JP7316033B2 - 基板搬送装置および基板搬送方法 - Google Patents

基板搬送装置および基板搬送方法 Download PDF

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Description

本願は、基板搬送装置および基板搬送方法に関する。
従来から、基板を搬送する基板搬送装置が提案されている(例えば特許文献1,2)。例えば特許文献1には、基板搬送装置として搬送ロボットが記載されている。この搬送ロボットは搬送アームを有している。この搬送アームは水平方向および鉛直方向に移動可能であり、また基板を保持することが可能である。
基板を保持した搬送アームが、基板処理装置内の基板載置位置に対して上方から下降することにより、当該基板載置位置に当該基板を載置することができる。逆に、基板載置位置に載置された基板の下方から搬送アームが上昇することにより、当該基板を基板載置位置から持ち上げて、当該基板を受け取ることができる。このように搬送ロボットは基板処理装置との間で基板の受け渡しを行うことができる。
特許文献2には、基板搬送装置として基板取出機構が記載されている。基板取出機構は、カセットとの間で基板の出し入れを行う。この基板取出機構も基板搬送アームを有している。カセットには、複数の基板を水平姿勢で収納することが可能である。
特開2000-12645号公報 特開1997-148404号公報
基板搬送装置の搬送アームは支持部と突起部と押圧部とを有していてもよい。支持部は基板の下面を支持する。突起部は当該支持部に立設されて基板の側面と対面する。押圧部は基板を突起部側に押圧して、突起部と共に基板を挟んで保持する。
かかる基板搬送装置において、突起部の側面は基板によって押圧されるので、突起部の側面には凹部が形成され得る。凹部が形成されると、基板の端部が当該凹部に嵌る。この状態で、基板が基板載置位置に載置される際には、基板が当該凹部に引っ掛かって跳ね得る。基板が跳ねると、基板が損傷する恐れがある。また、基板の跳ねによってパーティクルが発生し、そのパーティクルが基板に付着する恐れもある。
また、基板を収容するカセットは、基板の側面と対面する内周面を有している。この内周面には、基板の側面との衝突等により、凹部が形成され得る。基板の端部がカセットの内周面の凹部に嵌った状態で、基板が取り出されると、基板が当該凹部に引っ掛かって、カセットの内部において跳ね得る。基板が跳ねると、基板が損傷したり、あるいは、パーティクルが基板に付着したりする恐れがある。また基板を取り損ねる恐れもある。
そこで、本願は、基板の受け渡し時における基板の跳ねを低減できる基板搬送装置および基板搬送方法を提供することを目的とする。
板搬送装置の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定、前記基板の前記載置面への載置時に、前記基板支持体が、前記設計上の位置から前記目標位置に向かって、摩擦により前記基板を前記載置面に沿って移動させる。
基板搬送装置の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、前記制御部は、前記基板の搬送回数を計数し、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する。
基板搬送装置の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、前記制御部は、前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、前記基板の搬送回数を計数し、前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する。
基板搬送装置の第の態様は、第1から第のいずれか一つの態様にかかる基板搬送装置であって、前記制御部は、前記基板が前記載置面に接触する前から、前記水平移動機構に、前記基板支持体を前記離間方向に移動させる。
基板搬送装置の第の態様は、第1から第のいずれか一つの態様にかかる基板搬送装置であって、前記基板が、前記押圧部から押圧されることによって、前記突起部の前記対向面に凹形成する
基板搬送装置の第の態様は、第から第のいずれか一つの態様にかかる基板搬送装置であって、前記突起部の剛性は前記押圧部の剛性よりも高い。
基板搬送装置の第の態様は、第2または第3の態様にかかる基板搬送装置であって、前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定する
基板搬送装置の第の態様は、基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送装置であって、前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体と、前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記昇降機構に、前記載置面の下方から前記基板支持体を上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、前記水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させ、前記制御部は、前記基板の搬送回数を計数し、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する。
基板搬送装置の第の態様は、基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送装置であって、前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体と、前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記昇降機構に、前記載置面の下方から前記基板支持体を上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、前記水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させ、前記制御部は、前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、前記基板の搬送回数を計数し、前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する。
基板搬送装置の第10の態様は、第または第の態様にかかる基板搬送装置であって、前記制御部は、前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触する前から、前記水平移動機構に、前記離間方向に前記基板支持体を移動させる。
基板搬送装置の第11の態様は、第1から第10のいずれか一つの態様にかかる基板搬送装置であって、前記制御部は、所定の移動経路に沿って前記基板支持体が移動するように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、前記所定の移動経路は、前記基板支持体および前記載置面の両方が前記基板に接触する第1地点と、前記第1地点から前記離間方向かつ鉛直下方に移動した第2地点と、前記第2地点から鉛直下方に移動した第3地点とをこの順で結ぶ経路を含む。
基板搬送装置の第12の態様は、第1から第11のいずれか一つの態様にかかる基板搬送装置であって、前記制御部は、前記基板支持体に前記基板が載置されているときの前記基板支持体の移動速度の最大値、前記基板支持体に前記基板が載置されていないときの前記移動速度の最大値よりも低くするように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する。
板搬送方法の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する工程と、前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する工程と、水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる工程と、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる工程とを備え、前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定、前記基板の前記載置面への載置時に、前記基板支持体が、前記設計上の位置から前記目標位置に向かって、摩擦により前記基板を前記載置面に沿って移動させる。
基板搬送方法の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する第1工程と、前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する第2工程と、水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる第3工程と、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる第4工程と、前記基板の搬送回数を計数する第5工程とを備え、前記第4工程において、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する。
基板搬送方法の第の態様は、基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する第1工程と、前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する第2工程と、水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる第3工程と、前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる第4工程と、前記基板の搬送回数を計数する第5工程とを備え、前記第4工程において、前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する。
基板搬送方法の第の態様は、基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送方法であって、前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体を、水平移動機構に、前記載置面の下方に移動させる第1工程と、昇降機構に、前記基板支持体を前記載置面の下方から上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させる第2工程と、前記基板の搬送回数を計数する第3工程とを備え、前記第2工程において、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する。
基板搬送方法の第の態様は、基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送方法であって、前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体を、水平移動機構に、前記載置面の下方に移動させる第1工程と、昇降機構に、前記基板支持体を前記載置面の下方から上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させる第2工程と、前記基板の搬送回数を計数する第3工程とを備え、前記第2工程において、前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する。
基板搬送装置の第5の態様によれば、基板が押圧部によって突起部側に押圧されるので、突起部の対向面は基板によって押圧される。この押圧により、突起部の対向面には凹部が形成され得る。基板の端部がその凹部に嵌った状態で基板支持体が鉛直下方へと下降して、基板を基板面に載置させると、その載置時において、基板の端部が当該対向面の凹部に引っ掛かって基板が跳ね得る。
基板搬送装置の第5の態様によれば、基板の載置時において、水平移動機構は、基板Wが対向面から離れる方向に基板支持体を移動させる。よって、基板が突起部の凹部に引っ掛かりにくく、基板が跳ねる程度を低減することができる。したがって、基板の損傷の程度またはパーティクルの付着の程度を低減することができる。しかも、突起部の対向面に形成される凹部の深さを低減できる。
基板搬送装置の第の態様によれば、載置面の高さ地点がばらついていたとしても、基板を載置面に接触した時点において、より確実に基板支持体を離間方向に移動させることができる。
基板搬送装置の第の態様によれば、突起部の対向面に形成される凹部の深さを低減できる。
基板搬送装置の第、第の態様および基板搬送方法の第の態様によれば、ハンドと基板との間の摩擦力により、ハンドは載置面上において基板を離間方向に移動させるので、基板を目標位置に近い位置に載置させることができる。
基板搬送装置の第の態様および基板搬送方法の第の態様によれば、搬送回数が多いほど、対向面の凹部の深さは深くなるものの、搬送回数が多いときには、移動方向がより水平方向に沿うので、凹部の深さが深くても、基板が凹部に引っ掛かりにくい。
また、基板搬送装置の第の態様および基板搬送方法の第の態様によれば、搬送回数が多いときの移動速度の低減率および/または増大率が低減する。よって、基板が基板支持体および載置面の両方に接触する接触地点での移動速度が小さくなる可能性が高まる。つまり、対向面の凹部が深いときには、移動速度が小さくなる可能性が高まるので、基板の端部が深い凹部に引っ掛かったとしても、基板が跳ねる程度を低減できる。
一方で、搬送回数が少ないときには、移動速度が高い。凹部が浅いときには、移動速度が高くても、基板の跳ねの程度はさほど大きくならない。また移動速度が高いのでスループットを向上できる。
基板搬送装置の第、第の態様および基板搬送方法の第、第の態様によれば、基板収容器の対向面には、基板の側面が衝突し得る。この衝突により、基板収容器の対向面には、凹部が形成され得る。基板の端部がその凹部に嵌った状態で、基板支持体が鉛直上方へと上昇して基板を持ち上げると、基板の端部が基板収容器の対向面の凹部に引っ掛かって基板が跳ね得る。
基板搬送装置の第、第の態様および基板搬送方法の第、第の態様によれば、基板の持ち上げ時において、離間方向に基板支持体が移動する。よって、基板が対向面の凹部に引っ掛かりにくく、基板が跳ねる程度を低減することができる。
しかも、基板搬送装置の第の態様および基板搬送方法の第の態様によれば、搬送回数が多いほど、対向面の凹部の深さは深くなるものの、搬送回数が多いときには、移動方向がより水平方向に沿うので、凹部の深さが深くても、基板が凹部に引っ掛かりにくい。
また、基板搬送装置の第の態様および基板搬送方法の第の態様によれば、搬送回数が多いときの移動速度の低減率および/または増大率が低減する。よって、基板が基板支持体および載置面の両方に接触する接触地点での移動速度が小さくなる可能性が高まる。つまり、対向面の凹部が深いときには、移動速度が小さくなる可能性が高まるので、基板の端部が深い凹部に引っ掛かったとしても、基板が跳ねる程度を低減できる。
一方で、搬送回数が少ないときには、移動速度が高い。凹部が浅いときには、移動速度が高くても、基板の跳ねの程度はさほど大きくならない。また移動速度が高いのでスループットを向上できる。
基板搬送装置の第10の態様によれば、載置面の高さ位置がばらついていたとしても、基板支持体が基板に接触した時点またはその直後において、より確実に基板支持体を離間方向に移動させることができる。
基板搬送装置の第11の態様によれば、第2地点を経由せずに第1地点と第3地点とが直線的に結ばれた経路に比べて、第1地点と第2地点とを結ぶ経路の傾斜を緩くすることができる。つまり、移動方向をより水平に沿わせることができる。これによれば、基板の載置時または持ち上げ時において、基板が対向面の凹部に引っ掛かる程度を更に低減できる。
基板搬送装置の第12の態様によれば、基板が載置されているときには基板支持体が遅く移動するので、基板支持体に生じる振動も小さい。よって当該振動に起因して生じる基板への不具合(例えば損傷またはパーティクルの付着など)を低減できる。しかも、基板が載置されていないときには基板支持体は速く移動できるので、スループットを向上することができる。
基板処理システムの構成の一例を概略的に示す図である。 基板収容器の構成の一例を概略的に示す斜視図である。 基板収容器および基板搬送装置の構成の一例を示す図である。 ハンド11の一部の構成を拡大して示す図である。 移動経路の一例を示す図である。 ハンドが基板から離れる様子の一例を概略的に示す図である。 移動速度の目標値の一例を示すグラフである。 移動経路の一例を示す図である。 移動経路の一例を示す図である。 移動経路の一例を示す図である。 移動経路の一例を示す図である。 移動速度の一例を示すグラフである。 移動経路の一例を示す図である。 移動経路の一例を示す図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされるものである。また、図面に示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また以下では、各構成の位置関係を説明すべく、XYZ座標が設定される。X軸、Y軸およびZ軸は互いに直交しており、Z軸は鉛直方向に沿うように設定される。以下では、X軸の一方側および他方側をそれぞれ+X側および-X側とも呼ぶ。Y軸およびZ軸も同様である。なお以下では、鉛直上方を+Z側と呼び、鉛直下方を-Z側と呼ぶ。
第1の実施の形態.
<基板処理システムの概要>
図1は、基板搬送装置10を有する基板処理システム100の構成の一例を概略的に示す図である。この基板処理システム100はインデクサ部110と基板処理装置120と制御部9とを備えている。
インデクサ部110には、基板Wを収容する基板収容器20が載置されている。基板Wは例えば半導体基板である。基板Wが半導体基板である場合、基板Wは略円盤状の形状を有している。基板収容器20としては、例えば、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)またはSMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、あるいは、収納した状態で基板Wを外気に曝すOC(open cassette)を採用することができる。図1の例では、複数の基板収容器20がY軸方向に沿って載置されている。
インデクサ部110には、基板搬送装置10が設けられている。基板搬送装置10は基板収容器20と基板Wの受け渡しを行う。図1の例では、基板搬送装置10は、複数の基板収容器20が載置された領域に対して+X側に設けられている。インデクサ部110には、基板搬送装置10を移動させる移動機構(不図示)が設けられる。この移動機構は、基板搬送装置10をY軸方向に沿って移動させ、複数の基板収容器20の各々と向かい合う位置で停止させる。基板搬送装置10は、基板収容器20の一つと向かい合う位置で停止した状態で、その一つの基板収容器20と基板Wの受け渡しを行うことができる。
基板搬送装置10は基板収容器20から未処理の基板Wを取り出し、その基板Wを基板処理装置120へと渡す。基板処理装置120は、基板搬送装置10から渡された基板Wに対して種々の処理を行う。この処理は特に限定される必要はないものの、例えば洗浄処理、成膜処理、熱処理、露光処理およびエッチング処理などの処理が挙げられる。基板搬送装置10は処理済みの基板Wを基板処理装置120から受け取り、その基板Wを基板収容器20内の載置面に載置させる。
制御部9は基板処理システム100を統括的に制御することができる。具体的には、制御部9は基板搬送装置10および基板処理装置120を制御する。
制御部9のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部9は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクなどを備えて構成される。制御部9のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって、基板処理システム100の各動作機構が制御部9に制御され、基板処理システム100における処理が進行する。また制御部9のCPUが所定の処理プログラムを実行することにより、画像処理を行う。なお制御部9の機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
<基板収容器>
図2および図3は、基板収容器20の構成の一例を概略的に示す図である。図2では、基板収容器20の一例が斜視図で示され、図3では、基板収容器20の内部の構成の一例が断面図で示されている。
基板収容器20は筐体21と一対の支持部材22とを有している。筐体21は+X側に開口した箱状の形状を有している。なお基板収容器20には、筐体21の開口部を気密に塞ぐ蓋が設けられてもよい。
一対の支持部材22は筐体21の内部において、筐体21の底面に立設されている。なお、筐体21の底面に一対の嵩上げ用の部材が設けられ、この嵩上げ用の部材の上に支持部材22が設けられてもよい。一対の支持部材22はY軸方向において間隔を隔てて配置される。つまり、一対の支持部材22はY軸方向において向かい合っている。各支持部材22はZ軸方向に沿って配置されている。各支持部材22には、基板Wの端部を支持するための溝22aが形成されている。図2の例では、複数の溝22aがZ軸方向において間隔を隔てて形成されている。支持部材22の一方に形成される溝22aは他方の支持部材22に向けて開口しつつ、+X側にも開口する。一方の支持部材22の各溝22aと、他方の支持部材22の各溝22aとは互いに略同じ高さに形成される。各溝22aのZ軸方向における幅は、基板Wの厚みよりも広くなるように設定される。
互いに略同じ高さに形成された一対の溝22aには、+X側から-X側へと基板WがX軸方向に沿って挿入される。これにより、一対の支持部材22はそれぞれ基板Wの両側の端部を支持することができる。溝22aは略同じ高さに形成されるので、基板Wは一対の支持部材22によって略水平姿勢で支持される。支持部材22の各溝22aを構成する面のうち-Z側の面(以下、底面とも呼ぶ)は基板Wを載置する載置面として機能する。以下では、この面を載置面22bとも呼ぶ。
図3の例では、平面視において、支持部材22の溝22aの内側面22cは+X側にてX軸方向に沿っている。一対の支持部材22の内側面22cの間の間隔(Y軸方向に沿う間隔)は+X側において、基板Wの直径よりも若干広く設定される。これにより、基板Wの両端をそれぞれ支持部材22の溝22aに挿入することができる。
図3の例では、平面視において、支持部材22の内側面22cは、-X側にて基板Wの周縁に沿う円弧形状を有している。つまり、一対の支持部材22の内側面22cの間の間隔は、-X側に向かうにつれて狭くなっている。これによれば、支持部材22の内側面22cが-X側において基板Wの側面の周方向における一部と当接する。つまり内側面22cは、基板Wの-X側の移動を阻害するストッパーとして機能することができる。内側面22cは、クッション材等の柔らかい材料によって構成されてもよい。
<基板搬送装置>
図3の例では、基板搬送装置10の一部の構成の一例も概略的に示されている。また図3の例では、基板搬送装置10によって搬送される基板Wを二点鎖線で示している。基板搬送装置10はハンド(基板支持体)11とアーム部12と水平移動機構13と昇降機構14とを備えている。
ハンド11は基板支持部111と突起部112と押圧部113とを有している。基板支持部111は略板状の形状を有しており、その厚み方向がZ軸方向に沿うように配置される。この基板支持部111の上面は基板Wの下面を支持することができる。基板支持部111のY軸方向における幅は、一対の支持部材22の間の間隔よりも狭く設定される。これにより、ハンド11をX軸方向に沿って一対の支持部材22の間で抜き差することができる。この基板支持部111は、基板Wの下面のうち、一対の支持部材22の載置面22bが支持する第1領域とは異なる第2領域を支持する。ここでは、第1領域は、基板WのY軸方向における両端部であり、第2領域は、その両端部に挟まれた領域の一部である。
突起部112は基板支持部111の上面に立設されており、基板Wがハンド11(より具体的には基板支持部111)の上に載置された状態で、基板Wの側面の周方向における一部と対面する。図3の例では、突起部112は複数(ここでは2個)設けられている。図3の例では、一対の突起部112のいずれもが、基板Wの中心を通りY軸に平行な直線に対して、-X側に設けられている。また一対の突起部112は、基板Wの中心を通りX軸に平行な直線に対して、互いに反対側に設けられている。突起部112は例えばPPT(ポリプロピレンテレフタレート)系樹脂などの樹脂で構成される。
以下では、突起部112の側面のうち基板Wの側面と対向する面を対向面112aと呼ぶ。この突起部112の対向面112aは、図3の例では、基板Wの側面に沿う形状を有している。
押圧部113は、基板Wがハンド11の上に載置された状態で、基板Wを突起部112側に押圧する部材である。図3の例では、押圧部113は、基板Wの中心を通りY軸に平行な直線に対して+X側、つまり、突起部112とは反対側に配置されている。図3の例では、押圧部113は、基板Wの中心を通りX軸に平行な直線の上に位置している。押圧部113の形状は平面視において例えば矩形形状を有している。
押圧部113は、基板Wの側面を突起部112側に押圧する押圧状態と、基板Wの側面から離れた解除状態とを交互に切り替えることができる。例えば押圧部113はエアシリンダ等により、X軸方向に沿って移動可能であり、押圧部113が-X側に移動することにより、基板Wの側面を突起部112側に押圧し、+X側に移動することにより、当該押圧を解除する。押圧部113の状態は制御部9によって制御される。なお、押圧部113はX軸方向に伸縮可能であってもよい。この場合、押圧部113が伸びることにより、押圧部113は基板Wの側面を突起部112側に押圧し、押圧部113が縮むことにより、当該押圧を解除する。
基板Wがハンド11の上に載置された状態で、押圧部113が基板Wを押圧することにより、突起部112および押圧部113は互いに反対側から基板Wを挟んで保持することができる。具体的には、図3を参照して既述したように、突起部112および押圧部113は、基板Wの中心を通りY軸に平行な直線に対して互いに反対側から基板Wを挟む。
アーム部12は、ハンド11の+X側の端部に連結されて、ハンド11を支持する部材である。図3の例では、アーム部12は平面視において略矩形状の形状を有している。アーム部12の-X側の端部には、押圧部113がX軸方向に移動可能に設けられていてもよい。
水平移動機構13はアーム部12を水平方向(ここではX軸方向)に沿って移動させることにより、ハンド11を水平方向に沿って移動させる。水平移動機構13は例えばサーボモータを有している。水平移動機構13は制御部9によって制御される。
昇降機構14はアーム部12を鉛直方向(Z軸方向)に沿って昇降させることにより、ハンド11を昇降させることができる。昇降機構14は例えばボールねじ機構を有している。昇降機構14は制御部9によって制御される。
このような基板搬送装置10は例えば次に説明するように、基板収容器20から基板Wを取り出すことができる。まず、基板搬送装置10が基板収容器20と対面する位置までY軸方向に沿って移動する。次に、昇降機構14がハンド11を昇降させてハンド11の高さ位置を調整する。ここでは、基板収容器20内の基板Wの載置位置よりも若干低い位置でハンド11を停止させる。次に、水平移動機構13がハンド11を-X側に移動させて、ハンド11を基板Wの直下に位置させる。次に、昇降機構14がハンド11を上昇させることにより、基板Wを載置位置から持ち上げる。次に、押圧部113が基板Wを突起部112側に押圧することにより、ハンド11が基板Wを保持する。次に、水平移動機構13がハンド11を+X側に移動させて、ハンド11および基板Wを基板収容器20から引き抜く。これにより、基板搬送装置10は基板Wを基板収容器20から取り出すことができる。
図4は、ハンド11が基板Wを保持した状態での突起部112の近傍の一例を概略的に示す断面図である。上述のように、基板Wは押圧部113により突起部112を-X側に押圧する。したがって、突起部112の対向面112aには、図4に例示するように、基板Wの端部の形状に応じた凹部112bが形成され得る。この凹部112bの深さ(X軸方向に沿う深さ)は例えば数百[μm]程度以下である。凹部112bが形成されると、この凹部112bには、基板Wの端部が嵌る。
この状態で、基板Wを基板収容器20内の載置面22bに載置すると、その載置時に、基板Wが凹部112bに引っ掛かって跳ねることがある。基板Wの跳ねは基板Wの損傷または基板Wへのパーティクルの付着を招くので好ましくない。そこで第1の実施の形態では、以下で説明するように基板Wを基板収容器20の載置面に載置する。
<基板収容器内の載置面への基板の載置>
図5は、基板Wを基板収容器20の載置面22bに載置する際のハンド11の移動経路R1の一例を概略的に示している。図5の例では、ハンド11は地点P1から地点P6をこの順で移動する。図5の例では、ハンド11は各地点を直線的に移動する。地点P1は、ハンド11がX軸方向において基板収容器20と向かい合う地点である。この状態では、ハンド11は未だ基板収容器20の外側に位置している。
地点P2は地点P1から-X側に移動した地点である。水平移動機構13がハンド11を地点P1から-X側に移動させることにより、ハンド11を地点P2へと移動させることができる。このとき昇降機構14は動作していなくてよい。
地点P3は、理想的には、基板Wが基板収容器20の載置面22bに接触した時点でのハンド11の地点である。地点P3は、基板Wが基板収容器20の載置面22bに接触した時点での設計上の地点である、ともいえる。また地点P3は、ハンド11および載置面22bの両方が基板Wに接触する設計上の地点である、ともいえる。図5の例では、地点P3は地点P2に対して-X側かつ-Z側に移動した地点である。
水平移動機構13がハンド11を-X側に移動させつつ、昇降機構14がハンド11を-Z側に下降させることで、ハンド11を地点P2から地点P3へと斜め方向に移動させることができる。つまり、地点P2から地点P3の移動中において、水平移動機構13および昇降機構14が互いに並行して動作する。水平移動機構13によるハンド11の移動速度の水平成分と、昇降機構14によるハンド11の移動速度の鉛直成分との比を一定に設定することで、ハンド11を地点P2から地点P3へと直線的に移動させることができる。
ハンド11が地点P3に至るまでに、押圧部113は押圧状態から解除状態に切り替えられる。より具体的な一例として、ハンド11が地点P2に至ったときに、制御部9は押圧部113による押圧状態を解除する。
地点P4は地点P3に対して-X側かつ-Z側に移動した地点である。平面視における地点P3と地点P4との間の間隔(X軸方向に沿う間隔)はハンド11の凹部112bの深さよりも広く設定され、例えば0.5[mm]以上に設定される。地点P3から地点P4へのハンド11の移動は上述のように水平移動機構13および昇降機構14の並行動作によって実現される。ハンド11が地点P3から地点P4へと移動することにより、基板Wがハンド11から離れる。これにより、基板Wを基板収容器20の載置面22bの上に載置することができる。
図5に例示するように、地点P2と地点P3とを結ぶ直線の水平面に対してなす角度は、地点P3と地点P4とを結ぶ直線の水平面に対してなす角度と等しくてもよく、異なっていてもよい。両角度を互いに等しくするには、ハンド11の移動速度の水平方向成分と鉛直方向成分の比が、地点P2から地点P4の移動中において一定とすればよい。これによれば、ハンド11は地点P2から地点P4へと一直線に移動する。この角度は例えば35度から65度の範囲内に設定され得る。
地点P5は地点P4から-Z側に移動した地点である。昇降機構14がハンド11を地点P4から-Z側に下降させることにより、ハンド11を地点P5へと移動させることができる。このとき水平移動機構13は動作しなくてよい。
地点P6は地点P5から+X側に移動した地点である。地点P6は、ハンド11が基板収容器20とX軸方向において向かい合う地点である。ただし、地点P6は地点P1よりも低い位置に設定される。水平移動機構13が地点P5からハンド11を+X側に移動させることにより、ハンド11を地点P6に移動させることができる。このとき昇降機構14は動作しなくてよい。
このような移動経路R1によれば、基板Wが載置面22bに載置される地点P3から地点P4においてハンド11は-X側かつ-Z側の斜め方向に下降する。つまり、ハンド11は基板Wに対して斜め方向に移動しながら、基板Wから離れる。図6は、基板Wがハンド11から離れる様子の一例を概略的に示す図である。ハンド11は-X側かつ-Z側の斜め方向に下降するので、突起部112の対向面112aは、ハンド11がZ軸方向において基板Wから離れた状態では、X軸方向において基板Wの側面から離れている。図6の例では、ハンド11の移動方向が模式的にブロック矢印で示されている。
要するに、地点P3から地点P4の移動中において、水平移動機構13は、平面視において突起部112の対向面112aが基板Wから遠ざかる離間方向(-X側)にハンド11を移動させている。
したがって、ハンド11が地点P3からZ軸方向に沿って下降する場合に比して、基板Wは突起部112の凹部112bに引っ掛かりにくい。よって、基板Wの載置時において基板Wが跳ねる程度を低減することができる。したがって、基板Wの損傷の程度またはパーティクルの付着の程度を低減できる。
<ハンドの移動速度>
次に、ハンド11の移動速度について述べる。図7は、ハンド11の移動速度の目標値の一例を示すグラフである。図7の例では、地点P2から地点P5までの移動中における移動速度の目標値の一例が示されている。制御部9はハンド11の移動速度が目標値に近づくように、水平移動機構13および昇降機構14を制御する。
図7の例示では、地点P2から地点P5の各々において、目標値が瞬間的に零になる。つまり、理想的には、ハンド11は地点P2から地点P5の各々において瞬間的に停止する。地点P2、地点P4および地点P5は移動方向を変更する地点であり、地点P3は、理想的には基板Wが載置面22bに接触する時点である。ハンド11の移動速度が地点P3において零となれば、載置時において基板Wと載置面22bとの衝突力を最小化することができる。これによれば、基板Wの損傷の程度またはパーティクルの付着の程度を低減することができる。
図7の例では、ハンド11に基板Wが載置された状態での移動速度の最大値(地点P2から地点P3までの期間における最大値)は、ハンド11に基板Wが載置されていない状態での移動速度の最大値(地点P3から地点P5までの期間における最大値)よりも低い。これによれば、ハンド11に基板Wが載置された状態では、移動に起因して生じるハンド11の振動は小さい。よって、当該振動に起因して生じる基板Wへの不具合(例えば損傷またはパーティクルの付着など)を低減することができる。一方で、ハンド11に基板Wが載置されていない状態での移動速度の最大値が大きいので、ハンド11による移動経路R1の移動に要する時間を短縮できる。言い換えれば、スループットを向上することができる。
なお図7に例示するように、地点P3から地点P4への移動中における移動速度の最大値が地点P4から地点P5への移動中における移動速度の最大値よりも小さくてもよい。つまり、-X側かつ-Z側の斜め方向への移動中における移動速度の最大値が、その後の移動速度の最大値よりも小さくてもよい。
<移動経路の他の例>
次に、ハンド11の移動経路の他の例について述べる。図8は、ハンド11の移動経路R2の一例を概略的に示す図である。移動経路R2においては、ハンド11は地点P1から地点P2、地点P3および地点P5を経て地点P6へと至る。地点P1から地点P3は上述の通りである。地点P5は地点P3から-X側かつ-Z側に移動した地点である。図8の例では、地点P5は地点P2と地点P3とを結ぶ直線上に設定される。
このような移動経路R2によっても、地点P3から地点P5への移動中におけるハンド11の移動方向は-X側かつ-Z側の斜め方向となる。よって、基板Wはハンド11の凹部112bに引っ掛かりにくい。したがって、基板Wの跳ねの程度を抑止しつつ、基板Wを基板収容器20の内部に載置することができる。
しかしながら、基板Wの跳ねの程度の低減という意味では、移動経路R1の方が移動経路R2よりも望ましい。その理由を以下に説明する。
まず基板Wの跳ねの程度を低減するには、より水平方向に近い移動方向でハンド11が基板Wから離れることが望ましい。移動方向が水平方向に近いほど、基板Wの端部がハンド11の凹部112bから抜けやすいからである(図6も参照)。言い換えれば、移動方向が水平方向に近いほど、基板Wが凹部112bに引っ掛かりにくいからである。
ところで、地点P5は任意の位置に設定できるものではなく、所定の設定範囲内で設定される。例えば地点P5のX軸方向における位置は、ハンド11が、基板収容器20の筐体21の-X側の内側面に衝突しないように設定される。また地点P5のZ軸方向における位置は、Z軸方向に並ぶ複数の載置面22bの相互間において、各載置面22bに載置された基板Wと衝突しないように設定される。地点P2のZ軸方向における位置も同様である。
地点P3は、理想的には基板Wが載置面22bに接触した時点でのハンド11の位置を示している。基板Wの載置位置には好適な位置が存在するので、地点P3にも好適な位置が存在する。
移動経路R2においては、ハンド11は地点P3から地点P5へと直線的に移動する。地点P3の位置は予め決められているので、この移動中における移動方向を水平方向へ近づけるには、地点P5をより-X側に設定するか、地点P5をより+Z側に設定する必要がある。しかしながら、上述のように、地点P5のX軸方向の位置およびZ軸方向の位置は設定範囲内で設定される必要があるので、これを超えて移動方向を水平方向に近づけることはできない。
これに対して移動経路R1においては、ハンド11は地点P3から地点P4へ直線的に移動した後、移動方向を変更して、地点P4から地点P5へと-Z側に移動する。この移動経路R1においては、地点P4を地点P5よりも高い位置に設定できるので、地点P3から地点P4への移動中における移動方向をより水平方向に近づけることができる。したがって、移動経路R1において、基板Wの載置時において基板Wの端部はハンド11の凹部112bから引き抜かれやすく、基板Wの跳ねの程度をより低減できる。
図9は、ハンド11の移動経路R3の一例を概略的に示す図である。移動経路R3においては、移動経路R1と同様に、ハンド11は地点P1から地点P2、地点P3、地点P4および地点P5をこの順で経て地点P6へと至る。ただし、地点P2が地点P3の直上に位置している。つまり地点P2は、地点P3を通りZ軸に平行な直線上に位置している。
この移動経路R3によれば、地点P3から地点P4への移動中において、ハンド11は-X側に移動する。つまり、ハンド11は、突起部112の対向面112aが基板Wから離れる離間方向(-X側)に移動する。よって、基板Wの載置時において、基板Wはハンド11の凹部112bに引っ掛かりにくく、基板Wの跳ねの程度を低減できる。
つまり、ハンド11は必ずしも基板Wが載置面に接触した時点よりも前から斜め方向に移動していなくてもよい。要するに、少なくとも、基板Wが載置面に接触した時点、または、その直後における移動方向が-X側のX軸成分を有していればよい。ここでいう直後とは、基板Wの端部が凹部112bから完全に外れるまでの任意の時点である。
この移動経路R3においても、基板Wの跳ねの程度を低減し得るものの、より確実に基板Wの跳ねの程度を低減するという観点では、移動経路R1または移動経路R2が好ましい。つまり、水平移動機構13はハンド11が地点P3に至る前からハンド11を-X側に移動させることが望ましい。なぜなら、基板Wの載置位置は製造バラツキ等によりばらつくからである。例えば基板収容器20の載置面22bのZ軸方向における位置は製造バラツキによりばらつく。
具体的な一例として、基板Wが実際に基板収容器20の載置面に接触する接触地点WP1が地点P3よりも+Z側に位置している場合について述べる。この場合、ハンド11が地点P2から地点P3へとZ軸方向に沿って下降している最中に、基板Wが接触地点WP1において載置面に載置される。これによれば、基板Wがハンド11の凹部112bに引っ掛かりやすく、基板Wが比較的に大きく跳ねる。
これに対して、移動経路R1または移動経路R2によれば、ハンド11が地点P3に至る前からハンド11は-X側かつ-Z側の斜め方向に移動している。具体的には、ハンド11は地点P2から地点P3への移動中においても、-X側かつ-Z側の斜め方向に移動している。これによれば、ハンド11は基板Wが載置面22bに接触する時点よりも前から、-X側かつ-Z側の斜め方向に移動している。よって、実際の基板Wの載置位置(接触地点WP1)がZ軸方向においてばらついたとしても、ハンド11は基板Wが基板収容器20の載置面22bに接触した時点またはその直後において、-X側かつ-Z側の斜め方向に移動する。したがって、より確実に基板Wの跳ねの程度を低減することができる。
図10は、ハンド11の移動経路R4の一例を概略的に示す図である。移動経路R4においては、移動経路R2と同様に、ハンド11は地点P1から地点P2、地点P3および地点P5を経て地点P6へと至る。ただし、移動経路R4は、地点P2が地点P3の直上に位置するという点で、移動経路R2と相違する。つまり地点P2は、地点P3を通りZ軸に平行な直線上に位置している。
この移動経路R4によれば、地点P3から地点P4への移動中において、ハンド11は-X側に移動する。よって、基板Wが実際に基板収容器20の載置面に接触する接触地点WP1が地点P3と同程度か、あるいは、地点P3よりも-Z側に位置する場合には、基板Wの跳ねの程度を低減できる。
<地点P3のX軸方向における位置>
次に、地点P3のX軸方向における位置の設定方法について述べる。上述のように、基板Wが載置面22bに接触する接触地点WP1(理想的には地点P3)における移動方向が-X側かつ-Z側の斜め方向である場合には、ハンド11と基板Wとの間の摩擦等により、ハンド11が基板Wを-X側へと押し込む。これにより、基板Wが基板収容器20の載置面22b上において-X側に移動し得る。
そこで、地点P3のX軸方向における位置は、基板Wの好適な載置位置として予め決められた位置(目標位置)から、+X側に所定量だけ移動させた位置に設定してもよい。当該所定量は、基板Wを載置面22bに載置させる際に、基板Wが載置面22b上で-X側に移動する量であり、例えば実験またはシミュレーションにより、予め設定できる。
これによれば、ハンド11と基板Wとの間の摩擦等による押し込み移動を考慮して、基板Wを、目標位置に近い所定位置で載置させることができる。言い換えれば、ハンド11は-X側かつ-Z側の斜め方向に移動することにより、基板Wを載置面22b上において-X側に沿って移動させて、基板Wを所定位置に載置させる。
<搬送回数および移動方向>
次に、基板Wの搬送回数と、ハンド11の移動方向との関係の一例について述べる。ここでいう移動方向とは、基板Wが載置面22bに接触した時点またはその直後におけるハンド11の移動方向である。基板Wの搬送回数が多くなるほど、ハンド11の突起部112が基板Wから押圧される回数が増大する。よって、搬送回数が多いほど、突起部112の凹部112bの深さ(X軸方向に沿う深さ)が深くなり得る。
そこで、制御部9は基板Wの搬送回数を計数する。例えば制御部9は、基板Wをハンド11の上で受け取るたびに、その回数(つまり搬送回数)をインクリメントする。これにより、基板Wの搬送回数を計数することができる。
そして、制御部9は、その基板Wの搬送回数が第1値であるときの、ハンド11の移動方向が、搬送回数が第1値よりも小さな第2値であるときの移動方向よりも水平方向に沿うように、水平移動機構13および昇降機構14を制御してもよい。言い換えれば、制御部9は、搬送回数が第1値であるときの、ハンド11の移動速度のZ軸成分に対するX軸成分の比が、搬送回数が第2値であるときの当該比よりも大きくなるように、水平移動機構13および昇降機構14を制御してもよい。つまり、制御部9は搬送回数が第1値であるときのハンド11の移動方向と水平面とのなす角度の値が、搬送回数が第1値よりも小さな第2値であるときの当該角度の値よりも小さくなるように、水平移動機構13および前記昇降機構14を制御してもよい。
例えば搬送回数と移動方向との関係は予め設定されて、制御部9の記憶媒体に記憶されていてもよい。制御部9は現時点での搬送回数と、記憶媒体に記憶された当該関係とに基づいて、移動方向を決定してもよい。
図11は、ハンド11の移動経路R1’の一例を示す図である。移動経路R1’は、地点P2’から地点P4’への移動中におけるハンド11の移動方向という点を除いて、移動経路R1と同様である。移動経路R1’においては、移動経路R1に比して、当該移動方向がより水平方向に沿っている。移動経路R1’は搬送回数が第1値であるときに採用され、移動経路R1は搬送回数が第2値であるときに採用される。
これによれば、ハンド11の凹部112bが深いときには、ハンド11の移動方向がより水平方向に沿うので、基板Wが凹部112bに引っ掛かりにくい。一方で、ハンド11の凹部112bが浅いときには、ハンド11の凹部112bが深いときに比べて、移動方向がZ軸方向に沿う。これによれば、地点P1と地点P2との間の距離を長くすることができる。地点P1と地点P2との間においては、ハンド11は突起部112および押圧部113によって基板Wを保持しているので、ハンド11の移動速度を高く設定できる。よって、地点P1から地点P6の移動に要する時間を短くすることができる。言い換えれば搬送時間を短くすることができる。
なお上述の例では、搬送回数が第1値および第2値の各々をとるときの移動方向を相違させたが、より複数の値で移動方向を異ならせてもよい。
<搬送回数および移動速度>
次に、基板Wの搬送回数と、ハンド11の移動速度との関係の一例について述べる。上述のように搬送回数が多いほど、ハンド11の凹部112bは深くなり得る。また、基板Wの載置時の移動速度が高いほど、基板Wの跳ねの程度は増大する。よって、搬送回数が多く、かつ、基板Wの載置時の移動速度が高いときには、基板Wの跳ねの程度がより増大する。
そこで、制御部9は、基板Wの搬送回数が第3値であるときの、基板Wの載置時の移動速度が、搬送回数が第3値よりも小さな第4値であるときの移動速度よりも低くなるように、水平移動機構13および昇降機構14を制御してもよい。
図7を参照して、地点P3における移動速度の目標値は零に設定されているので、基板Wの実際の接触地点WP1が地点P3と一致する場合には、移動速度は理想的には零である。しかしながら、実際には、接触地点WP1は地点P3からZ軸方向においてばらつき得るし、また移動速度も目標値に完全に一致するとは限らない。よって、接触地点WP1における移動速度が零になるとは限らない。
そこで、ここでは接触地点WP1における移動速度を調整するために、ハンド11が地点P3へ近づくときの移動速度の低下率α1、および、ハンド11が地点P3から離れるときの移動速度の増大率α2の少なくともいずれか一方を調整する。要するに、低下率α1および増大率α2の少なくともいずれか一方を、搬送回数に応じて設定する。
図12は、移動速度の目標値の他の一例を示すグラフである。図12では、図7の移動速度の目標値が二点鎖線で示されている。図12の例では、図7に比して、低下率α1が小さく設定されており、また増大率α2も小さく設定されている。これによれば、接触地点WP1が地点P3からZ軸方向にずれたとしても、その接触地点WP1における移動速度は低くなりやすい。
そこで、制御部9は、搬送回数が第1値であるときの低下率α1が、搬送回数が第2値であるときの低下率α1よりも小さくなるように、および/または、搬送回数が第1値であるときの増大率α2が、搬送回数が第2値であるときの増大率α2よりも大きくなるように、水平移動機構13および昇降機構14を制御してもよい。
これによれば、凹部112bが深いときには、接触地点WP1における移動速度は低くなりやすい。つまり、凹部112bの深さに起因して基板Wが大きく跳ねやすいときに、移動速度に起因した基板Wの跳ねの程度を低減することができる。よって、全体として基板Wの跳ねの程度を低減できる。
一方で、凹部122bが浅いときには、接触地点WP1における移動速度が増大しやすい。これによれば、凹部112bの深さに起因した基板Wの跳ねの程度は小さいので、移動速度を増大させても、全体として基板Wの跳ねの程度はそこまで大きくならない。そして、移動速度の増大により、ハンド11の移動経路の移動に要する時間を短縮することができる。つまり、スループットを向上できる。
なお上述の例では、搬送回数が第1値および第2値の各々をとるときの移動速度を相違させたが、より複数の値で移動速度を異ならせてもよい。
<剛性>
次に、突起部112と押圧部113の硬さについて述べる。突起部112は押圧部113よりも硬くてもよい。より具体的な一例として、突起部112の押し込み硬さが押圧部113の押し込み硬さよりも高くてもよい。これによれば、突起部112の対向面112aには凹部112bが形成されにくい。言い換えれば、凹部112bの深さを低減することができる。よって、基板Wが凹部112bに引っ掛かる程度を低減することができ、ひいては、基板Wの跳ねの程度を低減できる。
また、突起部112および押圧部113が同程度に硬い場合に比して、押圧時に突起部112および押圧部113が基板Wに与える衝撃力を低減することができる。よって、基板Wの損傷の程度を低減できる。
なお上述の例では、基板Wの載置対象として、基板収容器20を採用した。しかしながら、必ずしもこれに限らない。基板Wの載置対象として、例えば基板処理装置120を採用してもよい。また、インデクサ部110と基板処理装置120との間において、基板Wを一時的に受け入れる一時受け部が設けられることがある。この場合、基板Wの載置対象として、一時受け部を採用してもよい。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態にかかる基板処理システム100は第1の実施の形態と同様である。ただし、基板搬送装置10は必ずしも突起部112および押圧部113を有している必要がない。
第1の実施の形態で述べた通り、基板収容器20内において、一対の支持部材22の溝22aには基板Wの両端が挿入されて、基板Wが載置される。この状態において、溝22aの内側面(対向面)22cは基板Wの側面と対向する。基板Wがこの内側面22cに対して-X側に押圧されると、内側面22cにも、-X側に凹む凹部が形成され得る。
凹部が形成されると、基板Wの端部が内側面22cの凹部に嵌り得る。基板Wの端部が内側面22cの凹部に嵌った状態で、ハンド11が基板WをZ軸方向に沿って持ち上げると、基板Wが当該凹部に引っ掛かる。よって、基板Wの取り出し時において基板Wが比較的に大きく跳ねる。
そこで、制御部9は水平移動機構13および昇降機構14を制御して、移動経路R1(図5)または移動経路R2(図8)を逆方向に沿ってハンド11を移動させるとよい。なお第2の実施の形態においては、地点P3は、ハンド11の基板支持部111が基板Wの下面に接触する設計上の地点である。
これによれば、少なくとも、ハンド11の基板支持部111が基板Wの下面に接触した接触時点またはその直後において、ハンド11は+X側かつ+Z側の斜め方向に移動する。ここでいう直後とは、基板Wの端部が、基板収容器20の内側面22cの凹部から完全に外れるまでの任意の時点である。
要するに、制御部9は、少なくとも接触時点またはその直後において、昇降機構14による上昇と並行して、水平移動機構13によってハンド11を+X側に移動させる。つまり、ハンド11は、平面視において基板Wが支持部材22の内側面22cから遠ざかる離間方向(+X側)に移動する。よって、たとえ基板Wが内側面22cの凹部に嵌っていても、基板Wはその凹部に引っ掛かりにくい。したがって、基板Wの持ち上げ時における基板Wの跳ねの程度を低減することができ、ひいては、基板Wの損傷の程度またはパーティクルの付着の程度を低減できる。
第1の実施の形態と同様に、地点P3から地点P2への移動中における移動方向は、移動経路R2よりも移動経路R1の方が、より水平方向に沿っている。よって、基板Wの跳ねを低減するという観点では、移動経路R1が移動経路R2よりも好ましい。
なお基板収容器20の載置面への基板Wの載置時、または、基板収容器20の載置面からの基板Wの取り出し時において、同じ移動経路を採用するとよい。これによれば、移動経路の各地点間で設定する移動速度のパラメータを、載置時および取り出し時において共通化することができる。よって、パラメータの管理が容易である。
次に他の移動経路についても説明する。図13は、移動経路R5の一例を概略的に示す図である。移動経路R5においては、ハンド11は地点P6から地点P5、地点P3および地点P2をこの順で経て地点P1へと移動する。移動経路R5においては、地点P5は地点P3の直下に位置する。つまり、地点P5は、地点P3を通りZ軸に平行な直線上に位置している。
これによれば、ハンド11が実際に基板Wの下面に接触する接触地点WP2が地点P3と同程度、あるいは、地点P3よりも+Z側に位置する場合に、基板Wの跳ねの程度を低減できる。
ただし、より確実に基板Wの跳ねを低減するという観点では、ハンド11が地点P3に至る前から+X側かつ+Z側の斜め方向に移動していることが望ましい。これによれば、ハンド11は、基板Wの下面に接触する時点の前から+X側かつ+Z側の斜め方向に移動し得る。よって、接触地点WP2がZ軸方向にばらついたとしても、より確実に基板Wの跳ねの程度を低減することができる。
変形例.
第1の実施の形態では、基板Wを斜めに移動させることにより、基板Wの跳ねの程度を低減させつつも、基板Wを基板収容器20内の載置面の上に載置した。ここでは、基板収容器20の支持部材22の内側面22cを利用して、基板Wをハンド11の凹部112bから引き抜くことを企図する。
図14は、ハンド11の移動経路R6の一例を概略的に示す図である。移動経路R6においては、ハンド11を地点P1、地点P2、地点P21、地点P3、地点P5および地点P6をこの順で移動する。地点P2は、第1の実施の形態と同様に、地点P1よりも-X側に設定される位置であるものの、ハンド11が地点P2に位置する状態では、基板Wが支持部材22の内側面22cに当接しており、ハンド11に対して+X側に移動した状態である。つまり、ハンド11が地点P2に対して所定量だけ+X側の地点に至ったときに、基板Wが支持部材22の内側面22cに当接し、この地点から更に地点P2へとハンド11が-X軸側に移動すると、基板Wは-X側には移動しないので、ハンド11のみが-X側に移動する。したがって、基板Wはハンド11に対して相対的に+X側に移動する。これにより、基板Wがハンド11の凹部112bから引き抜かれる。
次に、ハンド11が地点P2から地点P21へと移動する。地点P21は地点P2よりも+X側に位置している。地点P21は地点P3の直上に設定される。
次に、ハンド11が地点P21から地点P3を経て地点P5へとZ軸方向に沿って下降する。これにより、基板Wが載置面に載置されて、ハンド11が基板Wから離れる。ハンド11がZ軸方向に沿って下降しているものの、ハンド11が地点P2に至る時点で、基板Wはハンド11の凹部112bから引き抜かれているので、基板Wの載置時における基板Wの跳ねは生じにくい。
以上、基板搬送装置および基板搬送方法の実施の形態について説明したが、この実施の形態はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。上述した各種の実施の形態および変形例は適宜に組み合わせて実施することができる。
また基板Wとしては、半導体基板を採用して説明したが、これに限らない。例えばフォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板または光磁気ディスク用基板などの基板を採用してもよい。
9 制御部
10 基板搬送装置
11 基板支持体(ハンド)
13 水平移動機構
14 昇降機構
20 基板収容器
111 基板支持部
112 突起部
113 押圧部

Claims (17)

  1. 基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、
    前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、
    前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、
    少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、
    前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定
    前記基板の前記載置面への載置時に、前記基板支持体が、前記設計上の位置から前記目標位置に向かって、摩擦により前記基板を前記載置面に沿って移動させる、基板搬送装置。
  2. 基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、
    前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、
    前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、
    少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、
    前記制御部は、
    前記基板の搬送回数を計数し、
    少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する、基板搬送装置。
  3. 基板を載置面に載置する基板搬送装置であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持部、前記基板支持部に立設されており、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部、および、前記基板を前記突起部側に押圧して、前記突起部と共に前記基板を保持する押圧部を有する基板支持体と、
    前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、
    前記押圧部、前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、前記昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、
    少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させ、
    前記制御部は、
    前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、
    前記基板の搬送回数を計数し、
    前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する、基板搬送装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板搬送装置であって、
    前記制御部は、前記基板が前記載置面に接触する前から、前記水平移動機構に、前記基板支持体を前記離間方向に移動させる、基板搬送装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一つに記載の基板搬送装置であって、
    前記基板が、前記押圧部から押圧されることによって、前記突起部の前記対向面に凹形成する、基板搬送装置。
  6. 請求項から請求項のいずれか一つに記載の基板搬送装置であって、
    前記突起部の剛性は前記押圧部の剛性よりも高い、基板搬送装置。
  7. 請求項2または請求項3に記載の基板搬送装置であって、
    前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定する、基板搬送装置。
  8. 基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送装置であって、
    前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体と、
    前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、
    前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記昇降機構に、前記載置面の下方から前記基板支持体を上昇させ、
    少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、前記水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させ、
    前記制御部は、
    前記基板の搬送回数を計数し、
    少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する、基板搬送装置。
  9. 基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送装置であって、
    前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体と、
    前記基板支持体を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記基板支持体を昇降させる昇降機構と、
    前記水平移動機構および昇降機構を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記昇降機構に、前記載置面の下方から前記基板支持体を上昇させ、
    少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、前記水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させ、
    前記制御部は、
    前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、
    前記基板の搬送回数を計数し、
    前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する、基板搬送装置。
  10. 請求項または請求項に記載の基板搬送装置であって、
    前記制御部は、前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触する前から、前記水平移動機構に、前記離間方向に前記基板支持体を移動させる、基板搬送装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の基板搬送装置であって、
    前記制御部は、所定の移動経路に沿って前記基板支持体が移動するように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、
    前記所定の移動経路は、前記基板支持体および前記載置面の両方が前記基板に接触する第1地点と、前記第1地点から前記離間方向かつ鉛直下方に移動した第2地点と、前記第2地点から鉛直下方に移動した第3地点とをこの順で結ぶ経路を含む、基板搬送装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の基板搬送装置であって、
    前記制御部は、前記基板支持体に前記基板が載置されているときの前記基板支持体の移動速度の最大値、前記基板支持体に前記基板が載置されていないときの前記移動速度の最大値よりも低くするように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する、基板搬送装置。
  13. 基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する工程と、
    前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する工程と、
    水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる工程と、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる工程と
    を備え、
    前記基板が前記載置面に接触する地点の前記離間方向における設計上の位置、前記基板の載置位置についての目標位置よりも所定量だけ、前記離間方向の反対側の位置に設定
    前記基板の前記載置面への載置時に、前記基板支持体が、前記設計上の位置から前記目標位置に向かって、摩擦により前記基板を前記載置面に沿って移動させる、基板搬送方法。
  14. 基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する第1工程と、
    前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する第2工程と、
    水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる第3工程と、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる第4工程と、
    前記基板の搬送回数を計数する第5工程と
    を備え、
    前記第4工程において、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する、基板搬送方法。
  15. 基板を載置面に載置する基板搬送方法であって、
    前記基板の下面のうち、前記載置面によって支持される第1領域とは異なる第2領域を、基板支持体の基板支持部で支持する第1工程と、
    前記基板支持部に立設されて、前記基板の側面と対面する対向面を含む突起部側へと、押圧部に前記基板を押圧させて、前記突起部と共に前記基板を保持する第2工程と、
    水平移動機構に前記基板支持体を前記載置面の上方へ向かって移動させる第3工程と、
    前記押圧部による前記基板への押圧を解除した状態で、昇降機構によって、前記載置面の上方から前記基板支持体を下降させ、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後において、前記基板支持体の下降と並行して、前記水平移動機構によって、前記対向面が前記基板から遠ざかる離間方向に、前記基板支持体を移動させる第4工程と、
    前記基板の搬送回数を計数する第5工程と
    を備え、
    前記第4工程において、
    前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、
    前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する、基板搬送方法。
  16. 基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送方法であって、
    前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体を、水平移動機構に、前記載置面の下方に移動させる第1工程と、
    昇降機構に、前記基板支持体を前記載置面の下方から上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させる第2工程と、
    前記基板の搬送回数を計数する第3工程と
    を備え、
    前記第2工程において、少なくとも前記基板が前記載置面に接触した後の前記基板支持体の移動方向と、水平面とのなす角度の、前記搬送回数が第1値であるときの値が、前記搬送回数が前記第1値よりも小さな第2値であるときの前記角度の値よりも小さくなるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御する、基板搬送方法。
  17. 基板の側面に対向する対向面と、前記基板の下面のうち第1領域を支持する載置面とを有する基板収容器から、前記基板を取り出す基板搬送方法であって、
    前記基板の前記下面のうち前記第1領域とは異なる第2領域を支持する基板支持体を、水平移動機構に、前記載置面の下方に移動させる第1工程と、
    昇降機構に、前記基板支持体を前記載置面の下方から上昇させ、少なくとも前記基板支持体が前記基板の前記下面に接触した後において、前記基板支持体の上昇と並行して、水平移動機構によって、前記基板が前記対向面から遠ざかる離間方向に前記基板支持体を移動させる第2工程と、
    前記基板の搬送回数を計数する第3工程と
    を備え、
    前記第2工程において、
    前記基板が前記基板支持体および前記載置面の両方に接触する設計上の地点に前記基板支持体が向かうにつれて、前記基板支持体の移動速度をある低減率で低減させて、前記地点における前記移動速度を所定値とし、前記基板支持体が前記地点から離れるにつれて、前記移動速度をある増大率で増大させるように、前記水平移動機構および前記昇降機構を制御し、
    前記搬送回数が第3値であるときの前記移動速度の前記低減率、および、前記移動速度の前記増大率の少なくともいずれか一方を、前記搬送回数が前記第3値よりも小さな第4値であるときの前記一方よりも小さく設定する、基板搬送方法。
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