JP7292348B2 - 回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置 - Google Patents

回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置 Download PDF

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Description

本開示は、回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置に関するものである。
従来のコアエレメント取り出し装置では、複数のコアエレメントは、上下方向に積層された状態で、ベース上に供給される。ベースは、2本のレールにより構成されている。2本のレール間には、押出刃が設けられている。押出刃がベースに沿って水平方向へ移動することにより、複数のコアエレメントが積層されてなる積層体から、積層体の一部が取り出される。押出刃の先端には、マグネットが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2571907号公報
上記のような従来のコアエレメント取り出し装置では、押出刃の先端にマグネットが設けられているため、必要以上のコアエレメントが吸引され、コアエレメントの積層方向における積層鉄心の寸法が過大となる恐れがあった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、積層鉄心の寸法精度を向上させることができる回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置を得ることを目的とする。
本開示に係る回転電機の積層鉄心製造方法は、それぞれ電磁鋼板から打ち抜かれてなる複数のコアエレメントを積層しエレメント積層体とする積層工程、複数のコアエレメントの積層方向にエレメント積層体を加圧した状態で、エレメント積層体から、エレメント積層体の一部を、積層方向における設定寸法分だけ、積層方向に直交する方向へ移動させることにより、分離積層体を得るコア分離工程、及び分離積層体に含まれる複数のコアエレメントを互いに固定する固定工程を含む。
本開示によれば、積層鉄心の寸法精度を向上させることができる。
実施の形態1による回転電機のステータの要部を示す平面図である。 図1の複数のコアブロックのうちの1個を拡大して示す平面図である。 図2のコアブロックを示す斜視図である。 図3のコアエレメントを製造するエレメント製造装置を示す構成図である。 図4のエレメント製造装置によって製造された複数のコアエレメントを積層した状態を拡大して示す説明図である。 実施の形態1による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。 図6の後段の状態を示す側面図である。 図6の把持装置及び押さえ装置を示す正面図である。 図6の把持装置と押さえ装置との境界部におけるエレメント積層体の状態の第1例を示す断面図である。 図9の把持装置により分離積層体の取り出しが開始された直後の状態を示す断面図である。 図6の把持装置と押さえ装置との境界部におけるエレメント積層体の状態の第2例を示す断面図である。 図11の把持装置により分離積層体の取り出しが開始された直後の状態を示す断面図である。 実施の形態1の積層鉄心製造方法におけるコアブロック製造工程を示す工程図である。 図13のコア分離工程の詳細を示す工程図である。 実施の形態2による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。 図15の把持装置及び押さえ装置を示す正面図である。 実施の形態3による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。 図17の把持装置及び押さえ装置を示す正面図である。 図1とは分割数が異なる積層鉄心の一例を示す平面図である。 分割数が0である積層鉄心の一例を示す平面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による回転電機のステータの要部を示す平面図である。ステータは、円筒状の積層鉄心1と、円筒状のフレーム2とを有している。積層鉄心1の外周面は、積層鉄心1の周方向の全体に渡って、フレーム2の内周面に接している。積層鉄心1の周方向は、積層鉄心1の軸心を中心とする円周に沿う方向である。
積層鉄心1は、複数のコアブロック3を組み合わせることにより構成されている。各コアブロック3は、積層鉄心1の周方向の一部である。複数のコアブロック3は、積層鉄心1の周方向に沿って並べられ、互いに結合されている。図1では、48個のコアブロック3が用いられている。積層鉄心1の周方向における積層鉄心1の分割数をNとすると、Nは、1を除く非負の整数である。図1では、N=48である。
図2は、図1の複数のコアブロック3のうちの1個を拡大して示す平面図である。図3は、図2のコアブロック3を示す斜視図である。コアブロック3は、複数のコアエレメント4が積層されて構成されている。複数のコアエレメント4は、積層鉄心1の軸方向に積層されている。積層鉄心1の軸方向は、積層鉄心1の軸心に沿う方向である。
複数のコアエレメント4は、溶接、接着、粘着、又は導線の巻き付けによって、互いに固定されている。溶接としては、レーザ溶接、又はTIG(Tungsten Inert Gas)溶接が挙げられる。導線の巻き付けによる固定方法とは、導線をコアブロック3に巻き付けることによって、複数のコアエレメント4を互いに固定する方法である。
また、各コアエレメント4は、ヨーク部4aと、ティース部4bとを有している。ヨーク部4aは、積層鉄心1において、隣り合う2つのコアブロック3に結合される部分である。ティース部4bは、ヨーク部4aから、積層鉄心1の径方向内側へ突出している。積層鉄心1の径方向は、積層鉄心1の軸心に対して直交する方向である。ヨーク部4aはティース部4bに対して、積層鉄心1の径方向外側に位置している。
図1に示すように、積層鉄心1における隣り合うティース部4b間には、スロット4cが形成されている。各スロット4cには、図示しないコイルが挿入される。
次に、積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置について説明する。図4は、図3のコアエレメント4を製造するエレメント製造装置を示す構成図である。エレメント製造装置は、プレス装置11、金型装置12、及び送り装置13を有している。
送り装置13は、図示しないアンコイラから、帯状の電磁鋼板10をプレス装置11に送り出す。図4では、電磁鋼板10は、矢印A方向へ送られる。アンコイラにおいて、電磁鋼板10は、ロール状に巻かれている。
金型装置12は、プレス装置11に設けられている。また、金型装置12は、パンチ及びダイスを有している。プレス装置11は、パンチ及びダイスを用いて、電磁鋼板10からコアエレメント4を打ち抜く。
図5は、図4のエレメント製造装置によって製造された複数のコアエレメント4を積層した状態を拡大して示す説明図である。図5の左図は、複数のコアエレメント4を単に積層した状態を示している。図5の右図は、図5の左図の状態から、複数のコアエレメント4の積層方向における寸法が縮小しなくなるまで、複数のコアエレメント4を圧縮した状態を示している。以下、複数のコアエレメント4の積層方向を、単に「積層方向」と称する。
電磁鋼板10から打ち抜かれたコアエレメント4における加工面には、せん断面4d、だれ面4e、返り面4f、及び破断面4gが形成されている。各返り面4fは、コアエレメント4の下面から僅かに突出し、隣接するコアエレメント4の上面に接している。また、各コアエレメント4には、僅かな反りが生じていることもある。
これらの返り面4f、コアエレメント4の反り等の影響により、積層方向に隣り合う2つのコアエレメント4間には、積層間隙間dが生じていることがある。このため、複数のコアエレメント4を積層方向に加圧すると、各コアエレメント4は、弾性変形する。
複数のコアエレメント4を積層方向に限界まで加圧すると、加圧前における積層方向の寸法h1は、寸法h2まで縮小する。また、加圧力を解除すると、各コアエレメント4が復元し、積層方向の寸法は、ほぼ寸法h1まで戻る。従って、寸法h1と寸法h2との差分Δhは、複数のコアエレメント4の積層体が積層方向に弾性変形する寸法範囲である。
図6は、実施の形態1による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。図7は、図6の後段の状態を示す側面図である。
積層鉄心製造装置は、レール21、加圧部22、コア分離部23、及び第1受け具24を有している。
レール21上には、図4のエレメント製造装置によって製造された複数のコアエレメント4がエレメント積層体20として搬送される。エレメント積層体20は、複数のコアエレメント4を積層して構成されている。
また、エレメント積層体20は、各コアエレメント4のティース部4bが下となる向きで、レール21上に載せられている。即ち、レール21上のエレメント積層体20における積層方向は、水平方向であり、図6のZ軸に平行な方向である。但し、積層方向は、水平方向に限らず、例えば上下方向であってもよい。
加圧部22は、レール21上のエレメント積層体20を、積層方向に加圧する。また、加圧部22は、エレメント積層体20における積層方向の寸法が縮小しなくなる加圧力よりも小さい加圧力により、エレメント積層体20を加圧する。即ち、加圧部22は、積層飽和させない加圧力でエレメント積層体20を加圧する。これにより、加圧部22は、少なくとも一部のコアエレメント4を積層方向に弾性変形させる。
コア分離部23は、エレメント積層体20から、エレメント積層体20の一部である分離積層体20aを取り出す。具体的には、コア分離部23は、加圧部22により加圧されているエレメント積層体20から、エレメント積層体20の一部を、積層方向における設定寸法分だけ、積層方向に直交する方向へ移動させることにより、分離積層体20aを得る。実施の形態1のコア分離部23は、エレメント積層体20の一部を真上へ引き上げて、分離積層体20aを得る。
また、コア分離部23は、加圧部22によるエレメント積層体20に対する加圧力と同じ加圧力で分離積層体20aを積層方向に加圧したまま、分離積層体20aを移動させる。
コア分離部23は、把持装置25、第2受け具26、及び押さえ装置27を有している。
把持装置25は、分離積層体20aを把持する。また、把持装置25は、レール21に対して上下動可能である。
第2受け具26は、分離積層体20aの取り出し前に、エレメント積層体20に対して加圧部22とは反対側に配置されている。これにより、第2受け具26は、加圧部22によるエレメント積層体20に対する加圧力を支持する。
また、第2受け具26は、把持装置25に隣接しており、把持装置25と一体にレール21に対して上下動可能である。
押さえ装置27は、把持装置25に対して、第2受け具26とは反対側に隣接している。また、押さえ装置27は、分離積層体20aの取り出し前に、エレメント積層体20におけるレール21とは反対側の面、即ち上面に押し当てられる。
また、押さえ装置27は、把持装置25とは独立して、レール21に対して上下動可能である。また、押さえ装置27は、把持装置25により分離積層体20aが取り出される際に、第2受け具26との間に分離積層体20aを把持する。
第1受け具24は、図6に示す待機位置と、図7に示す突出位置との間で上下動可能である。待機位置は、第1受け具24がレール21上に突出しない位置である。突出位置は、第1受け具24がレール21上に突出した位置である。
第1受け具24は、把持装置25により分離積層体20aが取り出される際に、突出位置に移動し、レール21上に残っている複数のコアエレメント4の倒れを阻止する。
図8は、図6の把持装置25及び押さえ装置27を示す正面図である。把持装置25は、第1把持部材28及び第2把持部材29を有している。第1把持部材28及び第2把持部材29は、それぞれ分離積層体20aに近付いたり離れたりする方向へ移動可能になっている。
分離積層体20aは、各コアエレメント4のヨーク部4aにおいて、第1把持部材28と第2把持部材29との間に把持される。把持装置25は、積層方向に直角な方向、即ち積層鉄心1の周方向に相当する方向から分離積層体20aを把持する。
第1把持部材28は、分離積層体20aに接する第1把持面28aを有している。第2把持部材29は、分離積層体20aに接する第2把持面29aを有している。一対の把持面である第1把持面28a及び第2把持面29aは、分離積層体20aを移動させる方向、即ち上方へ向けて互いの間隔が連続して大きくなるテーパ状にそれぞれ傾斜している。
ここで、分離積層体20aにおいて、積層鉄心1の径方向に相当する方向、即ち図8のY軸に平行な方向を、エレメント径方向とする。そして、エレメント径方向における分離積層体20aの寸法をコアティース長L1とする。また、エレメント径方向におけるヨーク部4aの寸法をヨーク厚みAとする。また、エレメント径方向において把持装置25と分離積層体20aとが重なる範囲をB1とする。
このとき、B1<L1が成り立っている。特に、図8では、B1<A<L1となっている。
図9は、図6の把持装置25と押さえ装置27との境界部におけるエレメント積層体20の状態の第1例を示す断面図である。図10は、図9の把持装置25により分離積層体20aの取り出しが開始された直後の状態を示す断面図である。
第1例では、把持装置25と押さえ装置27との境界部の直下に、コアエレメント4のだれ面4eが位置している。この状態から、分離積層体20aの取り出しが開始されると、押さえ装置27の角部にだれ面4eが当たり、分離積層体20aが積層方向に圧縮されながら、だれ面4eが押さえ装置27の角部を乗り越える。これにより、積層方向における分離積層体20aの寸法が設定寸法に維持される。
図11は、図6の把持装置25と押さえ装置27との境界部におけるエレメント積層体20の状態の第2例を示す断面図である。図12は、図11の把持装置25により分離積層体20aの取り出しが開始された直後の状態を示す断面図である。
第2例では、把持装置25と押さえ装置27との境界部の直下に、コアエレメント4の返り面4fが位置している。この状態から、分離積層体20aの取り出しが開始されると、押さえ装置27の角部に返り面4fが当たり、分離積層体20aが積層方向に圧縮されながら、返り面4fが押さえ装置27の角部を乗り越える。これにより、積層方向における分離積層体20aの寸法が設定寸法に維持される。
エレメント積層体20から分離積層体20aが取り出される際、隣り合うコアエレメント4間の隙間寸法は、各コアエレメント4の板厚よりも小さい。
実施の形態1の積層鉄心製造方法は、コアブロック製造工程と、コアブロック結合工程とを含んでいる。
コアブロック製造工程では、複数のコアブロック3が製造される。コアブロック結合工程では、複数のコアブロック3が円環状に結合され、積層鉄心1が製造される。
図13は、実施の形態1の積層鉄心製造方法におけるコアブロック製造工程を示す工程図である。コアブロック製造工程は、打ち抜き工程S1、排出工程S2、積層工程S3、コア分離工程S4、及び固定工程S5を含んでいる。
打ち抜き工程S1では、図4に示したエレメント製造装置により、電磁鋼板10から、複数のコアエレメント4がそれぞれ打ち抜かれる。排出工程S2では、各コアエレメント4がエレメント製造装置から排出される。
積層工程S3では、図6のレール21上に複数のコアエレメント4が供給されるとともに、複数のコアエレメント4が積層されて、エレメント積層体20が構成される。
コア分離工程S4では、加圧部22によりエレメント積層体20が加圧された状態で、コア分離部23により、エレメント積層体20から分離積層体20aが取り出される。
固定工程S5では、分離積層体20aに含まれる複数のコアエレメント4が互いに固定される。
図14は、図13のコア分離工程S4の詳細を示す工程図である。コア分離工程S4では、ステップS41において、加圧部22によって、エレメント積層体20が積層方向に加圧される。続いて、ステップS42において、押さえ装置27が降下され、エレメント積層体20において分離積層体20aに隣接する部分が、押さえ装置27によってレール21上に押し付けられる。
この後、ステップS43において、把持装置25が閉じられる。即ち、第1把持部材28と第2把持部材29とによって、分離積層体20aが把持される。そして、ステップS44において、把持装置25が第2受け具26とともに上昇される。
また、ステップS45において、押さえ装置27が上昇されるとともに、ステップS46において、第1受け具24が上昇される。これにより、図7に示したように、エレメント積層体20から分離積層体20aが取り出される。
このような積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置では、コア分離工程S4において、エレメント積層体20を積層方向に加圧した状態で、エレメント積層体20から分離積層体20aが取り出される。そして、固定工程S5において、分離積層体20aに含まれる複数のコアエレメント4が互いに固定される。
このため、積層間隙間dが小さい状態で分離積層体20aを取り出すことができ、積層方向におけるコアブロック3の寸法精度を向上させることができる。これにより、積層方向における積層鉄心1の寸法精度も向上させることができる。例えば、各コアエレメント4の厚さを0.25mm以下にした場合であっても、積層方向におけるコアブロック3の寸法精度を十分に確保することができる。
また、各コアエレメント4の打ち抜き時に、反り、板厚偏差等がコアエレメント4に生じた場合でも、分離積層体20aを精度良く取り出すことができる。
また、分離積層体20aを精度良く取り出すことができるため、積層鉄心1の生産性が向上する。
また、コア分離工程S4から固定工程S5までの流れをスムーズにすることができ、積層鉄心1の生産性を向上させることができる。
また、積層鉄心1の高占積率化を図ることができ、積層鉄心1がモータに用いられる場合に、モータ出力を向上させることができる。
また、コア分離工程S4においては、積層方向におけるエレメント積層体20の寸法が縮小しなくなる加圧力よりも小さい加圧力により、エレメント積層体を加圧する。このため、分離積層体20aが積層方向に圧縮可能となり、分離積層体20aの端部に位置するコアエレメント4がコア分離部23に噛み込まれることが抑制される。これにより、分離積層体20aの移動がスムーズとなり、積層鉄心1の生産性が向上する。
また、コア分離工程S4においては、エレメント積層体20を加圧することにより、少なくとも一部のコアエレメント4が積層方向に弾性変形する。このため、分離積層体20aの移動がスムーズとなり、積層鉄心1の生産性が向上する。
また、コア分離工程S4においては、エレメント積層体20に対する加圧力と同じ加圧力で分離積層体20aを積層方向に加圧したまま、分離積層体20aを移動させる。このため、積層方向における分離積層体20aの寸法が維持され、コアブロック3の寸法精度を向上させることができる。
また、分離積層体20aは、積層鉄心1の周方向の一部である。このため、溶接、接着、粘着、又は導線の巻き付けによって、複数のコアエレメント4を容易に固定することができる。
また、把持装置25は、積層鉄心1の周方向に相当する方向から分離積層体20aを把持して分離積層体20aを移動させる。このため、分離積層体20aに打ち抜き寸法の異なるコアエレメント4が混ざっている場合でも、全てのコアエレメント4をより確実に把持することができる。
また、把持装置25と分離積層体20aとが重なる範囲B1は、コアティース長L1よりも小さい。このため、把持装置25が分離積層体20aに接する範囲を小さくすることができ、各コアエレメント4の反り、複数のコアエレメント4の板厚偏差、各コアエレメント4の傾き、及び各コアエレメント4の倒れの影響が低減される。これにより、コア分離工程S4における不具合が解消され、生産性が向上する。
また、コア分離工程S4においては、把持装置25により、各コアエレメント4のヨーク部4aにおいて分離積層体20aを把持する。このため、分離積層体20aを精度良く取り出すことができる。
また、固定工程S5は、溶接、接着、粘着、又は導線の巻き付けによって行うので、適切な固定方法を選択することにより、コアブロック3の生産性を向上させることができる。
また、第1把持面28a及び第2把持面29aは、分離積層体20aを移動させる方向へ向けて互いの間隔が連続して大きくなるテーパ状にそれぞれ傾斜している。このため、把持装置25により、分離積層体20aをより安定して把持することができる。
実施の形態2.
次に、図15は、実施の形態2による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。図16は、図15の把持装置25及び押さえ装置27を示す正面図である。
実施の形態2のコア分離工程においては、把持装置25により、各コアエレメント4のティース部4bにおいて分離積層体20aを把持する。
ティース部4bにおけるヨーク部4aとは反対側の端部には、一対の鍔部4hが設けられている。各鍔部4hは、ティース部4bから、積層鉄心1の周方向に相当する方向へ突出している。
実施の形態2の把持装置25は、一対の把持部材30を有している。一対の把持部材30は、互いに対向している。また、各把持部材30は、分離積層体20aに近付いたり離れたりする方向へ移動可能になっている。
各把持部材30の下端部には、フック部30aが設けられている。各フック部30aは、ティース部4bへ向けて突出している。把持装置25によって分離積層体20aが取り出される際、各フック部30aは、対応する鍔部4hに引っ掛かる。
ここで、エレメント径方向におけるティース部4bの寸法をティース長さL2とする。また、エレメント径方向において把持装置25と分離積層体20aとが重なる範囲をB2とする。このとき、B2<L2<L1が成り立っている。
実施の形態2における他の構成及び製造方法は、実施の形態1と同様である。
このような積層鉄心製造装置及び積層鉄心製造方法によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、一対のフック部30aが一対の鍔部4hに引っ掛けられるため、分離積層体20aをより確実にエレメント積層体20から取り出して移送することができる。
実施の形態3.
次に、図17は、実施の形態3による積層鉄心製造装置の要部を示す側面図である。図18は、図17の把持装置25及び押さえ装置27を示す正面図である。
実施の形態3では、各コアエレメント4に3つのティース部4bが設けられている。把持装置25は、一対の把持部材31を有している。一対の把持部材31は、互いに対向している。また、各把持部材31は、分離積層体20aに近付いたり離れたりする方向へ移動可能になっている。
各把持部材31は、分離積層体20aに接する把持面31aを有している。一対の把持面31aは、分離積層体20aを移動させる方向、即ち上方へ向けて互いの間隔が連続して大きくなるテーパ状にそれぞれ傾斜している。
押さえ装置27におけるエレメント積層体20に接する面は、エレメント積層体20に沿う曲面となっている。
ここで、エレメント径方向におけるヨーク部4aの寸法をヨーク厚みAとする。また、エレメント径方向において把持装置25と分離積層体20aとが重なる範囲をB3とする。このとき、B3<Aが成り立っている。
実施の形態3における他の構成及び製造方法は、実施の形態1と同様である。
このような積層鉄心製造装置及び積層鉄心製造方法によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1では、積層鉄心1の分割数Nを48としたが、分割数Nはこれに限定されない。例えば図19に示すように、分割数N=8であってもよい。
また、分割数Nは、1を除く非負の整数であれば、図20に示すように、0であってもよい。N=0の積層鉄心1を用いたモータでは、モータ出力によって、積層鉄心1の直径が100mmから300mmまでの大きさになることが想定される。この場合、把持装置25により、各コアエレメント4のティース部4bにおいて分離積層体20aを把持することができ、分離積層体20aを精度良く取り出すことができる。
また、各コアブロック3は、2つ以上の分離積層体20aを積層方向に積層することにより構成されてもよい。
また、実施の形態1~3では、回転電機のステータに用いられる積層鉄心1について説明したが、積層鉄心1はロータに用いられてもよい。
1 積層鉄心、4 コアエレメント、4a ヨーク部、4b ティース部、10 電磁鋼板、20 エレメント積層体、20a 分離積層体、22 加圧部、23 コア分離部、25 把持装置、28a 第1把持面、29a 第2把持面、31a 把持面。

Claims (16)

  1. それぞれ電磁鋼板から打ち抜かれてなる複数のコアエレメントを積層しエレメント積層体とする積層工程、
    前記複数のコアエレメントの積層方向に前記エレメント積層体を加圧した状態で、前記エレメント積層体から、前記積層方向における設定寸法分である前記エレメント積層体の一部を、前記積層方向に直交する方向へ移動させることにより、分離積層体を得るコア分離工程、及び
    前記分離積層体に含まれる複数の前記コアエレメントを互いに固定する固定工程
    を含む回転電機の積層鉄心製造方法。
  2. 前記コア分離工程においては、前記積層方向における前記エレメント積層体の寸法が縮小しなくなる加圧力よりも小さい加圧力により、前記エレメント積層体を加圧する請求項1記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  3. 前記コア分離工程においては、前記エレメント積層体を加圧することにより、少なくとも一部の前記コアエレメントを前記積層方向に弾性変形させる請求項2記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  4. 前記コア分離工程においては、前記エレメント積層体に対する加圧力と同じ加圧力で前記分離積層体を前記積層方向に加圧したまま、前記分離積層体を移動させる請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  5. 前記分離積層体は、積層鉄心の周方向の一部であり、
    複数の前記分離積層体を組み合わせることにより前記積層鉄心が構成される請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  6. 前記コア分離工程においては、把持装置により、前記積層鉄心の周方向に相当する方向から前記分離積層体を把持して前記分離積層体を移動させる請求項5記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  7. 前記積層鉄心の径方向に相当する方向であるエレメント径方向において、前記把持装置と前記分離積層体とが重なる範囲は、前記分離積層体の寸法よりも小さい請求項6記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  8. 前記コア分離工程においては、前記把持装置により、各前記コアエレメントのヨーク部において前記分離積層体を把持する請求項6又は請求項7に記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  9. 前記コア分離工程においては、前記把持装置により、各前記コアエレメントのティース部において前記分離積層体を把持する請求項6又は請求項7に記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  10. 前記固定工程は、溶接、接着、粘着、又は導線の巻き付けによって行う請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の回転電機の積層鉄心製造方法。
  11. それぞれ電磁鋼板から打ち抜かれてなる複数のコアエレメントを積層してなるエレメント積層体を、前記複数のコアエレメントの積層方向に加圧する加圧部、及び
    前記加圧部により加圧されている前記エレメント積層体から、前記積層方向における設定寸法分である前記エレメント積層体の一部を、前記積層方向に直交する方向へ移動させることにより、分離積層体を得るコア分離部
    を備えている回転電機の積層鉄心製造装置。
  12. 前記加圧部は、前記積層方向における前記エレメント積層体の寸法が縮小しなくなる加圧力よりも小さい加圧力により、前記エレメント積層体を加圧する請求項11記載の回転電機の積層鉄心製造装置。
  13. 前記コア分離部は、前記分離積層体を前記積層方向に加圧したまま移動させる請求項11又は請求項12に記載の回転電機の積層鉄心製造装置。
  14. 前記コア分離部は、積層鉄心の周方向に相当する方向から前記分離積層体を把持する把持装置を有している請求項11から請求項13までのいずれか1項に記載の回転電機の積層鉄心製造装置。
  15. 前記積層鉄心の径方向に相当する方向であるエレメント径方向において、前記把持装置と前記分離積層体とが重なる範囲は、前記分離積層体の寸法よりも小さい請求項14記載の回転電機の積層鉄心製造装置。
  16. 前記把持装置は、前記分離積層体に接する一対の把持面を有しており、
    前記一対の把持面は、前記分離積層体を移動させる方向へ向けて互いの間隔が連続して大きくなるテーパ状に傾斜している請求項14又は請求項15に記載の回転電機の積層鉄心製造装置。
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