JP7315657B2 - 疾患診断治療支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、疾患診断治療支援システムに関し、特に、適切に脳卒中の種類を判断し、対応する治療方法を実施できるように支援する情報を容易に提供できるものに関する。
従来の見守りシステムについて、図20に示す医用画像処理装置P100を用いて説明する。医用画像処理装置P100は、被検者の脳を撮影した医用画像に基づいて算出された被検者の脳組織における局所的な血流量である局所脳組織血流量が入力されるデータ入力部21と、算出した前記局所脳組織血流量に基づいて、被検者の脳組織の時間経過に伴う回復可能性を数値化した脳梗塞インデックスを算出する脳梗塞インデックス算出部32と、を備えたことを特徴とする。
このように、脳の各部位における脳梗塞の進行状況を可視化することで、脳梗塞に対してとるべき処置を判断するための情報を提供する(以上、特許文献1参照)。
特開2016-73542号公報
前述の医用画像処理装置P100には、以下に示すような改善すべき点がある。医用画像処理装置P100では、被検者の脳組織における局所的な血流量に基づき回復可能性を算出するものであることからも、脳の動脈に発生した血栓を取り除き、虚血に陥っている脳組織の血流を回復させる再開通療法に適用することを前提としたものである。
一方、脳卒中の種類には、脳出血、くも膜下出血及び脳梗塞が存在し、また、脳梗塞の種類には、非心原性・ラクナ梗塞、非心原性・アテローム血栓性脳梗塞、心原性・心原性脳塞栓症が存在する。脳卒中の種類によって、治療方法が異なるため、脳卒中に関して十分な知識を有さない医師等が、適切に脳卒中の種類を判断し、対応する治療方法を実施することは、難しい、という改善点がある。
そこで、本発明は、適切に脳卒中の種類を判断し、対応する治療方法を実施できるように支援する情報を容易に提供できる脳卒中診断治療支援システムを提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下の発明により達成される。
[1]
脳卒中診断治療支援装置、及び、脳卒中状態情報提供装置を有し、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援情報を提供する脳卒中診断治療システムにおいて、
前記脳卒中診断治療支援装置は、
前記画像情報を取得する画像情報取得部、
前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、
前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、
推定した前記脳卒中の種類を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、
を有し、
前記脳卒中状態情報提供装置は、
前記画像情報を提供する画像提供部、
前記脳卒中診断治療支援情報を取得する脳卒中診断治療支援情報取得部、
取得した前記脳卒中診断治療支援情報を表示する表示部、
を有すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援システム。
[2]
請求項1に係る脳卒中診断治療支援システムにおいて、
前記脳卒中診断治療支援装置は、さらに、
推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、
を有し、
前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を前記脳卒中診断治療支援情報として提供すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援システム。
[3]
診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置であって、
前記画像情報を取得する画像情報取得部、
前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、
前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、
推定した前記脳卒中の種類を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、
を有する脳卒中診断治療支援装置。
[4]
[3]に係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、
を有し、
前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を前記脳卒中診断治療支援情報として提供すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
[5]
[3]、又は、[4]に係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
推定した前記脳卒中の種類に基づいて、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査が記述された追加検査情報を生成する追加検査情報生成部、
を有し、
前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
さらに、前記追加検査を有する前記脳卒中診断治療支援情報を提供し、
前記脳卒中種類推定部は、
前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
[6]
[3]~[5]のいずれかに係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
前記検査所見取得部は、
人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の少なくとも1つ以上の項目について有無を示す前記検査所見情報を取得すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
[7]
[3]~[6]に係るいずれかの脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
前記画像情報取得部は、
前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、
前記脳卒中種類推定部は、
前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する前記脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
[8]
[3]~[7]に係るいずれかの脳卒中診断治療支援装置において、
前記脳卒中種類推定部は、
前記脳卒中の種類を、複数、推定すること、
を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
[9]
コンピュータを、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置として機能させる脳卒中診断治療支援プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記画像情報を取得する画像情報取得部、
前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、
前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、
推定した前記脳卒中の種類を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、
として機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[10]
[9]に係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、
を有し、
前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を脳卒中診断治療支援情報として提供する、
ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[11]
[9]、又は、[10]に係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
推定した前記脳卒中の種類に基づいて、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査が記述された追加検査情報を生成する追加検査情報生成部、
を有し、
前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
さらに、前記追加検査を有する前記脳卒中診断治療支援情報を提供し、
前記脳卒中種類推定部は、
前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定する、
ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[12]
[9]~[11]のいずれかに係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
前記検査所見取得部は、
人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の少なくとも1つ以上の項目について有無を示す前記検査所見情報を取得する、
ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[13]
[9]~[12]に係るいずれかの脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
前記画像情報取得部は、
前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、
前記脳卒中種類推定部は、
前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する前記脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定する、
ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[14]
[9]~[13]に係るいずれかの脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
前記脳卒中種類推定部は、
前記脳卒中の種類を、複数、推定する、
ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
[15]
[1]、又は、[2]に記載の脳卒中診断支援システム、[3]~[8]のいずれか1項に記載の支援装置、又は、[9]~請求項[14]のいずれか1項に記載の脳卒中診断支援プログラムを用いることを特徴とする、脳卒中診断治療方法。
[16]
診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援情報を提供する方法。
[17]
診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いる脳卒中の診断治療方法。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係る脳卒中診断治療支援システムは、脳卒中診断治療支援装置、及び、脳卒中状態情報提供装置を有し、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援情報を提供する。
これにより、脳卒中に関する治療に十分な知識を有していない者に対して、所定の画像情報、検査所見情報を用いて、治療に必要な情報を容易に提供することができる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援システムでは、前記脳卒中診断治療支援装置は、前記画像情報を取得する画像取得部、前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、を有し、前記脳卒中状態情報提供装置は、前記画像情報を提供する画像提供部、前記脳卒中診断治療支援情報を取得する脳卒中診断治療支援情報取得部、を有すること、を特徴とする。
これにより、脳卒中状態情報提供装置の使用者は、脳卒中に関する治療に十分な知識を有していなくても、所定の画像情報、検査所見情報を送信するだけで、治療に必要な情報を容易に得ることができる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置は、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置であって、前記画像情報を取得する画像情報取得部、前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、を有する。
これにより、画像情報、及び、検査所見情報を提供するだけで、各画像情報から推定できる脳卒中の状態を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置では、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査が記述された追加検査情報を生成する追加検査情報生成部、を有し、前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、推定した前記脳卒中の種類、取得した前記治療方法、及び、前記追加検査を脳卒中診断治療支援情報として提供し、前記脳卒中種類推定部は、前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定すること、を特徴とする。
これにより、追加検査に対する検査結果を提供するだけで、推定された脳卒中の種類の精度を高めることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、より精度高く脳卒中の状態を判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置では、さらに、前記検査所見取得部は、検査所見情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の各項目について有無を示す前記検査所見情報を取得すること、を特徴とする。
これにより、所定の項目の検査所見情報を提供するだけで、脳卒中の状態に対応した脳卒中に関する所見情報を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置では、前記画像情報取得部は、前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、前記脳卒中種類推定部は、前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する前記脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定すること、を特徴とする。
これにより、CT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報を提供するだけで、各画像情報から推定できる脳卒中の状態を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置では、前記脳卒中種類推定部は、前記脳卒中の種類を、複数、推定すること、を特徴とする。
これにより、推定できる脳卒中の種類、及び、対応する治療方法を、複数、提供することによって、最終的に医師に脳卒中の種類、及び、その治療方法を決定させることができる。
本発明に係る脳卒中状態情報提供装置は、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置に対して、前記診断対象者の前記所定の画像情報、及び、前記検査所見情報を提供する脳卒中状態情報提供装置であって、前記所定の画像情報を入力する画像情報入力領域、及び、前記検査所見情報を入力する検査所見入力領域を表示部に表示する表示制御部、を有する。
これにより、簡単に、画像情報、及び、検査所見情報を提供することができる。
本発明に係る脳卒中状態情報提供装置では、前記表示制御部は、前記脳卒中診断治療支援装置から、前記脳卒中診断治療支援装置が推定した前記脳卒中の種類、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査を有する脳卒中診断治療支援情報を取得すると、前記追加検査に対する検査結果を入力する検査結果記述領域を表示部に表示すること、を特徴とする。
これにより、簡単に、追加検査に対する検査結果を提供することができる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援プログラムは、コンピュータを、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置として機能させる脳卒中診断治療支援プログラムであって、前記コンピュータを、前記画像情報を取得する画像情報取得部、前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、として機能させる。
これにより、コンピュータに、画像情報、及び、所定の所見情報を提供するだけで、各画像情報からス推定できる脳卒中の状態を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査が記述された追加検査情報を生成する追加検査情報生成部、を有し、前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、推定した前記脳卒中の種類、取得した前記治療方法、及び、前記追加検査を脳卒中診断治療支援情報として提供し、前記脳卒中種類推定部は、前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定する、ように機能させる。
これにより、追加検査に対する検査結果を提供するだけで、推定された脳卒中の種類の精度を高めることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、より精度高く脳卒中の状態を判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記検査所見取得部は、検査所見情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の各項目について有無を示す前記検査所見情報を取得する、ように機能させる。
これにより、所定の項目の検査所見情報を提供するだけで、脳卒中の状態に対応した脳卒中に関する所見情報を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記画像情報取得部は、前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、前記脳卒中種類推定部は、前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する前記脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定する、ように機能させる。
これにより、CT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報を提供するだけで、各画像情報から推定できる脳卒中の状態を得ることができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態を容易に判断できるように支援できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記脳卒中種類推定部は、前記脳卒中の種類を、複数、推定する、ように機能させる。
これにより、推定できる脳卒中の種類、及び、対応する治療方法を、複数、提供することによって、最終的に医師に脳卒中の種類、及び、その治療方法を決定させることができる。
本発明に係る脳卒中状態情報提供プログラムは、コンピュータを、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置に対して、前記診断対象者の前記所定の画像情報、及び、前記検査所見情報を提供する脳卒中状態情報提供装置として機能させる脳卒中状態情報提供プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記所定の画像情報を入力する画像情報入力領域、及び、前記検査所見情報を入力する検査所見入力領域を表示部に表示する表示制御部、として機能させる。
これにより、簡単に、画像情報、及び、検査所見情報を提供することができる。
本発明に係る脳卒中状態情報提供プログラムは 前記コンピュータを、さらに、前記表示制御部は、前記脳卒中診断治療支援装置から、前記脳卒中診断治療支援装置が推定した前記脳卒中の種類、前記脳卒中の種類毎に対応する追加検査を有する脳卒中診断治療支援情報を取得すると、前記追加検査に対する検査結果を入力する検査結果記述領域を表示部に表示する、ように機能させる。
これにより、簡単に、追加検査に対する検査結果を提供することができる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援システムの一実施例である脳卒中診断治療支援システム100を示す図である。 脳卒中診断治療支援装置101のハードウェア構成を示す図である。 脳卒中状態情報提供装置103のハードウェア構成を示す図である。 脳卒中状態情報のデータ構造を示す図である。 診断対象者状態情報のデータ構造を示す図である。 CT画像情報、DWI画像情報、及び、MRA画像情報の一例を示す図であり、AはCT画像情報を、BはDWI画像情報を、CはMRA画像情報を、それぞれ示す図である。 検査所見情報のデータ構造を示す図である。 治療方法情報のデータ構造を示す図である。 蓄積脳卒中診断治療情報のデータ構造を示す図である。 脳卒中診断治療支援情報のデータ構造を示す図である。 推定脳卒中種類情報のデータ構造を示す図である。 推定脳卒中検査所見情報のデータ構造を示す図である。 追加検査情報のデータ構造を示す図である。 脳卒中状態情報提供装置103の動作を示すフローチャートである。 脳卒中状態情報提供装置103が表示する脳卒中状態情報の送信画面を示す図である。 脳卒中診断治療支援装置101の動作を示すフローチャートである。 脳卒中診断治療支援装置101の動作を示すフローチャートである。 脳卒中診断治療支援装置101の動作を示すフローチャートである。 脳卒中診断治療支援装置101の動作を示すフローチャートである。 脳卒中診断治療支援装置101の動作を示すフローチャートである。 脳卒中状態情報提供装置103が表示する脳卒中診断治療支援情報の表示画面を示す図である。 従来の脳梗塞診断治療支援システムを示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
本発明に係る脳卒中診断治療支援装置について、図1に示す脳卒中診断治療支援装置100を例に説明する。
第1 ハードウェア構成
1.脳卒中診断治療支援システム100
脳卒中診断治療支援システム100は、脳卒中診断治療支援装置101、及び、脳卒中状態情報提供装置103を有している。脳卒中診断治療支援装置101、脳卒中状態情報提供装置103は、所定のネットワークで接続されており、所定のネットワークを介して、互いに、情報を送受信できる。
脳卒中診断治療支援装置101は、脳卒中状態情報提供装置103から脳卒中状態を示すCT画像情報(後述)、DWI画像情報(後述)、MRA画像情報(後述)、患者である診断対象者の状態を示す診断対象者状態情報、及び、各種検査に基づく検査所見情報を取得すると、これまでに脳卒中に関して診断、治療されたデータを蓄積した蓄積脳卒中診断治療情報に基づき、取得したCT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報、診断対象者状態情報、及び、検査所見情報から、脳卒中の種類を推定し、対応する治療方法を推定する。
脳卒中状態情報提供装置103は、脳卒中の状態に陥っていると思われる診断対象者の脳卒中の状態に関するCT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報、診断対象者状態情報、及び、検査所見情報を、ネットワークを介して、脳卒中診断治療支援装置101に提供する。また、脳卒中状態情報提供装置103は、送信したCT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報、診断対象者状態情報、及び、検査所見情報から推定された脳卒中の種類、及び、治療方法を、脳卒中診断治療支援装置101から取得し、表示する。
これにより、脳卒中状態情報提供装置103の使用者は、脳卒中に関する治療に十分な知識を有していなくても、脳卒中の治療に必要な情報を容易に得ることができる。
2.脳卒中診断治療支援装置101
脳卒中診断治療支援装置101のハードウェア構成について図2を用いて説明する。脳卒中診断治療支援装置101は、CPU101a、メモリ101b、ハードディスクドライブ101c(以下、HDD101cとする)、キーボード101d、マウス101e、ディスプレイ101f、光学式ドライブ101g、及び、通信回路101hを有する。
CPU101aは、HDD101cに記録されているオペレーティング・システム(OS)、脳卒中診断治療支援プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ101bは、CPU101aに対して作業領域を提供する。HDD101cは、オペレーティング・システム(OS)、脳卒中診断治療支援プログラム、AI(Artificial Intelligence)プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。AIプログラムについては、既存の各プログラムの特性に従って、適宜に、選択する。
キーボード101d、マウス101eは、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ101fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ101gは、脳卒中診断治療支援プログラムが記録されている光学式メディア101pから脳卒中診断治療支援プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路101hは、所定のネットワークに接続し、脳卒中状態情報提供装置103等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。
3.脳卒中状態情報提供装置103
脳卒中状態情報提供装置103のハードウェア構成について図3を用いて説明する。脳卒中状態情報提供装置103は、CPU103a、メモリ103b、ディスプレイ103f、及び、通信回路103hを有する。なお、脳卒中状態情報提供装置103としては、スマートフォンを利用することができる。
CPU103aは、メモリ103bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、脳卒中状態情報提供プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ103bは、CPU103aに対して作業領域を提供する。また、メモリ103bは、オペレーティング・システム(OS)、脳卒中状態情報提供プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
ディスプレイ103fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。通信回路101hは、所定のネットワークに接続し、脳卒中診断治療支援装置101等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。
第2 使用情報
見守りシステム100で用いる情報について、図4~図11を用いて説明する。
1.脳卒中状態情報
脳卒中状態情報とは、CT(Computer Tomography:コンピュータによる断層撮影法)を用いて取得された診断対象者の脳の画像を示す。CT画像情報は、医師等によって操作されたCT装置によって生成される。脳卒中状態情報のデータ構造を図4に示す。脳卒中状態情報は、診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、MRA画像記述領域、及び、検査所見記述領域を有している。
診断対象者状態記述領域には、診断対象者の状態を示す診断対象者状態情報が記述される。診断対象者状態記述領域は、診断対象者の性別、年齢、体温、発症時間、発症後治療開始までの経過時間等が記述される。
CT画像記述領域には、診断対象者のCT画像情報が記述される。DWI画像記述領域には、診断対象者のDWI画像情報が記述される。MRA画像記述領域には、診断対象者のMRA画像情報が記述される。
検査所見記述領域には、診断対象に対して実施した検査等から判断される所定項目に関する検査所見情報が記述される。以下において、各記述領域に記述される情報について説明する。
(1)診断対象者状態情報
診断対象者状態情報とは、脳卒中診断治療支援システム100を用いて、状態を判断しようとする診断対象者、つまり患者、に対して行った検査等から判断される診断対象者に関する検査情報である。
診断対象者状態情報のデータ構造を図5に示す。診断対象者情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の各項目について有無を記述する記述領域を有している。
(2)CT画像情報
CT画像情報とは、CT(Computer Tomography:コンピュータによる断層撮影法)を用いて取得された診断対象者の脳の画像を示す。CT画像情報は、医師等によって操作されたCT装置によって生成される。CT画像情報の一例を図6Aに示す。
(3)DWI画像情報
DWI画像情報とは、DWI(Diffusion Weighted Image:拡散強調画像法)を用いて取得された診断対象者の脳の画像を示す。DWI画像情報は、医師等によって操作されたDWI装置によって生成される。DWI画像情報の一例を図6Bに示す。
(4)MRA画像情報
MRA画像情報とは、MRA(Magnetic Resonance Angiography:磁気共鳴血管造影法)を用いて取得された診断対象者の血管像を示す画像を示す。MRA画像情報は、医師等によって操作されたMRA装置によって生成される。MRA画像情報の一例を図6Cに示す。
(5)検査所見情報
検査所見情報とは、脳卒中診断治療支援システム100を用いて、状態を判断しようとする診断対象者、つまり患者、に対して行った検査等から判断される病状に関する所見情報である。
検査所見情報のデータ構造を図7に示す。検査所見情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の各項目について有無を記述する記述領域を有している。なお、検査所見情報は、診断対象に対する問診、各種の検査、全身所見等から取得する。
2.治療方法情報
治療方法情報とは、脳卒中の状態と処置すべき治療方法とが関連付けられたデータベースである。
治療方法情報のデータ構造を図8に示す。治療方法情報は、脳卒中状態と、発症後治療開始までの経過時間に基づき分類されて記述される。例えば、脳卒中状態が「非心原性」であり、発症後24時間以内であれば、治療法として「」を施すことが、横軸「非心原性」、縦軸「24H以内」の欄に記述される。
3.蓄積脳卒中診断治療情報
蓄積脳卒中診断情報とは、これまでに診断されてきた脳卒中の種類の診断結果と、診断に用いられてきた診断対象者(患者)の状態情報、CT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報、及び、各種検査から得られた検査所見情報とが関連付けられたデータベースである。
蓄積脳卒中診断治療情報のデータ構造を図9に示す。蓄積脳卒中診断治療情報は、診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、MRA画像記述領域、CT画像所見記述領域、DWI画像所見記述領域、MRA画像所見記述領域、検査所見記述領域、及び、追加検査記述領域を有している。
診断対象者状態記述領域には、脳卒中の種類を診断した時の診断対象者の状態が記述される。診断対象者状態記述領域は、診断対象者の年齢、発症後治療開始までの時間等に分類されて記述される。
CT画像記述領域には、過去の診療によって得られたCT画像情報が記述される。DWI画像記述領域には、過去の診療によって得られたDWI画像情報が記述される。MRA画像記述領域には、過去の診療によって得られたMRA画像情報が記述される。
CT画像所見記述領域には、CT画像記述領域に記述されたCT画像情報に基づき、医師が判断した脳内における出血の有無がCT画像所見情報として記述される。DWI画像所見記述領域には、DWI画像記述領域に記述されたDWI画像情報に基づき、医師が判断したラクナ病変の有無、アテローム病変の有無がDWI画像所見情報として記述される。MRA画像所見記述領域には、MRA画像記述領域に記述されたMRA画像情報に基づき、医師が判断した狭窄の有無がMRA画像所見情報として記述される。
検査所見記述領域には、脳卒中の種類を診断するに際し実施した所定の検査に基づき判断した検査所見が記述される。検査所見記述領域は、脳卒中状態情報に記述される検査所見情報(図7参照)と同様に分類されて記述される。
追加検査記述領域には、脳卒中の種類を診断するに際し、脳卒中の種類の診断の精度を高くするために追加で実施した所定の検査名、及び、検査結果が記述される。
4.脳卒中診断治療支援情報
脳卒中診断治療支援情報とは、診断対象者から取得した脳卒中状態情報から推定した診断対象者の脳卒中の種類、および、それに対応する治療方法を示す情報である。脳卒中診断治療支援情報を提供することによって、脳卒中の診断、治療に不慣れな医師に対して、適切な診断、治療が行えるように支援する。
脳卒中診断治療支援情報のデータ構造を図10に示す。脳卒中診断治療支援情報は、診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、MRA画像記述領域、推定脳卒中種類記述領域、推定脳卒中検査所見記述領域、追加検査記述領域、及び、治療方法記述領域を有している。診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、MRA画像記述領域には、脳卒中状態情報(図4参照)の診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、MRA画像記述領域に記述されている情報が記述される。
推定脳卒中種類記述領域には、脳卒中状態情報(図4参照)の診断対象者状態記述領域、CT画像記述領域、DWI画像記述領域、及び、MRA画像記述領域に記述されている情報に基づき推定した診断対象者の脳卒中の種類を示す推定脳卒中種類情報が記述される。推定脳卒中種類情報については、後述する。
推定脳卒中検査所見記述領域には、脳卒中状態情報(図4参照)の検査所見情報に記述されている情報に基づき推定した診断対象者の脳卒中に関する検査所見を示す推定脳卒中検査所見情報が記述される。推定脳卒中検査所見情報については、後述する。
追加検査記述領域には、処置の情報に基づき推定した診断対象者の脳卒中の種類の精度を高めるために必要とされる追加検査に関する情報を示す追加検査情報が記述される。追加検査情報については、後述する。
治療方法情報には、推定した診断対象者の脳卒中の種類に応じて、治療方法情報(図8参照)から抽出した治療方法が記述される。
(1)推定脳卒中種類情報
推定脳卒中種類情報のデータ構造を図11に示す。推定脳卒中種類情報は、推定脳卒中種類記述領域、及び、可能性記述領域を有している。推定脳卒中種類記述領域には、診断対象者に対して推定される脳卒中の種類が記述される。推定される脳卒中の種類としては、「脳外科対応」、「非心原性・ラクナ梗塞」、「非心原性・アテローム血栓性脳梗塞」、「心原性・心原性脳塞栓症」、「その他」の項目がある。可能性記述領域には、推定脳卒中種類記述領域の各項目に対して、該当する可能性(%)が記述される。
なお、「非心原性・ラクナ梗塞」とは、心臓疾患が原因でなく、動脈内に生じた血栓が原因となり、脳内の細い動脈が詰まることが原因となって起こる梗塞をいう。また、「非心原性・アテローム血栓性脳梗塞(ATI)」は、首から脳に通じる頸動脈や脳内の比較的太い動脈の硬化(アテローム硬化)が原因となって起こる梗塞をいう。さらに、「心原性脳塞栓症(CE)」は、心臓内で生じた血栓が脳内の動脈に流れ込み、脳内の血管が詰まることが原因となって起こる梗塞をいう。
画像種類記述領域には、脳卒中の種類を推定する際に使用する画像の種類が記述される。画像所見項目記述領域には、画像種類記述領域に記述されている種類の画像から推定した所見の項目が記述される。画像所見項目記述領域に記述される画像所見の項目としては、CT画像に対応する画像所見「脳内出血可能性」、DWI画像に対応する画像所見「1.5cm以下病変可能性」、「複数血管領域急性病変可能性」、MRA画像に対応する画像所見「病変側頸動脈50%以上狭窄可能性」、「DWI病変近位頭蓋内血管狭窄可能性」がある。
可能性記述領域には、推定脳卒中種類記述領域に記述した画像所見項目に該当する可能性が%で記述される。
(2)推定脳卒中検査所見情報
推定脳卒中検査所見情報のデータ構造を図12に示す。推定脳卒中検査所見情報は、推定脳卒中検査所見記述領域、及び、該当性記述領域を有している。推定脳卒中検査所見記述領域には、検査所見情報(図7参照)に基づき推定される脳卒中に関する検査所見の項目が記述される。推定される脳卒中に関する検査所見には、「高リスクあり」、及び、「中程度リスクあり」の項目がある。該当性記述領域には、推定脳卒中検査所見記述領域の各項目に対して、該当する場合は「○」が記述され、該当しない場合は、何も記述されない。
(3)追加検査情報
追加検査情報のデータ構造を図12aに示す。追加検査情報は、推定脳卒中種類記述領域、及び、追加検査記述領域を有している。推定脳卒中種類記述領域には、診断対象者に対して推定される脳卒中の種類が記述される。追加検査記述領域には、推定された脳卒中の種類に対して、さらに、推定の精度を高めるために必要とされる追加検査の候補が記述される。なお、追加検査については、直接的に、脳卒中の種類の推定に影響を与えるものもあれば、検査所見情報の各項目の該当性判断に影響を与え、間接的に、脳卒中の種類の推定に影響を与えるものもある。追加検査記述領域は、追加検査を特定する検査名記述領域、及び、追加検査の結果を記述する検査結果記述領域を有している。
第2 脳卒中診断治療支援システム100の動作
脳卒中診断治療支援システム100の動作について、図13~図19を用いて説明する。脳卒中診断治療支援システム100を利用する医師等の使用者は、脳卒中状態情報提供装置103を用いて、診断対象者となる患者の性別や年齢、体温、発症時間、発症後治療開始までの経過時間等の状態を診断対象者状態情報として、診断対象のCT画像をCT画像情報として、DWI画像をDWI画像情報として、MRA画像をMRA画像情報として、また、診断対象に対する問診、各種の検査に基づく所見、全身所見を検査所見情報として、脳卒中診断治療支援装置101に送信する。脳卒中診断治療支援装置101は、取得した各種情報から、患者の脳卒中の状態、及び、対応する治療方法を推定し、医師が脳卒中の状態を判断し、適切な治療を実施するための脳卒中診断治療支援情報を提供する。
1.脳卒中状態情報提供装置103の動作(1)
脳卒中状態情報提供装置103の動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。脳卒中診断治療支援システム100を利用する前に、医師等は、患者の状態を把握しておく。また、医師は、患者のCT画像、DWI画像、及び、MRA画像を、所定の装置を用いて取得しておく。さらに、医師は、必要な検査を実施し、患者の検査所見を得ておく。
脳卒中状態情報提供装置103を使用とする者(以下、使用者)は、脳卒中状態情報提供装置103の脳卒中状態情報提供プログラムを起動する。脳卒中状態情報提供装置103のCPU103aは、脳卒中状態情報提供プログラムが起動したと判断すると(S801)、診断対象者である患者の状態、患者のCT画像、DWI画像、MRA画像、及び、患者の検査所見を入力するための入力画面(図14参照)を表示する(S803)。患者の状態情報としては、例えば、年齢、性別等がある。端末使用者は、入力画面にしたがい、各項目を入力し、送信ボタンB103を選択する。
CPU103aは、送信ボタンB103が選択されたと判断すると(S805)、入力された診断対象者の状態、患者のCT画像、DWI画像、MRA画像、及び、検査所見を脳卒中状態情報(図4参照)として、脳卒中診断治療支援装置101へ送信する(S807)。
2.脳卒中診断治療支援装置101の動作
脳卒中診断治療支援装置101の動作について、図15~図17に示すフローチャートを用いて説明する。図15に示すように、脳卒中診断治療支援装置101のCPU101aは、脳卒中状態情報提供装置103から脳卒中状態情報を取得すると(S901)、脳卒中診断治療支援情報(図10参照)を生成する(S903)。なお、この段階では、脳卒中診断治療支援情報の各記述領域には何も記述されていない。
CPU101aは、取得した脳卒中状態情報からCT画像情報を取得する(S911)。CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断治療情報のCT画像情報、及び、CT画像所見情報に基づき、取得したCT画像情報における脳内の出血の有無の可能性を判断する(S913)。なお、AIプログラムは、出血の有無を判断するにあたり、取得したCT画像情報と、脳内出血有無推定情報の「出血あり」に関するもの、「出血無し」に関するもの、それぞれとの類似性を算出し、「出血あり」、「出血無し」の可能性を算出する。
CPU101aは、ステップS915において、脳内出血の可能性を算出すると、ステップS903において生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における項目「脳内出血可能性」に対応する可能性記述領域に、算出した可能性(%)を記述する(S915)。
そして、CPU101aは、図16に示すように、DWI画像情報を取得する(S921)。次に、CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断治療情報のDWI画像情報、及び、DWI画像所見情報に基づき、取得したDWI画像情報における1.5cm以下の病変の可能性を判断する(S923)。なお、AIプログラムは、1.5cm以下の病変の可能性を、脳内出血の可能性と同様に算出する。ただし、1.5cm以下の病変の可能性は、25%を満点として、算出する。
CPU101aは、1.5cm以下の病変の可能性を算出すると、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における項目「1.5cm以下病変可能性」に対応する可能性記述領域に、算出した可能性(%)を記述する(S925)。
次に、CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断治療情報のDWI画像情報、及び、DWI画像所見情報に基づき、取得したDWI画像情報における複数の血管領域における急性の病変の可能性を判断する(S933)。なお、AIプログラムは、複数の血管領域における急性の病変の可能性を、1.5cm以下の病変の可能性と同様に算出する。
CPU101aは、複数の血管領域における急性の病変の可能性を算出すると、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における項目「複数血管領域急性病変可能性」に対応する可能性記述領域に、算出した可能性(%)を記述する(S935)。
また、CPU101aは、同様に、推定画像所見情報(図11参照)における推定画像所見記述領域の項目「複数血管領域急性病変可能性」「なし」に対応して、算出した可能性(%)を記述する(S937)。
そして、CPU101aは、図17に示すように、MRA画像情報を取得する(S941)。CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断治療情報のMRA画像情報、及び、MRA画像所見情報から、取得したMRA画像情報におけるDWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の可能性を判断する(S943)。なお、AIプログラムは、DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の可能性を、1.5cm以下の病変の可能性と同様に算出する。
CPU101aは、DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の可能性を算出すると、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における項目「病変側頸動脈50%以上狭窄可能性」に対応する可能性記述領域に、算出した可能性(%)を記述する(S945)。
次に、CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断治療情報のMRA画像情報、及び、MRA画像所見情報から、ステップS941で取得したMRA画像情報におけるDWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の可能性を判断する(S953)。なお、AIプログラムは、DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の可能性を、1.5cm以下の病変の可能性と同様に算出する。
CPU101aは、DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の可能性を算出すると、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における項目「DWI病変近位頭蓋内血管狭窄可能性」に対応する可能性記述領域に、算出した可能性(%)を記述する(S955)。
CPU101aは、「頭蓋内出血可能性」から推定される脳卒中状態「脳外科対応」、「1.5cm以下病変可能性」から推定される脳卒中状態「非心原性・ラクナ梗塞」、「複数血管領域急性病変可能性」から推定される脳卒中状態「心原性・心原性能塞栓症」、「病変側頸動脈50%以上狭窄可能性」及び、「DWI病変近位頭蓋内血管狭窄可能性」から推定される脳卒中状態「非心原性・アテローム血栓性脳梗塞」以外の「その他」の可能性を算出する(S957)。なお、「その他」の可能性は、各推定脳卒中種類の可能性の合算を、100%から減算することによって算出する。
CPU101aは、算出した「その他」の可能性を、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)に記述する推定脳卒中種類情報(図11参照)における推定脳卒中種類記述領域の「その他」に対応する可能性記述領域に記述する(S959)。
図18に示すように、CPU101aは、生成した脳卒中診断治療支援情報(図10参照)の推定脳卒中種類情報(図11参照)における推定脳卒中種類記述領域の「心原性・心原性能塞栓症」に対応する可能性記述領域の値が「0」でないと判断すると(S961)、ステップS901(図15参照)で取得した脳卒中状態情報から検査所見情報(図7参照)を取得する(S963)。CPU101aは、取得した検査所見情報の項目番号「1」~「11」に、有無記述領域の値が「有」であるものが一つでもあるか否か判断し(S965)、「有」が一つでもあると判断すると、脳卒中診断治療支援情報(図10参照)の推定脳卒中検査所見記述領域に記述される推定脳卒中検査所見情報(図12参照)の推定脳卒中検査所見記述領域の項目「高リスクあり」に対応する該当性記述領域に「○」を記述する(S967)。
また、CPU101aは、取得した検査所見情報の項目番号「12」~「24」に、有無記述領域の値が「有」であるものが一つでもあるか否か判断し(S969)、「有」が一つでもあると判断すると、脳卒中診断治療支援情報(図10参照)の推定脳卒中検査所見記述領域に記述される推定脳卒中検査所見情報(図12参照)の推定脳卒中検査所見記述領域の項目「中程度リスクあり」に対応する該当性記述領域に「○」を記述する(S971)。
CPU101aは、AIプログラムを用いて、蓄積脳卒中診断支援情報(図9参照)から、脳梗塞の各種類を判断する際に実施された追加検査を抽出する(S973)。なお、AIプログラムは、追加検査を判断するにあたり、例えば、診断対象者状態記述領域が「ラクナ梗塞」であるものに含まれる追加検査記述領域の値、つまり、追加検査を抽出する。他の脳卒中の種類についても同様に抽出する。CPU101aは、抽出した追加検査を、各脳梗塞の種類毎に、脳卒中診断治療支援情報の追加検査記述領域に記述する追加検査情報(図12a参照)に対応させて記述する(S975)。
CPU101aは、脳卒中診断治療支援情報(図10参照)の推定脳卒中種類記述領域に記述される推定脳卒中種類情報(図11参照)における推定脳卒中種類記述領域の項目「非心原性・ラクナ梗塞」、「非心原性・アテローム血栓性脳梗塞」、「心原性脳塞栓症」について発症後治療開始経過時間情報に対応する治療方法を、治療方法情報(図8参照)から取得し(S981)、推定脳卒中種類の項目に対応させて脳卒中診断治療支援情報の治療方法記述領域に記述する(S983)。
そして、CPU101aは、各項目を記述した脳卒中診断治療支援情報を脳卒中状態情報提供装置103へ送信する(S985)。
CPU101aは、動作終了まで、スッテプS901~S985の処理を繰り返す(S987)。
3.脳卒中状態情報提供装置103の動作(2)
図13に戻って、脳卒中状態情報提供装置103のCPU103aは、脳卒中診断治療支援情報を取得すると(S811)、ディスプレイ103dに表示する(S813)。脳卒中診断治療支援情報をディスプレイ103dに表示した状態を図19に示す。なお、CPU103aは、脳卒中診断治療支援情報をディスプレイ103dに表示する際に、追加検査記述されている各追加検査に対応するように、追加検査の結果得られる結果を入力できる検査結果入力領域R119を表示する。
脳卒中状態情報提供装置103の使用者は、表示された脳卒中診断治療支援情報に基づき治療できると判断した場合には、必要な治療を施す。一方、使用者は、さらに、詳しい情報が必要と判断した場合には、表示された追加検査を実施し、追加検査の結果を取得し、脳卒中状態情報提供装置103の検査結果入力領域R119に入力する。入力が完了すると、使用者は、送信ボタンB119を選択する。
CPU103aは、送信ボタンB119が選択されたと判断すると(S815)、入力された検査結果記述領域の値を、追加検査情報(図12a参照)において、各追加検査の検査名に対応する検査結果として記述した追加検査結果情報として、脳卒中診断治療支援装置101へ送信する(S817)。
4.脳卒中診断治療支援装置101の動作(2)
図18aに示すように、脳卒中診断治療支援装置101のCPU101aは、脳卒中状態情報提供装置103から追加検査結果情報を取得すると(S1001)、検査結果が記述されている推定脳卒中種類毎の検査名を抽出する(S1003)。
CPU101aは、AIプログラムを用いて、抽出した追加検査情報、及び、ステップS985で送信した脳卒中診断治療支援情報に基づき、再度、脳卒中種類を推定する(S1005)。なお、AIプログラムは、例えば、蓄積脳卒中診断支援情報から、「非心原性・ラクナ梗塞」に該当し、追加検査の結果に対応するものが、「非心原性・ラクナ梗塞」に該当するもの全体に対する割合を算出することによって「非心原性・ラクナ梗塞」の可能性を、再度、算出する。他の脳卒中の種類についても同様である。
CPU101aは、ステイした脳卒中の種類、追加検査情報、及び、これまでの脳卒中診断治療支援情報を用いて、再度、脳卒中診断治療支援情報(図10参照)を生成し(S1007)、生成した脳卒中診断治療支援情報を脳卒中状態情報提供装置103へ送信する(S1009)。
このように、脳卒中診断治療支援システム100では、診断対象者状態情報、CT画像情報、DWI画像情報、MRA画像情報、及び、検査所見情報を送信するだけで、脳卒中状態情報提供装置103の使用者に対して、各情報から推定できる脳卒中の状態、及び、脳卒中の状態に対応した治療方法を提供することができる。つまり、脳卒中について専門的な知識を有する者でなくても、脳卒中の状態、及び、対応する治療方法を容易に判断できるように支援できる。また、推定できる脳卒中の種類、及び、対応する治療方法を、複数、提供することによって、最終的に医師に脳卒中の種類、及び、その治療方法を決定させることができる。
[その他の実施形態]
(1)各種画像情報、及び、脳卒中診断治療支援情報の送受:前述の実施例1においては、無線ネットワークを介して、各種画像情報、及び、脳卒中診断治療支援情報を、脳卒中診断治療支援装置101と脳卒中状態情報提供装置103との間で送受信するとしたが、有線回線を用いて、送受信するようにしてもよい。
(2)脳卒中診断治療支援情報の送信先:前述の実施例1においては、脳卒中診断治療支援情報を、各画像情報を送信した脳卒中状態情報提供装置103に送信するとしたが、指定した他の通信装置に送信するようにしてもよい。また、画像情報を送信した脳卒中状態情報提供装置103とともに、他の通信装置に送信するようにしてもよい。
(3)脳卒中診断治療支援装置101のハードウェア構成:前述の実施例1においては、CPU101a等を用いて脳卒中診断治療支援装置101を形成するとしたが、本発明に係る各種の処理を実行できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、専用のロジック回路を用いて脳卒中診断治療支援装置に各種の処理を実行させるようにしてもよい。
(4)脳卒中状態情報提供装置103のハードウェア構成:前述の実施例1においては、脳卒中状態情報提供装置103はスマートフォンを用いるとしたが、他の装置、例えば、専用の装置を用いるようにしてもよい。また、CPU103a等を用いて脳卒中状態情報提供装置103を形成するとしたが、本発明に係る各種の処理を実行できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、専用のロジック回路を用いて脳卒中状態情報提供装置に各種の処理を実行させるようにしてもよい。
(5)脳卒中診断治療支援プログラム、脳卒中状態情報提供プログラム:前述の実施例1においては、脳卒中診断治療支援プログラムは、例示のフローチャートに沿った処理を実現するとしたが、同様の処理を実現するものであれば、例示のものに限定されない。脳卒中状態情報提供プログラムについても同様である。
(6)神経学所見:前述の実施例1において、さらに、古典的ラクナ症候群を推定するための純粋運動性不全片麻痺、純粋感覚性発作、運動失調不全片麻痺、構音障害と一側の功緻(こうち)運動障害のいずれかの臨床的証拠の有無や、大脳皮質梗塞の臨床的証拠(失語、失認、失行、半側空間失認等)あるいは小脳梗塞の臨床的証拠(めまい、嘔気)の有無のような神経学所見を神経学所見情報として、脳卒中の種類の推定に用いるようにしてもよい。
(7)治療方法の提供:前述の実施例1においては、脳卒中診断治療支援装置101は、推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得し、脳卒中診断治療支援情報提供部は、推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した治療方法を前記脳卒中診断治療支援情報として提供するとしたが、脳卒中診断治療支援装置101は、治療方法を取得せず、推定した前記脳卒中の種類のみを脳卒中診断治療支援情報として提供するようにしてもよい。
また、前述の実施例1において、脳卒中状態情報提供装置103の使用者の選択により、脳卒中診断治療支援装置101は、推定した前記脳卒中の種類のみ、取得した前記治療方法のみ、又は、推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法、のいずれかを脳卒中診断治療支援情報として提供するようにしてもよい。これにより、脳卒中状態情報提供装置103の使用者は、自らが要するときに、自らが要する情報を取得できる。
本発明に係る脳卒中診断治療支援システムは、例えば、脳卒中に関する専門的な知識を有する者がいない医療機関で用いる医療支援システムに使用できる。
100 脳卒中診断治療支援システム
101 脳卒中診断治療支援装置
101a CPU
101b メモリ
101c ハードディスクドライブ
101d キーボード
101e マウス
101f ディスプレイ
101g 光学式ドライブ
101h 通信回路
101p 光学式メディア
103 脳卒中状態情報提供装置
103a CPU
103b メモリ
103f ディスプレイ
103h 通信回路


Claims (12)

  1. 診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置であって、
    前記画像情報を取得する画像情報取得部、
    前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、
    前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、
    推定した前記脳卒中の種類を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、
    有し、
    前記画像情報取得部は、
    前記画像情報として、コンピュータによる拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報を取得し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定すること、を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
  2. 前記画像情報取得部は、
    前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定すること、を特徴とする、請求項1に記載の脳卒中診断治療支援装置。
  3. 請求項1又は2に係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
    推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、
    を有し、
    前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
    推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を前記脳卒中診断治療支援情報として提供すること、
    を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
    推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する追加検査を、予め脳卒中の種類と関連づけられている追加検査が記述された追加検査情報から取得する追加検査情報生成部、
    を有し、
    前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
    さらに、前記追加検査を有する前記脳卒中診断治療支援情報を提供し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定すること、
    を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに係る脳卒中診断治療支援装置において、さらに、
    前記検査所見取得部は、
    検査所見情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の少なくとも1つ以上の項目について有無を示す前記検査所見情報を取得すること、
    を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
  6. 請求項に係るいずれかの脳卒中診断治療支援装置において、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記脳卒中の種類を、複数、推定すること、
    を特徴とする脳卒中診断治療支援装置。
  7. コンピュータを、診断対象者の脳卒中に関する所定の画像情報、及び、前記診断対象者の検査所見を示す検査所見情報を用いて、脳卒中の診断、治療を支援する脳卒中診断治療支援装置として機能させる脳卒中診断治療支援プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記画像情報を取得する画像情報取得部、
    前記検査所見情報を取得する検査所見取得部、
    前記脳卒中に関する過去の画像情報、前記脳卒中に関する過去の検査所見情報、並びに、前記過去の画像情報、及び、前記過去の検査所見情報に基づき診断された脳卒中の種類情報に基づき、取得した前記画像情報、及び、前記検査所見情報を用いて、脳卒中の種類を推定する脳卒中種類推定部、
    推定した前記脳卒中の種類を脳卒中診断治療支援情報として提供する脳卒中診断治療支援情報提供部、
    として機能させ、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記画像情報取得部は、
    前記画像情報として、コンピュータによる拡散強調画像法を用いて取得された脳の画像を示すDWI画像情報を取得し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記DWI画像情報に基づき、1.5cm以下の病変の有無を推定するための1.5cm以下病変有無推定情報、前記DWI画像情報に基づき、複数の血管領域における急性の病変の有無を推定するための複数血管領域急性病変有無推定情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定する、
    ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
  8. 前記画像情報取得部は、
    前記画像情報として、コンピュータによる断層撮影法を用いて取得された脳の画像を示すCT画像情報、及び、磁気共鳴血管造影法を用いて取得された血管像を示す画像であるMRA画像情報を取得し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記CT画像情報に基づき、脳内の出血の有無を推定するための脳内出血有無推定情報、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変側の頸動脈における50%以上の狭窄の有無を推定するための病変側頸動脈50%以上狭窄有無推定情報、及び、前記MRA画像情報に基づき、前記DWI画像情報に基づき判断した病変の位置よりも近位における頭蓋内血管狭窄の有無を推定するためのDWI病変近位頭蓋内血管狭窄有無推定情報を有する脳卒中種類推定基準情報に基づき、取得した前記画像情報を用いて、前記脳卒中の種類を推定する、請求項7に記載の脳卒中診断治療支援プログラム。
  9. 請求項7又は8に係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、さらに、
    推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する治療方法を、予め脳卒中の種類と関連づけられている治療方法が記述された治療方法情報から取得する治療方法取得部、
    を有し、
    前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
    推定した前記脳卒中の種類、及び、取得した前記治療方法を脳卒中診断治療支援情報として提供する、
    ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
  10. 請求項7~9のいずれかに係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、さらに、
    推定した前記脳卒中の種類に基づいて、対応する追加検査を、予め脳卒中の種類と関連づけられている追加検査が記述された追加検査情報から取得する追加検査情報生成部、
    を有し、
    前記脳卒中診断治療支援情報提供部は、
    さらに、前記追加検査を有する前記脳卒中診断治療支援情報を提供し、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記脳卒中診断治療支援情報の前記追加検査に対する検査結果を取得した場合には、前記推定した前記脳卒中の種類、前記追加検査、及び、前記追加検査に対する検査結果を用いて、再度、脳卒中の種類を推定する、
    ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
  11. 請求項10のいずれかに係る脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記検査所見取得部は、
    検査所見情報は、人工弁使用、心房細動を伴う僧帽弁狭窄、心房細動(孤立性を除く)、左房血栓、洞不全症候群、心筋梗塞(4週未満)、左室血栓、拡張型心筋症、左室壁運動消失、左房粘液腫、感染症心内膜炎、僧帽弁逸脱、僧帽弁輪石灰化、心房細動を伴わない僧帽弁狭窄、左房もやもやエコー、心房中隔瘤、卵円孔開存、心房粗動、孤立性心房細動、生体弁、非細菌性血栓性心内膜炎、うっ血性心不全、左室壁運動障害、及び、心筋梗塞(4週以上6か月未満)の少なくとも1つ以上の項目について有無を示す前記検査所見情報を取得する、
    ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
  12. 請求項11に係るいずれかの脳卒中診断治療支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、さらに、
    前記脳卒中種類推定部は、
    前記脳卒中の種類を、複数、推定する、
    ように機能させる脳卒中診断治療支援プログラム。
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