JP7321741B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換部の出力に基づく信号を計数する計数部を備える撮像装置とその制御方法に関する。
撮像装置において被写体の撮像画像をリアルタイムに表示するライブビュー動作時には、撮像素子からの読み出しデータ量を削減し、フレームレートの向上と消費電力の低減を実現している。
一方、特許文献1に記載されているように画素毎に1bit型AD変換部とカウンタを有する撮像素子が提案されている。このような撮像素子では受光素子の信号に対して画素毎にAD変換が行われるので、列毎にAD変換を行う撮像素子の持つ走査線数と読み出し速度とのトレードオフを解消可能である。
特開2015-173432号公報
特許文献1の撮像素子では、上記したライブビュー動作時においても読み出しデータを削減することができず、結果としてフレームレートの向上や消費電力の低減も実現できない。
本発明に係る撮像装置は、画素部が有する光電変換部の出力に基づく信号を計数する計数部を備える。本発明は、回路規模の増大を抑えつつ、全画素における一部の画素から信号の読み出しを行うモードにおいて、読み出しデータの削減が可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の装置は、複数の画素部を有する撮像素子を備える撮像装置であって、前記画素部が有するアバランシェ効果を用いた光電変換部の出力から生成される信号を計数して保持する計数手段と、前記計数手段を制御する制御手段と、前記計数手段の出力を用いて信号処理を行う信号処理手段と、を備える。複数の前記光電変換部のうち、第1の光電変換部の信号を読み出し、第2の光電変換部の信号を読み出さないことで前記光電変換部の出力に基づく信号に対する間引き読み出し動作を行うモードにて前記制御手段は、前記第1の光電変換部に対応する第1の前記計数手段によって撮像画像に係る現フレームでの第1の計数値を保持し、前記第2の光電変換部に対応する第2の前記計数手段によって前記撮像画像に係る前フレームでの前記第1の計数値に相当する第2の計数値を保持する制御を行い、前記信号処理手段は、前記第1および第2の計数値を用いて信号処理を行う。
本発明によれば、回路規模の増大を抑えつつ、全画素における一部の画素群から信号の読み出しを行うモードにおいて、読み出しデータの削減が可能な撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る単位画素の構成を示す図である。 第1実施形態に係る単位画素が有するカウンタの構成を示す図である。 第1実施形態に係る撮像素子の構成を示す図である。 第1実施形態に係る単位画素の駆動を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る圧縮部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る圧縮処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る単位画素の構成を示す図である。 第2実施形態に係る単位画素が有するカウンタの構成を示す図である。 第2実施形態に係る撮像素子の構成を示す図である。 第2実施形態に係る単位画素の駆動を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1を参照して、本実施形態に係る固体撮像素子を構成する画素アレイの構成要素である単位画素100について説明する。図1は単位画素100の構成を示す図である。単位画素100は、アバランシェフォトダイオード(以下、APDと記す)101、クエンチ抵抗102、波形整形回路103、カウンタ104により構成される。
光電変換素子としてのAPD101はアバランシェ効果を利用した半導体素子である。APD101のカソードはクエンチ抵抗102を介して逆バイアス電圧VAPDの電圧源と接続され、APD101のアノードは接地されている。APD101は、光子の入射によりアバランシェ増倍による電荷を発生させる。発生した電荷はクエンチ抵抗102を介して排出される。
波形整形回路103は、その入力端子がAPD101のカソードに接続されており、光子の入射に応じた電荷の生成・排出に伴う電位の変化に対し、増幅とエッジ検出を行うことにより、電圧パルスを生成する。このようにAPD101、クエンチ抵抗102、波形整形回路103は、光子の入射の有無を電圧パルスに変換することにより、1bit型AD変換部として機能する。
カウンタ104は、波形整形回路103が出力する電圧パルスの数を計数して計数結果(計数値)を出力する。これにより、露光期間中の画素値を多ビットで出力することが可能である。カウンタ104は、単位画素100に入力されるイネーブル信号CNT_EN、制御信号LOAD_ENおよびデータ信号LOAD_DATAに基づいて、後述のフリップフロップ(図2:400)にデータを設定する。
図2を参照して、カウンタ104の具体的な構成および動作について説明する。カウンタ104は、フリップフロップ(以下、FFとも記す)400、加算部401、カウンタ選択部402、AND素子403を備える。イネーブル信号CNT_ENと波形整形回路103が出力する電圧パルスPLSがAND素子403に入力され、論理積演算が行われる。イネーブル信号CNT_ENは、電圧パルスPLSを計数するかどうかを決定する制御信号である。カウンタ104はイネーブル信号CNT_ENに基づいて電圧パルスのカウントを行う。
加算部401は、AND素子403の出力とFF400の出力とを加算してカウンタ選択部402に出力する。カウンタ選択部402には、加算部401の出力とデータ信号LOAD_DATAが入力される。カウンタ選択部402は制御信号LOAD_ENに基づいて、データ信号LOAD_DATAに設定するか、または加算部401の出力に設定するかを決定する。
FF400はカウンタ選択部402により決定された出力信号を保持し、保持した信号に対応するカウンタ値(計数値)を出力する。FF400は非同期リセット信号によってクロックに非同期で初期値ゼロに初期化される。なお、本実施形態にてクロックおよび非同期リセット信号は撮像素子の撮像部全体で共通の信号である。
続いて図3を参照して、本実施形態に係る撮像素子300の構成を説明する。撮像素子300は、複数の単位画素100を二次元アレイ状に配置した構成である。図3では便宜上、画素アレイにおける3列×4行の画素群のみを示す。図3の上から1行目および3行目の単位画素100に対するデータ信号LOAD_DATAにはゼロが設定されている。また、図3の上から2行目および4行目の単位画素100に対するデータ信号LOAD_DATAには、同列の1行目および3行目の単位画素100のカウンタ値が設定される。つまり、自然数の変数i,jを用いると、第2×i行第j列の単位画素には、第2×i-1行第j列の単位画素100のカウンタ値に相当するデータ信号が入力される。
各単位画素100の出力については、図3の左から右に向かう方向を基準方向として以下のように定義する。
・1行目においてCNT00、CNT01、CNT02。
・2行目においてCNT10、CNT11、CNT12。
・3行目においてCNT20、CNT21、CNT22。
・4行目においてCNT30、CNT31、CNT32。
本実施形態では、間引き読み出しを行う際の垂直方向における間引き率を1/2とし、2行目および4行目の画素値を間引いて読み出す処理が行われるものとする。
撮像素子300は、複数のスイッチ素子301,303、水平選択回路302、タイミングジェネレータ(TGとも記す)304、制御部305、圧縮部306、垂直選択回路307、制御信号線308,310,311、ラインメモリ309を備える。制御信号線308には、制御部305から制御信号LOAD_ENが出力され、1行目と2行目、3行目と4行目の同列の単位画素は2つ単位でシフトレジスタのように動作する。制御信号LOAD_ENの出力に係る制御は、制御部305が内部に備える不図示のスイッチ素子を用いて行われる。
制御信号線310,311には、制御部305から各単位画素のカウンタ104での計数を行うかどうかを制御するイネーブル信号CNT_ENが出力される。制御部305は、制御信号線310を介して1行目および3行目のイネーブル信号CNT_ENを単位画素に供給し、制御信号線311を介して2行目および4行目のイネーブル信号CNT_ENを単位画素に供給する。撮像素子300の間引き読み出し動作を行うモード時には、蓄積動作中に制御信号線310に出力されるイネーブル信号CNT_ENのみがハイ(H)レベルとなるように制御される。また、全画素読み出し動作を行うモード時には、蓄積動作中に制御信号線310および311の各々に出力されるイネーブル信号CNT_ENが同じタイミングでHレベルとなるように制御される。
TG304は不図示のカウンタに基づいて、撮像期間や転送期間等のタイミングの通知用信号を生成して垂直選択回路307、水平選択回路302に出力する。また、信号読み出しが行われている画素の座標が奇数行であるか、または偶数行であるかを判別するためにTG304は、読み出しが行われている垂直方向のライン番号をラインメモリ309、圧縮部306に通知する。
垂直選択回路307は、TG304によって通知されたタイミングに基づいて、垂直伝送路に対する、複数のスイッチ素子301のON/OFFを制御する。スイッチ素子301がONになったときに、当該スイッチ素子301に対応する垂直伝送路へ単位画素100の計数結果が伝送される。
水平選択回路302は、TG304によって通知されたタイミングに基づいて水平伝送路に対する、複数のスイッチ素子303を制御する。スイッチ素子303がONになったときに垂直伝送路の出力が水平伝送路へ順次に伝送される。
制御部305は、TG304によって通知された撮像期間およびフレームのカウントに基づいて、単位画素100に制御信号線308,310,311を介して供給される制御信号LOAD_EN、イネーブル信号CNT_ENの制御を行う。
ラインメモリ309は、TG304によって通知されたタイミングに基づいて、水平伝送路に出力された画素データを記憶する。圧縮部306は、TG304によって通知されたタイミングに基づいて、水平伝送路に出力された画素データおよびラインメモリ309からの画素データを取得して圧縮処理を行う。
図4を参照して、本実施形態の撮像装置の駆動方法について説明する。図4は、撮像素子300の間引き読み動作を説明するタイミングチャートである。図4では単位画素100における撮像駆動を示しており、撮像駆動を複数の単位画素100にて並列して行うことにより、光学像がデジタル信号に変換される。図4において、CNT00に対応する単位画素100が備えるAPD101およびクエンチ抵抗102により生成される波形をAPD00と表記し、波形整形回路103から出力される電圧パルスをPLS00と表記する。また、制御信号線308に出力される制御信号をLOAD_EN308と表記し、制御信号線310,311に出力されるイネーブル信号をCNT_EN310,CNT_EN311と表記する。さらに、水平伝送路の出力データをREAD_DATAと表記する。なお、CNT00からCNT32については図3で説明済みである。スイッチ素子301および303の制御によって垂直伝送路および水平伝送路を介して単位画素100の計数結果が順次に出力される。
図4に示す時刻t200から時刻t210は、単位画素100の駆動に関する各種のタイミングを表している。時刻t200から時刻t203までの期間は初期化期間であり、時刻t203から時刻t204までの期間は第1の撮像期間である(第1フレーム)。時刻t204から時刻t207までの期間は第1の読み出しおよび初期化期間である。時刻t207から時刻t208までの期間は第2の撮像期間である(第2フレーム)。時刻t208以降の所定期間は第2の読み出しおよび初期化期間である。
時刻t200は、単位画素100のFF400の値の初期化を開始するタイミングを表し、この時点で制御信号LOAD_EN308がHレベルとなる。この時、CNT00~CNT32の値は不定(Xと表記する)である。
次の時刻t201では、不図示のクロックに同期して、1行目のCNT00~CNT02に対応する単位画素および3行目のCNT20~CNT22に対応する単位画素にそれぞれ、ゼロがロードされる。また、2行目のCNT10~CNT12に対応する単位画素および4行目のCNT30~32に対応する単位画素にはそれぞれ、1行目および3行目における同列の単位画素のCNT出力がロードされる。時刻t201では、時刻t200での1行目および3行目の各単位画素の計数出力がXであるため、偶数行目の各単位画素にXがロードされる。
時刻t202にて、2行目のCNT10~CNT12に対応する単位画素および4行目のCNT30~CNT32に対応する単位画素にはそれぞれ、1行目および3行目の同列の単位画素の出力値であるゼロがロードされて初期化が行われる。同じタイミング(時刻t202)で制御信号LOAD_EN308の信号レベルはLとなる。
時刻t203でイネーブル信号CNT_EN310の信号レベルがHとなり、露光期間が開始する。APD101に光が入射され、電圧パルスPLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングでCNT00の値は初期値に対して1を加算した値に変化する。1行目のCNT01とCNT02、および3行目のCNT20からCNT22においても、それぞれ対応する単位画素のAPD101の変化によって同様の処理が行われる。
時刻t204でイネーブル信号CNT_EN310の信号レベルがLとなり、露光期間が完了する(第1の撮像期間の終了)。CNT00~CNT02の計数結果はC00~C02としてそれぞれ読み出しが開始され、CNT20~CNT22の計数結果はC20~C22としてそれぞれ読み出しが開始される。1行目のスイッチ素子301が有効(ON)となると、各列の垂直伝送路にCNT00~CNT02の値が出力される。以降、1列目のスイッチ素子303から3列目のスイッチ素子303が順次に有効になることで1行目の画素データが水平伝送路に出力される。同様にして4行目まで動作が行われて、各画素データがラインメモリ309および圧縮部306に出力される。
時刻t205で制御信号LOAD_EN308の信号レベルがHとなり、1行目と3行目で初期化が開始される。時刻t206では、1行目のCNT00からCNT02に対応する単位画素および3行目のCNT20からCNT22に対応する単位画素にそれぞれ、ゼロがロードされる。また2行目のCNT10からCNT12に対応する単位画素にはC00からC02がロードされ、4行目のCNT30~CNT32に対応する単位画素にはC20からC22がロードされる。同じタイミング(時刻t206)で制御信号LOAD_EN308の信号レベルがLとなる。
時刻t207で、イネーブル信号CNT_EN310の信号レベルがHとなり、時刻t203と同様に露光期間が開始される。時刻t208では、時刻t204と同様に露光期間が完了し、読み出し動作が開始される。つまり、1行目および3行目の単位画素100からは今回の露光によって得られた計数結果が出力される。2行目および4行目の単位画素100からは前回の露光によって得られた計数結果が出力される。時刻t209では、時刻t205と同様に初期化が開始され、時刻t210で時刻t206と同様に初期化が実行される。
このように処理が行われることで、間引き読み出しにおいて特別なフレームメモリを設ける必要がなくなる。すなわち、前フレームの単位画素100の出力と現フレームの単位画素100の出力を、1フレームのデータの中でラインメモリ309および圧縮部306に出力することが可能である。
ラインメモリ309は、水平伝送路を介して読み出された1行目および3行目の画素データを保持し、2行目および4行目の画素データが読み出されている期間に同期して保持している画素データを圧縮部306に出力する。
次に、図5および図6を参照して、圧縮部306について詳細に説明する。図5は圧縮部306の構成を示すブロック図である。圧縮部306は量子化部500、エントロピー符号化部501、符号量計測部503、符号量制御部502、減算器505、選択部506を備える。減算器505は、ラインメモリ309から読み出された1行目および3行目の画素データから、2行目および4行目の画素データを減算して、差分を算出する。選択部506は、フレーム間差分選択信号に基づいて、減算器505からのフレーム間差分信号を出力するか否かを決定する。フレーム間差分選択信号はフレーム間差分信号を出力する期間に対応する信号である。
2行目および4行目の単位画素100の読み出しデータは、前フレームの1行目および3行目の同列に配置された単位画素100の出力するデータである。そのため、1行目および3行目と2行目および4行目との各読み出しデータの差分はフレーム間差分データとなる。
選択部506は、2行目および4行目の単位画素100から出力される期間にフレーム間差分信号を出力する。一方、1行目および3行目の単位画素100からデータが入力されている期間に選択部506は、無効データであるデータ0を出力する。この場合、圧縮部306は符号化データを出力しない。なお、最初のフレームでは、時刻t202(図4)で前フレームの出力である2行目および4行目の単位画素の出力はゼロとなっている。そのため、フレーム間の差分出力については現フレームの出力とゼロとの差分となるので、現フレームのみの出力と同義である。
本実施形態では、時刻t202で2行目および4行目の単位画素の初期化を行う構成を説明したが、その限りではない。例えば、最初のフレームのみ現フレームの出力を選択するように構成することで、最初のフレームではフレーム内圧縮を行うことが可能となる。また、所定のフレーム数単位で現フレームのみの圧縮を行うことで、GOP(Group Of Picture)の構成が可能となる。
図5に示す量子化部500は、符号化ブロック内において互いに隣接する画素間の差分値を算出し、差分値の量子化データを生成する。エントロピー符号化部(以下、単に符号化部という)501は、量子化された差分値に対して符号を割り当てて符号化データを生成する。エントロピー符号化の方式としては、ゴロム符号化やハフマン符号化が知られているが、任意の符号化方式を用いることができる。符号量計測部503は符号化ブロック単位の符号化データ量を計測する。符号量制御部502は、符号量計測部503により計測された符号化データ量に基づいて、符号量の制御を行う。
図6は、圧縮部306における量子化部500とこれ以降の構成要素が行う、一連の処理を説明するフローチャートである。量子化部500以降の構成要素は、符号化部501、符号量制御部502、符号量計測部503である。図6において圧縮処理が開始されると、符号化ブロック単位の画素データは量子化部500に入力される。
最初にS1101で量子化部500は、符号化ブロック内の隣接画素間の差分値を算出する。次にS1102で量子化部500は、S1101で算出された差分値に対し、所定の値を用いて量子化処理を行う。所定の値とは量子化ステップを決定するパラメータであり、符号量制御部502によって動的に決定される。以降、前記所定の値をQP(Quantization Parameter:量子化パラメータ)と呼称する。算出された差分値はQPで除算され、除算結果の小数部を四捨五入することによって量子化される。
次にS1103で符号化部501は、S1102で量子化された差分値に対して符号の割り当てを行う。次にS1104で符号量計測部503は、符号化されたデータの量(符号化データ量)を計測する。符号量計測部503は、符号化データ量が目標となるデータ量(以下、目標符号化データ量という)以内に収まっているか否かを判定する。本実施形態においては、目標符号化データ量には撮像素子300の出力帯域に収まる符号化データ量が設定される。
S1104において、符号化データ量が目標符号化データ量以内に収まっていないと判定された場合、S1105の処理へ進み、符号化データ量が目標符号化データ量以内に収まっていると判定された場合にはS1106の処理へ進む。
S1105に示すQ値制御では、符号量制御部502によってQPの選択が行われる。一般的に、QPについては、自然画に対する圧縮率は高いが画質の低下が著しいパラメータと、圧縮率は低いが画質の低下があまりないパラメータがある。固定長圧縮では、このような複数の量子化パラメータを用いて、目標とする圧縮が達成できなかった場合に再度QPを変更して圧縮処理が実施される。S1105の処理後にS1102に戻って処理を続行し、符号化データ量と目標符号化データ量との差分に対応して符号の割り当てが再び行われる。
また、S1104からS1106へ進む場合には、S1106で符号化データの出力処理が行われる。なお、出力時には各符号化ブロックの量子化に用いたQPや符号化の際の符号割り当て情報(符号化パラメータ)と、フレーム内圧縮であるかフレーム間圧縮であるかを表すフラグ信号が、出力データ(符号化データ)と対応づけて出力される。
このように処理を行うことで、撮像素子300の出力においてフレーム間の情報を参照した圧縮を、フレームメモリを持つことなく処理することが可能となる。
本実施形態では、水平伝送路を1系統のみ有する構成の説明を行ったが、その限りではない。例えば撮像素子300の構成として、水平伝送路が2系統あって2行同時に読み出すことが可能な構成を想定する。この場合にはラインメモリ309を削除し、奇数ラインと偶数ラインのデータを同期して圧縮部306に入力することで、さらなるメモリの削減が可能となる。また、本実施形態では垂直方向における1/2の間引き率で行う処理を説明したが、垂直方向の間引き率を限定するものではない。例えば、垂直方向における1/4の間引き率で処理を行う撮像素子においては4フレーム分のデータを同時に出力可能となる。垂直方向の間引き処理だけではなく、水平方向の間引き処理へ適用してもよい。
また、機能画素を備える撮像素子において、機能画素に割り当てられるカウンタを活用してもよい。機能画素とは、例えば1つのマイクロレンズを共有する複数の副画素(光電変換部)を有する瞳分割型撮像素子において、その一部の副画素などである。例えば1つの画素部はマイクロレンズと、マイクロレンズを介して被写体からの光を受光して光電変換を行う第1および第2の光電変換部を有する。第1の光電変換部の出力と第2の光電変換部の出力から相関演算により位相差信号を取得し、また第1および第2の光電変換部の各出力の加算により撮像信号を取得することができる。
続いて、図7を参照して、撮像素子300を用いた撮像装置600の構成の概要について説明する。光学系ユニット601は、焦点調節を行うためのフォーカスレンズや、撮像光学系を構成する可動レンズ(シフトレンズ等)、固定レンズ、シャッタ、絞り、レンズ制御部等で構成される。光学系ユニット601は撮像素子300上に光学像を結像する。撮像素子300は、光学系ユニット601によって結像された被写体像を光電変換して電気信号とし、さらに圧縮部306により画素値のデータ圧縮を行った信号を伸長部602に出力する。
伸長部602は、圧縮部306で圧縮データと対応づけられた符号化パラメータやフレーム内圧縮かフレーム間圧縮かを表すフラグ信号に基づいて伸長処理を行う。伸長部602は、偶数行と奇数行の伸長結果を1枚の画像データに合成してキャプチャー部603に出力する。この時、フレーム内圧縮を表すフラグ信号があった場合、伸長部602は不図示の記憶部から前フレームの画像データを読み出さずにフレーム内圧縮データの伸長結果をキャプチャー部603および不図示の記憶部に出力する。またフレーム間圧縮を表すフラグ信号があった場合、伸長部602は不図示の記憶部に記憶されている前フレームの伸長結果を読み出してフレーム間参照を行い、現フレームの伸長処理を行う。
キャプチャー部603は画素信号の有効期間および種別を判定し、デジタル信号処理部604にデータを出力する。デジタル信号処理部604は、キャプチャー部603から取得したデータに対して所定の処理を行う。所定の処理とは、ホワイトバランス補正や同時化処理、動画像の符号化処理等に代表されるデジタル信号処理である。デジタル信号処理部604が処理した画像データ(ストリームデータ)は外部表示装置605に出力される。外部表示装置605は液晶ディスプレイ等の表示デバイスを備え、デジタル信号処理部604から出力された画像データにしたがって画像を画面上に表示する。
本実施形態では、間引き読み出しモードにおいて使用しないカウンタのフリップフロップに、別行の同列のカウンタの出力を所定のタイミングでロードすることによって、1フレーム前のカウンタの出力を記憶する構成である。本実施形態によれば、間引き読み出しモードを備える、1bit型AD変換部とカウンタを有する撮像素子において、フレームメモリを用いずにフレーム間の信号を参照した圧縮が可能である。このような構成を取ることで撮像画像の伝送路のスループットに起因するフレームレートの低下や、撮像素子の読み出しによる消費電力を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態では、カウンタの出力を別のフリップフロップにロードする構成以外の例として、波形整形回路103からの出力パルスについて、計数先のカウンタを切り替えることによって第1実施形態と同様の効果が得られる撮像素子を説明する。以下では第1実施形態との相違点を説明し、第1実施形態と同様の事項については既に使用した符号や記号を用いることによって、それらの詳細な説明を省略する。
図8から図10を参照して、本実施形態における撮像素子の構成について説明する。本実施形態の単位画素700は、第1実施形態で説明した図1の単位画素100と同様の構成を有するが、複数のAPD101、クエンチ抵抗102、波形整形回路103、カウンタ702を備える点で第1実施形態と相違する。つまり単位画素700は第1実施形態における2画素分の構成要素を有する。
図8の上側に示す第1の画素構成部は第1のAPD101、第1のクエンチ抵抗102、第1の波形整形回路103、出力切替部701、第1のカウンタ702を有し、常時読み出される画素に対応している。一方、図8の下側に示す第2の画素構成部は第2のAPD101、第2のクエンチ抵抗102、第2の波形整形回路103、AND素子703、OR素子704、第2のカウンタ702を有し、間引き対象の画素に対応している。
第1のカウンタ702にはイネーブル信号CNT_ENと、リセット信号SRESET0と、出力切替部701の出力信号が入力される。第1のカウンタ702にはリセット信号SRESET0でゼロがロードされる。出力切替部701は波形整形回路103の出力先を切り替えて、第1のカウンタ702またはOR素子704に信号を出力する。
また第2のカウンタ702にはイネーブル信号CNT_ENと、リセット信号SRESET1と、OR素子704の出力信号が入力される。第2のカウンタ702にはリセット信号SRESET1でゼロがロードされる。AND素子703は間引き読み出しモードかどうかに応じた制御を行うための論理素子である。OR素子704は出力切替部701の出力とAND素子703の出力との論理和演算を行う論理素子である。
各部の動作について説明する。第1の画素構成部の出力切替部701は、制御部305から出力される選択信号CNT_SELに基づいて、第1の波形整形回路103の出力を2つあるカウンタ702のどちらに出力するかを切り替える。選択信号CNT_SELの信号レベルがLであるときに出力切替部701は、第1のカウンタ702にパルスを出力する。また出力切替部701は選択信号CNT_SELの信号レベルがHであるときにOR素子704を介して第2のカウンタ702にパルスを出力する。
AND素子703には、間引きモードであることを示す制御信号MBK_ENと、第2の波形整形回路103の出力が入力される。AND素子703は、制御信号MBK_ENの信号レベルがHであるときに間引き対象の画素に対応した第2の波形整形回路103の出力をマスクする。またAND素子703は、制御信号MBK_ENの信号レベルがLのときに第2の波形整形回路103の出力をそのまま通過させてOR素子704に出力する。
OR素子704には、出力切替部701からの出力と、AND素子703の出力とが入力される。OR素子704は、選択信号CNT_SELに基づいて動作する出力切替部701の出力と、第2の波形整形回路103に基づくパルスとの論理和演算の結果を表す信号を第2のカウンタ702に出力する。
図9を参照して、カウンタ702の構成を説明する。第1および第2のカウンタ702は同じ構成であるため、まとめて説明する。図2に示す構成との相違点は、第1実施形態で説明したカウンタ選択部402が、カウンタ選択部1002に変更されている点である。
カウンタ選択部1002には加算部401の出力と、データ0が入力され、リセット信号SRESET(SRESET0またはSRESET1)に応じて選択される信号をFF400に出力する。カウンタ選択部1002はリセット信号SRESETが入力されると、不図示のクロックに同期してデータ0を選択する。それにより、FF400に保持されている値をゼロに設定する制御が行われる。またカウンタ選択部1002は、リセット信号SRESETが入力されないときには加算部401の出力を選択してFF400に出力する。
次に図10を参照して、撮像素子800の構成について説明する。第1実施形態で説明した撮像素子300との相違点は、奇数行と偶数行の画素をそれぞれ、列単位に2画素ずつ、つまり第1および第2の画素構成部を有する単位画素700で構成している点である。例えば、図10に示す6個の単位画素700のうち、上側の左端に示す単位画素700は、図3に示す12個の単位画素100のうち、第1行および第2行の左端に示す2個の単位画素に対応している。制御部305は制御信号MBK_EN、選択信号CNT_SEL、リセット信号SRESET0およびSRESET1の各信号を単位画素700にそれぞれ出力する。
図11のタイミングチャートを参照して、撮像素子800の間引き読み出し動作を説明する。図11は1つの単位画素700における撮像駆動を示しており、撮像駆動を複数の単位画素700にて並行して行うことにより光学像がデジタル信号に変換される。図11に示す記号については、図4で使用した表記法を踏襲する。
図11に示す時刻t900から時刻t909は、単位画素700の駆動に関する各種のタイミングを表している。時刻t900から時刻t902までの期間は初期化期間であり、時刻t902から時刻t903までの期間は第1の撮像期間である(第1フレーム)。時刻t903から時刻t906までの期間は第1の読み出しおよび初期化期間である。時刻t906から時刻t907までの期間は第2の撮像期間である(第2フレーム)。時刻t907以降の所定期間は第2の読み出しおよび初期化期間である。
CNT00に対応する単位画素700において、常時読み出しを行う第1の画素構成部が有する第1のAPD101およびクエンチ抵抗102により生成される波形をAPD00で表す。第1の波形整形回路103から出力される電圧パルスを同様にPLS00で表す。
時刻t900は単位画素700におけるFF400の値を初期化するタイミングであって、奇数行の同期リセットを行うリセット信号SRESET0の信号レベルがHとなる。この時、CNT00~CNT32の値はX(不定)である。また、間引き読み出しモードの設定として制御信号MBK_ENの信号レベルが時刻t900からHに設定される。
時刻t901において、不図示のクロックに同期して1行目のCNT00~CNT02および3行目のCNT20~CNT22を出力しているカウンタのFF400にはゼロがロードされ、リセット信号SRESET0の信号レベルがLとなる。
時刻t902では初期化期間が完了し、イネーブル信号CNT_ENの信号レベルがHとなり、露光期間が開始する。APD101に光が入射され、電圧パルスPLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングでCNT00の値は初期値に対して1を加算した値に変化する。1行目のCNT01、CNT02および3行目のCNT20からCNT22においても対応する画素構成部のAPD101の変化によって同様の処理が行われる。
時刻t903ではイネーブル信号CNT_ENの信号レベルがLとなり、露光期間が完了する。CNT00~CNT02の計数結果はC00~C02として、またCNT20~CNT22の計数結果はC20~C22として読み出しが開始される。1行目のスイッチ素子301が有効(ON)となると、各列の垂直伝送路にCNT00~CNT02の値が出力される。以降、1列目のスイッチ素子303から3列目のスイッチ素子303が順次に有効(ON)になることで1行目の画素データが水平伝送路に出力される。これ以降、4行目まで同様の動作が行われる。画素データはラインメモリ309および圧縮部306に出力される。
本実施形態では、第1実施形態とは異なり、1フレーム目では偶数行の計数結果がゼロとならない。そのため、奇数行の出力についてはラインメモリ309からの出力との差分を算出せずに、奇数行の出力を量子化部500に入力することでフレーム内圧縮を行う事が可能となる。あるいは、時刻t900でリセット信号SRESET1の信号レベルをHに設定し、時刻t901で当該信号レベルをLとすることで、奇数行と同様に偶数行の初期化処理が可能である。
時刻t904ではリセット信号SRESET1の信号レベルがHとなり、偶数行の初期化が開始される。またCNT_SELの信号レベルがHに設定されることで、計数先が間引かれる画素(第2の画素構成部)に対応した第2のカウンタのFF400に変更される。時刻t905において、不図示のクロックに同期して2行目のCNT10~CNT12および4行目のCNT30~CNT32を出力しているカウンタのFF400にはゼロがロードされ、リセット信号SRESET1の信号レベルがLとなる。
時刻t906では、時刻t902と同様にイネーブル信号CNT_ENの信号レベルがHとなり、露光期間が開始する。APD101に光が入射されて電圧パルスPLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングでCNT10の値は初期値に対して1を加算した値に変化する。2行目のCNT11、CNT12および4行目のCNT30~CNT32においても対応する第2の画素構成部のAPD101の変化によって同様に処理が行われる。
時刻t907で露光期間が完了し、イネーブル信号CNT_ENの信号レベルがLとなり、読み出しが開始される。時刻t903では1行目から4行目のカウンタのFF400の出力について順次転送が行われたが、2フレーム目では2行目、1行目、4行目、3行目の順番で読み出す制御が行われる。その理由は、1フレーム目では奇数行が現フレームの計数結果であるのに対して、2フレーム目では計数先のFF400が偶数行の画素に対応したFF400に代わっているためである。このように制御することで、READ_DATAに出力されるデータの並びを、毎フレームで揃えることが可能となる。
時刻t908では選択信号CNT_SELの信号レベルがLとなり、またリセット信号SRESET0の信号レベルがHとなり、初期化が開始される。時刻t909では、1行目および3行目の各カウンタのFF400にゼロが設定され、リセット信号SRESET0の信号レベルがLとなる。以降、説明を行った時刻t902から時刻t909での動作制御が繰り返し行われる。
本実施形態では、計数先であるカウンタをフレーム単位で切り替える制御が行われる。よって、第1実施形態と同様に撮像素子の信号の間引き読み出しにおいてフレームメモリを有することなく、前フレームと現フレームの計数結果を1フレームのデータの中で読み出すことが可能となる。
[その他の実施形態]
前記実施形態では奇数行と偶数行について同時に信号を読み出し、撮像素子の出力前の圧縮部でライン間のデータを参照し、前フレームのデータを出力しないことで間引いて撮像素子から出力している。しかしながら、本発明は消費電力の低減等を目的としてデータ圧縮を行う場合のみに適用されるものではない。例えば偶数フレームでは長秒露光を行い、奇数フレームでは短秒露光を行う実施形態にて、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理のように暗部と明部での画像データを画像合成部により合成することで情報量を削減してもよい。
HDR処理はダイナミックレンジを拡大する処理として周知技術であるので、簡単な説明のみ行う。まず、撮像部における短秒露光時間をt1と表記し、長秒露光時間をt2と表記する。この場合、短秒露光によって取得された信号に対してt2/t1に相当するゲイン値を乗算する処理が行われる。次に画素値を上限値と比較する処理が行われる。例えば、画素値の上限値を12ビット相当の値とする。長秒露光によって取得された画像の画素値が上限値を超えている場合に、短秒露光により取得された信号に対して前記ゲイン値を乗算した画像の画素値を選択する処理が行われる。また長秒露光によって取得された画像の画素値が上限値以下である場合には、当該長秒露光による画像の画素値を選択する処理が行われる。
前記実施形態では画素部のカウンタが備えるFF400からなるレジスタ群を用いる構成を説明した。つまり、レジスタ群は、画素アレイにおける行方向または列方向にて周期的に配列される複数の画素部に対応しており、各画素部が有するカウンタのフリップフロップによって構成される。本発明の技術的範囲はこのような例に限定されない。信号の計数値を保持可能な各種の記憶素子(SRAM等)を用いてレジスタ群を構成した実施形態が可能である。
また、前記実施形態では撮像素子300が内部に信号処理部(圧縮部306)を備える構成例を示した。本発明はこの例に限定されず、撮像素子300の外部に信号処理部を設けた構成に適用可能である。あるいは積層型撮像素子において、撮像層の基板部が多数の単位画素100または700からなる画素アレイを備え、回路層の基板部が信号処理部を備える構成に適用できる。
瞳分割型撮像素子を備える撮像装置への適用例では、各画素部がマイクロレンズと、該マイクロレンズを介して受光して光電変換を行う複数の光電変換部を有する。例えば、第1および第2の光電変換部を有する2分割の構成では、第1のレジスタ群は、複数の第1の光電変換部にそれぞれ対応する複数のカウンタが備えるレジスタにより構成される。第2のレジスタ群は、複数の第2の光電変換部にそれぞれ対応する複数のカウンタが備えるレジスタにより構成される。撮像面位相差検出により算出されるデフォーカス量に基づく焦点調節を行うことや、第1および第2の光電変換部の各出力に基づいて視点の異なる複数の画像信号を取得して立体視表示等を行うことができる。
前記実施形態によれば、画素アレイの構成要素である単位画素がそれぞれ1bit型AD変換部とカウンタを有する撮像装置において、全画素における一部の画素群から信号の読み出しを行うモードにて回路規模の増大と製造コストの上昇を抑制できる。撮像画像に係る現フレームおよび前フレームの信号を参照することによって、データ圧縮や画像合成等に代表される信号処理が可能な撮像装置を提供できる。
100,700 単位画素
101 APD(アバランシェフォトダイオード)
104,702 カウンタ
300,800 撮像素子
305 制御部
306 圧縮部

Claims (11)

  1. 複数の画素部を有する撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記画素部が有するアバランシェ効果を用いた光電変換部の出力から生成される信号を計数して保持する計数手段と、
    前記計数手段を制御する制御手段と、
    前記計数手段の出力を用いて信号処理を行う信号処理手段と、を備え、
    複数の前記光電変換部のうち、第1の光電変換部の信号を読み出し、第2の光電変換部の信号を読み出さないことで前記光電変換部の出力に基づく信号に対する間引き読み出し動作を行うモードにて前記制御手段は、前記第1の光電変換部に対応する第1の前記計数手段によって撮像画像に係る現フレームでの第1の計数値を保持し、前記第2の光電変換部に対応する第2の前記計数手段によって前記撮像画像に係る前フレームでの前記第1の計数値に相当する第2の計数値を保持する制御を行い、
    前記信号処理手段は、前記第1および第2の計数値を用いて信号処理を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子は前記複数の画素部が配置された画素アレイを有し、
    前記計数手段は前記計数値を保持するレジスタを有しており、
    第1のレジスタ群は、前記画素アレイにおける第1の行または列に属する複数の画素部に対応する前記計数手段が有する前記レジスタにより構成され、
    第2のレジスタ群は、前記画素アレイにおける第2の行または列に属する複数の画素部に対応する前記計数手段が有する前記レジスタにより構成され、
    前記モードにて、前記第1のレジスタ群は前記第1の計数値をそれぞれ保持し、前記第2のレジスタ群は前記第2の計数値をそれぞれ保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記画素部に対するリセットのタイミングを制御し、前記第1のレジスタ群が保持する複数の前記第1の計数値を前記第2のレジスタ群に転送する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記計数手段に対して、計数の動作を制御する信号、またはデータのロードを行う信号を出力して前記計数値の初期化または設定を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記画素部はそれぞれ複数の前記光電変換部および複数の前記計数手段と、前記光電変換部から出力される信号をフレームごとに切り替えて複数の前記計数手段に出力する切替手段を有し、
    前記制御手段は前記切替手段を制御することによって、複数の前記光電変換部のうち、前記第1の光電変換部からの信号を、複数の前記計数手段のうちの第1の計数手段へ出力するか、または前記第1の光電変換部からの信号を、複数の前記計数手段のうちの第2の計数手段へ出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記モードにて前記制御手段は前記画素部に制御信号を出力し、前記第2の光電変換部からの信号が前記第2の計数手段に入力されない制御を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記信号処理手段は、前記第1および第2の計数値を取得して、画像データの圧縮を行い、またはダイナミックレンジを拡大する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記画素部は前記光電変換部および計数手段を有し、
    前記第1および第2のレジスタ群は、前記画素アレイにおける行方向または列方向にて周期的に配列される複数の前記画素部に対応している
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  9. 前記画素部はマイクロレンズと、該マイクロレンズを介して受光して光電変換を行う前記第1および第2の光電変換部を有し、
    前記第1のレジスタ群は、複数の前記第1の光電変換部にそれぞれ対応する複数の前記計数手段が有するレジスタにより構成され、前記第2のレジスタ群は、複数の前記第2の光電変換部にそれぞれ対応する複数の前記計数手段が有するレジスタにより構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  10. 記撮像素子は、前記信号処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 複数の画素部を有する撮像素子を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像装置は、
    前記画素部が有するアバランシェ効果を用いた光電変換部の出力から生成される信号を計数して保持する計数手段と、
    前記計数手段を制御する制御手段と、
    前記計数手段の出力を用いて信号処理を行う信号処理手段と、を備え、
    前記制御方法は、
    複数の前記光電変換部のうち、第1の光電変換部の信号を読み出し、第2の光電変換部の信号を読み出さないことで前記光電変換部の出力に基づく信号に対する間引き読み出し動作を行うモードにて前記制御手段が、前記第1の光電変換部に対応する第1の前記計数手段によって撮像画像に係る現フレームでの第1の計数値を保持し、前記第2の光電変換部に対応する第2の前記計数手段によって前記撮像画像に係る前フレームでの前記第1の計数値に相当する第2の計数値を保持する制御を行う工程と、
    前記信号処理手段が前記第1および第2の計数値を用いて信号処理を行う工程と、を有する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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