JP7294934B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車、電気自動車や燃料電池車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、環状コアの周囲を樹脂によるモールド成型等によって被覆し、その外周にコイルを巻回したものが知られている。
この種のリアクトルは、例えば、圧粉磁心からなるコアとコアに巻回されたコイルを有するリアクトル本体を、アルミニウムなどの金属製のケースに収容し、リアクトル本体とケースの間に充填材を注入し、充填材を固化させる。リアクトル本体は、コイルに電流が流れることにより発熱する。このリアクトル本体に発生する熱は、充填材を介してケースへ伝達させ、リアクトルの外部に放出する必要がある。
そのため、リアクトルが固定される設置対象物には、リアクトルを冷却するために冷却液が流れる冷却水路が形成されている場合がある。この冷却水路には、冷却水路内に冷却液が流入する流入口と、冷却水路内から冷却液が流出する流出口が形成され、上面が開口している。そして、リアクトルは、ケースの底部がこの冷却水路の開口を塞ぐようにして設置対象物に固定される。ケースの底部には、冷却水路に向かって延びるフィンが形成されている。このフィンが冷却液と接することで、リアクトルの熱は冷却液に伝達され、外部に放出される。そのため、リアクトルの熱をフィンから冷却液に効率良く伝達させることが重要になる。
特開2005-286020号公報
そこで、冷却液との接触面積を大きくするため、柱状のフィンを底部全面に配置する構造が提案されている。しかし、柱状のフィンは、冷却液の流動の障壁になる。そのため、柱状のフィンを底部の全面に配置すると、圧力損失が大きくなり、冷却液は冷却水路内で滞留し、循環できなくなる虞がある。その結果、冷たい冷却液が供給されなくなり、放熱性が悪化する。
冷却液を循環させるため、流入口から流出口まで延びるガイドフィンを底部全面に配置する構造が提案されている。このような形状では、冷却液の流動の障壁となる柱状のフィンがないため圧力損失の低減を抑制でき、冷却液をガイドフィンに沿って流動させ、流入口から流出口に向かわせることができる。そのため、冷却液が冷却水路内で滞留することを抑制することができる。しかし、ガイドフィンは、柱状のフィンと比べると、冷却液と接する表面積が小さくなるので、放熱の効率を悪化させる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、放熱性の向上を図ることができるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、リアクトル本体と、前記リアクトル本体を収容するケースと、を備え、冷却液が流入する流入口及び前記冷却液が流出する流出口を有し、上面が開口する冷却水路を備える設置対象物に、前記開口を塞ぐように固定されるリアクトルであって、前記ケースは、前記設置対象物に固定され、前記開口を塞ぐ底部と、前記底部の下面に設けられ、前記冷却水路の底面と対向する冷却領域と、を有し、前記冷却領域は、前記流入口の上方に位置する流入領域と、前記流出口の上方に位置する流出領域と、を有し、前記底部は、前記冷却領域内に設けられ、前記冷却領域の外郭に沿って、前記流入領域から前記流出領域に向かって延びるガイドフィンと、前記ガイドフィンに囲われるように前記ガイドフィンの内側に設けられ、前記底部から前記ケースに収容された前記リアクトル本体とは反対側に向けて延びる複数の放熱フィンと、を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、放熱性の向上を図ることができるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るケースの斜視図である。 第1の実施形態に係るケースの底面図である。 比較例1の底部のフィン形状を示す図である。 比較例2の底部のフィン形状を示す図である。 変形例2に係るケースの底面図である。
(第1の実施形態)
本実施形態のリアクトルについて図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係るケースの斜視図である。図3は、第1の実施形態に係るケースの底面図である。
リアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトル1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトル1は、PCUケースなどの設置対象物に設置されている。設置対象物には、リアクトル1を冷却するために冷却液が流れる冷却水路が形成されている。リアクトル1は、この冷却水路の上に設置される。
リアクトル1は、図1に示すように、リアクトル本体2、ケース6及び充填成形部7を有する。リアクトル本体2は、コア3とコイル5と樹脂部材4とを有する。コア3は、磁性体から成り、環状形状である。このコア3は、コア3とコイル5とを絶縁するエポキシ樹脂等の樹脂部材4によって被覆されている。コイル5は、2つ設けられ、各コイル5はコア3に巻回されている。コイル5は、巻軸方向が平行となるように隙間を介して横並びに配置される。
ケース6は、リアクトル本体2を収容する。ケース6は、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高い金属から成り、放熱性を有する。ケース6は、概略矩形状の底部61と、底部61の縁から立ち上がる側壁を有し、上面は開口している。リアクトル本体2は、ケース6の上面の開口からケース6に収容される。この時、コイル5の巻軸方向が底部61と平行になるように収容される。リアクトル本体2とケース6との間には隙間があり、この隙間を充填成形部7が埋めている。充填形成部7は、エポキシ樹脂などの熱伝導性の高い樹脂から成り、リアクトル本体2の熱をケース6に伝達する。
リアクトル1は、底部61が有する固定部69によって設置対象物に固定される。即ち、底部61は、当該設置対象物に固定される。設置対象物は、冷却水路を有する。この冷却水路には、冷却液が冷却水路内に流入する流入口及び冷却液が冷却水路から流出する流出口が形成されており、冷却液が流れる。
冷却水路は、リアクトル1が固定される平面から窪んでおり、概略矩形状の底面と、底面の縁から立ち上がる側面と、を有し、上面が開口している。この開口は、底部61より小さい。底部61は、開口を塞ぐように配置され、リアクトル1は設置対象物に固定される。このようにリアクトル1を設置対象物に固定することで、ケース6は、底部61の下面に設けられ、冷却水路の底面と対向する概略矩形状の冷却領域R1を有する。この冷却領域の下方に冷却液が流れる。なお、冷却領域R1は、後述するように、流入領域65及び流出領域66を有する。
底部61は、冷却領域R1内に設けられ、冷却水路の底面に向かって突出するフィン62、63、64が形成されている。このフィン62、63、64が冷却水路を流れる冷却水と接触する。フィン62、63、64の詳細については、後述する。
このようなリアクトル1では、外部電源からコイル5に電流が供給されると、コイル5は磁束を発生させる。コイル5が発生させた磁束は、閉じた磁気回路を形成するコア3を通る。これにより、電気エネルギーが磁気エネルギーに変換される。電流供給によってコイル5から熱が生じ、リアクトル本体2の温度は上昇する。リアクトル本体2の温度が上昇すると、リアクトル1の磁気特性が低下する。
リアクトル本体2の温度上昇を抑制するため、リアクトル本体2に生じた熱は、充填成形部7を介しケース6に伝達される。そして、ケース6に伝達された熱は、フィン62、63、64を介して冷却液に放出される。よって、リアクトル本体2から発生した熱は、外部に放出される。以下では、底部61について、詳細に説明する。
底部61は、図2に示すように、冷却領域R1内に放熱フィン62、第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64及び補助フィン67を有する。また、冷却領域R1には、流入領域65及び流出領域66が設けられている。流入領域65は、冷却水路が有する流入口の上方に位置する領域である。流出領域66は、冷却水路に有する流入口の上方に位置する領域である。
流入領域65及び流出領域66は、冷却領域R1の片側に設けられている。具体的には、流入領域65及び流出領域66は、概略矩形状の冷却領域R1を構成する1辺に間隔をあけて設けられている。第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64は、後述するように、冷却領域R1の外郭に沿って、流入領域65から流出領域66に向けて延びている。この第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64で囲われた内側に放熱フィン62が配置される。
放熱フィン62、第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64及び補助フィン67は、ケース6と一体成形されており、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属から成る。第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64及び補助フィン67の高さは、放熱フィン62の高さと略同一である。高さとは、放熱フィン62が底部61からケース6に収容されたリアクトル本体2とは反対側に向かって延びる長さのことである。即ち、高さとは、底部61から冷却水路の底面に向かって延びたフィンの長さのことである。また、略同一とは、他のフィンより突出して、突出した部分が冷却液の障壁とならない程度に同一であればよい。なお、放熱フィン62、第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64及び補助フィン67は、冷却水路の底面付近まで延びているが、底面とは数ミリ離れており接触していない。
放熱フィン62は、底部62から突出した突起である。放熱フィン62は、ケース6に収容されたリアクトル本体2とは反対側に向かって底部61から延びる。放熱フィン62は、柱形状を有し、円柱形状であるとより好ましい。円柱形状であると、冷却液と接する表面積を増やすことができ、より効率良く熱を冷却液に放出することができる。
放熱フィン62は、第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64によって囲われた領域内に配置される。放熱フィン62は、ケース6にリアクトル本体2が収容された際に、底部61の下面が有するリアクトル本体2が底部61と対向する範囲を投影した領域であるリアクトル本体対向領域に配置されることが好ましい。このように放熱フィン62を配置すると、リアクトル本体2の熱を効率良く冷却液に放出することができる。
本実施形態では、放熱フィン62は、ケース6にリアクトル本体2が収容された際に、底部61の下面が有するコイル5が底部61と対向する範囲を投影したコイル対向領域R2(図3の矩形状の点線で囲った領域)内に配置されている。より詳細には、放熱フィン62は、コイル対向領域R2と冷却領域R1が重なり合う領域に配置されている。なお、2つのコイル5が隙間を介して隣接している場合、コイル対向領域R2には、当該隙間と対向する領域も含まれる。
放熱フィン62は、複数設けられている。本実施形態では、複数の放熱フィン62は、底部61の概略中心部の1箇所にまとまってガイドフィン63、64の内側に配置されている。各放熱フィン62は、等間隔に配置されている。また、円柱形状の各放熱フィン62の直径は、概略同一である。なお、この放熱フィン62の直径は、第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64の幅と概略同一である。この幅とは、第1のガイドフィン63の流入口65から流出口66に向かう延び方向と直交する方向の長さのことをいう。
第1のガイドフィン63は、流入口65から流出口66に向けて延びている。より詳細には、第1のガイドフィン63は、概略矩形状の冷却領域R1の1辺に沿って、略真っ直ぐ延びている。略真っ直ぐとは、冷却領域R1の1辺と平行に延びている箇所があればよく、第1のガイドフィン63の一方端部から他方端部まで冷却領域R1の1辺と平行に延びている必要はなく、途中で曲がっていてもよい。
第1のガイドフィン63は、複数設けられていてもよい。本実施形態では、第1のガイドフィン63は、3つ設けられている。各第1のガイドフィン63は、等間隔に隣接して配置される。各第1のガイドフィン63の高さは、概略同一である。また、第1のガイドフィン63の高さは、流入口65側の端部から流出口66側の端部まで一定である。
第2のガイドフィン64は、第1のガイドフィン63が配置されていない冷却領域R1の3辺に沿って曲がって延びている。具体的には、第2のガイドフィン64は、底部61の概略中心位置に配置される放熱フィン62を取り囲むように曲がる角部641を有する。即ち、第2のガイドフィン64は、2つの角部641を有する。
角部641は、湾曲した形状を有している。第2のガイドフィン64を底面から見ると、第2のガイドフィン64は、概略U字型となっている。このU字型の第2のガイドフィン64の端部と、第1のガイドフィン63の延び方向の側面と対向させることで、放熱フィン62を囲む領域が形成される。つまり、第1のガイドフィン63は、概略U字型の第2のガイドフィン64の開口部分を塞ぐように配置される。もっとも、第2のガイドフィン64と第1のガイドフィン63の間には、隙間があり接していない。
なお、本実施形態では、2つの角部641がそれぞれ湾曲し、2つの湾曲した角部641は、真っ直ぐ延びたガイドフィンによって繋がっている。しかし、湾曲した形状は、これに限定されない。例えば、一方の角部641から他方の角部641に向けて1つの孤を描くように湾曲した形状であってもよい。
また、角部641は、リアクトル本体2がケースに収容されたコア3の形状に沿って曲がっている。即ち、角部641は、コア3の下方に設けられている。そのため、コア3の熱を効率良く第2のガイドフィン64に伝達することができ、リアクトル1の放熱性が向上する。
第2のガイドフィン64は少なくとも1つ設けられていればよい。本実施形態では、第2のガイドフィン64は5つ設けられている。複数の第2のガイドフィン64が設けられている場合、各第2のガイドフィン64は、等間隔に隙間を設けて隣接に配置される。この等間隔は、等間隔に配置される第1のガイドフィン63の間隔と略同一である。即ち、隣接する第2のガイドフィン64が配置される間隔は、隣接する第1のガイドフィン63が配置される間隔と略同一である。
なお、等間隔とは、第2のガイドフィン64間に流入する冷却液の流入断面積が略同一になるように後述する流入側端部64aが配置されている状態をいう。また、隣接する第2のガイドフィン64で形成される流路の幅(第2のガイドフィン64間の隙間)は、一定である。このように、第2のガイドフィン64を等間隔に配置することで、流入側端部64aに流れる冷却液の流量と、流出側端部64bに流れる冷却液の流量とを略同一にすることができる。
また、第2のガイドフィン64は、流入側端部64a及び流出側端部64bを有する。流入側端部64aは、流入領域65側の端部である。隣接に配置された第2のガイドフィン64のうち、冷却領域R1の外郭側に配置された第2のガイドフィン64は、流入領域65に近接した位置まで延びている。即ち、隣接に配置された第2のガイドフィン64のうち、冷却領域R1の外郭側に配置された第2のガイドフィン64の流入側端部64aが、流入領域65に近い位置に配置される。よって、冷却領域R1の最も外郭側に配置された第2のガイドフィン64の流入側端部64aが、最も流入領域65に近接した位置に配置され、そこから冷却領域R1の内側に向かうにつれて、流入側端部64aは、徐々に流入領域65から遠ざかる位置に配置される。
流出側端部64bは、流出領域66側の端部である。流出側端部64bは、第1のガイドフィン63と接触することなく、隙間を介して配置される。第2のガイドフィン64の流出側端部64bと第1のガイドフィン63の隙間は、等間隔に配置される第2のガイドフィン64の間隔よりも大きい。この隙間は、2つの流路から流れてくる冷却液がスムーズに合流できる程度に大きければよく、例えば、合流する2つの流路の幅(冷却液の流れ方向と直交する方向の長さ)を足した長さがあれば足りる。
補助フィン67は、流入領域65と放熱フィン62の間に配置される。補助フィン67は、流入領域65から放熱フィン62に向けて真っ直ぐ延びている。本実施形態では、補助フィン67は、2つ設けられているが、補助フィン67の数はこれに限定されない。
なお、本実施形態では、底部61は、第2のガイドフィン64の外側に滞留防止フィン68を有している。滞留防止フィン68の高さは、放熱フィン62の高さと略同一である。滞留防止フィン68は、冷却水路の角部で冷却液が滞留することを防止する。
また、本実施形態では、図2に示すように、流入領域65付近の底部61は、冷却水路の底面に向けて***し、底部61に向けてなだらかに湾曲した傾斜を有する。仮に、流入領域65付近の底部61が***していないと、流入口から流入した冷却液は、ケース6の底部61等に向かって広がり、底部61等にぶつかることで圧力損失が生じる。また、冷却液が流入口から直ちに広がることで、冷却液の流速が低下し、流動性が低下する。その結果、冷却液の流動性が悪化し、放熱性が悪化する。
一方、本実施形態では、流入領域65付近の底部61は、冷却水路の底面に向けて***しているため、フィンの近くまで一定の幅の水路を維持することができるので、流入口から流入した冷却液が広がることを防止でき、圧力が損失することを防止できる。また、底部61の***は、底部61に向けてなだらかに傾斜している。これにより、冷却液は傾斜に沿って徐々に広がるため、冷却液の流速の低減を抑制することができる。その結果、冷却液の流動性が向上し、放熱性が向上する。
なお、流出領域66付近の底部61も冷却水路の底面に向けて***し、底部61に向けてなだらかに傾斜している。そのため、流出領域66付近に流れてきた冷却液を傾斜に沿って流出口に向かわせることができるので、冷却液の流速の低減の抑制及び圧力損失の防止を図ることができ、冷却液が流出領域66付近で滞留することを抑制できる。よって、冷却液の流動性が向上し、放熱性が向上する。
(作用)
次に、本実施形態における作用について説明する。流入口から冷却液が冷却水路に流入される。冷却水路の流入した冷却液は、第1のガイドフィン63、補助フィン67及び第2のガイドフィン64に向かって流れる。つまり、冷却液は、3つのルートによって流出口に向かう。
まず、第1のガイドフィン63に向かった冷却液は、流入領域65から流出領域66に向かって延びる第1のガイドフィン63によって、流出領域66に案内され、流出口から流出する。第1のガイドフィンは、アルミニウム合金等の伝熱性の高い材料から成るので、冷却液を案内しつつ、リアクトル1の熱を冷却液に放出する。このように、第1のガイドフィン63を有することで、冷却液を効率良く流出領域66に案内できるので、圧力損失を低減しつつ、リアクトル1の熱を放出することができる。
次に、補助フィン67に向かった冷却液は、補助フィン67に案内されて放熱フィン62に向かって流れる。流入口から流入した直後の冷却液は、まだ熱の放出を受けていないので、最も温度が低い。そのため、温度が低い状態の冷却液をリアクトル1が温度上昇する熱源箇所に導くことが好ましい。
本実施形態では、放熱フィン62は、熱源であるコイル5の下方のコイル対向領域R2に配置されている。そして、補助フィン67は、流入領域65から放熱フィン62に向かってまっすぐ延び、冷却液を放熱フィン62に案内する。そのため、流入口から流入した冷却液は、他の場所を介すことなく放熱フィン62に向かう。よって、温度の低い冷却液を放熱フィン62に案内することができ、放熱フィン62を介して熱源であるコイル5から効率良く熱を放出することができる。よって、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
放熱フィン62は、円柱形状であるので、冷却液と接する表面積を上げることができる。そのため、放熱フィン62を円柱形状にすることで、効率良くリアクトル1の熱を冷却液に放出することができる。よって、リアクトル1の放熱性をより向上させることができる。
また、放熱フィン62は、冷却液の流動の障壁となるため、冷却液が放熱フィン62と接するときに圧力損失が生じる。放熱フィン62を円柱形状にすることで、冷却液が接する面は、湾曲しているので、例えば、角柱の放熱フィンと比べると、冷却液はスムーズに流動することができる。よって、放熱フィン62を円柱形状にすることで、圧力損失を抑制することができる。
放熱フィン62から熱を吸収した冷却液は、放熱フィン62の近接に配置された第1のガイドフィン63と第2のガイドフィン64の流出側端部64bの隙間を通って、冷却領域66に向かい、流出口から流出する。
また、第2のガイドフィン64に向かった冷却液は、第2のガイドフィン64に沿って流れ、流出領域66に向かう。第2のガイドフィン64の角部641は、放熱フィン62を取り囲むように湾曲して流入口65から流出口66に向かって延びている。仮に、この角部が、直角に曲がっていると、第2のガイドフィン64の間を流れる冷却液は、角部に沿って流動するとき、直角に曲がった角にぶつかり、圧力損失が増大する。しかし、本実施形態では、第2のガイドフィン64の角部641は、湾曲形状なので、直角に曲がっている場合に比べて、冷却液をスムーズに流動させることができるので、圧力損失を低減することができる。
第2のガイドフィン64の角部641は、コア3の下方に設けられ、コア3の形状に沿っている。コア3も、コイル5とともにリアクトル1の温度を上げる発熱源となる。そのため、コア3の形状に沿って第2のガイドフィン64の角部641が折れ曲がることで、コア3の熱を第2のガイドフィン64を介して、冷却液に放出しやすい。よって、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
第2のガイドフィン64は、等間隔に隣接して配置されている。第2のガイドフィン64が、等間隔に配置されていることにより、各第2のガイドフィン64間を流れる冷却液の流路の幅は、一定となる。流路の幅が狭くなったりすると、その地点で滞留し圧力損失が生じる虞がある。しかし、本実施形態では、流路の幅が一定であるため、流路が狭くなることによる圧力損失を防止することができる。
第2のガイドフィン64は、流出領域66側の端部である流出側端部64bを有し、流出側端部64bは、第1のガイドフィン63と接触することなく、第1のガイドフィン63との間に隙間を有して配置され、当該隙間は、等間隔に配置された第2のガイドフィン64の間隔よりも大きい。
第2のガイドフィン64の間を流れてきた冷却液は、放熱フィン62を通って流れてきた冷却液と合流する。即ち、合流地点で、流量が増える。このとき、合流地点の流路が狭いと、各流路を流れてきた冷却液は、合流地点でぶつかり合い、合流地点で圧力を損失してしまい、滞留するおそれがある。しかし、本実施形態では、第1のガイドフィン63と流出側端部64bの隙間は、等間隔に配置された第2のガイドフィン64の間隔よりも大きい。即ち、合流地点の流路の幅は広い。そのため、各水路から流れてきた冷却液を合流地点で、滞留することなくスムーズに合流させることができる。よって、合流地点での圧力損失を低減できる。
第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64、放熱フィン62、補助フィン67及び滞留防止フィン68の高さは略同一である。即ち、底部61に配置されたフィンの高さは、全て略同一である。例えば、1つのフィンだけ高さを変えると、他のフィンより飛び出た部分が、冷却液の流動の障壁となり、圧力損失が生じるおそれがある。しかし、全てのフィンの高さを略同一とすることで、このような圧力損失が生じることを防止することができる。
第1のガイドフィン63、第2のガイドフィン64、放熱フィン62、補助フィン67及び滞留防止フィン68は、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属から成る。よって、リアクトル1の熱を各フィンから効率良く冷却液に放出することができるので、放熱性を向上させることができる。
(効果)
本発明のリアクトル1は、リアクトル本体2と、リアクトル本体2を収容するケース6と、を備える。ケース6は、上面が開口する冷却水路を備える設置対象物に固定され、この開口を塞ぐ底部61と、底部61の下面に設けられ、冷却水路の底面と対向する冷却領域R1と、を有する。冷却領域R1は、冷却水路が有する流入口の上方に位置する流入領域65と、冷却水路が有する流出口の上方に位置する流出領域66と、を有する。底部61は、冷却領域R1内に設けられ、冷却領域R1の外郭に沿って、流入領域65から流出領域66に向かって延びるガイドフィン63、64と、ガイドフィン63、64に囲われるようにガイドフィン63、64の内側に設けられ、底部61からケース6に収容されたリアクトル本体2とは反対側に向けて延びる複数の放熱フィン62と、を有する。
これにより、ガイドフィン63、64によって冷却液が流入領域65から流出領域66にガイドされるので、圧力損失を低減できるとともに、ガイドフィン63、64より冷却液と接する表面積が大きい放熱フィン62によってリアクトル1の熱を効率良く冷却液に放出できるので、リアクトル1の放熱性が向上する。
放熱フィン62は、円柱形状である。これにより、放熱フィン62が冷却液と接する表面積を大きくすることができ、効率良くリアクトル1の熱を冷却液に放出することができる。よって、リアクトル1の放熱性が向上する。
リアクトル本体2は、コイル5を有し、底部61の下面は、リアクトル本体2がケース6に収容されたときに、コイル5と対向する範囲を投影したコイル対向領域R2を有し、放熱フィン62は、コイル対向領域R2内に配置されている。コイル5は、電流が供給されると熱を生じさせる。このコイル5の下方に、冷却液と接する表面積の大きい放熱フィン62を配置することで、効率良くコイル5の熱を冷却液に放出でき、リアクトル1の温度上昇を抑制できる。
第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン63の高さは、放熱フィン62の延び方向の高さと略同一である。即ち、底部61に配置された各フィン62、63、64は全て略同一の高さである。これにより、高さの高いフィンの突出した部分が、冷却液の流動の障壁になることを防止でき、圧力損失の低減を図ることができる、
流入領域65及び流出領域66は、片側に設けられ、ガイドフィンは、流入領域65から流出領域66に向かって略真っすぐ延びる第1のガイドフィン63と、放熱フィン62を取り囲むように曲がる角部641を有し、流入領域65から流出領域66に向かって延びる第2のガイドフィン64と、を有し、複数の放熱フィン62は、第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64によって囲われた領域内に配置されている。
このように流入領域65及び流出領域66が片側に配置されていても、第2のガイドフィン64が曲がって流入領域65から流出領域66まで延びているので、冷却液を流入領域65及び流出領域66が配置されている反対側で滞留させることなく、流出口に流動させることができる。また、流入領域65及び流出領域66を片側に配置することにより、流入口及び流出口に接続されるバルブも一方向で済む。そのため、設置対象物におけるリアクトル1の設置スペースを小型化させることができる。
第2のガイドフィン64の角部641は、湾曲した形状である。これにより、第2のガイドフィンを流れる冷却液は、スムーズに曲がることができる。よって、角部641による圧力損失を低減でき、冷却液を循環させることができるので、リアクトル1の放熱性が向上する。
角部641は、リアクトル本体2がケース6に収容されたときのコア3の形状に沿って曲がっている。コア3もリアクトル1の温度を上昇させる発熱源なので、コア3の形状に沿って第2のガイドフィン64が折れ曲がっていると、コア3の熱を効率良く冷却液に放出できる。よって、放熱性が向上し、リアクトル1の温度上昇を抑制することができる。
第2のガイドフィン64は、少なくとも3つ設けられ、各第2のガイドフィン64は、等間隔に隣接して配置されている。これにより、第2のガイドフィン64間を流れる冷却液が途中で滞留する等による圧力損失を防止することができ、冷却液の流動性を向上させることができる。
第2のガイドフィン64は、流出領域66側の端部である流出側端部64bを有し、流出側端部64bは、第1のガイドフィン63と接触することなく、第1のガイドフィン63との間に隙間を有して配置され、当該隙間は、等間隔に配置された第2のガイドフィン64の間隔よりも大きい。これにより、第2のガイドフィン64にガイドされ流れてきた冷却液と、放熱フィン62を通って流れてきた冷却液との合流地点の幅が大きいため、スムーズに合流することができる。よって、合流地点における圧力損失を低減することができる。
底部61は、流入領域65と放熱フィン62の間に配置された補助フィン67を有し、補助フィン67は、流入領域65から放熱フィン62に向けて真っ直ぐ延びている。これにより、流入口から流入した冷たい冷却液が放熱フィン62に向かわせることができる。よって、放熱フィン62からより多くの熱を冷却液に放出することができるので、リアクトル1の放熱性が向上する。
放熱フィン62、第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64は、アルミニウム合金から成る。即ち、放熱フィン62、第1のガイドフィン63及び第2のガイドフィン64は熱伝導性の高い素材から成る。これにより、リアクトル1の熱を効率良く冷却液に放出することができ、リアクトル1の放熱性が向上する。
(実施例)
本発明の実施例について、表1を参照しつつ説明する。実施例及び比較例1、2の違いは、ケースの底部の放熱フィン及びガイドフィンの配置を変えただけで、その他は同一の構成である。
コア3は、2つのU字型コアとI字型コアを用いた。U字型コアは、それぞれモールド成型によって、樹脂部材4に埋め込んだ。即ち、2つのU字型コアを埋め込んだ樹脂部材を成型した。この2つの樹脂部材の端部を向かい合わせ、樹脂部材4の周囲に複数ターンのコイル5を装着し、I字型コアを樹脂部材の内部に収容した。U字型コアとI字型コアの間にはスペーサを介在させ、接着剤によって接合した。最後に、2つの樹脂部材4の端部を接合して、リアクトル本体2を作製した。
このリアクトル本体2をケース6に収容し、リアクトル1を得た。ケース6は、以下のとおり、底部のフィン形状、構造が異なるものを3種類用意した。実施例は、上述した第1の実施形態と同様で、図3に示すように、放熱フィン62をコイル5の下方に配置させ、放熱フィン62を囲うようにガイドフィン63、64を配置させた。一方、比較例1のケースの底部は、図4に示すように、放熱フィンを設けず、ガイドフィン163、164を全面に配置させた。比較例2のケースの底部は、図5に示すように、流入領域165付近には、冷却液が全体の広げるための補助フィン167を有するものの、その他の領域は放熱フィン162を全面に配置させた。
以上の実施例及び比較例1、2のリアクトルについて、コイルとコアに損失値を与え、発熱をシミュレーションにより、コア温度、コイル温度及び圧力損失を解析した。この熱解析の際に与えた損失値は、コイルが161.4W、コアが110.0Wである。コア温度とは、コイルが巻回されたコアの中心温度の最高温度である。コイル温度とは、巻軸方向の長さの中間点とコイルの幅方向の長さの中間点が交差するコイル上面の最高温度である。圧力損失とは、流入口の圧力から流出口の圧力の差である。なお、最高温度とは、解析で温度変化が飽和した時点の温度である。
解析結果を表1に示す。
Figure 0007294934000001
表1に示すように、実施例は、比較例1及び2と比較すると、コア温度及びコイル温度の温度上昇を抑制でき、圧力損失も低減できている。特に、実施例を比較例2と比べると、コイル温度が4℃程度も低くなっている。また、表1の圧力損失の数値を見ると、実施例は、圧力損失を比較例2の60%以下に低減できている。
放熱フィンは、冷却液の流動の障壁になるため、放熱フィンを全面的に配置した比較例2は、冷却液が放熱フィンに接触する度に、圧力が損失する。そのため、比較例2の圧力損失が増大し、その結果、冷却液が循環されにくくなる。特に、冷却水路の角部(図5の点線の丸で囲った箇所)は、冷却液が滞留しやすい。冷却液が滞留すると、流入口から新たな冷たい冷却液が冷却水路内に流入されにくくなり、冷却効率は悪化する。
一方、実施例は、放熱フィンをリアクトル熱源であるコイルの下方に設けて、放熱フィンの周囲を第1のガイドフィン及び第2のガイドフィンによって囲っている。即ち、放熱フィンの配置を熱源の箇所の最小限に抑え、その他の領域は、ガイドフィンによって、冷却液を流入口に導いている。これによって、圧力損失を低減でき、冷却液が冷却水路をスムーズに循環できる。そのため、各フィンから熱の放出を受けた冷却液は、スムーズに流出口に向かい、流入口から冷たい新たな冷却液が流入される。よって、実施例は、圧力損失を低減させつつ、放熱性は向上する。
また、実施例は、比較例1と比べても、圧力損失については、それほど大きな差はないものの、コイル温度を2℃程度抑制できている。これは、実施例は熱源であるコイル対向領域に放熱フィンを配置したことに起因する。つまり、放熱フィンは、ガイドフィンより冷却液と接触する表面積が大きい。そのため、実施例の方が、リアクトル本体2の熱を冷却液により多く放出できる。その結果、実施例の方が比較例1よりも放熱性が向上したと推察する。
(変形例1)
次に、第1の実施形態の変形例1について説明する。変形例1に係るリアクトル1は、リアクトル本体2のケース6への収容方向が異なる。第1の実施形態では、リアクトル本体2はケース6の底部61に対して、コイル5の巻軸方向が平行となるように収容されていた。変形例1に係るリアクトル1は、リアクトル本体2をケース6の底部61に対して、コイル5の巻軸方向が直交するように収容される。即ち、ケース6の開口にコイル5が巻回されていないコア3(樹脂部材4に被覆されたコア3)からリアクトル本体2が挿入される。
このようにリアクトル本体2を収容した場合、底部61とコイル5は対向しないため、底部61の下面は、コイル対向領域R2は存在せず、コア3と対向する範囲を投影したコア対向領域を有する。そして、放熱フィン62は、このコア対向領域内に配置される。上述したとおり、コア3もリアクトル1の温度を上昇させる発熱源となるため、放熱フィン62をコア対向領域内に配置することで、コア3の熱を放熱フィン62を介して冷却液に効率良く伝達させることができる。よって、リアクトル1の放熱性が向上する。
(変形例2)
変形例2に係るリアクトル1について図面を参照しつつ説明する。図6は、変形例2に係るリアクトル1のケース6の底面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成及び同一の機能については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
変形例2に係るリアクトル1は、図6に示すように、流入側端部64aの配置位置が第1の実施形態と異なる。具体的には、隣接して配置された第2のガイドフィン64のうち、冷却領域R1の外郭側に配置された第2のガイドフィン64の流入側端部64aが、流入領域65から遠隔した位置に配置されている。即ち、冷却領域R1の中心の最も近くに配置された流入側端部64aが、流入領域65に最も近接した位置に配置され、他の流入側端部64aは、そこから流入領域R1の外郭に向かうにつれて徐々に流入領域65から遠ざかっている。
第2のガイドフィン64間を流れる距離が長くなると、冷却液とフィンとの接触が多くなるなどの要因により、冷却液の流速が低下する。流速が異なる冷却液が、流出側端部64bで合流するとスムーズに合流できず、合流地点で圧力損失が生じる。
そこで、変形例2のように、冷却領域R1の外側に向かうにつれて、流入側端部64aを流入領域65から遠隔に配置することで、外側に配置された第2のガイドフィン64間を流路の距離を短くすることができる。換言すれば、第2のガイドフィン64間の各流路の距離を略同じ長さにすることができる。これにより、第2のガイドフィン64間の各流路を流れる冷却液の流速を略同一にすることができる。よって、同速で冷却液を合流させることができるため、スムーズに合流させることができるため、圧力損失を低減させることができる。
(他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
第1の実施形態では、複数ある放熱フィン62は、底部61の中心部の1箇所にまとまって配置させたが、これに限定されず、リアクトル本体2の熱が籠りやすい複数箇所にばらして配置してもよい。例えば、8つの放熱フィン62のうち4つを、コイル対向領域内にまとめて配置し、残りの4つをコア対向領域内に配置してもよい。
1 リアクトル
2 リアクトル本体
3 コア
4 樹脂部材
5 コイル
6 ケース
61 底部
62 放熱フィン
63 第1のガイドフィン
64 第2のガイドフィン
64a 流入側端部
64b 流出側端部
641 角部
65 流入領域
66 流出領域
67 補助フィン
68 滞留防止フィン
69 固定部
7 充填成形部
161 底部
162 放熱フィン
163 第1のガイドフィン
164 第2のガイドフィン
165 流入領域
166 流出領域
167 補助フィン

Claims (13)

  1. リアクトル本体と、前記リアクトル本体を収容するケースと、を備え、冷却液が流入する流入口及び前記冷却液が流出する流出口を有し、上面が開口する冷却水路を備える設置対象物に、前記開口を塞ぐように固定されるリアクトルであって、
    前記ケースは、
    前記設置対象物に固定され、前記開口を塞ぐ底部と、
    前記底部の下面に設けられ、前記冷却水路の底面と対向する冷却領域と、
    を有し、
    前記冷却領域は、
    前記流入口の上方に位置する流入領域と、
    前記流出口の上方に位置する流出領域と、
    を有し、
    前記底部は、
    前記冷却領域内に設けられ、前記冷却領域の外郭に沿って、前記流入領域から前記流出領域に向かって延びるガイドフィンと、
    前記ガイドフィンに囲われるように前記ガイドフィンの内側に設けられ、前記底部から前記ケースに収容された前記リアクトル本体とは反対側に向けて延びる複数の放熱フィンと、
    を有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 前記放熱フィンは、円柱形状を有していること、
    を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記リアクトル本体は、コイルを有し、
    前記底部の下面は、前記リアクトル本体が前記ケースに収容されたときに、前記コイルと対向する範囲を投影したコイル対向領域を有し、
    前記放熱フィンは、前記コイル対向領域内に配置されていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル。
  4. 前記リアクトル本体は、コアを有し、
    前記底部は、前記リアクトル本体が前記ケースに収容されたときに、前記コアと対向する範囲を投影したコア対向領域を有し、
    前記放熱フィンは、前記コア対向領域内に配置されていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル。
  5. 前記ガイドフィンの高さは、前記放熱フィンの延び方向の高さと略同一であること、
    を特徴する請求項1乃至4の何れかに記載のリアクトル。
  6. 前記流入領域及び前記流出領域は、片側に設けられ、
    前記ガイドフィンは、
    前記流入領域から、前記流出領域に向かって略真っすぐ延びる第1のガイドフィンと、
    前記放熱フィンを取り囲むように曲がる角部を有し、前記流入領域から前記流出領域に向かって延びる第2のガイドフィンと、
    を有し、
    前記複数の放熱フィンは、前記第1のガイドフィン及び第2のガイドフィンによって囲われた領域内に配置されていること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のリアクトル。
  7. 前記角部は、湾曲した形状であること、
    を特徴とした請求項6に記載のリアクトル。
  8. 前記角部は、前記リアクトル本体が有するコアの形状に沿って曲がっていること、
    を特徴とする請求項6又は7に記載のリアクトル。
  9. 前記第2のガイドフィンは、少なくとも3つ有し、
    各第2のガイドフィンは、等間隔に隣接して配置されていること、
    を特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載のリアクトル。
  10. 前記第2のガイドフィンは、流入領域側の端部である流入側端部を有し、
    隣接して配置された前記第2のガイドフィンのうち、前記冷却領域の外郭側に配置された前記第2のガイドフィンの前記流入側端部が、前記流入領域から遠隔した位置に配置されていること、
    を特徴とする請求項9に記載のリアクトル。
  11. 前記第2のガイドフィンは、流出領域側の端部である流出側端部を有し、
    前記流出側端部は、前記第1のガイドフィンと接触することなく、前記第1のガイドフィンとの間に隙間を有して配置され、
    前記隙間は、等間隔に配置された前記第2のガイドフィンの間隔よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項6乃至10の何れかに記載のリアクトル。
  12. 前記底部は、前記流入領域と前記放熱フィンの間に配置された補助フィンを有し、
    前記補助フィンは、前記流入領域から前記放熱フィンに向けて延びていること、
    を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のリアクトル。
  13. 前記放熱フィン及び前記ガイドフィンは、アルミニウム合金から成ること、
    を特徴とする請求項1乃至12の何れに記載のリアクトル。
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