JP7309578B2 - スキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

スキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、スキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法に関する。
プリント配線板においては、近年、伝送信号の高速化に対応して、低損失とすることが求められている。ここで、低損失とするべく、多層プリント配線板の導体層の信号線幅を広げることが考えられるが、そのように信号線幅を広げる場合、特性インピーダンスが増加するので、その特性インピーダンスの増加を抑えるために、導体層の間の距離を大きくした、全体的な厚みが大きい多層プリント配線板の需要が高まっている。
ところで、一般に、多層プリント配線板においては、導体層の間を、めっきによって電気的に接続するのが通常である。しかしながら、めっきによって導体層の間を接続すると、温度急変を伴う冷熱衝撃には脆弱であり、めっき部分に断線等が生じる虞がある。そのため、冷熱衝撃等に対し、信頼性を高めるために、スキージを用いて、導電ペーストを導通用孔に充填する、という技術が開示されている(特許文献1)。
なお、特許文献2,3にも、マスクを用いたスクリーン印刷において、スキージを用いて、導通用孔に導電ペーストを充填する技術が開示されている。
特許第6322075号公報 特開2001-213064号公報 特開2011-31506号公報
上記のように、厚みの大きな多層プリント配線板においては、導電ペーストを貫通部に充填する手法が用いられている。かかる充填を行う際には、版枠体が用いられるが、その版枠体においては、生産性の向上や生産コストの低減を図るために、大面積化が求められている。このような大面積化を図る場合、版枠体を構成する被覆板部(金属板の部分)の剛性を確保したり、被覆板部に形成されている開口部の歪みの発生を防ぐために、その被覆板部の厚みが大きくなる。
しかしながら、上記のように被覆板部の厚みの大きな版枠体に対し、スキージを用いて導電ペーストを導通用孔に充填する場合、スキージが被覆板部の開口縁部のエッジと衝突することで、スキージにダメージが生じてしまう。また、かかるエッジへの衝突により、スキージの摩耗が大きくなってしまう。
このような問題に対応するために、特許文献1においては、開口部付近に、薄くスキージよりも柔軟な材質から形成される縁取り部を設け、スキージのダメージを低減している。しかしながら、特許文献1に開示の構成では、縁取り部の耐久性に劣るので、縁取り部を適宜、金属板に対して交換したり、版枠体ごと交換する必要がある。また、印圧によっては、柔軟な縁取り部が変形する等により、開口部の形状が安定しないという問題が生じる虞がある。したがって、剛性を有する金属板に、開口部を形成することが望ましい。
一方、特許文献2,3においては、開口縁部にテーパを設ける構成が開示されている。しかしながら、特許文献2,3に開示の構成では、たとえば開口部の幅と同等の長さを有するスキージを用いる場合、開口部の端部側に、余剰の導電ペーストが溜まってしまう場合がある。かかる余剰の導電ペーストは、製品としての多層プリント配線板に付着して不良の原因となる虞がある。また、余剰の導電ペーストにより、連続的な印刷性を低下させる虞がある。
一方、スキージが開口部よりも長くすると、そのスキージには、開口部に隣接する摺動面に乗り上げる部分が存在することになる。このようなスキージの乗り上げ部分が存在する場合、摺動面の開口部付近に存在する導電ペーストも掻き取ることができ、堆積した導電ペーストの開口部側への落下を防止できるので、好ましい。しかしながら、上記のように被覆板部の厚みが大きい状態で、摺動面に乗り上げる部分がスキージに存在すると、スキージに強い圧力をかけて、当該スキージの開口縁部付近を大きく弾性変形させる必要がある。しかしながら、その場合には、スキージが一層早く摩耗する虞がある。このような
な問題は、特許文献1~3のいずれを参照しても、解決することが困難である。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、余剰の導電ペーストが開口部の周囲に溜まるのを防ぎ、開口部の周囲の摺動面に堆積した導電ペーストを掻き取ることが可能なスキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体を用いて基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージであって、開口部に配置された基材に当接しつつ導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、を備え、第1スキージ部と第2スキージ部の間には、段差部が設けられていて、導電ペーストの塗布時においては、段差部を挟んで第1スキージ部が第2スキージ部よりも基材に向かって突出している、ことを特徴とするスキージが提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第2スキージ部は、第1スキージ部よりも硬度の低い材質から形成されている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1スキージ部および第2スキージ部の少なくとも一方は、ゴム弾性を有するエラストマーを材質として形成されている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1スキージ部および第2スキージ部は、保持フレームに取り付けられると共に、保持フレームと第2スキージ部の間には、磁石を備えるマグネット機構が設けられていて、マグネット機構を介して第2スキージ部は保持フレームに対して着脱自在に取り付けられている、ことが好ましい。
また、本発明の第2の観点によると、金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体と、開口部から基材に対して導電ペーストを供給しつつ基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージとを備える充填治具セットであって、スキージは、開口部に配置された基材に当接しつつ導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、を備え、第1スキージ部と第2スキージ部の間には、段差部が設けられていて、導電ペーストの塗布時においては、段差部を挟んで第1スキージ部が第2スキージ部よりも基材に向かって突出していると共に、開口部と隣接する開口縁部のうち、被覆板部の厚み方向における少なくとも一部には、当該厚み方向に対して傾斜している傾斜部が設けられている、ことを特徴とする充填治具セットが提供される。
また、本発明の第3の観点によると、金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体と、開口部から基材に対して導電ペーストを供給しつつ基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージとを備える充填治具セットを用いる多層プリント配線板の製造方法であって、スキージは、開口部に配置された基材に当接しつつ導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、を備え、第1スキージ部と第2スキージ部の間には、段差部が設けられ、その段差部を挟んで、導電ペーストの塗布時において、基材に向かって第1スキージ部が第2スキージ部よりも突出すると共に、版枠体には、開口部と隣接する開口縁部のうち、少なくともスキージが摺動する被覆板部の摺動面側に、傾斜部が設けられていると共に、基材の周縁を、版枠体で覆う設置工程と、開口部を介して基材に第1スキージ部が当接しつつ導電ペーストを貫通部に充填すると共に、開口部に隣接する摺動面上を第2スキージ部が移動する充填工程と、を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法が提供される。
本発明のスキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法によると、余剰の導電ペーストが開口部の周囲に溜まるのを防ぐと共に、開口部の周囲の摺動面に堆積した導電ペーストを掻き取ることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係り、多層プリント配線板の一例を示す断面図である。 版枠体の第1構成例に係り、当該版枠体の構成を示す平面図である。 図2に示す版枠体の開口部付近の構成をスキージの走査方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 図2に示す版枠体の開口部付近の構成を幅方向に沿って切断した状態を示し、さらに基材も切断した状態を示す断面図である。 版枠体の第2構成例に係り、当該版枠体の構成を示す断面図である。 版枠体の第3構成例に係り、当該版枠体の構成を示す平面図である。 版枠体の第3構成例に係り、当該版枠体の構成を示す断面図である。 図7に示す版枠体の仕切部付近の構成とは異なる他の構成例を示す断面図である。 図7および図8に示す版枠体の仕切部付近の構成とは異なる他の構成例を示す断面図である。 スキージの第1構成例に係り、当該スキージの構成を示す正面図である。 図10に示すスキージ30Aの構成を示す断面図である 本実施の形態のスキージが備えるマグネット機構の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態のスキージが備える位置決め部の概略的な構成を示す図である。 スキージの第2構成例に係り、当該スキージの構成を示す正面図である。 スキージの第3構成例に係り、当該スキージの構成を示す正面図である。 本発明の変形例に係る版枠体の構成を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るスキージ30、充填治具セット(版枠体10とスキージ30のセット)および多層プリント配線板1の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、最初に、製造対象である多層プリント配線板1の構成について説明する。その後に、充填治具セットを構成する版枠体10について説明し、さらに充填治具セットを構成するスキージ30について説明する。
また、以下の説明では、Z方向は、多層プリント配線板1の厚み方向とし、Z1側は多層プリント配線板1に対して版枠体が位置する側(上側)を指し、Z2側はそれとは逆側(下側)を指す。また、X方向は版枠体においてスキージが走査する走査方向とし、X1側は図3において右側を指し、X2側はそれとは逆の左側を指す。また、Y方向はスキージの長手方向でありX方向およびZ方向に直交する方向(幅方向)とし、Y1側は図4において右側とし、Y2側はそれとは逆の左側とする。
<多層プリント配線板1の構成について>
図1は、多層プリント配線板1の一例を示す断面図である。図1に示すように、多層プリント配線板1は、複数(図3においては3層)の導体層を有する基板である。この多層プリント配線板1は、ベース層2a,2b,2cと、導体層3a,3b,3cと、接着層4a,4bと、を有している。
ベース層2a,2b,2cは、たとえば誘電体損失が小さく伝送損失を低減可能な液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer; LCP)や、ポリイミド等のような、電気的な絶縁性を有すると共に容易に曲げる可撓性を備える樹脂を材質としている。また、導体層3a,3b,3cは、たとえば銅箔のような金属箔を材質とする部分である。この導体層3a,3b,3cには、エッチング他のフォトファブリケーション手法を用いて、回路パターン5a,5b,5cが形成されている。
また、接着層4a,4bは、ベース層2a,2b,2c同士、またはベース層2a,2b,2cと導体層3a,3b,3cとを接着する接着性を有する部分である。なお、図1では、接着層4aは、ベース層2aとベース層2bを接着している。また、接着層4bは、導体層3b(回路パターン5b)を覆いつつ、ベース層2cに対してベース層2bまたは導体層3b(回路パターン5b)を接着している。
また、多層プリント配線板1には、貫通部6が設けられている。貫通部6は、たとえば多層プリント配線板1を全体的に貫通するスルーホールビアや、多層プリント配線板1の一部を貫通するインナービアが該当する。この貫通部6には、導体層3a(回路パターン5a)、導体層3b(回路パターン5b)および導体層3c(回路パターン5c)のうち少なくとも2つを貫通している。
上記の貫通部6には、導電ビア部7が形成されている。導電ビア部7は、導電性を有する未硬化の導電ペーストを硬化させることで形成される部分である。なお、導電ペーストは、ペースト状の樹脂バインダーに、導電性を有するように金属粒子を分散させたものである。かかる導電ビア部7の存在により、導体層3a(回路パターン5a)、導体層3b(回路パターン5b)および導体層3c(回路パターン5c)のうち少なくとも2つが電気的に接続されている。
<版枠体の構成について>
次に、版枠体10の構成について説明する。上記の貫通部6に導電ペーストを充填して導電ビア部7を形成するために、次に説明する第1構成例から第3構成例に係る版枠体10を用いることができる。
<第1構成例に係る版枠体について>
まず、第1構成例に係る版枠体10について説明する。なお、以下の説明では、第1構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する場合には、版枠体10Aとして説明する。しかしながら、第1構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する必要がない場合には、単に版枠体10として説明する。
図2は、第1構成例に係る版枠体10Aの構成を示す平面図である。図3は、版枠体10Aの開口部21付近の構成をスキージ30の走査方向(X方向)に沿って切断した状態を示す断面図である。図4は、版枠体10Aの開口部21付近の構成を幅方向(Y方向)に沿って切断した状態を示し、さらに基材B1も切断した状態を示す断面図である。図2および図3に示すように、版枠体10Aは、枠部材11と、被覆板部20とを備えている。枠部材11は、たとえばアルミニウム系金属や、ステンレス(SUS)等の鉄系金属といった金属を材質としているが、少なくとも一部が樹脂やその他の材質から形成されていても良い。
この枠部材11は、たとえば矩形等の枠形状に設けられている。そして、その枠形状は、被覆板部20を支持している。被覆板部20は、たとえばアルミニウム系金属や、ステンレス(SUS)等のような金属を材質とする板状の部材である。なお、被覆板部20の厚みは、たとえば500μmとするものがあるが、被覆板部20の厚みは、適宜変更可能である。
上記の被覆板部20には、当該被覆板部20をたとえば矩形状に切り欠いた開口部21が形成されている。開口部21は、導電ペーストを貫通部6に充填する前の多層プリント配線板1(以下、充填前の多層プリント配線板1を、基材B1とする)の形状に対応させた被覆板部20の貫通部分であり、この開口部21を介して貫通部6に導電ペーストが充填される。
図3に示すように、開口部21の内周縁部には、第1テーパ部22と、第2テーパ部23とがそれぞれ一対設けられている。なお、第1テーパ部22は、開口部21のうち走査方向(X方向)の一方側(X1側)の縁部と、走査方向(X方向)の他方側(X2側)の縁部とに設けられている。また、第2テーパ部23は、開口部21のうち走査方向と直交する幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)の縁部と、幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)の縁部とに設けられている。
第1テーパ部22は、後述するスキージ30が走査する際に、そのスキージ30が有する第1スキージ部50が乗り越える(衝突する)部分である。このため、第1テーパ部22は、走査方向(X方向)に対して所定の角度だけ傾斜するように設けられている。この傾斜角度は、第1スキージ部50への衝突の際の衝撃を和らげるような角度であれば、どのような角度でも良いが、一例としては、0.2度~15度とするものがある。
また、図4に示すように、第2テーパ部23は、後述するスキージ30が走査する際に、そのスキージ30が有する第1スキージ部50の端部と重なる部分である。すなわち、一対の第2テーパ部23の下端側(Z2側)の寸法L1は、第1スキージ部50の長手方向の寸法L2よりも小さく設けられている。このため、スキージ30が走査する際に、基材B1の幅方向(Y方向)の一端部および他端部に、余剰の導電ペーストが残存するのが防止されている。
<第2構成例に係る版枠体について>
次に、第2構成例に係る版枠体10について説明する。なお、以下の説明では、第2構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する場合には、版枠体10Bとして説明する。しかしながら、第2構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する必要がない場合には、単に版枠体10として説明する。また、上述した第1構成例に係る版枠体10Aと共通の構成についても、同一の符号を用いて説明する。
図5は、第2構成例に係る版枠体10Bの構成を示す断面図である。図4に示すように、版枠体10Bにおいては、被覆板部20の下側(Z2側)に、補助板部24が取り付けられている。この補助板部24は、その内周側に、開口部21と同様の開口部25が形成され、それらの開口部21,25が位置合わせされている。
ここで、開口部25は、開口部21よりも小さく開口している。そのため、補助板部24には、第2テーパ部23よりも開口部21の内側に突出する部分が存在している。以下の説明では、かかる突出部分を、内側突出部26とする。なお、図5においては、内側突出部26は、第2テーパ部23よりも開口部21の内側に突出するように示されている。しかしながら、内側突出部26は、第1テーパ部22よりも開口部21の内側に突出するように設けられている(図示省略)。
ここで、補助板部24の厚みは、被覆板部20の厚みよりも小さく設けられている。たとえば、被覆板部20の厚みが500μmの場合、補助板部24の厚みを、100μmとするものがある。しかしながら、補助板部24の厚みは、被覆板部20よりも薄ければ、どのような厚みでも良い。なお、被覆板部20の厚みを1とする場合、補助板部24の厚みは、0.1~0.5の範囲内であることが好ましい。
なお、補助板部24にも、テーパ部を設けるようにしても良い。しかしながら、補助板部24は、被覆板部20よりも厚みが薄く設けられている。このため、後述するスキージ30との衝突の衝撃がさほど大きくない場合には、図5に示すように、上記のようなテーパ部を形成しなくても良い。
このように、厚みが被覆板部20よりも薄い補助板部24を、被覆板部20の下側(Z2側)に取り付けることで、被覆板部20を補強している。特に、開口部21の周囲は歪み易いが、補助板部24の取り付けにより、そのような歪みが生じるのを防止している。
<第3構成例に係る版枠体について>
次に、第3構成例に係る版枠体10について説明する。なお、以下の説明では、第3構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する場合には、版枠体10Cとして説明する。しかしながら、第3構成例に係る版枠体10を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する必要がない場合には、単に版枠体10として説明する。また、上述した第1構成例に係る版枠体10Aと共通の構成についても、同一の符号を用いて説明する。
図6は、第3構成例に係る版枠体10Cの構成を示す平面図である。図7は、第3構成例に係る版枠体10Cの構成を示す断面図である。図6および図7に示すように、版枠体10Cの被覆板部20には、2つの開口部21が形成されている。このため、版枠体10Cでは、同時に2つの基材B1のそれぞれにおいて、貫通部6に導電ペーストを充填することが可能となっている。
図6および図7に示すように、2つの開口部21の間には、仕切部27が設けられている。仕切部27は、2つの開口部21を隔てる部分であり、その長手方向が、スキージ30の走査方向(X方向)に沿うように設けられている。それにより、スキージ30が走査する際の衝突による衝撃が、仕切部27に作用するのが防止される。したがって、被覆板部20の他の部位よりも幅が狭い仕切部27が曲がってしまう等の不具合を防止することができる。ただし、仕切部27の幅が、上記の衝撃に耐え得るほどに十分に大きい場合には、仕切部27の長手方向が、スキージ30の走査方向(X方向)に直交していても良い。
また、図7に示すように、仕切部27の幅方向の両側には、中間テーパ部27aが設けられている。この中間テーパ部27aは、上述した第2テーパ部23と同様に、スキージ30の第1スキージ部50の端部と重なる部分である。このため、スキージ30が走査する際に、仕切部27付近に、余剰の導電ペーストが残存するのが防止されている。
ここで、仕切部27は、図7に示す構成では、被覆板部20のうち開口部21の周囲と一体的に設けられていて、開口部21の周囲と同一の高さとなるように設けられている。しかしながら、このような構成を採用しなくても良い。以下、図7とは異なる形態について説明する。
図8は、仕切部27付近の構成の他の構成例を示す図である。図8に示す構成では、仕切部27の上側(Z1側)の高さは、図7に示す仕切部27の高さよりも高く設けられている。すなわち、図8に示す構成では、仕切部27の上面の高さが、被覆板部20のうち開口部21の周囲の高さよりも高く設けられている。なお、図8においては、仕切部27は、厚み方向(Z方向)において、1つの部材から構成されている。
かかる仕切部27の高さとしては、次のように設定されている。すなわち、余剰または新たな導電ペーストを貫通部6に充填する場合に、導電ペーストの中には、薄くはぎ取られた部分がローリングしながら移動する。ここで、仕切部27の高さが低い場合には、上記のローリングした部分は、ロール状のまま仕切部27の上面に堆積したり、何らかの拍子に開口部21側に落下してしまう虞がある。そこで、上記のローリングした部分が乗り越えることができない程度に、仕切部27の高さが設定されていることが好ましい。なお、被覆板部20のうち仕切部27以外の厚みを1とすると、仕切部27の高さ(厚み)は、5~40の範囲内であることが好ましい。
また、図9は、仕切部27付近のさらに別の構成例を示す図である。図8においては、仕切部27は、厚み方向(Z方向)において、1つの部材から構成されている。しかしながら、図9においては、仕切部27は、厚み方向(Z方向)において、複数(図9では2つ)の部材から構成されている。具体的には、仕切部27は、ベース仕切部28と、中間補強部29とを有している。ベース仕切部28は、被覆板部20と同一部材から構成されていて、開口部21の周囲と同一の高さとなるように設けられている。また、中間補強部29は、ベース仕切部28に対して取り付けられている部分である。すなわち、ベース仕切部28に対し、中間補強部29が取り付けられている分だけ、仕切部27の高さが高くなるように設けられている。
ここで、上記のようにローリングした部分による不具合を防ぐために、図9に示す仕切部27の高さは、図8に示す仕切部27の高さと同程度となるようにすることが好ましい。
なお、スキージ30と仕切部27との干渉を防ぐために、後述する図14および図15に示すようなスキージ30を用いることが好ましい。
<スキージ30の第1構成例について>
次に、第1構成例に係るスキージ30の構成について説明する。なお、以下の説明では、第1構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係るスキージ30と区別して説明する場合には、スキージ30Aとして説明する。しかしながら、第1構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係るスキージ30と区別して説明する必要がない場合には、単にスキージ30として説明する。なお、第1構成例に係るスキージ30Aは、上述した第1構成例~第3構成例に係る版枠体10A~10Cに対して、好適に用いることが可能である。
図10は、第1構成例に係るスキージ30Aの構成を示す正面図である。図11は、第1構成例に係るスキージ30Aの構成を示す断面図である。図10および図11に示すように、スキージ30Aは、保持フレーム40と、第1スキージ部50と、第2スキージ部60と、硬度調整機構70と、マグネット機構80と、位置決め部90とを有している。
これらのうち、保持フレーム40は、第1スキージ部50および第2スキージ部60を保持するフレーム部分である。この保持フレーム40は、図10に示すように、第1保持フレーム部41と、第2保持フレーム部42とを備えていて、これらがネジ43によって固定されている。これら第1保持フレーム部41と第2保持フレーム部42は、たとえばアルミニウム系金属や、ステンレス(SUS)等の鉄系金属といった金属を材質としている。なお、第1保持フレーム部41および第2保持フレーム部42には、軽量化のための打ち抜き部が適宜形成される構成としても良い。
図11に示すように、第1保持フレーム部41は、第2保持フレーム部42と比較して、上下方向(Z方向)の長さが短く設けられている。また、第1保持フレーム部41の下方側(Z2側)の厚みは、それよりも上方側(Z1側)の厚みよりも薄く設けられている。すなわち、第1保持フレーム部41の下方側(Z2側)には、段差部41aが設けられている。一方、第2保持フレーム部42も、下方側(Z2側)の厚みは、それよりも上方側(Z1側)の厚みよりも薄く設けられることで、第2保持フレーム部42の下方側(Z2側)には、段差部42aが設けられている。
これら段差部41aと段差部42aとが突き合わされることで、保持フレーム40には、第1スキージ部50(第2スキージ部60)の上方側(Z1側)を入り込ませる保持凹部44が形成されている。すなわち、第1スキージ部50(第2スキージ部60)の上方側(Z1側)をこの保持凹部44に入り込ませた状態で、ネジ43を締め付けることで、第1スキージ部50(第2スキージ部60)が、保持フレーム40に取り付けられる。
次に、第1スキージ部50および第2スキージ部60について説明する。第1スキージ部50および第2スキージ部60は、ゴム弾性を有するエラストマーを材質として形成されている。また、第1スキージ部50の下端面51と第2スキージ部60の下端面61の厚み方向(Z方向)における高さは、同一高さではなく、第1スキージ部50の下端面51の方が、第2スキージ部60の下端面61よりも低く設けられている。すなわち、保持フレーム40からは、第2スキージ部60よりも第1スキージ部50の方が下方側(Z2側)に突出するように設けられている。
それにより、第1スキージ部50と第2スキージ部60の間には、段差部D1が設けられている。この段差部D1は、被覆板部20の厚みと同程度か、または被覆板部20の厚みよりも大きくなるように設けられている。したがって、スキージ30が走査方向(X方向)に移動する場合、第2スキージ部60が被覆板部20の表面(摺動面)20aと干渉するのを防ぐことができる。
ここで、スキージ30が走査する場合、摺動面20aに堆積している導電ペーストを掻き取って、再び貫通部6の充填に利用できるようにすることが好ましい。しかしながら、段差部D1が大きくなり過ぎると、スキージ30が走査する際に、第2スキージ部60の下端面61と摺動面20aとの間の隙間が大きくなり、摺動面20aに堆積している導電ペーストを掻き取ることができなくなるので、段差部D1は大きくし過ぎないことが好ましい。そのため、被覆板部20の厚みを1とすると、段差部D1は、1~2.5の範囲内であることが好ましい。
また、第2スキージ部60の硬度は、第1スキージ部50の硬度よりも低く設けられている。そのため、第2スキージ部60の下端面61が摺動面20aに当接した場合でも、第2スキージ部60は容易に弾性変形することができ、摺動面20aから第2スキージ部60が受ける反力を小さくすることができる。それにより、第1スキージ部50が基材B1の表面に当接した際の印圧が大きく減じられるのを防止することができる。
ここで、第1スキージ部50の硬度は、JIS-K6253 (JIS-A タイプ硬度計(製品温度23±3℃)にて、第1スキージ部50の中央部を測定した場合に、70度~90度の範囲内であることが好ましく、80度~90度の範囲内であることがより好ましい。また、第2スキージ部60の硬度は、JIS-K6253 (JIS-A タイプ硬度計(製品温度23±3℃)にて、第2スキージ部60の中央部を測定した場合に、50度~69度の範囲内であることが好ましく、50度~60度の範囲内であることがより好ましい。また、第1スキージ部50は、ウレタンゴム、シリコンゴム等を材質として形成されている。また、第2スキージ部60は、ウレタンゴム、シリコンゴム等を材質として形成されている。
なお、第1スキージ部50の下端面51と、第2スキージ部60の下端面61の高さが同程度としても良い。このようにしても、第2スキージ部60が大きく弾性変形することで、貫通部6に導電ペーストを充填させることができる。また、摺動面20aに堆積している導電ペーストを第2スキージ部60で掻き取ることが可能となる。
また、段差部D1の大きさが上記の範囲内である場合、第2スキージ部60の硬度を、第1スキージ部50の硬度と同程度となるようにしても良い。この場合にも、貫通部6に導電ペーストを充填させることができる。また、摺動面20aに堆積している導電ペーストを第2スキージ部60で掻き取ることが可能となる。
また、スキージ30には、硬度調整機構70が設けられている。硬度調整機構70は、第1スキージ部50および第2スキージ部60の見かけ上の硬度を微調整するための機構であり、ネジ孔42bと、調整ネジ71と、押圧片72とを備えている。これらのうち、ネジ孔42bは、第2スキージ部60の下方側(Z2側)に形成されているが、そのネジ孔42bは、段差部42aへと貫通している。このネジ孔42bには、調整ネジ71が捻じ込まれるが、その調整ネジ71の捻じ込みの先端側(X1側)には、押圧片72が配置されている。そのため、調整ネジ71を捻じ込むことで、押圧片72が保持凹部44側に進行して、第1スキージ部50または第2スキージ部60を押し込む。そのため、押し込まれた第1スキージ部50または第2スキージ部60の見かけ上の硬度を上昇させることができる。
なお、硬度調整機構70は、第1スキージ部50および第2スキージ部60の長手方向(Y方向)に沿って、複数設けられているが、硬度調整機構70が所定ピッチ毎に配置されている。このため、第1スキージ部50および第2スキージ部60の長手方向(Y方向)に沿って、第1スキージ部50および第2スキージ部60の見かけ上の硬度を細かく調整することができる。しかしながら、硬度調整機構70は、第1スキージ部50および第2スキージ部60の長手方向(Y方向)に沿って、複数設けられているが、硬度調整機構70が所定ピッチ毎ではなく、ランダムなピッチで配置される構成を採用しても良い。
また、図11に示す構成では、調整ネジ71と押圧片72とは別体的に設けられている構成が示されている。しかしながら、調整ネジ71と押圧片72とを一体的に設ける構成を採用しても良い。
次に、マグネット機構80について説明する。図12は、マグネット機構80の構成を概略的に示す図である。図12に示すように、スキージ30には、マグネット機構80が設けられている。マグネット機構80は、磁力を利用して、第2スキージ部60を保持フレーム40に対して着脱自在に取り付けるための機構である。詳述すると、第1保持フレーム部41と第2保持フレーム部42との、ネジ43による固定を解除した場合、第2スキージ部60は、マグネット機構80の磁力によって、保持フレーム40の第2保持フレーム部42に吸着保持されている。そのため、第2保持フレーム部42から第2スキージ部60を容易に取り外すことができる。それとは逆に、第2保持フレーム部42に対しての第2スキージ部60の取り付けは、マグネット機構80を介して行われる。そのため、第2スキージ部60に対して、第2スキージ部60を取り付ける位置を正確に位置決めすることができる。
このマグネット機構80は、ホルダ側マグネット81と、スキージ側マグネット82を備えている。ホルダ側マグネット81は、保持フレーム40に取り付けられている磁石である。また、スキージ側マグネット82は、第2スキージ部60に取り付けられている磁石であり、ホルダ側マグネット81に対して異なる磁極が対向するように取り付けられている。
なお、保持フレーム40に対するホルダ側マグネット81の取付手法、および第2スキージ部60に対するスキージ側マグネット82の取付手法は、接着固定、何らかの部位の係合による抜け止め等、種々の手法を採用することができる。また、ホルダ側マグネット81またはスキージ側マグネット82のいずれか一方に代えて、磁石による吸着が可能な磁性体を用いるようにしても良い。また、図12においては、ホルダ側マグネット81は、段差部42aに面するZY平面に取り付けられている。しかしながら、ホルダ側マグネット81は、段差部42aに面するXY平面に取り付けられていても良い。
また、スキージ30には、位置決め部90が設けられている。図13は、位置決め部90の概略的な構成を示す図である。図13に示すように、位置決め部90は、保持フレーム40の長手方向(Y方向)の一方側(Y1側)に設けられていて、段差部42aを構成する平面(図13ではYZ平面)から突出するように設けられている。この位置決め部90は、第1スキージ部50を保持フレーム40に取り付ける際に、第1スキージ部50を突き当てるための部材である。その突き当てにより、保持フレーム40に対する第1スキージ部50の長手方向(Y方向)の位置決めがなされる。
なお、位置決め部90は、ピン状であっても良く、第2保持フレーム部42と一体的または別体的なブロック状であっても良い。また、図12と同様な、マグネットを位置決め部90として利用しても良い。また、位置決め部90は、図13に示すようなYZ平面から突出する構成ではなく、XY平面から突出する構成を採用しても良い。
また、図13に示すように、長手方向(Y方向)の一方側(Y1側)に配置される第2スキージ部60(図13においては二点鎖線で図示)には、位置決め部90が入り込む凹部62が設けられている。それにより、一方側(Y1側)に配置される第2スキージ部60を保持フレーム40に取り付けた場合でも、位置決め部90と干渉してしまうのを防止可能となっている。
なお、図12に示す構成では、ホルダ側マグネット81は、第2保持フレーム部42に取り付けられている。しかしながら、ホルダ側マグネット81は、第1保持フレーム部41に取り付けられる構成を採用しても良い。また、図13に示す構成では、位置決め部90は、第2保持フレーム部42に設けられている。しかしながら、位置決め部90は、第1保持フレーム部41に設けられる構成を採用しても良い。
<スキージ30の第2構成例について>
次に、第2構成例に係るスキージ30の構成について説明する。なお、以下の説明では、第2構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係るスキージ30と区別して説明する場合には、スキージ30Bとして説明する。しかしながら、第2構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する必要がない場合には、単にスキージ30として説明する。また、上述した第1構成例に係るスキージ30と共通の構成についても、同一の符号を用いて説明する。なお、第2構成例に係るスキージ30Bは、第1構成例に係るスキージ30Aの各構成を備えているが、少なくとも一部の構成を備えないものとしても良い。
図14は、第2構成例に係るスキージ30Bの構成を示す正面図である。図14に示すように、スキージ30Bは、2つの第1スキージ部50を備えている。かかる2つの第1スキージ部50のうち、仕切部27側の端部は、中間テーパ部27aと重なる状態で移動する。また、上記の2つの第1スキージ部50の間の部分には、退避用凹部45が設けられている。退避用凹部45は、上述した仕切部27との干渉を防ぐための部分である。このため、第2構成例に係るスキージ30Bは、第2構成例に係る版枠体10Bおよび第3構成例に係る版枠体10Cに対して、好適に用いることが可能である。
なお、図14に示す構成では、退避用凹部45の上面の高さは、保持フレーム40の第1保持フレーム部41の高さと同一の高さとしている。しかしながら、退避用凹部45の上面の高さは、第1保持フレーム部41よりも下側(Z2側)に突出していても良く、第1保持フレーム部41よりも上側(Z1側)に窪んでいても良い。退避用凹部45の上面の高さが、第1保持フレーム部41よりも下側(Z2側)に突出している場合には、この突出部分を上述した位置決め部90として利用することができる。
<スキージ30の第3構成例について>
次に、第3構成例に係るスキージ30の構成について説明する。なお、以下の説明では、第3構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係るスキージ30と区別して説明する場合には、スキージ30Cとして説明する。しかしながら、第3構成例に係るスキージ30を、他の構成例に係る版枠体10と区別して説明する必要がない場合には、単にスキージ30として説明する。また、上述した第2構成例に係るスキージ30Bと共通の構成についても、同一の符号を用いて説明する。なお、第3構成例に係るスキージ30Cは、第2構成例に係るスキージ30Bの各構成を備えているが、少なくとも一部の構成を備えないものとしても良い。
図15は、第3構成例に係るスキージ30Cの構成を示す正面図である。図15に示すように、スキージ30Cは、上述した第2構成例に係るスキージ30Bと類似する構成を有している。しかしながら、第3構成例に係るスキージ30Cでは、退避用凹部45に第3スキージ部100が設けられている。第3スキージ部100は、上記の第2スキージ部60と同様に、第1スキージ部50の硬度よりも低く設けられている。それにより、第3スキージ部100の下端面101が仕切部27の上面に当接した場合でも、第3スキージ部100は容易に弾性変形することが可能となっている。なお、第3構成例に係るスキージ30Cは、第2構成例に係る版枠体10Bおよび第3構成例に係る版枠体10Cに対して、好適に用いることが可能である。
また、第1スキージ部50と第3スキージ部100の間にも、段差部D2が設けられている。この段差部D2は、仕切部27の厚みと同程度か、または仕切部27の厚みよりも大きくなるように設けられている。それにより、スキージ30Cが走査方向(X方向)に移動する場合、第3スキージ部100が仕切部27上面と干渉するのを防ぐことができる。また、仕切部27の上面に堆積した導電ペーストを薄くはぎ取ると、上記のようなローリングが生じるが、そのようなローリングした部分を、第3スキージ部100によって良好に除去することができる。
なお、第3スキージ部100の硬度は、上述した第2スキージ部60の硬度と同程度とすることが可能である。しかしながら、第3スキージ部100の硬度は、第2スキージ部60とは異なる硬度に設定しても良い。
<多層プリント配線板の製造方法について>
以上のような構成の版枠体10およびスキージ30から構成される充填用治具を用いた、多層プリント配線板1の製造方法について、以下に説明する。なお、以下の説明では、第1工程から第6工程について順次記載するが、これら以外の種々の工程が存在していても良いのは勿論である。
(1)第1工程:基材B1の設置(設置工程の一部に対応)
まず、所定の設置部位に、基材B1を設置する。たとえば、基材B1を搬送手段によって導電ペーストの充填部位に搬送する場合には、搬送手段の設置部位に基材B1を設置する。
(2)第2工程:基材B1と版枠体10の位置合わせ(設置工程の一部に対応)
次に、基材B1と版枠体10の位置合わせを行う。この位置合わせは、所定の位置合わせを行う部位にて、基材B1に対して版枠体10を相対的に移動させることで行う。たとえば、所定の位置合わせ部位が、真空装置の場合には、搬送手段によって基材B1を真空装置の内部の位置合わせ部位に搬送する。そして、その位置合わせ部位において、版枠体10と基材B1のうち少なくとも一方を上下方向(Z方向)に相対的に移動させることで、位置合わせを行う。この位置合わせによって、基材B1の外周側の縁部は、開口部21の周縁部で覆われる状態となる。
(3)第3工程:導電ペーストの供給
次に、版枠体10の被覆板部20の摺動面20aの所定部位に、導電ペーストを供給する。導電ペーストの供給部位は、摺動面20aのうち、スキージ30が走査する走査範囲の内側となっている。
(4)第4工程:導電ペーストの貫通部6への充填(スキージ30の走査)
続いて、スキージ30を摺動面20aに対して所定の圧力で押圧した状態で、開口部21に向けて移動(走査)させることで、基材B1の貫通部6に、導電ペーストを充填させる。このとき、スキージ30は、第1テーパ部22および基材B1の表面を移動(走査)することで、導電ペーストを敷き均す。その敷き均しにおいて、スキージ30は基材B1の表面を所定の印圧で押圧しているので、導電ペーストは貫通部6の内部に充填される。なお、真空装置を用いて、貫通部6への導電ペーストの充填を行うことで、充填された導電ペーストに余分な気泡が入り込むのが防止される。
ここで、上記のようにスキージ30が基材B1の表面を押圧しながら移動(走査)する場合、第1スキージ部50の両端部は、第2テーパ部23の一部に差し掛かる。すなわち、第1スキージ部50の両端部は、第2テーパ部23と重なる状態となっている。このため、開口部21の内側には、第1スキージ部50が走査しない空白部位が形成されるのが防止されている。
なお、スキージ30は、基材B1の表面を移動した後に、第1テーパ部22に乗り上げるものの、第1テーパ部22は走査方向(X方向)に対して所定の傾斜角度で傾斜しているので、乗り上げの際に、スキージ30(第1スキージ部50)に生じる衝撃が低減されている。
また、複数の基材B1に対するスキージ30の走査により、幅方向(Y方向)において開口部21に隣接する部位には、導電ペーストが堆積しようとする。しかしながら、スキージ30には第2スキージ部60が設けられていて、その第2スキージ部60は、開口部21に隣接する摺動面20aに対し、所定の隙間を有するか、または接触する状態で移動する。このため、開口部21に隣接する摺動面20aに、余剰の導電ペーストが堆積するのが防止される。
以上のようにして、貫通部6に導電ペーストが充填される。そして、導電ペーストの充填の後に、充填後の基材B1を取り出し、後工程を実施する。その際に、未硬化の導電ペーストが硬化して、導電ビア部7が形成される。
<効果について>
以上のような構成のスキージ30、充填治具セットおよび多層プリント配線板1においては、以下の効果を生じさせることができる。すなわち、本実施の形態に係るスキージ30は、金属を材質とする被覆板部20を備え、その被覆板部20に開口部21が形成されている版枠体10を用いて基材B1の貫通部6に導電ペーストを充填するためのスキージ30であって、開口部21に配置された基材B1に当接しつつ導電ペーストを塗布する第1スキージ部50と、第1スキージ部50の長手方向(Y方向)における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部60と、を備える。また、第1スキージ部50と第2スキージ部60の間には、段差部D1が設けられていて、導電ペーストの塗布時においては、段差部D1を挟んで第1スキージ部50が第2スキージ部60よりも基材B1に向かって突出している。
このように、スキージ30には段差部D1が設けられていて、その段差部D1を挟んで基材B1側に向かい、第1スキージ部50が第2スキージ部60よりも突出している。このため、厚みの大きな被覆板部20を用いても、第2スキージ部60が基材B1の貫通部6に導電ペーストを良好に充填させることができる。このため、版枠体10は厚みの大きな被覆板部20を備えることで、剛性を確保すると共に開口部21付近の歪みを防ぐことができる。それにより、版枠体10の大面積化を図ることができ、多層プリント配線板1の生産性の向上および生産コストの低減を図ることができる。
また、第2スキージ部60が摺動面20aと対向する状態でスキージ30が走査することで、開口部21の周囲の摺動面20aの余剰の導電ペーストを掻き取ることが可能となる。このため、開口部21の周囲の摺動面20aに、余剰の導電ペーストが大きく溜まるのを防ぐことができる。
また、上述の実施の形態では、第2スキージ部60は、第1スキージ部50よりも硬度の低い材質から形成されている。このため、第2スキージ部60が被覆板部20の摺動面20aに接触した際に、第2スキージ部60は容易に弾性変形する。このため、摺動面20aから第2スキージ部60が受ける反力を小さくすることができる。それにより、第1スキージ部50が基材B1の表面に当接した際の印圧が大きく減じられるのを防止することができる。
さらに、上述の実施の形態では、第1スキージ部50および第2スキージ部60は、ゴム弾性を有するエラストマーを材質として形成されている。このため、第1スキージ部50は、基材B1に対して所定の印圧をかけた際に、基材B1の表面の凹凸に容易に追従させることが可能となる。また、上記のように印圧をかけた際に、第2スキージ部60を容易に弾性変形させることができる。このため、摺動面20aの表面に沿って第2スキージ部60を容易に摺動させることができる。
また、上述の実施の形態では、第1スキージ部50および第2スキージ部60は、保持フレーム40に取り付けられると共に、保持フレーム40と第2スキージ部60の間には、磁石を備えるマグネット機構80が設けられている。そして、マグネット機構80を介して第2スキージ部60は保持フレーム40に対して着脱自在に取り付けられている。
このため、保持フレーム40に対して、第2スキージ部60を容易に取り付けることが可能となる。また、この取り付けにおいて、保持フレーム40に対して第2スキージ部60を精度良く位置決めすることが可能となる。
また、上述の実施の形態における充填治具セットにおいては、スキージ30は、開口部21に配置された基材B1に当接しつつ導電ペーストを塗布する第1スキージ部50と、第1スキージ部50の長手方向(Y方向)における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部60と、を備える。また、第1スキージ部50と第2スキージ部60の間には、段差部D1が設けられていて、導電ペーストの塗布時においては、段差部D1を挟んで第1スキージ部50が第2スキージ部60よりも基材B1に向かって突出している。また、版枠体10の開口部21と隣接する縁部のうち、被覆板部20の厚み方向(Z方向)における少なくとも一部には、その厚み方向(Z方向)に対して傾斜している傾斜部(第1テーパ部22および第2テーパ部23)が設けられている。
このため、上記と同様に、版枠体10は厚みの大きな被覆板部20を備えることで、剛性を確保すると共に開口部21付近の歪みを防ぐことができる。それにより、版枠体10の大面積化を図ることができ、多層プリント配線板1の生産性の向上および生産コストの低減を図ることができる。また、第2スキージ部60が摺動面20aと対向する状態でスキージ30が走査することで、開口部21の周囲の摺動面20aの余剰の導電ペーストを掻き取ることが可能となる。このため、開口部21の周囲の摺動面20aに、余剰の導電ペーストが大きく溜まるのを防ぐことができる。
さらに、開口部21と隣接する縁部に、傾斜部(第1テーパ部22および第2テーパ部23)が設けられている。したがって、スキージ30(第1スキージ部50)が第1テーパ部22に衝突する際の衝撃を和らげることができるので、スキージ30(第1スキージ部50)の摩耗を低減させることができる。また、第2テーパ部23の存在により、第1スキージ部50の端部を、この第2テーパ部23と重なる状態とすることができる。それにより、スキージ30を走査させた際に、基材B1の幅方向(Y方向)の一端部および他端部に、余剰の導電ペーストが残存するのを防止することができる。
また、上述の実施の形態における多層プリント配線板1の製造方法においては、基材B1の周縁を、版枠体10で覆う設置工程と、開口部21を介して基材B1に第1スキージ部50が当接しつつ導電ペーストを貫通部6に充填すると共に、開口部21に隣接する摺動面20a上を第2スキージ部60が移動する充填工程と、を備えている。
このため、基材B1の貫通部6に導電ペーストを充填するのに際して、厚みの大きな被覆板部20を備える版枠体10を用いることで、剛性を確保すると共に開口部21付近の歪みを防ぐことができる。それにより、版枠体10の大面積化を図ることができ、多層プリント配線板1の生産性の向上および生産コストの低減を図ることができる。また、充填工程において、第2スキージ部60が摺動面20aと対向する状態でスキージ30が走査することで、開口部21の周囲の摺動面20aの余剰の導電ペーストを掻き取ることが可能となる。このため、開口部21の周囲の摺動面20aに、余剰の導電ペーストが大きく溜まるのを防ぐことができる。
さらに、充填工程においては、スキージ30(第1スキージ部50)が第1テーパ部22に衝突する際の衝撃を和らげることができ、それによってスキージ30(第1スキージ部50)の摩耗を低減させることができる。また、第2テーパ部23の存在により、第1スキージ部50の端部を、この第2テーパ部23と重なる状態とすることができる。それにより、スキージ30を走査させた際に、基材B1の幅方向(Y方向)の一端部および他端部に、余剰の導電ペーストが残存するのを防止することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態においては、第1スキージ部50の端部側に、テーパ部が形成されていないものについて説明している。しかしながら、たとえば端部側をテーパ状に削る等の加工をすることで、テーパ部が第1スキージ部50の端部に形成されていても良い。また、スキージ30の使用開始後に、第1スキージ部50の端部にテーパ部が形成され易い状態としても良い。このようなテーパ部が第1スキージ部50の端部側に存在する場合には、貫通部6に対する導電ペーストの充填性を一層高めることが可能となる。また、スキージ30が走査する際に、基材B1に対する第1スキージ部50の位置決め性を高めることが可能となる。
また、上述の実施の形態においては、往路と復路とで、向きが異なるスキージ30を用いても良く、同一のスキージ30を往路と復路の両方で用いるようにしても良い。なお、同一のスキージ30を往路と復路の両方で用いる場合、往路に対して復路のスキージ30の向きを反転させても良く、往路に対して復路のスキージ30の向きを反転させなくても良い。
また、上述の実施の形態では、第1スキージ部50および第2スキージ部60は、ゴム弾性を有するエラストマー以外の材質から形成されている。しかしながら、第1スキージ部50および第2スキージ部60の少なくとも一方は、ゴム弾性を有するエラストマー以外の材質から形成されていても良い。たとえば、第1スキージ部50は金属を材質として形成されていても良い。また、第2スキージ部60も金属を材質として形成されていても良い。
また、上述の実施の形態では、開口部21の周囲に、第1テーパ部22と第2テーパ部23とが設けられた版枠体10について説明しているが、これらの第1テーパ部22および第2テーパ部23は、その全体が傾斜した形状に設けられている。しかしながら、第1テーパ部22は、その全体が傾斜した形状に設けられていなくても良い。たとえば、第1テーパ部22の中に基材B1と平行な部分が存在しても良い。また、第1テーパ部22は、たとえば上面側(摺動面20a側)のみが湾曲した形状であっても良い。同様に、第2テーパ部23は、その全体が傾斜した形状に設けられていなくても良い。たとえば、第2テーパ部23の中に基材B1と平行な部分が存在しても良い。また、第2テーパ部23は、たとえば上面側(摺動面20a側)のみが湾曲した形状であっても良い。
また、上述した実施の形態とは異なる版枠体を用いて、基材B1の貫通部6に導電ペーストを充填するようにしても良い。そのような版枠体10の変形例(版枠体10D)を、図16に示す。図16に示す構成では、被覆板部20の上面に、干渉板部200が取り付けられている。この干渉板部200は、たとえばアルミニウム系金属や、ステンレス(SUS)等の鉄系金属といった金属を材質とすると共に、被覆板部20よりも厚みが薄く設けられている。この干渉板部200には、被覆板部20よりも開口部21の内側に突出する撓み変形部201が設けられている。この変形部201は、第1スキージ部50で押圧された場合に、容易に撓み変形して、基材B1に当接するように設けられている。したがって、基材B1と変形部201の間の隙間、および基材B1と被覆板部20との間に、導電ペーストが入り込むのを防止可能となる。
なお、基材B1は、スペーサ210の上面に載置されているが、このスペーサ210の厚みを適宜に設定することにより、撓み変形部201の変形具合等に対応させて、導電ペーストの上述したような入り込みを良好に防止可能となる。
1…多層プリント配線板、2a,2b,2c…ベース層、3a,3b,3c…導体層、4a,4b…接着層、5a,5b,5c…回路パターン、6…貫通部、7…導電ビア部、10~10D…版枠体、11…枠部材、20…被覆板部、20a…摺動面、21,25…開口部、22…第1テーパ部、23…第2テーパ部、24…補助板部、26…内側突出部、27…仕切部、27a…中間テーパ部、28…ベース仕切部、29…中間補強部、30,30A,30B,30C…スキージ、40…保持フレーム、41…第1保持フレーム部、42…第2保持フレーム部、42a…段差部、42b…ネジ孔、43…ネジ、44…保持凹部、45…退避用凹部、50…第1スキージ部、51…下端面、60…第2スキージ部、61…下端面、62…凹部62、70…硬度調整機構、71…調整ネジ、72…押圧片、80…マグネット機構、81…ホルダ側マグネット、82…スキージ側マグネット、90…位置決め部、100…第3スキージ部、101…下端面、B1…基材、D1,D2…段差部

Claims (6)

  1. 金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体を用いて基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージであって、
    前記開口部に配置された前記基材に当接しつつ前記導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、
    前記第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、
    を備え、
    前記第1スキージ部と前記第2スキージ部の間には、段差部が設けられていて、
    前記導電ペーストの塗布時においては、前記段差部を挟んで前記第1スキージ部が前記第2スキージ部よりも前記基材に向かって突出している、
    ことを特徴とするスキージ。
  2. 請求項1記載のスキージであって、
    前記第2スキージ部は、前記第1スキージ部よりも硬度の低い材質から形成されている、
    ことを特徴とするスキージ。
  3. 請求項2記載のスキージであって、
    前記第1スキージ部および前記第2スキージ部の少なくとも一方は、ゴム弾性を有するエラストマーを材質として形成されている、
    ことを特徴とするスキージ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のスキージであって、
    前記第1スキージ部および前記第2スキージ部は、保持フレームに取り付けられると共に、
    前記保持フレームと前記第2スキージ部の間には、磁石を備えるマグネット機構が設けられていて、前記マグネット機構を介して前記第2スキージ部は前記保持フレームに対して着脱自在に取り付けられている、
    ことを特徴とするスキージ。
  5. 金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体と、前記開口部から基材に対して導電ペーストを供給しつつ前記基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージとを備える充填治具セットであって、
    前記スキージは、
    前記開口部に配置された前記基材に当接しつつ前記導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、
    前記第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、
    を備え、
    前記第1スキージ部と前記第2スキージ部の間には、段差部が設けられていて、
    前記導電ペーストの塗布時においては、前記段差部を挟んで前記第1スキージ部が前記第2スキージ部よりも前記基材に向かって突出していると共に、
    前記版枠体の前記開口部と隣接する縁部のうち、前記被覆板部の厚み方向における少なくとも一部には、当該厚み方向に対して傾斜している傾斜部が設けられている、
    ことを特徴とする充填治具セット。
  6. 金属を材質とする被覆板部を備え、その被覆板部に開口部が形成されている版枠体と、前記開口部から基材に対して導電ペーストを供給しつつ前記基材の貫通部に導電ペーストを充填するためのスキージとを備える充填治具セットを用いる多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記スキージは、
    前記開口部に配置された前記基材に当接しつつ前記導電ペーストを塗布する第1スキージ部と、
    前記第1スキージ部の長手方向における少なくとも一端側に配置される第2スキージ部と、を備え、
    前記第1スキージ部と前記第2スキージ部の間には、段差部が設けられ、その段差部を挟んで、前記導電ペーストの塗布時において、前記基材に向かって前記第1スキージ部が前記第2スキージ部よりも突出すると共に、
    前記版枠体には、前記開口部と隣接する開口縁部のうち、少なくとも前記スキージが摺動する前記被覆板部の摺動面側に、傾斜部が設けられていると共に、
    前記基材の周縁を、前記版枠体で覆う設置工程と、
    前記開口部を介して前記基材に前記第1スキージ部が当接しつつ前記導電ペーストを前記貫通部に充填すると共に、前記開口部に隣接する前記摺動面上を前記第2スキージ部が移動する充填工程と、
    を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
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