JP7328578B2 - 無線送信システム、無線受信システム、基地局装置、及び無線通信システム、並びに無線送信方法、及び無線受信方法 - Google Patents

無線送信システム、無線受信システム、基地局装置、及び無線通信システム、並びに無線送信方法、及び無線受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、RoF(Radio Over Fiber)を利用する無線送信システム、無線受信システム、基地局装置、及び無線通信システム、並びに無線送信方法、及び無線受信方法に関する。
無線通信サービスにおいて、高速伝送が可能な周波数帯としてミリ波帯が注目されている。しかし、ミリ波帯は伝搬損失が大きいため、長距離伝送が困難であるという問題がある。この問題の解決策の1つとして、RoFシステムが知られている。RoFシステムでは、収容局装置(親局)が、伝送したいRF(Radio Frequency:無線周波数)信号により光キャリアを強度変調して光変調信号を生成し、生成した光変調信号を光ファイバで伝送する。基地局装置(子局)は、光ファイバを介して受信した光変調信号をRF信号に復調し、復調したRF信号をアンテナから電波として放射する。このようなRoFシステムを利用することにより、ミリ波帯RF信号の長距離伝送が可能となる。
ミリ波帯にRoFシステムを適用して長距離伝送を可能にしたとしても、基地局装置のカバーエリア拡大が課題となる。この課題の解決策の1つがアレーアンテナによるビームフォーミングである。アレーアンテナによるビームフォーミングでは、アレーアンテナの各アンテナ素子に入射するRF信号の位相を制御し、各アンテナ素子から放射される電波を互いに干渉させる。これにより、全体として電波の放射方向を制御する。
例えば、光ファイバで伝送する際に波長分散によって各波長の光信号間に遅延差が生じるという現象がある。RoFシステムにおけるビームフォーミングとして、この現象を利用して、光キャリアの波長を制御することで、アンテナ素子に与えるRF信号の位相を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図23は、特許文献1の技術を適用したRoFシステムのブロック図である。収容局装置100の多波長可変光源101は、複数の光信号を出力する。複数の光信号間の波長間隔は、任意に変更可能である。光変調器102は、伝送するRF信号により各波長の光信号を変調する。光変調器102は、複数の波長の光変調信号を生成して出力する。光ファイバ300は、複数の波長の光変調信号を伝送する。
光ファイバ300が複数の波長の光変調信号を伝送する際に、各光変調信号において波長分散の影響により、波長ごとに異なる遅延差が生じる。基地局装置200の光分波器201は、光ファイバ300が伝送した複数の光変調信号を波長ごとに分岐する。複数のO/E(Optical/Electrical)変換器202-1~202-nの各々は、分岐された各波長の光変調信号を電気信号に変換してRF信号を復調する。アンテナ素子203-1~203-nは、復調されたRF信号を電波として放射する。このとき、光ファイバ300が伝送する際に生じた波長分散による遅延差のためにRF信号にも位相差が生じている。そのため、放射するRF信号の電波において指向性が形成される。
また、RoFシステムに限られず、任意の無線通信システムに適用可能な光信号を用いるアレーアンテナのビームフォーミングを行う手法がある。その1つとして、波長の制御を行わず、各アンテナ素子に固定波長を割り振っておき、各波長の光信号に対して、波長分散や経路差を利用して遅延差を生じさせる技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図24は、非特許文献1の技術を適用した無線システムを示すブロック図である。多波長可変光源401は、各々が異なる波長の複数の光信号を出力する。光変調器402は、伝送するRF信号により各波長の光信号を変調して、複数の光変調信号を生成する。光変調器402は、生成した複数の光変調信号をPDM(programmable dispersion matrix)403に出力する。PDM403は、複数の光変調信号を取り込む。
図25は、PDM403の内部構成を示すブロック図である。PDM403は、n+1個の2×2光スイッチ411-1~411-(n+1)と、n個の分散要素部412-1~412-nとを備える。n個の分散要素部412-1~412-nの各々が、入力信号に対して適用する分散値は、それぞれD0、2D0、…、2n-1D0である。分散要素部412-1~412-nは、例えば、分散ファイバやグレーティングファイバなどを適用することができる。PDM403は、2×2光スイッチ411-1~411-(n+1)を切り替えることで、全体としての分散値を調整する。これにより、PDM403が取り込んだ各光変調信号に、PDM403により調整された分散値に従った異なる遅延差が生じる。
図24に戻り、無線システムの光分波器404は、PDM403が出力する複数の光変調信号を波長ごとに分岐する。光分波器404が備える複数の出力ポートは、各波長に固定的に割り当てられている。これにより、アンテナ素子406-1~406-nの各々が予め各波長に対応付けられる。
光分波器404は、光変調信号を分波すると、分波した光変調信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。複数のO/E変換器405-1~405-nの各々は、光分波器404が分岐して各々に出力する各波長の光変調信号を電気信号に変換してRF信号を復調する。アンテナ素子406-1~406-nは、復調されたRF信号を電波として放射する。PDM404が与える分散による遅延差のためにRF信号にも位相差が生じている。そのため、放射するRF信号の電波において指向性が形成される。
また、RF信号に対して電気的な位相調整を行ってビームフォーミングを行う場合、一般的には移相器等が用いられるが、その他のビームフォーミング手法として、リフレクトアレー(Reflect array)およびトランスミットアレー(Transmit array)を利用するものが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
図26は、リフレクトアレー500を利用したビームフォーミング手法を示した図である。リフレクトアレー500に向かってRF信号の電波を放射するように、n個のフィード501-1~501-nが備えられている。ある1つのフィード、例えば、フィード501-iからRF信号の電波を放射すると、RF信号の電波は、リフレクトアレー500で反射される際、位相が調整されて特定の方向に同相で強めあう。これにより、フィード501-iに対応する1つの送信ビームが形成される。
リフレクトアレー500が反射したRF信号が同相で強め合う方向は、フィードによって異なるようになっている。そのため、RF信号の電波をフィード501-iから放射したときと、フィード501-j(i≠j)から放射したときとで異なる方向に送信ビームが形成される。
また、リフレクトアレー500は、可逆性を有している。フィード501-iからRF信号の電波が放射され、フィード501-iに対応する送信ビームが形成されたとする。このとき、フィード501-iに対応する送信ビームの進行方向から、送信ビームと同一周波数のRF信号が到来すると、RF信号はリフレクトアレー500で反射され、フィード501-iの位置に収束する。そのため、フィード501-1~501-nに替えて、n個の受信アンテナを備えておけば、受信アンテナで受信したRF信号は、到来するRF信号を同相合成したものとなっており、この受信アンテナで受信したRF信号を選択することは、受信ビームを形成することになる。
さらに、リフレクトアレー500を用いて複数ビームを形成することもできる。複数のフィード501-1~501-nの各々が、RF信号を出力することで複数方向に送信ビームを形成することができる。リフレクトアレー500を用いて、複数の受信ビームを形成することができる。複数のフィード501-1~501-nに替えて備えたn個の受信アンテナで受信したRF信号を選択することで、各々が異なる方向の複数の受信ビームが形成される。
上記のリフレクトアレーに対して、トランスミットアレーというものも存在する。図27は、トランスミットアレー600を利用したビームフォーミング手法を示した図である。トランスミットアレー600に向かってRF信号の電波を放射するように、n個のフィード501-1~501-nが備えられている。ある1つのフィード、例えば、フィード501-iからRF信号の電波を放射すると、RF信号の電波は、トランスミットアレー600を通過する際、位相が調整されて特定の方向に同相で強めあう。これにより、フィード501-iに対応する1つの送信ビームが形成される。
トランスミットアレー600を通過したRF信号が同相で強め合う方向は、フィードによって異なるようになっている。そのため、RF信号の電波をフィード501-iから放射したときと、フィード501-j(i≠j)から放射したときとで異なる方向に送信ビームが形成される。
また、トランスミットアレー600は、可逆性を有している。フィード501-iからRF信号の電波が放射され、フィード501-iに対応する送信ビームが形成されたとする。このとき、フィード501-iに対応する送信ビームの進行方向から、送信ビームと同一周波数のRF信号が到来すると、RF信号はトランスミットアレー600を通過し、フィード501-iの位置に収束する。そのため、フィード501-1~501-nに替えて、n個の受信アンテナを備えておけば、受信アンテナで受信したRF信号は、到来するRF信号を同相合成したものとなっており、この受信アンテナで受信したRF信号を選択することは、受信ビームを形成することになる。
さらに、トランスミットアレー600を用いて複数ビームを形成することもできる。複数のフィード501-1~501-nの各々がRF信号を出力することで複数方向に送信ビームを形成することができる。トランスミットアレー600を用いて、複数の受信ビームを形成することができる。複数のフィード501-1~501-nに替えて備えたn個の受信アンテナで受信したRF信号を選択することで、各々が異なる方向の複数の受信ビームが形成される。
特許第4246724号公報
Dennis T. K. Tong,Ming C. Wu,"A Novel Multiwavelength Optically Controlled Phased Array Antenna with a Programmable Dispersion Matrix",IEEE Photonics Technology Letters,1996年6月,VOL.8,NO.6,p.812-814 Luo, Q., Gao, S. S., Liu, W., & Gu, C. "Low-cost Smart Antennas", Wiley, (2019), p.165-198
上述したように、特許文献1の技術は、分散が固定である状態において、波長を可変にして変調光信号に遅延差を生じさせる。このとき、指向性を形成する方向や光ファイバ長、RF信号の周波数によっては、光変調信号間の波長間隔を大きく調整する必要がある。そのため、利用する波長帯が広くなってしまい、波長利用効率の低下が考えられる。
例えば、WDM(Wavelength Division Multiplex)-PON(Passive Optical Network)では、各基地局に異なる波長を使用しなければならないという事情がある。このような事情があるWDM-PONに対して特許文献1の技術を適用すると、WDM-PONに対して更にビームフォーミングのための波長帯を予め確保しておかなければならなくなり、利用する波長帯は大幅に拡大してしまう。
また、特許文献1の技術では、指向性形成のために波長を調整する。したがって、基地局装置200のアンテナ素子203-1~203-nに出力する光信号の波長も調整する必要がある。そのため、基地局装置200の光分波器201において、指向性形成を行うごとに、基地局装置200のアンテナ素子203-1~203-nに出力する光信号の波長を変更する必要がある。
指向性を動的に変更する際には、光分波器201の分岐も動的に変更する必要がある。それには、基地局装置200の光分波器201の制御が必要となる。RoFシステムを適用する利点の一つは、RF信号の長距離伝送以外に、収容局装置100に機能を集約することで基地局装置200を簡易化できることである。しかし、特許文献1の技術を用いる場合、基地局装置200の光分波器201の制御が必要となるので、基地局装置200の簡易化に限界がある。
さらに、特許文献1に示される技術は、各光変調信号間の遅延差調整のための波長調整に、光ファイバの距離の情報を必要とする。一般に、収容局装置100から基地局装置200までの光ファイバの距離は、分からないか、あるいは、分かっていたとしても正確な長さまでは分からないことが多い。特に、光ファイバがPON(Passive Optical Network)構成になっている場合はファイバ長の測定が非常に困難である。特許文献1では、光ファイバの正確な距離の情報が必要になるため、その適用範囲は非常に限定されてしまうと考えられる。
これに対して、非特許文献1の技術は、波長を固定して、分散を可変にして変調光信号に遅延差を生じさせる。非特許文献1の技術は、波長が固定であるため、波長利用効率は特許文献1よりも良くなる。また、光分岐は固定的であるため、光分波器を制御する必要がない。しかし、分散を調整するためのPDMの設計・製作には、高い精度が必要になると考えられる。したがって、非特許文献1の技術では、装置の大型化・高コスト化の恐れがあるという問題がある。
また、非特許文献1には、RoFへの適用に関する言及はなされていない。非特許文献1に示される技術に対してRoFを適用して長距離光ファイバ伝送する場合には、PDMによる分散調整以外に、光ファイバ伝送時の波長分散の影響も考慮しなければならないという問題がある。さらに、特許文献1及び非特許文献1ではともに、送信アンテナのビームフォーミングのみ言及しており、受信アンテナのビームフォーミングについては言及されていない。また、非特許文献2にも、RoFへの適用に関する言及はない。
上記事情に鑑み、本発明は、RoFを利用する無線通信システムにおいて、波長利用効率の悪化や高コスト化を抑えつつ、基地局装置の制御及び光ファイバの距離の情報を用いなくても送受信アンテナのビームフォーミングを行うことができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、RF信号に基づいて光を変調して光信号を生成し、生成した前記光信号を出力する収容局送信部と、前記収容局送信部が出力する前記光信号を取り込む基地局送信部であって、前記光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートを有しており、前記収容局送信部が出力する前記光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ前記光信号を波長ごとに分波し、分波した前記光信号を、前記波長に対応する前記出力ポートから出力する光分波器と、前記光分波器の複数の前記出力ポートに各々が接続され、前記光分波器が出力する前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する複数の光電気変換器と、複数の前記光電気変換器の各々に接続され、前記光電気変換器の各々が出力する前記RF信号を放射する複数の送信アンテナと、前記送信アンテナの各々が放射する前記RF信号を受け、受けた前記RF信号ごとに、当該RF信号の送信元の前記送信アンテナの位置ごとに異なる方向に送信ビームを形成するリフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える送信ビーム形成部と、を有する基地局送信部と、を備える無線送信システムである。
本発明の一態様は、到来するRF信号を受け、受けた前記RF信号の到来方向に応じて異なる収束位置に前記RF信号を収束させることで受信ビームを形成するリフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える受信ビーム形成部と、前記収束位置ごとに配置され、当該収束位置に収束した前記RF信号を受信する複数の受信アンテナと、各々が複数の前記受信アンテナに接続されており、各々に異なる波長の光が与えられ、接続する前記受信アンテナが受信した前記RF信号に基づいて、与えられた前記光を変調して光信号を生成する複数の光変調器と、複数の前記光変調器が生成した、各々が異なる波長の前記光信号を合波し、合波した前記光信号を出力する光合波器と、を有する基地局受信部と、前記基地局受信部が出力する前記光信号を取り込む収容局受信部であって、前記基地局受信部の前記光合波器が出力する前記光信号を取り込み、前記光信号を波長ごとに分波する光分波器と、前記光分波器が分波した前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する出力部と、を有する収容局受信部と、を備える無線受信システムである。
本発明の一態様は、上記の基地局送信部と、上記の基地局受信部とを備える基地局装置である。
本発明の一態様は、上記の無線送信システムと、上記の無線受信システムとを備える無線通信システムである。
本発明の一態様は、収容局送信部と、基地局送信部とを備える無線送信システムにおける無線送信方法であって、前記収容局送信部が、RF信号に基づいて光を変調して光信号を生成し、生成した前記光信号を出力し、前記基地局送信部の光分波器が、前記収容局送信部が出力する前記光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ前記光信号を波長ごとに分波し、分波した前記光信号を、前記光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートの中の前記波長に対応する前記出力ポートから出力し、前記基地局送信部の複数の光電気変換器であって前記光分波器の複数の前記出力ポートに各々が接続する前記光電気変換器の各々が、前記光分波器が出力する前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力し、前記基地局送信部の複数の送信アンテナが、前記光電気変換器の各々が出力する前記RF信号を放射し、前記基地局送信部の送信ビーム形成部であって、リフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える前記送信ビーム形成部が、前記送信アンテナの各々が放射する前記RF信号を受けて、前記RF信号ごとに、当該RF信号の送信元の前記送信アンテナの位置ごとに異なる方向に送信ビームを形成する無線送信方法である。
本発明の一態様は、基地局受信部と、収容局受信部とを備える無線受信システムにおける無線受信方法であって、前記基地局受信部の受信ビーム形成部であって、リフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える前記受信ビーム形成部が、到来するRF信号を受け、受けた前記受信ビームの到来方向に応じて異なる収束位置に前記RF信号を収束させることで受信ビームを形成し、前記基地局受信部の複数の受信アンテナが、前記収束位置に収束した前記RF信号を受信し、前記基地局受信部の複数の光変調器が、各々が接続する前記受信アンテナが受信した前記RF信号に基づいて、与えられる異なる波長の光を変調して光信号を生成し、前記基地局受信部の光合波器が、複数の前記光変調器が生成した、各々が異なる波長の前記光信号を合波し、合波した前記光信号を出力し、前記収容局受信部の光分波器が、前記光合波器が出力する前記光信号を取り込み、前記光信号を波長ごとに分波し、前記収容局受信部の出力部が、前記光分波器が分波した前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する無線受信方法である。
本発明により、RoFを利用する無線通信システムにおいて、波長利用効率の悪化や高コスト化を抑えつつ、基地局装置の制御及び光ファイバの距離の情報を用いなくても送受信アンテナのビームフォーミングを行うことができる。
基本実施形態の構成を示すブロック図である。 基本実施形態を無線送信システムと無線受信システムに分けて示すブロック図である。 第1の実施形態の無線送信システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の収容局送信部の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の無線送信システムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態の収容局送信部の他の構成例の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の無線送信システムの他の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の無線受信システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の光変調部の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の収容局受信部の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の無線受信システムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の収容局受信部の他の構成例の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の無線受信システムの他の構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態の無線送信システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の収容局送信部の内部構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の無線送信システムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態の無線送信システムの他の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態の無線受信システムの構成を示すブロック図である。 第4の実施形態の無線受信システムの処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態の無線受信システムの他の構成例を示すブロック図である。 第1から第4の実施形態における基地局装置と収容局装置の接続構成の一例を示す図(その1)である。 第1から第4の実施形態における基地局装置と収容局装置の接続構成の一例を示す図(その2)である。 特許文献1に開示される技術を示すブロック図である。 非特許文献1に開示される技術を示すブロック図(その1)である。 非特許文献1に開示される技術を示すブロック図(その2)である。 リフレクトアレーを用いたビームフォーミング手法を示す図である。 トランスミットアレーを用いたビームフォーミング手法を示す図である。
(基本実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態による無線通信システム90の構成を示すブロック図である。無線通信システム90は、収容局装置2、基地局装置1、端末装置9、及び収容局装置2と基地局装置1を接続する光ファイバ3を備える。
収容局装置2は、収容局送信部10と、収容局受信部40とを備える。基地局装置1は、基地局送信部20と、基地局受信部30とを備える。収容局送信部10は、光ファイバ3を通じてRF信号で変調した光信号を基地局送信部20に送信する。基地局送信部20は、光信号を受信してRF信号を復調し、無線通信によりRF信号を端末装置9に送信する。端末装置9は、無線通信によりRF信号を基地局受信部30に送信する。基地局受信部30は、端末装置9が送信するRF信号を受信し、受信したRF信号で変調した光信号を光ファイバ3を通じて収容局受信部40に送信する。
図2は、無線通信システム90を送信側と受信側に分けて示すブロック図である。図2では、図1の端末装置9を、説明の便宜上、RF信号の受信のみを行う受信端末装置9-1と、RF信号の送信のみを行う送信端末装置9-2とに分けて示している。また、光ファイバ3は、2芯あるものとし、説明の便宜上、受信端末装置9-1に向けてRF信号の伝送を行う下り光ファイバ3-1と、送信端末装置9-2からのRF信号の伝送を行う上り光ファイバ3-2とに分けて示している。
無線通信システム90を送信側と受信側に分けると、無線送信システム90t、及び無線受信システム90rとして表すことができる。無線送信システム90tは、収容局送信部10と、下り光ファイバ3-1と、基地局送信部20と、受信端末装置9-1とを備える。無線受信システム90rは、送信端末装置9-2と、基地局受信部30と、上り光ファイバ3-2と、収容局受信部40とを備える。
以下、第1の実施形態において、単一モード、すなわち、単一のRF信号のビームを送受信する構成の送信側の無線送信システム90tを無線送信システム90t1a,90t1bとして説明する。また、第2の実施形態において、単一モードの受信側の無線受信システム90rを無線受信システム90r1a,90r1bとして説明する。
また、第3の実施形態において、マルチモード、すなわち、複数のRF信号のビームを送受信する構成の送信側の無線送信システム90tを無線送信システム90t2a,90t2bとして説明する。また、第4の実施形態において、マルチモードの受信側の無線受信システム90rを無線受信システム90r2a,90r2bとして説明する。
(第1の実施形態:単一モードの送信側「リフレクトアレー適用例」)
図3は、第1の実施形態の無線送信システム90t1aの構成を示すブロック図である。無線送信システム90t1aは、収容局送信部10s、基地局送信部20a、下り光ファイバ3-1、及び、図3には示していないが、図2に示した受信端末装置9-1を備える。
収容局送信部10sは、光変調器11を備える。光変調器11は、n個の波長λT1~λTnの光から任意に選択される単一の波長λTiの光を取り込み、波長λTiの光を光キャリアとして、送信するRF信号で強度変調して波長λTiの光信号を生成する。ここで、波長λT1~λTnは、それぞれ異なる波長であり、nは、2以上の整数であり、iは、1~nの間のいずれかの値である。光変調器11は、生成した波長λTiの光信号を下り光ファイバ3-1に出力する。
図4は、単一の波長λTiの光を生成する収容局送信部10sの具体的な構成の一例である収容局送信部10saの内部構成を示すブロック図である。なお、図4に示す光変調器11は、図3の光変調器11と同一の構成である。図4に示す収容局送信部10saは、光変調器11、送信波長制御部12a、及び波長可変光源13を備える。
送信波長制御部12aは、波長可変光源13に対して、生成する光の波長を指定する制御信号を出力する。波長可変光源13は、波長λT1~λTnのうち、いずれか1つの任意の波長λTiの光を生成する。波長可変光源13は、送信波長制御部12aが出力する制御信号を受けると、当該制御信号において指定されている波長λTiの光を生成して出力する。すなわち、送信波長制御部12aが制御信号により指定する波長を切り替えることで、光変調器11が生成して出力する光信号の波長λTiが切り替わることになる。
図3に戻り、下り光ファイバ3-1は、光変調器11が出力する波長λTiの光信号を基地局送信部20aに伝送する。基地局送信部20aは、光分波器21、n個のO/E変換器(本明細書において、「O/E変換器」を「光電気変換器」ともいう)22-1~22-n、n本の送信アンテナ23-1~23-n、及び送信ビームを形成する送信ビーム形成部であるリフレクトアレー24-1を備える。
光分波器21は、1個の入力ポートと、n個の出力ポートを備えており、1個の入力ポートは、下り光ファイバ3-1に接続されている。光分波器21のn個の出力ポートの各々は、n個の波長λT1~λTnの各々に固定的に割り当てられている。n個の出力ポートの各々には、O/E変換器22-1~22-nが接続されており、例えば、O/E変換器22-1が接続する出力ポートから順に、波長λT1,λT2,…,λTi,…,λTnの波長が固定的に割り当てられている。
光分波器21は、下り光ファイバ3-1が伝送する光信号を取り込み、取り込んだ光信号を波長ごとに分波し、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。O/E変換器22-1~22-nの各々は、光分波器21がn個の出力ポートから出力する光信号を取り込み、取り込んだ光信号を電気信号に変換することで光信号に重畳されているRF信号を復調して出力する。
送信アンテナ23-1~23-nの各々は、O/E変換器22-1~22-nに接続されており、O/E変換器22-1~22-nが出力するRF信号の電波を放射する。
リフレクトアレー24-1は、RF信号の電波を受ける平面を有している。リフレクトアレー24-1は、送信アンテナ23-1~23-nが放射するRF信号の電波を当該平面で受けることができる位置に配置される。
リフレクトアレー24-1の平面には、RF信号の電波を反射する素子が形成されており、当該素子は、RF信号を受けると、特定の方向に対して同相で強め合うようにRF信号の位相を変化させてRF信号を反射する(以下、当該素子によるRF信号に対する作用を、「リフレクトアレーがRF信号を反射する」という表現などで表すものとする)。
ある1つの送信アンテナ、例えば、送信アンテナ23-iが放射するRF信号の電波がリフレクトアレー24-1で反射されると、反射されたRF信号の電波が特定の方向に対して同相で強め合い、当該特定の方向に送信ビーム5-iが形成される。RF信号の電波の位相の変化量は、RF信号の電波を放射する送信アンテナ23-1~23-nの各々の位置に応じて異なっている。そのため、送信アンテナ23-1~23-nが放射するn個のRF信号は、リフレクトアレー24-1により反射されることにより、それぞれ異なる方向に同相で強め合うので、異なる方向に送信ビーム5-1~5-nが形成されることになる。
(第1の実施形態の無線送信システムによる処理)
図5は、第1の実施形態の無線送信システム90t1aによる処理の流れを示すフローチャートである。収容局送信部10sとして、例えば、図4に示す収容局送信部10saが備えられているものとして、以下の説明を行う。
収容局送信部10saの送信波長制御部12aは、いずれか1つの波長として波長λTiを指定する制御信号を波長可変光源13に出力する。波長可変光源13は、制御信号によって指定される波長λTiの光を生成して光変調器11に出力する。光変調器11は、波長可変光源13が出力する波長λTiの光を光キャリアとして、送信するRF信号で強度変調して光信号を生成する。光変調器11は、生成した光信号を下り光ファイバ3-1に出力する(ステップSa1)。
下り光ファイバ3-1は、光変調器11が出力する光信号を基地局送信部20aの光分波器21に伝送する。光分波器21は、下り光ファイバ3-1から取り込んだ光信号をn個の波長λT1~λTnに分波する。光分波器21は、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐し、出力ポートに接続されているO/E変換器22-1~22-nに出力する(ステップSa2)。
ここでは、光変調器11が出力する光信号は、波長λTiの光信号のみであるため、光分波器21は、波長λTiの光信号のみを分波し、波長λTiに対応する出力ポートに接続されているO/E変換器22-iのみが光信号を取り込むことになる。O/E変換器22-iは、光分波器21が分岐して出力する波長λTiの光信号を電気信号に変換してRF信号を復調する(ステップSa3)。
O/E変換器22-iは、復調したRF信号を送信アンテナ23-iに出力する。送信アンテナ23-iは、O/E変換器22-iが出力するRF信号の電波を放射する(ステップSa4)。送信アンテナ23-iが放射したRF信号の電波が、リフレクトアレー24-1によって反射されると、送信アンテナ23-iの位置に応じた特定の方向に送信ビーム5-iが形成される(ステップSa5)。受信端末装置9-1は、送信ビーム5-iにより送信されたRF信号を受信し、取り込む。
(第1の実施形態の収容局送信部の他の構成例)
なお、収容局送信部10sとして、図4に示した収容局送信部10saに替えて、図6に示す収容局送信部10sbを適用してもよい。図6に示す収容局送信部10sbは、光変調器11、送信波長制御部12b、多波長光源14、光分波器15、及びn×1光スイッチ16を備える。なお、図6に示す光変調器11は、図3の光変調器11と同一の構成である。
多波長光源14は、波長λT1~λTnの光を生成して出力する。光分波器15は、1個の入力ポートと、n個の出力ポートを有しており、n個の出力ポートの各々は、n個の波長λT1~λTnの各々に固定的に割り当てられている。光分波器15は、多波長光源14が出力する波長λT1~λTnの光を、波長ごとに分波し、分波した光の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。
n×1光スイッチ16は、n個の入力ポートと、1個の出力ポートを備えており、n個の入力ポートの各々は、光分波器15のn個の出力ポートの各々に接続されている。n×1光スイッチ16は、送信波長制御部12bから受ける制御信号に基づいてスイッチを切り替えてn個の入力ポートのいずれか1つを出力ポートに接続する。
送信波長制御部12bは、光変調器11に与える1つの波長λTiの光を光分波器15から取り込む入力ポートと出力ポートを接続させる制御信号をn×1光スイッチ16に出力する。送信波長制御部12bが、制御信号によりn×1光スイッチ16の入力ポートの接続先の出力ポートを切り替えることで、光変調器11が生成して出力する光信号の波長が切り替わることになる。
収容局送信部10sbを適用した場合に送信ビーム5-iを形成する場合、図5のステップSa1において、収容局送信部10sbの送信波長制御部12bは、波長λTiを光分波器15から取り込む入力ポートと出力ポートを接続させる制御信号をn×1光スイッチ16に出力することになる。
なお、図6において、多波長光源14と光分波器15に替えて、それぞれが波長λT1~λTnの光を生成するn個の光源を適用し、n個の光源の各々をn×1光スイッチ16の入力ポートの各々に接続するようにしてもよい。
(第1の実施形態:単一モードの送信側「トランスミットアレー適用例」)
図7は、第1の実施形態の他の構成例である無線送信システム90t1bの構成を示すブロック図である。図7において、図3と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。無線送信システム90t1bは、収容局送信部10s、基地局送信部20b、下り光ファイバ3-1、及び、図7には示していないが、図2に示した受信端末装置9-1を備える。
基地局送信部20bは、光分波器21、n個のO/E変換器22-1~22-n、n本の送信アンテナ23-1~23-n、及び送信ビームを形成する送信ビーム形成部であるトランスミットアレー24-2を備える。
トランスミットアレー24-2は、RF信号の電波を受ける平面を有している。トランスミットアレー24-2は、送信アンテナ23-1~23-nが放射するRF信号の電波を当該平面で受けることができる位置に配置される。トランスミットアレー24-2の平面の一方の面と、他方の面には素子が形成されており、一方の面の素子でRF信号の電波を受けると、他方の面の素子が特定の方向に対して同相で強め合うようにRF信号の位相を変化させてRF信号を放射する(以下、当該素子によるRF信号に対する作用を、単に、「RF信号がトランスミットアレーを通過する」という表現などで表すものとする)。
ある1つの送信アンテナ、例えば、送信アンテナ23-iが放射するRF信号の電波がトランスミットアレー24-2を通過すると、トランスミットアレー24-2を通過したRF信号の電波が特定の方向に対して同相で強め合い、当該特定の方向に送信ビーム5-iが形成される。RF信号の電波の位相の変化量は、RF信号の電波を放射する送信アンテナ23-1~23-nの各々の位置に応じて異なっている。そのため、送信アンテナ23-1~23-nが放射するn個のRF信号は、トランスミットアレー24-2を通過することにより、それぞれ異なる方向に同相で強め合うので、異なる方向に送信ビーム5-1~5-nが形成されることになる。
(第1の実施形態の他の構成例による処理)
無線送信システム90t1bによる処理は、図5に示したフローチャートにおいて、ステップSa1~Sa4までは、無線送信システム90t1aと同一の処理が行われる。ステップSa5において、送信アンテナ23-iが放射したRF信号の電波がトランスミットアレー24-2を通過すると、送信アンテナ23-iの位置に応じた特定の方向に送信ビーム5-iが形成される。受信端末装置9-1は、送信ビーム5-iにより送信されたRF信号を受信し、取り込む。
なお、無線送信システム90t1bが備える収容局送信部10sとして、無線送信システム90t1aと同様に、図4に示した収容局送信部10saを適用してもよいし、図6に示した収容局送信部10sbを適用してもよい。
上記の第1の実施形態の無線通信システム90t1a,90t1bにおいて、収容局送信部10sは、1つの光変調器11を備えており、当該光変調器11が、RF信号に基づいて、単一波長λTiの光を変調して光信号を生成し、生成した光信号を出力する。基地局送信部20a,20bは、光分波器21と、送信アンテナ23-1~23-nと、O/E変換器22-1~22-nと、リフレクトアレー24-1、または、トランスミットアレー24-2とを備えている。光分波器21は、光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートを有しており、収容局送信部10sが出力する光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ光信号を波長ごとに分波し、分波した光信号を、波長に対応する出力ポートから出力する。O/E変換器22-1~22-nの各々は、光分波器21の複数の出力ポートに接続され、光分波器21が出力する光信号を電気信号に変換することによりRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。送信アンテナ23-1~23-nは、O/E変換器22-1~22-nの各々に接続され、送信アンテナ23-iは、O/E変換器22-iが出力するRF信号を放射する。リフレクトアレー24-1、または、トランスミットアレー24-2は、送信アンテナ23-iが放射するRF信号を受け、受けたRF信号の送信元の送信アンテナ23-iの位置に応じた方向に送信ビーム5-iを形成する。
上記の無線送信システム90t1a,90t1bにおいて、例えば、送信するRF信号の送信先となる受信端末装置9-1を他の受信端末装置9-1に替える場合、収容局送信部10saの送信波長制御部12aは、波長λTiに替えて波長λTjを指定する制御信号を波長可変光源13に与えようにする(ここで、jは、1~nまでのいずれかの値であり、i≠jであるとする)。これにより、リフレクトアレー24-1、または、トランスミットアレー24-2は、送信ビーム5-iの方向とは、異なる方向に送信ビーム5-jを形成し、他の受信端末装置9-1が送信ビーム5-jにより送信されたRF信号を受信することができることになる。また、1つの受信端末装置9-1が移動する場合も同様である。これは、n個の波長λT1~λTnの各々と、送信アンテナ23-1~23-nの各々とが、光分波器21により固定的に対応付けられているためである。言い換えると、n個の波長λT1~λTnの各々と、n個の送信ビーム5-1~5-nの各々とは、一対一に対応付けられているということができる。そのため、収容局送信部10sにおいて、波長λT1~λTnを切り替えるだけで、基地局送信部20a,20bが形成する送信ビーム5-1~5―nを切り替えることができる。
上記の無線送信システム90t1a,90t1bでは、収容局装置2の収容局送信部10sにおいて送信するRF信号で変調する光信号の波長λTiを選択する制御を行っているだけであり、基地局装置1において一切の制御を必要としていない。また、下り光ファイバ3-1の距離の情報も必要としておらず、利用する波長の数は、送信アンテナ23-1~23-nの数に限られている。
非特許文献2に示される技術を用いてRoFの送信構成を実現する場合、図26及び図27に示す複数のフィード501-1~501-nから、ある1つのフィード501-iを選択してRF信号の電波を放射することになる。この場合、例えば、電気的に切り替えを行う1×nスイッチが用いられ、1×nスイッチの1つの入力ポートにRF信号が与えられ、1×nスイッチのn個の出力ポートの各々にn個のフィード501-1~501-nの各々が接続される。RF信号が1×nスイッチを通過する際に損失が発生し、この損失は、一般に、nの値が大きくなるほど増加するという問題がある。
これに対して、無線送信システム90t1a,90t1bでは、図4に示した収容局送信部10saの場合にはスイッチは存在しない。また、図6に示した収容局送信部10sbの場合、光学的にスイッチを行うn×1光スイッチ16のスイッチを切り替える処理によって、RF信号の電波を放射する送信アンテナ23-iを選択する構成になっている。
そのため、電気的にRF信号の電波を放射する送信アンテナ23-iを切り替える処理に比べると、低損失で切り替えを行うことが可能になっている。したがって、したがって、波長利用効率の悪化や高コスト化を抑えつつ、基地局装置1の制御及び光ファイバの距離の情報を用いなくても送受信アンテナのビームフォーミングを行うことができる。
(第2の実施形態:単一モードの受信側「リフレクトアレー適用例」)
図8は、第2の実施形態の無線受信システム90r1aの構成を示すブロック図である。無線受信システム90r1aは、収容局受信部40s、基地局受信部30a、上り光ファイバ3-2、及び、図8には示していないが、図2に示した送信端末装置9-2を備える。
基地局受信部30aは、受信したRF信号を収束させる受信ビーム形成部であるリフレクトアレー31-1、n本の受信アンテナ32-1~32-n、光変調部33、光合波器34を備える。リフレクトアレー31-1は、第1の実施形態のリフレクトアレー24-1と同一の構成を有しており、これらのリフレクトアレーは、可逆性を有している。
図3を参照して説明したように、例えば、送信アンテナ23-iからRF信号の電波を放射すると、リフレクトアレー24-1によりRF信号の電波が反射される。リフレクトアレー24-1がRF信号の電波を反射する際、送信アンテナ23-iの位置に応じた特定の方向にRF信号の電波が同相で強め合って、送信ビーム5-iが形成される。
例えば、送信ビーム5-iの進行方向から送信ビーム5-iを形成するRF信号と同一周波数のRF信号が到来したとする。リフレクトアレーの可逆性とは、リフレクトアレー24-1が、送信ビーム5-iの方向から到来したRF信号を反射すると、そのRF信号が、送信アンテナ23-iの位置に収束することをいう。そのため、例えば、送信アンテナ23-iの位置に受信アンテナ32-iを配置すると、受信アンテナ32-iは、送信ビーム5-iの方向から到来したRF信号を同相合成して受信することができる。よって、受信アンテナ32-iで受信されるRF信号を選択することで、受信ビーム6-iを形成することができる。したがって、図8に示すリフレクトアレー31-1とn個の受信アンテナ32-1~32-nは、それぞれ異なる方向から到来する受信ビーム6-1~6-nを受信することができるように、受信ビーム6-1~6-nの到来方向に応じた位置関係で配置される。
受信アンテナ32-1~32-nは、リフレクトアレー31-1が受信アンテナ32-1~32-nの各々の位置に収束させるRF信号の電波を受信して出力する。
光変調部33は、図9に示す内部構成を備えている。光変調部33は、n個の光変調器33-1~33-n、光分波器36、及び多波長光源35を備える。多波長光源35は、異なるn個の波長λR1~λRnの光を生成し、生成した光を光分波器36に出力する。ここで、波長λR1~λRnの各々は、波長λT1~λTnの各々と異なる波長であってもよいし、波長λT1~λTnの各々と同一の波長であってもよい。
光分波器36は、1個の入力ポートと、n個の出力ポートを備えている。n個の出力ポートの各々は、n個の波長λR1~λRnの各々に固定的に割り当てられており、光変調器33-1~33-nの各々に接続されている。光分波器36は、多波長光源35が出力する光を波長ごとに分波し、分波した光の各々を分岐して波長に対応する出力ポートに接続されている光変調器33-1~33-nに出力する。
光変調器33-1~33-nは、各々に接続する受信アンテナ32-1~32-nが出力するRF信号を取り込む。光変調器33-1~33-nは、各々に対して光分波器36から与えられる波長λR1~λRnの光を光キャリアとして、取り込んだRF信号で強度変調して光信号を生成して出力する。
なお、図9において、多波長光源35と光分波器36に替えて、それぞれが波長λR1~λRnの光を生成するn個の光源を適用し、n個の光源の各々を光変調器33-1~33-nの各々に接続するようにしてもよい。または、多波長光源35、光分波器36、光変調器33-1~33-nに替えて、それぞれが波長λR1~λRnの光を生成するm個の光直接変調器を用いてもよい。
図8に戻り、光合波器34は、光変調器33-1~33-nの各々が出力するn個の波長λR1~λRnの光信号を合波して上り光ファイバ3-2に出力する。上り光ファイバ3-2は、光合波器34が出力するn個の波長λR1~λRnが合波された光信号を収容局受信部40sに伝送する。
収容局受信部40sは、光分波器41と出力部42を備える。光分波器41は、1個の入力ポートと、n個の出力ポートを備えており、n個の出力ポートの各々は、n個の波長λR1~λRnの各々に固定的に割り当てられている。光分波器41は、上り光ファイバ3-2が伝送する光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ光信号を波長ごとに分波する。光分波器41は、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。
出力部42は、光分波器41が出力ポートから出力する光信号を取り込み、出力ポートから取り込んだ光信号の中からいずれか1つの波長λRiに対応する光信号を選択する。出力部42は、選択した光信号を電気信号に変換してRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。
図10は、収容局受信部40sの具体的な構成の一例である収容局受信部40saの内部構成を示すブロック図である。なお、図10に示す光分波器41は、図8の光分波器41と同一の構成である。図10に示す収容局受信部40saは、光分波器41、出力部42a、及び受信波長制御部43を備える。出力部42aは、n×1光スイッチ44とO/E変換器45を備える。
n×1光スイッチ44は、n個の入力ポートと、1個の出力ポートを備えており、n個の入力ポートの各々は、光分波器41のn個の出力ポートの各々に接続されている。n×1光スイッチ44は、受信波長制御部43から受ける制御信号に基づいてスイッチを切り替えてn個の入力ポートのいずれか1つを出力ポートに接続する。O/E変換器45は、n×1光スイッチ44が出力ポートから出力する光信号を電気信号に変換してRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。このRF信号は、受信ビーム6-iにより受信したRF信号である。
受信波長制御部43は、RF信号が重畳されている1つの波長λRiの光を光分波器41から取り込む入力ポートと出力ポートを接続させる制御信号をn×1光スイッチ44に出力する。受信波長制御部43が制御信号によりn×1光スイッチ44の入力ポートの接続先の出力ポートを切り替えることで、出力対象のRF信号が重畳されている光の波長λRiが切り替わることになる。
(第2の実施形態の無線受信システムによる処理)
図11は、第2の実施形態の無線受信システム90r1aによる処理の流れを示すフローチャートである。収容局受信部40sとして、例えば、図10に示す収容局受信部40saが備えられているものとして、以下の説明を行う。
受信ビーム6-iの方向から、送信端末装置9-2が送信するRF信号が到来したとする。到来したRF信号は、リフレクトアレー31-1により反射され、上記したリフレクトアレーの可逆性により、受信アンテナ32-iの位置に収束する。受信アンテナ32-iは、受信アンテナ32-iの位置に収束したRF信号を受信して光変調器33-iに出力する(ステップSb1)。
このとき、他の受信アンテナ32-1~32-(i-1),32-(i+1)~32-nの位置にはRF信号は収束しない。そのため、他の受信アンテナ32-1~32-(i-1),32-(i+1)~32-nは、何も受信しないため、何も出力しない。光変調器33-iは、光分波器36から与えられる波長λRiの光を光キャリアとして、受信アンテナ32-iが出力するRF信号で強度変調して光信号を生成して出力する(ステップSb2)。
光変調器33-i以外の光変調器33-1~33-(i-1),33-(i+1)~33-nは、各々に接続する受信アンテナ32-1~32-(i-1),32-(i+1)~32-nが何も出力しないため、各々に対して光分波器36から与えられる波長λR1~λR(i-1),λR(i+1)~λRnの光をそのまま出力する。
光合波器34は、光変調器33-iが出力するRF信号によって変調された波長λRiの光信号と、光変調器33-1~33-(i-1),33-(i+1)~33-nが出力する波長λR1~λR(i-1),λR(i+1)~λRnの光を合波して上り光ファイバ3-2に出力する(ステップSb3)。
上り光ファイバ3-2は、光合波器34が合波した光信号を収容局受信部40saの光分波器41に伝送する。光分波器41は、上り光ファイバ3-2から取り込んだ光信号をn個の波長λR1~λRnに分波する。光分波器41は、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する(ステップSb4)。
受信波長制御部43は、光分波器41の波長λRiに割り当てられている出力ポートに接続するn×1光スイッチ44の入力ポートを、n×1光スイッチ44の出力ポートに接続させる制御信号をn×1光スイッチ44に出力する。n×1光スイッチ44が、当該制御信号を受けてスイッチの切り替えを行うことにより、n×1光スイッチ44は、出力ポートから波長λRiの光信号を出力する。
O/E変換器45は、n×1光スイッチ44が出力ポートから出力する波長λRiの光信号を取り込み、取り込んだ光信号を電気信号に変換してRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する(ステップSb5)。これは、受信ビーム6-iの方向から到来したRF信号を同相合成したものとなっているため、受信ビーム6-iを形成していることになる。
(第2の実施形態の収容局受信部の他の構成例)
なお、収容局受信部40sとして、図10に示した収容局受信部40saに替えて、図12に示す収容局受信部40sbを適用してもよい。図12に示す収容局受信部40sbは、光分波器41、出力部42b、及び受信波長制御部43を備える。なお、図12に示す光分波器41は、図8の光分波器41と同一の構成であり、受信波長制御部43は、図10に示した受信波長制御部43と同一の構成である。
出力部42bは、n個のO/E変換器45-1~45-nとn×1電気スイッチ46を備える。n個のO/E変換器45-1~45-nの各々は、光分波器41のn個の出力ポートに接続されており、光分波器41のn個の出力ポートの各々から出力される波長λR1~λRnの光信号を電気信号に変換して出力する。
n×1電気スイッチ46は、n個の入力ポートと、1個の出力ポートを備えており、n個の入力ポートの各々は、n個のO/E変換器45-1~45-nの各々に接続されている。n×1電気スイッチ46は、受信波長制御部43から受ける制御信号に基づいてスイッチを切り替えてn個の入力ポートのいずれか1つを出力ポートに接続する。
すなわち、図10の収容局受信部40saでは、先に出力対象となる光の波長λRiをn×1光スイッチ44により選択してから、O/E変換器45により電気信号に変換している。これに対して、図12の収容局受信部40sbでは、先にn個のO/E変換器45-1~45-nにより光信号を電気信号に変換してから、出力対象となる光の波長λRiをn×1電気スイッチ46により選択しているという構成になる。したがって、収容局受信部40sbにおいても、収容局受信部40saと同様に、受信波長制御部43が制御信号によりn×1電気スイッチ46の入力ポートの接続先の出力ポートを切り替えることで、出力対象のRF信号が重畳されている光の波長λRiが切り替わることになる。
収容局受信部40sbを適用した場合に、受信ビーム6-iの方向からRF信号が到来すると、図11のステップSb5において、収容局受信部40sbの受信波長制御部43は、O/E変換器45-iが出力する電気信号を取り込む入力ポートと出力ポートを接続させる制御信号をn×1電気スイッチ46に出力することになる。
(第2の実施形態:単一モードの受信側「トランスミットアレー適用例」)
図13は、第2の実施形態の他の構成例である無線受信システム90r1bの構成を示すブロック図である。図13において、図8と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
無線受信システム90r1bは、収容局受信部40s、基地局受信部30b、上り光ファイバ3-2、及び、図13には示していないが、図2に示した送信端末装置9-2を備える。
基地局受信部30bは、受信したRF信号を収束させる受信ビーム形成部であるトランスミットアレー31-2、n本の受信アンテナ32-1~32-n、光変調部33、光合波器34を備える。トランスミットアレー31-2は、第1の実施形態のトランスミットアレー24-2と同一の構成を有しており、これらのトランスミットアレーは、可逆性を有している。
図7を参照して説明したように、例えば、送信アンテナ23-iからRF信号の電波を放射すると、トランスミットアレー24-2をRF信号の電波が通過する。RF信号の電波がトランスミットアレー24-2を通過する際、送信アンテナ23-iの位置に応じた特定の方向にRF信号の電波が同相で強め合って、送信ビーム5-iが形成される。
例えば、送信ビーム5-iの進行方向から送信ビーム5-iを形成するRF信号と同一周波数のRF信号が到来したとする。トランスミットアレーの可逆性とは、送信ビーム5-iの方向から到来したRF信号がトランスミットアレー24-2を通過すると、そのRF信号が、送信アンテナ23-iの位置に収束することをいう。そのため、例えば、送信アンテナ23-iの位置に受信アンテナ32-iを配置すると、受信アンテナ32-iは、送信ビーム5-iの方向から到来したRF信号を同相合成して受信することができる。よって、受信アンテナ32-iで受信されるRF信号を選択することで、受信ビーム6-iを形成することができる。したがって、図13に示すトランスミットアレー31-2とn個の受信アンテナ32-1~32-nは、それぞれ異なる方向から到来する受信ビーム6-1~6-nを受信することができるように、受信ビーム6-1~6-nの到来方向に応じた位置関係で配置される。
(第2の実施形態の他の構成例による処理)
無線受信システム90r1bによる処理は、図11に示したフローチャートのステップSb1において、以下の処理が行われる。すなわち、受信ビーム6-iの方向から、送信端末装置9-2が送信するRF信号が到来したとする。到来したRF信号は、トランスミットアレー31-2を通過し、上記したトランスミットアレーの可逆性により、受信アンテナ32-iの位置に収束する。受信アンテナ32-iは、受信アンテナ32-iの位置に収束したRF信号を受信して光変調器33-iに出力する。ステップSb2~Sb5までは、無線受信システム90r1aと同一の処理が行われる。
なお、無線受信システム90r1bが備える収容局受信部40sとして、無線受信システム90r1aと同様に、図10に示した収容局受信部40saを適用してもよいし、図12に示した収容局受信部40sbを適用してもよい。
なお、上記の無線受信システム90r1a,90r1bにおいて、受信ビーム6-1~6-mの方向以外の方向からRF信号が到来した場合、複数の受信アンテナ32-1~32-nの位置に、元のRF信号とは振幅や位相の異なるRF信号が到来することになる。そのため、受信アンテナ32-1~32-nの各々は、元のRF信号とは振幅や位相の異なるRF信号を出力することになる。
この場合、光変調器33-1~33-nの各々に対して振幅や位相の異なるRF信号が与えられる。光変調器33-1~33-nの各々は、各々に与えられるRF信号で変調した波長λR1~Rnの光信号を生成する。別の見方をすると、複数の波長λR1~Rnの光信号においてRF信号が分かれて重畳されている状態となる。そのため、収容局受信部40sの出力部42は、光分波器41が複数の出力ポートから出力する複数の光信号を対象としてRF信号を復調する処理を行う必要がある。例えば、収容局受信部40sの出力部42は、光分波器41が波長ごとに分波して出力する光信号の各々を電気変換して、光信号の各々に重畳されているRF信号を復調する。出力部42は、例えば、復調したRF信号のなかで最も電力の高いRF信号を選択して出力してもよいし、復調した複数のRF信号の振幅や位相を調整して最大比合成してから出力するようにしてもよい。
上記の第2の実施形態の無線受信システム90r1a,90r2bにおいて、基地局受信部30a,30bは、リフレクトアレー31-1、またはトランスミットアレー31-2と、受信アンテナ32-1~32-nと、光変調器33-1~33-nと、光合波器34とを備えており、リフレクトアレー31-1、またはトランスミットアレー31-2は、受信ビーム6-iによりRF信号を受信し、受信ビーム6-iに応じた収束位置にRF信号を収束させる。受信アンテナ32-iは、収束位置に収束したRF信号を受信する。光変調器33-1~33-nは、各々が受信アンテナ32-1~32-nに接続されており、各々に異なる波長λR1~λRnの光が与えられ、光変調器33-iは、接続する受信アンテナ32-iが受信したRF信号に基づいて、与えられた波長λRiの光を変調して光信号を生成する。光合波器34は、光変調器33-1~33-nが生成した、各々が異なる波長の光信号を合波し、合波した光信号を出力する。収容局受信部40sは、光分波器41と、出力部42を備えており、光分波器41は、光合波器34が出力する光信号を取り込み、光信号を波長ごとに分波する。出力部42は、光分波器41が出力する光信号に含まれる波長λRiの光信号を電気信号に変換することによりRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。
上記の無線受信システム90r1a,90r1bにおいて、RF信号の電波を送信する送信端末装置9-2が他の送信端末装置9-2になり、受信ビーム6-jが、受信ビーム6-iとは異なる方向から到来したとする(ここで、jは、1~nまでのいずれかの値であり、i≠jであるとする)。この場合、収容局受信部40sは、波長λRjを選択することにより、受信ビーム6-jを形成するRF信号を取り込むことができる。RF信号が受信ビーム6-iとは異なる受信ビーム6-jの方向から到来したとする(ここで、jは、1~nまでのいずれかの値であり、i≠jであるとする)。この場合、収容局受信部40sは、波長λRjを選択することにより、受信ビーム6-jによりRF信号を取り込むことができる。このように波長λR1~λRnのいずれかを選択することのみによって所望のRF信号を取り込むことができるのは、n個の波長λR1~λRnの各々と、n本の受信アンテナ32-1~32-nの各々とが、光合波器34及び光分波器41により固定的に対応付けられているためである。言い換えると、n個の波長λR1~λRnの各々と、n個の受信ビーム6-1~6-nとは、一対一に対応付けられているということができる。そのため、収容局受信部40sにおいて、波長λR1~λRnを切り替えるだけで、受信ビーム6-1~6-nを切り替えることができる。
上記の無線受信システム90r1a,90r1bでは、収容局装置2の収容局受信部40sにおいて復調するRF信号が重畳された光信号の波長λTiを選択する制御を行っているだけであり、基地局装置1において一切の制御を必要としていない。また、上り光ファイバ3-2の距離の情報も必要としておらず、利用する波長の数は、受信アンテナ32-1~32-nの数に限られている。
非特許文献2に示される技術を用いてRoFの受信構成を実現する場合、図26及び図27に示す複数のフィード501-1~501-nから、ある1つのフィード501-iを選択してRF信号の電波を受信することになる。この場合、例えば、電気的に切り替えを行う1×nスイッチが用いられ、1×nスイッチのn個の入力ポートの各々にn個のフィード501-1~501-nの各々が接続される。RF信号が1×nスイッチを通過する際に損失が発生し、この損失は、一般に、nの値が大きくなるほど増加するという問題がある。
これに対して、無線受信システム90r1a,90r1bでは、図10に示した収容局受信部40saの場合、光学的にスイッチを行うn×1光スイッチ44のスイッチを切り替える処理によって、RF信号を受信する受信アンテナ32-iを選択する構成になっている。そのため、電気的にRF信号を受信する受信アンテナ32-iを切り替える処理に比べると、低損失で切り替えを行うことが可能になっている。
また、図12に示した収容局受信部40sbの場合、n×1電気スイッチ46のスイッチを切り替える処理によって、RF信号を受信する受信アンテナ32-iを選択する構成になっている。
(第3の実施形態:マルチモードの送信側「リフレクトアレー適用例」)
図14は、第3の実施形態の無線送信システム90t2aの構成を示すブロック図である。図14において、図3と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。無線送信システム90t2aは、収容局送信部10m、基地局送信部20a、下り光ファイバ3-1、及び、図14には示していないが、図2に示した受信端末装置9-1を備える。ここでは、受信端末装置9-1は、n台存在しているものとし、それぞれを受信端末装置9-1-1~9-1-nとする。
収容局送信部10mは、図15に示す内部構成を有している。収容局送信部10mは、多波長光源18、光分波器19、n個の光変調器11-1~11-n、及び光合波器17を備える。多波長光源18は、波長λT1~λTnの光を生成して出力する。光分波器19は、1個の入力ポートと、n個の出力ポートを有しており、n個の出力ポートの各々は、n個の波長λT1~λTnに固定的に割り当てられている。光分波器19は、多波長光源18が出力する波長λT1~λTnの光を、波長ごとに分波し、分波した光の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。
光変調器11-1~11-nの各々は、光分波器19のn個の出力ポートに接続されている。光変調器11-1~11-nの各々は、例えば、送信先の異なるRF信号を取り込む。光変調器11-1~11-nの各々は、各々に接続する光分波器19の出力ポートから出力される波長λT1~λTnの光を取り込む。光変調器11-1~11-nの各々は、取り込んだ光を光キャリアとして、各々が取り込んだRF信号で強度変調を行って光信号を生成し、生成した光信号を出力する。光合波器17は、光変調器11-1~11-nが生成したn個の光信号を合波して下り光ファイバ3-1に出力する。
(第3の実施形態の無線送信システムによる処理)
図16は、第3の実施形態の無線送信システム90t2aによる処理の流れを示すフローチャートである。収容局送信部10mの多波長光源18は、波長λT1~λTnの光を生成して出力する。光分波器19は、多波長光源18が出力する波長λT1~λTnの光を、波長ごとに分波し、分波した光の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。
光変調器11-1~11-nの各々は、各々に接続する光分波器19が出力ポートから出力する波長λT1~λTnの光を光キャリアとして、各々が取り込んだ送信先の異なるRF信号で強度変調を行って光信号を生成する。光変調器11-1~11-nは、生成した光信号を光合波器17に出力する(ステップSc1)。
光合波器17は、光変調器11-1~11-nが出力するn個の光信号を合波して下り光ファイバ3-1に出力する(ステップSc2)。下り光ファイバ3-1は、光合波器17が出力する光信号を基地局送信部20aの光分波器21に伝送する。光分波器21は、下り光ファイバ3-1から取り込んだ光信号をn個の波長λT1~λTnに分波する。光分波器21は、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐し、出力ポートに接続されているO/E変換器22-1~22-nに出力する(ステップSc3)。
O/E変換器22-1~22-nの各々は、光分波器21が分岐して出力する波長λT1~λTnの光信号の各々を電気信号に変換してRF信号を復調する(ステップSc4)。O/E変換器22-1~22-nの各々は、各々に接続する送信アンテナ22-1~22-nに復調したRF信号を出力する。送信アンテナ23-1~23-nの各々は、O/E変換器22-1~22-nの各々が出力するRF信号の電波を放射する(ステップSc5)。送信アンテナ23-1~23-nの各々が放射したRF信号の電波が、リフレクトアレー24-1によって反射されると、送信アンテナ23-1~23-nの各々の位置に応じた方向であって、それぞれが異なる方向に送信ビーム5-1~5-nが形成される。すなわち、n個の送信ビーム5-1~5-nからなるマルチビームが形成される(ステップSc6)。
n台の受信端末装置9-1-1~9-1-nは、各々送信ビーム5-1~5-nにより送信されたRF信号を受信し、復調して取り込む。
(第3の実施形態:マルチモードの送信側「トランスミットアレー適用例」)
図17は、第2の実施形態の他の構成例である無線送信システム90t2bの構成を示すブロック図である。図17において、図7及び図14と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。無線送信システム90t2bは、収容局送信部10m、基地局送信部20b、下り光ファイバ3-1、及び、図17には示していないが、図2に示した受信端末装置9-1を備える。ここでは、受信端末装置9-1は、n台存在しているものとし、それぞれを受信端末装置9-1-1~9-1-nとする。
すなわち、無線送信システム90t2bは、第3の実施形態の無線送信システム90t2aの収容局送信部10mと、第1の実施形態の他の構成例である無線送信システム90t1bの基地局送信部20bとを下り光ファイバ3-1によって接続した構成を備えていることになる。
(第3の実施形態の他の構成例による処理)
無線送信システム90t2bによる処理は、図16に示したフローチャートにおいて、ステップSc1~Sc5までは、無線送信システム90t2aと同一の処理が行われる。
ステップSc6において、送信アンテナ23-1~23-nの各々が放射したRF信号の電波が、トランスミットアレー24-2を通過すると、送信アンテナ23-1~23-nの各々の位置に応じた異なる特定の方向に送信ビーム5-1~5-nが形成される。すなわち、n個の送信ビーム5-1~5-nからなるマルチビームが形成される。n台の受信端末装置9-1-1~9-1-nは、それぞれ送信ビーム5-1~5-nにより送信されたRF信号を受信し、復調して取り込む。
上記の第3の実施形態の無線通信システム90t2a,90t2bにおいて、収容局送信部10mは、光変調器11-1~11-nと、光合波器17とを備えており、光変調器11-1~11-nの各々には、それぞれ異なる波長λT1~λTnの光が与えられている。光変調器11-1~11-nの各々は、RF信号に基づいて、各々に与えられる光を変調して光信号を生成し、光合波器17は、光変調器11-1~11-nが生成した光信号を合波して出力する。基地局送信部20a,20bは、光分波器21と、O/E変換器22-1~22-nと、送信アンテナ23-1~23-nと、リフレクトアレー24-1、またはトランスミットアレー24-2とを備えている。光分波器21は、光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートを有しており、収容局送信部10mが出力する光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ光信号を波長ごとに分波し、分波した光信号を、波長に対応する出力ポートから出力する。O/E変換器22-1~22-nの各々は、光分波器21の複数の出力ポートに接続され、光分波器21が出力する光信号を電気信号に変換することによりRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。送信アンテナ23-1~23-nは、O/E変換器22-1~22-nの各々に接続され、O/E変換器22-1~22-nの各々が出力するRF信号を放射する。リフレクトアレー24-1、またはトランスミットアレー24-2は、送信アンテナ23-1~23-nの各々が放射するRF信号を受け、受けたRF信号ごとに、当該RF信号の送信元の送信アンテナ23-1~23-nの位置ごとに異なる方向に送信ビーム5-1~5-nを形成する。
上記の無線送信システム90t2a,90t2bでは、n個の波長λT1~λTnの各々と、送信アンテナ23-1~23-nの各々とが、光合波器17及び光分波器21により固定的に対応付けられている。言い換えると、n個の波長λT1~λTnの各々と、n個の送信ビーム5-1~5-nの各々とは、一対一に対応付けられているということができる。そのため、収容局送信部10mにおいて、n個の波長λT1~λTnの光の各々を光キャリアとして、n個のRF信号で変調して、n個の光信号を生成することで、マルチビーム、すなわち、n個の送信ビーム5-1~5-nを形成することができる。
上記の無線送信システム90t2a,90t2bでは、基地局装置1において一切の制御を必要としていない。また、下り光ファイバ3-1の距離の情報も必要としておらず、利用する波長の数は、送信アンテナ23-1~23-nの数に限られている。また、電気的なスイッチの切り替えの構成も備えていない。したがって、波長利用効率の悪化や高コスト化を抑えつつ、基地局装置の制御及び光ファイバの距離の情報を用いなくても送受信アンテナのビームフォーミングを行うことができる。
(第4の実施形態:マルチモードの受信側「リフレクトアレー適用例」)
図18は、第4の実施形態の無線受信システム90r2aの構成を示すブロック図である。図18において、図8と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
無線受信システム90r2aは、収容局受信部40m、基地局受信部30a、上り光ファイバ3-2、及び、図18には示していないが、図2に示した送信端末装置9-2を備える。ここでは、送信端末装置9-2は、n台存在しているものとし、それぞれを送信端末装置9-2-1~9-2-nとする。
収容局受信部40mは、光分波器41と、出力部42cとを備えており、出力部42cは、n個のO/E変換器45-1~45-nを備えている。n個のO/E変換器45-1~45-nの各々は、光分波器41のn個の出力ポートの各々に接続されている。光分波器41は、上り光ファイバ3-2が伝送するn個の波長λR1~λRnの光信号を分波し、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する。n個のO/E変換器45-1~45-nの各々は、光分波器41がn個の出力ポートの各々から出力する光信号を取り込み、取り込んだ光信号を電気信号に変換してRF信号を復調して出力する。
(第4の実施形態の無線受信システムによる処理)
図19は、第4の実施形態の無線受信システム90r2aの処理の流れを示すフローチャートである。
n台の送信端末装置9-2-1~9-2-nの各々が送信するRF信号が、n個の受信ビーム6-1~6-nの方向から各々到来したとする。到来したRF信号は、リフレクトアレー31-1により反射され、上記したリフレクトアレーの可逆性により、それぞれ受信アンテナ32-1~32-nの位置に収束する。受信アンテナ32-1~32-nの各々は、各々の位置に収束したRF信号を受信して、各々に接続する光変調器33-1~33-nに出力する(ステップSd1)。
光変調器33-1~33-nの各々は、各々に対して光分波器36から与えられる波長λR1~λRnの光を光キャリアとして、受信アンテナ32-1~32-nが出力するRF信号で強度変調して光信号を生成して出力する(ステップSd2)。
光合波器34は、光変調器33-1~33-nの各々が出力する波長λR1~λRnのn個の光信号を合波して上り光ファイバ3-2に出力する(ステップSd3)。上り光ファイバ3-2は、光合波器34が合波した光信号を収容局受信部40mの光分波器41に伝送する。
光分波器41は、上り光ファイバ3-2から取り込んだ光信号をn個の波長λR1~λRnに分波する。光分波器41は、分波した光信号の各々を波長に対応する出力ポートに分岐して出力する(ステップSd4)。
出力部42cのn個のO/E変換器45-1~45-nの各々は、光分波器41が出力ポートの各々から出力する光信号を取り込み、取り込んだ光信号を電気信号に変換してRF信号を復調して出力する。これは、各々の受信ビーム6-1~6-mの方向から到来するRF信号を同相合成したものとなっているため、受信ビーム6-1~6-mを形成していることになる(ステップSd5)。
(第4の実施形態:マルチモードの受信側「トランスミットアレー適用例」)
図20は、第4の実施形態の他の構成例である無線受信システム90r2bの構成を示すブロック図である。図20において、図13及び図18と同一の構成については、同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
無線受信システム90r2bは、収容局受信部40m、基地局受信部30b、上り光ファイバ3-2、及び、図20には示していないが、図2に示した送信端末装置9-2を備える。ここでは、送信端末装置9-2は、n台存在しているものとし、それぞれを送信端末装置9-2-1~9-2-nとする。
すなわち、無線受信システム90r2bは、第4の実施形態の無線受信システム90r2aの収容局受信部40mと、第2の実施形態の他の構成例である無線受信システム90r1bの基地局受信部30bとを上り光ファイバ3-2によって接続した構成を備えていることになる。
(第4の実施形態の他の構成例による処理)
無線受信システム90r2bによる処理は、図19に示したフローチャートのステップSd1において、以下の処理が行われる。すなわち、n台の送信端末装置9-2-1~9-2-nの各々が送信するRF信号の各々によって形成されたn個の受信ビーム6-1~6-nが到来したとする。n個の受信ビーム6-1~6-nは、トランスミットアレー31-2を通過し、上記したトランスミットアレーの可逆性により、それぞれ受信アンテナ32-1~32-nの位置に受信ビーム6-1~6-nを形成するRF信号が収束する。受信アンテナ32-1~32-nの各々は、各々の位置に収束したRF信号を受信して、各々に接続する光変調器33-1~33-nに出力する。ステップSd2~Sd5までは、無線受信システム90r2aと同一の処理が行われる。
上記の第4の実施形態の無線受信システム90r2a,90r2bにおいて、基地局受信部30a,30bは、リフレクトアレー31-1、またはトランスミットアレー31-2と、受信アンテナ32-1~32-nと、光変調器33-1~33-nと、光合波器34とを備えており、リフレクトアレー31-1、またはトランスミットアレー31-2は、受信ビーム6-1~6-nの方向から各々到来するRF信号を受け、受けたRF信号の到来方向に応じて異なる収束位置にRF信号を収束させる。受信アンテナ32-1~32-nは、収束位置ごとに配置され、収束位置に収束したRF信号を受信する。光変調器33-1~33-nは、各々が受信アンテナ32-1~32-nに接続されており、各々に異なる波長λR1~λRnの光が与えられ、接続する受信アンテナ32-1~32-nが受信したRF信号に基づいて、与えられた光を変調して光信号を生成する。光合波器34は、光変調器33-1~33-nが生成した、各々が異なる波長の光信号を合波し、合波した光信号を出力する。収容局受信部40mは、光分波器41と、出力部42cを備えており、光分波器41は、光合波器34が出力する光信号を取り込み、光信号を波長ごとに分波する。出力部42cは、光分波器41の出力に接続されるO/E変換器45-1~45-nを備えており、O/E変換器45-1~45-nの各々は、光分波器41が分波した各々が異なる波長λR1~λRnの光信号を取り込み、取り込んだ光信号を電気信号に変換することによりRF信号を復調し、復調したRF信号を出力する。
上記の無線受信システム90r2a,90r2bでは、n個の波長λR1~λRnの各々と、n本の受信アンテナ32-1~32-nの各々とが、光合波器34及び光分波器41により固定的に対応付けられている。言い換えると、n個の波長λR1~λRnの各々と、n個の受信ビーム6-1~6-nとは、一対一に対応付けられているということができる。そのため、基地局受信部30a,30bの光変調器33-1~33-nが、n個の波長λR1~λRnの光の各々を光キャリアとして、受信アンテナ32-1~32-nが出力するRF信号で変調してn個の光信号を生成する。光合波器34が、n個の光信号を合波して収容局受信部40mに送信し、収容局受信部40mが波長ごとに分波して電気信号に変換することでRF信号を復調して出力することができる。これにより、無線受信システム90r2a,90r2bにおいて、RF信号の各々に対応した、マルチビーム、すなわちn個の受信ビーム6-1~6-nの形成が可能となる。
なお、上記の無線受信システム90r2a,90r2bにおいて、受信ビーム6-1~6-n以外の方向からRF信号が到来した場合、複数の受信アンテナ32-1~32-nの位置に、元のRF信号とは振幅や位相の異なるRF信号が到来することになる。そのため、受信アンテナ32-1~32-nの各々は、元のRF信号とは振幅や位相の異なるRF信号を出力することになる。
この場合、光変調器33-1~33-mの各々に対して振幅や位相の異なるRF信号が与えられる。光変調器33-1~33-mの各々は、各々に与えられるRF信号で変調した波長λR1~Rmの光信号を生成する。別の見方をすると、複数の波長λR1~Rmの光信号においてRF信号が分かれて重畳されている状態となる。そのため、収容局受信部40mの出力部42cは、光分波器41が複数の出力ポートから出力する複数の光信号を対象としてRF信号を復調する処理を行う必要がある。例えば、収容局受信部40mの出力部42cは、光分波器41が波長ごとに分波して出力する光信号の各々を電気変換して、光信号の各々に重畳されているRF信号を復調する。出力部42cは、例えば、復調したRF信号のなかで最も電力の高いRF信号を選択して出力してもよいし、復調した複数のRF信号についてMIMO信号処理を行ってから出力するようにしてもよい。
上記の無線受信システム90r2a,90r2bでは、基地局装置1において一切の制御を必要としていない。また、上り光ファイバ3-2の距離の情報も必要としておらず、利用する波長の数は、受信アンテナ32-1~32-nの数に限られている。また、電気的なスイッチの切り替えの構成も備えていない。したがって、波長利用効率の悪化や高コスト化を抑えつつ、基地局装置の制御及び光ファイバの距離の情報を用いなくても送受信アンテナのビームフォーミングを行うことができる。
(収容局装置と基地局装置の接続構成)
上記の第1から第4の実施形態では、光ファイバ3が、2芯あるものとして、下り光ファイバ3-1と、上り光ファイバ3-2に分けて示していたが、例えば、図21に示すようなサーキュレータ50,60を利用した構成としてもよい。図21は、収容局装置2と、基地局装置1とを1芯の光ファイバ3aによって接続した構成を示すブロック図である。なお、基地局装置1については、リフレクトアレー24-1を有する基地局送信部20a、及び、リフレクトアレー31-1を有する基地局受信部30aを備えた場合の構成を示している。
サーキュレータ50は、3つのポートを有している。サーキュレータ50が有する3つのポートは、収容局送信部10と接続されるポート、光ファイバ3aを介してサーキュレータ60と接続されるポート及び収容局受信部40と接続されるポートである。サーキュレータ50は、収容局送信部10が出力する光信号を取り込んで光ファイバ3aに出力し、光ファイバ3aが伝送する光信号を取り込んで収容局受信部40に出力する。サーキュレータ60も同様に、3つのポートを有している。サーキュレータ60が有する3つのポートは、光ファイバ3aを介してサーキュレータ50と接続されるポート、基地局送信部20aと接続されるポート及び基地局受信部30aと接続されるポートである。サーキュレータ60は、光ファイバ3aが伝送する光信号を取り込んで基地局送信部20aに出力し、基地局受信部30aが出力する光信号を取り込んで光ファイバ3aに出力する。
また、基地局装置1として、トランスミットアレー24-2を有する基地局送信部20b、及び、トランスミットアレー31-2を有する基地局受信部30bを備えるようにしてもよく、その場合の構成は、図22に示す構成となる。
なお、図21及び図22において、単一モードの場合、収容局送信部10には、収容局送信部10sが適用され、収容局受信部40には、収容局受信部40sが適用される。マルチモードの場合、収容局送信部10には、収容局送信部10mが適用され、収容局受信部40には、収容局受信部40mが適用される。
上記の第1から第4の実施形態では、下り光ファイバ3-1が伝送する光の波長λT1~λTnと、上り光ファイバ3-2が伝送する光の波長λR1~λRnとは、同じ波長であってもよいとしていたが、図21及び図22の構成の場合、光ファイバ3aは、1芯であるため、波長λT1~λTnと、波長λR1~λRnとは相異なる波長である必要がある。
上述した実施形態における送信波長制御部12a,12b、受信波長制御部43をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
RoFを利用する無線通信システムにおいてビームフォーミングを行う場合に利用することができる。
90…無線通信システム、1…基地局装置、2…収容局装置、3…光ファイバ、9…端末装置、10…収容局送信部、20…基地局送信部、30…基地局受信部、40…収容局受信部

Claims (8)

  1. 複数の波長の光を生成する多波長光源から出力される複数の波長の光を入力するための複数個の入力ポートと、前記複数個の入力ポートに入力された複数の波長の光のうち単一波長の光を出力するための1個の出力ポートとを備え、制御信号に基づいて前記複数個の入力ポートのいずれか1個の入力ポートと前記出力ポートとを接続して単一波長の光信号を出力するn×1光スイッチを備える収容局送信部であって、前記n×1光スイッチが備える前記出力ポートから出力された単一波長の光をRF信号に基づいて変調して光信号を生成し、生成した前記光信号を出力する収容局送信部と、
    前記収容局送信部が出力する前記光信号を取り込む基地局送信部であって、
    前記光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートを有しており、前記収容局送信部が出力する前記光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ前記光信号を波長ごとに分波し、分波した前記光信号を、前記波長に対応する前記出力ポートから出力する光分波器と、
    前記光分波器の複数の前記出力ポートに各々が接続され、前記光分波器が出力する前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する複数の光電気変換器と、
    複数の前記光電気変換器の各々に接続され、前記光電気変換器の各々が出力する前記RF信号を放射する複数の送信アンテナと、
    前記送信アンテナの各々が放射する前記RF信号を受け、受けた前記RF信号ごとに、当該RF信号の送信元の前記送信アンテナの位置ごとに異なる方向に送信ビームを形成するリフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える送信ビーム形成部と、
    を有する基地局送信部と、
    を備える無線送信システム。
  2. 前記収容局送信部は、
    1つの光変調器を備えており、当該光変調器が、前記RF信号に基づいて、単一波長の光を変調して前記光信号を生成す
    求項1に記載の無線送信システム。
  3. 到来するRF信号を受け、受けた前記RF信号の到来方向に応じて異なる収束位置に前記RF信号を収束させることで受信ビームを形成するリフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える受信ビーム形成部と、
    前記収束位置ごとに配置され、当該収束位置に収束した前記RF信号を受信する複数の受信アンテナと、
    各々が複数の前記受信アンテナに接続されており、各々に異なる波長の光が与えられ、接続する前記受信アンテナが受信した前記RF信号に基づいて、与えられた前記光を変調して光信号を生成する複数の光変調器と、
    複数の前記光変調器が生成した、各々が異なる波長の前記光信号を合波し、合波した前記光信号を出力する光合波器と、
    を有する基地局受信部と、
    前記基地局受信部が出力する前記光信号を取り込む収容局受信部であって、
    前記基地局受信部の前記光合波器が出力する前記光信号を取り込み、前記光信号を波長ごとに分波する光分波器と、
    前記光分波器が分波した複数の波長の光を入力するための複数個の入力ポートと、前記複数個の入力ポートに入力された複数の波長の光のうち単一波長の光を出力するための1個の出力ポートとを備え、制御信号に基づいて前記複数個の入力ポートのいずれか1個の入力ポートと前記出力ポートとを接続して単一波長の光信号を出力するn×1光スイッチと、
    前記n×1光スイッチが備える前記出力ポートから出力された単一波長の光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する光電気変換器と、
    を有する収容局受信部と、
    を備える無線受信システム。
  4. 前記光電気変換器は、
    前記光分波器が出力する前記光信号に含まれるいずれか1つの波長の前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力す
    求項3に記載の無線受信システム。
  5. 請求項1に記載の基地局送信部と、請求項3に記載の基地局受信部と、
    を備える基地局装置。
  6. 請求項1に記載の無線送信システムと、請求項3に記載の無線受信システムと
    を備える無線通信システム。
  7. 収容局送信部と、基地局送信部とを備える無線送信システムにおける無線送信方法であって、
    前記収容局送信部が、
    複数の波長の光を生成する多波長光源から出力される複数の波長の光を入力するための複数個の入力ポートと、前記複数個の入力ポートに入力された複数の波長の光のうち単一波長の光を出力するための1個の出力ポートとを備え、制御信号に基づいて前記複数個の入力ポートのいずれか1個の入力ポートと前記出力ポートとを接続して単一波長の光信号を出力するn×1光スイッチを備える収容局送信部であって、前記n×1光スイッチが備える前記出力ポートから出力された単一波長の光をRF信号に基づいて変調して光信号を生成し、生成した前記光信号を出力し、
    前記基地局送信部の光分波器が、前記収容局送信部が出力する前記光信号を入力ポートから取り込み、取り込んだ前記光信号を波長ごとに分波し、分波した前記光信号を、前記光の波長ごとに割り当てられる複数の出力ポートの中の前記波長に対応する前記出力ポートから出力し、
    前記基地局送信部の複数の光電気変換器であって前記光分波器の複数の前記出力ポートに各々が接続する前記光電気変換器の各々が、前記光分波器が出力する前記光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力し、
    前記基地局送信部の複数の送信アンテナが、前記光電気変換器の各々が出力する前記RF信号を放射し、
    前記基地局送信部の送信ビーム形成部であって、リフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える前記送信ビーム形成部が、前記送信アンテナの各々が放射する前記RF信号を受けて、前記RF信号ごとに、当該RF信号の送信元の前記送信アンテナの位置ごとに異なる方向に送信ビームを形成する
    無線送信方法。
  8. 基地局受信部と、収容局受信部とを備える無線受信システムにおける無線受信方法であって、
    前記基地局受信部の受信ビーム形成部であって、リフレクトアレー、または、トランスミットアレーを備える前記受信ビーム形成部が、到来するRF信号を受け、受けた前記RF信号の到来方向に応じて異なる収束位置に前記RF信号を収束させることで受信ビームを形成し、
    前記基地局受信部の複数の受信アンテナが、前記収束位置に収束した前記RF信号を受信し、
    前記基地局受信部の複数の光変調器が、各々が接続する前記受信アンテナが受信した前記RF信号に基づいて、与えられる異なる波長の光を変調して光信号を生成し、
    前記基地局受信部の光合波器が、複数の前記光変調器が生成した、各々が異なる波長の前記光信号を合波し、合波した前記光信号を出力し、
    前記収容局受信部の光分波器が、前記光合波器が出力する前記光信号を取り込み、前記光信号を波長ごとに分波し、
    前記収容局受信部のn×1光スイッチが、前記光分波器が分波した複数の波長の光を入力するための複数個の入力ポートと、前記複数個の入力ポートに入力された複数の波長の光のうち単一波長の光を出力するための1個の出力ポートとを備え、制御信号に基づいて前記複数個の入力ポートのいずれか1個の入力ポートと前記出力ポートとを接続して単一波長の光信号を出力し、
    前記収容局受信部の光電気変換器が、前記n×1光スイッチが備える前記出力ポートから出力された単一波長の光信号を電気信号に変換することにより前記RF信号を復調し、復調した前記RF信号を出力する
    無線受信方法。
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