JP7289723B2 - 物体認識装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物体認識装置に関する。
自動運転の実現や交通事故の防止のために、走行中の車両において道路標識等の物体を認識し、その認識結果に基づく規制情報をドライバへの通知や車両の制御に利用する物体認識技術に大きな関心が寄せられている。道路標識には様々な種類のものがあり、その中には、高速道路や工事区間等に設置されて文字部が発光する電光式標識がある。道路標識の認識に用いられる物体認識装置では、こうした電光式標識についても正しく認識することが必要となる。
電光式標識の認識に関して、例えば特許文献1には、電光式標識の一種である発光体を用いたVMS標識を短い露光時間で撮像した際に、その一部が欠損して撮像される性質に着目したものが知られている。特許文献1に開示された物体認識装置は、第1露光時間で撮像した第1画像からVMS標識が撮像された画像領域を検出するとともに、第1露光時間よりも長くVMS標識の欠損が発生しない第2露光時間で第2画像を撮像し、第1画像から検出された画像領域に対応する領域の第2画像を用いてVMS標識の表示内容を認識する。
特開2014-153167号公報
特許文献1の物体認識装置では、第1画像の文字部が欠損した情報に基づいてVMS標識の検出処理を実施しているため、標識の大きさを正確に特定することができない。そのため、第2画像を用いたVMS標識の認識処理では、サイズの異なる多数のテンプレートを利用する必要があり、認識に要する処理時間が増加するとともに認識精度が低下するという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み、短い処理時間で正確に道路標識等の物体を認識可能な技術の提供を目的とする。
本発明による物体認識装置は、第一の露光量と、前記第一の露光量よりも少ない第二の露光量とを決定可能な露光量決定部と、前記第一の露光量で撮像された第一の露光画像と、前記第二の露光量で撮像された第二の露光画像とを取得する画像取得部と、前記第一の露光画像から、発光部分を含む認識対象の物体における前記発光部分に対応する光源領域を検出する光源検出部と、前記光源検出部が検出した前記光源領域に基づいて前記物体のサイズを特定するサイズ特定部と、前記光源検出部が検出した前記光源領域の位置および前記サイズ特定部が特定した前記物体のサイズに基づいて、前記第二の露光画像から前記物体が存在する領域の候補である認識候補を抽出する認識候補抽出部と、前記認識候補抽出部が抽出した前記認識候補に対して前記物体に関する認識処理を実施する認識処理部と、を備える。
本発明によれば、短い処理時間で正確に物体を認識することができる。
本発明の第1の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る物体認識装置の動作を説明するためのシーンを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る物体認識装置の処理の流れを示すフローチャートである。 第一露光画像の例を示す図である。 第二露光画像の例を示す図である。 認識候補の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る物体認識装置の処理の流れを示すフローチャートである。 サイズ情報の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る物体認識装置の処理の流れを示すフローチャートである。 輝度情報の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る物体認識装置の処理の流れを示すフローチャートである。 3次元位置算出処理のフローチャートである。 物***置予測処理のフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る物体認識装置の処理の流れを示すフローチャートである。 認識候補再抽出処理のフローチャートである。 第二露光画像および拡大後の認識候補の例を示す図である。 2値化処理後の認識候補および投影ヒストグラムの例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施形態の物体認識装置10は、撮像装置20および車両制御装置30と接続されており、露光量決定部101、画像取得部102、光源検出部103、サイズ特定部104、認識候補抽出部105、および認識処理部106を備える。物体認識装置10は、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を有するコンピュータを用いて構成されており、記憶装置に格納された制御プログラムを演算装置で実行することにより、上記の各機能ブロックとして動作する。なお、物体認識装置10が有する機能の一部または全部を、FPGA等のハードウェアを用いて構成してもよい。
撮像装置20は、車両に搭載されたカメラであり、当該車両の周囲、例えば前方の風景を撮像する。以下では、撮像装置20が搭載されている車両を「自車両」と称する。撮像装置20は、例えば所定のフレームレートごとに、撮像した画像を物体認識装置10に出力する。撮像装置20から出力された画像は、物体認識装置10において画像取得部102に入力される。
露光量決定部101は、撮像装置20が画像を撮像する際の露光量を計算して決定し、撮像装置20に出力する。露光量決定部101が決定する露光量とは、撮像装置20が撮像する画像の明るさを調整するための物理量であり、例えば露光時間、アナログゲイン値、レンズのF値等が該当する。
本実施形態において、露光量決定部101は、撮像装置20に対して2種類の露光量を決定することができる。図1では、露光量決定部101により決定される2種類の露光量を、第一露光量F101、第二露光量C101としてそれぞれ示している。ここで、第一露光量F101は、第二露光量C101と比べて、撮像装置20がより明るい画像を撮像可能な露光量を表すものとする。すなわち、第一露光量F101は第二露光量C101よりも多く、反対に第二露光量C101は第一露光量F101よりも少ないものとして、これらの露光量が露光量決定部101により決定される。
なお、本実施形態では、物体認識装置10が認識対象とする物体が電光式標識である場合の例を説明する。電光式標識とは、文字部等に発光素子を用いた発光部分を有する道路標識のことであり、例えば高速道路や工事区間等に設置される。この場合、露光量決定部101は、撮像装置20が認識対象の物体である電光式標識を撮像した際に、電光式標識の発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量に基づいて、第一露光量F101および第二露光量C101を決定する。具体的には、例えば、撮像時に発光部分に対応する画素の一部または全部が飽和して輝度値が最大値を示すような露光量、すなわち白とびが生じるような露光量を第一露光量F101として決定する。また、発光部分に対応する全ての画素が飽和せず、かつその一部または全部が欠損(黒つぶれ)しないような露光量を、第二露光量C101として決定する。これらの露光量は、例えば路面の明るさを基準にして算出することができる。
なお、以下では物体認識装置10が認識対象とする物体が電光式標識である場合を説明するが、他の物体を認識対象としてもよい。例えば、ブレーキランプ等の発光部分を有する先行車両、ヘッドライト等の発光部分を有する後続車両、信号機、各種電光掲示板等、高輝度の発光部分を有する様々な物体を物体認識装置10の認識対象とすることが可能である。
画像取得部102は、露光量決定部101により決定された第一露光量F101、第二露光量C101で撮像装置20がそれぞれ撮像した2種類の画像を撮像装置20から取得する。そして、第一露光量F101で撮像された画像を第一露光画像として光源検出部103に出力するとともに、第二露光量C101で撮像された画像を第二露光画像として認識候補抽出部105に出力する。
光源検出部103は、撮像装置20により第一露光量F101で撮像されて画像取得部102が取得した第一露光画像から、電光式標識の発光部分に対応する光源領域を検出する。ここでは、前述のように第一露光量F101は撮像時に画素飽和が生じる露光量として設定されることから、第一露光画像において所定値以上の輝度値を有する画素の領域を光源領域として検出することができる。具体的には、例えばハフ変換やMSER(Maximally Stable Extremal Regions)等の公知技術を利用して、第一露光画像中に存在する円形状、楕円形状、矩形形状等の領域を他の背景領域から分離する。そして、分離した領域内に所定の明るさ以上の画素が所定数以上存在するか否かを判定し、存在する場合は当該領域を光源領域として検出する。こうして光源領域を検出したら、光源検出部103は、その光源領域の中心位置、幅、高さ等の情報を取得し、サイズ特定部104へ出力する。
サイズ特定部104は、光源検出部103が検出した光源領域に基づいて、物体認識装置10が認識対象とする物体のサイズを特定する。具体的には、光源検出部103から出力される光源領域の中心位置、幅、高さの各情報に基づき、発光部分を含む物体の画像上での大きさを推定することで、当該物体のサイズを特定する。このとき、認識対象とする物体の種類に応じて所定の倍率を光源領域の幅や高さにそれぞれ適用することで、当該物体のサイズを特定してもよい。前述のように認識対象とする物体が電光式標識である場合、発光部分と電光式標識全体との間でのサイズの関係性は既知であるため、第一露光画像から検出された光源領域の大きさに基づいて、画像中での電光式標識のサイズを容易かつ正確に特定することが可能である。
認識候補抽出部105は、光源検出部103が検出した光源領域の位置と、サイズ特定部104が特定した物体のサイズとに基づき、撮像装置20により第二露光量C101で撮像されて画像取得部102が取得した第二露光画像から、当該物体が存在する領域の候補である認識候補を抽出する。具体的には、例えば、光源検出部103が検出した光源領域の中心位置と、サイズ特定部104が特定した画像上の物体のサイズとを用いて、第二露光画像上でこれらに対応する領域を認識候補として抽出する。また、光源検出部103が検出した光源位置を中心に、サイズ特定部104で計算したサイズに対して所定の倍率をかけることで拡張した走査領域を設定し、この走査領域に対して、サイズ特定部104で計算したサイズの枠を横方向、縦方向に所定の間隔でそれぞれ走査したときの各領域を認識候補として抽出してもよい。このように、認識候補抽出部105は、第二露光画像から任意の数の認識候補を抽出して出力することができる。
認識処理部106は、認識候補抽出部105が第二露光画像から抽出した認識候補に対して、認識対象とする物体に関する所定の認識処理を実施する。ここでは、当該物体の種別や、当該物体における表示内容を認識するための認識処理を、認識候補に対して実施する。この認識処理では、例えば、認識対象の物体が電光式標識である場合、電光式標識のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチング処理を行い、相関性の最も高いテンプレート画像に紐付いた電光式標識の種別や表示内容を認識結果として取得することができる。また、認識対象の物体を撮影した多数の画像に基づく機械学習を用いた統計的な方法により、物体の種別や表示内容を判定し、認識結果として取得してもよい。これ以外にも、認識対象の物体に対して適切な認識結果が得られるのであれば、任意の処理手法を用いて認識処理を実施することが可能である。
車両制御装置30は、物体認識装置10から出力された物体の認識結果に基づいて、自車両の制御を実施する。例えば、認識対象の物体が電光式標識の場合、電光式標識によって指示された交通規制内容を自車両に設置されたディスプレイに表示してドライバに提示したり、自車両の走行速度を制御したりすることができる。
(動作例)
次に、以上説明した本実施形態の物体認識装置10の動作について、図2に示すシーンにおける動作を例として説明する。図2は、自車両の前方に電光式標識が設置されているシーンを示している。図2において、電光式標識T101は最高速度制限が時速100kmを表す標識である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る物体認識装置10の処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の物体認識装置10は、車両に搭載されており、例えばCPU等の演算装置により、図3のフローチャートに示す処理を所定の処理周期ごとに実施する。以下では、この図3のフローチャートに従って、図2のシーンにおける物体認識装置10の具体的な動作例を説明する。
物体認識装置10は、図3のフローチャートに従い、第一露光量算出処理(S101)、画像取得処理(S102)、光源検出処理(S103)、サイズ特定処理(S104)、第二露光量算出処理(S105)、画像取得処理(S106)、認識候補抽出処理(S107)、認識処理(S108)を順に実施することで、認識対象の物体である電光式標識の種別や表示内容を認識する。以降では、各処理内容に関して説明する。
ステップS101では、露光量決定部101により、第一露光量F101を算出する。ここでは前述のように、撮像装置20による撮像時に、認識対象の物体である電光式標識の発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量を、第一露光量F101として算出する。
ステップS102では、画像取得部102により、ステップS101で決定された第一露光量F101で撮像装置20が撮像した画像を撮像装置20から取得し、第一露光画像とする。
図4は、ステップS102で取得される第一露光画像の例を示す図である。図4に示す第一露光画像T111には、図2の電光式標識T101に対応する画像領域T112が含まれている。この画像領域T112のうち、電光式標識T101の発光部分に対応する画像領域T113では、画素飽和による白とびが生じている。
ステップS103では、光源検出部103により、ステップS102で取得した第一露光画像から光源領域を検出する。ここでは、図4の第一露光画像T111における画像領域T113を光源領域として検出し、その中心位置、幅、高さ等の情報を計算する。
ステップS104では、サイズ特定部104により、ステップS103で検出した光源領域に基づいて、物体認識装置10が認識対象とする物体である電光式標識のサイズを特定する。ここでは、例えば光源領域として検出した画像領域T113の高さと幅に対してそれぞれ所定の倍率をかけることにより、光源領域から当該物体のサイズを特定する。なお、このときの倍率は、認識対象の物体の種類に応じて予め設定しておくことができる。
ステップS105では、露光量決定部101により、第二露光量C101を算出する。ここでは前述のように、撮像装置20による撮像時に、認識対象の物体である電光式標識の発光部分において画素飽和が生じない露光量を、第二露光量C101として算出する。
ステップS106では、画像取得部102により、ステップS105で決定された第二露光量C101で撮像装置20が撮像した画像を撮像装置20から取得し、第二露光画像とする。
図5は、ステップS106で取得される第二露光画像の例を示す図である。図5に示す第二露光画像T121には、図2の電光式標識T101に対応する画像領域T122が含まれている。この画像領域T122のうち、電光式標識T101の発光部分に対応する画像領域T123では、図4の画像領域T113とは異なり、画素飽和による白とびが生じていない。
ステップS107では、認識候補抽出部105により、ステップS106で取得した第二露光画像から、認識処理を実施するための認識候補を抽出する。ここでは、ステップS103で検出した光源領域の中心位置と、ステップS104で特定した電光式標識のサイズ(高さ、幅)とに基づいて、第二露光画像において認識候補として抽出する領域を決定する。
図6は、ステップS107で抽出される認識候補の例を示す図である。図6に示す第二露光画像T121は、図5と同じものである。ステップS107の認識候補抽出処理では、この第二露光画像T121のうち電光式標識T101に対応する画像領域T122の周囲に、認識候補T132が設定されて抽出される。ここで、認識候補T132の中心位置は、ステップS103で検出した光源領域の中心位置から設定される。また、認識候補T132の高さと幅は、ステップS104で特定した電光式標識のサイズを表す高さと幅からそれぞれ設定される。
ステップS108では、認識処理部106により、ステップS107で抽出した認識候補に対する認識処理を実施する。ここでは、例えば抽出した認識候補と同じ大きさのテンプレート画像を用いて前述のテンプレートマッチング処理を行い、複数のテンプレート画像の中で相関性の最も高いテンプレート画像を特定する。これにより、認識候補T132として抽出した画像領域が電光式標識T101を撮像したものであることを認識するとともに、この電光式標識T101の種別が最高速度制限の道路標識であり、その表示内容が最高速度は時速100kmであることを表していることを認識する。
以上説明したように、本実施形態の物体認識装置10では、電光式標識のような高輝度の発光部分を有する物体に対して、発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量を用いて撮像された画像から、その物体の大きさを推定して認識処理を実施するようにしている。これにより、認識処理に利用するテンプレート画像のサイズを物体の大きさに合わせて絞り込むことができるようになるため、処理時間の削減が可能となる。その結果、短い処理時間でも正確に物体を認識することができる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)物体認識装置10は、露光量決定部101と、画像取得部102と、光源検出部103と、サイズ特定部104と、認識候補抽出部105と、認識処理部106とを備える。露光量決定部101は、第一露光量F101と、第一露光量F101よりも少ない第二露光量C101とを決定可能であり(ステップS101、S105)、画像取得部102は、第一露光量F101で撮像された第一露光画像T111と、第二露光量C101で撮像された第二露光画像T121とを取得する(ステップS102、S106)。光源検出部103は、第一露光画像T111から光源領域(画像領域T113)を検出する(ステップS103)。サイズ特定部104は、光源検出部103が検出した光源領域に基づいて認識対象の物体(電光式標識T101)のサイズを特定する(ステップS104)。認識候補抽出部105は、光源検出部103が検出した光源領域の位置およびサイズ特定部104が特定した物体のサイズに基づいて、第二露光画像T121から物体が存在する領域の候補である認識候補T132を抽出する(ステップS107)。認識処理部106は、認識候補抽出部105が抽出した認識候補T132に対して物体に関する認識処理を実施する(ステップS108)。このようにしたので、カメラの撮像画像から認識対象の物体のサイズに応じた認識候補を抽出して認識処理を実施できるため、短い処理時間で正確に物体を認識することができる。
(2)露光量決定部101は、撮像時に認識対象の物体の発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量に基づいて、第一露光量F101および第二露光量C101を決定する。具体的には、ステップS101では、撮像装置20による撮像時に当該発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量を第一露光量F101として決定し、ステップS105では、撮像装置20による撮像時に当該発光部分において画素飽和が生じない露光量を第二露光量C101として決定する。このようにしたので、光源領域を検出しやすい画像を撮像するのに適切な露光量を第一露光量F101として決定するとともに、認識処理を実施しやすい画像を撮像するのに適切な露光量を第二露光量C101として決定することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、本実施形態の物体認識装置10Aは、図1で説明した第1の実施形態に係る物体認識装置10と同様に、撮像装置20および車両制御装置30と接続されている。本実施形態の物体認識装置10Aは、露光量決定部201、画像取得部202、光源検出部203、サイズ特定部204、認識候補抽出部205、認識処理部206、およびサイズ情報格納部207を備える。物体認識装置10Aは、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を有するコンピュータを用いて構成されており、記憶装置に格納された制御プログラムを演算装置で実行することにより、上記の各機能ブロックとして動作する。なお、物体認識装置10Aが有する機能の一部または全部を、FPGA等のハードウェアを用いて構成してもよい。
露光量決定部201は、図1の露光量決定部101と同様に、撮像装置20の明るさを制御する2種類の露光量、すなわち第一露光量F201および第二露光量C201を算出し、算出したこれらの露光量を撮像装置20に出力する。
画像取得部202は、図1の画像取得部102と同様に、露光量決定部201が決定した第一露光量F201および第二露光量C201で撮像装置20がそれぞれ撮像した2種類の画像を、第一露光画像および第二露光画像として取得する。
光源検出部203は、第一露光画像から光源領域を検出し、検出結果をサイズ特定部204および認識候補抽出部205に出力する。サイズ特定部204は、光源検出部203の出力が表す光源領域の中心位置、幅、高さの各情報から、物体認識装置10Aが認識対象とする物体のサイズを特定し、認識候補抽出部205に出力する。このとき光源検出部203は、サイズ情報格納部207に格納されているサイズ情報を参照することで、当該物体の画像上での大きさを推定し、サイズを特定する。なお、サイズ情報格納部207に格納されるサイズ情報の詳細については後述する。
認識候補抽出部205は、図1の認識候補抽出部105と同様に、光源検出部203が検出した光源領域の位置と、サイズ特定部204が特定した物体のサイズとに基づき、第二露光画像から認識候補を抽出する。認識処理部206は、図1の認識処理部106と同様に、認識候補抽出部205が第二露光画像から抽出した認識候補に対して認識処理を実施し、当該物体の種別や、当該物体における表示内容を認識する。
サイズ情報格納部207は、認識対象の物体の発光部分と当該物体の大きさとの関係性を表すサイズ情報を格納している。このサイズ情報は、例えば、物体の幅と高さのそれぞれについて、発光部分に対する物体の大きさの倍率として表すことができる。ただし、サイズ情報は物体の幅と高さに限定されるものではない。例えば、中心位置からの半径として物体サイズが定義されている場合、半径に対する倍率をサイズ情報としてサイズ情報格納部207に格納することができる。これ以外にも、発光部分と物体の大きさとの関係性に関する情報であれば、サイズ情報として如何なる情報もサイズ情報格納部207に格納できる。
なお、サイズ情報格納部207に格納されるサイズ情報は、物体認識装置10Aの仕向け地が決まっていた場合に、工場の生産ライン等の出荷前段階において書き換え可能としてもよい。例えば、国内向けに出荷される物体認識装置10Aの場合は、国内で配置される電光式標識等の物体に関して、当該物体の発光部分と大きさに関するサイズ情報がサイズ情報格納部207に格納される。一方、他の地域に出荷される物体認識装置10Aの場合は、仕向け地に応じたサイズ情報が格納される。
(動作例)
次に、以上説明した本実施形態の物体認識装置10Aの動作例について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る物体認識装置10Aの処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の物体認識装置10Aは、車両に搭載されており、例えばCPU等の演算装置により、図8のフローチャートに示す処理を所定の処理周期ごとに実施する。以下では、この図8のフローチャートに従って、物体認識装置10Aの具体的な動作例を説明する。
物体認識装置10Aは、図8のフローチャートに従い、第一露光量算出処理(S201)、画像取得処理(S202)、光源検出処理(S203)、物体種別判定処理(S204)、物体サイズ計算処理(S205)、第二露光量算出処理(S206)、画像取得処理(S207)、認識候補抽出処理(S208)、認識処理(S209)を順に実施することで、認識対象の物体である電光式標識の種別や表示内容を認識する。以降では、各処理内容に関して説明する。
ステップS201~S203では、露光量決定部201、画像取得部202および光源検出部203により、図3のステップS101~S103と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS204では、サイズ特定部104により、ステップS203で検出した光源領域に基づき、サイズ情報格納部207に格納されたサイズ情報においてどの物体種別のサイズ情報を参照するかを決定する。ここでは、例えば光源領域の大きさ、明るさ、色、形状等に基づき、サイズ情報格納部207において種別ごとにサイズ情報が格納された物体のうち、どの種別の物体に該当するかを判定する。本動作例では、認識対象とする物体が電光式標識であるため、ステップS204の物体種別判定処理により、物体種別が電光式標識であるとの結果が得られる。
ステップS205では、サイズ特定部104により、ステップS204の判定結果に基づき、サイズ情報格納部207に格納されたサイズ情報を参照して、物体認識装置10Aが認識対象とする物体のサイズを計算する。ここでは、例えば図9の表に示すサイズ情報を参照することで、物体の大きさを計算する。
図9は、サイズ情報格納部207に格納されるサイズ情報の例を示す図である。図9のサイズ情報では、発光部分を含む物体に対する高さと幅の倍率が、物体の種別ごとに表形式で記載されている。具体的には、2行目には道路標識、3行目には車両に関するサイズ情報がそれぞれ記載されている。
本動作例では、物体種別判定処理(S204)において、上記のように認識対象とする物体の種別が電光式標識であるとの判定結果が得られている。そのため、ステップS205では、図9のサイズ情報のうち道路標識の部分を参照することで、光源領域として検出される発光部分の幅と高さに対する電光式標識の倍率は、ともに1.2倍であることが分かる。したがって、光源検出処理(S203)で取得した光源領域の幅と高さに対して、図9に記載の倍率をそれぞれかけることにより、撮像画像中での電光式標識のサイズを特定することができる。
ステップS206~S209では、露光量決定部201、画像取得部202、認識候補抽出部205および認識処理部206により、図3のステップS105~S108と同様の処理をそれぞれ実施する。
以上説明したように、本実施形態の物体認識装置10Aでは、事前に作成した発光部分との大きさの関係性を利用することで、より正確に認識対象の物体の大きさを推定できるようにしている。これにより、認識処理を実施する領域をより正確に選択することが可能となり、認識精度を向上させることができる。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)、(2)の各作用効果に加えて、さらに以下(3)の作用効果を奏する。
(3)物体認識装置10Aは、物体の発光部分と物体の大きさとの関係性を表すサイズ情報が物体の種類毎に格納されたサイズ情報格納部207をさらに備える。サイズ特定部204は、光源検出部203が検出した光源領域のサイズに基づいてサイズ情報格納部207に格納されたサイズ情報を参照し、物体のサイズを特定する。このようにしたので、認識対象の物体のサイズをより正確に推定できるため、物体の認識精度を向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。図10に示すように、本実施形態の物体認識装置10Bは、図1で説明した第1の実施形態に係る物体認識装置10と同様に、撮像装置20および車両制御装置30と接続されている。本実施形態の物体認識装置10Bは、露光量決定部301、画像取得部302、光源検出部303、サイズ特定部304、認識候補抽出部305、認識処理部306、環境情報取得部307、および輝度情報格納部308を備える。物体認識装置10Bは、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を有するコンピュータを用いて構成されており、記憶装置に格納された制御プログラムを演算装置で実行することにより、上記の各機能ブロックとして動作する。なお、物体認識装置10Bが有する機能の一部または全部を、FPGA等のハードウェアを用いて構成してもよい。
環境情報取得部307は、物体認識装置10Bの周辺の環境情報を取得し、露光量決定部301に出力する。ここで、環境情報取得部307が取得する環境情報とは、例えば物体認識装置10Bが動作している場所(国、地域など)や時間帯等の情報であり、これは物体認識装置10Bが搭載されている自車両の走行環境を表す情報に相当する。例えば、環境情報取得部307は図示しないナビゲーションシステムと接続されており、このナビゲーションシステムから場所や時間帯の情報を取得することで、環境情報を取得することができる。ナビゲーションシステムは、例えばGPS(Global Positioning System)信号を受信し、受信したGPS信号が表す位置とマップを照らし合わせることにより、自身の現在位置に対応する場所を特定することができる。また、受信したGPS信号から現在の時刻を検出し、時間帯を特定することができる。なお、環境情報取得部307は、これ以外にも任意の手段を利用して、環境情報を取得することができる。
輝度情報格納部308には、認識対象の物体の発光部分の明るさに関する輝度情報が格納されている。この輝度情報には、例えば、場所や時間帯ごとに発光部分の明るさが設定されている。なお、輝度情報は、例えば輝度[cd/m]や照度[lx]など、様々な物理量により表すことができる。
露光量決定部301は、環境情報取得部307が取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部308に格納された輝度情報を参照して、第一露光量F301および第二露光量C301を決定する。具体的には、露光量決定部301は、輝度情報格納部308に格納されている輝度情報から、環境情報取得部307が取得した環境情報に対応する認識対象の物体の発光部分の明るさを取得する。そして、取得した発光部分の明るさに基づいて、第一露光量F301および第二露光量C301を設定する。例えば、撮像画像における発光部分の画素値が所定の基準値以上となるように第一露光量F301を設定するとともに、撮像画像における発光部分の画素値が所定の基準値以下となるように第二露光量C301を設定する。なお、これらの設定における基準値は、同一の値であってもよいし、異なる値であってもよい。
画像取得部302は、図1の画像取得部102と同様に、露光量決定部301が決定した第一露光量F301および第二露光量C301で撮像装置20がそれぞれ撮像した2種類の画像を、第一露光画像および第二露光画像として取得する。
光源検出部303は、図1の光源検出部103と同様に、第一露光画像から光源領域を検出し、検出結果をサイズ特定部304および認識候補抽出部305に出力する。サイズ特定部304は、図1のサイズ特定部104と同様に、光源検出部303の出力が表す光源領域の中心位置、幅、高さの各情報から、物体認識装置10Bが認識対象とする物体のサイズを特定し、認識候補抽出部305に出力する。
認識候補抽出部305は、図1の認識候補抽出部105と同様に、光源検出部303が検出した光源領域の位置と、サイズ特定部304が特定した物体のサイズとに基づき、第二露光画像から認識候補を抽出する。認識処理部306は、図1の認識処理部106と同様に、認識候補抽出部305が第二露光画像から抽出した認識候補に対して認識処理を実施し、当該物体の種別や、当該物体における表示内容を認識する。
(動作例)
次に、以上説明した本実施形態の物体認識装置10Bの動作例について説明する。以下では、自車両の走行国が日本であり、現在時刻が20時である場合の例を説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る物体認識装置10Bの処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の物体認識装置10Bは、車両に搭載されており、例えばCPU等の演算装置により、図11のフローチャートに示す処理を所定の処理周期ごとに実施する。以下では、この図11のフローチャートに従って、物体認識装置10Bの具体的な動作例を説明する。
物体認識装置10Bは、図11のフローチャートに従い、環境情報取得処理(S300)、第一露光量設定処理(S301)、画像取得処理(S302)、光源検出処理(S303)、サイズ特定処理(S304)、第二露光量設定処理(S305)、画像取得処理(S306)、認識候補抽出処理(S307)、認識処理(S308)を順に実施することで、認識対象の物体である電光式標識の種別や表示内容を認識する。以降では、各処理内容に関して説明する。
ステップS300では、環境情報取得部307により、物体認識装置10Bの周辺の環境情報を取得する。ここでは、物体認識装置10Bの周辺の環境情報として、現在の時刻および自車両の走行国の情報を取得する。
ステップS301では、露光量決定部301により、ステップS300で取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部308に格納された輝度情報を参照して、第一露光量F301を設定する。ここでは、例えば図12の表に示す輝度情報を参照することで、物体認識装置10Bが認識対象とする物体である電光式標識の発光部分の明るさを特定し、その明るさに応じた第一露光量F301を設定する。
図12は、輝度情報格納部308に格納される輝度情報の例を示す図である。図12の輝度情報では、電光式標識の発光部分の明るさが、時間帯および走行国ごとに表形式で記載されている。具体的には、表の各行が時間帯に、各列が走行国(日本、ドイツ)にそれぞれ対応しており、これらの組み合わせごとに電光式標識の発光部分の明るさ情報が格納されている。例えば、走行国が日本である場合、6時から9時までの時間帯における電光式標識の発光部分の明るさは50[cd/m]であり、9時から15時までの時間帯における電光式標識の発光部分の明るさは100[cd/m]であり、15時から19時までの時間帯における電光式標識の発光部分の明るさは70[cd/m]であり、19時から6時までの時間帯における電光式標識の発光部分の明るさは60[cd/m]であることを示している。
ステップS301の第一露光量設定処理では、図12の輝度情報を参照することで、自車両の走行国である日本において、現在時刻の20時では電光式標識の発光部分の明るさが60[cd/m]であることが分かる。したがって、この明るさを基に、撮像時に画素飽和が生じる露光量を第一露光量F301として設定することができる。
ステップS302~S304では、画像取得部302、光源検出部303およびサイズ特定部304により、図3のステップS102~S104と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS305では、露光量決定部301により、ステップS300で取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部308に格納された輝度情報を参照して、第二露光量C301を設定する。ここではステップS301と同様に、例えば図12の表に示す輝度情報を参照することで、物体認識装置10Bが認識対象とする物体である電光式標識の発光部分の明るさを特定し、その明るさに応じた第二露光量C301を設定する。具体的には、図12の輝度情報を参照すると、前述のように、自車両の走行国である日本において、現在時刻の20時では電光式標識の発光部分の明るさが60[cd/m]であることが分かる。したがって、この明るさを基に、撮像時に画素飽和が生じない露光量を第二露光量C301として設定することができる。
ステップS306~S308では、画像取得部302、認識候補抽出部305および認識処理部306により、図3のステップS106~S108と同様の処理をそれぞれ実施する。
以上説明したように、本実施形態の物体認識装置10Bでは、現在の物体認識装置10Bの周辺環境に対応した発光部分の明るさに関する輝度情報を取得することで、撮像時の露光量を適応的に変化させるようにしている。これにより、電光式標識の発光部分のように、場所や時間帯に応じて明るさが変化する物体に対して、撮像時の露光量を適切に設定することが可能となり、当該物体の検出精度や認識精度を向上させることができる。
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)、(2)の各作用効果に加えて、さらに以下(4)、(5)の作用効果を奏する。
(4)物体認識装置10Bは、物体認識装置10Bの周辺の環境情報を取得する環境情報取得部307と、物体の発光部分の輝度情報が環境毎に格納された輝度情報格納部308とをさらに備える。露光量決定部301は、環境情報取得部307が取得した環境情報に基づいて輝度情報格納部308に格納された輝度情報を参照し、第一露光量F301および第二露光量C301を決定する。このようにしたので、撮像時の露光量をより適切に設定できるため、物体の検出精度や認識精度を向上させることができる。
(5)環境情報取得部307は、物体認識装置10Bが動作している場所および時間帯の少なくともいずれかを含む情報を環境情報として取得することができる。このようにしたので、撮像時の露光量の設定に用いるために必要な情報を、確実かつ容易に環境情報として取得することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図13は、本発明の第4の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。図13に示すように、本実施形態の物体認識装置10Cは、図1で説明した第1の実施形態に係る物体認識装置10と同様に、撮像装置20および車両制御装置30と接続されている。本実施形態の物体認識装置10Cは、露光量決定部401、画像取得部402、光源検出部403、サイズ特定部404、認識候補抽出部405、認識処理部406、3次元位置算出部407、および挙動情報取得部408を備える。物体認識装置10Cは、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を有するコンピュータを用いて構成されており、記憶装置に格納された制御プログラムを演算装置で実行することにより、上記の各機能ブロックとして動作する。なお、物体認識装置10Cが有する機能の一部または全部を、FPGA等のハードウェアを用いて構成してもよい。
露光量決定部401は、図1の露光量決定部101と同様に、撮像装置20の明るさを制御する2種類の露光量、すなわち第一露光量F401および第二露光量C401を算出し、算出したこれらの露光量を撮像装置20に出力する。
画像取得部402は、図1の画像取得部102と同様に、露光量決定部401が決定した第一露光量F401および第二露光量C401で撮像装置20がそれぞれ撮像した2種類の画像を、第一露光画像および第二露光画像として取得する。
光源検出部403は、第一露光画像から光源領域を検出し、検出結果をサイズ特定部404、認識候補抽出部405および3次元位置算出部407に出力する。サイズ特定部404は、光源検出部403の出力が表す光源領域の幅、高さの各情報から、物体認識装置10Cが認識対象とする物体のサイズを特定し、認識候補抽出部405および3次元位置算出部407に出力する。
3次元位置算出部407は、光源検出部403とサイズ特定部404の出力から、認識対象の物体の3次元位置を算出し、算出した3次元位置を認識候補抽出部405に出力する。3次元位置算出部407は、例えば実世界における物体の実寸情報や、撮像装置20の光学パラメータに関する情報を所持している。ここで、光学パラメータとは、焦点距離や画素の実寸サイズなど、撮像装置20が有するレンズや撮像素子に関するパラメータである。
3次元位置算出部407は、サイズ特定部404が出力した撮像画像上の物体のサイズ情報と、3次元位置算出部407が所持する物体の実寸情報および光学パラメータとを利用して、物体認識装置10Cから物体までの奥行き方向の距離を推定する。そして、推定した奥行き方向の距離と、光源検出部403が検出した光源領域の中心位置と、3次元位置算出部407が所持する光学パラメータとを利用して、奥行き方向と直交する横方向および縦方向のそれぞれについて、物体認識装置10Cに対する物体の位置を推定する。こうして奥行き方向、横方向および縦方向の各方向に対して、物体認識装置10Cを基準とした物体の位置を推定することにより、3次元位置算出部407において物体の3次元位置が算出される。3次元位置算出部407が算出した物体の3次元位置は、認識候補抽出部405に出力される。
挙動情報取得部408は、物体認識装置10Cが搭載されている移動体の挙動に関する挙動情報を取得する。具体的には、例えば移動体が車両の場合には、当該車両内に設けられたCAN(Controller Area Network)等のネットワークを介して、車両の走行速度、舵角、ヨーレートなどの情報を車両の挙動情報として取得することができる。なお、挙動情報取得部408は、他の情報を挙動情報として取得してもよい。また、CAN以外のネットワークを介して挙動情報を取得してもよいし、他の方法で挙動情報を取得してもよい。物体認識装置10Cが搭載されている移動体の挙動に関する情報であれば、挙動情報取得部408は、任意の方法により取得した任意の情報を挙動情報として利用することができる。
認識候補抽出部405は、光源検出部403、サイズ特定部404、3次元位置算出部407、挙動情報取得部408の各出力に基づき、第二露光画像から認識候補を抽出する。具体的には、まず、挙動情報取得部408が取得した挙動情報に基づき、撮像装置20が第一露光画像を撮像してから第二露光画像を撮像するまでの期間における移動体の移動量を算出する。次に、3次元位置算出部407が算出した第一露光画像の撮像時点における物体の3次元位置に対して、算出した移動量を適用することで、第二露光画像の撮像時点における物体の3次元位置を推定する。最後に、推定した3次元位置においてサイズ特定部204が特定した物体のサイズに対応する領域を第二露光画像から抽出することで、認識候補を抽出する。認識候補抽出部405は、例えばこのようにして、物体の3次元位置に対応する認識候補を第二露光画像から抽出することができる。
認識処理部406は、図1の認識処理部106と同様に、認識候補抽出部405が第二露光画像から抽出した認識候補に対して認識処理を実施し、当該物体の種別や、当該物体における表示内容を認識する。
(動作例)
次に、以上説明した本実施形態の物体認識装置10Cの動作例について説明する。以下では、第1の実施形態で説明した動作例と同様に、電光式標識を認識対象とする場合の動作例を説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態に係る物体認識装置10Cの処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の物体認識装置10Cは、車両に搭載されており、例えばCPU等の演算装置により、図14のフローチャートに示す処理を所定の処理周期ごとに実施する。以下では、この図14のフローチャートに従って、物体認識装置10Cの具体的な動作例を説明する。
物体認識装置10Cは、図14のフローチャートに従い、第一露光量算出処理(S400)、画像取得処理(S401)、光源検出処理(S402)、サイズ特定処理(S403)、3次元位置算出処理(S404)、第二露光量算出処理(S405)、画像取得処理(S406)、車両情報取得処理(S407)、物***置予測処理(S408)、認識候補抽出処理(S409)、認識処理(S410)を順に実施することで、認識対象の物体である電光式標識の種別や表示内容を認識する。以降では、各処理内容に関して説明する。
ステップS400~S403では、露光量決定部401、画像取得部402、光源検出部403およびサイズ特定部404により、図3のステップS101~S104と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS404では、3次元位置算出部407により、ステップS402で検出した光源領域の位置と、ステップS403で特定した認識対象の物体のサイズとに基づき、物体の3次元位置を算出する。ここでは、例えば以下で説明する図15に示す処理フローに従って、物体の3次元位置を算出する。
図15は、3次元位置算出処理のフローチャートである。3次元位置算出処理では、3次元位置算出部407により、奥行き距離算出処理(S411)、横方向距離算出処理(S412)、縦方向距離算出処理(S413)を順に実施することで、物体の3次元位置情報を取得する。
ステップS411の奥行き距離算出処理では、以下の式(1)を用いて奥行き距離Zを求める。
Z = f/w * R/O ・・・(1)
式(1)において、fは撮像装置20の焦点距離、wは撮像装置20が有する撮像素子の大きさ、Rは認識対象の物体の実寸サイズ、OはステップS403で特定した撮像画像上における物体の大きさをそれぞれ表している。なお、RとOは、同じ方向であれば幅方向、高さ方向のどちらの大きさを利用しても構わない。すなわち、認識対象の物体の実寸幅と撮像画像上の幅をR、Oとしてそれぞれ利用してもよいし、認識対象の物体の実寸高さと撮像画像上の高さをR、Oとしてそれぞれ利用してもよい。
次に、ステップS412の横方向距離算出処理では、以下の式(2)を用いて横方向距離Xを求める。
X = wx/f * Z * (cx - ox) ・・・(2)
式(2)において、wxは撮像装置20が有する撮像素子の横幅、fは撮像装置20の焦点距離、ZはステップS411の奥行き距離算出処理において式(1)で求められた物体の奥行き距離、cxはステップS402で検出した光源領域の撮像画像上における横方向位置、oxは撮像画像の横方向の中央位置をそれぞれ表している。
次に、ステップS413の縦方向距離算出処理では、以下の式(3)を用いて縦方向距離Yを求める。
Y = wy/f * Z * (cy - oy) ・・・(3)
式(3)において、wyは撮像装置20が有する撮像素子の縦幅、fは撮像装置20の焦点距離、ZはステップS411の奥行き距離算出処理において式(1)で求められた物体の奥行き距離、cyはステップS402で検出した光源領域の撮像画像上における縦方向位置、oyは撮像画像の縦方向の中央位置をそれぞれ表している。
ステップS404の3次元位置算出処理では、以上のような計算により、認識対象の物体の3次元位置を取得する。
ステップS405~S406では、露光量決定部401および画像取得部402により、図3のステップS105~S106と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS407では、挙動情報取得部408により、移動体の挙動情報を取得する。ここでは、例えば移動体である車両の走行速度、舵角、ヨーレート等の情報を挙動情報として取得する。
ステップS408では、認識候補抽出部405により、ステップS404で算出した物体の3次元位置と、ステップS407で取得した挙動情報とに基づき、第二露光画像における物体の位置を予測する。ここでは、例えば以下で説明する図16に示す処理フローに従って、物体の位置を予測する。
図16は、物***置予測処理のフローチャートである。物***置予測処理では、認識候補抽出部405により、3次元位置更新処理(S421)、画像投影処理(S422)を順に実施することで、物体の位置を予測する。
ステップS421の3次元位置更新処理では、ステップS407で取得した挙動情報を用いて、ステップS404で算出した物体の3次元位置を、第二露光画像の撮像時点における3次元位置に更新する。すなわち、ステップS407で算出した物体の3次元位置は、第一露光画像の撮像時点における物体の位置であることから、撮像装置20が第一露光画像を撮像してから第二露光画像を撮像するまでの期間における移動体の移動量に基づき、物体の3次元位置を更新する。具体的には、挙動情報に含まれる速度、舵角、ヨーレート等の情報を利用して、奥行き方向、横方向、縦方向のそれぞれに対して、移動体である車両の移動量を計算する。その後、ステップS407で計算した3次元位置から車両の移動量を差し引くことにより、第二露光画像の撮像時点における3次元位置に更新する。
ステップS422の画像投影処理では、ステップS421で更新した物体の3次元位置を第二露光画像上に投影することで、第二露光画像における物体の位置を予測する。
ステップS408の物***置予測処理では、以上のような処理により、第二露光画像における物体の位置を予測する。
ステップS409では、認識候補抽出部405により、ステップS408で予測した物体の位置に基づき、第二露光画像から認識処理を実施するための認識候補を抽出する。ここでは、ステップS422で求めた第二露光画像上の物体の位置に対して、ステップS403で特定した物体のサイズ(高さ、幅)を適用することで、第二露光画像において認識候補として抽出する領域を決定する。このとき、ステップS421で計算した車両の移動量および物体の実寸サイズを考慮して、認識候補として抽出する領域の幅や高さを決定してもよい。
ステップS410では、認識処理部406により、ステップS409で抽出した認識候補に対して、図3のステップS107と同様の認識処理を実施する。
以上説明したように、本実施形態の物体認識装置10Cでは、撮像装置20が第一露光画像を撮像してから第二露光画像を撮像するまでの期間における移動体の移動量を考慮して、第二露光画像から認識候補として抽出する領域を決定するようにしている。これにより、物体認識装置10Cが移動体に設置される場合においても、高精度に認識候補を抽出することが可能となり、認識性能を向上させることができる。
以上説明した本発明の第4の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)、(2)の各作用効果に加えて、さらに以下(6)の作用効果を奏する。
(6)物体認識装置10Cは、物体の3次元位置を算出する3次元位置算出部407と、物体認識装置10Cが搭載されている移動体の挙動に関する挙動情報を取得する挙動情報取得部408とをさらに備える。認識候補抽出部405は、光源領域の位置、物体のサイズ、物体の3次元位置および挙動情報に基づいて、認識候補を抽出する。このようにしたので、移動体の移動量を考慮して認識候補を決定できるため、物体の認識性能を向上させることができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図17は、本発明の第5の実施形態に係る物体認識装置の構成を示す機能ブロック図である。図17に示すように、本実施形態の物体認識装置10Dは、図1で説明した第1の実施形態に係る物体認識装置10と同様に、撮像装置20および車両制御装置30と接続されている。本実施形態の物体認識装置10Dは、露光量決定部501、画像取得部502、光源検出部503、サイズ特定部504、認識候補抽出部505、認識処理部506、環境情報取得部507、輝度情報格納部508、および認識候補補正部509を備える。物体認識装置10Dは、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置を有するコンピュータを用いて構成されており、記憶装置に格納された制御プログラムを演算装置で実行することにより、上記の各機能ブロックとして動作する。なお、物体認識装置10Dが有する機能の一部または全部を、FPGA等のハードウェアを用いて構成してもよい。
環境情報取得部507は、第3の実施形態で説明した図10の環境情報取得部307と同様に、物体認識装置10Dの周辺の環境情報を取得し、露光量決定部501に出力する。輝度情報格納部508には、第3の実施形態で説明した図10の輝度情報格納部308と同様に、認識対象の物体の発光部分の明るさに関する輝度情報が格納されている。
露光量決定部501は、第3の実施形態で説明した図10の露光量決定部301と同様に、環境情報取得部507が取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部508に格納された輝度情報を参照して、第一露光量F501および第二露光量C501を決定する。
画像取得部502は、図1の画像取得部102と同様に、露光量決定部501が決定した第一露光量F501および第二露光量C501で撮像装置20がそれぞれ撮像した2種類の画像を、第一露光画像および第二露光画像として取得する。
光源検出部503は、図1の光源検出部103と同様に、第一露光画像から光源領域を検出し、検出結果をサイズ特定部504および認識候補抽出部505に出力する。サイズ特定部504は、図1のサイズ特定部104と同様に、光源検出部503の出力が表す光源領域の中心位置、幅、高さの各情報から、物体認識装置10Dが認識対象とする物体のサイズを特定し、認識候補抽出部505に出力する。
認識候補抽出部505は、図1の認識候補抽出部105と同様に、光源検出部503が検出した光源領域の位置と、サイズ特定部504が特定した物体のサイズとに基づき、第二露光画像から認識候補を抽出する。
認識候補補正部509は、認識候補抽出部505が抽出した認識候補の位置、サイズおよび形状の少なくともいずれかを第二露光画像上で補正し、補正後の認識候補を抽出して認識処理部506に出力する。認識候補補正部509は、例えば、認識候補抽出部505が第二露光画像内で認識候補として出力した領域を一度拡大し、拡大後の領域の輝度情報に基づいてその領域を縮小することにより、認識候補の位置、サイズ、形状を補正することができる。具体的には、例えば、輝度情報格納部508に格納された輝度情報に基づいて、第二露光画像における物体の発光部分の明るさを推定し、推定した発光部分の明るさと類似する輝度値を有する各画素、すなわち発光部分との輝度差が所定の閾値未満である各画素を、拡大後の認識候補の領域内から抽出する。そして、抽出した各画素の分布に基づき、例えば領域内の画素密度が所定値以上となるように、認識候補の領域を縮小する。こうして領域が縮小された認識候補の第二露光画像上での位置、サイズおよび形状を、補正後の認識候補の位置、サイズおよび形状とすることで、認識候補の補正を行うことができる。
あるいは、拡大後の領域の輝度情報を2値化して、認識候補の補正を行ってもよい。例えば、発光部分の明るさとの差が所定の閾値未満である画素の輝度値を255とし、閾値以上である画素の輝度値を0とすることで、輝度情報の2値化が可能である。このような輝度情報の2値化を行った上で、縦方向と横方向に関して投影ヒストグラムをそれぞれ計算し、各ヒストグラムのピーク検出を行うことにより、補正後の認識候補の位置、サイズおよび形状を決定することができる。さらに、統計的な機械学習として、物体の位置に対する回帰係数を推定可能なモデルを発光部分の明るさ毎に学習しておき、輝度情報から推定した第二露光画像における物体の発光部分の明るさに応じて利用するモデルを切り替えることで、補正後の認識候補の位置、サイズおよび形状を決定してもよい。これ以外にも任意の方法を用いて、第二露光画像上で認識候補を補正することが可能である。
認識処理部506は、認識候補補正部509が第二露光画像上で補正した認識候補に対して、図1の認識処理部106と同様の認識処理を実施することで、当該物体の種別や、当該物体における表示内容を認識する。
(動作例)
次に、以上説明した本実施形態の物体認識装置10Dの動作例について説明する。以下では、第1の実施形態で説明した動作例と同様に、電光式標識を認識対象とする場合の動作例を説明する。
図18は、本発明の第5の実施形態に係る物体認識装置10Dの処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の物体認識装置10Dは、車両に搭載されており、例えばCPU等の演算装置により、図18のフローチャートに示す処理を所定の処理周期ごとに実施する。以下では、この図18のフローチャートに従って、物体認識装置10Dの具体的な動作例を説明する。
物体認識装置10Dは、図18のフローチャートに従い、環境情報取得処理(S500)、第一露光量設定処理(S501)、画像取得処理(S502)、光源検出処理(S503)、サイズ特定処理(S504)、第二露光量設定処理(S505)、画像取得処理(S506)、認識候補抽出処理(S507)、認識候補拡大処理(S508)、発光部明るさ推定処理(S509)、認識候補再抽出処理(S510)、認識処理(S511)を順に実施することで、認識対象の物体である電光式標識の種別や表示内容を認識する。以降では、各処理内容に関して説明する。
ステップS500では、環境情報取得部507により、図11のステップS300と同様に、物体認識装置10Dの周辺の環境情報を取得する。
ステップS501では、露光量決定部501により、図11のステップS301と同様に、ステップS500で取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部508に格納された輝度情報を参照して、第一露光量F501を設定する。
ステップS502~S504では、画像取得部502、光源検出部503およびサイズ特定部504により、図3のステップS102~S104と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS505では、露光量決定部501により、図11のステップS305と同様に、ステップS500で取得した環境情報に基づき、輝度情報格納部508に格納された輝度情報を参照して、第二露光量C501を設定する。
ステップS506~S507では、画像取得部502および認識候補抽出部505により、図3のステップS106~S107と同様の処理をそれぞれ実施する。
ステップS508では、認識候補補正部509により、ステップS507で抽出した認識候補を第二露光画像上で拡大する。ここでは、例えば認識候補として抽出した第二露光画像の領域に対して、所定の倍率を幅方向と高さ方向にそれぞれかけることにより、認識候補を拡大する。なお、幅方向と高さ方向に対してそれぞれかける倍率は、同じ値であってもよいし、異なる値としてもよい。
ステップS509では、認識候補補正部509により、輝度情報格納部508に格納された輝度情報を参照して、第二露光画像における物体の発光部分の明るさを推定する。ここでは、ステップS505で設定した第二露光量C501に基づき、輝度情報が表す発光部分の明るさに対応する第二露光画像の輝度値を算出することで、第二露光画像における発光部分の明るさを推定することができる。
ステップS510では、認識候補補正部509により、ステップS509で推定した第二露光画像における発光部分の明るさに基づいて、ステップS508で拡大された認識候補を縮小することで、認識候補を再設定する。そして、再設定された認識候補を、補正後の認識候補として再抽出する。ここでは、例えば以下で説明する図19に示す処理フローに従って、認識候補を再抽出する。
図19は、認識候補再抽出処理のフローチャートである。認識候補再抽出処理では、認識候補補正部509により、画像2値化処理(S520)、投影ヒストグラム計算(S521)、幅推定処理(S522)、高さ推定処理(S523)を順に実施することで、認識候補を再抽出する。
なお、以下の説明では、図20に示す第二露光画像T501がステップS506で取得されており、この第二露光画像T501に対して、画像領域T502がステップS507で認識候補として抽出されるとともに、画像領域T503がステップS508で拡大後の認識候補として得られたものとする。
ステップS520の画像2値化処理では、ステップS509で推定した発光部分の明るさに基づき、図20の画像領域T503内の各画素の輝度値を2値化する。具体的には、例えば前述のように、発光部分の明るさとの差が所定の閾値未満である画素の輝度値を255に設定し、閾値以上である画素の輝度値を0に設定する。
図21は、2値化処理後の認識候補および投影ヒストグラムの例を示す図である。図21において、2値化画像T511は、図20に示した拡大後の認識候補である画像領域T503の各画素を2値化処理した結果を示している。この2値化画像T511では、2値化処理によって輝度値が255に設定された各画素を白色で示すとともに、輝度値が0に設定された各画素を黒色で示している。白色で示した各画素は、認識対象の物体である電光式標識の発光部分に対応しており、黒色で示した各画素はそれ以外の部分に対応している。
ステップS521の投影ヒストグラム計算では、ステップS520の画像2値化処理によって得られた2値化画像T511の列方向および行方向に対する投影ヒストグラムを計算する。ここでは、2値化画像T511において輝度値が255である画素の個数を列方向と行方向でそれぞれ加算することにより、投影ヒストグラムを計算する。
図21において、ヒストグラムT512は、2値化画像T511の列方向に対して計算された投影ヒストグラムの例であり、ヒストグラムT513は、2値化画像T511の行方向に対して計算された投影ヒストグラムの例である。これらのヒストグラムT512、T513で示されるように、2値化画像T511に対して投影ヒストグラム計算を行うことで、横方向と縦方向のそれぞれに対して、発光部分に対応する位置にピークを持つヒストグラムを得ることができる。
ステップS522の幅推定処理では、ステップS521の投影ヒストグラム計算によって得られたヒストグラムに基づいて、補正後の認識候補の幅を推定する。ここでは、2値化画像T511の列方向に対して計算されたヒストグラムT512、すなわち横方向のピーク位置を示すヒストグラムT512を利用して、補正後の認識候補の幅を推定する。具体的には、例えば図21に示すように、ヒストグラムT512において閾値T514以上の値を持つピーク部分の両端に位置する立上り点および立下り点を、最小点P1および最大点P2としてそれぞれ取得する。そして、取得した点P1、P2間の列数を、補正後の認識候補の幅として推定する。
ステップS523の高さ推定処理では、ステップS521の投影ヒストグラム計算によって得られたヒストグラムに基づいて、補正後の認識候補の高さを推定する。ここでは、2値化画像T511の行方向に対して計算されたヒストグラムT513、すなわち縦方向のピーク位置を示すヒストグラムT513を利用して、補正後の認識候補の高さを推定する。具体的には、例えば図21に示すように、ヒストグラムT513において閾値T515以上の値を持つピーク部分の両端に位置する立上り点および立下り点を、最小点P3および最大点P4としてそれぞれ取得する。そして、取得した点P3、P4間の行数を、補正後の認識候補の高さとして推定する。
ステップS510の認識候補再抽出処理では、以上のような処理により、補正後の認識候補の幅および高さを推定する。そして、推定された幅と高さで第二露光画像上に認識候補を再設定することにより、認識候補を再抽出する。
ステップS511では、認識処理部506により、ステップS510で再抽出した認識候補に対して、図3のステップS107と同様の認識処理を実施する。
以上説明したように、本実施形態の物体認識装置10Dでは、第二露光画像に対して発光部分の明るさを考慮した画像処理を実施することで、第二露光画像から一旦抽出した認識候補を補正するようにしている。これにより、認識候補抽出部505において第二露光画像から適切な認識候補を抽出するのが困難な場合でも、高い認識精度を維持することができる。
以上説明した本発明の第5の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)、(2)の各作用効果に加えて、さらに以下(7)、(8)の作用効果を奏する。
(7)物体認識装置10Dは、認識候補抽出部505が抽出した認識候補の位置、サイズおよび形状の少なくともいずれかを補正する認識候補補正部509をさらに備える。認識処理部506は、認識候補補正部509により補正された認識候補に対して認識処理を実施する。このようにしたので、第二露光画像から一旦抽出した認識候補を補正できるため、物体の認識精度を高精度に維持することができる。
(8)認識候補補正部509は、認識候補抽出部505が抽出した認識候補を拡大し、拡大した認識候補の輝度値の情報に基づき認識候補を縮小することで、認識候補を補正する。具体的には、認識候補補正部509は、第二露光画像における物体の発光部分の明るさを推定し、拡大した認識候補内で発光部分の明るさと類似する輝度値を有する画素の分布に基づいて、認識候補を縮小する。このようにしたので、第二露光画像における物体の発光部分の明るさを考慮して、認識候補の補正を適切に実施することができる。
なお、以上説明した第1~第5の各実施形態では、電光式標識を認識対象の物体とした例を記載したが、他の物体を認識対象としてもよい。例えば、ブレーキランプ等の発光部分を有する先行車両、ヘッドライト等の発光部分を有する後続車両、信号機、行先を示す看板、各種電光掲示板など、高輝度の発光部分を有する物体を認識対象とするものであれば、本発明を適用可能である。
以上説明した実施形態や各種の変化例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当事者が理解し得る様々な変更を加えることができる。
10,10A,10B,10C,10D 物体認識装置
20 撮像装置
30 車両制御装置
101,201,301,401,501 露光量決定部
102,202,302,402,502 画像取得部
103,203,303,403,503 光源検出部
104,204,304,404,504 サイズ特定部
105,205,305,405,505 認識候補抽出部
106,206,306,406,506 認識処理部
207 サイズ情報格納部
307,507 環境情報取得部
308,508 輝度情報格納部
407 3次元位置算出部
408 挙動情報取得部
509 認識候補補正部

Claims (9)

  1. 第一の露光量と、前記第一の露光量よりも少ない第二の露光量とを決定可能な露光量決定部と、
    前記第一の露光量で撮像された第一の露光画像と、前記第二の露光量で撮像された第二の露光画像とを取得する画像取得部と、
    前記第一の露光画像から、発光部分を含む認識対象の物体における前記発光部分に対応する光源領域を検出する光源検出部と、
    前記光源検出部が検出した前記光源領域に基づいて前記物体のサイズを特定するサイズ特定部と、
    前記光源検出部が検出した前記光源領域の位置および前記サイズ特定部が特定した前記物体のサイズに基づいて、前記第二の露光画像から前記物体が存在する領域の候補である認識候補を抽出する認識候補抽出部と、
    前記認識候補抽出部が抽出した前記認識候補に対して前記物体に関する認識処理を実施する認識処理部と、を備える物体認識装置。
  2. 請求項1に記載の物体認識装置において、
    前記露光量決定部は、撮像時に前記物体の前記発光部分の少なくとも一部が画素飽和する露光量に基づいて、前記第一の露光量および前記第二の露光量を決定する物体認識装置。
  3. 請求項1または2に記載の物体認識装置において、
    前記物体認識装置の周辺の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記物体の前記発光部分の輝度情報が環境毎に格納された輝度情報格納部と、をさらに備え、
    前記露光量決定部は、前記環境情報取得部が取得した前記環境情報に基づいて前記輝度情報格納部に格納された前記輝度情報を参照し、前記第一の露光量および前記第二の露光量を決定する物体認識装置。
  4. 請求項3に記載の物体認識装置において、
    前記環境情報取得部は、前記物体認識装置が動作している場所および時間帯の少なくともいずれかを含む情報を前記環境情報として取得する物体認識装置。
  5. 請求項1または2に記載の物体認識装置において、
    前記物体の3次元位置を算出する3次元位置算出部と、
    前記物体認識装置が搭載されている移動体の挙動に関する挙動情報を取得する挙動情報取得部と、をさらに備え、
    前記認識候補抽出部は、前記光源領域の位置、前記物体のサイズ、前記物体の3次元位置および前記挙動情報に基づいて、前記認識候補を抽出する物体認識装置。
  6. 請求項1または2に記載の物体認識装置において、
    前記認識候補抽出部が抽出した前記認識候補の位置、サイズおよび形状の少なくともいずれかを補正する認識候補補正部をさらに備え、
    前記認識処理部は、前記認識候補補正部により補正された前記認識候補に対して前記認識処理を実施する物体認識装置。
  7. 請求項6に記載の物体認識装置において、
    前記認識候補補正部は、前記認識候補抽出部が抽出した前記認識候補を拡大し、拡大した前記認識候補の輝度値の情報に基づき前記認識候補を縮小することで、前記認識候補を補正する物体認識装置。
  8. 請求項7に記載の物体認識装置において、
    前記認識候補補正部は、前記第二の露光画像における前記物体の前記発光部分の明るさを推定し、拡大した前記認識候補内で前記発光部分の明るさと類似する輝度値を有する画素の分布に基づいて、前記認識候補を縮小する物体認識装置。
  9. 請求項1または2に記載の物体認識装置において、
    前記物体の前記発光部分と前記物体の大きさとの関係性を表すサイズ情報が前記物体の種類毎に格納されたサイズ情報格納部をさらに備え、
    前記サイズ特定部は、前記光源検出部が検出した前記光源領域のサイズに基づいて前記サイズ情報格納部に格納された前記サイズ情報を参照し、前記物体のサイズを特定する物体認識装置。
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