JP7306325B2 - 圧縮自己着火式内燃機関の制御装置 - Google Patents

圧縮自己着火式内燃機関の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮自己着火式内燃機関を制御する、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置に関する。
ピストンで空気を圧縮加熱した燃焼室内に燃料を噴射して自己着火させて燃焼させる圧縮自己着火式内燃機関(例えば一般的なディーゼルエンジン)では、空気と燃料が混合された燃焼室内で点火プラグのスパークにて着火させて燃焼させる火花点火式内燃機関(例えば一般的なガソリンエンジン)と比較して燃焼時の騒音が大きく、燃焼騒音の低減が望まれている。
従来より、圧縮自己着火式内燃機関では、1回の燃焼サイクルにて、主となるメイン噴射の前段噴射となる1つ以上のパイロット噴射を行った後にメイン噴射を行い、パイロット噴射によって発生したパイロット燃焼と、メイン噴射によって発生したメイン燃焼と、のそれぞれの圧力波を相互干渉させることで燃焼騒音を低減する種々の方法が考案されている。
例えば特許文献1に記載の圧縮自己着火式エンジンの燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置では、メイン噴射の前にプレ噴射を行い、メイン噴射の後にアフター噴射を行っている。そして1回の燃焼工程におけるプレ噴射の燃焼であるプレ燃焼による熱発生率のピーク位置と、メイン噴射の燃焼であるメイン燃焼による熱発生率のピーク位置との時間差と、メイン燃焼による熱発生率のピーク位置と、アフター噴射の燃焼であるアフター燃焼による熱発生率のピーク位置との時間差と、を内燃機関の負荷や回転数(内燃機関の運転状態)が変動しても狙いの間隔となるように制御している。この制御により、エンジンの構造系が有する複数の共振周波数帯域の内、最も周波数の高い3500[Hz]近傍のピークを有する周波数帯域の共振を抑制するとともに、共振周波数帯域のうち低周波側の1300[Hz]、1700[Hz]、2500[Hz]をピークとするノック音を低減している。
特許第6288066号公報
以降では、特に記載が無ければ、メイン噴射の前に噴射されるパイロット噴射とプレ噴射を区別せず、メイン噴射の前に噴射されるパイロット噴射とプレ噴射をまとめて「パイロット噴射」と呼ぶ。そしてパイロット噴射による燃焼であるパイロット燃焼によって発生する圧力波と、メイン噴射による燃焼であるメイン燃焼によって発生する圧力波と、にて、燃焼騒音を相殺して低減する相殺波が形成されると仮定する。なお、熱発生率とは、時間(またはクランク角度)に応じて変化する筒内熱を、時間(またはクランク角度)で1階微分したものである(時間(またはクランク角度)に応じて変化する筒内熱の傾きである)。
特許文献1では、相殺波の周波数を、エンジン固有の共振周波数の1300[Hz]、1700[Hz]、2500[Hz]に着目し、当該共振周波数のノック音を相殺するように、プレ燃焼(パイロット燃焼)の熱発生率のピーク位置とメイン燃焼の熱発生率のピーク位置との時間差と、メイン燃焼の熱発生率のピーク位置とアフター燃焼の熱発生率のピーク位置との時間差と、を狙いの間隔となるように制御している。
つまり、引用文献1では、時間またはクランク角度に応じた、プレ燃焼(パイロット燃焼)による熱発生率(筒内熱の1階微分の結果)と、メイン燃焼による熱発生率(筒内熱の1階微分の結果)と、アフター燃焼による熱発生率(筒内熱の1階微分の結果)とが、それぞれ重ならないタイミングとなるように各燃焼を発生させている。そして、プレ燃焼(パイロット燃焼)の熱発生率のピーク位置とメイン燃焼の熱発生率のピーク位置との時間差(間隔)、及び、メイン燃焼の熱発生率のピーク位置とアフター燃焼の熱発生率のピーク位置との時間差(間隔)、が狙いの時間差(間隔)となるように、プレ噴射(パイロット噴射)、メイン噴射、アフター噴射の各噴射時期等を調整している。
いわゆる拡散燃焼と呼ばれる燃焼方式では、プレ燃焼(パイロット燃焼)とメイン燃焼とが重ならないように、プレ燃焼のピーク位置に対してメイン燃焼の発生を遅らせており、プレ燃焼(パイロット燃焼)による熱発生率と、メイン燃焼による熱発生率と、が重ならないタイミングとして検出される(つまり、2山、2つのかたまり)の熱発生率が検出される)。しかし、拡散燃焼よりも高効率の燃焼であるいわゆる予混合燃焼と呼ばれる燃焼方式では、パイロット燃焼とメイン燃焼とがほぼ重なっており、パイロット燃焼による熱発生率とメイン燃焼による熱発生率とが区別できず、1つ(1山、1つのかたまり)の熱発生率しか検出されない場合があり、当該1つ(1山、1つのかたまり)の熱発生率のピーク位置も1つの場合がある。このような場合では、パイロット燃焼による熱発生率のピーク位置と、メイン燃焼による熱発生率のピーク位置と、を明確に検出することができないので、2つのピーク位置の時間差(間隔)を狙いの間隔に制御することができない。また、燃焼によるシリンダ内の熱量の変化に限らず、シリンダ内の圧力の変化、シリンダの変位量の変化など、燃焼に相関のある物理量を検出することで、パイロット燃焼のピーク位置とメイン燃焼のピーク位置を検出できると、より好ましい。つまり、燃焼相関物理量の1階微分の結果(例えば熱発生率)が1つ(1山、1つのかたまり)のみの場合で、かつ、当該燃焼相関物理量の1階微分の結果におけるピーク位置が1つのみの場合、2つのピーク位置の時間間隔を計測することができないので、引用文献1に記載の方法を利用することができない。
また、圧縮自己着火式内燃機関の燃焼騒音をより低減するための相殺波の周波数は、圧縮自己着火式内燃機関に固有の共振周波数に限らず、当該内燃機関が搭載された車両に応じて異なることが、種々の実験やシミュレーションによってわかってきた。同じ内燃機関であっても、車両の形状や防音材の有無、搭載方法等による特性の違いによって、燃焼騒音の周波数特性が異なり、相殺波の狙い周波数も異なることがわかってきた。従って、エンジン固有の共振周波数のノック音を低減させても、当該エンジンが搭載された車両での燃焼騒音が低減されるとは限らない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、パイロット燃焼とメイン燃焼とが重ねられて燃焼相関物理量の1階微分の結果が1つ(1山、1つのかたまり)のみであり、当該1つ(1山、1つのかたまり)の燃焼相関物理量の1階微分の結果のピーク位置が1つのみの場合であって、当該1階微分の結果ではパイロット燃焼によるピーク位置と、メイン燃焼によるピーク位置と、の2つのピーク位置を検出できない場合であっても、燃焼騒音をより低減することができる、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、1回の燃焼工程に対して、主となる燃料噴射であるメイン噴射と、前記メイン噴射の前段噴射となる単数または複数の燃料噴射であるパイロット噴射と、を筒内に噴射して、単数または複数の前記パイロット噴射に対応する燃焼であるパイロット燃焼を発生させ、前記メイン噴射に対応する燃焼であるメイン燃焼を発生させる圧縮自己着火式内燃機関を制御する、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置である。そして、1回の燃焼工程において、クランクシャフトの回転角度であるクランク角度に応じて変化する燃焼に相関のある物理量である燃焼相関物理量をクランク角度で微分してさらにもう一度クランク角度で微分した燃焼相関物理量・角度2階微分、あるいは、1回の燃焼工程において、時間に応じて変化する前記燃焼相関物理量を時間で微分してさらにもう一度時間で微分した燃焼相関物理量・時間2階微分、のいずれか1つの2階微分の結果を用いる。そして前記制御装置は、クランク角度に応じた前記2階微分の結果の値が凸状に突出している2つのピーク位置のクランク角度間隔を時間に換算した時間間隔、あるいは、時間に応じた前記2階微分の結果の値が凸状に突出している2つのピーク位置の時間間隔、が目標時間範囲内となるように、1回の燃焼工程にて噴射する燃料噴射量に対して、前記前段噴射における少なくとも前記メイン噴射の1つ前の前記パイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、前記メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを求める噴射時期・量算出部、を有する、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、前記2階微分の結果には、値が凸状に突出している複数のピーク位置が存在しており、前記2つのピーク位置は、前記2階微分の結果の値が大きい方から選定された2つである、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、前記目標時間範囲は、前記圧縮自己着火式内燃機関の燃焼騒音を低減させるべき周波数範囲である騒音低減対象周波数範囲における上限周波数の半波長時間から、前記騒音低減対象周波数範囲における下限周波数の半波長時間まで、に対応する時間である、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明~第3の発明のいずれか1つに係る圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、前記燃焼相関物理量は、前記圧縮自己着火式内燃機関のシリンダ内の熱量、または前記シリンダ内の圧力、または前記シリンダの変位量、のいずれかである、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置である。
第1の発明によれば、例えば燃焼相関物理量をシリンダ内の熱量とした場合において、熱発生率(筒内熱量をクランク角度または時間で1階微分した結果)が1つ(1山、1つのかたまり)のみであり、当該1つ(1山、1つのかたまり)の熱発生率におけるピーク位置が1つのみであり、パイロット燃焼による熱発生率のピーク位置と、メイン燃焼による熱発生率のピーク位置と、の2つのピーク位置が存在しない場合であっても、2階微分を行うことで、傾きの変化に応じた複数のピーク位置を検出することができる。そして当該複数のピーク位置の中から適切な2つを選定し、その時間間隔が、目標時間範囲内となるように各噴射時期及び噴射量を求めることで、適切な周波数の相殺波を発生させ、燃焼騒音を低減できる。従って、パイロット燃焼とメイン燃焼とが重ねられて1つ(1山、1つのかたまり)の燃焼相関物理量の1階微分の結果のみが検出され、当該1つ(1山、1つのかたまり)の燃焼相関物理量の1階微分の結果においてピーク位置が1つのみの場合であって、1階微分の結果ではパイロット燃焼によるピーク位置とメイン燃焼によるピーク位置と、の2つのピーク位置を検出できない場合であっても、燃焼騒音をより低減することができる。
第2の発明によれば、2階微分によって3つ以上の複数のピーク位置が検出された場合であっても、燃焼騒音の低減に対してより効果の大きな2つのピーク位置を、適切かつ容易に選定することができる。
第3の発明によれば、目標時間範囲を適切に設定することができる。
第4の発明によれば、燃焼に相関する物理量である燃焼相関物理量として、適切な物理量を用いることができる。
圧縮自己着火式内燃機関のシステム全体の概略構成の例を説明する図である。 1回の燃焼工程におけるパイロット噴射、メイン噴射、パイロット燃焼熱Ep、メイン燃焼熱Em、パイロット燃焼とメイン燃焼が合成された筒内熱の熱発生率特性g1(θ)と、クランク角度との関係の例を説明する図である。 クランク角度に応じて変化する筒内熱をクランク角度で1階微分した2つの熱発生率特性g1(θ)、h1(θ)と、熱発生率特性g1(θ)、h1(θ)をクランク角度でさらにもう一度微分した筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)、h2(θ)の例を説明する図である。 図3に示す筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)、h2(θ)(または熱発生率特性g1(θ)、h1(θ))のそれぞれに対応する燃焼騒音特性F(g)、F(h)の例を説明する図である。 第1の実施の形態の制御装置の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の制御装置の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の制御装置の処理手順の例を説明するフローチャートである。
●[内燃機関システム1の概略構成の例(図1)]
以下に本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。まず図1を用いて、内燃機関システム1の概略構成の例について説明する。本実施の形態の説明では、圧縮自己着火式燃機関の例として、車両に搭載された内燃機関10(例えばディーゼルエンジン)を用いて説明する。以降、内燃機関10は、圧縮自己着火式内燃機関を指す。
以下、システム全体について、吸気側から排気側に向かって順に説明する。吸気管11Aの流入側には、エアクリーナ(図示省略)、吸気流量検出手段21(例えば、吸気流量センサ)が設けられている。吸気流量検出手段21は、内燃機関10が吸入した空気の流量に応じた検出信号を制御装置50に出力する。また吸気流量検出手段21には、吸気温度検出手段28A(例えば、吸気温度センサ)、大気圧検出手段23(例えば、大気圧センサ)が設けられている。吸気温度検出手段28Aは、吸気流量検出手段21を通過する吸気の温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。大気圧検出手段23は、周囲の大気圧に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
吸気管11Aの流出側はコンプレッサ35の流入側に接続され、コンプレッサ35の流出側は吸気管11Bの流入側に接続されている。ターボ過給機30のコンプレッサ35は、排気ガスのエネルギーによって回転駆動されるタービン36にて回転駆動され、吸気管11Aから流入された吸気を吸気管11Bに圧送することで過給する。
コンプレッサ35の上流側となる吸気管11Aには、コンプレッサ上流圧力検出手段24A(例えば圧力センサ)が設けられている。コンプレッサ上流圧力検出手段24Aは、吸気管11A内の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。コンプレッサ35の下流側となる吸気管11B(吸気管11Bにおけるコンプレッサ35とインタークーラ16との間の位置)には、コンプレッサ下流圧力検出手段24B(例えば圧力センサ)が設けられている。コンプレッサ下流圧力検出手段24Bは、吸気管11B内の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
吸気管11Bには、上流側にインタークーラ16が配置され、インタークーラ16よりも下流側にスロットル装置47が配置されている。インタークーラ16は、コンプレッサ下流圧力検出手段24Bよりも下流側に配置されている。インタークーラ16とスロットル装置47との間には、吸気温度検出手段28B(例えば、吸気温度センサ)が設けられている。吸気温度検出手段28Bは、インタークーラ16にて温度が低下された吸気の温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
スロットル装置47は、制御装置50からの制御信号に基づいて吸気管11Bの開度を調整するスロットルバルブ47Vを駆動し、吸気流量を調整可能である。制御装置50は、スロットル開度検出手段47S(例えば、スロットル開度センサ)からの検出信号と目標スロットル開度に基づいて、スロットル装置47に制御信号を出力してスロットルバルブ47Vの開度を調整可能である。制御装置50は、アクセルペダル踏込量検出手段25からの検出信号に基づいて検出したアクセルペダルの踏込量と内燃機関10の運転状態等に基づいて目標スロットル開度を求める。
アクセルペダル踏込量検出手段25は、例えばアクセルペダル踏込角度センサであり、アクセルペダルに設けられている。制御装置50は、アクセルペダル踏込量検出手段25からの検出信号に基づいて、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出することが可能である。
吸気管11Bにおけるスロットル装置47よりも下流側には(吸気マニホルド11Cには)、吸気マニホルド圧力検出手段24C(例えば圧力センサ)が設けられており、EGR配管13の流出側が接続されている。そして吸気管11Bの流出側は吸気マニホルド11Cの流入側に接続されており、吸気マニホルド11Cの流出側は内燃機関10の流入側に接続されている。吸気マニホルド圧力検出手段24Cは、吸気マニホルド11Cに流入する直前の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。またEGR配管13の流出側(吸気管11Bとの接続部)からは、EGR配管13の流入側(排気管12Bとの接続部)から流入してきたEGRガスが、吸気管11B内に吐出される。
内燃機関10は複数のシリンダ45A~45Dを有しており、インジェクタ43A~43Dが、それぞれのシリンダに設けられている。インジェクタ43A~43Dには、コモンレール41と燃料配管42A~42Dを介して燃料が供給されており、インジェクタ43A~43Dは、制御装置50からの制御信号によって駆動され、それぞれのシリンダ45A~45D内に燃料を噴射する。また所定のシリンダには、加速度検出手段71が設けられている。加速度検出手段71は、例えば加速度センサであり、シリンダの変位を時間で2階微分した加速度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。なお、加速度検出手段の代わりに、シリンダ内の温度(熱)を検出するシリンダ内温度検出手段や、シリンダ内の圧力を検出するシリンダ内圧力検出手段を設けるようにしてもよい。
内燃機関10には、クランク角度検出手段22A、カム角度検出手段22B、クーラント温度検出手段28C等が設けられている。クランク角度検出手段22Aは、例えば回転センサであり、内燃機関10のクランクシャフトの回転角度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。カム角度検出手段22Bは、例えば回転センサであり、内燃機関10のカムシャフトの回転角度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。制御装置50は、クランク角度検出手段22Aとカム角度検出手段22Bからの検出信号に基づいて、各シリンダの工程及び回転角度等を検出することができる。またクーラント温度検出手段28Cは、例えば温度センサであり、内燃機関10内に循環されている冷却用クーラントの温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
内燃機関10の排気側には排気マニホルド12Aの流入側が接続され、排気マニホルド12Aの流出側には排気管12Bの流入側が接続されている。排気管12Bの流出側はタービン36の流入側に接続され、タービン36の流出側は排気管12Cの流入側に接続されている。
排気管12Bには、EGR配管13の流入側が接続されている。EGR配管13は、排気管12Bと吸気管11Bとを連通し、排気管12Bの排気ガスの一部を吸気管11Bに還流させることが可能である。またEGR配管13には、EGRクーラ15、EGR弁14が設けられている。EGR弁14は、制御装置50からの制御信号に基づいて、EGR配管13の開度を調整することで、EGR配管13内を流れるEGRガスの流量を調整する。
排気管12Bには、排気温度検出手段29が設けられている。排気温度検出手段29は、例えば排気温度センサであり、排気温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
排気管12Bの流出側はタービン36の流入側に接続され、タービン36の流出側は排気管12Cの流入側に接続されている。タービン36には、タービン36へ導く排気ガスの流速を制御可能な(タービンへと排気ガスを導く流路の開度を調整可能な)可変ノズル33が設けられており、可変ノズル33は、ノズル駆動手段31によって開度が調整される。制御装置50は、ノズル開度検出手段32(例えば、ノズル開度センサ)からの検出信号と目標ノズル開度に基づいて、ノズル駆動手段31に制御信号を出力して可変ノズル33の開度を調整可能である。
タービン36の上流側となる排気管12Bには、タービン上流圧力検出手段26A(例えば圧力センサ)が設けられている。タービン上流圧力検出手段26Aは、排気管12B内の排気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。タービン36の下流側となる排気管12Cには、タービン下流圧力検出手段26B(例えば圧力センサ)が設けられている。タービン下流圧力検出手段26Bは、排気管12C内の排気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
排気管12Cの流出側には排気浄化装置61が接続されている。例えば内燃機関10がディーゼルエンジンの場合、排気浄化装置61には、酸化触媒、微粒子捕集フィルタ、選択式還元触媒等が含まれている。
車速検出手段27は、例えば車両速度検出センサであり、車両の車輪等に設けられている。車速検出手段27は、車両の車輪の回転速度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
制御装置50は、CPU51、RAM52、記憶装置53、タイマ54等を有している。制御装置50(CPU51)には、上述した種々の検出手段からの検出信号が入力され制御装置50(CPU51)は、上述した種々のアクチュエータへの制御信号を出力する。なお、制御装置50の入出力は、上記の検出手段やアクチュエータに限定されるものではない。また、各部の温度や圧力等はセンサを搭載せずに推定計算により算出しても良い。制御装置50は、上記の検出手段を含めた各種の検出手段からの検出信号に基づいて内燃機関10の運転状態を検出し、上記のアクチュエータを含む各種のアクチュエータを制御する。記憶装置53は、例えばFlash-ROM等の記憶装置であり、内燃機関の制御や自己診断等を実行するためのプログラムやデータ等が記憶されている。また制御装置50(CPU51)は、噴射時期・量算出部51A等を有しているが、噴射時期・量算出部51Aの詳細については後述する。
制御装置50は、内燃機関10の運転状態に基づいて、1回の燃焼工程に対して、主となる燃料噴射であるメイン噴射と、メイン噴射の前段噴射となる単数または複数の燃料噴射であるパイロット噴射とを、空気を圧縮加熱した筒内に噴射する。なお本実施の形態の説明では、1回の燃焼工程においてメイン噴射よりも前の噴射を、すべてまとめて「パイロット噴射」と呼ぶ。またパイロット噴射の数及び噴射量、メイン噴射の噴射量等は、1回の燃焼工程での総燃料噴射量と内燃機関の運転状態等に基づいて適宜算出される。
●[パイロット噴射とメイン噴射、筒内での熱発生率(図2)]
次に、内燃機関10の気筒(例えば1番気筒)において、1回の燃焼工程でのパイロット噴射とメイン噴射に対して、クランク角度に応じた筒内の熱発生率(図2)について説明する。図2の例では、制御装置50は、対象気筒の圧縮上死点(クランク角度=0[deg])の位置よりも少し前にて、3回のパイロット噴射を実施し、圧縮上死点の位置よりも少し後にて、1回のメイン噴射を実施した例を示している。また、燃焼に相関する物理量である燃焼相関物理量には、シリンダ内の熱量、シリンダ内の圧力、シリンダの変位量などがあるが、以下では、燃焼相関物理量としてシリンダ内の熱量を用いた場合について説明する。
図2は、横軸をクランクシャフトの回転角度であるクランク角度(θ(deg))、縦軸を筒内の熱発生率(dQ/dθ)、とした場合の、実際の車両を用いた実験またはシミュレーションの結果である。図2の例では、吸気(空気)をピストンにて圧縮加熱した燃焼室内に、3回のパイロット噴射で燃料を噴射して自己着火させ、メイン噴射で燃料を噴射して自己着火させている。3回のパイロット噴射によって1つの燃焼であるパイロット燃焼が発生し、当該パイロット燃焼による筒内熱は、図2中の一点鎖線にて示すパイロット燃焼熱Epに示すように変化する。また1回のメイン噴射によって1つの燃焼であるメイン燃焼が発生し、当該メイン燃焼による筒内熱はパイロット燃焼熱Epと重なり、図2中の二点鎖線にて示すメイン燃焼熱Emに示すように変化する。
図2中に実線にて示す熱発生率特性g1(θ)は、1回の燃焼工程において、クランク角度に応じて変化する筒内熱を、クランク角度にて1階微分した結果(パイロット燃焼熱Epとメイン燃焼熱Emの総合筒内熱の変化の傾きであり、筒内熱・角度1階微分の結果)を示している。いわゆる拡散燃焼と呼ばれる燃焼方式では、パイロット燃焼の発生タイミングに対してメイン燃焼の発生タイミングを遅らせるので、パイロット燃焼に対応する熱発生率と、メイン燃焼による熱発生率が別々に(2山、2つのかたまりとして)検出されるので、それぞれのピーク位置の間隔を測定することが可能であった。しかし、いわゆる予混合燃焼と呼ばれる燃焼方式では、パイロット燃焼の発生タイミングとメイン燃焼の発生タイミングを、ほぼ同時とするので、図2に示すように、1つ(1山、1つのかたまり)の熱発生率特性g1(θ)しか検出されない場合がある。さらに、その1つ(1山、1つのかたまり)の熱発生率において、図2の例に示すように、ピーク位置も1つしか検出できない場合がある。この状態では、パイロット燃焼による熱発生率のピーク位置と、メイン燃焼による熱発生率のピーク位置と、の時間差を計測することができない。そこで、以下に説明するように、熱発生率特性g1(θ)(筒内熱・角度1階微分特性)を、さらにもう一度クランク角度で微分した筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)(図3参照)を求める。
●[熱発生率特性(筒内熱・角度1階微分特性)と、筒内熱・角度2階微分特性(図3)と、燃焼騒音(図4)]
次に、内燃機関10を搭載した実際の対象車両(または対象車両のシミュレーション)において、低減を所望する燃焼騒音の周波数範囲である騒音低減対象周波数範囲が、約1800[Hz]~約2200[Hz]の周波数範囲である車両に対する例を説明する。なお、騒音低減対象周波数範囲は、実際の車両を用いて計測された燃焼騒音の周波数スペクトルに基づいて設定される。
図3は、メイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを、第1の設定にした場合の特性g1(θ)、g2(θ)と、第2の設定にした場合の特性h1(θ)、h2(θ)とを示している。なお、図3の特性は、対象車両の内燃機関10の回転数が、1600[rpm]のときの結果である。
つまり図3は、第1の設定における、クランク角度に応じて変化する筒内熱をクランク角度で微分した熱発生率特性g1(θ)(dQ/dθ)(筒内熱・角度1階微分特性)と、この熱発生率特性g1(θ)(dQ/dθ)を、さらにもう一度クランク角度で微分した筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)(dQ2/dθ2)を示している。また図3には、第2の設定における、クランク角度に応じて変化する筒内熱をクランク角度で微分した熱発生率特性h1(θ)(dQ/dθ)(筒内熱・角度1階微分特性)と、この熱発生率特性h1(θ)(dQ/dθ)を、さらにもう一度クランク角度で微分した筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)(dQ2/dθ2)を示している。図3から明らかなように、ピーク位置が1つしかない熱発生率特性g1(θ)であっても、傾きの変化によって、筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)では、値が凸状に突出しているピーク位置が複数存在している。
図4は、図3における第1の設定の熱発生率特性がg1(θ)の場合(すなわち、筒内熱・角度2階微分特性がg2(θ)の場合)の燃焼騒音特性F(g)と、第2の設定の熱発生率特性がh1(θ)の場合(すなわち、筒内熱・角度2階微分特性がh2(θ)の場合)の燃焼騒音特性F(h)を示している。図4からわかるように、第1の設定の結果である燃焼騒音特性F(g)では、約1700[Hz]~約2300[Hz]の周波数範囲での燃焼騒音が低減されている。また第2の設定の結果である燃焼騒音特性F(h)では、逆に、約1700[Hz]~約2300[Hz]の周波数範囲で、燃焼騒音が増加してしまっている。
第1の設定では、図3に示すように、筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)における第1ピーク位置と第2ピーク位置とのクランク角度間隔Δθgは、図3から約2.46[°CA]と読み取ることができる。なお、この場合の第1ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、最も高いピーク位置である。また第2ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、2番目に高いピーク位置である。なお、1600[rpm]時では37.5[ms]/360[°CA]であるので、1600[rpm]時におけるクランク角度間隔2.46[°CA]を時間に換算した時間間隔は、約0.256[ms]である。
ここで、燃焼騒音を相殺して低減する相殺波は、パイロット燃焼による筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)の第1ピーク位置と、第2ピーク位置との時間間隔を半波長時間とする周波数であると仮定する。この時間間隔0.256[ms]を半波長時間とする周波数は、約1951[Hz]となり、図4において、2000[Hz]の周囲で燃焼騒音が低減されている燃焼騒音特性F(g)と、ほぼ一致する。
第2の設定では、図3に示すように、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)における第1ピーク位置と第2ピーク位置とのクランク角度間隔Δθh1は、図3から約2.00[°CA]と読み取ることができる。なお、この場合の第1ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、最も高いピーク位置である。また第2ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、2番目に高いピーク位置である。1600[rpm]時では37.5[ms]/360[°CA]であるので、1600[rpm]時におけるクランク角度間隔2.00[°CA]を時間に換算した時間間隔は、約0.208[ms]である。
この時間間隔0.208[ms]を半波長時間とする周波数は、約2400[Hz]となり、図4において、2400[Hz]の周囲で燃焼騒音が低減されている燃焼騒音特性F(h)と、ほぼ一致する。
また第2の設定では、図3に示すように、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)における第1ピーク位置と第3ピーク位置とのクランク角度間隔Δθh2は、図3から約3.08[°CA]と読み取ることができる。なお、この場合の第1ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、最も高いピーク位置である。また第3ピーク位置は、筒内熱・角度2階微分特性h2(θ)において、値が凸状に突出している各ピーク位置の中で、3番目に高いピーク位置である。1600[rpm]時では37.5[ms]/360[°CA]であるので、1600[rpm]時におけるクランク角度間隔3.38[°CA]を時間に換算した時間間隔は、約0.321[ms]である。
この時間間隔0.321[ms]を半波長時間とする周波数は、約1560[Hz]となり、図4において、1500[Hz]の周囲で燃焼騒音が低減されている燃焼騒音特性F(h)と、ほぼ一致する。
図4において、燃焼騒音特性F(g)では、対象車両に対して騒音低減対象周波数範囲として設定した1800[Hz]~2200[Hz]の燃焼騒音が低減されていることがわかる。しかし、燃焼騒音特性F(h)では、騒音低減対象周波数範囲から外れた1500[Hz]の近傍と2400[Hz]の近傍の燃焼騒音が低減されているが、騒音低減対象周波数範囲の1800[Hz]~2200[Hz]では、逆に燃焼騒音が増加する傾向にある。
従って、燃焼騒音特性F(g)で採用した、メイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを、第1の設定にして、図3に示す筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)における第1ピーク位置と第2ピーク位置との時間間隔(角度間隔Δθgから換算した時間間隔)を、騒音低減対象周波数範囲における上限周波数の半波長時間から、騒音低減対象周波数範囲における下限周波数の半波長時間にすればよいことがわかる。この場合、騒音低減対象周波数範囲における上限周波数は2200[Hz]であるので、この周波数の半波長時間は約0.227[ms]である。また、この場合の騒音低減対象周波数範囲における下限周波数は1800[Hz]であるので、この周波数の半波長時間は約0.278[ms]である。従って、図3に示す筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)における第1ピーク位置と第2ピーク位置との時間間隔(角度間隔Δθgから換算した時間間隔)が、0.227[ms]~0.278[ms]内(目標時間範囲内に相当)になるようにすればよい。図3に示す筒内熱・角度2階微分特性g2(θ)では、上述したように、第1ピーク位置と第2ピーク位置との時間間隔(角度間隔Δθgから換算した時間間隔)が約0.256[ms]であるので、この場合の目標時間範囲である0.227[ms]~0.278[ms]内に収まっている。
●[第1の実施の形態における制御装置50の処理手順(図5)]
次に図5に示すフローチャートを用いて、第1の実施の形態における、制御装置50の処理手順の例について説明する。第1の実施の形態では、予め実際の車両を用いた実験やシミュレーション等により、メイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを、内燃機関の運転領域と燃料噴射量に応じて、予め設定しておくものである。従って、第1の実施の形態では、図1における加速度検出手段71(またはシリンダ内温度検出手段、シリンダ内圧力検出手段)を設ける必要は無い。制御装置50(CPU51)は、例えば所定クランク角度毎(燃料噴射量を計算するべきタイミング)にて、図5に示す処理を起動し、ステップS010に処理を進める。
ステップS010にて制御装置50は、内燃機関の種々の運転状態を検出し、ステップS020に処理を進める。例えば制御装置50は、図1に示す各種の検出手段からの検出信号等に基づいて、内燃機関回転数、吸気量、吸気マニホルド内圧力、可変ノズル開度量、アクセルペダル踏込量等を検出する。
ステップS020にて制御装置50は、検出した運転状態に基づいて、運転者が要求している要求トルクを算出してステップS030へ処理を進める。例えば制御装置50の記憶装置53(図1参照)には、内燃機関回転数とアクセルペダル踏込量とに応じて要求トルクが設定された要求トルクマップが記憶されている。例えば制御装置50は、検出した内燃機関回転数とアクセルペダル踏込量と、要求トルクマップとに基づいて、要求トルクを算出する。
ステップS030にて制御装置50は、算出した要求トルクに基づいて、要求燃料量を算出してステップS040へ処理を進める。例えば制御装置50は、所定の演算式を用いて、要求トルクから要求燃料量を算出する。
ステップS040にて制御装置50は、算出した要求燃料量に基づいて、現在の内燃機関の負荷の状態が、予め設定した複数の内燃機関負荷領域におけるどの領域であるか、を算出してステップS050に処理を進める。例えば制御装置50の記憶装置53(図1参照)には、内燃機関回転数と要求燃料量とに応じた複数の負荷領域(例えば、低負荷領域、中負荷領域、高負荷領域など)に分割された負荷領域マップが記憶されている。例えば制御装置50は、内燃機関回転数と要求燃料量と、負荷領域マップとに基づいて、負荷領域を算出(判定)する。
ステップS050にて制御装置50は、例えば、算出(判定)した負荷領域と要求燃料量とに基づいて、パイロット噴射数を算出する。そして制御装置50は、例えば、負荷領域と要求燃料量とパイロット噴射数等に基づいて、要求燃料量を、メイン噴射量及び各パイロット噴射量に分割する。さらに制御装置50は、負荷領域と要求燃料量とパイロット噴射数等に基づいて、メイン噴射の噴射時期、各パイロット噴射の噴射時期を算出する。要求燃料量の分割比率や、各噴射時期は、実際の車両を用いた実験やシミュレーション等によって、負荷領域と要求燃料量に応じて、2階微分の結果の2つのピーク位置の時間間隔が目標時間範囲内となるような設定が決められて、記憶装置に記憶されている。
ステップS050の処理を実行している制御装置50(CPU51)は、クランク角度に応じた2階微分の値が凸状に突出している2つのピーク位置のクランク角度間隔を時間に換算した時間間隔(あるいは、時間に応じた2階微分の値が凸状に突出している2つのピーク位置の時間間隔)が、目標時間範囲内となるように、1回の燃焼工程にて噴射する燃料噴射量に対して、前段噴射における少なくともメイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを求める噴射時期・量算出部51A(図1参照)に相当している。
●[第2の実施の形態における制御装置50の処理手順(図6、図7)]
次に、図6及び図7に示すフローチャートを用いて、第2の実施の形態における、制御装置50の処理手順の例について説明する。第2の実施の形態では、図6に示すフローチャートの処理を、10[μs]程度の時間間隔で実施可能なCPU51を用いることで実現可能、あるいは10[μs]程度のサンプリング専用のCPUを別に持つ等によって実現可能である。図3を用いて説明した時間間隔(約0.256[ms])をより小さな誤差で検出するために、10[μs]程度のサンプリング間隔が必要である。なお第2の実施の形態の処理は、第1の実施の形態の処理に加えて、実際の加速度・時間2階微分(上述した筒内熱・角度2階微分に相当)及び時間間隔を求めて、メイン噴射の噴射時期及び噴射量とパイロット噴射の噴射時期及び噴射量をフィードバック制御して補正する点が異なる。制御装置50は、所定時間間隔(例えば10[μs]間隔)で、図6に示す処理を起動し、ステップS110へ処理を進める。
ステップS110にて制御装置50は、所定気筒(図1の例の場合、加速度検出手段71を設けた4番気筒)が燃焼工程の上死点の10[°CA]前~10[°CA]後であるか否かを判定する。制御装置50は、所定気筒が燃焼工程の10[°CA]前~10[°CA]後である場合(Yes)はステップS180に処理を進め、そうでない場合(No)はステップS115へ処理を進める。なお、制御装置50は、クランク角度検出手段及びカム角度検出手段からの検出信号に基づいて、所定気筒が燃焼工程の10[°CA]前~10[°CA]後であるか否かを判定することができる。図3に示されているように、燃焼工程の上死点(0[°CA](0度クランク角度))を含む-10[°CA](-10度クランク角度)から+10[°CA](+10度クランク角度)の間で、(加速度、時刻)をサンプリングできればよい。
ステップS180にて制御装置50は、加速度検出手段71(図1参照)を用いて検出した加速度と、現在の時刻とを対応させた(加速度、時刻)を、記憶してステップS185に処理を進める。なお制御装置50は、ステップS180を実行する毎に、燃焼工程中に検出した(加速度、時刻)を新たに記憶する。つまり、制御装置50は、燃焼工程中にサンプリングした複数の(加速度、時刻)を記憶する。
ステップS185にて制御装置50は、演算実施済フラグをOFFに設定して、図6に示す処理を終了する。なお、演算実施済フラグは、ステップS115、S155に示すように、所定気筒の燃焼工程が終了した後、ステップS120以降の処理を1回だけ実行するためのフラグである。
ステップS115にて制御装置50は、演算実施済フラグがONであるか否かを判定する。制御装置50は、演算実施済フラグがONである場合(Yes)は図6に示す処理を終了し、演算実施済フラグがONでない場合(No)はステップS120に処理を進める。
ステップS120にて制御装置50は、所定気筒の燃焼工程中に記憶した複数の(加速度、時刻)に基づいて、図3に示す筒内熱・角度2階微分特性に相当する加速度・時間特性を作成する。なお、この場合の加速度・時間特性は、4番気筒のシリンダの変位・時間2階微分特性に相当する。そして制御装置50は、作成した加速度・時間特性から、値が極大を示す複数の個所(ピーク位置)を判定してステップS125へ処理を進める。
ステップS125にて制御装置50は、判定した複数のピーク位置の中から、加速度の値が大きい方から2つのピーク位置を抽出(選定)してステップS130に処理を進める。
ステップS130にて制御装置50は、抽出(選定)した2つのピーク位置(加速度n、時刻n)と(加速度m、時刻m)の時間間隔Δt(時刻m-時刻n)を算出してステップS135に処理を進める。
ステップS135にて制御装置50は、求めた時間間隔Δtが目標時間範囲内であるか否かを判定する。なお、目標時間範囲は、予め設定されており、上述したように騒音低減対象周波数範囲の上限周波数の半波長時間から、騒音低減対象周波数範囲の下限周波数の半波長時間まで、である。例えば騒音低減対象周波数範囲が1800[Hz]~2200[Hz]の場合、目標時間範囲は、約0.227[ms]~0.278[ms]の範囲である。制御装置50は、時間間隔Δtが目標時間範囲内である場合(Yes)はステップS155に処理を進め、時間間隔Δtが目標時間範囲内でない場合(No)はステップS140に処理を進める。
ステップS140にて制御装置50は、現在の内燃機関の負荷の状態が、予め設定した複数の内燃機関負荷領域におけるどの領域であるか、を算出してステップS145に処理を進める。例えば制御装置50の記憶装置53(図1参照)には、内燃機関回転数と要求燃料量とに応じた複数の負荷領域(例えば、低負荷領域、中負荷領域、高負荷領域など)に分割された負荷領域マップが記憶されている。例えば制御装置50は、内燃機関回転数と要求燃料量と、負荷領域マップとに基づいて、負荷領域を算出(判定)する。
ステップS145にて制御装置50は、目標中央時間(目標時間範囲の中央となる時間)と、時間間隔Δtとの偏差を算出してステップS150に処理を進める。例えば目標時間範囲が0.227[ms]~0.278[ms]の場合、制御装置50は、0.253[ms]((0.227+0.278)/2)を目標中央時間とする。
ステップS150にて制御装置50は、算出した偏差と、内燃機関負荷領域と、に基づいて、メイン噴射の噴射時期及び噴射量のそれぞれの補正量と、メイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量のそれぞれの補正量と、を算出してステップS155に処理を進める。なお、偏差と負荷領域に応じた各補正量を求める方法には、種々の方法があり、補正量を求める方法については特に限定しない。なお、ステップS150にて求めた各補正量は、図7に示すフローチャートにおけるステップS050Aにて使用される。
ステップS155にて制御装置50は、演算実施済フラグをONに設定して、図6に示す処理を終了する。
次に図7に示すフローチャートの処理について説明する。図7に示す処理は、第1の実施の形態の図5に示す処理に代えられた処理であり、図5に示す処理のステップS050の処理が、図7に示す処理ではステップS050Aに変更されている点が異なる。以下、相違点について主に説明する。
ステップS050Aにて制御装置50は、図5に示すステップS050と同様にして、パイロット噴射数、メイン噴射の噴射時期及び噴射量、各パイロット噴射の噴射時期及び噴射量を求めた後、図7の処理にて求めた補正量を用いて、メイン噴射の噴射時期及び噴射量と、メイン噴射の1つ前のパイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、を補正して処理を終了する。
図6では、燃焼相関物理量としてシリンダの変位量を採用した例を説明し、加速度を計測することで、変位・時間2階微分の結果を計測する例を説明したが、熱量または圧力を検出して、1階微分の結果となる傾きを算出し、さらにもう一度傾きを算出して2階微分の結果を得るようにしてもよい。
また上記の図6の説明では、10[μs]程度の時間間隔で処理を起動する例を説明したが、0.1度クランク角度(0.1[°CA])程度の角度間隔で処理を起動することが可能であれば、当該角度間隔で処理を起動してもよく、この場合は変位・角度2階微分の結果が得られるので、ピーク位置の間隔である角度間隔を時間間隔に変換すればよい。
本発明の圧縮自己着火式内燃機関の制御装置は、本実施の形態で説明した構成、構造、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明(図2、図3)では、クランクシャフトの回転角度であるクランク角度に応じて変化する筒内熱をクランク角度で微分した熱発生率[dQ/dθ](筒内圧・角度1階微分)、当該熱発生率をもう一度クランク角度で微分した筒内熱・角度2階微分[dQ2/dθ2]の例を示した。しかし、クランク角度に応じて変化する筒内圧力をクランク角度で微分した筒内圧力・角度1階微分と、当該筒内圧力・角度1階微分をさらにもう一度クランク角度で微分した筒内圧力・角度2階微分を用いてもよい。また、クランク角度に応じたシリンダの変位をクランク角度で微分した変位・角度1階微分と、当該変位・角度1階微分をさらにもう一度クランク角度で微分した変位・角度2階微分を用いてもよい。
さらに、クランク角度の代わりに時間としてもよい。つまり、時間に応じて変化する筒内熱を時間で微分した筒内熱・時間1階微分と、当該筒内熱・時間1階微分をさらにもう一度時間で微分した筒内熱・時間2階微分を用いてもよい。また時間に応じて変化する筒内圧力を時間で微分した筒内圧力・時間1階微分と、当該筒内圧力・時間1階微分をさらにもう一度時間で微分した筒内圧力・時間2階微分を用いてもよい。また時間に応じたシリンダの変位を時間で微分した変位・時間1階微分と、当該変位・時間1階微分をさらにもう一度時間で微分した変位・時間2階微分を用いてもよい。なお、第2の実施の形態において筒内熱を用いる場合では、図1に示す加速度検出手段71の代わりにシリンダ内温度検出手段を設ければよい。また第2の実施の形態において、筒内圧力を用いる場合では、図1に示す加速度検出手段71の代わりにシリンダ内圧力検出手段を設ければよい。また第2の実施の形態において、図1に示す加速度検出手段71の代わりに、シリンダ内温度検出手段、またはシリンダ内圧力検出手段、またはノックセンサ、または歪センサを設けてもよい。なお、加速度検出手段を用いた場合、加速度はすでに変位を時間で2階微分しているので、1階微分及び2階微分を行う必要がないので便利である。またノックセンサを用いた場合、加速度を検出しているため、2階微分を行う必要がない。またシリンダ内温度検出手段、シリンダ内圧力検出手段、歪センサを用いた場合では、1階微分と2階微分を行う必要がある。
また、本発明の圧縮自己着火式内燃機関の制御装置は、ディーゼルエンジンに限定されず、圧縮自己着火式のガソリンエンジンにも適用することが可能である。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(より小さい)(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 内燃機関システム
10 内燃機関
11A、11B 吸気管
11C 吸気マニホルド
12A 排気マニホルド
12B、12C 排気管
13 EGR配管
14 EGR弁
15 EGRクーラ
21 吸気流量検出手段
22A クランク角度検出手段
22B カム角度検出手段
23 大気圧検出手段
24A コンプレッサ上流圧力検出手段
24B コンプレッサ下流圧力検出手段
24C 吸気マニホルド圧力検出手段
25 アクセルペダル踏込量検出手段
26A タービン上流圧力検出手段
26B タービン下流圧力検出手段
27 車速検出手段
28A、28B 吸気温度検出手段
28C クーラント温度検出手段
29 排気温度検出手段
30 ターボ過給機
31 ノズル駆動手段
32 ノズル開度検出手段
33 可変ノズル
35 コンプレッサ
36 タービン
41 コモンレール
43A~43D インジェクタ
45A~45D シリンダ
47 スロットル装置
47S スロットル開度検出手段
47V スロットルバルブ
50 制御装置
51 CPU
51A 噴射時期・量算出部
53 記憶装置
61 排気浄化装置
71 加速度検出手段
g1(θ)、h1(θ) 熱発生率特性(筒内熱・角度1階微分特性)
g2(θ)、h2(θ) 筒内熱・角度2階微分特性
Em メイン燃焼熱
Ep パイロット燃焼熱
Δθg、Δθh1、Δθh2 クランク角度間隔
Δt 時間間隔

Claims (4)

  1. 1回の燃焼工程に対して、主となる燃料噴射であるメイン噴射と、前記メイン噴射の前段噴射となる単数または複数の燃料噴射であるパイロット噴射と、を筒内に噴射して、単数または複数の前記パイロット噴射に対応する燃焼であるパイロット燃焼を発生させ、前記メイン噴射に対応する燃焼であるメイン燃焼を発生させる圧縮自己着火式内燃機関を制御する、圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、
    1回の燃焼工程において、クランクシャフトの回転角度であるクランク角度に応じて変化する燃焼に相関のある物理量である燃焼相関物理量をクランク角度で微分してさらにもう一度クランク角度で微分した燃焼相関物理量・角度2階微分、
    あるいは、1回の燃焼工程において、時間に応じて変化する前記燃焼相関物理量を時間で微分してさらにもう一度時間で微分した燃焼相関物理量・時間2階微分、
    のいずれか1つの2階微分の結果を用い、
    前記制御装置は、
    クランク角度に応じた前記2階微分の結果の値が凸状に突出している2つのピーク位置のクランク角度間隔を時間に換算した時間間隔、
    あるいは、時間に応じた前記2階微分の結果の値が凸状に突出している2つのピーク位置の時間間隔、
    が目標時間範囲内となるように、1回の燃焼工程にて噴射する燃料噴射量に対して、前記前段噴射における少なくとも前記メイン噴射の1つ前の前記パイロット噴射の噴射時期及び噴射量と、前記メイン噴射の噴射時期及び噴射量とを求める噴射時期・量算出部、を有する、
    圧縮自己着火式内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記2階微分の結果には、値が凸状に突出している複数のピーク位置が存在しており、
    前記2つのピーク位置は、前記2階微分の結果の値が大きい方から選定された2つである、
    圧縮自己着火式内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記目標時間範囲は、前記圧縮自己着火式内燃機関の燃焼騒音を低減させるべき周波数範囲である騒音低減対象周波数範囲における上限周波数の半波長時間から、前記騒音低減対象周波数範囲における下限周波数の半波長時間まで、に対応する時間である、
    圧縮自己着火式内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の圧縮自己着火式内燃機関の制御装置であって、
    前記燃焼相関物理量は、
    前記圧縮自己着火式内燃機関のシリンダ内の熱量、または前記シリンダ内の圧力、または前記シリンダの変位量、のいずれかである、
    圧縮自己着火式内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006046217A (ja) 2004-08-05 2006-02-16 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2015068284A (ja) 2013-09-30 2015-04-13 株式会社豊田中央研究所 圧縮着火式内燃機関
JP2018003780A (ja) 2016-07-06 2018-01-11 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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