の光を使用することができる。例えば、好ましくは蛍光材料の励起波長に相応する波長を有する紫外線光により、照明を行うことができる。このようにすることで、蛍光材料から出射された蛍光を、励起波長よりも長い波長の可視スペクトル領域または近赤外線スペクトル領域で、試料から放射させることができ、それを光学モジュールにより集光して伝達することができる。光学モジュールを、収容装置に取り付けられた状態で顕微鏡ボディに対し旋回可能に、顕微鏡ボディのところに保持することができる。
本発明による顕微鏡の1つの可能な実施形態によれば、顕微鏡は、動作状態の以下のリストすなわち、
走査型顕微鏡モード、
非線形照明モード、
共焦点モード、
ライトフィールドモード、および
光シートモード
から成る動作状態のリストに属する少なくとも2つの動作状態を有することができる。
したがって顕微鏡のかかる実施形態によれば、多数の顕微鏡法が組み合わせられるので、これを多種多様に適用することができ、複数の顕微鏡法によって検査しなければならない試料を、ただ1つの本発明による顕微鏡に、特にこの顕微鏡の試料ボリュームに、そのまま保持しておくことができ、さらに別の検査のために他の顕微鏡に移動させる必要がない。
非線形照明モードを例えば、以下に限定されるものではないが、多光子モード、第2次高調波モード、第3次高調波モード、またはCARSモードとすることができる。これらの顕微鏡モードの原理は従来技術から公知であり、したがってここでは詳しくは説明しない。
本発明による顕微鏡をさらに以下のようにして改善することができる。すなわち、顕微鏡は切り替え装置を有しており、この切り替え装置を用いて、顕微鏡を可逆的にかつ反復的に、少なくとも第1の顕微鏡モードまたは光シートモードに切り替え可能である。
第1の顕微鏡モードを特に、走査型顕微鏡モードまたは共焦点モードとすることができる。
したがって複数の顕微鏡法を切り替えるために、試料を試料ボリュームから移動させる必要もないし、顕微鏡を移動させる必要もない。よって、面センサおよび/または点検出器により記録された像を、像の記録中に行われるかまたは後で行われる像データの煩雑な変換なしで、互いに相関させることができる。このようにすれば、試料を一定の場所に留めておいて、種々の顕微鏡法によって検査することができ、その結果、種々の顕微鏡法の像の一部分にポジショニングされた試料が、記録された像データにおいて常に同じ場所で結像される。
したがってこれに対応する本発明による方法は、第1の顕微鏡モードと光シートモードとを切り替えるステップをさらに含み、この場合、第1の顕微鏡モードでは試料ボリュームが第1のビーム路に沿って照明され、さらにこの場合、光シートモードでは試料ボリュームが第2のビーム路に沿って照明される。このため実質的に各動作状態の切り替えは、照明光の1つの光路に関係するものとすることができる。好ましくは、試料ボリュームに属する試料から出射された検出された光は、常に第1の光学装置によって第1の光学ビーム路に沿って集光されて伝達される。
かくして本発明による顕微鏡のこの実施形態によって、顕微鏡の動作状態を繰り返し切り替えることができ、その際に顕微鏡の新たな位置合わせおよび/または試料の位置の変更は必要とされない。このため動作状態の切り替えによっても余分な手間はかからず、試料の顕微鏡検査においてこれを既存の作業シーケンスにシームレスに挿入することができる。
本発明による顕微鏡のさらに別の有利な実施形態によれば、光学ビーム路セレクタを波長選択性光学素子とすることができる。可能な波長選択性光学素子は例えば、以下に限定されるものではないが、ダイクロイックミラーである。かかるダイクロイックミラーは従来技術から公知であり、したがってここでは詳しくは説明しない。
さらに、本発明による光学ビーム路セレクタを、例えば回折または屈折など他の光学的波長選択性原理に基づく、というようにすることも考えられる。
好ましくは波長選択性光学素子を、約45°の入射角で用いることができる。ただし、10°~80°の範囲内で、このコンフィギュレーションとは異なる入射角も可能である。
本発明による顕微鏡を以下のようにして改善することができる。すなわち、第2の光学装置は、試料ボリュームを横断する光シートを生成するための光シートモジュールとして構成されている。このことは、かかる光シートモジュールを簡単な手法で交換することができる、もしくは置き換えることができる、という利点を有する。したがって、別の特性を有する光シートモジュールを光学モジュールに組み込むことによって、種々の特性を有する光シートを試料において生成することができる。光シートモジュールも顕微鏡対物レンズとして構成することができる。このことは、かかる光シートモジュールは簡単な形式および手法で顕微鏡対物レンズを置き換えることができる、という利点を有する。好ましくは光シートモジュールは、顕微鏡法から公知の(好ましくは規格化された)バヨネット継手、ネジまたはダブテールガイドの形態の固定装置を有する。
好ましくは、拡張素子は光シートモジュールに配置されている。
試料ボリュームにおいて生成される光シートを、1つの方向に沿ってのみ集束を行う光学素子、例えばシリンダレンズ、によって生成することができる。さらに、集束されたビームを偏向ユニットにより試料ボリュームにおいて高速に移動させることができる。この運動が検出の走査速度よりも速いかぎりは、試料ボリュームのかかる走査はもはや運動としては認識不可能であり、これを仮想光シートと称する。
本発明による顕微鏡のさらに別の有利な実施形態によれば、波長選択性光学素子は、少なくとも1つのスペクトルフィルタエッジを有することができ、これによって第1のスペクトル領域が第2のスペクトル領域から分離される。この場合、波長選択性光学素子は、第1のスペクトル領域と第2のスペクトル領域とについて、それぞれ異なる透過特性および反射特性を有することができる。光シートモードの場合にはスペクトルフィルタエッジをスペクトルに関して、試料ボリュームに入射させられる光の第1の波長と、試料ボリュームから集光される光の第2の波長と、の間に位置させることができるのに対し、第1の顕微鏡モードの場合には、光の第1の波長と第2波長とを、共に第1のスペクトル領域内または第2のスペクトル領域内に位置させることができる。
したがって光シートモードでは、第1の波長の入射させられる光を、波長選択性光学素子を通して透過させることができるのに対し、試料から出射された第2の波長の光は、波長選択性光学素子によって反射させられる。
これに対し第1の顕微鏡モードでは、両方の波長を波長選択性光学素子によって透過または反射させることができる。
さらに波長選択性光学素子は、2つ以上のフィルタエッジを有することもできる。したがって波長選択性光学素子は、例えば透過性のバンドパスフィルタと反射性のバンドストップフィルタとを含むことができ、この場合、互いに隣接する3つのスペクトル領域の光が、波長選択性光学素子により交互に透過または反射させられる。フィルタエッジに関する波長の上述のスペクトル位置について、この実施形態の場合には2つのフィルタエッジを考察する必要がある。つまり例えば第1の波長および第2の波長を、第1のフィルタエッジの共通の側に配置することができるけれども、第2のフィルタエッジをこれらの波長の間に配置することができる。かかるケースでは、顕微鏡は光シートモードにあるとすることができ、それというのも第1の波長は、高い反射率のスペクトル領域にあり、第2の波長は高い透過率の領域にあるからである。
さらに可能性として挙げられるのは、両方の波長が、バンドパスフィルタもしくはバンドストップフィルタの透過帯域または反射帯域を含む、ということである。かかるケースでは、顕微鏡は第1の顕微鏡モードにあるとすることができる。
交互に反射性および透過性のスペクトル領域であるとするならば、両方の波長間に2つよりも多くのフィルタエッジを設けることができる。フィルタエッジの個数が偶数であるならば、顕微鏡は第1の顕微鏡モードにあり、これに対し個数が奇数であるならば、両方の波長は波長選択性光学素子によって空間的に互いに分離され、つまり顕微鏡は光シートモードにある。
両方の波長に1つの(または奇数個の)フィルタエッジが含まれるならば、フィルタの透過特性もしくは反射特性に依存して、短い方の波長または長い方の波長を反射させることができ、相応に長い方の波長または短い方の波長を透過させることができる。
本発明による顕微鏡をさらに以下のようにして改善することができる。すなわち切り替え装置は、以下を含む要素のリストすなわち、
波長可変光源、
互いに独立して切り替え可能な少なくとも2つのそれぞれ異なる放射波長を有する光源、
入射させられる光の波長を変化させる波長可変光学素子、
入射させられる光の偏光を変化させる光学遅延素子、および
少なくとも2つのビーム路セレクタを顕微鏡ビーム路に交互にまたは独立して取り入れるビーム路セレクタ交換モジュール
を含む要素のリストに属する少なくとも1つの要素を含む。
本発明による方法の1つの相応の実施形態によれば、第1の顕微鏡モードと光シートモードとの切り替えは、以下のステップから成るリストすなわち、
第1のビーム路および/または第2のビーム路を顕微鏡ビーム路と統合する光学ビーム路セレクタを交換するステップ、
入射させられた照明光の波長を、波長可変光源および/または波長可変光学素子を用いて変化させるステップ、および
入射させられた照明光の偏光を光学遅延素子を用いて変化させるステップ
から成るリストに属する少なくとも1つのステップを含む。
互いに独立して切り替え可能な放射波長を有する光源を、例えば切り替え可能な複数のレーザ線を有する1つのレーザとすることができる。択一的に、光源のこの実施形態を、複数のレーザを含むことのできる1つのモジュールとして構成することができる。好ましくは、1つの波長を固定的に設定可能とすることができ、2つのさらに別の波長を選択的に、つまり例えば交互に切り替えて投入可能とすることができる。単に例示であり以下に限定されるものではないが、(例えば488nmにおける)一方のレーザをスイッチオフし、(例えば561nmにおける)他方のレーザをその代わりにスイッチオンすることができる。従来技術において入手可能なレーザの放射波長による他の任意の組み合わせを考えることができる。
したがって第1の一般的なアプローチによれば、試料ボリュームに入射させられる、もしくはそこから集光される光の、少なくとも2つの波長の相対的なスペクトル位置を、少なくとも1つのフィルタエッジに関して変化させることができる。特に、相対的なスペクトル位置を、両方の波長がフィルタエッジの一方の側に存在するように、もしくは両方の波長がスペクトルに関してフィルタエッジを含むように、変化させることができる。スペクトルの位置に関する上述の関係は、光の波長もしくはフィルタエッジが位置する波長に関して、理解されるべきである。例えば第1の波長および第2の波長がフィルタエッジを含むのであれば、このことは、フィルタエッジが位置する波長が第1の波長よりも長くかつ第2の波長よりも短い、ということを意味し、一般性の制限なしでこれらの波長を入れ替えることができる。
ここで上述の第1のアプローチの場合であると、両方の波長のうち少なくとも一方の波長を変化させて、フィルタエッジのスペクトル位置をそのまま維持することができる。このことを、単に例示であるが波長可変光源を用いて行うことができ、例えばレーザ、一例として白色光レーザ、から出射された光のスペクトル選択によって行うことができる。この場合、適切な装置を用いることで、白色光レーザもしくは広帯域レーザの波長を選択することができる。例示であって以下に限定されるものではないが、かかる選択を、音響光学透過フィルタ(acoustooptic transmission filter:AOTF)、もしくは音響光学ビームスプリッタ(acoustooptic beamsplitter:AOBS)などの音響光学装置によって実施することができる。
したがって照明光の波長を変化させれば、それらの波長をスペクトルフィルタエッジを超えてシフトさせることができ、その際に変化させられた波長に関して、ビーム路セレクタの透過特性もしくは反射特性が変化する。
同様に、他の広帯域レーザを照明のために使用することも考えられ、この場合、それらのレーザにおいて出射光の波長を設定することができる。少なくとも1つのダイオードレーザを使用することも考えられる。ダイオードレーザを例えば、動作電流および/または動作温度を変化させることによって、それらのダイオードレーザから出射される波長において所定の限界内で、チューニングすなわち変更することができる。1つの択一的な実施形態によれば例えば、複数の切り替え可能なレーザ、例えばダイオードレーザ、を含む1つのモジュールを使用することができる。
第2のアプローチの場合、フィルタエッジに関して少なくとも2つの波長の相対的な位置が変更されるが、この場合には波長は一定に保たれ、フィルタエッジのスペクトル位置が変更され、すなわちフィルタエッジが位置する波長が変更される。このことをビーム路セレクタ交換モジュールにより、以下のようにして行うことができる。すなわち、ある1つのビーム路セレクタが別のビーム路セレクタによって置き換えられ、もしくは択一的にある1つのビーム路セレクタに加えて別のビーム路セレクタが顕微鏡ビーム路に取り入れられる。
択一的にまたは付加的に、ダイクロイックグラデーションフィルタを使用することができる。このフィルタは、フィルタエッジのスペクトル位置がグラデーションフィルタにおけるポジションに依存することを特徴としている。
顕微鏡ビーム路に取り入れられた2つのビーム路セレクタは、それらの個々の透過特性および反射特性の組み合わせにおいて初めて、顕微鏡の動作状態の切り替えを行うこともでき、例えば両方の波長を反射させることができる。
以下では、非限定的な実施例について説明することにする。2つの波長であるとした場合、第2の波長は第1の波長よりも長く、ビーム路セレクタが、これら2つの波長の間に位置するフィルタエッジを有する波長選択性素子として構成されており、この場合、第1の波長は、波長選択性素子の第1のスペクトル領域にあり、第2の波長は、波長選択性素子の第2のスペクトル領域にある。第1のスペクトル領域では、(理想的な想定では)1という透過率が生じ得るに対し、第2のスペクトル領域では、(やはり理想的な想定では)1という反射率および0という透過率が生じる。
波長およびフィルタエッジのこの相対的な配置の場合、顕微鏡は光シートモードにある。ここで、第2の波長よりも長い波長のところに位置するフィルタエッジを有する第2のビーム路セレクタを、顕微鏡ビーム路に取り入れることができ、この場合、両方の波長は、他方のビーム路セレクタの第1のスペクトル領域に位置し、両方が反射させられる。これは第1の顕微鏡モードに相応する。顕微鏡は、1つまたは複数のフィルタホイールを用意することができ、これによってビーム路セレクタ間のかかる交換が可能になる。フィルタホイールは、切り替え装置の1つの可能な実施形態である。
同様に考えられるのは、この実施例においてさらに別のビーム路セレクタを、顕微鏡ビーム路にすでに存在しているビーム路セレクタに加えて、顕微鏡ビーム路に取り入れることができる、ということである。このケースでは、さらに別のビーム路セレクタを例えばショートパスフィルタとすることができ、そのフィルタエッジはやはり両方の波長の間に位置する。ビーム路セレクタ(ロングパスフィルタ)をさらに別のビーム路セレクタ(ショートパスフィルタ)と組み合わせることによって、顕微鏡はやはり光シートモードから第1の顕微鏡モードへ切り替えられる。
さらに別の有利な実施形態によれば、顕微鏡は少なくとも1つの光源を含むことができ、この光源は、光を少なくとも2つのそれぞれ異なる波長領域内で放射し、例えば少なくとも2つのダイオードレーザを備えたレーザモジュールであり、この場合、少なくとも2つのそれぞれ異なる波長領域の少なくとも1つの光源の光は、互いに独立して顕微鏡ビーム路に入射可能であり、その際に光源のそれぞれ異なる波長領域のうち少なくとも2つの波長領域は、波長選択性光学素子のそれぞれ異なるスペクトル領域内に位置する。
したがってそれぞれ異なる2つの波長領域を、ただ1つの光源によって、またはそうではなく複数の光源によって、生成することができる。
ビーム路セレクタのフィルタエッジが両方の波長の間に位置するならば、そのセレクタの適切な選択により、一部を機械的に動かすことなく著しく迅速に両方のビーム路1と2とを交換することができる。このことを光マニピュレーションのために利用することができる。波長の交換を(波長の切り替えのために例えばAOTFを使用することにより)、数マイクロ秒以内に行うことができる。ガルバノメータスキャナを用いた場合、ガルバノミラーの位置を簡単にずらすことによって、特定の試料領域において特定の波長により所期の照明をミリ秒範囲内に行うことができる。
ビーム偏向のために音響光学調整ユニットを用いれば、ポジショニングを数マイクロ秒で行うことができる。このことは、生体における光遺伝学的に刺激可能な高速プロセスにおいて、ならびに光により切り替え可能なマニピュレーションにおいて、特に有利である。
好ましくは、種々の波長領域もしくはその中に位置する種々の波長を放射する光源を、波長の既述のバリエーションと組み合わせることができる。
光学モジュール内でビーム路セレクタを交換すれば、好ましくは顕微鏡のさらに別の平面において、例えば検出器入射平面においても、フィルタを交換するための光学フィルタシステムを設けることができ、その際にフィルタは、所望の照明波長および検出波長ならびに動作状態に従って選択される。検出器入射平面は、点検出および面検出のための検出器ユニットならびに少なくとも1つの光源を連結可能な平面である。この場合にも、フィルタホイールまたは従来技術から公知のフィルタ交換システムを、切り替え装置として用いることができる。この平面におけるフィルタ交換システムは、ビーム路セレクタ交換モジュールの設定に応じて特に好ましくは自動的に、ビーム路セレクタ交換モジュールに依存して、1つのフィルタを選択し、顕微鏡ビーム路に取り入れることができる。換言すれば、ビーム路セレクタの交換によって、検出器入射平面におけるフィルタ交換システムのフィルタの交換がトリガされる。
したがって顕微鏡の動作状態を切り替えるための手段を顕微鏡自体の中に、つまり例えば顕微鏡ボディ内に、用意しておくことができる。この手段を、ビーム路セレクタ交換モジュールと密に連携させて動作させることができる。
本発明による顕微鏡によれば、好ましくは面検出器は、光シートモードのための検出器として用いられる。第1の顕微鏡モードが共焦点モードであるならば、このモードのために好ましくは点検出器を用いることができる。ただし検出器の別の組み合わせも考えられ、例えば面検出器を共焦点モードのためにも使用する、ということを考えることができる。複数の検出器を、互いに組み合わせて使用することもできる。
さらに別の実施形態によれば、本発明よる方法を以下のようにして改善することができる。すなわち、
光シートモードにおける方法において、試料ボリュームの着目対象領域を同定し、
第1の顕微鏡モードへの切り替え後、同定された着目対象領域を、光シートモードよりも高い分解能を有する走査型顕微鏡法を用いて検査し、
試料ボリュームから出射された光分布を表す、面センサまたは点検出器により生成された光シートモードおよび第1の顕微鏡モードの像データを融合する、かつ/または共に表示する。
顕微鏡の動作状態の切り替えを、上述のステップのうちの1つを用いて行うことができる。
方法のこの実施形態は、ある試料においてその試料全体にわたる概観をもたらす像を著しく高速に記録することができる、という利点を有する。そこでは(所望のように)詳細を解像することはできない。顕微鏡の光シートモードの記録において、着目対象領域を同定することができる。これは“region of interest”(略してROI)とも称される。ROIをユーザによって適切な手法で画面上において、ハンドジェスチャコントロール、マウススイッチまたはフットスイッチにより選択することができる。これに基づき顕微鏡の動作状態を切り替えることができ、その際に好ましくは走査型法はROIの記録のみを実施し、つまり光シートモードにおいて記録される全体的な領域はスキャン/走査しない。
ただ1つの顕微鏡において両方の動作状態が可能であることから、つまり顕微鏡もしくは試料を交換することなく、両方の測定/記録が可能であることから、方法のこの実施形態を特に効率的であるとすることができる。さらにROIの選択/選定によって、進行中の検査に関してユーザにとってほとんどまたはまったく関心がないかもしれない領域に該当する不必要に大きなデータ量を記憶しなければならない、ということが回避される。
特に、光シートモードと第1の顕微鏡モードとにおいて生成された像データを融合することができる。ここで理解されたいのは、生成された像データは、特に試料における空間的位置に関して互いに相関されており、したがって例えばROIを拡大してもやはりそれをいっそう高い解像度でその領域に表示させることができるのに対し、ROI外の領域では、(光シートモードにおける記録ではもっと低い分解能しか提供できないことから)そのような解像度を保証できない、ということである。
本発明による方法のさらに別の実施形態によれば、照明光とは異なる光を、試料ボリューム内に配置された試料上または試料内に入射させることができる。
付加的に入射させられるこの光を、マニピュレーション光と称することができる。かくしてマニピュレーション光の波長に応じて、この光をビーム路セレクタにより、反射させて第1のビーム路に沿って偏向させることができ、または透過させて第2のビーム路に沿って通過させることができる。
マニピュレーション光がビーム路セレクタを通して透過させられるならば、このマニピュレーション光は広い面積にわたり、つまり実質的に光シートの形態で、試料を照射することができ、波長がそれぞれ異なることから、照明光およびマニピュレーション光により形成された光シートは、それらのサイズに関して僅かに異なる可能性がある。
これに対しマニピュレーション光が反射させられるならば、試料を点状に照明することが可能であるようにすることができる。この場合には点状の照射を、線または面として実施することができる。ただしここで考えられるのは、マニピュレーション光を適切に入射させれば(発散または収束させれば)、第1のビーム路に沿った試料の面状放射も可能である、ということである。
試料の照明を(試料の吸収最大値において)共振で、または(試料の吸収最大値外において)非共振で行うことができ、この場合、1番目のケースでは試料のマニピュレーションと呼ぶことができ、2番目のケースでは試料の励起と呼ぶことができる。
特に、試料において多光子励起を生成する目的で、試料を近赤外線光によって照射することもできる。これと同時に、光シートを用いた記録を行うことができる。
近赤外線光による照射の場合、この光を波長選択性光学素子のところで第1の光学装置に向けて反射させることができる。いっそう短い波長の蛍光(例えば緑色)を試料において生成することができ、この光を第1の光学装置において集光することができ、さらにやはり波長選択性素子のところで、第1の光学装置から出て顕微鏡ボディの方向に反射させることができる。これと同時に、赤色光または青色光(赤色もしくは青色として知覚されるまたは定義されている波長を有する光)を、波長選択性光学素子によって第2の光学装置の方向に透過させて、光シートを形成することができる(静的なまたは仮想の光シート)。第3の波長選択性光学素子を適切に選択すれば、この素子によって近赤外線光、青色光または赤色光を反射させるが、蛍光(緑色)のスペクトル領域をカメラの方向に透過させることができる。
点検出器ユニットまたは非デスキャン検出器を用いて多光子データセットを生成するために、じかに第1の光学装置を介して(つまりこれをさらに別の波長選択性光学素子の後段に接続して)、近赤外線光を使用することができる。かかる構造の利点とは、いかなる機械的運動もなく切り替えが可能であり、したがってマニピュレーション方法と光シートモードとを高速に切り替えることができる、ということである。
光インタフェースを介し適切なさらに別の波長選択性素子を用いて、マニピュレーション光を顕微鏡に入射させることができる。顕微鏡の共焦点モードの場合には、かかるさらに別の波長選択性素子を、好ましくはビーム路から取り除くことができ、もしくは(特に好ましくは防眩化された)ガラス基板によって置き換えることができ、これはさらに別の波長選択性素子の放射オフセットを、ビーム進行にさらなる(スペクトル的)影響を及ぼさずにシミュレートするものである。
本発明による顕微鏡によれば、多光子光シート照明と同時に、生物学的事象を刺激するための可視光による照明を、実施することができる。この目的でさらに別の波長選択性光学素子を介して、(例えば500nm未満の)可視光スペクトル領域の照明光を顕微鏡ビーム路に入射させることができる。さらに別の波長選択性光学素子に対応づけられた軸における光照射野絞りを介して、照明面を設定することができる。
顕微鏡は、共焦点ユニットを接続するための光学インタフェースを有することができる。これを第3の波長選択性光学素子によって形成することができ、この素子は光を、共焦点ユニットの方向へ、またはカメラの方向へ、案内することができる。したがって第3の波長選択性光学素子ならびに光学モジュールにおける波長選択性素子を適切に選択することによって、第1の光学装置を介して試料を共焦点で点ごとに走査することができ、さらに光を、すべてカメラによって捕捉することができ、すべて点検出器ユニットによって捕捉することができ、またはそれぞれ部分的にカメラと点検出器とによって(光学インタフェースにおける部分反射器または色フィルタを用いて)捕捉することができる。光学モジュールの波長選択性光学素子を、ミラーとして構成することができる。
可能なマニピュレーション方式は、レーザアブレーション、オプトジェネティクスまたはフォトコンバージョンである。
かくして本発明による顕微鏡ならびに本発明による方法によれば、1つの試料を様々な顕微鏡法によって検査することができる。その際に例えば従来技術において使用されるような単一の対物レンズに代えて、本発明によるモジュールを顕微鏡に組み込んで使用することができる。
したがって適切なビーム路セレクタの使用、およびいくつかの実施形態で説明したこのビーム路セレクタの交換によるだけで、多様な顕微鏡法を互いに組み合わせることができ、もしくは同時に実施することができる。これらの検査は同じ試料領域において行われ、顕微鏡の交換もしくは試料の移動は必要とされない。
さらに別の可能な顕微鏡法は、すでに言及した共焦点走査型顕微鏡法のほか、FLIM、FRET、多光子顕微鏡法、または局在性顕微鏡法(PALM/STROMおよび同種の方法)である。
特に、本発明による光学モジュールによって、市販の好ましくは直立の共焦点走査型顕微鏡を、光シート対応顕微鏡に構成し直すことができる。
このように再構成することによって、一方ではさらに別の顕微鏡のために必要とされるスペースが節約され、しかもこのような再構成は、完成されている光シート顕微鏡よりも低コストになり得る。特に、必要とされる再構成に不可欠の光学モジュールにかかるコストを、新しい対物レンズのコスト程度にすることができる。
かくして本発明による光学モジュールを使用することによって、既存の共焦点顕微鏡を、多数の動作状態もしくは動作モードを有する多角的な顕微鏡に構成し直すことができる。
本発明による顕微鏡のさらに別の実施形態によれば、顕微鏡ビーム路を、第1の光学装置および/または第2の光学装置の後方焦点面に対し垂直に位置する法線に対し傾斜させて、光学モジュールに供給可能であるようにすることができ、この場合、第2の光学装置および/または拡張素子を、第2の光学装置の後方焦点面の法線に対する顕微鏡ビーム路の傾斜に依存して傾斜可能であるようにすることができる。
本発明による顕微鏡のこの実施形態によって、実質的にビーム路セレクタを通過して透過させられる、つまり第2の光学ビーム路に沿って進行する光が、第1の光学ビーム路を介してはカメラ(2D検出器)の視野(Field of View)には到達しない、ということを保証することができる。
ビーム路セレクタとして、ダイクロイックビームスプリッタもしくはダイクロイックミラーの形態の波長選択性素子が使用される場合、それらの素子はそれらのコーティングゆえに、不所望な反射の抑圧を99.0%~99.9%しか保証することができない。つまり第2のビーム路に沿って伝播すべき入射させられた照明光の0.1%~1.0%は、第1のビーム路に反射させられる可能性がある。不所望に第1の光学装置の方向に偏向されたこの光すなわち照明光の成分は、この光学装置によって試料に集束され、例えば試料において蛍光を生成する可能性があり、これは光シートを用いて励起された蛍光と重畳して、不所望なアーチファクトをもたらす。
それゆえ照明光は、ビーム路セレクタのところで反射させられた照明光の成分が、第1の光学装置によって視野内では試料に集束されないように、傾斜させられて光学モジュールに入射させられる。換言すれば、この成分は第1の光学装置の受光角外に位置し、したがってこの光学装置によって結像されない。
しかしながら顕微鏡ビーム路の傾斜は第2のビーム路にも影響を及ぼすので、好ましくは第2の光学装置および/または拡張素子を、第1の光軸と第2の光軸とが試料ボリュームにおいてやはり実質的に互いに垂直に交差するよう、傾斜させることができる。
本発明による顕微鏡のさらに別の実施形態によれば、波長選択性光学素子から実質的に第2の光学装置に向けて透過させられる第2のスペクトル領域(つまり照明光)の反射成分を減衰または阻止するストップフィルタ、および/または第1の光学装置の後方焦点面を移動させるさらに別の光学装置を、第1のビーム路内に設けることができる。
ストップフィルタを、顕微鏡ビーム路の上述の傾斜に対する簡単な代替とすることができる。ストップフィルタは、照明光を理想的には完全に阻止することができ、またはそうでなくても、ともかく照明光の僅か0.1%~1.0%の成分によっても減衰後には検出可能な蛍光が生成されることがないように、少なくとも減衰させることができる。
起こり得る口径食を回避する目的で、第1の光学装置の後方焦点面を移動させるためにさらに別の光学装置を使用することができる。好ましくは無限焦点であるこの光学系は、想定された傾斜軸の平面を第1の光学装置の実際の後方焦点面に移動させることができる。
この実施形態によれば、ビームの傾斜が光学装置の後方焦点面内に位置する平面を中心には行われないのを回避することができる。このことが該当してしまうと、視野の周縁に位置する点を完全には結像することができず、シェーディング(口径食)が引き起こされてしまう。
無限焦点光学系の使用に対し択一的に、2つのミラーを有する従来技術から公知のスキャナコンフィギュレーションを使用することができ、それらのミラーは、平行な回転軸を中心に傾斜可能であるが、それぞれ異なる角度で傾斜させられる。かかるケースでは、ミラーの間隔およびミラーの両方の旋回角に基づき、傾斜平面つまり傾斜軸が位置する平面のポジションを決定することができる。
共焦点顕微鏡における走査ユニットもしくはスキャナを、3つのスキャン装置から成るようにすることができる。それらの装置のうちの2つはY方向に、1つはX方向に、向きを変えることができる。Y方向に向きを変える両方のミラーは、ジンバル支承されたミラーの場合のように、傾斜軸が同じ平面内でX方向にもY方向にも位置するよう、X方向に向きを変えるミラーに傾斜軸を向けることができる。
光シートモジュールのために好ましくは、光シート平面に対し垂直な方向に2つのミラーによる傾斜を行うことができる。光シート(仮想光シート)を生成するためのスキャン運動を、より高速なスキャン運動を可能にする単一のミラーによって行うことができる。Yスキャナを介した傾斜および光学装置(例えば第2の光学装置)の後方焦点面への傾斜軸の移動によって、光シートが第1の光学装置の焦点面に対し傾斜されていない、ということを保証することができる。このようにすることで、像が周縁領域において不鮮明に結像されることを回避することができる。
本発明による顕微鏡を以下のようにしてさらに改善することができる。すなわち、以下を含む要素のリストすなわち
第1の光学装置、
第2の光学装置、
ビーム路セレクタ、および
ストップフィルタ
を含む要素のリストに属する少なくとも1つの要素が、収容装置に取り付けられたモジュールにおいて、繰り返し交換可能に収容されている。
好ましくは、相応の動作状態を選択することができるように、上述の要素のうち複数の要素が共に交換可能であるようにすることができる。
顕微鏡はさらに別の結像ビーム路を含むことができ、この結像ビーム路は、さらに別の顕微鏡対物レンズおよびさらに別の検出器を有しており、この場合、さらに別の結像ビーム路の対物レンズによって、試料ボリュームを、光学モジュールとは反対の側からさらに別の検出器に結像可能である。
顕微鏡のさらに別の結像ビーム路を、光学モジュールに対し相対的に移動可能とすることができる。同様に択一的に、第1の光学装置を第2の光学装置に対し相対的に移動可能とすることができる。
第1の光学装置または第2の光学装置と試料ボリュームとの間に配置された拡張素子に加えて、さらに別の拡張素子を、それぞれ他方の光学装置と試料ボリュームとの間に配置することができる。
顕微鏡ビーム路の光軸、および第1の光学装置の光軸、および/または第2の光学装置の光軸、および/または場合によってはさらに別の結像ビーム路の光軸を、1つの共通の物体フィールドと交差させることができる。
第1の光学装置および/または第2の光学装置および/または場合によってはさらに別の結像ビーム路は、可変レンズ、または可変に設定可能な液体レンズ、またはズーム光学系を有することができる。
顕微鏡のさらに別の実施形態によれば、スキャナによって動的な光シートを生成可能とすることができる。
さらに考えられるのは、シリンダレンズによって静的な光シートを生成可能である、ということである。
顕微鏡のさらに別の実施形態によれば、第1の光学装置および/または第2の光学装置は、有限光学系または無限光学系を備えた顕微鏡対物レンズを有することができる。
いくつかの態様を装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここでは装置がステップまたはステップの機能に対応している。これと同様に、ステップの文脈において説明される態様は、対応する装置の対応する要素または特徴の説明も表している。ステップの一部または全部は、例えば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、プログラマブルコンピュータまたは電子回路等のハードウェア装置(またはハードウェア装置を使用すること)によって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、極めて重要なステップのいずれか1つまたは複数が、そのような装置によって実行されてもよい。
一定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装され得る。この実装は、非一過性の記録媒体によって実行可能であり、非一過性の記録媒体は、各方法を実施するために、プログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することが可能である)、電子的に読取可能な制御信号が格納されている、デジタル記録媒体等であり、これは例えば、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROMおよびEPROM、EEPROMまたはFLASHメモリである。したがって、デジタル記録媒体は、コンピュータ読取可能であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法が実施されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することができる、電子的に読取可能な制御信号を有するデータ担体を含んでいる。
一般的に、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えるコンピュータプログラム製品として実装可能であり、このプログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときにいずれかの方法を実施するように作動する。このプログラムコードは、例えば、機械可読担体に格納されていてもよい。
別の実施形態は、機械可読担体に格納されている、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを含んでいる。
したがって、換言すれば、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
したがって、本発明の別の実施形態は、プロセッサによって実行されるときに本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、格納されているコンピュータプログラムを含んでいる記録媒体(またはデータ担体またはコンピュータ読取可能な媒体)である。データ担体、デジタル記録媒体または被記録媒体は、典型的に、有形である、かつ/または非一過性である。本発明の別の実施形態は、プロセッサと記録媒体を含んでいる、本明細書に記載されたような装置である。
したがって、本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは例えば、データ通信接続、例えばインターネットを介して転送されるように構成されていてもよい。
別の実施形態は、処理手段、例えば、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するように構成または適合されているコンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを含んでいる。
別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するために、インストールされたコンピュータプログラムを有しているコンピュータを含んでいる。
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためのコンピュータプログラムを(例えば、電子的にまたは光学的に)受信機に転送するように構成されている装置またはシステムを含んでいる。受信機は、例えば、コンピュータ、モバイル機器、記憶装置等であってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信機に転送するために、ファイルサーバを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)が、本明細書に記載された方法の機能の一部または全部を実行するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本明細書に記載のいずれかの方法を実施するためにマイクロプロセッサと協働してもよい。一般的に、有利には、任意のハードウェア装置によって方法が実施される。
次に、添付の図面に基づき本発明についてさらに詳しく説明する。それらの図面には、本発明による顕微鏡およびこれに付随する本発明による方法の単に例示的な実施形態が示されている。個々の実施形態に示されている技術的特徴を任意に互いに組み合わせることができ、また、ある1つの特別な実施形態にとってそれらが不要であれば、省略することもできる。
本発明による顕微鏡の概略的構造を示す図である。 本発明による顕微鏡のさらに別の実施形態の概略的構造を示す図である。 入射瞳がずらされたことに起因する口径食を回避するための、本発明による光学モジュールを概略的に示す図である。 ビームの傾斜軸が位置する任意に設定可能な平面を有する走査ユニットを概略的に示す図である。 入射瞳がずらされたことに起因する口径食を回避するための、本発明による光学モジュールのさらに別の実施形態を概略的に示す図である。 不所望な反射を回避するための、本発明による光学モジュールのさらに別の実施形態を概略的に示す図である。 不所望な反射を回避するための、本発明による光学モジュールのさらに別の実施形態を概略的に示す図である。 波長選択性光学素子の透過特性を概略的に示す図である。 多数のビーム路セレクタを備えたビーム路セレクタ交換モジュールを示す図である。 光学モジュールのさらに別の実施例を概略的に示す図である。 光学モジュールのさらに別の実施例を概略的に示す図である。 さらに別の結像ビーム路を備えた光学モジュールのさらに別の実施例を概略的に示す図である。 光学モジュールのさらに別の実施例を概略的に示す図である。
図1には顕微鏡1が示されており、これは光シート顕微鏡3に再構成された共焦点顕微鏡4である。顕微鏡1は、顕微鏡ボディ5と、顕微鏡対物レンズ37のための機械的収容装置7と、を含み、この顕微鏡対物レンズ37を通過して顕微鏡ビーム路9が延在している。収容装置7には、試料ボリューム13を照明するための、および試料ボリューム13からの光15を集光して伝達するための光学モジュール11が取り付けられている。試料ボリューム13は試料台67上に配置されている。
光学モジュール11は、第1のビーム路19を備えた第1の光学装置17と、第2のビーム路23を備えた第2の光学装置21と、第1のビーム路19および/または第2のビーム路23を顕微鏡ビーム路9と統合する光学ビーム路セレクタ25と、を含む。
光学ビーム路セレクタ25は、波長選択性光学素子39として構成されている。特にこれはダイクロイックミラー41である。
第2の光学装置21は、図1には単一のレンズとしてしか描かれていないけれども、第1の光学装置17のように顕微鏡対物レンズ37とすることができる。特に第2の光学装置21を、試料ボリューム13を横断する光シート45を生成するための光シートモジュール43とすることができる。
顕微鏡1はさらに光源47、ビームスプリッタ49、スキャナ51、および点検出器ユニット53を含み、これらはすべてひっくるめて共焦点モジュール55内に配置されている。
光学モジュール11の波長選択性光学素子39のほかにも、さらに別の波長選択性光学素子57が設けられており、これも同様にビームスプリッタ49である。これを介して、マニピュレーション光59を顕微鏡ビーム路9に入射させることができる。さらにストップフィルタ35が示されており、その動作態様については図6において説明する。
さらに第3の波長選択性光学素子61(同様にビームスプリッタ49)が設けられており、これは光学インタフェース63を成していて、これを介して共焦点モジュール55(多光子励起のケースでは共焦点ユニットまたは走査ユニットとも称する)および/またはカメラ65を顕微鏡ビーム路9と接続することができる。第3の波長選択性光学素子61の適切な選択によって、共焦点モジュール55にもカメラ65にも同時に、対応する波長の光15を照射することができ、それによって同時に試料69の複数の測定を実施することができる。
図2には、本発明による顕微鏡1のさらに別の実施形態が示されており、この顕微鏡1は共焦点モジュール55内に、この図面に示されている実施形態では可視光光源71である光源47のほかにも、近赤外線光源73を有する。近赤外線光源も、ビームスプリッタ49によって顕微鏡ビーム路9に入射させられる。したがってスキャナ51は、可視光73および近赤外線光75を一様に偏向する。これによって顕微鏡1の共焦点モード、走査モードもしくは動作状態において、照明のために可視光73も入射させられる同じ領域で、試料ボリューム13における多光子励起を実施することができる。
図示の実施形態によれば光学モジュール11において、近赤外線光75が波長選択性光学素子39によって第1の光学装置17に向けて反射させられる。可視光73、例えば青色光、は波長選択性光学素子39を通過して透過させられ、ここでは顕微鏡対物レンズ37として描かれている第2の光学装置21に到達する。したがって可視光73によって光シート45が形成されるのに対し、近赤外線光75は第1の光学装置17を通過して集束される。
近赤外線光75によって、試料ボリューム13において蛍光を励起させ、蛍光77を出射させることができ、これが第1の光学装置17により集光されて、波長選択性光学素子39により反射させられる。
第3の波長選択性光学素子61は蛍光77に対し透過性であり、したがって蛍光77をカメラ65によって検出することができる。カメラは、鏡胴のところで管のためのインタフェース79によって顕微鏡1に取り付けられており、択一的に、カメラアダプタを備えた鏡胴レンズによって管を置き換えることができる(図示せず)。
かくして近赤外線光75を、点検出器ユニット53によって捕捉された多光子データセット(図示せず)を生成するために用いることができる。択一的に、非デスキャン検出器81(略してNDD)を用いることができ、これはさらに別の波長選択性光学素子57を介して蛍光77を受光する。NDD81は概略的にしか書き込まれていない。
さらに別の実施形態によれば、光源47を広帯域光源83とすることができる。これは顕微鏡1の上方の円内に描かれている。
この広帯域光源83は出射された光15を、波長可変素子85を通過して透過させることができる。したがって波長可変素子85は切り替え装置159を成しており、図示の実施例ではこれを音響光学透過フィルタ(AOTF)87とすることができる。これによって光15の波長を選択することができ、それによって光学モジュール11内の波長選択性素子39のところで、波長可変素子85の設定によるだけで、光を第1の光学装置17へ、または第2の光学装置21へ、案内することができる。この場合、波長可変素子85の切り替えの周波数によって、記録すべき像について可能な像のレートを規定することができ、光学コンポーネントの切り替えは不要である。かかる実施形態によれば、2波長選択性光学素子61を、入射光の50%を反射し50%を透過させるニュートラルスプリッタ89によって置き換えることができる。同様に、波長可変光源84(これは切り替え装置159を成す)を使用することもできる。
図示されている構造によって、照明および刺激の複数の組み合わせが可能となる。例えば、近赤外線による多光子の光シート照明と同時に可視光73による面状照明、または可視光73による光シート照明を、第1の光学装置17を介した可視光73(他の波長)による試料69の刺激/励起と組み合わせて行うことができる。
図3には光学モジュール11が示されており、この場合、光シートの照明ビーム89、共焦点照明ビーム91、ならびに傾斜面がずらされた共焦点照明ビーム93が示されており、さらに第1の光学装置17および同様に第2の光学装置21の後方焦点面95が示されている。
ここでわかるのは、傾斜させられた共焦点照明ビーム91の場合には、傾斜は傾斜面97を中心として生じ、第1の光学装置17の後方焦点面95を中心としては生じない、ということである。その結果、光学系99において、照明光101がこの光学系99の周縁領域103に案内される。これにより周縁領域103においてシェーディング、いわゆる口径食、が引き起こされる可能性がある。
照明光101が傾斜させられて入射したときのこの結像エラーを、さらに別の光学系105、特に無限焦点光学系107、によって回避することができる。このことは図5に描かれている。
この場合も共焦点照明ビーム91は傾斜させられているけれども、さらに別の光学系105/無限焦点光学系107によって、共焦点照明ビーム91が第1の光学装置17の後方焦点面95を中心に傾斜させられるように、偏向される。したがって後方焦点面95が傾斜面97である。共焦点照明ビーム91の元のビーム路は破線で書き込まれている。
補正された共焦点照明ビーム109は、補正されていない共焦点照明ビーム111とは異なり、もはや周縁領域103に案内されるのではなく、軸近傍領域113に案内される。このようにして口径食が弱められ、またはそれどころか完全に回避される。
図4にはスキャナ51が示されており、これによれば2つのミラー115を平行な回転軸117を中心に傾斜させることができる。ただし第1のミラー115aは第1の角度119で、第2のミラー115bは第2の角度121で傾斜させられる。第1の角度119と第2の角度121とは、これらのミラー115同士の間隔123と組み合わせて傾斜面97のポジションを定めることができるように、互いに異なっている。この方法は、ビームウォーキングとしても知られている。
図6aには光学モジュール11が示されており、この場合、光シートの照明ビーム89と光シートの傾斜させられた照明ビーム125とが示されている。ここで、光シートの照明ビーム89に沿って照明光101を、波長選択性光学素子39を通り抜けて透過させようとすると、この素子39のところで不所望な反射が生じる可能性があり、それによって照明光の1つの成分123が第1の光学装置17の方向に反射させられる。この成分123は、元々入射させられた照明光101の0.1%~1.0%(フィルタメーカの仕様次第ではこの成分は1%を超える可能性もある)となり得る。
光シートの照明ビーム89に沿って照明が行われると、照明光の成分123(この成分123を区別のため以下では第1の成分123aと称する)は、第1の光学装置17を介して第1の光学装置17の視野127に集束され、試料69の像データ131において妨害を及ぼすアーチファクト129を引き起こす可能性がある。このアーチファクト129を、区別のため以下では第1のアーチファクト129aと称する。
しかしながら光シートの傾斜させられた照明ビーム125に沿って照明光101が入射させられると、それにもかかわらず第2の反射成分133が発生するけれども、第1の光学装置17の通過後、これは視野127外に発生する。つまり、この第2の反射成分133は視野127内では試料69に到達しない、ということである。このアーチファクト129を区別のため第2のアーチファクト129bと称し、かくしてこのアーチファクト129は像データ131内には存在しない。
照明ビーム89の傾斜が導入されている間、第1の光学装置17はその位置に関して変更されない。ただし光シート記録のために第1のビーム路19と第2のビーム路23とを互いに垂直に位置させなければならないことから、拡張素子27が側方にずらされる。このことは破線によって概略的に描かれている。
実線で描かれた拡張素子27は、光シートの傾斜させられた照明ビーム125に対する位置135を表す。これに対し、光シートの傾斜させられていない照明ビーム89に対する最適な位置137が、破線によって示唆されている。
照明ビームが傾斜しているときの照明対象物の横色収差を回避するために、ここでさらなる代案について添付の図6bを参照しながら説明する。
第2の光学装置21が、像中央の遙か外側に傾斜させられて照明されると、横色収差が発生する可能性がある。これは、種々の照明波長が用いられたならば、その場合に照明平面における焦点オフセットとして現れる(種々の平面が照明される)。このことを回避する目的で、光シートの照明ビーム125が傾斜させられている場合には、第2の光学装置21が拡張素子27と共に、やはりその角度の値だけ傾斜させられる(例えば1°~8°)。したがって一方では、横色収差の形態の結像エラーを回避することができ、他方では、光シート記録のために第1のビーム路19と第2のビーム路23とが互いに垂直に位置する、ということを保証することができる。したがって検出光学系17を相応に傾斜させる必要はない。
実線で描かれた第2の光学装置21および拡張素子27は、光シートの傾斜させられた照明ビーム125に対する位置135を表し、光シートの傾斜させられていない照明ビーム89に対する最適な位置137が、破線で描かれて示唆されている。
図6bには、第2の反射成分133が第1の光学装置17によって発生することにより生じる第2のアーチファクト129bも示されている。ただしこの第2のアーチファクト129bは視野127外にあり、したがって像データ131内には存在しない。さらに第1のアーチファクト129aも示されており、これは像データ131において光シートの照明ビーム89について、以下で説明するストップフィルタ35を用いないと発生する。
択一的に、ここで説明した不所望な反射を、上述のストップフィルタ35を波長選択性光学素子39と第1の光学装置17との間に取り付けることによって、回避することができる。好ましくはストップフィルタ35は、偏向ミラー139と第1の光学装置17との間に設けられている。ストップフィルタ35は、照明光123の成分が妨害を及ぼすアーチファクト129を像データ131において形成することがないように、その成分を阻止する。
図7には、波長選択性光学素子39の透過特性が示されている。この図には透過率Tが波長λに対して書き込まれており、この場合、透過率Tは理想的には第1のスペクトル領域145ではゼロとなり、フィルタエッジ143のところで、すなわち第2のスペクトル領域147において1に上昇する。理想的には反射特性R(図示せず)を、式T+R=1を介して透過特性141から得ることができる。
水平方向のハッチングによって概略的に描かれている光シートモード149の場合、第1の波長151は第1のスペクトル領域145内にあり、第2の波長153は第2のスペクトル領域147内にあり、したがって第1の波長151の光15は波長選択性光学素子39のところで反射させられ(透過率Tはゼロ)、これに対し第2の波長153の光15は透過させられる。したがって第2の波長153の光15は、光シート45のための照明光101を成すことができる。
第1の顕微鏡モード155(これもハッチングされた領域によって描かれている)の場合には、第1の波長151も第2の波長153も第1のスペクトル領域145内に位置している。
したがって光シートモード149と第1の顕微鏡モード155との切り替えを、(a)フィルタエッジ143の位置を変更することによって、または(b)少なくとも一方の波長を、フィルタエッジ143を超えて他方の波長の同一のスペクトル領域内にずらすことによって、行うことができる。
(a)による手法を、波長選択性光学素子39を交換することによって実現することができる。このことは例えば、図8に示されているビーム路セレクタ交換モジュール157として構成された切り替え装置159によって行うことができ、この切り替え装置159は図示のケースでは、交互に種々のビーム路セレクタ25を顕微鏡ビーム路9中に取り入れることができる。
(b)による手法のケースでは、例えば第2の波長153を第1のスペクトル領域145内にずらすために、図2に示した波長可変素子85を使用することができる。
図9には、光学モジュール11のさらに別の実施例が示されており、この光学モジュール11は、図9には示されていない顕微鏡もしくは顕微鏡ボディの機械的収容装置7において、顕微鏡ビーム路9と整合されている。この光学モジュール11はハウジング160を有しており、このハウジング160内に、第1のビーム路19を有する第1の光学装置17と、第1のビーム路19と試料ボリューム13において交差する第2のビーム路23を有する第2の光学装置21と、が配置されている。ここでは第2の光学装置21と試料ボリューム13との間に拡張素子27が配置されており、この場合、第2のビーム路23がこの拡張素子27を介して推移している。シリンダレンズ196を用いることによって、第2の光学装置21により静的な光シートを生成することができる。
光学モジュール11のハウジング160に入射口162が設けられており、この入射口162を経て、試料ボリューム13の一部を第2のビーム路23を介して照明するための照明光が生じる。このため照明光を、一方ではコリメートされて自由に推移する光ビームとして第2のビーム路23に入射させることができ、このケースであるならば入射口は例えば、光学モジュール11のハウジング160内に通路の形態で形成されている(図9には示されていない)。具体的には、入射口162にハウジング部分164が配置されており、この部分に光ファイバ168のファイバカプラ166が配置されている。光ファイバ168を介して、図9には示されていない光源の照明光が第2のビーム路23に入射させられる。この目的でコリメーション光学系が設けられており、これによってファイバカプラから分散して出射された照明光がコリメートされる。
図10にはさらに別の実施例が示されており、これによればハウジング部分164が上方から、もしくは光学モジュール11のハウジング160の反対側に配置されており、これによってコリメーション光学系170の後段に配置されたさらに別の偏向ミラー139が必要にはなるけれども、この場合には外側構造スペースに対し図9の実施例の場合に該当するものとは異なる要求を満たすことができる。
図11にはさらに別の実施例が示されており、これによればさらに別の結像ビーム路172が設けられている。さらに別の結像ビーム路172は、顕微鏡対物レンズ174と、図11には示されていないさらに別の検出器と、を有しており、この検出器を例えば、適切に形成されたダイクロイックビームスプリッタ139の形態の偏向ミラーの下方に配置することができる。さらに別の結像ビーム路172の対物レンズ174によって、光学モジュール11とは反対の側から、試料ボリューム13をさらなる検出器に結像させることができる。換言すれば、同じ物体もしくは試料ボリューム13をさらに別の結像ビーム路172によって、図11に例示的に書き込まれた試料ホルダ176の下側から結像させることができ、これに対し光学モジュール11によって、試料ホルダ176から見ると上方から試料ボリューム13を結像させることができる。このことを同時に、または時間的に相前後して行うことができる。また、試料ボリュームにおける物体を、さらに別の結像ビーム路172を介して所期のように、例えば適切な波長、強度および/またはビームプロフィルのパルス化光または連続光を用いて、マニピュレーションすることもできる。この点では、さらに別の結像ビーム路172が物体マニピュレーションのためにのみ用いられるように構成することもできる。
1つの好ましい実施形態によれば、さらに別の結像ビーム路172が、光学モジュール11に対し相対的に可動に配置されている。択一的にまたは付加的に、第1の光学装置17を第2の光学装置21に対し相対的に可動に、例えば図9の実質的に水平な方向で、配置することができる。
好ましくは、第1の光学装置17または第2の光学装置21と試料ボリューム13との間に配置された拡張素子27に加えて、さらに別の拡張素子(図示せず)を、それぞれ他方の光学装置21、17と試料ボリューム13との間に配置することができる。したがって第1の光学装置17における第1のビーム路19の顕微鏡対物レンズ37の光軸180と、第2の光学装置21の(拡張素子27後方の)第2のビーム路23の光軸182と、の間の角度αも変化させることができ、特に、例えばさらに別の拡張素子が偏向部材という趣旨に沿って形成されており、それによって第1の光学装置17における第1のビーム路19の光軸が相応に偏向される場合には、角度αを小さくすることができ、またはそれどころか実質的にゼロ度の角度に設定することができる。
極めて特別に好ましくは、顕微鏡ビーム路9の光軸178、および第1の光学装置17の光軸180、および/または第2の光学装置21の光軸182、および/または場合によってはさらに別の結像ビーム路172の光軸184が、1つの共通の物体フィールドまたは試料ボリューム13における1つの共通の領域と交差しており、このことは例えば図11に示唆されている。共通の物体フィールドとはこの関連においては特に、第1の光学装置17の顕微鏡対物レンズ37の領域であると解することができ、この領域は顕微鏡対物レンズ37の焦点面内にあり、そこから検出器上に結像可能である。顕微鏡ボディのビーム路、第1の光学装置17、第2の光学装置21および/または場合によってはさらに別の結像ビーム路172の構成によって、特に有利な手法で、同時にまたは時間的にずらして、同じ物体をそれぞれ異なる側から結像させることができ、つまり例えば第1の光学装置17の顕微鏡対物レンズ37によって、またはさらに別の結像ビーム路172のさらに別の顕微鏡対物レンズ174によって、結像させることができる。
第1の光学装置17および/または第2の光学装置21および/または場合によってはさらに別の結像ビーム路172は、それぞれ可変レンズ186(図9を参照)、または例えばエレクトロウェッティングの技術に基づき可変に設定可能な液体レンズ、またはズーム光学系を有することができる。これによって例えば、第2の光学装置21の焦点ポジションおよび/または有効(照明)開口を、第1のビーム路19もしくは顕微鏡対物レンズ37に関連づけて変化させることができる。
図12に示されているさらに別の実施例(これは図10の実施例と類似の構造を有する)によって、第2の光学装置21を用いて生成された試料照明の作用を、択一的にまたは付加的に実現することができる。この目的で、コリメーション光学系170の後段に偏光ビームスプリッタ194が適切に配置されており、これはこの実施例では、コリメーション光学系170から到来する直線偏光された照明光を、光学系188の方向に偏向する。光学系188は、照明光を集束するように構成されている。その後、照明光は、可動に配置されたミラー190に向かって伝播する。ミラー190を、図12では水平方向に左または右に向かって移動させることができ、かつ/または光学系188の光軸に対し傾斜させることができる(2つの双方向矢印を参照)。照明光が2回、遅延プレート192を通り抜けて進行した後、照明光の偏光方向は、コリメーション光学系170から到来した光の偏光方向に対し、この光が偏光ビームスプリッタ194を実質的に直線的に通過することができ、したがって第2の光学装置21の第2のビーム路23を経て試料ボリューム13を照明できるように、旋回させられている。可動ミラー190の運動によって、試料ボリューム13における照明状態を相応に変化させることができる。つまり、ミラー190を水平方向で左または右に向かって動かすと、生成された光シートの焦点ポジションを照明光の伝播方向で変化させることができる。ミラー190を光学系188の光軸に対し相応に傾斜させることによって、光シートをずらすこともしくは傾斜させることができる。遅延プレート192を、光学系188とミラー190との間に配置することができ、またはそうではなく光学系188と偏光ビームスプリッタ194との間に配置することができる。図12には、遅延プレート192に関する両方のポジションが書き込まれているけれども、ビーム路中には1つの遅延プレート192だけしか必要とされない。
このようにすれば、例えば図11には示されていない共焦点顕微鏡のスキャナによって、光シートを仮想光シートという趣旨に沿って動的な手法で生成することができる。このケースでは、第2のビーム路23中にはシリンダレンズは配置されていない。択一的に、図11には示されていない共焦点顕微鏡のスキャナによって、静的な光シートを生成することもでき、これは例えば、共焦点顕微鏡のスキャナのスキャンミラーが適切なポジションに「パーキング」されるときであり、この場合であれば第2のビーム路23において、適切なシリンダレンズが適切なポジションに配置されている(例えば図9のシリンダレンズ196を参照)。
ここで光学モジュール11の第1の光学装置17および/または第2の光学装置21は、顕微鏡対物レンズ37、有限光学系(これは例えば160mmであることが見込まれ、この場合にはチューブレンズは含まない)または無限光学系を有することができる。顕微鏡対物レンズ37が無限光学系と共に使用されるケースでは、チューブレンズが設けられ、これを光学モジュール11において適切なポジションに配置することができる。
本明細書で使用されるように、用語「および/または(かつ/または)」は、関連する記載項目のうちの1つまたは複数の項目のあらゆるすべての組み合わせを含んでおり、「/」として略記されることがある。
いくつかの態様を装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここではブロックまたは装置がステップまたはステップの機能に対応している。これと同様に、ステップの文脈において説明される態様は、対応する装置の対応するブロックまたは要素または特徴の説明も表している。
1 顕微鏡
3 光シート顕微鏡
4 共焦点顕微鏡
5 顕微鏡ボディ
7 機械的収容装置
9 顕微鏡ビーム路
11 光学モジュール
13 試料ボリューム
15 光
17 第1の光学装置
19 第1のビーム路
21 第2の光学装置
23 第2のビーム路
25 光学ビーム路セレクタ
27 拡張素子
29 回転軸
31 断面
33 開口部
35 ストップフィルタ
37 顕微鏡対物レンズ
39 波長選択性光学素子
41 ダイクロイックミラー
43 光シートモジュール
45 光シート
47 光源
49 ビームスプリッタ
51 スキャナ
53 点検出器ユニット
55 共焦点モジュール
57 さらに別の波長選択性光学素子
59 マニピュレーション光
61 第3の波長選択性光学素子
63 光学インタフェース
65 カメラ
67 試料台
69 試料
71 可視光光源
73 可視光
75 近赤外線光
77 蛍光
79 菅のためのインタフェース
81 非デスキャン検出器
83 広帯域光源
84 波長可変光源
85 波長可変素子
87 音響光学透過フィルタ(AOTF)
89 光シートの照明ビーム
91 共焦点照明ビーム
93 傾斜面がずらされた共焦点照明ビーム
95 後方焦点面
97 傾斜面
99 光学系
101 照明光
103 周縁領域
105 さらに別の光学系
107 無限焦点光学系
109 補正された共焦点照明ビーム
111 補正されていない共焦点照明ビーム
113 軸近傍領域
115 ミラー
115a 第1のミラー
115b 第2のミラー
117 回転軸
119 第1の角度
121 第2の角度
123 照明光成分
123a 第1の成分
125 光シートの傾斜させられた照明ビーム
127 視野
129 アーチファクト
129a 第1のアーチファクト
129b 第2のアーチファクト
131 像データ
133 第2の反射成分
135 光シートの傾斜させられた照明ビームに対する位置
137 光シートの傾斜させられていない照明ビームに対する最適な位置
139 偏向ミラー
141 透過特性
143 フィルタエッジ
145 第1のスペクトル領域
147 第2のスペクトル領域
149 光シートモード
151 第1の波長
153 第2の波長
155 第1の顕微鏡モード
157 ビーム路セレクタ交換モジュール
159 切り替え装置
160 (11)のハウジング
162 入射口
164 (11)のハウジング部分
166 ファイバカプラ
168 光ファイバ
170 コリメーション光学系
172 さらに別の結像ビーム路
174 (172)のさらに別の顕微鏡対物レンズ
176 試料ホルダ
178 (9)の光軸
180 (17もしくは19)の光軸
182 (21もしくは23)の光軸
184 (172)の光軸
186 可変レンズ
188 光学系
190 可動に配置されたミラー
192 遅延プレート
194 偏光ビームスプリッタ
196 シリンダレンズ

Claims (26)

  1. 顕微鏡(1)であって、前記顕微鏡(1)は、顕微鏡ボディ(5)と、顕微鏡ビーム路(9)が通過して延在する顕微鏡対物レンズのための機械的な収容装置(7)と、前記収容装置(7)に取り付け可能であり、試料ボリューム(13)を照明するためのおよび前記試料ボリューム(13)からの光(15)を集光して伝達するための光学モジュール(11)と、を含み、
    前記光学モジュール(11)は、
    第1のビーム路(19)を有する第1の光学装置(17)と、
    前記第1のビーム路(19)と前記試料ボリューム(13)において交差する第2のビーム路(23)を有する第2の光学装置(21)と、
    前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を前記顕微鏡ビーム路(9)と統合する光学ビーム路セレクタ(25)と、
    前記第1の光学装置(17)または前記第2の光学装置(21)と前記試料ボリューム(13)との間に設けられた、光束を偏向する拡張素子(27)と、
    を有しており、
    前記第1のビーム路(19)または前記第2のビーム路(23)は、光シートを生成するために、少なくとも一部の区間で前記拡張素子(27)を通過して進行し、
    前記第2の光学装置(21)は、前記試料ボリューム(13)を横断する光シート(45)を生成するための光シートモジュール(43)として構成されており、
    前記顕微鏡(1)は、前記試料ボリューム(13)から集光された光(15)を検出するための面センサを含み、
    前記顕微鏡(1)は、切り替え装置(159)を有しており、前記切り替え装置(159)を用いて、前記顕微鏡(1)を可逆的にかつ反復的に、少なくとも第1の顕微鏡モード(155)または光シートモード(149)に切り替え可能である、
    顕微鏡(1)。
  2. 顕微鏡(1)であって、前記顕微鏡(1)は、顕微鏡ボディ(5)と、顕微鏡ビーム路(9)が通過して延在する顕微鏡対物レンズのための機械的収容装置(7)と、前記収容装置(7)に取り付け可能であり、試料ボリューム(13)を照明するためのおよび前記試料ボリューム(13)からの光(15)を集光して伝達するための光学モジュール(11)と、を含み、
    前記光学モジュール(11)は、
    第1のビーム路(19)を有する第1の光学装置(17)と、
    前記第1のビーム路(19)と前記試料ボリューム(13)において交差する第2のビーム路(23)を有する第2の光学装置(21)と、
    前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を介して前記試料ボリューム(13)の一部を照明するための、照明光のための入射口(162)と、
    前記第1の光学装置(17)または前記第2の光学装置(21)と前記試料ボリューム(13)との間に設けられた、光束を偏向する拡張素子(27)と、
    を有しており、
    前記第1のビーム路(19)または前記第2のビーム路(23)は、少なくとも一部の区間で前記拡張素子(27)を通過して進行し、
    前記第2の光学装置(21)は、前記試料ボリューム(13)を横断する光シート(45)を生成するための光シートモジュール(43)として構成されており、
    前記顕微鏡(1)は、前記試料ボリューム(13)から集光された光(15)を検出するための面センサを含む、
    顕微鏡(1)。
  3. 前記顕微鏡(1)は、光シートモード(149)に加え、動作状態の以下のリストすなわち、
    走査型顕微鏡モード、
    非線形照明モード、
    共焦点モード、および、
    ライトフィールドモード
    ら成る動作状態のリストに属する少なくともつの動作状態を有する、
    請求項1または2記載の顕微鏡(1)。
  4. 前記顕微鏡(1)は、切り替え装置(159)を有しており、前記切り替え装置(159)を用いて、前記顕微鏡(1)を可逆的にかつ反復的に、少なくとも第1の顕微鏡モード(155)または光シートモード(149)に切り替え可能である、
    請求項2記載の顕微鏡(1)。
  5. 前記光学ビーム路セレクタ(25)は、波長選択性光学素子(39)である、
    請求項1記載の顕微鏡(1)。
  6. 前記顕微鏡(1)は、光シート顕微鏡(3)に再構成された共焦点顕微鏡(4)である、
    請求項1または2記載の顕微鏡(1)。
  7. 前記波長選択性光学素子(39)は、少なくとも1つのスペクトルフィルタエッジ(143)を有しており、前記スペクトルフィルタエッジ(143)は、第1のスペクトル領域(145)を第2のスペクトル領域(147)から分離し、前記波長選択性光学素子(39)は、前記第1のスペクトル領域(145)と前記第2のスペクトル領域(147)とに対し、それぞれ異なる透過特性および反射特性(T、R)を有しており、
    前記光シートモード(149)では、前記スペクトルフィルタエッジ(143)は、スペクトルに関して、前記試料ボリューム(13)に入射させられる光(15)の第1の波長(151)と前記試料ボリューム(13)から集光される光(15)の第2の波長(153)との間に位置しており、
    前記第1の顕微鏡モード(155)では、前記光(15)の前記第1の波長(151)と前記第2の波長(153)とは、共通に、前記第1のスペクトル領域(145)内または前記第2のスペクトル領域(147)内に位置している、
    請求項5記載の顕微鏡(1)。
  8. 前記切り替え装置(159)は、以下を含む要素のリストすなわち、
    波長可変光源(84)、
    互いに独立して切り替え可能な少なくとも2つのそれぞれ異なる放射波長を有する光源(84)、
    入射させられる前記光(15)の波長を変化させる波長可変光学素子(85)、
    入射させられる前記光の偏光を変化させる光学遅延素子、および、
    少なくとも2つの光学ビーム路セレクタ(25)を前記顕微鏡ビーム路(9)に交互にまたは独立して取り入れるビーム路セレクタ交換モジュール(157)、
    を含む要素のリストに属する少なくとも1つの要素を含む、
    請求項1または4記載の顕微鏡(1)。
  9. 前記顕微鏡(1)は、少なくとも1つの光源(47)を含み、前記光源(47)は、光(15)を少なくとも2つのそれぞれ異なる波長領域内で放射し、前記少なくとも2つのそれぞれ異なる波長領域(151、153)の前記少なくとも1つの光源(47)の光は、互いに独立して前記顕微鏡ビーム路(9)に入射可能であり、前記光源(47)の前記それぞれ異なる波長領域(151、153)のうち少なくとも2つの波長領域は、前記波長選択性光学素子(39)のそれぞれ異なる前記スペクトル領域(145、147)内に位置する、
    請求項7記載の顕微鏡(1)。
  10. 前記顕微鏡ビーム路は、前記第1の光学装置(17)および/または前記第2の光学装置(21)の後方焦点面(95)に対し垂直に位置する法線に対し傾斜させて、前記光学モジュール(11)に供給可能であり、前記第2の光学装置(21)および/または前記拡張素子(27)は、前記第2の光学装置(21)の前記後方焦点面(95)の法線に対する前記顕微鏡ビーム路(9)の傾斜に依存して傾斜可能である、
    請求項1から9までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  11. 前記波長選択性光学素子(39)から実質的に前記第2の光学装置(21)に向けて透過させられる前記第2のスペクトル領域(147)の反射成分(123)を減衰または阻止するストップフィルタ(35)、および/または
    前記第1の光学装置(17)の後方焦点面(95)を移動させるさらに別の光学装置(105)が、
    前記第1のビーム路(19)内に設けられている、
    請求項7または9記載の顕微鏡(1)。
  12. 以下を含む要素のリストすなわち
    前記第1の光学装置(17)、
    前記第2の光学装置(21)、
    前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を前記顕微鏡ビーム路(9)と統合する光学ビーム路セレクタ(25)、および
    前記ストップフィルタ(35)
    を含む要素のリストに属する少なくとも1つの要素が、前記収容装置(7)に取り付けられたモジュール(11)において、繰り返し交換可能に収容されている、
    請求項11記載の顕微鏡(1)。
  13. さらに別の結像ビーム路(172)が設けられており、前記結像ビーム路(172)は、さらに別の顕微鏡対物レンズ(174)およびさらに別の検出器を有しており、前記さらに別の結像ビーム路(172)の前記対物レンズ(174)によって、前記試料ボリューム(13)を、前記光学モジュール(11)とは反対の側から前記さらに別の検出器に結像可能である、
    請求項1から12までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  14. 前記さらに別の結像ビーム路(172)は、前記光学モジュール(11)に対し相対的に可動であり、または、前記第1の光学装置(17)は、前記第2の光学装置(21)に対し相対的に可動である、
    請求項13記載の顕微鏡(1)。
  15. 前記第1の光学装置(17)または前記第2の光学装置(21)と前記試料ボリューム(13)との間に配置された前記拡張素子(27)に加えて、さらに別の拡張素子が、それぞれ他方の前記光学装置(21;17)と前記試料ボリューム(13)との間に配置されている、
    請求項1から14までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  16. 前記顕微鏡ビーム路(9)の光軸(178)および前記第1の光学装置(17)の光軸(180)および/または前記第2の光学装置(21)の光軸(182)および/または場合によっては前記さらに別の結像ビーム路(172)の光軸(184)は、1つの共通の物体フィールドと交差している、
    請求項1から15までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  17. 前記第1の光学装置(17)および/または前記第2の光学装置(21)および/または場合によっては前記さらに別の結像ビーム路(172)は、可変レンズ(186)または可変に設定可能な液体レンズまたはズーム光学系を有する、
    請求項1から16までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  18. 前記顕微鏡(1)は、スキャナによって動的な光シートを生成可能である、
    請求項1から17までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  19. 前記顕微鏡(1)は、シリンダレンズによって静的な光シートを生成可能である、
    請求項1から17までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  20. 前記第1の光学装置(17)および/または前記第2の光学装置(21)は、有限光学系または無限光学系を備えた顕微鏡対物レンズ(37)を有する、
    請求項1から19までのいずれか1項記載の顕微鏡(1)。
  21. 試料ボリューム(13)を照明するためのおよび前記試料ボリューム(13)からの光(15)を集光して伝達するための光学モジュールであって、前記光学モジュールは、顕微鏡対物レンズのための顕微鏡(1)の機械的な収容装置(7)に適合可能であり、前記収容装置(7)を通過して顕微鏡ビーム路(9)が延在しており、前記光学モジュール(11)は、
    第1のビーム路(19)を有する第1の光学装置(17)と、
    前記第1のビーム路(19)と前記試料ボリューム(13)において交差する第2のビーム路(23)を有する第2の光学装置(21)と、
    前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を介して前記試料ボリューム(13)の一部を照明するための、照明光のための入射口(162)または前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を前記顕微鏡ビーム路(9)と統合する光学ビーム路セレクタ(25)と、
    前記第1の光学装置(17)または前記第2の光学装置(21)と前記試料ボリューム(13)との間に設けられた、光束を偏向する拡張素子(27)と、
    を有しており、
    前記第1のビーム路(19)または前記第2のビーム路(23)は、少なくとも一部の区間で前記拡張素子(27)を通過して進行し、
    前記第2の光学装置(21)は、前記試料ボリューム(13)を横断する光シート(45)を生成するための光シートモジュール(43)として構成されており、
    前記顕微鏡(1)は、前記試料ボリューム(13)から集光された光(15)を検出するための面センサを含む、
    光学モジュール。
  22. 請求項1から20までのいずれか1項に従い形成された顕微鏡(1)を用いて試料ボリューム(13)を観察する方法であって、以下のステップを含む、すなわち、
    顕微鏡ボディ(5)に取り付けられた光学モジュール(11)を通し第1のビーム路(19)に沿ってまたは前記第1のビーム路と交差する第2のビーム路(23)に沿って、前記試料ボリューム(13)を照明するステップと、
    前記試料ボリューム(13)から出射された光(15)を、前記光学モジュール(11)を通し前記第1のビーム路(19)に沿って集光して伝達するステップと、
    第1の光学装置(17)または第2の光学装置(21)と前記試料ボリューム(13)との間に配置された拡張素子(27)を通して、前記第1のビーム路(19)または前記第2のビーム路(23)を案内するステップと、
    前記試料ボリューム(13)から集光された光(15)を面センサによって検出するステップと
    を含む方法。
  23. さらに第1の顕微鏡モード(155)と光シートモード(149)とで切り替えを実施し、
    前記第1の顕微鏡モード(155)では、前記試料ボリューム(13)を前記第1のビーム路(19)に沿って照明し、
    前記光シートモード(149)では、前記試料ボリューム(13)を前記第2のビーム路(23)に沿って照明する、
    請求項22記載の方法。
  24. 前記切り替えは、以下のステップから成るリストすなわち、
    前記第1のビーム路(19)および/または前記第2のビーム路(23)を顕微鏡ビーム路(9)と統合する光学ビーム路セレクタ(25)を交換するステップと、
    入射させられた照明光(101)の波長を、波長可変光源および/または波長可変光学素子を用いて変化させるステップと、
    入射させられた前記照明光(101)の偏光を、光学遅延素子を用いて変化させるステップと、
    から成るリストに属する少なくとも1つのステップを含む、
    請求項23記載の方法。
  25. 前記光シートモード(149)における方法において、前記試料ボリューム(13)の着目対象領域を同定し、
    前記第1の顕微鏡モード(155)への切り替え後、同定された前記着目対象領域を、前記光シートモード(149)よりも高い分解能を有する走査型顕微鏡法を用いて検査し、
    前記試料ボリューム(13)から出射された光分布を表す、前記面センサまたは点検出器により生成された像データを融合するかつ/または共に表示する、
    請求項24記載の方法。
  26. 前記試料ボリューム(13)の照明と同時に、前記照明光(101)とは異なる光(15)を、前記試料ボリューム(13)内に配置された試料(69)上または前記試料(69)内に入射させる、
    請求項24または25記載の方法。
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