JP7298385B2 - 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
従来、コピー、スキャン、ファックス、ドキュメント管理など様々な機能が備わった、複合機あるいはMFP(Multi-Function Peripherals)と呼ばれる画像処理装置が知られている。
近年では、ユーザーが音声によって操作可能な画像処理装置も知られている。この場合、画像処理装置には、例えばスマートスピーカーなどの機器が接続され、ユーザーがスマートスピーカーに音声を入力すると、スマートスピーカーの接続先のサーバー装置(クラウドサーバー等)に音声入力信号が送信され、サーバー装置において音声入力信号が文字列に変換され、画像処理装置は当該文字列に変換された操作情報に基づいて処理を実行することができる。
例えば特許文献1には、マイクに入力された音声の声紋等に基づいて使用者を特定するとともに、当該音声に基づいて処理の開始指示を認識し、特定された使用者に応じた処理を開始する画像読取装置が開示されている。
また特許文献2には、画像形成装置に保存された画像データに対して音声入力によって指示されたコマンド情報を紐づける。紐づけるコマンドは複数可能で、いくつかのコマンドが実行され作業完了後、未実行のコマンドがある場合であって、かつ画像データの保存が継続された場合には、画像データとコマンドとの紐づけを継続し、次回コマンドの再利用を可能とする画像形成装置が開示されている。
さらに近時MFP等の画像処理装置には、操作パネルと音声入力部といった複数の操作手段が用意されている場合もある。
特開2008-271047号公報 特開2017-026661号公報
しかしながら、MFP等の画像処理装置では、実行(予約)中のユーザーの操作指示(JOB)を他ユーザーが誤って削除しないようにするため、MFPに個人を特定する情報(例えばユーザーIDと対応付けられた声紋や指紋パターン等の生体情報等)を予め入力しておき、MFPを操作するためには、ユーザー認証を行って装置にログインした後、ログインしているユーザーが実行(予約)している操作指示及びその変更等の操作を行うことができるようにするなど、装置の操作を行ことができる者を制限する手法がとられている。
このため、操作パネルと音声入力部といった複数の操作手段が用意されていても、ある操作手段によっていずれかのユーザーがMFPの操作を行っている場合に、他の操作手段によって他のユーザーが、既に自分で入力している操作指示の変更(中止・削除等)を行いたい場合には、ログインしているユーザーに一旦ログアウトしてもらい、操作指示の変更等を行いたい者がMFPに認証情報を入力しログインし、変更等の操作を行う必要がある。
またその後、もともとMFPの操作を行っていたユーザーがMFPの操作を続行したい場合には、操作指示の変更等を行ったユーザーがログアウトした後に、改めてログインし直す必要がある。
このような手順を踏むことは、現状MFPにログインして操作を行っているユーザーにとっても、既に自分で入力している操作指示の変更等を行いたいユーザーにとっても手間がかかり時間のロスが発生する。
また、印刷中のJOBを削除したいケース等においては、すぐに印刷を停止することができないと無駄な排紙が発生してしまうといった問題もある。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、現状いずれかの操作手段を用いて画像処理装置にログインし、操作中のユーザーがいる場合にも、他のユーザーが他の操作手段を用いて画像処理装置にログインし、既に自分で設定したJOBの変更を行うことのできる画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の画像処理システムは、
画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備え、
前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、
前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定部を有し、
前記判定部により、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能となり、
前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認手段、をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明の別の側面である画像処理装置は、
第1の受付部及び第2の受付部から入力されたユーザーの操作指示を受け付け可能に構成され、
前記第1の受付部又は前記第2の受付部として機能する操作パネルと、
第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合に、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示が前記第2の受付部から入力された場合に、前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定部と、
を有し、
前記判定部により、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能となり、
前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認手段、をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明の別の側面である画像処理方法は、
画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備える画像処理システムの画像処理方法であって、
前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、
前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能とする変更指示受付工程と、
前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の別の側面であるプログラムは、
画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備え、前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成される画像処理システムのコンピューターに、
前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定機能と、
前記判定機能によって、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能とする変更指示受付機能と、
前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、現状いずれかの操作手段を用いて画像処理装置にログインし、操作中のユーザーがいる場合にも、他のユーザーが他の操作手段を用いて画像処理装置にログインし、既に自分で設定したJOBの変更を行うことができる。
画像処理システムの概略構成を示す図である。 サーバー装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 ユーザーIDとユーザー固有情報との対応付表の一例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理装置に記憶されているJOB一覧の一例を示す図である。 音声操作装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態における画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、第1の受付部が操作部である場合を示す図である。 ユーザーID入力画面の一例を示す図である。 本実施形態における画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、第1の受付部が音声操作装置である場合を示す図である。 生体情報入力画面の一例を示す図である。 生体情報入力画面の一例を示す図である。 変更指示入力画面の一例を示す図である。 実行報知画面の一例を示す図である。 本実施形態の一変形例における画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、第1の受付部が操作部である場合を示す図である。 画像処理装置が単体で画像処理システムを構成する場合のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態の変形例における画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、第1の受付部が操作部である場合を示す図である。 本実施形態の変形例における画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、第1の受付部が音声操作装置である場合を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像処理システムの一実施形態について説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[画像処理システムの概要]
図1は、画像処理システム100の全体的な構成の例を示す図である。
画像処理システム100は、画像処理装置1と、画像処理装置1に対するユーザーの指示(操作指示、変更指示等)を受け付ける受付部を複数備えている(後述する第1の受付部及び第2の受付部)。ここで「操作指示」とは、画像処理装置1に実行させるジョブの設定の指示、ジョブの実行(予約)の指示、を含むものとする。また、「変更指示」とは、予約されたジョブの設定の変更の指示、予約ジョブの削除、実行中のジョブの中止の指示、を含むものとする。
具体的には画像処理システム100は、図1に示すように、画像処理装置1、音声操作装置2、サーバー装置3等を備えており、後述する画像処理装置1の操作部(操作パネル)16(図4参照)及び音声操作装置2が受付部(第1の受付部及び第2の受付部)として機能する。
受付部のうち、第1の受付部は、あるユーザー(これを「第1のユーザー」とする。)が現状において画像処理装置1に対する何らかの操作指示を行っている受付部であり、第2の受付部は、既にあるユーザー(これを「第2のユーザー」とする。)が行った操作指示に関する変更指示を受け付ける、第1の受付部とは異なる受付部である。
本実施形態では、第2の受付部は、第1のユーザーが第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、第2の受付部は、第1のユーザーによる第1の受付部への操作指示がある場合にこれと同時並行的に操作指示を受け付ける。
なお、第1の受付部及び第2の受付部は相対的なものであり、例えば「第1のユーザー」が操作部(操作パネル)16を用いて操作指示を行っている場合には操作部16が第1の受付部となり、あとから別のユーザーが音声操作装置2を用いて変更指示を行った場合には音声操作装置(音声操作受付部)2が第2の受付部となる。
逆に、例えば「第1のユーザー」が音声操作装置2を用いて操作指示を行っている場合には音声操作装置(音声操作受付部)2が第1の受付部となり、あとから別のユーザーが操作部16を用いて変更指示を行った場合には操作部16が第2の受付部となる。
なお、音声操作装置2においてユーザーからの指示が入力された(受け付けられた)場合には、後述するように、音声操作装置2からサーバー装置3に音声入力信号が送られ、サーバー装置3が、受信した音声入力信号を解析して、音声入力信号を文字列に変換する音声認識処理を実行する。さらに、サーバー装置3が、音声認識処理によって生成された文字列に基づいてユーザーを特定するための情報と指示の内容を示すコマンドを抽出し、画像処理装置1に送信する。
そして、特定されたユーザーが当該コマンドに基づく処理を指示することのできる者である場合には、画像処理装置1は、サーバー装置3から受信したコマンドに基づき、ユーザーから指示された処理を実行することができるようになっている。
[画像処理システムの具体的構成]
図1では画像処理システム100が、画像処理装置1、音声操作装置2、サーバー装置3がそれぞれ1台ずつ設けられている場合を示している。なお、画像処理システム100を構成する、画像処理装置1、音声操作装置2、サーバー装置3は1台ずつに限定されない。例えばサーバー装置3が複数設けられていてもよいし、1台のサーバー装置3に複数台の画像処理装置1や、複数台の音声操作装置2が接続されて画像処理システム100が構成されていてもよい。
画像処理装置1や音声操作装置2とサーバー装置3とは、例えば、インターネット等の通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続されている。
サーバー装置3は、例えば「クラウドコンピューティングサービス」をユーザーに提供するクラウドサーバーである。なお、サーバー装置3は、クラウドコンピューティングを利用するものに限定されない。
画像処理装置1及び音声操作装置2については後述する。
図2は、サーバー装置のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
図2に示すように、サーバー装置3は、制御部31、記憶部32、通信部33等を備えて構成されている。サーバー装置3の各部は、バス34を介して接続されている。
制御部31は、例えばCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313等を備えるコンピューターである。
CPU311は、記憶部32に記憶されている各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、サーバー装置3の動作を統括的に制御する。具体的には、CPU311は記憶部32に記憶されている各種プログラムのうち、指定されたプログラムを読み出して、RAM313のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
また、CPU311は、音声操作装置2から受信した音声入力信号を、記憶部32に記憶されている辞書情報等に基づいて文字列に変換する音声認識処理を実行する。
記憶部32は、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)等によって構成された大容量記憶装置であり、サーバー装置3の各部の動作を制御するためのシステムプログラム及びアプリケーションプログラムが各種記憶されている。各プログラムは、必要に応じて制御部31のRAM313にロードされ、CPU311によって実行される。
また、本実施形態の記憶部32には、音声認識処理を実行するために必要な辞書情報等の各種情報が記憶されている。
また本実施形態では、後述するように、記憶部32には、ユーザーを識別するためのID情報(以下これを「ユーザーID」とする。)と、各ユーザーが自身を特定するための情報として予め登録したユーザー固有情報とが対応付けられた対応表が記憶されており、記憶部32は、登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けて記憶するユーザー情報記憶部として機能する。
図3は、サーバー装置の記憶部等に記憶されている、ユーザーIDとユーザー固有情報とを対応付ける対応表の構成例を示す図である。
図3では、サーバー装置3の制御部31においてユーザー固有情報として、「声紋」「特定フレーズ」「指紋」が取得可能となっており(すなわち、ユーザーが予め登録することのできるユーザー固有情報として、「声紋」「特定フレーズ」「指紋」が用意されており)、記憶部32において、これらのユーザー固有情報がユーザーIDと対応付けられて記憶されている例を示している。
なお、各ユーザーは、制御部31が取得可能なこれらすべてのユーザー固有情報を登録している必要はなく、少なくともいずれか1つが登録されればよい。例えば図3に示す例では、ユーザーID「a001」のユーザーは、「声紋」及び「指紋」をユーザー固有情報として登録し、「特定フレーズ」については登録していない。また、ユーザーID「a002」のユーザーは、「特定フレーズ」及び「指紋」をユーザー固有情報として登録し、「声紋」については登録していない。なお、「声紋」及び「指紋」については、個人特定性が高い反面、体調等に左右されて正しく認識されにくい場合も考えられる。このため、仮にいずれかの項目が読み取れない場合でも他の項目によって個人を特定することができるように、ユーザー固有情報は複数項目登録されることが好ましい。
サーバー装置3の制御部31は、対応表を参照し、登録されているユーザー固有情報に基づいてユーザーIDを特定する。
通信部33は、外部機器との間でデータ送受信を行うものであり、例えばTCP/IP等のプロトコルによって、通信ネットワークNに接続された外部機器(本実施形態では画像処理装置1や音声操作装置2)等との通信を行う。
ここで、本実施形態におけるサーバー装置3による音声認識処理について詳細に説明する。
本実施形態では、後述する音声操作装置2において入力されたユーザーの音声(アナログの音声情報をデジタル変換した音声入力信号)がサーバー装置3に送られるようになっており、サーバー装置3の制御部31は、音声操作装置2から受信した音声入力信号(音声情報)を解析して、音声入力信号(音声情報)を文字列に変換する音声認識処理を実行する。
具体的には、サーバー装置3の制御部31は、まず音声操作装置2から受信した音声入力信号の中から人の声の部分を特定する。
さらに制御部31は、当該人の声の部分に含まれる音声入力信号を、特定の単語やフレーズ等の文字列に変換し、抽出する。制御部31が音声入力信号(音声情報)を文字列に変換し、抽出する手法は特に限定されないが、例えばサーバー装置3の記憶部32等に、音声入力信号と文字列とを対応付けた辞書情報等を記憶させておき、制御部31は、この辞書情報等を参照することで音声入力信号を文字列に変換して抽出する。
なお、制御部31は、インターネットを介して取得した多数の人の声を分析し、不特定多数の声や発音の癖を学習してもよい。この場合には、予め装置内にインストールされた音声認識アプリケーションソフトウェアを利用して音声入力信号を文字列に変換する場合等と比較して、高精度に音声入力信号(音声情報)を文字列に変換、抽出することができる。
ここで、音声入力信号(音声情報)から変換された文字列は、ユーザー固有情報と、指示内容特定情報と、を含んでいる。
ユーザー固有情報は、前述のように、画像処理装置1に指示を与えるユーザーを特定するための情報であり、予めユーザーによって登録されたものである。なお、登録は画像処理装置1や音声操作装置2等において行われ、登録された情報がユーザーIDと対応付けられてサーバー装置3に送られ、対応表(後述の図3参照)として記憶部32等に記憶される。また本実施形態では、サーバー装置3の記憶部32に記憶される対応表と同様のものが画像処理装置1の記憶部12にも記憶されている。
音声入力信号(音声情報)から取得することのできるユーザー固有情報としては、例えば特定フレーズや声紋情報等がある。
特定フレーズとは、例えば「OK MFP」といったフレーズや「MK」といったユーザー自身のイニシャル、「a001」といったユーザー自身のID(後述のユーザーID)等であり、ユーザーが予め定めて登録したものである。
また、声紋情報(声紋パターン)は、音声入力信号がどの周波数の音を、どの程度含んでいるか等の情報であり、音声操作装置2に音声入力信号(音声情報)を入力したユーザーを特定することが可能なものである。本実施形態の制御部31は、ユーザーによって音声操作装置2に入力された音声入力信号(音声情報)を解析することによって、声紋情報を取得可能となっている。
なお、ユーザー固有情報はユーザーを特定することができるものであればよく、音声入力信号(音声情報)から取得することのできるものに限定されない。
例えば、ユーザー固有情報は、画像処理装置1の操作部(操作パネル)16等の各種入力手段から文字入力された特定フレーズやパスワード等であってもよいし、各種の生体情報(指紋パターン、静脈パターン、虹彩パターン、顔認証情報等)やカード等に組み込まれたコード情報(社員コード等の情報)等であってもよい。
ユーザー固有情報としてこれらの各種情報を用いる場合には、これらの情報を読み取り又は入力することのできる入力部を設け、入力されたユーザー固有情報を音声操作装置2に入力された音声入力信号(音声情報)と対応付けて、サーバー装置3に送信する。
例えば、音声操作装置2の近傍に、指紋パターンを読み取る指紋センサー(例えば図10に例示する指紋センサー181)を設けたり、静脈パターンを読み取る静脈読取部を設けたり、IDカード等の情報を読み取るカードリーダーを設ける等して、読取結果を音声入力信号(音声情報)と対応付け、音声入力信号(音声情報)とともにサーバー装置3に送信してもよい。このようにした場合には、仮に音声入力信号から操作指示の内容を読み取ることはできたが声紋情報を得られなかった等の場合でも音声入力を行ったユーザーを特定することが可能となる。
前述のように、本実施形態では、各ユーザーにユーザーを識別するためのID情報(以下これを「ユーザーID」とする。)が割り当てられている。このユーザーIDは、ユーザー固有情報と対応付けられてサーバー装置3の記憶部32等に記憶されている(例えば図3に示す対応表参照)。
サーバー装置3の制御部31は、音声入力信号(音声情報)からユーザー固有情報を抽出すると、記憶部32等に記憶された対応表等を参照して、当該ユーザー固有情報と対応付けられたユーザーIDを特定する。
すなわち、本実施形態では、サーバー装置3の制御部31が、画像処理装置1に対する指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、ユーザー情報記憶部である記憶部32等にユーザーIDと対応付けられて記憶されている既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して、指示を入力したユーザーのユーザーIDを特定するユーザーID特定部として機能する。
また、指示内容特定情報とは、「プリント」「コピー」「ファクシミリ」「スキャナー」「実行」「削除」「後処理」「追加」等、ユーザーによる指示の内容を特定するフレーズである。
なお、ユーザーによって、指示の言い回し等が異なることも考えられるため、サーバー装置3の記憶部32等に、複数パターンの文字列(指示内容特定情報)と、各文字列の意味する指示の内容とを対応付ける辞書情報等を記憶させておき、制御部31は、この辞書情報等を参照することで音声入力信号(音声情報)から抽出した文字列(指示内容特定情報)を操作対象である画像処理装置1にとって一義的な指示内容(操作指示や変更指示)となるコマンドに変換することが好ましい。
例えば、音声入力信号(音声情報)から抽出した指示内容特定情報が「コピーして」との文字列であれば、「コピー」+「実行」との指示であり、「プリントストップ」や「プリントやめて」との文字列であれば、「プリント」+「中止」(プリントジョブを既に実行中の場合)又は「プリント」+「削除」(プリントジョブが予約中で開始前である場合)との指示を示すコマンドに変換する。
サーバー装置3の制御部31は、コマンドを生成した場合には、これを、操作を指示したユーザーのユーザーIDと対応付けて画像処理装置1に送信する。
これによって、画像処理装置1では、ユーザーが音声操作装置2から入力した操作指示等を実行可能な状態となる。
なお、指示内容特定情報を抽出したのち、これに基づくコマンドをサーバー装置3で生成することは必須ではなく、音声入力信号から抽出した指示内容特定情報自体をユーザーIDと対応付けて画像処理装置1に送信し、画像処理装置1において指示内容特定情報自体をコマンドに変換してもよい。
画像処理装置1は、スキャン機能、コピー機能、プリント機能、ファックス機能等を有する装置であり、一般に、複合機あるいはMFP(Multi-Function Peripherals)等と称されるものである。なお、画像処理装置1は、これら複数の機能を有するものに限定されない。
スキャン機能は、後述する画像読取部14によって用紙上の画像を読み取って画像データを生成する機能である。
コピー機能は、画像読取部14によって読み取って得られた画像データに基づいて、画像形成部15により画像を用紙に印刷する機能である。
プリント機能は、パーソナルコンピューターやスマートフォン等の図示しない外部装置から受信した画像データ等に基づいて、画像形成部15によって画像を用紙に印刷する機能である。
ファックス機能は、画像読取部14によって読み取って得られた画像データを、図示しない外部のファクシミリ端末に送信する機能である。
図4は、画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
図4に示すように、画像処理装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、画像読取部14、画像形成部15、操作部(操作パネル)16、表示部17及び生体情報取得部18等を備えて構成され、画像処理装置1の各部は、バス19を介して接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113等を備えるコンピューターである。
CPU111は、記憶部12に記憶されている各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、画像処理装置1の動作を統括的に制御する。具体的には、CPU111は記憶部12に記憶されている各種プログラムのうち、指定されたプログラムを読み出して、RAM113のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
本実施形態では、画像処理装置1に対して、操作部(操作パネル)16や外部の音声操作装置2からユーザーの指示(操作指示や変更指示)が入力されると、画像処理装置1の制御部11が、当該ユーザーが当該指示を行うことのできる者であるかを判定する判定部として機能する。
特に、本実施形態では、ある受付部(第1の受付部;例えば操作部(操作パネル)16)からあるユーザー(第1のユーザー)が操作指示を行っている場合にも、他の受付部(第2の受付部;例えば音声操作装置2)では、既に他のユーザー(第2のユーザー)が行った操作指示に関する変更指示を受け付けることが可能に構成されている。このため、例えば操作部(操作パネル)16において第1のユーザーが操作指示を行っている場合に、既に画像処理装置1に登録されているJOBに関する変更指示が、音声操作装置2から入力された場合には、制御部11が判定部として、音声操作装置2おいて変更指示を入力したユーザーと当該JOBを登録する操作指示を行った第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する。
具体的には、判定部としての制御部31は、例えばユーザーID特定部であるサーバー装置3の制御部31により特定されたユーザーIDと第2のユーザーのユーザーIDとが一致する場合に、変更指示を入力したユーザーと第2のユーザーとが同一人であると判定する。
そして、制御部11による判定の結果、変更指示を入力したユーザーと第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、第2の受付部である音声操作装置2から入力された変更指示に基づく動作(例えばコピーJOBの削除、後処理装置による後処理JOBの追加や削除等)を画像処理装置1において実行可能となる。
記憶部12は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリーによって構成された記憶装置であり、画像処理装置1の各部の動作を制御するためのシステムプログラム及びアプリケーションプログラムが各種記憶されている。各プログラムは、必要に応じて制御部11のRAM113にロードされ、CPU111によって実行される。
なお、記憶部12は、EEPROMで構成されるものに限定されない。例えばフラッシュメモリーやHDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成されたものであってもよい。
また本実施形態において、記憶部12には、画像処理装置1に現在登録済みのJOB一覧が、当該JOBを登録したユーザーのユーザーIDと対応付けられて記憶されている。各JOBには現時点での進捗状況も対応付けられており、進捗状況は状況が変化するとこれに伴って適宜書き換えられる。
図5は、記憶部に記憶されているJOB一覧の一例を示す図である。
図5では、各JOBに、その種類に応じたJOBIDが割り振られ、JOBID、JOBの種類、進捗状況(図5では単に「状況」とする。)、JOBを登録したユーザーのユーザーIDが一覧として対応付けられている例を示している。
例えば、JOB一覧の一段目には、JOBIDが「10100」の「Copy」が登録されており、進捗状況はすでに「実行中」であり、当該JOBを登録したのはユーザーIDが「a001」のユーザーであることが示されている。JOB一覧は、例えば上段ほど登録が早い(古い)ものとなっており、JOBの実行が完了すると(例えばコピーが終了すると)、順にリストから削除されていくようにする。なお、実行が完了したJOBについてもJOB一覧から削除せずに一定期間履歴として残しておいてもよい。なお、JOB一覧として対応付けられる内容等は図5に示したものに限定されない。
JOBは、既にユーザーとして登録されユーザーIDが割り振られている既登録ユーザーであれば画像処理装置1に登録することができ、いずれの受付部(例えば、操作部(操作パネル)16や音声操作部2)で受け付けられたものであるかに関わらず、図5に示すようなJOB一覧に反映される。
さらに、本実施形態では、画像処理装置1の記憶部12にも、サーバー装置3の記憶部32と同様の、ユーザーIDと各ユーザーのユーザー固有情報とが対応付けられた対応表(図3参照)が記憶されている。
通信部13は、外部機器との間でデータ送受信を行うものであり、例えばTCP/IPなどのプロトコルによって、通信ネットワークNに接続された外部機器(本実施形態ではサーバー装置3や音声操作装置2)等との通信を行う。なお、通信部13は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信の規格に基づく外部機器との通信に用いられる近距離無線通信部や、無線LANの規格、即ちIEEE(Institute of Electrical Engineers)802.11の規格に基づく無線通信に用いられる無線通信部等を含んでいてもよい。
画像読取部14は、CCD(Charge Coupled Device)、プラテンガラス等を備えて構成され、プラテンガラスの上にセットされたシートに記されている画像をCCDにより読み取って画像データを生成する。
画像形成部15は、画像読取部14により読み取られた画像データのほか、通信部13等を介して外部装置から受信した画像データに基づいて、用紙に画像を印刷する。なお、画像形成部15が画像を形成する方式は、特に限定されない。例えば画像形成部15は、用紙にトナー画像を形成する電子写真方式であってもよいし、用紙に対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式であってもよい。
操作部16は、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキー等によって構成される操作パネルである。
ユーザーによる指示を受け付ける受付部(第1の受付部、第2の受付部)として機能する。
表示部17は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、ユーザーに対するメッセージを示す画面、ユーザーが各種操作指示又は情報を入力するための画面、及び制御部11が実行した処理の結果を示す画面等を表示する。
また、表示部17には、タッチパネルが一体に構成されていてもよく、この場合には、タッチパネル上のタッチされた位置を示す信号が制御部11に送られ、タッチパネルが操作部(操作パネル)16として機能する。
生体情報取得部18は、ユーザーを特定するユーザー固有情報としての生体情報を取得するものであり、例えば載置された指の指紋情報を読み取る読取部として指紋センサー181と、指紋センサー181によって読み取られた指表面の凹凸から画像解析等によって指紋パターンを読み取る指紋パターン取得部182等を備えている。
なお、生体情報取得部18が指紋パターンを読み取るための構成は特に限定されず、各種の方式のものを採用することができる。
また、生体情報取得部18は、指紋パターンを取得するものに限定されず、その他各種の生体情報を取得するものであってもよい。生体情報取得部18は、取得するユーザー固有情報に応じて各種の読取部を備える。例えば静脈パターンを読み取る場合には静脈読取部、虹彩パターンを読み取る場合には虹彩読取部等を有する構成とする。
なお、前述のようにユーザー固有情報は、生体情報に限定されない。例えば、生体情報取得部18に代えて、又はこれに加えて、ユーザーの固有コード(例えば社員コード等)が組み込まれたカードのカード情報等を読み取る図示しないカードリーダー等を設けて、カード情報に含まれるユーザーの固有コード等をユーザー固有情報として取得するようにしてもよい。
音声操作装置2は、操作部(操作パネル)16において行うことができるのと同様の画像処理装置1に対する各種指示を、ユーザーによる音声操作に基づいて行うことができる装置であり、ユーザーによる指示を受け付ける受付部(第1の受付部、第2の受付部)として機能する。
音声操作装置2としては、例えば、いわゆるスマートスピーカー(Smart Speaker)を用いることができる。スマートスピーカーは、対話型の音声操作に対応したスピーカーであり、ユーザーが音声操作装置2に話しかける(呼びかける)ことで、画像処理装置1に対する各種指示を入力することができる。
図6は、音声操作装置2のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
音声操作装置2は、図6に示すように、制御部21、通信部22、音声入力部23、音声出力部24及び操作部25等を備えて構成され、各部はバス26を介して接続されている。
制御部21は、CPU211、ROM212、RAM213等を備えるコンピューターである。
CPU211は、ROM212等に記憶されている各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、音声操作装置2の動作を統括的に制御する。具体的には、CPU211はROM212等に記憶されている各種プログラムのうち、指定されたプログラムを読み出して、RAM213のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
通信部22は、外部機器との間でデータ送受信を行うものであり、通信ネットワークNに接続された外部機器(本実施形態では画像処理装置1やサーバー装置3)等との通信を行う。なお、通信部22は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信の規格に基づく外部機器との通信に用いられる近距離無線通信部や、無線LANの規格、即ちIEEE(Institute of Electrical Engineers)802.11の規格に基づく無線通信に用いられる無線通信部等を含んでいてもよい。
音声入力部23は、マイク231、ADコンバーター232等を備えて構成されている。
マイク231からユーザーの音声による操作入力が受け付けられると、当該アナログの音声情報を、ADコンバーター232においてデジタルの音声入力信号に変換して制御部21のCPU211に出力する。
音声出力部24は、DAコンバーター241、アンプ242、スピーカー243等を備えて構成されている。音声出力部24は、通信部22を介して制御部21が受信したデジタルの音声出力信号等を、DAコンバーター241においてアナログの音声出力信号に変換して、スピーカー243から音声を出力させる。
また、ユーザーに対する各種メッセージや警告、各種指示等に関する音声を出力させるための音声出力信号が制御部21において生成されたときには、制御部21から音声出力部24に音声出力信号が出力され、音声出力部24のDAコンバーター241において、当該音声出力信号がアナログの音声出力信号に変換され、アンプ242において増幅されてスピーカー243から音声が出力される。
操作部25は、音量を調整するためのボタン、及び電源のON/OFFを切り替えるためのボタン等によって構成される。
[画像処理システムによる画像処理方法]
次に、図7から図13を参照しつつ、本実施形態における画像処理方法について説明する。なお、図7、図9等において、装置間の信号の送信を破線で示している。
まず、第1のユーザー(例えば図1に示すユーザーUa)が画像処理装置1の操作部(操作パネル)16を用いて操作指示を行っている場合(操作部(操作パネル)16が第1の受付部)に、あとから別のユーザー(例えば図1に示すユーザーUb)が、第2のユーザーが既に行った操作指示について、音声操作装置2を用いて変更指示を行う場合(音声操作装置2が第2の受付部)の画像処理システム100の具体的な動作について図7等を参照しつつ説明する。
この場合には、第1のユーザー(図1のユーザーUa)が第1の受付部としての操作部(操作パネル)16から所望の操作指示を入力し、画像処理装置1の操作を開始する(ステップS1)。
なお、本実施形態では、ユーザーが画像処理装置1を操作することのできる者であることの認証を行ってからでないと操作を行うことができない。このため、ユーザーが操作を行おうとすると、画像処理装置1の操作部16としてのタッチパネル等に、ユーザーIDを入力させる画面(ユーザーID入力画面17a)が表示される。
図8は、ユーザーID入力画面の一例を示す図である。
図8に示す例では、ユーザーID入力画面17aには複数のユーザーIDが一覧で表示され、ユーザーはその中から自分のユーザーIDを選択するようになっている。なお、ユーザーID入力画面17aのレイアウト等は図示例に限定されず、例えば空白の入力欄にキーボード等からユーザーIDの文字列を入力させるような構成でもよい。
ユーザーIDが入力されると、当該ユーザーが画像処理装置1を操作することが可能な状態となる。
例えば、ユーザーID「a001」のユーザーがスキャン機能を選択し、これを実行する指示を操作部(操作パネル)16等から入力すると、スキャンが開始され、図5に示すようなJOB一覧に当該JOBがユーザーIDと対応付けられて追加・登録される。そして実際にスキャンが開始されると、JOB一覧の「状況」が「読取中」となる(図5における一番下の欄参照)。
なお、画像処理装置1が現状何らかの機能を実行中で並行してスキャン動作を行うことができない場合には、ユーザーID「a001」のユーザーが指示した「スキャンを実施する」とのJOBの「状況」が「予約」の状態となる。
このとき、他の受付部(第2の受付部)である音声操作装置2は、音声による入力操作を受付可能な状態となる(ステップS2)。なお、音声操作装置2に人感センサー等を設けて、音声操作装置2の所定距離以内に誰かが接近したことを検知すると自動で音声操作装置2がONとなり、音声による入力操作を受付可能な状態になるように構成してもよい。
音声操作装置2は、何らかの音声入力があったか否か(例えば、所定以上の音量の音が検出されたか否か等)を判断し(ステップS3)、音声入力がない場合(ステップS3;NO)には、ステップS3の処理を繰り返す。なお、音声操作装置2をサーバー装置3側で制御し、音声入力があったか否かの判断を、サーバー装置3の制御部31等が行うように構成してもよい。
他方、音声入力があったと判断される場合(ステップS3;YES)には、音声操作装置2の制御部21は、入力された音声情報をデジタルの音声入力信号に変換した上で、サーバー装置3に送信する(ステップS4)。
サーバー装置3が音声入力信号を受信すると(ステップS5)、制御部31が当該音声入力信号を解析し、音声認識処理を実行する。具体的には、音声入力信号を文字列に変換し、変換後の文字列からユーザー固有情報及び指示内容特定情報を抽出する。
制御部31は、音声解析できたか否かを判断し(ステップS6)、解析できない場合(例えば入力された音声が小さすぎたために信号が不鮮明である場合や辞書等に照らしても所定の文字列を認識できない場合等、ステップS6;NO)には、音声解析不能である旨を音声操作装置2に通知する(ステップS7)。
サーバー装置3から音声解析が不能である旨の通知を受けると(ステップS8)、音声操作装置2では音声による入力操作をやり直すようにユーザーに促す(ステップS9)。ユーザーに促す手法は特に限定されないが、例えばスピーカー243からメッセージを出力させる。
他方、音声解析できた場合(ステップS6;YES)には、制御部31は、音声入力信号から、ユーザー固有情報及び指示内容特定情報を抽出し(ステップS10)、ユーザーID特定部として、ユーザー固有情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS11)。
また、指示内容特定情報に基づいて、コマンドを生成する(ステップS12)。
そして、サーバー装置3は、ユーザーIDとコマンドとを対応付けて画像処理装置1に送信する(ステップS13)。
なお、指示内容特定情報が複数あり一義的にコマンドを特定できない場合(例えば、「コピー」「ファックス」「削除」「追加」等コマンドを構成する文字列が複数混在して内容を特定できない場合等)や、コマンドとしての項目が不足している場合(例えば単に「削除」とあり、何の削除をするのかが不明である場合等)、適切にコマンドに変換することができないような場合には、ステップS6において音声解析不能と判断し音声操作装置2に通知するようにしてもよい。なお、このように一義的にコマンドを特定できない場合でもサーバー装置3では解析不能と扱わずに、抽出した内容をそのまま画像処理装置1に送信してもよい。例えば、音声入力を行ったユーザーのユーザーIDに対応付けて画像処理装置1に登録されているJOBが「コピー」のみである場合等であれば、指示内容特定情報が「削除」のみであっても、コマンドの内容は「コピー」の「削除」という一義的なものと把握することができ、画像処理装置1において実行することが可能である。
ユーザーIDとコマンドとをサーバー装置3から受信すると(ステップS14)、画像処理装置1の制御部11は、判定部として、特定されたユーザーIDと変更指示されたJOBに対応付けられたユーザーIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS15)。
ユーザーIDが一致しない場合(ステップS15;NO)、すなわち、変更指示を行ったユーザー(図1ではユーザーUb)のユーザーIDと、変更が指示されているJOBに対応付けられているユーザーIDとが一致しない場合には、画像処理装置1はユーザーIDが一致しない旨をサーバー装置3に通知し(ステップS16)、画像処理装置1から通知を受けたサーバー装置3は、さらにその旨を音声操作装置2に通知する(ステップS17)。
サーバー装置3から通知を受信すると(ステップS18)、音声操作装置2は、ユーザーに確認や音声入力のやり直しを促す(ステップS19)。具体的には、例えばスピーカー243から適宜メッセージを出力させる。
ユーザーIDが一致しない場合とは、例えば、音声操作装置2から入力された音声入力信号に基づくコマンドが「コピー中止」である場合に、図5の例では「コピー」JOBを画像処理装置1に登録したユーザー(第2のユーザー)はユーザーID「a003」であるところ、音声操作装置2から変更指示を入力したユーザー(例えば図1のユーザーUb)のユーザーIDが「a001」である場合等である。この場合、ユーザーIDが「a001」のユーザーはJOBを登録したユーザー(第2のユーザー)ではなく、「コピー」JOBを削除する権限がない。このため、音声での指示内容に誤り等がないか、ユーザーに確認する。
他方、ユーザーIDが一致する場合(ステップS15;YES)、画像処理装置1は、当該コマンドを実行する。例えばコマンドの内容が「コピー中止」であれば、直ちにコピーを中止させる(ステップS20)。これにより、既に画像処理装置1にログインしているユーザー(第1のユーザー、ここでは図1のユーザーUa)の操作を妨げることなく、無駄なコピー用紙が排出され続けるのを防ぐことができる。
「コピー中止」等、音声操作装置2から入力された音声に対応するコマンドの実行が完了すると、コマンドの実行が完了した旨が画像処理装置1からサーバー装置3に通知され(ステップS21)、さらにサーバー装置3から音声操作装置2に通知される(ステップS22)。音声操作装置2では、コマンドの実行が完了した旨をユーザーに報知する(ステップS23)。なお報知の手法は特に限定されず、例えばスピーカー243から適宜メッセージを出力させる。
画像処理装置1の制御部11は、当該ユーザーによる他のコマンドがあるか否かを判断し(ステップS24)、他のコマンドがない場合(ステップS24;NO)には処理を終了し、他のコマンドがある場合(ステップS24;YES)には、ステップS20に戻って処理を繰り返す。
また、音声操作装置2の制御部21は、当該ユーザーによる他の音声入力があるか否かを判断し(ステップS25)、他の音声入力がない場合(ステップS25;NO)には、処理を終了し、他の音声入力がある場合(ステップS25;YES)には、ステップS4に戻って処理を繰り返す。
次に、第1のユーザー(例えば図1に示すユーザーUb)が音声操作装置2を用いて操作指示を行っている場合(音声操作装置2が第1の受付部)に、あとから別のユーザー(例えば図1に示すユーザーUa)が、第2のユーザーが既に行った操作指示について、画像処理装置1の操作部(操作パネル)16を用いて変更指示を行う場合(操作部(操作パネル)16が第2の受付部)の画像処理システム100の具体的な動作について図9等を参照しつつ説明する。
この場合には、第1のユーザー(図1のユーザーUb)が第1の受付部としての音声操作装置2から所望の操作指示を音声入力する(ステップS31)。
音声操作装置2の制御部21は、入力された音声情報をデジタルの音声入力信号に変換した上で、サーバー装置3に送信する(ステップS32)。
サーバー装置3が音声入力信号を受信すると(ステップS33)、制御部31が当該音声入力信号を解析し、音声認識処理を実行する(ステップS34)。具体的には、音声入力信号を文字列に変換し、変換後の文字列からユーザー固有情報及び指示内容特定情報を抽出する。なお、音声入力信号が解析不能である場合には、図7において説明したのと同様に音声操作装置2にその旨を通知して音声入力のやり直し等を求める。
そして、制御部31はユーザーID特定部として、ユーザー固有情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS35)。
また、指示内容特定情報に基づいて、コマンドを生成する(ステップS36)。
そして、サーバー装置3は、ユーザーIDとコマンドとを対応付けて画像処理装置1に送信する(ステップS37)。
ユーザーIDとコマンドとをサーバー装置3から受信すると(ステップS38)、画像処理装置1の制御部11は、当該ユーザーIDのユーザーを第1のユーザーとして、画像処理装置1の操作を開始させる(ステップS39)。
この第1のユーザーの操作中に他のユーザーが操作部(操作パネル)16を操作すると(ステップS40)、生体情報取得部18が受付可能状態となる(ステップS41)。
例えば、画像処理装置1の表示部17には、図10に示すようなメッセージ画面17bが表示され、図中一点鎖線で囲んだ生体情報取得部18の指紋センサー181に指を乗せるようにユーザーに促す。なお、指紋は指ごとに異なるため、ユーザーが指紋登録時に使用した指を載置する必要がある。例えばユーザーが、右手の人差し指の指紋を登録している場合には、同じ右手の人差し指を指紋センサー181の上に乗せる。
制御部11は指紋センサー181に指が置かれたか否かを判断し(ステップS42)、置かれていない場合(生体情報の入力がない場合、ステップS42;NO)には、ステップS42の判断を繰り返す。
他方、指紋センサー181に指が置かれると(ステップS42;YES)、指紋パターン取得部182が指紋センサー181によって読み取られた指紋画像(指表面の凹凸等の読取結果)等を解析する。そして指紋パターン取得部182が指紋情報(生体情報)を読み取ると、読取結果(ユーザー固有情報である生体情報)が、制御部11に送られる。
制御部11は指紋パターン取得部182によって指紋の解析を行うことができたか否かを判断し(ステップS43)、解析ができなかった場合(すなわち指紋が読み取れない場合、ステップS43;NO)には、入力をやり直すか、他のユーザー固有情報の入力を行うかをユーザーに促す(ステップS44)。すなわち、例えば生体情報が指紋である場合、指紋センサー181上への指の置き方で指紋をうまく読み取ることができない場合にはやり直せば指紋情報を取得できる可能性が高い。一方指が荒れていたり乾燥している等によって指紋センサー181がうまく反応しないような場合には、やり直しても改善されないことも考えられる。このため、例えば何度かトライしても指紋情報を読み取ることができない場合には、指紋に代わるユーザー固有情報としての特定フレーズやパスワードを入力させる入力画面17c(例えば図11参照)を表示部17に表示させて、ユーザーに入力を求めてもよい。
一方、生体情報(指紋)を解析することができた場合(すなわちユーザー固有情報としての指紋情報が読み取れた場合、ステップS43;YES)には、制御部11は、ユーザーID特定部として、ユーザー固有情報としての指紋情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS45)。
また、制御部11は、操作部16から入力された変更指示(コマンド)の内容を特定する(ステップS46)。
なお、操作部16からの変更指示は、例えば、図12に示すような変更入力画面17dにおいてユーザーが中止や削除等の変更をしたい項目を選択することで行われる。
変更指示の入力の仕方や変更入力画面17dのレイアウト等は図示例に限定されない。
例えば、図12に示す例では、JOBとしてコピーが選択され、決定キーが操作されることにより、コピーの削除が、変更指示(コマンド)の内容として特定される。
そして、制御部11は、判定部として、特定されたユーザーIDと変更指示されたJOBに対応付けられたユーザーIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS47)。
ユーザーIDが一致しない場合(ステップS47;NO)、すなわち、変更指示を行ったユーザー(図1ではユーザーUa)のユーザーIDと、変更が指示されているJOBに対応付けられているユーザーIDとが一致しない場合には、画像処理装置1はユーザーに確認や入力のやり直しを促す(ステップS48)。具体的には、表示部17の表示画面等にユーザーへのメッセージ等を表示させる。
他方、ユーザーIDが一致する場合(ステップS47;YES)、画像処理装置1は、当該コマンドを実行する。例えばコマンドの内容が「コピー中止」であれば、直ちにコピーを中止させる(ステップS49)。これにより、既に画像処理装置1にログインしているユーザー(第1のユーザー、ここでは図1のユーザーUb)の操作を妨げることなく、無駄なコピー用紙が排出され続けるのを防ぐことができる。
「コピー中止」等、音声操作装置2から入力された音声に対応するコマンドの実行が完了すると、コマンドの実行が完了した旨が画像処理装置1の表示部17等に表示され、コマンドの実行が完了した旨をユーザーに報知する(ステップS50)。
図13は、表示部17に表示される実行完了報知画面17eの一例を示す図であり、コピーの実行を中止した旨が表示されている。なお報知の手法は特に限定されず、例えば画像処理装置1がスピーカーを備える場合には、音声によるユーザーへのメッセージを出力させてもよい。
画像処理装置1の制御部11は、当該ユーザーによる他のコマンドがあるか否かを判断し(ステップS51)、他コマンドがない場合(ステップS51;NO)には処理を終了し、他のコマンドがある場合(ステップS51;YES)には、ステップS49に戻って処理を繰り返す。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム100は、画像処理装置1に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、操作部(操作パネル)16と音声操作装置2とを備え、音声操作装置2は、第1のユーザーが操作部16から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、音声操作装置2において変更指示を入力したユーザーと第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する制御部11を有し、制御部11により、変更指示を入力したユーザーと第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、音声操作装置2から入力された変更指示に基づく動作を実行可能となる。
これにより、既に画像処理装置1にログインして操作を行っているユーザー(第1のユーザー)がいる場合にも、当該ユーザー(第1のユーザー)にログアウトを求めたり、第1のユーザーの操作を一旦止めて割り込む等の必要がなく、他のユーザーが他の受付部から画像処理装置1にログインして、画像処理装置1に既に登録されているJOBの変更(中止や削除等)の指示を入力することができる。このため第1のユーザー、第2のユーザーともストレスなく、登録済みのJOBの変更等、所望の操作を行うことが可能である。
この場合に、他の受付部からJOBの変更指示を行ったユーザーが、もともと当該JOBを登録したユーザー(第2のユーザー、JOBのオーナー)ではない場合には、第2のユーザーの意に反して第三者によってJOBが変更されてしまうおそれがある。この点、本実施形態では、JOBの変更指示を行ったユーザーとJOBを登録した第2のユーザーとが同一人であるか否かを制御部11が判定して、同一人である場合のみ変更指示を実行することができる。
このため、JOBに変更を加えることができる者だけが適切に変更指示を行うことができ、安全かつ適切にJOBの変更を行うことができる。
また本実施形態によれば、登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けてユーザー情報記憶部であるサーバー装置3や画像処理装置1の記憶部に記憶させておき、変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、ユーザー情報記憶部に記憶されている既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して、ユーザーID特定部としての制御部31が変更指示を入力したユーザーのユーザーIDを特定し、制御部11により特定されたユーザーIDと第2のユーザーのユーザーIDとが一致する場合に、変更指示を入力したユーザーと第2のユーザーとが同一人であると判定する。
このように、ユーザー固有情報やこれと対応付けられたユーザーIDによってJOBの変更指示を行ったユーザーとJOBを登録した第2のユーザーとが同一人であるか否かを判断するため、JOBを登録したユーザー以外のものによって勝手にJOBが変更されるのを確実に防ぐことができる。
本実施形態では、受付部として、操作部(操作パネル)16及び音声操作装置(音声操作の受付部)2を備え、第2のユーザーを含むユーザーの音声情報をユーザー固有情報として、各ユーザーのユーザーIDと対応付けて記憶させておき、第1のユーザーが操作部(操作パネル)16から操作指示を行っているときに、音声操作装置2から変更指示が入力された場合には、変更指示を入力したユーザーの音声に基づいて抽出されるユーザー固有情報から当該ユーザーのユーザーIDを特定し、当該ユーザーのユーザーIDとJOBを登録した第2のユーザーのユーザーIDとを照合し、両者が一致する場合に、音声操作装置2から入力された変更指示に基づく動作を実行可能としてもよい。
このため、変更指示を行ったユーザーの音声を解析するのみでJOBへの変更指示を実行してよいか否かを容易に判断することができる。
またこの場合には、ユーザー固有情報は、入力される音声に含まれる特定フレーズ及び/又は声紋情報を含むものとする。
このため、いわゆるスマートスピーカー等に搭載されている音声認識技術を用いて、容易にユーザーの同一性の判定を行うことができる。
また本実施形態では、第1の受付部は、ユーザーの音声による操作指示を受け付ける音声操作装置2であり、第2の受付部は、操作部(操作パネル)16であって、第2のユーザーを含むユーザーのユーザー固有情報を、各ユーザーのユーザーIDと対応付けて記憶させておき、第1のユーザーが音声操作装置2から操作指示を行っているときに、操作部(操作パネル)16から変更指示が入力された場合には、変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報から当該ユーザーのユーザーIDを特定し、当該ユーザーのユーザーIDと第2のユーザーのユーザーIDとを照合し、両者が一致すると判定された場合に、変更指示に基づく動作を実行可能としてもよい。
このように、第1の受付部が音声操作装置2であり、第2の受付部が、操作部(操作パネル)16である場合にも、JOBを登録したユーザー以外が勝手にJOBを変更するのを防止することができる。
またこの場合には、ユーザー固有情報は、入力される内容に含まれるパスワード及び/又は生体情報を含むものとする。
このため、変更指示を行ったユーザーの指紋等を解析するのみでJOBへの変更指示を実行していいか否かを容易かつ正確に判断することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、画像処理システムを構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、JOBの変更指示を行ったユーザーとJOBを登録した第2のユーザーとが同一人である場合には、JOBの中止や削除等の変更が行われることとしたが、JOBを変更する動作を認めるための条件をさらに追加してもよい。
例えば、JOBの変更が、現在画像処理装置1を操作しているユーザー(第1のユーザー)にもかかわるような場合、第1のユーザーがJOBの変更を止めたい場合も想定される。
このため、JOBの変更指示を行ったユーザーとJOBを登録した第2のユーザーとの同一性が認められた場合でも、さらに変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を第1のユーザーに確認する確認手段を備えていてもよい。
具体的には、確認手段としての制御部11が、例えば「JOBの変更要求が来ているが、今JOBの中止や削除といった変更を行ってよいか」等を問い合わせる画面を表示部17等に表示させ、ユーザー(第1のユーザー)に問合せ、確認を求めるようにする。
図14は、このような確認手段を、JOBを変更する際の条件としてさらに追加する場合の画像処理システムの動作を示すフローチャートであり、図7に示す場合と同様に第1の受付部が操作部(操作パネル)16である場合を示している。なお、JOBを変更する際の条件として確認手段を追加する構成は、図9に示す場合と同様に第1の受付部が音声操作装置2である場合でも同様に適用可能である。
なお、図14のステップS61からステップS79は、図7のステップS1からステップS19と同様であるため、その説明を省略する。
図14に示す例では、判定部としての制御部11が、変更指示を入力したユーザーのユーザーIDと変更指示されたJOBに対応付けられたユーザーIDとが同一であるか否かを判定した結果、両者が一致すると判定した場合(ステップS75;YES)にさらに、確認手段としての制御部11が、他のユーザーによる音声操作装置2からの変更指示を実行してよいか否かを、現在画像処理装置1を操作しているユーザー(第1のユーザー)に問い合わせる(ステップS80)。具体的には、例えば問合せメッセージとOKボタン等を表示部17に表示させ、ユーザー(第1のユーザー)によってOKボタンが操作されればJOBの変更が許可されたものとして(ステップS80;YES)、変更指示の内容を実行する。
他方、OKボタンが操作されない場合(ステップS80;NO)には、JOBの変更が許可されなかったものとして、一連の処理を終了する。
なお、その他の処理は図7において説明したものと同様であるため、説明を省略する。
このような構成とした場合には、たとえJOBを登録したユーザー(第2のユーザー)本人による変更指示であっても、現在画像処理装置1を操作しているユーザー(第1のユーザー)の意に反する変更を行うことができなくなり、第1のユーザーが不利益を被ることを、より確実に防止することができる。
また、第1の受付部(操作部(操作パネル)16又は音声操作装置2)から操作指示を行っている第1のユーザーが第2の受付部(音声操作装置2又は操作部(操作パネル)16)からの入力操作に切り替える切替指示を行うことが可能に構成されていてもよい。
例えば、現在ユーザー(第1のユーザー)が、操作部(操作パネル)16を用いて画像処理装置1を操作している場合に、これとは異なる第2の受付部(音声操作装置2)からの操作に切り替えることができるようにする。具体的には、現在操作している操作部(操作パネル)16から切替指示を入力すると、音声操作装置2からの入力が有効となる。
このとき、改めてログアウト、ログインを繰り返さずに受付部を切り替えることができるようにすることで、ユーザーが所望の操作手段によって画像処理装置1を操作することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
なお、例えば操作部(操作パネル)16を用いて操作を行っているユーザー(第1のユーザー)が、音声操作装置2への切替指示を入力したときに、他のユーザーが既に音声操作装置2にログインしている場合には、画像処理装置1の表示部17等に、音声操作装置2への切替ができない旨のメッセージ等が表示されてもよい。
また本実施形態では、画像処理装置1、音声操作装置2、サーバー装置3を備える画像処理システムについて説明したが、装置構成はこれに限定されない。
例えば、本実施形態では音声操作装置2やサーバー装置3が担っていた機能を、すべて画像処理装置1が備えて、画像処理装置1単体で本画像処理システムを実現する構成としてもよい。
図15は、画像処理装置単体で本画像処理システムを実現する場合の、画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
図15に示すように、この場合、画像処理装置200は、制御装置50と、マイク56と、指紋センサー57と、音声出力部58と、画像読取部14、画像形成部15、操作部(操作パネル)16、表示部17等を備え、各部はバス59により接続される。
このうち、操作部(操作パネル)16と音声操作の受付部であるマイク56とが受付部であり、第1のユーザーが操作している方が第1の受付部、他方が第2の受付部となる。
制御装置50は、SoC(System-on-a-chip)51、ROM52、RAM53、記憶部54、I/F55の他、音声入力部560、生体情報入力部570等を備えて構成されるコンピューターである。
本変形例では、SoC(System-on-a-chip)51が、適宜各種のプログラムにしたがって装置各部の統括制御を行う。
なお、ROM52、RAM53、記憶部54は、図4に示した画像処理装置1のROM112、RAM113、記憶部12と同様であるため、その説明を省略する。
マイク56、指紋センサー57、及び音声出力部58のDAコンバーター581、アンプ582、スピーカー583等の構成は、図6に示した、音声入力部23のマイク231、音声出力部24のDAコンバーター241、アンプ242、スピーカー243、及び図4に示した生体情報取得部18の指紋センサー181と同様である。
音声入力部560は、マイク56から入力された音声情報をデジタルの音声入力信号に変換する図示しないAD回路と、デジタルの音声入力信号をSoC51に伝送するI/F回路を含んでいる。
この変形例では、図2に示す制御部31(CPU311)による音声認識処理と同様の音声認識処理をSoC51において行う。なお、音声認識処理を行う機能部はSoC51に限定されない。例えばAudio機能制御に特化したICを制御装置50内に備えて、当該ICにおいて音声認識処理を行ってもよい。この場合には、音声入力部560は音声入力信号を当該ICに伝送する。
また、生体情報入力部570は、指紋センサー57によって読み取られた指紋画像(指表面の凹凸等の読取結果)をSoC51に伝送するI/F回路を含んでいる。
この変形例では、ユーザー固有情報としての指紋情報(指紋パターン)を取得する指紋情報取得処理をSoC51において行う。
なお、この変形例においても、ユーザー固有情報としての生体情報は指紋に限定されない。他の生体情報(例えば、静脈パターン、虹彩パターン等)をユーザー固有情報として用いる場合には、これらを読み取る読取手段を指紋センサー57に代えて、又はこれとともに、画像処理装置200に設ける。また、画像処理装置200にカードリーダーを設けて、ユーザー固有情報としてカード情報等を取得可能としてもよい。
なお、マイク56から入力された音声の解析や指紋画像等の解析を行う機能部は、SoC51等のハードウェアで構成する場合に限定されない。例えば、画像処理装置200各機能を実現可能なファームウェア(firmware)を搭載し、このファームウェアにおいてこれらの処理を行ってもよい。
また、I/F55は、図示しないHUB等と接続され、外部のサーバー装置等、各種機器と接続可能であるインターフェースである。
なお、画像読取部14、画像形成部15、操作部(操作パネル)16、表示部17は、図4に示したものと同様であるため、同一符号を付してその説明を省略する。
図16及び図17は、本変形例における画像処理方法を示すフローチャートである。
まず、第1のユーザーが操作部(操作パネル)16を用いて操作指示を行っている場合(操作部(操作パネル)16が第1の受付部)に、あとから別のユーザーが、第2のユーザーが既に行った操作指示について、画像処理装置200の音声操作の受付部であるマイク56を用いて変更指示を行う場合(マイク56が第2の受付部)の画像処理装置(画像処理システム)200の具体的な動作について図16等を参照しつつ説明する。
この場合、第1のユーザーが操作部16から操作指示を入力すると、画像処理装置200の操作が開始され(ステップS91)、マイク56での入力操作が可能な状態となる(ステップS92)。
音声入力があったか否かが制御装置50において判断され(ステップS93)、音声入力がない場合(ステップS93;NO)には、ステップS93の処理を繰り返す。他方、音声入力があったと判断される場合(ステップS93;YES)には、音声入力部560が入力された音声情報をA/D変換後SoC51に伝送する(ステップS94)。
SoC51では、音声解析できたか否かを判断し(ステップS95)、解析できない場合(ステップS95;NO)には、音声による入力操作をやり直すようにユーザーに促す(ステップS96)。
他方、音声解析できた場合(ステップS95;YES)には、SoC51は、音声入力信号から、ユーザー固有情報及び指示内容特定情報を抽出し(ステップS97)、ユーザーID特定部として、ユーザー固有情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS98)。また、指示内容特定情報に基づいて、コマンドを生成する(ステップS99)。
そして、SoC51は、ユーザーIDとコマンドとの対応付けを行う(ステップS100)。
次にSoC51は判定部として、特定されたユーザーIDと変更指示されたJOBに対応付けられたユーザーIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS101)。
ユーザーIDが一致しない場合(ステップS101;NO)、すなわち、変更指示を行ったユーザーのユーザーIDと、変更が指示されているJOBに対応付けられているユーザーIDとが一致しない場合には、SoC51はスピーカー583や表示部17等を制御してユーザーに確認や音声入力のやり直しを促す(ステップS102)。
他方、ユーザーIDが一致する場合(ステップS101;YES)、SoC51は画像処理装置200の各部を制御して、当該コマンド(例えばコピーの中止)を実行する(ステップS103)。これにより、既に画像処理装置200にログインしているユーザー(第1のユーザー)の操作を妨げることなく、コピー等が中止され、無駄なコピー用紙が排出され続けるのを防ぐことができる。
「コピー中止」等、マイク56から入力された音声に対応するコマンドの実行が完了すると、SoC51はスピーカー583や表示部17等を制御して、コマンドの実行が完了した旨をユーザーに報知する(ステップS104)。
SoC51は、当該ユーザーによる他のコマンドがあるか否かを判断し(ステップS105)、他のコマンドがない場合(ステップS105;NO)には処理を終了し、他のコマンドがある場合(ステップS105;YES)には、ステップS103に戻って処理を繰り返す。
次に、第1のユーザーがマイク56を用いて操作指示を行っている場合(マイク56が第1の受付部)に、あとから別のユーザーが、第2のユーザーが既に行った操作指示について、画像処理装置200の操作部(操作パネル)16を用いて変更指示を行う場合(操作部(操作パネル)16が第2の受付部)の画像処理装置200の具体的な動作について図17等を参照しつつ説明する。
この場合には、第1のユーザーが第1の受付部としてのマイク56から所望の操作指示を音声入力する(ステップS111)。音声が入力されると、音声入力部560が、入力された音声情報をデジタルの音声入力信号に変換した上で、音声入力信号をSoC51に伝送する(ステップS112)。
SoC51は当該音声入力信号を解析し、音声認識処理を実行する(ステップS113)。具体的には、音声入力信号を文字列に変換し、変換後の文字列からユーザー固有情報及び指示内容特定情報を抽出する。なお、音声入力信号が解析不能である場合には、図16において説明したのと同様にユーザーにその旨を通知して音声入力のやり直し等を求める。
そして、SoC51はユーザーID特定部として、ユーザー固有情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS114)。また、指示内容特定情報に基づいて、コマンドを生成する(ステップS115)。また、SoC51は、ユーザーIDとコマンドとの対応付けを行う(ステップS116)。
そして、SoC51は、当該ユーザーIDのユーザーを第1のユーザーとして、画像処理装置1の操作を開始させる(ステップS117)。
この第1のユーザーの操作中に他のユーザーが操作部(操作パネル)16を操作すると(ステップS118)、指紋センサー57が受付可能状態となる(ステップS119)。
SoC51は、指紋センサー181に指が置かれたか否か(生体情報の入力があったか否か)を判断し(ステップS120)、置かれていない場合(生体情報の入力がない場合、ステップS120;NO)には、ステップS42の判断を繰り返す。
他方、指紋センサー57に指が置かれると(ステップS120;YES)、指紋センサー57によって読み取られた指紋画像(指表面の凹凸等の読取結果)がSoC51に伝送され、SoC51において画像解析等による指紋(指紋パターン)の解析を行う。
SoC51は指紋の解析を行うことができたか否かを判断し(ステップS121)、解析ができなかった場合(すなわち指紋が読み取れない場合、ステップS121;NO)には、入力をやり直すか、他のユーザー固有情報の入力を行うかをユーザーに促す(ステップS122)。
他方、生体情報(指紋)を解析することができた場合(すなわちユーザー固有情報としての指紋情報が読み取れた場合、ステップS121;YES)には、SoC51は、ユーザーID特定部として、ユーザー固有情報としての指紋情報に対応するユーザーIDを特定する(ステップS123)。
また、SoC51は、操作部16から入力された変更指示(コマンド)の内容を特定する(ステップS124)。
そして、SoC51は、判定部として、特定されたユーザーIDと変更指示されたJOBに対応付けられたユーザーIDとが同一であるか否かを判定する(ステップS125)。
ユーザーIDが一致しない場合(ステップS125;NO)、すなわち、変更指示を行ったユーザーのユーザーIDと、変更が指示されているJOBに対応付けられているユーザーIDとが一致しない場合には、表示部17やスピーカー583等を制御して、表示や音声により、ユーザーに確認や入力のやり直しを促す(ステップS126)。
他方、ユーザーIDが一致する場合(ステップS125;YES)、SoC51は画像処理装置200の各部を制御して、当該コマンドを実行する。例えばコマンドの内容が「コピー中止」であれば、直ちにコピーを中止させる(ステップS127)。これにより、既に画像処理装置1にログインしているユーザー(第1のユーザー)の操作を妨げることなく、無駄なコピー用紙が排出され続けるのを防ぐことができる。
「コピー中止」等、音声操作装置2から入力された音声に対応するコマンドの実行が完了すると、コマンドの実行が完了した旨をユーザーに報知する(ステップS128)。
SoC51は、当該ユーザーによる他のコマンドがあるか否かを判断し(ステップS129)、他コマンドがない場合(ステップS129;NO)には処理を終了し、他のコマンドがある場合(ステップS129;YES)には、ステップS127に戻って処理を繰り返す。
このように、画像処理システムを、単体の画像処理装置200内で完結させることで、コンパクトな構成によって、複数のユーザーの並行処理を可能とすることができる。
また、JOBを登録したユーザー(オーナー)以外のユーザーが誤って他人のJOBを削除等変更するのを適切に防止しつつ、既にログインしているユーザー、及びJOBの変更を行いたいユーザーのいずれもが、ストレスなく円滑に所望の操作を実現させることができ、画像処理システム(画像処理装置200)の利便性を向上させることができる。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用可能である。
1 画像処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
16 操作部(操作パネル、受付部)
17 表示部
18 生体情報取得部
2 音声操作装置(受付部)
21 制御部
22 通信部
23 音声入力部
24 音声出力部
3 サーバー装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
56 マイク(受付部)
57 指紋センサー
100 画像処理システム
N 通信ネットワーク

Claims (13)

  1. 画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備え、
    前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定部を有し、
    前記判定部により、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能となり、
    前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認手段、をさらに備えている、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けて記憶するユーザー情報記憶部と、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、前記ユーザー情報記憶部に記憶されている前記既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して前記第2の受付部において前記変更指示を入力した前記ユーザーの前記ユーザーIDを特定するユーザーID特定部と、
    を有し、
    前記判定部は、前記ユーザーID特定部により特定された前記ユーザーIDと前記第2のユーザーの前記ユーザーIDとが一致する場合に、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記第1の受付部は、操作パネルであり、
    前記第2の受付部は、ユーザーの音声による操作指示を受け付ける音声操作の受付部であり、
    前記ユーザー情報記憶部は、前記第2のユーザーを含むユーザーの音声に関する情報を前記ユーザー固有情報として、各ユーザーの前記ユーザーIDと対応付けて記憶するものであって、
    前記第1のユーザーが前記操作パネルから操作指示を行っているときに、既に前記第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示が前記音声操作の受付部に入力された場合には、
    前記ユーザーID特定部が、前記変更指示を入力したユーザーの音声に基づいて抽出される前記ユーザー固有情報から当該ユーザーのユーザーIDを特定し、
    前記判定部が、当該ユーザーのユーザーIDと前記ユーザー情報記憶部に記憶されている前記第2のユーザーのユーザーIDとを照合し、
    前記判定部により両者が一致すると判定された場合に、前記音声操作の受付部から入力された変更指示に基づく動作を実行可能となることを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記ユーザー固有情報は、入力される音声に含まれる特定フレーズ及び/又は声紋情報を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記第1の受付部は、ユーザーの音声による操作指示を受け付ける音声操作の受付部であり、
    前記第2の受付部は、操作パネルであり、
    前記ユーザー情報記憶部は、前記第2のユーザーを含むユーザーの入力内容に基づく前記ユーザー固有情報を、各ユーザーの前記ユーザーIDと対応付けて記憶するものであって、
    前記第1のユーザーが前記音声操作の受付部から操作指示を行っているときに、既に前記第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示が前記操作パネルから入力された場合には、
    前記ユーザーID特定部が、前記変更指示を入力したユーザーの入力内容から抽出される前記ユーザー固有情報から当該ユーザーのユーザーIDを特定し、
    前記判定部が、当該ユーザーのユーザーIDと前記ユーザー情報記憶部に記憶されている前記第2のユーザーのユーザーIDとを照合し、
    前記判定部により両者が一致すると判定された場合に、前記操作パネルから入力された変更指示に基づく動作を実行可能となることを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。
  6. 前記ユーザー固有情報は、ユーザーの入力内容に含まれるパスワード及び/又は生体情報を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記第1の受付部から操作指示を行っている前記第1のユーザーが前記第2の受付部からの入力操作に切り替える切替指示を行うことが可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像処理システム。
  8. 第1の受付部及び第2の受付部から入力されたユーザーの操作指示を受け付け可能に構成され、
    前記第1の受付部又は前記第2の受付部として機能する操作パネルと、
    第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合に、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示が前記第2の受付部から入力された場合に、前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定部と、
    を有し、
    前記判定部により、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能となり、
    前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認手段、をさらに備えている、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けて記憶するユーザー情報記憶部と、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、前記ユーザー情報記憶部に記憶されている前記既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して前記第2の受付部において前記変更指示を入力した前記ユーザーの前記ユーザーIDを特定するユーザーID特定部と、
    を有し、
    前記判定部は、前記ユーザーID特定部により特定された前記ユーザーIDと前記第2のユーザーの前記ユーザーIDとが一致する場合に、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  10. 画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備える画像処理システムの画像処理方法であって、
    前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成されており、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能とする変更指示受付工程と、
    前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けて記憶するユーザー情報記憶工程と、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、前記ユーザー情報記憶工程において記憶されている前記既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して前記第2の受付部において前記変更指示を入力した前記ユーザーの前記ユーザーIDを特定するユーザーID特定工程と、
    を含み、
    前記判定工程は、前記ユーザーID特定工程において特定された前記ユーザーIDと前記第2のユーザーの前記ユーザーIDとが一致する場合に、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 画像処理装置に対するユーザーの操作指示を受け付ける受付部として、第1の受付部と第2の受付部とを備え、前記第2の受付部は、第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っている場合にも、既に第2のユーザーが行った操作指示に関する変更指示を受け付け可能に構成される画像処理システムのコンピューターに、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であるか否かを判定する判定機能と、
    前記判定機能によって、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定された場合に、前記第2の受付部から入力された前記変更指示に基づく動作を実行可能とする変更指示受付機能と、
    前記第1のユーザーが前記第1の受付部から操作指示を行っているときに前記第2のユーザーによる前記変更指示が前記第2の受付部に入力された場合、前記変更指示に基づく動作を実行する前に当該変更指示に基づく動作の実行の可否を前記第1のユーザーに確認する確認機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記画像処理システムのコンピューターに、
    登録された既登録ユーザーのユーザー固有情報とユーザーIDとを予め対応付けて記憶するユーザー情報記憶機能と、
    前記第2の受付部において前記変更指示を入力したユーザーのユーザー固有情報と、前記ユーザー情報記憶機能によって記憶されている前記既登録ユーザーのユーザー固有情報と、を照合して前記第2の受付部において前記変更指示を入力した前記ユーザーの前記ユーザーIDを特定するユーザーID特定機能と、
    を実現させ、
    前記判定機能は、前記ユーザーID特定機能により特定された前記ユーザーIDと前記第2のユーザーの前記ユーザーIDとが一致する場合に、前記変更指示を入力したユーザーと前記第2のユーザーとが同一人であると判定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
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