JP7307032B2 - 電極画定された非サスペンデッド音響共振器 - Google Patents

電極画定された非サスペンデッド音響共振器 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、バルク音響共振器に関し、より詳しくは、共振器本体と、任意選択で、共振器本体の1つまたは複数の導電層に電気信号を供給するのに使用することができる1つまたは複数の接続構造体とを有するバルク音響共振器に関する。
関連技術の説明
無線周波数通信は、1980年代の「1G」システムから、1990年代の「2G」システム、2000年代初期の「3G」システム、2012年に標準化された現在の「4G」システムへと進化してきた。現在のRF通信では、RF信号は、表面弾性波(SAW)フィルタまたはバルク弾性波(BAW)フィルタを用いてフィルタリングされる。
薄膜バルク音響共振器(FBAR:film-bulk-acoustic-resonator)および固体マウント共振器(SMR:Solid-Mounted-Resonator)は、現在の4G RF通信が、SAWフィルタ素子と比較して、相対的に高い周波数で相対的に低い挿入損失により共振することができることを可能にする圧電駆動型の微小電気機械システム(MEMS)素子である2種類のBAWフィルタである。これらのBAW音響共振器は、一例において、薄膜上面電極と薄膜底面電極との間に挟み込まれた圧電材料の薄膜を含む圧電スタックを備える。そのような圧電スタックの共振周波数は、厚さベースであるか、または圧電スタックの薄膜の厚さによる。共振周波数は、圧電スタックの薄膜の厚さが減少するにつれて増加する。共鳴体の膜厚は、決定的に重要であり、望ましい共振周波数に対して正確に制御されなければならない。目標としたまたは指定したRF周波数に対してFBARおよびSMR製造工程の妥当な歩留りの達成のために、圧電スタックの異なる領域を調節して、高レベルの厚さ均一性を実現するのは困難であり、時間がかかる。
開発されている5G RF通信システムは、最終的には、数百MHzから1.8GHzの間のRF周波数で動作する前述のより低い性能の旧世代の通信システムに取って代わる。5Gシステムは、その代わりに、よりずっと高い、例えば、3~6GHz(6GHz未満)の、場合により、最大100GHz程度までのRF周波数で動作する。
この周波数の増加のため、5G用途のFBARおよびSMRベースのRFフィルタの膜厚は、共振周波数を増加させるために低減させなければならないであろうし、それが、現在の最高水準のBAW音響共振器が直面する課題のうちの1つである。圧電膜厚の低減は、圧電スタックの上面電極と底面電極との間の距離も低減され、それにより、電気容量の増加がもたらされることを意味する。この電気容量の増加は、RF信号のより高いフィードスルーをもたらし、信号対雑音比を低減し、それは望ましくない。圧電スタック(上面電極、底面電極、上面電極と底面電極との間に挟み込まれた圧電層を含む)の最適圧電結合効率は、圧電層の厚さと、上面電極の厚さと、底面電極の厚さと、圧電性結晶の配列および方位との適切な組合せから生じ得る。5G通信に対して望ましくは高いRF周波数動作を実現するための圧電膜厚の低減は、最適圧電結合効率の達成を可能にしない場合があり、それは結果としてより高い挿入損失およびより高い運動インピーダンスとなる。上面電極、底面電極、または両方のうちのいずれかの電極の厚さは、低減される必要がある場合もある。電極厚の低減は、電気抵抗率の増加をもたらし、それは別の望ましくない制約、すなわち、より高い挿入損失をもたらす。
さらに、FBARおよびSMR素子の周波数と品質係数(またはQ)との積は、典型的には一定であり、それは共振周波数の増加がQの減少をもたらすことを意味する。Qの減少は、特にFBARおよびSMRのQの最高水準が周波数2.45GHz以下において理論的限界に近づいていると仮定すると望ましくない。したがって、周波数を倍増することにより、Q値の低減がもたらされ、それはRFフィルタ、RF共振器、RFスイッチ、RF発振器などのRF素子を製作するのには望ましくない。
一般にバルク音響モードで、優先的には横共振モードで動作することができる共振器本体が提供される。共振器本体の底面は、実装基板またはキャリアに実装または結合でき、その一方で、依然としてRFフィルタ、RF共振器、RFスイッチ、RF発振器などとしての共振器本体の使用を可能にすることができる。
共振器本体と、電気信号が共振器本体の1つまたは複数の導電層に提供されることを可能にする1つまたは複数の接続構造体とを含むバルク音響共振器も提供される。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、1つまたは複数の接続構造体は、共振器本体と同じ材料の層と一体にすることができ、および/またはそれから形成することができ、その結果、バルク音響共振器は一体品であることができる。一体品のバルク音響共振器の底面は、実装基板またはキャリアに実装または結合でき、その一方で、依然としてRFフィルタ、RF共振器、RFスイッチ、RF発振器などとしての共振器本体の使用を可能にすることができる。
本発明のこれらのおよび他の特徴は、添付の図面を参照する以下の説明から、より明らかとなるであろう。
本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図(例えば、本明細書では、非サスペンデッドバルク音響共振器の第1および第2の例を説明するのに使用される)である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の上面導電層、任意選択の底面導電層、または両方として使用することができる交互嵌合電極の形の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の単独平面図である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の上面導電層、任意選択の底面導電層、または両方として使用することができる櫛歯電極の形の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の単独平面図である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の上面導電層、任意選択の底面導電層、または両方として使用することができる薄板電極の形の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の単独平面図である。 図1~3のそれぞれにおける線A-Aに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線B-Bに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線A-Aに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線B-Bに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線A-Aに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線B-Bに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図7A~7Bに示すように第1および第2の接続構造体の、およびテザー導体の両側の材料が除去された、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 図1~3のそれぞれにおける線A-Aに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線B-Bに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図8A~8Bに示すように第1および第2の接続構造体の、およびテザー導体の両側の材料が除去された、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 図8A~8Bに示すように第1および第2の接続構造体の、およびテザー導体の両側の材料が除去された、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 図1~3のそれぞれにおける線A-Aに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図1~3のそれぞれにおける線B-Bに沿った、好ましいおよび非限定的な実施形態または例の断面図である。 図9A~9Bに示すように第1および第2の接続構造体の、およびテザー導体の両側の材料が除去された、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 図9A~9Bに示すように第1および第2の接続構造体の、およびテザー導体の両側の材料が除去された、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図である。 薄板電極の形で底面導電層と、1.8μmのフィンガ・ピッチを有する、櫛歯電極の形で上面導電層とを有する共振器本体の周波数対dBのプロットである。 本明細書に説明する、非サスペンデッドバルク音響共振器の第1から第6の例の周波数応答を説明するのに使用することができる、特に、モード3およびモード4共振周波数を示す周波数対正規化された振幅の例示的なプロットである。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図(例えば、本明細書では、非サスペンデッドバルク音響共振器の第3の例を説明するのに使用される)である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図(例えば、本明細書では、非サスペンデッドバルク音響共振器の第4および第5の例を説明するのに使用される)である。 本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器の1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例の側面図(例えば、本明細書では、非サスペンデッドバルク音響共振器の第6の例を説明するのに使用される)である。
以下の詳細な説明のために、本発明は、明示的にそれとは反対に記載されている場合を除き、様々な代替変形およびステップの連続をとることができることを理解されたい。以下の特許明細書に説明する具体的な素子および方法は、単に本発明の例示的な実施形態、例、または態様に過ぎないことも理解されたい。さらに、好ましいおよび非限定的な実施形態、例、または態様において、任意の動作例における以外、または特に他の指示がない限り、本特許明細書および特許請求の範囲において使用される要素の数量を表すすべての数は、すべての場合において「約(about)」という用語によって修飾されると理解されるものとする。したがって、特にそれとは反対の指示がない限り、以下の特許明細書および添付の特許請求の範囲に記述されている数値パラメータは、本発明によって取得される所望の特性により変化し得る近似値である。したがって、各数値パラメータは、少なくとも報告された有効桁の数に照らして、および通常の丸め技法を適用することによって解釈するべきである。
本発明の広範な範囲を記述した数値範囲およびパラメータが近似値であるにもかかわらず、具体的な例において記述された数値は、可能な限り正確に報告される。しかし、任意の数値は、本質的に、それらのそれぞれの試験測定において見出された標準偏差から必然的に生じるある誤差を含む。
また、本明細書に列挙された任意の数値範囲は、それに包含されるすべての部分範囲を含むことが意図されていることを理解されたい。例えば、「1から10」の範囲は、列挙された最小値の1から列挙された最大値の10の間の(およびそれらを含む)、すなわち、1以上の最小値および10以下の最大値を有する、すべての部分範囲を含むことが意図されている。
添付の図面に示し、以下の特許明細書に説明する具体的な素子および工程は、単に本発明の例示的な実施形態、例、または態様に過ぎないことも理解されたい。したがって、本明細書に開示する実施形態、例、または態様に関連した具体的な寸法および他の物理的特性は、限定的とはみなされないものとする。本発明のある好ましいおよび非限定的な実施形態、例、または態様は、同じ参照番号が同じまたは機能的に同等の要素に対応する添付の図を参照して説明する。
本出願において、特に他の記載がない限り、単数の使用は、複数を含むことができ、複数は、単数を包含する。さらに、本出願において、特に他の記載がない限り、「または(or)」の使用は、たとえ「および/または(and/or)」が、ある場合において明確に使用することができても、「および/または(and/or)」を意味する。さらに、本出願において、特に他の記載がない限り、「1つの(a)」または「1つの(an)」の使用は、「少なくとも1つの(at least one)」を意味する。
以下説明のために、「端部(end)」、「上の(upper)」、「下の(lower)」、「右の(right)」、「左の(left)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、「上面(top)」、「底面(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」という用語およびその派生語は、図面の図において正しい位置に置かれている例に関するものとする。しかし、例は、明示的にそれとは反対に記載されている場合を除き、様々な代替変形およびステップの連続をとることができることを理解されたい。添付の図面に示し、以下の特許明細書に説明する具体的な例は、単に本発明の例示的な例または態様に過ぎないことも理解されたい。したがって、本明細書に開示する具体的な例または態様は、限定的と解釈されないものとする。
図1を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、バルク音響モードで動作可能であり得る、本発明の原理による、非サスペンデッドバルク音響共振器(UBAR:unsuspended bulk acoustic resonator)2が、上面から底面に、上面導電層6と、圧電層8と、任意選択の底面導電層10と、素子層12とを備える層のスタックを含むことができる共振器本体4を含むことができる。図1に示す例、UBAR2において、素子層12の底面は、実装することができ、例えば、実装基板またはキャリア14に直接実装することができる。
図2を参照し、引き続き図1を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、少なくとも、図2の共振器本体4が素子層12とキャリア14との間に任意選択の基板16を含むことができることを除外して、本発明の原理による別のUBAR2の例が、図1に示すUBAR2と同様であることができる。例において、素子層12の底面は、実装することができ、例えば、基板16の上面に直接実装することができ、基板16の底面は、実装することができ、例えば、キャリア14に直接実装することができる。
図3を参照し、引き続き図1および2を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、少なくとも、図3の共振器本体4が素子層12と圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの間に任意選択の第2の基板16-1および/または第2の基板16-1と圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの間に任意選択の第2の素子層12-1を含むことができることを除外して、本発明の原理による別のUBAR2の例が、図2に示すUBAR2と同様であることができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、適切なおよび/または望ましいと考えられたとき、図3の共振器本体4が、1つまたは複数の追加の素子層12(具体的には図示せず)および/または1つまたは複数の追加の基板16(具体的には図示せず)をさらに含むことができることが想定される。いくつかの素子層12と基板16とを有する共振器本体4の例は、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それからキャリア14までの例示的な順序において、第1の素子層、第1の基板と、第2の素子層、第2の基板と、第3の素子層、第3の基板と、...等々を含むことができる。共振器本体4が複数の素子層12および/または複数の基板16を含むことができる、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各素子層12は、同じまたは異なる材料で製作することができ、各基板16は、同じまたは異なる材料で製作することができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12の数および基板16の数は異なることができる。例において、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それからキャリア14までの例示的な順序において、共振器本体4は、素子層12-1と、基板16-1と、共振器本体4の最底面層としての素子層12とを含むことができる。各素子層12および各基板16を形成するのに使用することができる材料の例を以下に説明する。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示すように、1つまたは複数の任意選択の温度補償層90、92、および94を、上面導電層6の上面上に、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それと素子層12との間に、および/または素子層12(または12-1)と基板16(または16-1)を設けた場合それとの間に設けることができる。各温度補償層は、ケイ素および酸素のうちの少なくとも一方を含むことができる。例において、各温度補償層は、二酸化ケイ素またはケイ素元素および/または酸素元素を含むことができる。1つまたは複数の任意選択の温度補償層90、92、および94は、設けたとき、使用中に発生した熱による、図1~3に示す各共振器本体4の例の共振周波数の変化を回避するのに役立てることができる。
平面図において、本明細書に説明する各共振器本体4および/またはUBAR2は、正方形または長方形を有することができる。しかし、他の形状を有する共振器本体4および/またはUBAR2が想定される。
図4A~4Cを参照し、引き続きすべての前の図を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、導電層6および任意選択の導電層10の一方または両方は、後面22によって支持され、導電線またはフィンガ24と交互嵌合され、後面26によって支持された導電線またはフィンガ20を含むことができる交互嵌合電極18(図4A)の形であることができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、導電層6および任意選択の導電層10の一方または両方は、第1の後面30から延びる導電線またはフィンガ28を含むことができる櫛歯電極27(図4B)の形であることができる。第1の後面30とは反対側の導電線またはフィンガ28の端部は、任意選択の第2の後面32(図4Bに仮想線で示す)に接続することができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、導電層6および任意選択の導電層10の一方または両方は、導電性薄板電極33(図4C)の形であることができる。各線またはフィンガ20、24および28は、直線として示す。例において、各線またはフィンガ20、24および28は、湾曲線もしくはフィンガ、渦巻線もしくはフィンガ、または任意の他の適切なおよび/または望ましい形状でもよい。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、上面導電層6は、交互嵌合電極18、または櫛歯電極27、または薄板電極33の形であることができる。上面導電層6の形から独立して、任意選択の底面導電層10は、設けた場合、交互嵌合電極18、または櫛歯電極27、または薄板電極33の形であることができる。以下、および説明だけのために、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、上面導電層6を第1の後面30と任意選択の第2の後面32とを含む櫛歯電極27の形であるものとして説明し、任意選択の底面導電層10を薄板電極33の形であるものとして説明する。しかし、任意選択の底面導電層10に対する交互嵌合電極18、または櫛歯電極27、または薄板電極33のうちの任意の1つと組み合わせて、上面導電層6に対する交互嵌合電極18、または櫛歯電極27、または薄板電極33のうちの任意の1つの使用が想定されるので、これは限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、任意選択の底面導電層10を設けた場合、その形にかかわらず、交互嵌合電極18または櫛歯電極27の形で少なくとも上面導電層6を有する各共振器本体4の例の共振周波数は、フィンガ・ピッチ38(例えば、図4A~4B参照)の適当な選択によって、当技術分野で周知のやり方で調節し、または選択することができ、フィンガ・ピッチ38=フィンガの幅+フィンガの間隙(隣接したフィンガの間)である。各共振器本体4の例が厚さモードに対して横モードで主として共振するが、すべてというわけではないことが所望される例において、共振器本体4の共振周波数は、フィンガ・ピッチ38を減少させることによって増加させることができる。各共振器本体4の例が横モードに対して厚さモードで主として共振するが、すべてというわけではないことが所望される例において、共振器本体4の共振周波数は、フィンガ・ピッチ38を増加させることによって減少させることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各共振器本体4の例は、厚さモード、横モード、または厚さモードと横モードとの組合せである複合もしくは合成モードで共振することができる。厚さモード共振では、音響波は、圧電層8の厚さの方向に共振し、共振周波数は、圧電層8の厚さ、および上面導電層6と、任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの厚さに基づく。圧電層8と、任意選択の底面導電層10を設けた場合それと、上面導電層6との組合せは、圧電スタックと称することができる。本明細書に説明する各共振器本体4の例の共振周波数を決定する音響速度は、圧電スタックの合成音響速度である。例において、共振周波数fは、合成音響速度Vを圧電スタックの厚さτの2倍で割ることによって計算することができる。
横モード共振では、音響波は、圧電層8の横方向(xまたはy方向)に共振し、共振周波数は、圧電スタックの合成音響速度Vをフィンガ・ピッチ38の2倍で割ることによって、すなわち、f=V/2(フィンガ・ピッチ)で求めることができる。フィンガ・ピッチが大きなピッチサイズδから小さなピッチサイズδまで低減されたとき、周波数増加率、PFICalculatedは、例において、次式によって求めることができる。
PFICalculated=(δ-δ)/δ
例において、フィンガ・ピッチ38が2.2μmから1.8μmまで低減されたとき、横モードのPFICalculatedは22.2%である。別の例において、フィンガ・ピッチ38が1.8μmから1.4μmまで低減されたとき、横モードのPFICalculatedは28.5%である。
合成モード共振が、厚さモード共振の部分および横モード共振の部分を含むことができる。合成モード共振における横モード共振Lの部分は、フィンガ・ピッチ38を大きなピッチサイズδから小さなピッチサイズδに変化させることによる、実際のまたは測定した周波数増加率PFIMeasuredの計算した周波数増加率PFICalculatedに対する比率で定義することができる。横モード共振Lの値は、1つまたは複数の制御されないまたは予測不可能な変動がある場合、100%超であり得る。例において、共振器本体4は、厚さモードで、横モードで、または合成モードで共振することができる。合成モード共振の例において、横モード共振Lの部分は、20%以上であることができる。合成モード共振の別の例において、横モード共振Lの部分は、30%以上であることができる。合成モード共振の別の例において、横モード共振Lの部分は、40%以上であることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、薄板電極33の形で任意選択の底面導電層10と、フィンガ・ピッチ38が2.2μmである櫛歯電極27の形で上面導電層6とを有する共振器本体4は、モード1共振周波数=1.34GHz、モード2共振周波数=2.03GHz、およびモード4共振周波数=2.82GHzのモード共振周波数を用いて合成モードで共振することができる。
例において、薄板電極33の形で任意選択の底面導電層10と、フィンガ・ピッチ38が1.8μmである櫛歯電極27の形で上面導電層6とを有する共振器本体4では、共振器本体4は、モード1共振周波数=1.49GHz、モード2共振周波数=2.38GHz、およびモード4共振周波数=3.05GHzのモード共振周波数を用いて合成モードで共振することができる。この例において、合成モード共振のうちの横モード共振Lの率は、それぞれ、Lモード1=53%、Lモード2=78%、およびLモード4=27%であることができる。この例の共振器本体4の周波数対dBのプロットである図10も参照されたい。図10において、各ピーク82、84および88は、それぞれの、モード1共振周波数=1.49GHz、モード2共振周波数=2.38GHz、およびモード4共振周波数=3.05GHzにおける共振器本体4の応答を表す。
例において、モード1共振周波数は、また、あるいは代替案として、表面音響波(SAW)として周知であり、またはそれに関連している場合があり、モード2共振周波数は、また、あるいは代替案として、S(または拡張)モードとして周知であり、またはそれに関連している場合があり、モード4共振周波数は、また、あるいは代替案として、A(または屈曲)モードとして周知であり、またはそれに関連している場合がある。さらに、モード3共振周波数(以下に説明する)は、また、あるいは代替案として、せん断モードとして周知であり、またはそれに関連している場合がある。SAW、Sモード、拡張モード、Aモード、せん断モード、および屈曲モードは、当技術分野で周知であり、本明細書ではこれ以上説明しない。
例において、薄板電極33の形で任意選択の底面導電層10と、フィンガ・ピッチ38が1.4μmである櫛歯電極27の形で上面導電層6とを有する共振器本体4では、共振器本体4は、モード1共振周波数=1.79GHz、モード2共振周波数=2.88GHz、およびモード4共振周波数=3.36GHzのモード共振周波数を有することができる。この例の共振器本体4では、合成モード共振のうちの横モード共振Lの率は、Lモード1=70%、Lモード2=74%、およびLモード4=35%であることができる。
例において、厚さモードで、横モードで、または合成モードで共振する共振器本体4の前述の説明は、以下に、より詳細に説明する、1つまたは複数の接続構造体34および36と組み合わせた共振器本体4を含むことができる、図1~3に示す各UBAR2の例に適用可能でもあり得る。
継続して図1~3を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す各共振器本体4の最底面層を、任意の適切なおよび/または望ましい実装技法、例えば、共晶実装、接着などを利用してキャリア14に直接実装することができる。本明細書では、「直接実装される(mounted directly)」、「直接...を実装すること(mounting ... directly)」および同様の語句は、キャリア14に近接して位置決めされ、例において、実装、取付けなどの任意の適切なおよび/または望ましいやり方でおよび/または例において、共晶接合、導電接着、非導電接着などの任意の適切なおよび/または望ましい手段によってキャリア14に結合される、図1~3に示す各共振器本体4の最底面層として理解されるものとする。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、キャリア14は、従来の集積回路(IC)パッケージなどのパッケージの表面であることができる。共振器本体4の最底面層が前記パッケージの表面に実装された後、共振器本体4および、より一般には、UBAR2は、当技術分野で周知のやり方で、前記パッケージ内に封止して、共振器本体4および、より一般には、UBAR2を外部環境条件に対して保護することができる。例において、例えば、UBARを実装するために日本のNTK Ceramic Co.,Ltd.から市販されている従来のセラミックICパッケージなどのパッケージの使用が想定される。しかし、これは、共振器本体4および/またはUBAR2を現在周知のまたは以後開発される任意の適切なおよび/または望ましいパッケージに実装することができることが想定されるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
別の例において、キャリア14は、例えば、1枚のセラミック、1枚の従来の印刷回路板材料などの基板の表面であることができる。図1~3に示す各共振器本体4および/またはUBAR2の最底面層を実装することができる、本明細書における基板例の説明は、例示だけのためであり、限定的な意味で解釈されないものとする。むしろ、キャリア14は、図1~3に示す各共振器本体4および/またはUBAR2の最底面層を形成する材料と互換性があり、当技術分野で周知のやり方で共振器本体4および/またはUBAR2の使用を可能にする任意の適切なおよび/または望ましい材料で製作することができる。キャリア14は、当業者によって適切なおよび/または望ましいと考えられる任意の形を有することができる。したがって、本明細書における実装基板またはキャリア14の任意の説明は、限定的な意味で解釈されないものとする。
継続して図1~3を参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各UBAR2は、共振器本体4の上面導電層6および任意選択の底面導電層10を設けた場合それへの電気信号の印加を容易にする、1つまたは複数の任意選択の接続構造体34および/または36を含むことができる。しかし、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、電気信号を共振器本体4の上面導電層6および任意選択の底面導電層10を設けた場合それに直接印加することができる、1つまたは複数の任意選択の接続構造体34および/または36は、除外する(すなわち、設けない)ことができる。したがって、例において、UBAR2は、接続構造体34および36なしで共振器本体4を備えることができる。別の例において、UBAR2は、共振器本体4と、単一の接続構造体34または36とを備えることができる。説明だけのために、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、共振器本体4と、接続構造体34および36とを備えるUBAR2を説明する。
各接続構造体34および36は、任意の適切なおよび/または望ましい形を有することができ、任意の適切なおよび/または望ましいやり方で形成することができ、上面導電層6および任意選択の底面導電層10を設けた場合それへの別々の電気信号の提供を容易にすることができる、任意の適切なおよび/または望ましい材料で製作することができる。例において、上面導電層6が1つの後面30または32だけを有する櫛歯電極27の形であり、任意選択の底面導電層10が1つの後面30または32だけを有する櫛歯電極27の形、または薄板電極33の形である場合、別々の電気信号を上面導電層6および任意選択の底面導電層10に提供するように構成することができる、単一の接続構造体34または36を介して電気信号を上面導電層6および任意選択の底面導電層10のそれぞれに提供することができる。
別の例において、上面導電層6または任意選択の底面導電層10のうちの少なくとも一方が2つの後面30および32を有する交互嵌合電極18または櫛歯電極27の形を有する場合、1つまたは複数の電気信号を交互嵌合電極18の後面24および26に、および/または櫛歯電極27の後面30および32に別々に提供するように別々の接続構造体34および36を設けることができる。上面導電層6および任意選択の底面導電層10の形、ならびに電気信号が上面導電層6および任意選択の底面導電層10を設けた場合それに提供されるやり方は、限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、任意の特定の説明、例、または理論によって制約されることを望まないが、図1~3に示すUBAR2の例に使用することができる第1および第2の接続構造体34および36の例を次に説明する。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、説明だけのために、各接続構造体34および36は、図1~3に示す様々な共振器本体4の例を形成する様々な層および/または基板の延長部を有するものとして説明する。しかし、これは、各接続構造体34および36が、上面導電層6および任意選択の底面導電層10を設けた場合それへの1つまたは複数の別々の電気信号の提供を可能にする、任意の適切なおよび/または望ましい形および/または構造体を有することができることが想定されるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3のうちの任意の1つまたはすべてにおける線A-AおよびB-Bに沿った図を表すことができる図5A~5Bを参照すると、図5Aは、圧電層8の上面上に後面30と任意選択の後面32とを含む、櫛歯電極27の形で上面導電層6を示す。例において、上面導電層6は、代替案として交互嵌合電極18の形であることができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図5Bは、圧電層8(図5Bに仮想線で示す)の下に薄板電極33の形で任意選択の底面導電層10を示す。例において、任意選択の底面導電層10は、代替案として交互嵌合電極18または櫛歯電極27の形であることができる。以下の例だけのために、上面導電層6および任意選択の底面導電層10は、それぞれ、後面30と任意選択の後面32とを含む櫛歯電極18の形、および薄板電極33の形であるものとして説明する。しかし、これは限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、接続構造体34および36は、共振器本体4の任意選択の底面導電層10を形成する薄板電極33と接触した底面金属層40および44(図5B)を含むことができる。各底面層40および44は、圧電層8によって覆われる薄板の形であることができる。例において、各底面層40および44は、薄板電極33の延長部であることができ、薄板電極33と同時に形成することができる。別の例において、各底面層40および44は、薄板電極33とは別個に形成することができ、薄板電極33と同じまたは異なる材料から製作することができる。例において、接続構造体34および36は、圧電層8の上面上に、および共振器本体4の上面導電層6を形成する櫛歯電極27の、それぞれ、後面30および後面32と接触して上面金属層42および46を含むこともできる。
例において、底面金属層40および44は、接触パッド48と底面金属層40および44との間を延びる圧電層8中に形成された導電性ビア50を介して第1および第2の接続構造体34および36の上面上の前記接触パッド48に接続することができる。例において、各上面金属層42および46は、ある間隙(番号付けされていない)だけ、対応する接触パッド48から間隔を置いた薄板の形状を有することができる。各上面金属層42および46は、接触パッド58を含むこともできる。各接触パッド48は、必要に応じ、任意の適切なおよび/または望ましいやり方で任意選択の底面導電層10を電気駆動/付勢するのに使用することができる適切な信号源(図示せず)に接続することができる。同様に、各接触パッド58は、必要に応じ、任意の適切なおよび/または望ましいやり方で上面導電層6を駆動/付勢するのに使用することができる適切な信号源(図示せず)に接続することができる。
図5A~5Bに参照番号18および27で示すように、上面導電層6は、代替案として交互嵌合電極18の形であることができ、任意選択の底面導電層10は、代替案として櫛歯電極27または交互嵌合電極18の形であることができる。
図1~3のうちの任意の1つまたはすべてにおける線A-AおよびB-Bに沿った図を表すことができる図6A~6Bを参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図6A~6Bに示す例は、少なくとも以下を除外して、図5A~5Bに示す例と同様である。底面金属層40および44は、それぞれ、側面導体54およびテザー導体56によって薄板電極33の形で任意選択の底面導電層10に接続される、間隔を置いた導体52の対の形(図5A~5Bに示す導電性薄板に対して)であることができる。上面金属層42および46は、それぞれ、導体60の形であることができる。各導体60は、テザー導体62によって上面導電層6を形成する櫛歯電極27の後面30または後面32に接続することができる。テザー導体62は、テザー導体56と垂直に位置合せし、および圧電層8によってそれから間隔を置くことができる。例において、図6A~6Bに示すように、テザー導体62の幅は、導体60の幅未満であることができ、テザー導体56の幅は、テザー導体62の幅とほぼ同じであることができる。
図1~3のうちの任意の1つまたはすべてにおける線A-AおよびB-Bに沿った図を表すことができる図7A~7Bを参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図7A~7Bに示す例は、少なくとも以下を除外して図6A~6Bに示す例と同様である。前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の各接続構造体34および36の材料の一部または全部は、除去することができ、それによって、前記接続構造体の残りの部分と共振器本体4との間の前記テザー導体の両側のUBAR2の上面から底面までの距離の一部または全部を延ばすことができるスロットが形成される。前記接続構造体のテザー導体の両側の各接続構造体34および36の材料の一部または全部の除去は、例において、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それと、テザー導体62と垂直に位置合せした圧電層8の一部分とを含むことができるテザー構造76を画定することができる。
図7Cを参照し、および引き続き図7A~7Bを参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、各接続構造体34および36を形成する材料の一部または全部の除去は、図1~3に示すUBAR2の任意の例に使用することができる。例えば、図7Cは、図7A~7Bに示すように、各前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、第1および第2の接続構造体34および36の材料が除去された、図1に示すUBAR2の例の側面図を示す。図7A~7Cから理解することができるように、各接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、除去された材料は、上面導電層6と、圧電層8と、任意選択の底面導電層10を設けた場合それと、素子層12との一部分を含むことができ、その結果、図7A~7Bに示す図において、前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、各接続構造体34および36のこれらの材料の除去によって形成されたスロット内には材料が何も見えない。図7A~7Cに示す例において、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分とを含むことができる。
別の例において、UBAR2が図7Cに仮想線で示す基板16(図2)と、任意選択で、1つまたは複数の追加の素子層12-1および/または基板16-1(図3)とを含む場合、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、基板16と、各追加の素子層12-1および/または基板16-1を設けた場合それらとを形成する材料も除去することができ、その結果、図7A~7Bに示す図において、前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、各接続構造体34および36のこれらの材料の除去によって形成されたスロット内に材料が何も見えないはずである。
例において、図7A~7Bに示す図が図2に示すUBAR2の例である場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分と、素子層12の一部分に垂直に位置合せされた基板16の一部分とを含むことができる。別の例において、図7A~7Bに示す図が図3に示すUBAR2の例である場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12および12-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた基板16および16-1の一部分とを含むことができる。
図1~3のうちの任意の1つまたはすべてにおける線A-AおよびB-Bに沿った図を表すことができる図8A~8Bを参照すると、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図8A~8Bに示す例は、少なくとも以下を除外して図7A~7Bに示す例と同様である。すなわち、各接続構造体34および36の少なくとも1つの素子層12または12-1の全部または一部を形成する材料は、前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側に保持され、その結果、前記少なくとも1つの素子層12または12-1の前記材料が、前記接続構造体の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側のスロット内に見える。例において、図8A~8Cに示す図が図1に示すUBAR2の例である場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)とを含むことができる。この例において、素子層12は、保持され、図8A~8Bに示すスロット内に見えるはずである。
別の例において、図8A~8Bに示す図が図2に示すUBAR2の例である場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分とを含むことができる。この例において、素子層12は、保持され、図8A~8Bに示すスロット内に見えるはずであり、素子層12の下の基板16(図8Cに仮想線で示す)は、やはり保持されるが、図8A~8Bに示すスロット内には見えないはずである。
別の例において、図8A~8Bに示す図が図3に示すUBAR2の例である場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分とを含むことができる。例において、素子層12が、保持され、図8A~8Bに示すスロット内に見える場合、素子層12の下の基板16は、やはり保持されるが、図8A~8Bに示すスロット内には見えないはずであり、各テザー構造76は、素子層12-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた基板16-1の一部分とをやはり含むはずである。別の例において、素子層12-1が、保持され、図8A~8Bに示すスロット内に見える場合、基板16および16-1ならびに素子層12は、やはり保持されるが、図8A~8Bに示すスロット内には見えないはずである。
図8Dに示す別の例において、図1または2に示すUBAR2の例では、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、素子層12の部分的除去によって露出したテザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の本体の一部分とを含むことができる。図8Dに示す例が図2に示すUBAR2である場合、基板16(図8Dに仮想線で示す)は、素子層12の下に保持され、図8A~8Bに示す図においては見えないはずである。
別の例において、図3に示すUBAR2の例では、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側の、前記素子層12または12-1の部分的除去(図8Dに示す素子層12の部分的除去と同様)によって露出したテザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12または素子層12-1の本体の一部分とを含むことができる。例において、図3に示すUBAR2の素子層12の本体の一部分が除去され(図8Dに示す素子層12の部分的除去と同様)、その結果、図3に示すUBAR2の素子層12を形成する材料の内部の一部分が図8A~8Bに示すスロット内に見え、各テザー構造76は、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1および基板16-1の一部分をやはり含むことができる。この例において、基板16は、保持され、すなわち、基板16は除去される部分はなく、図8A~8Bに示す図においては見えないはずである。
別の例において、図3に示すUBAR2の素子層12-1の本体の一部分が除去され(図8Dに示す素子層12の部分的除去と同様)、その結果、素子層12-1を形成する材料の内部の一部分が、図8A~8Bに示すスロット内に見え、各テザー構造76は、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1の本体の一部分を含むこともできる。この例において、基板16および16-1ならびに素子層12が、保持され、すなわち、基板16および16-1ならびに素子層12は、除去される部分はなく、図8A~8Bに示す図において見えないはずである。
図1~3のうちの任意の1つまたはすべてにおける線A-AおよびB-Bに沿った図を表すことができる図9A~9Bを参照すると、図2に示すUBAR2では、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図9A~9Bに示す例は、少なくとも以下を除外して図8A~8Bに示す例と同様である。各テザー構造76は、素子層12を形成する材料の一部分を含むことができ、その結果、図9A-9Cに示す図において、基板16の一部分が、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側に形成されたスロット内に見え得る。この例において、基板16は保持され、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分とを含むことができる。
引き続き図9A~9Bを参照すると、図3に示すUBAR2では、1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12ならびに基板16および16-1が保持される場合、図9A~9Bに示す図において、基板16-1は、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側に形成されたスロット内に見え得る。この例において、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1の一部分とを含むことができる。
別の例において、図3に示すUBAR2では、基板16が保持され、その結果、図9A~9Bに示す図において、基板16が、各接続構造体34および36の、テザー導体62と、テザー導体56を設けた場合それとの両側に形成されたスロット内に見え得る場合、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた基板16-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分とを含むことができる。
図9Dに示す別の例において、図2に示すUBAR2の例では、基板16と素子層12との界面において、基板16の本体を形成する材料の一部分を、共振器本体4ならびに接続構造体34および36の下に横方向に除去することができ、その結果、図9Dに示すように、接続構造体34および36の底面部分64および70が露出し、共振器本体4の底面部分66および68が露出し、基板16の本体の表面72および74が露出する。この例において、除去された、基板16の本体を形成する材料の一部分は、図9Dの平面内に、各テザー構造76に垂直に位置合せされた基板16の材料の一部分まで延びることができる。この例において、各テザー構造76は、上面から底面まで、テザー導体62と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分と、素子層12の一部分に近接してテザー導体62に垂直に位置合せされた基板16の一部分とを含むことができる。この例において、表面72および74は、図9A~9Bに示すスロット内に見え得る。
別の代替例において、図3に示すUBAR2の例では、基板16-1または16を形成する材料の一部分を、図9Dにおける基板16を形成する材料の除去と同様に、共振器本体4ならびに接続構造体34および36の下に横方向に除去することができ、その結果、基板16-1または16を形成する材料の表面(表面72および74など)が露出し、図9A~9Bに示すスロット内に見え得る。
例において、図3のUBAR2の例の基板16-1を形成する材料の表面(表面72および74など)が露出し、図9A~9Bに示すスロット内に見え得、各テザー構造76は、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1の一部分と、素子層12-1に近接してテザー導体62に垂直に位置合せされた基板16-1を形成する材料の一部分とを含むこともできる。この例において、基板16-1の本体の一部分だけが除去されて、各スロットを形成し、素子層12および基板16が保持され、すなわち、素子層12および基板16は、除去される部分はなく、図9A~9Bに示す図において見えない。
別の例において、図3のUBAR2の例の基板16を形成する材料の表面(表面72および74など)が露出し、図9A~9Bに示すスロット内に見え得、各テザー構造76は、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた基板16-1の一部分と、テザー導体62に垂直に位置合せされた素子層12の一部分と、素子層12に近接してテザー導体62に垂直に位置合せされた基板16を形成する材料の一部分とを含むこともできる。この例において、基板16の本体の一部分だけが除去されて、各スロットを形成する。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、底面導電層10が存在しない、上記に論じた例のうちのいずれかにおいては、接続構造体34および36の底面金属層40および44は、存在しなくてもよい。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、上記に説明した各テザー構造76は、少なくともテザー導体62と、任意選択のテザー導体56(任意選択の底面導電層10が存在するとき)と、テザー導体62に垂直に位置合せされた圧電層8の一部分だけとを含むことができる。別の好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各テザー構造76は、テザー導体62に垂直に位置合せされた、素子層12、基板16、素子層16-1、および/または基板16-1のうちの1つまたは複数の一部分だけを含むこともできる。しかし、これは限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す各共振器本体4の例では、少なくとも上面導電層6と、任意選択の底面導電層10を設けた場合それと、上面導電層6の下の圧電層8の一部分との幅は、すべて同じであることができる。また、あるいは代替案として、例において、素子層12と、基板16と、素子層12-1および/または基板16-1を設けた場合それらとの幅および/または寸法は、すべて、上面導電層6と、任意選択の底面導電層10を設けた場合それと、圧電層8との幅および/または寸法と同じであることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す任意の共振器本体4の例の表面のうちの任意の1つまたは複数、および/または任意の1つまたは複数の接続構造体34および/または36を設けた場合それらの表面のうちの1つまたはすべては、適切なおよび/または望ましいと考えられたときエッチングして、図1~3に示す任意のUBAR2の例の品質係数および/または挿入損失を最適化することができる。例えば、図1~3に示す任意の共振器本体4の例の上面および底面の表面をエッチングすることができる。また、あるいは代替案として、図1~3に示す任意の共振器本体4の例の1つまたは複数の側面をエッチングすることができ、その結果、前記側面のそれぞれは、垂直に平面であることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、上面導電層6、または任意選択の底面導電層10を設けた場合底面導電層10、または両方が交互嵌合電極18の形である場合、前記交互嵌合電極18の1つの後面22または26は、適切な信号源に接続し、適切な信号源によって駆動することができ、その一方で、他の後面22または26は、信号源に接続しないことができる。別の好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、上面導電層6、または任意選択の底面導電層10を設けた場合底面導電層10、または両方が交互嵌合電極18の形である場合、前記交互嵌合電極18の後面22は、1つの信号源に接続し、1つの信号源によって駆動することができ、前記交互嵌合電極18の後面26は、第2の信号源に接続し、第2の信号源によって駆動することができる。例において、第2の信号源は、第1の信号源と同じであるかまたは異なることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12(または12-1)の各具体例は、60×10Pa・s/m以上の音響インピーダンスを有することができる。別の例において、素子層12(または12-1)の各具体例は、90×10Pa・s/m以上の音響インピーダンスを有することができる。別の例において、素子層12(または12-1)の各具体例は、500×10Pa・s/m以上の音響インピーダンスを有することができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各基板層16は、100×10Pa・s/m以下の音響インピーダンスを有することができる。別の例において、各基板層16は、60×10Pa・s/m以下の音響インピーダンスを有することができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12と、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの界面における音響波の反射率(R)は、50%超であることができる。別の例において、素子層12と、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの界面における音響波の反射率(R)は、70%超であることができる。別の例において、素子層12と、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの界面における音響波の反射率(R)は、90%超であることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12または12-1と、圧電層8または任意選択の底面導電層10を設けた場合それとの界面における音響波の反射率(R)は、70%超であることができる。例において、任意の2つの層6と8と、8と10と、8もしくは10と12もしくは12-1と、または12もしくは12-1と16もしくは16-1との界面における、または素子層12もしくは12-1と基板16もしくは16-1との界面における反射率Rは、以下の式により求めることができる。
R=|(Zb-Za)/(Za+Zb)|
ここで、Za=第1の層、例えば、圧電層8または、第2の層の上に位置する任意選択の底面導電層10を設けた場合底面導電層10の音響インピーダンスであり、
Zb=第2の層、例えば、素子層12の音響インピーダンスである。
第1および第2の層の他の例は、基板16または16-1の上の素子層12または12-1の具体例を含むことができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す任意の共振器本体4の例の全反射率(R)は、>90%であることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12は、当技術分野で周知のやり方で形成されたダイヤモンドまたはSiCの層であることができる。例において、基板16は、ケイ素から形成することができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、ダイヤモンドで形成された素子層12は、基板16もしくは16-1または犠牲基板(図示せず)上のダイヤモンドの化学的気相成長(CVD)によって成長させることができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、任意選択の底面導電層10、圧電層8、および上面導電層6は、本明細書ではこれ以上説明しない従来の半導体処理技法を利用して、素子層12上に堆積させ、必要に応じ、パターン形成することができる(例えば、櫛歯電極27または交互嵌合電極18)。
本明細書では、各温度補償層90、92、および94は、ケイ素と酸素のうちの少なくとも一方を含むことができる。例えば、各温度補償層は、二酸化ケイ素、またはケイ素元素、および/または酸素元素を含むことができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す各UBAR2は、100以上の無負荷品質係数を有することができる。別の例において、図1~3に示す各UBAR2は、50以上の無負荷品質係数を有することができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、図1~3に示す各共振器本体4の例の圧電層8、各素子層12、および各基板16を設けた場合各基板16の厚さは、任意の適切なおよび/または望ましいやり方で選択して、共振器本体4の性能を最適化することができる。同様に、例において、図1~3に示す各共振器本体4の例の寸法は、無制限に、挿入損失、電力処理能力、および熱放散などの目標性能に対して選択することができる。1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、ダイヤモンドが素子層12の材料として使用されたとき、底面層12との界面における前記ダイヤモンド層の表面は、光学的に仕上げおよび/または物理的に高密度にすることができる。例において、素子層12を形成するダイヤモンド材料は、ドーピングされていない、またはドーピングされている、例えば、P型またはN型であることができる。ダイヤモンド材料は、多結晶、ナノ結晶、または超ナノ結晶であることができる。例において、ケイ素が基板16の各具体例の材料として使用されたとき、前記ケイ素は、ドーピングされていない、またはドーピングされている、例えば、P型またはN型であり、単結晶または多結晶であることができる。素子層を形成するダイヤモンド材料は、20cm-1以下のラマン半値幅を有することができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、圧電層8は、ZnO、AlN、InN、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ニオベート、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属チタネート、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属タンタライト、GaN、AlGaN、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ポリマーまたは前述の材料のうちのいずれかのドーピングされた形で形成することができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、素子層12は、任意の適切なおよび/または望ましい高音響インピーダンス材料で形成することができる。例において、10Pa・s/mから630×10Pa・s/mの間またはそれ以上の音響インピーダンスを有する材料は、高音響インピーダンス材料とみなすことができる。例えば、本明細書に説明する任意の素子層12を形成するのに使用することができる典型的な高音響インピーダンス材料のいくつかの限定されない例には、ダイヤモンド(約630×10Pa・s/m);W(約99.7×10Pa・s/m);SiC;金属などの凝縮相材料、例えば、Al、Pt、Pd、Mo、Cr、Ir、Ti、Ta;周期表の3Aまたは4A族の元素;周期表の1B、2B、3B、4B、5B、6B、7B、または8B族の遷移元素;セラミック;ガラス、およびポリマーが含まれてよい。この高音響インピーダンス材料の限定されない例の列挙は、限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、基板16は、任意の適切なおよび/または望ましい低音響インピーダンス材料で形成することができる。例において、10Pa・s/mから30×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスを有する材料は、低音響インピーダンス材料とみなすことができる。例えば、本明細書に説明する任意の基板16を形成するのに使用することができる典型的な低音響インピーダンス材料のいくつかの限定されない例には、セラミック;10Pa・s/mから30×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスを有するガラス、結晶、鉱物、および金属;象牙(1.4×10Pa・s/m);アルミナ/サファイア(25.5×10Pa・s/m);アルカリ金属K(1.4×10Pa・s/m);SiO、およびケイ素(19.7×10Pa・s/m)のうちの少なくとも1つが含まれてよい。この低音響インピーダンス材料の限定されない例の列挙は、限定的な意味で解釈されないものとする。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、各共振器本体4の例を形成する材料の選択により、典型的には高音響インピーダンス材料とみなされる1つまたは複数の材料は、共振器本体4の低音響インピーダンス材料として機能することができる。例えば、ダイヤモンドまたはSiCが素子層12の材料として使用された場合、Wを基板16の材料として使用することができる。したがって、共振器本体4の2つの層または基板の界面において所望の反射率R(上記に論じた)を実現することにより、どの材料を高音響インピーダンス材料として使用でき、どの材料を低音響インピーダンス材料として使用できるかを決定することができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、本発明の原理によるバルク音響共振器は、共振器本体4を含むことができる。共振器本体4は、圧電層8と、素子層12と、素子層12とは反対側の圧電層8上の上面導電層6とを含むことができる。圧電層とは反対側の素子層12の表面の実質上すべては、共振器本体4から分離されているキャリア14に共振器本体4を実装するためにある。例において、圧電層とは反対側の素子層の表面のすべては、共振器本体の全体をキャリアに実装するためであり得ることが望ましいが、絶対不可欠ではない。例において、バルク音響共振器は、信号を上面導電層に伝導するために接続構造体34または36を含むことができることが望ましいが、絶対不可欠ではない。例において、素子層は、ダイヤモンドまたはSiCを含むことができる。例において、上面導電層6は、複数の間隔を置いた導電線またはフィンガを含むことができる。例において、共振器本体4は、圧電層8と素子層12との間に任意選択の底面導電層10をさらに備えることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、共振器本体4は、圧電層8とは反対側の素子層12に取り付けられた基板16をさらに含むことができる。例において、素子層12の表面は、その全体を基板16に実装することができる。例において、キャリア14に面する基板16の表面は、その全体をキャリア14に直接実装するためにあることができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、キャリア14に面する素子層12の表面は、その全体を基板16に直接実装することができる。例において、キャリア14に面する素子層12の表面は、その全体をキャリア14に直接実装するためにある。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、共振器本体4は、基板16と圧電層8との間に第2の素子層12-1を、または基板16と圧電層8との間に第2の基板16-1を、または両方をさらに含むことができる。
1つの好ましいおよび非限定的な実施形態または例において、本明細書では、「その全体を実装すること(mounting in its entirety)」は1つの層または基板を直接または間接的に別の層または基板に実装することを意味することができる。例において、本明細書では、「その全体を実装すること(mounting in its entirety)」は、また、あるいは代替案として、1つの層または基板と、別の層または基板との間に意図的に導入された空間または間隙がないことを意味することができる。別の例において、本明細書では、「その全体を実装すること(mounting in its entirety)」は、また、あるいは代替案として、1つの層または基板と、別の層または基板との間に自然に(ただし、意図的ではなく)形成され得る自然に発生する空間を含むことができる。
このようにUBARのいくつかの非限定的な実施形態または例を説明してきたので、次にUBARの第1から第6の例を説明する。
UBARの第1の例:温度補償層の存在を有する素子層有効モード3および/またはモード4共振
図1に戻って参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または例において、UBAR2の第1の例(図1に示す)が、その上面からキャリア14までに、間隔を置いた導電線またはフィンガ20または28(図4A~4Bに示す)と、LiNbOで形成された圧電層8と、SiOで形成された温度補償層92と、ダイヤモンドまたはSiCで形成された素子層12とを備える上面導電層6を含むことができる。例において、フィンガ・ピッチ38(図4A~4Bに示す)は0.6μmであり、圧電層8の厚さは0.6μmである。
本開示全体を通して、変数「λ」の値は、上面導電層6によって画定されたパターンもしくは特徴の1つもしくは複数の寸法に基づくか、または圧電層8の厚さに基づくことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、λの値は、フィンガ・ピッチ38の2倍に等しくてもよく、または圧電層8の厚さの2倍(この例においては1.2μm)に等しくてもよい。しかし、λの値は本明細書に説明するそれぞれのUBARの例の1つもしくは複数の他のパターンもしくは特徴の任意の他の適切なおよび/もしくは望ましい寸法および/または1つもしくは複数の層の厚さに基づいてもよいので、これは限定的な意味で解釈されないものとする。この例において、圧電層8のカット角度は、YカットまたはYXカットと呼ばれることもある0°(または180°)であった。いくつかの非限定的な実施形態または例において、0°(または180°)±20°の圧電層8のカット角度の使用が想定される。本明細書では、他の指示がない限り、圧電層8のカット角度は、X軸を中心として回転されたカット角度を基準とする。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、UBAR2の第1の例をモデル化するために、周波数応答(周波数対振幅)を、SiOで形成された温度補償層92の厚さのいくつかのまたは複数の異なる例示的な値に対して、このUBAR2の第1の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。モデル化の例において、SiOで形成された温度補償層92の厚さは、(9/16)λから(1/64)λの間で変化させ、厚さの各値に対するUBAR2の第1の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数は、少なくとも1GHzから6.2GHzの間で変化させた。例において、周波数対振幅の第1のプロット、グラフ、または関係を、例えば、(9/16)λの温度補償層92の厚さに対して、少なくとも1GHzから6.2GHzの間の周波数掃引について求めた。例において、周波数対振幅の別のプロット、グラフ、または関係を、例えば、(3/64)λの温度補償層92の厚さに対して少なくとも1GHzから6.2GHzの間の周波数掃引について求めた。周波数対振幅の追加のプロット、グラフ、または関係を、温度補償層92の他の厚さの周波数掃引について求めた。
周波数対振幅の各プロット、グラフ、または関係に対して、少なくともモード4共振周波数88(図10および図11)が観察された。しかし、このUBARの第1の例において、意外にも、図10に示すモード4共振周波数88の3.05GHzに対して、モード4共振周波数88が、約5.2GHzで観察され(図11)、モード3共振周波数86(図11)が、約3.13GHzで観察された。
図11において、モード1およびモード2共振周波数82および84(例えば、図10に示す)は、簡潔にするためにモード3共振周波数86の左に省略されている。しかし、少なくとも1GHzから6.2GHzの間の周波数掃引では、モード1およびモード2共振周波数82および84(例えば、図10に示す)は、モード3およびモード4共振周波数86および88に加えて存在してもよいことを理解されたい。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、例えば、図11に示すように、周波数対振幅の各プロット、グラフ、または関係は、モード3共振周波数86ではfs1の正のピーク値とfp1の負のピーク値とを含み、モード4共振周波数88ではfs2の正のピーク値とfp2の負のピーク値を含む。
説明だけのために、本明細書では、特定の周波数「に関して」観察された「共振周波数」は、モード3共振周波数86では、正のピーク値fs1からfp1の負のピーク値の間の、およびモード4共振周波数88では、正のピーク値fs2からfp2の負のピーク値の間の任意の代表的周波数であり得る。したがって、特定の周波数「に関する」ものとして本明細書に説明する任意の共振周波数は、限定的な意味で解釈されないものとする。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、SiOで形成された温度補償層92の厚さ(1/16)λに対して、モード3およびモード4共振周波数86および88のモード3結合効率(M3CE)およびモード4結合効率(M4CE)は、それぞれ、以下の式EQ1およびEQ2により求めることができる。
EQ1:モード3結合効率(M3CE)=(π/4)((fp1-fs1)/fp1
EQ2:モード4結合効率(M4CE)=(π/4)((fp2-fs2)/fp2
ここで、それぞれ、3.738GHzおよび3.13GHzに等しいfp1およびfs1の例示的な値に対して、
M3CE=40.093%、および
それぞれ、5.442GHzおよび5.172GHzに等しいfp2およびfs2の例示的な値に対して、
M4CE=12.229%
しかし、この例におけるM3CEの前述の値は、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上のM3CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。また、あるいは代替案として、この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、M3CEの具体的な値、例えば、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、0°(または180°)±20°の上記のカット角度を超えて、例えば、0°(または180°)±20°以上、±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M3CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、あるレベルのM4CE、例えば、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、130°±30°のカット角度(Yカット130±30またはYXカット130±30と呼ばれることもある)を超えて、例えば、130°±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、式EQ1およびEQ2ならびに温度補償層92の厚さのいくつかの値に対して上記に説明したやり方で求めた周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を使用して、モード3およびモード4共振周波数を最適化するSiOで形成された温度補償層92の厚さ値は、それぞれ、(3/64)λおよび(1/32)λであると決定された。しかし、これらの厚さの値は、SiOで形成された温度補償層92の厚さが任意の適切なおよび/または望ましくは、無制限に、1λ以下、(1/2)λ以下、(3/8)λ以下、(1/4)λ以下、または(1/8)λ以下などの厚さである場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
UBARの第2の例:温度補償層の存在なしの素子層有効モード3および/またはモード4共振
いくつかの非限定的な実施形態または例において、比較および/またはモデル化のために、周波数応答を、UBAR2の第2の例が温度補償層92を除外することを除いてほとんどの点で上記に説明したUBAR2の第1の例(図1に示す)と同様であるUBAR2の第2の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を周波数掃引について求めた。
式EQ1およびEQ2ならびに周波数掃引について求めた周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を利用して、UBAR2の第2の例のモード3およびモード4共振周波数86および88の結合効率M3CEおよびM4CEは、次の値であると決定された。
それぞれ、3.738GHzおよび3.13GHzに等しいfp1およびfs1の値に対して、M3CE=40.093%
および
それぞれ、6.194GHzおよび5.96GHzに等しいfp2およびfs2の値に対して、M4CE=9.312%
しかし、この例におけるM3CEの前述の値は、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上のM3CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。また、あるいは代替案として、この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、M3CEの具体的な値、例えば、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、0°(または180°)±20°の上記のカット角度を超えて、例えば、0°(または180°)±20°以上、±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M3CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、あるレベルのM4CE、例えば、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、130°±30°のカット角度(Yカット130±30またはYXカット130±30と呼ばれることもある)を超えて、例えば、130°±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
上記に説明した温度補償層92を有するおよび有さないUBAR2のM4CEの値から理解することができるように、結合効率は、SiOの温度補償層92を有するUBAR2ではより大きい場合があり、逆に、結合効率は、SiOの温度補償層92を有さないUBAR2ではより小さい場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または例において、一般に、より大きい値の結合効率がより望ましい。
UBARの第3の例:温度補償層および窒化アルミニウムの層の存在を有する素子層有効モード3および/またはモード4共振
図12を参照し、引き続き図11を参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または例において、比較および/またはモデル化のために、周波数応答を、少なくとも以下を除いて、すなわち、UBAR2の第3の例が、ダイヤモンドまたはSiCの素子層12と、図12にAlN層96の上に示すSiOの温度補償層92との間にAlN96の層を含み、AlN層96が(7/16)λの厚さを有し、SiOの温度補償層92が、(11/128)λの厚さを有し、ダイヤモンドまたはSiCで形成された素子層12が、厚さ(90/16)λを有することを除いて、ほとんどの点で上記に説明したUBAR2の第1の例と同様であるUBAR2の第3の例(図12に示す)に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。この例において、λは1.6μmに等しい。周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を周波数掃引について求めた。
式EQ1およびEQ2ならびに周波数掃引について求めた周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を利用して、図12に示すUBAR2の第3の例のモード3およびモード4共振周波数86および88に対する結合効率M3CEおよびM4CEは、次の値であると決定された。
それぞれ、3.608GHzおよび3.032GHzに等しいfp1およびfs1の値に対して、M3CE=39.351%
および
それぞれ、5.02GHzおよび4.8GHzに等しいfp2およびfs2の値に対して、M4CE=10.802%
しかし、この例におけるM3CEの前述の値は、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上のM3CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。また、あるいは代替案として、この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、M3CEの具体的な値、例えば、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、0°(または180°)±20°の上記のカット角度を超えて、例えば、0°(または180°)±20°以上、±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M3CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、あるレベルのM4CE、例えば、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上が所望されるとき、圧電層8のカット角度は、130°±30°のカット角度(Yカット130±30またはYXカット130±30と呼ばれることもある)を超えて、例えば、130°±30°以上、±40°以上、±50°以上などのカット角度に及ぶことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
UBARの第1から第3までの例の上記の例において、M3CEおよびM4CEは、0°(または180°)の角度でカットされたLiNbO結晶で形成された圧電層8に対して求めた。いくつかの非限定的な実施形態または例において、約130°の角度でカットされた(YXカット130°またはYカット130°と呼ばれることもある)LiNbO結晶で形成された圧電層8が、モード4共振周波数88の結合効率M4CEを改善または最適化することができることを出願人は発見した。例において、LiNbO結晶で形成された圧電層8のカット角度は、例えば、100°から160°の間の範囲において130°±30°、より好ましくは、例えば、110°から150°の間の範囲において130°±20°、最も好ましくは、例えば、120°から140°の範囲において130°±10°であることができる。しかし、これらの±値または範囲は、限定的な意味で解釈されないものとする。
さらに、いくつかの非限定的な実施形態または例において、圧電層8(約130°(±30°、または±20°、または±10°)の角度でカットされたLiNbO結晶で形成された)と素子層12(基板16が省略されたとき)または基板16(素子層12が省略されたとき)との、または素子層12および基板16の両方が存在するときは両方との間の低および高音響インピーダンス材料の交互に重なった層を用いて形成されたUBAR2が、モード4共振周波数88の結合効率M4CEを改善または最適化することもできることを出願人は発見した。いくつかの非限定的な実施形態または例において、低および高音響インピーダンス材料の重なった層を用いて形成されたUBAR2は、ダイヤモンド、SiC、W、Ir、またはAlNで形成された素子層12と、ケイ素で形成された基板16とを含むことができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、低および高音響インピーダンス材料の交互に重なった層を用いて形成されたUBAR2は、ケイ素で形成された基板16を含むことができるが、素子層12は除外することができる。
UBARの第4の例:少なくとも低音響インピーダンス層と高音響インピーダンス層とを備え、任意選択で素子層を有するスタックによって有効にされた屈曲モード(モード4)
図13を参照し、引き続き図11を参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または例において、低および高音響インピーダンス材料の交互に重なった層で形成されたUBAR2の第4の例(図13に示す)が、圧電層8(約130°(±30°、または±20°、または±10°)の角度でカットされたLiNbO結晶で形成された)から(任意選択の)素子層12または基板16までに、第1の低音響インピーダンス層100と、第1の高音響インピーダンス層102と、第2の低音響インピーダンス層104と、第2の高音響インピーダンス層106と、第3の低音響インピーダンス層108とを含むことができる。この例において、上面電極6の間隔を置いた導電線またはフィンガ20または28のフィンガ・ピッチ38(図4A~4Bに示す)は1.2μmであり、λの値は2.4μmであり、圧電層の厚さはλ/2であり、素子層12の厚さは、存在するとき、4λであり、基板16の厚さは20μmである。この例において、モデル化するために、圧電層8のカット角度は、100°から160°の間で変化させた。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、各低音響インピーダンス層100、104、および108は、二酸化ケイ素(SiO)で形成することができ、各高音響インピーダンス層102および106は、例えば、タングステン(W)などの金属で形成することができ、素子層10は、ダイヤモンドまたはSiCで形成することができ、基板16は、ケイ素で形成することができる。例において、素子層12は任意選択であることができ、その結果、第3の低音響インピーダンス層108は、基板12および第2の高音響インピーダンス層106と直接接触することができる。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、モデル化するために、周波数応答(周波数対振幅)を、例えば、UBAR2の第1の例に対して上記に説明したやり方で、100°から160°の間で変化させた圧電層8のいくつかの異なるカット角度のそれぞれに対して、低音響インピーダンス層100、104、および108の厚さのいくつかの異なる例示的な値のそれぞれに対して、および高音響インピーダンス層102および106の厚さのいくつかの異なる例示的な値のそれぞれに対して、素子層12を有するおよび有さないいくつかのUBAR2の第4の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。言い換えれば、周波数応答(周波数対振幅)を、(1)素子層12または素子層12なし、(2)100°から160°の間で変化させた圧電層8のカット角度、(3)低音響インピーダンス層100、104、および108の厚さ値、および(4)高音響インピーダンス層102および106の厚さの値の異なる組合せを有するいくつかのUBAR2の第4の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、圧電層8の各カット角度に対して、各低音響インピーダンス層100、104、および108の厚さは、同じ(最初の)値に設定され、各高音響インピーダンス層102および106の厚さは、同じ(2番目の)値に設定され、UBAR2の第4の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数が、例えば、1GHzから6.2GHzまで掃引され、前記掃引に対するUBAR2の第4の例の周波数応答が記録された。次いで、低音響インピーダンス層の厚さのみの値(最初の値)または高音響インピーダンス層の厚さの値(2番目の値)が変更され、周波数掃引が繰り返され、UBAR2の第4の例の周波数応答が記録された。このプロセスは、低音響インピーダンス層および高音響インピーダンス層の厚さの異なる値に対してUBAR2の第4の例の周波数応答を特徴づけるために低音響インピーダンス層および高音響インピーダンス層のいくつかの異なる厚さ値に対して繰り返された。いくつかの非限定的な実施形態または例において、各低音響インピーダンス層および/または各高音響インピーダンス層の厚さは、同じでも、または異なってもよい。いくつかの非限定的な実施形態または例において、ダイヤモンド、SiC、W、Ir、AlNなどは、高音響インピーダンス材料として使用することができる。周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を各周波数掃引について求めた。
式EQ2およびUBAR2の第4の例の周波数掃引に対して求めた周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を利用して、素子層12を有するおよび有さない、図13に示すUBAR2の第4の例のモード4共振周波数88の最適な結合効率M4CEは、例えば、130°の角度でカットされた圧電層8に対して、および、例えば、(1/16)λに等しい、各低音響インピーダンス層100、104、および108の厚さ、および、例えば、(1/16)λに等しい、各高音響インピーダンス層102および106の厚さに対して、次の値であると決定された。
それぞれ、5.43GHzおよび5.08GHzに等しいfp2およびfs2の値に対して、M4CE=15.888%
この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。例において、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値は、上記に説明したように、±適切なおよび/または望ましい値、例えば、130°±30°だけ圧電層8のカット角度を調整することによって実現することができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
さらに、各低音響インピーダンス層および/または各高音響インピーダンス層の前述の厚さは、各低音響インピーダンス層の厚さおよび/または各高音響インピーダンス層の厚さが任意の適切なおよび/または望ましくは、無制限に、1λ以下、(1/2)λ以下、(3/8)λ以下、(1/4)λ以下、または(1/8)λ以下などの厚さである場合があり、各低および/または高音響インピーダンス層の厚さが任意の他の低および/または高音響インピーダンス層の厚さと異なる(または同じである)場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。したがって、本明細書では、低音響インピーダンス層の厚さが同じであること、高音響インピーダンス層の厚さが同じであること、または、高音響インピーダンス層(複数可)の厚さと低音響インピーダンス層(複数可)の厚さが同じであることは、限定的な意味で解釈されないものとする。
UBARの第5の例:少なくとも低音響インピーダンス層と高音響インピーダンス層とを備え、任意選択で素子層を有するスタックによって有効にされた屈曲モード(モード4)
引き続き図11および13を参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または例において、上記に説明したUBAR2の第4の例と同様のやり方で、100°から160°の間の圧電層8のいくつかの異なるカット角度のそれぞれに対して、モデル化するために、周波数応答(周波数対振幅)を、以下を除いて、すなわち、低音響インピーダンス層108が省略されることを除いて、ほとんどの点で上記に説明したUBAR2の第4の例(図13に示す)と同様であるUBAR2の第5の例の低音響インピーダンス層および高音響インピーダンス層の異なる厚さ値に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を各周波数掃引について求めた。
式EQ2およびUBAR2の第5の例に対して求めた周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を利用して、素子層12を有するおよび有さないUBAR2の第5の例のモード4共振周波数88に対する最適な結合効率M4CEは、130°の角度でカットされた圧電層8に対して、および(1/16)λに等しい各低音響インピーダンス層100および104の厚さおよび(1/16)λに等しい各高音響インピーダンス層102および106の厚さに対して、UBAR2の第4の例と同じである、すなわち、次の値であると決定された。
それぞれ、5.43GHzおよび5.08GHzに等しいfp2およびfs2の値に対して、M4CE=15.888%
いくつかの非限定的な実施形態または例において、各低音響インピーダンス層および/または各高音響インピーダンス層の厚さは、同じでも、または異なってもよい。いくつかの非限定的な実施形態または例において、ダイヤモンド、SiC、W、AlN、Irなどは、各高音響インピーダンス層の材料として使用することができる。
この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。例において、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値は、上記に説明したように、±適切なおよび/または望ましい値、例えば、130°±30°だけ圧電層8のカット角度を調整することによって実現することができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
さらに、各低音響インピーダンス層および/または各高音響インピーダンス層の前述の厚さは、各低音響インピーダンス層の厚さおよび/または各高音響インピーダンス層の厚さが任意の適切なおよび/または望ましくは、無制限に、1λ以下、(1/2)λ以下、(3/8)λ以下、(1/4)λ以下、または(1/8)λ以下などの厚さである場合があり、各低および/または高音響インピーダンス層の厚さが任意の他の低および/または高音響インピーダンス層の厚さと異なる(または同じである)場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。したがって、本明細書では、低音響インピーダンス層の厚さが同じであること、高音響インピーダンス層の厚さが同じであること、または、高音響インピーダンス層(複数可)の厚さが低音響インピーダンス層(複数可)の厚さと同じであることは、限定的な意味で解釈されないものとする。
この結果は、高音響インピーダンス層106と、素子層12または基板16との、または両方との間の1つまたは複数の追加の低音響インピーダンス層の任意の追加の利益は、たとえあったとしてもごくわずかである場合があることを示している。
UBARの第6の例:少なくとも低音響インピーダンス層と高音響インピーダンス層とを備え、任意選択で素子層を有するスタックによって有効にされた屈曲モード(モード4)。図14を参照し、引き続き図11を参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または例において、低および高音響インピーダンス材料の交互に重なった層で形成されたUBAR2の第6の例(図14に示す)は、圧電層8(約130°(±30°、または±20°、または±10°)の角度でカットされたLiNbO結晶で形成された)から素子層12までに、第1の低音響インピーダンス層100と、第1の高音響インピーダンス層102と、第2の低音響インピーダンス層104と、第2の高音響インピーダンス層106と、第3の低音響インピーダンス層108と、第3の高音響インピーダンス層110と、第4の低音響インピーダンス層112と、第4の高音響インピーダンス層114と、第5の低音響インピーダンス層116と、第5の高音響インピーダンス層118と、第6の低音響インピーダンス層120と、第6の高音響インピーダンス層122と、第7の低音響インピーダンス層124と、第7の高音響インピーダンス層126と、第8の低音響インピーダンス層128と、第8の高音響インピーダンス層130と、第9の低音響インピーダンス層132とを含むことができる。
この例において、上面電極6の間隔を置いた導電線またはフィンガ20または28のフィンガ・ピッチ38(図4A~4Bに示す)は1.2μmであり、λの値は2.4μmであり、圧電層の厚さは(0.2)λであり、各低音響インピーダンス層の厚さは(1/16)λであり、素子層12の厚さは4λである。
100°から160°の間の圧電層8のいくつかの異なるカット角度のそれぞれに対してUBAR2の第6の例をモデル化するために、周波数応答を、UBAR2の第4の例に対して上記に説明したやり方で高音響インピーダンス層の厚さのいくつかの異なる例示的な値に対してUBAR2の第6の例に加えられた例示的な電気刺激の周波数掃引(例えば、1GHzから6.2GHzまで)について求めた。この例において、圧電層8の各カット角度および各周波数掃引に対して、各高音響インピーダンス層は、同じ厚さ値を有する。周波数対振幅のプロット、グラフ、または関係を各周波数掃引について求めた。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、各低音響インピーダンス層は、二酸化ケイ素(SiO)で形成することができ、各高音響インピーダンス層は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)で形成することができ、素子層10は、ダイヤモンドまたはSiCで形成することができ、基板16は、ケイ素で形成することができる。
式EQ2およびUBAR2の第6の例に対して求めた周波数応答のプロット、グラフ、または関係を利用して、UBAR2の第6の例のモード4共振周波数88に対する最適な結合効率M4CEは、130°の角度でカットされた圧電層8に対して、および(5/16)λに等しい各高音響インピーダンス層の厚さに対して、次の値であると決定された。
それぞれ、5.38GHzおよび5.09GHzに等しいfp2およびfs2の値に対して、M4CE=13.287%
いくつかの非限定的な実施形態または例において、各低音響インピーダンス層の厚さおよび/または各高音響インピーダンス層の厚さは、同じでも、または異なってもよい。いくつかの非限定的な実施形態または例において、ダイヤモンド、SiC、W、AlNなどは、各高音響インピーダンス層の材料として使用することができる。
この例におけるM4CEの前述の値は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値が満足のいく、適切なおよび/または望ましい場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。さらに、各低音響インピーダンス層および/または各高音響インピーダンス層の前述の厚さは、各低音響インピーダンス層の厚さおよび/または各高音響インピーダンス層の厚さが任意の適切なおよび/または望ましくは、無制限に、1λ以下、(1/2)λ以下、(3/8)λ以下、(1/4)λ以下、または(1/8)λ以下などの厚さである場合があり、各低および/または高音響インピーダンス層の厚さが任意の他の低および/または高音響インピーダンス層の厚さと異なる(または同じである)場合があるので、限定的な意味で解釈されないものとする。したがって、本明細書では、低音響インピーダンス層の厚さが同じであること、高音響インピーダンス層の厚さが同じであること、または、高音響インピーダンス層(複数可)の厚さと低音響インピーダンス層(複数可)の厚さが同じであることは、限定的な意味で解釈されないものとする。
例において、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上のM4CEの値は、上記に説明したように、±適切なおよび/または望ましい値、例えば、130°±30°だけ圧電層8のカット角度を調整することによって実現することができる。いくつかの非限定的な実施形態または例において、無制限に、ZカットまたはXカットの所望のカット角度から作り出されたLiNbO結晶などの圧電層8は、M4CEの所望の具体的な値を得るのにも十分である場合がある。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、上記に説明したUBAR2の第1から第6の例のモデル化は、コンピュータ・シミュレーションによって、場合によっては、1つまたは複数の物理的試料に対して実施された。
いくつかの非限定的な実施形態または例において、130°または約130°の角度でカットされたLiNbOで形成された圧電層8がM4CEの値を最適化したことは、上記に説明したUBAR2の第1から第6の例のモデルから決定された。しかし、いくつかの非限定的な実施形態または例において、100°から160°の間の角度でカットされたLiNbOで形成された圧電層8がM4CEの望ましい値をやはり生成したことも決定されたが、その一方で、110°から150°の間の角度でカットされたLiNbOで形成された圧電層8がM4CEのより望ましい値を生成し、120°から140°の間の角度でカットされたLiNbOで形成された圧電層8がM4CEのさらにより望ましい値を生成した。しかし、130°の角度でカットされたLiNbOで形成された圧電層8が、M4CEの最も望ましい(最高の)値を生成した。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、LiNbOなどの圧電層の厚さは、例において、屈曲モード-モード4では、0.5λ以下、0.4λ以下、0.3λ以下、または0.2λ以下などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、LiNbOなどの圧電層の厚さは、例において、せん断モード-モード3では2λ以下、1.6λ以下、1.2λ以下、または0.8λ以下などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、例えば、Al、Mo、Wなどの電極の厚さは、例において、0.010λ以上、0.013λ以上、0.016λ以上、0.019λ以上、または0.022λ以上などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、例えば、ダイヤモンド、SiC、AlNなどの素子層の厚さは、例において、50nm以上、100nm以上、150nm以上、または200nm以上などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、低音響インピーダンス層の厚さは、例において、0.05λ以上、0.07λ以上、0.09λ以上、0.11λ以上、または0.13λ以上などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、高音響インピーダンス層の厚さは、例において、0.05λ以上、0.07λ以上、0.09λ以上、0.11λ以上、または0.13λ以上などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例において、温度補償層の厚さは、例において、2λ以下、1.5λ以下、1.0λ以下、0.5λ以下、または0.3λ以下などの任意の適切なおよび/または望ましい厚さでもよい。任意選択で、本明細書に説明するUBARの任意の例の1つまたは複数のまたはすべての外部表面は、任意選択のパッシベーション層で保護することができる。パッシベーションは、例えば、AlN、SiN、SiOなどの誘電材料の層でもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例の共振周波数は、0.1GHz以上、0.5GHz以上、1.0GHz以上、1.5GHz以上、または2.0GHz以上でもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例の結合効率は、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上でもよい。
本明細書に説明するUBARの任意の例は、バルク音響波と、Sモード、拡張モード、せん断モード、A1モード、屈曲モードなどを含むがそれに限定されない場合がある浅いバルク音響波と、合成モードとを含むモードで共振することができる。
他の非限定的な実施形態または例は、以下の番号付き項目に記述される。
項目1:バルク音響共振器が、共振器本体を備え、共振器本体が、LiNbO単結晶である圧電層と、素子層と、素子層とは反対側の圧電層上の上面導電層とを含み、圧電層とは反対側の素子層の表面の実質上すべてが、共振器本体の一部でないキャリアに共振器本体を実装するためのものである。
項目2:項目1のバルク音響共振器であって、LiNbO単結晶が、130°±30°、±20°、または±10°の角度でカットされたものであり得る、バルク音響共振器。
項目3:項目1または2のバルク音響共振器であって、LiNbO単結晶が、0°±30°、±20°、または±10°の角度でカットされたものであり得る、バルク音響共振器。
項目4:項目1~3のいずれか1つのバルク音響共振器が、0.1GHz以上、0.5GHz以上、1.0GHz以上、1.5GHz以上、または2.0GHz以上の周波数においてモード3またはモード4共振を含むことができる。
項目5:項目1~4のいずれか1つのバルク音響共振器が、8%以上、11%以上、14%以上、17%以上、または20%以上の結合効率を有するモード3共振と、3%以上、4%以上、6%以上、8%以上、または10%以上の結合効率を有するモード4共振とのうちの少なくとも一方を含むことができる。
項目6:項目1~5のいずれか1つのバルク音響共振器であって、モード4共振では、LiNbO単結晶が、0.5λ以下、0.4λ以下、0.3λ以下、または0.2λ以下の厚さを有することができる、バルク音響共振器。
項目7:項目1~6のいずれか1つのバルク音響共振器であって、モード3共振では、LiNbO単結晶が、2λ以下、1.6λ以下、1.2λ以下、または0.8λ以下の厚さを有することができる、バルク音響共振器。
項目8:項目1~7のいずれか1つのバルク音響共振器が、0.010λ以上、0.013λ以上、0.016λ以上、0.019λ以上、または0.022λ以上の厚さを有する導電層を圧電層と素子層との間にさらに含むことができる。
項目9:項目1~8のいずれか1つのバルク音響共振器であって、素子層が、50nm以上、100nm以上、150nm以上、または200nm以上の厚さを有することができる、バルク音響共振器。
項目10:項目1~9のいずれか1つのバルク音響共振器が、10Pa・s/mから30×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスと0.05λ以上、0.07λ以上、0.09λ以上、0.11λ以上、または0.13λ以上の厚さとを有する低音響インピーダンス材料の層を圧電層と素子層との間にさらに含むことができる。
項目11:項目1~10のいずれか1つのバルク音響共振器が、10Pa・s/mから630×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスと0.05λ以上、0.07λ以上、0.09λ以上、0.11λ以上、または0.13λ以上の厚さとを有する高音響インピーダンス材料の層を圧電層と素子層との間にさらに含むことができる。
項目12:項目1~11のいずれか1つのバルク音響共振器が、2λ以下、1.5λ以下、1.0λ以下、0.5λ以下、または0.3λ以下の厚さを有しSiおよび酸素を含む温度補償層を圧電層と素子層との間にさらに含むことができる。
項目13:項目1~12のいずれか1つのバルク音響共振器が、パッシベーション層をさらに含むことができる。
項目14:項目1~13のいずれか1つのバルク音響共振器であって、上面導電層が、間隔を置いた導電フィンガの少なくとも1つの対を含むことができる、バルク音響共振器。間隔を置いた導電フィンガの少なくとも1つの対が、70μm以下、20μm以下、10μm以下、6μm以下、または4μm以下のフィンガ・ピッチを有することができる。
項目15:項目1~14のいずれか1つのバルク音響共振器が、複数の交互に重なった温度補償層および高音響インピーダンス層を圧電層と素子層との間にさらに含むことができる。
項目16:項目1~15のいずれか1つのバルク音響共振器であって、素子層が、ダイヤモンド;W;SiC;Ir、AlN、Al;Pt;Pd;Mo;Cr;Ti;Ta;元素周期表の3Aもしくは4A族の元素;元素周期表の1B、2B、3B、4B、5B、6B、7Bもしくは8B族の遷移元素;セラミック;ガラス;およびポリマーのうちの少なくとも1つを含むことができる、バルク音響共振器。
本発明を現在最も実用的な好ましいおよび非限定的な実施形態、例、または態様とみなされるものに基づいて例示のために詳細に説明してきたが、そのような詳細は、そのためだけであり、本発明は開示した好ましいおよび非限定的な実施形態、例、または態様に限定されず、それどころか、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内にある変更および同等の構成を包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、本発明は、可能な限り、任意の好ましいおよび非限定的な実施形態、例、態様、または添付の特許請求の範囲の1つまたは複数の特徴を、任意の他の好ましいおよび非限定的な実施形態、例、態様、または添付の特許請求の範囲の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができることを企図していることを理解されたい。

Claims (17)

  1. バルク音響共振器であって、
    共振器本体を備え、前記共振器本体が、
    LiNbO単結晶である圧電層であって、LiNbO単結晶がそのX軸を中心として回転されたある角度でYカットでカットされ、かつ、ある厚さを有するものであり、前記角度および前記厚さが所定の結合効率でのモード3共振またはモード4共振をもたらす、圧電層と、
    前記圧電層の下方に位置する素子層であって、前記素子層がダイヤモンドまたはSiCで形成され、かつ、50nm以上の厚さを有する、素子層と、
    前記素子層とは反対側の前記圧電層の上方に位置する上面導電層であって、前記上面導電層が、間隔を置いた導電フィンガの少なくとも1つの対を含む上面導電層とを含み、前記圧電層とは反対側の前記素子層の表面のすべてが、前記共振器本体の一部でないキャリアに前記共振器本体を実装するためのものである、バルク音響共振器。
  2. 前記LiNbO単結晶が、130°±30°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  3. 前記LiNbO単結晶が、130°±20°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  4. 前記LiNbO単結晶が、130°±10°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  5. 前記LiNbO単結晶が、0°±30°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  6. 前記LiNbO単結晶が、0°±20°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  7. 前記LiNbO単結晶が、0°±10°の前記角度でカットされたものである、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  8. 0.1GHz以上の周波数における前記モード3または前記モード4共振を含む、請求項7に記載のバルク音響共振器。
  9. 8%以上の前記所定の結合効率を有する前記モード3共振と、
    3%以上の前記所定の結合効率を有する前記モード4共振とのうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  10. 前記モード4共振では、前記LiNbO単結晶が、0.5λ以下の前記厚さを有し、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項9に記載のバルク音響共振器。
  11. 前記モード3共振では、前記LiNbO単結晶が、2λ以下の前記厚さを有し、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項9に記載のバルク音響共振器。
  12. 0.010λ以上の厚さを有する底面導電層を前記圧電層と前記素子層との間の位置にさらに含み、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  13. 10Pa・s/mから30×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスと0.05λ以上の厚さとを有する低音響インピーダンス材料の層を前記圧電層と前記素子層との間の位置にさらに含み、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  14. 10Pa・s/mから630×10Pa・s/mの間の音響インピーダンスと0.05λ以上の厚さとを有する高音響インピーダンス材料の層を前記圧電層と前記素子層との間の位置にさらに含み、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  15. 2λ以下の厚さを有しSiおよび酸素を含む温度補償層を前記圧電層と前記素子層との間の位置にさらに含み、λの値が、前記上面導電層によって画定されたパターンもしくは特徴の寸法に基づくか、または前記LiNbO単結晶の前記厚さに基づく、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  16. パッシベーション層をさらに含む、請求項1に記載のバルク音響共振器。
  17. 複数の交互に重なった温度補償層および高音響インピーダンス層を前記圧電層と前記素子層との間の位置にさらに含む、請求項1に記載のバルク音響共振器。
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