JP7298386B2 - 電力システム - Google Patents

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JP7298386B2
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Description

本発明は、電力システムに関する。
冷蔵庫や冷凍庫等の冷却庫を駆動させるための冷却装置を搭載した車両が知られている。冷却装置の電力源としては、例えば、車両の電力源であるバッテリ等の二次電池が用いられる。特許文献1には、一時駐車した場合であっても、冷却装置へ電力を供給できるよう、冷却装置と二次電池との間に設けられた、リレーを制御する技術が記載されている。
特開2015-31410号公報
冷却装置と二次電池との間に設けられたリレーが溶着した場合、システム内コンデンサへのプリチャージにおいて、冷却装置の有するコンデンサ分、システム内コンデンサの容量が増加するため、プリチャージが十分に行われず、二次電池と駆動モータとの間のリレーを閉じた際に大きな電流が流れ、二次電池と駆動モータとの間に設けられたリレーが溶着するおそれがある。そのため、冷却装置と二次電池との間に設けられたリレーの溶着を検知できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、車両に搭載され、駆動力を発生する駆動モータと、冷却庫用の冷却装置と、に電力を供給する電力システムが提供される。この電力システムは、前記駆動モータと前記冷却装置とに電力を供給する二次電池と、前記駆動モータと前記二次電池とを接続する第1直流導線に設けられ、前記駆動モータと前記二次電池との電気的接点を開閉する二次電池用リレーと、前記二次電池用リレーと前記駆動モータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記二次電池から出力される電圧を昇圧する二次電池側コンバータと、前記二次電池用リレーと前記二次電池側コンバータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記二次電池と前記二次電池側コンバータとの間における電圧の急激な変動を緩和する二次電池用平滑コンデンサと、前記二次電池用リレーと前記駆動モータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記第1直流導線と前記冷却装置とを接続する第2直流導線に設けられ、前記二次電池と前記冷却装置との電気的接点を開閉する冷却装置用リレーと、前記二次電池用リレーと前記冷却装置用リレーの開閉動作を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記二次電池用リレーを閉じた状態で、前記冷却装置用リレーを開く指示を行い、前記冷却装置に稼働指示をした後に、前記冷却装置の消費電力が予め定められた電力以上である場合、前記冷却装置用リレーが溶着していると判定し、前記冷却装置用リレーが溶着していると判定した場合に、前記二次電池用平滑コンデンサのプリチャージを行う時間を、前記冷却装置用リレーが溶着していないと判定した場合における前記プリチャージを行う時間よりも長い時間に設定する。
本発明の一形態によれば、車両に搭載され、駆動力を発生する駆動モータと、冷却庫用の冷却装置と、に電力を供給する電力システムが提供される。この燃力システムは、前記駆動モータと前記冷却装置とに電力を供給する二次電池と、前記駆動モータと前記二次電池とを接続する第1直流導線に設けられ、前記駆動モータと前記二次電池との電気的接点を開閉する二次電池用リレーと、前記二次電池用リレーと前記駆動モータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記第1直流導線と前記冷却装置とを接続する第2直流導線に設けられ、前記二次電池と前記冷却装置との電気的接点を開閉する冷却装置用リレーと、前記二次電池用リレーと前記冷却装置用リレーの開閉動作を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記二次電池用リレーを閉じた状態で、前記冷却装置用リレーを開く指示を行い、前記冷却装置に稼働指示をした後に、前記冷却装置の消費電力が予め定められた電力以上である場合、前記冷却装置用リレーが溶着していると判定する。この形態の電力システムによれば、二次電池用リレーを閉じた状態で、冷却装置用リレーを開く指示を行い、冷却装置に稼働指示をした後に、冷却装置の消費電力が予め定められた電力以上である場合、冷却装置用リレーが溶着していると判定するため、冷却装置と二次電池との間に設けられたリレーの溶着を検知できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電力システムを備える車両、電力システムの制御方法等の態様で実現することが可能である。
電力システムの概略構成を示す図である。 溶着判定処理の手順の一例を表すフローチャートである。 溶着判定処理におけるタイミングチャートの一例を示す説明図である。 プリチャージ処理の手順の一例を表すフローチャートである。
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態における電力システム100の構成を示す概略図である。電力システム100は、車両101に搭載されている。電力システム100は、二次電池10を備え、二次電池10から、車両101の駆動力を発生する駆動モータ20と、車両101で用いられる冷却装置30と、に電力を供給する。なお、本実施形態の車両101は燃料電池車両であり、駆動モータ20は、後述するように、二次電池10の出力電力とともに、燃料電池70の出力電力も用いて駆動される。
二次電池10は、例えば、リチウムイオン電池が用いられる。二次電池10は、第1直流導線L1に接続されている。第1直流導線L1は、二次電池10のプラス側端子に接続されている第1高圧側導線L1aと、マイナス側端子に接続されている第1低圧側導線L1bと、を含む。第1低圧側導線L1bは、グランドに接続される。二次電池10は、第1直流導線L1を通じて、駆動モータ20および冷却装置30に電力を出力する。
駆動モータ20は、図示しないギヤを介して車両101の駆動輪DWに連結されており、当該駆動輪DWを回転させる駆動力を発生する。駆動モータ20は、例えば、三相交流モータによって構成される。電力システム100は、駆動モータ20と第1直流導線L1との接続を媒介するインバータ21を備える。インバータ21は、DC/ACインバータであり、第1直流導線L1を流れる直流を三相交流に変換して駆動モータ20に出力する。また、インバータ21は、駆動モータ20で発生した回生電力を直流に変換して第1直流導線L1に出力する。この回生電力は、二次電池10に蓄えられる。
冷却装置30は、第2直流導線L2を介して、第1直流導線L1に接続されている。第2直流導線L2は、後述する二次電池用リレー40と駆動モータ20との間において第1直流導線L1に接続されている。第2直流導線L2は、第1直流導線L1の第1高圧側導線L1aに接続される第2高圧側導線L2aと、第1低圧側導線L1bに接続される第2低圧側導線L2bと、を含む。本実施形態では、第2直流導線L2は、二次電池用リレー40と二次電池用平滑コンデンサ51との間において第1直流導線L1に接続されている。
冷却装置30は、第2直流導線L2に接続される電源部31と、電源部31から電力の供給を受けて駆動される駆動部32と、を有する。冷却装置30は、100V以上の高電圧で駆動される。冷却装置30は、駆動部32が有するコンプレッサ等の駆動により、車両101の冷却庫102内の温度を、予め定めた温度以下、例えば氷点下に制御する。本実施形態において、「冷却庫」とは冷蔵庫と冷凍庫とを含む概念である。冷却装置30は、冷却装置30の消費電力値を制御部80に出力する。
冷却装置30の電源部31は、ダイオード33と、内部リレー35と、補機用平滑コンデンサ36と、補機用インバータ37と、を備える。ダイオード33と内部リレー35とは、第2高圧側導線L2aに設けられている。ダイオード33は、冷却装置30側から二次電池10側への電流の逆流を防止する。
内部リレー35は、第2高圧側導線L2aに取り付けられており、開閉動作により、第2高圧側導線L2aの接続および切断を行う。内部リレー35は、第1内部リレースイッチ35aと、第2内部リレースイッチ35bと、抵抗素子35cと、第2高圧側導線L2aに並列に接続されている補機並列導線L2pとを含む。第1内部リレースイッチ35aは、第2高圧側導線L2aに設けられている。第2内部リレースイッチ35bは、抵抗素子35cとともに、補機並列導線L2pに設けられている。抵抗素子35cは、第2内部リレースイッチ35bの後段に設けられている。
補機用平滑コンデンサ36は、補機並列導線L2pと第2低圧側導線L2bとに接続されている。補機用平滑コンデンサ36は、電源部31内での急激な電圧の変動を緩和する。補機用インバータ37は、内部リレー35の後段において、第2高圧側導線L2aと第2低圧側導線L2bとに接続されている。補機用インバータ37は、直流を交流に変換して駆動部32に出力する。
電力システム100は、上記の二次電池10およびインバータ21に加え、第1直流導線L1に接続されている構成要素として、二次電池用リレー40と、二次電池側コンバータ50と、二次電池用平滑コンデンサ51と、モータ側平滑コンデンサ53と、を備える。
二次電池用リレー40は、二次電池10と駆動モータ20および冷却装置30との電気的接点を開閉する。二次電池用リレー40は、それぞれが個別に開閉するスイッチング素子である3つのリレースイッチ41,42,43と、リレー抵抗素子44と、第1低圧側導線L1bに並列接続されている並列導線L1pと、を有する。第1リレースイッチ41は、第1高圧側導線L1aに設けられている。第2リレースイッチ42は、並列導線L1pに設けられている。第3リレースイッチ43は、第1低圧側導線L1bに設けられている。リレー抵抗素子44は、第2リレースイッチ42とともに並列導線L1pに設けられている。リレー抵抗素子44は、二次電池10側から見たときの第2リレースイッチ42の後段に設けられている。
二次電池側コンバータ50は、二次電池用リレー40とインバータ21との間に設けられている。二次電池側コンバータ50は、昇圧型のDC/DCコンバータであり、二次電池10の充・放電を制御する。二次電池側コンバータ50は、二次電池10から出力される電圧を昇圧してインバータ21側に出力する。また、二次電池側コンバータ50は、駆動モータ20において生じ、インバータ21によって直流に変換された回生電力や、燃料電池70で発電された電力を二次電池10に蓄電する。
二次電池用平滑コンデンサ51は、二次電池用リレー40と二次電池側コンバータ50との間において、第1高圧側導線L1aと第1低圧側導線L1bとに接続されている。二次電池用平滑コンデンサ51は、二次電池10と二次電池側コンバータ50の間の区間における電圧の急激な変動を緩和する。
モータ側平滑コンデンサ53は、二次電池側コンバータ50とインバータ21との間において、第1高圧側導線L1aと第1低圧側導線L1bとに接続されている。モータ側平滑コンデンサ53は、二次電池側コンバータ50とインバータ21との間の区間における電圧の急激な変動を緩和する。後述するように、電力システム100では、その起動処理において、二次電池用平滑コンデンサ51およびモータ側平滑コンデンサ53に対するプリチャージが実行される。なお、モータ側平滑コンデンサ53は省略されてもよい。
電力システム100は、さらに、第2直流導線L2に設けられ、二次電池10と冷却装置30との電気的接点を開閉する冷却装置用リレー60を備える。冷却装置用リレー60は、第2高圧側導線L2aに設けられている高圧側リレースイッチ61と、第2低圧側導線L2bに設けられている低圧側リレースイッチ62と、を含む。
電力システム100は、上述したように、二次電池10とともに電力源として機能する燃料電池70を備えており、燃料電池70の出力電力を制御するための燃料電池側コンバータ75を備えている。燃料電池70は、車両101に搭載されている図示しない反応ガス供給部からの反応ガスの供給を受けて発電する電力生成装置である。本実施形態では、燃料電池70は、固体高分子形燃料電池である。なお、燃料電池70としては固体高分子形燃料電池に限らず、例えば、固体酸化物形燃料電池など、種々のタイプの燃料電池を採用することができる。
燃料電池70は、モータ側平滑コンデンサ53とインバータ21との間において、第3直流導線L3を介して、第1直流導線L1に接続されている。第3直流導線L3は、第1高圧側導線L1aに接続される第3高圧側導線L3aと、第1低圧側導線L1bに接続される第3低圧側導線L3bと、を含む。
燃料電池側コンバータ75は、第3直流導線L3に設けられている。燃料電池側コンバータ75は、昇圧型のDC/DCコンバータであり、燃料電池70の出力電圧を昇圧する。燃料電池70の出力電流は、燃料電池側コンバータ75によって制御される。
電力システム100では、二次電池側コンバータ50と燃料電池側コンバータ75との協働により、二次電池10と燃料電池70の少なくとも一方の出力電力が、駆動モータ20に供給される。なお、前述した反応ガス供給部に含まれるエアコンプレッサなど、燃料電池70の運転のために用いられる発電用補機類(図示せず)も、駆動モータ20と同様に、二次電池10の出力電力と燃料電池70の出力電力の少なくとも一方を用いて駆動される。
電力システム100は、さらに、電力システム100を制御する制御部80を備える。制御部80は、少なくとも1つのプロセッサと主記憶装置とを備えるECU(Electronic Control Unit)によって構成される。制御部80は、プロセッサが主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令を実行することによって、以下に説明するような電力システム100の制御のための種々の機能を発揮する。なお、制御部80の機能の少なくとも一部は、ハードウェア回路によって構成されてもよい。
制御部80は、二次電池用リレー40と冷却装置用リレー60の開閉動作を制御する。制御部80は、後述する溶着判定処理において、二次電池用リレー40を閉じた状態で冷却装置用リレー60を開く指示を行うことによって、冷却装置用リレー60が溶着しているか否かを判定する。また、制御部80は、後述するプリチャージ処理において、二次電池用リレー40を順に接続することによって、二次電池用平滑コンデンサ51をプリチャージする。
制御部80は、冷却装置30の駆動を管理する。また、制御部80は、運転者の運転操作や自動制御によって内部的に生じた出力要求に応じて、駆動モータ20の駆動を制御する。具体的には、制御部80は、二次電池側コンバータ50によってインバータ21に入力される電圧を制御し、燃料電池側コンバータ75によって燃料電池70の出力電流を制御する。また、制御部80は、インバータ21によって、駆動モータ20に供給される三相交流の周波数および電圧を制御し、駆動モータ20の回転数および出力トルクを制御する。その他に、制御部80は、図示しない反応ガス供給部による燃料電池70に対する反応ガスの供給を制御することによって、燃料電池70の発電状態を制御する。
図2および図3を用いて電力システム100の溶着判定処理について説明する。図2は、溶着判定処理の手順の一例を表すフローチャートであり、図3は、起動要求信号のON/OFFと、溶着判定処理の実行時における二次電池用リレー40、冷却装置用リレー60、冷却装置30、冷却装置30への指示内容、冷却装置30の消費電力の状態および、溶着判定を示すタイミングチャートの一例を示す説明図である。図3において、各リレーについての「ON」は、リレーが閉じられた接続状態を意味し、「OFF」はリレーが開かれた切断状態を意味する。図3は、冷却装置用リレー60が溶着した場合のタイミングチャートであり、図2に示されている各ステップS100、S110、S130の実行タイミングが吹き出しによって示されている。
溶着判定処理は、冷却装置用リレー60が溶着しているか否かを判定する処理である。この処理は、例えば、電力システム100に対する終了要求信号を検出したときに制御部80によって行われる。電力システム100に対する終了要求は、例えば、運転者によって車両101の終了操作がされたときに検出される。なお、この処理の開始時には、二次電池用リレー40は閉じており、接続された状態である。つまり、冷却装置用リレー60に通電され得る状態で溶着判定処理は行われる。
まず、制御部80は、ステップS100において、冷却装置用リレー60を開くよう切断指示を行う。具体的には、図3に示すように、制御部80は、電力システム100に対する終了要求があった場合に、冷却装置30へ停止指示を行い、冷却装置30が停止した後、冷却装置用リレー60を開くよう切断指示を行う。次に、制御部80は、ステップS110において、冷却装置30を稼働させるよう指示を行う。
続いて、制御部80は、ステップS120において、冷却装置30の消費電力(以下、単に「消費電力」ともいう)が予め定められた閾値電力以上か否かを判定する。つまり、冷却装置30が稼働しているか否かを判定する。閾値電力は、冷却装置30が正常に動作している場合における消費電力であり、予めシミュレーションや実験を行うことにより定めることができる。消費電力が閾値電力より小さい場合、つまり、冷却装置30が稼働していない場合、制御部80は、ステップS135の処理に進み、冷却装置用リレー60が溶着していないと判定し、溶着判定処理を終了する。一方、消費電力が閾値電力以上の場合、つまり、冷却装置30が稼働している場合、制御部80は、ステップS130の処理に進み、冷却装置用リレー60が溶着していると判定し、ステップS140の処理に進む。
制御部80はステップS140において、冷却装置用リレー60が溶着していることを車両101の運転者に通知する。最後に、制御部80は、ステップS150において、後述するプリチャージ処理における二次電池用平滑コンデンサ51のプリチャージを行う時間である閾値時間を、冷却装置用リレー60が溶着していない場合よりも長い時間に設定する。なお、ステップS140とステップS150との処理は、この順に限らず、任意の順序で行われることができ、並行して行われてもよい。
図4は、プリチャージ処理の手順の一例を表すフローチャートである。プリチャージ処理は、二次電池用平滑コンデンサ51をプリチャージする処理である。この処理は、電力システム100に対する起動要求信号を検出したときに、溶着判定処理が行われた後に制御部80によって行われる。つまり、この処理の開始時には、冷却装置用リレー60を開く切断指示が行われており、冷却装置用リレー60が溶着しているか否かが判定されているものとする。
まず、制御部80は、ステップS200において、二次電池用リレー40の第1リレースイッチ41を閉じて、第1高圧側導線L1aを導通させる。次に、制御部80は、ステップS210において、第2リレースイッチ42を閉じて、リレー抵抗素子44が設けられている並列導線L1pを導通させる。これにより、リレー抵抗素子44によって制限された比較的小さい電流によって、二次電池用平滑コンデンサ51を徐々に充電することができる。この充電が二次電池用平滑コンデンサ51のプリチャージである。
続いて、制御部80は、ステップS220において、ステップS210で第2リレースイッチ42を閉じてから、閾値時間が経過したか否かを判定する。本実施形態において「閾値時間」とは、二次電池用平滑コンデンサ51のプリチャージの完了が見込まれる充電時間であり、予めシミュレーションや実験を行うことにより定めることができる。なお、溶着判定処理において、冷却装置用リレー60が溶着していると判定された場合、閾値時間は、冷却装置用リレー60が溶着していないと判定された場合よりも長い時間に設定される。より具体的には、制御部80は、冷却装置用リレー60が溶着していると判定した場合、閾値時間を予め定められた閾値時間に所定の時間を加算した時間に設定する。所定の時間は、例えば、補機用平滑コンデンサ36のプリチャージの完了が見込まれる充電時間である。閾値時間が経過していない場合、制御部80は、ステップS220の処理に戻る。つまり、制御部80は、閾値時間が経過するまでステップS220を繰り返す。一方、閾値時間が経過した場合、制御部80はステップS230の処理に進む。
最後に、制御部80は、ステップS230において、第3リレースイッチ43を閉じて、第2リレースイッチ42を開く。これにより、二次電池10と駆動モータ20との電気的接続が完了する。第3リレースイッチ43を閉じる際には、二次電池用平滑コンデンサ51が既に充電されているため、二次電池用平滑コンデンサ51に突入電流が流れることが抑制され、二次電池用平滑コンデンサ51の劣化が抑制される。
以上で説明した本実施形態の電力システム100によれば、制御部80は、二次電池用リレー40を閉じた状態で、冷却装置用リレー60を開く指示を行い、冷却装置30に稼働指示をした後に、冷却装置の消費電力が予め定められた電力以上である場合、冷却装置用リレー60が溶着していると判定するため、冷却装置30と二次電池との間に設けられたリレーの溶着を検知できる。また、冷却装置用リレー60が溶着していると判定した場合に、車両101の運転手への通知を行い、また、プリチャージ時間を冷却装置用リレー60が溶着していない場合よりも長い時間に設定する。そのため、プリチャージ処理において、補機用平滑コンデンサ36の容量分コンデンサ容量が増加しても、二次電池用平滑コンデンサ51および補機用平滑コンデンサ36を十分にプリチャージしてから第3リレースイッチ43を接続できるため、第3リレースイッチ43の接続時に大きな電流が流れて第3リレースイッチ43が溶着してしまうことを抑制できる。
B.他の実施形態
上述した実施形態において、制御部80は、溶着判定処理において、冷却装置用リレー60が溶着している場合、ステップS140(図2)の処理とステップS150の処理とを行っている。この代わりに、制御部80は、ステップS140とステップS150との何れか一方のみの処理を行ってもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…二次電池、20…駆動モータ、21…インバータ、30…冷却装置、31…電源部、32…駆動部、33…ダイオード、35…内部リレー、35a…第1内部リレースイッチ、35b…第2内部リレースイッチ、35c…抵抗素子、36…補機用平滑コンデンサ、37…補機用インバータ、40…二次電池用リレー、41…第1リレースイッチ、42…第2リレースイッチ、43…第3リレースイッチ、44…リレー抵抗素子、50…二次電池側コンバータ、51…二次電池用平滑コンデンサ、53…モータ側平滑コンデンサ、60…冷却装置用リレー、61…高圧側リレースイッチ、62…低圧側リレースイッチ、70…燃料電池、75…燃料電池側コンバータ、80…制御部、100…電力システム、101…車両、102…冷却庫、DW…駆動輪、L1…第1直流導線、L1a…第1高圧側導線、L1b…第1低圧側導線、L1p…並列導線、L2…第2直流導線、L2a…第2高圧側導線、L2b…第2低圧側導線、L2p…補機並列導線、L3…第3直流導線、L3a…第3高圧側導線、L3b…第3低圧側導線

Claims (1)

  1. 車両に搭載され、駆動力を発生する駆動モータと、冷却庫用の冷却装置と、に電力を供給する電力システムであって、
    前記駆動モータと前記冷却装置とに電力を供給する二次電池と、
    前記駆動モータと前記二次電池とを接続する第1直流導線に設けられ、前記駆動モータと前記二次電池との電気的接点を開閉する二次電池用リレーと、
    前記二次電池用リレーと前記駆動モータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記二次電池から出力される電圧を昇圧する二次電池側コンバータと、
    前記二次電池用リレーと前記二次電池側コンバータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記二次電池と前記二次電池側コンバータとの間における電圧の急激な変動を緩和する二次電池用平滑コンデンサと、
    前記二次電池用リレーと前記駆動モータとの間において前記第1直流導線に接続され、前記第1直流導線と前記冷却装置とを接続する第2直流導線に設けられ、前記二次電池と前記冷却装置との電気的接点を開閉する冷却装置用リレーと、
    前記二次電池用リレーと前記冷却装置用リレーの開閉動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記二次電池用リレーを閉じた状態で、前記冷却装置用リレーを開く指示を行い、前記冷却装置に稼働指示をした後に、前記冷却装置の消費電力が予め定められた電力以上である場合、前記冷却装置用リレーが溶着していると判定し、
    前記冷却装置用リレーが溶着していると判定した場合に、前記二次電池用平滑コンデンサのプリチャージを行う時間を、前記冷却装置用リレーが溶着していないと判定した場合における前記プリチャージを行う時間よりも長い時間に設定する、電力システム。
JP2019150133A 2019-08-20 2019-08-20 電力システム Active JP7298386B2 (ja)

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