JP7311038B2 - イオン分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン分析装置に関する。
液体試料に含まれる物質を分析する装置の1つに液体クロマトグラフ質量分析装置がある。液体クロマトグラフ質量分析装置では、移動相の流れに乗せて液体試料を液体クロマトグラフのカラムに導入し、該カラムの内部で目的物質を他の物質から分離する。カラムから流出した目的物質は質量分析装置のイオン化源でイオン化された後、質量分析部で質量電荷比に応じて分離されて測定される。
質量分析装置のイオン化源としては、例えばエレクトロスプレーイオン化(ESI: ElectroSpray Ionization)源が用いられる。ESI源は大気圧雰囲気で目的物質をイオン化する大気圧イオン化源の1つである。ESI源では、液体試料を帯電させ、それにネブライザガスを吹き付けてイオン化室内に噴霧する。イオン化室内に噴霧された帯電液滴は、液滴内部での電荷反発による***と移動相の気化(脱溶媒)によってイオン化する。
質量分析装置では、目的物質由来のイオン以外のもの、例えば移動相由来の中性分子を多く含んだ液滴が質量分析部に入り込むと質量分析部が汚染されてしまう。そこで、多くのESI源では、ESIノズルから帯電液滴を噴霧する方向と、イオン化室から質量分析部にイオンを導入する方向が直交するように、ESIノズルとイオン導入部の配置が決められている。イオン化室内で生成されたイオンは、大気圧であるイオン化室と真空である質量分析部間の差圧によって生じるガス流に乗って質量分析部に取り込まれる。
特許文献1には、上記の構成を有するESI源において、質量分析部へのイオンの取り込み効率を高める構成が記載されている。このESI源は、ESIノズルからの噴流を通過させる開口を有する接地電極と、イオン化室から質量分析部へのイオンの取り込み口を囲う開口を有する収束電極と、ESIノズルからの噴流を挟んで収束電極と反対側に配置された押し込み電極を備えている。押し込み電極には、測定対象イオンと同極性の第1電圧が印加される。また、収束電極には測定対象イオンと同極性であり絶対値が第1電圧よりも小さい第2電圧が印加される。ESIノズルから放出された噴流に含まれるイオンは、接地電極の開口を通過した後、押し込み電極から収束電極に向かう電位勾配によって収束電極に向かって押し出され、収束電極の近傍では収束電極からイオン取り込み口に向かう電位勾配によってイオン取り込み口へと収束される。一方、中性分子は電位勾配の影響を受けない。従って、移動相等に由来する中性分子が質量分析部に進入して該質量分析部が汚染されることを抑制しつつ、目的物質由来のイオンの取り込み効率を高めることができる。
国際公開第2018/078693号明細書
特許文献1には、接地電極、収束電極、及び押し込み電極という3つの電極をイオン化室内に配置することが記載されているが、これらの電極を実際にイオン化室内に固定する具体的な方法は示されていない。これらの電極のうち、ESIノズルに対して最も近い位置に配置される接地電極は、液体試料の分析を繰り返すうちにESIノズルからの噴流によって接地電極の表面の汚れが増大するため、適宜の時点で取り外して洗浄する必要がある。また、これらの電極はイオン化室においてイオンの取り込み口に向かってイオンを誘導する電場を形成するものであることから、高いイオン取り込み効率を得るためには相互の位置関係に高い精度が要求される。そのため、高い位置再現性で以て簡便に電極を着脱可能な技術が求められている。
ここでは質量分析装置のESI源を具体例として説明したが、イオンの挙動を制御する電圧が印加される電極をイオン分析装置内部の限られた空間に配置する様々な状況において上記同様の技術が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、狭い空間でも高い位置再現性で以て簡便に電極を着脱可能な技術を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係るイオン分析装置は、
イオン流出口に対して固定され、該イオン流出口を挟む一方に固定ピンが、他方にピン穴が、それぞれ設けられた第1部材と、
前記イオン流出口から流出するイオンの動きを制御するためのイオン流制御部を含む、前記第1部材に固定されるべき部材であって、前記固定ピンに該固定ピンの軸に垂直な第1方向から係合するための第1凹部と、前記ピン穴に挿入される挿入ピンに前記第1方向とは異なる第2方向から係合するための第2凹部とを有する第2部材と、
前記ピン穴に挿入される挿入ピンと、前記第1部材との間で前記第2凹部を挟んで固定するための頭部とを有するピン部材と
を備える。
本発明に係るイオン分析装置は、イオン流出口に対して固定された第1部材に、イオン流制御部を含む第2部材を取り付けて、イオン流出口から流出するイオンの動きを、イオン流制御部によって制御するものである。イオン流制御部とは、典型的には電極部材である。
第1部材に第2部材を取り付ける際には、予め第1部材のピン穴にピン部材の挿入ピンを挿入しておく。そして、第1部材の固定ピンに対して該固定ピンの軸に垂直な第1方向から第2部材の第1凹部を係合させ、また、第1方向とは異なる第2方向からピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させる。これらは第1部材に対して第2部材をスライドさせて近接させていくという1つの動作により行うことができる。最後に、第1部材とピン部材の頭部の間に第2部材の第2凹部を挟んで固定する。
本発明に係るイオン分析装置では、第1部材の固定ピンに第2部材の第1凹部を係合させ、ピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させることで、固定ピン及び挿入ピンに直交する面内で位置決めされる。そして、ピン部材の頭部と第1部材の間で第2部材の第2凹部を挟んで固定することにより上記面と直交する一方向にも位置決めされる。従って、高い位置再現性で以てイオン流制御部を固定することができる。また、第2部材をスライドさせて第1部材に近接させてピン部材で固定するのみで第2部材を簡便に取り付け、ピン部材を緩めて第2部材をスライドさせて第1部材から離間させるのみで第2部材を簡便に取り外すことができる。
本発明に係るイオン分析装置の一実施例である質量分析装置の概略構成図。 本実施例の質量分析装置のイオン化源の構成を説明する図。 本実施例における補助部材のX-Y平面図。 本実施例における補助部材のX-Z側面図。 本実施例における補助部材をESI用イオン化プローブに取り付けた状態のX-Z側面図。 本実施例における接地電極のX-Y平面図。 本実施例における補助部材のX-Z側面図。 本実施例における補助部材のY-Z側面図。 本実施例における補助部材の別のY-Z側面図。 本実施例におけるピン部材の斜視図。 本実施例において接地電極を補助部材に取り付ける様子を説明する図。 本実施例において接地電極を補助部材に取り付ける様子を説明する別の図。 変形例の接地電極のX-Y平面図。 変形例の補助部材のX-Z側面図。 さらに別の変形例の補助部材のX-Z正面図。
本発明に係るイオン分析装置の一実施例である質量分析装置について、以下、図面を参照して説明する。
図1は、本実施例の質量分析装置1の要部構成図である。本実施例の質量分析装置1は、イオン化室10、第1中間真空室20、第2中間真空室30、及び分析室40を備えている。イオン化室10内は略大気圧雰囲気である。分析室40内は、図示しない高性能の真空ポンプにより例えば10‐3~10‐4Pa程度の高真空状態まで真空排気される。イオン化室10と分析室40とに挟まれた第1中間真空室20及び第2中間真空室30もそれぞれ図示しない真空ポンプにより真空排気されており、イオン化室10から分析室40に向かって段階的に真空度が高められた、多段差動排気系の構成となっている。
イオン化室10にはESI用イオン化プローブ11が配置されている。図2に模式的に示すとおり、ESI用イオン化プローブ11は、ESIノズル111とアシストガスノズル112を有している。ESIノズル111は、液体試料に所定の高電圧(ESI電圧)を印加し、それにネブライザガスを吹き付けることによってイオン化室10内に帯電液滴として噴霧する。
アシストガスノズル112には加熱ガスが供給され、ESIノズル111から噴霧される液体試料に含まれる移動相の気化(脱溶媒)が促進される。ESI用イオン化プローブ11から噴霧された帯電液滴は周囲の大気に接触して微細化され、液滴から移動相等の溶媒が蒸発する過程で試料成分が電荷を持って飛び出してイオンとなる。ESI用イオン化プローブ11からの噴霧流の前方には、接地電極12、押し込み電極13、及び収束電極14が配置されている。接地電極12は接地され、押し込み電極13及び収束電極14には図示しない電源から所定の直流電圧が印加される。
イオン化室10と第1中間真空室20との間は、細径の加熱キャピラリ15により連通している。この加熱キャピラリ15の両開口端には圧力差があるため、この圧力差によってイオン化室10から第1中間真空室20に流れるガス流が形成される。イオン化室10内で生成されたイオンは、このガス流の流れに乗って加熱キャピラリ15に吸い込まれ、その出口端から、ガス流とともに第1中間真空室20に導入される。
第1中間真空室20と第2中間真空室30とを隔てる隔壁には頂部に小径の開口を有するスキマー22が設けられている。第1中間真空室20内にはイオン光軸を取り囲んで配置された複数のリング状の電極から成るイオンガイド21が配置されている。第1中間真空室20に導入されたイオンは、このイオンガイド21により形成される電場の作用によってスキマー22の開口近傍に収束され、該開口を通して第2中間真空室30へと送り込まれる。
第2中間真空室30には複数のロッド電極で構成された多重極(例えば八重極)型のイオンガイド31が配設されている。このイオンガイド31により形成される高周波電場の作用によってイオンは収束され、第2中間真空室30と分析室40を隔てる隔壁に設けられたスキマー32の開口を通って分析室40に送り込まれる。
分析室40には、四重極マスフィルタ41とイオン検出器42が配置されている。分析室40に導入されたイオンは、四重極マスフィルタ41に導入され、該四重極マスフィルタ41に印加される高周波電圧と直流電圧とにより形成される電場の作用により、特定の質量電荷比を有するイオンのみが四重極マスフィルタ41を通り抜けてイオン検出器42に到達する。イオン検出器42は、到達したイオンの量に応じた検出信号を生成し、図示しない制御・処理部6に検出信号を出力する。
制御・処理部6は上記各部の測定動作を制御し、またイオン検出器42から出力される検出信号に基づいてマススペクトルデータを作成する等の処理を行うものである。
イオン化室10の構成について、図2を参照してより詳しく説明する。以下の説明では便宜上、ESI用イオン化プローブ11からの噴霧流の中心軸に沿った吹出し方向をZ軸方向、これに直交する加熱キャピラリ15の中心軸に沿ったイオンの取り込み方向をX軸方向、X軸方向及びZ軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
イオン化室10において、ESI用イオン化プローブ11から最も近い位置には接地電極12が配置されている。接地電極12はX-Y平面に平行な平板状の本体部122を有する電極であって、ESI用イオン化プローブ11からの噴霧流の中心軸を中心とする開口部121が形成されている。
加熱キャピラリ15の入口側の端部には、収束電極14が配置されている。収束電極14は、Y-Z平面に平行な平板状の電極であり、加熱キャピラリ15の入口側の端部を囲う開口部141が形成されている。
噴霧流を挟んで加熱キャピラリ15の入口端及び収束電極14と対向して、Y-Z平面に平行な平板状の押し込み電極13が配置されている。即ち、ESI用イオン化プローブ11からの噴霧流は、接地電極12の開口部121を通過したあと、押し込み電極13と収束電極14の間の空間に進入する。
押し込み電極13には、図示しない電源から分析対象のイオンと同極性の第1電圧が印加される。また、収束電極14にも、図示しない電源から、分析対象のイオンと同極性であり、第1電圧よりも絶対値が小さい第2電圧が印加される。接地電極12及び加熱キャピラリ15は接地されている。
押し込み電極13と収束電極14の間の空間に進入したイオンは、上記第1電圧と第2電圧の電位差によって形成される電場により押し込み電極13から収束電極14に向かって押し出される。また、収束電極14の近傍では、イオンが加熱キャピラリ15の入口端に向かって収束され、加熱キャピラリ15に導入される。
本実施例のイオン分析装置は、接地電極12を補助部材16に着脱する構成に特徴を有している。接地電極12の着脱機構について、図3~図11を参照して説明する。本実施例の接地電極12は、ピン部材17によって、ESI用イオン化プローブ11に固定された補助部材16に固定される。即ち、補助部材16は本発明における第1部材に相当し、接地電極12は本発明における第2部材に相当する。
はじめに補助部材16の構成を説明する。図3は補助部材16のX-Y平面図、図4は補助部材16のX-Z側面図、図5は補助部材16をESI用イオン化プローブ11に取り付けた状態のX-Z側面図である。
補助部材16は平板状の本体部161を有する。本体部161は、半分が円盤状、残り半分が矩形板状を有する。本体部161の中央にはESI用イオン化プローブ11に取り付けるための開口部1611が形成されている。本体部161の、矩形板状に形成された部分の、円盤状の部分と反対側の一辺には、第1延設部162と第2延設部163が設けられている。第1延設部162及び第2延設部163はいずれも平板状の小片である。第1延設部162の中央には、本体部161の外方に向かって固定ピン1621が配置されている。第2延設部163の中央には開口部1631が形成されている。この開口部1631の内周面には、後述するピン部材17の挿入ピン172のねじ山に対応するねじ溝が形成されている。
図5に示すように、ESI用イオン化プローブ11は、ESIノズル111の先端が鉛直下方となるようにイオン化室10のチャンバに固定される。補助部材16はESI用イオン化プローブ11の先端近傍の位置に、平板状の本体部161が水平となる向きに固定される。補助部材16は導電性を有する材料(例えばステンレス)からなる部材であり、ESI用イオン化プローブ11に固定された状態で接地されている。
次に、接地電極12の構成を説明する。図6は接地電極12のX-Y平面図、図7は接地電極12のX-Z側面図、図8は接地電極12を図6の紙面の側から見たY-Z側面図、図9は接地電極12を図6の紙面の側から見たY-Z側面図である。接地電極12は全体が導電性を有する材料(例えばステンレス)で構成されている。
接地電極12は、中央に開口部121が形成された矩形平板状の本体部122を有する。矩形平板状の本体部122の長辺の1つの一端には第1延設部123が、該一端と隣接しない短辺には第2延設部124が、それぞれ延設されている。
第1延設部123は平板状の小片である。第1延設部123には、外側(開口部121が形成されている側と反対側)に向かって開いたU字状の第1切り欠き1231が形成されている。このU字状の第1切り欠き1231は、本発明における第1凹部に相当する。
第2延設部124は上方から見てL字状を有する部材であり、L字の短辺側が本体部122に連結されている。L字の長辺側の面には、該接地電極12を取り付けた状態で鉛直下方となる向きに開いたJ字状の第2切り欠き1241が形成されている。このJ字状の第2切り欠き1241は、本発明における第2凹部に相当する。このJ字状の第2切り欠き1241は、内側(本体部122の開口部121が形成されている側)に浅くなっており、斜め下方に向かって傾斜部1242が設けられている。
ピン部材17は、図10に示すように、頭部171と、該頭部171に連結され、ねじ山が形成された挿入ピン172で構成されている。頭部171と挿入ピン172はいずれも導電性を有する材料(例えばステンレス)で構成されている。ピン部材17には、例えばローレットねじを用いることができる。
次に、図11及び図12を参照して、接地電極12を補助部材16に取り付ける手順を説明する。
はじめに、補助部材16の第2延設部163に形成された開口部1631に、ピン部材17の挿入ピン172を挿入して仮止めしておく。続いて、接地電極12を、図11の紙面上で該接地電極12の取り付け位置の斜め左上に位置するように配置し、接地電極12の第2延設部124の第2切り欠き1241に形成された傾斜部1242を挿入ピン172に当接させる。そして、傾斜部1242に沿って接地電極12をスライドさせていく。
接地電極12をスライドさせ、接地電極12の第1延設部123が補助部材16の第1延設部162に設けられている固定ピン1621に近接させていき、第1延設部123に形成された第1切り欠き1231を固定ピン1621に差し込む。
接地電極12の第2延設部124に形成された第2切り欠き1241をピン部材17の挿入ピン172に差し込むと、その後は該第2切り欠き1241に設けられた傾斜部1242に沿って接地電極12が該接地電極12の自重によって容易にスライドし、挿入ピン172の上面が第2切り欠き1241の頂部と当接した状態で止まる。また、同じく接地電極12の自重によって該接地電極12の第1延設部123の第1切り欠き1231の上部側面が固定ピン1621と当接した状態になる。これにより、補助部材16に対して、接地電極12がX-Z面内で位置決めされる。
その後、ピン部材17の頭部171を時計回りに回転させ、接地電極12の第2延設部124を補助部材16の第2延設部163に押しあてて固定する。これにより、接地電極12がY軸方向にも固定される。ピン部材17の頭部171を回転させる際に、接地電極12の第2延設部124が該頭部171に当接すると、該頭部171の回転に合わせて接地電極12に対しても時計回りに回転する力が加えられ、第1延設部123の第1切り欠き1231の上端が固定ピン1621に押しあてられた状態で固定される。補助部材16、接地電極12、及びピン部材17がいずれも導電性を有する部材で構成されており、補助部材16が接地されていることから、該補助部材16に固定された接地電極12も接地される。
従来知られている、本実施例の接地電極のような部材を固定する最も一般的な方法は、接地電極を固定する部材に複数のねじ溝を、接地電極にねじ溝と同数の開口を形成しておき、接地電極を位置合わせした後、各開口からねじ溝にねじを差し入れて接地電極をねじ止めするものである。しかし、イオン化室10のように狭い空間で、固定する部材(例えば接地電極)を保持しつつ、各ねじ溝の位置にねじを差し込んでドライバー等でねじ止めする作業を行うことは困難である。
上記作業よりも簡単に部材を固定する方法として、当該部材に同一方向(例えば水平方向)に開いたU字状の切り欠きを形成しておく方法も知られている。この場合には、部材を固定する複数の位置にねじを仮止めしておき、それぞれにU字状の切り欠きを差し込んだあと、各ねじを本締めする。この方法では、仮止めしたねじに固定する部材の各切り欠きを差し込んだ状態で該部材が保持されるため該部材を保持したままねじ止めする必要がない。また、ねじを予め仮止めしておくため、ねじ溝の位置にねじを差し込むという作業も不要である。従って、この方法を採れば作業自体は上記の最も一般的な方法よりも容易になる。しかし、この方法では使用者がU字状の切り欠きをねじに対してどの程度まで差し込むかによって固定位置にずれが生じうる。そのため、接地電極を固定する位置の再現性が悪い。
これに対し、本実施例では、異なる2方向に開いた第1切り欠き1231と第2切り欠き1241をそれぞれ固定ピン1621と挿入ピン172に差し込む構成とし、第2切り欠き1241が鉛直下方に開いた形状を有しているため、該第2切り欠き1241の頂部が挿入ピンに当接し、また第1切り欠き1231の上辺が挿入ピン172に当接した状態で位置決めされる。従って、固定位置にずれを生じさせることなく、高い再現性で以て接地電極12を固定することができる。
また、接地電極12の第2延設部124に、鉛直下方に開いた第2切り欠き1241を設けているため、接地電極12自体の自重によって該第2切り欠き1241の頂部がピン部材17の挿入ピン172に当接し、また第1切り欠き1231の上辺が挿入ピン172に当接する。そのため、この状態で使用者が手を放しても接地電極12の位置が変化することがない。従って、接地電極12を取り付ける際の作業性も向上する。
さらに、第2切り欠き1241に傾斜部1242が設けられているため、傾斜部1242にピン部材17の挿入ピン172を当接した状態まで該第2切り欠き1241を差し込んだあとは、傾斜部1242に沿って接地電極12をスライドさせていけば、そのまま第2切り欠き1241の頂部が挿入ピン172に当接する位置まで移動させることができ、作業性がさらに向上する。また、第2切り欠き1241が内側に浅くなっているため、鉛直上方からではなく接地電極12を斜め上方から補助部材16に近接させてスライドさせることが可能である。そのため、本実施例のように、接地電極12の取り付け位置の鉛直上方に十分な空間がない場合でも接地電極12を容易に着脱できる。
上記実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。
上記実施例では、補助部材16の第1延設部162及び第2延設部163を個別に設け、接地電極12の第1延設部123及び第2延設部124も個別に設けたが、これらは単一の延設部として構成することができる。接地電極12の第1延設部123及び第2延設部124を単一の延設部として形成した変形例の接地電極212を図13及び図14に示す。
図13は接地電極212のX-Y平面図、図14は接地電極212のX-Z側面図である。図6及び図7で説明した上記実施例の接地電極12の各部に対応する箇所には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
変形例の接地電極212は、本体部122の長辺側に、鉛直下方に1つの延設部125を形成し、その一端と他端にそれぞれ第1切り欠き1231と第2切り欠き1241を設けたものである。第1切り欠き1231及び第2切り欠き1241の形状は上記実施例と同じである。このような構成の接地電極212を用いることによっても、上記実施例と同様の手順で補助部材16に接地電極212を固定することができる。
また、上記実施例ではピン部材17としてねじ(ローレットねじ)を使用したが、ピン部材は、該部材の回転により接地電極12の切り欠き1231を固定ピン1621に押し当てて接地電極12を位置決めする機能、接地電極12を補助部材16に押しあてて固定する機能、及び補助部材16を通じて接地電極12を接地する機能を有していればよく、ねじのみに限定されない。例えば、補助部材16に回転可能に取り付けられて接地電極12を該補助部材16に向かって押す、導電性を有する材料からなるバネ等の付勢部材を用いてもよい。ただし、上記実施例の接地電極のように、高温環境になりうる箇所で使用する場合にはバネ等の弾性が失われる可能性があるため、上記実施例と同様にねじを用いることが好ましい。
上記実施例の接地電極12及び変形例の接地電極212以外にも様々な構成を採ることができる。これらの接地電極12、212はいずれも本体部122が水平になるように固定されるものであったため、該本体部122に略垂直な延設部を設けたが、本体部122が鉛直になるように固定される接地電極についても本発明を適用することができる。
図15は、本体部122が鉛直に固定される別の変形例の接地電極312のX-Z正面図である。この例のように、本体部122が鉛直に固定される場合には、該本体部122と同一平面に載るような延設部を設けることができる。また、この変形例の接地電極312のように、第1切り欠き1231を鉛直下方と外方の2方向に開いた形状としてもよい。このような形状の第1切り欠き1231を有する接地電極312を用いても、該第1切り欠き1231の上部を固定ピン1621に当接させて位置決めすることができる。
上記実施例及び変形例はいずれも、イオン化室10の内部に接地電極12、212、312を固定する場合の例であるが、イオン流を制御する種々の部材を固定する際に上記同様の構成を用いることができる。また、イオン移動度分析装置等、質量分析装置以外のイオン分析装置に上記同様の構成を用いることができる。
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
一態様に係るイオン分析装置は、
イオン流出口に対して固定され、該イオン流出口を挟む一方に固定ピンが、他方にピン穴が、それぞれ設けられた第1部材と、
前記イオン流出口から流出するイオンの動きを制御するためのイオン流制御部を含む、前記第1部材に固定されるべき部材であって、前記固定ピンに該固定ピンの軸に垂直な第1方向から係合するための第1凹部と、前記ピン穴に挿入される挿入ピンに前記第1方向とは異なる第2方向から係合するための第2凹部とを有する第2部材と、
前記ピン穴に挿入される挿入ピンと、前記第1部材との間で前記第2凹部を挟んで固定するための頭部とを有するピン部材と
を備える。
第1項のイオン分析装置は、イオン流出口に対して固定された第1部材に、イオン流制御部を含む第2部材を取り付けて、イオン流出口から流出するイオンの動きを、イオン流制御部によって制御するものである。イオン流制御部とは、典型的には電極部材である。第1部材に第2部材を取り付ける際には、予め第1部材のピン穴にピン部材の挿入ピンを挿入しておく。そして、第1部材の固定ピンに対して該固定ピンの軸に垂直な第1方向から第2部材の第1凹部を係合させ、また、第1方向とは異なる第2方向からピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させる。これらの係合は第1部材に対して第2部材をスライドさせて近接させていくという1つの動作により行うことができる。最後に、第1部材とピン部材の頭部の間に第2部材の第2凹部を挟んで固定する。第1項のイオン分析装置では、第1部材の固定ピンに第2部材の第1凹部を係合させることで一方向に位置決めされ、ピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させることで別の一方向に位置決めされる。そして、ピン部材の頭部と第1部材の間で第2部材の第2凹部を挟んで固定することによりさらに上記2つの一方向と同一平面にない、更に別の一方向に位置決めされる。従って、高い位置再現性で以てイオン流制御部を固定することができる。また、第2部材をスライドさせて第1部材に近接させてピン部材で固定するのみで第2部材を簡便に取り付け、ピン部材を緩めて第2部材をスライドさせて第1部材から離間させるのみで第2部材を簡便に取り外すことができる。
(第2項)
第1項に記載のイオン化装置において、
前記第1部材はイオン化プローブに固定された部材であり、
前記第2部材が、前記イオン化プローブからの噴流を通過させる開口が形成された接地電極である。
第1項に記載のイオン化装置は、第2項のように、イオン化プローブからの噴流を通過させる開口が形成された接地電極を備えたイオン化装置において好適に用いることができる。
(第3項)
第1項又は第2項に記載のイオン化装置において、
前記第1凹部が、前記第2凹部が形成されている側と反対側に開口した切り欠きである。
第3項に記載のイオン化装置では、第1部材に対して、第2凹部が形成された側と反対側から第2部材を第1部材に対してスライドさせることにより、第1部材の固定ピンに対して第2部材の第1凹部を係合させ、また、ピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させることができる。
(第4項)
第1項から第3項のいずれかに記載のイオン化装置において、
前記第2凹部が、前記第2部材を前記第1部材に取り付けた状態において鉛直下方に開口した切り欠きである。
第4項のイオン化装置では、第1部材の固定ピンに対して第2部材の第1凹部を係合させ、第1部材のピン穴に挿入されたピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させた状態で第2部材が第1部材の固定ピンにより支持されるため、第1部材とピン部材の頭部の間に第2部材の第2凹部を挟んで固定する作業を片手で行うことができる。
(第5項)
第1項から第4項のいずれかに記載のイオン化装置において、
前記第2凹部が、前記第1凹部が形成されている側において反対側よりも浅く形成されたJ字状の切り欠きを有する。
第5項に記載のイオン化装置では、第2凹部の切り欠きが第1凹部が形成されている側において反対側よりも浅く形成されたJ字状を有するため、第1部材の挿入ピンに係合させやすく、より作業を簡便に行うことができる。
(第6項)
第1項から第5項のいずれかに記載のイオン化装置において、
前記第2凹部が、前記第1凹部が形成されている側で前記第2部材を前記第1部材に取り付けた状態において下方に傾斜した切り欠きを有する。
第6項に記載のイオン分析装置では、第1部材のピン穴に挿入されたピン部材の挿入ピンに第2部材の第2凹部を係合させる際に、第2部材の第2凹部に形成された傾斜に沿って該第2部材をスライドさせることができるため、より作業を簡便に行うことができる。
1…質量分析装置
10…イオン化室
11…ESI用イオン化プローブ
111…ESIノズル
112…アシストガスノズル
12、212、312、…接地電極
121…開口部
122…本体部
123…第1延設部
1231…第1切り欠き(第1凹部)
124…第2延設部
1241…第2切り欠き(第2凹部)
1242…傾斜部
125…延設部
13…押し込み電極
14…収束電極
141…開口部
15…加熱キャピラリ
16…補助部材
161…本体部
1611…開口部
162…第1延設部
1621…固定ピン
163…第2延設部
1631…開口部
17…ピン部材
171…頭部
172…挿入ピン

Claims (6)

  1. イオン流出口に対して固定され、該イオン流出口を挟む一方に固定ピンが、他方にピン穴が、それぞれ設けられた第1部材と、
    前記イオン流出口から流出するイオンの動きを制御するためのイオン流制御部を含む、前記第1部材に固定されるべき部材であって、前記固定ピンに該固定ピンの軸に垂直な第1方向から係合するための第1凹部と、前記ピン穴に挿入される挿入ピンに前記第1方向とは異なる第2方向から係合するための第2凹部とを有する第2部材と、
    前記ピン穴に挿入される挿入ピンと、前記第1部材との間で前記第2凹部を挟んで固定するための頭部とを有するピン部材と
    を備えるイオン分析装置。
  2. 前記第1部材はイオン化プローブに固定された部材であり、
    前記第2部材が、前記イオン化プローブからの噴流を通過させる開口が形成された接地電極である、請求項1に記載のイオン分析装置。
  3. 前記第1凹部が、前記第2凹部が形成されている側と反対側に開口した切り欠きである、請求項1に記載のイオン分析装置。
  4. 前記第2凹部が、前記第2部材を前記第1部材に取り付けた状態において鉛直下方に開口した切り欠きである、請求項1に記載のイオン分析装置。
  5. 前記第2凹部が、前記第1凹部が形成されている側において反対側よりも浅く形成されたJ字状の切り欠きを有する、請求項1に記載のイオン分析装置。
  6. 前記第2凹部が、前記第1凹部が形成されている側で前記第2部材を前記第1部材に取り付けた状態において下方に傾斜した切り欠きを有する、請求項1に記載のイオン分析装置。
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