JP7316027B2 - 回転軸系の捩れ振動計測装置 - Google Patents

回転軸系の捩れ振動計測装置 Download PDF

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Description

本開示は、回転軸系の捩れ振動計測装置及び捩れ振動計測方法に関する。
タービン及び発電機が回転軸を介して結合された回転軸系を備える発電設備などでは、装置の大型化、送電の大容量化及び長距離化、電力系統校正の複雑化、電力負荷の多様化等が進んでいる。その結果、種々の送電擾乱(負荷遮断、2相短絡、高速再閉路等)が起ったとき、これらが回転軸系の安定稼働に大きく影響することがわかってきた。回転軸系においては、特に、捩れ振動の抑制及び回転軸系の疲労強度の向上が重要視され、これらに関し今まで多くの提案がなされている。
特許文献1には、タービン及び発電機を備える回転軸系の捩れ振動を検出し監視する装置が開示されている。この捩れ振動検出装置は、回転軸の軸方向の異なる位置に複数の歯車を設け、この歯車に対向する静止位置に設けた電磁ピックアップで回転する歯車の歯形状から回転パルスを得ている。回転軸系の捩れ振動は、回転軸上の軸方向で異なる2点で検出した回転パルス間の相対位相の変化として表れるため、これら2点間の回転パルスの位相差を検出することで捩れ振動を検出している。この装置では、歯車の取付角差やピッチ誤差などの影響を除去するため、負荷が十分に小さい時の捩れ振動信号を記憶器に記憶させ、逐次捩れ振動信号よりこれを差し引くようにしている。
特開昭63-75625号公報
特許文献1に開示された装置は、回転軸系から得られる捩れ振動信号より捩れ固有振動モードによって決まる連立方程式を解いて各固有モード毎の応答を求め、この解から捩れ振動による応力波形を合成し、回転軸系各部の疲労寿命を求めている。そのため、複雑な演算を行う必要があり、演算器などを含む処理装置が複雑かつ高コストとなっている。
一実施形態は、回転軸系に発生する捩れ振動を計測する場合に、回転軸系に設けられた歯車などのマークの取付角差やピッチ誤差等の影響を除去可能で、かつ簡易かつ低コストな計測手段を提案することを目的とする。
(1)一実施形態に係る回転軸系の捩れ振動計測装置は、
前記回転軸系を構成する構成要素に対向する位置に設けられ、前記構成要素に形成された一つの回転数マーク、及び前記構成要素の回転方向に沿って間隔を置いて形成された複数の間隔マーク、の各々の通過を検出して検出信号を発信する少なくとも一つの検出器と、
前記検出器から発信される前記一つの回転数マークに対応する前記検出信号から、前記回転軸系が1回転するのに要する1回転時間(To)をカウントする回転数カウンタと、
前記検出器から発信される前記複数の間隔マークのそれぞれに対応する前記検出信号から、前記複数の間隔マークの一つである第nマークが通過してから第n+1マークが通過するまでの時間であるマーク間隔時間(Tpn)をカウントする間隔カウンタと、
前記1回転時間(To)と前記マーク間隔時間(Tpn)との比である第1比を算出する除算器と、
前記回転軸系が基準状態にある時に求めた前記第1比を基準比として記憶するための記憶器と、
前記除算器において求めた前記第1比と、前記記憶器に記憶されている前記基準比との比である第2比を求める判定器と、
を備える。
回転軸系(回転軸、及び該回転軸に設けられた機器、例えば、タービン、発電機等を含む系)において、回転軸が一定の回転速度で回転しているとき、即ち、回転軸系に捩れ振動が発生していないとき、各間隔マークにおけるマーク間隔時間Tpnは一定であり変動しない(n≧1)。他方、回転軸系に捩れ振動が生じると、各間隔マークにおけるマーク間隔時間Tpnは微小に変化して周波数変調を起す。この微小な回転速度の変動分を求めることで、捩れ振動の角速度が得られる。
上記(1)の構成によれば、回転軸系が基準状態(例えば、回転軸系に捩れ振動が発生していない状態)にある時に求めた各間隔マークにおける基準比と、捩れ振動の計測のために求めた第1比との比(第2比)を求めることで、回転数マーク及び間隔マークの取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できる。また、第2比の数値から捩れ振動の発生を定量的に把握できる。このため、特許文献1のように、捩れ振動を表す回転角度変位を直接求めるのではなく、捩れ振動を基準比との比(第2比)として求めることで、複雑な演算が不要となり、従って、計測装置を簡易かつ低コスト化できる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記基準状態とは、前記回転軸系に捩り振動が発生していないと評価できる状態である。ここで、「捩り振動が発生していないと評価できる状態」とは、通常用いられる検出器によって捩れ振動の発生有無を検出したとき、実質的に捩れ振動の発生を検出できない状態を言う。
上記(2)の構成によれば、捩れ振動の計測のために求めた第1比を上記基準比と比較することで、回転数マーク及び間隔マークの取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できると共に、第2比の数値から捩れ振動の発生を定量的に把握できる。
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記マーク間隔時間より短い周期を有する基準クロックを発信する基準クロック発信器をさらに備え、
前記回転数カウンタ、及び前記間隔カウンタは、前記基準クロックの数をカウントすることで前記1回転時間(To)、及び前記マーク間隔時間(Tpn)を計測するように構成される。
上記(3)の構成によれば、上記基準クロック発信器から発信される基準クロックによって1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを計測するため、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを正確に計測でき、かつ計測するための装置を簡易かつ低コスト化できる。
(4)一実施形態では、前記(3)の構成において、
前記検出信号をパルス信号に変換するパルス整形器をさらに備え、
前記回転数カウンタ及び前記間隔カウンタは、前記パルス信号間の前記基準クロックの数をカウントするカウンタで構成される。
上記(4)の構成によれば、上記パルス整形器で検出信号をパルス信号に変換し、回転数カウンタ及び間隔カウンタにおいて、検出信号としてパルス信号を用い、パルス信号間で基準クロックの数をカウントするように構成したため、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを正確に計測できる。
(5)一実施形態では、前記(1)~(4)の何れかの構成において、
前記判定器で求めた前記第2比を表示する表示部を備える。
上記(5)の構成によれば、上記表示部で第2比を表示することで、捩れ振動の発生有無を迅速に把握できる。
(6)一実施形態では、前記(1)~(5)の何れかの構成において、
前記第2比の閾値が設定され、
前記第2比が前記閾値を超えたとき警報を発信する警報器を備える。
上記閾値は、例えば、回転軸系を構成する構成要素の破損限界となる捩れ振動に設定される。
上記(6)の構成によれば、第2比が閾値を超えたとき、上記警報器で警報を発信することで、捩れ振動の発生が要注意領域に入ったことを周囲の作業員に迅速に伝達でき、これによって、必要な是正処置を迅速に行うことができる。
(7)一実施形態に係る回転軸系の捩れ振動計測方法は、
前記回転軸系を構成する構成要素に対向する位置に設けられ、前記構成要素に形成された一つの回転数マーク、及び前記構成要素の回転方向に沿って間隔を置いて形成された複数の間隔マーク、の各々の通過を検出して検出信号を発信するマーク検出ステップと、
前記一つの回転数マークに対応する前記検出信号から、前記回転軸系が1回転するのに要する1回転時間(To)を回転数カウンタでカウントする回転数カウントステップと、
前記複数の間隔マークの各々に対応する検出信号から、前記複数の間隔マークの一つである第nマークが通過してから第n+1マークが通過するまでの時間であるマーク間隔時間(Tpn)を間隔カウンタでカウントする間隔カウントステップと、
前記1回転時間(To)と前記マーク間隔時間(Tpn)との比である第1比を算出する除算ステップと、
前記回転軸系が基準状態にある時に求めた前記第1比を基準比として記憶する記憶ステップと、
前記除算器において求めた前記第1比と、前記記憶器に記憶されている前記基準比との比である第2比を求める判定ステップと、
を備える。
上記(7)の方法によれば、上記判定ステップにおいて、回転軸系が基準状態(例えば、回転軸系に捩れ振動が発生していない状態)にある時に求めた各間隔マークにおける基準比と、捩れ振動の計測のために求めた第1比との比(第2比)を求めることで、回転数マーク及び間隔マークの取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できる。また、第2比の数値から捩れ振動の発生を定量的に把握できる。このため、特許文献1のように、捩れ振動を表す回転角度変位を直接求めるのではなく、捩れ振動を基準比との比(第2比)として求めることで、複雑な演算が不要となり、従って、簡易な方法で捩れ振動の発生を把握することができる。
幾つかの実施形態によれば、回転軸の回転位相を計測するために回転軸系に形成された歯車などのマークの取付角差やピッチ誤差等の影響を除去可能であって、かつ簡易かつ低コストな手段で捩れ振動を計測できる。
回転軸系の一構成例を示す概略的構成図である。 一実施形態に係る回転軸系の捩れ振動計測装置の概略的系統図である。 一実施形態に係る回転数マーク検出部の概略的横断面図である。 一実施形態に係る間隔マーク検出部の概略的横断面図である。 一実施形態に係る検出信号としてのパルス信号を示す線図である。 一実施形態に係る基準クロックを示す線図である。 捩れ振動を計測するための一実施形態に係る処理手順を示す工程図である。 一実施形態に係る回転軸系の捩れ振動計測方法の工程図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、回転軸系の構成の一例を示す。同図に示す回転軸系1では、モータ5、増速機7及びタービン9が回転軸3(3a、3b)の軸方向に沿って設けられる。増速機7では入力軸3aから歯車等を介して出力軸3bに回転を伝達し、回転数を増幅している。
図2は、一実施形態に係る捩れ振動計測装置10を示す。捩れ振動計測装置10では、図3及び図4に示すように、回転軸系1を構成する構成要素(回転軸3、モータ5、増速機7及びタービン9等)には、回転軸系1に生じる捩れ振動を計測するために、一つの回転数マーク12と、複数の間隔マーク14とが形成される。図3及び図4に図示された矢印は、回転数マーク12及び間隔マーク14が対向して配置された回転軸3(3a)の回転方向を示す。回転数マーク12は回転軸3(3a)の周方向に1個設けられ、間隔マーク14は該回転方向に沿って互いに間隔を置いて複数個設けられる。
捩れ振動計測装置10は、検出器16及び18を備える。検出器16は、回転数マーク12に対向する位置に静止して設けられ、回転数マーク12の通過を検出すると共に、回転数マーク12の通過を検出したとき、検出信号を発信する。検出器18は、複数の間隔マーク14に対向する位置に静止した状態で設けられ、複数の間隔マーク14を一つずつ検出すると共に、これらを検出したとき、検出信号を発信する。
一実施形態では、回転数マーク12及び間隔マーク14は、歯車などのように、表面に凹凸が繰り返し形成された磁性体で構成され、検出器16及び18は、マグネットとコイルを有する電磁ピックアップで構成される。該磁性体の凹凸が検出器16、18に近づき又は離れることで、該コイルを貫通する磁束が増減し、これによって、該コイルに発生する起電力も増減する。この起電力の繰り返し周波数を検出信号として発信する。
一実施形態では、回転数マーク12及び間隔マーク14は、回転軸系1の構成要素に貼付された光の反射率が大きい反射マークで構成され、検出器16及び18は、ある特定波長の光を該反射マークに照射し、反射マークで反射した反射光を検出可能な光電式プローブ等の光学機器で構成される。検出器16及び18は反射マークで反射した反射光を検出したとき検出信号を発信する。
一実施形態では、図4に示すように、複数の間隔マーク14が回転軸3(3a又は3b)の外周面に設けられる。一実施形態では、16個の間隔マーク14が回転軸3(3a又は3b)の外周面(回転軸3の一横断面上)に配置される。さらに、一実施形態では、複数の間隔マーク14が回転軸3の周方向に沿って等間隔に配置される。しかし、等間隔に配置するのは必須の要件ではない。
図2に示すように、回転数マーク12が通過したとき検出器16から発信される検出信号は、周期カウンタ20に設けられた回転数カウンタ22に送られる。回転数カウンタ22は、回転軸3(3a)が1回転するのに要する1回転時間Toをカウントする。また、複数の間隔マーク14の一つ一つが通過したとき検出器18から発信される検出信号は、周期カウンタ20に設けられた間隔カウンタ24に送られる。間隔カウンタ24は、検出器18から発信される複数の間隔マーク14の夫々に対応する検出信号から、複数の間隔マーク14の一つである第nマークが通過してから第n+1マークが通過するまでの時間であるマーク間隔時間Tpnをカウントする(n≧1)。第n+1マークは第nマークに対して回転軸3などの構成要素の回転方向の下流側に隣接して配置される。こうして、回転数カウンタ22で1回転時間Toが計測され、間隔カウンタ24で各間隔マーク14におけるマーク間隔時間Tpnが計測される。
なお、図2に示す実施形態では、回転数カウンタ22及び間隔カウンタ24は、周期カウンタ20の内部で、夫々1回転時間Toをカウントするカウンタ部及びマーク間隔時間Tpnをカウントするカウンタ部として構成されているが、別な実施形態では、回転数カウンタ22及び間隔カウンタ24は、周期カウンタ20内の部品としてではなく、夫々独立したカウンタとして構成されてもよい。
一実施形態では、図4に示すように、検出器16及び18から発信される検出信号を夫々パルス信号に変換するパルス整形器32及び34をさらに備える。そして、回転数カウンタ22及び間隔カウンタ24は、パルス整形器32及び34から夫々発信されるパルス信号間の基準クロック数をカウントするように構成される。
この実施形態によれば、回転数カウンタ22及び間隔カウンタ24はパルス信号を用い、パルス信号間の基準クロック数をカウントするため、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを正確に計測できる。
図5は、間隔マーク14が回転軸3の周囲に等間隔に16個設けられたときの実施形態を示す。パルス信号Pはパルス整形器32から発信されるパルス信号であり、パルス信号Pはパルス整形器34から発信されるパルス信号である。パルス信号Pは周期がToであり、パルス信号Pは周期がTpn(n=1~16)である。
こうして計測された1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnは除算器26に送られ、除算器26で1回転時間Toとマーク間隔時間Tpnとの比(第1比)が算出される。回転軸系1が基準状態にある時に第1比が基準比として算出され、この基準比は記憶器28に記憶される。次に、判定器30において、回転軸系1の捩れ振動を計測したいときに除算器26で求めた第1比と、記憶器28に記憶されている基準比との比である第2比を求める。
回転軸系1において、回転軸3が一定の回転速度で回転しているとき、各マーク間隔時間Tpnは変動せず一定である。一方、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnは回転軸系1の回転速度が変化すると変動する。また、回転軸系1に捩れ振動が生じると、マーク間隔時間Tpnの各々は微小に変化する。捩れ振動はこの変化量として表れる。
上記構成によれば、同一の間隔マーク間において、回転軸系が基準状態にある時に求めた第1比(基準比)と、捩れ振動の計測のために求めた第1比との比(第2比)を求めることで、回転数マーク12及び間隔マーク14の取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できる。また、第2比の数値から捩れ振動の発生を定量的に把握できる。さらに、特許文献1のように、捩れ振動を表す回転角度変位を直接求めるのではなく、捩れ振動を基準比との比(第2比)として求めることで、複雑な演算が不要となり、従って、計測装置を簡易かつ低コスト化できる。
既存の回転数マーク12及び間隔マーク14の位置の修正や、複数の間隔マーク14を正確に等間隔に配置することは容易ではない。上記構成はこのような修正や配置を必要としない。
一実施形態では、上記「基準状態」とは、回転軸系1に捩り振動が発生していないと評価できる状態であり、「基準比」とは、回転軸系1に捩り振動が発生していないと評価できる状態の時に求めた第1比である。
従って、捩れ振動の計測のために求めた第1比を上記基準比と比較することで、捩れ振動発生の有無を明瞭に把握できると共に、回転数マーク12及び間隔マーク14の取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できる。
一実施形態では、複数の間隔マーク14のうちの一つを回転軸3の1回転を検出するための回転数マークとして動作させるように構成してもよい。この場合、検出器18は、回転数マークとして動作する間隔マーク14の通過を検出したとき、回転軸3の1回転を示す検出信号を発信する。この実施形態では、回転数マーク12及び回転数マーク12の通過を検出するための検出器16は不要となり、装置を簡素化できる。
一実施形態では、複数の間隔マーク14の間でマーク間隔時間Tpnを求める必要はない。極論すれば、一つのマーク間隔時間Tpnのみを計測対象とし、このマーク間隔時間Tpnから第2比を求めれば、捩れ振動を計測できる。また、複数の間隔マーク14のうち、偶数番目のマーク間隔時間Tpnのみを計測対象としてもよく、あるいは、奇数番目のマーク間隔時間Tpnのみを計測対象としてもよい。
一実施形態では、図2に示すように、マーク間隔時間Tpnより短い周期Tcを有する基準クロックを発信する基準クロック発信器36を備える。そして、回転数カウンタ22及び間隔カウンタ24は、基準クロックの数をカウントすることで1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを計数するように構成される。
この実施形態によれば、基準クロックをカウントすることで、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを計数するため、1回転時間To及びマーク間隔時間Tpnを計測するための装置を簡易かつ低コスト化できる。
一実施形態では、基準クロック発信器36から発信された基準クロックはゲート38(周期カウンタ20の入力部)に導入される。パルス整形器32から送られるパルス信号Pは、ゲート38を介して回転数カウンタ22に送られ、回転数カウンタ22でパルス間の基準クロック数が計数される。パルス整形器34から送られるパルス信号Pは、ゲート38を介して間隔カウンタ24に送られ、間隔カウンタ24でパルス間の基準クロック数が計数される。
図6は、基準クロック発信器36から発信される基準クロックCの一例を示す。基準クロックCは周期Tcがマーク間隔時間Tpnの周期よりさらに短いクロックが選択される。
図7は、捩れ振動計測装置10を用いて捩れ振動を計測する手順の一例を示す。同図において、回転数カウンタ22では、1回転時間To当たりの基準クロック数K(To/Tc)が算出され、間隔カウンタ24では、各間隔マーク14におけるマーク間隔時間Tpn当たりの基準クロック数(Tpn/Tc)が算出される(n=1~16)。除算器26では、これら基準クロック数の比M-n(第1比)が求められる。回転軸系1に捩れ振動が発生していないときの第1比M-nが基準比として記憶器28に記憶される。
同様に、捩れ振動を計測したいときに、1回転時間To当たりの基準クロック数Kが算出され、間隔カウンタ24では、各間隔マーク14におけるマーク間隔時間Tpn’当たりの基準クロック数(Tpn’/Tc)が算出される。除算器26では、これら基準クロック数の比A-n(第1比)が求められ、記憶器28に記憶される。
次に、判定器30で記憶器28に記憶された基準比M-nと第1比A-nとの比Jn{(A-n)/(J-n)}(第2比)が求められる。第2比Jnに基づいて捩れ振動の発生有無を判定する。
なお、基準比M-n、第1比A-n及び第2比Jnは、夫々の分子と分母とが入れ替わった比として算出されてもよい。
一実施形態では、判定器30で求めた第2比Jnを表示する表示部40を備える。表示部40で第2比Jnを表示することで、捩れ振動の発生有無を迅速に把握できる。
一実施形態では、第2比Jnの閾値を設定し、第2比Jnが該閾値を超えたとき警報を発信する警報器42を備える。この閾値は、例えば、回転軸系1を構成する構成要素の破損限界となる捩れ振動に設定する。一実施形態では、図7に示すように、閾値として、下限閾値S及び上限閾値Sを設定する。例えば、S=0.97とし、S=1.03とする。この実施形態によれば、第2比Jnが閾値を超えたとき、警報器42で警報を発信することで、捩れ振動の発生が要注意領域に入ったことを周囲の作業員に迅速に伝達でき、これによって、必要な処置を迅速に行うことができる。
一実施形態では、図7に示すように、算出された複数の第2比Jnのうちの最大値が上限閾値Sを超えた時、又は第2比Jnの最小値が下限閾値Sを下回った時に警報を発信するようにしてもよい。
一実施形態に係る捩り振動計測方法は、図8に示すように、まず、マーク検出ステップS10を行う。なお、マーク検出ステップS10の前段階として、予め回転軸系1を構成し、回転する構成要素(例えば、回転軸3(3a、3b)など)に一つの回転数マーク12が形成され、かつ該構成要素の回転方向に沿って間隔を置いて複数の間隔マークが形成される。そして、これらのマークに対向する静止側位置に検出器16及び18が設けられる。マーク検出ステップS10では、一つの回転数マーク12及び複数の間隔マーク14の通過を検出器16及び18で検出し、検出器16及び18から夫々検出信号が発信される。
次に、回転数カウントステップS12では、一つの回転数マーク12の通過に対応して検出器16から発信された検出信号から、回転軸系1が1回転するのに要する1回転時間Toを回転数カウンタ22でカウントする.さらに、間隔カウントステップS14では、複数の間隔マーク14の各々の通過に対応して検出器18から発信された検出信号から、複数の間隔マーク14の一つである第nマークが通過してから第n+1マークが通過するまでの時間であるマーク間隔時間Tpnを間隔カウンタ24でカウントする。
次に、こうして求めた1回転時間Toとマーク間隔時間Tpnから、除算器26でこれらの比である第1比を算出する(除算ステップS16)。
次に、回転軸系1が基準状態にある時に求めた第1比M-nを基準比として記憶する(記憶ステップS18)。その後、除算器26において、回転軸系1の捩れ振動の有無を計測するために求めた第1比A-nと、記憶器28に記憶されている基準比M-nとの比である第2比Jnを求める(判定ステップS20)。
上記方法によれば、判定ステップS20において、回転軸系1が基準状態にある時に求めた各間隔マーク14における基準比M-nと、捩れ振動の計測のために求めた第1比A-nとの比(第2比Jn)を求めることで、回転数マーク12及び間隔マーク14の取付角差やピッチ誤差等の影響を排除した捩れ振動の状態を計測できる。また、第2比Jnの数値から捩れ振動の発生を定量的に把握できる。さらに、特許文献1のように、捩れ振動を表す回転角度変位を直接求めるのではなく、捩れ振動を基準比M-nとの比(第2比Jn)として求めることで、複雑な演算が不要となり、従って、簡易な方法で捩れ振動の発生を把握することができる。
一実施形態では、図8に示すように、判定器30で求めた第2比Jnを表示する表示部40を備え、表示部40で第2比Jnを表示する(表示ステップS22)。これによって、捩れ振動の発生有無を迅速に把握できる。
一実施形態では、第2比Jnの閾値を設定し、第2比Jnが該閾値を超えたとき警報を発信する警報器42を備え、第2比Jnが該閾値を超えたとき(S24)、警報器42で警報を発するようにする(警報ステップS26)。この閾値は、例えば、回転軸系1を構成する構成要素の破損限界となる捩れ振動に設定する。一実施形態では、図7に示すように、閾値として、下限閾値S及び上限閾値Sを設定する。
この実施形態によれば、第2比Jnが閾値を超えたとき、警報器42で警報を発信することで、捩れ振動の発生が要注意領域に入ったことを周囲の作業員に迅速に伝達でき、これによって、必要な是正処置を迅速に行うことができる。
幾つかの実施形態によれば、回転軸系に発生する捩れ振動を計測する場合に、回転軸系に設けられたマークの取付角差やピッチ誤差等の影響を除去可能で、かつ簡易かつ低コストな計測手段を実現できる。
1 回転軸系
3(3a、3b) 回転軸
5 モータ
7 増速機
9 タービン
10 捩れ振動計測装置
12 回転数マーク
14 間隔マーク
16、18 検出器
20 周期カウンタ
22 回転数カウンタ
24 間隔カウンタ
26 除算器
28 記憶器
30 判定器
32、34 パルス整形器
36 基準クロック発信器
38 ゲート
40 表示器
42 警報器
A-n 第1比
C 基準クロック
Jn 第2比
M-n 第1比(基準比)
、P パルス信号
下限閾値
上限閾値
To 1回転時間
Tpn、Tpn’ マーク間隔時間

Claims (5)

  1. 回転軸系を構成する構成要素に対向する位置に設けられ、前記構成要素に形成された一つの回転数マーク、及び前記構成要素の回転方向に沿って間隔を置いて形成された複数の間隔マーク、の各々の通過を検出して検出信号を発信する少なくとも一つの検出器と、
    前記検出器から発信される前記一つの回転数マークに対応する前記検出信号から、前記回転軸系が1回転するのに要する1回転時間(To)をカウントする回転数カウンタと、
    前記検出器から発信される前記複数の間隔マークのそれぞれに対応する前記検出信号から、前記複数の間隔マークの一つである第nマークが通過してから第n+1マークが通過するまでの時間であるマーク間隔時間(Tpn)をカウントする間隔カウンタと、
    前記1回転時間(To)と前記マーク間隔時間(Tpn)との比である第1比を算出する除算器と、
    前記回転軸系が基準状態にある時に求めた前記第1比を基準比として記憶するための記憶器と、
    前記除算器において求めた前記第1比と、前記記憶器に記憶されている前記基準比との比である第2比を求め、前記第2比に基づいて前記回転軸系に発生する捩れ振動の発生有無を判定する判定器と、を備え、
    前記マーク間隔時間より短い周期を有する基準クロックを発信する基準クロック発信器をさらに備え、
    前記回転数カウンタは、前記1回転時間(To)当たりの前記基準クロックの数をカウントすることで前記1回転時間(To)を計測するように構成され、前記間隔カウンタは、前記マーク間隔時間(Tpn)当たりの前記基準クロックの数をカウントすることで前記マーク間隔時間(Tpn)を計測するように構成され、前記第1比は、前記1回転時間(To)当たりの前記基準クロックの数と前記マーク間隔時間(Tpn)当たりの前記基準クロックの数との比であり、
    前記検出器から発信される前記検出信号および前記基準クロック発信器から発信される前記基準クロックが入力される入力部をさらに備え、
    前記入力部は、前記基準クロックおよび前記検出信号のうち前記一つの回転数マークに対応する前記検出信号を前記回転数カウンタに送ると共に、前記基準クロックおよび前記検出信号のうち前記複数の間隔マークのそれぞれに対応する前記検出信号を前記間隔カウンタに送るように構成される
    回転軸系の捩れ振動計測装置。
  2. 前記基準状態とは、前記回転軸系に捩り振動が発生していないと評価できる状態である
    請求項1に記載の回転軸系の捩れ振動計測装置。
  3. 前記検出信号をパルス信号に変換するパルス整形器をさらに備え、
    前記回転数カウンタ及び前記間隔カウンタは、前記パルス信号間の前記基準クロックの数をカウントするカウンタで構成される
    請求項1又は2に記載の回転軸系の捩れ振動計測装置。
  4. 前記判定器で求めた前記第2比を表示する表示部を備える
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の回転軸系の捩れ振動計測装置。
  5. 前記第2比の閾値が設定され、
    前記第2比が前記閾値を超えたとき警報を発信する警報器を備える
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の回転軸系の捩れ振動計測装置。
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