JP7317644B2 - クリーニングユニットの組み立て方法、クリーニングユニット、カートリッジ、画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような画像形成装置では、一般的に、感光ドラムや帯電ローラや現像装置などのプロセス手段はメンテナンスを必要とする。近年、これらのプロセス手段のメンテナンスを容易に行うために、感光ドラムと帯電ローラとクリーニングブレードと現像装置とが一体としてカートリッジ化されている。一般的に、このようなプロセス手段を有するカートリッジはプロセスカートリッジと呼ばれる。このプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能となっており、プロセスカートリッジを交換することで、プロセス手段を交換し、プロセス手段のメンテナンスを行うことができる。
前述したクリーニングブレードは、弾性体を有するブレードを感光ドラムの表面に所定の圧で当接させて、感光ドラムから残留したトナーを除去する。一般的に、クリーニングブレードは、支持部である板金の先端にブレードが成形によって取り付けられた構造になっている。そして、支持部である板金を枠体にビス等で取り付け、固定することによって、感光ドラムの表面に所定の圧で当接させている。
このような課題に顧みて、特許文献1では、クリーニングブレードの先端位置を治具等で決定した後に、枠体の凹部に熱可塑性樹脂を射出成形し、クリーニングブレードの被固定部となる支持部材を挟み込んで固定する。このような構成にすることにより、枠体やクリーニングブレードの製造上のバラツキの影響を低減し、ブレード部材の位置精度を向上させている。
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定する固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記支持部材および前記固定部材を第1の治具にセットし、前記枠体を第2の治具にセットする第1のステップと、
前記枠体と前記ブレードが所定の相対位置関係となるように、前記第1の治具または前記第2の治具を調整する第2のステップと、
前記枠体と前記ブレードが前記所定の相対位置関係に調整された状態で、前記枠体と前記支持部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して樹脂成形部を形成する第3のステップと、
を有することを特徴とする。
挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該
固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定するための被固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記枠体の前記挿入部に前記被固定部材を挿入する第1のステップと、
前記支持部材を第1の治具にセットし、前記被固定部材が挿入された前記枠体を第2の治具にセットする第2のステップと、
前記被固定部材が挿入された前記枠体と前記ブレードが所定の相対位置関係となるように、前記第1の治具または前記第2の治具を調整する第3のステップと、
前記枠体と前記ブレードが前記所定の相対位置関係に調整された状態で、前記枠体と前記被固定部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して樹脂成形部を形成する第4のステップと、
前記樹脂成型部が形成された後、前記被固定部材と前記固定部材を結合させる第5のステップと、
を有することを特徴とする。
挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定する被固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記支持部材は、前記感光ドラムの長手方向に沿う方向における一端では上記の組み立て方法で前記枠体に固定され、
前記長手方向に沿う方向における他端では上記の組み立て方法であって、前記長手方向に沿う方向における一端とは別の組み立て方法で前記枠体に固定される、ことを特徴とする。
枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定する固定部材と、
前記枠体と前記支持部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して形成される樹脂成形部と、
を備え、
前記支持部材は、前記固定部材と前記樹脂成形部によって前記枠体に固定されることを特徴とする。
挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該
固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定するための被固定部材と、
前記枠体と前記被固定部材との間に熱可塑性の樹脂を注入して形成される樹脂成形部と、
を備え、
前記支持部材は、前記固定部材、前記被固定部材、及び前記樹脂成形部によって前記枠体に固定されることを特徴とする。
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記感光ドラムに現像剤を供給する現像装置と、
上記のクリーニングユニットと、
を備えることを特徴とする。
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
上記のカートリッジを備えることを特徴とする。
本実施例に係る電子写真画像形成装置100(以下、画像形成装置100)の全体構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施例に係る画像形成装置100の概略図である。本実施例において、プロセスカートリッジ1、及び、トナーカートリッジ13は画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能となっている。
本実施例では、第1~4の画像形成部の構成と動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、以下において、特に区別を必要としない場合は、添え字であるY~Kを省略して総括的に説明する。
プロセスカートリッジ1は、画像形成装置100に設けられた装着ガイド(不図示)、位置決め部材(不図示)などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能になっている。また、プロセスカートリッジ1の下方には静電潜像を形成するための露光手段であるスキャナユニット12が配置されている。さらに、画像形成装置においてプロセスカートリッジ1より後方(プロセスカートリッジ1の着脱方向下流側)に廃トナー搬送ユニット23が配置されている。
トナーカートリッジ13の補給動作は、画像形成装置100の装置本体に設けられた残量検知部(不図示)が、プロセスカートリッジ1内のトナー残量不足を検知した際に行われる。トナーカートリッジ13は、画像形成装置100に設けられた装着ガイド(不図示)、位置決め部材(不図示)などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能になっている。なお、プロセスカートリッジ1の詳細説明は後述する。
トナーカートリッジ13の下方には、第1~第4のトナー搬送装置14が各トナーカー
トリッジ13に対応して配置される。各トナー搬送装置14は各トナーカートリッジ13から受け取ったトナーを上方に搬送し、各現像ユニット6にトナーを供給する。
中間転写ユニット19のさらに上方には、定着ユニット25が配置されている。定着ユニットは加熱ユニット26と、加熱ユニットに圧接する加圧ローラ27とで構成される。また、装置本体の上面は、排出トレイ32が配設されており、排出トレイ32と中間転写ユニットの間に廃トナー回収容器24が配設されている。さらに、装置本体の最下部には記録材3を収容するための給紙トレイ2が配設されている。
まず、感光ドラム7の表面が帯電ローラ8によって一様に帯電される。次に、露光手段としてのスキャナユニット12から照射されたレーザー光によって感光ドラム7の表面が走査露光されることで、感光ドラム7上に画像情報に基づいた静電潜像が形成される。感光ドラム7上に形成された静電潜像は、現像ユニット6によってトナー像(現像剤像)として現像される。このとき、現像ユニット6は画像形成装置100本体に設けられた現像加圧ユニット(不図示)によって加圧されている。そして、感光ドラム7上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ20によって中間転写ベルト18上に一次転写される。例えば、フルカラー画像の形成時には、第1~4の一次転写部である画像形成部S1Y~S1Kにおいて上述したプロセスが順次に行われることで、中間転写ベルト18上に各色のトナー像が順次に重ね合わされる。
を形成することもできるようになっている。
次に、本実施例に係る画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ1の全体構成について図3、図4、図5を用いて説明する。図3は、本実施例に係るプロセスカートリッジ1の断面図である。図4は、前方(プロセスカートリッジ着脱方向における上流側)から見たときのプロセスカートリッジ1の斜視図である。図5は、後方(プロセスカートリッジ着脱方向における下流側)から見たときのプロセスカートリッジ1の斜視図である。プロセスカートリッジ1は、クリーニングユニット4と現像ユニット6から形成される。クリーニングユニット4と現像ユニット6は回転支持ピン30を中心として、揺動可能に結合される。
クリーニングユニット4に設けられる帯電ローラ8は、感光ドラム7に向かって、両端に配置された帯電ローラ加圧ばね36で矢印C方向に付勢されている。帯電ローラ8は感光ドラム7に対して従動するように設けられ、感光ドラム7が画像形成時に矢印A方向に回転駆動されると、矢印Dの方向(感光ドラム7の回転に順方向)に回転する。
クリーニングユニット4に設けられるクリーニングブレード10は、一次転写後に感光ドラム7の表面に残った転写残トナー(廃トナー)を除去し、感光ドラム7の表面をクリーニングするためのブレードである弾性ブレード部材10aと、弾性ブレード部材10aを支持するための金属製の支持部材10bとから構成される。そして、感光ドラム7の回転軸線と平行な方向である長手方向に延びた形状をしている。クリーニングブレード10によって感光ドラム7の表面から除去された廃トナーは、クリーニングブレード10とクリーニング枠体5により形成される廃トナー収容室9に収容される。廃トナー収容室9に収容された廃トナーは、廃トナー収容室9内に設置される廃トナー搬送スクリュー15によって画像形成装置100の後方(プロセスカートリッジ1の着脱方向下流側)に向かって搬送される。搬送された廃トナーは、廃トナー排出部35から排出され、画像形成装置100の廃トナー搬送ユニット23へと受け渡される。
現像室16aには、現像ローラ11、供給ローラ17、現像ブレード28が設けられている。現像ローラ11は、現像剤であるトナーを担持しており、画像形成時は矢印E方向に回転し、感光ドラム7と接触することで感光ドラム7にトナーを搬送する。また、現像ローラ11は、その長手方向(回転軸線方向)の両端部において現像軸受ユニット34によって回転可能に現像枠体16に支持されている。供給ローラ17は現像ローラ11と接触しつつ回転可能に現像軸受ユニット34によって回転可能に現像枠体16に支持されており、画像形成時は矢印F方向に回転する。さらに、現像ローラ11上に形成されるトナー層の厚みを規制する、層厚規制部材としての現像ブレード28が、現像ローラ11の表面に当接するように配置されている。
トナー収納室16bには、収納されたトナーTを撹拌するとともに、現像室連通口16cを介して供給ローラ17へトナーを搬送するための撹拌部材29が設けられている。撹
拌部材29は、現像ローラ11の回転軸線方向に平行な回転軸29aと、可撓性を有するシートである搬送部材としての撹拌シート29bとを有する。撹拌シート29bの一端が回転軸29aに取り付けられ、撹拌シート29bの他端が自由端となっており、回転軸29aが回転して撹拌シート29bが矢印G方向に回転することで、撹拌シート29bによってトナーが撹拌される。
さらに、現像ユニット6には、着脱方向下流側の一端にトナー受入口40が設けられる。トナー受入口40の上部には、受入口シール部材45と、前後方向に移動可能なトナー受入口シャッタ41が配置されている。トナー受入口40は、プロセスカートリッジ1が画像形成装置100に装着されていない場合は受入口シャッタ41によって閉じられている。受入口シャッタ41は、プロセスカートリッジ1の着脱動作に連動し、画像形成装置100に付勢されて開く構成となっている。
トナー受入口40に連通して受入搬送路42が設けられ、内部には受入搬送スクリュー43が配置されている。さらに、現像ユニット6の長手方向中央付近にはトナー収納室16bへトナーを供給するための収納室連通口44が設けられ、受入搬送路42とトナー収納室16bを連通している。受入搬送スクリューは現像ローラ11や供給ローラ17の回転軸線方向と平行に延びており、トナー受入口40から受け入れたトナーを、収納室連通口44を介してトナー収納室16bに搬送する。
<クリーニングブレードの支持構成>
まず、クリーニングブレード10とその周辺の部品の構成について図1、図6、図7、図8、図9、図10を用いて説明する。図6は、本実施例に係るクリーニングブレード10の斜視図である。図7は、本実施例に係る製品後ろ側のクリーニング枠体5のクリーニングブレード10の取り付け部付近の斜視図である。図7(a)は、クリーニングブレード10の取り付け側から見た斜視図であり、図7(b)はクリーニングブレード10の取り付け側とは反対側から見た斜視図である。図8は、本実施例に係る製品前側のクリーニング枠体5のクリーニングブレード10の取り付け部付近の斜視図である。図8(a)は、クリーニングブレード10の取り付け側から見た斜視図であり、図8(b)はクリーニングブレード10の取り付け側とは反対側から見た斜視図である。図9は、本実施例に係る座面部材70の斜視図である。図9(a)は、製品取り付け状態で、左上後方側から見た斜視図で、図9(b)は左下前方側から見た斜視図、図9(c)は、右上前方側から見た斜視図で、図9(d)は、右下後方側から見た斜視図である。図10は、本実施例に係るクリーニングブレード10の長手左右における支持構成を示した斜視図である。図10(a)は、クリーニングブレード10の感光ドラム1側から見て左側(製品後ろ側)の斜視図であり、図10(b)はクリーニングブレード10の感光ドラム1側から見て右側(製品前側)の斜視図である。図1は、図10からクリーニングブレード10を透明にした状態の斜視図である。図11は、図1のクリーニングブレード10が支持されている状態を内側から見た、長手方向のビス中心を通る断面図(A-A断面及びB-B断面)である。なお、上記の図の説明において、クリーニングブレード10の感光ドラム1の長手方向に沿う方向における一端を製品前側、他端を製品後ろ側としているが、本発明はこれに限られず、製品前側と製品後ろ側の構成が逆になってもよい。
ある製品前後方向に延びた電気亜鉛めっき鋼板の板金である。支持部材10bは、弾性ブレード部材10aを支持する板状部に、長手方向両端の端面に1対の切欠き部101、102と、長手方向の両端に2つのビス穴103、104と、長手基準穴105を有している。1対の切欠き部101、102は、支持部材10bの長辺側の面の端面に形成された、コの字型の切欠きである。2つのビス穴103、104は、支持部材10bの板状部におけるL字形状の長辺側の面の両端に設けられた貫通孔であり、支持部材10bの一方の面からその反対側の面である他方の面まで支持部材10bの厚み方向に貫通している。製品後ろ側のビス穴103は、円形の穴(貫通孔)であり、製品前側のビス穴104は、長手方向に延びた楕円形状の穴(貫通孔)である。長手基準穴105は、支持部材10bの長辺側の面内に設けられた穴であり、製品後ろ側のビス穴103の内隣りに開けられた、前述の長手方向とは直交する短手方向に延びた穴である。以後、この短手方向をY方向(弾性ブレード部材側をプラス方向)、支持部材10bの長辺側の面に垂直な方向をX方向(弾性ブレード部材から見てドラム側をプラス方向)とする。前述のブレード部である弾性ブレード部材10aは、支持部材10bの長辺側の先端に成形され、Y方向に延びたウレタンゴム製の弾性部材である。
樹脂メイン流路穴502rは、長手方向の製品後ろ側で角ボス501rの長手内側に隣接して設けられ、製品前後方向に延びた略長方形のX方向に開いた穴である(図7参照)。図8における座面部材挿入穴502fは、長手方向の製品前側で角ボス501fの長手内側に隣接して設けられ、上述の長手方向と同方向の製品前後方向に延び略長方形のX方向に開いた穴であり、後述の座面部材70を挿入可能な挿入部に相当する。座面部材挿入穴502fは、嵌め合い穴502fa、樹脂形成穴502fb、樹脂規制面502fcの3形状を有している(図8(b)参照)。
樹脂規制面503f、503rは、樹脂メイン流路穴502rと座面部材挿入穴502fのX方向プラス側(クリーニングブレード10の取り付け側)にそれぞれ隣接して設けられた、X方向と垂直な面である。
樹脂バッファ溝504f、504rは、樹脂メイン流路穴502rと座面部材挿入穴502fの下面(Y方向マイナス側)に設けられ、下壁510と連通した溝である。
ブレード横シール貼り付け面507f、507rは、長手端部の長手前後の角ボス501f、501rの上方(Y方向ブラス側)に設けられ、クリーニングブレード10の断面に沿った形状の面である。
ブレード下シールメイン流路508は、下壁510と平行で、下壁510よりY方向ブラス側に位置し、長手方向に延びた壁である。このブレード下シールメイン流路508と下壁510は斜面により滑らかに繋がっている。ブレード下シール端部溝509f、509rは、樹脂バッファ溝504r、504fの長手方向前後の外側に隣接し、長手方向前後の1対のリブと、下壁510、樹脂メイン流路穴502r及び座面部材挿入穴502fを形成している下壁で囲まれた溝である。
ブレード下シール連通流路506r、506fは、樹脂規制面503f、503rの下側(Y方向マイナス側)の一部が切り欠かれた溝である。そのうえ、長手端部のブレード下シール端部溝509f、509rと樹脂メイン流路穴502r、座面部材挿入穴502fの下面(Y方向マイナス側)を連通した溝でもある。
まず、製品後ろ側の支持構成について説明する。図10(a)、図1(a)に示すように、クリーニングブレード10は、クリーニング枠体5に対し、熱可塑性の樹脂が注入さ
れることで形成される樹脂成形部801r、ビス802rを介し支持されている。また、クリーニングブレード10の周辺には、ブレード横シール部材803r、ブレード下シール部材804を備えている。
クリーニングブレード10は、支持部材10bの切り欠き部101が、クリーニング枠体5の角ボス501rに挿通されることで、クリーニングブレード10のY方向が位置決めされている。すなわち、前述の角ボス501rが、Y方向(短手方向)におけるクリーニングブレード10の支持部材10bの位置を規制する規制部として機能しており、支持部材10bの切り欠き部101が角ボス501rによって規制される被規制部として機能している。また、図1(a)に示すように、X方向の位置は、クリーニング枠体5の樹脂メイン流路穴502rから樹脂規制面503r内にかけて形成された樹脂形成部801rと支持部材10bのL字の長辺側の面が接触することで、位置が決まっている。
ド横シール部材803f、ブレード下シール部材804を備えている。ブレード横シール部材803f、ブレード下シール部材804の構成に関しては、前述した製品後ろ側の構成と同様の構成であるため、詳細の説明は割愛する。
クリーニングブレード10は、支持部材10bの切り欠き部102が、クリーニング枠体5の角ボス501fに挿通されることで、クリーニングブレード10のY方向が位置決めされている。すなわち、製品後ろ側と同様に角ボス501fが、Y方向(短手方向)におけるクリーニングブレード10の支持部材10bの位置を規制する規制部として機能している。そして、支持部材10bの切り欠き部102が角ボス501fによって規制される被規制部として機能している。図1(b)に示すように、クリーニングブレード10のX方向は、支持部材10bのL字の長辺側の面がクリーニング枠体5の座面部材挿入穴502fに挿入された座面部材70の座面部701に面同士が接触することで、位置が決まっている。
続いて、クリーニングブレード10の組み付け方法について、図12、図13を用いて説明する。図12は、本実施例に係る製品後ろ側のクリーニングブレード10の組み立て過程を示す断面図である。図13は、本実施例に係る製品前側のクリーニングブレード10の組み立て過程を示す断面図である。
まず、製品後ろ側のクリーニングブレード10の組み立て過程について説明する。図12(a)は、クリーニング枠体5、クリーニングブレード10、ビス802rが組み立て装置にセットされた時の断面図である。図12(b)は、図12(a)の状態から、クリーニング枠体5に金型901rを挿入し、クリーニングブレード10の位置を調整している時の断面図である。図12(c)は、図12(b)の状態から、クリーニングブレード10の位置を調整した後に、熱可塑性の樹脂を注入し、樹脂成形部801rの形成が完了した時の断面図である。図12(d)は、図12(c)の状態から、金型902rが退避し、クリーニングブレード10の組み付けが完了した後の断面図である。
が当接する面が上向きになるようにセットする。クリーニングブレード10の長手方向の位置決めは、支持部材10bの長手基準穴105に、ブレード昇降ユニット901rの不図示の円ボスが挿入されることで、組み付け装置に位置決めされている。その後、クリーニング枠体5を、ブレード昇降ユニット901rとは別に組み立て装置内に設けられた不図示の第2の治具に相当する保持部材にクランプし、セットする。以上が製品後ろ側における、クリーニングユニット4の組み立て方法の第1のステップである。
に形成されることで、座面部材70の位置が固定される。座面部材70のビス穴702にビス802fが挿通されることで、ビス穴702がビス802fのねじ部と係合し、座面部材70とビス802fは結合される。以上が、本実施例の製品前側における、クリーニングユニット4の組み立て方法の第5のステップとなる。
また、固定部材であるビス802rを予めクリーニングブレード10の支持部材10bのビス穴103(貫通孔)に挿通した状態で、熱可塑性の樹脂を、ビス802rのねじ部の周りを覆うように注入して樹脂成形部801rを形成する。このように樹脂成形部801rを形成することで、樹脂を注入する工程で、座面部の形成とクリーニングブレード10を支持することができるため、組み付け時間を短縮することができる。さらに、クリーニング枠体5の樹脂メイン流路穴502r内で座面形成とビス802rのねじ部を形成できるため、省スペース化を実現できる。
また、樹脂成形部801rは、クリーニング枠体5のブレード横シール流路505rを通って、第1のシール部材であるブレード横シール部材803rと接触可能に構成されている。そのため、クリーニング枠体5と、ブレード横シール部材803rと、クリーニングブレード10の支持部材10bの長手方向の隙間から、クリーニングブレード10により除去したトナーが漏れるのを防止できる。さらに、第2のシール部材であるブレード下シール部材804が、クリーニング枠体5の樹脂バッファ溝504rとブレード下シール連通流路506r内の樹脂成形部801rと接触可能に構成されている。そのため、クリーニング枠体5と、ブレード下シール部材804と、クリーニングブレード10の支持部材10bの長手方向の隙間から、クリーニングブレード10により除去したトナーが漏れるのを防止できる。
Claims (18)
- 枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定する固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記支持部材および前記固定部材を第1の治具にセットし、前記枠体を第2の治具にセットする第1のステップと、
前記枠体と前記ブレードが所定の相対位置関係となるように、前記第1の治具または前記第2の治具を調整する第2のステップと、
前記枠体と前記ブレードが前記所定の相対位置関係に調整された状態で、前記枠体と前記支持部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して樹脂成形部を形成する第3のステップと、
を有することを特徴とするクリーニングユニットの組み立て方法。 - 前記支持部材は、板状であり、前記支持部材の厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
前記固定部材は、前記貫通孔に挿通される挿通部を有し、
前記第1のステップにおいて、前記支持部材は、前記挿通部が前記貫通孔に挿通された状態で、前記第1の治具にセットされる、ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングユニットの組み立て方法。 - 前記挿通部は、前記貫通孔に挿通された状態で、挿入側開口とは反対側の前記貫通孔の開口から突出する突出部を有し、
前記第3のステップにおいて、前記突出部は、前記樹脂成形部によって覆われている、ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニングユニットの組み立て方法。 - 挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定するための被固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記枠体の前記挿入部に前記被固定部材を挿入する第1のステップと、
前記支持部材を第1の治具にセットし、前記被固定部材が挿入された前記枠体を第2の治具にセットする第2のステップと、
前記被固定部材が挿入された前記枠体と前記ブレードが所定の相対位置関係となるように、前記第1の治具または前記第2の治具を調整する第3のステップと、
前記枠体と前記ブレードが前記所定の相対位置関係に調整された状態で、前記枠体と前記被固定部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して樹脂成形部を形成する第4のステップと、
前記樹脂成形部が形成された後、前記被固定部材と前記固定部材を結合させる第5のステップと、
を有することを特徴とするクリーニングユニットの組み立て方法。 - 前記支持部材は、板状であり、前記支持部材の厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
前記固定部材は、前記貫通孔に挿通される挿通部を有し、
前記被固定部材は、前記挿通部が挿通可能な係合穴を有することを特徴とする請求項4に記載のクリーニングユニットの組み立て方法。 - 前記挿通部は、前記係合穴と係合可能な係合部を備え、
前記第5のステップにおいて、前記係合部と前記係合穴が係合することにより、前記被固定部材と前記固定部材が結合されることを特徴とする請求項5に記載のクリーニングユニットの組み立て方法。 - 挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定する被固定部材と、
を有するクリーニングユニットの組み立て方法であって、
前記支持部材は、前記感光ドラムの長手方向に沿う方向における一端では請求項1に記載の組み立て方法で前記枠体に固定され、
前記長手方向に沿う方向における他端では請求項4に記載の組み立て方法で前記枠体に固定される、ことを特徴とするクリーニングユニットの組み立て方法。 - 枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定する固定部材と、
前記枠体と前記支持部材の間に熱可塑性の樹脂を注入して形成される樹脂成形部と、
を備え、
前記支持部材は、前記固定部材と前記樹脂成形部によって前記枠体に固定されることを特徴とするクリーニングユニット。 - 前記支持部材は、板状であり、前記支持部材の厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
前記固定部材は、前記貫通孔に挿通される挿通部を有し、
前記樹脂成形部は、前記貫通孔と前記挿通部の間に熱可塑性の樹脂が注入されて形成されることを特徴とする請求項8に記載のクリーニングユニット。 - 前記挿通部は、前記貫通孔に挿通された状態で、挿入側開口とは反対側の前記貫通孔の開口から突出する突出部を有し、
前記突出部が、前記樹脂成形部によって覆われていることを特徴とする請求項9に記載のクリーニングユニット。 - 挿入可能な挿入部を備える枠体と、
前記枠体に支持される感光ドラムと、
前記感光ドラムの表面に当接し、前記感光ドラムの表面をクリーニングするブレードと、
前記ブレードを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記枠体に固定するための固定部材と、
前記枠体の前記挿入部に挿入された状態で、前記固定部材と結合することによって、該
固定部材と共に前記枠体に前記支持部材を固定するための被固定部材と、
前記枠体と前記被固定部材との間に熱可塑性の樹脂を注入して形成される樹脂成形部と、
を備え、
前記支持部材は、前記固定部材、前記被固定部材、及び前記樹脂成形部によって前記枠体に固定されることを特徴とするクリーニングユニット。 - 前記支持部材は、板状であり、前記支持部材の厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
前記固定部材は、前記貫通孔に挿通される挿通部を有し、
前記被固定部材は、前記挿通部が挿通可能な係合穴を有することを特徴とする請求項11に記載のクリーニングユニット。 - 前記挿通部は、前記係合穴と係合可能な係合部を備え、
前記係合部と前記係合穴が係合することにより、前記被固定部材と前記固定部材が結合されることを特徴とする請求項12に記載のクリーニングユニット。 - 前記ブレード及び前記支持部材は、前記感光ドラムの長手方向に延びた形状をしており、
前記枠体は、前記長手方向と直交する方向である短手方向における前記支持部材の位置を規制する規制部を有し、
前記支持部材は、前記規制部により規制される被規制部を有することを特徴とする請求項8~13のいずれか1項に記載のクリーニングユニット。 - 前記ブレードの長手方向両端部と前記枠体との間に、前記ブレードの長手方向両端部における現像剤の漏れを規制する第1シール部材が設けられており、
前記樹脂成形部は、前記第1シール部材と接触可能であることを特徴とする請求項14に記載のクリーニングユニット。 - 前記支持部材と前記枠体との間であって、かつ、前記短手方向において前記ブレードと前記感光ドラムとの当接部分とは反対側に位置し、前記支持部材及び前記枠体と長手方向全体で接触することで、前記支持部材の長手方向全体における現像剤の漏れを規制する第2シール部材が設けられており、
前記樹脂成形部は、前記第2シール部材とも接触可能であることを特徴とする請求項15に記載のクリーニングユニット。 - 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記感光ドラムに現像剤を供給する現像装置と、
請求項8~16のいずれか1項に記載のクリーニングユニットと、
を備えることを特徴とするカートリッジ。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項17に記載のカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
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