JP7302281B2 - 情報記録体、媒体及び冊子体 - Google Patents

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Description

本発明は、情報記録体、媒体及び冊子体に関する。
従来、画像等に特定の情報を埋め込む電子透かしの技術がある。この技術を印刷物に用いれば、人間が視覚で認識できないレベルで情報を埋め込むことができ、印刷物における美術的な効果を損なうことがない。また、印刷物に埋め込まれた情報は、読取装置で読み取ることができる。
この埋め込まれた情報を、例えば、真贋判定に用いる場合には、複製物からは、埋め込まれた情報を推定されにくいものが望ましい。そのため、埋め込み情報を推定されにくいように工夫した情報記録体に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2016-93895号公報
特許文献1に記載のものは、コードを読取可能なアプリケーションを、スマートフォン等の携帯端末にインストールして行うものである。しかし、工場等のセキュリティエリア等であって携帯端末を使用できない場所で用いる場合に、真贋判定ができなかった。
本発明は、アプリケーションを用いずに真贋判定を可能にした情報記録体、媒体及び冊子体を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、第1画像と、前記第1画像の上に形成される第2画像とを含む合成画像を具備した情報記録体であって、前記第1画像は、光輝性材料で形成された画像であり、前記第2画像は、透明素材で形成され、少なくとも第1分割画像と第2分割画像とを含み、前記第1分割画像は、特定の規則によって生成されたパターン画像であり、観察角度によって反射光量の異なるように構成され、前記第2分割画像は、前記透明素材に蛍光材料が付与されており、前記合成画像は、特定の観察角度において前記第1分割画像を認識可能なものであり、特定の波長において前記第2分割画像を認識可能なものである、情報記録体である。
第2の発明は、第1の発明の情報記録体において、前記第2分割画像は、前記規則によって生成されたパターン画像であり、観察角度によって反射光量の異なるように構成され、前記合成画像は、前記特定の観察角度において前記第1分割画像及び前記第2分割画像を含む前記第2画像を認識可能である、情報記録体である。第1分割画像のパターン画像をわかりにくくすることができる。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の情報記録体において、前記第1分割画像の領域は、前記第1分割画像に対して前記規則に対応した変換処理をすることでコードに対応するデータを生成可能な大きさを有する、情報記録体である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの情報記録体において、前記第2分割画像には、UV-B域又はUV-C域の光において発光する前記蛍光材料が前記透明素材に付与されており、前記合成画像は、UV-B域及びUV-C域の波長の紫外線において前記第2分割画像を認識可能なものである、情報記録体である。偽造(真似)しにくく、見破られにくい情報記録体とすることができる。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの情報記録体において、前記第1分割画像には、UV-B域又はUV-C域の光において発光する前記蛍光材料が前記透明素材に付与されており、前記第1分割画像と、前記第2分割画像とは、異なる色を発光するものであり、前記合成画像は、UV-B域及びUV-C域の波長の紫外線において前記第1分割画像を認識可能である、情報記録体である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの情報記録体において、前記第1画像は、背景画像とパターン画像とから構成され、前記背景画像は、50%以上70%以下の網点面積率で構成され、前記パターン画像は、100%の網点面積率で構成される、情報記録体である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの情報記録体を備える媒体である。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの情報記録体を備える冊子体である。
本発明によれば、アプリケーションを用いずに真贋判定を可能にした情報記録体、媒体及び冊子体を提供することができる。
本実施形態に係る印刷物を説明するための図である。 本実施形態に係る印刷物で用いるインキを説明するための図である。 本実施形態に係る光輝層の画像の例を示す図である。 本実施形態に係る透明層のパターン画像の例を示す図である。 本実施形態に係る透明層の印刷例を示す図である。 本実施形態に係る情報記録体の構造に基づく観察態様を説明するための図である。 本実施形態に係るカードのコピー時の照明光源とカメラとの位置関係を説明するための図である。 本実施形態に係る読取装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る読取装置でのコード特定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報記録体と読取処理との関係を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る印刷物10を説明するための図である。
図2は、本実施形態に係る印刷物10で用いるインキを説明するための図である。
<印刷物10>
図1(A)に示す印刷物10(媒体)は、例えば、入場券等のチケットである。図1(A)は、鉛直方向Zの上側から下方を見た印刷物10の平面図を示す。印刷物10は、例えば、それ自体に金銭的な価値を有するが、印刷物10をコピーしたコピー品は、金銭的な価値を有さない。印刷物10は、ベース11と、情報記録体30とを備える。
ベース11は、印刷物10の基礎となる基材であり、例えば、白色用紙から形成される。なお、ベース11は、白色用紙に限らず、印刷画像を担持できる平面を有していればよく、上質紙、コート紙、タック紙、プラスチックカード、フィルム等、他のものであってもよい。印刷物10に施された印刷画像は、この例では、チケットの内容に関するものである。
<情報記録体30の構造>
ベース11の表面側、つまり、Z方向の上側には、情報記録体30を有する。情報記録体30は、潜像印刷によって、例えば、コード等の真贋判定に用いる情報が印刷されたものである。情報記録体30に印刷された画像は、ベース11の観察方向を変えることで変わるものである。
図1(B)は、図1(A)におけるG-G方向断面の部分模式図である。図1(B)は、Y方向手前から見た印刷物10の断面図を示す。図1(B)に示すように、情報記録体30は、ベース11上に、光輝層31と、透明層32とを備える。
光輝層31は、光輝性材料を含むインキによって、背景画像及びパターン画像から構成される画像(第1画像)が印刷された層である。ここで、光輝層31が構成する画像は、特に限定されるものではなく、図柄であってもよいし、例えば、後述する読取装置5により読取可能なコードであってもよい。
透明層32は、透明素材のインキによって、光輝層31のパターン画像とは異なるパターン画像(第2画像)が印刷された層である。透明層32のパターン画像は、2つの分割画像から構成される。分割画像のうちの1つであるコード認識用画像(第1分割画像)は、透明なインキのみである。他方、分割画像のうち残りの画像である図柄画像(第2分割画像)は、透明なインキに蛍光材料が付与されている。ここで、以下の説明において、透明層32が構成するパターン画像は、コード認識用画像と、図柄画像とでは同じパターン画像であるものとして説明する。しかし、図柄画像には、異なるパターン画像を用いてもよいし、パターン画像でなくてもよい。
この例では、光輝層31と、透明層32とは、いずれも正方形状であり、透明層32は、光輝層31の全体に形成されている。
ここで、情報記録体30の製造方法を、簡単に説明する。
まず、予めチケットの内容を印刷済のベース11を用意し、ベース11の上に光輝層31として、光輝性材料を含む光沢インキ等で、背景画像及びパターン画像をグラビア印刷する。背景画像及びパターン画像を描くインキは、例えば、以下に例示するように、様々な種類のインキが想定される。
例えば、アルミニウム粉末、銅粉末、亜鉛粉、錫粉、又はリン化鉄等を成分とする銀色インキであってよい。また、銀色インキに、顔料や染料を含む有色色素の有彩色のインキを混合したインキであってよい。
さらに、光輝層31は、青味金色又は赤味金色を示す光輝性材料のみのインキであってもよい。また、青味金色又は赤味金色を示す光輝性材料のインキに、上述した有色色素の有彩色のインキを混合したものであってもよい。
さらにまた、光を反射させることで色彩が変化する機能性顔料を含んだインキである、パールインキ、液晶インキ、OVI(Optical Variable Ink)、CSI(Color Shifting Ink)等であってもよい。なお、パールインキは、通常の顔料と比較して真珠光沢を有し、その安全性、光沢性、高級感を有するパール顔料を含んでなるインキである。液晶インキは、温度で色が変わる特性を持つ液晶を含んでなるインキである。
図2に示す例では、光輝層31には、光輝性材料を含む銀色インキを用いている。
次に、この光輝層31の画像の上に、透明層32として、透明なインキ等でコード認識用画像及び図柄画像を重ねてグラビア印刷する。コード認識用画像を描くインキは、例えば、マットOPニス、透明ニス、インキワニス、透明インキ又はメジウムインキ等の無彩色のインキである。なお、これらのインキは、紫外線硬化型インキ、酸化重合型インキ、浸透型インキ、過熱乾燥型インキ、蒸発乾燥型インキ等のいずれの印刷インキであってもよい。図柄画像を描くインキは、上記した無彩色のインキに、蛍光材料として、例えば、UV-B域又はUV-C域の光において発光するインキを混ぜたインキである。UV-B域は、紫外線の励起波長が313nm程度(280~315nm)のものであり、他方、UV-C域は、紫外線の励起波長が254nm程度(200~280nm)のものである。なお、UV-B域又はUV-C域の光において発光するインキは、いずれも市販されていない特殊なインキである。
以降の説明において、無彩色のインキに、蛍光材料として、例えば、UV-B域又はUV-C域の光が照射されることで発光するインキを混ぜたインキを、「特殊蛍光インキ」ともいう。これらの特殊蛍光インキは、UV-B域又はUV-C域の波長の紫外線が照射されることで蛍光色を発色するものであり、通常の環境下においては、無色かつ透明である。
図2は、コード認識用画像を構成する透明層32aに用いるインキを無彩色のインキとし、図柄画像を構成する透明層32bに用いるインキを、特殊蛍光インキとした場合を例示している。図2(a)は、断面図を示しており、(a-1)と(a-2)とは、いずれも平面図の(b)、(c)を線分I-Iで切断した場合の図である。図2(b-1)に示すように、コード認識用画像を構成する透明層32aに用いるインキであっても、図柄画像を構成する透明層32bに用いるインキであっても、いずれの場合にも、通常光の照射時においては、無色透明である。図2(b-2)に示すように、UV-B域や、UV-C域の光である特定波長の紫外線照射時においては、透明層32aは、無色透明であるが、透明層32bは、例えば、蛍光青色に発光する。ここで、特殊蛍光インキによってUV-B域や、UV-C域の光が照射される環境下において発光する色として、青色の他、緑色、赤色を、少なくとも用意しておくとよい。そうすれば、それらの3色の特殊蛍光インキを組み合わせることで、様々な色を発光させることができる。
なお、UV-B域や、UV-C域の光が照射される環境下においては、光輝層31は、視認されないため、図2では図示していない。また、図2(c-1)において、実際には銀色が付されている。
ここで、光輝層31及び透明層32として塗布するインキの厚さは、いずれも、例えば、1マイクロメートル程度である。なお、インキの厚さは、これに限定するものではない。また、例えば、材料によって、インキの厚さを変えてもよい。
上述の印刷工程は、グラビア印刷に限らず、ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印刷、凸版印刷、水無平版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷及び凹版印刷等であってもよい。
次に、情報記録体30の印刷工程で印刷される一定面積の印刷領域において、下地を隠蔽しうる面積を%で表した印刷条件を面積率とし、特に網点で下地を隠しうる場合を網点面積率として、光輝層31及び透明層32の印刷を説明する。
図3は、本実施形態に係る光輝層31の画像の例を示す図である。
図4は、本実施形態に係る透明層32のパターン画像の例を示す図である。
図3は、光輝層31の画像C1(第1画像)及びその一部である領域E1を拡大したものを示す。光輝層31は、画像C1が印刷された層である。画像C1は、領域E1に示すように、前景部C1aと、背景部C1bとを2値で表した画像である。
前景部C1aは、パターン画像を構成するものであり、例えば、網点面積率100%で印刷がされている。
背景部C1bは、ベース11が露出する空白領域を減らすためのものであり、背景画像を構成する。背景部C1bは、例えば、網点面積率75%の印刷がされている。但し、背景部C1bの網点面積率は、一例であって、これに限定されない。つまり、背景部C1bの網点面積率が75%以外であってもよい。その場合、背景部C1bの網点面積率は、透明層32のパターン画像について、読み取り安定率の向上のため、50%以上70%以下になるようにするのが望ましい。
前景部C1aと、背景部C1bとは、光輝層31を構成する範囲の全体に印刷する。印刷の方法として、前景部C1aと、背景部C1bとは、同時に印刷してもよいし、背景部C1bを印刷した後に、前景部C1aを印刷してもよい。背景部C1bを印刷した後に、前景部C1aを印刷する場合には、背景部C1bと、前景部C1aの色を異なるものにすることが可能である。
図4(A)は、透明層の画像C2(第2画像)及びその一部である領域E2を拡大したものを示す。透明層32は、画像C2が印刷された層である。画像C2は、領域E2に示すように、前景部C2aと、背景部C2bとを2値で表したパターン画像である。
この画像C2のパターン画像は、上述した前景部C1aのパターン画像とは、コード体系が異なる。画像C2のパターン画像の詳細については、後述する。
前景部C2aは、例えば、網点面積率100%の印刷がされており、背景部C2bは、例えば、網点面積率25%の印刷がされている。但し、この割合は、一例であって、これに限定されない。例えば、前景部C2aの網点面積率は、100%未満であってもよく、また、背景部C2bの網点面積率は、前景部C2aとの間で所定の差があれば、網点面積率25%以上であっても以下であってもよい。また、前景部C2aと、背景部C2bとの疎密が逆であってもよい。
このような、情報記録体30の透明層32の画像C2は、パターン画像であるので、人が一見しただけでは意味のない画像である。
ここで、情報記録体30の透明層32は、前景部C2a及び背景部C2bからなるパターン画像が印刷されているものに限定されない。
図4(B)は、透明層32の画像Cyが、前景部のみからなるパターン画像である場合を示す。この場合、画像Cyの印刷領域Cyaを網点面積率100%で印刷し、印刷領域Cyaと、印刷しない非印刷領域Cybとによって、2値でパターン画像を表したものになる。
次に、図4(A)、(B)に示される透明層32のパターン画像について説明する。
パターン画像は、特定の規則によって生成された画像である。パターン画像は、例えば、フーリエ変換を行うことで周波数変換した空間周波数領域に、特徴的な点や線を表すことができるものである。画像C2(又は画像Cy)に対して変換処理を行うことによって、変換処理後のデータは、例えば、特徴的な点を表すことができる。
ここで、特定の規則は、フーリエ変換に限定されるものではなく、他の変換処理であってもよい。例えば、バーコードに対する変換処理や、QRコード(登録商標)等の二次元コードに対する変換処理等であってもよい。
次に、前述した透明層32における光の波長と視認可能な画像との関係について、透明層32のパターン画像の印刷例と共に説明する。
図5は、本実施形態に係る透明層32の印刷例を示す図である。
図5(A)には、無彩色のインキで印刷する透明層32aであるコード認識用画像を示す。
また、図5(B)には、特殊蛍光インキで印刷する透明層32bである図柄画像を示す。この例で用いる特殊蛍光インキは、UV-C域の光が照射される環境下において発光する発光材料である。
そして、コード認識用画像と、図柄画像とは、共に同じパターン画像である。
図5(C)は、図5(A)の印刷後に図5(B)を重ねて印刷した結果の透明層32を示す。
図5(D)は、図5(C)の透明層32に対してUV-C域の光が照射された際の表示態様を示す。このように、UV-C域の光が照射された環境下においては、透明層32bによって示される図柄画像のみが、特殊蛍光インキにより発光された状態になる。
なお、図5(C)に対して通常の光を照射した際の表示態様は、図5(E)のように無色透明な状態である。
次に、前述した情報記録体30について、観察する視点の角度(観察角度)と、視認可能な画像との関係について説明する。
図6は、本実施形態に係る情報記録体30の構造に基づく観察態様を説明するための図である。
図6は、拡散反射領域及び正反射(鏡面反射)領域での照明光源21と、視点22と、情報記録体30との3つの位置関係を図示したものである。照明光源21と情報記録体30との位置に対して、位置P1に視点22(22a)があるとき、拡散反射領域で観察したことになる。また、照明光源21と情報記録体30との位置に対して、位置P2に視点22(22b)があるとき、正反射領域で観察したことになる。
以下において、図3及び図4(A)に示す画像C1及び画像C2を例に説明する。
情報記録体30が光輝層31のみからなる場合には、拡散反射領域においては、図3の画像C1の前景部C1aと背景部C1bとの疎密差により反射光量に大きく差が生じるため、前景部C1aと背景部C1bとが区別でき、前景部C1aであるパターン画像が認識できる。他方、正反射領域においては、前景部C1aと背景部C1bとが共に反射光量が大きくなるため、その差を感知できず、前景部C1aと背景部C1bとは、区別できなくなる。つまり、正反射領域においては、前景部C1aであるパターン画像が認識できない。
このように、光輝層31は、光輝性材料のインキを用いることで、前景部C1aであるパターン画像が観察角度によって見えたり見えなかったり、と様々な見せ方をさせることができる。
次に、情報記録体30が透明層32のみからなる場合には、拡散反射領域においては、図4(A)の画像C2は、透明なため区別できない。他方、正反射領域においては、前景部C2aと背景部C2bとの疎密差で反射光量が変わるため、前景部C2aと背景部C2bとが区別できる。
このように、透明層32は、観察角度によって反射光量が異なる材料(インキ等)を用いることで、透明層32の画像C2であるパターン画像は、観察角度によって見えたり見えなかったり、と様々な見せ方をさせることができる。
そして、情報記録体30が光輝層31上に透明層32が形成されたものである場合には、拡散反射領域においては、前景部C1aであるパターン画像が区別でき、前景部C2aと背景部C2bとが区別できないため、全体としては、前景部C1aであるパターン画像が観察される。また、正反射領域においては、前景部C1aと背景部C1bとは区別できず、前景部C2aと背景部C2bとが区別できる。
そのため、情報記録体30は、観察角度によって、光輝層31と透明層32との画像が見えたり見えなかったりと、様々な見せ方をさせることができる。
<印刷物10の複製>
次に、印刷物10が複製された場合について説明する。
図7は、本実施形態に係る印刷物10のコピー時の照明光源21とカメラ23との位置関係を説明するための図である。
図7(A)及び図7(B)は、コピー機等の複製機の照明光源21とカメラ23と印刷物10との位置関係を示す。印刷物10の情報記録体30は、図7(A)又は図7(B)に示す照明光源21から光が照射された状態で、カメラ23によってその画像が取得される。
図7(A)は、照明光源21とカメラ23とが情報記録体30に対して垂直方向に位置して、カメラ23が画像を取得する場合である。また、図7(B)は、照明光源21が情報記録体30に対してやや斜め方向から照射し、カメラ23が情報記録体30に対して垂直方向から撮影して画像を取得する場合である。いずれの場合においても、カメラ23には、照明光源21と情報記録体30との位置関係によって、情報記録体30の光輝層31と透明層32との両方の画像が捉えられる。
このようにして、カメラ23が得た画像をもとに、複製機では、印刷物10のコピー品が作製される。
そして、コピー品は、印刷物10の情報記録体30(図1(A)参照)に対応する位置に、印刷体(図示せず)を有するものになる。印刷体は、情報記録体30の光輝層31が有する画像と、透明層32が有するパターン画像との合成画像を有する。よって、印刷体は、いずれの領域(拡散反射領域、正反射領域等)からの観察角度で観察した場合であっても、印刷体は、合成画像のみが見えるものになる。よって、印刷体は、透明層32が有するパターン画像のみを観察できない。
また、印刷体は、市販されているインキで印刷されるので、例えば、特殊蛍光インキのようにUV-C域等の光が照射される環境下において発光するものではない。よって、UV-C域の光が印刷体に照射されることで、印刷体を有するコピー品は、偽物であることを簡単に確認できる。
さらに、印刷物10をモノクロ印刷した場合には、印刷体は、一般的なカーボンを含む黒色インキからなる層を有する。他方、印刷物10をカラー印刷した場合には、印刷体は、一般的なCMYKインキからなる層を有する。
他方、上述したように、印刷物10の情報記録体30の光輝層31は、メタリック調のインキを用いて作製されたものである。
よって、複製機では、メタリック調のインキにより表された色の調整がしづらくなり、コピー品の印刷体は、本物の印刷物10の情報記録体30とは、色味が異なるものになる。また、複製機では、透明なインキのコピーがしづらい。そのため、コピー品は、色の違いによって偽物であることが一見して把握できるものになる。
<読取装置5>
次に、印刷物10の情報記録体30からコードを読み取る読取装置5(外部装置)について説明する。
図8は、本実施形態に係る読取装置5の機能ブロック図である。
読取装置5は、例えば、スマートフォンに代表される携帯端末である。
読取装置5は、制御部50と、記憶部60と、読取部65と、タッチパネルディスプレイ67と、通信インタフェース部69とを備える。
制御部50は、読取装置5の全体を制御するCPU(中央処理装置)である。制御部50は、記憶部60に記憶されているOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部50は、画像受付部51と、変換部53と、コード特定部55とを備える。
画像受付部51は、情報記録体30を読取部65が読み取ることで、読取部65を介して情報記録体30の画像データを受け付ける。
変換部53は、後述する変換アプリ61bを用いて、画像受付部51が受け付けた画像データに対して所定の変換を行い、コード生成のためのデータを取得する。
コード特定部55は、コードテーブル63を参照して、変換部53により取得されたデータからコードを特定する。
記憶部60は、制御部50が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、読取装置5は、制御部50、記憶部60等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
記憶部60は、プログラム記憶部61と、コードテーブル63とを記憶している。
プログラム記憶部61は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部61は、制御プログラム61aと、変換アプリ61bとを記憶する。制御プログラム61aは、制御部50の各機能を実行するためのプログラムである。変換アプリ61bは、制御プログラム61aから呼び出される、コードを読み取るための専用アプリである。制御プログラム61a及び変換アプリ61bは、通信インタフェース部69を介して、例えば、図示しないアプリ配信サーバからダウンロードして、プログラム記憶部61に記憶される。
コードテーブル63は、コードを記憶したテーブルである。コードテーブル63には、予め透明層32のパターン画像に対応したデータと、データに対応したコードとを記憶している。
読取部65は、例えば、カメラであって、画像や文字等の印刷内容を画像として取得する装置である。印刷物10の情報記録体30は、読取装置5の読取部65によって読み取られる。
タッチパネルディスプレイ67は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
通信インタフェース部69は、例えば、上述した配信サーバ等との間で通信を行うためのインタフェースである。
<読取装置5の処理>
次に、読取装置5の処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る読取装置5でのコード特定処理を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態に係る情報記録体30と読取処理との関係を説明するための図である。
図9のステップS(以下、単に「S」という。)10において、読取装置5の制御部50は、読取部65を起動させる。
S11において、制御部50(画像受付部51)は、読取部65を介して情報記録体30に有する画像を読み取る。
ここで、ユーザは、読取部65を、情報記録体30の透明層32が有するパターン画像を読取可能な角度から、画像を読み取ることができる。また、ユーザは、読取部65を、情報記録体30の光輝層31が有する画像を読取可能な角度から、画像を読み取ることができる。さらに、ユーザは、読取部65を、情報記録体30の光輝層31及び透明層32の両方が有する画像を読取可能な角度から、画像を読み取ることができる。
コードを特定する場合、ユーザは、透明層32が有するパターン画像を読取可能な角度から画像を読み取るために、例えば、透明層32が視認可能な正反射領域を特定して、画像を読み取るための操作を行う。
ここで、画像の読取処理について、事例に基づき説明する。
図10(A)は、情報記録体30の透明層32-2を示す。また、図10(B)は、図10(A)に示すものに比べて領域が小さい情報記録体30の透明層32-3を示す。
透明層32-2と、透明層32-3とは、いずれも、図柄画像を構成する透明層32bが、コード認識用画像を構成する透明層32aに対してずれて印刷された状態になっている。なお、コード認識用画像を構成する透明層32aと、図柄画像を構成する透明層32bとの印刷順については、先後を問わず、どちらを先に印刷してもよい。
制御部50は、画像を読み取るために、読み取り開始位置を、例えば、左上の位置35にセットして、位置35からX方向右に移動させ、右端に至ると、次に、X方向左側に戻り、Y方向下に移動させて、また、X方向右に移動させていく。そのようにすることで、制御部50は、透明層32のパターン画像を読み取る。
図9のS12において、制御部50(変換部53)は、読み取った画像に対して変換処理を行い、コード生成のためのデータを取得する。変換処理は、変換アプリ61bにより実行される。
画像受付部51により受け付けた画像を読み取ったら、読み取った画像に対して変換処理を行い、コード生成のためのデータを取得する。
図10(A)に示す透明層32-2は、コード認識用画像を構成する透明層32aの領域がコード生成のためのデータを取得するのに十分な大きさである。そのため、図柄画像を構成する透明層32bが多少ずれていても、制御部50は、透明層32-2からコード生成のためのデータを取得できる。他方、図10(B)に示す透明層32-3は、コード認識用画像を構成する透明層32aの領域が小さい。そのため、制御部50は、透明層32-3からコード生成のためのデータを取得できない。なお、透明層32-3において、コード認識用画像を構成する透明層32aに対して、図柄画像を構成する透明層32bがずれていない場合には、制御部50は、透明層32-3からコード生成のためのデータを取得できる場合がある。
図9のS13において、制御部50(コード特定部55)は、コードテーブル63を参照して、取得したデータに対応するコードが特定できたか否かを判断する。コードテーブル63に取得したデータに一致するものがある場合には、コードが特定できる。コードが特定できた場合(S13:YES)には、制御部50は、処理をS14に移す。他方、コードが特定できなかった場合(S13:NO)には、制御部50は、処理をS14aに移す。
S14において、制御部50は、コードを特定できた旨を、タッチパネルディスプレイ67に表示させる。その後、制御部50は、本処理を終了する。なお、本処理を終了後、制御部50は、特定したコードに基づく処理を行う。
他方、S14aにおいて、制御部50は、エラーである旨を、タッチパネルディスプレイ67に表示させる。その後、制御部50は、本処理を終了する。
ユーザが、読取装置5を用いて、透明層32のパターン画像のみを読取可能な角度から読取部65が画像を読み取った場合に、制御部50は、透明層32のパターン画像のみを得る。そして、制御部50は、変換アプリ61bを実行して、コード認識用画像を構成する透明層32aの領域がコード生成のためのデータを取得するのに十分な大きさである場合には、コードを特定するためのデータを取得する(図9のS12)。ここで、透明層32のパターン画像に対応するコードは、コードテーブル63に記憶されているので、制御部50は、コードが特定できる(図9のS13:YES)。
他方、制御部50は、変換アプリ61bを実行して、コード認識用画像を構成する透明層32aの領域がコード生成のためのデータを取得するのに十分な大きさではない場合には、コードを特定するためのデータを取得できない(図9のS12)。よって、取得したデータに対するコードは、コードテーブル63に記憶されておらず、制御部50は、コードが特定できない(図9のS13:NO)。
また、ユーザが、読取装置5を用いて、透明層32のパターン画像と、光輝層31の画像とを読取可能な角度から読取部65が画像を読み取った場合には、制御部50は、透明層32のパターン画像のみを得ることがない。そして、光輝層31の画像のみを読み取り可能な角度から読取部65が画像を読み取った場合にも、制御部50は、透明層32のパターン画像のみを得ることがない。このような場合、光輝層31の画像に含まれるパターン画像は、透明層32のパターン画像とは異なるコード体系である。そのため、制御部50は、変換アプリ61bを実行すると(図9のS12)、透明層32のパターン画像のみに対応するコードを特定するためのデータを取得できない。よって、取得したデータに対するコードは、コードテーブル63に記憶されておらず、制御部50は、コードが特定できない(図9のS13:NO)。
このように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)情報記録体30は、透明層32の一部である図柄画像を構成する透明層32bに蛍光インキを用いることで、例えば、蛍光インキに対応した特定の波長の光を照射すれば、図柄画像が現れる。よって、図柄画像を見た目で認識でき、情報記録体30の真贋を、図柄画像の有無によって簡単に判別できる。
また、透明なインキを用いた印刷層である透明層32のうち、少なくともコード認識用画像を構成する透明層32aをパターン画像とすることで、コード認識用画像を構成する透明層32aを見た目に認識しづらいものにできる。
そして、光輝層31に重ねて透明層32を配置するので、透明層32を、さらに見た目に認識しづらくできる。
(2)情報記録体30は、図柄画像を構成する透明層32bを、パターン画像とすることで、透明なインキを用いた印刷層である透明層32からコード認識用画像を構成する透明層32aをさらに見た目に認識しづらくできる。また、コード認識用画像と図柄画像とがずれることなく印刷されていれば、読取装置5がデータを取得するまでの処理時間を短くすることができる。
(3)情報記録体30は、コード認識用画像を構成する透明層32aの領域を、コードに対応するデータを生成可能な大きさにすることで、読取装置5によってコード認識用画像を構成する透明層32aからデータを得ることができる。そうすることで、コード認識用画像を構成する透明層32aによりコードを取得できる。
(4)情報記録体30は、図柄画像を構成する透明層32bに、UV-B域又はUV-C域の光で発光する特殊蛍光インキを用いることで、特定の波長の光において、特殊蛍光インキが発光する。これは、通常の光やUV-A域の光を照射するブラックライトでは発光しないため、図柄画像を複製させにくくでき、かつ、UV-B域又はUV-C域の光では、発光により図柄画像が見えるため、情報記録体30の真贋を簡単に判別できる。
そして、UV-B域又はUV-C域の光で発光する特殊蛍光インキは、市販されていないため、偽造をよりしにくいものにできる。
(5)情報記録体30は、光輝層31を、網点面積率が50%~70%の背景画像を構成する背景部C1bと、網点面積率100%のパターン画像を構成する前景部C1aとから構成する。よって、透明層32を認識可能な特定の観察角度において、透明層32を認識しやすいものにできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)本実施形態では、透明な無彩色のインキによる透明層32として、コード認識用画像を構成する透明層32aが無彩色のインキによるものであり、図柄画像を構成する透明層32bが特殊蛍光インキによるものであるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、コード認識用画像を構成する透明層32aは、特殊蛍光インキによるものであってもよい。その場合には、図柄画像を構成する透明層32bとの判別がつくよう、コード認識用画像を構成する透明層32aは、図柄画像を構成する透明層32bとは異なる色にしてもよい。このようにすれば、見た目ではわかりにくいものであるため、偽造をしにくくできる。
また、図柄画像を構成する透明層32bは、UV-C域等ではない、例えば、紫外線の波長が315~380nm程度であるUV-A域のインク等、ブラックライトによって発光する蛍光インキによるものであってもよい。
さらに、光輝層31は、単色のインキを用いるものを例に説明したが、複数色のインキを用いてもよい。
(2)本実施形態では、透明層32の画像C2を構成するコード認識用画像と、図柄画像との両方において、パターン画像であるものを例に説明したが、これに限定されない。図柄画像は、パターン画像でなくてもよい。
(3)本実施形態では、光輝層31及び透明層32を正方形状であるものとして説明したが、これに限定されない。光輝層31及び透明層32は、長方形状や、円形状、楕円形上等、他の形状であってもよい。また、図柄画像を構成する透明層32bを、星の図柄として説明したが、ハートの絵柄や、三角形等、他の形状や絵柄であってもよい。
(4)本実施形態では、透明層32の画像C2を、コード認識用画像と、図柄画像との2つの分割画像から構成されたものを例に説明したが、これに限定されない。3つ以上の分割画像から構成されていてもよく、例えば、図柄画像は、複数あってもよい。
(5)本実施形態では、光輝層31の上に、直接透明層32を形成したものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、光輝層31と、透明層32との間に透明フィルムのような基材を有するものであってもよい。また、例えば、本実施形態で説明した光輝層31の上に透明層32を形成したものに対して、さらに、透明層32の上に、透明フィルムのような基材を有するものであってもよい。
(6)本実施形態では、情報記録体30を有する印刷物10を、チケットを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ID証や、ゲームで使用するカード媒体であってもよい。また、チケット以外の、それ自体に金銭的な価値を有するが、コピー品は金銭的な価値を有さない紙媒体等の印刷物であってもよいし、セキュリティ保護のラベル等であってもよい。さらに、パスポート等の冊子体であってもよい。
(7)本実施形態では、パターン画像を印刷するものを例に説明したが、これに限定されない。転写や、レーザ描画等の印刷以外の手法で、パターン画像を形成するものであってもよい。
(8)本実施形態では、読取装置を、携帯端末を例に説明したが、これに限定されない。例えば、パーソナルコンピュータであってもよい。そして、読取部は、スキャナ等であってもよい。
5 読取装置
10 印刷物
21 照明光源
23 カメラ
30 情報記録体
31 光輝層
32,32a,32b 透明層
50 制御部
60 記憶部
61a 制御プログラム
61b 変換アプリ
63 コードテーブル
65 読取部
C1,C2,Cy 画像
C1a 背景画像
C1b パターン画像

Claims (7)

  1. 第1画像と、前記第1画像の上に形成される第2画像とを含む合成画像を具備した情報記録体であって、
    前記第1画像は、光輝性材料で形成された画像であり、
    前記第2画像は、透明素材で形成され、少なくとも第1分割画像と第2分割画像とを含み、
    前記第1分割画像は、特定の規則によって生成されたパターン画像であり、観察角度によって反射光量の異なるように構成され、
    前記第1分割画像には、UV-B域又はUV-C域の光において発光する蛍光材料が前記透明素材に付与されており、
    前記第2分割画像は、前記透明素材に蛍光材料が付与されており、
    前記合成画像は、特定の観察角度において前記第1分割画像を認識可能なものであり、特定の波長において前記第2分割画像を認識可能なものであり、
    前記合成画像は、UV-B域及びUV-C域の波長の紫外線において前記第1分割画像を認識可能である、情報記録体。
  2. 請求項1に記載の情報記録体において、
    前記第2分割画像は、前記規則によって生成されたパターン画像であり、観察角度によって反射光量の異なるように構成され、
    前記合成画像は、前記特定の観察角度において前記第1分割画像及び前記第2分割画像を含む前記第2画像を認識可能である、情報記録体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の情報記録体において、
    前記第1分割画像の領域は、前記第1分割画像に対して前記規則に対応した変換処理をすることでコードに対応するデータを生成可能な大きさを有する、情報記録体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の情報記録体において、
    前記第2分割画像には、UV-B域又はUV-C域の光において発光する前記蛍光材料が前記透明素材に付与されており、
    前記第1分割画像と、前記第2分割画像とは、異なる色を発光するものであり、
    前記合成画像は、UV-B域及びUV-C域の波長の紫外線において前記第2分割画像をさらに認識可能なものである、情報記録体。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の情報記録体において、
    前記第1画像は、背景画像とパターン画像とから構成され、
    前記背景画像は、50%以上70%以下の網点面積率で構成され、
    前記パターン画像は、100%の網点面積率で構成される、情報記録体。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の情報記録体を備える媒体。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の情報記録体を備える冊子体。
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