JP7297695B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本開示は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートは、シート本体の後端側が前端側を中心として前方上方に回転可能である。当該回転機能は、利用者が後部座席から乗降する際の乗降性を向上させることを目的とした機能である。
米国特許出願公開2019/0225130
特許文献1に記載の乗物用シートでは、シート本体の回転を規制するロック機構を備えている。しかし、当該ロック機構では、意図しないタイミングで当該回転規制が解除されてしまうおそれがある。
本開示は、シート本体を昇降変位させる昇降装置を備える乗物用シートにおいて、回転規制が意図せず解除されてしまった場合に対応可能な乗物用シートの一例を開示する。
乗物に搭載される乗物用シートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、利用者が着座可能なシート本体(2)と、シート本体(2)を昇降変位させる昇降装置(10)であって、シート本体(2)が昇降変位する際に互いに相対変位する第1部材(11)及び第2部材(12)を有する昇降装置(10)と、第2部材(12)に変位可能に連結された第1フック(13)であって、第1部材(11)に設けられた第1被係合部(11C)と係合したロック位置及び当該係合が解除された解除位置を少なくとも含む範囲内で変位可能な第1フック(13)と、第1フック(13)を解除位置に向けて変位させるための解除装置(20)と、解除装置(20)に設けられた第2フック(21)であって、第1フック(13)に設けられた第2被係合部(13A)と係合する係合位置及び当該係合が解除された非係合位置を少なくとも含む範囲内で変位可能な第2フック(21)と、解除装置(20)に設けられ、第2フック(21)が変位可能に連結された解除レバー(22)であって、第2フック(21)が係合位置にある状態で操作力を受けたときに、第1被係合部(11C)と第1フック(13)との係合が解除された状態となるまで当該第1フック(13)を変位させることが可能な解除レバー(22)と、解除装置(20)に設けられた復帰機構(23)であって、第1フック(13)と第1被係合部(11C)との係合が解除された場合に、第2フック(21)を非係合位置に変位させることが可能な復帰機構(23)とである。
これにより、当該乗物用シートでは、意図しない操作力が解除レバー(22)に作用して第1フック(13)と第1被係合部(11C)との係合が解除された場合には、第2フック(21)が非係合位置にとなる。このため、第1フック(13)は、解除レバー(22)の位置によらず、ロック位置に復帰することが可能となる。
なお、当該乗物用シートは、以下の構成であってもよい。
すなわち、第1フック(13)及び解除レバー(22)は、第2部材(12)に支持された軸部(16)により回転可能に支持されていることが望ましい。これにより、第1フック(13)及び解除レバー(22)は、同一の軸部(16)に支持された構成となる。
したがって、第1フック(13)を支持するための軸部、及び解除レバー(22)を支持するための軸部を別々に設けた構成に比べて、乗物用シートの部品点数及び組み付け工数が少なくなるとともに、組付時の寸法バラツキに起因する作動不良の発生が小さくなる。
第1フック(13)は、第2部材(12)を挟んで解除レバー(22)と反対側に配置されていることが望ましい。これにより、軸部(16)の軸方向一端側及び他端側に荷重が作用する構成となる。
したがって、軸部(16)の軸方向一端側のみに第1フック(13)の荷重及び解除レバー(22)の荷重が作用する構成に比べて、荷重バランスが適正状態に近づくので、作動不良の発生が小さくなる。
第1フック(13)をロック位置に向けて変位させる弾性力を発揮するロックバネ(14)を備えることが望ましい。これにより、第1フック(13)が確実にロック位置に復帰し得る構成となる。
復帰機構(23)は、第2フック(21)を係合位置に向けて変位させる弾性力を発揮する係合バネ(23A)、及び第1被係合部(11C)と第1フック(13)との係合が解除された状態となっているときにおいて、第2フック(21)に設けられた被当接部(21B)に接触して当該第2フック(21)を非係合位置に変位させることが可能な当接部(23B)を有することが望ましい。
解除装置(20)は、解除レバー(22)を変位させる操作力を発揮可能なアクチュエータ(24B)を有し、アクチュエータ(24B)は、第1フック(13)がロック位置にあるときに昇降装置(10)が作動する際には、被当接部(21B)に当接部(23B)が接触するまで解除レバー(22)を変位させることが望ましい。これにより、第1フック(13)が確実にロック位置に復帰し得る構成となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等の分解図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る軸部等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。 第1実施形態に係る解除装置等を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係る乗物用シートが適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載されたものである。
したがって、当該乗物用シートは、各図に付された方向に限定されない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示さない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された乗物用シートは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
<1.乗物用シートの概要>
乗物用シート1は、図1に示されるように、シート本体2、昇降装置10及び解除装置20等を少なくとも備える。本実施形態に係る乗物用シート1では、シート幅方向一端側及び他端側それぞれに昇降装置10及び解除装置20が設けられている。
<シート本体>
シート本体2は、利用者が着座可能な部材である。当該シート本体2は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
<昇降装置>
各昇降装置10は、シート本体2を昇降変位させるための装置である。なお、シート幅方向一端側に設けられた昇降装置10とシート幅方向他端側に設けられた昇降装置10とは、シート幅方向中央に対して対称な構造である。
<解除装置>
各解除装置20は、各昇降装置10が作動可能な状態とするための装置である。なお、シート幅方向一端側に設けられた解除装置20とシート幅方向他端側に設けられた解除装置20とは、シート幅方向中央に対して対称な構造である。
<2.昇降装置の詳細>
各昇降装置10は、図2に示されるように、第1部材11、第2部材12、第1フック13及びロックバネ14等を少なくとも有して構成されている。なお、以下の説明は、主に、左端側に設けられた昇降装置10に関する説明である。
<リフターリンク及びサイドフレーム>
第1部材11(以下、第1リフターリンク11という。)及び第2部材12(以下、サイドフレーム12という。)は、シート本体2が昇降変位する際に互いに相対変位する部材である。
具体的には、サイドフレーム12は、シートクッション3の骨格を構成するとともに、シート前後方向に延びるロアアームである。第1リフターリンク11は、サイドフレーム12に回転可能に連結されたリンク部材である。
第1リフターリンク11の上端側は、第1連結ピン11Aを介してサイドフレーム12に回転可能に連結されている。第1リフターリンク11の下端側は、第2連結ピン11Bを介して乗物に対して回転可能に連結されている。
なお、本実施形態に係る第1リフターリンク11の下端側は、スライド装置30を介して当該乗物に間接的に連結されている。スライド装置30は、乗物用シート(シート本体2)をスライド可能に支持する装置である。
なお、本実施形態に係る昇降装置10は、図3に示されるように、第1リフターリンク11等に加えて、第2リフターリンク15C及び駆動部15等も有している。第2リフターリンク15Cは、第1リフターリンク11に対してシート前方側に配置されている。
当該第2リフターリンク15Cは、上端側がサイドフレーム12に回転可能に連結され、かつ、下端側がスライド装置30を介して乗物に対して回転可能に連結されている。駆動部15は、シート本体2を昇降変位させるための駆動力を発生する。
当該駆動部15は、少なくとも電動モータ15Aを有する。当該電動モータ15Aは、セクター歯車(扇型歯車)15Dに回転力を付与する。セクター歯車15Dは、第2リフターリンク15Cの上端側に一体化され、当該第2リフターリンク15Cと共にサイドフレーム12に対して回転可能である。
このため、電動モータ15Aが稼働すると、第2リフターリンク15Cが下端側を中心に回転変位するため、サイドフレーム12、つまりシート本体2が昇降変位する。このとき、第1リフターリンク11及び第2リフターリンク15Cは、サイドフレーム12とのなす角が増減変位するように、当該サイドフレーム12に対して相対変位する。
なお、本実施形態に係る駆動部15は、電動モータ15Aを補助するためのバネ(本実施形態では、ぜんまいばね)15Bを有する。当該バネ15Bは、シート本体2を上昇変位させる弾性力を発揮する。
つまり、バネ15Bは、シート本体2が下降変位する際に弾性変形量が増大し、シート本体2が上昇変位する際に復元する。このため、バネ15Bは、シート本体2が上昇変位する際に電動モータ15Aを補助する。
<第1フック>
第1フック13は、サイドフレーム12に変位可能に連結されている。当該第1フック13は、ロック位置(図4参照)及び解除位置(図5参照)を含む範囲内で変位可能である。
ロック位置は、図4に示されるように、第1フック13が第1被係合部11C(図2参照)と引っ掛かって係合可能となる位置である。解除位置は、図5に示されるように、当該係合が解除された位置である。
すなわち、第1フック13は、サイドフレーム12に支持された軸部16(図2参照)により回転可能に支持されている。軸部16は、図6に示されるように、サイドフレーム12を貫通し、長手方向中間部が当該サイドフレーム12に支持されている。
軸部16には、フランジ部16A及び回止部16Bが設けられている。フランジ部16Aは、ピン状の軸本体16Cから突出した鍔状の部位である。回止部16Bは、軸部16がサイドフレーム12に対して回転することを規制する部位である。
本実施形態に係る回止部16Bは、平行な2つの面にて構成されている。このため、サイドフレーム12には、回止部16Bと合同な貫通穴12A(図2参照)が設けられている。
そして、フランジ部16Aはサイドフレーム12の外側(図6では、左側)に位置する。サイドフレーム12の外側とは、2本のサイドフレーム12との間を内側としたとき、サイドフレーム12を挟んで内側と反対側をいう。
軸部16の長手方向内側には、当該軸部16を支持する軸ブラケット16Hが設けられている。軸ブラケット16Hは、図5に示されるように、少なくとも1つの締結具16Dによりサイドフレーム12に固定されている。
なお、締結具16Dとは、ネジ、ボルト又はリベット等である。軸部16の長手方向内側のうち軸ブラケット16Hより内側には、止め輪16Eが嵌め込まれている。これにより、軸部16が軸ブラケット16Hから脱落してしまうことが規制される。
第1被係合部11Cは、第1リフターリンク11に設けられたピン状のストライカーである。当該第1被係合部11Cは、図4に示されるように、第1リフターリンク11のアーム11Dに固定されている。アーム11Dは、第1リフターリンク11の下端側から軸部16側に延出した部位である。
<ロックバネ>
ロックバネ14は、第1フック13をロック位置に向けて変位させる弾性力を発揮する弾性体である。本実施形態に係るロックバネ14は、図2に示されるように、渦巻き状の「ぜんまいばね」にて構成されている。
なお、ロックバネ14は、中心部が角穴状に構成されて軸部16の回止部16Bに係止され、外周端側が第1フック13に引っ掛けられて係止されている。そして、第1フック13が解除位置側に回転変位すると、ロックバネ14が大きく撓み変形する。このため、当該ロックバネ14は、第1フック13をロック位置に向けて変位させる弾性力を発揮する。
<3.解除装置の詳細>
各解除装置20は、図2に示されるように、第2フック21、解除レバー22及び復帰機構23等を少なくとも有して構成されている。なお、以下の説明は、主に、左端側に設けられた昇降装置10に関する説明である。
第2フック21及び解除レバー22、並びに復帰機構23の少なくとも一部は、サイドフレーム12に挟んで第1フック13と反対側、つまりサイドフレーム12の外側に配置されている。
<第2フック>
第2フック21は、係合位置及び非係合位置を少なくとも含む範囲内で変位可能な部材である。係合位置は、図7に示されるように、第2被係合部13Aと引っ掛かって係合可能となる位置である。非係合位置は、図8に示されるように、当該係合が解除された位置である。
第2フック21は、変位可能な状態で解除レバー22に連結されている。具体的には、第2フック21は、ヒンジピン21Aを介して解除レバー22の延び方向先端側に回転変位可能に連結されている。
第2被係合部13Aは、図2に示されるように、第1フック13に設けられたピン状の被係合部であって、第1フック13と共に変位する。そして、第2被係合部13Aは、図8に示されるように、内側から貫通穴12Bを貫通して外側に到達している。当該貫通穴12Bは、サイドフレーム12に設けられ、軸部16を中心とする円弧状に湾曲している。
<解除レバー>
解除レバー22は、サイドフレーム12に対して変位可能な部材である。具体的には、図7に示されるように、解除レバー22は、サイドフレーム12の外側にて軸部16に支持されているとともに、当該軸部16を中心に回転変位可能である。
解除レバー22は、第2フック21が係合位置にある状態で操作力を受けたときに、第1被係合部11Cと第1フック13との係合が解除された状態(例えば、図5参照)となるまで当該第1フック13を変位させることが可能である。
つまり、第2フック21が第2被係合部13Aと係合している状態で、解除レバー22が操作ケーブル24Aから操作力を受けると、当該解除レバー22が図7の矢印D1で示される向き(以下、解除の向きという。)に回転変位する。
したがって、解除レバー22に操作力が作用すると、第1フック13がロック位置から解除位置側に回転変位する。なお、本実施形態係る操作ケーブル24Aは、電動式のアクチュエータ24B(図1参照)により操作される。
アクチュエータ24Bには、減速機構(図示せず。)及びワンウェイクラッチ機構(図示せず。)が一体化されている。ワンウェイクラッチ機構は、解除レバー22を解除の向きに回転させる操作力を伝達し、逆向きの操作力の伝達を遮断する。
なお、上記減速機構には復帰機構(例えば、ぜんまいばね)が設けられている。このため、アクチュエータ24Bの作動が途中停止した場合であっても、当該復帰機構により解除レバー22はロックの向き(解除の向きと反対向き)に変位する。
図2に示される復帰バネ22Aは、第1フック13がロック位置にあるときに、第2フック21が第2被係合部13Aと係合可能となる位置に解除レバー22を変位させる弾性力を発揮する。
つまり、復帰バネ22Aは、解除レバー22を矢印D1(図7参照)と反対向きに回転させる弾性力を発揮する。このため、アクチュエータ24Bが停止すると、解除レバー22は図7に示される位置に復帰する。なお、止め輪16Fは、解除レバー22が軸部16から脱落することを規制する部材である。
<復帰機構>
復帰機構23は、第1フック13と第1被係合部11Cとの係合が解除された場合に、第2フック21を非係合位置に変位させるための機構である。当該復帰機構23は、図2に示されるように、係合バネ23A及び当接部23B等を少なくとも有して構成されている。
係合バネ23Aは、第2フック21を係合位置に向けて変位させる弾性力を発揮する。当接部23Bは、第1被係合部11Cと第1フック13との係合が解除された状態となっている場合において、第2フック21を非係合位置に変位させるための部位である。
すなわち、第2フック21には、当接部23Bと接触可能な被当接部21B(図7参照)が設けられている。解除レバー22が図7に示された位置から解除の向きD1に回転すると、被当接部21Bが当接部23Bに接触して第2フック21が係合位置から非係合位置に回転変位する(図8参照)。
第2フック21が非係合位置になると、第1フック13がロックバネ14の弾性力によりロック位置に復帰する。被当接部21Bが当接部23Bから離間すると、第2フック21が係合バネ23A弾性力により係合位置に復帰する。
当接部23Bは、サイドフレーム12に固定されたベースプレート25に設けられた突起状の部位である。ベースプレート25は、ボルト等の締結具16D及びナット16Gによりサイドフレーム12に固定されている。
なお、ベースプレート25には、図2に示されるように、貫通穴25A及び係止部24Cが設けられている。貫通穴25Aは、軸部16の回止部16Bが貫通するとともに、当該回止部16Bと合同な貫通穴である。係止部24Cは、操作ケーブル24Aのアウターチューブが係止固定される部位である。
<4.昇降装置及び解除装置等の作動>
<4.1 作動状態の定義>
<ロック状態>
ロック状態とは、解除装置20が図4及び図7に示された状態、つまり第1フック13と第1被係合部11Cとが係合し、かつ、第2フック21と第2被係合部13Aとが係合している状態をいう。
<ロック可能状態>
ロック可能状態とは、第1フック13と第1被係合部11Cとが係合しておらず、かつ、第1フック13が図4に示される位置、つまりロック位置にある状態をいう。
なお、第1フック13は、シート本体2が最も低い位置(以下、基本位置という。)にあるときに第1被係合部11Cと係合可能となるため、シート本体2が基本位置から上昇した状態では、ロック状態とならず、ロック可能状態となる。
<復帰可能状態>
復帰可能状態とは、解除装置20が図5及び図8に示された状態、つまり第1フック13と第1被係合部11Cとの係合状態が解除され、かつ、第2フック21と第2被係合部13Aとの係合状態も解除された状態をいう。
<第1解除状態>
解除状態とは、解除装置20が図9に示された状態、つまり第1フック13と第1被係合部11Cとの係合状態が解除され、かつ、第2フック21と第2被係合部13Aとが係合している状態であって、当接部23Bと被当接部21Bとが接触していない状態をいう。
<第2解除状態>
解除状態とは、解除装置20が図10に示された状態、つまり第1フック13と第1被係合部11Cとの係合状態が解除され、かつ、第2フック21と第2被係合部13Aとが係合している状態であって、当接部23Bと被当接部21Bとが接触している状態をいう。
<4.2 作動の詳細>
<上昇作動時>
シート本体2が基本位置にあり、かつ、解除装置20がロック状態で昇降装置10が上昇作動する場合、アクチュエータ24Bが作動した後、解除装置20が第1解除状態(図9参照)となったときに、電動モータ15Aが作動し始める。
これにより、シート本体2が上昇変位し始めるとともに、解除レバー22が解除の向きに回転するため、解除装置20の状態が第1解除状態→第2解除状態→復帰可能状態の順に変化する。
アクチュエータ24Bは電動モータ15Aが停止した時に停止する。これにより、解除レバー22は、復帰バネ22Aの弾性力により、図7に示される位置に復帰するとともに、第2フック21と第2被係合部13Aとが再び係合状態に復帰する。
<降下作動時>
シート本体2が基本位置より上方にあるため、アクチュエータ24B及び電動モータ15Aが停止している状態では、解除装置20は復帰可能状態にある。この状態で昇降装置10が降下作動する場合は、電動モータ15Aが作動した後、第1フック13と第1被係合部11Cとが接触する直前にアクチュエータ24Bが作動し始める。
これにより、シート本体2が降下変位し始めるとともに、解除レバー22が解除の向きに回転するため、解除装置20の状態が第1解除状態→第2解除状態→復帰可能状態の順に変化する。
アクチュエータ24Bは電動モータ15Aが停止した時に停止する。これにより、解除レバー22は、復帰バネ22Aの弾性力により、図7に示される位置に復帰するとともに、第2フック21と第2被係合部13Aとが再び係合状態に復帰する。
そして、シート本体2が基本位置まで降下すると、第1被係合部11Cが第1フック13に設けられたカム部(図示せず。)に接触し、当該第1フック13が図9に示される位置まで変位するとともに、ロックバネ14の弾性変形が増大していく。
第1被係合部11Cが更に降下変位すると、第1被係合部11Cとカム部とが非接触状態となるため、ロックバネ14の弾性力の弾性力により第1フック13がロック位置に復帰し、解除装置20がロック状態となる。
<5.本実施形態に係る乗物用シートの特徴>
本実施形態に係る乗物用シート1では、第1フック13と第1被係合部11Cとの係合が解除された場合に、第2フック21を非係合位置に変位させることが可能な復帰機構23を備える。
これにより、当該乗物用シート1では、意図しない操作力が解除レバー22に作用して第1フック13と第1被係合部11Cとの係合が解除された場合には、第2フック21が非係合位置にとなる。
このため、第1フック13は、解除レバー22の位置によらず、ロック位置に復帰することが可能となる。つまり、解除レバー22に操作力が作用すると、解除装置20は、自動的にロック状態又はロック可能状態となる。
第1フック13及び解除レバー22は、サイドフレーム12に支持された軸部16により回転可能に支持されている。これにより、第1フック13及び解除レバー22は、同一の軸部16に支持された構成となる。
したがって、第1フック13を支持するための軸部、及び解除レバー22を支持するための軸部を別々に設けた構成に比べて、乗物用シート1の部品点数及び組み付け工数が少なくなるとともに、組付時の寸法バラツキに起因する作動不良の発生が小さくなる。
第1フック13は、サイドフレーム12を挟んで解除レバー22と反対側に配置されている。これにより、軸部16の軸方向一端側及び他端側に荷重が作用する構成となる。
したがって、軸部16の軸方向一端側のみに第1フック13の荷重及び解除レバー22の荷重が作用する構成に比べて、荷重バランスが適正状態に近づくので、作動不良の発生が小さくなる。
乗物用シート1は、第1フック13をロック位置に向けて変位させるロックバネ14を備える。これにより、第1フック13が確実にロック位置に復帰し得る構成となる。
復帰機構23は、第1被係合部11Cと第1フック13との係合が解除された状態となっているときにおいて、第2フック21に設けられた被当接部21Bに接触して当該第2フック21を非係合位置に変位させることが可能な当接部23Bを有する。
これにより、解除レバー22が操作力を受けて回転し、被当接部21Bと当接部23Bとが接触したときに第2フック21が非係合位置となって解除装置20がロック可能状態となる。
第1フック13がロック位置にあるときに昇降装置10が作動する際には、アクチュエータ24Bは、被当接部21Bに当接部23Bが接触するまで解除レバー22を変位させる。これにより、第1フック13が確実にロック位置に復帰し得る状態、つまりロック可能状態となる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1リフターリンク11の下端側がスライド装置30を介して乗物に間接的に連結されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1リフターリンク11の下端側がスライド装置30を介すことなく、乗物に直接的に連結された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る第1被係合部11Cは、アーム11Dを介して間接的に第1リフターリンク11に固定されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1被係合部11Cがアーム11Dを介すことなく直接的に第1リフターリンク11に固定された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る解除レバー22は、操作ケーブル24A及びアクチュエータ24Bから操作力を受ける構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、解除レバー22が電動モータ又は手動レバー等から直接的に操作力を受ける構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1フック13及び解除レバー22は、同一の軸部16により支持された構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1フック13を支持する軸部、及び解除レバー22を支持する軸部がそれぞれ設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、ロックバネ14を備える構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、ロックバネ14に代えて、重力を利用して第1フック13をロック位置に復帰させる構成、又は第1フック13を電動モータにて直接的に変位させる構成等であってもよい。
上述の実施形態に係る復帰機構23は、係合バネ23A及び当接部23B等を有して構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、操作ケーブル24Aにて第2フック21を非係合位置に変位させる構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1リフターリンク11が第1部材の一例であり、サイドフレーム12が第2部材の一例とする構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。
すなわち、当該開示は、例えば、スライド装置30が第1部材の一例であり、サイドフレーム12が第2部材の一例とする構成、又は第1リフターリンク11が第1部材の一例であり、スライド装置30が第2部材の一例とする構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
1… 乗物用シート 2… シート本体 2… サイドフレーム
3… シートクッション 5… シートバック
10… 昇降装置 11… 第1リフターリンク(第1部材)
11C… 第1被係合部 12… サイドフレーム(第2部材)
13… 第1フック 13A… 第2被係合部 14… ロックバネ
15… 駆動部 16… 軸部 20… 解除装置
21… 第2フック 21A… ヒンジピン 21B… 被当接部
22… 解除レバー 22A… 復帰バネ 23… 復帰機構
23A… 係合バネ 23B… 当接部 24A… 操作ケーブル

Claims (7)

  1. 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    利用者が着座可能なシート本体と、
    前記シート本体を昇降変位させる昇降装置であって、前記シート本体が昇降変位する際に互いに相対変位する第1部材及び第2部材を有する昇降装置と、
    前記第2部材に変位可能に連結された第1フックであって、前記第1部材に設けられた第1被係合部と係合したロック位置及び当該係合が解除された解除位置を少なくとも含む範囲内で変位可能な第1フックと、
    前記第1フックを前記解除位置に向けて変位させるための解除装置と、
    前記解除装置に設けられた第2フックであって、前記第1フックに設けられた第2被係合部と係合する係合位置及び当該係合が解除された非係合位置を少なくとも含む範囲内で変位可能な第2フックと、
    前記解除装置に設けられ、前記第2フックが変位可能に連結された解除レバーであって、前記第2フックが係合位置にある状態で操作力を受けたときに、前記第1被係合部と前記第1フックとの係合が解除された状態となるまで当該第1フックを変位させることが可能な解除レバーと、
    前記解除装置に設けられた復帰機構であって、前記第1フックと前記第1被係合部との係合が解除された場合に、前記第2フックを前記非係合位置に変位させることが可能な復帰機構と
    を備える乗物用シート。
  2. 前記第1フック及び前記解除レバーは、前記第2部材に支持された軸部により回転可能に支持されている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1フックは、前記第2部材を挟んで前記解除レバーと反対側に配置されている請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1フックを前記ロック位置に向けて変位させる弾性力を発揮するロックバネを備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記復帰機構は、
    前記第2フックを係合位置に向けて変位させる弾性力を発揮する係合バネ、及び
    前記第1被係合部と前記第1フックとの係合が解除された状態となっているときにおいて、前記第2フックに設けられた被当接部に接触して当該第2フックを前記非係合位置に変位させることが可能な当接部
    を有する請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記解除装置は、前記解除レバーを変位させる操作力を発揮可能なアクチュエータを有し、
    前記アクチュエータは、前記第1フックが前記ロック位置にあるときに前記昇降装置が作動する際には、前記被当接部に前記当接部が接触するまで前記解除レバーを変位させる請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記第2部材は、シートクッションの骨格を構成するとともに、シート前後方向に延びるサイドフレームであり、
    前記第1部材は、前記サイドフレームに回転可能に連結されたリフターリンクである請求項1ないし6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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