JP7326750B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、液体が充填されるための包装体に関する。
近年、インク、接着剤、硬化剤等の液体を充填するための包装体が知られている。例えば特許文献1には、このような包装体に使用される積層体として、水蒸気バリア性と遮光性を確保するためにアルミニウム箔を使用したものが記載されている。
特許5918462号公報
包装体によっては、インク、接着剤、硬化剤等の液体を充填した場合に、液体に含まれる成分が包装体に浸透し、包装体の各層間のラミネート強度が低下する可能性があった。また、液体に含まれる成分が浸透することで、包装体の熱溶着された部位を有する場合には、そのシール強度が低下する可能性があった。
本開示は上記を考慮してなされたものであり、包装体の各層間のラミネート強度の低下を抑制するとともに、包装体が熱溶着された部位を有する場合には、そのシール強度の低下を抑制することで、良好な包装体を提供することを主目的とする。
本開示は、液体が充填ための包装体であって、内側フィルムを含む内袋と、前記内袋とは相対的に外側に位置する外側フィルムを含む外袋とを有し、前記内側フィルムは、両主面が熱溶着可能であって、前記外側フィルムは、ガスバリアフィルムと熱溶着可能なフィルムを有し、前記包装体の辺縁部の少なくとも一部において、前記外側フィルム、前記内側フィルム、前記内側フィルム、および前記外側フィルムがこの順に直接接合された、包装体を提供する。
また本開示の前記包装体において、前記外側フィルムは、前記包装体の外側から前記内袋側に向かって、前記ガスバリアフィルム、接着層、および前記熱溶着可能なフィルムを有し、前記外側フィルムの厚み方向における、熱溶着可能なフィルムから最も近い位置にある接着層が、前記熱溶着可能なフィルムから最も近い位置にあるガスバリアフィルムよりも、前記熱溶着可能なフィルム側にあることが好ましい。
また本開示の前記包装体において、前記第1内側フィルムと前記外側フィルムの前記熱溶着可能なフィルムとが接合された第1溶着部と、前記内側フィルム同士が接合された第2溶着部とを有し、前記第1溶着部の辺縁部からの長さが、前記第2溶着部の辺縁部からの長さよりも長いことが好ましい。
また本開示の前記包装体において、前記内側フィルムがポリエチレンフィルムであることが好ましい。
また本開示の前記包装体において、前記ガスバリアフィルムが、金属箔または樹脂基材の少なくとも一方の面にガスバリア膜を有するフィルムであることが好ましい。
また上記開示の前記包装体は、平パウチ、ガゼットパウチ、スタンドパウチの何れかであることが好ましい。
また本開示は、前記包装体と、前記包装体中に充填されたインクジェット用インクまたは接着剤とを有するパウチを提供する。
本開示によれば、液体を充填した際の包装体における、外側フィルムの各層間のラミネートフィルム強度の低下を抑制し、包装体に熱溶着された部位を有する場合には、そのシール強度の低下を抑制する。
本開示の包装体の一例を示す概略平面図である。 本開示の包装体の一例を示す概略断面図である。 本開示の包装体の他の例を示す概略断面図である。 本開示における多重フィルムの一例を示す概略断面図である。 本開示の包装体の形状の例を示す説明図である。 チャック間距離S1に対する引張応力の変化を示す図である。
以下、本開示の包装体、包装体中に液体を充填したパウチについて、詳細を説明する。なお、本開示は、以下の実施形態に限定されない。
本明細書中の包装体において、液体を充填する側を「内側」、外側フィルムに対して内側フィルムとは反対側を「外側」と記載することがある。また、「直接接合する」という表現を用いる場合があるが、「直接接合する」とは、接合される面同士が、接着剤を介さずに接合されている状態を指す。
(包装体)
まず、本開示の包装体について説明する。
本開示の包装体は、液体を充填するためのものであって、内側フィルムを含む内袋と、内袋とは相対的に外側に位置する外側フィルムを含む外袋とを有しており、内側フィルムは両主面が熱溶着可能であって、外側フィルムは、ガスバリアフィルムと熱溶着可能なフィルムを有している。また、包装体の辺縁部において、少なくとも一部が、外側フィルム、内側フィルム、内側フィルム、および外側フィルムがこの順に直接接合されたものである。
本開示の包装体について、図を参照して説明する。図1は、本開示の包装体の一例を示す概略平面図である。図1の例示するように、本開示の包装体1は、液体を充填するためのものであり、注出口4、内袋30、および外袋31を有している。また、包装体1は内袋30と外袋31とが重なり合った、二重袋の構造を有している。
図1に例示された包装体1は、内側フィルム20と外側フィルム21を重ねた多重フィルム2を2枚対向させ、注出口4を除く辺縁部3を熱溶着することで、形成されている。包装体1の辺縁部3には、外側フィルム21、内側フィルム20、内側フィルム20、外側フィルム21の順で直接接合された接合部10を有している。
本実施形態の包装体は、内袋と外袋の両方を設けることで、内袋と外袋との間に空間を持たせ、液体成分が内袋に浸透してきた場合にも、外袋への液体成分の浸透を抑制するものである。本開示の包装体の外袋は、外側フィルムを有している。外袋への液体成分の浸透を抑制することで、外側フィルムの各層間におけるラミネートフィルム強度の低下を抑制することができる。
図2は、図1の包装体をA―A′面で切断した概略断面図である。図2の例示するように、接合部10は、外側フィルム21と内側フィルム20とが接合された第1接合部50と、内側フィルム20同士が接合された第2接合部51を有している。
本実施形態の包装体は、接合部を辺縁部に設けることで、液体を充填した際の液体成分と第2接合部との接触をできる限り小さくし、液体成分による第2接合部のシール強度の低下を抑制することができる。
液体成分によって第2接合部のシール強度が低下する理由は定かではないが、内側フィルム同士が熱溶着により接合された場合、与えられた熱によって、第2接合部を構成する樹脂の結晶化度、分子鎖の絡み合いが低下するものと考えられる。このため、第2接合部は、内側フィルムの熱溶着されていない部位と比較して液体成分を含みやすくなり、さらに含まれた液体成分によって第2接合部の樹脂が膨潤することで、第2接合部のシール強度が低下するものと推量される。このことから、包装体が熱溶着された部位を有する場合には、接合部を辺縁部に設けることで、そのシール強度の低下を抑制することができる。
また本開示は、図3に示すように、第1接合部50(破線1)の辺縁部からの長さが、第2接合部51(破線2)の辺縁部からの長さよりも長く形成することがより好ましい。辺縁部3からの長さを第1接合部50よりも第2接合部51をより長くすることで、液体を充填した包装体1を開封する際に、B-B′部での切断が可能となる。B-B′部で切断することにより、図2に示すC-C′部での切断に比べて、切断枚数が2枚に減るため、開封がより簡便になり、かつ開封後の液体の取出しが容易になるからである。
図4は、本開示における多重フィルムの一例を示す概略断面図である。図4に示す多重フィルム2は、内側フィルム20と外側フィルム21を有し、外側フィルム21は、熱溶着可能なフィルム41、接着層42、ガスバリアフィルム43、および保護フィルム44を有している。
また、図4における外側フィルム21は、熱溶着可能なフィルム41から最も近い位置にある接着層42が、熱溶着可能なフィルム41から最も近い位置にあるガスバリアフィルム43よりも、熱溶着可能なフィルム41側に配置されている。
内側フィルムを有していない一般的な包装体において、ガスバリアフィルムよりも内側に接着層を含む配置とした場合には、充填した液体成分が包装体に浸透し、接着層を溶かしてしまい、ラミネート強度の低下が発生する場合がある。これに対して、本開示のように内側フィルムを設けることで、ガスバリアフィルムよりも内側に接着層を含む配置とした場合にも、包装体の各層間のラミネート強度の低下を抑制しすることができ、包装体が熱溶着された部位を有する場合には、シール強度の低下を抑制することができ、結果として良好な包装体を得ることができる。
以下、包装体の構成について詳しく説明する。
1.包装体
本開示の包装体は、液体を充填するためのものであって、内側フィルムを含む内袋と、内袋とは相対的に外側に位置する外側フィルムを含む外袋とを有している。
2.内袋、内側フィルム
本開示における内袋は、内側フィルムを袋状にしたものである。内側フィルムは、液体を充填する際に液体と直接接する位置に配置される。
内側フィルムは、両主面が熱溶着可能な材料で構成されていれば良い。内側フィルムは、両主面が加熱によって溶融し、内側フィルム同士や外側フィルムとの接合可能であればよいため、熱可塑性樹脂で構成されることが好ましい。内側フィルムは、単層であってもよく、同一材料から成る層または異なる材料から成る層を積層した多層体であってもよい。
内側フィルムを構成する材料としては、単層である場合には、例えば、直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリエチレンや未延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂が挙げられる。
本開示においては、上記樹脂の中でも、LLDPE、LDPE等のポリエチレンやCPP等のポリオレフィン系樹脂、等が熱溶着可能なフィルムの材料として用いられることが好ましい。
内側フィルムが多層体である場合、多層共押出フィルムであることが好ましい。多層共押出フィルムとしては、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)層、ナイロン(Ny)層、シクロオレフィンコポリマー(COC)層、シクロオレフィンポリマー(COP)層等の片面側または両側にLDPE層やLLDPE層を配置したものが好ましい。中でも、LLDPE層、ポリオレフィン樹脂層、EVOH層、ポリオレフィン樹脂層、LLDPE層の5層共押出フィルムが特に好ましい。多層共押出フィルム中にEVOH層を用いることで、内側フィルムにガスバリア性を付与することが可能となり、包装体全体のガスバリア性をさらに高めることができるからである。
内側フィルムは、液体中に内側フィルムの成分が溶け出さないフィルム、又は溶け出しにくいフィルムであることが好ましい。このため、液体を充填した際に液体に接する層が、無添加の樹脂で構成されることが好ましい。樹脂の成分が、充填した液体中に溶け出すのを防ぐ又は抑制することができるためである。
無添加の樹脂としては、例えば、無添加のポリエチレン、無添加のポリプロピレン、無添加のポリイソブチレン等の無添加のポリオレフィンを挙げることができる。特に、柔軟性、屈曲性に優れることから、無添加ポリエチレンを好ましく用いることができる。「無添加」とは、一般的にポリオレフィンフィルムに含まれているような各種の添加剤を含まないという意味で用いられる。そうした添加剤としては、フィルム製造時に好ましく作用する酸化防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤等を挙げることができる。
内側フィルムを構成する樹脂の融点としては、例えば70℃以上、150℃以下の範囲内であることが好ましく、中でも95℃以上、130℃以下の範囲内であることが好ましい。内側フィルムを構成する樹脂の融点を上記範囲内とすることで、外側フィルムと内側フィルムの接合部、内側フィルム同士の接合部の剥離を、包装体の使用環境下において抑制することができる。また、内側フィルムを構成する樹脂の融点が上記範囲を大きく超えるものを使用した場合には、熱溶着を高温でする必要があり、包装体に用いられた樹脂等が熱により劣化する可能性がある。
内側フィルムの厚みは、例えば30μm以上、200μm以下の範囲内が好ましく、中でも80μm以上、150μm以下の範囲内が好ましい。内側フィルムの厚みを上記範囲内とすることで、内側フィルムに適切な硬さや弾性を付与することができ、内容物を充填した際に排出適性を向上させることができるからである。
3.外袋、外側フィルム
本開示における外側袋は、外側フィルムを袋状にしたものである。外側フィルムは、内側フィルムに対して、相対的に外側に配置されるものであり、ガスバリアフィルムと熱溶着可能なフィルムとを有している。また外側フィルムは、ガスバリアフィルム、熱溶着可能なフィルム以外にその他の層を有していてもよい。
(ガスバリアフィルム)
本開示におけるガスバリアフィルムは、例えば金属箔、樹脂基材および上記樹脂基材の少なくとも一方の面側に配置された無機物を含むバリア膜を有するフィルム等、一般にガスバリア層として使用されるものを用いることもできる。このようなガスバリアフィルムを用いることにより、内容物や内容物から生じるガスの漏洩を防止し、包装体外部からの水蒸気、酸素等の流入を防止することができるからである。
金属箔としては、例えばアルミニウム、ニッケル、ステンレス、鉄、銅、チタニウム等の金属箔が挙げられる。
バリア膜を構成する無機物としては、例えば金属、金属酸化物や酸化珪素等の無機酸化物等の無機化合物が挙げられる。上記バリア膜は、塗布(コーティング)膜であってもよく、蒸着膜であってもよいが、中でも蒸着膜であることが好ましい。また、バリア膜を有するフィルムの樹脂基材は、特に限定されず、例えば、PETフィルム等の、公知の樹脂基材を用いることが出来る。
バリア膜を有するフィルムとしては、バリア膜上に更にバリア性組成物を含むバリア性組成膜が配置されたものであってもよい。上記バリア性組成物としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂およびEVOHの少なくともいずれかを含有するバリア性組成物が挙げられる。
ガスバリアフィルムは、単層であってもよく、同一材料から成る層または異なる材料から成る層を積層した多層体であってもよい。ガスバリアフィルムが上述した樹脂基材およびバリア膜を有する積層体の場合、バリア膜は単層であってもよく、2層以上の同一組成のバリア膜、または、異なる組成のバリア膜が積層されていてもよい。
バリアフィルムの厚みは、例えば、2μm~50μmの範囲内の範囲内であることが好ましい。上記バリアフィルムの厚みが上記範囲よりも小さいと、ガスバリアフィルムにピンホール等が生じやすくなり、ガスバリアフィルムの厚みが上記範囲よりも大きいと、屈曲した際の屈曲部でクラック等が生じやすくなり、バリア性の低下につながるおそれがある。
ガスバリアフィルムは、水蒸気または酸素等の気体のバリア性を有するフィルムである。バリア性能としては、酸素透過度が0.1cc/(m2・day・atm)以下であることが好ましい。また、水蒸気透過度が0.1g/(m2・day)以下であることが好ましい。ガスバリアフィルムの酸素および水蒸気透過度が上述の範囲内であることにより、外部より浸透した水分やガス等を包装体の内容物までに浸透しにくくすることができる。
(熱溶着可能なフィルム)
本開示における熱溶着可能なフィルムは、外側フィルムの中でも最も内側フィルム側に配置され、内側フィルムと少なくとも一部において接合可能なフィルムである。熱溶着可能なフィルムは、単層であってもよく、同一材料から成る層または異なる材料から成る層を積層した多層体であってもよい。
熱溶着可能なフィルムを構成する材料としては、単層である場合には、LLDPE、LDPE等のポリエチレンやCPP等のポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂が挙げられる。
本開示においては、上記樹脂の中でも、LLDPE、LDPE等のポリエチレンやCPP等のポリオレフィン系樹脂等が熱溶着可能なフィルムの材料として用いられることが好ましい。
熱溶着可能なフィルムが多層体である場合、多層共押出フィルムであることが好ましい。多層共押出フィルムとしては、EVOH層、Ny層、COC層、COP層等の片面側または両側にLDPE層やLLDPE層を配置したものが好ましい。中でも、LLDPE層、ポリオレフィン樹脂層、EVOH層、ポリオレフィン樹脂層、LLDPE層の5層共押出フィルムが特に好ましい。多層共押出フィルム中にEVOH層を用いることで、外側フィルムにさらなるガスバリア性を付与することができ、包装体全体のガスバリア性をさらに高めることができるからである。
(その他の層)
その他の層として、保護層、印刷層等を設けることができる。
(保護層)
本開示の保護層は、外側フィルム内の内側フィルムとは反対側の最表層に配置することができる。
保護層としては、本開示の外側フィルムを用いて包装体を形成した際に、包装体を保護するのに十分な強度を有し、耐ピンホール性、耐突刺性等に優れたものを用いることが好ましい。保護層を構成する材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステルフィルム、Ny等のポリアミドフィルムといった樹脂を用いることができる。
(印刷層)
印刷層は、装飾、内容物等の表示、表示や美感を付与する為に、文字、数字、絵柄、模様等の所望の印刷を行った層である。印刷層は、必要に応じて設けることができ、例えば、ガスバリアフィルムと保護層の間、外側フィルムの内側フィルムとは反対側の最表層に設けることができる。印刷層は、公知の顔料や染料を用いて形成することができ、その形成方法は特に限定されないが、包装体に遮光性を付与する場合、黒色顔料を含んでいることが好ましい。
3.接着層
本開示の包装体は、包装体を構成する各層が、直接接触して積層されていてもよく、層間接着剤を介して積層されていてもよい。層間接着剤については、一般的に包装体に使用される接着剤を用いることができる。
接着剤としては、例えば、1液型あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他の溶剤型、水性型、エマルジョン型等の接着剤を用いることができる。
4.パウチ
本開示の包装体は、液体を充填することでパウチとして用いることができる。
パウチとして使用する包装体は、例えば、内側フィルムと外側フィルムとを重ね合わせて多重フィルムを構成し、多重フィルムを2枚重ね合わせて形成することができる。その形成は、具体的には、内側フィルムが液体を充填した際の液体側になるように、多重フィルム同士を向かい合わせ、向かい合った多重フィルムの辺縁部を接合させて行うことができる。直接接合させる方法としては、接着剤を介していなければ良く、熱溶着によって行うことが好ましいが、それに限定されない。
パウチの形状は、任意のものとすることができる。例えば、図5に示すように、平パウチ(a)状、ガゼットパウチ(b)状、スタンドパウチ(c)状等を挙げることができる。
上記辺縁部の接合は、例えば熱溶着よって接合してもよい。接合は、例えば、2つの多重フィルムを重ね合わせて四辺を熱溶着してもよいし、1つの折り返した多重フィルムを重ね合わせて3辺を熱溶着してもよい。なお、熱溶着した部分の角部は、弧状になるように形成してもよい。これによって、角部に流動性収容物が残りにくい構造となる。
5.液体
液体は、包装体に充填するものであり、特に限定されないが、例えば、インクジェット用等のインキや接着剤等を好適に用いることができる。これらの液体の成分は、有機溶剤を含むものが多く、有機溶剤そのものや有機溶剤から発生した脱ガスが包装体に浸透しやすい。このため、本開示の包装体を用いることで、有機溶剤や発生した脱ガスの包装体への浸透を防止し、パウチの層間剥離等を効果的に抑制することができる。
以下に実施例および比較例を示して、本開示をさらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例の包装体の外側フィルムにおける層構成中の「/」は、接着層を用いた積層界面を示す。また、例えば、「A/B/C」のような表記は、包装体の外側から内袋側に向かってA、B、Cの順で、接着層を介して積層されていることを示す。
実施例および比較例の包装体を構成する部材を、以下に示す。また、実施例および比較例で用いた接着剤を下記に示す。
(部材)
・直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)フィルム80:アイセロ社製、L535(厚み80μm)
・直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)フィルム100:東洋紡績社製、L4102(厚み100μm)
・アルミ箔:東洋アルミ社製、IN30(厚み7μm)
・ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム:東洋紡績社製、E5012(厚さ12μm)
・2軸延伸ナイロン(ONy)フィルム:興人社製、ボニールW(厚み25μm)
・多層共押出フィルム(LLDPE/エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)/LLDPE):アイセロ社製、BR801(厚み100μm、)
・接着剤(2液硬化型ポリウレタン系):ロックペイント社製、RU004(主剤)、H1(硬化剤)
[実施例1]
(内側フィルム)
内側フィルムとして、LLDPE80フィルムを用いた。
(外側フィルム)
PETフィルム/アルミ箔/ONyフィルム/多層共押出フィルムの層構成を有する外側フィルムを作成した。このとき、アルミ箔をガスバリアフィルムとして、多層共押出フィルムを熱溶着可能なフィルムとして用いた。上記「/」は、接着剤を塗布量g/m 2 となるようにドライラミネート法により積層した。
次に、包装体を作製した。まず、得られた内側フィルム、外側フィルムをそれぞれ2枚ずつ、10cm×20cmの大きさで切出したものを準備した。外側フィルムの熱溶着可能なフィルムを内側フィルム側に向けた状態で、外側フィルム、内側フィルム、内側フィルム、外側フィルムの順に積層し、注出口を除く辺縁部を幅10mm、190℃、1秒の条件でヒートシールすることにより、注出口を有する実施例1の包装体を得た。
[比較例1]
比較例1では内側フィルムは用いず、外側フィルムのみで包装体を作製した。
(外側フィルム)
PETフィルム/アルミ箔/ONyフィルム/LLDPE100の層構成を有する外側フィルムを作成した。このとき、アルミ箔をガスバリアフィルムとして、LLDPE100を熱溶着可能なフィルムとして用いた。上記「/」は、接着剤を塗布量3g/m2となるようにドライラミネート法により積層した。
次に、得られた外側フィルムを2枚、10cm×20cmの大きさで切出したものを準備した。外側フィルムの熱溶着可能なフィルム同士が対向するように積層し、注出口を除く辺縁部をヒートシールすることにより、注出口を有する比較例1の包装体を得た。ヒートシール条件は、実施例1と同様にした。
[比較例2]
熱溶着可能なフィルムとして、LLDPE100フィルムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして比較例2の包装体を得た。
<ジエチレングリコールジエチルエーテル(DEDE)を封入したパウチ>
実施例1、比較例1~2の包装体をそれぞれ5個ずつ準備した。これらの包装体に、内容物としてインクジェット溶剤の主剤として用いられるDEDE(東京化成工業社製)を充填した。次に、注出口近傍をヒートシールすることにより注出口を閉鎖し、内容物が封入されたパウチを得た。さらにこれらのパウチについて、下記方法でラミネート強度測定試験、シール強度測定試験、および内容物漏洩検査およびを行った。
<アミン系硬化剤を封入したパウチ>
実施例1、比較例1~2の包装体をそれぞれ5個ずつ準備した。これらの包装体に、内容物として接着剤のアミン系硬化剤を充填した。アミン系硬化剤としては、トリエチレンテトラミン、m-キシリレンジアミン、ポリプロピレングリコールジアミンを6:3:1で混合したものを用いた。次に、注出口近傍をヒートシールすることにより注出口を閉鎖し、内容物が封入されたパウチを得た。これらのパウチについて、下記方法でラミネート強度測定試験、シール強度測定試験を行った。
<ラミネート強度測定試験>
作製した実施例1、比較例1~2の包装体について、ラミネート強度測定試験を行った。DEDEを封入したパウチおよびアミン系硬化剤を封入したパウチをそれぞれ5個ずつ、保管温度を60℃に設定した恒温槽で一ヶ月保管した。保管後のパウチについて、外側フィルムのONyと熱溶着可能なフィルムとのラミネート部のラミネート強度をそれぞれ測定した。具体的には、上記保管後の包装体の辺縁部から長辺50mm×短辺15mmの矩形状のサンプルを切出した。これらのサンプルのラミネート部を長辺方向において15mm剥離させた。
ラミネート強度測定の測定器としては、テンシロン万能材料試験機RTC-1310(A&D社製)を用いた。ラミネート部のうち既に剥離されている部分をそれぞれ、測定器のつかみ具でチャックした。また、つかみ具をそれぞれ、まだ接合されているラミネート部の面方向に対して直交する方向において互いが離れる方向に、300mm/分の速度で引張り、安定領域(図6参照)における引張応力の平均値を測定した。
つかみ具同士のチャック間距離S1は引張り開始時を30mmとし、引張り終了時を60mmとなるようにした。図6は、チャック間距離S1に対する引張応力の変化を示す図である。図6に示すように、チャック間距離S1に対する引張応力の変化は、第1領域を経て、第1領域よりも変化率の小さい安定領域である第2領域に入る。
5個の試験片について、安定領域における引張応力の平均値を測定し、ラミネート部のラミネート強度とした。測定時の環境は、温度23℃、相対湿度50%とした。
<シール強度測定試験>
作製した実施例1、比較例1~2の包装体について、シール強度測定試験を行った。DEDEを封入したパウチおよびアミン系硬化剤を封入したパウチをそれぞれ5個ずつ、保管温度を60℃に設定した恒温槽で一ヶ月保管した。保管後のパウチについて、内側フィルム同士が接合された第2溶着部のラミネート強度をそれぞれ測定した。具体的には、上記保管後の包装体の辺縁部から長辺50mm×短辺15mmの矩形状のサンプルを切出した。これらのサンプルの第2溶着部を長辺方向において15mm剥離させた。
シール強度測定の測定器としては、テンシロン万能材料試験機RTC-1310(A&D社製)を用いた。第2溶着部のうち既に剥離されている部分をそれぞれ、測定器のつかみ具でチャックした。また、つかみ具をそれぞれ、まだ接合されている第2溶着部の面方向に対して直交する方向において互いが離れる方向に、300mm/分の速度で引張り、安定領域における引張応力の平均値を測定した。
つかみ具同士のチャック間距離S1は引張り開始時を30mmとし、引張り終了時を60mmとなるようにした。
5個の試験片について、安定領域における引張応力の平均値を測定し、第2溶着部のシール強度とした。測定時の環境は、温度23℃、相対湿度50%とした。
<内容物漏洩検査>
作製した実施例1、比較例1~2の包装体にDEDEを封入したパウチ5個について、内容物漏洩検査を行った。保管温度を60℃に設定した恒温槽で一ヶ月保管したパウチを、さらに1日常温保管し、包装袋外への内容物の漏出の有無を確認した。
DEDEを封入したパウチにおける、ラミネート強度測定試験、シール強度測定試験、および内容物漏洩検査の結果をまとめて、表1に示す。
Figure 0007326750000001
評価基準
<外観>
〇:5個の包装体において、全部が良好であった。
×:5個のうち、一部または全部に浮きが発生していた。
<溶出試験>
〇:5個の包装体のうち、全部おいて、内容物が漏出していなかった。
×:5個の包装体のうち、一部または全部において、内容物の漏出が確認された。
実施例1のパウチは、比較例1のパウチに比べて、保管後の外側フィルムにおけるラミネート強度の低下率が低かった。また、実施例1のパウチは、比較例1~2のパウチに比べて、第2溶着部のシール強度の低下率が低かった。比較例2の保管後のパウチからは内容物の漏洩が確認されたが、実施例1の包装体からは内容物の漏洩が確認されなかった。
アミン系硬化剤を封入したパウチにおける、ラミネート強度測定試験、シール強度測定試の結果をまとめて、表2に示す。
Figure 0007326750000002
評価基準
<外観>
〇:5個の包装体において、全部が良好であった。
×:5個のうち、一部または全部に浮きが発生していた。
実施例1のパウチは、比較例1~2のパウチに比べて、保管後の外側フィルムにおけるラミネート強度の低下率、第2溶着部のシール強度の低下率が低かった。また、比較例1~2のパウチは、保管後に浮きが発生したが、これは内容物が外側フィルム内に浸透し、接着剤が?がれたことによるものと推察された。一方で、実施例1のパウチは保管後も外観が良好であった。
上記比較例のうち、保管後の外側フィルムのラミネート強度が低下したものについては、充填した液体成分が外側フィルムに浸透したことによるものと考えられる。また、保管後の外側フィルムのシール強度が低下したことについては、充填した液体成分が外側フィルムに浸透したことでラミネート強度の低下や浮きが生じ、外側フィルム自体が脆くなったためと考えられる。外側フィルム自体が脆くなっていることで、シール強度を測定した際に、外側フィルムが更なる層間剥離を生じながらシール強度が検出されることとなる。このため、シール強度値が初期よりも低下したと推察される。
(まとめ)
このように、本実施形態によれば、外側フィルムのラミネート強度の低下、第2溶着部のシール強度の低下、および包装体からの漏出を抑制することができる。また、本開示の形態によれば、内容物を充填後のパウチの浮きを抑制し、外観を良好に保つことができる。
1 包装体
2 多重フィルム
3 辺縁部
4 注出口
10 接合部
20 内側フィルム
21 外側フィルム
30 内袋
31 外袋
41 熱溶着可能なフィルム
42 接着層
43 ガスバリアフィルム
44 保護層
50 第1の接合部
51 第2の接合部

Claims (6)

  1. 液体を充填するための包装体であって、
    内側フィルムを含む内袋と、前記内袋とは相対的に外側に位置する外側フィルムを含む外袋とを有し、
    前記内側フィルムは、両主面が熱溶着可能であって、
    前記外側フィルムは、ガスバリアフィルムと熱溶着可能なフィルムを有し、
    前記包装体の辺縁部の少なくとも一部において、前記外側フィルム、前記内側フィルム、前記内側フィルム、および前記外側フィルムがこの順に直接接合され、
    前記内側フィルムと前記外側フィルムの前記熱溶着可能なフィルムとが接合された第1溶着部と、前記内側フィルム同士が接合された第2溶着部とを有し、
    前記第1溶着部の辺縁部からの長さが、前記第2溶着部の辺縁部からの長さよりも長い、包装体。
  2. 前記外側フィルムは、前記包装体の外側から前記内袋側に向かって、前記ガスバリアフィルム、接着層、および前記熱溶着可能なフィルムを有し、
    前記外側フィルムの厚み方向における、熱溶着可能なフィルムから最も近い位置にある接着層が、前記熱溶着可能なフィルムから最も近い位置にあるガスバリアフィルムよりも、前記熱溶着可能なフィルム側にある、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記内側フィルムがポリエチレンフィルムである、請求項1~のいずれか1項に記載の包装体。
  4. 前記ガスバリアフィルムが、金属箔または樹脂基材の少なくとも一方の面にガスバリア膜を有するフィルムである、請求項1~のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記包装体が、平パウチ、ガゼットパウチ、スタンドパウチの何れかである、請求項1
    ~4のいずれか1項に記載の包装体。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の前記包装体と、前記包装体中に充填されたインクジェット用インクまたは接着剤と、を有するパウチ。
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