JP7314728B2 - 通信経路の切替方式、通信経路の切替方法 - Google Patents

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Description

本発明は、PTP(Precision Time Protocol)に対応したスイッチングハブにより仮想LANを構築し、PTP時刻同期を実行する際に前記スイッチングハブ間の冗長化された経路を切り替える技術に関する。
(1)非特許文献1記載のPTPは、利用環境をLANに制限することで高精度な時刻同期を実現する比較的新しいプロトコルであり、その仕様はIEEE1588として定められている。
PTPでは、「Grandmaster(以下、GMとする。)」が高精度な時刻の配信を行い、スレーブが時刻配信を受け取る。また、ネットワークインターフェースのMAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)やPHY(Physical Layer Chip)に実装されたハードウェアタイムスタンプ機能を使って高精度な時刻同期(マイクロ秒RMS以下のタイムスタンプ精度)を実現している。
現在、PTPのプロトコルには2つのバージョンが存在し、バージョン1では大規模な展開を行うためにセグメント区切る「Boundary Clock(BC)」が用意されている。一方、バージョン2では遅延管理機能を持つスイッチングハブ(以下、ハブと省略する。)、即ち「Transparent Clock」が用意され、より柔軟で精度の高い展開が可能となっている。
(2)PTP対応のスイッチングハブ(以下、PTPハブとする。)は、L2ハブにPTP機能が組み込まれ、高精度のグランドマスター(GM)との時刻同期が可能なタイプが存在している。
このタイプの場合、PTPハブ同士を接続した場合にはPTPハブ間でPTPパケットを交換することでPTPハブ群から自動的にマスターを選出し、選出されたマスターのPTPハブの時刻に他のスレーブのPTPハブが時刻同期することが可能となっている。
また、マスターとなったPTPハブは、時刻同期を維持するためにスレーブのPTPハブに対して一定周期にPTPパケットを送信する。なお、PTPハブ内部の状態情報(以下、PTP情報パケットとする。)を一定時間ごとにPTPハブ以外の周辺機器に通知させるPTPハブも存在している。
(3)企業内のネットワーク(LAN)には、仮想LAN(VLAN)が使用されることがすくなくない。VLANは、物理的な接続形態とは別に端末の仮想的なグループを設立し、LANスイッチと呼ばれる機器の機能を利用して、端末の持つMACアドレスやIPアドレス・利用するプロトコルなどに応じてグループ化する。端末の物理的な位置を気にすることなくネットワーク構成を変更でき、また端末移動しても設定変更の必要がない。
"Endrum IEEE1588 PTP グランドマスタークロック",〔online〕,平成30年10月15日検索,インターネット<URL:https://www.shoshin.co.jp/c/endrum/1588ptp.html>
VLANはPTP機能の仕様では考慮されていないものの、PTPハブはVLANで分割されたPTPルート間の切替機能を持つ。しかしながら、PTPハブの前記切替機能は組み込み処理用の簡易版のVLAN切替なため、マスター側VLANルートとスレーブ側VLANルートとを定義し、時刻同期は主にマスター側VLANルート(主経路)で行われる。
すなわち、マスター側VLANルートで異常が検出された場合にのみスレーブ側VLANルート(従経路)に切り替わり、マスター側VLANルートの異常が解消した場合には、再度マスター側VLANルートへ復帰する方式が採用されている。この方式は、図1(a)(c)の通常のPTPのネットワーク構成に使用されるのであれば、同じネットワーク内(図1(c)の二重化の場合はVLANで分割されたネットワーク内)を通過させるため、特に問題にならない。
ところが、図1(b)(d)に示すように、PTPハブが通常ハブを介して冗長化接続されている場合には、メインのVLAN10側のルート(主経路)とサブのVLAN20側のルート(従経路)とで大きな遅延が発生する可能がある。
この場合には時刻同期の性能向上のため、遅延の小さいルートをメインルート(主経路)に使用する必要がある。また、VLAN20側のルートに変更後に優先度の高いVLAN10が復帰した場合、VLAN20の方が遅延が小さいなど安易に優先度の高いルートに戻したくないことも少なくない。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、PTP機能に仮想LANの経路(ルート)自動切替の機能を組み込んで遅延の影響の少ない経路を選択し、より精度の高い時刻同期の実現を図ることを解決課題としている。
(1)本発明の一態様は、
PTP(Precision Time Protocol)に対応したスイッチングハブにより仮想LANを構築し、PTP時刻同期を実行する際に前記スイッチングハブ間の冗長化された経路を切り替える方式であって、
前記スイッチングハブ間の主経路および従経路の双方について、前記PTP時刻同期を実行するマスター・スレーブ間の経路通過時間の情報を収集し、
収集された前記経路通過時間の情報に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替えることを特徴とする。
(2)本発明の他の態様は、
PTP(Precision Time Protocol)に対応したスイッチングハブにより仮想LANを構築し、PTP時刻同期を実行する際に前記スイッチングハブ間の冗長化された経路を切り替える方法であって、
前記スイッチングハブ間の主経路および従経路の双方について、前記PTP時刻同期を実行するマスター・スレーブ間の経路通過時間の情報を収集するステップと、
収集された前記経路通過時間の情報に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替えるステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、PTP機能に組み込まれた仮想LANの経路自動切替機能が、遅延の影響の少ない経路を選択するため、より精度の高い時刻同期を実現することが可能となる。
(a)は単一VLAN同士の接続状態を示すPTPハブのVLAN仕様例、(b)は同PTPハブ間が冗長化したVLAN仕様例、(c)はPTPハブの二重化接続状態を示すVLAN仕様例、(d)は同PTPハブ間がVLAN毎に冗長化されたVLAN仕様例。 本発明の実施形態に係る通信経路の切替方式(切替方法)の全体処理を示すフローチャート。 図2のS05の詳細を示すフローチャート。 図3のS20,S25の詳細を示すフローチャート。 図3のS18の詳細を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態に係る通信経路の切替方式(切替方法)を説明する。ここでは冗長化されたVLANの主経路(メインのマスター側VLANルート)と従経路(サブのスレーブ側VLANルート)の切替時において、PTPハブのマスター・スレーブ間の「Meanpath」やオフセット値の大幅な変動抑制を図っている。
(1)PTPハブは、自動的にマスター(同期元)の一台のハブが選出され、それ以外のハブはスレーブ(同期先)となり、マスター・スレーブ間でPTPパケットを往復させて時刻を同期させている。
ここではマスター・スレーブ階層の確立のため、マスターから「Announceメッセージ」がスレーブに送信され、その後に時刻転送プロセスが実行される。詳細を説明すれば、まずマスターが、スレーブに「Syncメッセージ(同期メッセージ)」を送信し、該送信時刻をt1とする。
つぎにスレーブは「Syncメッセージ」を受信した時刻をt2とし、マスターに「Delay_reqメッセージ(遅延要求メッセージ)」を送信する。この送信時刻をt3とする。
この「Delay_reqメッセージ」をマスターが受信すれば、受信時刻をt4とする。また、マスターは時刻t4を含む「Delay_Respメッセージ(遅延応答メッセージ)」をスレーブに送信する。ここまでを「PTP」パケットの1ステップとする。
このとき伝送時間「T1(往路)」と伝送時間「T2(復路)」とが同じであれば、スレーブとマスターとの時間差は、「時間差={(t2-t1)-(t4-t3)}/2」で算出される。算出された時間差を使ってスレーブの時刻補正が行われる。なお、オプションとして時刻t1を含む「Follow_upメッセージ」をマスターからスレーブに送信してもよい。この場合にスレーブは、そのメッセージから時刻t1を抽出することができる。
(2)前記切替方式は、主にPTPハブ間が通常ハブを経由して冗長化接続されたVLAN構成、例えば図1(b)(d)のネットワーク構成を想定している。
図1(b)は、マスターのPTPハブ1とスレーブのPTPハブ2~4との間をハブ5~8により冗長化した単一VLAN同士の接続構成を示している。また、図1(d)は、マスターのPTPハブ11とスレーブのPTPハブ12,13との間の接続をVLAN10,20で二重化したVLAN二重化接続構成を示し、VLAN10,20はハブ14~19で中継されている。
ここでは各PTPハブ1~4,11~13には前記切替方式が採用され、二重化されたVLANルート(マスター側VLANルート,スレーブ側VLANルート)の自動切替機能が有効になっているものとする。以下、図2~図5に基づき具体的な処理内容を説明する。
≪全体的な処理内容≫
図2に基づき前記切替方式の全体的な処理内容を説明する。ここでは各PTPハブ1~4,11~13を起動させるにあたって、事前にコマンドを使って以下の情報を入力し、初期設定ファイルF1に書き込んでおくものとする。
・ルート評価有効閾値D1
・ルート評価許容値D2
・切替判定閾値D3
・優先変動数D4
S01:PTPハブ1~4,11~13の起動により処理が開始される。処理が開始されると、PTPハブ1~4,11~13は初期設定ファイルF1からルート評価有効閾値D1,ルート評価許容値D2,切替判定閾値D3,優先変動数D4を読み込んで、それぞれの値を設定する。この起動後にPTPハブ1~4,11~13は、通常のPTP時刻同期処理によりマスター状態/スレーブ状態のいずれか一方に遷移する。
S02~S06: そして、PTPハブ1~4,11~13が、マスター状態に遷移したか否かが確認される(S02)。確認の結果、マスター状態であればS04に進んで従来のPTP時刻同期の処理が実行される(S04)。
一方、マスター状態でなければ、スレーブ状態に遷移したのか否かが確認される(S03)。確認の結果、スレーブ状態に遷移していればマスター/スレーブVLAN切替処理が実行される(S05)。
なお、スレーブ状態でなければ、PTP時刻同期処理により(S06)マスター/スレーブ状態のいずれかの状態に遷移するまでS02,S03の確認が実行される。
≪マスター/スレーブVLAN切替処理の詳細≫
図3に基づきS05のマスター/スレーブVLAN切替処理の詳細を説明する。このS05の処理は、PTPハブ1~4,11~13がパケットPを受信したときに開始され、該PTPハブ1~4,11~13により実行される。
S11:処理が開始され、受信パケットPがPTPパケットか否かが確認される。確認の結果、PTPパケットであれば受信パケットPの送信元の「VLAN_ID」を取得する。これにより受信パケットPの所属するVLAN番号(VLAN_ID)が確認される。なお、なお、受信パケットPが、PTPパケットでなければ処理を終了する。
S12:受信パケットPの「VLAN_ID」が、スレーブ側VLAN(従経路)か否かを確認する。確認の結果、スレーブ側VLANであればS13に進む一方、スレーブ側VLANでなければS21に進む。
S13,S14:受信パケットPの「VLAN_ID」に優先変動数(4096)D4を加算してVLAN情報D5に書き込んで保存する(S13)。また、受信パケットPの種別が「Announceメッセージ」であるか否かを確認する(S14)。確認の結果、「Announceメッセージ」であればS23に進む一方、そうでなければS15に進む。
S15:受信パケットPの種別が「Delay_Respメッセージ」であるか否かを確認する。確認の結果、「Delay_Respメッセージ」であればS16に進む一方、そうでなければS19に進む。
S16~S18:マスター完了収集フラグFL1,スレーブ完了収集フラグFL2を参照して、マスター側情報(主経路側情報)とスレーブ側情報(従経路側情報)との双方の収集が完了しているか否かを確認する(S16,S17)。
ここでは両フラグFL1,FL2が立っていれば前記収集が完了しているものとし、マスターVLAN切替判定処理(S18)の実行後にS26に進む。一方、両フラグFL1,FL2が立っていなければ、マスターVLAN切替判定処理(S18)を実行することなく、S26に進む。
S19,S20:受信パケットPの種別が「Syncメッセージ」であるか否かを確認する(S19)。確認の結果、「Syncメッセージ」であれば、S20のマスター/スレーブデータ収集処理を実行してスレーブ収集データD6に記述し、その後にS26に進む。一方、そうでなければS20のマスター/スレーブデータ情報処理を実行することなく、S26に進む。
S21:受信パケットPの種別が「Announceメッセージ」であるか否かを確認する。確認の結果、「Announceメッセージ」であればS23に進む一方、そうでなければS22に進む。
S22:受信パケットPの種別が「Delay_Respメッセージ」であるか否かを確認する。確認の結果、「Delay_Respメッセージ」であればS16に進む一方、そうでなければS24に進む。
S23:マスターデータ取得、即ちマスター側のVLAN番号(マスター側VLAN_ID)を取得し、VLAN情報D5に記述して保存し、その後にS18に進む。
S24,S25:受信パケットPの種別が「Syncメッセージ」であるか否かを確認する(S24)。確認の結果、「Syncメッセージ」であれば、S25のマスター/スレーブデータ収集処理を実行してマスター収集データD7に記述し、その後にS26に進む。一方、そうでなければS25のマスター/スレーブデータ情報処理を実行することなく、S26に進む。
S26:従来のPTP時刻同期のタイマー処理を実行後に処理を終了する。
≪マスター/スレーブデータ収集処理≫
図4に基づきに示すマスター/スレーブデータ収集処理(S20,S25)の詳細を説明する。ここではマスターVLANルート(Aルート)とスレーブVLANルート(Bルート)のそれぞれの「Meanpath」について、事前に定められた個数分を保存する。
保存された「Meanpath」群の最小値を求め、該最小値から有効閾値以内の「Meanpate」の個数をルート評価値としてする。なお、ここでは一例として前記個数を100個としている。
S31:処理が開始されると、受信パケットPのVLAN情報D5がマスター側VLANであるか否かを確認する。確認の結果、マスター側VLANであればS32に進む一方、そうでなければS36に進む。
S32:マスター収集データD7を参照し、マスター側VLANの「Meanpath」が100個保存されているか否を確認する。確認の結果、100個保存されていればS33に進む一方、そうでなければ処理を終了する。
なお、「Meanpath(PTPハブ間の経路通過時間)」は、つぎの通りに計算される。すなわち、マスターのPTPハブの送信ポートからスレーブのPTPハブの受信ポートまでの経過時間を求める。ここで求めた経過時間から通過した全てのPTPハブ内の経過時間を除いた時間、即ちマスター・スレーブ間(往路)の伝送時間T1を算出する。同様にスレーブ・マスター間(復路)の伝送時間T2を算出し、それぞれ算出された伝送時間T1,T2の平均値を「Meanpath」とする。
S33~S35:100個の「Meanpath」群中の最小値、即ち最小「Meanpath」D8を求める(S33)。
また、100個の「Meanpath」群中、最小「Meanpath」D8からルート評価有効閾値D1内に属する個数をAルート評価値として求め、該Aルート評価値をマスター収集データD7に記述して保存する(S34)。ここで保存されたAルート評価値をD10として示す(図5参照)。この保存後にマスター収集完了フラグFL1を立てて(S35)、処理を終了する。
S36:スレーブ収集データD6を参照し、スレーブ側VLANの「Meanpath」が100個保存されているか否を確認する。確認の結果、100個保存されていればS37に進む一方、そうでなければ処理を終了する。
S37~S39:100個の「Meanpath」群中の最小値、即ち最小「Meanpath」D9を求める(S37)。
また、100個の「Meanpath」群中、最小「Meanpath」D9からルート評価有効閾値D1内に属する個数をBルート評価値として求め、該Bルート評価値をスレーブ収集データD6に記述して保存する(S38)。ここで保存されたBルート評価値をD11として示す(図5参照)。この保存後にスレーブ収集完了フラグFL2を立てて(S39)、処理を終了する。
≪マスター/スレーブVLAN切替判定処理の詳細≫
図5に基づきマスター/スレーブVLAN切替判定処理(S18)の詳細を説明する。ここではAルート評価値がルート評価許容値D2よりも小さい場合にAルート・Bルート間の差を算出する。算出されたルート評価差分値(D12)が切替判定閾値D3よりも大きければルートA,Bを切り替える。
S41:処理が開始されると、マスター収集データD7およびスレーブ収集データD6からAルート評価値D10とBルート評価値D11とを取得する(S41)。
S42:S41で取得したAルート評価値とルート評価許容値D2とを比較し、Aルート評価値が小さいか否かを確認する。確認の結果、Aルート評価値がルート評価許容値D2よりも小さければ、Aルートには大きな遅延が発生しているおそれがあり、S43に進んで処理を続行する。一方、そうでなければAルートの遅延は小さく、Bルートに切り替える必要が無いため、処理を終了する。
S43,S44:Aルート評価値とBルート評価値との差を算出する(S43)。ここで算出されたルート評価差分値D12と切替判定閾値D3とを比較し、ルート評価差分値D12が切替判定閾値よりも大きいか否かを確認する(S44)。
確認の結果、ルート評価差分値D12が大きければ、Bルートへの切替による明確な遅延改善が期待できるため、S45に進んで処理を続行する。一方、そうでなければBルートへの切替による明確な遅延改善が期待できないため、処理を終了する。
S45:マスターVLANルート(Aルート)とスレーブVLANルート(Bルート)とを切り替えた後、マスター側のVLAN関連情報(例えばVLAN情報D5,マスター収集データD7,マスター収集完了フラグFL1など)と、スレーブ側のVLAN関連情報(例えばスレーブ収集データD6,スレーブ収集完了フラグFL2など)とを入替える処理を実行し、処理を終了する。
このように本実施形態に係る通信経路の切替方式(切替方法)によれば、マスター側VLANルートとスレーブ側VLANルートとの自動切替がPTP機能に組み込まれるため、常に遅延の影響の少ないVLANルートが選択され、より精度の高い時刻同期を実現することができる。特にPTPハブにVLAN自動切替機能が追加され、次の効果が得られる。
(1)図1(b)のVLAN構成、即ちPTPハブ1~4間が冗長化された単一VLAN同士の接続の場合、VLAN二重化と同様の設定で使用可能となる。また、仮に各PTPハブにVLAN20を追加し、PTPハブ間をタグVLANで送受信した場合には、遅延の少ない方のルートが自動選択され、冗長化機能を持ったまま、PTPハブ1~4間で精度の高い時刻同期が可能となる。
(2)図1(d)のVLAN構成、即ちPTPハブ11~13間をVLAN単位に冗長化されたPTP時刻同期のVLAN二重化接続の場合でも、図1(b)の場合と同様に使用することができる。
例えばVLAN10がマスター側ルート/VLAN20がスレーブ側ルートの場合、VLAN10の遅延が大きくなればS41~S45の処理よりVLAN20のルートに切り替えることができる。これによりPTPハブ11~13間で安定した高精度の時刻同期が可能となる。
(3)図1(b)(d)のVLAN構成において、マスター側VLANルートが不通となり、スレーブ側VLANルートとの切替が発生したと仮定する(図1(b)の場合は、VLAN20とタグVLAN使用を追加した場合)。このとき以前のマスター側VLANルートが通信回復した場合でも、S41~S45の切替条件を満たさない限り、以前のマスター側VLANへの切り戻しが発生するおそれがない。
(4)前記ルート切替後には、S45に示すように、マスター側のVLAN関連情報と、スレーブ側のVLAN関連情報とが入れ替えられる。したがって、VLAN関連情報は以前のまま利用でき、これによりS32~S34,S41~S45を従前通りに行え、この点で切替判定(S18)が安定化する。
(5)ルート評価有効閾値D1・ルート評価許容値D2・切替判定閾値D3を書き換えることでルート切替の条件を緩急いずれにも調整でき、この点でネットワーク構成などに応じた柔軟なルート切替を実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載された範囲内で変形して実施することができる。例えばVLANは、ポートLANだけでなく、タグLANにでも問題なく、図2~図5の動作が可能である。
1~4,11~13…PTPハブ
5~8,16~19…ハブ

Claims (4)

  1. PTP(Precision Time Protocol)に対応したスイッチングハブにより仮想LANを構築し、PTP時刻同期を実行する際に前記スイッチングハブ間の冗長化された経路を切り替える方式であって、
    前記スイッチングハブ間の主経路および従経路の双方について、前記PTP時刻同期を実行するマスター・スレーブ間の経路通過時間の情報を収集し、
    前記スイッチングハブが前記スレーブの状態であれば、収集された前記経路通過時間の情報に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替え、
    前記各経路について前記経路通過時間の情報をそれぞれ事前に定められた個数分を保存し、
    前記保存された前記経路通過時間の情報群の最小値を求め、該最小値から有効閾値以内の個数をそれぞれの経路の評価値として算出し、
    前記評価値に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替えることを特徴とする通信経路の切替方式。
  2. 前記主経路の前記評価値が事前に定められた評価許容値よりも小さければ、前記両経路の評価値間の差を算出し、
    前記算出された差の値が事前に定められた閾値よりも大きければ、前記主経路と前記従経路とを切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の通信経路の切替方式。
  3. 前記切り替え時には、前記両経路間において前記評価値を含む仮想LAN関連情報をすべて入れ替え、
    前記切り替え前の従経路のVLAN関連情報を主経路のVLAN関連情報とし、
    前記切り替え前の主経路のVLAN関連情報を従経路のVLAN関連情報とすることを特徴とする請求項2記載の通信経路の切替方式。
  4. PTP(Precision Time Protocol)に対応したスイッチングハブにより仮想LANを構築し、PTP時刻同期を実行する際に前記スイッチングハブ間の冗長化された経路を切り替える方法であって、
    前記スイッチングハブ間の主経路および従経路の双方について、前記PTP時刻同期を実行するマスター・スレーブ間の経路通過時間の情報を収集するステップと、
    前記スイッチングハブが前記スレーブの状態であれば、収集された前記経路通過時間の情報に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替えるステップと、
    を有し、
    前記切り替えるステップは、前記各経路について前記経路通過時間の情報をそれぞれ事前に定められた個数分を保存し、
    前記保存された前記経路通過時間の情報群の最小値を求め、該最小値から有効閾値以内の個数をそれぞれの経路の評価値として算出し、
    前記評価値に基づき前記主経路と前記従経路とを切り替えることを特徴とする通信経路の切替方法。
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