JP7291460B2 - 放射線硬化型インク、積層物、放射線硬化型インクの製造方法 - Google Patents
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Description
脂環構造を有する多官能重合性化合物(γ)と、を含有する。
前記放射線硬化型インク中の前記多官能重合性化合物(Ζ)の含有率が1質量%以上50質量%以下である、と好ましい。
前記放射線硬化型インクは、アルキレンオキサイド付加物である重合性化合物を含有し、
アルキレンオキサイド付加物の付加数が異なる複数の放射線硬化型インク試料を調製し、
前記複数の放射線硬化型インク試料を硬化して複数の硬化試料を形成し、
前記複数の硬化試料のそれぞれの特性を測定して、アルキレンオキサイド付加物の付加数と、硬化物の特性の関係を得、
所望の特性に対応した、アルキレンオキサイド付加物の付加数を、前記関係に基づいて決定する付加数決定工程と、
前記決定した付加数のアルキレンオキサイド付加物を含む、放射線硬化型インクを調製する工程と、を含む。
本発明に係る、単官能重合性化合物(β)は、ヘテロ原子が酸素原子である複素環構造を有する、重合性官能基を1つのみ有する化合物である。
本発明に係る、多官能重合性化合物(γ)は、脂環構造を有する、重合性官能基を2つ以上有する化合物である。脂環構造は、芳香族性を有しない炭化水素環構造であり、単環構造又は多環構造である。脂環構造は、多環構造であると好ましい。脂環構造は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を含んだヘテロ環構造であっても良い。ヘテロ原子としては、酸素原子が好ましい。
本発明の放射線硬化型インクは、更に、ビシクロ以上の環状構造を有しない多官能重合性化合物(Ζ)を含有すると好ましい。
多官能重合性化合物(Ζ)は、ビシクロ以上の環状構造を有しない、重合性官能基を2つ以上有する化合物である。例えば、鎖状構造又は単環構造を有する重合性官能基を2つ以上有する化合物である。単環構造は芳香族性を有していても良い。重合性官能基としては、前述の単官能重合性化合物(β)で挙げた官能基が挙げられる。多官能重合性化合物(Ζ)としては、2官能重合性化合物及び3官能重合性化合物が挙げられる。具体的には、多官能(メタ)アクリレートが挙げられ、より具体的には、2官能(メタ)アクリレート及び3官能(メタ)アクリレートが挙げられ、3官能アクリレートが好ましい。
放射線硬化型インクは、任意成分として、鎖状単官能重合性化合物(α)を含有することができる。鎖状単官能重合性化合物(α)としては、鎖状単官能(メタ)アクリレート等が挙げられる。具体的には、特許文献1に記載されているような、トリデシルアクリレート(TDA)、エトキシジエチレングリコールアクリレート(EOEOEA)等の、ホモポリマーのガラス転移点が0℃以下の、脂環式構造を有しないアクリレートモノマーが挙げられる。放射線硬化型インク中の鎖状単官能重合性化合物(α)の含有率は特に限定されないが、20質量%未満が好ましく、10質量%未満がより好ましく、0質量%であると特に好ましい。鎖状単官能重合性化合物(α)の含有率がこの範囲にあると、臭気の点で好ましい。
開始剤としては、例えば、(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-(2,4,4-トリメチルペンチル)-フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、エトキシ-フェニル-(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤、4,4’-ジアミノベンゾフェノン等のαアミノアルキルフェノン系開始剤、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3-メチルアセトフェノン、4-クロロベンゾフェノン、4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2-イソプロピルチオキサントン、2-クロロチオキサントン、2-メチル-1-〔4-(メチルチオ)フェニル〕-2-モルホリノ-プロパン-1-オン、等が挙げられる。これらの開始剤は一種単独又は複数種を併用することができる。
炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、フェニル基、2,4,6-トリメチルフェニル基などが挙げられる。
本発明の放射線硬化型インクは、更に着色剤を含有すると好ましい。着色剤としては、CMYBの各種着色剤を適宜用いることができる。着色剤は、前述の重合性化合物相に溶解又は分散させることができる。
本発明の放射線硬化型インクは、本発明の効果を損なわない範囲で、更にその他の成分を含有することができる。その他の成分としては、増感剤、連鎖移動剤、重合禁止剤、架橋剤、老化防止剤、酸化防止剤、防腐剤、リン酸エステル系およびその他の難燃剤、湿潤分散材、帯電防止剤、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、有機フィラー、無機フィラーなどが挙げられる。
本発明の放射線硬化型インクの調製方法は特に限定されないが、例えば、着色剤と分散剤とを重合性化合物と混合し、攪拌し、例えば20質量%程度の顔料分散体を調製する。また、ヘテロ原子が酸素原子である複素環構造を有する単官能重合性化合物(β)と、多環構造を有する多官能重合性化合物(γ)と、必要により加える開始剤、重合禁止剤、顔料分散体などを含有する混合液を、ホモジナイザー、コロイドミルなどの撹拌機、乳化機を用いて分散させる。
前述の本発明の放射線硬化型インクは、重合性化合物にアルキレンオキサイド付加物を含有させて、アルキレンオキサイド付加物の付加数によって、得られるインクの粘度、硬化性などの特性、硬化物、印刷物の強度、強靱性、伸び性、屈曲性、密着性、耐擦過性などの特性を変化させることができる。例えば、アルキレンオキサイド付加物が、前記の式(Ζ1)のように付加数がnで示される場合、付加数nを1、2、3、4等に変化させて、強度などの特性を変化させることができる。例えば、付加数nを小さくすると強度を上げることができる。
この手法は、前述の本発明の放射線硬化型インクに限定されず、他の放射線硬化型インクに適用可能である。すなわち、放射線硬化型インクの製造方法において、放射線硬化型インクをアルキレンオキサイド付加物である重合性化合物を含有したものとし、1)アルキレンオキサイド付加物の付加数が異なる複数の放射線硬化型インク試料を調製し、その複数の放射線硬化型インク試料を硬化して複数の硬化試料を形成し、その複数の硬化試料のそれぞれの特性を測定して、アルキレンオキサイド付加物の付加数と、硬化物の特性の関係を得、所望の特性に対応した、アルキレンオキサイド付加物の付加数を、前記関係に基づいて決定する付加数決定工程と、2)その決定した付加数のアルキレンオキサイド付加物を含む、放射線硬化型インクを調製する工程と、を含む、放射線硬化型インクの製造方法によって、所望の特性の放射線硬化型インクを得ることができる。
例えば、放射線硬化型インクをアルキレンオキサイド付加物である重合性化合物を含有したものとし、その放射線硬化型インクの製造方法に、1)アルキレンオキサイド付加物の付加数が異なる複数の放射線硬化型インク試料を調製し、前記複数の放射線硬化型インク試料を塗布して複数の塗膜試料を形成し、前記複数の塗膜試料の硬度を測定して、アルキレンオキサイド付加物の付加数と、塗膜試料の硬度の相関関係情報を得、所望の塗膜硬度に対応した、アルキレンオキサイド付加物の付加数を、前記相関関係情報に基づいて決定する付加数決定工程と、2)前記決定した付加数のアルキレンオキサイド付加物を含む、放射線硬化型インクを調製する工程と、を含ませることで、粘度と、得られる印刷物の硬度、強靱性等の特性が調整された、放射線硬化型インクを製造することが容易に行える。また、1)アルキレンオキサイド付加物の付加数を決定する付加数決定工程と、2)アルキレンオキサイド付加物の含有率を決定する含有率決定工程と、3)前記決定した付加数のアルキレンオキサイド付加物を前記決定した含有率で含む、放射線硬化型インクを調製する工程と、を含ませることで、粘度と、得られる印刷物の硬度、強靱性等の特性が調整された、放射線硬化型インクを製造することが容易に行える。
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。各種溶剤インク試料の性能試験については、以下の方法で行った。ここで、特に断りの無い限り「部」は質量部である。
TVE-33L(東機産業製)を用いて、測定温度:25℃、回転数:20rpmの条件で測定した。粘度が高すぎる(例えば50mPa・sを超えるもの、更に100mPa・sを超えるもの)とインクジェット用インクとしては不適切である。
硬化後の印刷物を5cm×5cm角に切断し、ポリ袋に入れ室温で24時間静置後に、臭気評価を行った。以下の基準で臭気を評価し、評価者10人の平均値を算出した。評価が7以上であれば、実用上、問題ないレベルである。
10-9:臭気を感じないレベル。
8-7:わずかに臭気を感じる。
6-5:ある程度の臭気があるが、不快なレベルでない。
4-3:強い臭気がある。
2-1:非常に強い臭気がある。
印刷物に照射する紫外線量を変える。皮膜に対して、綿棒で擦り跡が付かないことで硬化しているかを確認した。
〇:600mJ/cm2で硬化
△:1200mJ/cm2で硬化
×:1800mJ/cm2以上必要
白色塩化ビニルシートに印刷して得られた印刷膜を指で触り、べたつきを次の基準で評価した。
5:べたつきほぼ感じない
4:わずかにべたつきを感じる
3:ややべたつき感じる
2:べたつきを感じる
1:非常に強いべたつきを感じる
PET基材に印刷して得られた印刷膜を、各硬さの鉛筆で45度角・一定荷重で1cm引っ掻き、傷跡が付かない鉛筆硬度とする。
白色塩化ビニルシートに印刷して得られた印刷膜を、学振試験機RT-300(大栄科学製)にて100回往復(サンドペーパー#400)で擦過する。荷重2N、擦過速度30往復/min.。擦過後の印刷膜の跡を評価した。
〇:基材露出なし
△:基材が一部露出~10%
×:基材露出10%以上
白色塩化ビニルシートに印刷して得られた印刷膜を、引っ張り試験機オートグラフAGS-1KNJ(株式会社島津製作所製)で評価した。引っ張り速度50mm/min.で引っ張り、亀裂が入るまでの伸び率を算出した。
白色塩化ビニルシートに印刷して得られた印刷膜の耐折り曲げ性を、JIS K5600-5-1(耐屈曲性(円筒形マンドレル))に基づいてマンドレル屈曲試験機を用いて評価した。マンドレルは、直径が2、3、4、5、6、8、10、12、16、20、25、32mmのものを用い、マンドレルによって曲げられた、白色塩化ビニルシートに印刷された印刷膜の割れや剥がれが観測できない最小のマンドレルの直径を求めた。数値が小さいほど、耐折り曲げ性が高い。
基盤目(2mm角、25個)のセロハンテープによる剥離評価を実施して、25個のうち剥離した数を調べた。そして、次のように評価した。
5:基盤目試験にて剥離数が0個
4:基盤目試験にて剥離数が1個~5個
3:基盤目試験にて剥離数が6個~13個
2:基盤目試験にて剥離数が14個~19個
1:基盤目試験にて剥離数が20個以上
アトラス・ウエザオメータCi4000(東洋精機製)にて、光照射および水噴霧条件で500時間試験後に印刷物表面を確認した。
〇:クラックなし
△:微小なクラックが発生
×:クラックが全面に発生
(インクの作製)
ピグメントブルー[15:3]20部、ソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製;顔料分散剤)4部、CTFA76部を合わせて100部として、これらを混合して撹拌して、顔料分散液E(顔料濃度20質量%)を得た。次に、表1に示すように、得られた顔料分散液E10部と、ヘテロ原子が酸素原子である複素環構造を有する単官能重合性化合物(β)としてCTFAを50.9部、多環構造を有する多官能重合性化合物(γ)としてTCDDAを15部、多官能重合性化合物(γ)としてEO3TMPTAを15部、開始剤としてTPOを5部、IRGACURE819を1部、及びDETXを3部、重合禁止剤としてalbaを0.03部、表面調整剤としてTEGO Rad2100を0.1部の混合液を横型ビーズミル(直径0.5mmのジルコニアビーズを使用)で分散させて、放射線硬化型インクE1を得た。得られた放射線硬化型インクE1の粘度及び臭気試験を行った。得られた評価結果を表1に示す。
次に、インクジェットプリンタ(ミマキエンジニアリング社製、商品名:UJF3042、マルチパス方式、UV-LEDランプ搭載)を使用して、放射線硬化型インクE1で印刷物E1を作製した。720×600dpi解像度のベタパターンで100%濃度部分の印字部について、硬化性、タック、鉛筆硬度、耐擦過性、伸び率、耐折り曲げ性、密着性、耐候性の試験を行った。評価結果を表1に示す。
表1に示す配合で実施例1と同様にして放射線硬化型インクE2~E9を調整した。得られた放射線硬化型インクE2~E9を用いて、粘度及び臭気試験を行った。評価結果を1に示す。
また、放射線硬化型インクE2~E9を用いて、実施例1と同様にして、印刷物E2~E9を作製した。得られた印刷物E2~E9を用いて、硬化性、タック、鉛筆硬度、耐擦過性、伸び率、耐折り曲げ性、密着性、耐候性の試験を行った。評価結果を表1に示す。
(インクの作製)
ピグメントブルー[15:3]20部、ソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製;顔料分散剤)4部、2-フェノキシエチルアクリレート76部を合わせて100部として、これらを混合して撹拌して、顔料分散液R(顔料濃度20質量%)を得た。顔料分散液Eの代わりに顔料分散液Rを用い、表1に示す配合で実施例1と同様にして放射線硬化型インクR1、R2を調整した。放射線硬化型インクR1、R2は、引用文献1に記載の放射線硬化型インクに対応する。得られた放射線硬化型インクR1、R2を用いて、粘度及び臭気試験を行った。評価結果を表1に示す。
また、放射線硬化型インクR1、R2を用いて、実施例1と同様にして、印刷物R1、R2を作製した。得られた印刷物R1、R2を用いて、硬化性、タック、鉛筆硬度、耐擦過性、伸び率、耐折り曲げ性、密着性、耐候性の試験を行った。評価結果を表1に示す。
CTFA :環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート
IBXA :イソボルニルアクリレート
EOEOEA :エトキシジエチレングリコールアクリレート
TDA :トリデシルアクリレート
TCDDA :トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
EO3TMPTA :エトキシ化3 トリメチロールプロパントリアクリラート
EO6TMPTA :エトキシ化6 トリメチロールプロパントリアクリラート
EO9TMPTA :エトキシ化9 トリメチロールプロパントリアクリラート
EO15TMPTA:エトキシ化15 トリメチロールプロパントリアクリラート
TPO :2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド(BASF製)
TPO-L:エトキシ-フェニル-(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フォスフィンオキサイド
IRGACURE819 :ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニル-フォスフィンオキサイド
DETX :2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オン(LAMBSON社製)
TEGO Rad2100 :シリコンアクリレート
alba(ノンフレックスアルバ) :2,5-ジ-t-ブチルヒドロキノン(精工化学社製)
Claims (7)
- ヘテロ原子が酸素原子である複素環構造を有する単官能重合性化合物(β)と、
脂環構造を有する多官能重合性化合物(γ)と、
ビシクロ以上の環状構造を有しない多官能重合性化合物(Ζ)と、
開始剤と、を含有する放射線硬化型インクであって、
前記単官能重合性化合物(β)は式(β1)で示される環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート(CTFA)であり、
前記多官能重合性化合物(Ζ)が、アルキレンオキサイド付加物であり、且つ式(Ζ1)で示されるトリメチロールプロパントリアクリレート及び式(Z2)で示されるペンタエリスリトールトリアクリレートから選ばれる少なくとも1つであり、
前記開始剤は、式(I)で示されるアシルフォスフィンオキサイド系開始剤であり、
前記単官能重合性化合物(β)の前記放射線硬化型インク中の含有率が40質量%以上60質量%以下であり、
前記脂環構造を有する多官能重合性化合物(γ)の含有率が10質量%以上30質量%以下であり、
前記多官能重合性化合物(Ζ)の含有率が5質量%以上17質量%以下である、放射線硬化型インク。
- 前記単官能重合性化合物は、単官能(メタ)アクリレートであり、前記多官能重合性化合物は、多官能(メタ)アクリレートである、請求項1に記載の放射線硬化型インク。
- 更に、前記開始剤として、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニル-フォスフィンオキサイドおよび/または2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オンを含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の放射線硬化型インク。
- インクジェット用である、請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線硬化型インク。
- 基材と、
前記基材上に、請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線硬化型インクが硬化してなるインク層と、を備える積層物。
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