JP7303455B2 - 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法 - Google Patents

緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7303455B2
JP7303455B2 JP2021521680A JP2021521680A JP7303455B2 JP 7303455 B2 JP7303455 B2 JP 7303455B2 JP 2021521680 A JP2021521680 A JP 2021521680A JP 2021521680 A JP2021521680 A JP 2021521680A JP 7303455 B2 JP7303455 B2 JP 7303455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive sheet
cable
looseness
screw
screws
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021521680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020240765A1 (ja
Inventor
恵里 松永
直志 美濃谷
昌人 中村
昌幸 津田
孝 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2020240765A1 publication Critical patent/JPWO2020240765A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7303455B2 publication Critical patent/JP7303455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N22/00Investigating or analysing materials by the use of microwaves or radio waves, i.e. electromagnetic waves with a wavelength of one millimetre or more
    • G01N22/02Investigating the presence of flaws
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/22Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating capacitance
    • G01N27/226Construction of measuring vessels; Electrodes therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、ケーブルを固定するネジの緩み・脱落などが生じたことを検出する技術に関する。
ネジやボルトは部品を締め付けるために用いられるらせん状の溝を有するものであり、インフラ構造物やプラント設備等の大型設備から、乗物、遊具、家具など身近な製品まで様々な用途で使用される。ボルト接合部では、振動や過大な力による塑性変形、疲労等の劣化が原因で、緩みや脱落などが生じることがある。これらが原因で、例えば落橋や崩落事故、接合部からのガス・液体の漏洩、ジェットコースターの車軸の切断、高所からのボルト自体の落下による人身事故などが発生する。上記課題を解決するため、ボルトにマーキングをして、合いマークとのずれを目視やカメラで点検する方法や、打音検査がある。
Xiangxiong Kong and Jian Li, "Image Registration-Based Bolt Loosening Detection of Steel Joints", Sensors 2018, 18, 1000; doi:10.3390/s18041000
しかしながら、ボルトにマーキングをして、合いマークとのずれを目視やカメラで点検する方法や、打音検査は、死角、暗所や遠方で目視点検が困難な場所には適さない。例えば、通信設備には、橋梁添架設備や鉄塔などの死角が多い設備や、マンホール、ハンドホール、クロージャー等の隠蔽部をもつ設備がある。また、これらの設備は通常目視点検が中心であり、未熟練者には点検が難しく、点検結果に個人差が大きい手法となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ケーブルを固定するネジの緩み・脱落などが生じたことを遠隔において簡便かつ正確に検出する緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る緩み検出構造は、
ケーブルの表面に形成される構造体と、前記構造体に接する状態で前記ケーブルを締め付けて固定するネジと、前記構造体に送信信号を送信し、前記構造体を伝搬して帰還した受信信号を受信し、前記受信信号の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する検出部とを備え、前記構造体は、前記ケーブルの表面に第1の導電性シート、絶縁性シート、第2の導電性シートをこの順に重ね合わせた三層構造であり、前記検出部は、前記第1の導電性シートおよび前記第2の導電性シートに電磁波を到達させ、電磁波の共振周波数の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する
また、本発明に係る緩み検出方法は、ケーブルの表面に構造体を形成するステップと、前記構造体に接する状態で前記ケーブルをネジで締め付けて固定するステップと、検出部が、前記構造体に送信信号を送信するステップと、前記検出部が、前記構造体を伝搬して帰還した受信信号を受信するステップと、前記検出部が、前記受信信号の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出するステップとを備え、前記構造体は、前記ケーブルの表面に第1の導電性シート、絶縁性シート、第2の導電性シートをこの順に重ね合わせた三層構造であり、前記検出部は、前記第1の導電性シートおよび前記第2の導電性シートに電磁波を到達させ、電磁波の共振周波数の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する
本発明によれば、ケーブルを固定するネジの緩み・脱落などが生じたことを遠隔において簡便かつ正確に検出する緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る緩み検出構造の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る緩み検出動作を示すフローチャートである。 実施形態1に係るケーブルの固定方法を表した図である。 図3に示すネジの拡大図である。 実施形態1に係る緩み検出構造の外観図である。 実施形態1に係る緩み検出構造の断面図である。 実施形態1に係る緩み検出構造の断面図である。 実施形態1に係る緩み検出構造の断面図である。 図6に示す緩み検出構造の模式図である。 実施形態1に係る緩み検出構造の断面図である。 図10に示す緩み検出構造の模式図である。 実施形態2に係る緩み検出構造の断面図である。 実施形態2に係る緩み検出構造の断面図である。 実施形態3に係る緩み検出構造の断面図である。 実施形態3に係る緩み検出構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、複数の図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[概要]
本発明の実施形態に係る緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法は、ケーブルを固定するネジの緩み・脱落など(以下、単に「緩み」という場合がある。)が生じたことを遠隔において簡便かつ正確に検出するものである。例えば、検出したい場所にケーブルにシートを貼り付けまたは塗料を塗布してトランスデユーサーを作成し、シートまたは塗膜に電気信号を流し、電気的変化量を取得する。これにより、ネジの緩み・脱落などによる電気特性の変化を遠隔において簡便かつ正確に検出することが可能となる。
[基本構成]
図1は、本発明の実施形態に係る緩み検出構造の機能ブロック図である。この緩み検出構造は、ケーブルを固定するネジの緩み・脱落などが生じたことを検出する緩み検出構造であって、構造体Tと、ネジ(図示せず)と、端末10とを備える。構造体Tは、ケーブルの表面に形成されるトランスデューサであり、信号を伝搬可能な構造である。構造体Tは、後述する方法によりネジでケーブルに固定される。端末10は、構造体Tに送信信号(電磁波)を送信し、構造体Tを伝搬して帰還した受信信号(反射波、透過波など)を受信し、受信信号の変化に基づいてネジの緩みを検出する検出部である。構造体Tと端末10との間の信号の送受信は、有線であっても無線であってもよい。端末10を設置する場所は、構造体Tと有線または無線で信号を送受信できる場所であればどこでもよい。
端末10は、例えば、信号送受信部11と、学習部12と、判定部13と、通報部14とを備える。信号送受信部11は、構造体Tに送信信号を送信し、構造体Tから帰還した受信信号を受信する。学習部12は、ネジの緩みがない時に受信した受信信号のデータを格納しておく。判定部13は、学習部12に格納されているデータに基づいてネジの緩みを検出(判定)する。通報部14は、ネジの緩みが検出されたときに異常情報を出力する。これらの各構成要素は、電子回路などのハードウェアで構成されてもよいし、ソフトウェアプログラムで構成されてもよい。また、このようなプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に予め記録されていてもよいし、インターネット等のネットワークを介して供給されてもよい。
[基本動作]
図2は、本発明の実施形態に係る緩み検出動作を示すフローチャートである。図2に示すように、まず、ケーブルの表面に構造体Tを形成する(ステップS1)。続いて、構造体Tに接する状態でケーブルをネジで締め付けて固定する(ステップS2)。これにより、端末10は、構造体Tに送信信号を送信し、構造体Tを伝搬して帰還した受信信号を受信し、受信信号の変化に基づいてネジの緩みを検出する(ステップS3~S6)。ネジの緩みを検出したときは通報することも可能である。
[実施形態1]
以下、実施形態1について説明する。実施形態1では、上下2本のネジを同時にモニタリングする例(反射測定)について説明する。
図3は、実施形態1に係るケーブル1の固定方法を表した図である。通常の光ファイバーケーブルなどのケーブル1は、図3に示すように、上下をネジ2で締め付けることによって固定されているものがある。
図4は、図3に示すネジ2の拡大図である。ネジ2は、ケーブル1を締め付けるために、図4に示すような突起物が施工されている場合が多い。以下、ネジ2は、金属ネジである場合を想定するが、導電性材料でコーティングされた樹脂ネジであってもよい。
図5は、実施形態1に係る緩み検出構造の外観図である。この緩み検出構造は、以下のように、ケーブル1にシートまたは塗膜(トランスデューサ)を施工したものである。
まず、通常の光ファイバーケーブルなどのケーブル1は絶縁性のため、ケーブル外皮に導電性シート3、その上に絶縁性シート4の順で施工する。導電性シート3と絶縁性シート4は両者がセットとなったものでもよいし、それぞれ重ねて貼り付けてもよい。また、シートではなくケーブル1に所定の長さおよび膜厚の導電性塗料および絶縁性塗料を塗装してもよい。図では、わかりやすく説明するために、導電性シート3および絶縁性シート4を段違いで表記しているが、実際には段違いに施工する必要はなく、導電性シート3および絶縁性シート4は同じサイズのものを用いてもよい。導電性シート3および絶縁性シート4は、ネジ2が緩んでもケーブル1との密着がなくならないよう、シールタイプが好ましい。
続いて、絶縁性シート4の上に導電性シート5を施工する。この導電性シート5は、導電性シート3に比べて固い材料が好ましい。ネジ2が緩むと導電性シート5が絶縁性シート4から離れる現象を利用して検出するため、導電性シート5は、絶縁性シート4との間に接着材などがシート全面に塗布されていないことが好ましい。導電性シート5が絶縁性シート4とズレないように、導電性シート5に部分的に接着剤を使用するのはかまわない。導電性シート5の横幅Lは、検出したいネジ2の頭部より大きいことが好ましいが、大きくし過ぎると後述する共振の仕方が変わってくるため、適当な大きさに調整しておく。
図6~図8は、実施形態1に係る緩み検出構造の断面図である。ただし、図面は模式的なものであり、細部(例えば、導電性シート3、絶縁性シート4、導電性シート5の端部など)は現実のものとは異なることに留意すべきである。
図6~図8は、いずれの図も、上下2本のネジ2がケーブル1に固定されている状態を示している。導電性シート3はグランド線11Gに接続され、導電性シート5は信号線11Sに接続され、グランド線11Gと信号線11Sは信号送受信部11に接続されている。これらの図では、端末10のうち信号送受信部11だけを描いているが、その他の構成要素を備えていることはもちろんである。導電性シート3、絶縁性シート4、および導電性シート5は、図6に示すようにケーブル1の半周を覆ってもよいし、図7に示すようにケーブル1の周囲を覆ってもよい。ただし、検出したいネジ2が導電性シート5に接するように施工する必要がある。ネジ2が緩むと導電性シート5が絶縁性シート4から離れる現象を利用して検出するため、導電性シート5の形状は、ケーブル1の円周を全て覆う形状でなく、アルファベットのCのように一部繋がっていない形状であることが好ましい。例えば、図8に示すように、ケーブル1の円周を全て導電性シート3および絶縁性シート4で覆い、導電性シート5だけをアルファベットのC型の形状にしてもよい。
図9は、図6に示す緩み検出構造の模式図である。すなわち、ネジ2がケーブル1に固定されている状態において、端末10が導電性シート3および導電性シート5に交流電圧を印加すると、図9に示すように、導電性シート5のA~Bの両端の長さL1を共振長とする共振特性が観測される。最も低い第1高調波αは、L1が半波長λ/2で共振する周波数である。λは媒質中の波長である。第2高調波βは、L1がλ/2の2倍であるλで共振する周波数である。このようにL1をλ/2の整数倍とする共振周波数で共振が起きる。
図10は、実施形態1に係る緩み検出構造の断面図であり、図11はその模式図である。ここでは、図10に示すように、上下に固定されていたネジ2が緩んだ状態を示している。ネジ2が緩むと導電性シート5による絶縁性シート4内に流れる電磁波の閉じ込めの効果が減少するため、A地点およびB地点における絶縁性シート4の電界強度が下がる。これにより、図11に示すように、絶縁性シート4と導電性シート5が接していない長さ分(L3およびL4)だけL1から短くなったL2の長さを共振長とする共振特性が観測される。固定してある場合と同様に、緩んだ場合もL2をλ/2の整数倍とする共振周波数で共振が起きる。そのため、端末10が共振周波数の変化をモニタリングすることで、ネジ2の緩みを検出することができる。
以上のように、実施形態1では、絶縁性被覆で覆われたケーブル1を導電性のネジ2で挟み込んで固定する場合を想定している。このような場合において、ケーブル被覆の表面に導電性シート3、絶縁性シート4、導電性シート5の重ね合わせ構造を形成する。ネジ2を導電性シート5に導通させ、導電性シート3をグランド線11Gに接続し、導電性シート5を信号線11Sに接続し、グランド線11Gと信号線11Sを信号送受信部11に接続する。
動作時においては、信号送受信部11が電磁波を発生させ、信号線11Sとグランド線11Gを経由して検知対象物に電磁波が到達する。このとき、ネジ2が締まっている場合と緩んでいる場合とで電磁波の共振周波数がシフトするため、それによりネジ2の緩みを検知することができる。この技術により、目視不可の場所や遠隔にあるケーブル1を挟み込んだネジ2の緩み・脱落を検査するのに好適な緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法を提供することが可能となる。
[実施形態2]
以下、実施形態2について、実施形態1と異なる点を中心に説明する。実施形態2では、1本のネジ2をモニタリングする例(反射測定)について説明する。
図12は、実施形態2に係る緩み検出構造の断面図である。ここでは、上下2本のネジ2がケーブル1に固定されている状態を示している。図12に示すように、上のネジ2の緩みをモニタリングする場合は、その1本のネジ2だけが導電性シート5に接するように施工してもよい。ネジ2が緩んでもネジ2と導電性シート5とが離れないように両者を貼り付けておくのが好ましい。このようにネジ2が固定されている状態では、導電性シート5のABを両端とする共振特性が観測される。
図13は、実施形態2に係る緩み検出構造の断面図である。ここでは、上に固定されていたネジ2が緩んだ状態を示している。図13に示すように、ネジ2が緩むと導電性シート5と絶縁性シート4との間に空間が生じるため、電磁波が閉じ込められなくなり、絶縁性シート4の電界強度が下がる。これにより、共振周波数が観測できなくなる、もしくは観測されていた共振周波数のQ値が低下し、高周波側にシフトする。そのため、端末10が共振周波数の変化をモニタリングすることで、ネジ2の緩みを検出することができる。
以上のように、実施形態2では、実施形態1と同様の手法により、1本のネジ2をモニタリングすることができる。ここでは、上のネジ2をモニタリングする場合について説明したが、下のネジ2をモニタリングしてもよいのはもちろんである。
[実施形態3]
以下、実施形態3について、実施形態1または2と異なる点を中心に説明する。ここでは、透過測定によりネジ2の緩みをモニタリングする例について説明する。
図14、図15は、実施形態3に係る緩み検出構造の断面図である。図14に示すように、ケーブル外皮に、図6と同様の三層構造を形成する。本実施形態3は、実施形態1または2と異なり、全て接着性材料を用いるため、導電性シート5は物理的に可動しないことが特徴である。図中の電源11Pは、信号送受信部11の送信機能の役割を果たす。電源11Pは、2本のネジ2と導電性シート5との接点ab間に交流信号を流し、接点ab間のインピーダンスを監視する。ネジ2が導電性シート5に接している状態からネジ2が導電性シート5から離れた状態になると、インピーダンスが増加するため、ネジ2の緩みを検出することができる。この手法単独で用いる場合は、必ずしも三層構造にする必要はなく、図15に示すように、導電性シート5のみをケーブル1に施工するようにしてもよい。
以上のように、実施形態3では、透過測定によりネジ2の緩みをモニタリングすることができる。実施形態3によれば、実施形態1や2に比べ、簡易な構成でネジ2の緩みを検出することができるメリットがある。
[特徴的な構成とその効果]
以上説明したように、本発明の実施形態に係る緩み検出構造は、ケーブル1の表面に形成される構造体(トランスデューサ)Tと、構造体Tに接する状態でケーブル1を締め付けて固定するネジ2と、構造体Tに送信信号を送信し、構造体Tを伝搬して帰還した受信信号を受信し、受信信号の変化に基づいてネジ2の緩みを検出する端末(検出部)10とを備える。これにより、ケーブル1の脱落の要因となるネジ2の緩み・脱落を検査するのに好適な緩み検出構造を提供することができる。
具体的には、構造体Tは、ケーブル1の表面に導電性シート(第1の導電性シート)3、絶縁性シート4、導電性シート(第2の導電性シート)5をこの順に重ね合わせた三層構造であり、端末10は、導電性シート3および導電性シート5に電磁波を到達させ、電磁波の共振周波数の変化に基づいてネジ2の緩みを検出してもよい。これにより、精度よくネジ2の緩み・脱落を検査することができる。
また、導電性シート5の形状は、ケーブル1の円周を全て覆う形状でなく、一部繋がっていないC型形状であってもよい。これにより、ネジ2が緩むと導電性シート5が絶縁性シート4から離れる現象を利用して検出することができる。
また、ケーブル1を2本の前記ネジ2で締め付けて固定する場合において、その2本のうちの少なくとも1本のネジ2が前記導電性シート5に接してもよい。これにより、2本のネジ2のうち特定のネジ2について緩みを検出することができる。
また、端末10は、2本のネジ2を通じて構造体Tに交流信号を流し、2本のネジ2と構造体Tとの接点ab間のインピーダンスの変化に基づいてネジ2の緩みを検出してもよい。これにより、簡易な構成でネジ2の緩みを検出することができる。
また、本発明の実施形態に係る緩み検出方法は、ケーブル1の表面に構造体Tを形成するステップと、構造体Tに接する状態でケーブル1をネジ2で締め付けて固定するステップと、端末10が、構造体Tに送信信号を送信するステップと、端末10が、構造体Tを伝搬して帰還した受信信号を受信するステップと、端末10が、受信信号の変化に基づいてネジ2の緩みを検出するステップとを備える。これにより、ケーブル1の脱落の要因となるネジ2の緩み・脱落を検査するのに好適な緩み検出方法を提供することができる。
[その他の実施形態]
上記のように、いくつかの実施形態について記載したが、開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。本発明の実施形態は、ここでは記載していない様々な実施形態などを含む。
1 ケーブル
2 ネジ
3 導電性シート(第1の導電性シート)
4 絶縁性シート
5 導電性シート(第2の導電性シート)
10 端末(検出部)
11 信号送受信部
11S 信号線
11G グランド線
11P 電源
12 学習部
13 判定部
14 通報部
T 構造体

Claims (5)

  1. ケーブルの表面に形成される構造体と、
    前記構造体に接する状態で前記ケーブルを締め付けて固定するネジと、
    前記構造体に送信信号を送信し、前記構造体を伝搬して帰還した受信信号を受信し、前記受信信号の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する検出部を備え、
    前記構造体は、前記ケーブルの表面に第1の導電性シート、絶縁性シート、第2の導電性シートをこの順に重ね合わせた三層構造であり、
    前記検出部は、前記第1の導電性シートおよび前記第2の導電性シートに電磁波を到達させ、電磁波の共振周波数の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する
    ことを特徴とする緩み検出構造。
  2. 前記第2の導電性シートの形状は、前記ケーブルの円周を全て覆う形状でなく、一部繋がっていないC型形状であることを特徴とする請求項に記載の緩み検出構造。
  3. 前記ケーブルを2本の前記ネジで締め付けて固定する場合において、その2本のうちの少なくとも1本の前記ネジが前記第2の導電性シートに接することを特徴とする請求項1または2に記載の緩み検出構造。
  4. 前記検出部は、2本の前記ネジを通じて前記構造体に交流信号を流し、2本の前記ネジと前記構造体との接点間のインピーダンスの変化に基づいて前記ネジの緩みを検出することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の緩み検出構造。
  5. ケーブルの表面に構造体を形成するステップと、
    前記構造体に接する状態で前記ケーブルをネジで締め付けて固定するステップと、
    検出部が、前記構造体に送信信号を送信するステップと、
    前記検出部が、前記構造体を伝搬して帰還した受信信号を受信するステップと、
    前記検出部が、前記受信信号の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出するステップを備え、
    前記構造体は、前記ケーブルの表面に第1の導電性シート、絶縁性シート、第2の導電性シートをこの順に重ね合わせた三層構造であり、
    前記検出部は、前記第1の導電性シートおよび前記第2の導電性シートに電磁波を到達させ、電磁波の共振周波数の変化に基づいて前記ネジの緩みを検出する
    ことを特徴とする緩み検出方法。
JP2021521680A 2019-05-30 2019-05-30 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法 Active JP7303455B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/021473 WO2020240765A1 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020240765A1 JPWO2020240765A1 (ja) 2020-12-03
JP7303455B2 true JP7303455B2 (ja) 2023-07-05

Family

ID=73553143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021521680A Active JP7303455B2 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220228996A1 (ja)
JP (1) JP7303455B2 (ja)
WO (1) WO2020240765A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019595A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 日本電信電話株式会社 トランスデューサ、緩み検出システム、および緩み検出方法
US11949225B2 (en) 2022-05-04 2024-04-02 Buyers Products Company System for detecting and comparing current in a motor

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004133082A (ja) 2002-10-09 2004-04-30 Fujitsu Access Ltd 光ケーブル固定具
JP2013210234A (ja) 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp 締め付け緩み検出センサー及び締め付け緩み検出システム
JP2014072179A (ja) 2012-10-02 2014-04-21 Kawamura Electric Inc ねじ緩み検出機能を備えた端子構造
US20140190267A1 (en) 2013-01-09 2014-07-10 King Abdulaziz City For Science And Technology Fastener tension monitoring system

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5824737B2 (ja) * 1975-12-27 1983-05-23 株式会社井上ジャパックス研究所 締結具の緩みの検出方法
JPH07279936A (ja) * 1994-04-11 1995-10-27 Kubota Corp ねじの緩み検知装置
US9410860B2 (en) * 2012-11-07 2016-08-09 Eaton Corporation Washer assembly and joint monitoring system employing the same
US9483674B1 (en) * 2014-03-07 2016-11-01 United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration RFID torque sensing tag system for fasteners
US10788384B1 (en) * 2017-01-31 2020-09-29 Iowa State University Research Foundation, Inc. Smart installation and monitoring system for large anchor bolts of support structures for highway signs, luminaries and traffic signals (SLTS)
WO2021019595A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 日本電信電話株式会社 トランスデューサ、緩み検出システム、および緩み検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004133082A (ja) 2002-10-09 2004-04-30 Fujitsu Access Ltd 光ケーブル固定具
JP2013210234A (ja) 2012-03-30 2013-10-10 Seiko Epson Corp 締め付け緩み検出センサー及び締め付け緩み検出システム
JP2014072179A (ja) 2012-10-02 2014-04-21 Kawamura Electric Inc ねじ緩み検出機能を備えた端子構造
US20140190267A1 (en) 2013-01-09 2014-07-10 King Abdulaziz City For Science And Technology Fastener tension monitoring system

Also Published As

Publication number Publication date
US20220228996A1 (en) 2022-07-21
JPWO2020240765A1 (ja) 2020-12-03
WO2020240765A1 (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7281428B2 (en) Diagnostic system for monitoring structural health conditions
JP7303455B2 (ja) 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法
AU2008331309B2 (en) Sensing system and method
US8400171B2 (en) Transmission line moisture sensor
KR101511404B1 (ko) 전기화학 임피던스 분광법을 위한 방법 및 시스템
US20130036821A1 (en) Wireless surface acoustic wave corrosion sensor and interrogation system for concrete structures
US5553504A (en) Intrumented patch for repair of fatigue damaged or sensitive structure
WO2009014591A1 (en) Diagnostic systems of optical fiber coil sensors for structural health monitoring
WO2021019595A1 (ja) トランスデューサ、緩み検出システム、および緩み検出方法
WO2020090446A1 (ja) 緩み検出構造及びその構造を用いた緩み検出方法
US10082450B2 (en) System, method, and apparatus for monitoring characteristics of a fire, smoke, thermal or water barrier device
US12012988B2 (en) Abnormality detection device and fixing structure
KR100473481B1 (ko) 와이어를 이용한 교량상판의 안전진단장치
WO2005072166A2 (en) Embedded sensors for aluminum conductor composite core cables
JP2003254724A (ja) 広域ひずみ分布測定システム
US20210396625A1 (en) Building strain monitoring system
US12031856B2 (en) Looseness detection sensor and how to identify loose bolts
JP3848272B2 (ja) 光ファイバ式変位計
WO2011081526A1 (en) Method and system for detecting faults in laminated structures
KR100378530B1 (ko) 포일센서 내장형 절연 접속함
CN212458705U (zh) 一种电缆接头温度检测装置
KR200362380Y1 (ko) 와이어를 이용한 교량상판의 안전진단장치
JP2004069680A (ja) 構造物の異常検知システム
KR100784071B1 (ko) 구조물의 건전성 감시용 센서 및 시스템
JP2019109073A (ja) 検知システム及び検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7303455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150