JP7318935B2 - 加速器及び加速器システム - Google Patents

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Description

本発明は、加速器および加速器システムに関する。
線形加速器システムは、一般的に複数の加速器を縦続接続した複数段構成であり、対象ビームを順次加速して目的のエネルギーのビームを得ている。最終的に得られるビームの基本的な特性の大部分は前段加速器によって決定されるため、前段加速器が特に重要である。1970年代に高周波四重極加速器(以下、RFQ加速器)が登場してからは、前段加速器としてRFQ加速器が用いられることが多い。
RFQ加速器は、4つの電極を有し、向かい合う電極が同電位、隣り合う電極が逆電位になるように高周波電圧をかけることで、ビームの加速、収束、および断熱捕獲(バンチ化)が同時に行える。なお、断熱捕獲とは、イオン源(イオン発生源)からの直流ビームを高周波加速が可能なバンチ構造を持たせる様にすることである。
ところで、加速器の重要な研究テーマの一つにビームの大強度(大電流)化がある。現在稼働している加速器のビーム強度は1MW(メガワット)程度であり、計画段階にある加速器でも10MW程度が最大である。これに対し、本発明者らは、高レベル放射性廃棄物の核変換法を確立するために、従来よりも1桁以上強力な100MW超のビーム強度を生成可能な加速器システムの開発に取り組んでいる。
特開平11-283797号公報
加速器の加速空洞は、多数の加速ギャップを有しており、供給される高周波電力によって各加速ギャップにおいてビームの加速を行う。各加速ギャップにおいて加速が行われるように、ギャップ間の間隔はビームの速度に応じて決定する必要がある。すなわち、ビームが高速になるほどギャップ間の間隔を大きくする必要があり、装置の大型化ひいては高コスト化につながる。
また、ビームの大強度化を目指す場合、RFQ加速器は、ビーム径に対してアクセプタンス(ボア径)を十分に取ることができないため利用できない。
RFQ加速器は、ビームの加速と収束を同時に行うことができるものの、通過可能なビームの径は1cm程度が上限となる。RFQ加速器のボア径を広げると放電限界に達するためである。
これに対して、ビームの大強度化が進むと、イオン源から供給されるビームの直径(以下、ビーム径)は大きくなる。たとえば、1Aの重陽子ビームをイオン源から得る場合、ビーム径は例えば10cm程度以上となる。単孔から引き出し可能な質の良いイオンビームの最大電流は引き出し電圧のみに依存し、たとえば30kVの重陽子ビームを引き出す場合は約100mAである。したがって、1Aのビームを得るためには、少なくとも10個、プラズマ特性やデュートロン比などの尤度を考慮すると30個程度の多孔電極からビームを引き出す必要がある。大強度のビームを絞りすぎると空間電荷力が過大となるため、単孔径は1cm程度とする必要があり、したがって全体のビーム径は例えば10cm程度以上となる。
このように、ビームの大強度化のためには大きなビーム径を受け入れ可能な加速器を利用する必要があるが、従来のRFQ加速器は利用できない。
上述したような従来技術の課題を考慮し、本発明は、断熱捕獲・加速・収束がされた大強度のビームを生成可能な、低コストな加速器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る加速器は、1つまたは2つの加速ギャップを有する、複数の加速空洞と、前記複数の加速空洞のそれぞれに対して設けられた複数の第一の制御手段であって、各々が独立して、対応する加速空洞内のイオンビームの運動を制御する複数の第一の制御手段と、を備えることを特徴とする。
本態様において第一の制御手段は、例えば、振動電場を加速空洞内に生成するものであり、電場の振幅および位相を独立して決定可能でありうる。本態様において、第一の制御手段は、RFカプラーを介して高周波電力を供給し、前記複数の第一の制御手段は、それぞれが独立して高周波電力を供給してもよい。第一の制御手段が供給する振動電場によって、加速空洞内でのイオンビームの進行方向の運動、すなわち、加速および断熱捕獲が制御される。
このように、1つあたりの加速ギャップを1つまたは2つである加速空洞を用いることで、それぞれの加速空洞を個別に制御することができる。装置の設計自由度が大幅に向上する。RFQ加速器では隣り合うギャップ間の間隔をβλ/2(β=速度/光速,λ=高周波の波長,βλは1周期で粒子が移動する距離)とする必要があり、ビームが高速になるほどギャップ間の間隔を大きくする必要がある。本発明に係る加速器では、振動電場を独立に制御できるので、加速空洞の間隔を自由に設計できる。すなわち、ギャップ間の間隔を短くすることができ、加速器の全長を短くすること、さらには製造コストの低減が可能である。また、加速器の前段において、RFQと同様な断熱捕獲の機能を持たせることも可能である。
本態様に係る加速器は、磁場を生成して前記イオンビームの運動を制御する第二の制御手段をさらに備えてもよい。前記第二の制御手段は、直流磁場を生成するものである。本態様において、第二の制御手段は多重極磁石であってよく、N個(Nは自然数)の加速空洞の後に、M個(Mは自然数)の多重極磁石が接続される構成が繰り返されていてもよい。第二の制御手段が生成する直流磁場によって、イオンビームの横方向の運動、すなわち、イオンビームの収束が制御される。
ある実施形態では、加速空洞と多重極磁石は、1つずつ交互に接続されてよい(N=M=1)。別の実施形態では、1つの加速空洞の後に、複数の多重極磁石が接続されてもよい(N=1,M>1)。さらに別の実施形態では、複数個の加速空洞が接続された後に、1つの多重極磁石が接続されてよい(N>1,M=1)し、複数の加速空洞が接続された後に、複数の多重極磁石が接続されてもよい(N>1,M>1)。複数個の加速空洞を接続する形態(N>1)は、特に、ビームのエネルギーが高く、ビームの広がりの影響が相対的に小さいときに好適に利用可能である。NおよびMの上限は本発明の効果が得られる範囲で適宜設定可能である。たとえば、Nは、4以下であることが好ましく、2以下であることがさらに好ましい。Mも、4以下であることが好ましく、2以下であることがさらに好ましい。
本発明において、多重極磁石は、典型的には四重極磁石であるが、6重極磁石、8重極磁石、10重極磁石、ソレノイド磁石なども採用可能である。また、隣り合う多重極磁石(間に加速空洞が含まれてもよい)は、収束の方向が異なるように配置されることが好ましい。磁石は、永久磁石であっても電磁石であってもよいが、永久磁石を採用することで、省エネルギー化が図れる。
本発明における複数の加速空洞のそれぞれは、独立して高周波電力を供給する電力供給部を備えることも好ましい。
このように、本発明に係る加速器では、ビームの収束を磁界方式で行うので、ビームを通過させるための円筒等の内直径(以下、ボア径)を大きくしても加速空洞内で必要電圧が変化せず、放電限界を超えない。すなわち、本発明の加速器はボア径を大きくできるので、大強度のビームを受け入れ可能である。たとえば、本発明に係る加速器はボア径を2cm以上とすることができる。
また、本発明における加速空洞は加速ギャップが1つまたは2つであるので、加速空洞1つあたりの高周波結合系(RFカプラー)を減らすことができ、1つまたは数個(例:2個、4個)とすることができる。1つの加速空洞に多数のRFカプラーを配置することは困難であるが、1つまたは数個であれば容易に実現可能であり、各RFカプラーの入力の制御はデジタル回路によって可能である。また、本発明によれば、加速ギャップの加速勾配を大きくすることができるので、加速器の全長を短くすることが可能である。
また、加速空洞に対して独立して高周波電力を供給可能とすることで、装置の設計自由度が大幅に向上する。RFQ加速器では隣り合うギャップ間の間隔をβλ/2(β=速度/光速,λ=高周波の波長,βλは1周期で粒子が移動する距離)とする必要があり、ビームが高速になるほどギャップ間の間隔を大きくする必要がある。本発明に係る加速器では、高周波の位相を独立に制御できるので、加速空洞の間隔を自由に設計できる。すなわち、ギャップ間の間隔を短くすることができ、加速器の全長を短くすることが可能である。また、加速器の前段において、RFQと同様な断熱捕獲の機能を持たせることも可能である。
本発明の別の態様は、複数の加速器が接続された加速器システムであり、少なくとも、ビーム発生源から直流ビームの入力を受け、ビームを断熱捕獲する機能を有する前段加速器(初段加速器)が、上述の加速器であることを特徴する。本態様における加速器システムの全ての加速器が、上述の加速器であってもよい。
本実施形態に係る加速器または加速器システムは、少なくとも0.1A、より好適には少なくとも1Aの大電流のイオンビームを、連続(CW)ビームとして加速してもよい。なお、本開示において、連続ビームとは、ミクロに見ればイオンがバンチ化されているが、マクロに見ればイオンが連続的しているビームである。例えば、1Aの連続ビームは、平均電流が1Aのビームである。一方、ミクロに見ても連続なビームを直流ビームと称し、マクロに見て間欠的なビームをパルスビームと称する。
本発明によれば、大強度のビームを生成可能な低コストな加速器を実現できる。
本実施形態に係る線形加速器システム100の概略構成を示す図。 本実施形態に係る低βセクション加速器30の概略構成を示す図。 本実施形態における四重極磁石を説明する図。 本実施形態に係る中セクション加速器40の概略構成を示す図。 本実施形態に係る高クション加速器5の概略構成を示す図。 本実施形態における加速条件決定処理のフローチャート。 ビームの位相安定性を説明する図。 本実施形態に係る線形加速器システム100の有利な効果を説明する図。
以下では、図面を参照しながら、この発明を実施するための形態例を説明する。
<構成>
本実施形態は、約1Aの重陽子(デューテロン)または陽子(プロトン)の連続(CW)イオンビームを核子当り100MeV(以下、100MeV/u、同種の記載も同様)まで加速する、100MW級の線形加速器システム100である。図1は、本実施形態に係る線形加速器システム100の概略構成例を示す図である。なお、本明細書において、線形加速器システムとは、縦続接続された複数の加速器の全体を総称的に指す用語である。
線形加速器システム100は、概略、イオン源10、バンチャー20、低β(低速)セクション加速器30、中β(中速)セクション加速器40、高β(高速)セクション加速器50を備える。
イオン源(ビーム発生源)10は、プラズマ生成容器内にカスプ磁場を形成するカスプ型のイオン源(電子衝撃型イオン源とも言う)である。イオン源10は、ガスを電離してプラズマを生成し、30kVの電界によりイオンを引き出す。イオン源10は、1Aのイオンビームを得るために、30個の多孔電極からビームを引き出す。ビームを絞りすぎると空間電荷力が過大となるため、単孔径は1cm程度で有り、イオン源10から引き出されるビームの全体の径は10cm程度以上となる。
バンチャー20は、イオン源10から引き出されたイオンビームを加速せずにバンチ化する。なお、低βセクション加速器30もビームのバンチ機能を有するため、バンチャー20は省略してもよい。イオン源10から引き出されたイオンビームのエネルギーは、50~300keV/uである。図1に示す実施例では100keV/uとしている。
低βセクション加速器30は、イオン源10において発生したイオンビームを最初に加速する前段加速器(初段加速器)である。以下、低βセクション加速器30のことを単に加速器30とも称する。加速器30は、イオンを2~7MeV/uまで加速する。図1の実施例ではイオンを5MeV/uまで加速する例を示している。加速器30は、イオン源10にて発生したビームを受け入れられるように10cm以上のボア径を有する。
図2を参照して、加速器30のより詳細な構成を説明する。図2に示すように、加速器30は、20個程の加速空洞31_1,31_2,・・・,31_20と、20個程の四重極磁石(Q磁石)32_1,32_2,・・・,32_20が交互に接続された構成を有する。それぞれの加速空洞およびQ磁石は同様の構成であるため、以下では添え字を省略して、加速空洞31、Q磁石32のように総称的に参照する。
加速空洞31は、単一の加速ギャップ35を有するシングルギャップキャビティである。加速空洞31には、高周波電力供給部33からRFカプラー(高周波結合系)34を介して高周波電力(振動電場)が供給される。高周波電力供給部33は、イオンが加速ギャップ35を通過するときにイオンが加速されるような位相で高周波電力を供給する。図1における本実施形態例においては、加速電圧が300kVであり、周波数が25MHzである。
なお、それぞれの加速空洞31に設けられる高周波電力供給部33は、独立して高周波の位相を制御可能である。したがって、隣り合う加速空洞の間隔(加速ギャップ間の間隔)に応じてそれぞれの位相を決定すればイオンの加速が行えるため、加速空洞の間隔を自由に設定することができる。
このように、高周波電力供給部33によって供給される高周波電力(振動電場)によって、イオンの進行方向の運動・挙動、すなわち加速および断熱捕獲が制御され、高周波電力供給部33は、本発明における第一の制御手段に相当する。
四重極磁石32は、図3(A),3(B)に示すように、直流磁場(静磁場)によってビームの収束を行う。隣り合う四重極磁石32の収束方向は互いに異なる。すなわち、ビームを水平方向に収束させ垂直方向に発散させるF四重極(図3(A))と、ビームを垂直方向に収束させ水平方向に発散させるD四重極(図3(B))が交互に配置される。四重極磁石32による磁場の強さは、イオンのエネルギーに応じて決定することが望ましいが、概ね数kガウス程度である。四重極磁石32は、永久磁石であっても電磁石であってもよいが、永久磁石を採用することで、省エネルギー化が図れる。
四重極磁石32によって供給される直流磁場によって、イオンの横方向の運動・挙動、すなわち収束が制御される。四重極磁石32が、本発明における第二の制御手段に相当する。
中βセクション加速器40は、低βセクション加速器30が加速したイオンビームをさらに加速する加速器である。以下、中βセクション加速器40のことを単に加速器40とも称する。加速器40は、イオンを10~50MeV/uまで加速する。図1の実施例ではイオンを40MeV/uまで加速する例を示した。
図4(A)を参照して、加速器40のより詳細な構成を説明する。加速器40は原理的には加速器30と同様であり、加速空洞41とQ磁石42が交互に10個ずつ接続されて構成される。
加速空洞41は、2つの加速ギャップ46,47を有するダブルギャップキャビティである。加速空洞41には、高周波電力供給部43からRFカプラー(高周波結合系)44を介して高周波電力が供給される。RFカプラー44は1つであっても複数であってもよい。また、RFカプラー44は、デジタル回路によって、高周波電力の位相が制御される。高周波電力供給部43は、イオンが加速ギャップ46,47を通過するときにイオンが加速されるような位相で高周波電力を供給する。図1の本実施形態においては、加速条件を加速電圧が2.5MVであり、周波数が50MHzと決めた例である。
図4(B),4(C)に示すように、イオンが加速ギャップ46を通過するときと加速ギャップ47を通過するときとで高周波の位相を逆にする必要があるので、加速ギャップ46と加速ギャップ47の間の距離は高周波の1/2周期の間に進む距離(βλ/2)と一致している必要がある。一方、隣り合う加速空洞41の間隔は自由に設定できる。
Q磁石42は、F四重極とD四重極が交互に配置される。
高βセクション加速器50は、中βセクション加速器40が加速したイオンビームをさらに加速する加速器である。以下、高βセクション加速器50のことを単に加速器50とも称する。加速器50は、イオンを75~1000MeV/uまで加速する。図1の実施例ではイオンを200MeV/uまで加速する例を示した。
図5を参照して、加速器50のより詳細な構成を説明する。加速器40は原理的には加速器30、40と同様であるが、2つの加速空洞51が接続された後に1つのQ磁石52が接続される構成が繰り返される。加速条件を決めた結果より加速空洞51は合計で80個、Q磁石52は合計で40個とした例である。
加速空洞51は、単一の加速ギャップ55を有するシングルギャップキャビティである。加速空洞51には、高周波電力供給部53からRFカプラー(高周波結合系)54を介して高周波電力が供給される。高周波電力供給部53は、イオンが加速ギャップ55を通過するときにイオンが加速されるような位相で高周波電力を供給する。本実施形態例においては、加速電圧が2.5MVであり、周波数が100MHzという加速条件を決めた例である。
Q磁石52は、F四重極とD四重極が交互に配置される。加速器50において、Q磁石52が2つの加速空洞51ごとに配置されるのは、ビームのエネルギーが高いのでビームの広がりの影響が相対的に小さいためである。
加速器50によって加速されたビームは、高エネルギービーム輸送系を介して標的エリアに導かれる。
<加速条件の決定処理>
それぞれの加速ギャップにおける高周波磁場の電圧および位相と、Q磁石の磁場勾配の決定方法について説明する。加速条件は、全てのセクションについて同様の処理によって決定できる。したがって、以下では、主に低βセクション加速器30を例にして説明を行う。
前提として、加速器の装置構造(形状や大きさ)は所与である。また、それぞれの加速器においてイオンをどの程度まで加速させるかも条件として与えられる。
図6を参照して、低βセクション加速器30における加速条件の決定処理を説明する。図6の上部には、加速器30の加速ギャップgと四重極磁石Q、および黒丸で示すバンチの速度vが模式的に示されている。なお、i番目の加速ギャップをgi、i番目のQ磁石をQi、加速ギャップgiを通過後のバンチの速度をviと表記する。
図6に示すフローチャートは、1段分の高周波磁場および収束用磁場を決定する処理を示す。この処理は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現される。
ステップS11~S13はViおよびφiを決定する処理であり、ステップS21~S23はFGiを決定する処理である。Viは、加速ギャップgiに印加する高周波電場の振幅であり、φiは、バンチの中心が加速ギャップgiを通過するときの振動電場の位相である。Qiは、Q磁石Qiの磁場勾配であり、水平方向収束・鉛直方向発散を正とし、鉛直方向収束・水平方向発散を負とする。
まず、加速ギャップgiの高周波電場を決定する処理を説明する。ステップS11において、Viおよびφiを選定する。そして、ステップS12において、ビームの位相安定性と断熱性が満たされるかを判定する。
位相安定性は、同期粒子との位相差および同期粒子とのエネルギー差で定義される位相空間内において、ビームが安定領域内に位置するか否かによって判定できる。図7にφi=0°、φi=30°およびφi=60°の安定領域を示している。太線Sがセパラトリクス(安定限界)であり、その内部が安定領域である。すなわち、ビームが、位相空間内において上記の安定領域内に位置すれば安定である。
断熱条件は、安定領域の変化がビームのシンクロトロン振動に比べて十分にゆっくりであるという条件である。具体的に、シンクロトロン振動数をΩsとして、(1/Ωs ) × dΩs/dt << Ωs という条件である。
ステップS12において、位相安定性と断熱性を満たさない場合には、ステップS11に戻ってViおよびφiをあらためて選定する。ステップS12の条件を満たす場合には、加速ギャップgiにおけるViとφiをステップS11で選定した値に決定する。なお、Viとφiは、ステップS12の条件を満たす範囲で、加速効率が最も高いように決定することが望ましい。
ステップS13では、加速ギャップgiを通過した後のビームの非相対論的エネルギーEi +1および速度vi+1を算出する。加速ギャップgiにて、エネルギーはq/m×Vi sinφiだけ増加するので、Ei+1= Ei + q/m×Vi sinφiである。なお、mはイオンの質量であり、qはイオンの電荷量である。
次に、Q磁石Qiの磁場勾配FGiを決定する処理を説明する。ステップS21において、FGiを選定する。そして、ステップS22において、Q磁石による収束力が、空間電荷力による反発力よりも大きいという条件、すなわち横方向に安定であるという条件を満たすか否かを判定する。ステップS22の条件を満たさない場合には、ステップS21に戻ってFGiを改めて選定する。ステップS22の条件を満たす場合には、ステップS23に進んで磁場勾配の向きを決定する。例えば、奇数番目のQ磁石では磁場勾配を正方向とし、偶数番目のQ磁石では磁場勾配を負方向とする。もちろん、正負は逆であっても構わない。
以上の処理により、i番目の加速ギャップgiとQ磁石qiにおける加速条件が決定される。以上の処理はi=1から順に全ての加速ギャップおよびQ磁石について実施される。これにより、加速器30内の全てのgi, φi, FGiが決定される。また、ここでは低βセクション加速器30を例に説明をしたが、その他のセクションの加速についても同様に加速条件が決定される。
Viとφiの決め方は以下の通りである。
図7より、φiが小さい程、安定領域は広く、φi=0の場合、ビームが直流ビームであっても、ビームのほぼすべてを安定領域に取り込むことが可能である。その後、φiとViを適宜設定し、進行方向に対して断熱捕獲を行う。Viは先述の断熱条件が満たされていれば任意に決めてよい。図6よりφiが小さという事は、加速電圧が小さいことを意味するため、φiはなるべく速やかに、通常の加速時を行う値(φa、例えば60°)まで増やすことが加速効率を向上する上では好ましいが、先述の断熱条件を守るためには、ゆっくりと変化させ、ビームを安定領域からこぼさないことが重要である。
加速システム全域に渡って周波数は、固定と言うわけではなく、例えば中βセクションの周波数は、低βセクションのK倍、高βセクションについては低βセクションのL倍と言う様に、高周波電場の周波数を上げていき、加速器システム全体をコンパクトにする。その際に、図7におけるビームの位相方向の広がりが、周波数の変化に伴い、K(L)倍することに注意すること。そのため、中βや高βの初段で、φiをφaより少しさげ、安定領域を広げ、ビームを取りこぼさず安定領域に取り込んだ後に、ゆっくりと(断熱的に)φiをφaに近づけていく。
本実施形態に係る加速器は、シングルギャップまたはダブルギャップの加速空洞を複数並べたものであるため、加速空洞ごとに高周波電場の電圧および位相を上述の様に決定できる。
<有利な効果>
以下、本実施形態に係る線形加速器システム100の有利な点を、国際核融合材料照射施設(IFMIF: International Fusion Material Irradiation Facility)と比較して説明する。IFMIFは、2本の重陽子ビーム(40MeV,125mA×2)を照射する10MW級の加速器である。
図9は、IFMIFにおける初段加速器であるRFQ加速器の特性(列601)と、IFMIFのRFQ加速器のボア径を単純に10倍した場合の特性(列602)と、本実施形態に係る初段加速器30の特性(列603)とを対比した表である。
RFQ加速器は電場方式でビームの水平方向の収束を行っているため、ボア径を10倍にすると必要な電圧も10倍(80kV→800kV)となる。そのため放電限界を超えてしまう。これに対して、本実施形態の加速器は、ビームの水平方向の収束はQ磁石による磁場方式で行っているのでボア径を大きくしてもビームの収束のために高電圧をかける必要がなく、放電限界以内での実現が可能である。
また、高周波損失は電圧の2乗に比例するため、RFQ加速器のボア径を10倍にすると高周波損失は100倍(1MW→100MW)と膨大になる。これに対して本実施形態の加速器における高周波損失は10MW以下に抑えることができる。
また、RFQ加速器では加速ギャップの間隔をβλ/2とする必要がある。これに対して本実施形態に係る加速器では、加速空洞毎に高周波の位相を独立して制御可能であるため、加速空洞の間隔を自由に設計できる。加速空洞が単一の加速ギャップを有する場合には、このことは、全ての加速ギャップの間隔を自由に設計できることを意味する。したがって、加速ギャップの間隔を短くすることが可能であり、加速装置の全長の短縮化が図れる。なお、1つの加速空洞が複数の加速ギャップを有する場合は、加速空洞内の加速ギャップの間隔には上述の制約が生じるが、加速空洞間の間隔は短縮できるので従来よりも全長の短縮化が可能である。また、加速器の全長の短縮により、製造コストを削減できる。
RFQ加速器は、ビームの加速および水平方向の収束とともに、ビームを進行方向について断熱捕獲する機能も有する。本実施形態に係る加速器も同様に、直流ビームの進行方向についての断熱捕獲が可能である。
また、図9の表には示していないが、加速空洞あたりのRFカプラーの数を減らすことができることも有利な点として挙げられる。RFカプラー1つから供給できる電力には制限があるので複数のRFカプラーから高周波電力を供給する必要がある。たとえば、500kWの電力を投入するために少なくとも8~9本のRFカプラーが必要となる。1つの加速空洞にこれだけ多数のRFカプラーを接続することは困難で有り、さらに拡張して加速勾配を強くすることはほぼ不可能である。これに対して、本実施形態に係る加速器では加速空洞あたり1つのRFカプラーでよいので容易に実現できるとともに、RFカプラーの数をさらに増やして加速勾配を増加させることも可能である。
本実施形態では、加速空洞を個別制御することで制御の自由度が向上し、それによりRFQ加速器が不要となるので、ビームの大電流化が実現できる。また、加速器システムの全体容量や仕様に応じて加速空洞(セル)の段数を適宜選定することで、例えば、低速領域の加速器サブシステムを構成でき、速度領域に対応して適正制御が実現可能である。また、各速度領域に対応する複数の加速器を別の場所で製造し、それらを加速器システムの設置場所に個別に搬送して、各速度領域のサブシステムを組み立てさらに全体のシステムを構築する製造手法も可能となり、組み立て後に現場にて各種調整を競るレベルで柔軟に行うこともできる。
以上述べたことから明らかなように、RFQ加速器では、ビームの加速と収束をともに振動電場による制御に基づき実施しており、他方実施形態では、前者は振動電場に基づく制御、後者は静磁場に基づく制御とを区分けして使い分け、例えば、図6に示されるような手順で実施している。特にイオン発生源に最も近接した空洞におけるビームの挙動は、その次段側で空洞のビームの挙動に少なからず影響をもたらし、該当次段側でのビームの制御し易さにも影響する。そのように特定段の空洞におけるビームの挙動は次段側以降の空洞でのビーム挙動、その制御等に漸化式的に影響を及ぼす。したがって、特にイオン発生源に最も近接した空洞に上記電場、磁場の区分け制御を実施することは、次段側への影響、ひいてはシステム全体への影響を考慮すると、その意義は大きい。
<変形例>
上記の実施形態の構成は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、適宜変更して構わない。上記の実施形態における、具体的なパラメータは一例に過ぎず、要求に応じて適宜変更して構わない。
上記の実施形態では、加速器のボア径(内直径)を10cmとしているが、ボア径は、より小さくても大きくても構わない。従来のRFQ加速器で実現可能なボア径が1cm程度であることを考慮すると、本実施形態における加速器のボア径を2cm以上とすれば、従来は不可能な大口径ビームの加速が実現できる。加速器のボア径は、5cm以上であってもよいし、10cm以上であってもよいし、20cm以上であってもよいし、50cm以上であってもよい。
上記の実施形態では、1つまたは2つの加速空洞に対して1つのQ磁石が接続される構成を有していたが、その他の構成も可能である。たとえば、Q磁石が複数連続して配置されても良い。一般には、N個(Nは自然数)の加速空洞の後に、M個(Mは自然数)の多重極磁石が接続される構成を採用できる。
また、上記の実施形態に係る線形加速器システムは、低βセクション、中βセクション、高ベータセクションの3つの加速器から構成されているが、2つまたは4つ以上の加速器から構成しても構わない。また、全ての加速器が、1つまたは2つの加速ギャップを有する加速空洞から構成される加速器である必要はない。初段の加速器は、このような構成を有していることが好ましいが、2段目以降の加速器については従来の加速器を採用しても構わない。
加速される粒子は陽子または重陽子としたが、トリチウム(三重水素)や水素より重い元素を加速しても構わない。
なお、ビーム電流が1A程度の場合には本発明の顕著な効果を期待できるが、ビーム電流が少なくとも0.1A程度の場合にも相応の効果が得られる。
10:イオン源, 20:バンチャー, 30:低βセクション加速器,
40:中βセクション加速器, 50:高βセクション加速器
31,41,51:加速空洞
32,42,52:四重極磁石(Q磁石)
33,43,53:高周波電力供給部
34,44,54:高周波結合系
35,45,46,55:加速ギャップ

Claims (9)

  1. 1つまたは2つの加速ギャップを有する、複数の加速空洞と、
    複数の多重極磁石と、
    前記複数の加速空洞のそれぞれに対して設けられた制御手段であって、各々が独立して、対応する加速空洞内のイオンビームの運動を制御する複数の制御手段とを、
    を備え、
    1つの前記加速空洞の後に、1つまたは複数の前記多重極磁石が接続され、
    前記制御手段のそれぞれは、加速空洞ごとに独立して決定された振幅および位相を有する電場を、前記加速ギャップに印加し、
    前記複数の加速空洞のそれぞれは、2つの加速ギャップを有しており、
    1つの加速空洞内の2つの加速ギャップの間の距離は印加電場の1/2周期の間に粒子が進む距離であり、隣り合う2つの加速空洞間の距離は、印加電場の1/2周期の間に粒子が進む距離よりも短い、
    加速器。
  2. 前記制御手段は、加速空洞内に振動電場を生成する、
    請求項1に記載の加速器。
  3. 前記制御手段は、それぞれが独立して、RFカプラーを介して前記加速空洞内に高周波電力を供給する、
    請求項2に記載の加速器。
  4. 前記加速空洞と前記多重極磁石は、1つずつ交互に接続される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の加速器。
  5. 前記多重極磁石は、四重極磁石であり、
    隣り合う四重極磁石の収束方向は異なる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の加速器。
  6. 前記加速空洞のボア径は、2cm以上ある、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の加速器。
  7. 複数の加速器が接続された加速器システムであって、
    少なくとも、ビーム発生源から直流ビームの入力を受け、ビームを断熱捕獲する機能を有する前段加速器が、請求項1からのいずれか1項に記載の加速器である、
    加速器システム。
  8. 前記複数の加速器の全てが、請求項1からのいずれか1項に記載の加速器である、
    請求項に記載の加速器システム。
  9. 少なくとも0.1Aのイオンビームを連続ビームとして加速する、
    請求項またはに記載の加速器システム。
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