JP7292128B2 - 縦型ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、縦型ブラインドに関する。
従来の縦型ブラインドとして、ヘッドレール内に、長手方向に沿って移動可能な複数の第1キャリアと複数の第2キャリアとが交互に配置され、複数の第1キャリアからはそれぞれ第1ルーバーが吊り下げられ、複数の第2キャリアからはそれぞれ第2ルーバーが吊り下げられているものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のブラインドは、第1キャリアのみに第1ルーバーを回転させる回転伝達機構が設けられ、第2ルーバーには回転伝達機構は設けられていない。第2ルーバーは、隣り合う第1ルーバーと当接して両隣の第1ルーバー間の隙間を塞ぎ、第1ルーバーの回転に追随して回転する。
特開平10-54186号公報
ここで、従来技術において、ブラインドが全開状態の場合、第1ルーバーはヘッドレールに対して垂直になる。第2ルーバーは、両隣の第1ルーバーと当接しているのでヘッドレールに対して垂直でない状態で保持されて、両隣の第1ルーバー間の隙間を塞ぎ、外から室内が丸見えになることが防止されている。
しかし、第2ルーバーと第1ルーバーとの間に隙間を開けて、外を観察可能な状態とすることが望まれる場合もある。
本発明は、第1ルーバーと第2ルーバーとが交互に配置された縦型ブラインドにおいて、第2ルーバーを第1ルーバーの回転に追随して回転させることができ、且つ、第2ルーバーを第1ルーバーに対して独立して回転させることもできる縦型ブラインドを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ヘッドレール内を長手方向に移動可能な第1キャリア及び第2キャリアと、前記第1キャリアから吊下げられる第1ルーバー及び前記第2キャリアから吊下げられる第2ルーバーと、前記第1ルーバーを回転させる第1回転力伝達機構及び前記第2ルーバーを回転させる第2回転力伝達機構と、を備え、前記第1ルーバーと前記第2ルーバーとは前記長手方向に互いに交互に配置され、前記第2キャリアは、前記第2回転力伝達機構から回転力が伝達可能な吊下げ軸と、前記第2ルーバーが吊下げられるフック部と、前記フック部を、前記吊下げ軸と一体回転可能、且つ前記吊下げ軸に対して相対回転可能な状態で、前記吊下げ軸に連結するバネと、を有し、前記第2ルーバーは、隣り合う前記第1ルーバーの回転に追随する回転動作が可能である縦型ブラインドを提供する。
前記フック部が前記吊下げ軸に対して相対回転すると、前記バネに付勢力が蓄積される。
前記フック部には、該フック部の前記吊下げ軸に対する相対回転範囲を規制する回転規制構造が設けられていることが好ましい。
記第2ルーバーの前記第1ルーバーとの当接により、前記第2ルーバーの回転が規制されて、前記フック部が前記吊下げ軸に対して相対回転して前記バネに付勢力が蓄積されることが好ましい。
本発明によれば、第1ルーバーと第2ルーバーとが交互に配置された縦型ブラインドにおいて、第2ルーバーを第1ルーバーの回転に追随して回転させることができ、且つ、第2ルーバーを第1ルーバーに対して独立して回転させることもできる縦型ブラインドを提供することができる。
第1実施形態のブラインドの正面図である。 第1実施形態のブラインドの平面図である。 第1実施形態の第1キャリアを長手方向の一方から見た幅方向の部分断面図である。 第2キャリアを長手方向の一方から見た幅方向の部分断面図である。 図4の状態から無負荷状態で第2ルーバーを回転させた状態を示す図である。 回転規制構造を説明する図であり、(a)は図4のA-A断面図、(b)は図5のB-B断面図である。 付勢バネの付勢力が蓄積された状態を説明する図である。 第1実施形態のブラインドを閉じる動作を説明する図である。 第1実施形態のブラインドを開く動作を説明する図である。 第2実施形態のブラインドの動作を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態の縦型ブラインド(以下、単にブラインドと称する)1について説明する。図1はブラインド1の正面図であり、図2はブラインド1の平面図である。
ブラインド1は、水平方向に延びるヘッドレール2と、ヘッドレール2内に配置された複数のキャリア(マスターキャリア3m、複数の第1キャリア31及び複数の第2キャリア32)と、複数のキャリアをそれぞれ貫通して長手方向に延びる第1駆動軸41及び第2駆動軸42と、複数のキャリアのそれぞれから吊下げられている複数の第1ルーバー51及び複数の第2ルーバー52と、を備える。
なお、長手方向とはヘッドレール2の延びる方向である。また、以下、長手方向と水平方向に直交する方向を幅方向、ブラインド1を室内の窓の前に取り付けたときに室内側となる側を前側、窓側となる側を後側とし、ブラインド1使用時に上下となる方向を、上下として説明する。
ヘッドレール2は、C形チャンネル状であり、図示しない複数のブラケットを介すか、又は直接ネジ止めすることで、窓枠の上部又は天井面に取り付けられる。
第1駆動軸41と第2駆動軸42とはそれぞれ回転自在で、ヘッドレール2内において長手方向に沿って互いに平行に配置されている。第1実施形態によるブラインド1では、第1駆動軸41が前側に配置され、第2駆動軸42が後側に配置されている。第1駆動軸41及び第2駆動軸42は、軸方向に延びる複数のスプライン溝が外周に設けられている。
第1ルーバー51と第2ルーバー52とは、第1実施形態において異なる部材で製造され、例えば第1ルーバー51は遮光性のある部材で、第2ルーバー52はレース等の透光性のある部材で製造されている。第1ルーバー51及び第2ルーバー52の下部には、それぞれバランスウェイト55,56が取り付けられている。
図1及び図2の図中右側となるヘッドレール2の長手方向の一端に、第1駆動装置61及び第2駆動装置62が配置されている。
第1駆動装置61は、第1駆動軸41の一端を回転自在に支持している。第1駆動軸41の他端は、図1及び図2の図中左側であるヘッドレール2の長手方向の他端に回転自在に支持されている。第1駆動装置61には、下方に延びる第1操作棒71が連結されている。第1操作棒71を回転すると、その回転は第1駆動装置61を介して第1駆動軸41に伝達され、第1駆動軸41が回転する。
第2駆動装置62は、第2駆動軸42の一端を回転自在に支持している。第2駆動軸42の他端は、ヘッドレール2の長手方向の他端に回転自在に支持されている。第2駆動装置62には、下方に延びる第2操作棒72が連結されている。第2操作棒72を回転すると、その回転は第2駆動装置62を介して第2駆動軸42に伝達され、第2駆動軸42が回転する。
マスターキャリア3m、複数の第1キャリア31及び複数の第2キャリア32は、第1駆動軸41及び第2駆動軸42に対して長手方向に移動自在に支持されている。第1キャリア31及び第2キャリア32は互いに交互に配置され、マスターキャリア3mは、第1キャリア31及び第2キャリア32を展開又は畳み込むために、ヘッドレール2の長手方向において第1キャリア31及び第2キャリア32よりも他端側に配置されている。
次に、第1キャリア31の構成を説明する。なお、マスターキャリア3mと第1キャリア31とは、開閉コード73への係留の有無以外は、略同様に構成されているので、マスターキャリア3mの説明は省略する。図3は、第1キャリア31を長手方向の一方から見た幅方向の部分断面図である。
第1キャリア31は、第1筐体31Aを備え、第1筐体31Aは、ヘッドレール2の長手方向に沿う方向の長さが短く、図3に示す幅方向で見た形状が略矩形の箱状である。第1筐体31Aの内部には、第1ウォームW1と、第1ウォームホイールWh1と、第1フック部81の一部と、摩擦バネ91とが配置されている。また、第1筐体31Aには、第1駆動軸41が挿通される第1貫通孔3aと、第2駆動軸42が挿通される第2貫通孔3bと、開閉コード73が貫通する一対の挿通孔3h・3hとが設けられている。
第1筐体31Aの前面と後面には一対のローラ3r・3rが回転自在に支持されている。一対のローラ3r・3rは、ヘッドレール2の内壁に対向配置された一対の案内レール2r・2rに載置されている。一対のローラ3r・3rは、案内レール2r・2r上を転動可能である。
また、第1筐体31Aの上面には、隣接するキャリア間を互いに連結するスペーサリンク3sが取り付けられている。
挿通孔3h・3hは、第1筐体31Aの下部における幅方向の左右に、長手方向に貫通するように設けられている。挿通孔3h・3hには開閉コード73が挿通されている。挿通孔3h・3hは、マスターキャリア3m、複数の第1キャリア31、複数の第2キャリア32のそれぞれに設けられている。
開閉コード73は、他端側をマスターキャリア3mに係留している。開閉コード73は、ヘッドレール2の他端側において折り返し、後方の挿通孔3h・3hを挿通し、ヘッドレール2の一端側において垂下して操作部を形成後に折り返し、前方の挿通孔3h・3hを挿通し、一端側をマスターキャリア3mに係留することで、ループを形成している。
外部に配置されたループ状の開閉コード73の一方を引くと、マスターキャリア3mがヘッドレール2の他端部側に向って牽引されると共に、スペーサリンク3sを介して各キャリア31,32も順次牽引され、各キャリア31,32の間隔を広げて展開することができる。マスターキャリア3mが最も他端側に移動した状態では、複数のキャリア31,32を等間隔で配置することもできる。
一方、ループ状の開閉コード73の他方を引くと、マスターキャリア3mがヘッドレール2の一端部側に向って牽引されると共に、マスターキャリア3mが隣接するキャリア31,32を順次押していくことで、複数のキャリア31,32をヘッドレール2の一端に畳み込むことができる。
第1貫通孔3aと第2貫通孔3bとは、第1筐体31Aの中央よりやや上の幅方向の左右に、長手方向に貫通するように設けられている。第1貫通孔3aの内部を第1駆動軸41が貫通し、第2貫通孔3bの内部を第2駆動軸42が貫通している。
第1貫通孔3a内に第1ウォームW1が配置されている。第1ウォームW1は、第1貫通孔3aと同じ長手方向に沿った軸を中心として回転自在に第1筐体31Aに保持されている。
第1ウォームW1の内周面には、第1駆動軸41の外周に設けられたスプライン溝と噛み合う内歯W1aが設けられており、第1ウォームW1は、第1駆動軸41が回転すると回転し、且つ第1駆動軸41に沿って長手方向に移動可能である。
第1ウォームW1の外周面には、次に述べる第1ウォームホイールWh1と噛み合う外歯W1bが設けられており、第1ウォームW1の回転を第1ウォームホイールWh1に伝達する。
第1操作棒71を操作すると、その回転は第1駆動装置61、第1駆動軸41、第1ウォームW1へと伝達され、第1ウォームホイールWh1が回転される。この第1ウォームホイールWh1へ回転力を伝達する第1操作棒71、第1駆動装置61、第1駆動軸41及び第1ウォームW1を総称して第1回転力伝達機構という。
第1ウォームホイールWh1は、第1筐体31Aの内部の幅方向の略中央に、回転軸が上下方向を向くようにして回転自在に保持された第1吊下げ軸である。
第1ウォームホイールWh1の下端には第1ウォームホイールWh1と同軸に第1フック部81が保持されている。第1ウォームホイールWh1には上下方向に貫通する穴が設けられ、その穴に第1フック部81の上端に設けられた突部が挿入されている。
摩擦バネ91が、第1フック部81の突部の基端部と第1ウォームホイールWh1の穴の内周面との間に介挿されており、両者に摩擦力を付与する。第1フック部81の下端は第1筐体31Aの下面からさらに下方に延び、その延びた箇所に第1ルーバー51が係脱自在に吊下げられている。
第1ウォームホイールWh1の回転は摩擦バネ91を介して第1フック部81に伝達され、第1フック部81に吊下げられた第1ルーバー51が回転する。
なお、第1ルーバー51に負荷が作用して回転できない状況においては、摩擦バネ91によって第1ウォームホイールWh1が第1フック部81に対して空転することができる。これにより、第1ルーバー51又は第1ウォームW1、第1ウォームホイールWh1及び第1フック部81の破損を防止することができる。
次に、第2キャリア32の構成を説明する。なお、第1キャリア31と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図4は、第2キャリア32を長手方向の一方から見た幅方向の部分断面図である。図5は、図4の状態から無負荷状態で第2ルーバー52を回転させた状態を示す図である。
第2キャリア32が第1キャリア31と異なる第1の点は、第1貫通孔3a内に第1ウォームW1は配置されておらず、第2貫通孔3b内に第2ウォームW2が配置されている点である。
第1ウォームW1と第1貫通孔3aとの関係と同様に、第2ウォームW2は、第2貫通孔3bと同じ長手方向を向く軸を中心として回転自在に第2筐体32Aに対して保持されている。
第2ウォームW2の内周面には、第2駆動軸42の外周に設けられたスプライン溝と噛み合う内歯W2aが設けられており、第2ウォームW2は、第2駆動軸42が回転すると回転し、且つ第2駆動軸42に沿って長手方向に移動可能である。
第2ウォームW2の外周面には、次に述べる第2ウォームホイールWh2と噛み合う外歯W2bが設けられており、第2ウォームW2の回転を第2ウォームホイールWh2に伝達する。
第2操作棒72を操作すると、その回転は第2駆動装置62、第2駆動軸42、第2ウォームW2へと伝達され、第2ウォームホイールWh2が回転される。この第2ウォームホイールWh2へ回転力を伝達する第2操作棒72、第2駆動装置62、第2駆動軸42及び第2ウォームW2を総称して第2回転力伝達機構という。
第2キャリア32が第1キャリア31と異なる第2の点は、第2ウォームホイールWh2と第2フック部82との連結部の構造である。
第2ウォームホイールWh2は、第2筐体32Aの内部の幅方向の略中央に、回転軸が上下方向を向くようにして回転自在に保持された第2吊下げ軸である。
第2ウォームホイールWh2の下端には第2ウォームホイールWh2と同軸に第2フック部82が保持されている。
第2ウォームホイールWh2の下端と第2フック部82の上端とは、付勢バネ92を介して連結されている。付勢バネ92はコイルバネで、付勢バネ92の一端は第2ウォームホイールWh2に保持され、付勢バネ92の他端は第2フック部82に保持されている。
第2フック部82には、第2フック部82の第2ウォームホイールWh2に対する相対回転範囲を規制する回転規制構造80が設けられている。図6は回転規制構造80を説明する図であり、(a)は図4のA-A断面図、(b)は図5のB-B断面図である。回転規制構造80は、第2フック部82の外周に設けられた円弧状突起83を備える。円弧状突起83は、第2フック部82の外周の全周ではなく一部に設けられ、実施形態において中心角が約210°となる範囲に設けられている。円弧状突起83は、図中時計回り方向を向いた先端面83aと、図中反時計回り方向を向いた先端面83bとを備える。
また、回転規制構造80は、第2筐体32Aの下面における第2フック部82が下方に延びる開口が設けられた部分の内面側に、筐体側突起32Bを備える。筐体側突起32Bは、開口の内面全周ではなく一部に設けられ、実施形態において中心角が約60°となる範囲に設けられている。筐体側突起32Bは、図中反時計回り方向を向いた当接面32aと、図中時計回り方向を向いた当接面32bとを備える。
図6(a)の状態で、円弧状突起83の先端面83aと、筐体側突起32Bの当接面32aとが当接し、円弧状突起83の先端面83bと、筐体側突起32Bの当接面32bとは当接していない。したがって、第2フック部82は図中矢印で示す反時計回りに回転可能であるが、時計回りには回転できない。
図6(b)の状態で、円弧状突起83の先端面83bと、筐体側突起32Bの当接面32bが当接し、円弧状突起83の先端面83aと、筐体側突起32Bの当接面32aとは当接していない。したがって、第2フック部82は図中矢印で示す時計回りに回転可能であるが、反時計回りには回転できない。
すなわち、第2フック部82の回転は、360°から円弧状突起83の中心角と、筐体側突起32Bの中心角とを引いた角度に規制される。例えば、実施形態では360°から約210°と約60°とを引いた約90°の範囲に規制される。すなわち、第2フック部82の回転は、図4の状態と図5の状態との間の角度に規制される。
図6(a)、図4の状態から、第2ウォームホイールWh2が回転すると、第2フック部82(すなわち第2ルーバー52)に負荷が加わっていない限り、第2フック部82も回転する。そして、図6(b)、図5に示すように第2ウォームホイールWh2と共に第2フック部82が約90°回転すると、回転規制構造80が設けられているので、第2フック部82はこれ以上同方向に回転しない。
このように第2フック部82は、回転規制構造80により規制される範囲内では、負荷が加わっていない限り回転可能である。しかし、第2フック部82に負荷が加わると、第2ウォームホイールWh2が回転しても第2フック部82は回転せず、その回転力は、付勢バネ92の付勢力として蓄積される。
図7は付勢バネ92の付勢力が蓄積された状態を説明する図である。
図4の状態から、第2ウォームホイールWh2が回転すると、第2ルーバー52(第2フック部82)に負荷が加わっていない限り、第2フック部82も回転する。しかし、第2ルーバー52(第2フック部82)に例えば図中矢印Fで示す方向に負荷が加わると、第2ウォームホイールWh2は回転を継続するが、第2ルーバー52(第2フック部82)は回転しない。
この場合、付勢バネ92の巻きを自然状態よりも解く方向又は自然状態よりも巻く方向に力が加わり、付勢バネ92には自然状態に戻す方向の付勢力が蓄積される。
図8は、ブラインド1を閉じる動作を説明する図である。図中左側の記号は、第2ウォームホイールWh2の回転角度を説明する図である。
[図8(a)]
第1ルーバー51及び第2ルーバー52が幅方向を向いているブラインド1の全開状態である。第1ルーバー51と第2ルーバー52とは、上述のように互いに交互に配置されている。そして、実施形態において、第1ルーバー51の幅は、第2ルーバー52の幅より長い。また、一つの第1ルーバー51と、それと隣接する第1ルーバー51との間の距離(長手方向の距離)は、第2ルーバー52の幅より狭い。
[図8(b)]
第1回転力伝達機構を動作させていないので、第1ルーバー51は幅方向を向いたままである。
第2回転力伝達機構を動作させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82及び第2ルーバー52の図中反時計回りの回転を開始する。このとき、図8(a)よりは狭まるが、第1ルーバー51と第2ルーバー52との間にはまだ隙間がある。
[図8(c)]
第1回転力伝達機構を動作させていないので、第1ルーバー51はまだ幅方向を向いたままである。
第2回転力伝達機構をさらに動作させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82、第2ルーバー52を図中反時計回りにさらに回転させる。そうすると、一つの第1ルーバー51とそれと隣接する第1ルーバー51との間の距離(長手方向の距離)は、第2ルーバー52の幅より狭いので、図8(b)よりもさらに第1ルーバー51と第2ルーバー52との間の隙間が狭まり、第2ルーバー52が第1ルーバー51と当接する。その後、第2回転力伝達機構をさらに動作させても、第2ルーバー52は第1ルーバー51と当接しているため回転が規制され、第2ウォームホイールWh2が回転しても第2フック部82は回転せず、すなわち第2フック部82が第2ウォームホイールWh2に対して相対回転して付勢バネ92に付勢力が蓄積される。
[図8(d)]
第1回転力伝達機構を動作させ、第1ウォームホイールWh1、第1フック部81、第1ルーバー51を、幅方向を向いた状態から長手方向を向いた状態へと図中反時計回りに回転させる。
第2回転力伝達機構は図8(c)の状態から動作させていないが、第2ルーバー52は付勢バネ92に蓄積された付勢力によって、第1ルーバー51との当接状態を保ったまま第1ルーバー51の回転に追随して回転する。
[図8(e)]
第1回転力伝達機構を動作させ、第1ウォームホイールWh1、第1フック部81、第1ルーバー51を、図8(d)の状態よりもさらに図中反時計回りに回転させると、第1ルーバー51は、略長手方向を向いた状態となる。
この場合も第2回転力伝達機構は図8(d)の状態から動作させていないが、第2ルーバー52は付勢バネ92に蓄積された付勢力によって、第1ルーバー51との当接状態を保ったまま第1ルーバー51の回転に追随して略長手方向を向いた状態となる。
図9は、ブラインド1を開く動作を説明する図である。図中左側の記号は、図8と同様に第2ウォームホイールWh2の回転角度を説明する図である。
[図9(a)]
図8(e)と同じ状態で第1ルーバー51は略長手方向を向いた状態である。
第2ルーバー52も略長手方向を向いた状態で、付勢バネ92に蓄積された付勢力によって、第1ルーバー51との当接状態を保っている。
[図9(b)]
第1回転力伝達機構を動作させ、第1ウォームホイールWh1、第1フック部81、第1ルーバー51、長手方向を向いた状態から幅方向を向いた状態へと図中時計回りに回転させる。
第2回転力伝達機構は図9(a)の状態から動作させていないが、第2ルーバー52は第1ルーバー51に押されて、第1ルーバー51との当接状態を保ったまま第1ルーバー51の回転に追随して幅方向を向き始め、付勢バネ92に付勢力を蓄積する。
[図9(c)]
第1回転力伝達機構を動作させ、第1ウォームホイールWh1、第1フック部81、第1ルーバー51を、図9(b)の状態よりもさらに図中時計回りに回転させる。第1ルーバー51は幅方向を向いた状態を超えてさらに回転する。
第2回転力伝達機構は、図9(b)の状態から回転させていないが、第2ルーバー52は第1ルーバー51に押されて、第1ルーバー51との当接状態を保ったまま第1ルーバー51の回転に追随して幅方向への移動を継続し、さらに付勢バネ92に付勢力を蓄積する。
[図9(d)]
第1回転力伝達機構は図9(c)の状態から動作させていないので、第1ルーバー51は移動しない。
第2回転力伝達機構を回転させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82、第2ルーバー52を、図9(c)の状態から図中時計回りに回転させ、付勢バネ92の付勢力を解除する。第2ルーバー52は第1ルーバー51と当接しているが、付勢バネ92は自然状態である。
[図9(e)]
第2回転力伝達機構をさらに回転させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82、第2ルーバー52を、図9(d)の状態から図中時計回りに回転させる。第2ルーバー52は第1ルーバー51に対して独立して回転し、第1ルーバー51から離れて第1ルーバー51と第2ルーバー52との間に隙間を開けて、隙間から屋外を眺望できる状態となる。
以上、本実施形態によると、第2ルーバー52は、第2フック部82に保持され、第2フック部82は第2ウォームホイールWh2と付勢バネ92を介して連結されている。そして、互いに隣接する第1ルーバー51間の距離(長手方向の距離)は、第2ルーバー52の幅より狭い。
したがって、第2ルーバー52が第1ルーバー51に対して相対回転すると、一定の範囲では第2ルーバー52は第1ルーバー51と当接しない。この当接していない範囲では、第2ルーバー52の回転は第1ルーバー51によって制限されず、第2ルーバー52及び第2フック部82は、第2ウォームホイールWh2と一体回転する。
一方、第2ルーバー52が第1ルーバー51に対して相対回転し、一定の範囲を超えると第2ルーバー52は第1ルーバー51と当接する。当接した後、第2ルーバー52の回転は第1ルーバー51によって制限され、第2ウォームホイールWh2は、第2ルーバー52及び第2フック部82に対して相対回転する。
このように、第2ルーバー52及び第2フック部82は、第2ウォームホイールWh2に対して一体回転と、相対回転との両方が可能となる。
すなわち、第2ルーバー52は、隣り合う第1ルーバー51の回転に追随する回転動作と、第1ルーバー51に対して独立して回転する回転動作との両方を行うことができる。
また、付勢バネ92が付勢された状態で第1ルーバー51と第2ルーバー52とが当接していると、第1ルーバー51が回転した場合に第2ルーバー52は、第1ルーバー51に当接したまま、第1ルーバー51の回転に追随するので、第2ルーバー52と第1ルーバー51との間の隙間が開くことがない。
さらに、第2フック部82に第2ルーバー52の回転範囲を規制する回転規制構造80が設けられているので、第2ルーバー52を任意の範囲内で回転させることができる。
第2ルーバー52を付勢バネ92の付勢力によって常に第1ルーバー51と当接した状態にしておくことができるので、第1ルーバー51と第2ルーバー52との当接状態を安定して維持することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のブラインド100について説明する。図10は第2実施形態のブラインド100の動作を説明する図である。第2実施形態のブラインド100が第1実施形態と異なる点は、第1キャリア及び第1ルーバーが設けられていない点である。第2キャリア及び第2ルーバーに関する構造は第1実施形態と同様であるので、構造に関する説明は省略する。
[図10(a)]
第2ルーバー52が幅方向を向いているブラインド1の全開状態である。
[図10(b)]
第2回転力伝達機構を動作させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82、第2ルーバー52の図中反時計回りの回転を開始する。
[図10(c)]
第2回転力伝達機構をさらに動作させ、第2ウォームホイールWh2、第2フック部82、第2ルーバー52を図中反時計回りにさらに回転させる。第2ルーバー52は、略長手方向を向いた状態となる。
[図10(d)]
(c)の状態で、一部の第2ルーバー52が、例えば風等であおられて、長手方向から幅方向を向いた状態を示す。
第2実施形態によると、このように、一部の第2ルーバー52が例えば風であおられる等の外力が加わって、長手方向から幅方向を向いた場合であっても、付勢バネ92の付勢力で第2ルーバー52はもとの長手方向を向いた状態に戻ることができる。したがって、風等の外力が加わって一部の第2ルーバー52が他の第2ルーバー52と異なる方向を向いてもブラインド100が破損することがない。
W1:第1ウォーム(第1回転力伝達機構)
W2:第2ウォーム(第2回転力伝達機構)
Wh1:第1ウォームホイール(第1吊下げ軸)
Wh2:第2ウォームホイール(第2吊下げ軸,吊下げ軸)
1、100:ブラインド(縦型ブラインド)
2:ヘッドレール
3a:第1貫通孔
3b:第2貫通孔
31:第1キャリア
31A:第1筐体
32:第2キャリア
32A:第2筐体
32B:筐体側突起(回転規制構造)
32a:当接面(回転規制構造)
32b:当接面(回転規制構造)
41:第1駆動軸(第1回転力伝達機構)
42:第2駆動軸(第2回転力伝達機構)
51:第1ルーバー
52:第2ルーバー
61:第1駆動装置(第1回転力伝達機構)
62:第2駆動装置(第2回転力伝達機構)
71:第1操作棒(第1回転力伝達機構)
72:第2操作棒(第2回転力伝達機構)
80:回転規制構造
81:第1フック部
82:第2フック部(フック部)
83:円弧状突起(回転規制構造)
83a:先端面(回転規制構造)
83b:先端面(回転規制構造)
92:付勢バネ(バネ)

Claims (4)

  1. ヘッドレール内を長手方向に移動可能な第1キャリア及び第2キャリアと、
    前記第1キャリアから吊下げられる第1ルーバー及び前記第2キャリアから吊下げられる第2ルーバーと、
    前記第1ルーバーを回転させる第1回転力伝達機構及び前記第2ルーバーを回転させる第2回転力伝達機構と、を備え、
    前記第1ルーバーと前記第2ルーバーとは前記長手方向に互いに交互に配置され、
    前記第2キャリアは、
    前記第2回転力伝達機構から回転力が伝達可能な吊下げ軸と、
    前記第2ルーバーが吊下げられるフック部と、
    前記フック部を、前記吊下げ軸と一体回転可能、且つ前記吊下げ軸に対して相対回転可能な状態で、前記吊下げ軸に連結するバネと、を有し、
    前記第2ルーバーは、隣り合う前記第1ルーバーの回転に追随する回転動作が可能である縦型ブラインド。
  2. 前記フック部が前記吊下げ軸に対して相対回転すると、前記バネに付勢力が蓄積される、
    請求項1に記載の縦型ブラインド。
  3. 前記フック部には、該フック部の前記吊下げ軸に対する相対回転範囲を規制する回転規制構造が設けられている、
    請求項1又は2に記載の縦型ブラインド。
  4. 記第2ルーバーの前記第1ルーバーとの当接により、前記第2ルーバーの回転が規制されて、前記フック部が前記吊下げ軸に対して相対回転して前記バネに付勢力が蓄積される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
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