JP7294196B2 - 車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子に関する。
車椅子は、高齢者や身体障害者(肢体不自由者)などが使用する。このような車椅子利用者も自動車等の車両に乗降する場合がある。このとき、介助者の介助を受けながら車両に乗降する場合や、車椅子利用者自身が自力で乗降する場合がある。
車椅子利用者の車両への乗降をアシストするための構成の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1では、車両のシートにおける背当て部を構成するシートバックに軸支されたアームと、アームの先端に取り付けられた乗降板と、を備える乗降アシスト機構が開示されている。
アームは、シートバックにおけるドア側のフレームに軸支されており、先端部の直線部分がシートバックの側面に沿う姿勢とシート座部の側面に沿う姿勢との間で回動できるようになっている。乗降板は、アームの先端部に対して回転自在となっており、開いた状態ではシート座部と略平行であって他端がドアの外に突出するようになっている。そして、乗降板の先端には、車椅子のフレームを係止するためのフックが設けられている。
特許文献1に開示の乗降アシスト機構は、車椅子利用者が車両に乗降する際に乗降板を開いてフックを車椅子のフレームに係止させた状態とし、当該乗降板を介して車椅子の座部と車両のシート座部との間を移動することができるようにアシストする構成となっている。
実開平07-31456号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された乗降アシスト機構は、車両のシートや車椅子とは別部材であるアームおよび乗降板を介して当該シートと車椅子と係止する構造のため、車椅子利用者の車両への乗降に際して車椅子が不安定になるおそれがある。
本発明は、上記のような課題の解決を図ろうとなされたものであって、車椅子利用者の車両への乗降に際して、車両に対して安定した状態で固定することができる車椅子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車椅子は、車椅子利用者が着座する着座部と、前記着座部を支持するボディフレームと、前記ボディフレームに回転自在に軸支された車輪と、前記着座部に対する傾斜角度を変更可能なシートバック部と、当該シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときに車両のドア開口部を形成する車体部材と係合することにより前記シートバック部を前記車体部材に固定することが可能な係合部を備え、前記係合部は、前記シートバック部の後方側に設けられて前記車椅子を押す補助者が把持可能な手押しハンドル部によって構成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときに、係合部が車両のドア開口部を形成する車体部材と係合し、これにより、車体部材に対してシートバック部を固定することが可能である。したがって、車椅子と車両とが別部材を介在することなく直接連結されるので、車椅子利用者の車両への乗降に際して、車両に対して安定した状態で車椅子を固定することが可能である。
また、上記の構成によれば、係合部がシートバック部の後方側に設けられた手押しハンドル部によって構成されている。そのため、シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときに車両におけるドア開口部を形成する車体部材に手押しハンドル部を連結させるだけで、車体部材に対してシートバック部を容易に固定することが可能である。しかも、手押しハンドル部を係合部と兼用するので、車椅子における部品点数の増加を抑えることが可能である。
上記の車椅子において、前記手押しハンドル部は、前記シートバック部の後方側に突出し、前記シートバック部を前記車椅子の後方に傾倒させたときに前記車体部材に形成された被係合部に係合可能であるのが好ましい。
かかる構成よれば、シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときに、手押しハンドル部が車両の車体部材に形成された凹部などの被係合部に係合することにより、車両に対して安定した状態で車椅子を固定することが可能である。そのため、車椅子利用者は、車椅子から車両のシートへ容易に乗り移ることが可能である。しかも、車両のシートへ乗り移った後は、手押しハンドル部を車体部材の被係合部から取り外すことにより、車椅子と車両との固定状態を容易に解除することが可能である。
上記の車椅子において、前記係合部は、前記手押しハンドル部から離間して配置された、前記車体部材を前記手押しハンドル部とともに挟持することが可能な挟持部を備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときにドア開口部を形成する車体部材の被係合部に手押しハンドル部を係合させるとともに、車体部材を手押しハンドル部と挟持部とによって挟持することが可能である。これにより、車椅子を車体部材に強固に固定することが可能である。
上記の各態様に係る車椅子では、車椅子利用者の車両への乗降に際して、車両に対して安定した状態で車椅子を固定することができる。
本発明の実施形態に係る車椅子が車両側面におけるドア開口部の下縁のサイドシルに固定された状態を示す斜視説明図である。 図1の車椅子の斜視図である。 図1の車椅子の側面図である。 図2のシートのシートバック部を車椅子の後方に傾倒させた状態を示す斜視説明図である。 図3のシートのシートバック部を車椅子の後方に傾倒させた状態を示す側面説明図である。 図1のサイドシルの車両内側の上面を覆う内装トリムにおいて、車椅子の手押しハンドル部が係合する係合穴が形成されていることを示す斜視図である。 図6の内装トリムの係合穴に、シートバック部を車椅子の後方に傾倒させた状態の車椅子の手押しハンドル部が係合している状態を示す斜視説明図である。 本発明の変形例に係る車椅子であって、手押しハンドル部の下方に離間した位置に挟持部が設けられている構造を示す斜視図である。 図8の車椅子がシートバック部を車椅子の後方に傾倒した状態に変形し、手押しハンドル部および挟持部がサイドシルおよび内装トリムを挟持している状態を示す斜視説明図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
本実施形態の車椅子11は、図1に示されるように、車椅子シート13のシートバック部13bを当該車椅子11の後方に傾倒したときに、車両1の側面のドア開口部3を形成する車両1の車体部材であるサイドシル7に固定可能な構成を有する。サイドシル7は、車両1の前後方向Xに延びる略筒状の強度部材である。
図1の車両1は、具体的には、ドア開口部3を有する車体2と、当該ドア開口部3を閉じるフロントドア4と、車体2の内部に取り付けられた車両シート6とを有する。
車両1は、車両1におけるドア開口部3の少なくとも一部を形成する車体部材を備えている。具体的には、図1の車両1は、ドア開口部3を形成する車体部材として、車両1の前後方向Xに延びてドア開口部3の下縁を構成するサイドシル7と、その他の車体部材であるサイドシル7の前後両端から上方に延びるピラーやアッパーレールとを有する。
また、本実施形態の車両1は、図1および図6~7に示されるように、サイドシル7の車両内側の上面が内装部材である内装トリム9によって覆われている。内装トリム9は、サイドシル7の上面に接着などによって固定されている。
内装トリム9には、図1および図6~7に示されるように、車椅子11に設けられた係合部として兼用可能な一対の手押しハンドル部13cと係合可能な被係合部として、一対の係合穴9aが形成されている。一対の係合穴9aの間隔は、上記の車椅子11の一対の手押しハンドル部13cが一対の係合穴9aに係合可能な間隔に設定されている。
図2~3に示されるように、車椅子11は、車椅子シート13(本発明のシート)と、ボディフレーム14と、複数の車輪、すなわち、一対の後輪15および一対の前輪16とを備えている。
車椅子シート13は、車椅子利用者が着座可能な着座部13aと、利用者の背部が接触するシートバック部13bと、シートバック部13bの両側部を支持する一対の支持バー13eと、車椅子11を押す補助者等(補助者または介助者などの車椅子11を後方から押す人の総称)が車椅子11を後方から握ることが可能な一対の手押しハンドル部13cとを備えている。本実施形態では、手押しハンドル部13cが、車椅子11を車両1に固定することが可能な係合部を構成する。
図4~5に示されるように、シートバック部13bは、着座部13aに対して傾斜角度を変更可能である。具体的には、シートバック部13bは、着座部13aに対して起立した起立位置(図2~3参照)と着座部13aの後方側に倒れたリクライニング位置(図4~5)との間で回動できるように取り付けられている。さらに具体的には、シートバック部13bは、着座部13aの後端部の回転支持部13dを回転中心として、上下方向に揺動自在に取り付けられている。
車椅子シート13は、ボディフレーム14の上部に着脱自在に取り付けられているが、ボディフレーム14に固定されていてもよい。
さらに、図2~3に示されるように、ボディフレーム14は、車椅子シート13を支持することが可能な構成を有し、具体的には、車椅子11の左右両側に離間して配置された一対のメインフレーム17と、前記一対のメインフレームにそれぞれ取り付けられた一対のサブフレーム18と、一対のメインフレーム17の間を連結するクロスバー19と、一対のフットレスト21と、一対のフットレストアーム22とを有する。
一対のメインフレーム17のそれぞれには、一対の後輪15のそれぞれがそれぞれ回転自在に取り付けられている。
本実施形態の一対のメインフレーム17のそれぞれは、図2~3に示されるように、L字状の部材であり、上記の車椅子シート13の着座部13aを下方および車椅子11の幅方向両側から支持することが可能である。一対のメインフレーム17と着座部13aとは、いずれか一方に設けられた凸部と他方に設けられた凹部とが嵌合するなどの既知の連結方法によって着脱自在に連結される。
一対のサブフレーム18のそれぞれは、各メインフレーム17において後輪15よりも前方でかつメインフレーム17よりも下方に延びるように設けられている。一対のサブフレーム18のそれぞれの前端部には、一対の前輪16のそれぞれが回転自在に取り付けられている。
図2に示される後輪15は、金属または硬質樹脂(FRPなど)製のスポークホイール15aと、ゴムまたは軟質樹脂製のタイヤ15bとを備えている。スポークホイール15aは、側面視で円環状のリム15cと、メインフレーム17に回転自在に軸支されたハブ15dと、ハブ15dから放射状に延びてリム15cの内周面に連結された複数本(図2~3では3本)のスポーク15eとから構成されている。一方、前輪16は、キャスタなどからなり、サブフレーム18の先端部に対して上下方向の軸を中心として首振り可能であり、転動方向を変えることが可能である。
一対のフットレスト21は、車椅子利用者の足が載置される部分である。一対のフットレスト21は、一対のフットレストアーム22を介して一対のサブフレーム18における前輪16よりも上方の位置に取り付けられている。
一対の手押しハンドル部13cは、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに車両1におけるドア開口部3を形成する車体部材であるサイドシル7に係合することにより、シートバック部13bをサイドシル7に固定することが可能な構成を有する。具体的には、手押しハンドル部13cは、シートバック部13bの両側部を支持する一対の支持バー13eの上端からシートバック部13bの後方側に突出する。
上記のように構成された本実施形態の車椅子11では、車椅子11を車両1に固定する場合、図6~7に示されるように、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させるだけで車椅子11を容易に車両1に固定することが可能である。具体的には、車両1のドア開口部3に対してシートバック部13bの背面を対向させた位置に車椅子11を配置し、シートバック部13bを車椅子11の後方へ倒す。このとき、一対の手押しハンドル部13cを、車両1の側面のサイドシル7の車両側上面を覆う内装トリム9に形成された一対の係合穴9aに係合することにより、内装トリム9を介してサイドシル7に固定することが可能である。これにより、車椅子11を車両1に固定することが可能である。この状態で、車椅子利用者は、シートバック部13bを通して、手などを使って車両シート6へ移動することが可能である。
なお、手押しハンドル部13cを、一対の係合穴9aに係合する代わりに、内装トリム9またはサイドシル7の車両内側の縁の部分に係合してもよい。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態の車椅子11は、車椅子11の利用者が着座する着座部13aと、着座部13aを支持するボディフレーム14と、ボディフレーム14の左右両側に回転自在に軸支された車輪(一対の後輪15および一対の前輪16)と、着座部13aに対する傾斜角度を変更可能なシートバック部13bとを備え、シートバック部13bを車体部材に固定する係合部として手押しハンドル部13cが設けられている。手押しハンドル部13cは、図4~5に示されるように、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに、図7に示されるように車両1におけるドア開口部3を形成する車体部材としてのサイドシル7に対して内装トリム9を介してシートバック部13bを固定することが可能である。
かかる構成によれば、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに、係合部としての手押しハンドル部13cが車両1のドア開口部3を形成する車体部材であるサイドシル7と係合し、これにより、サイドシル7に対してシートバック部13bを固定することが可能である。したがって、車椅子11と車両1とが別部材を介在することなく直接連結されるので、車椅子利用者の車両1への乗降に際して、車両1に対して安定した状態で車椅子を固定することが可能である。この状態で、車椅子利用者は、シートバック部13bから車両1のシート6へ手などを使って容易に移動することが可能である。
また、上記実施形態の車椅子11は、車椅子11が係合部として手押しハンドル部13cを備えているので、特許文献1記載の従来技術のように車両1内部に乗降板を含む乗降アシスト機構を設置しなくてもよいので、車室内のスペースを狭くすることがないという利点もある。
(2)
本実施形態の車椅子11では、係合部は、シートバック部13bの後方側に設けられて車椅子11を押す補助者が把持可能な手押しハンドル部13cによって構成されている。
かかる構成によれば、係合部がシートバック部13bの後方側に設けられた一対の手押しハンドル部13cによって構成されている。そのため、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに車両1におけるドア開口部3を形成する車体部材としてのサイドシル7に固定された内装トリム9の係合穴9aに手押しハンドル部13cを連結させるだけで、サイドシル7に対してシートバック部13bを容易に固定することが可能である。しかも、手押しハンドル部13cが補助者等が手で持って車椅子11を押す手押しハンドル部13cの本来の機能だけでなく、車椅子11を車両1に固定する係合部として兼用するので、車椅子における部品点数の増加を抑えることが可能である。
また、本実施形態では、係合部として一対の手押しハンドル部13cが用いられる。そのため、互いに離間する一対の手押しハンドル部13cによって、車椅子11のシートバック部13bをサイドシル7により安定して固定することが可能である。
(3)
本実施形態の車椅子11では、手押しハンドル部13cは、シートバック部13bの後方側に突出しており、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに車体部材に形成された被係合部(本実施形態ではサイドシル7に固定された内装トリム9の係合穴9a)に係合可能である。かかる構成よれば、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに、手押しハンドル部13cが車体部材に形成された被係合部として上記の内装トリム9の係合穴9aに係合することにより、車両1に対して安定した状態で車椅子11を固定することが可能である。そのため、車椅子利用者は、車椅子11から車両シート6へ容易に乗り移ることが可能である。しかも、車両シート6へ乗り移った後は、手押しハンドル部13cを係合穴9aから取り外すことにより、車椅子11と車両1との固定状態を容易に解除することが可能である。
(4)
本実施形態の車椅子11では、係合部である手押しハンドル部13cは、車両1の側面に形成されているドア開口部3の下縁を構成するサイドシル7に係合することが可能である。
かかる構成によれば、車両1側面においてドア開口部3の下縁を構成する強度部材であるサイドシル7に手押しハンドル部13cが係合してサイドシル7にシートバック部13bを固定することにより、車椅子11を車両1の車両シート6になるべく近づけた位置で車体2に強固に固定することが可能である。その結果、車椅子利用者は車椅子11から車両1の車両シート6に容易に乗り移ることが可能である。
(変形例)
(A)
上記の実施形態では、車体部材に係合する係合部が、シートバック部13bの後方側に突出する手押しハンドル部13cで構成されているが、本発明の変形例として、図8~9に示されるように、係合部は、挟持部23をさらに備えていてもよい。挟持部23は、手押しハンドル部13cから離間して配置され、サイドシル7などの車体部材を手押しハンドル部13cとともに挟持することが可能な構成を有する。例えば、挟持部23は、先端がかぎ状の弾性変形可能なフックなどによって構成されている。挟持部23は、上下方向(手押しハンドル部13cとの距離が変わる方向)に弾性変形することが可能である。なお、車椅子11のその他の構成は、上記実施形態の図1~5に示される車椅子11の構成と共通する。
このような図8~9に示される車椅子の変形例では、シートバック部13bが車椅子11の後方に傾倒させたときに車両1におけるドア開口部3を形成する車体部材の被係合部である一対の係合穴9a(すなわち、サイドシル7の上面に固定された内装トリム9の一対の係合穴9a)に手押しハンドル部13cを係合させるとともに、車体部材であるサイドシル7(とくに、サイドシル7の上側フランジ部7a)を手押しハンドル部13cと挟持部23とによって挟持することが可能である。これにより、車椅子11を車体部材であるサイドシル7に強固に固定することが可能である。
(B)
上記の実施形態では、手押しハンドル部13cがサイドシル7の上面に固定された内装トリム9一対の係合穴9aに係合する構成が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、手押しハンドル部13cは、サイドシル7の上側に形成された凹部または凸部(フランジ部など)に係合するようにしてもよく、その場合、手押しハンドル部13cを内装トリム9を介さずにサイドシル7に直接固定することが可能であり、その結果、車両1はより簡単な構成になるとともに車椅子11と車両1との間のより強固な固定が可能になる。
(C)
上記実施形態では係合部が手押しハンドル部13cによって構成された例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の係合部は、シートバック部13bに設けられた係合部であって、シートバック部13bを車椅子11の後方に傾倒させたときに車両1におけるドア開口部3を形成するサイドシル7などの車体部材に対してシートバック部13bを固定することが可能な構成を有していればよい。したがって、手押しハンドル部13cとは別に係合部としての専用部材を設けてもよい。
(D)
本発明では、車両1のドア開口部は、車両1の側面のドア開口部3でなくてもよく、車両1の後部に開口するリアゲートであってもよい。その場合も、係合部である手押しハンドル部13cによって、車椅子11を車両1の後部に開口するリアゲートの周辺部に固定することが可能である。
(E)
本発明では、係合部の一例として手押しハンドル部13cを用いた例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。係合部の他の例として、車両のドアのロック機構などに用いられるラッチ機構および当該ラッチ機構に係合するストライカなどの被係合部のうちのいずれか一方が車椅子11のシートバック部13bの後側に取り付けられてもよい。その場合、ラッチ機構および被係合部のうちの他方が車体部材に取り付けられるようにすればよい。
(F)
上記実施形態では、車椅子11がドア開口部3の下縁のサイドシル7に固定される構成が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドア開口部3周囲の他の車体部材(例えば、フロントドア4など)に固定してもよい。
1 車両
2 車体
3 ドア開口部
6 車両シート
7 サイドシル(車体部材)
9 内装トリム
9a 係合穴(被係合部)
11 車椅子
13 車椅子シート(シート)
13a 着座部
13b シートバック部
13c 手押しハンドル部(係合部)
14 ボディフレーム
15 後輪
16 前輪
23 挟持部

Claims (3)

  1. 車椅子利用者が着座する着座部と、
    前記着座部を支持するボディフレームと、
    前記ボディフレームに回転自在に軸支された車輪と、
    前記着座部に対する傾斜角度を変更可能なシートバック部と、
    当該シートバック部を車椅子の後方に傾倒させたときに車両のドア開口部を形成する車体部材と係合することにより前記シートバック部を前記車体部材に固定することが可能な係合部
    を備え
    前記係合部は、前記シートバック部の後方側に設けられて前記車椅子を押す補助者が把持可能な手押しハンドル部によって構成されている
    車椅子。
  2. 請求項に記載の車椅子において、
    前記手押しハンドル部は、前記シートバック部の後方側に突出し、前記シートバック部を前記車椅子の後方に傾倒させたときに前記車体部材に形成された被係合部に係合可能である、
    車椅子。
  3. 請求項に記載の車椅子において、
    前記係合部は、前記手押しハンドル部から離間して配置された、前記車体部材を前記手押しハンドル部とともに挟持することが可能な挟持部を備えている車椅子。
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