JP7327118B2 - 制御システム、高圧ガス容器、制御装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

制御システム、高圧ガス容器、制御装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御システム、高圧ガス容器、制御装置、制御方法およびプログラムに関する。
従来から、高圧ガス容器を管理する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、所在情報等のガス容器に付属する情報を各種センサで測定し、測定結果を通信して集中的に管理するシステムが開示されている。
特許第6356472号公報
高圧ガス容器に充填される高圧ガスには、法的規制の対象となるものも含まれるため、想定された場所以外での使用を制限されることがある。しかしながら、特許文献1に開示された技術を適用しても、従来の高圧ガス容器は場所に関係なく弁の開閉が可能であり、使用する場所を制限できなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、高圧ガスの使用する場所を制限することを目的としている。
本発明は、以下に示す構成を備える。
[1] 高圧ガス容器と携帯機器とを備える制御システムであって、
前記高圧ガス容器は、
ガスの流出を開閉制御する弁と、
前記弁の制御内容を示すデータを、近距離の通信によって受信する近距離通信器と、を備え、
前記携帯機器は、
前記携帯機器の位置を測定する位置測定部と、
測定された前記位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記高圧ガス容器の前記弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを、近距離の通信によって前記高圧ガス容器に送信する近距離通信部と、を備える、
制御システム。
[2] 前記弁は、直列に接続された第1の弁と第2の弁とを含み、
前記第1の弁は、前記制御内容を示す前記データを受信すると開き、
前記第2の弁は、手動操作によって開閉される、
[1]に記載の制御システム。
[3] 前記高圧ガス容器は、前記第2の弁の開閉状態を測定する開閉センサをさらに備え、
前記第1の弁は、測定された前記位置が前記基準範囲にある場合であって、かつ前記第2の弁が閉状態である場合に開く、
[2]に記載の制御システム。
[4] 前記高圧ガス容器の前記第1の弁は、前記高圧ガス容器の前記弁を手動操作によって開可能な状態とする前記制御内容を示す前記データを受信してから、手動操作によって開可能な時間を示す基準期間を経過し、かつ前記第2の弁が開状態である場合に閉じる、
[3]に記載の制御システム。
[5] 前記高圧ガス容器は、前記ガスの残量を測定するガス残量センサをさらに備え、
前記弁は、測定された前記ガスの残量の変化が、設定された条件を満たす場合にのみ、手動操作によって開可能な状態になる、
[1]から[4]のいずれか1つに記載の制御システム。
[6] 前記高圧ガス容器は、前記高圧ガス容器の速度を測定する速度センサまたは加速度を測定する加速度センサをさらに備え、
前記弁は、測定された前記高圧ガス容器の前記速度または前記加速度が、設定された条件を満たす場合にのみ、手動操作によって開可能な状態になる、
[1]から[5]のいずれか1つに記載の制御システム。
[7] ガスの流出を開閉制御する弁と、
携帯機器の位置を示す位置データを、近距離の通信によって前記携帯機器から受信する近距離通信器と、
前記位置データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記弁を手動操作によって開可能な状態とする制御器と、を備える、
高圧ガス容器。
[8] 携帯機器の位置を示すデータを取得する位置データ取得部と、
取得した前記データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを送信する弁制御データ送信部と、を備える、
制御装置。
[9] 携帯機器の位置を測定し、
測定した前記携帯機器の位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを、近距離の通信によって前記携帯機器から前記高圧ガス容器に送信する、
制御方法。
[10] コンピュータに、
携帯機器の位置を示すデータを取得するステップと、
取得した前記データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを送信するステップと、
を実行させるためのプログラム。
高圧ガスの使用する場所を制限することができる。
第一の実施形態に係る制御システムの概念図である。 第一の実施形態に係る電磁弁と手動弁との関係の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る電磁弁の開閉制御の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る制御器のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る携帯機器のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る携帯機器の機能の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。 第三の実施形態に係る手動操作電磁弁の一例を示す図である。 第三の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。 第三の実施形態に係る手動操作電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。 第四の実施形態に係る制御システムの概念図である。 第四の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第四の実施形態に係る制御装置の機能の一例を示す図である。
(第一の実施形態)
以下に、図面を参照して、本発明に係る制御システムの実施の形態について説明する。
図1は、第一の実施形態に係る制御システムの概念図である。
制御システム1は、高圧ガス容器10と携帯機器20とを備える。
高圧ガス容器10は、高圧ガスを内部に充填するための容器である。容器の種類は、継目なし容器、溶接容器、ろう付け容器、繊維強化プラスチック複合容器(FRP(Fiber Reinforced Plastics)容器)等のいずれであっても良い。また、容器の形状は、シリンダ、カードル、タンクコンテナ等のいずれであっても良い。また、高純度の半導体製造用ガスや反応性の高いガスなど、ガスの種類に合わせ高圧ガス容器を種々選択することができる。
具体的には、高圧ガス容器10は、電磁弁11と、手動弁12と、電池13と、近距離通信器14と、制御器15と、プロテクタ16と、スカート17と、を備える。
電磁弁11は、内部に充填された高圧ガスの流出を電気的に開閉制御する弁(第1の弁)である。電磁弁11は、制御器15によって開閉制御される。
手動弁12は、内部に充填された高圧ガスの流出を手動操作によって開閉制御する弁(第2の弁)である。
電磁弁11と手動弁12とは、直列に接続されていて、ともに開状態となると高圧ガス容器10の内部のガスが外部に流出する。
電池13は、近距離通信器14、制御器15等に電力を供給するための電池である。
近距離通信器14は、携帯機器20との間で近距離の通信を行うための機器である。通信の方法は、無線であっても有線であっても良い。通信の規格は、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)等のいずれであっても良い。
制御器15は、電磁弁11の開閉を制御する機器である。制御器15は、近距離通信器14から受信した制御データに基づいて、電磁弁11の開閉を制御する。
プロテクタ16は、電磁弁11、手動弁12等の高圧ガス容器の射出箇所を保護する保護材である。プロテクタ16の内側の面に、電池13、近距離通信器14および制御器15が取り付けられている。
スカート17は、高圧ガス容器10の設置状態において、地面と接触する部分の腐食を防ぐための保護部品である。なお、ガスの射出箇所が設置状態において下側の場合には、スカート17の内側の面に、電池13、近距離通信器14および制御器15が取り付けられていても良い。
携帯機器20は、近距離通信によって高圧ガス容器10の使用を開始するための開錠キーとして機能する機器である。携帯機器20は、ユーザによって携帯される機器であり、専用の機器でも良いし、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(Personal Computer)等の汎用の機器に、後述する機能を実現させる専用のアプリケーションがインストールされたものであっても良い。
図2は、第一の実施形態に係る電磁弁と手動弁との関係の一例を示す図である。図3は、第一の実施形態に係る電磁弁の開閉制御の一例を示す図である。
電磁弁11は、アクチュエータ111と、ダイヤフラム112と、ボディ113と、を備える。
アクチュエータ111は、ソレノイドアクチュエータ等であって、ソレノイド内に可動鉄芯が設置され、電流を流すことで発生する電磁力によって可動鉄芯を上下させて、ダイヤフラム112の押圧と解放を制御する。
ダイヤフラム112は、Ni-Co合金やPTFE(polytetrafluoroethylene)等の金属や樹脂から形成された膜である。ダイヤフラム112は、アクチュエータ111によって押圧と解放を制御され、ボディ113に流れるガスの流出を制御する。
ボディ113の内部にガスが流れ、電磁弁11が開状態となると、高圧ガス容器10に充填されたガスがボディ113の内部を通り、手動弁12に流出する。
手動弁12は、ハンドル121と、ダイヤフラム122と、ボディ123と、を備える。
ハンドル121は、ユーザの操作を受けて、ダイヤフラム122の押圧と解放を制御する。
ダイヤフラム122は、Ni-Co合金やPTFE(polytetrafluoroethylene)等の金属や樹脂から形成された膜である。ダイヤフラム122は、ハンドル121によって押圧と解放を制御され、ボディ123に流れるガスの流出を制御する。
ボディ123の内部にガスが流れ、電磁弁11が開状態になって、ボディ113の内部を通過して流出したガスは、手動弁12が開状態になると、高圧ガス容器10の外部に流出する。
図3に示すように、電磁弁11が制御器15の制御によって(a)閉状態となると、アクチュエータ111の可動鉄芯がダイヤフラム112をボディ113に固定されたポリクロロトリフルオロエチレンやポリイミド等の樹脂製のシート114に押圧される。これによって、ガスの流出が抑制される。
また、電磁弁11が制御器15の制御によって(b)開状態となると、シート114への押圧が解放されてダイヤフラム112の中心付近が持ち上がる。これによって、高圧ガス容器10に充填されていたガスが、手動弁12を介して外部に流出する。
手動弁12についても、ハンドル121の操作によって、同様の仕組みでダイヤフラム122が制御される。
図4は、第一の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。
電池13は、近距離通信器14、制御器15等と電線によって接続されている。電池13は、近距離通信器14、制御器15等の電気系統に電力を供給する。
近距離通信器14は、制御器15と通信可能に接続されている。近距離通信器14は、携帯機器20から制御データを受信して、受信した制御データを制御器15に送信する。
制御器15は、近距離通信器14および電磁弁11と通信可能に接続されている。制御器15は、近距離通信器14から取得した制御データに基づいて、電磁弁11の開閉を制御する。
電磁弁11は、制御器15と通信可能に接続されている。電磁弁11は、制御器15による制御によって開閉する。
また、電池13、近距離通信器14、制御器15、電磁弁11、それらを結ぶ電線等は、改造されにくくするために、高圧ガス容器10の外壁面から内側に埋没して配置されていても良い。
図5は、第一の実施形態に係る制御器のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御器15は、プロセッサ151と、メモリ152と、インタフェース153と、を備える。
プロセッサ151は、演算装置である。プロセッサ151は、メモリ152に格納されたプログラムを読み出して、読み出されたプログラムに規定された処理を実行することで、後述する各種の機能を実現する。
メモリ152は、記憶装置である。メモリ152は、プロセッサ151の実行する処理に必要なデータを格納する。
インタフェース153は、電磁弁11および近距離通信器14との間で通信するための通信器である。
図6は、第一の実施形態に係る携帯機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
携帯機器20は、プロセッサ201と、メモリ202と、タッチパネル203と、近距離通信IF(Interface)204と、GPS(Global Positioning System)受信器205と、遠距離通信IF206と、を備える。
プロセッサ201は、演算装置である。プロセッサ201は、メモリ202に格納されたプログラムを読み出して、読み出されたプログラムに規定された処理を実行することで、後述する各種の機能を実現する。
メモリ202は、記憶装置である。メモリ202は、プロセッサ201の実行する処理に必要なデータを格納する。
タッチパネル203は、ユーザによる操作を受ける機能と情報を表示する機能を併せ持つ表示装置である。
近距離通信IF204は、高圧ガス容器10との間で近距離の通信を行うための装置である。
GPS受信器205は、GPS衛星からGPS信号を受信する機器である。
遠距離通信IF206は、無線通信等によって遠距離の通信を行うための装置である。
図7は、第一の実施形態に係る携帯機器の機能の一例を示す図である。
携帯機器20は、位置測定部21と、判定部22と、近距離通信部23と、記憶部24と、を備える。
位置測定部21は、携帯機器20の位置を測定する。具体的には、位置測定部21は、GPS衛星から送信される無線通信を受信して、携帯機器20の位置データを取得する。
なお、位置測定部21は、GPS以外の方法によって、携帯機器20の位置データを取得しても良い。例えば、位置測定部21は、基地局と無線通信を行うことによって、基地局の位置データから携帯機器20の位置を推定しても良い。また、位置測定部21は、GPS衛星から取得した位置データと、基地局から取得した位置データと、を適宜組み合わせて携帯機器20の位置を推定しても良い。
また、位置測定部21は、速度、加速度等を測定して、あらかじめ与えられた初期位置と、測定した速度、加速度等に基づく自己位置の推定を行って、携帯機器20の位置を推定しても良い。
判定部22は、位置測定部21が測定した位置と、使用可能範囲データ25と、に基づいて、電磁弁11の開閉状態を判定する。
近距離通信部23は、高圧ガス容器10との間で近距離の通信を行う。具体的には、近距離通信部23は、判定部22が判定した開閉状態となる制御内容を示す制御データを、高圧ガス容器10に送信する。
記憶部24は、判定部22の判定に必要な各種データを記憶する。具体的には、記憶部24は、使用可能範囲データ25を記憶する。
使用可能範囲データ25は、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲を示すデータである。具体的には、使用可能範囲データ25は、高圧ガスを使用可能な位置の範囲を示すデータである。例えば、使用可能範囲データ25は、使用可能な位置を緯度と経度の範囲によって示すデータであっても良い。
次に、制御システム1の動作について、図面を参照して説明する。
図8は、第一の実施形態に係る電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。
携帯機器20は、近距離通信部23が高圧ガス容器10と近接して通信を開始すると、電磁弁の制御処理を実行する。
位置測定部21は、携帯機器20の位置を示す位置データを取得する(ステップS11)。具体的には、位置測定部21は、GPS受信器205がGPS衛星からGPS信号を受信することによって、携帯機器20の位置を測定する。
ここで、GPS受信器205が、定期的に、例えば10秒ごとに位置を測定しても良いし、位置測定部21が位置データの測定を開始すると、GPS受信器205が位置を測定しても良い。
なお、GPS受信器205が、例えば10秒ごとに位置を測定する場合には、測定した複数の位置データに含まれる経度、緯度等をそれぞれ平均した値を、携帯機器20の位置としても良い。
次に、判定部22は、位置データを取得できたか否かを判定する(ステップS12)。判定部22は、位置データを取得できなかったと判定すると(ステップS12:No)、処理を終了する。
また、判定部22は、位置データを取得できたと判定すると(ステップS12:Yes)、携帯機器20の位置が使用可能範囲内であるか否かをさらに判定する(ステップS13)。
判定部22は、具体的には、記憶部24に格納された使用可能範囲データ25を取得して、使用可能範囲データ25に規定された範囲内に、携帯機器20の位置が存在するか否かを判定する。
例えば、使用可能範囲データ25に規定された範囲が、東経122度以上154度以下、かつ北緯20度以上46度以下である場合、携帯機器20の位置が東経134度、北緯40度の場合には、判定部22は、携帯機器20の位置が使用可能範囲内であると判定する。
また、携帯機器20の位置が東経114度、北緯50度の場合には、判定部22は、携帯機器20の位置が使用可能範囲内でないと判定する。
ここで、使用可能範囲データ25は、例えば、複数の範囲の組み合わせであっても良く、また、特定の範囲を使用可能範囲から除外する指定を含んでいても良い。
判定部22は、携帯機器20の位置が使用可能範囲内でないと判定すると(ステップS13:No)、処理を終了する。
また、判定部22が、携帯機器20の位置が使用可能範囲内であると判定すると(ステップS13:Yes)、近距離通信部23は、電磁弁11を開く制御内容を示す制御データを送信する(ステップS14)。
高圧ガス容器10の近距離通信器14が制御データを受信すると、制御器15は、電磁弁11に開信号を送信して、アクチュエータ111に電磁力を発生させて、ダイヤフラム112にシート114への押圧を解放させる。これによって、高圧ガス容器10の内部のガスは、ボディ113を通過して、手動弁12に到達する。
その後、手動弁12がユーザの操作によって開状態となると、手動弁12に到達していたガスが射出口から流出する。
本実施形態に係る制御システム1によれば、携帯機器20が使用可能範囲内にある場合には、手動弁12の操作によってガスが流出するのに対して、携帯機器20が使用可能範囲外では、手動弁12の操作によっても電磁弁11が閉状態であるためにガスが流出しない。
また、携帯機器20と高圧ガス容器10が近距離の通信を開始した場合に、上述した制御処理が実行されるため、携帯機器20と高圧ガス容器10とが近い位置にある場合に、高圧ガスを使用できる。したがって、高圧ガスの使用する場所を使用可能範囲内に制限することができる。
具体的には、本実施形態に係る高圧ガス容器10に高圧ガスを充填させて販売する場合、販売先として使用する場所を表す使用可能範囲データ25を生成して、携帯機器20の記憶部24に格納しておき、携帯機器20を販売先の顧客に渡しておけば良い。
そして、高圧ガス容器10の出荷先において、高圧ガスを購入した顧客は、使用可能な場所において、携帯機器20を高圧ガス容器10と近距離通信させることによって、高圧ガスを使用できる。このとき、使用可能でない場所において、携帯機器20を高圧ガス容器10と近距離通信させても、電磁弁11が開かないため、高圧ガスを使用できない。
このようにすれば、高圧ガスを販売する際に、高圧ガスの使用する場所を使用可能範囲内に制限することができる。
本実施形態に係る高圧ガス容器10は、電磁弁11および手動弁12の組み合わせを複数備えていても良い。その場合、制御器15は、電磁弁11を開く際には、すべての電磁弁11を開くように制御する。これによって、複数の電磁弁11のいずれかに不具合が生じて開かなくなっても、他の電磁弁11で代用可能である。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、手動弁12が開状態の際には電磁弁11が開かないように制御する点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態に係る高圧ガス容器10は、開閉センサ18をさらに備える。開閉センサ18は、手動弁12の開閉状態を測定する機器である。
図9は、第二の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。
開閉センサ18は、電池13と電線によって接続されている。また、開閉センサ18は、制御器15と通信可能に接続されている。
開閉センサ18は、電池13から電力の供給を受けて、手動弁12の開閉状態を測定する。そして、開閉センサ18は、測定結果を制御器15に送信する。具体的には、開閉センサ18は、定期的に、例えば10秒ごとに、手動弁の開閉状態を示す開閉データを制御器15に送信する。
図10は、第二の実施形態に係る電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。
制御器15は、近距離通信器14を介して、電磁弁11を開く制御内容を示す制御データを受信する(ステップS21)。
次に、制御器15は、開閉センサ18を介して、手動弁12の開閉データを取得する(ステップS22)。具体的には、開閉データが例えば10秒ごとに送信される場合には、制御器15は、最新の開閉データを取得する。
続いて、制御器15は、手動弁12が閉状態であるか否かを判定する(ステップS23)。制御器15は、手動弁12が閉状態でないと判定すると(ステップS23:No)、処理を終了する。
また、制御器15が、手動弁12が閉状態であると判定すると(ステップS23:Yes)、制御器15は、電磁弁11を開く(ステップS24)。
本実施形態に係る制御システム1によれば、手動弁12が開状態の時には、携帯機器20が使用可能範囲内でも電磁弁11は開かない。これによって、誤って手動弁12が開いている時に、電磁弁11が開くことによって、ユーザの予期しないタイミングでガスが流出するといった事態を回避することができる。
また、携帯機器20が使用可能範囲内にある場合に、ユーザの操作によって手動弁12が開状態から閉状態になると、電磁弁11が開く。これによって、ユーザは、使用可能範囲内において、誤って手動弁12が開いている時であっても、手動弁12を閉めてから再び開くことによって、ガスを使用することができる。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態では、電磁弁11と手動弁12の代わりに、手動操作電磁弁を備える点が、第一の実施形態と相違する。以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態に係る高圧ガス容器10は、電磁弁11と手動弁12の代わりに、手動操作電磁弁19を備える。
図11は、第三の実施形態に係る手動操作電磁弁の一例を示す図である。
手動操作電磁弁19は、手動操作が可能な電磁弁である。具体的には、手動操作電磁弁19は、ハンドル191と、アクチュエータ192と、ダイヤフラム193と、ボディ194と、を備える。
ハンドル191は、ユーザの操作を受けて、ダイヤフラム193の押圧と解放を制御する。
アクチュエータ192は、ソレノイドアクチュエータ等であって、ソレノイド内に可動鉄芯が設置され、電流を流すことで発生する電磁力によって可動鉄芯を上下させて、ダイヤフラム193の押圧と解放を制御する。
ダイヤフラム193は、Ni-Co合金やPTFE(polytetrafluoroethylene)等の金属や樹脂から形成された膜である。ダイヤフラム193は、ハンドル191およびアクチュエータ192によって押圧と解放を制御され、ボディ194に流れるガスの流出を制御する。
より詳細には、ダイヤフラム193は、ハンドル191とアクチュエータ192の両方からの押圧を受けている。したがって、ハンドル191とアクチュエータ192のいずれかが押圧している間は、ダイヤフラム193は解放されず、ガスは流出しない。
ハンドル191とアクチュエータ192のいずれも解放すると、ダイヤフラム193は解放され、ガスが流出する。
したがって、手動操作電磁弁19は、制御器15によって開可能となった後に、ユーザによるハンドル191の操作によって、開状態となる。
図12は、第三の実施形態に係る電気系統のハードウェア構成の一例を示す図である。
手動操作電磁弁19は、制御器15と通信可能に接続されている。制御器15の制御によって、手動操作電磁弁19は、開不能な状態から、手動操作によって開可能な状態に移行する。
図13は、第三の実施形態に係る手動操作電磁弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る手動操作電磁弁19の制御処理のステップS31からステップS33までは、第一の実施形態に係る電磁弁11の制御処理のステップS11からステップS13までと同じである。
判定部22が、携帯機器20の位置が使用可能範囲内であると判定すると(ステップS33:Yes)、近距離通信部23は、手動操作電磁弁90を開可能にする制御内容を示す制御データを送信する(ステップS34)。
高圧ガス容器10の近距離通信器14が制御データを受信すると、制御器15は、手動操作電磁弁19に開信号を送信して、アクチュエータ192に電磁力を発生させて、ダイヤフラム193にアクチュエータ192による押圧を解放させる。
これによって、ダイヤフラム193は、ハンドル191からの押圧のみを受けている状態となる。すなわち、手動操作電磁弁19は、手動操作によって開可能な状態となる。
本実施形態に係る高圧ガス容器10によれば、携帯機器20の使用可能範囲内では、手動操作電磁弁90の操作によってガスが流出するのに対して、携帯機器20の使用可能範囲外では、手動操作電磁弁90の操作によってもガスが流出しない。したがって、高圧ガスの使用する場所を使用可能範囲内に制限することができる。
また、手動操作電磁弁90は、手動操作が行われない限りは開かれない。したがって、例えば、使用可能範囲を通過した場合等に、複数の弁の間にガスが流出することが無い。
手動操作電磁弁90は、制御器15によって開可能とならなければ、手動操作によっても開かない例を示した。さらに、制御器15によって操作可能とならなければ、手動操作ができない、すなわちハンドル191が回転しないようにしても良い。このようにすれば、使用可能範囲外において、誤ってハンドル191によるダイヤフラム193の押圧を解放してしまうことが無い。
(第四の実施形態)
以下に図面を参照して、第四の実施形態について説明する。第四の実施形態では、外部から電磁弁11が制御される点が、第一の実施形態と相違する。以下の第四の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図14は、第四の実施形態に係る高圧ガス容器の制御システムの概念図である。
制御システム1は、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント40と、制御装置30と、ネットワーク50と、を備える。
本実施形態に係る高圧ガス容器10は、無線機100をさらに備える。無線機100は、無線LANアクセスポイント40と無線通信を行う通信器である。また、無線LANアクセスポイント40は、ネットワーク50を介して制御装置30と通信可能に接続されている。
制御装置30は、位置データに基づいて、電磁弁11の制御内容を決定し、決定した制御内容を示す制御信号を、ネットワーク50および無線LANアクセスポイント40を介して高圧ガス容器10に送信する。
無線LANアクセスポイント40は、無線LANを設定して、ネットワーク50に接続された機器と無線機100との間の通信を仲介する通信中継装置である。
図15は、第四の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)301、主記憶装置302、補助記憶装置303、入力装置304、表示装置305、通信インタフェース装置306、ドライブ装置307を備える。これらの各装置は、バスで接続されている。
CPU301は、制御装置30の動作を制御する主制御部であり、主記憶装置302に格納されたプログラムを読み出して実行することで、後述する各種の機能を実現する。
主記憶装置302は、制御装置30の起動時に補助記憶装置303からプログラムを読み出して格納する。補助記憶装置303は、インストールされたプログラムを格納すると共に、後述する各種機能に必要なファイル、データ等を格納する。
入力装置304は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。表示装置305は、各種の情報の表示を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。通信インタフェース装置306は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
本実施形態に係るプログラムは、制御装置30を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。プログラムは、例えば記憶媒体308の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。プログラムを記録した記憶媒体308は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
また、プログラムは、プログラムを記録した記憶媒体308がドライブ装置307にセットされると、記憶媒体308からドライブ装置307を介して補助記憶装置303にインストールされる。ネットワークからダウンロードされたプログラムは、通信インタフェース装置306を介して補助記憶装置303にインストールされる。
図16は、第四の実施形態に係る制御装置の機能の一例を示す図である。
制御装置30は、記憶部31と、位置データ取得部32と、判定部33と、弁制御データ送信部34と、を備える。
記憶部31は、制御装置30の制御に必要な各種データを記憶する。具体的には、記憶部31は、使用可能範囲データ35を記憶する。
使用可能範囲データ35は、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲を示すデータである。具体的には、使用可能範囲データ35は、高圧ガスを使用可能な位置の範囲を示すデータである。例えば、使用可能範囲データ35は、使用可能な位置を緯度と経度の範囲によって示すデータであっても良い。
位置データ取得部32は、高圧ガス容器10の無線機100を介して、携帯機器20の位置を示す位置データを取得する。
判定部33は、位置データ取得部32が取得した位置データと、使用可能範囲データ35と、に基づいて、電磁弁11の開閉状態を判定する。
弁制御データ送信部34は、判定部33の判定結果にしたがって、電磁弁11の開閉制御する制御内容を示す制御データを、高圧ガス容器10に送信する。
本実施形態に係る制御装置30の動作は、第一の実施形態に係る電磁弁11の制御処理と同様である。本実施形態に係る制御システム1によれば、第一の実施形態と同様に、使用可能範囲内では、手動弁12の操作によってガスが流出するのに対して、使用可能範囲外では、手動弁12の操作によっても電磁弁11が閉状態であるためにガスが流出しない。したがって、高圧ガスの使用する場所を使用可能範囲内に制限することができる。
本実施形態に係る制御システム1によれば、複数の高圧ガス容器10の弁の制御を1つの制御装置30で実行することができる。したがって、使用可能範囲データ35および判定部33等の処理内容を規定したプログラムの作成、変更等のメンテナンスを制御装置3
行えば、携帯機器20のメンテナンスを行うことなく、使用可能な場所の設定および変更が可能である。
また、使用可能範囲データ35は、高圧ガス容器10を識別するための識別子を含み、識別子ごとに使用可能な範囲が異なっていても良い。このようにすれば、複数の高圧ガス容器10について、それぞれの使用可能な場所を、制御装置30において集中して管理することができる。
さらに、携帯機器20による制御だけではなく、制御装置30の制御によって電磁弁11が開くため、携帯機器20と同様の機能を持つ機器を不正に作成されたとしても、制御装置30の処理内容が解析されない限り、電磁弁11を不正に開くことが困難である。
本実施形態では、携帯機器20が測定した位置を示す位置データを、携帯機器20が高圧ガス容器10に送信し、高圧ガス容器10が、受信した位置データを制御装置30に送信する例を示した。しかし、携帯機器20が遠距離通信IF206を介して、無線LANアクセスポイント40と通信することによって、携帯機器20が、高圧ガス容器10を介さずに、位置データを制御装置30に送信しても良い。
その場合、携帯機器20は、近距離通信によって高圧ガス容器10と通信が確立した後に、無線LANアクセスポイント40との通信を確立し、位置測定部21が測定した位置を示す位置データを、無線LANアクセスポイント40を介して制御装置30に送信すれば良い。
上述した各実施形態において、高圧ガス容器10が種々のセンサを備え、開閉センサ18に加えて、他のセンサの測定結果に応じて、電磁弁11または手動操作電磁弁19の制御内容を決定しても良い。
例えば、高圧ガス容器10は、時計、ガス残量センサ、電池残量センサ、速度センサ、加速度センサ等を備えても良い。
例えば、時計は、時刻を計測する。そして、制御器15は、時計から取得した時刻によって、弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを受信してから、手動操作によって開可能な時間を示す基準期間を経過したか否かを判定する。
なお、基準期間は、制御器15にあらかじめ設定されている。制御器15は、基準期間を経過したと判定し、かつ開閉センサ18から手動弁12が開状態を示すデータを取得した場合、電磁弁11を閉じる制御を行う。
このようにすれば、一旦、使用可能範囲内において手動操作可能な状態となった後で、手動弁12を開かずに放置された場合には、電磁弁11を閉じることによって、例えば、使用期限にかかわる誤操作等を防止することができる。
例えば、ガス残量センサは、高圧ガスの残量を計測する。そして、ガス残量センサから取得したガスの残量の変化が、あらかじめ設定されたパターン以外の場合には、制御器15または制御装置30は、他のセンサの状態にかかわらず、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行わない。
あるいは、ガスの残量があらかじめ設定された閾値以上の速度で減っている場合には、制御器15または制御装置30は、他のセンサの状態にかかわらず、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行わない。
ガス残量センサを併用して、ガスの残量の変化が、設定された条件を満たす場合にのみ電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行うことによって、通常の使用状態と異なる使用状態であることを推定することができるため、異常な使用状態等を防止することができる。
また、電池残量センサは、電池13の残量を計測する。そして、電池13の残量があらかじめ設定された閾値以下の場合には、制御器15または制御装置30は、他のセンサの状態にかかわらず、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行わない。
電池残量センサを併用して、電池13の残量があらかじめ設定された条件を満たす場合にのみ、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行うことによって、電池13の残量がなくなって、各センサが動作しない場合において、あやまって弁が開くことを防止することができる。
また、速度センサは、高圧ガス容器10の速度を計測する。そして、加速度センサは、高圧ガス容器10の加速度を計測する。高圧ガス容器10の速度または加速度があらかじめ設定された閾値以上の場合には、制御器15または制御装置30は、他のセンサの状態にかかわらず、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行わない。
速度センサまたは加速度センサを併用して、高圧ガス容器10の速度または加速度が設定された条件を満たす場合にのみ、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行うことによって、高圧ガス容器10の輸送中に、あやまって弁が開くことを防止することができる。
上述した各実施形態において、高圧ガス容器10は、USB(Universal Serial Bus)端子等の充電端子をさらに備えても良い。これによって、電池13に充電することができる。
上述した各実施形態において、高圧ガス容器10が電池13を備える代わりに、USB端子等の受電端子を備えても良い。この場合、ユーザは、外部から高圧ガス容器10に、受電端子を介して電力を供給して、高圧ガスを使用する。また、受電端子から電力が供給されていない場合には、制御器15または制御装置30は、他のセンサの状態にかかわらず、電磁弁11を開く制御または手動操作電磁弁19を開可能とする制御を行わないものとしても良い。
上述した各実施形態における電池13、近距離通信器14、制御器15等は、専用のハードウェアでなく、汎用のコンピュータ等によって実現されても良い。例えば、これらはスマートフォンによっても代用可能である。スマートフォンは、備えられた近距離通信機能によって、近距離通信を行うことが可能である。また、スマートフォンにアプリケーションをインストールすることによって、スマートフォンが、制御器15の各種の処理を実行することができる。
上述した各実施形態における電磁弁11と手動弁12との組み合わせは、1つの弁とみなすことができる。この場合、弁は、電磁弁11が開かれると、手動弁12の操作によって弁が開状態になる。したがって、電磁弁11が開かれることによって、弁は、手動操作によって開可能な状態となる。
上述した各実施形態における電磁弁11または手動操作電磁弁19は、電気的な制御が可能な弁の一例である。これらをソレノイドアクチュエータによって制御する例を示したが、本発明の範囲はこれに限られない。例えば、空気圧による制御が可能な弁であっても良い。この場合、空気圧を電気的に制御することによって、間接的に弁の開閉が電気的に制御され得る。
上述した各実施形態において、弁を手動操作によって開可能な状態とする場合以外の場合には、制御処理を終了する例を示した。しかし、弁を手動操作によって開可能な状態とする場合以外の場合に、弁を閉じる制御としても良い。
具体的には、第一の実施形態に係る近距離通信部23は、電磁弁の制御処理において、判定部22が、位置データを取得できなかったと判定した場合(ステップS12:No)、または判定部22が携帯機器20の位置が使用可能範囲内でないと判定した場合(ステップS13:No)、電磁弁11を閉じる制御内容を示す制御データを送信する。
このようにすれば、一旦、使用可能範囲内において高圧ガスが使用された後に、使用可能範囲外に移動された場合にも、高圧ガスの使用を制限することができる。
上述した各実施形態は、適宜組み合わせが可能である。例えば、第二の実施形態と、第四の実施形態と、を組み合わせることができる。具体的には、開閉センサ18の測定結果を示すデータを、制御装置30が受信する。そして、制御装置30は、第二の実施形態に係る電磁弁11の制御処理と同様の処理によって、電磁弁11の制御内容を示す制御データを、高圧ガス容器10に送信する。
また、第三の実施形態と、第四の実施形態と、を組み合わせることができる。具体的には、制御装置30は、第三の実施形態に係る手動操作電磁弁19の制御処理と同様の処理によって、手動操作電磁弁19の制御内容を示す制御データを、高圧ガス容器10に送信する。
また、高圧ガス容器10の制御器15が、電磁弁11または手動操作電磁弁19の制御処理を実行しても良い。この場合、制御器15に使用可能範囲データ25が格納される。そして、制御器15は、携帯機器20から位置データを取得して、携帯機器20の位置が使用可能範囲内である場合に、電磁弁11を開くか、または手動操作電磁弁19を開可能に制御する。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 制御システム
10 高圧ガス容器
11 電磁弁
12 手動弁
13 電池
14 近距離通信器
15 制御器
16 プロテクタ
17 スカート
18 開閉センサ
19 手動操作電磁弁
20 携帯機器
21 位置測定部
22 判定部
23 近距離通信部
24,31 記憶部
25,35 使用可能範囲データ
30 制御装置
32 位置データ取得部
33,53 判定部
34 弁制御データ送信部
40 無線LANアクセスポイント
50 ネットワーク
100 無線機
111,192 アクチュエータ
112,122,193 ダイヤフラム
113,123,194 ボディ
114 シート
121 ハンドル

Claims (11)

  1. 高圧ガス容器と携帯機器とを備える制御システムであって、
    前記高圧ガス容器は、
    ガスの流出を開閉制御する弁と、
    前記弁の制御内容を示すデータを、近距離の通信によって受信する近距離通信器と、を備え、
    前記携帯機器は、
    前記携帯機器の位置を測定する位置測定部と、
    測定された前記位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記高圧ガス容器の前記弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを、近距離の通信によって前記高圧ガス容器に送信する近距離通信部と、を備える、
    制御システム。
  2. 前記弁は、直列に接続された第1の弁と第2の弁とを含み、
    前記第1の弁は、前記制御内容を示す前記データを受信すると開き、
    前記第2の弁は、手動操作によって開閉される、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記高圧ガス容器は、前記第2の弁の開閉状態を測定する開閉センサをさらに備え、
    前記第1の弁は、測定された前記位置が前記基準範囲にある場合であって、かつ前記第2の弁が閉状態である場合に開く、
    請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記高圧ガス容器の前記第1の弁は、前記高圧ガス容器の前記弁を手動操作によって開可能な状態とする前記制御内容を示す前記データを受信してから、手動操作によって開可能な時間を示す基準期間を経過し、かつ前記第2の弁が開状態である場合に閉じる、
    請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記弁は、手動操作により開閉され、
    前記制御内容を示す前記データを受信すると、手動操作が可能な状態になる、
    請求項1に記載の制御システム。
  6. 前記高圧ガス容器は、前記ガスの残量を測定するガス残量センサをさらに備え、
    前記弁は、測定された前記ガスの残量の変化が、設定された条件を満たす場合にのみ、手動操作によって開可能な状態になる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の制御システム。
  7. 前記高圧ガス容器は、前記高圧ガス容器の速度を測定する速度センサまたは加速度を測定する加速度センサをさらに備え、
    前記弁は、測定された前記高圧ガス容器の前記速度または前記加速度が、設定された条件を満たす場合にのみ、手動操作によって開可能な状態になる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の制御システム。
  8. ガスの流出を開閉制御する弁と、
    携帯機器の位置を示す位置データを、近距離の通信によって前記携帯機器から受信する近距離通信器と、
    前記位置データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記弁を手動操作によって開可能な状態とする制御器と、を備える、
    高圧ガス容器。
  9. 携帯機器の位置を示すデータを取得する位置データ取得部と、
    取得した前記データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを送信する弁制御データ送信部と、を備える、
    制御装置。
  10. 携帯機器の位置を測定し、
    測定した前記携帯機器の位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを、近距離の通信によって前記携帯機器から前記高圧ガス容器に送信する、
    制御方法。
  11. コンピュータに、
    携帯機器の位置を示すデータを取得するステップと、
    取得した前記データの示す位置が、ガスを使用可能な範囲として設定された基準範囲にある場合に、前記携帯機器と近距離の通信を行う高圧ガス容器の弁を手動操作によって開可能な状態とする制御内容を示すデータを送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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