JP7313999B2 - 医用画像診断システム、医用画像診断装置、認証方法、およびプログラム - Google Patents

医用画像診断システム、医用画像診断装置、認証方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像診断システム、医用画像診断装置、認証方法、およびプログラムに関する。
超音波検査において、生体に装着された心電計測デバイスから得られた心電図信号を取得して、参照情報として表示したり、心拍と同期して画像を収集することが行われている。超音波診断装置が心電図信号を取得する方法としては、心電計測デバイスを超音波診断装置とケーブルで接続して取得する方法と、心電計測デバイスと超音波診断装置にそれぞれ無線デバイスを装着して、無線で心電図信号を取得する方法とがある。無線で心電図信号を取得する場合、超音波診断装置に通信相手を認識させるために、使用する前に無線デバイス同士をペアリングする必要がある。
超音波検査を行う医療現場では、同じ超音波診断装置や心電計測デバイスが複数存在することもある。このため、複数の被検者をそれぞれ検査している超音波診断装置と心電計測デバイスとの組をそれぞれペアリングする必要がある場合があるが、例えば、最も信号強度が強いデバイスを検出して自動的にペアリングを行うと、相手を間違ってしまう場合がある。このため、医療現場では、手動によるペアリングを行なっている。例えば、それぞれの心電計測デバイスに固有の識別情報(いわゆる、ID)を設定し、超音波検査の実施者(医師など)が、超音波診断装置によって検出された心電計測デバイスの中から同じ被検者に装着されている心電計測デバイスを選択していた。
特表2018-527054号公報
本発明が解決しようとする課題は、無線通信機能を備えた医用診断装置同士のペアリングを自動的にすることによって、手動によるペアリングの手続きの煩雑さを軽減することである。
実施形態の医用画像診断システムは、生体情報計測装置と、医用画像診断装置とを持つ。生体情報計測装置は、第1計測部と、送信部とを備える。第1計測部は、被検体の身体状態に関する計測を行い第1の生体情報を出力する。送信部は、前記第1の生体情報を無線で送信する。医用画像診断装置は、受信部と、第2計測部と、照合部と、ペアリング部とを備える。受信部は、前記第1の生体情報を受信する。第2計測部は、被検体の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する。照合部は、前記第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを照合する。ペアリング部は、前記照合部の照合結果が同じ被検体であることを表している場合に、照合がされた前記第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置を特定して無線通信のペアリングを行う。
第1の実施形態の医用画像診断システムの概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態の医用画像診断装置における心拍数の算出方法を説明するための図。 第1の実施形態の医用画像診断装置において心拍数を用いたペアリング処理の流れの一例を示すフローチャート。 第1の実施形態の医用画像診断装置において複数の中から特定した生体情報計測装置とペアリングするペアリング処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態の医用画像診断システムの概略構成を示すブロック図。 第2の実施形態の医用画像診断装置におけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャート。 第3の実施形態の医用画像診断システムの概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態の医用画像診断装置におけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャート。
以下、実施形態の医用画像診断システム、医用画像診断装置、認証方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の医用画像診断システムの概略構成を示すブロック図である。医用画像診断システム1は、例えば、生体情報計測装置100と、医用画像診断装置200とを含む。
生体情報計測装置100は、被検体の心電図(ECG:electrocardiogram)を計測し、心電図情報を生成する心電計測装置(心電計)である。医用画像診断装置200は、被検体の超音波検査を行い、超音波検査情報を生成する超音波診断装置である。心電図情報は、第1の生体情報の一例であり、超音波検査情報は、第2の生体情報の一例である。生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれは、無線通信機能を有する。医用画像診断システム1において、生体情報計測装置100は、測定電極を装着した被検体(被検者)の心電図情報を医用画像診断装置200に無線で送信する。医用画像診断装置200は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報を受信し、受信した心電図情報を、超音波検査情報と同期させた状態で、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、超音波検査の実施者(医師など)は、医用画像診断装置200を使用して超音波検査を行う際に、生体情報計測装置100により無線で送信された心電図情報を参照することができる。
医用画像診断システム1では、医用画像診断装置200が、複数の生体情報計測装置100により無線で送信された心電図情報を受信することができる。このため、医用画像診断システム1では、医用画像診断装置200が、心電図情報を送信してくる複数の生体情報計測装置100の中から、現在検査している被検体(被検者)の心電図情報を送信してくる生体情報計測装置100を特定してペアリングを自動的に行う。
生体情報計測装置100は、例えば、本体部110と、計測電極150とを備える。計測電極150は、複数の電極を含む。それぞれの電極は、被検者の体に装着される。計測電極150は、電極が装着された被検者の心臓の活動(心筋の活動)に伴う電位(活動電位)または電流(活動電流)を繰り返し検出する。なお、図1では、計測電極150が本体部110に接続されている構成を示したが、計測電極150は、本体部110に内蔵されてもよい。
本体部110は、例えば、アンテナ112と、処理回路120とを備える。アンテナ112は、医用画像診断装置200との間で無線通信をするためのアンテナである。
処理回路120は、生体情報計測装置100における様々な機能を実現する。処理回路120は、例えば、心電図計測機能122と、送信機能124とを備える。心電図計測機能122は、計測電極150によって検出された活動電位または活動電流の時系列変化に基づいて心電図情報を生成する。心電図計測機能122は、生成した心電図情報を送信機能124に出力する。送信機能124は、心電図計測機能122により出力された心電図情報に、生体情報計測装置100に固有の識別情報(いわゆる、ID)を対応付けた無線信号を生成し、生成した無線信号を、アンテナ112に出力して、医用画像診断装置200に送信させる。
なお、上述した生体情報計測装置100の本体部110に備える構成要素は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリに格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit;ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device;SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device;CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array;FPGA))などの回路(circuitry)を意味する。メモリにプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。また、上述した生体情報計測装置100の本体部110に備える構成要素は、専用のLSIによって各機能を実現するようにしてもよい。
医用画像診断装置200は、例えば、超音波信号処理部210と、アンテナ220と、処理回路240とを備える。超音波信号処理部210には、超音波診断プローブ215が接続されている。
超音波診断プローブ215は、超音波信号を送信し、送信した超音波信号が被検者の体内により反射されて戻ってきた超音波信号(反射波信号)を受信する。超音波信号処理部210は、超音波診断プローブ215によって受信した反射波信号を検出し、検出した反射波信号の大きさなどに基づく超音波検査情報を、処理回路240に出力する。より具体的には、超音波信号処理部210は、超音波検査情報を処理回路240内の照合機能244に出力する。
アンテナ220は、生体情報計測装置100との間で無線通信をするためのアンテナである。
処理回路240は、医用画像診断装置200における様々な機能を実現する。処理回路240は、例えば、受信機能242と、照合機能244と、ペアリング機能246とを備える。
受信機能242は、生体情報計測装置100により送信された無線信号を、アンテナ220を介して受信する。受信機能242は、受信した無線信号から、生体情報計測装置100に固有の識別情報(以下、「装置固有ID」という)が対応付けられた心電図情報を再生する。受信機能242は、再生した心電図情報を、照合機能244に出力する。
照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報により得られる情報と、超音波信号処理部210により出力された超音波検査情報により得られる情報とを照合する。このとき、照合機能244では、例えば、心電図情報が表す波形(心電図波形)に基づいて心拍数(第1心拍数)を算出する。この際に、照合機能244は、例えば、超音波検査情報により得られるデータに対して予め定められた演算(例えば、信号解析の演算)を施してドプラ波形を求め、このドプラ波形に基づいて心拍数(第2心拍数)を算出する。照合機能244は、心電図情報から算出した第1心拍数と、超音波検査情報に基づいて算出した第2心拍数とを比較することによって、それぞれの心拍数を照合する。照合機能244は、照合した結果(照合結果)をペアリング機能246に出力する。
ここで、照合機能244における心拍数の算出方法をについて説明する。図2は、第1の実施形態の医用画像診断装置における心拍数の算出方法を説明するための図である。図2の(a)には、心電図情報が表す心電図波形の一例を示している。また、図2の(b)には、超音波検査情報により得られるデータに対して予め定められた演算を施して得られたドプラ波形の一例を示している。なお、図2では、2周期分、つまり、2心拍分の波形を示している。
まず、図2の(a)を用いて、心電図波形から第1心拍数を算出する場合について説明する。図2の(a)において横軸は時間、縦軸は電位差である。図2の(a)に示したように、心電図波形では、心臓の活動が、P波、Q波、R波、S波、およびT波の繰り返しによって表される。P波は心房の興奮のタイミングを表し、Q波、R波、およびS波は心室の興奮のタイミングを表し、T波は心室の興奮の消退のタイミングを表している。心電図波形では、R波(図2の(a)では、R波のピーク位置)の時間間隔tR-R[秒]が、1心拍の時間(周期)を表す。このため、照合機能244では、図2の(a)に示したような心電図波形から時間間隔tR-R[秒]を計測し、下式(1)に当てはめることによって第1心拍数を算出することができる。
第1心拍数=60/tR-R ・・・(1)
続いて、図2の(b)を用いて、ドプラ波形から第2心拍数を算出する場合について説明する。ドプラ波形は、心臓の活動に応じて変化する血流の速度を表したものであり、図2の(b)において横軸は時間、縦軸は速度である。図2の(b)に示したように、ドプラ波形では、血流の速度の変化が、E波とA波との繰り返しによって表される。E波は拡張早期のタイミングを表し、A波は心房収縮期のタイミングを表している。ドプラ波形では、E波(図2の(b)では、E波のピーク位置)の時間間隔tE-E[秒]が、1心拍の時間(周期)を表す。このため、照合機能244では、図2の(b)に示したようなドプラ波形から時間間隔tE-E[秒]を計測し、下式(2)に当てはめることによって第2心拍数を算出することができる。
第2心拍数=60/tE-E ・・・(2)
なお、照合機能244が心電図波形から算出する第1心拍数と、ドプラ波形から算出する第2心拍数とのそれぞれは、生体情報計測装置100によって計測している被検者と、医用画像診断装置200によって測定している被検者とが同じ被検者である場合には、同じ心拍数になる。つまり、それぞれの心拍数が表す周期は同じになる筈である。
しかし、それぞれの心拍数を算出するために計測するそれぞれの時間間隔には、照合機能244においてそれぞれの心拍数を得るために行う処理の負荷の違いや、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とにおける測定方法や測定タイミングの違い、さらには外的要因などによって、ずれや乱れが生じる場合がある。つまり、それぞれの心拍数が表す周期に、ずれや乱れが生じる場合がある。この場合、照合機能244は、それぞれの心拍数が表す周期のずれを解消させる、つまり、同期させるような処理をしてもよい。例えば、照合機能244は、図2の(a)に示したR波のタイミングを基準とし、予め定められた一定期間(例えば、時間間隔tR-Rの1/2の期間)内にE波が表れているドプラ波形から第2心拍数を算出するようにしてもよい。また、照合機能244は、心電図波形とドプラ波形との乱れを考慮した処理をしてもよい。例えば、照合機能244は、心電図波形とドプラ波形との相関を、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能を用いて学習して、心電図波形とドプラ波形とを整合させてからそれぞれの心拍数を算出するようにしてもよい。
また、仮に、照合機能244が同じ心拍数を算出することができたとしても、それぞれの心拍数によって表すことができる1心拍の周期に、位相差が存在している場合もある。このため、照合機能244は、予め定められた一定の参照期間(例えば、5心拍の期間)分の時間間隔を計測し、それぞれの時間間隔の平均値などを採用して、それぞれの心拍数を算出するようにしてもよい。この場合、特定の1心拍の周期が、他の平均的な1心拍の周期から大きく外れている場合には、この特定の1心拍の周期を、例えば、ノイズとして扱い、それぞれの心拍数を算出する対象に含めないようにしてもよい。
なお、図2では、照合機能244が、心電図波形とドプラ波形とに基づいてそれぞれの心拍数を算出し、算出したそれぞれの心拍数を比較(照合)する場合を説明した。しかし、照合機能244は、例えば、計測した時間間隔同士、つまり、時間間隔tR-R[秒]と時間間隔tE-E[秒]とを比較(照合)してもよい。また、照合機能244は、心電図波形とドプラ波形とに基づいて時間間隔を計測するものとしたが、これに限らず、心電図波形とドプラ波形とのそれぞれの波形の特徴などから得られる他の事象に基づいて照合をしてもよい。
また、医用画像診断装置200が生成した超音波検査情報からは、計測対象の部位の動きを逐次観測するための画像を生成することができる。そこで、照合機能244は、ドプラ波形の代わりに、超音波検査情報に基づいて生成した画像を利用し、画像認識によって時間間隔の測定や第2心拍数の算出をするようにしてもよい。より具体的には、照合機能244は、逐次変化する画像に写されている、第2心拍数の変化を認識することができる特定の部位のオブジェクト(例えば、心室や心房、心臓内のそれぞれの弁、心臓の全体)の変化を画像認識によって判定し、その変化の周期を1心拍の周期として第2心拍数を算出してもよい。
図1に戻って、ペアリング機能246は、照合機能244により出力された照合結果に基づいて、無線接続をする生体情報計測装置100を特定する。より具体的には、照合機能244により出力された照合結果が、同じ被検者であることを表している場合、ペアリング機能246は、照合機能244が照合した生体情報計測装置100を、無線接続をする生体情報計測装置100に決定する。この場合、ペアリング機能246は、無線接続することを決定した生体情報計測装置100の装置固有IDを取得する。そして、ペアリング機能246は、取得した装置固有IDをもつ生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを行う。
なお、ペアリング機能246におけるペアリングの手続きの方法に関しては特に規定しない。このため、例えば、ペアリング機能246は、取得した生体情報計測装置100の装置固有IDを受信機能242に出力して、受信機能242にペアリングの手続きの実行を指示するようにしてもよい。この場合、実際のペアリングの手続きは、ペアリング機能246により出力された装置固有IDに基づいて、受信機能242が行う。
なお、上述した医用画像診断装置200に備える構成要素は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリに格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))などの回路(circuitry)を意味する。メモリにプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。また、上述した医用画像診断装置200の本体部110に備える構成要素は、専用のLSIによって各機能を実現するようにしてもよい。ここで、プログラム(ソフトウェア)は、予めROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどの医用画像診断装置200に備える記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体が医用画像診断装置200に備えるドライブ装置に装着されることで、医用画像診断装置200に備える記憶装置にインストールされてもよい。また、プログラム(ソフトウェア)は、他のコンピュータ装置からネットワークを介して予めダウンロードされて、医用画像診断装置200に備える記憶装置にインストールされてもよい。
医用画像診断装置200では、生体情報計測装置100とのペアリングの手続きが完了すると、超音波信号処理部210が生成した超音波検査情報に基づく画像と、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報に基づく画像や情報とのそれぞれを、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。例えば、医用画像診断装置200では、それぞれの画像を重畳したり並列に表示させたりする画像を生成し、生成した画像を表示装置(不図示)に表示させる。また、例えば、医用画像診断装置200では、ペアリングした生体情報計測装置100により送信された心電図情報から算出した第1心拍数に合わせて、超音波信号処理部210による反射波信号の測定、つまり、超音波検査の画像の取得を行う。これにより、超音波検査の実施者(医師など)は、超音波診断プローブ215を用いて現在検査している被検者の超音波検査の画像と、生体情報計測装置100によって計測している心電図情報の画像や情報とのそれぞれを目視で確認しながら、超音波検査をすることができる。
なお、医用画像診断装置200は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などの表示装置を備える構成であってもよい。つまり、医用画像診断装置200は、表示装置と一体になった構成であってもよい。
このような構成によって医用画像診断システム1では、生体情報計測装置100が、計測した心電図情報(生体情報)を無線で医用画像診断装置200に送信する。また、医用画像診断装置200が、超音波信号の反射波信号を測定し、超音波検査情報を得る。そして、医用画像診断装置200は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報により得られる情報と、測定した超音波検査情報により得られる情報とを照合して、合致する生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを自動で行う。つまり、医用画像診断システム1では、生体情報計測装置100により得られる被検者に固有の生体情報と、医用画像診断装置200によって測定した被検者に固有の生体情報とを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。
なお、従来のペアリングでも、電波強度が強い生体情報計測装置や、以前に無線接続した経歴がある生体情報計測装置を優先して自動でペアリングをすることも考えられる。しかし、超音波検査を行う医療現場では、同じ医用画像診断装置や生体情報計測装置が近くに複数存在することもある。この場合、電波強度や経歴によるペアリングでは、同時期に超音波検査をしている別の被検者に装着されている生体情報計測装置とペアリングしてしまう可能性を否定することができない。
これに対して、医用画像診断装置200では、心拍数という、被検者に固有の生体情報を照合してペアリングを行う。このため、医用画像診断装置200では、同じ被検者を測定している生体情報計測装置100との間でペアリングを自動的に行うことができる。
その後、医用画像診断装置200では、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム1では、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
次に、医用画像診断装置200が、心拍数を照合してペアリングする動作について説明する。図3は、第1の実施形態の医用画像診断装置200において心拍数を用いたペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、医用画像診断装置200では、生体情報計測装置100により送信され、アンテナ220を介して受信した無線信号から、受信機能242が心電図情報を再生して照合機能244に出力することによって、照合機能244が心電図情報を取得する。また、医用画像診断装置200では、超音波信号処理部210が、超音波診断プローブ215によって受信した反射波信号を検出し、検出した反射波信号の大きさに基づく超音波検査情報を照合機能244に出力することによって、照合機能244が超音波検査情報を取得する。しかし、以下の説明においては、説明を容易にするため、照合機能244が、心電図情報および超音波検査情報を直接取得するものとする。
超音波検査の実施者(医師など)が医用画像診断装置200を操作して超音波検査を開始すると、医用画像診断装置200に備えた処理回路240内のペアリング機能246は、生体情報計測装置100との間で無線通信をするための仮のペアリングの手続きを行う(ステップS100)。生体情報計測装置100との仮のペアリングとは、例えば、無線通信における基本的なプロトコルを用いて、生体情報計測装置100の装置固有IDや、ある程度の制限があるものの一定の情報量(データ量)の通信を行うことができる状態でのペアリングである。
続いて、医用画像診断装置200に備えた処理回路240内の照合機能244は、生体情報計測装置100から心電図情報を取得する(ステップS101)。このとき、照合機能244は、仮のペアリングで無線通信することができる情報量の制限内で、できるだけ多くの周期分、つまり、複数心拍分の心電図情報を取得する。
続いて、照合機能244は、生体情報計測装置100から取得した心電図情報が表す心電図波形に基づいて、心拍数(第1心拍数)を算出する(ステップS102)。
続いて、照合機能244は、超音波検査する被検者を測定した超音波検査情報を取得する(ステップS103)。
続いて、照合機能244は、取得した超音波検査情報により得られるデータに対して予め定められた演算を施してドプラ波形を求め、ドプラ波形に基づいて心拍数(第2心拍数)を算出する(ステップS104)。
続いて、照合機能244は、心電図波形に基づいて算出した第1心拍数と、ドプラ波形に基づいて算出した第2心拍数とを照合し、照合した結果、それぞれの心拍数が同じ被検者を測定して得た心拍数であるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105において、それぞれの心拍数が同じ被検者を測定して得た心拍数であると判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを、正式なペアリングに切り替える手続きを行って、ペアリングの処理を終了する(ステップS106)。
一方、ステップS105において、それぞれの心拍数が同じ被検者を測定して得た心拍数ではないと判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを解除して、ペアリングの処理を終了する(ステップS107)。なお、他の生体情報計測装置100がある場合、照合機能244は、ステップS100に戻って、他の生体情報計測装置100に対するペアリング処理を繰り返してもよい。
次に、複数の生体情報計測装置100が存在する場合において、医用画像診断装置200がペアリングする動作について説明する。図4は、第1の実施形態の医用画像診断装置200において複数の中から特定した生体情報計測装置100とペアリングするペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下の説明においても、説明を容易にするため、照合機能244が、心電図情報および超音波検査情報を直接取得するものとする。
超音波検査の実施者(医師など)が医用画像診断装置200を操作して超音波検査を開始すると、医用画像診断装置200に備えた処理回路240内のペアリング機能246は、現在無線信号を受信している複数の生体情報計測装置100の中で、受信している無線信号の電波強度が最も強い生体情報計測装置100との間で仮のペアリングの手続きを行う(ステップS200)。
続いて、照合機能244は、仮のペアリングをした生体情報計測装置100から心電図情報を取得する(ステップS201)。そして、照合機能244は、生体情報計測装置100から取得した心電図情報が表す心電図波形に基づいて、第1心拍数を算出する。
続いて、照合機能244は、超音波検査する被検者を測定した超音波検査情報を取得する(ステップS202)。そして、照合機能244は、取得した超音波検査情報により得られるデータに対して予め定められた演算を施してドプラ波形を求め、ドプラ波形に基づいて第2心拍数を算出する。
続いて、照合機能244は、取得した心電図情報と取得した超音波検査情報とが、同じ被検者を測定して得た情報であるか否かを判定する(ステップS203)。つまり、照合機能244は、取得した心電図情報が表す心電図波形に基づいて算出した第1心拍数と、超音波検査情報から求めたドプラ波形に基づいて算出した第2心拍数とを照合し、照合した結果、それぞれの心拍数が同じ被検者を測定して得た心拍数であるか否かを判定する。
ステップS203において、心電図情報と超音波検査情報とが同じ被検者を測定して得た情報、つまり、それぞれの心拍数が同じ被検者を測定して得た心拍数であると判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている現在の生体情報計測装置100との間のペアリングを、正式なペアリングに切り替える手続きを行って、ペアリングの処理を終了する(ステップS204)。
一方、ステップS203において、心電図情報と超音波検査情報とが同じ被検者を測定して得た情報ではないと判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを解除する(ステップS205)。
続いて、ペアリング機能246は、次にペアリングをすることができる他の生体情報計測装置100があるか否かを確認する(ステップS206)。
ステップS206において、ペアリングをすることができる他の生体情報計測装置100がある場合、ペアリング機能246は、処理をステップS200に戻す。そして、ペアリング機能246は、ステップS200において、現在無線信号を受信している複数の生体情報計測装置100の中で、受信している無線信号の電波強度が次に強い生体情報計測装置100との間で仮のペアリングの手続きを行う。これにより、照合機能244は、ステップS201~ステップS203の処理を、再度行う。
一方、ステップS206において、ペアリングをすることができる他の生体情報計測装置100がない場合、ペアリング機能246は、ペアリングの処理を終了する。
このような処理によって医用画像診断システム1では、生体情報計測装置100により得られる被検者に固有の生体情報(第1心拍数)と、医用画像診断装置200によって測定した被検者に固有の生体情報(第2心拍数)とを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。その後、医用画像診断装置200では、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム1では、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
上記説明したように、医用画像診断システム1は、被検体(被検者)に固有の身体状態に関する計測を行い第1の生体情報を出力する心電図計測機能122と、第1の生体情報を無線で送信する送信機能124と、を備える生体情報計測装置100と、第1の生体情報を受信する受信機能242と、被検体(被検者)に固有の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する超音波信号処理部210と、第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを照合する照合機能244と、照合機能244の照合結果に基づいて、照合がされた第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置100を特定して無線通信のペアリングを行うペアリング機能246と、を備える医用画像診断装置200と、を備える。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、第1の生体情報は、心電図情報であってもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、照合機能244は、心電図情報が表す心電図波形により得られる情報と、第2の生体情報により得られる情報とを照合してもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、第2の生体情報は、心拍数を認識可能な情報であり、照合機能244は、心電図情報が表す心電図波形から導出した第1心拍数と、第2の生体情報により認識した第2心拍数とを照合してもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、第2の生体情報は、超音波検査情報であり、照合機能244は、第2の生体情報により認識可能な第2心拍数を、超音波検査情報が表すドプラ波形に基づいて算出してもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、第2の生体情報は、超音波検査情報であり、照合機能244は、第2の生体情報により認識可能な第2心拍数を、超音波検査情報によって逐次表される画像から認識したオブジェクトの変化に基づいて算出してもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断システム1において、照合機能244は、第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを、生体の検査対象の部位における振動周期に関連する参照期間の情報について照合してもよい。
また、上記説明したように、医用画像診断装置200は、生体情報計測装置100により被検体の身体状態に関する計測がされ、無線で送信された第1の生体情報を受信する受信機能242と、被検体の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する超音波信号処理部210と、第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを照合する照合機能244と、照合機能244の照合結果に基づいて、照合がされた第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置100を特定して無線通信のペアリングを行うペアリング機能246と、を備えてもよい。
また、上記説明したように、認証方法(医用画像診断システム1の認証方法)は、生体情報計測装置100が、被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第1の生体情報を無線で送信し、医用画像診断装置200が、第1の生体情報を受信し、被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを照合し、照合結果に基づいて、照合がされた第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置100を特定して無線通信のペアリングを行ってもよい。
また、上記説明したように、プログラム(医用画像診断装置200のプログラム)は、医用画像診断装置200のコンピュータに、生体情報計測装置100により被検体の身体状態に関する計測が行われることで生成され、無線で送信された第1の生体情報を受信させ、被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを照合させ、照合結果に基づいて、照合がされた第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置100を特定して無線通信のペアリングを行わせてもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る医用画像診断システム2について説明する。以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、第2の実施形態の医用画像診断システム2の概略構成を示すブロック図である。医用画像診断システム2も、例えば、生体情報計測装置100と、医用画像診断装置200とを含む。医用画像診断システム2においても、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれは、無線通信機能を有する。そして、医用画像診断システム2においても、医用画像診断システム1と同様に、医用画像診断装置200が、心電図情報を送信してくる複数の生体情報計測装置100の中から、現在検査している被検体(被検者)の心電図情報を送信してくる生体情報計測装置100を特定してペアリングを自動的に行う。
医用画像診断システム2では、第1の実施形態と比較すると、医用画像診断装置200が、処理回路240に代えて処理回路250を含み、生体情報計測装置100が、処理回路120に代えて処理回路130を含む。
生体情報計測装置100は、例えば、本体部110と、計測電極150と、バーコードリーダー175とを備える。バーコードリーダー175は、被検者に対してユニークに付与されたバーコードを読み取り、読み取ったバーコードの情報を本体部110に出力する。バーコードの情報には、例えば、被検者IDなどの識別情報や被検者の名前など、被検者に固有の情報(固有情報)が含まれている。
本体部110は、例えば、アンテナ112と、処理回路130とを備える。処理回路130は、処理回路120と同様に、生体情報計測装置100における様々な機能を実現する。処理回路130は、例えば、心電図計測機能122と、送信機能124と、固有情報取得機能136とを備える。固有情報取得機能136は、バーコードリーダー175により出力されたバーコードの情報を取得する。固有情報取得機能136は、取得したバーコードの情報に含まれる被検者の固有情報(以下、「被検体固有情報」という)を、送信機能124に出力する。送信機能124は、心電図計測機能122により出力された心電図情報に、固有情報取得機能136により出力された被検体固有情報を含め、装置固有IDを対応付けた無線信号を生成する。そして、送信機能124は、生成した無線信号を、アンテナ112に出力して、医用画像診断装置200に送信させる。
なお、図5では、バーコードリーダー175が本体部110に接続されている構成を示したが、バーコードリーダー175は、例えば、本体部110に内蔵されたカメラ(不図示)などであってもよい。この場合、固有情報取得機能136は、カメラ(不図示)などによって撮影したバーコードの画像からバーコードの情報(つまり、バーコードの情報に含まれる被検体固有情報)を取得するバーコードリーダー機能であってもよい。
医用画像診断装置200は、例えば、超音波信号処理部210と、アンテナ220と、処理回路250とを備える。医用画像診断装置200では、超音波信号処理部210に超音波診断プローブ215が接続されている。また、医用画像診断装置200には、バーコードリーダー285が接続されている。バーコードリーダー285は、被検者に対してユニークに付与されたバーコードを読み取り、読み取ったバーコードの情報を、医用画像診断装置200に出力する。バーコードリーダー285が読み取るバーコードは、バーコードリーダー175が読み取るバーコードと同じである。従って、バーコードリーダー285が読み取ったバーコードの情報にも、被検体固有情報が含まれている。
処理回路250は、処理回路240と同様に、医用画像診断装置200における様々な機能を実現する。処理回路250は、例えば、受信機能242と、照合機能244と、ペアリング機能246と、固有情報取得機能258とを備える。固有情報取得機能258は、バーコードリーダー285により出力されたバーコードの情報を取得する。固有情報取得機能258は、取得したバーコードの情報に含まれる被検体固有情報を、照合機能244に出力する。
受信機能242は、生体情報計測装置100により送信された無線信号を、アンテナ220を介して受信する。受信機能242は、受信した無線信号から、生体情報計測装置100の装置固有IDが対応付けられた心電図情報および被検体固有情報を再生する。受信機能242は、再生した心電図情報および被検体固有情報を、照合機能244に出力する。
照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された被検体固有情報と、固有情報取得機能258により出力された被検体固有情報とを照合する。照合機能244は、照合した結果(照合結果)をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、照合機能244により出力された照合結果に基づいて、無線接続をする生体情報計測装置100を特定し、特定した生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを行う。
このような構成によって医用画像診断システム2では、医用画像診断システム1と同様に、生体情報計測装置100が、計測した心電図情報(生体情報)を無線で医用画像診断装置200に送信する。さらに、医用画像診断システム2では、生体情報計測装置100が、バーコードリーダー175によって読み取ったバーコードの情報に含まれる被検体固有情報を無線で医用画像診断装置200に送信する。また、医用画像診断システム2では、医用画像診断システム1と同様に、医用画像診断装置200が、超音波信号の反射波信号を測定し、超音波検査情報を得る。さらに、医用画像診断システム2では、医用画像診断装置200が、バーコードリーダー285によって読み取ったバーコードの情報に含まれる被検体固有情報を取得する。そして、医用画像診断装置200は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報により得られる情報と、測定した超音波検査情報により得られる情報とを照合し、さらに、生体情報計測装置100により送信された被検体固有情報と、取得した被検体固有情報とを照合して、合致する生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを自動で行う。つまり、医用画像診断システム2では、生体情報計測装置100により得られる、被検者に固有の2つの情報(生体情報および被検体固有情報)と、医用画像診断装置200によって得られる被検者に固有の2つの情報(生体情報および被検体固有情報)とを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。
なお、医用画像診断システム2では、生体情報計測装置100および医用画像診断装置200によって得られる、被検者に固有の生体情報と、被検者に対してユニークに付与された被検者IDなどの被検体固有情報との2つの情報をそれぞれ照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う場合について説明した。しかし、医用画像診断システム2における情報の照合は、2つの情報を用いることに限定されない。例えば、医用画像診断システム2では、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれによって得られる被検体固有情報のみを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う構成にしてもよい。また、例えば、医用画像診断システム2では、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との一方または両方で被検体固有情報が得られなかったなどの理由により被検体固有情報の照合をすることができなかった場合には、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれによって得られる被検者に固有の生体情報のみを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う構成にしてもよい。この場合の医用画像診断システム2の構成は、医用画像診断システム1を同様の構成であるということができる。
その後、第2の実施形態の医用画像診断システム2の医用画像診断装置200でも、医用画像診断システム1と同様に、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム2でも、医用画像診断システム1と同様に、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
次に、第2の実施形態の医用画像診断システム2を構成する医用画像診断装置200におけるペアリングの動作について説明する。図6は、第2の実施形態の医用画像診断装置200におけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下の説明においては、説明を容易にするため、医用画像診断装置200が、被検体固有情報である被検者IDを照合して生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを行うものとする。また、以下の説明においても、説明を容易にするため、照合機能244が、被検者IDを直接取得するものとする。
超音波検査の実施者(医師など)が医用画像診断装置200を操作して超音波検査を開始すると、医用画像診断装置200に備えた処理回路250内のペアリング機能246は、生体情報計測装置100との間で仮のペアリングの手続きを行う(ステップS300)。
続いて、医用画像診断装置200では、超音波検査の実施者(医師など)がバーコードリーダー285を使用してバーコードを読み取ると、医用画像診断装置200に備えた処理回路250内の固有情報取得機能258は、バーコードの情報に含まれる被検者IDを取得する(ステップS301)。
続いて、超音波検査の実施者(医師など)がバーコードリーダー175を使用してバーコードを読み取ると、生体情報計測装置100に備えた処理回路130内の固有情報取得機能136は、バーコードリーダー175により出力されたバーコードの情報に含まれる被検者IDを取得する。そして、生体情報計測装置100は、被検者IDを医用画像診断装置200に送信する。つまり、生体情報計測装置100は、被検者IDを含む心電図情報を医用画像診断装置200に送信する。照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された被検者IDを含む心電図情報を受信する(ステップS302)。
続いて、照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報に含まれる被検者IDを取得する(ステップS303)。つまり、照合機能244は、生体情報計測装置100において取得した被検者IDを取得する。
続いて、照合機能244は、固有情報取得機能258において取得した被検者IDと、生体情報計測装置100により送信された被検者IDとが同じであるか否かを判定する(ステップS304)。つまり、照合機能244は、取得したそれぞれの被検者IDが同じ被検者の識別情報であるか否かを判定する。
ステップS304において、それぞれの被検者IDが同じであると判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを、正式なペアリングに切り替える手続きを行って、ペアリングの処理を終了する(ステップS305)。
一方、ステップS304において、それぞれの被検者IDが同じではないと判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを解除して、ペアリングの処理を終了する(ステップS306)。なお、他の生体情報計測装置100がある場合、照合機能244は、ステップS300に戻って、他の生体情報計測装置100に対するペアリング処理を繰り返してもよい。
このような処理によって医用画像診断システム2でも、医用画像診断システム1と同様の被検者に固有の生体情報(第1心拍数および第2心拍数)に加えて、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれにおいて取得した被検者IDも照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。その後、第2の実施形態の医用画像診断装置200でも、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム2でも、医用画像診断システム1と同様に、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
なお、医用画像診断システム2において被検者に固有の生体情報(第1心拍数および第2心拍数)を照合するタイミングは、被検者IDを照合するタイミングの前であってもよいし、後であってもよい。また、医用画像診断システム2においては、被検者の被検体固有情報が被検者ID(識別情報)である場合について説明した。しかし、被検者の被検体固有情報は、被検者の名前などであってもよい。この場合、医用画像診断装置200や生体情報計測装置100は、被検者の名前を取得するための構成に適宜変更される。
上記説明したように、医用画像診断システム2において、生体情報計測装置100は、計測する被検体の固有情報を第1の生体情報に対応付けて無線で送信し、照合機能244は、受信した固有情報の内容と、検査対象の被検体の被検体固有情報の内容とを照合する。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る医用画像診断システム3について説明する。以下の説明において、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、第3の実施形態の医用画像診断システム3の概略構成を示すブロック図である。医用画像診断システム3も、例えば、生体情報計測装置100と、医用画像診断装置200とを含む。医用画像診断システム3においても、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれは、無線通信機能を有する。そして、医用画像診断システム3においても、医用画像診断システム2と同様に、医用画像診断装置200が、心電図情報を送信してくる複数の生体情報計測装置100の中から、現在検査している被検体(被検者)の心電図情報を送信してくる生体情報計測装置100を特定してペアリングを自動的に行う。
医用画像診断システム3では、第2の実施形態と比較すると、医用画像診断装置200が、処理回路250に代えて処理回路260を含む。なお、医用画像診断システム3では、生体情報計測装置100が、音声によって被検者の名前を取得する構成である。
生体情報計測装置100は、例えば、本体部110と、計測電極150と、マイク178とを備える。マイク178は、音声によって被検者の名前を入力する。なお、図7では、マイク178が本体部110に接続されている構成を示したが、マイク178は、例えば、本体部110に内蔵されたマイク(不図示)などであってもよい。処理回路130内の固有情報取得機能136は、マイク178に向かって被検者が発声した音声に対して音声認識の処理をすることによって被検者の名前を取得し、取得した被検者の名前の情報を、被検体固有情報として送信機能124に出力する。これにより、送信機能124は、心電図計測機能122により出力された心電図情報に、固有情報取得機能136により出力された被検者の名前の情報(以下、「被検者名情報」という)を含め、装置固有IDを対応付けた無線信号を生成する。そして、送信機能124は、生成した無線信号を、アンテナ112に出力して、医用画像診断装置200に送信させる。
医用画像診断装置200は、例えば、超音波信号処理部210と、アンテナ220と、処理回路260とを備える。超音波信号処理部210には、超音波診断プローブ215が接続されている。また、医用画像診断装置200には、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)300が接続されている。なお、医用画像診断装置200と医用画像管理システム300とは、例えば、病院内に構築されたLAN(Local Area Network)などによって接続されている。
医用画像管理システム300は、医用画像診断システム3が設置されている病院などにおいて治療や検査をする患者(被検者を含む)に関する種々の情報を保管、管理するデータベースシステムである。医用画像管理システム300は、例えば、患者情報データベース310や画像データベース320を備えている。患者情報データベース310には、被検体固有情報など、被検者を含む多数の患者に関する種々の情報が記憶されている。画像データベース320には、患者(被検者を含む)の画像の情報が記憶されている。
処理回路260は、処理回路250と同様に、医用画像診断装置200における様々な機能を実現する。処理回路260は、例えば、受信機能242と、照合機能244と、ペアリング機能246と、固有情報取得機能268とを備える。固有情報取得機能268は、医用画像管理システム300から被検者の被検体固有情報(ここでは、被検者名情報)を取得する。固有情報取得機能268は、取得した被検者名情報を、照合機能244に出力する。
受信機能242は、生体情報計測装置100により送信された無線信号を、アンテナ220を介して受信する。受信機能242は、受信した無線信号から、生体情報計測装置100の装置固有IDが対応付けられた心電図情報および被検者名情報(被検体固有情報)を再生する。受信機能242は、再生した心電図情報および被検者名情報を、照合機能244に出力する。
照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された被検者名情報と、固有情報取得機能268により出力された被検者名情報とを照合する。照合機能244は、照合した結果(照合結果)をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、照合機能244により出力された照合結果に基づいて、無線接続をする生体情報計測装置100を特定し、特定した生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを行う。
このような構成によって医用画像診断システム3では、第1の実施形態の医用画像診断システム1や医用画像診断システム2と同様に、生体情報計測装置100が、計測した心電図情報(生体情報)を無線で医用画像診断装置200に送信する。さらに、医用画像診断システム3では、生体情報計測装置100が、マイク178によって入力された被検者名情報を被検体固有情報として、無線で医用画像診断装置200に送信する。また、医用画像診断システム3では、医用画像診断システム1や医用画像診断システム2と同様に、医用画像診断装置200が、超音波信号の反射波信号を測定し、超音波検査情報を得る。さらに、医用画像診断システム3では、医用画像診断装置200が、医用画像管理システム300から被検者名情報を取得する。そして、医用画像診断装置200は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報により得られる情報と、測定した超音波検査情報により得られる情報とを照合し、さらに、生体情報計測装置100により送信された被検者名情報と、取得した被検者名情報とを照合して、合致する生体情報計測装置100との間でペアリングの手続きを自動で行う。つまり、医用画像診断システム3では、医用画像診断システム2と同様に、生体情報計測装置100により得られる、被検者に固有の2つの情報(生体情報および被検者名情報)と、医用画像診断装置200によって得られる被検者に固有の2つの情報(生体情報および被検者名情報)とを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。
なお、医用画像診断システム3では、生体情報計測装置100および医用画像診断装置200によって得られる、被検者に固有の生体情報と、被検者の名前(被検者名情報)との2つの情報をそれぞれ照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う場合について説明した。しかし、医用画像診断システム3おいても、医用画像診断システム2と同様に、2つの情報を照合に用いることに限定されない。例えば、医用画像診断システム3では、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれが取得する被検者名情報のみを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う構成にしてもよい。また、例えば、医用画像診断システム3では、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との一方または両方で被検者の名前(被検者名情報)が得られなかったなどの理由により被検者名情報の照合をすることができなかった場合には、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれによって得られる被検者に固有の生体情報のみを照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う構成にしてもよい。この場合の医用画像診断システム3の構成は、医用画像診断システム1を同様の構成であるということができる。
その後、第3の実施形態の医用画像診断システム3の医用画像診断装置200でも、医用画像診断システム1や医用画像診断システム2と同様に、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム3でも、医用画像診断システム1や医用画像診断システム2と同様に、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
次に、第3の実施形態の医用画像診断システム3を構成する医用画像診断装置200におけるペアリングの動作について説明する。図8は、第3の実施形態の医用画像診断装置200におけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下の説明においては、説明を容易にするため、医用画像診断装置200が、被検者名情報を照合して生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを行うものとする。また、以下の説明においても、説明を容易にするため、照合機能244が、被検者名情報を直接取得するものとする。
超音波検査の実施者(医師など)が医用画像診断装置200を操作して超音波検査を開始すると、医用画像診断装置200に備えた処理回路260内のペアリング機能246は、生体情報計測装置100との間で仮のペアリングの手続きを行う(ステップS400)。
続いて、照合機能244は、医用画像管理システム300から被検者名情報を取得する(ステップS401)。
続いて、生体情報計測装置100では、超音波検査の実施者(医師など)または被検者がマイク178に被検者の名前を入力すると、生体情報計測装置100に備えた処理回路130内の固有情報取得機能136は、マイク178に入力された音声に対して音声認識の処理をして被検者の名前(被検者名情報)を取得する。そして、生体情報計測装置100は、取得した被検者名情報を医用画像診断装置200に送信する。つまり、生体情報計測装置100は、被検者名情報を含む心電図情報を医用画像診断装置200に送信する。照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された被検者名情報を含む心電図情報を受信する(ステップS402)。
続いて、照合機能244は、生体情報計測装置100により送信された心電図情報に含まれる被検者名情報を取得する(ステップS403)。つまり、照合機能244は、生体情報計測装置100において取得した被検者名情報を取得する。
続いて、照合機能244は、医用画像管理システム300から取得した被検者名情報と、生体情報計測装置100により送信された被検者名情報とが同じであるか否かを判定する(ステップS404)。つまり、照合機能244は、取得したそれぞれの被検者名情報が同じ被検者の名前であるか否かを判定する。
ステップS404において、それぞれの被検者名情報が同じであると判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを、正式なペアリングに切り替える手続きを行って、ペアリングの処理を終了する(ステップS405)。
一方、ステップS404において、それぞれの被検者名情報が同じではないと判定した場合、照合機能244は、そのことを表す照合結果をペアリング機能246に出力する。これにより、ペアリング機能246は、仮のペアリングをしている生体情報計測装置100との間のペアリングを解除して、ペアリングの処理を終了する(ステップS406)。なお、他の生体情報計測装置100がある場合、照合機能244は、ステップS400に戻って、他の生体情報計測装置100に対するペアリング処理を繰り返してもよい。
このような処理によって医用画像診断システム3でも、医用画像診断システム2と同様の被検者に固有の生体情報(第1心拍数および第2心拍数)に加えて、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200とのそれぞれにおいて取得した被検者の名前(被検者名情報)も照合して、生体情報計測装置100と医用画像診断装置200との間でペアリングの手続きを自動で行う。その後、第3の実施形態の医用画像診断装置200でも、ペアリングされた生体情報計測装置100により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、医用画像診断システム3でも、医用画像診断システム1や医用画像診断システム2と同様に、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
なお、医用画像診断システム3において被検者に固有の生体情報(第1心拍数および第2心拍数)を照合するタイミングも、医用画像診断システム2と同様に、被検者名情報を照合するタイミングの前であってもよいし、後であってもよい。
上記説明したように、医用画像診断システム3において、生体情報計測装置100は、計測する被検体の固有情報を第1の生体情報に対応付けて無線で送信し、照合機能244は、受信した固有情報の内容と、検査対象の被検体の被検体固有情報の内容とを照合する。
上記に述べたとおり、実施形態の医用画像診断システムでは、生体情報計測装置により得られる被検者に固有の生体情報(第1心拍数)と、医用画像診断装置によって測定した被検者に固有の生体情報(第2心拍数)とを照合する。また、実施形態の医用画像診断システムでは、被検者に固有の生体情報(第1心拍数および第2心拍数)に加えて、生体情報計測装置と医用画像診断装置とのそれぞれで取得した被検体固有情報も照合してもよい。そして、実施形態の医用画像診断システムでは、それぞれの情報を照合した結果に基づいて、医用画像診断装置と生体情報計測装置との間でペアリングの手続きを自動で行う。その後、実施形態の医用画像診断システムでは、ペアリングされた生体情報計測装置により送信された心電図情報と、測定した超音波検査情報とに基づいたそれぞれの情報を、超音波検査の実施者(医師など)に提示する。これにより、実施形態の医用画像診断システムでは、従来のように超音波検査の実施者(医師など)が手動でペアリングの手続きをしなくてはならないという、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
なお、実施形態の医用画像診断システムでは、正式なペアリングをすることができなかった場合、例えば、警告を発して、手動でペアリングの手続きをするように超音波検査の実施者(医師など)を促すようにしてもよい。
また、実施形態の医用画像診断システムでは、生体情報計測装置と医用画像診断装置とのそれぞれで取得した被検者に固有の情報(生体情報や被検体固有情報)を、超音波検査を開始する際に行う、医用画像診断装置と生体情報計測装置との間のペアリングの手続きのときに用いる場合を説明した。しかし、実施形態の医用画像診断システムにおいて生体情報計測装置と医用画像診断装置とのそれぞれで取得した被検者に固有の情報(生体情報や被検体固有情報)は、ペアリングの手続き以外にも利用することができる。つまり、実施形態の医用画像診断システムにおける考え方に基づいて、それぞれの被検者に固有の情報(生体情報や被検体固有情報)を、超音波検査を開始するとき以外に利用してもよい。例えば、従来のように、電波強度が強い生体情報計測装置や、以前に無線接続した経歴がある生体情報計測装置を自動で医用画像診断装置にペアリングした後に、そのペアリングが正しいペアリングであるか否かを検証する手段として実施形態の医用画像診断システムにおける考え方を適用し、取得したそれぞれの被検者に固有の情報(生体情報や被検体固有情報)を利用してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、被検体(被検者)に固有の身体状態に関する計測を行い第1の生体情報を出力する第1計測部(122)と、第1の生体情報を無線で送信する送信部(124)と、を備える生体情報計測装置(100)と、第1の生体情報を受信する受信部(242)と、被検体(被検者)に固有の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する第2計測部(210)と、第2の生体情報により得られる情報と第1の生体情報により得られる情報とを照合する照合部(244)と、照合部(244)の照合結果に基づいて、照合がされた第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置(100)を特定して無線通信のペアリングを行うペアリング部(246)と、を備える医用画像診断装置(200)と、を備える医用画像診断システム(1)を持つことにより、医用画像診断装置(200)と生体情報計測装置(100)との間でペアリングの手続きを自動で行うことができ、ペアリングの手続きの煩雑さを軽減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,2,3・・・医用画像診断システム
100・・・生体情報計測装置
110・・・本体部
112・・・アンテナ
120,130・・・処理回路
122・・・心電図計測機能
124・・・送信機能
136・・・固有情報取得機能
150・・・計測電極
175・・・バーコードリーダー
178・・・マイク
200・・・医用画像診断装置
210・・・超音波信号処理部
215・・・超音波診断プローブ
220・・・アンテナ
240,250,260・・・処理回路
242・・・受信機能
244・・・照合機能
246・・・ペアリング機能
258・・・固有情報取得機能
268・・・固有情報取得機能
285・・・バーコードリーダー
300・・・医用画像管理システム
310・・・患者情報データベース
320・・・画像データベース

Claims (11)

  1. 被検体の身体状態に関する計測を行い第1の生体情報を出力する第1計測部と、前記第1の生体情報を無線で送信する送信部と、を備える生体情報計測装置と、
    前記第1の生体情報を受信する受信部と、被検体の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する第2計測部と、前記第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを照合する照合部と、前記照合部の照合結果が同じ被検体であることを表している場合に、照合がされた前記第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置を特定して無線通信のペアリングを行うペアリング部と、を備える医用画像診断装置と、
    を備える医用画像診断システム。
  2. 前記第1の生体情報は、心電図情報である、
    請求項1に記載の医用画像診断システム。
  3. 前記照合部は、前記心電図情報が表す心電図波形により得られる情報と、前記第2の生体情報により得られる情報とを照合する、
    請求項2に記載の医用画像診断システム。
  4. 前記第2の生体情報は、心拍数を認識可能な情報であり、
    前記照合部は、前記心電図情報が表す心電図波形から導出した第1心拍数と、前記第2の生体情報により認識した第2心拍数とを照合する、
    請求項2または請求項3に記載の医用画像診断システム。
  5. 前記第2の生体情報は、超音波検査情報であり、
    前記照合部は、前記第2の生体情報により認識可能な第2心拍数を、前記超音波検査情報が表すドプラ波形に基づいて算出する、
    請求項4に記載の医用画像診断システム。
  6. 前記第2の生体情報は、超音波検査情報であり、
    前記照合部は、前記第2の生体情報により認識可能な第2心拍数を、前記超音波検査情報によって逐次表される画像から認識したオブジェクトの変化に基づいて算出する、
    請求項4に記載の医用画像診断システム。
  7. 前記照合部は、前記第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを、生体の検査対象の部位における振動周期に関連する参照期間の情報について照合する、
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の医用画像診断システム。
  8. 前記生体情報計測装置は、計測する被検体の固有情報を前記第1の生体情報に対応付けて無線で送信し、
    前記照合部は、受信した前記固有情報の内容と、検査対象の被検体の被検体固有情報の内容とを照合する、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の医用画像診断システム。
  9. 生体情報計測装置により被検体の身体状態に関する計測がされ、無線で送信された第1の生体情報を受信する受信部と、
    被検体の身体状態に関する計測を行い第2の生体情報を出力する第2計測部と、
    前記第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを照合する照合部と、
    前記照合部の照合結果が同じ被検体であることを表している場合に、照合がされた前記第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置を特定して無線通信のペアリングを行うペアリング部と、
    を備える医用画像診断装置。
  10. 生体情報計測装置が、
    被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第1の生体情報を無線で送信し、
    医用画像診断装置が、
    前記第1の生体情報を受信し、
    被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを照合し、
    照合結果が同じ被検体であることを表している場合に、照合がされた前記第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置を特定して無線通信のペアリングを行う、
    認証方法。
  11. 医用画像診断装置のコンピュータに、
    生体情報計測装置により被検体の身体状態に関する計測が行われることで生成され、無線で送信された第1の生体情報を受信させ、
    被検体の身体状態に関する計測を行って生成した第2の生体情報により得られる情報と前記第1の生体情報により得られる情報とを照合させ、
    照合結果が同じ被検体であることを表している場合に、照合がされた前記第1の生体情報を送信してきた生体情報計測装置を特定して無線通信のペアリングを行わせる、
    プログラム。
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