JP7293080B2 - 肉盛溶接割れ評価方法および管体の製造方法、および評価材 - Google Patents
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ステップS101で、制御部90は、溶接装置200に設置された伝熱管Tの外周表面を覆うように軸線X回りに螺旋状に延びる溶接ビードWBを形成する肉盛溶接を行う第1溶接工程を実行するよう溶接装置200を制御する。
本開示に係る肉盛溶接割れ評価方法は、軸線に沿って延びる円筒状の管体への肉盛溶接を形成した後の溶接割れを評価する肉盛溶接割れ評価方法であって、前記管体の外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う肉盛溶接工程と、前記溶接工程により前記溶接部が形成された前記管体を切断し、前記管体の表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成された評価材を作成する評価材作成工程と、前記評価材作成工程により形成された前記評価材を所定の曲率半径で折り曲げる評価材曲げ工程と、前記評価材曲げ工程により折り曲げられた前記評価材に溶接割れが発生しているか否かを評価する肉盛溶接割れ評価工程と、を備える。
評価対象である評価材が、管体が延びる軸線方向を長手方向としているため、螺旋状に形成される溶接部の各周回の境界を複数箇所に渡って1つの評価材に配置することができる。これにより、溶接割れが生じやすい箇所を1つの評価材に数多く配置し、肉盛溶接割れを適切に評価することができる。
本開示に係る肉盛溶接割れ評価方法によれば、評価材曲げ工程において、評価材の切断面が評価材の長手方向の中央部において引き延ばされる。そのため、管体の外周表面に形成される溶接部と管体との境界部分が評価材の中で最も大きく変形する。溶接部と管体との境界部分は、特に肉盛溶接割れが発生しやすい部分であるため、この部分を大きく変形させることにより、肉盛溶接割れを適切に評価することができる。
本開示に係る肉盛溶接割れ評価方法によれば、円弧状の外周面を有する治具により評価材の長手方向の中央部が折り曲げられるため、適切な曲率半径を有する円弧状の外周面とすることにより、評価材の長手方向の中央部の全体を略均一に変形するため、局所的に過度な変形を生じさせることなく、肉盛溶接割れを適切に評価することができる。
本開示に係る肉盛溶接割れ評価方法によれば、浸透探傷試験により、肉盛溶接割れが発生した箇所に染み込ませた浸透液を吸い上げて溶接割れを拡大して視認できるようにし、肉盛溶接割れを適切に評価することができる。
本開示に係る肉盛溶接が形成された管体(T)の製造方法は、軸線に沿って延びる円筒状の管体の製造方法であって、前記管体の表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う第1溶接工程(S101)と、前記第1溶接工程により前記溶接部が形成された前記管体を切断し、前記管体の表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成された評価材を作成する評価材作成工程(S104)と、前記評価材作成工程により形成された前記評価材を折り曲げる評価材曲げ工程(S105)と、前記評価材曲げ工程により前記評価材に形成された前記溶接部に溶接割れが発生しているか否かを評価する肉盛溶接割れ評価工程(S106)と、前記肉盛溶接割れ評価工程の評価結果に基づいて前記溶接部を形成する際の肉盛溶接条件を設定する肉盛溶接条件設定工程(S108)と、前記肉盛溶接条件設定工程により設定された前記肉盛溶接条件に基づいて前記管体の外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う第2溶接工程(S109)と、を備える。
肉盛溶接機構に対する管体の軸線回りの回転数が高くなると、肉盛溶接機構により形成される溶接部の軸線に沿った間隔(ビード間隔)が狭くなり、肉盛溶接による熱影響が局所に過剰に集中して伝熱管Tの靭性の低下することで肉盛溶接割れが発生しやすくなる。
本開示に係る評価材(EM)は、軸線に沿って延びる円筒状の管体の外周表面に肉盛溶接により形成された溶接部(WB)の肉盛溶接割れを評価するためのものであり、外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる前記溶接部が形成された前記管体から、前記軸線方向を長手方向とし前記軸線(X)回りの周方向を短手方向とした所定サイズの短冊状に切り出され、所定の曲率半径で折り曲げることで、折り曲げられた前記評価材に肉盛溶接割れが発生しているか否かの評価を実施可能になるように、肉盛溶接が形成された前記管体の外周表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成されている。
11 移動機構
20 肉盛溶接機構
21 溶接トーチ
30 下方支持機構
40 上方支持機構
50 冷却機構
60 計測機構
70 本体部
80 撮像部
85 表示部
90 制御部
200 溶接装置
300 曲げ加工治具
310 加圧用治具
311 外周面
320 本体治具
321 内周面
BUt 表面粗度
CS 切断面
EM,EM´ 評価材
T 伝熱管(管体)
WB,WB´ 溶接ビード(溶接部)
WS 溶接面
X 軸線
r1,r2 曲率半径
Claims (8)
- 軸線に沿って延びる円筒状の管体への肉盛溶接を形成した後の溶接割れを評価する肉盛溶接割れ評価方法であって、
前記管体の外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う肉盛溶接工程と、
前記肉盛溶接工程により前記溶接部が形成された前記管体を切断し、前記管体の表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成された評価材を作成する評価材作成工程と、
前記評価材作成工程により形成された前記評価材を所定の曲率半径で折り曲げる評価材曲げ工程と、
前記評価材曲げ工程により折り曲げられた前記評価材に溶接割れが発生しているか否かを評価する肉盛溶接割れ評価工程と、を備える肉盛溶接割れ評価方法。 - 前記評価材作成工程は、前記軸線方向を長手方向とし前記軸線回りの周方向を短手方向とした短冊状の前記評価材を作成する請求項1に記載の肉盛溶接割れ評価方法。
- 前記評価材曲げ工程は、前記評価材の切断面の前記長手方向の中央部を折り曲げる請求項2に記載の肉盛溶接割れ評価方法。
- 前記評価材曲げ工程は、前記評価材の前記長手方向の中央部に前記所定の曲率半径となる領域を含む円弧状の外周面を有する治具を突き当てて折り曲げる請求項2または請求項3に記載の肉盛溶接割れ評価方法。
- 前記肉盛溶接割れ評価工程は、折り曲げられた前記評価材に浸透液を染み込ませた後に現像剤により前記評価材の表面に吸い上げられた前記浸透液を観察する浸透探傷試験により前記評価材に溶接割れが発生しているか否かを評価する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の肉盛溶接割れ評価方法。
- 軸線に沿って延びる円筒状の肉盛溶接が形成された管体の製造方法であって、
前記管体の外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う第1溶接工程と、
前記第1溶接工程により前記溶接部が形成された前記管体を切断し、前記管体の外周表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成された評価材を作成する評価材作成工程と、
前記評価材作成工程により形成された前記評価材を折り曲げる評価材曲げ工程と、
前記評価材曲げ工程により前記評価材に形成された前記溶接部に溶接割れが発生しているか否かを評価する肉盛溶接割れ評価工程と、
前記肉盛溶接割れ評価工程の評価結果に基づいて前記溶接部を形成する際の肉盛溶接条件を設定する肉盛溶接条件設定工程と、
前記肉盛溶接条件設定工程により設定された前記肉盛溶接条件に基づいて前記管体の外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる溶接部を形成する肉盛溶接を行う第2溶接工程と、を備える肉盛溶接が形成された管体の製造方法。 - 前記肉盛溶接条件は、前記管体に肉盛溶接を行う肉盛溶接機構に対する前記管体の前記軸線回りの回転数と、前記肉盛溶接機構に対する前記管体の前記軸線方向への移動速度との比率を含む請求項6に記載の肉盛溶接が形成された管体の製造方法。
- 軸線に沿って延びる円筒状の管体の外周表面に肉盛溶接により形成された溶接部の肉盛溶接割れを評価するための評価材であって、
外周表面を覆うように前記軸線回りに螺旋状に延びる前記溶接部が形成された前記管体から、前記軸線方向を長手方向とし前記軸線回りの周方向を短手方向とした所定サイズの短冊状に切り出され、所定の曲率半径で折り曲げることで、折り曲げられた前記評価材に肉盛溶接割れが発生しているか否かの評価を実施可能になるように、肉盛溶接が形成された前記管体の外周表面に対応する面の全体に前記溶接部が形成されている評価材。
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