JP7316514B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
上述のダストカバーには、ディスクロータの内周側(詳しくは、インナ摺動面とアウタ摺動面との間)に走行風を取入れるための開口部が形成されている。
ところで、特許文献1には、ディスクロータの車幅方向内面側にダストカバーを備え、該ダストカバーに、ディスクロータの内周面に走行風を取入れるための開口部が設けられた構造が開示されている。
すなわち、車両前方からバンパ下部を通ってホイール内側に入った走行風は、流速が速い車体側面流により吸収されてホイール外側から流出する。
この正圧と負圧との圧力差により、空気流速を向上させ、これにより、ディスクロータの冷却効率向上を図ることができる。
また、第2ダストカバーが取付けられた状態から、当該第2ダストカバーを取外すと、テンポラリ・タイヤ(応急タイヤ)を使用することができる。
上記構成によれば、開口部に対する走行風の流れがキャリパにより阻害されないので、ディスクロータに対して走行風(空気)がより一層導入しやすくなる。
上記構成によれば、正圧領域の前部の開口部を大きくすることで、ディスクロータ内周面に対する走行風をさらに導入しやすく成すことができる。
図面は車両用ブレーキ装置を示し、図1は当該ブレーキ装置を備えた車両左側前部を示す概略平面図、図2は車両用ブレーキ装置を備えた車輪の断面図、図3は図2の要部拡大断面図である。また、図4は車輪を車幅方向内側から見た状態で示す内側面図、図5は車両用ブレーキ装置を車幅方向外側から見た状態で示す外側面図、図6はディスクロータおよびハブを取外した状態の外側面図である。
図1において、フロントバンパフェース1の車幅方向外端後部にはフロントフェンダパネル2を連設形成し、このフロントフェンダパネル2の車幅方向内側にはホイールハウス3を設けている。
このハブキャリア14は、図3、図4に示すように、ハブ7の上下方向中心部と対応する位置から車両前方に延びるタイロッド連結部14aと、ハブ7の中心部に対して上下方向に離間した位置から車両後方に膨出状に延びる上下のキャリパ連結部14b,14cとを備えている。
図2、図3に示すように、ホイール5のディスク部5D中央と、ハブ7のフランジ部7bとの間には、図5に示す複数の締結部材19を用いて、鋳鉄製のディスクロータ20(ブレーキロータと同意)が締結固定されている。
詳しくは、上記締結部材19は、ボルトとナットから成り、ボルトをハブ7のフランジ部7bに立設して、該ボルトを車幅方向外側に向けて延ばしている。ディスクロータ20のハット部20a、ホイール5のディスク部5Dの各ボルト挿通孔(図示せず)から上記ボルトを外方へ突出させ、このボルトの突出部に対して車外側から上記ナットを締付けるように構成している。
このキャリパ21は、図2に示すように、車幅方向内側に位置する内側部21aと、車幅方向外側に位置する外側部21bと、これら両者21a,21bを車幅方向に連結する連結部21cと、を備えている。該キャリパ21は制動時に後述するブレーキパッド23,24によりディスクロータ20を挟持するものである。
これらの各ブレーキパッド23,24は、制動時にディスクロータ20を両面から挟む制動用の摩擦部材であって、非スチール系のノンアスベスト摩擦材が用いられている。
すなわち、図10にダストカバー30とホイール5のリム部5Rとの間のクリアランスCLを22mmとしたものと、クリアランスCLを10mmとしたものと、クリアランスCLを0mmとしたものと、についてCED解析(computational fluid dynamics、計算流体力学による解析)した結果を示す。ちなみに、従来車のダストカバーの外周端はディスクロータの外周端位置までしか延びてはおらず、そのクリアランスCLが22mm程度である。
詳しくは、車両前方からバンパ下部を通ってホイール5内側のダストカバー30車幅方向内側に入った走行風は、図3に矢印で示すように、ダストカバー30の各開口部32,33,34(但し、図3では前部開口部32のみを示す)から、インナ摺動面部20cとアウタ摺動面部20bとの間に流入する。
図7~図9に示すように、上述のダストカバー30の外周部における車幅方向外側の面には、当該ダストカバー30の外径よりもその外径が大きい第2ダストカバー40を着脱可能に取付けている。
これにより、リム径が異なるタイヤ6を使用する際にも、第2ダストカバー40の着脱により、ホイール5のリム部5Rの内周面との間の隙を詰めるように構成している。
そして、標準タイヤ6(図3参照)からリム径が大きいタイヤ6(図8参照)にインチアップする際には、第2ダストカバー40を取付けることで、ホイール5のリム部5Rの内周面と第2ダストカバー40の外周端との間の隙を詰めるよう構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
すなわち、車両前方からバンパ下部を通ってホイール5内側に入った走行風は、流速が速い車体側面流により吸収されてホイール5外側から流出する。
この正圧と負圧との圧力差により、空気流速を向上させ、これにより、ディスクロータ20の冷却効率向上を図ることができる。
この構成によれば、開口部32,33,34に対する走行風の流れがキャリパ21により阻害されないので、ディスクロータ20に対して走行風(空気)がより一層導入しやすくなる。
この構成によれば、正圧領域αの前部開口部32を大きくすることで、ディスクロータ20内周面に対する走行風をさらに導入しやすく成すことができる。
この構成によれば、リム径(リム部5Rの直径)が異なるタイヤ6を使用する際にも、上記第2ダストカバー40の着脱により、ホイール5のリム部5Rの内周面との間の隙を詰めることができる。
また、第2ダストカバー40が取付けられた状態から、当該第2ダストカバー40を取外すと、テンポラリ・タイヤ(応急タイヤ)を使用することができる。
この構成によれば、タイヤ6およびホイール5を取外すと、上記第2ダストカバー40を車幅方向外方側から上記ダストカバー30に対して着脱可能に取付けることができる。
この発明の開口部は、実施例の前部開口部32、上部開口部33、下部開口部34に対応し、
以下同様に、
第2ダストカバー40の取付け部は、ウエルドナット41とボルト42とによる締結位置に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
5R…リム部
20…ディスクロータ
21…キャリパ
30…ダストカバー
32…前側開口部(開口部)
33…上部開口部(開口部)
34…下部開口部(開口部)
40…第2ダストカバー
Claims (4)
- ディスクロータの車幅方向内面側にダストカバーを備え、
上記ダストカバーに、上記ディスクロータの内周面に走行風を取入れる開口部が設けられた車両用ブレーキ装置であって、
上記ダストカバーの外周端を、ホイールのリム部の内周面に非接触状態で近接させ、
上記ダストカバーの外周部に、当該ダストカバーの外径よりもその外径が大きい第2ダストカバーを着脱可能に取付け、
上記第2ダストカバーの内径が上記ディスクロータの外径より大きく形成されており、
上記ディスクロータの外径部より外周側に上記第2ダストカバーの取付け部が形成され、
該第2ダストカバーは上記ダストカバーの車幅方向外面側に取付けられた
車両用ブレーキ装置。 - 上記ダストカバーにおけるハブセンタよりも車両後方側を切欠いて切欠き部を形成し、
該切欠き部にキャリパが配設された
請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。 - 上記開口部が上記ダストカバーにおける上記ハブセンタよりも車両前方側、車両上方側、および車両下方側に形成され、
上記車両前方側の開口部を最も大きく形成した
請求項2に記載の車両用ブレーキ装置。 - 上記ダストカバーの外周端を、ホイールのリム部の内周面に8mm~15mmの範囲で近接させた
請求項1~3の何れか一項に記載の車両用ブレーキ装置。
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JP2019185883A JP7316514B2 (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 車両用ブレーキ装置 |
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JP2005273789A (ja) | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Toyota Motor Corp | ブレーキ冷却構造及びブレーキダストカバー |
JP2010159849A (ja) | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Toyota Motor Corp | ブレーキダストカバー |
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JPH08177912A (ja) * | 1994-12-26 | 1996-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ブレーキ冷却装置 |
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JP2018059572A (ja) | 2016-10-05 | 2018-04-12 | 株式会社Subaru | ブレーキダストカバー |
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