JP7291347B2 - 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法 - Google Patents

図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7291347B2
JP7291347B2 JP2019173269A JP2019173269A JP7291347B2 JP 7291347 B2 JP7291347 B2 JP 7291347B2 JP 2019173269 A JP2019173269 A JP 2019173269A JP 2019173269 A JP2019173269 A JP 2019173269A JP 7291347 B2 JP7291347 B2 JP 7291347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawings
search
target
group
search target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019173269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021051469A (ja
Inventor
充 森本
輝巳 竹原
和雄 清滝
輝尚 寶珍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Institute of Technology NUC
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Institute of Technology NUC
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Institute of Technology NUC, Nissin Electric Co Ltd filed Critical Kyoto Institute of Technology NUC
Priority to JP2019173269A priority Critical patent/JP7291347B2/ja
Publication of JP2021051469A publication Critical patent/JP2021051469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291347B2 publication Critical patent/JP7291347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、図面検索装置に関する。
例えば、プラントエンジニアリング分野では、大量の図面(例:過去図面)の取り扱いが必要となる。このため、大量の図面から、所望の図面を効率的に検索するための技術が要求されている。
一例として、特許文献1には、図面検索システム(図面管理システム)のユーザインターフェースに関する技術が開示されている。特許文献1の図面検索システムは、ユーザによる機器名および図面の種別名のそれぞれの選択操作を受け付け、当該選択操作に応じた図面群を検索する。
特開2003-99484号公報
特許文献1の図面検索システムによれば、ユーザに検索ワードの入力を行わせることなく、上記選択操作に応じた検索結果(図面群)を提示できる。しかしながら、後述するように、特許文献1の図面検索システムでは、ターゲット図面に対応する所望の図面(例:ターゲット図面との関連性が高いと考えられる特定の図面)を、検索結果から迅速に発見することは、ユーザにとって必ずしも容易ではない。
このように、従来の図面検索技術では、ユーザの利便性を高めるための工夫について、なお改善の余地がある。本発明の一態様は、図面検索におけるユーザの利便性を従来よりも高めることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る図面検索装置は、複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索する図面検索装置であって、上記複数の検索対象図面は、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータに基づき、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに予め分類されており、上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルが予め生成されており、上記ターゲット図面を解析することにより、当該ターゲット図面の記載内容に関連したターゲット図面内容パラメータを取得するターゲット図面内容パラメータ取得部と、上記ターゲット図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループの内、上記ターゲット図面との関連性が最も高いグループである特定グループを選択するグループ選択部と、(i)上記P個の学習モデルの内、上記特定グループに対応する学習モデルである特定学習モデルに、上記ターゲット図面内容パラメータを入力し、かつ、(ii)上記ターゲット図面内容パラメータに応じた上記特定学習モデルの出力に基づき、上記少なくとも1つの図面を検索する検索部と、を備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るモデル生成装置は、複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索するための学習モデルを生成するモデル生成装置であって、上記複数の検索対象図面を解析することにより、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータを取得する、検索対象図面内容パラメータ取得部と、上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記複数の検索対象図面を、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに分類するグループ分類部と、上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルを生成する学習部と、を備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る図面検索方法は、複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索する図面検索方法であって、上記複数の検索対象図面は、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータに基づき、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに予め分類されており、上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルが予め生成されており、上記ターゲット図面を解析することにより、当該ターゲット図面の記載内容に関連したターゲット図面内容パラメータを取得するターゲット図面内容パラメータ取得工程と、上記ターゲット図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループの内、上記ターゲット図面との関連性が最も高いグループである特定グループを選択するグループ選択工程と、(i)上記P個の学習モデルの内、上記特定グループに対応する学習モデルである特定学習モデルに、上記ターゲット図面内容パラメータを入力し、かつ、(ii)上記ターゲット図面内容パラメータに応じた上記特定学習モデルの出力に基づき、上記少なくとも1つの図面を検索する検索工程と、を含んでいる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るモデル生成方法は、複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索するための学習モデルを生成するモデル生成方法であって、上記複数の検索対象図面を解析することにより、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータを取得する、検索対象図面内容パラメータ取得工程と、上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記複数の検索対象図面を、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに分類するグループ分類工程と、上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルを生成する学習工程と、を含んでいる。
本発明の一態様によれば、図面検索におけるユーザの利便性を従来よりも高めることができる。
参考形態の情報処理システムの要部の構成を示すブロック図である。 参考形態における第1参考テーブルの一例を示す図である。 過去図面に対する特定文字列抽出処理の一例を示す図である。 参考形態における第2参考テーブルの一例を示す図である。 参考形態における第3参考テーブルの一例を示す図である。 新規図面に対する特定文字列抽出処理の一例を示す図である。 参考形態における関連性スコアの導出例について説明する図である。 参考形態における図面検索結果の一例を示す図である。 実施形態1の情報処理システムの要部の構成を示すブロック図である。 実施形態1における第1テーブルの一例を示す図である。 実施形態1における、過去図面内容パラメータに基づく各過去図面の分類結果の一例を示す図である。 実施形態1における第2テーブルの一例を示す図である。 実施形態1における第3テーブルの一例を示す図である。 実施形態1における、特定グループ(最近接グループ)の選択結果の一例を示す図である。 実施形態1における関連性スコアの導出例について説明する図である。 実施形態1における図面検索結果の一例を示す図である。
〔参考形態〕
実施形態1の情報処理システム100の説明に先立ち、参考形態としての情報処理システム100sについて述べる。説明の便宜上、参考形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、以降の各実施形態では、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。また、簡潔化のため、公知技術と同様の事項についても、説明を適宜省略する。
本明細書において以下に述べる各数値は、単なる一例であることに留意されたい。本明細書では、2つの数AおよびBについての「A~B」という記載は、特に明示されない限り、「A以上かつB以下」を意味するものとする。
(情報処理システム100sの概要)
図1は、情報処理システム100sの要部の構成を示すブロック図である。情報処理システム100sは、情報処理装置1s、過去物件図面DB(Database)91s、および新規物件図面DB92を備える。
情報処理装置1sは、制御装置10s、入力部71、表示部72、および記憶部80を備える。制御装置10sは、学習装置11sおよび図面検索装置12sを備える。本明細書の「物件」とは、例えば、プラントエンジニアリングにおける「サイト」を意味する。
情報処理装置1sは、過去物件図面DB91sおよび新規物件図面DB92と通信可能に接続されていればよい。このため、図1の例とは異なり、情報処理装置1sの内部に、過去物件図面DB91sおよび新規物件図面DB92の少なくとも一方が設けられていてもよい。
情報処理装置1s(より具体的には、制御装置10s)による検索対象となる図面(検索対象図面)には、例えば、仕様図面、設計図面、および製作図面が含まれる。また、検索対象図面には、仕様書、設計書、および、見積書が含まれていてもよい。このように、検索対象図面は、「図面」という名称が含まれている書面に限定されない。一例として、検索対象図面には、プラントエンジニアリング分野におけるプロジェクトの計画に関する任意の種類の書面が含まれる。
制御装置10sは、情報処理装置1sの各部を統括的に制御する。記憶部80は、制御装置10sの処理に用いられる各種のデータおよびプログラムを格納する。以下に述べるように、制御装置10sは、機械学習を利用して、複数の検索対象図面(例:過去図面a1~MN)から、ターゲット図面(例:図面ND)に対応する少なくとも1つの図面を検索する。
入力部71は、ユーザの操作(ユーザ操作)を受け付ける。表示部72は、各種のデータを表示する。一例として、表示部72には、制御装置10sによる検索結果を示すデータが表示されてよい。なお、入力部71と表示部72とは、一体として設けられてもよい。例えば、タッチパネルを用いることにより、入力部71と表示部72とを一体化できる。
(過去物件図面DB91s)
過去物件図面DB91sには、過去の各物件(既設の各物件)に関する各図面(厳密には、図面データ)が格納されている。以下の説明では、「図面A(ある図面)の図面データ」を、単に「図面A」と適宜略称する。また、「図面Aの図面番号」を、単に「図面A」と適宜略称する。
参考形態では、過去物件図面DB91sには、複数のM個の異なる物件のそれぞれについての各図面が格納されている。Mは、1以上の整数である。以下、j番目の物件を、「物件j」とも称する。jは、1以上かつM以下の整数である。
また、過去物件図面DB91sには、物件1~Mのそれぞれについて、N個(N種類)の異なる図面が格納されている。Nは、1以上の整数である。以下、物件jにおけるi番目の図面を、「図面(i,j)」とも称する。また、各物件におけるi番目(i種類目)の図面を、総称的に図面iとも称する。iは、1以上かつN以下の整数である。
以上のように、過去物件図面DB91sには、合計でT個の図面が格納されている。参考形態の例では、T=M×Nである。Tは、2以上の整数であるものとする。つまり、MおよびNの少なくとも1つは、1以上であるものとする。
具体的には、過去物件図面DB91sでは、図2に示す第1参考テーブルTB1sの形態で、各種類の図面番号が物件番号毎にリスト化されている。以下、第1参考テーブルTB1sを、「TB1s」とも略記する。その他の要素についても、適宜同様に略記する。TB1sは、「物件別ソート済の過去物件・図面対応テーブル」とも称される。TB1sのi行j列目のセルは、図面(i,j)の図面番号を示す。
図2の例では、便宜上、物件1~3をそれぞれ、物件A~Cとも表記する。図2の例では、1種類目の図面(図面1)は外形図であり、2種類目の図面(図面2)は組立図であり、3種類目の図面(図面3)は基礎図である。また、N種類目の図面(図面N)は構成図である。
以下では、簡単のため、図2の例における図面(1,1)~(N,1)(すなわち、物件AにおけるN種類のそれぞれの図面)を、図面a1~aNとも表記する。例えば、図2の例における図面a1~aNはそれぞれ、物件Aの外形図~構成図を指す。その他の物件における各図面についても、同様に表記する。
以上のように、過去物件図面DB91sには、図面a1から図面MNまでの、合計T個の図面が格納されている。以下、図面a1~MNを総称的に、過去図面とも称する。過去図面は、検索対象図面の一例である。このため、図面a1~MNは、検索対象図面群とも称される。
また、本明細書では、複数の過去図面(検索対象図面)のうちの任意の1つの図面を、候補図面とも称する。一例として、図面a1(物件Aの外形図)を候補図面とした場合の、各処理について主に例示する。その他の図面に対する処理については、適宜説明を省略するが、図面a1の場合と同様である。
(学習装置11s)
学習装置11sは、過去図面データ取得部111、過去図面データ前処理部112(候補図面内容パラメータ取得部,検索対象図面内容パラメータ取得部)、および学習モデル生成部113sを備える。学習装置11sは、図面a1~MNに基づき、図面検索装置12sによる図面検索のための学習モデルを生成する。このことから、学習装置11sは、モデル生成装置と称されてもよい。以下、学習装置11sの処理の流れの一例について述べる。
(候補図面の取得)
過去物件図面DB91sでは、TB1sに従って、図面a1~MNが、図面種類別に予めソートされている。従って、例えば、過去図面データ取得部111は、「図面a1→b1→…→M1」の順に、各外形図を過去物件図面DB91sから取得する。続いて、過去図面データ取得部111は、「図面a2→b2→…→M2」の順に、各組立図を過去物件図面DB91sから取得する。そして、最終的には、過去図面データ取得部111は、「図面aN→bN→…→MN」の順に、各構成図を過去物件図面DB91sから取得する。
上記の例の場合、過去図面データ取得部111は、はじめにTB1sの1行1列目のセルを参照する。そして、過去図面データ取得部111は、上記セルに対応する図面(1,1)、すなわち図面a1を、過去物件図面DB91sから取得する。過去図面データ取得部111は、取得した図面a1を、過去図面データ前処理部112に供給する。
(候補図面に対応する前処理データの生成)
過去図面データ前処理部112は、図面a1を解析することにより、当該図面a1に対応する前処理データを生成する。一例として、過去図面データ前処理部112は、図面a1にOCR処理を施し、OCR処理後データを生成する。OCR処理後データでは、図面a1において画像データとして表現されていた各文字が、文字コードへと変換されている。
そして、過去図面データ前処理部112は、OCR処理後データから、各図面について予め設定された特定の文字列(ストリング)を抽出(検出)する。以下、当該特定の文字列を、特定文字列と称する。実施形態1では、L個(Lは2以上の整数)の異なる特定文字列が、予め設定されているものとする。
以下では、k番目の特定文字列を、第k特定文字列と称する。kは、1以上かつL以下の整数である。以下の説明では、第1特定文字列が「電圧値」、第2特定文字列が「電流値」、第3特定文字列が「OR」、第L特定文字列が「開」として設定されている場合について、例示する。
但し、特定文字列は、上記の例に限定されない。特定文字列は、例えばエンジニアリング分野の図面中において、製品の仕様情報(技術情報)を説明するために、一般的に用いられている単語であればよい。
図3は、図面a1に対する特定文字列抽出処理の一例を示す図である。図3の例では、図面a1の領域L1に、「電圧値 90V」という文字列が記載されている。この場合、過去図面データ前処理部112は、OCR処理後データから、L1の「電圧値 90V」という一連の文字列を抽出する。過去図面データ前処理部112は、抽出した当該一連の文字列から、第1特定文字列「電圧値」をさらに抽出する。
続いて、過去図面データ前処理部112は、上記一連の文字列に対し、公知の構文解析技術を適用することにより、第1特定文字列「電圧値」に後続する文字列「90V」は、「電圧値」の属性を示していると判定する。この場合、過去図面データ前処理部112は、「90V」という文字列中に含まれる数字「90」を、「電圧値」の大きさを示す値として取得する。このように、過去図面データ前処理部112は、構文解析により、『L1に記載されている一連の文字列は、「電圧値が90Vである」という仕様情報を示している』旨を判定する。
また、図面a1の領域L2には、「電流値 1.0A」という一連の文字列が記載されている。過去図面データ前処理部112は、L1の例と同様にして、上記一連の文字列から、第2特定文字列「電流値」を抽出する。そして、過去図面データ前処理部112は、第2特定文字列「電流値」に後続する文字列「1.0A」は、「電流値」の属性を示していると判定する。そこで、過去図面データ前処理部112は、「1.0A」という文字列中に含まれる数字「1.0」を、「電流値」の大きさを示す値として取得する。このように、過去図面データ前処理部112は、『L2に記載されている一連の文字列は、「電流値が2.0Aである」という仕様情報を示している』旨を判定する。
ところで、図面a1には、第3特定文字列「OR」が記載されているが、当該第3特定文字列「OR」には、何ら文字列が後続していない。この場合、過去図面データ前処理部112は、OCR処理後データに含まれる第3特定文字列「OR」の登場回数を検出する。当該検出処理の結果、過去図面データ前処理部112は、図面a1に含まれている第3特定文字列「OR」の個数が、3つである旨を判定する(領域L3を参照)。
同様に、図面a1には、第L特定文字列「開」が記載されているが、当該第L特定文字列「開」に、何ら文字が後続していない。そこで、過去図面データ前処理部112は、L3の例と同様に、図面a1に含まれている第L特定文字列「開」の個数が、1つである旨を判定する(領域L4を参照)。
そして、過去図面データ前処理部112は、OCR処理後データに対する上述の解析結果に基づき、図面a1に対応する前処理データを生成する。当該前処理データは、第k特定文字列に対応付けられた第k内容パラメータ(以下、Ak)を示すデータセットである。また、第1~第L内容パラメータを総称的に、内容パラメータとも称する。
内容パラメータは、図面の記載内容(具体的には、特定文字列に係る記載内容)を数値化(定量化)したデータの1つであると言える。このため、内容パラメータは、図面の記載内容を示す指標として用いられる。なお、後述するターゲット図面内容パラメータとの区別のため、検索対象図面(過去図面)の内容パラメータを、検索対象図面内容パラメータとも称する。また、検索対象図面の第k内容パラメータを、検索対象図面第k内容パラメータとも称する。
以下では、図面(i,j)のAkを、Ak(i,j)とも表記する。上述の通り、過去図面データ前処理部112は、図面(i,j)に対する解析結果(より具体的には、図面(i,j)における特定文字列の検出結果)に基づき、Ak(i,j)を設定する。
一例として、過去図面データ前処理部112は、図面a1について、A1=90と設定する(後述の図4のハッチング箇所も参照)。すなわち、過去図面データ前処理部112は、図面a1に記載されている第1特定文字列「電圧値」の大きさを示す値「90」を、第1内容パラメータとして設定する。
同様に、過去図面データ前処理部112は、A2=1.0と設定する。すなわち、過去図面データ前処理部112は、図面a1に記載されている第2特定文字列「電流値」の大きさを示す値「1.0」を、第2内容パラメータとして設定する。
これに対し、過去図面データ前処理部112は、A3=3と設定する。すなわち、過去図面データ前処理部112は、図面a1における第3特定文字列「OR」の記載回数(登場回数)を示す値「3」を、第3内容パラメータとして設定する。
同様に、過去図面データ前処理部112は、AL=1と設定する。すなわち、過去図面データ前処理部112は、図面a1における第L特定文字列「開」の記載回数を示す値「1」を、第L内容パラメータとして設定する。
以上のように、過去図面データ前処理部112は、図面a1について、A1~ALを設定する。以上のように、過去図面データ前処理部112は、候補図面を解析することにより、当該候補図面の内容パラメータを取得する。このことから、過去図面データ前処理部112は、候補図面内容パラメータ取得部とも呼称される。
また、過去図面データ前処理部112は、その他の過去図面についても、同様の処理を行う。すなわち、過去図面データ前処理部112は、図面a1~MNのそれぞれに対し、A1~ALを設定する。
その後、過去図面データ前処理部112は、図面a1~MNのそれぞれのA1~AL、すなわち、A1(1,1)~AL(M,N)、を示す第2参考テーブルTB2sを生成する。以下に述べるように、TB2sは、参考形態における教師データの一例である。すなわち、過去図面データ前処理部112は、教師データを生成する機能部(教師データ生成部)としても動作する。
TB2sには、第2参考テーブル内第jサブテーブルTB2s-jが含まれている。TB2s-jは、図面jのそれぞれのA1~ALを示すテーブルである。図4には、一例として、TB2s-1が示されている。TB2s-1には、図面a1~M1(物件1における各図面)のそれぞれのA1~ALが示されている。TB2sは、TB2s-1~TB2s-Nという、N個のサブテーブルのセットによって構成されている。このように、参考形態では、図面種別ごとにサブテーブルが作成される。
(参考形態における学習モデルの生成)
学習モデル生成部113sは、図面a1~M1に対応する前処理データ(すなわち、図面a1~M1におけるA1~AL)に基づき、当該図面a1~M1に応じた学習モデルを生成する。学習モデルの生成には、公知の機械学習アルゴリズムが使用されてよい。一例として、参考形態1では、学習モデル生成部113sは、多項ロジスティック回帰分析によって、学習モデルを生成する。
上述の通り、TB2sには、複数の過去図面のそれぞれ(例:図面a1)の番号(識別子の一例)と、当該複数の過去図面のそれぞれのA1~ALとの対応関係が示されている。そこで、学習モデル生成部113sは、TB2sを教師データとして取得する。そして、学習モデル生成部113sは、当該教師データを用いた多項ロジスティック回帰分析を行うことにより、参考形態における学習モデルを生成する。
一例として、学習モデル生成部113sは、TB2s-1の各A1~ALに基づき、図面a1における第k特定文字列に対応付けられた第k重み係数(以下、Bk)を算出する。第1~第L重み係数を総称的に、重み係数とも称する。また、図面(i,j)のBkを、Bk(i,j)とも表記する。Bk(i,j)は、Ak(i,j)に対応する重み係数である。重み係数は、後述する関連性スコアの算出に用いられる。
例えば、学習モデル生成部113sは、上述の多項ロジスティック回帰分析によって、図面a1におけるB1~BLを算出する。参考形態では、図面a1について、B1=-0.5、B2=-1.2、B3=0.6、…、BL=0.7として、それぞれの重み係数が算出されている(後述の図5のハッチング箇所を参照)。
学習モデル生成部113sは、その他の過去図面についても、同様の処理を行う。すなわち、学習モデル生成部113sは、図面a1~MNのそれぞれに対し、B1~BLを設定する。このように、学習モデル生成部113sは、図面a1~MNのそれぞれのB1~BL、すなわち、B1(1,1)~BL(M,N)、を含む学習モデルを生成する。
そして、学習モデル生成部113sは、B1(1,1)~BL(M,N)を示す第3参考テーブルTB3sを生成する。TB3sには、第3参考テーブル内第jサブテーブルTB3s-jが含まれている。TB3s-jは、図面jのそれぞれのB1~BLを示すテーブルである。図5には、一例として、TB3s-1が示されている。TB3s-1には、図面a1~M1のそれぞれのB1~BLが示されている。このように、TB3s-1は、TB2s-1の内容パラメータに対応する重み係数を示す。TB3sは、TB3s-1~TB3s-Nという、N個のサブテーブルのセットによって構成されている。
(新規物件図面DB92)
新規物件図面DB92には、新規物件(例:これから建設が行われる予定である、少なくとも1つの物件)に関する各図面(以下、総称的に新規図面とも称する)が、新規物件データセットとして格納されている。以下では、新規物件データセットに含まれる1つの新規物件(物件T)について述べる。
一例として、新規物件図面DB92には、物件Tについて、過去物件と同種類のN個の異なる図面(外形図~構成図)が格納されている。以下では、物件Tの外形図を、新規図面の一例として例示する。また、物件Tの外形図を、図面NDと称する(後述の図6も参照)。
(図面検索装置12s)
図面検索装置12sは、新規図面データ取得部121、新規図面データ前処理部122(ターゲット図面内容パラメータ取得部)、スコア演算部123s、および検索結果データ生成部124sを備える。スコア演算部123sおよび検索結果データ生成部124sは、総称的に検索部(より具体的には、参考形態における検索部)と称されてもよい。
図面検索装置12sは、学習装置11sによって生成された学習モデルを用いて、ターゲット図面を複数の検索対象図面のそれぞれと照合することにより、少なくとも1つの図面を検索する。参考形態の図面NDは、ターゲット図面の一例である。以下に述べるように、図面検索装置12sでは、上記学習モデル用いて、図面NDに対し、図面a1~MNのそれぞれとの照合が行われる。
(新規図面の取得)
新規図面データ取得部121は、過去図面データ取得部111と対になる機能部である。一例として、新規図面データ取得部121は、入力部71が所定のユーザ操作を受け付けたことを契機として、新規物件図面DB92の新規物件データセットに含まれている、所定の新規図面(例:図面ND)を取得する。新規図面データ取得部121は、取得した図面NDを、新規図面データ前処理部122に供給する。
(新規図面に対応する前処理データの生成)
新規図面データ前処理部122は、過去図面データ前処理部112と対になる機能部である。新規図面データ前処理部122は、過去図面データ前処理部112と同様の処理により、図面NDに対応する前処理データを生成する。すなわち、新規図面データ前処理部122は、図面NDにOCR処理を施し、当該図面NDから特定文字列を抽出する。そして、新規図面データ前処理部122は、特定文字列の抽出結果に基づき、当該図面NDの内容パラメータを設定する。以下、図面NDの第k内容パラメータを、Ckとも称する。
すなわち、新規図面データ前処理部122は、過去図面データ前処理部112と同じ解析手法によって図面NDを解析することにより、当該図面NDの内容パラメータを取得する。なお、上述の検索対象図面内容パラメータとの区別のため、ターゲット図面(図面ND)の内容パラメータを、ターゲット図面内容パラメータとも称する。また、ターゲット図面の第k内容パラメータを、ターゲット図面第k内容パラメータとも称する。
図6は、図面NDに対する特定文字列抽出処理の一例を示す図である。図6は、図3と対になる図である。図6の例では、図面NDの領域R1に、「電圧値 50V」という文字列が記載されている。従って、新規図面データ前処理部122は、第1特定文字列の抽出結果に基づき、C1=50と設定する(後述の図7も参照)。
ところで、図面NDの領域R1の位置は、図面a1の領域L1の位置とは異なっている(図3・図6を参照)。但し、図面NDでは、図面a1とは記載位置が異なるものの、当該図面a1と同じ種類の仕様情報(電圧値)が記載されている。新規図面データ前処理部122による第1内容パラメータの設定手法によれば、図面NDと図面a1との見かけ上の違い(例:第1特定文字列の記載位置の違い)によらず、図面NDと図面a1と間の記載内容(第1特定文字列に係る仕様情報)自体の一致性を、定量的に評価できる。この点に関しては、以下に述べるC2~CL(換言すれば、領域R2~R4)についても同様である。
また、図6の例では、図面NDの領域R2に、「電流値 2.5A」という文字列が記載されている。従って、新規図面データ前処理部122は、第2特定文字列の抽出結果に基づき、C2=2.5と設定する(図6を参照)。
さらに、新規図面データ前処理部122は、図面NDに含まれている第3特定文字列「OR」の個数が、3つである旨を判定する(図6の領域R3を参照)。従って、新規図面データ前処理部122は、C3=3と設定する。
同様に、新規図面データ前処理部122は、図面NDに含まれている第L特定文字列「開」の個数が、2つである旨を判定する(図6の領域R4を参照)。従って、新規図面データ前処理部122は、CL=2と設定する。
以上のように、新規図面データ前処理部122は、図面NDに対し過去図面データ前処理部112と同様の処理を行うことにより、C1~CLを設定する。その後、新規図面データ前処理部122は、C1~CLを示す新規図面内容パラメータテーブルTB-NDを生成する(図7を参照)。
(参考形態における関連性スコアの算出)
スコア演算部123sは、学習モデル生成部113によって生成された学習モデル(より具体的には、B1(1,1)~BL(M,N))に基づき、関連性スコアを算出する。関連性スコアとは、図面NDに対する各過去図面(図面a1~MN)の関連性の高さを示すスコア(指標)である。以下、図面(i,j)の関連性スコアを、SCORE(i,j)とも表記する。また、SCORE(i,j)を、SCOREとも略記する。
以下では、図7(特に、図7のハッチング箇所)を参照し、関連性スコアを算出する場合を例示する。以下の例では、説明の便宜上、図面NDと同種類の過去図面(すなわち、外形図である図面a1~M1)のそれぞれについて、関連性スコアを算出する場合を説明する。但し、図面NDと異なる種類の過去図面についても、図7の例と同様に関連性スコアが導出されることに留意されたい。
図7は、関連性スコアの導出例について説明する図である。図7では、図面a1のSCOREを算出する例について主に述べる。スコア演算部123sは、(i)新規図面データ前処理部122によって導出されたC1~CLと、(ii)学習モデル生成部113sによって導出された、図面a1のB1~BLと、を用いて、当該図面a1の第1素点~第L素点を算出する。
以下、第k素点を、SSkとも表記する。なお、図面(i,j)の第k素点を、SSk(i,j)とも表記する。また、第1素点~第L素点を総称的に、素点とも称する。SSkは、Bk(第k重み係数)に対応している。
具体的には、スコア演算部123は、図面NDの第k内容パラメータ(Ck)と図面a1の第k重み係数(Bk)との積を、SSkとして算出する。つまり、スコア演算部123sは、
SSk=Ck×Bk …(1)
を算出する。
図7の例では、C1=50、B1=-0.5である。このため、スコア演算部123sは、SS1=50×-0.5=-25として、SS1を導出する。同様にして、スコア演算部123sは、以降の各素点を算出する。例えば、スコア演算部123sは、SS2=-3、SS3=1.8、…、SSL=1.4として、各素点を算出する。
続いて、スコア演算部123は、図面a1の第1素点~第L素点に基づき、当該図面a1の関連性スコア(SCORE)を算出する。具体的には、スコア演算部123sは、第1素点から第L素点までの各素点の和を、SCOREとして算出する。すなわち、スコア演算部123sは、
SCORE=ΣSSk …(2)
を算出する。式(2)の右辺におけるkの範囲は、1からLまでである。この点は、後述する式(2A)等についても同様である。
以上のように、スコア演算部123sは、各Ckと各Bkとを用いて、SCOREを算出する。以下、図面a1の関連性スコアを、SCORE(a1)とも表記する。その他の過去図面の関連性スコアについても、同様に表記する。図7の例では、スコア演算部123sによる計算の結果、SCORE(a1)=-30.4が得られた。
続いて、スコア演算部123は、同様の手法によって、残りの各過去図面(図7の例では、図面b1~M1)のSCOREを算出する。図7の例では、スコア演算部123sによる計算の結果、SCORE(b1)=41.1、SCORE(c1)=36.5、…、SCORE(M1)=4.2が得られた。
また、図7の例では、SCORE(a1)~SCORE(M1)というM個のSCOREのうち、最大の関連性スコアはSCORE(b1)であることが確認された。また、上記M個のSCOREのうち、SCORE(c1)が2番目に大きいことが確認された。さらに、上記M個のSCOREのうち、最小の関連性スコアはSCORE(a1)であることが確認された。
スコア演算部123sは、自身の計算結果を示す第4参考テーブルTB4sを生成する。TB4sには、第4参考テーブル内第jサブテーブルTB4s-jが含まれている。TB4s-jは、図面jのそれぞれのSS1~SSLおよびSCOREを示すテーブルである。図7には、一例として、TB4s-1が示されている。TB4s-1には、図面a1~M1のそれぞれのSS1~SSLおよびSCOREが示されている。このように、TB4s-1は、TB-NDおよびTB3s-1に基づいて生成される。TB4sは、TB4s-1~TB4s-Mという、M個のサブテーブルのセットによって構成されている。
なお、上述の式(1)は、
SSk(i,j)=Ck×Bk(i,j) …(1A)
とも表記できる。このように、TB3s-1は、Bk(i,j)に基づきSSk(i,j)を算出する。
また、上述の式(2)は、
SCORE(i,j)=ΣSSk(i,j)
=Σ{Ck×Bk(i,j)}…(2A)
とも表記できる。このように、スコア演算部123sは、各SSk(i,j)(すなわち、各Ckおよび各Bk(i,j))に基づき、SCORE(i,j)を算出する。
また、上述の式(2A)は、
SCORE(i,j)=Σ{Ak(i,j)×Bk(i,j)}…(3)
において、Ak(i,j)にCkを代入した式と理解することもできる。このように、スコア演算部123sは、学習モデル内の独立変数(説明変数)として、C1~CLを適用することにより、従属変数(目的変数)であるSCOREを算出できる。
なお、式(3)の右辺は、多項ロジスティック回帰分析における線形モデル(多項ロジスティック回帰分析モデル)の一例である。
なお、SSkは、Ckに応じた学習モデルの出力と表現することもできる。このことから、スコア演算部123sは、学習モデルの出力(SS1~SSk)に基づき、SCOREを算出すると表現することもできる。
あるいは、学習モデルは、SCOREを出力するように構成されてもよい。この場合、スコア演算部123sは、学習モデルの出力としてのSCOREを取得し、当該SCOREを検索結果データ生成部124sに供給する。
(参考形態における候補順位の決定)
検索結果データ生成部124sは、スコア演算部123sによって算出されたSCORE(a1)~SCORE(M1)に基づき、図面NDに対応する候補順位(候補ランキング)を決定する。具体的には、検索結果データ生成部124sは、SCORE(a1)~SCORE(M1)に基づき、図面a1~M1(外形図)のそれぞれの候補順位(第1候補~第M候補)を決定する。
検索結果データ生成部124sは、SCORE(a1)~SCORE(M1)を、各SCOREの値に応じてソートする。一例として、検索結果データ生成部124sは、SCORE(a1)~SCORE(M1)を、値が大きい順にソートする。そして、検索結果データ生成部124sは、g番目に大きいSCOREに対応する過去図面を、第g候補(以下、候補gとも称する)として決定する。参考形態において、gは、1以上かつM以下の整数である。
このようにSCOREに応じて候補番号を設定すれば、候補番号が小さくなるほど(より上位の候補であるほど)、過去図面と図面NDとの関連性が高いことが期待される。例えば、候補1は、図面a1~M1のうち、図面NDとの関連性が最も高いことがSCOREによって示されている過去図面を指す。
上述の通り、SCORE(b1)は、SCORE(a1)~SCORE(M1)のうち、最大の関連性スコア(1番目に大きい関連性スコア)である。そこで、検索結果データ生成部124sは、図面b1を候補1として決定する(図8のハッチング箇所を参照)。このように、検索結果データ生成部124sは、図面NDとの関連性が最も高い過去図面として、図面b1を選択する。
また、SCORE(c2)は、SCORE(a1)~SCORE(M1)のうち、2番目に大きい関連性スコアである。そこで、検索結果データ生成部124sは、図面c2を候補2として決定する。このように、検索結果データ生成部124sは、図面NDとの関連性が2番目に高い過去図面として、図面c2を選択する。
さらに、SCORE(a1)は、SCORE(a1)~SCORE(M1)のうち、最小の関連性スコア(M番目に大きい関連性スコア)である。そこで、検索結果データ生成部124sは、図面a1を候補Mとして決定する。このように、検索結果データ生成部124sは、図面NDとの関連性が最も低い(M番目に高い)過去図面として、図面a1を選択する。
検索結果データ生成部124sは、図面NDに対する図面a1~M1の候補番号を示すデータを生成する。当該データでは、図面a1~M1の図面番号(識別子)が、SCOREに応じてソートされている。より具体的には、当該データでは図面a1~M1の図面番号が、SCOREが高い順にソートされている。
なお、検索結果データ生成部124sは、新規図面の種類が外形図とは異なる場合にも、当該新規図面と同種類の過去図面について、同様の処理を行う。例えば、新規図面の種類が組立図である場合を考える。この場合、検索結果データ生成部124sは、SCORE(a2)~SCORE(M2)に基づき、新規図面に対する図面a2~M2(組立図)のそれぞれの候補番号を決定する。その他の種類の図面についても同様である。
以上のように、検索結果データ生成部124sは、種類iに属する図面NDに対し、SCORE(i,1)~SCORE(i,N)に基づき、図面(i,1)~図面(i,M)の候補番号を設定する。具体的には、検索結果データ生成部124は、SCORE(i,1)~SCORE(i,M)のうち、g番目に大きいSCOREであるSCORE(i,g)を特定する。そして、検索結果データ生成部124sは、SCORE(i,g)に対応する過去図面、すなわち図面(i,g)を、候補gとして決定する。
一例として、検索結果データ生成部124sは、検索結果データとして第5参考テーブルTB5sを生成する。TB5sでは、図面NDの種類ごとに、候補番号が高い順に(SCOREが大きい順に)、過去図面がソートされている。図8には、TB5sの一例が示されている。検索結果データ生成部124sは、TB5sを表示部72に供給し、当該TB5sを表示部72に表示させる。
表示部72にTB5sを表示させることにより、ユーザに、図面検索装置12s(より具体的には、検索結果データ生成部124s)の検索結果を、一覧性が高い態様で提示することができる。
但し、検索結果データ生成部124sは、TB5sの全体を、必ずしも検索結果データとしてユーザに提示しなくともよい。過去図面数があまりに多い場合、TB5sの全体をユーザに提示すると、かえってユーザの利便性が低下しうることも考えられるためである。
従って、検索結果データは、TB5sの少なくとも一部であればよい。検索結果データは、ターゲット図面(図面ND)に対応する少なくとも1つの図面(少なくとも1つの過去図面)を示すデータであればよい。
ところで、上述の通り、候補1の図面は、複数の過去図面のうち、SCOREが最も高い図面である。そこで、検索結果データのデータ量低減の観点からは、検索結果データを、候補1の図面のみを示すデータとして生成することも考えられる。
しかしながら、プラントエンジニアリング分野における機器の設計を行う場合、設計者は各種の技術情報を総合的に判断する必要がある。このため、過去図面を参考として図面NDに記載された機器を新たに設計する場合、SCOREが最も高い過去図面(候補1の図面)が、設計の参考に最も適しているとは限らない。例えば、候補2の図面(SCOREがより低い図面)が、候補1の図面に比べて、実際には設計の参考により適している場合もありうる。
そこで、検索結果データは、上位の複数の候補(例:γ番目までの候補)を示すデータであることが好ましい。すなわち、検索結果データは、候補1~候補γの図面を示すデータであってよい。参考形態におけるγは、1以上かつg以下の整数である。
(参考形態の効果)
プラントエンジニアリングでは、物件Tに関するプロジェクトの進捗に伴い、図面ND(ターゲット図面)との関連性が高い過去図面を検索することが必要とされる場合がある(特許文献1も参照)。上記プロジェクトでは、過去物件における特定の種類の機器の設計・製作実績を参考に、物件Tにおける同種類の機器についての各種の計画(例:製作期間の予想、製作コストの試算)がなされる場合が多いためである。
ここで、図面NDと同様の仕様情報が記載されている過去図面であれば、図面NDとの関連性が高いことが期待される。しかしながら、プラントエンジニアリングでは、過去物件の図面数が膨大であることが一般的である。このため、特許文献1の図面検索システムを用いたとしても、所望の図面(図面NDとの関連性が高い過去図面)を検索結果から迅速に見つけ出すことは、ユーザにとって必ずしも容易ではない。特許文献1の図面検索システムにおいて、キーワードレス検索を行った場合には、検索結果としてかなり多数の過去図面がヒットすることが考えられるためである。
そこで、キーワード検索機能を有する公知の図面検索システムを用いて、図面NDとの関連性が高い所望の図面を検索することも一案である。例えば、図面ND中に記載されている特定文字列をキーワード(検索ワード)として、過去図面を検索することが考えられる。しかしながら、このようなキーワード検索を行った場合にも、所望の図面を検索結果から迅速に見つけ出すことは、ユーザにとって必ずしも容易ではない。キーワード検索を行った場合にも、検索結果としてかなり多数の過去図面がヒットすることが考えられるためである。また、適切な検索ワードをユーザが決定できない場合には、そもそもキーワード検索を利用することが困難である。
以上の通り、従来の図面検索システムを用いて所望の図面を迅速に検索することは、プラントエンジニアリングについて十分な知識を有していないユーザ(例:新人設計者)にとって、困難を伴う。プラントエンジニアリングに精通したユーザ(例:ベテラン設計者)でなければ、従来の図面検索システムを用いて所望の図面を効率的に検索することは必ずしも容易ではないと考えられる。
本願の発明者ら(以下、発明者ら)は、従来技術のこのような問題点に鑑み、情報処理システム100s(より具体的には、情報処理装置1s)を新たに創作した。情報処理装置1sによれば、各過去図面に対する機械学習によって得られた学習モデルを用いて、図面NDに対応する所望の図面を検索できる。
まず、情報処理装置1sの学習装置11sでは、各過去図面について、特定文字列に関連した内容パラメータ(検索対象図面内容パラメータ)が設定される。そして、当該検索対象図面内容パラメータに基づき、各過去図面の重み係数が設定される。
その後、情報処理装置1sの図面検索装置12sでは、図面NDの内容パラメータ(ターゲット図面内容パラメータ)と各過去図面の重み係数とを用いて、当該図面NDと当該各過去図面との関連性の高さを示す指標である関連性スコアが、過去図面ごとに算出される。そして、各過去図面が、関連性スコアの高い順にソートされる。つまり、関連性スコアに基づき、所望の図面の候補としての少なくとも1つの過去図面が、ユーザに提示される。
このように、図面検索装置12sによれば、キーワード検索機能を有する公知の図面検索システムとは異なり、キーワードレス検索によって、ユーザに所望の図面を効率的に検索させることができる。特に、図面検索装置12sによれば、適切な検索ワードをユーザが決定できない場合であっても、ユーザに効率的な図面検索を行わせることができる。このため、図面検索装置12sは、例えば上述の新人設計者の業務効率向上に特に好適と言える。
なお、特許文献1の図面検索システムは、キーワードレス検索を前提としている点において、情報処理装置1s(より具体的には、図面検索装置12s)と共通している。但し、特許文献1の図面検索システムでは、情報処理装置1sとは異なり、検索結果に対する順序付けがなされていない。このため、特許文献1の図面検索システムでは、検索結果の上位に挙げられる過去図面が、必ずしも図面NDに対し高い関連性を有しているとは限らない。
これに対し、情報処理装置1sでは、各過去図面が関連性スコアの高い順にソートされたデータが、検索結果としてユーザに提示される。このため、ユーザに、関連性スコアの高い順に、検索結果として提示された各過去図面を確認させることができる。つまり、ユーザに、より上位の候補に挙げられた過去図面を、優先的に確認させることができる。
このように、情報処理装置1sでは、特許文献1の図面検索システムとは異なり、検索結果として提示された各過去図面を、ユーザにしらみつぶしに(総当たり方式で)確認させることが不要となる。それゆえ、情報処理装置1sによれば、特許文献1の図面検索システムに比べても、図面NDに対応する所望の図面を、従来よりも簡便にユーザに発見させることが可能となる。すなわち、情報処理装置1sによれば、特許文献1の図面検索システムに比べて、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
ところで、近年では、機械学習を利用した画像照合技術(例:顔認証技術)が広く用いられている。当該画像照合技術を用いて、所望の図面を検索することも考えられる。しかしながら、上記画像照合技術では、あくまで画像としての「見た目」(例:レイアウト)に基づいて、図面NDと各過去図面との関連性が判定される。それゆえ、画像照合技術をベースとした図面検索手法(以下、画像照合ベース図面検索)は、情報処理装置1sに比べ、図面検索には適していない場合がある。以下、この点について述べる。
例えば、図面の記載フォーマットが標準化(統一)されていない場合には、各図面の作成者ごとに、図面の記載方式が異なることも考えられる。それゆえ、2つの図面において同様の内容(例:仕様情報)が記載されている場合であっても、各図面において当該内容が異なる位置に表記される場合がある。例えば、「図3の領域L1」(以下、領域Aとも称する)と「図6の領域R1」(以下、領域Bとも称する)とを参照されたい。
このような場合、画像照合ベース図面検索では、領域Aと領域Bとの位置が異なるため、図面NDに対する図面a1の関連性が低いと評価されうる。しかしながら、上述の通
り、領域Aおよび領域Bには、同一の種類の仕様情報(電圧値に関する仕様情報)が記載されている。このため、実際には、図面a1は、図面NDに対してある程度の関連性を有しているとも考えられる。
以上の通り、画像照合ベース図面検索では、各図面に記載されている仕様情報の内容自体を考慮して、図面NDと図面a1との関連性を評価することはできない。それゆえ、図面NDとは見た目が異なっているものの、類似した内容自体が記載されている過去図面(図8の例では、図面b1)を、適切に検索することはできない。
これに対し、情報処理装置1sでは、画像照合ベース図面検索とは異なり、各図面に記載されている特定文字列に着目し、内容パラメータ(検索対象図面内容パラメータおよびターゲット図面内容パラメータ)が設定される。すなわち、情報処理装置1sでは、各図面に記載されている仕様情報の内容自体を考慮できる。そして、当該内容パラメータに基づき、図面NDと各過去図面との関連性が評価(例:スコアリング)される。
それゆえ、情報処理装置1sによれば、画像照合ベース図面検索とは異なり、図面NDとは見た目が異なっているものの、類似した内容自体が記載されている過去図面(例:図面b1)を、適切に検索できる。このように情報処理装置1sは、画像照合ベース図面検
索に比べ、図面検索に適している。
また、過去図面の数が多くなるほど、従来の図面検索システム(または、画像照合ベース図面検索)によって、所定の新規図面と関連性が高い過去図面を適切に検索することがより困難となる。それゆえ、情報処理装置1sは、過去図面の数が多くなるほど、ユーザの利便性向上により有益である。
〔変形例〕
(1)本発明の一態様に係る情報処理装置は、プラントエンジニアリング以外の分野における図面の検索についても適用可能である。本発明の一態様に係る図面は、上記図面検索装置によって内容パラメータを取得することが可能な図面であればよい。
(2)参考形態では、学習モデル生成部113sにおいて、多項ロジスティック回帰分析を用いて学習モデルを生成する場合を例示した。但し、学習モデルの生成手法は、これに限定されない。
学習モデル生成部113sは、上述の教師データを用いた機械学習により、学習モデルを生成できればよい(各重み係数を算出できればよい)。例えば、学習モデル生成部113sは、公知のニューラルネットワーク技術(例:公知のディープラーニング技術)を用いて、学習モデルを生成することもできる。
(3)検索結果データ生成部124sは、候補gとして選択した図面に対応する所定のデータを、さらに取得してもよい。図8の例の場合、検索結果データ生成部124sは、図面b1(候補1)に対応する、所定の機器の仕様データを取得してもよい。プラントエンジニアリングの各種の計画では、過去図面とともに、当該過去図面に記載された所定の機器の仕様がともに参照される場合が多いためである。
この場合、検索結果データ生成部124sは、検索結果データとともに、仕様データをユーザに提示できる。それゆえ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。一例として、情報処理装置1sでは、図面a1~MNと仕様データとの対応関係を示すテーブルが予め準備されていてよい。検索結果データ生成部124sは、当該テーブルを参照し、候補gに対応する仕様データを取得すればよい。
〔実施形態1〕
参考形態の情報処理システム100s(情報処理装置1s)では、過去図面(図面a1~MN)が図面種類別に予め分類されていることを前提として、各処理が実行されていた。但し、実際には、過去図面に対する分類が予め行われていない場合も考えられる。また、マンパワーによって図面種類別に過去図面を分類することが、必ずしも容易でない場合も考えられる。発明者らは、このような状況においても過去図面の検索を適切に行うことを可能にすべく、実施形態1の情報処理システム100を創作した。
図9は、情報処理システム100の要部の構成を示すブロック図である。情報処理システム100の情報処理装置を、情報処理装置1と称する。情報処理システム100の過去物件図面DBを、過去物件図面DB91と称する。同様に、情報処理装置1の制御装置を、制御装置10と称する。制御装置10の学習装置および図面検索装置をそれぞれ、学習装置11(モデル生成装置)および図面検索装置12と称する。
(学習装置11)
学習装置11は、学習装置11sとは異なり、グループ分類部114を備える。また、学習装置11の学習モデル生成部を、学習モデル生成部113(学習部)と称する。過去物件図面DB91では、過去物件図面DB91sとは異なり、図面a1~MNが、図面種類別に予め分類されていない。
実施形態1において、過去図面データ取得部111は、所定の順序で(例:各過去図面のタイムスタンプ順に)、各過去図面を過去物件図面DB91から取得する。説明の便宜上、実施形態1では、過去図面データ取得部111は、「図面a1→a2→a3→…→MN」の順に、過去図面を取得する。
過去図面データ前処理部112は、過去図面データ取得部111が取得した各過去図面について、内容パラメータ(検索対象図面内容パラメータ)を導出する。そして、過去図面データ前処理部112は、各過去図面の内容パラメータを示すテーブルを、第1テーブルTB1として生成する。図10には、TB1の一例が示されている。TB1の第l列は、過去図面データ取得部111がl番目に取得した過去図面の番号を示す。lは、1以上かつT以下の整数である。TB1の第k行は、ある過去図面の第k内容パラメータを示す。
グループ分類部114は、TB1に基づき(より具体的には、TB1に示された各内容パラメータに基づき)、各過去図面を第1グループから第PグループまでのP個のグループに分類する。Pは、2以上かつT未満の整数である。以下の説明では、第qグループを、グループqとも称する。qは、1以上かつP以下の整数である。
グループ分類部114は、公知のクラスタリング手法を用いて、各過去図面をP個のグループに分類する。一例として、グループ分類部114は、k-means法(k平均法)を用いて、各過去図面を分類する。図11には、k-means法による各過去図面の分類結果の一例が示されている。
k-means法による分類では、各過去図面と1対1に対応付けられた点(便宜上、「各過去図面の点」とも称する)の座標は、内容パラメータの分布を示すL次元のデータ空間(L次元空間)内にプロットされる。ある過去図面の座標は、当該過去図面の内容パラメータ(第1内容パラメータ~第L内容パラメータ)によって規定される。なお、図11の例では、図示の便宜上、各過去図面の点が3次元空間内にプロットされている場合(すなわち、L=3の場合)が例示されている。図11におけるx、y、およびzはそれぞれ、第1内容パラメータ、第2内容パラメータ、および第3内容パラメータを表す。
説明の便宜上、実施形態1における図面a1の第k内容パラメータを、a1(k)と表記する。グループ分類部114は、過去図面データ前処理部112から、a1(1)~a1(L)を取得する。そして、グループ分類部114は、上述のL次元空間に、図面a1の点P(a1)の座標を、
P(a1)=[a1(1),a1(2),…,a1(k),…a1(L)]
としてプロットする。このように、グループ分類部114は、過去図面データ前処理部112から、点P(a1)の上記座標を取得する。
グループ分類部114は、その他の図面についても、同様のプロットを行う。以下では、図11の例と同様に、図面a1がグループ1に属している場合を例示する。また、グループqに属する過去図面を、総称的にグループq内過去図面群とも称する。
そして、グループ分類部114は、実施形態1における各過去図面の内容パラメータ(A1~AL)を示す第2テーブルTB2を生成する。TB2には、第2テーブル内第qサブテーブルTB2-qが含まれている。TB2-qには、グループqに属する各過去図面の内容パラメータが示されている。図12には、一例として、TB2-1が示されている。TB2は、TB2-1~TB2-Pという、P個のサブテーブルのセットによって構成されている。このように、実施形態1では、参考形態とは異なり、グループ分類部114によって分類されたグループ毎にサブテーブルが作成される。
なお、図12の例では、異なる種類の複数の過去図面が、グループ1に分類されている。上述のように、内容パラメータに基づくクラスタリングを行うことにより、マンパワーによって過去図面を分類する場合に比べ、より柔軟性の高い過去図面の分類が可能となる。
(実施形態1における学習モデルの生成)
上述の通り、参考形態の学習モデル生成部113sでは、図面a1~MNに基づき、1つの(共通の)学習モデルが生成されていた。実施形態1の学習モデル生成部113は、学習モデル生成部113sとは異なり、複数の学習モデルを生成する。
学習モデル生成部113は、グループq内各図面群に基づき(より具体的には、グループqに属する各過去図面の内容パラメータに基づき)、グループqに対応する学習モデル(以下、第q学習モデル)を生成する。具体的には、学習モデル生成部113は、TB2-qを教師データとして、第q学習モデルを生成する。各学習モデルの生成手法は、学習モデル生成部113sと同様である。
以上のように、学習モデル生成部113は、第1学習モデルから第P学習モデルまでのP個の異なる学習モデルを生成する。第q学習モデルは、グループqに属する各過去図面の重み係数を含む。
そして、学習モデル生成部113は、実施形態1における各過去図面の内容パラメータを示す第3テーブルTB3を生成する。TB3には、第2テーブル内第qサブテーブルTB3-qが含まれている。TB3-qには、グループqに属する各過去図面の重み係数が示されている。図13には、一例として、TB3-1が示されている。TB3は、TB3-1~TB3-Pという、P個のサブテーブルのセットによって構成されている。
(図面検索装置12)
図面検索装置12は、図面検索装置12sとは異なり、グループ選択部125を備える。また、図面検索装置12のスコア演算部および検索結果データ生成部をそれぞれ、スコア演算部123および検索結果データ生成部124と称する。スコア演算部123および検索結果データ生成部124は、総称的に検索部と称されてもよい。
まず、参考形態と同様に、新規図面データ取得部121は、図面NDを取得する。続いて、新規図面データ前処理部122は、図面NDの内容パラメータ(ターゲット図面内容パラメータ)を取得する。以下では、説明の便宜上、図面NDの第k内容パラメータを、ND(k)とも表記する。
(特定グループの選択)
グループ選択部125は、新規図面データ前処理部122から、ND1(1)~ND1(L)を取得する。そして、グループ選択部125は、上述のL次元空間に、図面NDの点P(ND)の座標を、
P(ND)=[ND(1),ND(2),…,ND(k),…ND(L)]
としてプロットする。このように、グループ選択部125は、新規図面データ前処理部122から点P(ND)の上記座標を取得する。以下に述べる図14では、点NDは、星印によって示されている。
続いて、グループ選択部125は、グループ分類部114から、当該グループ分類部114の分類結果を示す情報を取得する。そして、グループ選択部125は、点P(ND)に基づき(換言すれば、ターゲット図面内容パラメータに基づき)、第1~第Pグループの内、図面NDとの関連性が最も高いグループ(以下、特定グループ)を選択する。点P(ND)は、ターゲット図面に対応するL次元空間上の点であることから、ターゲット点と称されてもよい。
実施形態1では、グループ選択部125は、L次元空間において、第1~第Pグループの内、点P(ND)との距離が最も近いグループを、特定グループとして選択する。このことから、特定グループは、最近接グループと称されてもよい。図14では、グループ選択部125による最近接グループの選択結果の一例が示されている。図14の例では、グループ1が最近接グループとして選択されている。この場合、グループ選択部125は、学習モデル生成部113から、特定グループに対応する学習モデル(以下、特定学習モデル)として、第1学習モデルを取得する。
なお、「点P(ND)とグループqとの距離」(以下、距離D)とは、より具体的には、「点P(ND)とグループqの代表点との距離(より厳密には、ノルム)」を意味する。一例として、グループqの代表点は、グループqの重心であってよい。但し、グループqの代表点は、グループqの重心に限定されない。L次元空間において、グループqの内部または境界上に位置する任意の点が、グループqの代表点として選択されればよい。
なお、グループqの代表点の座標は、グループ分類部114によって予め算出されていてもよい。この場合、グループ選択部125は、グループ分類部114から、グループqの代表点の座標を取得すればよい。あるいは、グループ選択部125によって、グループqの代表点の座標が算出されてもよい。
実施形態1では、グループ選択部125は、座標P(ND)とグループqの代表点とのユークリッド距離を、距離Dとして算出する。但し、距離Dは、ユークリッド距離に限定されない。距離Dは、L次元空間において定義可能な公知の種類の距離(ノルム)であってよい。例えば、距離Dは、マハラノビス距離、マンハッタン距離、またはチェビシェフ距離として算出されてもよい。
(実施形態1における関連性スコアの算出)
スコア演算部123は、グループ選択部125から特定学習モデルを取得する。スコア演算部123は、特定学習モデルを用いて、図面NDのSCOREを算出する。実施形態1の例では、スコア演算部123は、第1学習モデルを特定学習モデルとして用いて、図面NDのSCOREを算出する。実施形態1では、特定学習モデルを用いてSCOREを算出することにより、参考形態に比べ、SCOREを算出するための演算コストを低減できる。
図14は、実施形態1におけるSCOREの導出例について説明する図である。なお、図14の例におけるターゲット図面内容パラメータは、図7の例とは異なる。図14の例では、スコア演算部123は、(i)新規図面データ前処理部122によって導出されたC1~CLと、(ii)特定学習モデルに含まれる図面a1のB1~BLと、を用いて、当該図面a1の第1素点~第L素点を算出する。すなわち、スコア演算部123は、各素点を、特定学習モデルの出力として取得する。そして、スコア演算部123は、参考形態と同様に、図面a1の第1素点~第L素点の和を、当該図面a1のSCOREとして算出する。
同様に、スコア演算部123は、特定学習モデルを用いて、特定グループ(グループ1)に属するその他の過去図面のSOCREを算出する。そして、スコア演算部123は、自身の計算結果を示す第4サブテーブルTB4-1を生成する。TB4-1には、グループ1のそれぞれのSS1~SSLおよびSCOREが示されている。
(実施形態1における候補順位の決定)
検索結果データ生成部124は、特定グループ(グループ1)に属する各過去図面のSCOREに基づき、図面NDに対応する候補順位を決定する。以下の説明では、グループ1に属する過去図面の数を、GN1と表記する。検索結果データ生成部124は、グループ1に属する各過去図面のSCOREに基づき、当該各過去図面のそれぞれの候補順位(第1候補~第GN1候補)を決定する。
一例として、検索結果データ生成部124は、検索結果データとして第5サブテーブルTB5-1を生成する。TB5-1では、候補番号が高い順に(SCOREが大きい順に)、グループ1に属する各過去図面がソートされている。図16には、TB5-1の一例が示されている。
図15の例では、スコア演算部123によって算出されたGN1個のSCOREの内、SCORE(d2)が最大の関連性スコアであり、SCORE(a1)が最小の関連性スコアであった。そこで、検索結果データ生成部124は、図面d2を候補1として決定するとともに、図面a1を候補GN1として決定する。
実施形態1では、特定グループに属する各過去図面についてのみ、候補順位の決定が行われる。このため、参考形態に比べ、検索結果データを生成するための演算コストを低減できる。なお、実施形態1における検索結果データも、候補1~候補γの図面を示すデータであってよい。実施形態1におけるγは、1以上かつGN1以下の整数である。
(補足)
上記の例では、各過去図面を内容パラメータに基づき分類するためのクラスタリング手法として、k-means法を用いる場合を例示した。但し、その他のクラスタリング手法を用いることもできる。例えば、上記クラスタリング手法としてfuzzy c-means法が用いられてもよい。fuzzy c-means法を用いた場合、k-means法を用いた場合に比べ、各過去図面をより柔軟に分類することが期待できる。
(実験例)
発明者らは、情報処理システム100の有効性を検証するため、さらなる実験を行った。具体的には、発明者らは、約1600個の過去図面が過去物件図面DB91に格納されている場合に、実施形態1と同様の各処理を行った。つまり、発明者らは、T≒1600の場合について、実施形態1と同様に、(i)第1~第P学習モデルの生成、および、(ii)特定学習モデルを用いた過去図面の検索、を行った。
本実験例では、クラスタリング手法としてfuzzy c-means法を用いた。また、P=96として設定した。本実験例においても、実施形態1の例と同様に、新規図面に対応する過去図面を、適切に検索できることが確認された。すなわち、特定グループに属する各過去図面を、関連性スコアが高い順に提示できることが確認された。
(実施形態1の効果)
情報処理システム100(情報処理装置1)によっても、参考形態と同様に、図面検索におけるユーザの利便性を従来よりも高めることが可能となる。加えて、情報処理装置1によれば、参考形態とは異なり、過去図面の分類が予め行われていない場合(あるいは、マンパワーによる過去図面の分類が困難である場合)にも、過去図面を適切に検索することができる。それゆえ、ユーザの利便性をより一層高めることが可能となる。
特に、情報処理装置1の学習装置11では、過去図面の内容パラメータ(過去図面内容パラメータ)に基づき、当該過去図面の分類を行うことができる。それゆえ、内容の類似性が高い複数の過去図面を、同じグループに分類できる。続いて、学習装置11では、分類後のグループ毎に、個別の学習モデルを生成できる。より具体的には、学習装置11では、グループqに属する各過去図面の内容パラメータに基づき、第q学習モデルを生成できる。
このように、実施形態1では、「クラスタリング」および「学習モデルの生成」という異なる処理に、「内容パラメータ」という共通のパラメータが用いられている。類似する「内容パラメータ」を有するグループに対して学習モデルが生成される。そのため、類似する図面を精度よく区別する学習モデルを生成することができる。図面検索装置12は、「内容パラメータ」という共通のパラメータを用いて、「クラスタリング」と「学習モデルによる検索」とで観点を変えて図面を検索する。そのため、図面検索装置12は、ターゲット図面により類似した検索対象図面を抽出することができる。上述の処理の流れによれば、図面検索の精度向上により好適な複数の学習モデル(第1~第P学習モデル)を生成できる。
さらに、情報処理装置1の図面検索装置12では、図面NDの内容パラメータ(ターゲット図面内容パラメータ)に基づき、特定グループを選択できる。続いて、図面検索装置12では、特定学習モデルに基づき、特定グループに属する過去図面のみを対象として、検索処理を行うことができる。
上述の処理の流れによれば、図面検索のための演算コストを低減できるので、より高速な図面検索が可能となる。また、特定グループは図面NDとの関連性が最も高いグループであることから、特定学習モデルは、図面NDの検索に最も適した学習モデルであることが期待される。特定学習モデルを用いた図面検索を行うことにより、図面検索の精度をより一層向上させることができる。
〔変形例〕
(1)P(過去図面のグループ数)は、情報処理装置1のユーザによって設定されてもよいし、公知のアルゴリズムを用いて設定されてもよい。クラスタリングの結果を評価する指標の1つとして、Pseudo Fが知られている。従って、例えば、Pseudo Fに基づき、Pが設定されてもよい。
(2)実施形態1では、L次元空間でのクラスタリングが行われる場合を例示した。但し、計算コスト削減のために、公知の次元削減手法が用いられてもよい。次元削減手法の一例としては、主成分分析を挙げることができる。
また、次元削減手法の別の例としては、
・PCA(Principal Component Analysis)
・Kernel PCA
・Manifold Learing
・LDA(Linear Discriminant Analysis)
・NMF(Non-negative Matrix Factorization)
・SVD(Singular Value Decomposition)
を挙げることができる。
一例として、次元削減は、クラスタリングの前に行われてよい。この場合、次元削減後の内容パラメータに基づき、クラスタリングおよび学習モデルの生成が行われる。
別の例として、次元削減は、クラスタリングの後に行われてもよい。この場合、次元削減前の内容パラメータに基づき、クラスタリングが行われる。これに対し、次元削減後の内容パラメータに基づき、学習モデルの生成が行われる。このように、クラスタリングおよび学習モデルの生成において、次元数は異なっていてもよい。
(3)本開示の一態様に係る情報処理装置において、内容パラメータは補正(例:正規化)されてもよい。正規化後の内容パラメータに基づき、上述の各処理(例:クラスタリングおよび学習モデルの生成)が実行されてもよい。
(4)本開示の一態様において、図面検索装置とモデル生成装置とは、互いに通信可能に接続されていればよい。従って、図面検索装置とモデル生成装置とを、互いに別体の情報処理装置に設けることもできる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理システム100の制御ブロック(特に制御装置10)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理システム100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 情報処理装置
10制御装置
11 学習装置(モデル生成装置)
12 図面検索装置
100 情報処理システム
111 過去図面データ取得部
112 過去図面データ前処理部(検索対象図面内容パラメータ取得部)
113 学習モデル生成部(学習部)
114 グループ分類部
121 新規図面データ取得部
122 新規図面データ前処理部(ターゲット図面内容パラメータ取得部)
123 スコア演算部(検索部)
124 検索結果データ生成部(検索部)
125 グループ選択部
a1~MN 図面(過去図面,検索対象図面)
ND 図面(新規図面,ターゲット図面)

Claims (9)

  1. 複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索する図面検索装置であって、
    上記複数の検索対象図面は、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータに基づき、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに予め分類されており、
    上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルが予め生成されており、
    上記ターゲット図面を解析することにより、当該ターゲット図面の記載内容に関連したターゲット図面内容パラメータを取得するターゲット図面内容パラメータ取得部と、
    上記ターゲット図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループの内、上記ターゲット図面との関連性が最も高いグループである特定グループを選択するグループ選択部と、
    (i)上記P個の学習モデルの内、上記特定グループに対応する学習モデルである特定学習モデルに、上記ターゲット図面内容パラメータを入力し、かつ、(ii)上記ターゲット図面内容パラメータに応じた上記特定学習モデルの出力に基づき、上記少なくとも1つの図面を検索する検索部と、を備えている、図面検索装置。
  2. 上記検索部は、上記特定学習モデルの上記出力に基づき、上記特定グループに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれについて、上記ターゲット図面に対する関連性の高さを示す関連性スコアを算出する、請求項1に記載の図面検索装置。
  3. 上記検索部は、上記特定グループに属する上記少なくとも1つの図面の識別子を示す検索結果データを生成し、
    上記検索結果データでは、上記特定グループに属する上記少なくとも1つの図面の識別子が、上記関連性スコアに応じてソートされている、請求項2に記載の図面検索装置。
  4. 上記図面検索装置では、図面に関する特定文字列が予め設定されており、
    上記ターゲット図面内容パラメータ取得部は、
    上記ターゲット図面に含まれている上記特定文字列を検出し、
    上記ターゲット図面における上記特定文字列の検出結果に基づき、上記ターゲット図面内容パラメータを設定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の図面検索装置。
  5. 上記図面検索装置では、上記特定文字列として、第1特定文字列から第L特定文字列までのL個(Lは2以上の整数)の異なる文字列が予め設定されており、
    上記ターゲット図面内容パラメータには、第1ターゲット図面内容パラメータから第Lターゲット図面内容パラメータまでのL個のパラメータが含まれており、
    上記検索対象図面内容パラメータには、第1検索対象図面内容パラメータから第L検索対象図面内容パラメータまでのL個のパラメータが含まれており、
    上記グループ選択部は、
    上記ターゲット図面内容パラメータおよび上記検索対象図面内容パラメータの分布を示すL次元データ空間において、(i)上記ターゲット図面に対応するターゲット点の座標と、(ii)上記第1グループから上記第Pグループまでの各グループの代表点の座標と、を取得し、
    上記各グループの内、上記L次元データ空間における上記ターゲット点と上記代表点との距離が最も短いグループを、上記特定グループとして選択する、請求項4に記載の図面検索装置。
  6. 複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索するための学習モデルを生成するモデル生成装置であって、
    上記複数の検索対象図面を解析することにより、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータを取得する、検索対象図面内容パラメータ取得部と、
    上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記複数の検索対象図面を、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに分類するグループ分類部と、
    上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルを生成する学習部と、を備えている、モデル生成装置。
  7. 上記モデル生成装置では、図面に関する特定文字列が予め設定されており、
    上記検索対象図面内容パラメータ取得部は、
    上記複数の検索対象図面のそれぞれに含まれている上記特定文字列を検出し、
    上記複数の検索対象図面のそれぞれにおける上記特定文字列の検出結果に基づき、当該複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータを設定する、請求項6に記載のモデル生成装置。
  8. 複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索する図面検索方法であって、
    上記複数の検索対象図面は、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータに基づき、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに予め分類されており、
    上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルが予め生成されており、
    上記ターゲット図面を解析することにより、当該ターゲット図面の記載内容に関連したターゲット図面内容パラメータを取得するターゲット図面内容パラメータ取得工程と、
    上記ターゲット図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループの内、上記ターゲット図面との関連性が最も高いグループである特定グループを選択するグループ選択工程と、
    (i)上記P個の学習モデルの内、上記特定グループに対応する学習モデルである特定学習モデルに、上記ターゲット図面内容パラメータを入力し、かつ、(ii)上記ターゲット図面内容パラメータに応じた上記特定学習モデルの出力に基づき、上記少なくとも1つの図面を検索する検索工程と、を含んでいる、図面検索方法。
  9. 複数の検索対象図面からターゲット図面に対応する少なくとも1つの図面を検索するための学習モデルを生成するモデル生成方法であって、
    上記複数の検索対象図面を解析することにより、当該複数の検索対象図面のそれぞれの記載内容に関連した検索対象図面内容パラメータを取得する、検索対象図面内容パラメータ取得工程と、
    上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記複数の検索対象図面を、第1グループから第PグループまでのP個(Pは2以上の整数)のグループに分類するグループ分類工程と、
    上記P個のグループのそれぞれに属する上記複数の検索対象図面のそれぞれの上記検索対象図面内容パラメータに基づき、上記P個のグループのそれぞれに対応するP個の学習モデルを生成する学習工程と、を含んでいる、モデル生成方法。
JP2019173269A 2019-09-24 2019-09-24 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法 Active JP7291347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173269A JP7291347B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173269A JP7291347B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021051469A JP2021051469A (ja) 2021-04-01
JP7291347B2 true JP7291347B2 (ja) 2023-06-15

Family

ID=75157931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173269A Active JP7291347B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7291347B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519748A (ja) 1998-06-22 2002-07-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 像検索システム
JP2011523137A (ja) 2008-06-06 2011-08-04 トムソン ライセンシング 画像の類似検索システム及び方法
WO2014132349A1 (ja) 2013-02-27 2014-09-04 株式会社日立製作所 画像解析装置、画像解析システム、画像解析方法
JP2020074111A (ja) 2019-12-24 2020-05-14 楽天株式会社 検索システム、検索方法、及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519748A (ja) 1998-06-22 2002-07-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 像検索システム
JP2011523137A (ja) 2008-06-06 2011-08-04 トムソン ライセンシング 画像の類似検索システム及び方法
WO2014132349A1 (ja) 2013-02-27 2014-09-04 株式会社日立製作所 画像解析装置、画像解析システム、画像解析方法
JP2020074111A (ja) 2019-12-24 2020-05-14 楽天株式会社 検索システム、検索方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021051469A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110689081B (zh) 一种基于分歧学习的弱监督目标分类和定位方法
Xian et al. Latent embeddings for zero-shot classification
Gkioxari et al. Using k-poselets for detecting people and localizing their keypoints
Severyn et al. Automatic feature engineering for answer selection and extraction
US7362892B2 (en) Self-optimizing classifier
CN110717534B (zh) 一种基于网络监督的目标分类和定位方法
CN106446933A (zh) 基于上下文信息的多目标检测方法
CN109002834A (zh) 基于多模态表征的细粒度图像分类方法
CN105389583A (zh) 图像分类器的生成方法、图像分类方法和装置
CN115796181A (zh) 一种针对化工领域的文本关系抽取方法
CN110225055A (zh) 一种基于knn半监督学习模型的网络流量异常检测方法与***
Zhang et al. Generalized weakly supervised object localization
CN113779282B (zh) 基于自注意力和生成对抗网络的细粒度跨媒体检索方法
CN107357765A (zh) Word文档碎片化方法及装置
CN111930933A (zh) 一种基于人工智能的检务案件处理方法及装置
Singh et al. Image Understanding-a Brief Review of Scene Classification and Recognition.
Lan et al. A max-margin riffled independence model for image tag ranking
Wang et al. Improved object categorization and detection using comparative object similarity
Deufemia et al. Petroglyph recognition using self-organizing maps and fuzzy visual language parsing
CN113434418A (zh) 知识驱动的软件缺陷检测与分析方法及***
CN113806493A (zh) 一种用于互联网文本数据的实体关系联合抽取方法、装置
CN112347252B (zh) 一种基于cnn文本分类模型的可解释性分析方法
JP7291347B2 (ja) 図面検索装置、モデル生成装置、図面検索方法、およびモデル生成方法
CN116341521A (zh) 一种基于文本特征的aigc文章辨识***
JP7219920B2 (ja) 図面検索装置および図面検索方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220726

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150