JP7303010B2 - フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法 - Google Patents

フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7303010B2
JP7303010B2 JP2019071795A JP2019071795A JP7303010B2 JP 7303010 B2 JP7303010 B2 JP 7303010B2 JP 2019071795 A JP2019071795 A JP 2019071795A JP 2019071795 A JP2019071795 A JP 2019071795A JP 7303010 B2 JP7303010 B2 JP 7303010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
short
filter capacitor
wiring
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019071795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020171157A (ja
JP2020171157A5 (ja
Inventor
康央 石倉
直紀 大平
泰明 沼田
匠 徳島
貴志 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019071795A priority Critical patent/JP7303010B2/ja
Publication of JP2020171157A publication Critical patent/JP2020171157A/ja
Publication of JP2020171157A5 publication Critical patent/JP2020171157A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7303010B2 publication Critical patent/JP7303010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法に関する。
例えば、高圧インバータ装置において、電圧印加中、仕様上装置本体から取り外し不可能なフィルタコンデンサのコンデンサ端子部(正極のP端子、負極のN端子)を、高圧インバータ装置の主回路配線(P、N)から絶縁し、かつ、仕様上高圧インバータ装置から取り外し可能なユニットに内蔵されているフィルタコンデンサを安全に保管する場合に好適な短絡装置、短絡方法に関するものである。
直流電力を交流電力に変換する高圧インバータ装置では、平滑化回路として直流回路側にフィルタコンデンサが実装されている。また、高圧インバータ装置によっては、メンテナンスなどを理由としてフィルタコンデンサを取り出し、交換可能に構成にしているものがある。
このような場合における課題は、フィルタコンデンサに帯電した高電圧による感電である。
つまり、高圧インバータ装置への通電時にはフィルタコンデンサが加圧され、フィルタコンデンサの正極のP端子、負極のN端子間に高電圧が発生する。そして、この高電圧は、通電停止後もフィルタコンデンサ内に電荷が残留する。このことにより、P・N端子間は高い電圧のまま残留電荷として残り、メンテナンスの際に作業者が感電する危険性がある。
そこで、安全性確保のために、メンテナンスの作業前にコンデンサの残留電荷をコンデンサの内部抵抗成分、もしくは並列接続された放電抵抗などにより自然放電させる方法や、メンテナンス作業の初めにP・N端子間を放電抵抗につながれた導体で短絡する機構を用いて強制放電させる方法がとられている。例えば、強制放電させる方法として、特表2012-090720号公報(特許文献1)に記載された技術がある。
この公報には、「高圧インバータ装置の残留電荷を放電させる放電機構であって、高圧インバータ装置のインバータ回路に具備されたコンデンサの正極側及び負極側に接続される一対の放電端子と、放電抵抗と導通させた状態で前記一対の放電端子を短絡させることで前記コンデンサの残留電荷を放電させる短絡手段とを備えたことを特徴とする高圧インバータ装置の放電機構。」という記載がある。
特表2012-090720号公報
高圧インバータ装置をメンテナンスする場合、例えば、フィルタコンデンサ非内蔵ユニット(図9のフィルタコンデンサを内蔵していないユニット108参照)をフィルタコンデンサ内蔵ユニット(図8のフィルタコンデンサを内蔵したユニット106参照)に交換する場合がある。
このような場合には、余剰容量となるフィルタコンデンサを取り除く方法が挙げられる。しかし、フィルタコンデンサを既存システムに戻せるようにしておくために、あるいは構造的な理由により、高圧インバータ装置のフィルタコンデンサを仕様上取り外し不可能な場合がある。
従って、余剰容量となるフィルタコンデンサを装置内に取り付けたままとし、フィルタコンデンサを高圧インバータ装置の主回路(主回路配線P、N)から電気的に絶縁する必要がある。また、絶縁されたフィルタコンデンサは、交換部品として保管するコンデンサと同様に、自然帯電により感電の危険性が高まる。このため、P・N端子間を短絡する必要がある。
しかし、特許文献1では、上述した場合における課題ついては想定されていない。
そのため、特許文献1では、高圧インバータ装置の残留電荷の放電時に、セルインバータのコンデンサの正極側及び負極側に接続された一対の放電端子が放電抵抗と導通した状態で短絡され、高圧インバータ装置にてコンデンサの残留電荷を放電することができる、という効果に留まる。
そこで、本発明では、高圧インバータ装置の状況に応じて使い分け可能な技術、例えば、1つの短絡装置を、状況に応じて、短絡機能を有する装置及び絶縁、短絡の両機能を有する装置として利用でき、フィルタコンデンサ内蔵ユニットを交換する前後いずれの状態でも高圧インバータ装置が正常に動作し、交換時に作業者が感電する危険を避けることを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の短絡装置、短絡方法の一つは、フィルタコンデンサのP・N端子間を短絡する短絡装置において、フィルタコンデンサのP・N端子に取り付けられ、P・N端子間を短絡し、前記P・N端子を保持する端子短絡保持部と、前記P・N端子に接続されていた主回路配線P、及び/又は主回路N配線を絶縁し、前記主回路P配線及び/又は主回路N配線を保持する配線絶縁保持部を有するものである。
本実施例に係る高圧インバータ装置の概略図。 本実施例に係る高圧インバータ装置の主回路を構成する主回路配線とフィルタコンデンサと短絡装置の取り付け状態を示す外観斜視図。 本実施例に係る短絡装置とフィルタコンデンサと主回路配線との接続関係を説明する図。 本実施例に係る短絡装置を示す外観斜視図。 本実施例に係る、フィルタコンデンサを内蔵し、仕様上装置本体から取り外し可能なユニットを装置本体から取り外した状態において、短絡装置との関係を示す概略図。 仕様上取り外せないフィルタコンデンサを短絡できないようにして通電した状態にあるフィルタ回路を示す図。 仕様上取り外せないフィルタコンデンサを絶縁、短絡した状態を示すフィルタコンデンサ回路図。 仕様上取り外せないフィルタコンデンサを内蔵したユニットを使用した場合におけるフィルタ回路を示す図。 フィルタコンデンサを内蔵していないユニットを使用したフィルタ回路を示す図。
以下、本実施例について、図面を参照して説明する。
まず、本実施例の短絡装置を鉄道車両向け高圧インバータ装置に適用することを前提として説明する。
この場合、高圧インバータ装置を含む鉄道車両に車載される製品は、常に振動に曝される。このことから、高い耐振動性が要求される。また、コンデンサ等の車載用電子部品は、極めて矮小な空間に配置する必要があり、周囲に空間的自由度が少ないという制限がある。加えて、常に質量の低減が要求されていることから、なるべく軽量な構造が好まれる。
例えば、鉄道車両向けの高圧インバータの構成ユニットの中でも、コア部品となるパワー半導体素子が内蔵されているパワーユニットについては、近年パワー半導体素子をシリコン(Si)IGBTからシリコンカーバイド(SiC)MOSFETへ変更し、より高速にスイッチング動作させるような構成が見受けられる。
シリコンカーバイド(SiC)MOSFETをパワー半導体に採用する場合には、半導体素子からフィルタコンデンサ間のインダクタンスを最小化してインバータ動作時のノイズを抑制し安定化を図る必要がある。
このためには、フィルタコンデンサをパワーユニットに内蔵する構成が望ましい。よって、同一の高圧インバータ装置に対して、コンデンサを内蔵したパワーユニット(図8のフィルタコンデンサ内蔵ユニット106参照)を装着する場合と、コンデンサを内蔵していないパワーユニット(図9のフィルタコンデンサ非内蔵ユニット108参照)を装着する場合の2種類のケースが想定される。
ここで、例えば、フィルタコンデンサ非内蔵ユニットをフィルタコンデンサ内蔵ユニットに交換する場合、高圧インバータ装置全体としての合成容量が増えてしまう問題がある。そのため、フィルタコンデンサを内蔵したパワーユニットを使用する場合は、高圧インバータ装置に内蔵されるフィルタコンデンサを絶縁する必要が生じる。
つまり、フィルタコンデンサ内蔵パワーユニットを装置本体に装着するときだけ、高圧インバータ装置内部のコンデンサを短絡することができればよい。その手段として、例えば、上述した特許文献1で示されるように、あらかじめ高圧インバータ装置内部のフィルタコンデンサ端子部に、主回路絶縁・コンデンサ短絡/コンデンサ通電状態を切り替え可能な構造を有する放電機構を用意し、コンデンサを短絡することが考えられる。
すなわち、主回路絶縁・コンデンサ短絡/コンデンサ通電状態を切り替えるために、コンデンサの端子部のP・N端子に接触するような短絡導体を、放電抵抗を内蔵した回転軸を中心に回動させ、短絡導体にてコンデンサのP・N端子の端子部間を、放電抵抗を介して短絡できるような構造を有する放電機構により、コンデンサを短絡する方法である。
しかし、すでに顧客先に納入し、顧客先にて運用中の高圧インバータ装置に対して、引用文献1に記載されたような放電機構を追加することは現実的に難しい。
また、鉄道車両においては、上述したように、耐振動・スペースの制約・質量低減の要求があることから、高圧インバータ装置の停止時には、あらかじめ高圧インバータ装置内部に存在している永久放電抵抗を使用して、停止後指定した時間だけ装置に触れずに待ち、コンデンサを自然放電させるシステムが一般的である。このことから、P端子とN端子を短絡させる回路にわざわざ放電抵抗を介させる必要はない。
故に、コンデンサのPとN端子を短絡する部材(短絡部材)は、一般的な導体部材で問題なく、単に主回路導体のPもしくはN配線が着地できるような絶縁体(絶縁部材)を、上述の導体部材に追加した構造に形成された絶縁・短絡機能を有する装置であれば、必要とする機能を十分に果たすことができる。つまり、特許文献1に記載された放電機構に比して簡単な構成の絶縁・短絡機能を有する装置であれば足りる。
また、絶縁・短絡機能を有する装置の構造としては、容易にフィルタコンデンサの端子部に挿入することができるように構成するとよい。これにより、絶縁・短絡機能を有する装置を既存の高圧インバータ装置に対して容易、かつ、簡単に追加取り付けることができる。
つまり、この絶縁・短絡機能を有する装置をフィルタコンデンサと主回路配線との間に取り付ける/取り外すことで、コンデンサを主回路から主回路絶縁・コンデンサ短絡/コンデンサ通電を容易に切り替えることができる。
一方、交換部品として、高圧インバータ装置に取り付けずに単体でフィルタコンデンサを保管する際に、P端子とN端子(コンデンサ端子部)間を回路的にオープンな状態としておくと自然に帯電し、内部電荷が溜まっていき、やがてP・N端子間に高電圧が発生する。このため、メンテナンスの際に作業者が感電する危険性がある。そこで、安全性確保のために、従来は、P端子とN端子を針金などの導体にて短絡する方法がとられている。
高圧インバータ装置において、仕様上取り外し可能なユニットを交換することにより、既存システムを流用しつつ高性能化を図ることができる。例えば、コア部品となるパワー半導体素子が内蔵されているパワーユニットにおいて、パワー半導体素子をシリコン(Si)IGBTからシリコンカーバイド(SiC)MOSFETとしたユニットに交換することで、より高速にスイッチングできるようになる。このとき、半導体素子からフィルタコンデンサ間のインダクタンスを最小化して、インバータ動作時のノイズを抑制し安定化を図るために、フィルタコンデンサをパワーユニットに内蔵する構成が望ましい。
このように、仕様上取り外し可能なユニットに内蔵されているフィルタコンデンサがある場合も同様に、保管時にはP端子とN端子間を針金などの導体にて短絡する必要がある。
一方、フィルタコンデンサ非内蔵ユニットをフィルタコンデンサ内蔵ユニットに交換すると、高圧インバータ装置に内蔵されるフィルタコンデンサの合成容量が増えてしまう問題がある。その解決策として、余剰容量となるフィルタコンデンサを取り除く方法が挙げられる。しかし、既存システムに戻せるようにしておくために、あるいは構造的に簡単にフィルタコンデンサが外せないといった理由で仕様上取り外し不可能な場合がある。
この場合には、余剰容量となるフィルタコンデンサを装置内に取り付けたままとし、主回路から電気的に絶縁することが必要となる。さらに、絶縁されたフィルタコンデンサは、交換部品として保管されるコンデンサと同様に、自然帯電により感電の危険性が高まるため、P端子とN端子間を短絡する必要がある。
要するに、上述した点に鑑み、フィルタコンデンサ内蔵ユニットを高圧インバータ装置に組み込むことにより、高圧インバータ装置に内蔵されたコンデンサ容量が増えた場合、本実施例では、仕様上取り外し不可能なフィルタコンデンサのP端子とN端子を絶縁すると同時に、フィルタコンデンサのP端子とN端子を短絡する構造を簡易に実現することである。
具体的には、図9に示すように、フィルタコンデンサを内蔵しないフィルタコンデンサ非内蔵ユニット108と、仕様上取り外し不可能なフィルタコンデンサ(Fc)を内蔵したフィルタコンデンサ内蔵ユニット107で構成されるような回路に対して、図9のフィルタコンデンサ非内蔵ユニット108を図8のフィルタコンデンサ(Fc)を内蔵したフィルタコンデンサ内蔵ユニット106に交換する場合、回路全体としての合成容量が規定値を上回る程度に増加する。故に、回路上のいずれかのコンデンサの絶縁が必要となる。このような場合に、安全にフィルタコンデンサの絶縁を行う。
また、高圧インバータの主回路は、高電圧が印加されている。よって、フィルタコンデンサの絶縁のためには、適切な絶縁距離を保つか、絶縁体を間に挟むなどの対応をとることで、主回路とフィルタコンデンサ(Fc)のP端子とN端子を遠ざける必要がある。さらに、絶縁したフィルタコンデンサ(Fc)のP端子とN端子を短絡部材(導体)で短絡し、同電位にする必要がある。これを回路図で示したものが図7である。
図7は、フィルタコンデンサ(Fc)のP端子側を絶縁し(×印)、フィルタコンデンサ(Fc)のP端子とN端子側を短絡(両端子を接続)した状態を示す図である。
フィルタコンデンサ(Fc)を絶縁しないときには、あらかじめ図6で示されるような回路としておき、P端子とN端子を短絡するような回路を接続させないようにすればよいことがわかる。
図6は、仕様上取り外せないフィルタコンデンサ(図8の105/Fc)を通電した状態を示す図である。
また、本実施例では、仕様上取り外し可能なユニットに内蔵されている増設用フィルタコンデンサの保管時において、P端子とN端子を短絡部材(導体)で短絡することである。
以下、本実施例の詳細について図1~図9を参照して説明する。
最初に、フィルタコンデンサ101を高圧インバータ装置の主回路(図示せず)から絶縁する場合について考える。
図1は、本実施例に係る高圧インバータ装置の概略図である。
高圧インバータ装置の装置本体100には、仕様上装置本体100から取り外し不可能なフィルタコンデンサ101、仕様上装置本体100から取り出し可能なフィルタコンデンサ103が存在している。
まず、フィルタコンデンサ101のP端子とN端子に接続されている主回路P端子1031とN配線1032を一旦取り外す。
次に、主回路P配線1031、N配線1032を取り外したフィルタコンデンサ101のコンデンサ端子部、つまり、P端子1011、N端子1012に短絡装置104を取り付ける。
そして、短絡装置104の短絡部材(導体)1041にて、フィルタコンデンサ101のP端子1011とN端子1012を短絡する。短絡装置104の構成については後述する。
このとき、前提として、上記主回路P配線1031と主回路N配線1032は、可撓性のある電線などの部材で構成する必要がある。
次に、フィルタコンデンサ101から取り外した主回路P配線1031、主回路N配線1032のいずれか一方、例えば、主回路P配線1031を短絡部材(導体)1041上に設けられた絶縁部材(碍子)1042に取り付ける。絶縁部材(碍子)1042への取り付けは、例えば、端子(導体バー)10511を介して行う。
これにより、主回路P配線1031とフィルタコンデンサ101のP端子1011を絶縁することができる。
また、他方の主回路N配線1032をフィルタコンデンサ101のN端子1012と接続する端子(導体バー)10512に接続する。
なお、本実施例では、主回路P配線1031を絶縁することを前提としているが、主回路N配線1032を絶縁するようにしてもよい。
以上により、主回路とフィルタコンデンサ101を絶縁し、かつ、フィルタコンデンサ101のP端子1011とN端子1012を短絡した状態(図2、図3参照)とすることができる。以下、その詳細について図2、図3を参照して説明する。
図2は、高圧インバータ装置の主回路を構成する主回路P配線1031、主回路N配線1032とフィルタコンデンサ101のP端子1011、N端子1012と短絡装置104の短絡部材1041、絶縁部材1042の取り付け状態を示す外観斜視図、図3は、短絡装置104とフィルタコンデンサ101と主回路P配線1031、主回路N配線1032との接続関係を説明する図である。
同図において、主回路P配線1031は、端子10511を介して短絡装置104の絶縁部材(碍子)1042にボルト、ナットなどの固定具1052により固定される。
主回路N配線1032は、端子10512を介して短絡装置104の短絡部材(導体)1041にボルト、ナットなどの固定具1052により固定される。
短絡装置104の短絡部材(導体)1041は、端子挿入孔1043に挿入されたフィルタコンデンサ101のP端子1011、N端子1012に接触するようにボルト、ナットなどの固定具1052により固定される。
短絡部材(導体)1041は、フィルタコンデンサ101のP端子1011とN端子1012を保持する端子短絡保持部を構成し、絶縁部材(碍子)1042は、主回路P配線1031を保持する配線絶縁保持部を構成する。
図4は、本実施例に係る短絡装置104の一例を示す外観斜視図である。
短絡装置104は、1つの短絡部材1041、複数の絶縁部材1042を有する。
短絡部材1041は、フィルタコンデンサ101のP端子1011とN端子1012を短絡するものであり、板状の導体(導電材)からなる。そして、短絡部材1041は、フィルタコンデンサ101のP端子1011とN端子1012を挿入するために形成された複数の端子挿入孔1043を含む。
絶縁部材1042は、主回路配線1031、1032とフィルタコンデンサ101のコンデンサ端子部を絶縁するものであり、短絡部材1041の一端部に形成された、例えば、一対の碍子からなる。
次に、フィルタコンデンサ103を内蔵した仕様上取り外し可能なユニット102(パワーユニット)における増設用フィルタコンデンサ103のP・N端末の短絡ついて考える。
このとき、仕様上取り外し可能なユニット102は、高圧インバータ装置から取り外した状態において、内蔵しているフィルタコンデンサ103のP・N端子を短絡する必要がある。
よって、高圧インバータ装置内部のフィルタコンデンサ101を短絡したときと同じように、ユニット内部のフィルタコンデンサ103のP・N端子を短絡装置104(短絡部材)により短絡する必要がある。また、高圧インバータ装置内部のコンデンサに対しても同じく、短絡回路は放電抵抗などを介する必要がない。
このことから、コンデンサ端子部のP端子とN端子を短絡できるような形状の導体であれば問題ない。
以下、その詳細について図1~図4を参照して説明する。
図1において、装置本体100は、内部に仕様上取り外し不可能なフィルタコンデンサ101とともに、仕様上取り外し可能なユニット102に内蔵されている増設用のフィルタコンデンサ103を取り付けている。
仕様上取り外し可能なユニット102は、増設用のフィルタコンデンサ103のP端子及びN端子に導通状態に取り付けられた導体からなるユニットP端子1021及びユニットN端子1022を有する。ユニットP端子1021及びユニットN端子1022は、図示のように仕様上取り外し可能なユニット102より露出する構造とする。
まず、仕様上取り外し可能なユニット102を、内蔵している増設用のフィルタコンデンサ103とともに装置本体100から取り外し、メンテナンスもしくは長期保管することを考える。
このとき、図4に示す短絡装置104を用意する。本実施例では、短絡装置104には碍子からなる絶縁部材1042が取り付いているが、これは絶縁部材1042と高圧インバータ内部のコンデンサの短絡部材1041を共通化することを念頭に置いたものである。
もし、ユニット102に内蔵されたフィルタコンデンサ103の短絡のみが目的であるならば、図4に示すように短絡装置104は、導体からなる短絡部材1041としての機能のみがあればよい。この場合は、碍子の絶縁部材1042を不要とすることができる。
短絡装置104は、図5で示されるように、増設用のフィルタコンデンサ103のP端子、N端子と接続されているユニット102に設けられたユニットP端子1021、ユニットN端子1022に取り付ける。これにより、増設用のフィルタコンデンサ103のP端子とN端子を短絡することができる。
以上述べた実施例によれば、以下のような効果を期待することができる。
仕様上取り外し可能なユニット102に内蔵されている増設用のフィルタコンデンサ103のP端子、N端子に、これらのP端子とN端子を短絡する短絡部材1041を取り付けてユニット102を保管する時には、ユニット102に内蔵されたフィルタコンデンサ103のP・N端子と対応するような場所に本部材を取り付けるよう、あらかじめ取扱説明書や注意銘板等で明示しておくことで、作業者は当該箇所に部材を忘れることなく、取り付けることができる。
取扱説明書や注意銘板等には、例えば、絶縁状態を示す写真等とともに「フィルタコンデンサを絶縁するとともに、コンデンサのP・N間を短絡する必要があります。以下のような形状の碍子付き短絡バーを、コンデンサの端子部に取り付け、コンデンサのP・N間を短絡しつつ、主回路からコンデンサを絶縁します。」とするとよい。
また、高圧インバータ装置の電圧印加中において、仕様上取り外し不可能なフィルタコンデンサ101のP端子とN端子(端子部)を絶縁しつつ、P端子とN端子を短絡することを安全に行うことができる。
この際に必要な操作は、短絡部材1041、絶縁部材1042を有する短絡装置104の端子挿入孔1043にフィルタコンデンサ101のP端子、N端子(コンデンサ端子部)を挿入するだけで済む構造、つまり、短絡装置104は、短絡部材1041にフィルタコンデンサ101のP端子1011、N端子1012が挿入される端子挿入孔1043を形成した構成としているので、フィルタコンデンサ101のP端子、N端子(コンデンサ端子部)に接続されている主回路P配線1031、主回路N配線1032が、電線等の可撓性のある部材である場合は、既存のシステムに対しても改造無しで容易に適用することができる。
また、仕様上取り外し可能なユニット102に内蔵されている増設用のフィルタコンデンサ103の長期保管時に、P端子及びN端子を安全に短絡することができる。
そのとき、フィルタコンデンサ103がユニット102に内蔵されており、容易にアクセスできない場所に配置されていたとしても、コンデンサのP端子、N端子に接続されたユニットP端子、ユニットN端子(導体)1021、1022がユニット102の外面に露出する構造としたことにより、そのユニットP端子、ユニットN端子(導体)1021、1022に対して短絡部材1041を接続することで、コンデンサ自体のP端子、N端子に短絡部材1041を接続したときと同じ効果を得ることができる。
また、ユニット保管時における短絡装置104の取り付け位置を、ユニット102と装置本体100のインターフェース部分にすることにより、ユニット102を本体装置100に取り付ける際に、短絡装置104と装置本体100が干渉し、障害となり、作業者が短絡装置104の存在に改めて気づくことができると同時に、短絡装置104を本体装置100に取り付け忘れるリスクを無くすことができる。
また、ユニット102の保管中に短絡装置104をユニット102自体に取り付ける構造とすることにより、短絡部材1041を含む短絡装置104の紛失を防ぐことができる。
短絡装置104は、装置本体100やユニット102から取り外した状態においては、保管・管理が難しい。例えば、ユニット102に短絡装置104を取り付けた場合でも、作業者が短絡装置104の存在を知らない場合、その存在を忘れられてしまい、短絡必要な場所であるにもかかわらず短絡し忘れてしまうリスクがある。このリスクに対しては、短絡装置104のユニット102における部材の取り付け箇所を、あらかじめ取扱説明書や注意銘板などにて明確に指示しておくことにより、短絡忘れリスクを防止することができる。
100 装置本体
101 フィルタコンデンサ
102 仕様上取り外し可能なユニット
103 仕様上取り外し可能なユニットに内蔵されたフィルタコンデンサ
104 短絡装置
1041 短絡部材(導体)
1042 絶縁部材(碍子)
1043 端子挿入孔
106、107 フィルタコンデンサを内蔵したフィルタコンデンサ内蔵ユニット
108 フィルタコンデンサを内蔵していないフィルタコンデンサ非内蔵ユニット

Claims (5)

  1. フィルタコンデンサのP端子とN端子間を短絡する短絡装置において、
    前記フィルタコンデンサのP端子とN端子間を短絡し、前記P端子とN端子を保持する端子短絡保持部と、前記P端子に接続されていた主回路P配線と前記P端子、又は前記N端子に接続されていた主回路N配線と前記N端子を絶縁し、前記主回路P配線又は主回路N配線を保持する配線絶縁保持部を有する
    ことを特徴とする短絡装置。
  2. 請求項1に記載された短絡装置において、
    前記端子短絡保持部は、
    仕様上装置本体から取り出し不可能なフィルタコンデンサ及び仕様上装置本体から取り出し可能なユニットに設けられた増設用フィルタコンデンサのP端子とN端子を短絡する短絡部材を有し、
    前記配線絶縁保持部は、
    前記取り出し不可能なフィルタコンデンサを前記主回路P配線、又は主回路N配線から絶縁する絶縁部材を有する、
    ことを特徴とする短絡装置。
  3. 請求項2に記載された短絡装置において、
    前記短絡部材は、前記フィルタコンデンサのP端子、N端子を挿入する端子挿入孔、を含む板状の導体からなり、
    前記絶縁部材は、碍子からなる、
    ことを特徴とする短絡装置。
  4. フィルタコンデンサのP端子とN端子間を短絡し、前記P端子、N端子を保持する端子短絡保持部と、前記P端子に接続されていた主回路P配線と前記P端子、又は前記N端子に接続されていた主回路N配線と前記N端子を絶縁し、前記主回路N配線、又は主回路P配線を保持する配線絶縁保持部を有する短絡装置にて前記フィルタコンデンサのP端子とN端子間を短絡する短絡方法であって、
    装置本体から取り出し不可能なフィルタコンデンサのP端子、N端子から前記主回路P配線、主回路N配線を取り外し、
    前記主回路P配線、主回路N配線を取り外した前記取り出し不可能なフィルタコンデンサのP端子、N端子に前記短絡装置を取り付け、前記短絡装置の端子短絡保持部における短絡部材により前記取り出し不可能なフィルタコンデンサのP端子・N端子間を短絡し、
    装置本体から取り出し可能なユニットを取り出したとき、前記端子短絡保持部における短絡部材により前記ユニットに形成されたユニットP端子、ユニットN端子を介して前記ユニットに内蔵されたフィルタコンデンサのP端子とN端子間を短絡する
    ことを特徴とする短絡方法。
  5. 請求項に記載された短絡方法において、
    さらに、前記取り出し不可能なフィルタコンデンサのP端子、N端子から外した前記主回路P配線、N配線の一方を前記配線絶縁保持部の絶縁部材に接続し、
    前記主回路P配線、N配線の他方を前記フィルタコンデンサのP端子又はN端子に接続し、
    前記取り出し不可能なフィルタコンデンサを前記主回路P配線、又はN配線から絶縁し、かつ、前記取り出し不可能なフィルタコンデンサのP端子とN端子を短絡することを特徴とする
    ことを特徴とする短絡方法。
JP2019071795A 2019-04-04 2019-04-04 フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法 Active JP7303010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071795A JP7303010B2 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071795A JP7303010B2 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020171157A JP2020171157A (ja) 2020-10-15
JP2020171157A5 JP2020171157A5 (ja) 2021-11-25
JP7303010B2 true JP7303010B2 (ja) 2023-07-04

Family

ID=72747309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019071795A Active JP7303010B2 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7303010B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004022763A (ja) 2002-06-14 2004-01-22 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
WO2012090720A1 (ja) 2010-12-27 2012-07-05 株式会社明電舎 高圧インバータ装置の放電機構
JP2015050900A (ja) 2013-09-04 2015-03-16 富士電機株式会社 電力変換装置及び点検台
JP2016521956A (ja) 2013-06-17 2016-07-25 エービービー テクノロジー エルティーディー. 高電圧コンバータにおけるキャパシタ短絡
US20160379790A1 (en) 2013-12-17 2016-12-29 Siemens Aktiengesellschaft A protective electronic module for an hvdc convertor
JP2018068031A (ja) 2016-10-19 2018-04-26 日立化成株式会社 電源システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5481432U (ja) * 1977-11-21 1979-06-09
JPH02298069A (ja) * 1989-05-12 1990-12-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路
JPH0487975A (ja) * 1990-07-30 1992-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電解コンデンサの包装装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004022763A (ja) 2002-06-14 2004-01-22 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
WO2012090720A1 (ja) 2010-12-27 2012-07-05 株式会社明電舎 高圧インバータ装置の放電機構
JP2016521956A (ja) 2013-06-17 2016-07-25 エービービー テクノロジー エルティーディー. 高電圧コンバータにおけるキャパシタ短絡
JP2015050900A (ja) 2013-09-04 2015-03-16 富士電機株式会社 電力変換装置及び点検台
US20160379790A1 (en) 2013-12-17 2016-12-29 Siemens Aktiengesellschaft A protective electronic module for an hvdc convertor
JP2018068031A (ja) 2016-10-19 2018-04-26 日立化成株式会社 電源システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020171157A (ja) 2020-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018111031A1 (ko) 파워 릴레이 어셈블리
JP4507903B2 (ja) インタロック装置
US20110241581A1 (en) Vehicle having a power supply device for an electric motor and method for supplying power to the electric motor
US11451118B2 (en) Conductor arrangement and transportable electrical drive device
US9093768B1 (en) One-piece fusible battery terminal clamp
US20230291193A1 (en) High voltage laminated power distribution system with integrated fuses
KR102572440B1 (ko) 차량용 dc커패시터 및 이를 포함하는 인버터
CN101785163B (zh) 用于汽车车载电网的反极性保护装置
US20210050578A1 (en) Energy storage module with energy storage cells and/or a cooling system connected by uninsulated conductor elements, energy storage block and method for cooling an energy storage module
EP3968434A1 (en) Storage battery device
JP7303010B2 (ja) フィルタコンデンサの短絡装置、短絡方法
JP2016116306A (ja) 電気自動車用の電力変換器
JP5733320B2 (ja) 高圧インバータ装置の放電機構
US20110001355A1 (en) Power subassembly for micro-hybrid system in an automobile
WO2018164449A1 (ko) 파워 릴레이 어셈블리
JP6713246B2 (ja) 電力変換装置
KR20170127150A (ko) 전기차량용 파워 릴레이 어셈블리
JP2019089523A (ja) 電力変換装置の車載構造
WO2014068921A1 (ja) 蓄電装置
JP2021069246A (ja) 電力変換装置
CN217835372U (zh) 用于汽车的直流高压配电盒
US8021190B2 (en) Battery cable with provisions for integral circuit protection
US20230262945A1 (en) Electrical switching device, electrical drive layout and motor vehicle
CN111211607B (zh) 用于在电流补偿电路处排热的方法和***
CN210027052U (zh) 一种新型高压配电箱

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211008

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7303010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150